JP2000239444A - ゴム組成物及びそれを用いた重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

ゴム組成物及びそれを用いた重荷重用空気入りタイヤ

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JP2000239444A
JP2000239444A JP11041492A JP4149299A JP2000239444A JP 2000239444 A JP2000239444 A JP 2000239444A JP 11041492 A JP11041492 A JP 11041492A JP 4149299 A JP4149299 A JP 4149299A JP 2000239444 A JP2000239444 A JP 2000239444A
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oil absorption
rubber composition
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dbp oil
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Takeshi Shintani
武史 新谷
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Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度な破壊特性を損なうことなく、耐摩耗性
及び低発熱性に優れたゴム組成物及び重荷重用空気入り
タイヤを提供する。 【解決手段】 リチウムアミド系重合開始剤を用いて製
造されるジエン系ゴムを50重量部以上含むゴム成分1
00重量部に対して、カーボンブラックを35〜60重
量部及びシリカを0〜25重量部含有するゴム組成物で
あって、前記カーボンブラックのジブチルフタレート
(DBP)吸油量と24M4DBP吸油量との比(DB
P吸油量/24M4DBP吸油量)が1.20以上であ
り、前記DBP吸油量と窒素吸着法比表面積(N2
A)との比(DBP吸油量/N2 SA)が0.8以上で
あることを特徴とするゴム組成物及びそれを用いた重荷
重用空気入りタイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴム組成物及びそ
れを用いた重荷重用空気入りタイヤに関し、さらに詳し
くは、破壊特性を高度に維持しながら、低発熱性及び耐
摩耗性に優れたゴム組成物及びそれを用いた重荷重用空
気入りタイヤ特に、建設車両等、悪路を走行する大型車
両用空気入りタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、悪路走行用の重荷重用空気入
りタイヤはゴム部分が多く、最近ではタイヤの大型化に
伴い一層、低発熱性の要求が強まり、さらに耐摩耗性の
向上が必要となり、これらの要求特性に応えるため、種
々の改良が試みられている。
【0003】具体的には、タイヤトレッドのゴム組成物
の改良として、これに配合するカーボンブラックの種類
の選定や配合量の適正化等を行う技術がある。
【0004】しかし、カーボンブラックは、ある配合量
の範囲内では、耐摩耗性を向上し、ゴムの硬度を上げて
耐カット性を向上させ、これによりタイヤの寿命を長く
することができるが、配合量を増加しすぎた場合には、
加工性を損なうだけでなく、切断時の伸び等の破壊特性
を低下させるため、タイヤ走行時の耐カット性、耐チッ
ピング性を低下させ、外観性が低下する。更に、カーボ
ンブラックの高配合は、発熱の上昇によるヒートセパレ
ーションなど、故障を生む原因ともなる。
【0005】また、トレッドゴム組成物に樹脂を配合す
る技術がある。これは、樹脂の添加により、切断時の伸
びを上昇させて外観性を向上させることができるが、耐
摩耗性を低下させる。
【0006】さらに、ゴム成分に着目すると、高温時の
切断時の伸びが大きい天然ゴムに、低変形時に高硬度を
有するSBRをブレンドする技術もあるが、これは発熱
が問題となる。
【0007】また、末端が三級アミンである分子構造の
重合体の製造方法(特開平6−199921号公報、こ
の開示に関連して、特開平6−199923号公報、特
開平6−211915号公報、特開平7−2916号公
報)が知られており、ゴム成分として、この溶液重合方
法で得られる重合体、例えばSBRは低発熱性を有する
が、発熱を抑えるために、このSBRを用いた場合に
は、破壊特性が劣るため、悪路外観を損なう。そこで、
これを改良するために、溶液重合SBRに特定のカーボ
ンブラックを組み合わせることにより、耐摩耗性、低発
熱性を維持しつつ、破壊特性ひいては外観性を改良する
技術がある(特開平5−117450号公報)。
【0008】さらに、近年では、イソプレ系ゴムに、特
定のカーボンブラックとシリカとを配合することによ
り、作業性を損なうことなく、低発熱性と耐摩耗性とを
両立させる技術も開発された(特開平9−268237
号公報)。
【0009】しかし、これらの技術では十分に要求レベ
ルに達するのが難しいのが実状である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実に鑑
