JP2000247625A - 高純度シリカゾル及びその製造方法 - Google Patents

高純度シリカゾル及びその製造方法

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JP2000247625A
JP2000247625A JP11056673A JP5667399A JP2000247625A JP 2000247625 A JP2000247625 A JP 2000247625A JP 11056673 A JP11056673 A JP 11056673A JP 5667399 A JP5667399 A JP 5667399A JP 2000247625 A JP2000247625 A JP 2000247625A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 珪酸アルカリから作られる不純物を含まない
高純度シリカゾルの製造方法を提供する。 【解決手段】 下記不純物の含有量がいずれの元素も全
て5ppm以下であるシリカゲルを水酸化第4アンモニ
ウム水溶液に溶解する第1工程、該水酸化第4アンモニ
ウムをイオン交換により除去して活性珪酸液を作成する
第2工程、該活性珪酸液をアルカリ触媒の存在下で加熱
してシリカを3〜300nmの粒子径に粒子成長させる
第3工程を有することを特徴とする下記不純物の含有量
がいずれの元素も全て5ppm以下である高純度シリカ
ゾルの製造方法。Al、Ca、B、Ba、Co、Cr、
Cu、Fe、Mg、Mn、Na、Ni、Pb、Sr、T
i、Zn、Zr、UおよびTh。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、珪酸アルカリから
作られる不純物を含まないシリカゾル及びその製造方法
に関する。特に、本発明は、3〜300ナノメートル
(nm)の大きさを有するシリカのゾルを安価に製造す
るのに好適である。本発明の製造方法で得られたシリカ
ゾルは、Al、Feその他の多価金属や遊離アニオン等
の不純物を含まないので、高純度シリカゲル、高純度セ
ラミックスの原料、ブラウン管等のガラス製品用バイン
ダー、触媒用バインダー、シリコンの研磨材や電子材料
基板等の研磨材等に有用である。
【0002】
【従来の技術】市販のシリカゾルは水ガラスを原料と
し、酸による中和もしくはイオン交換などの方法により
製造されている。高純度のシリカゾルを製造するために
は、この製造工程に酸処理工程を加えて金属元素を溶解
しイオン交換や限外ろ過により除去する方法が知られて
いる(特開昭61−158810号公報、特開平4−2
606号公報、特開平6−16414号公報など)。ま
た、特開平7−291614号公報には珪酸ナトリウム
水溶液と6規定の鉱酸との反応によりシリカゲルを生成
させ、次いで分離回収したシリカゲルを1規定鉱酸にて
3回洗浄処理してシリカ原料を作成し、これを水酸化第
四アンモニウムに溶解し、次いで加熱下に酸中和法によ
りシリカ粒子を折出させて、さらに水を蒸発させて濃縮
しシリカの分散したスラリーを作成する方法が提案され
ている。
【0003】また、四塩化珪素の熱分解により得られ
る、金属等の不純物をほとんど含有しない高純度のシリ
カ微粉末を水に分散した高純度のシリカゾルは、研磨用
途などに使用されている。また、アンモニアを含有する
アルコール溶液中で、アルキルシリケートを加水分解さ
せる方法で製造される高純度のシリカゾルも研磨用途な
どに使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開昭61−158810号公報、特開平4−2606
号公報、特開平6−16414号公報などに記載の、水
ガラスを原料としてイオン交換してシリカゾルを得る方
法では金属や遊離アニオン等の不純物を完全に除去する
ことができない。
【0005】また、特開平7−291614号公報の方
法では、高濃度の塩酸を大量に使用して金属の除去を行
っているが、シリカからクロルイオンを洗い出す工程ま
でには、大量の酸排水が発生し工業的に合理的な製法と
は言い難い。また、硫酸中和法によってシリカ粒子を作
成しているが、この方法では粒子は小さいものしかでき
ず、凝集しているため(白濁した液になる)限外ろ過法
が使用できず、蒸発濃縮という不経済な方法を行わねば
ならない。蒸発濃縮では第四アンモニウムと硫酸が高濃
度化し、第四アンモニウムの酸化分解を防止するため窒
素パージも必要となる。
【0006】四塩化珪素の熱分解法で得られるシリカ微
紛末は高価である上、凝集粒子であり水に分散しても単
分散のゾルを得ることが出来ず、Na等の含有率は低い
もののAlやTiは多い。アルキルシリケートから得ら
れるシリカはもっとも高純度化が可能であるが、原料費
のためもっとも高価である。
【0007】本発明は、この様な従来技術に鑑みてなさ
れたものであり、水ガラスという安価な原材料から、高
純度のシリカゾルを提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、下記不
純物の含有量がいずれの元素も全て5ppm以下である
高純度シリカゲルを水酸化第四アンモニウム水溶液に溶
解した後、イオン交換法または解膠法によって製造し
た、下記不純物の含有量がいずれの元素も全て5ppm
以下である高純度シリカゾルである。Al、Ca、B、
Ba、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Na、N
i、Pb、Sr、Ti、Zn、Zr、UおよびTh。
【0009】また、本発明は、下記不純物の含有量がい
