JP3158316B2 - ディスクチャッキング機構 - Google Patents

ディスクチャッキング機構

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JP3158316B2
JP3158316B2 JP27346192A JP27346192A JP3158316B2 JP 3158316 B2 JP3158316 B2 JP 3158316B2 JP 27346192 A JP27346192 A JP 27346192A JP 27346192 A JP27346192 A JP 27346192A JP 3158316 B2 JP3158316 B2 JP 3158316B2
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2枚の片面光ディスク
を互いに貼り合わせて構成された両面光ディスクに対し
て情報信号の記録及び/又は再生を行うディスクプレー
ヤ装置において、この両面光ディスクを回転操作可能に
位置決めして保持するディスクチャッキング機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、2枚の片面光ディスクを互いに貼
り合わせて両面光ディスクとして構成されたものが提案
されている。このような両面光ディスクを構成する片面
光ディスクとしては、例えば、映像信号及び音声信号が
記録されたビデオディスクが用いられる。この両面光デ
ィスクを構成する各片面光ディスクは、それぞれ信号読
取り面側を互いに離反させて外方側に向けた状態で貼り
合わせられている。
【0003】上記各片面光ディスクは、中心部に中心孔
を有している。この中心孔は、上記片面光ディスクの信
号記録面上に略々同心円状をなして螺旋状に形成された
記録トラックの曲率中心に中心を一致させている。
【0004】ところで、上記各片面光ディスクは、互い
の中心孔の中心が、例えば0.2mm程度偏心して貼り
合わせられている場合がある。そのため、上記両面光デ
ィスクに対して情報信号の記録及び/又は再生を行うデ
ィスクプレーヤ装置においては、第1の片面光ディスク
について情報信号の記録及び/又は再生を行う場合には
この第1の片面光ディスクの中心孔を用いて該両面光デ
ィスクのセンタリング操作を行い、第2の片面光ディス
クについて情報信号の記録及び/又は再生を行う場合に
はこの第2の片面光ディスクの中心孔を用いて該両面光
ディスクのセンタリング操作を行う必要がある。
【0005】上記センタリング操作は、上記中心孔にセ
ンタリング部材を嵌入させることにより行われる。上記
センタリング部材は、外周面部が円錐面状となされた略
々円錐台形状を有して形成されており、中心軸を上記両
面光ディスクを回転操作するためのスピンドルモータの
スピンドル軸に一致させて配設されている。
【0006】また、このような両面光ディスクは、情報
信号の記録及び/又は再生をなされるときには、高速で
回転操作される。この両面光ディスクは、直径が、例え
ば30cm程度となされて構成され、また、2枚の片面
光ディスクが貼り合わせられて構成されているいること
から、回転により生ずる慣性が、より小径の光ディスク
に比較して大きなものとなる。
【0007】そのため、この両面光ディスクに対して情
報信号の記録及び/又は再生を行うディスクプレーヤ装
置において、この両面光ディスクをモータ等により回転
操作するにあたっては、このモータ等を空転させること
なく該両面光ディスクを確実に回転操作するため、該両
面光ディスクを堅固に保持する必要が生ずる。
【0008】両面光ディスクを保持するには、回転操作
可能のディスクテーブルと、このディスクテーブルに対
向して回転可能に配設されたチャッキングプレートとに
よって、該両面光ディスクの中心孔の周囲部を挟持する
ことが行われる。このような挟持を行う力としては、圧
縮コイルバネの弾発力や、マグネットが磁力により金属
を吸引する力等が使用される。
【0009】そして、このようなディスクプレーヤ装置
においては、上記両面光ディスクをディスクテーブルと
チャッキングプレートとによって挟持して保持するにあ
