JP2000244287A - 半導体回路装置 - Google Patents

半導体回路装置

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JP2000244287A
JP2000244287A JP11043093A JP4309399A JP2000244287A JP 2000244287 A JP2000244287 A JP 2000244287A JP 11043093 A JP11043093 A JP 11043093A JP 4309399 A JP4309399 A JP 4309399A JP 2000244287 A JP2000244287 A JP 2000244287A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低電源電圧下においても低消費電流で高速で
正確に動作する論理回路を提供する。 【解決手段】 論理処理部をパストランジスタロジック
(12a−12c)で構成し、このパストランジスタロ
ジックの出力信号をMOSトランジスタ(NG1,NG
2)のゲートに与えて差動的に増幅しかつラッチする。
このラッチ段をマスタスレーブラッチ回路(22,2
4)で構成し、スリープモードまたはパワーダウンモー
ド時においては、マスタラッチ回路の電源の供給を遮断
し、スレーブラッチ回路においてのみその電源電圧の電
圧レベルを高くしてリーク電流を低減しつつ情報信号を
保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体回路装置に
関し、特に、入力信号に論理処理を施す論理回路装置に
関する。より特定的には、この発明は、低電源電圧下で
も高速かつ正確に動作する半導体論理回路装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年の大規模の集積回路においては、構
成要素であるMOSトランジスタ(絶縁ゲート型電界効
果トランジスタ)のサイズが縮小される。この縮小され
たMOSトランジスタの耐圧特性を保証するために、動
作電源電圧が低くされる。この動作電源電圧を低くする
ことにより、また、信号線の充放電電流量が低減されて
消費電流が低減される。また加えて、内部信号の振幅も
小さくなるため、高速で信号を伝達することができ、高
速動作が実現される。
【0003】動作電源電圧が低くされる場合、MOSト
ランジスタのサイズも縮小され、応じてゲート絶縁膜の
膜厚も薄くされる。このMOSトランジスタのサイズの
縮小は、一般にスケーリング則と呼ばれる規則に従って
行なわれる。しかしながら、MOSトランジスタのしき
い値電圧は、スケーリング則に沿って動作電源電圧の低
下とともにその絶対値を小さくすることはできない。し
きい値電圧は、チャネル幅が一定のときに、一定のドレ
イン電流を流すゲート−ソース間電圧である。ゲート−
ソース間電圧Vgsが0Vであっても、サブスレッショ
ルド電流が流れる。このサブスレッショルド電流は、し
きい値電圧の絶対値が小さくなるほど大きくなる。した
がって、MOSトランジスタのしきい値電圧の絶対値
を、電源電圧の低下に合わせて小さくした場合、サブス
レッショルド電流が大きくなり、スタンバイ状態時にお
ける消費電流が増大するという問題が生じる。
【0004】このようなサブスレッショルドリーク電流
の問題を解消するために、たとえば階層電源と呼ばれる
リーク電流防止回路が提案されている。
【0005】図26は、従来の階層電源構成を有する半
導体装置の構成を示す図である。図26において、従来
の半導体装置は、電源電圧VCCを伝達する主電源線1
000と、接地電圧GNDを伝達する主接地線1002
と、主電源線1000にスイッチングトランジスタ10
03を介して結合される副電源線1004と、主接地線
1002にスイッチングトランジスタ1005を介して
結合される副接地線1006を含む。スイッチングトラ
ンジスタ1003は、動作サイクル規定信号ZACTが
活性状態(Lレベル)のときに導通し、またスイッチン
グトランジスタ1005は、動作サイクル規定信号AC
Tが活性状態のHレベルのときに導通する。
【0006】この半導体装置は、さらに、論理回路とし
て、2段の縦続接続されるインバータ1010および1
012を含む。インバータ1010および1012は、
同一構成を有し、pチャネルMOSトランジスタPTa
およびnチャネルMOSトランジスタNTaを含む。イ
ンバータ1010は、スタンバイサイクル時(動作サイ
クル規定信号ZACTおよびACTがともに非活性状態
のとき)、その入力信号INがLレベルに設定される。
インバータ1010においては、pチャネルMOSトラ
ンジスタPTaのソースが主電源線1000に結合さ
れ、nチャネルMOSトランジスタNTaのソースが副
接地線1006に結合される。一方、インバータ101
2は、副電源線1004および主接地線1002上の電
圧をそれぞれ動作電源電圧として受ける。入力信号IN
が変化するアクティブサイクル時においては、動作サイ
クル規定信号ZACTおよびACTが活性状態にあり、
スイッチングトランジスタ1003および1005は導
通状態となり、副電源線1004が主電源線1000に
結合され、また、副接地線1006が主接地線1002
に結合される。したがって、副電源線1004上の電圧
レベルは電源電圧VCCレベルとなり、また副接地線1
006上の電圧は接地電圧GNDレベルとなる。MOS
トランジスタPTaおよびNTaのしきい値電圧の絶対
値を小さくすることにより、これらのインバータ101
0および1012は、高速で動作し、入力信号INに応
じて出力信号を出力する。
【0007】スタンバイサイクル時においては、入力信
号INが、Lレベルに固定され、インバータ1010の
出力信号がHレベルに固定される。このスタンバイサイ
クルにおいては、動作サイクル規定信号ZACTおよび
ACTが非活性状態となるため、スイッチングトランジ
スタ1003および1005が非導通状態となる。イン
バータ1010においては、pチャネルMOSトランジ
スタPTaが導通状態となり、そのソースおよびドレイ
ンの電圧はともに電源電圧VCCレベルとなる。したが
って、pチャネルMOSトランジスタPTaにおいて
は、そのソースおよびドレイン電圧が同一電圧レベルと
なり、リーク電流は生じない。一方、インバータ101
0のnチャネルMOSトランジスタNTaにおいては、
そのゲート電圧が入力信号INにより、Lレベルであ
り、サブスレッショルドリーク電流が生じる。このと
き、副接地線1006は、リーク電流によりその電圧レ
ベルが接地電圧GNDよりも上昇する。応じて、このイ
ンバータ1010のnチャネルMOSトランジスタNT
aのゲート−ソース間が逆バイアス状態に設定され(ソ
ース電圧がゲート電圧よりも高くなる)、このサブスレ
ッショルドリーク電流が抑制される。
【0008】一方、インバータ1012においては、そ
の入力信号は、Hレベルである。したがって、インバー
タ1012内のpチャネルMOSトランジスタが非導通
状態となり、リーク電流(サブスレッショルド電流)を
生じさせる。しかしながら、副電源線1004上の電圧
が、リーク電流により電源電圧VCCよりも低くなる。
したがって、このインバータ1012においても、pチ
ャネルMOSトランジスタのゲート−ソース間が逆バイ
アス状態に設定され、サブスレッショルド電流が低減さ
れる。
【0009】この図26に示すような階層電源構成の場
合、スタンバイサイクル時における入力信号または出力
信号の電圧レベルに応じて、その電源供給ノードの接続
態様が決定される。したがって、この階層電源構成で
は、スタンバイサイクル時における入力信号または出力
信号の論理レベルを予め決定することができる場合に
は、論理ゲート(インバータ)の電源供給ノードの接続
を決定することができる。しかしながら、ランダムロジ
ックなどのように、スタンバイサイクル時における入力
信号または出力信号の論理レベルを予め決定することが
できない場合、その電源ノードの接続経路は決定するこ
とができない。
【0010】図27は、従来のランダムロジックの一例
を示す図である。図27において、このランダムロジッ
クは、入力信号をバッファ処理するドライブ回路102
0と、ドライブ回路1020の出力信号をクロック信号
に同期してラッチし、かつ転送する転送回路1022
と、転送回路1022の出力信号に所定の論理処理を行
なう論理回路1024と、論理回路1024の出力信号
をクロック信号に同期してラッチしかつ転送する転送回
路1026と、転送回路1026の出力信号に対し所定
の論理処理を施す論理回路1028と、論理回路102
8の出力信号をクロック信号に同期して転送する転送回
路1030を含む。
【0011】ドライブ回路1020は、入力信号それぞ
れに対応して設けられるドライバDRを含む。転送回路
1022は、このドライブ回路1020のドライバDR
にそれぞれ対応して設けられるフリップフロップF/F
を含む。論理回路1024は、ロジックGL1〜GL3
…を含む。論理回路1024のロジックGL1〜GL3
へ、それぞれ転送回路1023のフリップフロップF/
Fからの出力信号が転送される。このフリップフロップ
F/FとロジックGL1〜GL3…との接続経路は、実
際に行なわれる論理処理に応じて決定される。
【0012】転送回路1026は、この論理回路102
4のロジックGL1〜GL3それぞれに対応して設けら
れるフリップフロップF/Fを含む。1つのロジックG
Li(i=1〜3…)に対し相補信号を転送するために
2つのフリップフロップF/Fが設けられる。
【0013】論理回路1028は、並列に論理処理を行
なうロジックGL4〜GL6、…を含む。これらのロジ
ックGL4〜GL6が、転送回路1026のフリップフ
ロップF/Fの所定の出力信号を受ける。
【0014】転送回路1030は、ロジックGL4〜G
L6に対応して設けられるフリップフロップF/Fを含
む。この転送回路1030においても、論理回路102
8のロジックGLj(j=4〜6…)に対し2つのフリ
ップフロップF/Fが設けられ、相補信号を転送する。
【0015】この図27に示すランダムロジックは、論
理回路1020および1028がそれぞれスタティック
に論理処理を行ない、転送回路1022および1026
および1030において、クロック信号に同期して信号
の転送が行なわれる同期ロジックである。ドライブ回路
1020から入力される信号に応じて、論理回路102
4および1028の出力信号の論理レベルは変化する。
特に、転送回路1022、1026および1030にお
いては、それぞれラッチする信号の電圧レベル(論理レ
ベル)が対応のロジックの出力信号に応じて異なるた
め、図26のような階層電源構成を、これらの転送回路
1022、1026および1030に適用することはで
きない。またこれは、論理回路1024および1028
についても同様である。
【0016】図28は、図27に示すフリップフロップ
F/Fの構成の一例を示す図である。図28において、
フリップフロップF/Fは、クロック信号CKBがHレ
ベルのときに能動化され、入力信号を反転して出力する
クロックトインバータ1032と、クロックトインバー
タ1032の出力信号を反転するインバータ1034
と、クロック信号CKがHレベルのときに能動化され、
インバータ1034の出力信号を反転してインバータ1
034の入力へ伝達するクロックトインバータ1036
と、クロック信号CKに従って、インバータ1034の
出力信号を伝達するトランスミッションゲート1038
と、トランスミッションゲート1038の出力信号を反
転するインバータ1040と、クロック信号CKBがH
レベルのときに能動化され、インバータ1040の出力
信号を反転してインバータ1040の入力へ伝達するク
ロックトインバータ1042と、インバータ1040の
出力信号を反転して出力するインバータ1044を含
む。
【0017】クロック信号CKおよびCKBは、互いに
相補なクロック信号である。クロック信号CKがHレベ
ルのときには、クロックトインバータ1032および1
042が出力ハイインピーダンス状態に設定され、一方
トランスミッションゲート1038が導通状態となる。
また、クロックトインバータ1036がインバータとし
て動作する。したがって、この状態においては、インバ
ータ1034および1036により信号がラッチされ、
このラッチ信号が、トランスミッションゲート1038
を介してインバータ1040へ伝達される。インバータ
1040の出力信号がインバータ1044を介して出力
される。
【0018】クロック信号CKがLレベルになると、ク
ロックトインバータ1036が出力ハイインピーダンス
状態となり、一方クロックトインバータ1032および
1042がインバータとして動作し、またトランスミッ
ションゲート1038が非導通状態となる。したがっ
て、インバータ1040および1042がラッチ回路を
構成し、クロック信号CKがHレベルのときに与えられ
た信号をラッチしかつ出力する。一方、クロックトイン
バータ1032が、入力信号を反転してインバータ10
34へ与える。トランスミッションゲート1038は、
非導通状態であるため、単に、インバータ1034の出
力信号が、この入力信号に応じて変化するだけである。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】この図28に示すフリ
ップフロップF/Fは、2相のクロック信号CKおよび
CKBに従って、与えられた信号の取込および転送を行
なっている。したがって図27に示す論理回路1020
および1028の出力信号の確定タイミングが異なる場
合であっても、クロック信号CKおよびCKBに従って
順次信号を転送することができ、クロック信号に同期し
て、論理処理を行なうことができる。
【0020】しかしながら、この図28に示すように、
フリップフロップF/Fの各インバータの出力信号の論
理レベルは、入力信号に応じて変化し、この入力信号の
論理レベルは、予め予測することはできない。したがっ
て、フリップフロップF/Fのスタンバイサイクル時に
おける消費電流を低減するために、図26に示すような
階層電源構成を利用することはできない。
【0021】通常の動作モード時におけるスタンバイサ
イクル時のみならず、長期にわたって論理処理が行なわ
れないときに設定されるスリープモードにおいても、同
様の問題が生じ、消費電流を低減することができなくな
る。
【0022】上述のような、ランダムロジックにおいて
も、スタンバイサイクル時およびスリープモード時また
はパワーダウンモード時における消費電流を低減するた
めにバルーン回路と呼ばれる不揮発性の記憶回路を別に
設け、スタンバイサイクル時またはスリープモード時に
おいて、保持すべき情報を退避させて、主回路の電源を
遮断する方法が提案されている(IEEE、JSSC、
第30巻、第8号、1998参照)。
【0023】この構成の場合、電源を遮断するため、電
流が流れる経路は存在せず、ロジックおよびフリップフ
ロップにおける消費電流をなくすことができる。
【0024】しかしながら、通常の論理処理を行なう信
号経路と別に、バルーン回路を設け、別の信号経路を介
して情報を退避させる必要があり、占有面積が大きくな
り、またその情報退避のための制御が複雑となる。
【0025】このようなランダムロジックは、一般の論
理処理回路に限定されず、たとえばPDA(携帯型情報
端末機器)と呼ばれる機器において、長期にわたって使
用されない場合、その内部回路は、スリーブモードに設
定され、次の処理に備えることが行なわれる。このよう
な携帯機器は、電池駆動であり、スリープモード時にお
ける電流をできるだけ低減することが要求される。
【0026】この発明の目的は、低電源電圧下において
も、高速動作性能を劣化させることなく、消費電流を低
減することのできる半導体回路装置を提供することであ
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る半導体回
路装置は、与えられた信号を通過させるパストランジス
タで構成され、入力信号に所定の論理処理を施して出力
するパストランジスタロジックと、このパストランジス
タロジックの出力信号を高入力インピーダンスで受けて