ずれの元素も全て5ppm以下である高純度シリカゲル
を水酸化第四アンモニウム水溶液に溶解した俊、イオン
交換法または解膠法による製造工程でAlまたはCaを
添加して修飾変成して製造した、下記不純物の含有量が
いずれの元素も全て5ppm以下である高純度シリカゾ
ルである。B、Ba、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、
Mn、Na、Ni、Pb、Sr、Ti、Zn、Zr、U
およびTh。
【0010】上記のUおよびThの含有量がそれぞれl
ppb以下であるのが好ましい。上記のシリカゲルは、
珪酸アルカリおよび鉱酸との湿式反応によって生成する
シリカゲルであるのが好ましい。
【0011】また、本発明は、下記不純物の含有量がい
ずれの元素も全て5ppm以下である高純度シリカゲル
を水酸化第四アンモニウム水溶液に溶解する第1工程、
該水酸化第四アンモニウムをイオン交換により除去して
活性珪酸液を作成する第2工程、該活性珪酸液をアルカ
リ触媒の存在下で加熱してシリカを3〜300nmの粒
子径に粒子成長させる第3工程を有することを特徴とす
る下記不純物の含有量がいずれの元素も全て5ppm以
下である高純度シリカゾルの製造方法である。Al、C
a、B、Ba、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、
Na、Ni、Pb、Sr、Ti、Zn、Zr、Uおよび
Th。
【0012】また、本発明は、下記不純物の含有量がい
ずれの元素も全て5ppm以下であるシリカゲルを水酸
化第四アンモニウム水溶液に溶解する第1工程、該水酸
化第四アンモニウムをイオン交換により除去して活性珪
酸液を作成する第2工程、該活性珪酸液をアルカリ触媒
の存在下でAlまたはCaを添加して加熱してシリカを
3〜300nmの粒子径に粒子成長させる第3工程を有
することを特徴とする下記不純物の含有量がいずれの元
素も全て5ppm以下である高純度シリカゾルの製造方
法である。B、Ba、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、
Mn、Na、Ni、Pb、Sr、Ti、Zn、Zr、U
およびTh。
【0013】上記の製造方法で用いるシリカゲルは、珪
酸ナトリウム水溶液と鉱酸との反応によりシリカを生成
させる方法において、キレート剤および過酸化水素が存
在する酸濃度1規定以上の酸性領域中でシリカゲルの沈
殿を生成させ、次いで分離回収したシリカゲルをキレー
ト剤および過酸化水素含有の鉱酸にて洗浄処理して得ら
れたシリカゲル、又は珪酸ナトリウム水溶液と鉱酸との
反応によりシリカゲルを生成させる方法において、キレ
ート剤が存在する酸性領域中でシリカゲルの沈殿を生成
させ、次いで分離回収したシリカゲルを過酸化水素含有
の鉱酸にて洗浄処理して得られたシリカゲルであるのが
好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、珪酸アルカリと鉱酸と
の湿式反応によって得られたシリカゲルを水酸化第四ア
ンモニウム水溶液に溶解した後、イオン交換法または解
膠法によって製造した、Al、Ca、B、Ba、Co、
Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Na、Ni、Pb、S
r、Ti、Zn、Zr、UおよびTh不純物の含有量が
いずれの元素も全て5ppm以下である高純度シリカゾ
ルを提供する。更には、UおよびThの含有量がそれぞ
れlppb以下である高純度シリカゾルを提供する。
【0015】即ち、本発明に原料として用いるシリカゲ
ルは、本出願人の先行出願である特公平4−81526
号公報および特公平5−5766号公報に開示した高純
度シリカを用いるのが好ましい。このシリカゲルは、
珪酸ナトリウム水溶液と鉱酸との反応によりシリカを生
成させる方法において、キレート剤および過酸化水素が
存在する酸濃度1規定以上の酸性領域中でシリカの沈殿
を生成させ、次いで分離回収したシリカをキレート剤お
よび過酸化水素含有の鉱酸にて洗浄処理して得られたシ
リカゲル、又は珪酸ナトリウム水溶液と鉱酸との反応
によりシリカを生成させる方法において、キレート剤が
存在する酸性領域中でシリカゲルの沈殿を生成させ、次
いで分離回収したシリカゲルを過酸化水素含有の鉱酸に
て洗浄処理して選られたシリカゲルである。このシリカ
ゲルはAl、Ca、B、Ba、Co、Cr、Cu、F
e、Mg、Mn、Na、Ni、Pb、Sr、Ti、Z
n、Zr、UおよびTh不純物の含有畳がいずれの元素
も全て5ppm以下であり、更にはlppm以下であ
り、更には、UおよびThの含有量がそれぞれlppb
以下である。
【0016】また、本発明における不純物の含有量は、
シリカゲルまたはシリカゾル中のシリカ重量に対する含
有濃度である。
【0017】本発明の高純度シリカゾルは、珪酸アルカ
リおよび鉱酸との湿式反応によって生成するシリカゲル
を水酸化第四アンモニウム水溶液に溶解した後、イオン
交換法または解膠法によって3〜300nmのシリカ粒
子径に粒子成長したシリカゾルであって、Al、Ca、
B、Ba、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、N
a、Ni、Pb、Sr、Ti、Zn、Zr、UおよびT
h不純物の含有量がいずれの元素も全て5ppm以下で
あり、更にはUおよびThの含有量がそれぞれlppb
以下のものである。
【0018】また、本発明の高純度シリカゾルは、前記
イオン交換法または解膠法による製造工程でAlまたは
