JP2005040995A - ポリプロピレン系積層フイルム及びそれを用いた包装体 - Google Patents

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Abstract

【課題】十分な防曇性と光沢感及び溶断シール性を有する生鮮品を包装するのに適したフィルム及び包装体、を提供することを目的とする。
【解決手段】ポリプロピレン系樹脂を主体とし延伸されてなる基層の片側にポリオレフィン系樹脂を主体とするシール層が形成された積層体からなるフィルムであって、
a)基層の内側表面を形成するシール層は、スウェル比が1.10〜1.40の範囲であり、メルトフローレートが2〜6g/10分のポリオレフィン系樹脂を主体とし、
b)基層は、構成する樹脂中に防曇剤が存在し、基層の片側表面に形成されたシール層のポリオレフィン系樹脂のスウェル比より大きく、1.42以下のスウェル比をもち、メルトフローレートが0.5〜5g/10分ポリオレフィン系樹脂を主体としてなることを特徴とする積層ポリオレフィン系樹脂フィルム。
【選択図】 なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フィルム及び包装体に関し、特に、野菜・根菜、果実、草花、花木、きのこ類、魚、肉など高い鮮度が要求される植物又は動物類からなる生鮮品(以下、本明細書ではこれらを生鮮品と称する)を包装するのに適した内側表面にシール層を有する多層積層体からなるフィルム及び包装体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ポリプロピレン系フイルムは光学的性質、機械的性質、包装適性などが優れていることから食品包装及び繊維包装などの包装分野に広く使用されている。特に、防曇フィルムは野菜などの包装に広く使用されている。
また、生鮮品等の包装に用いられる防曇フイルムは、一般的に溶断シール法にて加工した袋が主流となっており、これまでに良好な防曇性と溶断シール強度の得られるフイルムの提案がなされている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照。)。
【0003】
以上の様な、従来公知の防曇フィルムでは、防曇性を安定かつ長期間維持する為、フイルムを構成する樹脂に防曇剤を練りこむ等の手法が採られてきた。しかしながらこれらの防曇剤の練りこまれた樹脂を用いて、溶融押出ししてフイルムを形成する際に、溶融樹脂の押出し口より昇華した防曇剤が吹き出し、溶融樹脂の引き取りロールと溶融樹脂との密着を悪くするという現象がおこり、その結果、フイルム表面の平面性が悪くなる事でフイルム表面の光沢感を悪くするなどの問題点があった。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−117193号公報
【特許文献2】
特開2003−11297号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の防曇性を有するポリプロピレンフィルムの問題点を解決し、十分な防曇性と光沢感及び溶断シール性を有する生鮮品を包装するのに適したフィルム及び包装体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のポリプロピレン系積層フイルムは、ポリプロピレン系樹脂を主体とし延伸されてなる基層の片側にポリオレフィン系樹脂を主体とするシール層が形成された積層体からなるフィルムであって、
a)基層の内側表面を形成するシール層は、スウェル比が1.10〜1.40の範囲であり、メルトフローレートが2〜6g/10分のポリオレフィン系樹脂を主体とし、
b)基層は、構成する樹脂中に防曇剤が存在し、基層の片側表面に形成されたシール層のポリオレフィン系樹脂のスウェル比より大きく、1.42以下のスウェル比をもち、メルトフローレートが0.5〜5g/10分ポリオレフィン系樹脂を主体としてなることを特徴とする。
【0007】
この場合において、前記基層およびシール層に防曇剤が存在することが好適である。
【0008】
また、この場合において、前記積層フィルムが2軸延伸されてなることが好適である。
【0009】
さらにまた、この場合において、前記積層フィルムは専ら生鮮品包装に用いられるものであるのが好適である。
【0010】
また本発明は前記ポリプロピレン系積層フイルムを用いてなる包装体も包含するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のポリプロピレン系積層フイルム及びそれを用いた包装体の実施の形態を説明する。
本発明において用いられるポリプロピレン系積層フイルムは、ポリプロピレン系樹脂を主体としてなる基層の片側にポリオレフィン系樹脂を主体とするシール層が形成された積層体からなるフイルムである。
