JP2000222800A - ディスククランプ装置 - Google Patents

ディスククランプ装置

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JP2000222800A
JP2000222800A JP11023976A JP2397699A JP2000222800A JP 2000222800 A JP2000222800 A JP 2000222800A JP 11023976 A JP11023976 A JP 11023976A JP 2397699 A JP2397699 A JP 2397699A JP 2000222800 A JP2000222800 A JP 2000222800A
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turntable
disk
convex portion
hook member
central
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JP11023976A
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Takahiro Horiuchi
孝宏 堀内
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Original Assignee
NEC Corp
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成によってディスクを磁力を利用す
ることなく強固にクランプしうるディスククランプ装置
を提供する。 【解決手段】 ターンテーブル13の中央凸部13aに
ディスク10の中心孔10aを嵌挿し、中央凸部13a
外周の鍔部13bにディスク10を載置した状態で、中
央凸部13aに軸方向移動可能に内蔵したフック部材2
1を外部の装置本体側の固定部材30で押圧して退入さ
せ、この退入動作で中央凸部13aの外周に突出退入可
能に内蔵したクランパ23を突出させてディスク10を
鍔部13bとで挟持してクランプするディスククランプ
装置であり、ディスククランプ解除時はフック部材21
を第1バネ材22で、クランパ23は第2バネ材24で
元の位置に弾性復帰させて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はディスククランプ
装置に関し、特にCD−ROM装置などにおけるディス
ク再生時にディスクをターンテーブルに安定した姿勢で
クランプするディスククランプ装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】光ディスクや光磁気ディスクなどの円盤
状記録媒体であるディスクを読み書きするCD−ROM
装置は、ターンテーブルで支持されて高速回転するディ
スクの信号記録面を光学ピックアップにより走査して信
号を記録再生する。このようなCD−ROM装置などに
おいては、ディスクをターンテーブル上にクランプする
ディスククランプ機構の性能の優劣が記録再生精度に大
きな影響を及ぼす。そこで、ディスクを高性能にクラン
プするディスククランプ装置として、永久磁石の磁気吸
引力を利用したディスククランプ装置が実用化されてお
り、その構造例を図9及び図10に示し説明する。
【0003】図9はディスククランプ解除時、図10は
ディスククランプ時のものである。同図に示されるディ
スククランプ装置1は、スピンドルモータ2のスピンド
ル軸2aに嵌合固着されると共に永久磁石5を内蔵した
ターンテーブル3と、このターンテーブル3とでディス
ク10をクランプするヨーク7を内蔵したチャッキング
プーリ4を備える。チャッキングプーリ4はターンテー
ブル3に対して相対的に近接離反自在に配設され、相対
近接したときにターンテーブル3とでディスク10を挟
持してターンテーブル3の回転に従動して回転する。
【0004】ターンテーブル3は、ディスク10の中心
孔(スピンドル孔)10aに嵌合する截頭円錐形状の中
央凸部3aと、この中央凸部3aの外周面3dの基端部
に突設された鍔部3bを有し、鍔部3bがディスク10
下面の中心孔10a周辺部を支持するようになってい
る。中央凸部3aの先端面3cは平坦な円形面で、この
先端面3cに同心に環状の永久磁石5が埋設・固定され
る。ターンテーブル3を支持するスピンドルモータ2が
メインシャーシ8に固定される。メインシャーシ8は、
図示しないメインシャーシ駆動機構で上下揺動制御され
て、上昇時にターンテーブル3をディスク10に接近さ
せ、下降時にターンテーブル3をディスク10から離反