Caを添加して修飾変成された3〜300nmのシリカ
粒子径に粒子成長したシリカゾルであって、前記不純物
のAlとCaを除いたB、Ba、Co、Cr、Cu、F
e、Mg、Mn、Na、Ni、Pb、Sr、Ti、Z
n、Zr、UおよびTh不純物の含有量がいずれの元素
も全て5ppm以下であり、更にはUおよびThの含有
量がそれぞれlppb以下のものである。
【0019】本発明の高純度シリカゾルの製造方法は、
Al、Ca、B、Ba、Co、Cr、Cu、Fe、M
g、Mn、Na、Ni、Pb、Sr、Ti、Zn、Z
r、UおよびTh不純物の含有量がいずれの元素も全て
5ppm以下であり、更にはUおよびThの含有量がそ
れぞれlppb以下であるシリカゲルを、水酸化第四ア
ンモニウムに溶解する第1工程、イオン交換により水酸
化第四アンモニウムを除去して活性珪酸液を作成する第
2工程、アルカリ触媒の存在下で加熱して3〜300n
mの粒子径に粒子成長させる第3工程を行うことを特徴
とする。
【0020】なお、本発明におけるシリカ粒子の粒子径
は、シリカの窒素吸着BET法測定による粒子径であ
り、平均粒子径を示す。この時、シリカの密度を2.2
g/cm3として計算する。
【0021】本発明に使用されるシリカゲルは、珪酸ナ
トリウムと鉱酸との反応によって得られるものである
が、その反応に使用される珪酸ナトリウムとしては、モ
ル比SiO2 /Na2 Oが1から4の市販の珪酸ナトリ
ウム溶液(水ガラス)を使用することができ、適宜希釈
して使用しても良い。
【0022】一方、珪酸ナトリウム溶液と反応させる鉱
酸としては、塩酸、硝酸、硫酸などがあげられ、単独又
は2種以上の混酸でもよく、適宜希釈して使用される。
酸濃度は1規定以上が良い。
【0023】反応時に共存させるキレート剤としては、
シュウ酸、マロン酸、コハク酸等のジカルボン酸、トリ
カルバリル酸等のポリカルボン酸、クエン酸、リンゴ酸
等のオキシカルボン酸、ニトリルトリ酢酸、エチレンジ
アミンテトラ酢酸等のアミノポリカルボン酸が使用でき
る。
【0024】上記キレート剤だけでも不純物の含有量が
いずれの元素も全て5ppm以下とする事ができるが、
これに加えて過酸化水素を共存させることで不純物除去
が格段と向上する。
【0025】キレート剤および過酸化水素添加量は反応
系内のシリカに対して0.1〜5重量%、好ましくは
0.1〜2重量%で、鉱酸または珪酸ナトリウム、好ま
しくは珪酸ナトリウムに添加する。
【0026】反応は撹拌下の鉱酸に珪酸ナトリウムを添
加して行い、反応温度は常温ないし90℃の任意温度で
よい。シリカゲルの析出後も1〜5時間撹拌熟成を行う
のが好ましい。
【0027】次いで、生成したシリカゲルの沈殿を常法
により分離し、分離したシリカゲルを鉱酸で酸処理す
る。鉱酸、キレート剤の種類は上記と同様であるが過酸
化水素は不可欠である。処理時の酸濃度は0.1〜3規
定、キレート剤および過酸化水素添加量は反応系内のシ
リカに対して0.01〜5重量%、好ましくは0.1〜
2重量%が良い。
【0028】酸処理工程は1回または必要に応じて複数
回行い、処理温度も任意に選定できる。こうして不純物
を除去したシリカゲルは、ろ過水洗等の方法により、酸
処理剤を除き、高純度のシリカゲルとして回収する。得
られたシリカゲルは、不純物Al、Ca、B、Ba、C
o、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Na、Ni、P
b、Sr、Ti、Zn、Zr、UおよびThの含有量が
いずれの元素も全て5ppm以下のものが得られる。上
記方法で得られたシリカゲルをシリカ原料として、シリ
カゾルを製造することができる。
【0029】本発明のシリカゾルの製造方法において、
第1工程では、シリカゲルを水酸化第四アンモニウム水
溶液に溶解する。第四アンモニウムとしては、例えばテ
トラメチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム、
β−ヒドロキシエチルトリメチルアンモニウム、テトラ
エタノールアンモニウム、メチルトリエタノールアンモ
ニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム等が単品また
は複数種混合して使用できる。水酸化第四アンモニウム
(R4 NOH)とシリカのモル比(SiO2 /R4 NO
H)は1〜4がよく、1未満にするのは無意味に不経済
であり、4を越えると溶解しにくい。シリカ濃度は10
〜30wt%が良く、濃度が高いと液の粘性が高くなり
30wt%を越えると取り扱いにくい。溶解は温度が高
いほど速やかであるが、常温から沸点の任意の温度でよ
い。
【0030】第2工程はシリカの溶液よりシリカゾルを
製造する工程であるが、イオン交換法と解膠法の2方法
があり、イオン交換法の方が作業が簡単で余分な副原料
の投入もないため不純物の侵入が無く好ましい。
【0031】イオン交換法では、まず塩酸や硫酸によっ
てH+ 型にしたカチオン交換樹脂のカラムを準備してお
く。第1工程で製造したシリカ溶液をシリカ濃度2〜7
wt%に純水で希釈して、カチオン交換樹脂のカラムに
通し、第四アンモニウムイオンを除去し、「活性珪酸
液」を得る。この活性珪酸液をアルカリ触媒の存在下で
加熱してシリカの粒子径を3〜300nmに粒子成長さ
せる。
【0032】「活性珪酸液」のシリカ濃度は2〜4wt
%の範囲がよい。これよりも低いと、後工程での加熱や
濃縮に過大の負担がかかり、これよりも高いと、液のゲ
ル化が早くハンドリング性に欠ける。次いで該活性珪酸
液は、アルカリ触媒を加えて加熱して珪酸を重合させ粒
子成長させる。