みてなされたものであり、本発明の目的は、破壊特性を
高度に維持しながら、耐摩耗性、低発熱性を改良したゴ
ム組成物及びそれを用いた重荷重用空気入りタイヤを提
供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記課題を解
決すべく、特にゴム成分、カーボンブラックのコロイダ
ル特性等に着目し、鋭意検討を行った結果、下記の手段
によって、前記目的を達成し得ることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0012】すなわち、(1)本発明のゴム組成物はリ
チウムアミド系重合開始剤を用いて製造されるジエン系
ゴムを50重量部以上含むゴム成分100重量部に対し
て、カーボンブラックを35〜60重量部及びシリカを
0〜25重量部含有するゴム組成物であって、前記カー
ボンブラックのジブチルフタレート(DBP)吸油量と
24M4DBP吸油量との比(DBP吸油量/24M4
DBP吸油量)が1.20以上であり、前記DBP吸油
量と窒素吸着比表面積(N2 SA)との比(DBP吸油
量/N2 SA)が0.8以上であることを特徴とする。
【0013】(2)前(1)項において、前記リチウム
アミド系重合開始剤は、重合系中で重合に用いられる共
役ジエンモノマー及び/又はビニル芳香族炭化水素モノ
マーの存在下、(1)有機リチウム化合物と、(2)下
記、一般式(A)で表されるアミン化合物及び一般式
(B)で表されるイミン化合物から選ばれる少なくとも
1つの二級アミン化合物と、を接触させて生成する重合
開始剤であることが好ましい。
【0014】
【化3】
【0015】(R1 及びR2 は脂肪族、脂環族、芳香族
の各炭化水素基から選ばれる炭素数1〜20の炭化水素
基を表し、同一であっても異なっていてもよい。)
【0016】
【化4】
【0017】(Xは次の構造基から選ばれる。
【0018】X−I :(CR3 4 n からなる飽和型
環状構造基 X−II :(CR5 6 m 及びNR7 若しくはOからな
る飽和型環状構造基 X−III:X−I、X−II構造基の環形成部における炭素
・炭素単結合の少なくとも一部を炭素・炭素二重結合と
した分子構造の環状構造基 R3 、R4 、R5 及びR6 は、水素又は、脂肪族、脂環
族及び芳香族の各炭化水素基から選ばれる炭素数1〜1
0の炭化水素基を表し、また、R7 は、脂肪族、脂環族
及び芳香族の各炭化水素基から選ばれる炭素数1〜10
の炭化水素基を表し、R3 、R4 、R5 、R6 及びR7
は同一であっても異なっていてもよい。nは3〜15の
整数、mは2〜9の整数を表す。) (3)前(1)又は(2)項において、前記ジエン系ゴ
ムは、炭化水素溶媒中、ランダマイザーの存在下又は非
存在下で、前記請求項2記載のリチウムアミド系重合開
始剤を用いて共役ジエンモノマー単独、又は共役ジエン
モノマー及びビニル芳香族炭化水素モノマーの混合モノ
マーの重合を行い製造される重合体であることを好まし
い。
【0019】(4)前(1)乃至(3)項のいずれかに
おいて、前記ジエン系ゴムは前記重合が実質的に終了し
た後に、カップリング剤及び親電子試薬の少なくとも1
つを添加して、変性された重合体であることが好まし
い。
【0020】(5)前(1)乃至(4)項のいずれかに
おいて、前記ジエン系ゴムはブタジエン−スチレンゴム
であり、そのスチレン含有量が20〜40重量%であ
り、且つビニル含有量が20〜50%であることが好ま
しい。
【0021】(6)前(1) 乃至(5)項のいずれかに
おいて、前記カーボンブラックのN 2 SAは120〜1
60m2 /g、DBP吸油量は120〜150cc/1
00gであることが好ましい。
【0022】(7)前(1)乃至(6)項のいずれかに
おいて、前記シリカのN2 SAは210〜260m2
g、DBP吸油量は200〜260cc/100gであ
ることが好ましい。
【0023】(8)前(1)乃至(7)項のいずれかに
おいて、前記カーボンブラックのDBP吸油量と24M
4DBP吸油量との比(DBP吸油量/24M4DBP
吸油量)は1.30以下であることが好ましい。
【0024】(9)前(1)乃至(8)項のいずれかに
おいて、前記カーボンブラックのDBP吸油量とN2
Aとの比(DBP吸油量/N2 SA)は0.82〜2.
00であることが好ましい。
【0025】(10)本発明の重荷重用空気入りタイヤ
は前(1)乃至(9)項のいずれかに記載のゴム組成物
をタイヤトレッドに用いることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
【0027】本発明におけるリチウムアミド系重合開始
剤の一成分として用いることができる有機リチウム化合
物は一般に知られている化合物が全て含まれ、特に制限
されないが、例えば、メチルリチウム、エチルリチウ
ム、プロピルリチウム、n−ブチルリチウム、 sec−ブ
チルリチウム、tert−ブチルリチウム、ヘキシルリチウ
ム、オクチルリチウム等に代表されるアルキルリチウ
ム、フェニルリチウム、トリルリチウム、リチウムナフ
チリド等に代表されるアリールリチウム、ビニルリチウ
ム、プロペニルリチウム等に代表されるアルケニルリチ
ウム、テトラメチレンジリチウム、ペンタメチレンジリ