【0012】
このようなポリプロピレン系積層フイルムは、共押し出し法などによって製造するのが好ましい。また、本発明を構成する包装用フイルムの基層は2軸延伸されているのが好適であるが、内側表面に形成するシール層は未延伸、1軸延伸、2軸延伸のいずれの状態であってもよい。
【0013】
ここで本発明におけるポリプロピレン系積層フイルムの基層を形成するのに適したポリプロピレン系樹脂としては、片側表面に形成されたシール層のポリオレフィン系樹脂のスウェル比より大きく、1.42以下のスウェル比をもつ必要がある。
ここで、スウェル比とは、ダイスウェル(押出しダイ出口での溶融樹脂の流動状態を示すもの)の大きさのメジャーを意味し、この値が大きいほど押出しダイ出口での膨張が大きいことを意味し抵抗が大きいものである。小さければ押出しダイ出口での膨張が小さく、抵抗が小さいことを意味する。
【0014】
この際、基層を形成するポリプロピレン系樹脂のスウェル比が片側表面に形成されたシール層(この場合チルロールに密着する側)のポリオレフィン系樹脂のスウェル比以下の場合は、ダイスから押出し機出口より樹脂を押出して引き取り機(チルロール)上に落下させ、外側からエアーナイフにより風を当てる等して、密着させる際に、昇華した防曇剤とシール層樹脂の圧力が基層側に向く為、引取り機との接触が不安定となり、フイルム表面の平面性が崩れ、光沢感を悪くするものであり、スウェル比が1.42を越える場合は、押出し機出口での圧力が外側に向き過ぎる為、押出し機出口に於いてシール層樹脂表面と金属との擦れが生じ、フイルム表面が荒れて光沢感を悪くする傾向にある。
つまり、基層とシール層のスウェル比を本願規定の範囲内にすることにより、安定的に押出し、冷却、引き取りできるので生産には有利である。
また、基層を形成するポリプロピレン系樹脂のメルトフローレートは、0.5〜5g/10分、好ましくは1〜4.5g/10分であり、メルトフローレートが上記範囲より大きいと溶断シール時の融着シール部が変形しやすくなり十分な溶断シール強度が得られない。一方、上記範囲未満では、押出し負荷が大きくなりフイルム製膜が困難となる。
【0015】
以上、基層を形成するのに適したポリプロピレン系樹脂としては、上記範囲を満足するものであれば特に限定するものではなく、例えば、気相法で得られたアイソタクチックポリプロピレンのほか、プロピレン・エチレン共重合体、プロピレン・ブテンー1共重合体、プロピレン・エチレン・ブテン−1共重合体、プロピレン・ペンテン共重合体などの1種又は2種以上を用いる。さらに他のポリオレフィン系樹脂、例えば、エチレン・ブテン−1共重合体、エチレン・プロピレン・ブテン1共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体・エチレン・アクリル酸共重合体を金属イオンにより架橋したアイオノマー、ポリブテン−1、ブテン・エチレン共重合体などを一部に用いてもよく、さらに、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂などをフィルムの特性を害さない範囲で用いることもできる。また、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを任意に配合することもできる。
【0016】
また、本発明における包装用フィルムの内側表面のシール層を形成するのに適したポリオレフィン系樹脂としては、スウェル比が1.10〜1.40の範囲である必要がある。ここで、スウェル比が1.10未満の場合は、押出し機出口より樹脂が押出される際に、昇華した防曇剤の圧力に押され、引取り機との接触が不安定となり、フイルム表面の平面性が崩れ、光沢感を悪くするものであり、スウェル比が1.40を越える場合は、押出し機出口での圧力が外側に向き過ぎる為、押出し機出口に於いてシール層樹脂表面と金属との擦れが生じ、フイルム表面が荒れて光沢感を悪くするものである。
また、シール層を形成するポリプロピレン系樹脂のメルトフローレートは、2〜6g/10分、好ましくは2.5〜5.5g/10分であり、メルトフローレートが上記範囲より大きいと溶断シール時の融着シール部が変形しやすくなり十分な溶断シール強度が得られない。一方、上記範囲未満では、押出し負荷が大きくなりフイルム製膜が困難となる。
【0017】
以上、シール層を形成するのに適したポリプロピレン系樹脂としては、上記範囲を満足するものであれば特に限定するものではなく、例えば、気相法で得られたエチレン・ブテン−1共重合体、エチレン・プロピレン・ブテン−1共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体を金属イオンにより架橋したアイオノマー、ポリプロピレン、ポリブテン−1、ブテン・エチレン共重合体、プロピレン・プロピレン・ブテン−1共重合体、プロピレン・ペンテン共重合体等の1種又は2種以上を用いるが、さらにポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボーネート系樹脂などをフィルムの特性を害さない範囲で用いることもできる。また適宜、無機質粒子又は有機ポリマーからなる微粒子を含有することが好ましい。