【0033】係る粒子成長工程は、水ガラスを原料とす
るシリカゾルの製造法においても、通常行われているも
のであり、例えば米国特許3538015号記載の方法
は水性媒体中に活性珪酸液とアルカリ水溶液を特定の添
加速さで同時添加する方法、特開昭58−15022号
公報の方法はアルカリ水溶液の中に活性珪酸液を特定の
添加速さで添加する方法、特開昭63−123807号
公報の方法はアルミニウム化合物の存在下でアルカリ水
溶液の中に活性珪酸液を添加しアニオン性の強いシリカ
ゾルを作る方法、米国特許2680721号の方法は、
160〜300℃の水熱処理により非球状のシリカゾル
を作る方法、特開平1−317115号公報の方法は、
カルシウム塩等を添加した活性珪酸液にアルカリを加え
た後、60〜250℃の水熱処理により細長い形状のシ
リカゾルを作る方法、特開平4−187512号公報の
方法は、アルミニウム塩等を添加した活性珪酸液をアル
カリ珪酸塩に添加して細長い形状のシリカゾルを作る方
法、特開平6−199515号公報の方法は、常法によ
り粒子成長を終えたシリカゾルにアルミニウム塩等を添
加したのち更に80〜250℃の水熱処理により安定な
シリカゾルを作る方法、等々があり、これら水ガラス法
のあらゆる製造方法が適用できる。
【0034】本発明においては、具体的に使用されるア
ルカリは、アンモニア、アミン、水酸化第四アンモニウ
ムなどであり、第1工程で製造したシリカの水酸化第四
アンモニウム溶液も好ましい。
【0035】上記のように、活性珪酸液をアルカリ触媒
と混合して加熱して珪酸を重合し粒子成長をさせる方法
は多数あるので、どの方法を適用するかによって、アル
カリ触媒の種類、量を選定しなくてはならない。
【0036】従って、基本的な条件としてpHが7以上
となるようにアルカリ触媒を加え加熱して珪酸の重合を
進行させることが本発明の構成要素となる。更に好まし
くは、pHが8以上である。
【0037】活性珪酸液をアルカリ性にして加熱すると
珪酸の重合反応を進行させることができる。そしてこの
珪酸の重合反応の進行によって反応媒体中にシリカの核
粒子が生成し、更にアルカリを添加する等の方法で液の
アルカリ性を保ちながら活性珪酸液を加えていくと、そ
の粒子成長によって3〜300nm、好ましくは5〜1
00nmの揃った粒子径を有するシリカゾルが生成す
る。
【0038】アルカリ触媒を全量あらかじめ反応媒体中
に入れておき、そこへ活性珪酸液を添加していく方法も
良い。その逆はできない。
【0039】市販のシリカゾルやアルミナゾル等を種粒
子として反応媒体中にあらかじめ入れておき、これに活
性珪酸液とアルカリ触媒をシリカ1モルに対して0.0
05〜0.1モルとなる量で同時に連続添加して、種粒
子を粒子成長する方法も良い。
【0040】市販品でなく本発明で作成したシリカゾル
を種粒子に使用するのは更に良い。粒子成長の初期に反
応媒体中にアルミニウム化合物やカルシウム化合物を微
量添加して、成長粒子の形状を非球状にするのも良い。
【0041】なお、AlまたはCaを添加して修飾変成
するとは、粒子の形状を非球状化したり、粒子の荷電を
正又は負にしたり、その強さを調節したりする方法で、
既に前記記載のイオン交換法の粒子成長方法を不純物濃
度を配慮して実施すればよい。
【0042】この重合粒子成長反応は、減圧、常圧、加
圧のいずれの圧力下でも行うことができるが、60℃以
上、好ましくは80℃から反応混合物の沸点以下の温度
で充分な撹拌下に行うのがよい。
【0043】活性珪酸液の添加終了後、更に70℃以
上、好ましくは80〜200℃で、30分以上、好まし
くは1〜6時間程度加熱熟成を行うのが好ましい。この
加熱熟成の途中又は後に、アルミニウム化合物等を添加
してシリカ粒子の表面に沈着させ、粒子の性状を変える
こともできる。
【0044】本発明の方法で得られたシリカゾルは、蒸
発法、限外ろ過法等の通常の方法によって濃縮すること
ができる。この濃縮によって約40%までの安定なシリ
カゾルが得られる。更には、イオン交換法により、アル
カリ触媒を除去することができ、実質的にシリカ以外の
成分を含まないシリカゾルを得ることができる。
【0045】イオン交換法により、アルカリ触媒を除去
したシリカゾルは、有機溶剤を加えつつ蒸発法、限外ろ
過法の工程を行うことにより、水分を溜去、洗い出しす
る事で有機溶剤に分散したシリカゾル、すなわちオルガ
ノゾルとすることができる。
【0046】次に、解膠法により、第2工程のシリカの
溶液よりシリカゾルを製造する工程について説明する。
【0047】解膠法は、第1工程で製造したシリカ溶液
を純粋でシリカ濃度4〜10wt%まで希釈した後、水
酸化第四アンモニウムとシリカのモル比(SiO2/R4
NOH)を10〜40の範囲に調製し、80℃〜250
℃の温度に加熱して粒子を成長させる。モル比の調節法
としては、シリカ溶液に原料のシリカゲルを加える方
法、シリカ溶液に前記活性珪酸を加える方法、あるいは
イオン交換法で製造したシリカゲルを加える方法などが
ある。また、気相法で作成されたシリカ源やエチルシリ
ケートから作成されたシリカ源を加える方法も、それら
から混入する不純物を考慮した上では充分に可能であ
る。これ以降の第3工程の製造方法は、イオン交換と同
様な方法により行うことができる。
【0048】
【実施例】以下に、本発明を具体的に説明する。
【0049】(高純度シリカゲルの製造例1)撹拌機付
き反応糟に硝酸水溶液(HNO3 =19.3重量%)3
285gをとり、70℃に加温した。これとは別に、珪
酸ソーダJIS3号(Na2 O=9.2重量%、SiO
2 =28.5重量%、SiO2 /Na2 Oモル比=3.