増幅する増幅段と、この増幅段に結合され増幅段の出力
信号をラッチするためのラッチ段とを有する第1のラッ
チ回路を含む。
【0028】請求項2に係る半導体回路装置は、請求項
1のパストランジスタロジックの出力信号が互いに相補
な信号の対を含み、増幅段が、相補信号対を差動増幅す
る差動増幅段を備える。
【0029】請求項3に係る半導体回路装置は、請求項
1または2の装置が、さらに、パストランジスタロジッ
クと第1のラッチ回路との間に設けられ、第1のクロッ
ク信号に応答してパストランジスタロジックの出力信号
を第1のラッチ回路の増幅段へ伝達するための第1のト
ランスファゲートをさらに備える。
【0030】請求項4に係る半導体回路装置は、請求項
3の回路装置が、さらに、第1のラッチ回路の出力信号
をラッチするための第2のラッチ回路と、第1および第
2のラッチ回路の間に設けられ、第1のトランスファゲ
ートと相補的に導通して第1のラッチ回路の出力信号を
第2のラッチ回路へ伝達する第2のトランスファゲート
を備える。
【0031】請求項5に係る半導体回路装置は、請求項
4の第2のラッチ回路が、高入力インピーダンスを有
し、その入力部に第1のラッチ回路の出力信号を受けて
増幅する増幅段と、増幅段の出力信号をラッチするため
のラッチ段とを備える。
【0032】請求項6に係る半導体回路装置は、請求項
1の装置が、さらに、特定動作モード時、第1のラッチ
回路への動作電源電圧の供給を停止させるための電源制
御回路を備える。
【0033】請求項7に係る半導体回路装置は、請求項
4の第1のラッチ回路が互いに相補な信号の対を出力
し、第2のラッチ回路は、出力ノード対の各々と第1の
電源ノードとの間に結合され、第1のラッチ回路からの
相補信号をそれぞれのゲートに受ける差動絶縁ゲート型
電界効果トランジスタ対と、第2および第3の電源ノー
ド上の電圧を両動作電源電圧として受けて動作し、出力
ノード対の電圧をラッチするインバータラッチとを備え
る。このインバータラッチは、入力と出力とが交差結合
されるインバータの対を含む。
【0034】請求項8に係る半導体回路装置は、請求項
7の装置が、さらに、特定動作モード時、第1のラッチ
回路への動作電源電圧の供給を停止し、かつ第2のラッ
チ回路へ供給される第1−第3の電源ノード上の電圧を
上昇させる電源制御回路を備える。
【0035】請求項9に係る半導体回路装置は、請求項
8の電源制御回路が、特定動作モード時、第1の電源ノ
ードの電圧を第2および第3の電源ノードの上の電圧の
間の電圧レベルへ設定する手段を含む。
【0036】請求項10に係る半導体回路装置は、請求
項8の回路装置が、さらに、第2のラッチ回路の出力信
号を次段回路へ伝達するためのドライブ回路を備える。
電源制御回路は、特定動作モード時ドライブ回路への電
源電圧の供給を停止する手段を含む。
【0037】請求項11に係る半導体回路装置は、請求
項4の第1および第2のラッチ回路に対し別々に電源が
設けられ、かつそれら別々の電源は、他回路の電源と別
に設けられる。
【0038】請求項12に係る半導体回路装置は、請求
項3の第1のラッチ回路が、第1のクロック信号と相補
な第2のクロック信号に応答して活性化されて増幅およ
びラッチ動作を行なうダイナミック型ラッチ回路を備え
る。
【0039】請求項13に係る半導体回路装置は、請求
項3の回路装置において、パストランジスタロジックが
互いに相補な信号の対を出力し、第1のラッチ回路は、
出力ノード対と第1の電源ノードとの間に結合され、こ
のパストランジスタロジックから出力される相補信号対
をそれぞれのゲートに受ける差動絶縁ゲート型電界効果
トランジスタの対と、第1のクロック信号に対応する制
御クロック信号に応答して出力ノード対を電気的に接続
するイコライズ絶縁ゲート型電界効果トランジスタ対
と、出力ノード対と内部電源ノードとの間に交差結合さ
れるセンス絶縁ゲート型電界効果トランジスタ対とを含
む。
【0040】請求項14に係る半導体回路装置は、請求
項13の第1のラッチ回路が、さらに、制御クロック信
号に応答して、イコライズトランジスタ対の導通時、内
部電源ノードの電源電圧の供給を停止する電源トランジ
スタを備える。
【0041】請求項15に係る半導体回路装置は、請求
項13の回路装置が、さらに、第1のクロック信号と相
補な第2のクロック信号に応答して導通し、第1のラッ
チ回路の出力信号を伝達する第2のトランスファゲート
と、第2のクロック信号に応答して第2のトランスファ
ゲートの非導通時活性化され、第2のトランスファゲー
トを介して与えられる信号を増幅しラッチする第2のラ
ッチ回路を備える。
【0042】請求項16に係る半導体回路装置は、請求
項15の装置において、第1のラッチ回路が互いに相補
な信号の対を出力し、第2のラッチ回路が、出力ノード
対と第1の電源との間に接続され、第1のラッチ回路の
相補信号をそれぞれのゲートに受ける増幅絶縁ゲート型
電界効果トランジスタ対と、出力ノード対に結合され、
出力ノード対の電圧をラッチするラッチ段と、第2のク
ロック信号に応答して出力ノード対を電気的に短絡する
イコライズトランジスタと、第2のクロック信号に応答
して、ラッチ段へ電源電圧を供給するための電源トラン
ジスタを備える。
【0043】請求項17に係る半導体回路装置は、請求
項3の回路装置において、パストランジスタロジックが
互いに相補な信号を出力し、第1のラッチ回路が、出力
ノード対と第1の電源ノードの間に結合され、パストラ
ンジスタロジックの出力する相補信号対それぞれをゲー
トに受ける増幅絶縁ゲート型電界効果トランジスタ対
と、第1のクロック信号に応答して導通し、出力ノード
対と増幅絶縁ゲート型電界効果トランジスタ対のゲート
を交差結合するプルアップトランジスタと、出力ノード
対の電圧をラッチするラッチ段と、第1のクロック信号
に応答してプルアップトランジスタの非導通時ラッチ段
への電源供給を遮断する電源トランジスタを含む。
【0044】請求項18に係る半導体回路装置は、請求
項17の第1の電源が接地電源であり、増幅絶縁ゲート
型電界効果トランジスタ対は、pチャネルMOSトラン
ジスタ対を備える。
【0045】請求項19に係る半導体回路装置は、請求
項17のラッチ段が、第1のクロック信号に応答して第
1のトランスファゲートの導通時出力ノード対をイコラ
イズするイコライズトランジスタを含む。
【0046】請求項20に係る半導体回路装置は、請求
項5の回路装置が、さらに、特定動作モード時、第2の
ラッチ回路の増幅段の入力ノードの電圧を所定電圧レベ
ルに固定するための初期化トランジスタを備える。
【0047】請求項21に係る半導体回路装置は、請求
項5の第2のラッチ回路のラッチ段を構成する絶縁ゲー
ト型電界効果トランジスタのゲート長さが、第1のラッ
チ回路を構成する絶縁ゲート型電界効果トランジスタの
ゲート長さよりも長くされる。
【0048】実際の論理処理を行なう回路部分をパスト
ランジスタで構成することにより、パストランジスタロ
ジックでは、単に信号の伝達が行なわれるだけであり、
電源電圧の消費は行なわれず、低しきい値電圧のMOS
トランジスタを用いてロジックを実現することができ、
ロジック部を低消費電流で高速動作させることができ
る。
【0049】また、このパストランジスタロジックの出
力信号を高入力インピーダンスを有するラッチ回路へ与
えることにより、パストランジスタロジックから電源供
給ノードへのリーク電流は存在せず、低消費電流が実現
される。
【0050】
【発明の実施の形態】[全体の構成]図1は、この発明
に従う半導体回路装置の全体の構成を概略的に示す図で
ある。図1において、半導体回路装置1は、所定の論理
処理を行なう論理処理回路2と、この論理処理回路2と
信号の授受を行なう別回路3と、外部からのクロック信
号CLKおよび動作モード指示信号(コマンド)CMD
とに従って論理処理回路2および別回路3の動作を制御
する主制御回路4と、この主制御回路4の制御のもとに
論理処理回路2に含まれるフリップフロップの電源電圧
を制御するラッチ電源制御回路5を含む。論理処理回路
2は、主制御回路4から与えられるクロック信号に従っ
て信号を伝達する同期型回路で構成される。ラッチ電源
制御回路5は、この主制御回路4からのクロック信号お
よび動作モード指示信号に従って論理処理回路2に含ま
れるフリップフロップの電源電圧を調整する。論理処理
回路2および別回路3の電源系統は別々に設けられる。
【0051】図1においては、別回路3には、外部から
の電源電圧Vexが与えられ、論理処理回路2へは、電
源電圧は、ラッチ電源制御回路5を介して供給される。
主制御回路4およびラッチ電源制御回路5は、この外部
電源電圧Vexを受けて動作するように示す。主制御回
路4およびラッチ電源制御回路5へは、また、外部電源
電圧Vexを内部で降圧する回路からの内部降圧電圧が
電源電圧として供給されてもよい。
【0052】別回路3は、単に、信号の入出力を行なう
入出力バッファ回路であってもよく、またレジスタ回路
またはメモリなどの記憶ユニットであってもよい。論理
処理回路2は、その用途に応じて実行すべき論理処理内
容が決定される。
【0053】図2は、論理処理回路2の構成の一例を示
す図である。図2においては、3段のパストランジスタ
ロジック10a、10b、および10cと、これらのパ
ストランジスタロジックの信号の伝達をクロック信号に
同期して行なうためのフリップフロップ(F/F)12
aおよび12bを代表的に示す。パストランジスタロジ
ック10a−10cの各々は、その構成は後に詳細に説
明するが、相補信号を出力し、それぞれの出力部にフリ
ップフロップ(F/F)が設けられる。パストランジス
タロジック10a−10cは、その処理内容に応じて、
予め定められた組合せのフリップフロップの出力信号を
受ける。
【0054】フリップフロップ12aおよび12bは、
対応のパストランジスタロジックの出力信号を取込むマ
スタラッチと、このマスタラッチの出力信号をラッチし
かつ出力するスレーブラッチを含む。これらのフリップ
フロップ12aおよび12bは、ラッチ電源回路5に含
まれるマスタラッチ制御回路14およびスレーブラッチ
制御回路16の出力信号/電圧に応じて動作する。
【0055】パストランジスタロジック10a〜10c
においては、それぞれ所定の論理がパストランジスタで
実現される。パストランジスタロジックの一例を図3に
示す。
【0056】図3(A)は、2入力EXORゲートを示
す図である。この2入力EXORゲート19は、入力信
号AiおよびBiの論理レベルが一致した場合、その出
力信号CiをLレベルに設定する。この図3(A)に示
す2入力EXORゲート19は、図3(B)に示す論理
ゲートと等価である。図3(B)において、この論理ゲ
ートは、入力信号AiおよびBiを受けるANDゲート
19aと、入力信号AiおよびBiを受けるNORゲー
ト19bと、ANDゲート19aの出力信号およびNO
Rゲート19bの出力信号を受けるNORゲート19c
を含む。入力信号AiおよびBiの論理レベルが異なる
場合、NORゲート19bの出力信号がLレベルとな
り、NORゲート19cが、インバータとして動作す
る。この場合、ANDゲート19aの出力信号はLレベ
ルとなるため、出力信号CiはHレベルとなる。一方、
入力信号AiおよびBiがともにHレベルまたはともに
Lレベルのときには、ANDゲート19aまたはNOR
ゲート19bの出力信号がHレベルとなり、NORゲー
ト19cの出力信号CiはLレベルとなる。この図3
(B)に示す論理ゲートは、CMOSゲートで構成され
る。
【0057】図3(C)は、2入力NORゲートの構成
の一例を示す図である。図3(C)において、2入力N
ORゲートは、電源ノードと出力ノードND0の間に直
列に接続されるpチャネルMOSトランジスタQ1およ
びQ2と、出力ノードND0と接地ノードとの間に並列
に接続されるnチャネルMOSトランジスタQ3および
Q4を含む。MOSトランジスタQ2およびQ4のゲー
トへは入力信号Aiが与えられ、MOSトランジスタQ
1およびQ3のゲートへは、入力信号Biが与えられ
る。入力信号AiおよびBiの少なくとも一方がHレベ
ルのときには、MOSトランジスタQ3およびQ4の少
なくとも一方が導通し、出力ノードND0は、接地電圧
GNDレベルに駆動される。一方、入力信号Aiおよび
BiがともにLレベルのときには、MOSトランジスタ
Q1およびQ2が導通し、一方、MOSトランジスタQ
3およびQ4が非導通状態となる。したがって、この状
態においては出力ノードND0は電源電圧VCCレベル
に駆動される。
【0058】図3(C)に示すように、2入力NORゲ
ートは、4つのMOSトランジスタを必要とする。した
がって図3(B)に示す論理ゲートを構成する場合、1
2個のMOSトランジスタが必要となる。このようなp
チャネルMOSトランジスタおよびnチャネルMOSト
ランジスタを用いるCMOS論理ゲートの場合、電源ノ
ードと接地ノードの間にCMOSトランジスタが接続さ
れため、サブスレッショルド電流が生じる。また、回路
の構成要素数も増加する。
【0059】図3(D)は、パストランジスタで構成さ
れるEXORゲートを示す図である。図3(D)におい
て、このパストランジスタロジックは、入力信号Biお
よび/Biに従って、入力信号Aiを選択的に通過させ
るCMOSトランスミッションゲートCTと、入力信号
AiがLレベルのときに、入力信号Biを出力ノードN
D1へ伝達するpチャネルMOSトランジスタQ5と、
入力信号AiがHレベルのときに導通し、入力信号/B
iを出力ノードND1へ伝達するnチャネルMOSトラ
ンジスタを含む。入力信号Biおよび/Biは互いに相
補な信号である。
【0060】入力信号BiがHレベルのときには、CM
OSトランスミッションゲートCTは非導通状態にあ
る。入力信号AiがHレベルのときには、出力ノードN
D1へは、MOSトランジスタQ6を介してLレベルの
入力信号/Biが伝達される。一方、入力信号AiがL
レベルのときには、Hレベルの入力信号BiがMOSト
ランジスタQ5を介して伝達される。
【0061】一方、入力信号BiがLレベルのときに
は、CMOSトランスミッションゲートCTが導通し、
出力ノードND1へ、入力信号Aiを伝達する。また、
入力信号AiがLレベルのときには、MOSトランジス
タQ5を介してLレベルの入力信号Biが出力ノードN
D1へ伝達される。一方、入力信号AiがHレベルのと
きには、Hレベルの入力信号/Biが出力ノードND1
へMOSトランジスタQ6を介して伝達される。
【0062】したがって、入力信号AiおよびBiの論
理レベルが一致している場合には、出力ノードND1に
は、Lレベルの信号が伝達され、一方、入力信号Aiお
よびBiの論理レベルが異なる場合には、出力ノードN
D1には、Hレベルの信号が出力される。したがってこ
の出力信号Ciは、入力信号AiおよびBiの排他的論
理和に等しくなる。
【0063】この図3(D)に示すようなパストランジ
スタ用いて論理ゲートを実現する場合、その構成要素数
が大幅に低減される。また、パストランジスタを用いた
論理ゲートにおいては、単に入力信号が伝達されるだけ
であり、電源電圧は消費されない。したがって、図2に
示すようなパストランジスタロジック10a〜10cに
おいては、入力信号が、その実現されるロジックに従っ
て伝達されるだけであり、電源電圧は消費されない。パ
ストランジスタロジック10a〜10cの出力信号(相
補信号)をそれぞれ対応して設けられるフリップフロッ
プ(F/F)12a,12bへ与える。これらのフリッ
プフロップは、高入力インピーダンスを有しており、パ
ストランジスタロジック10a〜10cから対応のフリ
ップフロップへの電流の流入はなく、パストランジスタ
ロジック10a−10cは、低消費電流で動作する。ま
た、電源ノードと接地ノードの間の電流経路はこのパス
トランジスタロジック10a−10cにおいては存在し
ないため、ローVthトランジスタ(しきい値電圧の絶
対値の小さなMOS(絶縁ゲート型電界効果)トランジ
スタ)を用いてもサブスレッショルド電流の問題は生じ
ず、高速動作する論理回路を実現することができる。パ
ストランジスタロジック10a−10cが実現するロジ
ックはその処理用途に応じて適当に定められる。本発明
