JP2000212490A - インキ組成物 - Google Patents

インキ組成物

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JP2000212490A
JP2000212490A JP998999A JP998999A JP2000212490A JP 2000212490 A JP2000212490 A JP 2000212490A JP 998999 A JP998999 A JP 998999A JP 998999 A JP998999 A JP 998999A JP 2000212490 A JP2000212490 A JP 2000212490A
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Kenji Kamiya
謙二 上谷
Kinya Asahino
欣也 旭野
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Shachihata Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキ自体が吸湿、乾燥せず、天然ゴム製ゴ
ム印や感光性樹脂印を変質させず、かつ、印面に付着し
たインキの除去が容易で、更に、インキ補充が容易なイ
ンキ組成物を得る。 【解決手段】 式(1)で表されるポリオキシエチレン
オキシプロピレントリオールと、着色剤と、シリコーン
系界面活性剤と、ビニルアセタール樹脂、アクリル樹
脂、体質顔料から選ばれる1又は2以上の物質を含有す
るインキ組成物。 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主にスタンプ台
や、浸透印に使用するためのインキ組成物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】現行のスタンプ台や浸透印用インキとし
ては、揮発性のインキと不揮発性のインキが知られてい
る。更に、不揮発性のインキとしては、水性インキと油
性インキが知られている。水性インキは溶剤として水を
使用するが、水単独では蒸発乾燥してしまうので、通常
グリセリン等の保湿剤を混合して乾燥を防いでいる。し
かし、外界が乾燥している時期にはインキがかすれ、外
界の湿度が高い時期には吸湿しすぎてべとついてしまう
欠点があった。一方、油性インキとしては、グリセリ
ン、ひまし油、ひまし油誘導体、グリセリン誘導体など
の不揮発性有機溶剤を用いたインキが知られている。し
かし、グリセリンは前記の通り吸湿性があるので、外界
の湿度が高い時期は、吸湿しすぎてべとついてしまう欠
点があった。また、ひまし油は吸湿・乾燥はしないもの
の、粘度が高すぎて、押印後の印影の乾燥速度が極めて
遅く、他の書類や手を汚す欠点があった。また、ひまし
油誘導体、例えばリシノール酸メチルエステルなどは、
天然ゴムで作られているゴム印を膨潤させてしまうし、
特開昭50−41606、特開昭50−155322等
に開示されているような感光性樹脂印を膨潤してしまう
欠点があった。また、グリセリン誘導体、例えば特開平
7−247453に開示されているようなポリオキシプ
ロピレントリオールは、水との相溶性が低いので、当該
インキが付着した印章の印面を水で洗浄してもインキを
除去できず、他の種類のインキを使用したくても使用で
きなかった。そこで、本出願人は前記種々欠点を解決し
たインキを発明し、これを出願した(特開平9−675
32号)。しかし、当該インキは高チキソトロピー性を
有するため、当該インキに流動性を与えずにスタンプ台
や浸透印に含浸させることは困難であって、特に使用者
がインキを補充する場合は顕著であった。また、特開平
9−67532号は、スタンプ台包盤にインキを含浸さ
せると盤面がきらきらと反射してしまういわゆる「ブロ
ンズ」を生ずる欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者はイ
ンキ自体が吸湿、乾燥せず、天然ゴム製ゴム印や感光性
樹脂印を変質させず、かつ、印面に付着したインキの除
去が容易で、更に、インキ補充が容易なインキ組成物を
