JP2000248080A - 二軸延伸ポリオレフィンフィルムおよびその製造方法 - Google Patents
二軸延伸ポリオレフィンフィルムおよびその製造方法Info
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Abstract
ブロッキング性、耐スクラッチ性および耐脱落性に優れ
たフィルムを提供する。 【解決手段】(a)少なくとも1つの平坦面を有する無
機微粒子を含有し、(b)フィルム外表面上に該無機微
粒子に由来する高さ0.3μm以上の突起が1mm2当
り少なくとも20個存在し、そして(c)上記突起の少
なくとも50%が少なくとも1つの平坦面を持つ突起か
らなり、且つこの突起の該平坦面の少なくとも1つがフ
ィルム表面に対し20度以下の角度を有する二軸延伸ポ
リオレフィンフィルムである。
Description
リオレフィンフィルムおよびその製造方法に関する。詳
しくは、フィルム生産時において巻きずれ等の現象を生
じないような最適な滑り性を有し、しかも透明性、耐ブ
ロッキング性、耐スクラッチ性が良好でかつフィルム加
工時に発生するブロッキング防止剤の耐脱落性が良好な
二軸延伸ポリオレフィンフィルムおよびその製造方法に
関するものである。
れた機械特性、高光沢、透明性を兼ねたフィルムであ
り、その製品形態として、ロール状に巻取られて市場に
流通している。すなわち、ダイスより押出されたポリオ
レフィンフィルムは直接あるいは延伸を施して巻取機に
より巻取られてフィルムロール状の形態で製品化される
のが一般的である。
延伸ポリオレフィンフィルムにおいては、巻取られたフ
ィルム同士がくっつき合うという、いわゆるブロッキン
グ現象が生じ、かかる現象を防止するため、さまざまな
改良がなされてきた。
ッキング剤を含有するポリプロピレン樹脂組成物を表層
にしたポリプロピレン樹脂の多層シートを共押出により
成形し、これを延伸して多層複合延伸フィルムを得るこ
とにより、フィルムのブロッキング性を改良する方法が
知られている。
は、耐ブロッキング剤として微粉シリカを配合すること
により、滑り性、耐ブロッキング性を改良する方法が示
されている。
きずれを起こし、竹の子状となる現象を防止するため、
特開平3−92322号公報には、スリット助剤として
無機微粒子(カオリン粘土)を共押出フィルムの表層に
添加した二軸延伸ポリオレフィンフィルムが提案されて
いる。
ブロッキング性の対策と巻きずれの防止性の対策とは、
相反する性能を要求するものである。すなわち、耐ブロ
ッキング性を向上させようとする場合、フィルム表面に
突起させる無機微粒子は、フィルムに滑り性を与えるも
のが好ましく、一方、巻きずれを防止するためには、フ
ィルム表面に突起させる無機微粒子としてフィルムの摩
擦係数を高めるものが好ましい。
ずれを防止するため、フィルムの摩擦係数を大きくする
機能を有する無機微粒子、例えばカオリン粘土を使用し
た場合、得られるフィルムの耐ブロッキング性が低下す
るという問題を有する。また、このカオリン粘土の場
合、耐ブロッキング性を向上せしめるために添加量を増
せば、透明性の低下が著しくなるという問題を生じる。
果を両立させる無機微粒子として、例えば無定形シリカ
粒子を使用した場合、フィルム表面に突起したシリカに
よりフィルムが擦れて傷が付きやすく、いわゆるスクラ
ッチが発生したり、印刷機のガイドロール表面や製袋機
のフィルム折り込み部分上(3角板)に耐ブロッキング
剤が脱落した白粉が付着するという「耐脱落性」が低下
するという問題を有している。
めて小さく、しかも透明性、耐ブロッキング性、耐スク
ラッチ性および耐脱落性に優れたポリオレフィンフィル
ムおよびポリオレフィンフィルムの製造方法を提供する
ことにある。
なくとも1つの平坦面を持つ無機微粒子の添加によりボ
イドが低減された優れた透明性を有する二軸延伸ポリオ
レフィンフィルムを提供することにある。
の説明から明らかになろう。
の上記目的および利点は、第1に、(a)少なくとも1
つの平坦面を有する無機微粒子を含有し、(b)フィル
ム外表面上に該無機微粒子に由来する高さ0.3μm以
上の突起が1mm2当り少なくとも20個存在し、そし
て(c)上記突起の少なくとも50%が少なくとも1つ
の平坦面を持つ突起からなり、且つ、この突起の該平坦
面の少なくとも1つがフィルム表面に対し20度以下の
角度を有する、ことを特徴とする二軸延伸ポリオレフィ
ンフィルムによって達成される。
ルムは単層フィルムであっても、積層フィルムであって
もよく、積層フィルムである場合、上記無機微粒子を含
有するフィルム外表面を有する層を該表面層として有し
ている。
および利点は、第2に、少なくとも1つの平坦面を有す
る無機微粒子を含有するポリオレフィン樹脂からなるフ
ィルム外表面を持つ未延伸ポリオレフィンシートを、面
積倍率10倍以上50倍未満で二軸延伸することを特徴