は、この論理回路を、パストランジスタロジックで構成
し、このパストランジスタロジックの出力信号を、高入
力インピーダンスで受けることを主要特徴とする。以
下、各実施の形態について説明する。
【0064】[実施の形態1]図4は、本発明に従う論
理処理回路に含まれるフリップフロップ(F/F)の構
成を示す図である。この図4に示すフリップフロップ1
2(F/F)が、図2に示すパストランジスタロジック
の間に介挿される。前段のパストランジスタロジックか
らは、相補信号Dおよび/Dが出力される。このフリッ
プフロップ12(F/F)からの相補出力信号OQおよ
び/OQは、適当な次段のパストランジスタロジックへ
与えられる。
【0065】図4において、フリップフロップ(F/
F)12は、転送クロック信号TG1に従って、前段の
パストランジスタロジックの出力信号Dおよび/Dを通
過させる転送回路21と、転送回路21からの信号D2
および/D2を増幅しかつラッチするためのマスタラッ
チ回路22と、転送クロック信号TG2に従ってマスタ
ラッチ回路22の出力信号D3および/D3を転送する
転送回路23と、転送回路23から与えられる信号D4
および/D4を増幅しかつラッチするスレーブラッチ回
路24と、スレーブラッチ回路24の出力信号D5およ
び/D5を反転して、出力信号OQおよび/OQを生成
して所定のパストランジスタロジックへ与えるドライブ
回路25を含む。
【0066】転送回路21は、転送クロック信号TG1
がHレベルのときに導通し、前段のパストランジスタロ
ジックの出力信号Dおよび/Dをそれぞれ通過させるト
ランスファゲート21aおよび21bを含む。これらの
トランスファゲート21aおよび21bは、それぞれ、
nチャネルMOSトランジスタで構成される。
【0067】マスタラッチ回路22は、内部出力ノード
OD1と内部電源ノードSD2の間に接続され、そのゲ
ートにトランスファゲート21bからの信号/D2を受
けるnチャネルMOSトランジスタNG1と、内部出力
ノードOD2と電源ノードSD2の間に接続されかつそ
のゲートにトランスファゲート21aの出力信号D2を
受けるnチャネルMOSトランジスタNG2と、ノード
SD0およびSD1上に与えられる制御電源電圧PS0
およびNS0を動作電源電圧として受けて動作し、内部
出力ノードOD1およびOD2の電圧をラッチするラッ
チ回路を含む。このラッチ回路は、電源ノードSD0と
内部出力ノードOD1の間に接続され、かつそのゲート
が内部出力ノードOD2に接続されpチャネルMOSト
ランジスタPQ1と、電源ノードSD0と内部出力ノー
ドOD2の間に接続されかつそのゲートが内部出力ノー
ドOD1に接続されるpチャネルMOSトランジスタP
Q2と、内部出力ノードOD1と電源ノードSD1の間
に接続されかつそのゲートが内部出力ノードOD2に接
続されるnチャネルMOSトランジスタNQ1と、内部
出力ノードOD2と電源ノードSD1の間に接続されか
つそのゲートが内部出力ノードOD1に接続されるnチ
ャネルMOSトランジスタNQ2を含む。
【0068】これらのMOSトランジスタPQ1、QP
2、NQ1、およびNQ2は、低リーク電流のトランジ
スタであり、たとえばSOI(シリコン・オン・インシ
ュレータ)構造のMOSトランジスタ、または、しきい
値電圧の絶対値の大きなハイVthMOSトランジスタ
で構成される。MOSトランジスタNG1およびNG2
は、ローVthMOSトランジスタで構成される。
【0069】転送回路23は、マスタラッチ回路22の
相補出力信号/D3およびD3をそれぞれ転送クロック
信号TG2がHレベルのときに導通して伝達するトラン
スファゲート23aおよび23bを含む。これらのトラ
ンスファゲート23aおよび23bは、それぞれ、nチ
ャネルMOSトランジスタで構成される。転送クロック
信号TG1およびTG2は、互いに重なり合わない2相
のクロック信号である。
【0070】スレーブラッチ回路24は、内部出力ノー
ドOD3と電源ノードSD5の間に接続されかつそのゲ
ートにトランスファゲート23bからの信号D4を受け
るnチャネルMOSトランジスタNG3と、内部出力ノ
ードOD4と電源ノードSD5の間に接続されかつその
ゲートにトランスファゲート23aからの信号/D4を
受けるnチャネルMOSトランジスタNG4と、電源ノ
ードSD3およびSD4上の制御電源電圧PS1および
NS1を両動作電源電圧として受けて動作し内部ノード
OD3および/OD3の電圧をラッチするラッチ回路を
含む。このラッチ回路は、電源ノードSD3およびSD
4の間に直列に接続されるpチャネルMOSトランジス
タPQ3およびnチャネルMOSトランジスタNQ3
と、電源ノードSD3およびSD4の間に直列に接続さ
れるpチャネルMOSトランジスタPQ4およびnチャ
ネルMOSトランジスタNQ4を含む。MOSトランジ
スタPQ3およびNQ3のゲートが内部出力ノードOD
4に接続され、MOSトランジスタPQ4およびNQ4
のゲートが内部出力ノードOD3に接続される。MOS
トランジスタPQ3およびNQ3のドレインが内部出力
ノードOD3に接続され、MOSトランジスタPQ4お
よびNQ4のドレインが内部出力ノードOD4に接続さ
れる。このスレーブラッチ回路24においても、MOS
トランジスタPQ3、PQ4、NQ3およびNQ4は、
低リーク電流MOSトランジスタで構成される。
【0071】ドライブ回路25は、内部電源線26上の
電源電圧VCCCを一方動作電源電圧として受けて動作
し、動作時スレーブラッチ回路24の出力信号/D5お
よびD5をそれぞれ反転して信号OQおよび/OQを生
成するインバータ25aおよび25bを含む。
【0072】マスタラッチ回路22の制御電源電圧PS
0、NS0およびES0は、図2に示すマスタラッチ制
御回路14により与えられ、スレーブラッチ回路24の
制御電源電圧PS1、NS1およびES1は、図2に示
すスレーブラッチ制御回路16より与えられる。また、
内部電源線26上の電源電圧VCCCも、さらに図1に
示すラッチ電源制御回路5により制御される。次に、こ
の図4に示すフリップフロップ12の動作を図5に示す
信号波形図を参照して説明する。
【0073】パストランジスタロジックが論理処理を行
なうノーマルモード時においては、制御電源電圧PS0
およびPS1が電源電圧VCCの電圧レベルに設定さ
れ、また制御電源電圧ES0、NS0、ES1およびN
S1が接地電圧GNDの電圧レベルに設定される。この
状態において、転送クロック信号TG1およびTG2
は、外部からのクロック信号(CLK)に従って生成さ
れる。
【0074】転送クロック信号TG1がHレベルに立上
がると、転送回路21が導通し、前段のパストランジス
タロジックからのデータDおよび/Dがマスタラッチ回
路22へ伝達される。これにより、データ信号D2およ
び/D2の電圧レベルが変化する。パストランジスタロ
ジックは、パストランジスタで構成されており、単に信
号を伝達するだけであり、そのしきい値電圧およびチャ
ネル抵抗の影響により、パストランジスタロジックの出
力信号振幅は小さい。
【0075】マスタラッチ回路22においては、MOS
トランジスタNG1およびNG2が、ローVthMOS
トランジスタで構成されており、信号D2および/D2
に従って、内部出力ノードOD1およびOD2の電圧レ
ベルを変化させる。MOSトランジスタNQ1およびN
Q2は、そのしきい値電圧が、MOSトランジスタNG
1およびNG2よりも高くされおり、出力ノードOD1
およびOD2の駆動力は、MOSトランジスタNG1お
よびNG2よりも小さい。したがって、この内部出力ノ
ードOD1およびOD2のラッチ電圧極性は、MOSト
ランジスタNG1およびNG2により決定される。内部
出力ノードOD1およびOD2の電圧レベルが変化する
と、MOSトランジスタPQ1、PQ2、NQ1および
NQ2によるラッチ回路により、高速で、内部出力ノー
ドOD1およびOD2が電源電圧および接地電圧レベル
に駆動され、信号D3および/D3が生成される。
【0076】転送クロック信号TG1がLレベルに立下
がると、転送回路21が非導通状態となり、一方、転送
回路23が導通状態となり、スレーブラッチ回路24
へ、マスタラッチ回路22から信号D3および/D3が
伝達される。スレーブラッチ回路24においては、MO
SトランジスタNG3およびNG4がマスタラッチ回路
22からの信号D4および/D4をゲートに受けて差動
増幅し、内部出力ノードOD3およびOD4の電圧レベ
ルを変化させる。このスレーブラッチ回路24において
も、MOSトランジスタNQ3およびNQ4のしきい値
電圧は、MOSトランジスタNG3およびNG4のそれ
よりも大きく、内部出力ノードOD3およびOD4のラ
ッチ電圧極性は、MOSトランジスタNG3およびNG
4により決定される。
【0077】内部出力ノードOD3およびOD4の電圧
レベルが変化すると、MOSトランジスタPQ3、PQ
4、NQ3、およびNQ4によるラッチ回路により、高
速で、内部出力ノードOD3およびOD4の電圧レベル
が電源電圧および接地電圧レベルへ駆動されてラッチさ
れる。
【0078】このスレーブラッチ回路24によりラッチ
された信号D5および/D5は、ドライブ回路25によ
り、所定のパストランジスタロジックへ与えられる。
【0079】図3において、パストランジスタロジック
が論理処理を行なわないスリープモード時のときは、転
送クロック信号TG1およびTG2は、ともにLレベル
に固定される。なお、内部電源線26上の電源電圧VC
CCは、後に説明するように、フローティング状態とな
って放電により接地電圧レベルに低下する。また、制御
電源電圧PS0が接地電圧レベルに立下げられ、一方、
制御電源電圧PS1はノーマルモード時の電源電圧VC
Cよりも高い昇圧電圧VBSTのレベルに上昇され、ま
た制御電圧NS1は、中間電圧(電源電圧VCCと接地
電圧GNDの間)の電圧レベルに上昇される。また、制
御電源電圧ES1の電圧レベルが高くされる(電源電圧
VCCレベル)。このスリープモード時においては、信
号D2および/D2は、放電により、接地電圧レベルに
立下がる。また、マスタラッチ回路22において、両動
作電源電圧がともに接地電圧レベルとなるため、このマ
スタラッチ回路22の出力信号D3および/D3もとも
に接地電圧レベルとなる。
【0080】スレーブラッチ回路24においては、信号
D4および/D4は、フローティング状態にあり、その
電圧レベルは先の状態を維持する(ただし、リーク電流
により、これらの信号電圧レベルは、接地電圧に低下す
る)。この状態において、制御電源電圧ES1が、制御
電源電圧NS1よりも高い電圧レベルに駆動され、MO
SトランジスタNG3およびNG4に、リーク電流が生
じるのを防止する。特に、制御電源電圧ES1を、電源
電圧VCCレベルに設定することにより、入力信号D4
および/D4の電圧レベルにかかわらず、MOSトラン
ジスタNG3およびNG4を、そのゲート−ソース間を
逆バイアス状態に設定することができ、サブスレッショ
ルド電流を十分に抑制することができる。
【0081】スレーブラッチ回路24においては、制御
電源電圧PS1およびNS1の電圧レベルは上昇され
る。この制御電源電圧PS1およびNS1の電圧レベル
は、出力ノードOD3およびOD4の電圧をスレーブラ
ッチ回路24が継続してラッチすることのできる電圧レ
ベルに設定される。したがって、このスリープモード時
においては、スレーブラッチ回路24の出力信号D5お
よび/D5の電圧レベルが制御電圧PS1およびNS1
の電圧上昇に応じて上昇する。スリープモード時におい
て、スレーブラッチ回路24において、情報を保持す
る。このスレーブラッチ回路24においては、MOSト
ランジスタPQ3、PQ4、NQ3、およびNQ4は、
低リーク電流MOSトランジスタであり、このスリープ
モード時におけるリーク電流を十分に抑制することがで
きる。
【0082】出力ドライブ回路25においては、内部電
源線26上の電源電圧VCCCが、その放電により接地
電圧レベルに低下するため、インバータ(ドライバ)2
5aおよび25bにおいても、リーク電流が生じない。
【0083】図5に示す信号波形図においては、スレー
ブラッチ回路24へ与えられる信号D4および/D4
は、フローティング状態にあり不定であり(最終的に接
地電圧レベルに放電される)、制御電源電圧ES1をほ
ぼ電源電圧VCCレベルに近い電圧レベルに設定してい
る。これらの信号D4および/D4は、トランスファゲ
ート23aおよび23bおよびMOSトランジスタNG
1およびNG2を介して生じるリーク電流により、最終
的に接地電圧レベルに低下する。したがって、制御電源
電圧ES1は、特に電源電圧レベルにまで上昇させる必
要はない。
【0084】制御電源電圧ES1を、制御電源電圧NS
1の電圧レベルよりも高くしているのは以下の理由によ
る。スリープモード時においては、制御電源電圧PS1
が昇圧電圧VBST、制御電源電圧NS1が、たとえば
VCC/2の中間電圧レベルに設定される。制御電源電
圧ES1を、制御電源電圧NS1よりも低い電圧レベル
に設定した場合、これらMOSトランジスタNG3およ
びNG4において印加されるドレイン−ソース間電圧
は、一方において大きくなり、長期にわたって、一方の
MOSトランジスタに対し大きな電圧ストレスが印加さ
れる。制御電源電圧ES1は、この制御電源電圧NS1
の中間電圧よりも高い電圧レベル(本実施の形態におい
て電源電圧VCCレベル)に設定することにより、この
ようなドレイン−ソース間に高い電圧が印加されるのを
防止することができる。たとえば内部出力ノードOD4
が中間電圧に保持された場合、MOSトランジスタNG
4のソースは、内部出力ノードOD4となる。この状態
においては、MOSトランジスタNG4は、そのゲート
は、放電により、接地電圧レベルへ駆動されるため、ゲ
ート−ソース間が、十分に逆バイアス状態に保持され、
サブスレッショルド電流は十分抑制される。仮に、この
ようなサブスレッショルド電流が生じる場合において
も、ラッチ(MOSトランジスタPQ3、PQ4、NQ
3およびNQ4)がそのサブスレッショルド電流を吸収
することにより、十分に内部出力ノードOD3およびO
D4の電圧レベルを一定レベルに保持することができ
る。この場合においても、制御電圧NS1は、接地電圧
よりも高くされており、このスレーブラッチ回路24に
おいて、電源ノードから接地ノードへ流れるリーク電流
経路は遮断されており、特に問題は生じない。
【0085】また、スリープモード時においては、この
スレーブラッチ回路24は、MOSトランジスタNG3
およびNG4のゲートに信号D4および/D4を受けて
おり、転送回路23のトランスファゲート23aおよび
23bにおいてリーク電流が生じても、スレーブラッチ
回路24とマスタラッチ回路22とは電気的に分離され
ており、スレーブラッチ回路24からマスタラッチ回路
22へリーク電流が生じることはない。したがって、転
送クロック信号TG2を、特に負電圧に設定する必要が
なく、制御が簡略化される。サブスレッショルド電流を
確実に制御するため、MOSトランジスタNG3および
NG4は、ソースおよびドレインが固定されるように非
対称に作成されてもよい。
【0086】これによりスレーブモード時において、ス
レーブラッチ回路24において、リーク電流を生じさせ
ることなく情報を保持することができる。また内部電源
線26は、電源電圧の供給が停止されているため、ドラ
イブ回路25および他のこの電源電圧VCCCを利用す
る回路におけるリーク電流は生じない。
【0087】スリープモード時からノーマルモードに移
行する場合には、制御電源電圧PS1およびPS0は、
電源電圧VCCレベルに設定し、制御電源電圧ES1お
よびNS1をともに、接地電圧レベルに低下させる。以
降、転送クロック信号TG1およびTG2に従って論理
処理が行なわれる。
【0088】図6(A)は、この発明の実施の形態1に
おけるマスタラッチ制御回路14の構成を示す図であ
る。図6(A)において、マスタラッチ制御回路14
は、スリープモード指示信号SLEEPの活性化に応答
して電源ノードと制御電圧伝達線14bとを切離すpチ
ャネルMOSトランジスタ14aと、接地ノードに接続
され、それぞれ制御電源電圧NS0およびES0を伝達