させる。
【0005】チャッキングプーリ4は、プーリベース6
の下面に突設された断面L形のホルダ部6a内に回転自
在に収容されており、後述するディスククランプ時にタ
ーンテーブル3の中央凸部3aに係合する皿状の中央凹
部4aの天面に、鉄板などの薄板円盤状の磁性体からな
るヨーク7が埋設してある。プーリベース6は、メイン
シャーシ駆動機構やディスク搬送機構(図示せず)を収
納する機器本体側の固定部材で、例えばトップカバーな
どとも呼ばれる。
【0006】図9の状態において、ディスク10がその
ディスク搬送機構により装置本体内のターンテーブル3
の真上の定位置に搬入されると、メインシャーシ駆動機
構がメインシャーシ8を図10に示すように上昇駆動さ
せる。この上昇駆動でスピンドルモータ2とターンテー
ブル3が上昇し、ディスク10の中心孔10aにターン
テーブル3の中央凸部3aが嵌挿されて、ディスク10
下面の中心孔10aの周辺が鍔部3b上に載置される。
【0007】更にメインシャーシ8が上昇駆動して、タ
ーンテーブル3の中央凸部3aがチャッキングプーリ4
の中央凹部4aに嵌合し、チャッキングプーリ4の下面
がディスク10上面の中心孔10aの周辺に当接する。
この時点でディスク10がチャッキングプーリ4とター
ンテーブル3で挟持されてクランプされ、この時、ヨー
ク7と永久磁石5が相互に磁気吸引し合い、この磁気吸
引力によってディスク10の上記挟持状態が強化され
て、ディスク10の最終的なクランプが終了する。
【0008】図10のディスククランプ時においては、
チャッキングプーリ4がプーリベース6のホルダー部6
aからターンテーブル3で少し押し上げられた浮いた自
由状態にある。この自由状態でスピンドルモータ2でタ
ーンテーブル3を高速回転させると、ターンテーブル3
と一体となってディスク10とチャッキングプーリ4が
高速回転して、ディスク10の情報の記録再生動作が行
われる。ディスク10の情報の記録再生動作が終了する
と、ディスク取り出し(イジェクト)が、次のように行
われる。
【0009】メインシャーシ駆動機構でメインシャーシ
8を下降駆動させて、まずチャッキングプーリ4をプー
リベース6のホルダー部6aに係止させ、更にメインシ
ャーシ8をヨーク7と永久磁石5との間に働く磁気吸引
力に抗して下降駆動させてチャッキングプーリ4からタ
ーンテーブル3とディスク10を離脱させる(ディスク
クランプ解除)。そして、メインシャーシ8が元の位置
まで下降する間に、クランプ解除されたディスク10が
図示しないディスク搬送機構のトレイに戻されて外部に
搬出(イジェクト)される。
【0010】以上のようなディスククランプ装置におい
ては、ターンテーブル3の中央凸部3aがディスク10
の中央孔10aにスムーズに挿脱されるように、中央凸
部3aの外周面3dとこれに挿通された中央孔10aの
内周の間には微小なクリアランスが設定されており、こ
のクリアランスでディスク高速回転時にディスク10が
振動すると情報の記録再生不良を招くことがあるので、
ディスク10が振動しないように永久磁石5の磁力を高
めに設定して、磁力によるディスククランプ力を高める
ようにしている。
【0011】また、ディスク10の情報再生時間の短縮
を目指す最近のCD−ROM装置の回転速度高速化の要
請に応えるべく、高速回転時にもディスク10をスリッ
プさせないようにディスク10に対する十分なクランプ
力を確保する必要からも、永久磁石5の磁力を強化して
いる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】永久磁石5の磁力を上
記理由で強化するほど、ディスク10のクランプ解除時
にディスク10からターンテーブル3とチャッキングプ
ーリ4を永久磁石5の磁気吸引力に抗して離脱させると
きの駆動力が増大し、特にメインシャーシ駆動機構にか
かる負荷が増大して、この駆動機構が複雑、高価となら
ざるを得ない。
【0013】また、永久磁石5とヨーク7は高品質なも
のが要求されることから高価なものが使用されており、
これがディスククランプ装置の低コスト化を難しくして
いる。
【0014】また、永久磁石利用のディスククランプ装
置においては、永久磁石内蔵のターンテーブル3とヨー
ク内蔵回転部品のチャッキングプーリ4が必要であり、
更にチャッキングプーリ4を保持する部品が必要となっ
て、装置全体が複雑化し、製作コストが高くなる。
【0015】それ故に、本発明の目的は、簡単な構成に
よってディスクを磁力を利用することなく強固にクラン
プしうるディスククランプ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は上述の