20)2100gを容器に取り撹拌し、EDTA(エチ
レンジアミンテトラ酢酸)0.6gを小量の水に分散さ
せたものを添加し、溶解した。更に70℃で2時間撹拌
した。
【0050】硝酸水溶液にこのEDTA含有珪酸ナトリ
ウム水溶液を約30分かけて添加し、シリカゲルの沈殿
を生成させた、この間反応糟の温度を70〜80℃に保
持した。添加後、反応スラリーを80℃で2時間撹拌し
て熟成を行った。この反応終了スラリーからシリカゲル
の沈殿をろ過分離し、これを水中にリパルプして洗浄し
た後、再びろ過分離した。
【0051】分離回収したシリカゲルを撹拌機付き酸処
理槽に取り、これに水と硝酸を加えてスラリー全量5リ
ットル、スラリー中の硝酸濃度1規定となるようにして
調整し、さらに35%過酸化水素水17gを添加して撹
拌しながら、90℃で3時間加熱して酸処理した後、ス
ラリーからシリカゲルをろ過分離し、水でリパルプ洗浄
固液分離を数回繰り返し、スラリーの電気伝導度が50
μS以下となった時点でろ過してシリカゲルを回収し
た。
【0052】このシリカゲルは水分63.3%で、乾燥
せずに以下の実験に使用した。また、シリカ中の不純分
量を第1表に記載した。
【0053】(高純度シリカゲルの製造例2)撹拌機付
き反応糟に硝酸水溶液(HNO3 =19.3重量%)4
000gをとり、これにシュウ酸(2水塩、市販品)6
g、35%過酸化水素水(市販品)17gを添加して溶
解した。この硝酸水溶液に珪酸ソーダJIS3号(Na
2 O=9.2重量%、SiO2 =28.5重量%、Si
2 /Na2 Oモル比=3.20)2100gを約30
分かけて添加し、シリカゲルの沈殿を生成させた。この
間反応槽の温度を70〜80℃に保持した。添加後、反
応スラリーを80℃で2時間撹拌して熟成を行った。
【0054】この反応終了スラリーからシリカゲルの沈
殿をろ過、洗浄を繰り返して、分離回収した。
【0055】分離回収したシリカゲルを撹拌機付き酸処
理槽に取り、これに水と硝酸を加えてスラリー全量5リ
ットル、スラリー中の硝酸濃度1規定となるようにして
調整し、さらにシュウ酸6g、35%過酸化水素水17
gを添加して撹拌しながら、90℃で3時間加熱して酸
処理した後、スラリーからシリカゲルをろ過分離し、水
でリパルプ洗浄固液分離を数回繰り返し、スラリーの電
気伝導度が50μS以下となった時点でろ過してシリカ
ゲルを回収した。
【0056】このシリカゲルは水分61.5%で、乾燥
せずに以下の実施例に使用した。また、シリカ中の不純
分量を表1に記載した。
【0057】
【表1】
【0058】(市販水酸化第四アンモニウムの不純物)
以下の実施例で使用した市販水酸化第四アンモニウム
は、第1表記載の成分がいずれも0.02ppm以下で
あった。
【0059】実施例1 製造例1のシリカ含有量36.7%の含水高純度シリカ
ゲル327gを撹拌機付き1リットルガラス製反応容器
に取り、純水50gと市販水酸化テトラメチルアンモニ
ウム20%水溶液368gを加え、撹拌下に徐々に加熱
して80℃まで液温が上昇した後、16時間撹拌下にこ
の温度を保ちシリカゲルを溶解した。水分の蒸発によ
り、回収したシリカ溶液は678gであり、無色透明で
シリカ濃度17.7%、水酸化テトラメチルアンモニウ
ム濃度10.7%であった。
【0060】回収したシリカ溶液は678gのうち50
0gを分取し、純水2450gを混合しシリカ濃度3.