チウム、ヘキサメチレンジリチウム、デカメチレンジリ
チウム等に代表されるアルキレンジリチウム等を挙げる
ことができる。
【0028】有機リチウム化合物の量は重合体の所望の
分子量に依存して決められるが、一般にはモノマー10
0gに対し、0.05〜15mmol、好ましくは0.1〜
10mmolが用いられる。15mmolを越えると高分子量体
を得ることが困難であり、0.05mmol未満では重合系
中の不純物により失活し、重合が進行しない場合がある
ので好ましくない。
【0029】本発明におけるリチウムアミド系重合開始
剤の他の成分として用いることがでる二級アミン化合物
は前記一般式(A)で表されるアミン化合物及び一般式
(B)で表されるイミン化合物から選ばれる少なくとも
1つの化合物である。
【0030】前記一般式(A)のアミン化合物におい
て、R1 、R2 が炭素数1〜10の脂肪族、脂環族、芳
香族の各炭化水素基から選ばれる基を有するアミン化合
物が好ましく、例示すれば、ジメチルアミン、ジエチル
アミン、ジプロピルアミン、ジ−n−ブチルアミン、ジ
イソブチルアミン、ジペンチルアミン、ジヘキシルアミ
ン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、ジアリルア
ミン、ジシクロヘキシルアミン、ブチルイソプロピルア
ミン、ジベンジルアミン、メチルベンジルアミン、メチ
ルヘキシルアミン、エチルヘキシルアミン等を挙げるこ
とができる。中でも、更に好ましいのはR1 、R2 が炭
素数1〜10の脂肪族炭化水素基から選ばれる基を有す
るアミンである。
【0031】前記一般式(B)のイミン化合物のうち、
XがX−Iの化合物において、R3、R4 が水素又は炭
素数1〜8の脂肪族炭化水素基から選ばれる基、nが3
〜約15であるイミン化合物が好ましく、トリメチレン
イミン、ピロリジン、ピペリジン、2−メチルピペリジ
ン、3−メチルピペリジン、4−メチルピペリジン、
3,5−ジメチルピペリジン、2−エチルピペリジン、
ヘキサメチレンイミン、ヘプタメチレンイミン、ドデカ
メチレンイミン等を例示することができる。中でも、R
3 、R4 が水素又は炭素数1〜5の脂肪族炭化水素基か
ら選ばれる基、nが3〜12であるイミン化合物が更に
好ましい。
【0032】前記一般式(B)のイミン化合物のうち、
XがX−IIの化合物において、R5、R6 が水素又は炭
素数1〜5の脂肪族炭化水素基から選ばれる基、R7
炭素数1〜5の脂肪族炭化水素基から選ばれる基、mが
3〜5であるイミン化合物が好適であり、例示すれば、
モルホリン、N−メチルピペラジン、N−エチルピペラ
ジン、N−メチルイミダゾリジン、N−エチルイミダゾ
リジン等を挙げることができる。中でも更に好ましいの
は、R5 、R6 が水素、R7 が炭素数1〜5の脂肪族炭
素水素基から選ばれる基、mが3〜5であるイミン化合
物である。
【0033】前記一般式(B)のイミン化合物のうち、
XがX−III の化合物において、好ましいのは前記した
好ましいX−I及びX−IIから選ばれた構造基の環形成
部における炭素・炭素単結合の少なくとも一部を炭素・
炭素二重結合とした分子構造の環状構造基を有するイミ
ン化合物であり、オキサジン、ピロリン、ピロール、ア
ゼピン等を例示することができる。
【0034】本発明において、二級アミンの量は有機リ
チウム化合物1モル当量に対し、0.01〜20モル当
量であり、好ましくは0.1〜5.0モル当量である。
重合終了後、カップリング剤等を添加して、高いカップ
リング効率と重合体の低ヒステリシスロスを達成する観
点からすれば、二級アミンの量は0.2〜1.5モル当
量が用いられる。二級アミンの量が多くなると、重合末
端リチウムの失活によるカップリング効率の低下、重合
体のヒステリシスロスの増大を招く現象が見られる。こ
の量が0.01モル当量未満では、重合体末端に三級ア
ミンを導入する効率が小さくなり、重合体の物性例えば
低ヒステリシスロスを十分なものにすることができず、
一方、20モル当量を越えた場合は、物性の向上に寄与
しないアミン含有オリゴマーの生成量が多くなり、好ま
しくない。
【0035】本発明において、ジエン系ゴムの製造に用
いることができるモノマーは共役ジエンモノマー単独、
又は共役ジエンモノマー及びビニル芳香族炭化水素モノ
マーの混合モノマーであることが好ましい。共役ジエン
モノマーとしては、例えば、1,3−ブタジエン、イソ
プレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチルブタ
ジエン、2−フェニル−1,3−ブタジエン、1,3−
ヘキサジエン等が挙げられる。中でも好ましいのは1,
3−ブタジエンである。また、ビニル芳香族炭化水素モ
ノマーとしては、スチレン、α−メチルスチレン、1−
ビニルナフタレン、3−ビニルトルエン、エチルビニル
ベンゼン、ジビニルベンゼン、4−シクロヘキシルスチ
レン、2,4,6−トリメチルスチレン等を例示するこ
とができる。中でも好ましいのは、スチレンである。更
に、モノマーとして共役ジエン及びビニル芳香族炭化水
素を用いて共重合を行う場合、各々1,3−ブタジエン
及びスチレンを使用することが特に好ましい。つまり、
ジエン系ゴムとしてはブタジエン−スチレンゴム(SB
R)が特に好ましい。