とする二軸延伸ポリオレフィンフィルムの製造法によっ
て達成される。
粒子は少なくとも1つの平坦面を有する。
構成された多面形状を有するものが特に好ましく使用さ
れる。例えば、三角錐、立方体や長方体のごとき直方
体、7面体、8面体体等が挙げられる。特に、走査電子
顕微鏡(以下SEMと略す)で観察した粒子に頂点とす
る角部分が6点〜8点存在するものが好ましく、そのう
ち、角部分が8点存在するほぼ完全な直方体、中でも立
方体状のものが、後記するフィルム面に対して20度以
下の突起面を前記範囲で形成しやすいため好適である。
や丸みを有しており、シャープなエッジ部分が極めて少
ないものが、耐スクラッチ性が良好であり望ましい。
ないが、例えば、炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム等の炭酸金属塩やゼオライト、タルク、シリ
カ、リン酸カルシウム等が用いられ、特に、炭酸カルシ
ウムが好ましい。これらの材質よりなる無機微粒子は、
公知の方法によって得られる。
び特開平7−196316号公報で示された公知の製法
によって得られる立方体状の炭酸カルシウム等の炭酸金
属塩が好適である。
カルシウムをポリプロピレンフィルムのブロッキング防
止剤として使用することが示されているが、その具体的
用途において、本発明の目的である巻きずれ防止につい
ては一切記載が無く、また、かかる目的を達成するため
に該無機微粒子による突起をフィルム表面にどの程度の
量で存在させるかについては全く示唆されていない。
定の態様で使用することにより、該無機微粒子の平面の
作用により、耐ブロッキング性と巻きずれ防止効果が共
に優れた透明性の良好な二軸延伸ポリオレフィンフィル
ムを得ることが可能である。しかも、かかる二軸延伸ポ
リオレフィンフィルムは、配合された粒子によるスクラ
ッチの発生やフィルム加工時の白粉脱落が極めて少ない
という特徴を有する。
は、その表面をシランカップリング剤、シリコンオイ
ル、アミノメチル処理、有機カルボン酸および有機カル
ボン酸金属塩による化学的および物理的処理、いわゆる
表面処理を施したものが好ましい。その理由はフィルム
製造時に剥離ボイドを発生し難く、得られるポリオレフ
ィン延伸フィルムの外観が良好であるためである。
粒径(長径と短径を持つ粒子の場合は平均長径)として
は、0.1〜4μmが好適である。無機微粒子の平均粒
径が0.1μm以下の場合、フィルムの耐ブロッキング
性が低下し、4μm以上の場合、フィルムの巻きずれ防
止性、耐スクラッチ性、耐脱落性が低下する。上記平均
粒径は、特に、0.5〜3μmのものが好適であり、さ
らに好ましくは、特開平5−11744号公報に示され
る平均粒径および粒度分布のものである。
には、高さ0.3μm以上の突起が1mm2当り好まし
くは20個以上、より好ましくは30〜100個存在し
ている。これにより、良好な耐ブロッキング性を発揮す
る。
ら無機微粒子の面が露出しているものや、樹脂の薄膜に
覆われた状態で該フィルム表面から突出しているものが
ある。
樹脂の薄膜は、一般に非常に薄く、突起面の形態をその
まま反映している。そのため、これら無機微粒子のもつ
耐ブッロキング性能は突起面にかかる樹脂薄膜の有無に
関わらず、同等の効果を発揮する。ここで、突起につい
ての平坦面とは、無機微粒子の平坦面が反映されたもの
が好ましい。
起を有する無機微粒子の数(以下、突起数と略記するこ
ともある)は、二軸延伸ポリオレフィンフィルムの任意
の箇所における面をレーザー顕微鏡にて、試料フィルム
を突起が線分析上にかかるようにサーフェイスモードに
てZ軸方向にスキャンすることによりフィルム表面の突
起状態の情報を線上にあらわしたチャート(図1)を得
る。次に、チャートから、フィルム表面からの高さが
0.3μmを超えて突出している突起の数をカウントす
ることによって求めた。そして、上記測定を測定点50
ポイントについて行い、その単位面積当りの平均数を突
起数とした。
粒子の含有量は、二軸延伸ポリオレフィンフィルムにお
ける無機微粒子の存在する層の厚さ、延伸条件、粒子の
大きさ等によって多少異なるが、一般に、0.01〜
0.5重量%の範囲に調整することが望ましい。
は、前記突起数のうち、フィルム表面に対して20度以
下の傾きの平坦面を有する突起の割合が50%以上、好
ましくは60%以上、さらに好ましくは70%以上であ
ることが、フィルム同士の摺動によるスクラッチの発生
を防止するために望ましい。
を構成する比較的平坦な面をいう。この平坦面とフィル
ム表面とのなす角度(θ)は、上記図1の模式図に示さ
れているとおり、フィルム表面を構成する仮想基準面に
対する平坦面のなす角度を測定することによって求めら
れる。
なす角度は、フィルム表面上の突起の中心部を横切るよ
うに、フィルムの機械軸方向および横軸方向に、上記の
ごとくして2枚のレーザー顕微鏡写真を得、この2枚の
写真について、平坦面とフィルム表面とのなす角度を求