0%に希釈した。この希釈シリカ溶液は、予め塩酸によ
ってH型に再生した500mlのカチオン交換樹脂(オ
ルガノ(株)製「アンバーライト IRl20B」)を
充填したカラムを0.5時間かけて定速度で通過させ、
3500gのテトラメチルアンモニウムイオンを除去し
た活性珪酸液を得た。この活性珪酸液のpHは4.4で
あった。
【0061】別の撹拌機付き容器に純水167gを仕込
み、シリカ溶液33gを加えて希釈し、撹拌下95℃に
加熱し、撹拌と温度を保ちながら活性珪酸液を8時間か
けて定速で添加した。添加終丁後、1時間撹拌と温度を
保ち熟成を行った。
【0062】放冷後、この液はシリカコロイド特有の青
味を帯びた半透明液であった。次いで、限外ろ過により
シリカ濃度15%に濃縮し約600gのシリカゾルを得
た。このゾルの水酸化テトラメチルアンモニウム濃度は
0.11%であり、コロイダルシリカ粒子は12nmの
BET法粒子径を有していた。このシリカゾルのAl、
Ca、B、Ba、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、M
n、Na、Ni、Pb、Sr、Ti、Zn、Zr、Uお
よびThの含有量はいずれの元素も全て5ppm以下で
あり、実質的にテトラメチルアンモニウムとシリカ以外
の成分を合まないシリカゾルを得た。
【0063】シリカ粒子の粒子径は窒素吸着BET法に
より測定した値であり、その測定法は、試料を10gと
り希塩酸を加えてpHを5とし、加熱して固化し、15
0℃で乾燥して粉末試料とし、Micromeriti
cs Flow SorbII 2300形((株)島
津製作所製)にて測定した。
【0064】実施例2 製造例2のシリカ含有量38.5%の含水高純度シリカ
ゲル540gを撹拌機付き1リットルガラス製反応容器
に取り、純水300gと市販水酸化β−ヒドロキシエチ
ルトリメチルアンモニウム48%水溶液29lgを加
え、撹拌下に徐々に加熱して80℃まで液温が上昇した
後、16時間撹拌下にこの温度を保ちシリカゲルを溶解
した。水分の蒸発により、回収したシリカ溶液は112
5gであり、無色透明でシリカ濃度18.5%、水酸化
β−ヒドロキシエチルトリメチルアンモニウム濃度1
2.5%であった。
【0065】回収したシリカ溶液は1125gのうち4
76gを分取し、純水2475gを混合しシリカ濃度
3.0%に希釈した。この希釈シリカ溶液は、予め塩酸
によってH型に再生した500mlのカチオン交換樹脂
(オルガノ(株)製「アンバーライト IRl20
B」)を充填したカラムを0.5時間かけて定速度で通
過させ、3500gのβ−ヒドロキシエチルトリメチル
アンモニウムイオンを除去した活性珪酸液を得た。この
活性珪酸液のpHは4.4であった。
【0066】別の撹拌機付き容器に純水169gを仕込
み、シリカ溶液3lgを加えて希釈し、撹拌下95℃に
加熱し、撹拌と温度を保ちながら活性珪酸液を8時間か
けて定速で添加した。添加終了後1時間撹拌と温度を保
ち熟成を行った。
【0067】放冷後、この液はシリカコロイド特有の青
味を帯びた半透明液であった。次いで、限外ろ過によリ
シリカ濃度15%に濃縮し約600gのシリカゾルを得
た。このゾルのコロイダルシリカ粒子は12nmのBE
T法粒子径を有していた。このシリカゾルのAl、C
a、B、Ba、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、
Na、Ni、Pb、Sr、Ti、Zn、Zr、Uおよび
Thの含有量はいずれの元素も全てlppm以下であ
り、実質的にβ−ヒドロキシエチルトリメチルアンモニ
ウムとシリカ以外の成分を含まないシリカゾルを得た。
【0068】実施例3 製造例2のシリカ含有量38.5%の含水高純度シリカ
ゲル540gを撹拌機付き1リットルガラス製反応容器
に取り、純水300gと市販水酸化β−ヒドロキシエチ
ルトリメチルアンモニウム48%水溶液29lgを加
え、撹拌下に徐々に加熱して80℃まで液温が上昇した
後、16時間撹拌下にこの温度を保ちシリカゲルを溶解
した。水分の蒸発により、回収したシリカ溶液は112
5gであり、無色透明でシリカ濃度18.5%、水酸化
β−ヒドロキシエチルトリメチルアンモニウム濃度1
2.5%であった。
【0069】回収したシリカ溶液は1125gのうち4
76gを分取し、純水2475gを混合しシリカ濃度
3.0%に希釈した。この希釈シリカ溶液は、予め塩酸
によってH型に再生した500mlのカチオン交換樹脂
(オルガノ(株)製「アンバーライト IRl20
B」)を充填したカラムを0.5時間かけて定速度で通