目的を達成するために、装置本体内の定位置に搬入され
たディスクの中心孔に嵌挿される円筒状の中央凸部、及
び、この中央凸部の基端部外周に突設されて中央凸部に
嵌挿されたディスクの片面の中心孔周辺部に接触してデ
ィスクを支持する鍔部を有するターンテーブルと、ター
ンテーブルの中央凸部内に中央凸部の軸方向に往復移動
可能及び先端部が中央凸部の先端面に突出可能にして収
納されたフック部材と、フック部材にその先端部をター
ンテーブル中央凸部の先端面から突出させる方向に常時
弾力を付勢する第1バネ材と、ターンテーブルの中央凸
部内に中央凸部の半径方向に往復移動可能及び先端部が
中央凸部外周の前記鍔部よりディスク厚だけ離れた箇所
から突出可能にして収納され、後端部がフック部材の後
端部と相互摺動可能なテーパ面同士で接触するクランパ
と、クランパにその先端部をターンテーブルの中央凸部
外周面から突出させない方向に常時弾力を付勢する第2
バネ材とを具備し、前記ターンテーブルの中央凸部にデ
ィスクが嵌挿された状態で中央凸部先端面に突出するフ
ック部材の先端部を装置本体側の固定部材との相対的接
触により押圧してフック部材を中央凸部内へと後退さ
せ、この後退するフック部材の後端部のテーパ面をクラ
ンパ後端部のテーパ面に摺動させてクランパを前進させ
ることでクランパ先端部を中央凸部外周面から突出させ
てディスクの中心孔周辺部の鍔部と反対側片面をクラン
プさせるようにしたことを特徴とする。
【0017】ここで、ディスククランプ解除状態にある
平常時のフック部材は、その先端部が第1バネ材の弾力
でターンテーブルの中央凸部の先端面から突出した状態
に保持され、クランパが第2バネ材の弾力でターンテー
ブル中央凸部の外周面から突出しない状態に保持され
て、中央凸部にディスクの中心孔が挿通可能なようにな
っている。ディスククランプ動作時に装置本体側の固定
部材でフック部材が押圧されてターンテーブル中央凸部
内に後退移動し、逆にクランパが前進移動してディスク
をターンテーブルの鍔部と共にクランプする。装置本体
側の固定部材は、例えばクランプ装置全体を収容するケ
ース(筐体)の一部などで構成される。
【0018】また、本発明においては、上記フック部材
がターンテーブルの中央凸部の先端面中央に単品が設置
され、上記クランパの複数品がターンテーブル中央凸部
の外周の等間隔の複数箇所に設置されている構造にする
ことが、構造簡単にしてディスククランプを確実なもの
にする上で望ましい。
【0019】また、本発明においては、上記ターンテー
ブルの中央凸部の先端面中央に設置されたフック部材の
先端部中央に装置本体側の固定部材と相対的に点接触す
る回転中心点を設置して、ディスククランプ時にターン
テーブルをフック部材の回転中心点だけを装置本体側の
固定部材に相対接触させて回転駆動させる構造にするこ
とが、ターンテーブルを外部部品との摩擦力少なくし
て、より安定して高速回転させる上で望ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるディスクク
ランプ装置の各種の実施例について図1〜図8を参照し
て説明する。
【0021】図1〜図6に示す実施例のディスククラン
プ装置11は、従来同様なメインシャーシ18に固定さ
れたスピンドルモータ12のスピンドル軸12aにター
ンテーブル13を嵌合固着したもので、ターンテーブル
13側だけでディスククランプできるようにターンテー
ブル13の内部構造を、次のように改変したことを特徴
としている。
【0022】ターンテーブル13は、図9と同一のディ
スク10の中心孔10aに嵌合する截頭円錐形状の中央
凸部13aと、この中央凸部13aの外周面13dの基
端部に突設された鍔部13bを有し、中央凸部13aに
対になったフック部材21と第1バネ材22、及び、対
になったクランパ23と第2バネ材24を内蔵する。
【0023】フック部材21は、中空の中央凸部13a
内に中央凸部13aの軸方向に往復移動可能に収納され
る。第1バネ材22は、フック部材21の先端部21a
が中央凸部13aの先端面13cから突出する方向にフ
ック部材21に常時弾力を付勢する。クランパ23は、
中央凸部13a内に中央凸部13aの半径方向に往復移
動可能に収納される。第2バネ材24は、クランパ23
の先端部23aが中央凸部13aの外周面13dから突
出しない方向にクランパ23に常時弾力を付勢する。
【0024】フック部材21は、例えば単品がターンテ
ーブル13の中央凸部13aの中心位置に設置される。
このフック部材21は円柱状で、これの先端部21aは
例えば図5及び図6に示すような凸球状で、この凸球状
先端部21aの中心に回転中心点Pが設置される。回転
