JP3345268B2 - ディスククランプ装置 - Google Patents
ディスククランプ装置Info
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Description
ディスク)やDVD(ディスクビデオディスク)などの
ディスク装置に係り、特に、ディスクのセンターホール
を回転駆動部にクランプする機構を薄型化できるように
したディスククランプ装置に関する。
概略を示す断面図である。図6に示す枠体1の内部に
は、マガジンMの装填部と駆動部2とが設けられてい
る。枠体1内に装填されるマガジンMは、多層に区切ら
れた構造となっており、その内部に複数枚のディスクD
(D1,D2,・・・,Dn)を収納できるようになっ
ている。マガジンMの図示左端側(駆動部2と対向する
側)は開口部M0であり、この開口部M0を通じて駆動部
2との間でディスクDが移動可能となっている。
駆動モータ3が設けられており、駆動ベース8の上面に
突出した駆動モータ3の回転軸3aにターンテーブル4
が軸支されている。駆動ベース8の左端には、支点7を
中心に回動自在に支持されるクランプアーム5が設けら
れ、クランプアーム5の先端部にクランプ部材6が回転
自在に支持されている。
られており、駆動部2が図示Z方向に昇降駆動されるも
のとなっている。駆動部2は、ユーザの指示入力にした
がって昇降動作し、マガジンM内の複数のディスクDの
中から1枚のディスクの選択が行われる。駆動部2がい
ずれかのディスクを選択する位置に停止すると、マガジ
ンM内の選択されたディスクDが、図示しないディスク
排出手段により駆動部2側に移送される。マガジンMか
ら移送されたディスクDのセンターホールは、ターンテ
ーブル4上のセンタリング突部4a上に位置決めされ
る。このとき、前記クランプアーム5が図示α方向に回
動し、ターンテーブル4とクランプ部材6とでディスク
Dが挟持される。この状態で駆動モータ3が回転してデ
ィスクDが回転駆動され、図示しないピックアップによ
りディスクDに記録された信号が読み取られる。
テーブル4上にディスクDを移送するとき、およびター
ンテーブル4上からマガジンM内にディスクDを戻す際
に、クランプアーム5をβ方向に回動させクランプ部材
6を実線で示す(イ)の位置へ持ち上げる必要がある。
すなわち、ターンテーブル4とクランプ部材6との間に
ディスクDが通過するための隙間を形成する必要があ
り、またクランプ部材6の厚さおよびクランプアーム5
に対してクランプ部材6を支持する機構に所定の厚さが
必要である。そのため、クランプ部材6が(イ)の位置
へ上昇したアンクランプ状態では、ターンテーブル4上
にHで示す高さ寸法が必要になる。
いるディスクD1を選択して駆動部2に送り込む際に
は、ターンテーブル4の上面が最上段のディスクD1に
ほぼ一致する位置まで駆動部2が上昇する。したがって
前記高さ寸法Hの部分が、最上段のディスクD1よりも
さらに上方の空間を占めることになり、枠体1内には、
駆動部2のZ方向への昇降移動領域の他に前記高さ寸法
Hを加えた高さ寸法が必要となる。また枠体1内でのマ
ガジンMの上方にも空間Qが必要になる。よって、所定
の高さの枠体1内に挿入されるマガジンMの高さ寸法が
制限を受け、マガジンM内でのディスクの収納枚数が少
ない数に限定されてしまう。あるいはマガジンM内のデ
ィスクの枚数を多くすると、枠体1の高さ寸法が大きく
なり、枠体1全体が大型化することになる。
ルメントパネルのいわゆる1DINサイズまたは2DI
Nサイズ内に、マガジンまたは複数枚のディスクを収納
できるディスク装置を設置することが考えられている
が、このように枠体の大きさ(容積)が限定されるディ
スク装置では、駆動部2の前記高さ寸法Hが、枠体内で
の広い領域を占めることになり、収納されるディスクの
枚数がきわめて少なく制限されてしまう。また、例えば
1DINサイズの枠体内に1枚のディスクが収納されて
読取り再生が行われるディスク装置においても、多機能
化が促進されると、枠体内に駆動部2以外の他の機構や
回路基板などが密集して収納されるようになる。この場
合も前記クランプ部材6の昇降に必要な高さ寸法Hが他
の機構や回路基板の実装の妨げになる。
ものであり、ディスクを回転駆動部にクランプする機構
を薄型化し、枠体または筐体内のスペースを有効利用で
きるようにし、例えば複数枚のディスクまたはマガジン