する制御電圧伝達線14cおよび14dを含む。スイッ
チングトランジスタ14aは、ハイVthMOSトラン
ジスタで構成され、非導通時のリーク電流は十分小さく
される。
【0089】この図6(A)に示す構成に従えば、通常
動作モード(ノーマルモード)時においては、スリープ
モード指示信号SLEEPは、Lレベルであり、スイッ
チングトランジスタ14aが導通し、制御電圧伝達線1
4bに電源電圧VCCを伝達する。したがって、制御電
源電圧PS0は、電源電圧VCCレベルとなる。スリー
プモード時においては、スリープモード指示信号SLE
EPがHレベルとなり、スイッチングトランジスタ14
aが非導通状態となり、この制御電圧伝達線14bが電
源ノードから切離される。この状態においては、制御電
圧伝達線14bは、その放電により、電圧レベルが低下
し、制御電源電圧PS0が接地電圧レベルに低下する。
【0090】制御電源電圧NS0およびES0は、常時
接地ノードに結合されており、接地電圧GNDレベルに
固定される。
【0091】図6(B)は、マスタラッチ制御回路14
の変更例を示す図である。図14においては、制御電源
電圧PS0を発生する部分の構成を示す。図6(B)に
おいて、マスタラッチ制御回路14は、スリープモード
指示信号SLEEPの活性化時導通し、制御電源電圧P
S0を接地電圧レベルに固定するnチャネルMOSトラ
ンジスタ14eと、スリープモード指示信号SLEEP
の非活性化時導通し、制御電源電圧PS0を電源電圧V
CCレベルに駆動するpチャネルMOSトランジスタ1
4aを含む。この図6(B)に示すマスタラッチ制御回
路14は、制御電源電圧PS0を電源電圧VCCおよび
接地電圧GNDの一方に固定する。したがって、スリー
プモード時において、制御電源電圧PS0がフローティ
ング状態となるのを防止することができ、安定に、マス
タラッチの電源電圧を接地電圧レベルに固定することが
できる。
【0092】図7は、図2に示すスレーブラッチ制御回
路16の構成を概略的に示す図である。図7においてス
レーブラッチ制御回路16は、電源電圧VCCを昇圧し
て、昇圧電圧VBSTを生成する昇圧回路16aと、電
源電圧VCCに従って、中間電圧を生成する中間電圧発
生回路16bと、スリープモード指示信号SLEEPに
従って、電源電圧VCCおよび昇圧電圧VBSTの一方
を選択して制御電源電圧PS1を出力するセレクタ16
cと、スリープモード指示信号SLEEPに従って中間
電圧発生回路16bからの中間電圧と接地電圧の一方を
選択して制御電源電圧NS1を出力するセレクタ16d
と、スリープモード指示信号SLEEPに従って、電源
電圧VCCおよび接地電圧の一方を選択して制御電源電
圧ES1として出力するセレクタ16eを含む。
【0093】昇圧回路16aは、たとえば、チャージポ
ンプ回路で構成され、所定の電圧レベルの昇圧電圧VB
STを生成する。この昇圧回路16aは、スリープモー
ド時に活性化される構成であってもよい。中間電圧発生
回路16bは、たとえばVCC/2の中間電圧を生成す
る。この回路は、たとえば、分圧回路で実現される。
【0094】セレクタ16cは、スリープモード時にお
いては昇圧電圧VBSTを選択し、一方ノーマルモード
時においては、電源電圧VCCを選択する。セレクタ1
6dは、スリープモード時には中間電圧発生回路16b
からの中間電圧を選択し、ノーマルモード時には、接地
電圧を選択する。セレクタ16eは、スリープモード時
には、電源電圧VCCを選択し、ノーマルモード時に
は、接地電圧を選択する。
【0095】この図7に示すスレーブラッチ制御回路に
おいては、スリープモード時、制御電源電圧ES1は、
電源電圧VCCレベルに設定される。しかしながら、こ
の制御電源電圧ES1の電圧レベルは、スリープモード
時電源電圧VCCと異なる電圧レベルに設定されてもよ
い。中間電圧発生回路16bが生成する中間電圧と昇圧
回路16aからの昇圧電圧VBSTにより、スレーブラ
ッチ回路がラッチを行なうことができればよい。このラ
ッチ可能とする電圧差は、スレーブラッチ回路を構成す
るMOSトランジスタPQ3、PQ4、NQ3、および
NQ4が確実に選択的にオン状態となり、またオフ状態
となるMOSトランジスタは、オフ状態となる電圧レベ
ルであればよい(貫通電流が流さない必要がある)。し
たがって、これらのMOSトランジスタのしきい値電圧
の絶対値に応じて、このラッチ可能とする電圧差が適宜
決定される。
【0096】なお、動作電源電圧VCCとして、外部電
源電圧Vexを内部で降圧する降圧回路(VDC)の出
力電圧が用いられる場合、制御電源電圧PS1は、外部
電源電圧Vexと内部降圧電圧を用いて生成されてもよ
い。すなわち、スリープモード時においては、外部電源
電圧Vexレベル、ノーマルモード時には、内部降圧電
圧Vccdに、制御電源電圧PS1が設定されればよ
い。
【0097】また、中間電圧発生回路16eも、スリー
プモード時においてのみ、所定の中間電圧を生成するよ
うに構成されてもよい。
【0098】図8は、内部電源電圧VCCの発生部の構
成を概略的に示す図である。図8において、内部電源線
26と電源ノードの間に、スリープモード指示信号SL
EEPの活性化時非導通状態となるスイッチングトラン
ジスタSWaが設けられる。このスイッチングトランジ
スタSWaは、絶対値の大きなしきい値電圧を有してお
り、非導通時のリーク電流は十分に小さくされる。
【0099】この図8に示す電源制御回路においては、
ノーマルモード時においては、内部電源線26へは、電
源ノードから電源電圧VCCが供給され、内部電源電圧
VCCCの電圧レベルは電源電圧VCCレベルとなる。
一方、スリープモード時においては、スイッチングトラ
ンジスタSWaが非導通状態となり、内部電源線26
が、電源ノードから切り離され、内部電源線26上の内
部電源電圧VCCCは、内部電源線26のリーク電流に
より接地電圧レベルに低下する。この内部電源線26上
の内部電源電圧VCCCを動作電源電圧として利用する
ドライブ回路におけるリーク電流が抑制される。
【0100】図6(A)に示すスイッチングトランジス
タ14aと図8に示すスイッチングトランジスタSWa
は、その機能は同じである。しかしながら、制御電源電
圧伝達線14bと内部電源線26とは別々に設けられ
る。これにより、マスタラッチ回路の動作と出力ドライ
ブ回路の動作が交互に悪影響を及ぼして、それぞれの電
源電圧が変動するのを防止し、安定に動作するフリップ
フロップを実現する。
【0101】また、マスタラッチ回路およびスレーブラ
ッチ回路それぞれに対して電源系統が別々に設けられて
おり、これらの回路動作の相互影響も抑制されている。
【0102】以上のように、この発明の実施の形態1に
従えば、論理処理を行なうロジックを、パストランジス
タで構成し、このパストランジスタロジックの出力信号
を、MOSトランジスタのゲートへ与えるように構成し
ているため、パストランジスタロジックは、リーク電流
が流れる経路が存在せず、低しきい値電圧のMOSトラ
ンジスタを用いてロジックを実現することができ、高速
に低消費電流で動作する論理回路を実現することができ
る。
【0103】また、スリープモード時においては、マス
タラッチ回路の電源供給を停止し、リーク電流が流れる
経路を遮断し、またスレーブラッチ回路においては、そ
の電源供給ノードの電圧レベルを上昇させてリーク電流
が流れないようにMOSトランジスタを深いオフ状態に
設定しかつその保持データをラッチさせるように構成し
ているため、スタンバイサイクル時においても、低消費
電流で安定に情報を保持することができる。また、単に
パストランジスタロジック間のフリップフロップにおい
てこの電源電圧を変化させて情報を保持しているだけで
あり、別経路を介して情報を退避させる必要がなく、簡
易な回路構成で容易に信号を保持することができる。
【0104】[実施の形態2]図9は、この発明の実施
の形態2に従うフリップフロップ12の構成を示す図で
ある。図9において、マスタラッチ回路22は、内部出
力ノードOD1と接地ノードの間に接続されかつそのゲ
ートにトランスファゲート21bを介して与えられる信
号/D2を受けるnチャネルMOSトランジスタNT1
と、内部出力ノードOD2と接地ノードとの間に接続さ
れ、かつそのゲートにトランスファゲート21aを介し
て与えられる信号D2を受けるnチャネルMOSトラン
ジスタNT2と、転送クロック信号TG1がHレベルの
ときに導通し、内部出力ノードOD1およびOD2を電
気的に短絡するトランスミッションゲートCQ1と、内
部ノード22aと内部出力ノードOD1の間に接続され
かつそのゲートが内部出力ノードOD2に接続されるp
チャネルMOSトランジスタPT1と、内部ノード22
aと内部出力ノードOD2の間に接続されかつそのゲー
トが内部出力ノードOD1に接続されるpチャネルMO
SトランジスタPT2と、内部電源線26と内部ノード
22aの間に接続されかつそのゲートに転送クロック信
号TG1を受けるpチャネルMOSトランジスタPQ5
を含む。MOSトランジスタPT1、PT2、NT1お
よびNT2は、ローVthトランジスタで構成され、一
方、MOSトランジスタPQ5は、低リーク電流MOS
トランジスタで構成される。
【0105】スレーブラッチ回路24は、その構成が、
図4に示すスレーブラッチ回路24と以下の点において
異なる。すなわち、MOSトランジスタPQ3およびP
Q4の共通ソースノード24aと内部電源ノードSD3
の間に、転送クロック信号TG2に応答して選択的に導
通するpチャネルMOSトランジスタPQ6が設けら
れ、また、内部出力ノードOD3およびOD4の電圧
を、転送クロック信号TG2がHレベルのときにイコラ
イズするnチャネルMOSトランジスタNT3が設けら
れる。他の構成は、図4に示す構成と同じであり、対応
する部分には同一参照番号を付し、その詳細説明は省略
する。
【0106】図9に示す構成においては、マスタラッチ
回路22およびスレーブラッチ回路24は、ともに、転
送クロック信号TG1およびTG2にそれぞれ応答し
て、それぞれの内部出力ノードをイコライズするダイナ
ミック動作を行なっている。マスタラッチ回路22にお
いて、内部出力ノードOD1およびOD2をイコライズ
することにより、前段のパストランジスタロジックから
与えられる小振幅信号を高速で増幅することができる。
通常、パストランジスタロジックにおいては、パストラ
ンジスタが複数個直列接続されており、このパストラン
ジスタを通過する信号の振幅が小さくなる(チャネル抵
抗の影響)。このマスタラッチ回路22は、パストラン
ジスタロジックの出力信号Dおよび/Dを、MOSトラ
ンジスタNT1およびNT2のゲートにより受けてお
り、パストランジスタロジックにおいては電流が流れる
経路(電源ノードから接地ノードへの経路)は存在しな
いため、パストランジスタロジックをローVthMOS
トランジスタを用いて構成することができ、高速の論理
処理を実現することができる。次に、この図9に示すフ
リップフロップ12のノーマルモード時の動作を図10
に示す信号波形図を参照して説明する。
【0107】転送クロック信号TG1およびTG2は、
外部からのたとえばシステムクロックであるクロック信
号CLKに同期して生成される。これらの転送クロック
信号TG1およびTG2は、互いに重なり合わない2相
のまたは相補なクロック信号である。
【0108】転送クロック信号TG1がHレベルのと
き、転送回路21が導通し、前段のパストランジスタロ
ジックからの出力信号Dおよび/Dは、マスタラッチ回
路22へ与えられる。マスタラッチ回路22は、電源ト
ランジスタPQ5が非導通状態であり、またトランスミ
ッションゲートCQ1が導通状態にある。したがって、
内部出力ノードOD1およびOD2の電圧レベルはイコ
ライズされている。MOSトランジスタNT1およびN
T2は、そのゲートに、前段のパストランジスタロジッ
クからの信号/D2およびD2を受けており、そのコン
ダクタンスが変化する。したがって、この内部出力ノー
ドOD1およびOD2からの信号/D3およびD3は、
MOSトランジスタNT1およびNT2の一方により放
電され、その電圧レベルは互いに等しくかつ徐々に低下
する。しかしながら、この場合においても、電源トラン
ジスタPQ5は非導通状態であるため、内部電源線26
から接地ノードへ電流が流れる経路は存在せず、電流は
消費されない。
【0109】スレーブラッチ回路24においては、転送
クロック信号TG2がLレベルであるため、先のクロッ
クサイクルにおいて与えられた信号をラッチしている。
【0110】転送クロック信号TG1がLレベルとなる
と、転送回路21が非導通状態となり、一方、転送回路
23が導通状態となる。マスタラッチ回路22において
は、トランスミッションゲートCQ1が非導通状態とな
り、一方、電源トランジスタPQ5が導通し、ラッチ動
作を開始する。トランスミッションゲートCQ1の非導
通状態に従って、出力ノードOD1およびOD2の一方
の電圧レベルがさらに低下する。ゲートおよびドレイン
が交差結合されたpチャネルMOSトランジスタPT1
およびPT2により、内部出力ノードOD1およびOD
2の他方のノードが、電源電圧VCC(VCCC)レベ
ルにプルアップされる。このプルアップされた信号は、
交差結合されたpチャネルMOSトランジスタPT1お
よびPT2によりラッチされる。マスタラッチ回路22
の出力信号D3および/D3が、転送回路23を介して
スレーブラッチ回路24へ与えられる。
【0111】スレーブラッチ回路24においては、MO
SトランジスタNT3が導通状態にあり、また電源トラ
ンジスタPQ6が非導通状態にある。内部出力ノードO
D3およびOD4の電圧はイコライズされている。信号
D4および/D4に従って、内部出力ノードOD3およ
びOD4の電圧レベルが低下する。ここで、スレーブラ
ッチ回路24において、制御電源電圧PS1は電源電圧
VCCレベルに設定され、制御電源電圧NS1およびE
S1は、接地電圧レベルに固定されている。これは、先
の実施の形態1と同様である。転送クロック信号TG2
がHレベルのときには、したがって、スレーブラッチ回
路24は、イコライズ状態にあり、出力ドライブ回路2
5からの信号OQおよび/OQは、同じ電圧レベルの信
号となる。
【0112】転送クロック信号TG2がLレベルとなる
と、このスレーブラッチ回路24において、MOSトラ
ンジスタNT3が非導通状態、電源トランジスタPQ6
が導通状態となり、MOSトランジスタPQ3、PQ
4、NQ3およびNQ4によるラッチ回路が作動状態と
され、内部出力ノードOD3およびOD4の電圧レベル
は、信号D4および/D4の電圧レベルに従って電源電
圧および接地電圧レベルへ駆動されてかつラッチされ
る。
【0113】上述の動作が、転送クロック信号TG1お
よびTG2に従って繰返される。マスタラッチ回路をダ
イナミック型ラッチ回路(クロック信号に従ってその出
力ノードを所定電圧レベルにイコライズする)で構成す
ることにより、出力信号の変化は中間電圧レベルから始
まり、前段のパストランジスタロジックからの小振幅信
号を高速で増幅することができる。また、マスタラッチ
回路22およびスレーブラッチ回路24のそれぞれのイ
コライズ動作期間中、電源トランジスタPQ5およびP
Q6を非導通状態とすることにより、イコライズ動作時
の消費電流をなくすことができ、低消費電流で動作する
フリップフロップを実現することができる。また、パス
トランジスタロジックは、この出力信号Dおよび/D
が、マスタロジック回路22のMOSトランジスタのN
T1およびNT2のゲートへ与えられているため、リー
ク電流は生じず、ローVthMOSトランジスタで構成
することができる。
【0114】スリープモード時においては、先の実施の
形態1と同様、内部電源線26上の電源電圧VCCC
は、電源ノードからの切り離しにより、接地電圧レベル
に低下する。また、制御電源電圧PS1、NS1および
ES1も、先の実施の形態1と同様の上昇電圧レベルに
設定され、情報のラッチを低リーク電流で行なう。
【0115】なお、図9に示す構成においては、マスタ
ラッチ回路22および24は、それぞれ転送クロック信
号TG1およびTG2に従ってイコライズ動作を行なっ
ている。しかしながら、このイコライズ動作は、十分な