【0018】
本発明の包装用フィルムはシール層表面が防曇性を有することが必要であって、このため、基層及びシール層を構成する樹脂中に防曇剤が存在することが通常である。フィルム製造時に、基層を形成する樹脂及びシール層を形成する樹脂の両方に防曇剤を配合しておいてもよく、基層を形成する樹脂だけに防曇剤を配合しておいてフィルムを製造してもよい。後者の場合であっても、フィルム製造時及びフィルム形成後の保管時に基層を形成する樹脂中の防曇剤はシール層に順次移行し、次いでシール層表面にブリードアウトしてシール層表面が防曇性を有する状態になる。
【0019】
この包装用フィルムにおける生鮮品に接する側のシール層表面には、生鮮品を包装した状態で保存乃至流通期問中防曇性を示すような防曇剤が存在しなければならない。即ち本発明では、包装体内面の曇り現象を防止して商品価値を高めるばかりでなく、曇りの進行によって形成される水滴による包装体内容物の水腐れを防止するうえでも防曇作用は極めて重要な特性であり、かつ流通過程で長期的に優れた防曇性を持続させるためには、保存乃至流通時の気温変化を考慮して、5〜30℃の問で温度変化を繰り返す経過中継続して防曇性を示すような防曇剤がシール層表面に存在するものであることが望まれる。
【0020】
本発明は収穫後も生理作用を持続する生鮮品を包装対象とするものであり、冷凍保存よりもむしろ室温雰囲気での保存が望まれるところから、本発明における防曇特性の設定にあたっては、5〜30℃の問で温度変化を繰り返したときの防曇性により定めるのが好ましい。
【0021】
使用される防曇剤としては、例えば多価アルコールの脂肪酸エステル類、高級脂肪酸のアミン類、高級脂肪酸のアマイド類、高級脂肪酸のアミンやアマイドのエチレンオキサイド付加物などを典型的なものとして挙げることができる。かかる防曇剤のフィルム中での存在量は全層換算でO.1〜10重量%、特にO.2〜5重量%が好ましく、シール層構成成分中では5重量%以下、特に0.1〜1.0重量%であるのが好ましい。
【0022】
シール層の厚み比は特に限定するものではないが、通常、本発明の包装用フィルム中の全層に対し1/50〜1/3(基層の両面にシール層を有するときはその合計厚み)である。厚み比が、より小さいとシール強度が不充分となり、包装体としての信頼性が欠けることになる。また、厚み比が、より大きいと基層部分の割合が小さいことにより包装用フィルム全体に腰がなくなり、生鮮品を充填した後の包装体の形状が不安定で商品価値に欠ける。また、包装用フィルムの厚みは、特に限定するものではないが、5〜250μm程度であり、この範囲でシール層の厚みは適宜定めることができる。
【0023】
本明細書中において用いた特性値の測定方法を次に記す。
(1)スウェル比
ダイスウェルの大きさのメジャーで、大きいほど押出し口出口での膨張が大きい。
JIS K6758に示されるポリプロピレン試験方法(230℃、21.18N)に準拠したメルトフローレートを測定する際の溶融樹脂吐出部を写真撮影し、ダイ内径とダイより押出される溶融樹脂ストランド径の比を測定した。
スウェル比=溶融樹脂ストランド径/ダイ内径
図1に
【0024】
(2)光沢感(グロス)(%)
ASTM D2457に準拠して測定した。
【0025】
(3)防曇性
▲1▼500ccの上部開口容器に50℃の温水を300cc入れる。
▲2▼フィルムの防曇性測定面を内側にしてフィルムで容器開口部を密閉する。
▲3▼5℃の冷室中に放置する。
▲4▼5℃の冷室に放置12時問後、30℃の環境に移し、12時間放置する。
▲5▼▲4▼の操作を2日間繰り返した後、フィルム測定面の露付着状況を6段階で評価する。
評価6級:全面露なし(付着面積O)
評価5級:若干の露付着(付着面積1/5まで)
評価4級:多少の露付着(付着面積1/4まで)
評価3級:約1/2の露付着(付着面積2/4まで)
評価2級:ほとんど露付着(付着面積3/4まで)
評価1級:全面露付着(付着面積3/4以上)
【0026】
(4)溶断シール強度
(溶断シール)
溶断シール機(共栄印刷機械材料(株)製:PP500型)を用いて、フイルムの溶断シール袋を作成した。
条件:溶断刃;刃先角度60度
シール温度;370℃
ショット数;120袋/分
試料採取 180mm×200mmの袋について、図−2に示す如く左右両側の上端及び下端から10mm内側の位置より15mm×50mmの試験片を4片切り出し、供試片とする。
(溶断シール強度)