が装填されるディスク装置の場合に、小型で且つディス
クの収納枚数を多くできるようにしたディスククランプ
装置を提供することを目的としている。
プ装置は、回転力が与えられる回転駆動部に、ディスク
に嵌合可能な嵌合部材と、この嵌合部材を移動させる駆
動部材とが設けられ、押圧部がディスク収納部内で待機
状態にあるディスクのセンターホールを貫通した位置に
設けられ、前記回転駆動部は、待機状態のディスクの外
周から外れた位置と前記ディスク収納部内で前記押圧部
に対向する位置との間を移動可能に設けられ、前記回動
駆動部が前記押圧部に対向する位置へ移動したときに、
前記押圧部と前記駆動部材とが当接し、これにより前記
嵌合部材が前記ディスクとの嵌合方向へ移動して、前記
ディスクが前記回動駆動部にクランプされることを特徴
とするものである。また、前記回転駆動部には、ディス
クの半径方向へ移動してディスクのセンタホールの内周
縁に嵌合可能な複数の前記嵌合部材と、前記嵌合部材を
回転中心方向へ付勢する付勢部材と、各嵌合部材よりも
回転中心側に位置して回転軸方向へ移動自在な前記駆動
部材とが設けられ、前記嵌合部材と駆動部材の少なくと
も一方には、前記軸方向に対して傾斜し駆動部材の前記
軸方向への移動力により各嵌合部材をディスクとの嵌合
方向へ移動させる傾斜部が形成されており、前記駆動部
材が前記押圧部に当たって前記軸方向へ移動することに
より、前記嵌合部材が前記ディスクとの嵌合方向へ移動
することが好ましい。
るように設けられ、且つ前記押圧部が固定側に設けられ
ており、回転駆動部が所定位置へ移動したときに、前記
駆動部材が押圧部に当たって駆動部材が軸方向へ駆動さ
れディスクがクランプされるものとなる。この場合に
は、駆動部材にはピボット部が形成され、このピボット
部が押圧部に突き当てられた状態で回転駆動部が回転駆
動されるものとすることが好ましい。
状のばねであり、このばねが各嵌合部材に掛止されて、
各嵌合部材が回転中心方向へ付勢されているものとな
り、さらに、ばねはほぼ三角形状に形成されており、こ
の三角形状の各辺に各嵌合部材に掛止される掛止部が設
けられているものとなる。
のディスクのいずれかが選択されてそのディスクが回転
駆動部にクランプされるディスク装置、またはディスク
が1枚だけ挿入されてこの挿入されたディスクが回転駆
動部にクランプされるディスク装置の双方に実施するこ
とができる。
以上設けられ、それぞれの嵌合部材は、例えば回転駆動
部に設けられたテーブル上にて回転中心に対する半径方
向(放射方向)へ直線的(ディスクの面と平行な方向へ
直線的)に移動自在に設けられる。各嵌合部材は必ずし
も直線的に移動するものに限られないが、嵌合部材がデ
ィスクの面に沿って直線状に移動する構造にすると、嵌
合部材の移動領域を平面内にて最小の高さ寸法内に納め
ることができ、回転駆動部を薄型化できる。
向(ディスクの半径方向)へ移動自在に設けられ、駆動
部材は、複数の嵌合部材の中心位置に設けられる。嵌合
部材と駆動部材の一方または双方には、回転軸の軸方向
に対して傾斜して平面状または曲面状に延びる傾斜部が
設けられている。この傾斜部はある程度広い面積を有す
る面であってもよいしあるいはレール状などであっても
よい。嵌合部材と駆動部材はこの傾斜部を介して当接
し、この状態で各嵌合部材は回転中心方向へ付勢されて
いる。
いときには、各嵌合部材は前記付勢力により回転中心方
向へ移動しており、ディスクのセンターホールが負荷を
有することなく嵌合部材の外周に嵌挿される。次に、駆
動部材を回転軸の軸方向に沿って押圧部により移動させ
ると、前記傾斜部により各嵌合部材がディスクの外周に
向かって例えば直線的に駆動され、嵌合部材がディスク
のセンターホールの内周縁に嵌合し、ディスクがセンタ
リングされてクランプされる。このクランプを確実に行
なうために、各嵌合部材の外側面または外周面に、ディ
スクのセンターホールの内周縁に嵌合する傾斜部または
溝を形成することが好ましい。傾斜部や溝を設けること
により、ディスクを回転軸の軸方向へ安定させてクラン
プすることができる。
移動させる際の駆動部材の移動方向であるが、回転駆動
部を駆動するモータが設けられている側(または回転駆
動部を支持するベース側)から押圧部により駆動部材を
押し上げ、このときの駆動部材の移動力により各嵌合部
材を外周方向へ移動させてもよい。しかし、モータまた
はベースが設けられている側と逆の側に押圧部を対向さ