【0036】なお、溶媒中のモノマー濃度は、通常、5
〜50重量%、好ましくは10〜30重量%である。共
役ジエンとビニル芳香族炭化水素の共重合の場合、仕込
みモノマー混合物中のビニル芳香族炭化水素の含量は3
〜50重量%、好ましくは5〜45重量%である。
【0037】本発明におけるジエン系ゴムの好適な製造
方法では、重合開始剤自体の可溶化、反応性向上等のた
め、エーテルのようなランダマイザーは不要であるの
で、必ずしも用いる必要はないが、所望の分子構造の重
合体を得たい場合は、ランダマイザーが好ましく用いら
れる。ここで言うランダマイザーとは、共役ジエン重合
体のミクロ構造のコントロール、例えばブタジエン重合
体又はブタジエン−スチレン共重合体のブタジエン部の
ビニル結合、イソプレン重合体の3,4結合の増量等及
び共役ジエン−ビニル芳香族炭化水素共重合体のモノマ
ー単位の組成分布のコントロール例えば、ブタジエン−
スチレン共重合体のブタジエン単位、スチレン単位のラ
ンダム化等、の作用を有する化合物である。本発明のラ
ンダマイザーは特に制限されないが、一般に用いられて
いるもの全てを含む。用いられるランダマイザーの例と
しては、次にようなものが挙げられる。 (1)エーテル類 (2)オルトジメトキシベンゼン類 (3)アルカリ金属とケトン又は亜リン酸トリエステル
とのコンプレックス (4)下記一般式で表される化合物 R(OM1)n 、(RO)22 、R(COOM1)n 、 ROCOOM1 、RSO3 1 、ROSO3 1 (但し、Rは脂肪族、脂環族及び芳香族の各炭化水素基
から選ばれるものであり、M1 はアルカリ金属であり、
特に、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム又
はセシウムを表し、M2 はアルカリ土類金属であり、具
体的にはカルシウム又はバリウムを表し、かつnは1〜
3の整数である。) (5)第三級アミン 以下ランダマイザーについて、具体的に説明するが、こ
れらのランダマイザーは、単独又はこれらの併用でもよ
い。
【0038】(1)エーテル類の例としては、1,2−
ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン、2−メトキシメチルテトラヒドロフラ
ン、ジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチ
ルエーテル等が挙げられる。
【0039】(2)オルトジメトキシベンゼン類の例と
しては、ベラトロール、イソホモベラトロール等であ
る。
【0040】(3)アルカリ金属とケトン又は亜リン酸
トリエステルとのコンプレックスには、アセトン、メチ
ルエチルケトン、ジイソプロピルケトン、ベンゾフェノ
ン、アセトフェノン、ジベンジルケトン、フルオレノ
ン、キサントン、ミヒラーケトン、アセチルアセトンの
ようなケトン類及び、トリエチルホスファイト、トリオ
クチルホスファイト、トリベンジルホスファイト、トリ
ノニルホスファイトのような亜リン酸トリエステルと、
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム又はセシ
ウムとのコンプレックス等が挙げられる。
【0041】(4)一般式で示したランダマイザーにつ
いて説明する。
【0042】一般式R(OM1)n 又は(RO)22 で示
されるアルコール、フェノールのアルカリ金属塩又はア
ルカリ土類金属塩の具体的な例には、メチルアルコー
ル、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、tert
−ブチルアルコール、tert−アミルアルコール、シクロ
ヘキシルアルコール、アリルアルコール、2−ブテニル
アルコール、ベンジルアルコール、フェノール、カテコ
ール、レゾルシノール、ヒドロキノン、1−ナフチルア
ルコール、p−ノニルフェノール、ピロガロール等のリ
チウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウ
ム、カルシウム及びバリウムの各塩が含まれる。
【0043】一般式R(COOM1)n 又はROCOOM
1 により示されるアルカリ金属のカルボン酸及び酸性炭
酸エステル塩の具体例には、イソ吉草酸、ラウリル酸、
パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ロジン酸、
安息香酸、ピメリン酸、酸性炭酸n−ドデシル、酸性炭
酸フェニル等のリチウム、ナトリウム、カリウム、ルビ
ジウム及びセシウム塩等を挙げることができる。
【0044】一般式RSO3 1 又はROSO3 1
より表されるアルカリ金属のスルホン酸及び硫酸エステ
ル塩の具体例としては、ドデシルベンゼンスルホン酸、
ジイソプロピルナフタリンスルホン酸、N−メチル−N
−メタンスルホン酸塩ラウリルアミド、ラウリルアルコ
ールの硫酸エステル塩、カプロイルエチレングリコール
硫酸エステル等のリチウム、ナトリウム、カリウム、ル
ビジウム及びセシウム塩が含まれる。
【0045】(5)第三級アミンの例としては、トリエ
チルアミン、テトラメチルエチレンジアミン等が上げら
れる。
【0046】この中で、好ましいランダマイザーとして
は、前記(1)エーテル類及び前記(4)R(OM1)n
が挙げられる。
【0047】ランダマイザーの使用量は有機リチウム化