見出した。また同時に「ブロンズ」を防止できることも
見出した。
【0004】
【課題を解決するための手段】式(1)で表されるポリ
オキシエチレンオキシプロピレントリオールと、着色剤
と、シリコーン系界面活性剤と、ビニルアセタール樹
脂、アクリル樹脂、体質顔料から選ばれる1又は2以上
の物質を含有するインキ組成物。
【化2】
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。溶剤に
は、少なくとも式(1)で表される化合物を用いる。式
(1)で表される化合物は、グリセリンをベースにした
ポリオキシエチレンオキシプロピレントリオールであっ
て、更に詳しくは、エチレンオキサイドとプロピレンオ
キサイドのブロック共重合体とグリセリンの三官能基が
エーテル結合したもの、または、エチレンオキサイドと
プロピレンオキサイドのランダム共重合体とグリセリン
の三官能基がエーテル結合したものである。本発明で
は、平均分子量が200〜6200のものが好ましく使
用される。特に、オキシエチレンの数平均重合度が1〜
60、かつ、オキシプロピレンの数平均重合度が1〜6
0のものが好ましく用いられ、オキシエチレンの数平均
重合度/オキシプロピレンの数平均重合度=1〜2とな
るものが最も好ましい結果を与える。例えば、 オキシエチレンの数平均重合度:オキシプロピレンの数
平均重合度=60:45 オキシエチレンの数平均重合度:オキシプロピレンの数
平均重合度=30:25 オキシエチレンの数平均重合度:オキシプロピレンの数
平均重合度=15:15 などを挙げることができ、これらはいずれも良好な結果
を与える。なぜ、この割合のものが最も好ましい結果が
得られるのかは定かではないが、親水性基であるオキシ
エチレン基と親油性基であるオキシプロピレン基がバラ
ンスよく共重合しているので、天然ゴム印や感光性樹脂
印を侵さないといった水性溶剤の利点と吸湿・乾燥しな
いといった油性溶剤の利点を併せ持つことができたため
と思われる。この溶剤は、インキ全量に対して50〜9
5重量%を配合することができるが、特に好ましい範囲
は60〜80重量%である。また、本発明では、一般に
市販されている平均分子量が200〜6200のポリプ
ロピレングリコール、及び/又は、一般に市販されてい
る平均分子量が200〜6200のポリエチレングリコ
ールを、前記式(1)の化合物に混合し、溶剤として用
いることもできる。この場合、式(1)で表される化合
物50重量%以上とポリプロピレングリコール及び/又
はポリエチレングリコール50重量%以下を混合して使
用するが、式(1)で表される化合物75〜99.9重
量%とポリプロピレングリコール及び/又はポリエチレ
ングリコール0.1〜25重量%を混合して用いると理
想的な溶剤となる。
【0006】本発明に用いることのできる着色剤は、顔
料、染料のどちらでも使用することができる。顔料とし
ては、特に制限されることなく従来公知の有機顔料及び
無機顔料を単独又は混合して使用することができ、例え
ば、アゾ系、フタロシアニン系、キナクリドン系、アン
トラキノン系、ジオキサジン系、インジゴ・チオインジ
ゴ系、ベリノン・ベリレン系、イソインドレノン系、ア
ゾメチレンアゾ系などの有機顔料や、カーボンブラッ
ク、マイカ、チタン白、パール顔料、酸化鉄・アルミニ
ウム粉・真鍮等金属顔料などの無機顔料を用いることが
できる。これらの顔料は通常、ポリアクリル酸、ポリメ
タクリル酸、スチレン−アクリル酸共重合体、及び、そ
れらの金属塩・アンモニウム塩・アミン塩などや、他の
公知の樹脂などに練り込んで加工顔料としておくと、溶
剤と混合する際に容易に分散するので便利である。ま
た、既に分散剤中に顔料を練り込んである市販の加工顔
料を用いてもよい。これらの顔料は色合いを勘案しなが
ら単独又は混合して使用でき、インキ全量に対し1〜3
0重量%の顔料分が使用できる。染料としては、モノア
ゾ系、ジスアゾ系、金属錯塩型モノアゾ系、アントラキ
ノン系、フタロシアニン系、トリアリルメタン系など従
来公知の油溶性染料を特に制限されることなく使用する
ことができる。これらの油溶性染料は色合いを勘案しな
がら単独又は混合でき、インキ全量に対し1〜30重量
%を使用することができる。