中心点Pは、ターンテーブル13がディスククランプ状
態になるときに装置本体側の固定部材30に点接触する
ところである。
【0025】固定部材30は、例えばクランプ装置全体
を収容するケース(筐体)の一部などで構成されてい
る。フック部材21は、ターンテーブル13の中央凸部
13aの中央に形成された縦穴25に軸方向移動可能に
収納される。フック部材21の外周一部にストッパー片
21bが一体に突設され、ストッパー片21bに第1バ
ネ材22の片端が係止される。フック部材21の後端部
のコーナ部分に、クランパ23を前進移動させるための
テーパ面S1が形成される。
【0026】クランパ23は、例えば同一形状の4品が
ターンテーブル13の中央凸部13aの基端部に内蔵さ
れる。中央凸部13aの基端部外周面13dの90度間
隔の4箇所に半径方向に横穴26が形成され、この各横
穴26にクランパ23が半径方向に往復スライド移動可
能に収納される。中央凸部13aの外周面13dの横穴
26は、鍔部13bと平行な横長の長穴で、横穴26と
鍔部13bの間隔はディスク10の中心孔10a周辺部
の厚さに設定され、この横穴26からクランパ23の先
端部23aが鍔部13bと平行に突出退入するようにし
てある。矩形断面のクランパ23の側面一部にストッパ
ー片23bが一体に突設され、このストッパー片23b
に第2バネ材24の片端が係止される。クランパ23の
後端部のコーナー部にフック部材21のテーパ面S1と
摺動可能に常時接触するテーパ面S2が形成される。
【0027】フック部材21の第1バネ材22は、例え
ばコイルスプリングであって、フック部材21のストッ
パー片21bとクランパ23の間の空間に圧縮して設置
される。この第1バネ材21の弾性復原力がストッパー
片21bを介してフック部材21にその軸方向の外方向
に加わる。図1と図3と図5に示すディスククランプ解
除の平常時において、第1バネ材22はストッパー片2
1bを中央凸部13aの縦穴25の開口部を形成する環
状のストッパー段部13eに弾圧接触させ、このときフ
ック部材21の先端部21aが中央凸部13aの先端面
13cから所定高さだけ突出して、この状態が保持され
る。
【0028】クランパ23の第2バネ材24は、例えば
コイルスプリングであって、クランパ23のストッパー
片23bと横穴26の外側内壁26aの間に圧縮して設
置されており、これの弾性復原力がストッパー片23b
を介してクランパ23に半径方向内方向に加わり、クラ
ンパ23が後退する。このクランパ23の後退は、スト
ッパー片23bが横穴26の内側内壁26bに当接する
と停止して、その状態が保持される。尚、第2バネ材2
4の弾性復原力がなくなる状態で停止するように構成す
ることもできる。この後退位置でクランパ23の先端部
23aが中央凸部13aの外周面13dから退入して、
先端部23aの先端面と外周面13dがほぼ面一に揃
う。尚、先端部23aを若干外周面13dから内方に凹
入させることも可能である。
【0029】図1、図3、図5のディスククランプ解除
の状態でターンテーブル13にディスク10が、次のよ
うに装着されてクランプされる。図1に示すメインシャ
ーシ18を図示しないメインシャーシ駆動機構でもって
上昇駆動させ、図示しないディスク搬送機構で搬入され
たディスク10の中心穴10aに中央凸部13aを嵌挿
し、鍔部13b上にディスク10を載せる。
【0030】更にメインシャーシ18を上昇させて装置
本体の固定部材30にターンテーブル13を接近させ、
中央凸部13aの先端面13cから突出したフック部材
21の先端部21aの回転中心点Pを点接触させ、その
ままメインシャーシ18を更に少し上昇させる。この最
後の上昇駆動でフック部材21が固定部材30で押圧さ
れて第1バネ材22の弾力に抗して下降(後退)移動を
開始する。
【0031】フック部材21の下降でフック部材21の
後端のテーパ面S1がクランパ23の後端のテーパ面S
2を摺動して、クランパ23に前進力を付与し、この付
与でクランパ23が第2バネ材24の弾力に抗して半径
方向の外方向に前進移動する。クランパ23の前進移動
でその先端部23aが横穴26から突出し、この突出す
る先端部23aの下面が鍔部13b上のディスク10の
中心孔10aの周辺部上を摺動する。
【0032】そして、図2,図4,図6に示すようにフ
ック部材21が最下端位置まで下降して停止した段階に
おいて、4つの各クランパ23の先端部23aが中央凸
部13aの外周面13dから所定長さだけ突出して、デ
ィスク10の中心孔10a周辺部の90度間隔の4箇所
を鍔部13bへと押圧するようにクランプする。
【0033】以上のディスククランプ状態が保持され、
ターンテーブル13がディスク10と共に高速回転し