合物1モル当量当たり、0.01〜1000モル当量の
範囲で用いられる。
【0048】本発明におけるジエン系ゴムの好適な製造
方法において、有機リチウム化合物と二級アミン化合物
を接触させるに当たり、極めて重要なことは、重合系中
で重合に用いられる共役ジエンモノマー及び/又はビニ
ル芳香族炭化水素モノマーの存在下で行う点にある。こ
の条件に合致すれば、両化合物の各溶液使用の要否、等
特に制限されないが、例えば低温でモノマー、溶媒、ラ
ンダマイザー、有機リチウム化合物を混合後、これに二
級アミン溶液を添加するようなやり方も1つの方法であ
る。
【0049】重合は約−80〜150℃の範囲内で任意
の温度で行うことができるが、−20〜100℃の温度
が好ましい。重合反応は発生圧下で行うことができる
が、通常はモノマーを実質的に液相下に保つに十分な圧
力で操作することが望ましい。即ち、圧力は重合される
個々の物質や、用いる希釈剤及び重合温度にもよるが、
所望ならばより高い圧力を用いることができ、このよう
な圧力は重合反応に関して不活性なガスで反応器を加圧
する等の適当な方法で得られる。
【0050】重合方法は塊状重合、溶液重合のいずれも
採用できるが、不活性溶媒中での溶液重合を用いること
が好適である。溶媒は普通重合反応の条件下では液体で
あることが好ましく、脂肪族、脂環族又は芳香族炭化水
素が使用される。好ましい不活性溶媒の例としては、プ
ロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、イソ
オクタン、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシ
クロヘキサン、デカン、ベンゼン、テトラヒドロナフタ
リン等が挙げられる。これら溶媒を2種類以上の混合物
として用いることも本発明の範囲に含まれる。
【0051】一般に、開始剤成分、溶媒、モノマー等重
合工程に関与する全ての物質から、水、酸素、二酸化炭
素及び他の触媒毒を除去するのが好適である。
【0052】重合反応は二級アミン化合物/有機リチウ
ム化合物のモル比を選択することにより、有機リチウム
化合物による一般のアニオンリビング生長反応と同様、
重合体末端に活性リチウムが存在するため、重合終了
後、カップリング剤及び/又は親電子試薬を添加して、
重合体の変性を行うことができる。カップリング剤とし
て具体的には、四塩化スズ化合物、メチル三塩化スズ、
ジブチルジクロロスズ、トリブチルクロロスズ等のハロ
ゲン化スズ化合物、テトラアリルスズ、ジエチルアリル
スズ、テトラ(2−オクテニル)スズ等のアリルスズ化
合物、テトラフェニルスズ、テトラベンジルスズ等のス
ズ化合物、四塩化ケイ素、四臭化ケイ素、メチル三塩化
ケイ素、ジメチルジクロロケイ素、トリメチルクロロシ
ラン等のハロゲン化ケイ素化合物、テトラフェノキシケ
イ素、テトラエトキシケイ素等のアルコキシケイ素化合
物、四塩化ゲルマニウム等のハロゲン化ゲルマニウム等
の化合物を挙げることができる。また、親電子試薬とし
て、例示すれば、N−メチルピロリドン、N,N’−ジ
メチルイミダゾリジノン、N,N−ジメチルホルムアミ
ド等のアミド類、ジエチルフタル酸、酢酸ブチル等のエ
ステル類、ベンゾフェノン、ミヒラーケトン、カルコン
等のケトン類、エチレンオキサイド、スチレンオキサイ
ド等のオキシラン類、また更にフェニルイソシアネー
ト、メチレンビスフェニルイソシアネート等のイソシア
ネート類等を挙げることができる。中でも好ましいカッ
プリング剤はハロゲン化スズ化合物及びハロゲン化ケイ
素化合物であり、また好ましい親電子試薬はアミド類及
びイソシアネート類である。
【0053】本発明におけるジエン系ゴムは高分子量体
であり、カップリング前の重合体の数平均分子量が8×
103 〜1×106 、好ましくは5×104 〜8×105 であ
る。この分子量が8×103 未満及び1×106 を越えると
本発明の重合体の物性効果が十分発揮できず、好ましく
ない。この重合体の分子量は二級アミン化合物の量とは
関係なく、有機リチウム化合物の量に依存しているの
で、容易に調製できる。
【0054】本発明の重荷重用空気入りタイヤのトレッ
ドゴム組成物において、リチウムアミド系重合開始剤を
用いて製造されるジエン系ゴムを使用したのは、破壊特
性を高く保ち、低発熱性と耐摩耗性に優れるからであ
る。
【0055】また、このジエン系ゴムは、ゴム成分10
0重量部中に50重量部以上、より好ましくは80重量
部以上、さらに好ましくは100重量部で使用される。
【0056】本発明に用いられるジエン系ゴムはSBR
であることが好ましい。
【0057】本発明におけるゴム成分は上記リチウムア
ミド系重合開始剤を用いて製造されるジエン系ゴムに加
えて、これ以外のジエン系ゴム、例えば未変性の通常の
溶液重合SBR、乳化重合SBR、ブタジエンゴム、イ
ソプレンゴム、天然ゴム等を併用することができる。
【0058】ジエン系ゴムとして、SBRを用いる場
合、そのスチレン含有量は20〜40重量%であること
が好ましく、かつブタジエン部のビニル含有量は20〜
50%であることが好ましく、20〜40%であること
がより好ましい。このビニル含有量が50%を越える
と、耐摩耗性が低下傾向となるので好ましくない。
【0059】本発明にかかるカーボンブラックは、ジブ