たっては、充分な挟持力が得られるようにするため、圧
縮コイルバネの弾発力によって該チャッキングプレート
を該ディスクテーブル側に付勢するようにしている。す
なわち、上記ディスクテーブル側にマグネットを配設
し、このマグネットの磁力によって上記チャッキングプ
レートを吸引して、この吸引力によって両面光ディスク
を挟持するようにしたディスクチャッキング機構におい
ては、充分を挟持力を得ることができないのである。
【0010】そして、上記両面光ディスクをなす各片面
光ディスクについて、該両面光ディスクの表裏を換えて
装着し直すことなく連続的に情報信号の記録及び/又は
再生が行えるように構成されたディスクプレーヤ装置が
提案されている。このようなディスクプレーヤ装置は、
上記第1及び第2の片面光ディスクに対応した2個の光
学ピックアップ装置を備えることにより、あるいは、1
個の光学ピックアップ装置を該第1の片面光ディスクに
対向する位置より該第2の片面光ディスクに対向する位
置に亘って移動操作することにより、これら各片面光デ
ィスクについての連続的な情報信号の記録及び/又は再
生を可能となしている。
【0011】このようなディスクプレーヤ装置には、図
9乃至図11に示すように、第1の片面光ディスクをセ
ンタリング操作する第1のセンタリング部材37と、第
2の片面光ディスクをセンタリング操作する第2のセン
タリング部材246とを有して構成されたディスクチャ
ッキング機構が配設されている。
【0012】このディスクチャッキング機構において、
上記第1のセンタリング部材37は、スピンドルモータ
34の駆動軸であるスピンドル軸35に取付けられてい
る。このスピンドル軸35は、上方側に向けて突出され
ている。この第1のセンタリング部材37は、略々円盤
状に形成され、上面部に、小径及び大径のセンタリング
部38,39を有している。これらセンタリング部3
8,39は、それぞれ外周面部が円錐面状となされた円
環状の突条である。この第1のセンタリング部材37
は、上記スピンドル軸35の軸方向に移動可能となされ
ており、圧縮コイルバネ99により、上記各センタリン
グ部38,39を上記ディスクテーブル36の上方側に
突出させる方向に弾性付勢されている。
【0013】また、上記スピンドル軸35には、上記第
1のセンタリング部材37の周囲側に円環状のディスク
載置部を位置させて、ディスクテーブル36が取付けら
れている。
【0014】そして、上記第2のセンタリング部材24
6は、円盤部257とこの円盤部257の中心部に突設
された円筒部258とを有して、一体的に形成されてい
る。上記円盤部257の周囲側は、外周面部が円錐面状
となされたセンタリング部248となされている。この
第2のセンタリング部材246は、上記ディスクテーブ
ル36の上方側に配設されこのディスクテーブル36に
対する接離方向、すなわち、上下方向に移動操作可能に
配設された支持板201に支持されて配設されている。
【0015】すなわち、上記支持板201の下面部の上
記ディスクテーブル36に対応する位置には、支持環部
材241が、この支持板201に対して回転可能に配設
されている。この支持環部材241と上記支持板201
との間には、軸受け(ボールベアリング)271が介在
配設されている。また、この軸受け271の上記支持板
201側には、当接部材272が取付けられている。そ
して、上記第2のセンタリング部材246は、上記円筒
部258を上記支持環部材241に挿通させて配設され
ている。この第2のセンタリング部材246の円盤部2
57と上記支持環部材241との間には、圧縮コイルバ
ネ250が介在配設されている。また、上記円筒部25
8の先端側は、上記支持板201の上方側に突出されて
おり、この第2のセンタリング部材257の下方側への
抜け止めを図るEリング242が取付けられている。
【0016】また、上記支持環部材241は、圧縮コイ
ルバネであるチャッキングバネ245を介して、チャッ
キングプレート209を支持している。このチャッキン
グプレート209は、略々円盤状に形成され、周囲側の
円環状部分を上記第2のセンタリング部材246の周囲
側に位置させている。