【0007】本発明に用いることのできるシリコーン系
界面活性剤としては、オルガノポリシロキサン、ポリエ
ーテル変性オルガノポリシロキサン、アルコール変性オ
ルガノポリシロキサン、カルボキシル変性オルガノポリ
シロキサン等を使用することができ、例えば、ペインタ
ッドA、ペインタッド29、ペインタッド52、ペイン
タッド54、ペインタッド57、DC Z−60328
等(以上、ダウコーニング社製) 、BYK−300、
BYK−302、BYK−307、BYK333、BY
K−344等(以上、ビックケミー社製)をあげること
ができる。前記界面活性剤を添加すると印影のにじみを
防止することができ、更に、レベリング性も向上させる
ことができる。また、レベリング性が向上することによ
って、印影の捺印直後の乾燥性が向上する。前記界面活
性剤はインキ全量に対して0.01重量%〜10重量%
を用いることができ、0.05〜2重量%が特に好まし
い。
【0008】また、本発明はビニルアセタール樹脂、ア
クリル樹脂、体質顔料から選ばれる1又は2以上の物質
を必須添加剤とする。本発明に用いることのできるビニ
ルアセタール樹脂は、ポリビニルアルコールにアルデヒ
ドを反応させて生成させたもの用いる。よって、ポリ酢
酸ビニルとポリビニルアセタールとポリビニルアルコー
ルがランダムに配列する組成を有することとなる。前記
アルデヒドとしては、ホルムアルデヒド、アセトアルデ
ヒド、プロピオンアルデヒド、ブチルアルデヒド(n−
ブチルアルデヒド、i−ブチルアルデヒド)の中から1
又は2以上を選択して使用することができるが、1種類
のアルデヒドを単独で用いるよりも、2種類以上のアル
デヒドを混合して反応させたビニルアセタール樹脂の方
が、顔料(特に、カーボンブラック)を良好に分散でき
るので好ましい。また、本発明では、0〜5mol%以
下のポリ酢酸ビニルと50〜99mol%のポリビニル
アセタールと20〜50mol%のポリビニルアルコー
ルで組成されるビニルアセタール樹脂を使用することが
でき、溶解性の面から0〜3mol%のポリ酢酸ビニル
と55〜70mol%のポリビニルアセタールと25〜
45mol%のポリビニルアルコールで組成され、か
つ、重合度100〜500であるビニルアセタール樹脂
が好ましく、その中でも0〜3mol%のポリ酢酸ビニ
ルと55〜65mol%のポリビニルアセタールと35
〜45mol%のポリビニルアルコールで組成され、か
つ、重合度100〜300であるビニルアセタール樹脂
が特に好ましい。これらのビニルアセタール樹脂は、前
記溶剤との相溶性に極めて優れており、例えば両者を混
合撹拌後80℃の状態で5日間放置した場合や30℃の
状態で5日間放置した場合においても、樹脂が析出する
ことは全くなく、顔料を完全に分散させたままの状態を
長期に渡って保つことができる。本発明に用いることの
できるアクリル樹脂は、アクリル樹脂粉末、アクリル樹
脂水溶液、アクリル樹脂コロイダルディスパージョン、
アクリル樹脂エマルジョンから選ぶことができる。アク
リル樹脂粉末は、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、
スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル
酸共重合体等の樹脂、及び、それらのアルカリ金属塩・
アンモニウム塩・アミン塩からなる樹脂の粉末であっ
て、酸価80以下、ガラス転移温度(Tg)が80℃以
下のものが特に好ましく用いられる。アクリル樹脂水溶
液は、前記アクリル樹脂粉末を水に溶解させて水溶液と
したものを用いることができ、固形分20〜60%(ア
クリル樹脂分:水分=20〜60%:40〜80%)と
するのが好ましい。水溶性アクリル樹脂コロイダルディ
スパージョンは、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、
スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル
酸共重合体などのアルカリ金属塩・アンモニウム塩・ア
ミン塩を水溶液中で分散安定化したコロイド溶液であっ
て、固形分20〜60%(アクリル樹脂分:水分=20
〜60%:40〜80%)、酸価80以下、ガラス転移