め、その角度の大きい方によって定めた。
前記チャートより、前記突起数のうち、傾斜が20度以
下の平坦面を有する突起の数をカウントし、突起数に対
する割合として示した。
が50%より少ない場合、得られるフィルムは優れた耐
ブロッキング性を示すものの、スクラッチの発生が増大
する傾向がある。
フィルム面に対して5〜20度である突起の割合が、前
記のごとく上記突起数の40%以上、好ましくは、50
%以上、さらに好ましくは60%以上の態様である。す
なわち、突起面に特定の傾斜を有する平坦面を確保する
ことにより、優れた巻きずれ防止性を保持しながら、前
記スクラッチの発生を効果的に防止することができる。
面が存在する場合、その傾きは特に制限されないが、耐
スクラッチ性を一層改良するためには、フィルム面に対
して60度以下である突起面を有する突起の割合が、上
記傾きが20度以下の平坦面を有する突起の割合を含め
て、突起数の85%以上であることが特に好ましい。
を構成するポリオレフィン樹脂は特に制限されない。代
表的な樹脂を例示すれば、エチレン、プロピレン、α―
オレフィンとしてエチレン、ブテン−1、ペンテン−
1、3−メチル−1−ブテン、ヘキセン−1、3−メチ
ル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、ヘプテ
ン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセン−1、ドデ
セン−1、テトラデセン−1、ヘキサデセン−1、オク
タデセン−1、エイコセン−1等の炭素数2〜20のα
−オレフィンおよびシクロブテン、シクロペンテン、シ
クロヘキセン、シクロオクテン等の環状オレフィンの単
独重合体あるいはこれら2元並びに3元および多元共重
合体が挙げられる。
レンと他のα−オレフィン、例えば、エチレン、オクテ
ン等とのランダム共重合体、ブロック共重合体等の共重
合体も使用することができる。この場合、他のα−オレ
フィンの割合は、その単量体単位で20重量%以下、好
ましくは10重量%以下、好ましくは0.5〜5重量%
の範囲が好適である。
樹脂はそれぞれを単独で使用してもよいし、異なる2種
以上のポリオレフィン樹脂を適当に混合して用いること
もできる。
て、製造面からでは、従来から使用されている公知のチ
タン系触媒、バナジウム系触媒の他、メタロセン化合物
とアルモキサンからなるメタロセン触媒を用いる方法に
よって得られたポリオレフィン樹脂も好適に使用するこ
とができる。
樹脂のメルトフローレートは特に制限されないが、一般
に、0.1〜10g/10min、特に、0.5〜8g
/10minが好適である。
の層構成は、いずれか一方の面の表面に、前記無機微粒
子に由来する突起を形成した層構成であれば、単層およ
び多層であることができる。
イスを用いて製膜するいわゆる共押出法、あるいは成形
されたシートに溶融樹脂を積層するインラインラミネー
ト法のいずれの方法によって得られたものであってもよ
い。
配合量、種類を変えた組合せが、目的に応じて制限なく
採用できる。特に好適な態様は、表層に前記無機微粒子
およびその他の添加剤、例えば、滑剤を配合し、中心層
に帯電防止剤、結晶核剤等を配合した3層の構成が、フ
ィルムの光学物性および表面物性上特に好ましい。
って、ヒートシール性を付与する目的で、少なくとも一
方の最外層が融点60〜150℃、好ましくは80〜1
30℃の低融点ポリオレフィン樹脂によって構成しても
よい。
ィルムの厚みは特に制限されないが、10μm〜100
μmの範囲が延伸性、フィルムの巻取り特性等の生産性
および市場のニーズより一般的である。
する多層ポリオレフィン延伸フィルムの場合、それぞれ
の両外層の厚み(t1)と中心層の厚み(t2)の比(t
1/t2)は、0.042〜0.42となるように設定す
ることが好ましい。
の製造方法は、特に制限されないが、無機微粒子を含む
ポリオレフィン樹脂よりなるシートを二軸延伸すること
によって得ることができる。
ム表面に対して20度以下の傾きの平坦面を有する突起
の割合が50%以上である二軸延伸ポリオレフィンフィ
ルムを得るためには、二軸方向に面積倍率で10倍以
上、50倍未満の範囲、好ましくは、30〜48倍で延
伸することが好ましい。
合、無機微粒子に由来する平坦面の角度が20度以下に
なり難く、場合によっては、引き残し等に見られる厚薄
精度や生産性の低下を招く恐れがある。また、50倍以
上の場合、該粒子の周りに延伸による剥離が生じやすく
なり、これが楕円状のボイドとなってフィルムの透明性
が低下したり、外観の低下につながる。また、上記面積
倍率が高すぎる場合、無機微粒子に由来する平坦面の傾
きがフィルム面に対して平行となり、前記5〜20度の
平坦面を有する突起の割合が40%を達成することが困
難となり、耐ブロッキング防止性が低下する場合があ
る。
5倍〜46倍である。