上記供試片の溶断シール部を中心として、緩みを除いた状態で両端を引張試験機の把持部に把持(つかみ間隔:200mm)して、引張速度200mm/分で引張り、シール部が破断したときの強度を測定する。測定回数は10回とし、平均値を溶断シール強度(N/15mm)とした。
【0027】
(5)メルトフローレート
JIS K6758に示されるポリプロピレン試験方法(230℃、21.18N)に準拠して測定した。
【0028】
【実施例】
以下、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0029】
(実施例1)
(1)シール層形成用樹脂
▲1▼プロピレン・エチレン・ブテン共重合体(エチレン含有量2.5モル%、ブテン含有量7 モル%、スウェル比 1.24、メルトフローレート3.5g/10分) 100 重量部、不活性微粒子(サイリシア430、富士シリシア化学(株)製、粒子径2.5μm)0.25重量部、防曇剤(高級脂肪酸エステルモノグリセライト)0.45重量部%を混合して、シール層形成用樹脂とした。
【0030】
(2)基層形成用樹脂
▲2▼アイソタクチックポリプロピレン重合体(スウェル比 1.31、メルトフローレート2.5g/10分)100重量部に防曇剤(高級脂肪酸エステルモノグリセライト)1.0重量部を混合して基層形成用樹脂とした。
【0031】
(3)製膜
▲1▼の樹脂と▲2▼の樹脂を1:9(重量比)の割合で、樹脂温度260℃になるようにして溶融し、基層の両面にシール層を積層した3層状態でTダイから共押出しして、温度25℃のキャスティンクロールにてキャスティング後、縦方向に4倍、さらに横方向に9,5倍延伸した。
【0032】
次いで、得られたフィルムのシール層表面にコロナ放電処理を行い、コロナ放電処理面の濡れ張力39mN/m、基層18μm、シール層片側 1μmの合計20μmの3層の包装用フィルムを得た。
【0033】
得られた包装用フィルムの諸特性を表1に示す。この表からわかるように優れた防曇性と、光沢感及び溶断シール性を併せ有するものである。
【0034】
(比較例 1〜4)
実施例1において、シール層と基層に用いる樹脂のスウェル比及びメルトフローレートをそれぞれ表1に示すように変えて比較例1〜4のフィルムを得た。得られた包装用フィルムの諸特性を表1に示す。
【0035】
比較例1は、シール層のスウェル比が基層のそれよりも高く光沢感に劣るものである。
【0036】
比較例2は、基層のスウェル比が所定の範囲を超えた為、光沢感が悪くなったものである。
【0037】
比較例3は、基層のメルトフローレートが高く、溶断シール強度が劣るものである。
【0038】
比較例4は、シール層のメルトフローレートが高く、溶断シール強度が悪くなったものである。
【0039】
(比較例 5)
比較例1において、シール層と基層それぞれに防曇剤を配合しない以外は、実施例1と同様にして包装用フイルムを得た。
【0040】
得られた包装用フィルムの諸特性を表1に示す。
光沢感及び溶断シール性は比較的良好なものの、防曇性が著しく悪いものである。
【0041】
【表1】
Figure 2005040995
【0042】
【発明の効果】
本発明の包装用フィルム及び包装体によれば、生鮮品の包装において優れた防曇性を有するとともに、優れた光沢感と溶断シール性をもった包装用フイルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スウェル比の概念図である。
【図2】溶断シール強度の測定のための試験片の説明図である。

Claims (5)

  1. ポリプロピレン系樹脂を主体とし延伸されてなる基層の片側にポリオレフィン系樹脂を主体とするシール層が形成された積層体からなるフィルムであって、
    a)基層の内側表面を形成するシール層は、スウェル比が1.10〜1.40の範囲であり、メルトフローレートが2〜6g/10分のポリオレフィン系樹脂を主体とし、
    b)基層は、構成する樹脂中に防曇剤が存在し、基層の片側表面に形成されたシール層のポリオレフィン系樹脂のスウェル比より大きく、1.42以下のスウェル比をもち、メルトフローレートが0.5〜5g/10分ポリオレフィン系樹脂を主体としてなることを特徴とするポリオレフィン系積層フィルム。
  2. 請求項1記載のポリオレフィン系積層フィルムであって、前記基層およびシール層に防曇剤が存在することを特徴とするポリオレフィン系積層フィルム。
  3. 請求項1又は2記載のポリオレフィン系積層フィルムであって、2軸延伸されてなることを特徴とするポリオレフィン系積層フィルム。
  4. 請求項1、2又は3記載のポリオレフィン系積層フィルムであって、生鮮品包装に用いられることを特徴とするポリオレフィン系積層フィルム。
  5. 請求項1、2、3又は4記載のポリオレフィン系積層フィルムを用いてなることを特徴とする包装体。
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