温度(Tg)が80℃以下のものが特に好ましく用いら
れる。水溶性アクリル樹脂エマルジョンは、ポリアクリ
ル酸、ポリメタクリル酸、スチレン−アクリル酸共重合
体、スチレン−メタクリル酸共重合体などをアルカリ金
属・アンモニウム・アミン等によって水溶性とした自己
乳化型アクリル樹脂を水溶液中で分散安定化した乳化液
であって、固形分20〜60%(アクリル樹脂分:水分
=20〜60%:40〜80%)、酸価80以下、ガラ
ス転移温度(Tg)が80℃以下のものが特に好ましく
用いられる。本発明に用いられるアクリル樹脂粉末を具
体的に列挙すると「ジョンクリルJ−683・J−68
・J−586(以上、ジョンソン(株)製)、ウルトラ
ホールド8・ルビマー100P(以上、BASFジャパ
ン(株)製)、レオジック830L・835H・250
H・ジュリマーAC−10P(以上、日本純薬(株)
製)」 等を挙げることができ、本発明に用いられる水
溶性アクリル樹脂コロイダルディスパージョンを具体的
に列挙すると「ジョンクリル J−61J・354・5
01(以上、ジョンソン(株)製)」等を挙げることが
でき、本発明に用いられる水溶性アクリル樹脂エマルジ
ョンを具体的に列挙すると「ジョンクリル J−61
・J−62・J−68・J−537(以上、ジョンソン
(株)製)、Carboset XL−30(BF G
oodrich(株)製)、ジュリマー ET−410
・ET−510(以上、日本純薬(株)製)、APPR
ETAN 3700、モビニール 771H(以上、ヘ
キスト(株)製)、プライマル(ロ−ム(株)製)」
等を挙げることができる。これらのアクリル樹脂は、前
記溶剤との相溶性に極めて優れており、例えば両者を混
合撹拌後80℃の状態で5日間放置した場合や30℃の
状態で5日間放置した場合においても、樹脂が析出する
ことは全くなく、顔料を完全に分散させたままの状態を
長期に渡って保つことができる。また、本発明で用いる
ことのできる体質顔料は、沈降性硫酸バリウム、表面処
理した沈降性硫酸バリウム、疎水性シリカ、親水性シリ
カ、シランカップリング剤で処理したシリカ、ポリエチレ
ン粉末、架橋タイプのアクリル樹脂粉末から選ぶことが
できる。上記ビニルアセタール樹脂、アクリル樹脂、体
質顔料は、チキソトロピー性付与剤兼顔料分散剤として
寄与し、それぞれ単独で用いることもできるし、2種類
以上の複数を混合して用いこともでき、インキ全量に対
して0.1〜30重量%を使用することができる。
【0009】本発明のインキ組成物は、25℃・20r
pmにおける粘度が500〜3500mPa・s、25
℃・100rpmにおける粘度が300〜3000mP
a・sであって、(25℃・20rpmにおける粘度)
/(25℃・100rpmにおける粘度)=1.0〜
1.2に調整することが望ましい。このようにインキ流
動状態の粘度を比較的低粘度にすることによって、イン
キ補充が容易となるからである。なお、本発明のインキ
組成物は高チキソトロピー性を有するため、インキ補充
後のインキ組成物が静止状態又は低回転状態では100
00mPa・s以上の非常に高い粘度を示し、着色剤が
顔料の場合、顔料の沈降防止に寄与する。また、インキ
組成物の粘度は印判等の押し付けの力によって、100
0〜2000mPa・s程度に低下するため、スタンプ
台使用時は理想的な粘度になる。
【0010】本発明では、上記物質以外にも押印後の印
影の浸透乾燥を若干早めるため、浸透補助剤として、ジ
エチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノブチルエーテルなどのグリコールエーテ
ルを少量配合してもよい。
【0011】以上の添加物の他に、1,3,5−ヘキサ
ハイドロトリアジン、2−メトキシカルボニルアミノベ
ンズイミダゾール−4’−Nドデシルベンゾールスルフ
ォン酸塩、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、
ベンゾチアゾール、ジメチルベンジルアルキルアンモニ
ウムクロライドなどの防腐防かび剤や、ジブチルヒドロ
キシトルエンなどの酸化防止剤を使用することができる
が、できれば使用しない、又は、使用しても極く少量に
することが好ましい。