の性質等により本発明に好適な延伸倍率は多少シフトす
る場合もあるので、あらかじめ実験を行い、傾斜面の傾
きが所期の範囲となるように該延伸倍率を決定すること
が望ましい。
を得るための延伸方法としては、公知の方法を特に制限
なく採用することができる。例えば、ポリオレフィンシ
ートまたはフィルムを、逐次、同時いずれかの方式で、
テンター法、チューブラー法等の手法によって、フィル
ムに延伸する方法が挙げられる。具体的に逐次二軸延伸
方法を挙げると、該ポリオレフィン樹脂をシングルおよ
びマルチTダイを用いて単層および多層のシートあるい
はフィルムを成形した後、縦延伸装置に供給し、加熱ロ
ール温度120〜170℃で延伸し、さらに必要に応じ
て横方向にテンターオーブンにて延伸して前記延伸倍率
とした後、寸法安定性を保つために、必要に応じて、0
〜25%の熱緩和を80〜180℃で行う方法を挙げる
ことができる。
率の範囲で再び延伸してもよく、また縦延伸において多
段延伸、圧延等の延伸法を組合せることができる。さら
に、これらフィルムにコロナ放電処理、フレーム処理を
施しても差し支えない。
軸延伸ポリオレフィンフィルムは、該無機微粒子に由来
する平坦面を形成するため、上記のようにある程度の延
伸倍率で延伸する必要があるが、その際、該無機微粒子
の特性により、フィルム中に剥離ボイド(以下、単にボ
イドともいう)が発生しやすくなるという現象を生じる
場合があり、フィルムの透明性低下の原因となる。
50m/min以上、特に、200m/min以上の生
産機を使用した場合に発生しやすい。
二軸延伸ポリオレフィンフィルムの少なくとも表層部を
構成する樹脂として、特定のポリプロピレン系樹脂を使
用することにより、上記ボイドの発生を極めて少なく抑
えることが可能であり、好ましい。
離分別法により求めた、横軸を溶出温度(℃)、縦軸を
溶出成分の積算重量割合(重量%)で表した溶出曲線に
おいて、溶出温度が20℃未満の溶出成分が0.5〜
3.5重量%、溶出温度が20〜70℃の溶出成分が
1.5〜3.5重量%、ピーク温度が114〜124℃
および結晶性分布が5〜18に調整されたポリプロピレ
ン系樹脂である。
TREFと略す)とは、ポリプロピレン樹脂等のポリオ
レフィン樹脂を結晶性の分布、すなわち、溶剤への溶解
温度の差により分別する方法である。詳しくは、クロモ
ソルブを充填剤として用い、そのカラム内に試料溶液を
導入し、試料を充填剤表面に吸着させ、次いで、カラム
の温度を上昇させて各温度で溶出してくるポリマー濃度
を検出することにより測定される。
す)とは溶出温度(℃)と溶出量(重量%)の関係を示
す溶出曲線において溶出量が最大となるピーク位置
(℃)を示す。
プロピレン樹脂の溶出温度(℃)と溶出量(重量%)と
の関係を示す溶出曲線であり、ここで、C点で示される
ピーク位置の温度121.1℃がTpとなる。
は、上記TREFによるピーク温度の範囲が114℃〜
124℃の範囲においてボイドの発生防止効果を十分に
達成できる。
い場合、フィルム物性の低下、寸法安定性の低下につな
がり、フィルムの性能を損ねてしまう。逆に、ピーク温
度がこの範囲より大きいと樹脂自体が硬くなってしま
い、フィルムのボイドが発生しやすくなるばかりでな
く、延伸性、製膜性の低下を招く。
場合、高速でフィルムを製造する際にフィルム破れが発
生しやすくなり、生産性の低下につながる。
18〜122℃である。
Fによる積算溶出量が20重量%になる温度と90重量
%になる温度との温度差であり、下記式で求められる。
きの温度(℃) T(20):積算溶出量が20重量%となるときの温度
(℃) 図3は、後述する実施例1で製造したポリプロピレン樹
脂の溶出温度(℃)と積算溶出量(重量%)との関係を
示す溶出曲線であり、ここで、E点がT(90)で12
1.1℃であり、D点がT(20)で110.1℃であ
る。したがって、この場合の結晶性分布(σ)は(12
1.1−110.1)で11.0となる。
低下によりボイドが発生しやすくなり、また、高速でフ
ィルムを製造する場合は、フィルム破れが生じ、フィル
ムの生産性低下につながる。逆に、18より大きい場合
は、フィルムの機械物性の低下や寸法安定性の低下に見
られるフィルム品質が低下する。上記結晶性分布のさら
に好ましい範囲は、8〜14である。
る溶出量(重量%)が溶出温度20℃以下で0.5〜
3.5重量%の範囲であることが好ましい。
図2で示されるTREF溶出曲線において横軸に示され
る温度の、溶出開始温度から20℃のA点に至るまでの
積算溶出量(重量%)で示される。
1.5〜3.5重量%の範囲より少ない場合、延伸性が
低下し、ボイドが発生しやすくなるばかりか、高速でフ
ィルムを製造した場合、フィルム破れが発生することが
ある。また、TREFによる20℃以下の溶出量が上記
範囲より多い場合、フィルムのブロッキング現象が生じ
やすくなる。
に好ましい範囲は、1〜3重量%である。