振幅の電圧が伝達されるときに終了していればよい。図
10において示すように、転送クロック信号TG1の立
下がりに対しある時間幅をもってマスタラッチ回路22
のイコライズ動作を終了させてもよく、また、スレーブ
ラッチ回路も、この転送クロック信号TG2の立下がり
に対しある時間幅の期間内で、イコライズ動作が終了し
ていてもよい。
【0116】また、図11に示すように、これらのマス
タラッチ回路22およびスレーブラッチ回路24は、転
送クロック信号TG(TG1,TG2)の立上がりに応
答して所定期間Hレベルとなるワンショットのパルス信
号φTGに従ってイコライズ動作を行なうように構成さ
れてもよい。
【0117】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、マスタラッチ回路をダイナミック型ラッチ回路
で構成しているため、小振幅信号を高速で増幅すること
ができる。また、マスタラッチ回路およびスレーブラッ
チ回路をともに、イコライズ動作時、電源ノードから切
り離すように構成しているため、イコライズ動作時の電
流消費を低減することができる。
【0118】なお、この発明の実施の形態2における制
御電源電圧を生成する制御回路は、実施の形態1と同様
の構成を利用することができる。
【0119】[実施の形態3]図12は、この発明の実
施の形態3に従うフリップフロップの構成を示す図であ
る。この図12に示すフリップフロップ12は、スレー
ブラッチ回路24の構成が、図9に示すフリップフロッ
プの構成と異なるが、図12に示すスレーブラッチ回路
24は、図4に示すスレーブラッチ回路24の構成と同
じであり、スタティック型ラッチ回路で構成される。マ
スタラッチ回路22は、図9に示す実施の形態2と同
様、ダイナミック型ラッチ回路で構成される。図12に
示すマスタラッチ回路22と図9に示すマスタラッチ回
路とは構成が同じであり、対応する部分には同一参照番
号を付し、その詳細説明は省略する。また、図12に示
すスレーブラッチ回路24の構成は、図4に示すスレー
ブラッチ回路24の構成と同じであり、対応する部分に
は同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0120】この図12に示すフリップフロップの構成
においては、マスタラッチ回路22が、転送クロック信
号TG1に従ってダイナミック動作を行なう(内部出力
ノードのイコライズ)。したがって、前段のパストラン
ジスタロジックからの信号の振幅が小さい場合において
も、高速で小振幅信号を増幅して内部信号D3および/
D3を生成することができる。
【0121】一方、スレーブラッチ回路24は、図13
に動作波形を示すように、スタティックに動作してお
り、転送クロック信号TG2に従って転送回路23を介
して与えられる信号D4および/D4を、高速で増幅す
る。したがって、このスレーブラッチ回路24の出力信
号D5および/D5は、転送クロック信号TG2に従っ
て変化し、転送クロック信号TG2の1クロックサイク
ル期間ラッチされる。したがって、次段のパストランジ
スタロジックは、余裕をもって動作することができ、高
速クロックCLKに従って高速動作することができる。
【0122】なおマスタラッチ回路22の動作は、図9
に示す実施の形態2のマスタラッチ回路の動作と同じで
ある。
【0123】スリープモード時においては、実施の形態
1と同様、制御電源電圧の制御が行なわれ、内部電源線
26上の電源電圧VCCCは、そのリーク電流により接
地電圧レベルに放電され、また制御電源電圧PS1、N
S1およびES1は、それぞれ電圧レベルが高くされ、
リーク電流を生じることなく、信号をラッチする。
【0124】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、マスタラッチ回路およびスレーブラッチ回路
を、ダイナミック型ラッチ回路およびスタティック型ラ
ッチ回路で構成しているため、小振幅の信号を高速で増
幅し、かつ1クロックサイクル期間持続的に出力信号を
出力することができ、高速動作する論理回路装置を実現
することができる。
【0125】[実施の形態4]図14は、この発明の実
施の形態4に従うフリップフロップの構成を示す図であ
る。この図14に示すフリップフロップ12は、マスタ
ラッチ回路22の構成が、図12に示す構成と異なる。
【0126】図14において、マスタラッチ回路22
は、内部出力ノードOD1と接地ノードの間に接続さ
れ、かつそのゲートに転送回路21からの信号D2を受
けるpチャネルMOSトランジスタPG1と、内部出力
ノードOD2と接地ノードの間に接続され、かつそのゲ
ートに転送回路21からの信号/D2を受けるpチャネ
ルMOSトランジスタPG2と、内部出力ノードOD1
と接地ノードの間に接続され、かつそのゲートが内部出
力ノードOD2に接続されるnチャネルMOSトランジ
スタNT4と、内部出力ノードOD2と接地ノードの間
に接続され、かつそのゲートが内部出力ノードOD1に
接続されるnチャネルMOSトランジスタNT5と、共
通ソースノード22aと内部出力ノードOD1の間に接
続されかつそのゲートが内部出力ノードOD2に接続さ
れるpチャネルMOSトランジスタPT1と、共通ソー
スノード22aと内部出力ノードOD2の間に接続され
かつそのゲートが内部出力ノードOD1に接続されるp
チャネルMOSトランジスタPT2と、転送クロック信
号TG1に応答して導通し、内部出力ノードOD1およ
びOD2を電気的に短絡するnチャネルMOSトランジ
スタNT6を含む。MOSトランジスタPT1、PT
2、NT4およびNT5は、動作時、CMOSインバー
タラッチとして動作する。
【0127】このマスタラッチ回路22は、さらに、転
送クロック信号TG1に応答して、制御電源電圧PS0
を共通ソースノード22aに伝達する電源トランジスタ
PQ7と、補の転送クロック信号/TG1に応答して内
部出力ノードOD1とトランスファゲート21aとを接
続するnチャネルMOSトランジスタNT7と、補の転
送クロック信号/TG1に応答して内部出力ノードOD
2をトランスファゲート21aに接続するnチャネルM
OSトランジスタNT8を含む。MOSトランジスタN
T7およびNT8は、MOSトランジスタNT6と相補
的に導通状態とされ、信号D2と信号/D3とを同一電
位とし、かつ信号/D2と信号D3とを同一電位に設定
する。
【0128】電源トランジスタPQ7は、制御電源電圧
PS0を受けている。このMOSトランジスタPQ7
は、ローVthMOSトランジスタで構成されていても
よいが、先の実施の形態3と同様、この電源トランジス
タPQ7は、低リーク電流MOSトランジスタで構成さ
れてもよく、また内部電源線26に接続されてもよい。
この図14に示すフリップフロップ12の他の構成は、
先の図12に示す構成と同じであり、対応する部分には
同一参照番号を付し、その詳細説明は省略する。
【0129】次に、この図14に示すフリップフロップ
12のノーマルモード時の動作を、図15に示す信号波
形図を参照して説明する。転送クロック信号TG1がH
レベルのとき、転送回路21が導通状態、転送回路23
が非導通状態にある。したがって、スレーブラッチ回路
24は、ラッチ状態にあり、先のサイクルにおいて取込
んだ信号をラッチし、出力ドライブ回路25を介して信
号を出力する。
【0130】マスタラッチ回路22においては、転送回
路21を介して与えられる信号D2および/D2に従っ
て、pチャネルMOSトランジスタPG1およびPG2
のコンダクタンスが変化する。MOSトランジスタNT
6は導通状態にあるため、内部出力ノードOD1および
OD2は、電気的に短絡されており、内部信号/D3お
よびD3は、その電圧レベルが同じである。pチャネル
MOSトランジスタPG1およびPG2が、信号D2お
よび/D2をゲートに受けており、これらの信号D2お
よび/D2の振幅が小さくても、MOSトランジスタP
G1およびPG2を介して、内部出力ノードOD1およ
びOD2の電圧レベルが低下する(オン状態のpチャネ
ルMOSトランジスタのソースは内部出力ノード)。電
源トランジスタPQ7は非導通状態にあるため、このM
OSトランジスタPT1、PT2、NT4およびNT5
によるラッチ回路のラッチ動作は停止されている。
【0131】転送クロック信号TG1がLレベルに立下
がると、電源トランジスタPQ7が導通し、イコライズ
用のMOSトランジスタNT6が非導通状態となり、ラ
ッチ動作が開始される。このとき、また、MOSトラン
ジスタNT7およびNT8が導通し、内部出力ノードO
D1およびOD2を、それぞれトランスファゲート21
aおよび21bに接続する。MOSトランジスタPT
1、PT2、NT4およびNT5によるラッチ回路によ
るラッチ動作により、内部信号D3および/D3が信号
D2および/D2に従って駆動される。この信号D3お
よび/D3の信号変化は、また信号/D2およびD2へ
交差的にフィードバックされる。したがって、信号D2
および/D2の一方が、電源電圧レベルにまで立上げら
れ、これにより、MOSトランジスタPG1およびPG
2の一方を完全にオフ状態とし、リーク電流を防止す
る。たとえば、信号D2がHレベルのときには、信号/
D3が、電源電圧レベルにまで駆動され、応じて、この
信号D2も、電源電圧レベルにまで駆動される。したが
って、小振幅信号が前段のパストランジスタロジックか
ら伝達されても、このマスタラッチ回路22において、
入力信号D2および/D2の振幅が、電源電圧レベルに
まで拡大され、内部出力ノードOD1およびOD2のう
ちのHレベルのノードが、MOSトランジスタPG1お
よびPG2の一方を介して放電されるのを防止し、消費
電流を低減する。
【0132】転送クロック信号TG1がLレベルのと
き、また転送回路23が導通状態となり、信号D3およ
び/D3が、スレーブラッチ回路24に伝達される。ス
レーブラッチ回路24は、そのMOSトランジスタNG
3およびNG4のゲートに信号D4および/D4を受け
ている。したがって、マスタラッチ回路22は、その内
部の信号線およびスレーブラッチ回路の入力ゲート容量
を駆動することが要求されるだけであり、高速で、信号
D3および/D3を転送回路23を介してスレーブラッ
チ回路24へ伝達することができる。
【0133】スレーブラッチ回路24は、先の実施の形
態3と同様、スタティック型ラッチ回路であり、入力信
号D4および/D4に従って出力信号D5および/D5
を生成し、出力ドライブ回路25を介して出力する。
【0134】なお、ノーマルモード時においては、制御
電源電圧PS0は、電源電圧VCCレベルであり、スリ
ープモード時においては、内部電源線26上の電源電圧
VCCと同様、接地電圧レベルに放電される。スレーブ
ラッチ回路24においても、制御電源電圧PS1、NS
1、およびES1は、先の実施の形態1の場合と同様に
駆動される。
【0135】この図14に示す構成においても、マスタ
ラッチ回路22は、ダイナミック型ラッチ回路で構成さ
れており、前段のパストランジスタロジックからの小振
幅の信号を高速で増幅することができる。特に、このマ
スタラッチ回路22において、前段のパストランジスタ
ロジックの出力信号Dおよび/Dを、pチャネルMOS
トランジスタPG1およびPG2のゲートで受けること
により、nチャネルMOSトランジスタを用いる場合に
比べて、小振幅信号であっても、より深いオン状態にこ
れらのMOSトランジスタPG1およびPG2を設定す
ることができ、高速で、ラッチ動作時、内部出力ノード
OD1およびOD2の電圧レベルに変化を生じさせるこ
とができ、高速のラッチ動作を実現することができる。
【0136】また、MOSトランジスタNT7およびN
T8を用いて、ラッチ状態時、このマスタラッチ回路2
2の出力信号を入力部へ交差的に(信号D2と信号/D
3を結合し、信号/D2を信号D3と結合する)フィー
ドバックすることにより、Hレベルの入力信号を、電源
電圧レベルに駆動することができ、MOSトランジスタ
PG1およびPG2を確実にオフ状態に設定することが
でき、リーク電流を低減することができる。
【0137】なお、この図14に示す構成に対する制御
電源電圧を発生する部分の構成としては、先の実施の形
態1における制御電源電圧発生部の構成を利用すること
ができる。
【0138】[実施の形態5]図16は、この発明の実
施の形態5に従うフリップフロップの構成を示す図であ
る。図16に示すフリップフロップ12においては、ス
レーブラッチ回路24において、パワーダウンモード指
示信号PDの活性化に応答して導通し、nチャネルMO
SトランジスタNG3およびNG4のゲートをそれぞれ
接地電圧に駆動するnチャネルMOSトランジスタNT
10およびNT11が設けられる。このスレーブラッチ
回路24の他の構成は、図4に示す構成と同じであり、
対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細説明は
省略する。
【0139】マスタラッチ回路22は、内部出力ノード
OD1およびOD2を、活性化時その電圧をラッチする
ラッチ段を構成するMOSトランジスタPT1、PT
2、NT4およびNT5と、転送回路21の出力信号D
2および/D2を差動増幅してその出力信号を内部出力
ノードOD1およびOD2上に伝達するnチャネルMO
SトランジスタNT1およびNT2と、転送クロック信
号TG1がLレベルのとき導通し、ラッチ段の共通ソー
スノード22aへ制御電源電圧PS0を伝達するpチャ
ネルMOSトランジスタPQ7を含む。このpチャネル
MOSトランジスタPQ7は、低リーク電流MOSトラ
ンジスタで構成されてもよく、また、制御電源電圧PS
0に代えて、内部電源線26上の電源電圧VCCCを受
けるように結合されてもよい。
【0140】この図16に示すマスタラッチ回路22
は、ダイナミック型ラッチ回路であり、転送クロック信
号TG1がHレベルのときには、その内部出力ノードO
D1およびOD2の電圧をイコライズし、転送クロック
信号TG1がLレベルとなると、ラッチ段が活性化され
て、内部出力ノードOD1およびOD2の電圧レベル
を、前段のパストランジスタロジックから与えられた信
号D2および/D2に応じて駆動しかつラッチする。こ
のマスタラッチ回路22として、先の実施の形態1から
4のマスタラッチ回路が用いられてもよい。
【0141】ノーマルモード時においては、このスレー
ブラッチ回路24は、スタティックに動作し、転送回路
23を介して与えられる信号D4および/D4を差動増
幅しかつラッチして出力する。スレーブラッチ回路24
のラッチ部の構成としても、先の実施の形態1から4の
いずれが用いられてもよい。
【0142】パワーダウンモード時においては、パワー
ダウンモード指示信号PDがHレベルとなり、MOSト
ランジスタNT10およびNT11が導通状態となる。
このパワーダウンモード時には、制御電源電圧PS0が
接地電圧レベルへ放電され、また制御電源電圧PS1
は、電源電圧VCCよりも高い電圧レベルに設定され、
また制御電圧ES1およびNS1も接地電圧レベルから
所定の電圧レベルへ上昇される。
【0143】このパワーダウンモード時においては、M
OSトランジスタNG3およびNG4のゲートは接地電
圧レベルに固定される。したがって、このMOSトラン
ジスタNG3およびNG4のゲートがフローティング状
態となり、パワーダウンモード前の信号D4および/D
4の電圧レベルに応じて、MOSトランジスタNG3お
よびNG4の電圧レベルが不安定な場合、制御電源電圧
ES1は、これらの不安定な電圧レベルを考慮して、十
分高い電圧レベル(たとえば電源電圧VCCレベル)に
設定する必要がある。しかしながら、MOSトランジス
タNT10およびNT11により、MOSトランジスタ
NG3およびNG4のゲートを接地電圧レベルに固定す
ることにより、制御電源電圧ES1の電圧レベルが中間
電圧レベルに設定されても、MOSトランジスタNG3
およびNG4は十分深いオフ状態に設定することがで
き、リーク電流を防止することができる。したがって、
たとえば制御電源電圧NS1およびES1はともに等し
い電圧レベル(たとえば中間電圧VCC/2)の電圧レ
ベルに設定しても、十分にパワーダウンモード時のリー
ク電流を抑制することができる。