【0012】
【作用】本発明の溶剤は、水性と油性の利点を併せもっ
ており、吸湿・乾燥をしない、天然ゴム等の印材を侵し
にくい、紙等の被捺印物に対して浸透力がある、といっ
た性質があり、この溶剤に適した着色剤及び樹脂を配合
することによって、スタンプインキとして有用なインキ
が得られる。
【0013】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこの実施例によって限定されるもの
ではない。 (実施例1) カーボンブラック 7.0重量% ポリオキシエチレンオキシプロピレントリオール(A) 80.0重量% ビニルアセタール樹脂(D) 12.9重量% ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン 0.1重量% 上記のカーボンブラックとビニルアセタール樹脂(D)
7重量%を三本ロールに投入し混合した後、これをプロ
ペラ撹拌機にて残りの物質と混合して、25℃・20r
pmにおける粘度が2400mPa・s、25℃・10
0rpmにおける粘度が2000mPa・s、(25℃
・20rpmにおける粘度)/(25℃・100rpm
における粘度)=1.20、の黒色インキを得た。 (実施例2) カーボンブラック 7.0重量% スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 6.0重量% ポリオキシエチレンオキシプロピレントリオール(A) 80.0重量% ビニルアセタール樹脂(D) 2.0重量% 固形分30%の水溶性アクリル樹脂エマルジョン 4.9重量% ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン 0.1重量% 上記のカーボンブラックとスチレン−アクリル酸共重合
体アンモニウム塩を三本ロールに投入し混合した後、こ
れをプロペラ撹拌機にて残りの物質と混合して、25℃
・20rpmにおける粘度が1500mPa・s、25
℃・100rpmにおける粘度が1500mPa・s、
(25℃・20rpmにおける粘度)/(25℃・10
0rpmにおける粘度)=1.00、の黒色インキを得
た。 (実施例3) C.I.Pigment Red 166 7.0重量% スチレン−アクリル酸共重合体アミン塩 7.0重量% ポリオキシエチレンオキシプロピレントリオール(B) 60.0重量% 分子量300のポリプロピレングリコール 15.0重量% ビニルアセタール樹脂(E) 1.0重量% 固形分30%の水溶性アクリル樹脂エマルジョン 4.9重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5.0重量% ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン 0.1重量% 上記の顔料とスチレン−アクリル酸共重合体アミン塩を
三本ロールに投入し混合した後、これをプロペラ撹拌機
にて残りの物質と混合して、25℃・20rpmにおけ
る粘度が1300mPa・s、25℃・100rpmに
おける粘度が1200mPa・s、(25℃・20rp
mにおける粘度)/(25℃・100rpmにおける粘
度)=1.08、の赤色インキを得た。 (実施例4) C.I.Pigment Blue 15:3 7.0重量% スチレン−アクリル酸共重合体 6.0重量% ポリオキシエチレンオキシプロピレントリオール(C) 40.0重量% 分子量300のポリエチレングリコール 35.0重量% ビニルアセタール樹脂(F) 2.0重量% 固形分30%の水溶性アクリル樹脂コロイダルディスパージョン 4.9重量% ジエチレングリコールモノブチルエーテル 5.0重量% ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン 0.1重量% 上記の顔料とスチレン−アクリル酸共重合体を三本ロー
ルに投入し混合した後、これをプロペラ撹拌機にて残り
の物質と混合し、25℃・20rpmにおける粘度が1
000mPa・s、25℃・100rpmにおける粘度
が900mPa・s、(25℃・20rpmにおける粘
度)/(25℃・100rpmにおける粘度)=1.1