【0017】このディスクチャッキング機構において
は、上記ディスクテーブル36上に上記両面光ディスク
が載置され、上記支持板201が該ディスクテーブル3
6側に移動操作されて第1のローディング位置となされ
ると、上記チャッキングプレート209は、図11に示
すように、上記チャッキングバネ245の弾発力によ
り、上記ディスクテーブル36と共働して、該両面光デ
ィスクを挟持する。上記軸受け271は、上記当接部材
272を介して、上記支持板201に押接される。この
とき、上記両面光ディスクは、上記第1の片面光ディス
クを上記ディスクテーブル36側となしている。そし
て、このとき、上記第1のセンタリング部材37の大径
センタリング部39が上記第1の片面光ディスクの中央
孔に嵌合し、上記両面光ディスクに対するセンタリング
操作を行う。また、このとき、上記第2のセンタリング
部材246は、上記円筒部258の挿通孔249に上記
スピンドル軸35の先端側部分を嵌合されることによ
り、このスピンドル軸35に対して同心状となされる
が、上記第2の片面光ディスクより離間している。
【0018】そして、このディスクチャッキング機構に
おいては、上記支持板201が、上記第1のローディン
グ位置よりもさらに上記ディスクテーブル36側である
第2のローディング位置に移動操作されると、上記第2
のセンタリング部材246は、下方側に移動され、上記
第1のセンタリング部材37を下方側に押圧して上記第
1の片面光ディスクより離間させるとともに、上記第2
の片面光ディスクの中央孔に上記センタリング部248
を嵌合させる。このとき、上記チャッキングプレート2
09は、依然として、上記チャッキングバネ245の弾
発力により、上記ディスクテーブル36と共働して上記
両面光ディスクを挟持している。上記第2のセンタリン
グ部材246は、上記チャッキングプレート209と上
記ディスクテーブル36とにより挟持されている両面光
ディスクを、上記第2の片面光ディスクの中心孔を基準
として、センタリング操作し直す。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なディスクチャッキング機構においては、上記両面光デ
ィスクの回転に伴って発生する振動が、上記チャッキン
グプレート209、上記第2のセンタリング部材246
及び上記軸受け271を介して、上記支持板201に伝
播される虞れがある。これは、上記軸受け271と上記
支持板201とが、円環状の面で接触しているためであ
る。
【0020】また、上記軸受け271の上記支持板20
1に当接する円環状の平面部と、該支持板201の該軸
受け271側の面部とが、互いに傾いていると、この軸
受け271は、上記両面光ディスクの回転に伴って、振
動を発生する虞れがある。
【0021】特に、上記両面光ディスクがいわゆる面振
れを生じている場合には、この両面光ディスクの発する
振動が上記支持板201に伝播されるのみならず、上記
軸受け271が該支持板201に対して擂粉木運動をす
るような荷重を受けることにより振動を生じ易くなる。
【0022】このような振動は、上記ディスクプレーヤ
装置において、ノイズとして聴取される虞れがあるのみ
ならず、光学ピックアップ装置の動作への影響や上記両
面光ディスクの振動の増大を生じさせて、情報信号の良
好な記録及び/又は再生を阻害する虞れがある。
【0023】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、2枚の片面光ディスクが貼り合
わせられて構成された両面光ディスクを高速回転させる
ことができる程度に確実に保持することができ、また、
この両面光ディスクの回転に伴う振動やノイズの発生を
抑えることができるディスクチャッキング機構を提供す
ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決し上記
目的を達成するため、本発明に係るディスクチャッキン
グ機構は、スピンドルモータにより回転操作されるスピ
ンドル軸に取付けられたディスクテーブルと、このディ
スクテーブル上の中央部にこのディスクテーブルの上面
部に対して出没可能に配設されそれぞれ中央孔を有する