チルフタレート(DBP)吸油量と24M4DBP吸油
量との比が1.20以上であると規定するが、これは、
この比が1.20未満であると、ゴム組成物の伸びが小
さくなり、カット、チッピングによる外観の悪化が生じ
るからである。なお、24M4DBP吸油量とは、圧縮
処理後のDBP吸油量を意味し、さらに詳述するとカー
ボンブラックの粒子は相互に化学的及び物理的に結合し
て、いわゆるストラクチャーを形成しているが、このス
トラクチャーにも混練等により破壊されない構造形態
(1次ストラクチャー)と、単なるファン・デル・ワー
ルス力により形成されている変形、破壊性の構造形態
(2次ストラクチャー)とがあり、この1次ストラクチ
ャーを主体とするカーボンブラックの骨格的構造特性を
評価するためには圧縮DBP吸油量が用いられる。通常
のDBP吸油量が、粒子相互の絡み合いの大きいカーボ
ンブラックはより多量の油、DBPを吸収する能力が大
きいという現象を基礎としているのに対し、24,00
0psiの圧力で4回繰返し圧縮を加えた後、DBP吸
油量を求めた、所謂24M4DBPが1次ストラクチャ
ーの評価用に用いられている。
【0060】また、DBP吸油量と24M4DBP吸油
量との比は、好ましくは1.30以下であるが、これ
は、この比が1.30を越えると発熱特性が悪化する傾
向が見られるからである。
【0061】さらに、本発明では、カーボンブラックの
DBP吸油量とN2 SAとの比が0.8以上であると規
定するが、好ましくは0.82〜2.00である。これ
により所望の耐摩耗性を得ることができる。この比が、
0.8未満であると、耐摩耗性の改良効果が不十分であ
る。好ましくは、この比は1.25以下であるが、これ
により、ゴムの伸びを大きくし、外観性を改善すること
ができる。この比が2.00を越えると、伸びの改良効
果が不十分となる。
【0062】また、カーボンブラックは、N2 SAが1
20〜160m2 /g、DBP吸油量が120〜150
cc/100gであることが好ましい。これは、N2
A120m2 /g未満、またはDBPが120cc/1
00g未満では、シリカとの組み合わせによる耐摩耗性
の改良効果が十分ではなく、またN2 SAが160m 2
/gを越えるか、あるいはDBPが150cc/100
gを越えると低発熱性が悪化し、耐摩耗性と低発熱性の
バランスの改良が十分ではないからである。また、同様
の観点から、好ましくは、N2 SAが130〜150m
2 /g、DBPが125〜140cc/100gであ
る。
【0063】本発明においては、カーボンブラックは、
ゴム成分100重量部に対して、35〜60重量部であ
ると規定する。これは、35重量部未満では耐摩耗性が
不十分であり、60重量部を越えると低発熱性が悪化す
るからである。
【0064】また、本発明では、シリカのN2 SAが2
10〜260m2 /g、DBP吸油量が200〜260
cc/100gであることが好ましい。これは、この範
囲において、カーボンブラックとの組み合わせで、最適
な分散状態を達成でき、これにより、低発熱性と耐摩耗
性とを両立させることが可能となるからである。具体的
には、N2 SAが260m2 /gを越えるとゴム組成物
の粘度が上昇し、タイヤ製造時の作業性が悪化し、一
方、210m2 /g未満であると、耐摩耗性の改良効果
が不十分となる。また、DBPが260cc/100g
を越えると、低発熱性の改良効果が不十分であり、一
方、200cc/100g未満では耐摩耗性と低発熱性
とのバランスを良好に維持することが困難となる。ま
た、同様の観点から、好ましくは、N2 SAが210〜
240m2 /g、かつDBP吸油量が220〜240c
c/100gである。
【0065】また、シリカの含有量は、ゴム成分100
重量部に対して、0〜25重量部、好ましくは0〜20
重量部であるが、この含有量が25重量部を越えると作
業性が悪化し、耐摩耗性が低下傾向となるので好ましく
ない。
【0066】本明細書において、カーボンブラックのN
2 SAは、ASTM D4820−93,DBP吸油量
はASTM D2414−93、24M4DBP吸油量
はASTM D3493にそれぞれ準拠して測定した値
である。また、シリカについては、300℃×1hrの
条件で乾燥した後、N2 SA、DBPとも上記と同様の
方法に準拠して測定した。
【0067】また、本発明においては、上記成分の他
に、通常使用される加硫剤、加硫促進剤、加硫助剤、そ
の他の配合剤を通常使用される分量で適宜配合すること
ができる。
【0068】本発明のゴム組成物は耐摩耗性及び低発熱
性の要求される用途に用いることができるがタイヤトレ
ッド特に重荷重用空気入りタイヤのトレッドに好適に用
いれる。
【0069】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、これら
実施例によって制限されるものではない。
【0070】SBRの分子構造関連の各種の測定は下記
の方法によった。
【0071】・重合体の数平均分子量(Mn)及び分子
量分布(Mw/Mn)の測定は、ゲルパーミエイション
クロマトグラフィ(GPC、東ソー製HLC−802
0、カラム:東ソー製GMH−XL(2本直列))によ
り行い、示差屈折率(RI)を用いて、単分散ポリスチ
レンを標準としてポリスチレン換算で行った。