【0144】なお、パワーダウンモードは、ここでは、
システム電源が遮断された場合において、単にフリップ
フロップにおいて情報を保持する必要がある動作モード
を示す。スリープモードは、システム電源が投入された
状態で、所定期間何ら論理処理が行なわれず、信号状態
が変化しない場合に、コントローラ(CPU)の制御の
下に、スリープモード指示信号SLEEPが活性状態と
される動作モードを示す。しかしながら、これらのパワ
ーダウンモードおよびスリープモードは、同じ動作モー
ドであってもよい。したがって、図16において括弧で
示すように、パワーダウンモード指示信号PDに代えて
スリープモード指示信号SLEEPがMOSトランジス
タNT10およびNT11のゲートへ与えられてもよ
い。スリープモード時においても、正確に、情報を保持
した状態でリーク電流を低減することができ、また制御
電源電圧ES1の電圧レベルを低く設定することがで
き、消費電流が低減される。
【0145】以上のように、この発明の実施の形態5に
従えば、パワーダウンまたはスリープモード時に、スレ
ーブラッチ回路の信号入力段のMOSトランジスタのゲ
ートを接地電圧レベルに固定しているため、情報保持時
において、入力段のMOSトランジスタのゲートがフロ
ーティング状態とされて、その電圧レベルが変動して
も、低い制御電源電圧で、安定に情報を保持することが
でき、かつリーク電流を抑制することができる。
【0146】[実施の形態6]図17は、この発明の実
施の形態6に従うフリップフロップの構成を示す図であ
る。図17に示すフリップフロップ12においては、ス
レーブラッチ回路24において、チャネル長Lが他のM
OSトランジスタよりも長くされたpチャネルMOSト
ランジスタPQ10およびPQ11ならびにnチャネル
MOSトランジスタNQ10およびNQ11が、pチャ
ネルMOSトランジスタPQ3およびPQ4ならびにn
チャネルMOSトランジスタNQ3およびNQ4に代え
て用いられる。他の構成は、図16に示す構成と同じで
あり、対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細
説明は省略する。
【0147】微細化されたMOSトランジスタにおいて
は、いわゆる「短チャネル効果」が発生する。この短チ
ャネル効果は、ドレイン電圧の影響がソースにまで及ぶ
ことにより生じる効果である。チャネル長Lが短くなる
と、ドレイン電界による空乏層が容易にソースにまで到
達し、反転層が形成されやすくなり、しきい値電圧の絶
対値が小さくなる。すなわち、しきい値電圧がチャネル
長Lに対して依存性を有する。このスレーブラッチ回路
24においてラッチ段を構成するMOSトランジスタP
Q、NQのチャネル長Lを他の構成要素のMOSトラン
ジスタPT、NTおよびNGのチャネル長よりも長くす
る。これにより、これらのMOSトランジスタPQ1
0、PQ11、NQ10およびNQ11のしきい値電圧
の絶対値が他のMOSトランジスタよりも大きくなる。
チャネル領域の不純物分布が同じであっても、MOSト
ランジスタのしきい値電圧はチャネル長Lにより変化す
る。したがって、単に、チャネル長Lを変えるだけで、
しきい値電圧の異なるMOSトランジスタを生成するこ
とができる。これにより、製造工程を増加させることな
くしきい値電圧の絶対値の大きなMOSトランジスタを
形成して、スレーブラッチ回路24のラッチ段に利用す
ることができる。
【0148】[変更例]図17においてスレーブラッチ
回路24において括弧内に示すように、スレーブラッチ
回路24においてMOSトランジスタPQ10、PQ1
1、NQ10およびNQ11のチャネル幅Wを、他のM
OSトランジスタのチャネル幅よりも狭くする。いわゆ
る「狭チャネル効果」を生じさせる。この狭チャネル効
果は、チャネル領域に形成される空乏層を横方向の拡が
りを大きくして、その固定電荷を増大させることによ
り、しきい値電圧の絶対値を大きくする効果である。こ
のチャネル幅Wを小さくする構成においても、チャネル
領域の不純物濃度プロファイルは、他のMOSトランジ
スタPQ、NQおよびNGと同様であり、何ら製造工程
を増加させることなくしきい値電圧の絶対値の大きなM
OSトランジスタを作製することができる。
【0149】なお、MOSトランジスタPQ10、PQ
11、NQ10およびNQ11は、チャネル長Lが大き
くされかつチャネル幅Wが小さくされてもよい。この構
成の場合、伝達係数β(W/Lに比例する定数)が小さ
くなり、電流駆動力が小さくなり、MOSトランジスタ
NG3およびNG4のコンダクタンスの差に応じて、内
部出力ノードOD3およびOD4の電圧レベルを決定す
ることができる(ラッチ極性を決定することができ
る)。
【0150】[電源トランジスタPQ7の構成/配置]
マスタラッチ回路22において、電源トランジスタPQ
7のしきい値電圧の絶対値はリーク電流低減のために大
きくする必要がある。この場合、図18に示すように、
この電源トランジスタPQ7のバックゲートへ、高電圧
Vppを与え、基板バイアスを深くして、しきい値電圧
の絶対値を大きくする。電源トランジスタPQ7は、ま
た、MOSトランジスタPQ10およびPQ11と同
様、そのチャネル長Lおよび/またはチャネル幅Wが調
整されてもよい。
【0151】[電源トランジスタの配置]図19は、マ
スタラッチ回路に対する電源トランジスタの配置を示す
図である。図19において、マスタラッチ回路22♯0
〜22♯nそれぞれに対応して、電源トランジスタPQ
♯0〜PQ♯nが設けられる。これらの電源トランジス
タPQ♯0〜PQ♯nの各々は転送クロック信号TG1
に応答して、制御電圧伝達線14b上の制御電源電圧P
S0を対応のマスタラッチ回路22♯0〜22♯nに伝
達する。この図19に示す配置の場合、制御電圧伝達線
14b上の制御電源電圧PS0は、ほぼ一定の電圧レベ
ルである(制御電圧伝達線14bの配線抵抗は十分小さ
い)。したがって、マスタラッチ回路22♯0〜22♯
nに対し、ノーマルモード時、同一レベルの制御電源電
圧を対応の電源トランジスタPQ♯0〜PQ♯nを介し
て伝達することができ、安定に動作させることができ
る。
【0152】[電源トランジスタの配置2]図20は、
マスタラッチ回路に対する電源トランジスタの配置2を
示す図である。この図20に示す配置においては、マス
タラッチ回路22♯0〜22♯nは、複数のグループに
分割される。図20においては、マスタラッチ回路22
♯0〜22♯kが1つのグループを構成し、マスタラッ
チ回路22♯m…22♯nが1つのグループを構成す
る。これらのマスタラッチ回路のグループに対応して、
サブ電源線34♯0〜34♯iが設けられる。これらの
サブ電源線34♯0〜34♯iそれぞれに対応して電源
トランジスタPQ♯0〜PQ♯iが設けられて、制御電
圧伝達線14bからの制御電源電圧PS0が、サブ電源
線34♯0〜34♯iへそれぞれ伝達される。
【0153】この図20に示す配置の場合、電源トラン
ジスタの数を低減することができる。また、電源トラン
ジスタPQ♯0〜PQ♯iを分散配置させることによ
り、電流が流れる経路を分散させることができ、応じて
電流の局所集中を防止することができる。
【0154】なお、図19および図20においては、マ
スタラッチ回路22に対する電源トランジスタの配置を
示している。しかしながら、スレーブラッチ回路におい
て電流源トランジスタが設けられる場合、同様、この図
19または図20に示す配置と同様の配置が用いられ
る。
【0155】また、上述の実施の形態1から5におい
て、マスタラッチ回路およびスレーブラッチ回路が適当
に組合わせて用いられてもよい。
【0156】以上のように、この発明の実施の形態6に
従えば、スレーブラッチ回路のラッチ用MOSトランジ
スタのチャネル長を他のMOSトランジスタよりも長く
しているため、製造工程数を増加させることなくしきい
値電圧の異なるMOSトランジスタを作成できる。
【0157】[実施の形態7]図21は、この発明の実
施の形態7に従う半導体回路装置の構成を概略的に示す
図である。図21において、この半導体回路装置は、2
相の転送クロック信号TG1およびTG2に同期して、
互いに相補な多ビット2進数データAおよびABを伝達
するフリップフロップ(F/F)回路50aと、転送ク
ロック信号TG1およびTG2に同期して、互いに相補
な多ビット2進数データBおよびBBを転送するフリッ
プフロップ(F/F)回路50bと、フリップフロップ
回路50aおよび50bから与えられたデータを加算す
る全加算回路52と、転送クロック信号TG1およびT
G2に同期して、全加算回路52からのサム出力データ
SおよびSBならびにキャリ信号CAおよびCABを出
力するフリップフロップ(F/F)回路50cを含む。
2進数データAおよびABは、各ビットが互いに相補で
あり、2進数ABは、2進数Aの1の補数である。同
様、2進数BBは、2進数Bの1の補数である。キャリ
信号CAおよびCABは、互いに相補な信号である。ま
たサム出力データSBは、サム出力データSの1の補数
である。これは、後にその構成は詳細に説明するが、全
加算回路52においては、加算結果データの各ビットに
対して相補な論理レベルの信号が出力されるためであ
る。
【0158】図22は、図21に示す全加算回路52の
構成の一例を示す図である。図22においては、全加算
回路52として、5ビットの2進数データA<4:0>
およびB<4:0>の加算を行なう構成を示す。図22
において、この全加算回路52は、それぞれ、同一構成
を有する全加算器52a−52eを含む。これらの全加
算器52a−52eの各々は、相補データビットを受け
る入力IAおよびIBと、前段の全加算器からの相補キ
ャリ信号を入力するキャリ入力ICと、相補キャリ信号
を出力するキャリ出力OCと、加算結果を示す相補デー
タビットを出力するサム出力OSを含む。
【0159】これらの全加算器52a−52eの各々へ
は、2進数データA<4:0>およびAB<4:0>の
対応のビットおよび2進数データB<4:0>およびB
B<4:0>の対応のビットが与えられる。たとえば、
全加算器52aへは、最下位ビットA<0>、AB<0
>、B<0>およびBB<0>が与えられる。この最下
位ビットに対して設けられる全加算器52aのキャリ入
力ICへは、電源電圧Vcおよび接地電圧が与えられ
る。この全加算器52aの与えられるキャリは、“0”
であり、真のキャリ入力へは接地電圧が与えられ、補の
キャリ入力へは、電源電圧Vcが与えられる。この電源
電圧Vcは、フリップフロップ回路へ与えられる電源電
圧と別の電源から与えられる。これらの全加算器52a
−52eからは、5ビットの加算結果データS<4:0
>およびSB<4:0>が出力され、かつ相補キャリ信
号CAおよびCABが出力される。
【0160】図23は、図22に示す全加算器52a−
52eの構成を示す図である。これらの全加算器52a
−52eは、同一構成を有するため、1ビット全加算器
の構成を示す。全加算器は、サム出力を生成する部分と
キャリ出力を生成する部分とを有しており、図23にお
いては、全加算器のサム出力信号SiおよびSBiを生
成する部分の構成を示す。
【0161】図23において、全加算器(52a−52
e)は、入力信号ABiに応答して入力キャリ信号Ci
をノード61aに伝達するnチャネルMOSトランジス
タ60aと、入力信号Aiに応答して、補の入力キャリ
信号CBiをノード61aに伝達するnチャネルMOS
トランジスタ60bと、入力信号Aiに応答して、入力
キャリ信号Ciをノード61bに伝達するnチャネルM
OSトランジスタ60cと、補の入力キャリ信号CBi
を入力信号ABiに応答してノード61bに伝達するn
チャネルMOSトランジスタ60dを含む。入力信号A
iおよびABiは、入力IAに与えられる互いに相補な
信号であり、2進数データビットA<i>およびAB<
i>に対応する。キャリ信号CiおよびCBiは、前段
の全加算器から与えられるキャリ信号である。最下位ビ
ットの全加算器52aにおいては、キャリ信号Ciが接
地電圧レベルに固定され、補のキャリ信号CBiが、電
源電圧Vcレベルに固定される(ノーマルモード時)。
【0162】全加算器(52a−52e)は、さらに、
入力信号BBiに応答してノード61a上の信号をノー
ド61cに伝達するnチャネルMOSトランジスタ60
eと、入力信号Biに応答してノード61b上の信号を
ノード61cに伝達するnチャネルMOSトランジスタ
60fと、入力信号Biに応答して、ノード61a上の
信号をノード61d上に伝達するnチャネルMOSトラ
ンジスタ60gと、入力信号BBiに応答してノード6
1b上の信号をノード61dに伝達するnチャネルMO
Sトランジスタ60hを含む。ノード61cから、サム
出力信号Siが出力され、ノード61dから、補のサム
出力信号SBiが出力される。
【0163】入力信号BiおよびBBiは、入力IBに
与えられる2進数データビットB<i>およびBB<i
>に対応する。サム出力OSから出力されるサム出力信
号SiおよびSBiは、サム出力データビットS<i>
およびSB<i>に対応する。次に、この図23に示す
加算結果出力の動作について説明する。
【0164】(1) Bi=0(Lレベル):信号Bi
が“0”(Lレベル)のときには、信号BBiがHレベ
ルであり、MOSトランジスタ60eおよび60hが導
通し、ノード61aがノード61cに接続され、ノード
61bがノード61dに接続される。
【0165】(i) 信号Aiが“1”のときには、M
OSトランジスタ60bおよび60cが導通し、入力キ
ャリ信号CBiがノード61aに伝達され、入力キャリ
信号Ciがノード61bに伝達される。したがって、サ
ム出力信号Siは、入力キャリ信号CBiに従って生成
され、補のサム結果信号SBiが、入力キャリ信号Ci
により生成される。したがって、入力キャリ信号Ciが
“1”のときには、サム出力信号Siが“0”となり、
一方、入力キャリ信号Ciが“0”のときには、サム結
果信号Siが“1”となる。
【0166】すなわち、Si=1+Ci+0が実行され
る。ここで、“+”は、モジュール2の加算を示す。
【0167】(ii) 入力信号Aiが“0”:この状
態においては、MOSトランジスタ60aおよび60d
が導通し、ノード61aに、入力キャリ信号Ciが伝達
され、ノード61bに、補の入力キャリ信号CBiが伝
達される。したがって、サム結果信号Siが、入力キャ
リ信号Ciにより生成され、サム結果信号SBiが、補
のキャリ入力信号CBiに従って生成される。
【0168】したがって、この状態においては、Si=
0+0+Ciが実現される。 (2) Bi=1:この状態においては、MOSトラン
ジスタ60fおよび60gが導通し、ノード60aがノ
ード61dに結合され、ノード61bがノード61cに
結合される。したがって、上述の入力信号Biが“0”
のときと逆の態様で、ノード61cおよび61dとノー
ド61aおよび61bの接続が行なわれる。したがっ
て、入力信号Aiが“1”のときには、サム結果信号S
iが入力キャリ信号Ciに従って生成され、一方、入力
信号Aiが“0”のときには、サム結果信号Siが補の
入力キャリ信号CBiに従って生成される。したがっ
て、Si=1+Ai+Siが実現される。
【0169】したがって、入力信号Biに対する表現式
から、この図23に示す構成は、次式を実現する。
【0170】Si=Ai+Bi+Ci SBi=ABi+BBi+CBi すなわち、前段の全加算器からのキャリ入力と、入力信
号ビットAiおよびCiの加算が行なわれ、その加算結
果を示す信号Siが生成される。
【0171】この図23に示すように、全加算器におい
て、サム結果信号を生成する部分においては、最下位ビ
ットの全加算器に対するキャリ入力信号Ciを除いて、
電源ノードから電流を消費してはいない。単に入力信号
を伝達しているだけであり、低消費電流を実現すること
ができる。たとえ、パストランジスタを介して信号が伝
達されてその振幅が小さくなっても、先の実施の形態1
から6において説明したように、小振幅信号を確実に増
幅して、次段のフリップフロップ回路で増幅してラッチ
することができる。
【0172】図24は、図22に示す全加算器52a−
52eのキャリ信号を生成する部分の構成を示す図であ