て、ディスク10の情報の再生記録が行われる。このと
きのターンテーブル13の回転は、フック部材21の先
端中央の回転中心点Pだけを固定部材30に点接触させ
ているので、ターンテーブル13と固定部材30間の摩
擦抵抗の影響が軽減され、情報の記録再生が高精度に安
定して行われる。
【0034】ディスククランプ解除は、メインシャーシ
18を下降させることで自動的に行われる。図2の状態
でメインシャーシ18を下降駆動させ、ターンテーブル
13を固定部材30から離反させ始めると、フック部材
21が第1バネ材22の弾性復原力で固定部材30に点
接触したままとなって、下降するターンテーブル13に
対して中央凸部13aの先端面13cからフック部材2
1の先端部21aが相対的に突出する動きを成し、この
動きでクランパ23が第2バネ材24の弾性復帰力で後
退移動を始める。
【0035】更にメインシャーシ18が下降駆動して、
フック部材21が固定部材30から離脱する時点で図5
の状態となって、クランパ23が元の最退入位置に戻
り、ディスク10のクランプが解除される。後は更にメ
インシャーシ18が下降駆動して、ターンテーブル13
からディスク10が取り出される(イジェクト)。
【0036】以上のディスククランプ解除の動作におい
て、メインシャーシ18を下降させる際の下降開始時の
動力は、この下降開始が第1バネ材22の弾性復帰力で
助長されて行われるので微小であればよい。従って、メ
インシャーシ18を上下揺動させるメインシャーシ駆動
機構に掛かる負荷は軽微なものとなり、その分、クラン
プ解除の動作が確実にできるようになる。また、フック
部材21やクランパ23,各バネ材22,24は永久磁
石に比べて十分に安価なものが適用できることから、デ
ィスククランプ装置の低コスト化が容易になる。
【0037】次に、本発明の他の実施例の要部を図7
(A),(B)に示して説明する。
【0038】図7(A)の実施例は、第1バネ材22を
円柱状のフック部材21の外周に挿通される1つの大径
コイルスプリングで構成し、この大径コイルスプリング
の下端を4つのクランパ23の上面に摺動可能に係止さ
せたものである。このように第1バネ材22を単品化す
ることによって、ディスククランプ装置の部品点数と組
立工数が少なくできる。
【0039】また、図7(B)の実施例は、ターンテー
ブル13の中央凸部13aに内蔵させたフック部材21
のストッパー片21bと中央凸部13aのストッパー段
部13eの間に第1バネ材22を配置している。この場
合の第1バネ材22は、ストッパー片21bをストッパ
ー段部13e側に常時引っ張るコイルスプリングであ
る。
【0040】次に、本発明のさらに異なった実施例の要
部を図8(A),(B)に示して説明する。
【0041】図8(A)の実施例は、フック部材21の
先端部中央にボールベアリング27を回転可能に設置し
て、ボールベアリング27の頂点に固定部材30と点接
触する回転中心点Pを設けている。
【0042】また、図8(B)の実施例は、上記ボール
ベアリング27を固定部材30側に設置して、このボー
ルベアリング27と点接触するフック部材21の先端面
中心点を回転中心点Pとしている。この図8の各実施例
においては、フック部材21の先端面が凸球面以外の平
坦面であってもよい。
【0043】尚、本発明は何ら上記実施例に制約される
ことなく、例えばターンテーブルの中央凸部の外周面に
突出退入可能に設置されるクランパは、中央凸部の外周
面の180度間隔の2箇所、或いは、120度間隔の3
箇所に設けてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ディスク
が嵌挿されるターンテーブルの中央凸部にディスクをク
ランプするクランパを中央凸部の外周面に対して突出退
入可能に内蔵させ、このクランパの突出退入を同中央凸
部に内蔵させたフック部材、バネ材で行うようにしたの
で、ヨークと永久磁石を使用することなく中央凸部の外
周面から突出させたクランパでディスククランプが強固
に確実に行えるようになり、ディスクの高速回転駆動に
よる記録再生の高速化に容易に対応することができる。
【0045】また、ターンテーブルに内蔵させたフック
部材の軸方向駆動を装置本体側の固定部材に接触させる
ことで行うようにしたので、ターンテーブル以外に特別
なディスククランプ部品が不要となり、更に、高価な永
久磁石が不要となるために、装置全体の簡略化、低コス
ト化が可能になる。
【0046】また、ターンテーブルの中央凸部の中心位
置にフック部材を配置し、このフック部材の先端面中心
に装置本体側の固定部材と点接触する回転中心点を設置
し、この回転中心点だけを固定部材側に接触させてター