過させ、3500gのβ−ヒドロキシエチルトリメチル
アンモニウムイオンを除去した活性珪酸液を得た。この
活牲珪酸液のpHは4.4であった。
【0070】別の撹拌機付き容器に純水167gを仕込
み、実施例1で製造したシリカ濃度17.7%、水酸化
テトラメチルアンモニウム濃度l0.7%のシリカ溶液
33gを加えて希釈し、撹拌下95℃に加熱し、撹拌と
温度を保ちながら活牲珪酸液を8時間かけて定速で添加
した。添加終了後、1時間撹拌と温度を保ち熱成を行っ
た。
【0071】放冷後、この液はシリカコロイド特有の青
味を帯びた半透明液であった。次いで、限外ろ過により
シリカ濃度15%に濃縮し、約600gのシリカゾルを
得た。このゾルのコロイダルシリカ粒子は12nmのB
ET法粒子径を有していた。このシリカゾル300gを
撹拌機付きオートクレーブに仕込み、撹拌下2時間で1
80℃まで加熱し、そのまま180℃を3時間保った後
放冷した。このゾルのコロイダルシリカ粒子は17nm
のBBT法粒子径を有し、Al、Ca、B、Ba、C
o、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Na、Ni、P
b、Sr、Ti、Zn、Zr、UおよびThの含有量は
いずれの元素も全て5ppm以下であり、実質的にテト
ラメチルアンモニウムとシリカ以外の成分を含まないシ
リカゾルを得た。
【0072】実施例4 製造例2のシリカ含有量38.5%の含水高純度シリカ
ゲル540gを撹拌機付き1リットルガラス製反応容器
に取り、市販水酸化メチルトリエタノールアンモニウム
50%水溶液722gを加え、撹拌下に徐々に加熱して
80℃まで液温が上昇した後16時間撹拌下にこの温度
を保ちシリカゲルを溶解した。水分の蒸発により、回収
したシリカ溶液は1125gであり、無色透明でシリカ
濃度18.5%、水酸化メチルトリエタノールアンモニ
ウム濃度32.1%であった。
【0073】回収したシリカ溶液1125gに純水58
05gを混合しシリカ濃度3.0%に希釈した。この希
釈シリカ溶液は、予め塩酸によってH型に再生した20
00mlのカチオン交換樹脂(オルガノ(株)製「アン
バーライト IRl20B」)を充填したカラムを0.
5時間かけて定速度で通過させ、7500gのメチルト
リエタノールアンモニウムイオンを除去した活性珪酸液
を得た。この活性珪酸液のpHは4.4であった。
【0074】実施例1で製造したシリカ濃度15%のテ
トラメチルアンモニウムとシリカ以外の成分を合まない
600gのシリカゾルのうち160gを別の撹拌機付き
容器に仕込み、純水1000gを加えて希釈し、更に水
酸化テトラメチルアンモニウム20%水溶液3gを加え
てpHを10とし、撹拌下95℃に加熱し、撹拌と温度
を保ちながら7500gの活性珪酸液と22gの水酸化
テトラメチルアンモニウム20%水溶液を8時間かけて
定速で同時に添加した。添加終了後、1時間撹拌と温度
を保ち熱成を行った。
【0075】放冷後、この液はシリカコロイド特有の乳
白半透明液であった。次いで、限外ろ過によりシリカ濃
度30%に濃縮し約750gのシリカゾルを得た。この
ゾルのコロイダルシリカ粒子は24nmのBET法粒子
径を有していた。このシリカゾル300gを撹拌機付き
オートクレーブに仕込み、撹拌下2時間で180℃まで
加熱し、そのまま180℃を3時間保った後放冷した。
このゾルのコロイダルシリカ粒子は32nmのBET法
粒子径を有し、Al、Ca、B、Ba、Co、Cr、C
u、Fe、Mg、Mn、Na、Ni、Pb、Sr、T
i、Zn、Zr、UおよびThの含有量はいずれの元素
も全て5ppm以下であり、実質的にテトラメチルアン
モニウムとシリカ以外の成分を含まないシリカゾルを得
た。
【0076】実施例5 製造例2のシリカ含有量38.5%の含水高純度シリカ
ゲル540gを撹拌機付き1リットルガラス製反応容器
に取り、純水300gと市販水酸化β−ヒドロキシエチ
ルトリメチルアンモニウム48%水溶液29lgを加
え、撹拌下に徐々に加熱して80℃まで液温が上昇した
後16時間撹拌下にこの温度を保ちシリカゲルを溶解し
た。水分の蒸発により、回収したシリカ溶液は1125
gであり、無色透明でシリカ濃度18.5%、水酸化β
−ヒドロキシエチルトリメチルアンモニウム濃度12.
5%であった。
【0077】回収したシリカ溶液1125gは純水58
05gを混合しシリカ濃度3.0%に希釈した。この希
釈シリカ溶液は、予め塩酸によってH型に再生した20
00mlのカチオン交換樹脂(オルガノ(株)製「アン
バーライト IRl20B」)を充填したカラムを0.