る。キャリ信号CAiおよびCABiが次段の全加算器
のキャリ入力ICへ与えられる。最上位ビットの全加算
器52eからのキャリ信号CiおよびCBiは、次段の
フリップフロップ(F/F)回路へ与えられる(図21
参照)。
【0173】図24において、全加算器52a−52e
の各々は、入力信号BBiに応答して入力信号Aiをノ
ード71aに伝達するnチャネルMOSトランジスタ7
0aと、入力信号Biに応答して入力キャリ信号Ciを
ノード71aに伝達するnチャネルMOSトランジスタ
70bと、入力信号BBiに応答して入力信号ABiを
ノード71bに伝達するnチャネルMOSトランジスタ
70cと、入力信号Biに応答して入力キャリ信号CB
iをノード71bに伝達するnチャネルMOSトランジ
スタ70dと、入力信号BBiに応答して入力キャリ信
号Ciをノード71cに伝達するnチャネルMOSトラ
ンジスタ70eと、入力信号Biに応答して入力信号A
iをノード71c上に伝達するnチャネルMOSトラン
ジスタ70fと、入力信号BBiに応答して入力キャリ
信号CBiをノード71dに伝達するnチャネルMOS
トランジスタ70gと、入力信号Biに応答して入力信
号ABiをノード71d上に伝達するnチャネルMOS
トランジスタ70hを含む。
【0174】これらの入力信号Ai、ABi、Biおよ
びBBiならびに入力キャリ信号CiおよびCBiは、
先の図23に示す信号と同じである。
【0175】全加算器(52a−52e)は、さらに、
入力信号ABiに応答してノード71a上の信号をノー
ド71e上に伝達するnチャネルMOSトランジスタ7
0iと、入力信号Aiに応答してノード71c上の信号
をノード71e上に伝達するnチャネルMOSトランジ
スタ70jと、入力信号ABiに応答してノード71b
上の信号をノード71f上に伝達するnチャネルMOS
トランジスタ70kと、入力信号Aiに応答してノード
71b上の信号をノード71f上に伝達するnチャネル
MOSトランジスタ70lを含む。ノード71eからキ
ャリ信号CAiが出力され、ノード71fから、補のキ
ャリ信号CABiが出力される。
【0176】全加算器は、さらに、ノード71fおよび
71e上の信号をプルアップするためのプルアップ回路
74を含む。このプルアップ回路74は、そのゲートが
接地電圧に結合されて、周辺電源電圧Vpをノード75
に伝達するpチャネルMOSトランジスタ74aと、ノ
ード75および71eの間に接続されかつそのゲートが
ノード71fに接続されるpチャネルMOSトランジス
タ74bと、ノード75とノード71fの間に接続され
かつそのゲートがノード71eに接続されるpチャネル
MOSトランジスタ74cを含む。
【0177】このプルアップ回路74は、交差結合され
たpチャネルMOSトランジスタ74bおよび74cに
より、ノード71eおよび71fのうちの高電位のノー
ドを周辺電源電圧Vpレベルまで上昇させかつラッチす
る。このプルアップ回路74を利用することにより、キ
ャリ信号CAiおよびCABiの振幅を周辺電源電圧V
pレベルとして、複数段(5段)の全加算器を介して伝
達されるキャリ信号振幅が小さくなるのを防止する。電
圧Vpは電圧Vcと同一電源から与えられてもよく、別
電源から与えられてもよい。次に、この図24に示す全
加算器の動作について説明する。
【0178】(1) Bi=0:入力信号Biが“0”
のときには、MOSトランジスタ70aおよび70cが
導通し、一方MOSトランジスタ70bおよび70dが
非導通状態となる。したがって、ノード71aには、入
力信号Aiが伝達され、ノード71bには、入力信号A
Biが伝達される。
【0179】さらに、MOSトランジスタ70eおよび
70gが導通し、MOSトランジスタ70fおよび70
hが非導通状態となる。したがって、ノード71cに
は、入力キャリ信号Ciが伝達され、ノード71dに
は、入力キャリ信号CBiが伝達される。
【0180】(i) 入力信号Aiが“0”のときに
は、MOSトランジスタ70iおよび70kが導通し、
MOSトランジスタ70jおよび70lが非導通状態と
なる。したがって、ノード71eには、ノード71a上
の信号Aiが伝達され、ノード71fには、ノード70
d上の信号CBiが伝達される。キャリ信号CAiが信
号Aiにより決定されて“0”となる。すなわち、Bi
=Ai=0の場合には、入力キャリ信号Ciの値にかか
わらず、キャリ信号CAiは“0”である。
【0181】(ii) Ai=1:この状態において
は、MOSトランジスタ70jおよび70lが導通し、
MOSトランジスタ70iおよび70kが非導通状態と
なる。ノード71e上には、ノード71c上のキャリ信
号Ciが伝達され、ノード71fには、ノード71d上
の信号CBiが伝達される。すなわち、この状態におい
ては、キャリ信号CAiが、入力キャリ信号Ciにより
決定され、補のキャリ信号CABiは、入力キャリ信号
CBiにより決定される。すなわち、入力キャリ信号C
iおよび入力信号Aiがともに“1”のときには、桁上
げが生じ、キャリ信号CAiが“1”となり、一方、入
力信号Ai=1かつ入力キャリ信号Ci=0のときに
は、桁上げが生じないため、キャリ信号CAiは“0”
となる。
【0182】(2) Bi=1:この状態においては、
MOSトランジスタ70bおよび70dが導通状態とな
り、MOSトランジスタ70aおよび70cが非導通状
態となる。さらに、MOSトランジスタ70fおよび7
0hが導通状態となり、MOSトランジスタ70eおよ
び70gが非導通状態となる。したがって、ノード71
aには、キャリ信号Ciが伝達され、ノード71bに
は、補の入力キャリ信号CBiが伝達される。さらに、
ノード71cには、信号Aiが伝達され、ノード71d
には、信号ABiが伝達される。
【0183】(i) 入力信号Aiが“1”のときに
は、ノード71eには、ノード71c上の入力信号Ai
が伝達され、ノード71fには、ノード71d上の信号
ABiが伝達される。したがって、キャリ信号CAi
は、入力信号Aiにより決定される。すなわち、キャリ
信号CAiは“1”となる。すなわち、Bi=Ai=1
の場合には、入力キャリ信号Ciの値にかかわらず、桁
上げが生じているため、キャリ信号CAiは“1”とな
る。
【0184】(ii) 一方、入力信号Aiが“0”の
ときには、ノード71eには、入力キャリ信号Ciが伝
達され、ノード71fには、ノード71b上の補の入力
キャリ信号CBiが伝達される。したがって、キャリ信
号CAiは、入力キャリ信号Ciにより決定される。す
なわち、入力信号BiおよびAiの一方のみが“1”の
ときには、キャリ信号CAiは、入力キャリ信号Ciの
値によりその論理レベルが決定される。
【0185】入力信号AiおよびBiがともに“1”お
よび“0”のときには、それぞれ、入力キャリ信号Ci
の値にかかわらずキャリ信号CAiは“1”および
“0”となり、入力信号AiおよびBiの一方のみが
“1”のときには、キャリ信号CAiが、入力キャリ信
号Ciの値により決定される。これにより、入力信号A
iおよびBiならびに入力キャリ信号Ciに従ってキャ
リ信号CAiおよびCABiを生成することができる。
【0186】このキャリ信号CAiは、図22に示す全
加算器52a〜52eを介して順次伝達される。しかし
ながら、プルアップ回路74を用いることにより、この
キャリ信号CAiおよびCABiの振幅は十分に大きく
することができ、数多くのパストランジスタを介してキ
ャリ信号が伝達されても、その信号振幅が低減されるの
を防止することができ、また高速でキャリ信号を伝達す
ることができる。なお、キャリ信号の振幅低減の度合い
が比較的小さく、次段のフリップフロップ回路FFで十
分にレベル検出、増幅およびラッチを行なうことができ
る場合には、プルアップ回路74は省略されてもよい。
消費電力を低減することができる。
【0187】また、図23および図24に示す全加算器
においては、MOSトランジスタはすべてローVthト
ランジスタで構成されており、高速で動作させることが
できる。
【0188】[フリップフロップの構成]図25は、図
21に示すフリップフロップ回路50a−50cの構成
を示す図である。図25においては、1つの相補信号対
に対して設けられるフリップフロップF/Fを代表的に
示す。この図25に示すフリップフロップF/Fの構成
は、図12に示す構成と実質的に同じであり、対応する
部分には同一の参照番号を付し、その詳細説明は省略す
る。
【0189】この図25に示すフリップフロップF/F
においては、さらに、転送回路23の出力部に、安定化
容量81aおよび81bがそれぞれ設けられる。MOS
トランジスタPQ3およびPQ4は、ソースに制御電源
電圧PS1を受ける。
【0190】安定化容量81aおよび81bは、転送回
路23が非導通状態となったときに、MOSトランジス
タNG3およびNG4のゲートがフローティング状態と
なり、このMOSトランジスタNG3およびNG4のゲ
ート電圧が変動し、MOSトランジスタPQ3、PQ
4、NQ3およびNQ4のラッチ状態に悪影響を及ぼす
のを防止する。
【0191】この図25に示すフリップフロップF/F
においては、MOSトランジスタPQ3、PQ4、PQ
5、NQ3およびNQ4が、そのしきい値電圧の絶対値
が大きくされたローリーク電流MOSトランジスタであ
る。残りのMOSトランジスタはローVthトランジス
タであり、高速で小振幅の信号Dおよび/Dを転送クロ
ック信号TG1およびTG2に従ってラッチ転送するこ
とができる。
【0192】なお、このパストランジスタロジックの構
成する論理回路は、全加算器に限定されず、他の論理回
路であってもよい。
【0193】なお、MOSトランジスタPQ3およびP
Q4のソースは、電流源トランジスタ(PQ6)を介し
て制御電源電圧PS1を受けてもよい。また、データ信
号D5および/D5をイコライズするためのイコライズ
トランジスタ(NT3)が設けられてもよい。また、ス
レーブラッチ回路24は、マスク配線により、ダイナミ
ック型/スタティック型ラッチ回路に択一的に形成され
てもよい。
【0194】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、論理
回路をパストランジスタで構成し、かつこのパストラン
ジスタのロジックの出力信号をMOSトランジスタのゲ
ートへ与えるように構成しているため、ローVthトラ
ンジスタを用いて論理処理を行なうことができ、高速演
算処理を低消費電流で行なうことができる。
【0195】すなわち、請求項1に係る発明に従えば、
パストランジスタロジックの出力信号を高入力インピー
ダンスで受けて、増幅しラッチするように構成している
ため、論理処理を行なう回路部分を低しきい値電圧のM
OSトランジスタで構成することができ、低電源電圧下
においても高速で論理処理を行なうことができる。ま
た、パストランジスタロジックの出力信号を高入力イン
ピーダンスに与えているため、パストランジスタロジッ
クにおいてリーク電流は生じず、低消費電流で論理処理
を行なうことができる。
【0196】請求項2に係る発明に従えば、請求項1の
増幅段を、相補信号対を差動増幅する差動増幅段で構成
しているため、小振幅信号を高速で増幅してラッチする
ことができる。
【0197】請求項3に係る発明に従えば、請求項1ま
たは2の装置において、パストランジスタロジックと第
1のラッチ回路との間にトランスファゲートを配置して
いるため、転送クロック信号に同期して信号を伝達する
ことができ、正確なタイミングで信号の入力およびラッ
チを行なうことができる。
【0198】請求項4に係る発明に従えば、請求項3の
装置において、さらに、第1のラッチ回路の出力信号を
第2のトランスファゲートを介して受けて増幅してラッ
チする第2のラッチ回路を設けているため、第1および
第2のラッチ回路を相補的に動作させることにより、転
送クロック信号に同期して正確に、信号の伝達を行なう
ことができる。
【0199】請求項5に係る発明に従えば、請求項4の
第2のラッチ回路を、高入力インピーダンスで第1のラ
ッチ回路の出力信号を受けて増幅する増幅段と、この増
幅段の出力信号をラッチするラッチ段とで構成している
ため、第1のラッチ回路から第2のラッチ回路への流入
電流はなく、第1のラッチ回路のリーク電流を防止する
ことができ、また逆に、ラッチ段のラッチ動作時、この
増幅段を介して第1のラッチ回路へリーク電流が生じる
のを防止することができる。
【0200】請求項6に係る発明に従えば、請求項1の
回路装置が、さらに、特定動作モード時、この第1のラ
ッチ回路の動作電源電圧の供給を停止させるように構成
しているため、特定動作モード時第1のラッチ回路にお
ける消費電流を低減することができる。
【0201】請求項7に係る発明に従えば、請求項4の
回路装置において、第2のラッチ回路を、第1のラッチ
回路の出力信号を受ける差動MOSトランジスタ対と、
この差動MOSトランジスタの出力ノードの電圧を増幅
しかつラッチするインバータラッチとで構成しているた
め、簡易な回路構成で確実に相補信号対を増幅してラッ
チすることができる。また、差動MOSトランジスタ対
のゲートに第1のラッチ回路の出力信号を受けているた
め、第1のラッチ回路と第2のラッチ回路との間でのリ
ーク電流が生じるのを防止することができる。また差動
MOSトランジスタ対およびインバータラッチの2段構
成とすることにより、確実に、出力信号を増幅してラッ
チすることができる。
【0202】請求項8に係る発明に従えば、請求項7の
装置において、特定動作モード時第1のラッチ回路への
動作電源電圧の供給を停止しかつ第2のラッチ回路の電
源ノードへ供給される電圧を上昇させているため、第1
のラッチ回路の消費電流を低減しかつ第2のラッチ回路
において信号を、リーク電流を抑制しつつ確実に保持す
ることができる。
【0203】請求項9に係る発明に従えば、請求項8の
電源制御回路は、特定動作モード時差動MOSトランジ
スタ対の共通ソースノードの電圧をインバータラッチの
動作電源電圧の電圧の間の電圧レベルに設定するように
構成しているため、差動MOSトランジスタ対のゲート
がフローティング状態となっても、これらの差動MOS
トランジスタ対のゲート−ソース間を逆バイアス状態と
して、リーク電流が生じるのを確実に防止することがで
きる。
【0204】請求項10に係る発明に従えば、請求項8
の回路装置がさらに、第2のラッチ回路の出力信号を次
段へ伝達するドライブ回路に対し、特定動作モード時、
電源電圧の供給を停止しているため、この特定動作モー
ド時における消費電流を低減することができる。
【0205】請求項11に係る発明に従えば、請求項4
の装置において、第1および第2のラッチ回路に別々に
電源が設けられかつこれらの電源は他回路の電源と別に
設けられており、他回路の動作電源電圧とに対する第1
および第2のラッチ回路の動作が相互に影響を及ぼすの
を防止することができ、また他回路と独立にこれらの第
1および第2のラッチ回路の電源電圧を動作モードに応
じて設定することができる。
【0206】請求項12に係る発明に従えば、請求項3
の装置において、第1のラッチ回路をダイナミック型ラ
ッチ回路で構成しているため、この第1のラッチ回路の
出力ノードはプリチャージ電圧レベル(イコライズ電圧
レベル)から変化するため、小振幅信号を高速で増幅し
てラッチすることができる。
【0207】請求項13に係る発明に従えば、第1のラ
ッチ回路を差動MOSトランジスタ対と、この差動MO
Sトランジスタ対の出力ノードをイコライズするイコラ
イズトランジスタ対と、この出力ノード対をプルアップ
するための交差結合されたセンスMOSトランジスタ対
とで構成しているため、増幅動作時、常にイコライズ電
位からその出力電位を変化させることができ、小振幅信
号を高速で増幅してラッチすることができる。また交差
結合されたセンスMOSトランジスタ対により、高速
で、プルアップ動作を行ない、プルアップ信号をラッチ
することができる。
【0208】請求項14に係る発明に従えば、請求項1
3の第1のラッチ回路がさらに、イコライズ動作時動作
電源電圧の供給を停止する電源MOSトランジスタを備
えているため、イコライズ動作時の消費電流を低減する
ことができる。
【0209】請求項15に係る発明に従えば、請求項1