TREFによる溶出温度20℃を超え、70℃以下の溶
出量(重量%)は、図3のTREF溶出曲線中、70℃
に至る積算溶出量を示すB点の溶出量から20℃に至る
積算溶出量を示す点Aの溶出量を引いた値である。
より少ない場合、延伸性が低下し、ボイドが発生しやす
くなるばかりか、高速でフィルムを製造した場合、フィ
ルム破れが発生することがある。
超え、70℃以下の溶出量がこの範囲より多い場合、フ
ィルムのブロッキング現象が顕著に生じる。
溶出量のさらに好ましい範囲は、2〜3%である。
ために好適に使用される前記特定のポリプロピレン系樹
脂は、上記性状を有するものであればよいが、さらに好
ましくは、スウェル比が1.1〜1.6の範囲にあるも
のである。
に溶融させた樹脂を、オリフィス径2.095mmから
2.16kgの加重下で溶融押出した時のオリフィス径
と押出された樹脂の外径との比をいい、下記に示す一般
式で表される。
する結果、ボイドの発生が顕著となる場合もあり、ま
た、延伸むらが発生しやすくなる。逆に、スウェル比が
上記範囲より大きい場合、フィルムの熱収縮率が大きく
なるなど、フィルムの品質の低下が生じることがある。
1.5であり、さらに好ましくは1.3〜1.45であ
る。
脂は、ポリプロピレンの単独重合体であってもよく、ま
た、プロピレンを主構成成分とする、好ましくは、共重
合体に5モル%以下の割合となるように、プロピレン以
外のα−オレフィンを含む共重合体であってもよい。か
かるα−オレフィンとしては、エチレン、ブテン−1、
ペンテン−1,3−メチル−1−ブテン、ヘキセン−
1,3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペン
テン、ヘプテン−1、オクテン−1、ノネン−1、デセ
ン−1、ドデセン−1、テトラデセン−1、ヘキサデセ
ン−1、オクタデセン−1、エイコセン−1等の炭素数
2〜20のα−オレフィンおよびシクロブテン、シクロ
ペンテン、シクロヘキセン、シクロオクテン等の環状オ
レフィンを例示することができる。
して単独、もしくは複数の組合せで含まれていてよい。
には、上記無機微粒子による前記効果を著しく阻害しな
い範囲で、必要に応じて酸化防止剤、塩素捕捉剤、耐熱
安定剤、帯電防止剤、防曇剤、紫外線吸収剤、滑剤、造
核剤、耐ブロッキング剤、表面改質剤、顔料、他の樹脂
等の添加剤や、耐ブロッキング性、スクラッチの発生抑
制性、耐脱落性を有する他の添加剤を配合することがで
きる。
に、無機微粒子に対して、10重量%以下、好ましく
は、5重量%以下の範囲で使用される。
は無機微粒子を上記無機微粒子と併用する態様は、無機
微粒子を含有させた延伸フィルムにおいて、該無機微粒
子とポリプロピレン樹脂との界面に剥離ボイドが発生
し、フィルムの透明性や外観が低下するという問題を防
止するために有効である。
明の二軸延伸ポリオレフィンフィルムは、公知の二軸延
伸ポリオレフィンフィルムに比べてフィルム巻取り時に
巻きずれ量が極めて小さく、耐ブロッキング性が良好で
あり、さらに、透明性に優れ、フィルム同士の摺動によ
るスクラッチの発生が極めて少ないという特徴を有す
る。
ィルムは、二次加工時にフィルムと接触するロール表面
等にブロッキング防止剤の耐脱落性が極めて生じにくい
品質面、生産性を兼ね備えたフィルムとして得られる。
る表層を構成する樹脂組成を特定のポリプロピレン樹脂
で構成する態様においては、ボイドの発生を効果的に防
止することが可能である。
実施例および比較例を挙げて説明するが、本発明はこれ
ら実施例に限定されるものではない。
樹脂および二軸延伸ポリオレフィンフィルムの物性測
定、評価等は下記の要領によって行った。
−オレフィン含有量日本電子社製のJNM-GSX-270(13C
−核共鳴周波数67.8MHz)を用い、次の条件で測
定した。 ・測定モード:1H−完全デカップリング ・パルス幅 :7.0マイクロ秒(C45度) ・パルス繰返し時間:3秒 ・積算回数 :10,000回 ・溶媒 :オルトシ゛クロルヘ゛ンセ゛ン/重ベンゼンの混合溶媒
(90/10容量%) ・試料濃度 :120mg/2.5ml溶媒 ・測定温度 :120℃ この場合、アイソタクチックペンタッド分率は13C−N
MRスペクトルのメチル基領域における分裂ピークの測
定により求めた。また、メチル基領域のピークの帰属は
エー.ザンベリ(A.Zambelli)ら[マクロモレキュー
ルズ(Macromolecules),13,267(1980)]によった。
布(Mw/Mn) センシュー科学社製の高温GPC装置SSC−7100
を用い、次の条件で測定した。 ・溶媒 :オルトジクロルベンゼン ・流速 :1.0ml/min ・カラム温度:145℃ ・検出機 :高温示差屈折検出器 ・カラム :昭和電工社製「SHODEX UT」807,806M,80
6M,802.5の4本を直列につないで使用 ・試料濃度 :0.1重量% ・注入量 :0.50ml (4)室温p−キシレン可溶分量[p-Xy.sol.]原料の