せて設け、この押圧部により駆動部材がモータまたはベ
ース側に押されたときに、各嵌合部材が外周方向へ移動
してディスクがクランプされる構造とすることが好まし
い。この場合、回転駆動部と、ベースまたはモータとの
間に押圧部を設ける必要が無くなるため、回転駆動部を
薄型化できる。
の天井内面などに固定して設けられ、回転駆動部を有す
るディスク駆動部(またはディスク駆動ユニット)が前
記押圧部の方向へ移動し、駆動部材が押圧部に当たった
後にさらにディスク駆動部を移動させるとことにより、
駆動部材が軸方向へ押され、これにより各嵌合部材がデ
ィスククランプ方向へ移動させられる構造であってもよ
い。また、駆動部材にピボット部が設けられ、このピボ
ット部が押圧部に当たった状態で、回転駆動部が回転す
る構造とすることが好ましい。この構造では、回転駆動
部と押圧部との間にディスクが通過できる最小の隙間を
設けるだけで、ディスクを回転駆動部にクランプでき
る。よって図6に示す従来のディスククランプ装置に必
要な高さHが要らなくなり、装置を薄型化できる。また
複数のディスクが装填されるディスク装置では、図1に
示すように、ディスクを筐体または枠体内の高さ内に多
く収納させることができ、ディスク数を増加することが
できる。
する付勢部材は、コイルスプリングや板ばねであっても
よいが、好ましくは線状または帯状のばねが使用され
る。このばねを例えばほぼ三角形状に形成し、その各辺
を掛止部とし、この掛止部により各嵌合部材を回転中心
方向へ付勢する構造にすると、ばねは嵌合部材の表面ま
たは裏面などの薄いスペース内に配置でき、回転駆動部
を薄型化できる。また、三角形状のばねではその角部を
中心方向へ押圧することによりばねを容易に変形させる
ことができ、ばねの掛止部を各嵌合部材に掛止させやす
くなる。
して説明する。図1は、本発明のディスククランプ装置
を搭載したディスク装置の概略を示す断面図である。こ
のディスク装置はいわゆるディスクチェンジャであり、
複数枚のディスクD1,D2,D3,…が収納されたマ
ガジンMが枠体(筐体)11内に装填され、ディスク駆
動部(ディスク駆動ユニット)12によりマガジンM内
のいずれかのディスクが選択されて駆動される。前記デ
ィスクは、例えばCD、DVDまたはCD−ROMなど
である。
は、図示右側にマガジンMの装填部、左側にディスク駆
動部12の昇降移動領域が設けられている。マガジンM
は枠体11の外部から前記装填部内に装填される。また
枠体11内にはマガジンMを外部へ排出する排出機構が
設けられている。マガジンMの内部は各層ごとに仕切り
が設けられ、高さ(Z軸)方向に複数のディスクDが並
んで収納されている。マガジンMの左端部には、開口部
M0が設けられており、この開口部M0を通じてマガジ
ンM内とディスク駆動部12との間でディスクDが移送
される。なお、マガジンM内からディスクを載せたトレ
イが突出する方式であってもよい。
に駆動モータ13および回転駆動部(ターンテーブル)
14が設けられている。駆動モータ13は、駆動ベース
18の下部に設けられており、その回転軸13aが上面
側に突出し、この回転軸13aの先端に回転駆動部14
が軸支されている。またディスク駆動部12には、回転
駆動部14を含むディスククランプ装置19が設けられ
ており、このディスククランプ装置19によりディスク
DのセンターホールD0が保持される。
段により枠体11内にて図示Z軸方向へ移動させられ
る。この昇降移動により、マガジンM内の複数のディス
クのうちのいずれか1枚が選択される。また、このディ
スク装置では、ディスク駆動部12が最も高く上昇した
位置(図1参照)において、駆動モータ13によりディ
スクDが回転駆動され、駆動ベース18に設けられたピ
ックアップ(光ヘッド)により、ディスクの記録信号が
読み取られ、またはディスクに対する信号の書き込みが
行われる。
装置19の縦断面図であり、(A)は非クランプ状態、
(B)はクランプ状態を示す。図3は図2に示すディス
ククランプ装置の平面図であり、(A)は非クランプ状
態、(B)はクランプ状態を示している。このディスク
クランプ装置19は、回転駆動部(ターンテーブル)1
4上に設けられたほぼ扇形状の3つの嵌合部材20,2
1,22、各嵌合部材の中心側に設けられた1つの駆動
部材23、および各嵌合部材を付勢する付勢部材として
の線状のばね25、および駆動部材23と一体に形成さ
れたピボット部24、さらに図1に示すように枠体11