1、の青色インキを得た。 (実施例5) C.I.Solvent Black 27 7.0重量% スチレン−アクリル酸共重合体アンモニウム塩 7.0重量% ポリオキシエチレンオキシプロピレントリオール(C) 75.0重量% ビニルアセタール樹脂(G) 5.9重量% トリエチレングリコールモノブチルエーテル 5.0重量% ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン 0.1重量% 上記の物質をプロペラ攪拌機にて混合し、25℃におけ
る粘度が25℃・20rpmにおける粘度が800mP
a・s、25℃・100rpmにおける粘度が700m
Pa・s、(25℃・20rpmにおける粘度)/(2
5℃・100rpmにおける粘度)=1.14、の黒色
インキを得た。 (実施例6) カーボンブラック 8.0重量% ポリオキシエチレンオキシプロピレントリオール(A) 60.0重量% 分子量300のポリエチレングリコール 20.0重量% ビニルアセタール樹脂(H) 10.0重量% 沈降性硫酸バリウム 1.9重量% ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン 0.1重量% 上記のカーボンブラックとビニルアセタール樹脂(H)
を三本ロールに投入し混合した後、これをプロペラ撹拌
機にて残りの物質と混合して、25℃・20rpmにお
ける粘度が1500mPa・s、25℃・100rpm
における粘度が1500mPa・s、(25℃・20r
pmにおける粘度)/(25℃・100rpmにおける
粘度)=1.00、の黒色インキを得た。 (実施例7) カーボンブラック 7.0重量% スチレン−アクリル酸共重合体アミン塩 7.0重量% ポリオキシエチレンオキシプロピレントリオール(B) 60.0重量% 分子量300のポリプロピレングリコール 15.0重量% ビニルアセタール樹脂(I) 3.0重量% 固形分30%の水溶性アクリル樹脂エマルジョン 5.0重量% 沈降性硫酸バリウム 2.9重量% ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン 0.1重量% 上記の顔料とスチレン−アクリル酸共重合体アミン塩を
三本ロールに投入し混合した後、これをプロペラ撹拌機
にて残りの物質と混合して、25℃・20rpmにおけ
る粘度が1300mPa・s、25℃・100rpmに
おける粘度が1200mPa・s、(25℃・20rp
mにおける粘度)/(25℃・100rpmにおける粘
度)=1.08、の黒色インキを得た。
【0014】ここで、上記実施例中の物質について説明
する。 (A):オキシエチレンの数平均重合度60、オキシプ
ロピレンの数平均重合度45であるポリオキシエチレン
オキシプロピレンブロック共重合体とグリセリンとのポ
リオキシエチレンオキシプロピレントリオール。 (B):オキシエチレンの数平均重合度30、オキシプ
ロピレンの数平均重合度25であるポリオキシエチレン
オキシプロピレンブロック共重合体とグリセリンとのポ
リオキシエチレンオキシプロピレントリオール。 (C):オキシエチレンの数平均重合度15、オキシプ
ロピレンの数平均重合度15であるポリオキシエチレン
オキシプロピレンランダム共重合体とグリセリンとのポ
リオキシエチレンオキシプロピレントリオール。 (D):3mol%のポリ酢酸ビニルと64mol%の
ポリビニルアセタールと33mol%のポリビニルアル
コールで組成され、かつ、重合度200のビニルアセタ
ール樹脂 (E):1mol%のポリ酢酸ビニルと59mol%の
ポリビニルアセタールと40mol%のポリビニルアル
コールで組成され、かつ、重合度250のビニルアセタ
ール樹脂 (F):3mol%のポリ酢酸ビニルと60mol%の
ポリビニルアセタールと37mol%のポリビニルアル
コールで組成され、かつ、重合度150のビニルアセタ
ール樹脂 (G):1mol%のポリ酢酸ビニルと59mol%の
ポリビニルアセタールと40mol%のポリビニルアル
コールで組成され、かつ、重合度200のビニルアセタ
ール樹脂 (H):2mol%のポリ酢酸ビニルと67mol%の
ポリビニルアセタールと32mol%のポリビニルアル