ポリマー1gをp−キシレン100mlに加え、攪拌し
ながら120℃まで昇温した後、さらに30分攪拌を続
け、ポリマーを完全に溶解させ均一な溶液を調製した。
そのp−キシレン溶液を室温(23℃)まで放冷後、室
温(23℃)で24時間放置した。その後、析出したゲ
ル状物は濾別し、p−キシレン溶液を完全に濃縮するこ
とで可溶分量を求めた。
は下記式で求められる。 [p-Xy.sol.](重量%)={p-キシレン可溶分(g)/ホ゜リ
マー1(g)}×100 (5)融点 セイコー電子社製のDSC装置DSC6200を用い、
次の条件で測定した。 ・試料量 :約5mg ・雰囲気ガス:窒素(流量20ml/min) ・温度条件 :230℃に10分間保持した後、10℃
/minで30℃まで降温し、引き続いて10℃/mi
nで昇温した時の融解の吸熱挙動 を測
定した。
20℃未満の溶出成分量、20〜70℃の成分量、ピー
ク温度(Tp)、結晶性分布(σ) センシュー科学社製の自動TREF装置SSC−730
0ATREFを用い、次の条件で測定した。 ・溶媒:オルトジクロルベンゼン ・流速:150ml/h ・昇温速度:4℃/h ・検出機:赤外検出器 ・測定波数:3.41μm ・カラム:30mmφ×300mm ・充填剤:クロモソルブP ・濃度:1g/120ml ・注入量:100ml この場合、カラム内に試料溶液を145℃で導入した
後、2℃/hの速度で10℃まで徐冷して試料ポリマー
を充填剤表面に吸着させた後、カラム温度を上記条件で
昇温することにより、各温度で析出してきたポリマー濃
度を赤外検出器で測定した。
測定する時に、MI計下部オリフィスから押出される溶
融樹脂ストランドを約5cm程サンプリングし、ストラ
ンド外径を測定する。その値をオリフィス径で除した値
をスウェル比とした。
500型)を用い、25m/minの速度でフィルム
(幅800mm)の巻出しおよび製袋を行った。この
時、フィルム折り込み部分上部(3角板の頂点部付近)
からフィルムとの接触部分が5cm×60cmとなるよ
うに黒色の布を巻き、フィルムの巻出し長が2,000
mに達するまで製袋を行った。製袋後の黒色布の重量変
化を測定し、下記の4段階の評価に分類して示した。
め、2枚のフィルムを用意し、一方のフィルム(20×
30cm)を下部フィルムとして固定した。他方のフィ
ルムを上部フィルムとし、上部フィルムの直径10cm
円の面積上に4.6kgの荷重をかけて下部フィルムを
接触させ、上部フィルムを20cm間水平に往復5回擦
りあわせた。
K 6714に従い測定し、擦りあわせた後のヘイズ
値から擦りあわせる前のヘイズ値の差をスクラッチヘイ
ズとし、この差を下記の4段階の評価に分類して示し
た。
D)方向に対して40mmの短冊状に切り出したサンプ
ルを厚さ3mmとなるようにフィルムを重ねてサンプル
を作成し、このサンプルを30℃、湿度70%の雰囲気
下で24時間放置後、プレス機を用いてフィルムサンプ
ルを20kg/cm2の圧力を30秒間かけた。
固定し、引張試験機を用いて板状になったサンプルの中
央部から曲げ強度を測定することによりブロッキング値
とした。
係数の測定を行った。
分類して示した。
好 ○:ボイドはやや存在するが良好 △:ボイドが多少あり、無地の製袋用途ではクレームの
対象となる ×:フィルム全体に多くのボイドが発生し、製品として
規格外となる (7)フィルム表面の突起数および突起面の傾き レーザーテック製レーザー顕微鏡1Lm21型を用い
て、試料フィルムを突起が線分析上にかかるようにサー
フェイスモードにてZ軸方向にスキャンすることにより
フィルム表面の突起状態の情報を線上に表したチャート
を得た。
ムの表面に金蒸着を施して上記操作を実施した。
さを読み取り、その高さが0.3μm以上の突起の数を
数えることにより、突起数を測定した。
がなす角度を読み取ることにより、突起の平坦面の傾き
を算出した。前記したごとく、本発明において、フィル
ム表面の突起には、フィルム表面から無機微粒子の少な
くとも1つの平坦面が露出しているものや、樹脂の薄膜
を伴ってフィルム表面から突出しているものがある。こ
のため、上記測定はどちらの場合も区別なく同様に分析
を行った。
m以上の突起についての平坦面における傾きの分布を求
め、突起数のうちの該傾きが20度以下の平坦面を有す
る突起の割合を算出した。
で巻取った時のフィルム端部が巻始めの位置から最大に
巻きずれた時の位置の長さを測定することにより巻きず
れ量を算出した。
段階の評価に分類して示した。
法は特開昭58−83006号公報の実施例1の方法に
準じて行った。すなわち、無水塩化マグネシウム9.5
g、デカン100mlおよび2−エチルヘキシルアルコ
ール47ml(300mmol)を125℃で2時間加
熱攪拌した後、この溶媒中に無水フタル酸5.5g(3
7.5mmol)を添加し、125℃でさらに1時間攪