の天井内面に固定された押圧部10とから構成されてい
る。
材20,21,22の下面には、それぞれ脚部20b,
21b(図示せず),22bが一体に突出形成されてい
る。また、嵌合部材20,21,22の内周面には、回
転駆動部14の表面から上方に向かって広がるように傾
斜する傾斜部としてのテーパ面20a,21a,22a
が各々形成されている。各嵌合部材20,21,22
は、駆動モータ13による回転軸の中心軸O−Oに対
し、3つのテーパ面20a,21a,22aがそれぞれ
向き合うように配置されている。
テーパ面20a,21a,22aが向き合う領域内には
駆動部材23が設けられている。この駆動部材23には
前記各テーパ面にそれぞれ対向して当接可能な、3つの
傾斜部である傾斜面23a,23a,23aが形成され
ており、駆動部材23はほぼ三角台形状となっている。
この駆動部材23は前記テーパ面と傾斜面との摺動によ
り、回転軸の軸方向(中心軸O−O方向)へ移動自在と
なっている。また駆動部材23は、回転駆動部14との
間に設けられたコイルばねなどの弾性部材27により駆
動モータ13から離れる図示上方へ付勢されている。
に、その上面の中央から中心軸O−O方向へ延びる摺動
軸が一体に設けられ、駆動部材23がこの摺動軸に対し
て摺動自在に支持されていてもよい。なお、弾性部材2
7を設けることにより駆動部材23が図2(A)に示す
非クランプ位置へ移動しやすくなるが、各嵌合部材2
0,21,23を中心方向へ付勢する後述する線状のば
ね25が強いものである場合には、弾性部材27を省略
してもよい。
前記中心軸O−Oを中心として放射方向(半径方向)へ
直線的に延びる長孔14a,14a,14aがそれぞれ
穿設されており、各長孔14a内に前記脚部20b,2
1b,22bが挿通されている。各長孔14a内を各脚
部20b,21b,22bが摺動することにより、各嵌
合部材20,21,22が、中心軸O−O方向に対する
放射方向へ摺動可能となっている。なおこの摺動動作
は、回転駆動部14の上面(ディスクの面)に平行な半
径方向へ向かう直線移動である。
面は、ディスクDのセンターホールD0の内周縁に嵌合
する嵌合部20c,21c,22cとなっている。図2
(A),(B)に示すように、この嵌合部20c,21
c(図示せず),22cは、回転駆動部(ターンテーブ
ル)14の方向へ向かって径が縮小する傾斜形状であ
る。あるいはこの嵌合部20c,21c,22cがV字
形状などの溝であってもよい。
れぞれ突起26b,26b,26bが一体に突出形成さ
れており、図3(A),(B)に示すように、各突起2
6b,26b,26bの外周に、付勢部材としてほぼ三
角形状の線状のばね25が掛けられている。また、図2
(A),(B)に示すように、回転駆動部14の下面に
おいても前記脚部20b,21b,22bのそれぞれの
先端の突起26a,26a,26aに、三角形状の線状
のばね25が掛けられている。あるいは、嵌合部材の下
側の突起26aまたは上面側の突起26bのいずれか一
方にのみ前記ばね25が設けられていてもよい。
各嵌合部材20,21,22が中心方向(中心軸O−O
方向)へ付勢されている。線状のばね25は、三角形の
各辺の中心付近が嵌合部材20,21,22に掛止され
る掛止部であり、この各辺の掛止部が前記各突起26a
および26bの外側に掛止される。なお、線状のばね2
5の各辺の中心部にばね線材を凹状またはV字状に曲げ
た変形部を設け、この変形部を各突起26aおよび26
bに対する掛止部としてもよい。
6aまたは26bへの装着は、図4に示すように、点線
状態の初期の線ばね25aの三角形状の各頂点をf3,
f3,f3で示す外力により中心方向に押圧し、三角形
の各辺を実線で示すように外周方向に膨ませ、符号25
bで示したほぼ円形に変形させる。この状態で各嵌合部
材の突起26aまたは26b間の外側に掛ける。前記外
力f3を解除すると、線状のばね25が三角形に復元し
ようとし、三角形の各辺により突起26aおよび26b
に対し、図3(A)に示す中心へ向かう付勢力f1が与
えられる。この線状のばね25は、図4に示すように三
方向から外力f3を与えることにより、突起26aまた
は26bに対し簡単に装着できる。また前記外力f3は
水平方向であるため、外力f3を与える作業も簡単であ
る。さらにこの線状のばね25は平面的な三角形状であ
るため、薄いものとなり、回転駆動部14の上下での重