コールで組成され、かつ、重合度240のビニルアセタ
ール樹脂 (I):1mol%のポリ酢酸ビニルと60mol%の
ポリビニルアセタールと39mol%のポリビニルアル
コールで組成され、かつ、重合度350のビニルアセタ
ール樹脂
【0015】各実施例のインキをスタンプ台に含浸さ
せ、市販の天然ゴム印、市販の感光性樹脂印(商品名:
クリアソフト(旭化成社製ARP樹脂印))をもって上
質紙に押印した。その結果を以下に示す。
【0016】
【0017】(試験方法及び評価基準) 天然ゴム印の変化 …スタンプ台盤面に印面を接触させたまま、室温中で1
0日間放置した後、上質紙に押印して、その印影を観察
した。 ○:全く変化なし。△:文字の周囲がややぼやけてい
た。 ×:文字の周囲がぼやけており、細かい文字がつぶれ
た。 感光性樹脂印の変化 …スタンプ台盤面に印面を接触させたまま、室温中で1
0日間放置した後、上質紙に押印して、その印影を観察
した。 ○:全く変化なし。△:文字の周囲がややぼやけてい
た。 ×:文字の周囲がぼやけており、細かい文字がつぶれ
た。 印影の乾燥時間 …温度20℃、湿度65%の状態で、上質紙に押印後、
上質紙を重ねて1kg/cmの力を加え、転写しなく
なるまでの時間を計測した。 吸湿・乾燥性の試験 …湿度80%・温度50℃、湿度80%・温度30℃、
湿度40%・室温の条件下でそれぞれ1ヶ月間放置した
後、上質紙に押印して、その印影を観察した。 A:鮮明。 B:べとつきがある。 C:かすれ
る。 印影の濃さ …1kg/cmの力でスタンプ台盤面に印面を接触さ
せてインキを転写させ、上質紙に押印し、その印影を観
察した。 ○:濃い。 ×:薄い。 インキ補充性 …スタンプ台に5mlのインキを滴下し吸収されるまで
の時間を計測した。 ブロンズ …ブロンズが発生しているかどうか目視で確認した。
【0018】
【効果】本発明は、インキが乾燥・吸湿しないのでスタ
ンプ台の蓋を閉め忘れても盤面が乾燥して使用不能とな
ったり、逆に空気中の水分を吸収してべとついてしまう
ことがなく、1年を通して使用状態が変化しない。ま
た、天然ゴム製ゴム印や感光性樹脂印等を変質させるこ
とがなく、更に、紙等の吸収紙に対する浸透力が優れて
いるので、押印後の印影の浸透乾燥が早い。また、水に
容易に溶解するので、捺印作業終了後のゴム印の洗浄が
容易であり、また、同じゴム印を使用する所謂「色替
え」もスムーズにできる。更に、顔料を多く配合した場
合でも上記効果を維持したままインキ粘度を低下させる
ことができるので、印材へのインキ転写付着量が減少す
ることはなく、鮮明で濃い印影が得られる。また、イン
キが乾燥した後は耐水性を有するので、水がかかっても
滲まず、インキ静止時の粘度が低いのでインキ補充性が
向上している。また同時に「ブロンズ」を防止すること
ができた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1)で表されるポリオキシエチレン
    オキシプロピレントリオールと、着色剤と、シリコーン
    系界面活性剤と、ビニルアセタール樹脂、アクリル樹
    脂、体質顔料から選ばれる1又は2以上の物質を含有す
    るインキ組成物。 【化1】
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008088307A (ja) * 2006-10-02 2008-04-17 Shachihata Inc スタンプ台又は浸透印用インキ組成物
JP2010065173A (ja) * 2008-09-12 2010-03-25 Shachihata Inc スタンプ台又は浸透印用油性インキ
JP2015537080A (ja) * 2012-11-09 2015-12-24 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 高いラミネーション接着強度を有するインキ及びコーティング用組成物
JP2016172798A (ja) * 2015-03-17 2016-09-29 日本化薬株式会社 インク組成物、インクジェット記録方法及び着色体

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