【0072】・カップリング効率は、重合終了後カップ
リング剤を添加した場合について測定し、GPCの測定
曲線における高分子量分と低分子量分の面積比から求め
た。
【0073】・重合体中のブタジエン部分のミクロ構造
は赤外法(D.Morero et al,Chem.e.Ind.,41,758(1959))
によって求めた。また、ブタジエン−スチレン共重合体
中の結合スチレン含有量は、NMRスペクトルの芳香族
プロトンの吸収強度により求めた。
【0074】[SBR−Lの合成]リチウムアミド系重
合開始剤を用いて得られるSBR−L(ジエン系ゴム)
の合成方法は次の通りである。
【0075】乾燥し、窒素置換された800mlの耐圧
ガラス容器に、室温以下の低温で、シクロヘキサン31
5g、ブタジエンモノマー46.2g、スチレンモノマ
ー13.8g、ランダマイザーとしてテトラヒドロフラ
ン4.0mmol及びカリウムt−アミレート0.03
5mmol、有機リチウム化合物としてn−ブチルリチ
ウム0.5mmolを添加し、次に、二級アミン代合物
としてヘキサメチレンイミン0.5mmolを加えた
後、50℃で2時間重合を行った。重合系は重合開始か
ら終了まで、全く沈澱は見られず均一に透明であった。
重合転化率はほぼ100%であった。重合溶液の一部を
サンプリングし、イソプロピルアルコールを加え、固形
物を乾燥し、ゴム状共重合体を得た。この共重合体はス
チレン含有量が23重量%、ブタジエン部のビニル含有
量が26%、分子量が2.0×10 5 、分子量分布Mw
/Mnが1.07であった。
【0076】一方、先の重合溶液にカップリング剤とし
て四塩化スズを重合体末端の活性リチウム原子に対し、
塩素原子として等モル当量加え、50℃で30分間変性
を行った。これにイソプロピルアルコールを加え、固形
物を乾燥し、ゴム状共重合体を得た。この共重合体につ
いて、カップリング効率を測定した結果、75%であっ
た。
【0077】この共重体をSBR−L1とする。
【0078】また、SBR−L2、SBR−L3及びS
BR−L4はブタジエンマーとスチレンモンマーとテト
ラヒドロフラン及びカリウムt−アミレートの各使用量
を適宜変える以外、上記SBR−L1と同様に合成し
た。このスチレン含有量及びビニル含有量は表2に示す
通りである。その他、上記各種特性はSBR−L1のそ
れらとほぼ同様であった。
【0079】また、合成したSBRが末端に三級アミン
を有することを確認するため、次の実験を行った。
【0080】高分子量重合体ではアミンの確認が困難な
ため、重合処方の中でモノマー量を減じた以外は、上記
と全く同様にして重合を行い、数平均分子量2000の
低重合体を得た。この重合体の窒素含量を測定した結
果、0.6%であった。1分子に1つのアミンを有する
場合の理論値は0.7%である。従って、本発明の重合
体末端に三級アミンが結合していることが確認された。
【0081】各種物性の測定方法は次の通りである。
【0082】・破壊特性 JIS K6301(1995)に準拠として、引張り
試験を行い、引張り強度及び伸びを求めた。
【0083】・耐摩耗性 ランボーン型摩耗試験機を用いて、スリップ率25%で
摩耗量を測定し、その逆数を算出し、実施例1〜4は比
較例1の値を、実施例5、6、7、8、9及び10は夫
々比較例2、3、4、5、6及び7の値を100とし
て、指数表示した。数値の大きい方が耐摩耗性はよい。
【0084】・発熱性 発熱性の指標としてtanδを用いた。tanδが小さ
い程、低発熱性であり、良好であると評価する。tan
δの測定はスペクトロを使用し、温度室温、歪2%、周
波数52Hzで行った。 [実施例1〜10、比較例1〜7]表1の配合処方及び
表2〜4に記載のSBR種、SBRのミクロ構造、カー
ボンブラック量、シリカ量に従って配合されたゴム組成
物を作成し、この配合物を145℃、45分間加硫した
加硫物について、破壊特性、耐摩耗性、発熱性を測定
し、その結果を表2〜4に示す。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】
【表3】
【0088】
【表4】
【0089】表2〜4に示されるように、実施例1〜4
は比較例1と、実施例5は比較例2と、実施例6は比較
例3と、実施例7は比較例4と、実施例8は比較例5
と、実施例9は比較例6と、実施例10は比較例7と、
それぞれ対比すれば本発明のゴム組識物は高レベルの破
壊特性を損なうことなく、耐摩耗性及び低発熱性に優れ
ていることがわかる。
【0090】また、上記実施例と同様のゴム組成物をト
レッドゴムに用いて成形したオフザロードタイヤ:37
00R57を通常の条件にて加硫して得られた重荷重用
空気入りタイヤはいずれも破壊特性、耐摩耗性及び低発
熱性が改良されていることがわかった。
【0091】
【発明の効果】本発明のゴム組成物及びそれを用いた重
荷重用空気入りタイヤは上記構成としたので、破壊特性
を高度に維持しながら、耐摩耗性及び低発熱性が向上す