なり寸法がわずかであり、薄型化に最適である。なお、
この三角形状のばねは、帯状ばねにより形成してもよ
い。また線状のばね25は必ずしも三角形状に限られ
ず、ゴムや樹脂で形成されたリング状のばねを使用し、
このリング状のばねの径を拡開させて各突起26aおよ
び26bの外側に掛けるようにしてもよい。
て説明する。このディスク装置では、マガジンM内のデ
ィスクを選択するときに、ディスク駆動部12が枠体1
1内をZ方向へ昇降移動する。この昇降移動のときに
は、駆動部材23に設けられたピボット部24が押圧部
10から離れているため、駆動部材23は弾性部材27
の弾性力によりZ(+)方向(回転駆動部14から離れ
る方向)へ移動しており、また各嵌合部材20,21,
22もばね25により中心方向へ移動させられている。
よって、各嵌合部材20,21,22の外周部の最大径
は、ディスクDのセンターホールD0が嵌合部材20,
21,22の外周を通過できる程度に小さくなってい
る。
動し、マガジンM内のいずれかのディスクを選択する位
置に停止すると、図示しないディスク移送手段により、
マガジンM内から選択されたディスクDが引き出され、
そのセンターホールD0が嵌合部材20,21,22の
外周部に挿通され、図2(A)の状態になる。
部12およびこれに搭載されている回転駆動部14は一
緒に上方へ移動し(回転軸の軸方向へ移動し)、図1に
示すように、ピボット部24の先端が押圧部10の下端
面10aに突き当てられる。さらにディスク駆動部12
が上昇すると、図2(B)に示すように、駆動部材23
が押圧部10により相対的に図示下方向へ押し下げられ
る。その結果、駆動部23に形成された各傾斜面23a
が、各テーパ面20a,21a,22aと当たって摺動
し、この傾斜角度により各嵌合部材20,21,22が
図3(B)に示すように外周方向へ力f2により拡開さ
せられる。このとき、各嵌合部材20,21,22の外
周面の嵌合部20c,21c,22cがディスクDのセ
ンターホールD0の内周縁に嵌合し、ディスクDがクラ
ンプされる。図2(B)に示すように、嵌合部20c,
21c,22cは、図示下端に向かって軸O−O方向へ
向かう傾斜面であるため、ディスクDは回転駆動部14
のテーブル上面から離れることのないように確実に保持
される。
面10aに当たったままの状態で、駆動モータ13によ
り回転駆動部14が回転駆動され、クランプされたディ
スクDが回転駆動される。そして駆動ベース18に設け
られた図示しないピックアップ(光ヘッド)により、デ
ィスクDの信号が読み取られ、または書き込みが行われ
る。なお、特に図示しないが、押圧部10の下端面10
aにピボット部24の先端を受ける略球面状の凹部を設
けることにより、回転駆動部14の回転時の芯振れを抑
えることも可能である。読取りまたは書き込みが終了す
ると、ディスク駆動部12が下降するが、この下降動作
で、ピボット部24が押圧部10から離れた直後に、弾
性部材27および線状のばね25が弾性力を発揮し、図
2(A)に示すように、各嵌合部材20,21,22が
中心方向へ移動し、ディスクDに対するクランプが直ち
に解除される。
部材20,21,22の外周径が最小径W0から外方へ
拡開し、ディスクがクランプされた状態で、駆動部材2
3が図示下方へ移動するため、回転駆動部14の上方の
高さ寸法がh0からh1に縮小される。したがって、図
1に示すディスク駆動状態のときに、ディスク駆動部1
2を枠体11内の天井板にきわめて接近させることがで
きる。また、図2(B)の状態でピボット部24が嵌合
部材20,21,22の上面からわずかに突出する程度
に寸法h1を設定すればよく、且つ駆動部材23の移動
量も少ないものでよいため、非クランプ状態での寸法h
0も小さく設定できる。したがって、枠体11内でのデ
ィスク駆動部12の昇降領域を広げることができる。こ
れに対応して、マガジンMの高さ寸法が大きくても、そ
の最上段のディスクD1を確実に回転駆動部14上に導
き出すことができる。よって、枠体11内に収納できる
ディスクDの枚数を多くできる。また図6に示すよう
に、ディスク駆動部の上方に高さHの領域を設ける必要
がないため、所定数のディスクを収納する場合には、枠
体11を薄型化できる。
用いた他の構造のディスク装置を示す概念断面図であ
り、(A)はディスクをクランプした状態、(B)は
ディスクをクランプした状態を示す。このディスク装