3の装置に、第1のラッチ回路の出力信号を第2の転送
ゲートを介して与えられる信号をラッチする第2のラッ
チ回路を設けているため、正確に、2つのラッチ回路の
出力信号を転送して保持することができる。
【0210】請求項16に係る発明に従えば、請求項1
5の第2のラッチ回路は、第1のラッチ回路の相補出力
信号をゲートに受ける増幅MOSトランジスタ対と、こ
の増幅MOSトランジスタ対の出力信号をラッチするラ
ッチ段と、この増幅MOSトランジスタ対の出力ノード
をイコライズするイコライズトランジスタと、このラッ
チ段への電源電圧の供給を選択的に行なう電流源トラン
ジスタとで構成しているため、第2のラッチ回路をダイ
ナミック型ラッチ回路で構成することができ、高速でラ
ッチ動作を行なうことができ、また第1のラッチ回路と
第2のラッチ回路との間でのリーク電流が生じるのを防
止することができ、低消費電流で高速に動作するラッチ
回路を実現することができる。
【0211】請求項17に係る発明に従えば、請求項1
3の第1のラッチ回路を、パストランジスタロジックの
出力信号を増幅MOSトランジスタ対のゲートに与え、
この増幅MOSトランジスタ対のゲートを出力ノード対
と交差結合して、出力ノード対の電圧をラッチするとと
もに、このラッチ段への電源電圧供給を選択的に行なう
電源トランジスタとで構成しているため、小振幅信号を
高速で増幅しかつラッチすることができるとともに、イ
コライズ動作時、消費電流を低減することができ、かつ
さらにラッチ動作時、出力ノード対と増幅MOSトラン
ジスタ対と相互接続することができ、入力段の増幅MO
Sトランジスタ対のゲートがフローティング状態となる
のを防止することができ、正確にラッチ動作を行なうこ
とができる。また電源電圧供給を選択的に行なうことに
より、イコライズ動作時の消費電流を低減することがで
きる。
【0212】請求項18に係る発明に従えば、請求項1
7の増幅MOSトランジスタ対をpチャネルMOSトラ
ンジスタ対で構成しているため、パストランジスタロジ
ックの出力信号が小振幅信号であっても、強いオン状態
となり、正確に増幅動作を行なうことができる。
【0213】請求項19に係る発明に従えば、請求項1
7のラッチ段がさらに、出力ノード対をイコライズする
ように構成しているため、第1のラッチ回路をダイナミ
ック動作させることができ、小振幅信号を高速で増幅す
ることができる。
【0214】請求項20に係る発明に従えば、請求項5
の装置にさらに、特定動作モード時、第2のラッチ回路
の増幅段の入力ノードの電圧を所定電圧レベルに固定す
る初期化トランジスタを設けているため、この特定動作
モード時第2のラッチ回路がラッチ状態となっても、確
実に、その増幅段のトランジスタのリーク電流を抑制す
ることができる。
【0215】請求項21に係る発明に従えば、請求項5
の第2のラッチ回路のラッチ段をゲート長の長さが長く
されたMOSトランジスタで構成しているため、同一製
造工程で、しきい値電圧の異なるMOSトランジスタを
実現することができ、工程数を増加させることなく、低
消費電流の第2のラッチ回路を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に従う半導体回路装置の全体の構成
を概略的に示す図である。
【図2】 図1に示すラッチ電源制御回路および論理処
理回路の構成を概略的に示す図である。
【図3】 (A)は、EXORゲートを示し、(B)
は、その等価回路を示し、(C)は、NORゲートの構
成を示し、(D)は、EXORゲートのパストランジス
タによる構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に従うフリップフロ
ップの構成を示す図である。
【図5】 図4に示すフリップフロップの動作を示す信
号波形図である。
【図6】 (A)は、図4に示すマスタラッチ回路の制
御電源電圧発生部の構成を示す図であり、(B)は、そ
の変更例を示す図である。
【図7】 図2に示すスレーブラッチ回路の制御電源電
圧発生部の構成を概略的に示す図である。
【図8】 図4に示す内部電源電圧発生部の構成を示す
図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に従うフリップフロ
ップの構成を示す図である。
【図10】 図9に示すフリップフロップの動作を示す
信号波形図である。
【図11】 この発明の実施の形態2の変更例の動作を
示す信号波形図である。
【図12】 この発明の実施の形態3に従うフリップフ
ロップの構成を示す図である。
【図13】 図12に示すフリップフロップの動作を示
す信号波形図である。
【図14】 この発明の実施の形態4に従うフリップフ
ロップの構成を示す図である。
【図15】 図14に示すフリップフロップの動作を示
す信号波形図である。
【図16】 この発明の実施の形態5に従うフリップフ
ロップの構成を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態6に従うフリップフ
ロップの構成を示す図である。
【図18】 図17に示す電源トランジスタの構成の一
例を示す図である。
【図19】 この発明におけるフリップフロップの電源
トランジスタの配置を示す図である。
【図20】 この発明に従う電源トランジスタの配置の
他の例を示す図である。
【図21】 この発明の実施の形態7に従う半導体回路
装置の全体の構成を概略的に示す図である。
【図22】 図21に示す全加算回路の構成の一例を示
す図である。
【図23】 図22に示す全加算器の構成を示す図であ
る。
【図24】 図22に示す全加算回路の構成を示す図で
ある。
【図25】 図22に示すフリップフロップ回路の構成
を示す図である。
【図26】 従来の階層電源構成を示す図である。
【図27】 従来の半導体回路装置の構成を概略的に示
す図である。
【図28】 図27に示すフリップフロップの構成を概
略的に示す図である。
【符号の説明】
1 半導体回路装置、2 論理処理回路、3 別回路、
4 主制御回路、5ラッチ電源制御回路、10a−10
c パストランジスタロジック、12,12a,12b
フリップフロップ(F/F)、14 マスタラッチ制
御回路、16スレーブラッチ制御回路、21,23 転
送回路、22 マスタラッチ回路、24 スレーブラッ
チ回路、25 出力ドライブ回路、PQ1〜PQ4 p
チャネルMOSトランジスタ、NQ1〜NQ4,NG1
〜NG4 nチャネルMOSトランジスタ、21a,2
1b,23a,23b トランスファゲート、25a,
25b 出力ドライバ、NT1〜NT3 nチャネルM
OSトランジスタ、PQ5,PQ6 pチャネルMOS
トランジスタ、CQ1 CMOSトランスミッションゲ
ート、PG1,PG2 nチャネルMOSトランジス
タ、NT7,NT8 nチャネルMOSトランジスタ、
PQ7 pチャネルMOSトランジスタ、NT10,N
T11 nチャネルMOSトランジスタ、PQ10,P
Q11 pチャネルMOSトランジスタ、NQ10,N
Q11 nチャネルMOSトランジスタ、50a−50
c フリップフロップ(F/F)回路、52 全加算回
路、52a−52e 全加算器、60a−60h パス
トランジスタ、70a−70l パストランジスタ、7
4 プルアップ回路。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた信号を通過させるパストラン
    ジスタで構成され、入力信号に所定の論理処理を施して
    出力するパストランジスタロジック、および高入力イン
    ピーダンスを有し、前記パストランジスタロジックの出
    力信号を受けて増幅する増幅段と、前記増幅段に結合さ
    れ、前記増幅段の出力信号をラッチするためのラッチ段
    とを有する第1のラッチ回路を含む、半導体回路装置。
  2. 【請求項2】 前記パストランジスタロジックの出力信
    号は、互いに相補な信号の対を含み、 前記増幅段は、前記相補信号対を差動増幅する差動増幅
    段を備える、請求項1記載の半導体回路装置。
  3. 【請求項3】 前記パストランジスタロジックと前記第
    1のラッチ回路との間に設けられ、第1のクロック信号
    に応答して前記パストランジスタロジックの出力信号を
    前記増幅段へ伝達するための第1のトランスファゲート
    をさらに備える、請求項1または2に記載の半導体回路
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1のラッチ回路の出力信号をラッ
    チするための第2のラッチ回路と、 前記第1および第2のラッチ回路の間に設けられ、前記
    第1のトランスファゲートと相補的に導通して前記第1
    のラッチ回路の出力信号を前記第2のラッチ回路へ伝達
    するための第2のトランスファゲートをさらに備える、
    請求項3記載の半導体回路装置。
  5. 【請求項5】 前記第2のラッチ回路は、 高入力インピーダンスを有し、前記第1のラッチ回路の
    出力信号を増幅するための増幅段と、 前記増幅段に結合され、前記増幅段の出力信号をラッチ
    するためのラッチ段とを備える、請求項4記載の半導体
    回路装置。
  6. 【請求項6】 特定動作モード時、前記第1のラッチ回
    路への動作電源電圧の供給を停止させるための電源制御
    回路をさらに備える、請求項1記載の半導体回路装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のラッチ回路は互いに相補な信
    号を出力し、 前記第2のラッチ回路は、 出力ノード対の各々と第1の電源ノードとの間に結合さ
    れ、前記第1のラッチ回路からの相補信号をそれぞれの
    ゲートに受ける差動絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    対と、 第2および第3の電源ノード上の電圧を両動作電源電圧
    として受けて動作し、前記出力ノード対の電圧をラッチ
    するためのインバータラッチを備え、前記インバータラ
    ッチは入力と出力とが交差結合されるインバータ対を含
    む、請求項4記載の半導体回路装置。
  8. 【請求項8】 特定動作モード時、前記第1のラッチ回
    路への動作電源電圧の供給を停止し、かつ前記第2のラ
    ッチ回路へ供給される前記第1ないし第3の電源ノード
    上の電圧を上昇させる電源制御回路をさらに備える、請
    求項7記載の半導体回路装置。
  9. 【請求項9】 前記電源制御回路は、前記特定動作モー
    ド時、前記第1の電源ノードの電圧を前記第2および第
    3の電源ノードの電圧の間の電圧レベルに設定する手段
    を含む、請求項8記載の半導体回路装置。
  10. 【請求項10】 前記第2のラッチ回路の出力信号を次
    段回路へ伝達するためのドライブ回路をさらに備え、 前記電源制御回路は、前記特定動作モード時前記ドライ
    ブ回路への電源電圧の供給を停止する手段を含む、請求
    項8記載の半導体回路装置。
  11. 【請求項11】 前記第1および第2のラッチ回路には
    別々に電源が設けられ、かつ前記別々の電源は、他回路
    の電源とは別に設けられる、請求項4記載の半導体回路
    装置。
  12. 【請求項12】 前記第1のラッチ回路は、前記第1の
    クロック信号と相補な第2のクロック信号に応答して活
    性化されて、増幅およびラッチ動作を行なうダイナミッ
    ク型ラッチ回路を備える、請求項3記載の半導体回路装
    置。
  13. 【請求項13】 前記パストランジスタロジックは、互
    いに相補な信号を出力し、 前記第1のラッチ回路は、 出力ノード対と第1の電源ノードとの間に結合され、前
    記パストランジスタロジックから出力される相補信号対
    をそれぞれのゲートに受ける差動絶縁ゲート型電界効果
    トランジスタ対と、 前記第1のクロック信号に対応する制御クロック信号に
    応答して、前記出力ノード対を電気的に短絡するイコラ
    イズ絶縁ゲート型電界効果トランジスタ対と、 前記出力ノード対と内部電源ノードとの間に交差結合さ
    れるセンス絶縁ゲート型電界効果トランジスタ対とを含
    む、請求項3記載の半導体回路装置。
  14. 【請求項14】 前記第1のラッチ回路は、さらに、前
    記制御クロック信号に応答して前記イコライズ絶縁ゲー
    ト型電界効果トランジスタ対の導通時、前記内部電源ノ
    ードへの電源電圧の供給を停止する電源絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタをさらに備える、請求項13記載の
    半導体回路装置。
  15. 【請求項15】 前記第1のクロック信号と相補な第2
    のクロック信号に応答して導通し、前記第1のラッチ回
    路の出力信号を伝達する第2のトランスファゲートと、 前記第2のクロック信号に応答して前記第2のトランス
    ファゲートの非導通時活性化され、前記第2のトランス
    ファゲートを介して与えられる信号を増幅してラッチす
    る第2のラッチ回路とをさらに備える、請求項13記載
    の半導体回路。
  16. 【請求項16】 前記第1のラッチ回路は、互いに相補
    な信号を出力し、 前記第2のラッチ回路は、 出力ノード対と第1の電源との間に接続され、前記第1
    のラッチ回路からの相補信号をそれぞれのゲートに受け
    る増幅絶縁ゲート型電界効果トランジスタ対と、 前記出力ノード対に結合され、前記出力ノード対の電圧
    をラッチするラッチ段と、 前記第2のクロック信号に応答して前記出力ノード対を
    電気的に短絡するイコライズトランジスタと、 前記第2のクロック信号に応答して、前記ラッチ段へ電
    源電圧を供給するための電源トランジスタとを備える、
    請求項15記載の半導体回路装置。
  17. 【請求項17】 前記パストランジスタロジックは、互
    いに相補な信号を出力し、 前記第1のラッチ回路は、 出力ノード対と第1の電源ノードの間に結合され、前記
    パストランジスタロジックの出力する相補信号をそれぞ
    れのゲートに受ける増幅絶縁ゲート型電界効果トランジ
    スタ対と、 前記第1のクロック信号に応答して導通し、前記出力ノ
    ード対と前記増幅絶縁ゲート型電界効果トランジスタ対
    のゲートとを交差的に結合するためのプルアップトラン
    ジスタと、 前記出力ノード対の電圧をラッチするためのラッチ段
    と、 前記第1のクロック信号に応答して前記プルアップトラ
    ンジスタの非導通時前記ラッチ段への電源供給を遮断す
    るための電源トランジスタとを含む、請求項3記載の半
    導体回路装置。
  18. 【請求項18】 前記第1の電源ノードは接地電圧を受
    け、前記増幅絶縁ゲート型電界効果トランジスタ対は、
    pチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタ対を備え
    る、請求項17記載の半導体回路装置。
  19. 【請求項19】 前記ラッチ段は、前記第1のクロック
    信号に応答して、前記第1のトランスファゲートの非導
    通時前記出力ノード対の電圧をイコライズするイコライ
    ズトランジスタを含む、請求項17記載の半導体回路装
    置。
  20. 【請求項20】 特定動作モード時に前記第2のラッチ
    回路の増幅段の入力ノードの電圧を所定電圧レベルに固
    定するための初期化トランジスタをさらに備える、請求
    項5記載の半導体回路装置。
  21. 【請求項21】 前記第2のラッチ回路のラッチ段は、
    ゲートの長さが前記第1のラッチ回路の絶縁ゲート型電
    界効果トランジスタのゲート長さよりも長くされた絶縁
    ゲート型電界効果トランジスタを含む、請求項5記載の
    半導体回路装置。
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