拌混合を行い、均一溶液とした。次いで、室温まで冷却
した後、−20℃に保持された四塩化チタン400ml
(3.6mmol)中に1時間にわたって全量滴下装入
した。
に昇温し、110℃に達したところでジイソブチルフタ
レート5.4ml(25mmol)を添加し、これより
2時間、同温度にて攪拌下保持した。2時間の反応終了
後、熱時濾過にて固体部を採取し、この固体部を2,0
00mlの四塩化チタンにて再懸濁させた後、再び11
0℃で2時間、加熱反応を行った。
取し、デカンおよびヘキサンにて、洗液中に遊離のチタ
ン化合物が検出されなくなるまで、十分洗浄した。以上
の製造方法にて調整された固体状チタン触媒成分をヘプ
タンスラリーとして保存した。
2.1重量%、塩素57.0重量%、マグネシウム1
8.0重量%およびジイソブチルフタレート21.9重
量%であった。
器中に精製ヘキサン6,000ml、トリエチルアルミ
ニウム100mmol、前記固体状チタン触媒成分をチ
タン原子換算で10mmol装入した後、プロピレンを
全体で固体状チタン触媒成分10gに対し50gとなる
ように1時間連続的に反応器に導入した。なおこの間温
度は10℃に保持した。1時間後プロピレンの導入を停
止し、反応器を窒素で十分に置換した。
ンで5回洗浄し、固体状チタン触媒成分含有ポリプロピ
レンを得た。
00Lの重合器に、プロピレン500kgを装入し、ト
リエチルアルミニウム1.64mol、エチルトリエト
キシシラン0.164mol、シクロヘキシルメチルジ
メトキシシラン0.0082mol、さらに水素10L
を装入した後、重合器の内温を65℃に昇温した。固体
状チタン触媒成分含有ポリプロピレンをチタン原子換算
で0.00656mol装入し、続いて重合器の内温を
70℃まで昇温し、1時間のプロピレン重合を行った。
白色顆粒状の重合体を得た。得られた重合体は、70℃
で減圧乾燥を行った。全重合体の収量は166kgであ
った。
ローレート(MFR)、ペンタッド分率、共重合組成、
昇温溶離分別法(TREF)による溶出曲線のピーク温
度(Tp)、結晶性分布(σ)、積算溶出量が90重量
%となる温度(T(90))、溶出温度20℃以下での
溶出量(a)、スウェル比等の測定結果を表3に示し
た。
量%)との関係を示す溶出曲線を、図3に溶出温度
(℃)と積算溶出量(重量%)との関係を示す積算溶出
曲線を示した。
ン系樹脂100重量部に2,6−ジ−t−ブチルヒドロ
キシトルエン、ステアリン酸カルシウムを各0.1重量
部添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、スクリュー径
65mmの押出造粒機を用いて230℃で押出し、造粒
してポリプロピレン系樹脂ペレットを得た。
ペレットを、メイン押出機1基、サテライト押出機2基
による3層シート押出機を用い、280℃で押出し、3
0℃の冷却ロールで厚さ1mmのシートを成形した。
ピレン系樹脂に耐ブロッキング剤として平均粒径2μm
の立方体状合成炭酸カルシウムを0.1重量%、滑り剤
としてエルカ酸アミドを0.05重量%含むように調整
したポリプロピレン系樹脂組組成物を、メイン押出機に
は、上記ポリプロピレン系樹脂に帯電防止剤としてステ
アリルジエタノールアミン0.1%、ステアリルモノス
テアリン酸エステル0.2%、グリセリンモノステアリ
ン酸エステル0.3重量%、総量0.6%、滑り剤とし
てエルカ酸アミド0.05重量%となるように調整した
ポリプロピレン系樹脂組成物を、前記した造粒方法で造
粒したペレットとし各々供給し、各押出量比サテライト
押出機1に対してメイン押出機8の割合でT−ダイより
押出した。
着させてロールタッチ面を冷却固化させ、次に水槽内に
シートを導入し、もう片面を冷却固化させて3層の未延
伸シートを得た。
装置を用いて、縦方向に100〜160℃で4.5倍ロ
ール延伸し、引き続いて160℃のテンター内で横方向
に10倍延伸して、フィルム厚み(T)が20μmの二
軸延伸フィルムを、180m/minの製膜速度で製膜
した。
量比によるため、押出量比がサテライト押出機各1に対
してメイン押出機が8であるので各外層2μm、中心層
16μmの3層フィルムとなった。次に、巻取り機にて
フィルムを全長3,000m巻取った。その際に巻きず
れ量を算出した。
間エージングしてポリプロピレン系フィルムを得た。得
られたポリプロピレン系フィルムについて、前記各種測
定項目の測定結果を表1、2及び3に示す。
mの立方体状炭酸カルシウム0.1重量部配合した以外
は実施例1と同様に行った。
表1、2に示した。
mの立方体状炭酸カルシウム0.1重量部配合した以外
は実施例1と同様に行った。
表1、2に示した。
m厚さ0.4μmの板状炭酸カルシウム0.1重量部配
合した以外は実施例1と同様に行った。得られたフィル
ムの各種物性の測定結果を表1、2に示した。
m平均短径1μm厚さ0.5μmの板状合成タルク0.