置では、枠体30の天井部の下方に丸棒状の押圧部31
が設けられており、この押圧部31は図示しないガイド
軸などに案内されて図示上下方向へ摺動できるようにな
っている。また押圧部31と枠体30の天井部との間に
は、圧縮コイルスプリング32が設けられている。枠体
30内にはからで示す複数のディスクが収納されて
おり、前記押圧部31は、各ディスクDのセンターホー
ルD0を貫通して位置している。
6を有しており、この移動ベース36は、各ディスクD
の外周から離れた位置と、図5(A),(B)に示すよ
うに、ディスクDのセンターホールD0に一致する位置
との間で往復移動できるようになっている。移動ベース
36上には図2(A),(B)に示したのと同じ構造の
ディスククランプ装置19が設けられている。このディ
スククランプ装置19は、移動ベース36の下面に設け
られたモータ37により駆動される回転駆動部14の上
に、嵌合部材20,21,22および駆動部材23が設
けられたものである。
きには、からの全てのディスクを枠体30内で上昇
させておき、移動ベース36を紙面に直交する方向へ移
動させて、ディスクDの外周から外れる待機位置から押
圧部31に対向する位置へ移動させる。この状態で、
のディスクDを下降させて回転駆動部14に設置する。
そのまま移動ベース36を上昇させると、図5(A)に
示すように、ピボット部24が押圧部31の下面に当
り、駆動部材23が下方へ押され、各嵌合部材20,2
1,22が拡開方向へ移動して、ディスクDのセンター
ホールD0が嵌合部材20,21,22によりクランプ
され、その位置でディスクが回転駆動される。ピックア
ップ(光ヘッド)も同様に紙面直交方向へ移動して、
のディスクに対向するに至り、ディスクに記録されてい
る信号の読取りまたは書き込みが行なわれる。
には、図5(A)の状態でクランプを解除させ、移動ベ
ース36がディスクDの外周から外れる位置へ移動す
る。そしてのディスクが下降し、移動ベース36が
のディスクとのディスクとの間に介入する。そして移
動ベース36が上昇すると、ピボット部24が押圧部3
1に当り、図5(B)に示すように、のディスクDが
クランプされ、駆動される。この例では、再生していな
いディスクが押圧部31の外周に収納されるため、ディ
スクを収納する領域を枠体30内の上方の領域に広げる
ことができ、枠体30内のスペースを有効利用できる。
っている状態で、移動ベース36を上昇させると、圧縮
コイルスプリング32が縮小して押圧部31が上昇し、
その上昇位置でディスククランプと駆動を行なうことが
可能であるため、ディスクの選択に応じて駆動時でのデ
ィスク駆動部35の位置を任意に設定できる。また本発
明のディスククランプ装置は、1枚のディスクのみが挿
入されるディスク装置でのディスク駆動部において実施
させることが可能である。この場合も、回転駆動部の上
方の空間が最小でよいため、装置を薄型化でき、また筐
体内のスペースを有効利用できるようになる。
体)内で、ディスクをクランプするための空間領域を最
小にできるため、枠体内のスペースを有効利用でき、装
置を薄型化できる。また多数枚のディスクが収納される
ディスク装置の場合には、ディスクの収納枚数を多くで
きる。
部材を付勢することにより、装置を薄型化でき、また組
立作業も容易になる。
たディスク装置の概略を示す断面図、
図であり、(A)は非クランプ状態、(B)はクランプ
状態を示す、
(A)は非クランプ状態、(B)はクランプ状態を示
す、
造のディスク装置を示し、(A)はディスクの再生状
態を示す概念断面図、(B)はディスクの再生状態を
示す概念断面図、
図、
Claims (6)
- 【請求項1】 回転力が与えられる回転駆動部に、ディ
スクに嵌合可能な嵌合部材と、この嵌合部材を移動させ
る駆動部材とが設けられ、押圧部がディスク収納部内で待機状態にあるディスクの
センターホールを貫通した位置に設けられ、 前記回転駆動部は、待機状態のディスクの外周から外れ
た位置と前記ディスク収納部内で前記押圧部に対向する
位置との間を移動可能に設けられ、 前記回動駆動部が前記押圧部に対向する位置へ移動した
ときに、前記押圧部と前記駆動部材とが当接し、これに
より前記嵌合部材が前記ディスクとの嵌合方向へ移動し
て、前記ディスクが前記回動駆動部にクランプされる こ
とを特徴とするディスククランプ装置。 - 【請求項2】 前記回転駆動部には、ディスクの半径方
向へ移動してディスクのセンタホールの内周縁に嵌合可