るという優れた効果を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08C 19/00 C08C 19/00 C08F 4/48 C08F 4/48 36/04 36/04 Fターム(参考) 4J002 AC021 AC031 AC061 AC081 AC111 DA036 DJ017 GN01 4J015 DA02 DA33 4J100 AB00Q AB02Q AB03Q AB07Q AB16Q AS01P AS03P AS04P AS06P BC04Q BC43P CA01 CA04 DA01 FA03 FA18 FA19 HA35 HB29 HB61 HC25 HC33 HC38 HC50 HC51 HC63 HC85 HD07 JA29

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リチウムアミド系重合開始剤を用いて製
    造されるジエン系ゴムを50重量部以上含むゴム成分1
    00重量部に対して、カーボンブラックを35〜60重
    量部及びシリカを0〜25重量部含有するゴム組成物で
    あって、 前記カーボンブラックのジブチルフタレート(DBP)
    吸油量と24M4DBP吸油量との比(DBP吸油量/
    24M4DBP吸油量)が1.20以上であり、 前記DBP吸油量と窒素吸着比表面積(N2 SA)との
    比(DBP吸油量/N 2 SA)が0.8以上であること
    を特徴とするゴム組成物。
  2. 【請求項2】 前記リチウムアミド系重合開始剤が、重
    合系中で重合に用いられる共役ジエンモノマー及び/又
    はビニル芳香族炭化水素モノマーの存在下、(1)有機
    リチウム化合物と、(2)下記、一般式(A)で表され
    るアミン化合物及び一般式(B)で表されるイミン化合
    物から選ばれる少なくとも1つの二級アミン化合物と、
    を接触させて生成する重合開始剤であることを特徴とす
    る請求項1記載のゴム組成物。 【化1】 (R1 及びR2 は脂肪族、脂環族、芳香族の各炭化水素
    基から選ばれる炭素数1〜20の炭化水素基を表し、同
    一であっても異なっていてもよい。) 【化2】 (Xは次の構造基から選ばれる。 X−I :(CR3 4 n からなる飽和型環状構造基 X−II :(CR5 6 m 及びNR7 若しくはOからな
    る飽和型環状構造基 X−III:X−I、X−II構造基の環形成部における炭素
    ・炭素単結合の少なくとも一部を炭素・炭素二重結合と
    した分子構造の環状構造基 R3 、R4 、R5 及びR6 は、水素又は、脂肪族、脂環
    族及び芳香族の各炭化水素基から選ばれる炭素数1〜1
    0の炭化水素基を表し、また、R7 は、脂肪族、脂環族
    及び芳香族の各炭化水素基から選ばれる炭素数1〜10
    の炭化水素基を表し、R3 、R4 、R5 、R6 及びR7
    は同一であっても異なっていてもよい。nは3〜15の
    整数、mは2〜9の整数を表す。)
  3. 【請求項3】 前記ジエン系ゴムが、炭化水素溶媒中、
    ランダマイザーの存在下又は非存在下で、前記請求項2
    記載のリチウムアミド系重合開始剤を用いて共役ジエン
    モノマー単独、又は共役ジエンモノマー及びビニル芳香
    族炭化水素モノマーの混合モノマーの重合を行い製造さ
    れる重合体であることを特徴とする請求項1又は2記載
    のゴム組成物。
  4. 【請求項4】 前記ジエン系ゴムが前記重合が実質的に
    終了した後に、カップリング剤及び親電子試薬の少なく
    とも1つを添加して、変性された重合体であることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のゴム組成
    物。
  5. 【請求項5】 前記ジエン系ゴムがブタジエン−スチレ
    ンゴムであり、そのスチレン含有量が20〜40重量%
    であり、且つビニル含有量が20〜50%であることを
    特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のゴム組成
    物。
  6. 【請求項6】 前記カーボンブラックのN2 SAが12
    0〜160m2 /g、DBP吸油量が120〜150c
    c/100gであることを特徴とする請求項1乃至5の
    いずれかに記載のゴム組成物。
  7. 【請求項7】 前記シリカのN2 SAが210〜260
    2 /g、DBP吸油量が200〜260cc/100
    gであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに
    記載のゴム組成物。
  8. 【請求項8】 前記カーボンブラックのDBP吸油量と
    24M4DBP吸油量との比(DBP吸油量/24M4
    DBP吸油量)が1.30以下であることを特徴とする
    請求項1乃至7のいずれかに記載のゴム組成物。
  9. 【請求項9】 前記カーボンブラックのDBP吸油量と
    2 SAとの比(DBP吸油量/N2 SA)が0.82
    〜2.00であることを特徴とする請求項1乃至8のい
    ずれかに記載のゴム組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載のゴ
    ム組成物をタイヤドレッドに用いることを特徴とする重
    荷重用空気入りタイヤ。
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