1重量部配合した以外は実施例1と同様に行った。
表1、2に示した。
る樹脂ペレットをメルトフローレート8.0g/10m
in、融点130℃のプロピレン−エチレンランダム共
重合体を用いた以外は実施例1と同様に行った。
表1、2に示した。
る樹脂ペレットをメルトフローレート8.0g/10m
in、融点100℃のプロピレン−エチレンランダム共
重合体を用いた以外は実施例1と同様に行った。
表1、2に示した。
mの立方体状合成炭酸カルシウムを0.1重量%、帯電
防止剤としてステアリルジエタノールアミン0.1%、
ステアリルモノステアリン酸エステル0.2%、グリセ
リンモノステアリン酸エステル0.3重量%、総量0.
6%、滑り剤としてエルカ酸アミド0.05重量%とな
るように調整した原料をメイン押出機に供給し、サテラ
イト押出機を停止して単層フィルムとした以外は実施例
1と同様に行った。
表1、2に示した。
部添加した以外は実施例8と同様に行った。
表1、2に示した。
7倍とし、実質的な面積倍率が21倍となるように製膜
した以外は、実施例1と同様に行った。
表1、2に示した。
た以外は実施例1と同様に行った。
表1、2に示した。
た以外は実施例1と同様に行った。
表1、2に示した。
た以外は実施例1と同様に行った。
表1、2に示した。
mの球状炭酸カルシウム0.1重量部配合した以外は実
施例1と同様に行った。
表1、2に示した。
mの無定形シリカ0.1重量部配合した以外は実施例1
と同様に行った。
表1、2に示した。
mのカオリン粘土0.1重量部配合した以外は実施例1
と同様に行った。
表1、2に示した。
4倍とし、実質的な面積倍率が8倍となるように製膜し
た以外は、実施例1と同様に行った。
表1、2に示した。
ルメチルジメトキシシラン0.035molとテトラエ
トキシシラン0.35molを用いた(実施例14)こ
と、また、シクロヘキシルメチルメチルジメトキシシラ
ン0.0175molとテトラエトキシシラン0.52
5molを用いた(実施例15)こと以外は、実施例1
と同様に表3に示す性状のポリプロピレン系樹脂を製造
し、次いで、同様にしてポリプロピレン系フィルムを製
造した。
ての各種測定項目の結果を表4に示す。
ルメチルジメトキシシランの代わりにジシクロペンチル
ジメトキシシランを0.0164mol用いて得られた
ポリプロピレン系樹脂を使用したこと以外は実施例1と
同様に表3に示す性状のポリプロピレン系樹脂を製造
し、次いで、同様にしてポリプロピレン系フィルムを製
造した。
ての各種測定項目の結果を表4に示す。
を行ったこと以外は実施例1と同様に表3に示す性状の
ポリプロピレン系樹脂を製造し、次いで、同様にしてポ
リプロピレン系フィルムを製造した。
ての各種測定項目の結果を表4に示す。
フィルムの表面における突起の概念図
REF溶出曲線である。
REF積分曲線である。
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)少なくとも1つの平坦面を有する
無機微粒子を含有し、(b)フィルム外表面上に該無機
微粒子に由来する高さ0.3μm以上の突起が1mm2
当り少なくとも20個存在し、そして、(c)上記突起
の少なくとも50%が少なくとも1つの平坦面を持つ突
起からなり、且つ、この突起の該平坦面の少なくとも1
つがフィルム表面に対し20度以下の角度を有する、こ
とを特徴とする二軸延伸ポリオレフィンフィルム。 - 【請求項2】 高さ0.3μm以上の突起が1mm2当
り30〜100個存在する請求項1記載の二軸延伸ポリ
オレフィンフィルム。 - 【請求項3】 ヘイズが3%以下である請求項1記載の
二軸延伸ポリオレフィンフィルム。 - 【請求項4】 無機微粒子を含有するフィルム外表面を
構成するポリオレフィンが昇温溶離分別において溶出温
度が20℃以下の溶出成分が0.5〜3.5重量%であ
り、溶出温度が20℃を超え、70℃以下の溶出成分が
1.5〜3.5重量%であり、ピーク温度が114〜1
24℃の範囲にあり、そして結晶性分布が5〜18℃の
範囲にあるポリプロピレン樹脂である請求項1記載1の
二軸延伸ポリオレフィンフィルム。 - 【請求項5】 少なくとも1つの平坦面を有する無機微
粒子を含有するポリオレフィン樹脂からなるフィルム外
表面層を持つ未延伸ポリオレフィンシートを、面積倍率
10倍以上50倍未満で二軸延伸することを特徴とする
二軸延伸ポリオレフィンフィルムの製造法。
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JP37303598 | 1998-12-28 | ||
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