能な複数の前記嵌合部材と、前記嵌合部材を回転中心方
向へ付勢する付勢部材と、各嵌合部材よりも回転中心側
に位置して回転軸方向へ移動自在な前記駆動部材とが設
けられ、 前記嵌合部材と駆動部材の少なくとも一方には、前記軸
方向に対して傾斜し駆動部材の前記軸方向への移動力に
より各嵌合部材をディスクとの嵌合方向へ移動させる傾
斜部が形成されており、前記駆動部材が前記押圧部に当たって前記軸方向へ移動
することにより、前記嵌合部材が前記ディスクとの嵌合
方向へ移動する請求項1記載のディスククランプ装置。 - 【請求項3】 回転駆動部が回転軸方向へ移動するよう
に設けられ、且つ押圧部が固定側に設けられており、回
転駆動部が前記押圧部方向へ移動したときに、駆動部材
が押圧部に当たって駆動部材が軸方向へ駆動されディス
クがクランプされる請求項2記載のディスククランプ装
置。 - 【請求項4】 駆動部材にはピボット部が形成され、こ
のピボット部が押圧部に突き当てられた状態で回転駆動
部が回転駆動される請求項2または3記載のディスクク
ランプ装置。 - 【請求項5】 付勢部材は1個の線状または帯状のばね
であり、このばねが各嵌合部材に掛止されて、各嵌合部
材が回転中心方向へ付勢されている請求項2ないし4の
いずれかに記載のディスククランプ装置。 - 【請求項6】 ばねはほぼ三角形状に形成されており、
この三角形状の各辺に各嵌合部材に掛止される掛止部が
設けられている請求項5記載のディスククランプ装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14441296A JP3345268B2 (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | ディスククランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14441296A JP3345268B2 (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | ディスククランプ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09326148A JPH09326148A (ja) | 1997-12-16 |
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Family
ID=15361578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14441296A Expired - Fee Related JP3345268B2 (ja) | 1996-06-06 | 1996-06-06 | ディスククランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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KR100884655B1 (ko) * | 2002-10-31 | 2009-02-23 | 주식회사 히타치엘지 데이터 스토리지 코리아 | 디스크 드라이브의 디스크 클램핑장치 |
JP3988706B2 (ja) * | 2003-09-30 | 2007-10-10 | ティアック株式会社 | ディスク保持機構 |
JP2005209312A (ja) * | 2004-01-26 | 2005-08-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ディスク保持装置及びディスクチェンジャー装置 |
JP2021028856A (ja) * | 2017-12-07 | 2021-02-25 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | ディスクトレイ及びディスク装置 |
-
1996
- 1996-06-06 JP JP14441296A patent/JP3345268B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH09326148A (ja) | 1997-12-16 |
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