ンテーブルを高速回転させるように構成すれば、ディス
ククランプ状態のターンテーブルの安定した円滑な高速
回転が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスククランプ装置の一実施形態を
ディスククランプ解除状態において示す部分断面を含む
側面図である。
【図2】図1装置のディスククランプ時の状態を示す部
分断面を含む側面図である。
【図3】図1装置におけるターンテーブルの平面図であ
る。
【図4】図2装置におけるターンテーブルとディスクの
部分平面図である。
【図5】図1装置におけるターンテーブルの部分拡大断
面図である。
【図6】図2装置におけるターンテーブルとディスクの
部分拡大断面図である。
【図7】(A)及び(B)は本発明の他の各実施例を示
す要部の断面図である。
【図8】(A)及び(B)は本発明のさらに異なった各
実施例を示す要部の断面図である。
【図9】従来のディスククランプ装置の部分断面を含む
側面図である。
【図10】図9装置のディスククランプ時の状態を示す
部分断面を含む側面図である。
【符号の説明】
11 ディスククランプ装置 10 ディスク 10a 中心孔 13 ターンテーブル 13a 中央凸部 13b 鍔部 13c 先端面 13d 外周面 21 フック部材 21a 先端部 21b ストッパー片 22 第1バネ材 22a 先端部 23 クランパ 23a 先端部 24 第2バネ材 25 縦穴 26 横穴 P 回転中心点

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体内の定位置に搬入されたディス
    クの中心孔に嵌挿される円筒状の中央凸部、及び、この
    中央凸部の基端部外周に突設されて中央凸部に嵌挿され
    たディスクの片面の中心孔周辺部に接触してディスクを
    支持する鍔部を有するターンテーブルと、ターンテーブ
    ルの中央凸部内に中央凸部の軸方向に往復移動可能及び
    先端部が中央凸部の先端面に突出可能にして収納された
    フック部材と、フック部材にその先端部をターンテーブ
    ル中央凸部の先端面から突出させる方向に常時弾力を付
    勢する第1バネ材と、ターンテーブルの中央凸部内に中
    央凸部の半径方向に往復移動可能及び先端部が中央凸部
    外周の前記鍔部よりディスク厚だけ離れた箇所から突出
    可能にして収納され、後端部が前記フック部材の後端部
    と相互摺動可能なテーパ面同士で接触するクランパと、
    クランパにその先端部をターンテーブルの中央凸部外周
    面から突出させない方向に常時弾力を付勢する第2バネ
    材とを具備し、前記ターンテーブルの中央凸部にディス
    クが嵌挿された状態で中央凸部先端面に突出するフック
    部材の先端部を装置本体側の固定部材との相対的接触に
    より押圧してフック部材を中央凸部内へと後退させ、こ
    の後退するフック部材の後端部のテーパ面をクランパ後
    端部のテーパ面に摺動させてクランパを前進させること
    でクランパ先端部を中央凸部外周面から突出させてディ
    スクの中心孔周辺部の鍔部と反対側片面をクランプさせ
    るようにしたことを特徴とするディスククランプ装置。
  2. 【請求項2】 前記フック部材がターンテーブルの中央
    凸部の先端面中央に単品が設置され、クランパの複数品
    がターンテーブル中央凸部の外周の等間隔の複数箇所に
    設置されていることを特徴とする請求項1記載のディス
    ククランプ装置。
  3. 【請求項3】 前記ターンテーブルの中央凸部の先端面
    中央に設置されたフック部材の先端部中央に装置本体側
    の固定部材と相対的に点接触する回転中心点を設置し
    て、ディスククランプ時にターンテーブルをフック部材
    の回転中心点だけを装置本体側の固定部材に相対接触さ
    せて回転駆動させることを特徴とする請求項2記載のデ
    ィスククランプ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003085662A1 (fr) * 2002-04-08 2003-10-16 Citizen Watch Co., Ltd. Lecteur de disque
US6697321B2 (en) * 2000-09-21 2004-02-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd Disc apparatus

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