5時間かけて定速度で通過させ、7500gのβ−ヒド
ロキシエチルトリメチルアンモニウムイオンを除去した
活性珪酸液を得た。この活性珪酸液のpHは4.4であ
った。
【0078】実施例1で製造したシリカ濃度15%のテ
トラメチルアンモニウムとシリカ以外の成分を含まない
600gのシリカゾルのうち160gを別の撹拌機付き
容器に仕込み、純水1000gを加えて希釈し、更に撹
拌下1規定塩酸を滴下してpHを7とした。ここに塩基
性塩化アルミニウム(Al2 (OH)5 Cl)の0.2
5%水溶液10gを滴下した。滴下によって透明液がわ
ずかに濁り、シリカ粒子が凝集したことが観察された。
続いて、20%テトラメチルアンモニウム水溶液を滴下
してpHを10とし、撹拌下95℃に加熱し、撹拌と温
度を保ちながら7500gの活性珪酸液と22gの水酸
化テトラメチルアンモニウム20%水溶液を8時間かけ
て定速で同時に添加した。添加終了後、1時間撹拌と温
度を保ち熱成を行った。
【0079】放冷後、この液はシリカコロイド特有の乳
白半透明液であった。次いで、限外ろ過によりシリカ濃
度30%に濃縮し約750gのシリカゾルを得た。この
ゾルのコロイダルシリカ粒子は26nmのBET法粒子
径を有していた。また透過型電子顕微鏡写真によると、
このシリカ粒子は粒子径が20nmから40nmまであ
り、形状も真球状ではないものが多くて不揃いであっ
た。このシリカゾルはCa、B、Ba、Co、Cr、C
u、Fe、Mg、Mn、Na、Ni、Pb、Sr、T
i、Zn、Zr、UおよびThの含有量はいずれの元素
も全て5ppm以下であり、実質的にテトラメチルアン
モニウムとシリカと微量のAl以外の成分を含まないシ
リカゾルを得た。
【0080】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、水
ガラスという安価な原材料から、300nm以下、特に
数nm〜100nmの粒子径を有する高純度のシリカの
ゾルを製造することができる。そしてこのゾルは、数十
重量%のシリカ濃度まで濃縮することができ、長期にわ
たり安定である。また、本発明の方法で得られたシリカ
ゾルの液状媒体を、有機溶媒で置換することにより、オ
ルガノゾルと呼ばれる有機溶媒分散のシリカゾルを得る
ことができる。
【0081】また、本発明の方法により得られたシリカ
粒子は、Al、Fe、その他多価金属やアニオン等の不
純成分を含まず、シリコンウェハー用研磨材、液体クロ
マトグラフィー担体用高純度シリカゲル等の原料、触媒
用バインダー、特殊ゼオライトの原料、電子材料用塗料
に添加されるマイクロフィラー、高分子フィルム用マイ
クロフィラー等に有用である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記不純物の含有量がいずれの元素も全
    て5ppm以下である高純度シリカゲルを水酸化第四ア
    ンモニウム水溶液に溶解した後、イオン交換法または解
    膠法によって製造した、下記不純物の含有量がいずれの
    元素も全て5ppm以下である高純度シリカゾル。A
    l、Ca、B、Ba、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、
    Mn、Na、Ni、Pb、Sr、Ti、Zn、Zr、U
    およびTh。
  2. 【請求項2】 下記不純物の含有量がいずれの元素も全
    て5ppm以下である高純度シリカゲルを水酸化第四ア
    ンモニウム水溶液に溶解した俊、イオン交換法または解
    膠法による製造工程でAlまたはCaを添加して修飾変
    成して製造した、下記不純物の含有量がいずれの元素も
    全て5ppm以下である高純度シリカゾル。B、Ba、
    Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Na、Ni、P
    b、Sr、Ti、Zn、Zr、UおよびTh。
  3. 【請求項3】 UおよびThの含有量がそれぞれlpp
    b以下である請求項1または2記載の高純度シリカゾ
    ル。
  4. 【請求項4】 シリカゲルは、珪酸アルカリおよび鉱酸
    との湿式反応によって生成するシリカゲルである請求項
    1または2記載の高純度シリカゾル。
  5. 【請求項5】 下記不純物の含有量がいずれの元素も全
    て5ppm以下である高純度シリカゲルを水酸化第四ア
    ンモニウム水溶液に溶解する第1工程、該水酸化第四ア
    ンモニウムをイオン交換により除去して活性珪酸液を作
    成する第2工程、該活性珪酸液をアルカリ触媒の存在下
    で加熱してシリカを3〜300nmの粒子径に粒子成長
    させる第3工程を有することを特徴とする下記不純物の
    含有量がいずれの元素も全て5ppm以下である高純度
    シリカゾルの製造方法。Al、Ca、B、Ba、Co、
    Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Na、Ni、Pb、S
    r、Ti、Zn、Zr、UおよびTh。
  6. 【請求項6】 下記不純物の含有量がいずれの元素も全
    て5ppm以下であるシリカゲルを水酸化第四アンモニ
    ウム水溶液に溶解する第1工程、該水酸化第四アンモニ
    ウムをイオン交換により除去して活性珪酸液を作成する
    第2工程、該活性珪酸液をアルカリ触媒の存在下でAl
    またはCaを添加して加熱してシリカを3〜300nm
    の粒子径に粒子成長させる第3工程を有することを特徴
    とする下記不純物の含有量がいずれの元素も全て5pp
    m以下である高純度シリカゾルの製造方法。B、Ba、
    Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Na、Ni、P
    b、Sr、Ti、Zn、Zr、UおよびTh。
  7. 【請求項7】 シリカゲルは、珪酸ナトリウム水溶液と
    鉱酸との反応によりシリカを生成させる方法において、
    キレート剤および過酸化水素が存在する酸濃度1規定以
    上の酸性領域中でシリカゲルの沈殿を生成させ、次いで
    分離回収したシリカゲルをキレート剤および過酸化水素
    含有の鉱酸にて洗浄処理して得られたシリカゲル、又は
    珪酸ナトリウム水溶液と鉱酸との反応によりシリカゲル
    を生成させる方法において、キレート剤が存在する酸性
    領域中でシリカゲルの沈殿を生成させ、次いで分離回収
    したシリカゲルを過酸化水素含有の鉱酸にて洗浄処理し
    て得られたシリカゲルである請求項5または6に記載の
    高純度シリカゾルの製造方法。
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