第1及び第2の片面光ディスクが互いに貼り合わされて
構成された両面光ディスクの該第1の片面光ディスクを
この第1の片面光ディスクの中央孔を用いてセンタリン
グ操作する第1のセンタリング部材と、この第1のセン
タリング部材を上記ディスクテーブルの上方側に突出す
る方向に付勢する第1の付勢手段と、ディスクテーブル
の上方側に該ディスクテーブルに対する接離方向に移動
操作可能に配設された支持板と、この支持板の下面側に
配設され上端部が凸球面状となされた支軸の下端側に取
付けられるとともにスピンドル軸の先端側部分が下方側
部分に嵌合される円筒部を有し両面光ディスクをなす第
2の片面光ディスクをこの第2の片面光ディスクの中央
孔を用いてセンタリング操作する第2のセンタリング部
材と、支持板とディスクテーブルとの間に該支持板に対
して接離可能に配設され第2のセンタリング部材の周囲
側を囲む円環状のチャッキング面部を有するチャッキン
グプレートと、このチャッキングプレートをディスクテ
ーブル側に付勢する第2の付勢手段とを備え、上記支持
板は、第1のローディング位置となされているときに
は、上記ディスクテーブル上に載置された上記両面光デ
ィスクをこのディスクテーブルと上記チャッキングプレ
ートとをして上記第2の付勢手段の付勢力により挟持し
て保持させるとともに、上記第2のセンタリング部材が
取付けられた支軸の凸球面状となされた上端部に当接す
るとともに該第2のセンタリング部材の円筒部の下端部
を上記第1のセンタリング部材の中央部分に当接させ、
上記第2のセンタリング部材を該両面光ディスクより離
間させることによって上記第1のセンタリング部材によ
る上記第1の片面光ディスクに対するセンタリング操作
を可能となし、該第1のローディング位置よりも上記デ
ィスクテーブル側である第2のローディング位置となさ
れると、上記両面光ディスクに対する上記ディスクテー
ブルと上記チャッキングプレートとによる保持を維持さ
せるとともに、該第2のセンタリング部材が取付けられ
た支軸の上端部に当接したまま該第2のセンタリング部
材の円筒部の下端部を該第1のセンタリング部材の中央
部分に当接させたまま、上記第2のセンタリング部材を
該両面光ディスクの第2の片面光ディスクに当接させる
ことによって、該第2のセンタリング部材をして該第2
の片面光ディスクに対するセンタリング操作を行わしめ
るとともに上記第1のセンタリング部材を上記第1の付
勢手段の付勢力に抗して上記第1の片面光ディスクより
離間させてなるものである。
【0025】また、本発明は、上述のディスクチャッキ
ング機構において、上記支軸の下端側にこの支軸の周面
部を囲む周方向に形成された溝部と、この溝部に沿って
該溝部に嵌合されて配設され上記支軸の周面部よりも外
方側に突出された金属線材と、上記第2のセンタリング
部材の軸心に沿って形成され少なくとも一部に上記支軸
の外径に対応した内径である部分を有する支軸嵌合孔と
を設け、上記第2のセンタリング部材は、上記支軸嵌合
孔に上記支軸が嵌合されることによってこの支軸に支持
されるとともに、該支軸嵌合孔の該支軸の外径に対応し
た内径である部分の下端部に上記金属線材が当接するこ
とによって、上記支軸の下方側への脱落が防止されてな
ることとしたものである。
【0026】
【作用】本発明に係るディスクチャッキング機構におい
ては、スピンドルモータにより回転操作されるスピンド
ル軸に取付けられたディスクテーブルの上方側に該ディ
スクテーブルに対する接離方向に移動操作可能に配設さ
れた支持板は、第1のローディング位置となされている
ときには、上記ディスクテーブル上に載置された上記両
面光ディスクをこのディスクテーブルと上記チャッキン
グプレートとをして上記第2の付勢手段の付勢力により
挟持して保持させるとともに、上記第2のセンタリング
部材が取付けられた支軸の凸球面状となされた上端部に
当接するとともに該第2のセンタリング部材の円筒部の
下端部を上記第1のセンタリング部材の中央部分に当接
させ、上記第2のセンタリング部材を該両面光ディスク
より離間させることによって上記第1のセンタリング部
材による上記第1の片面光ディスクに対するセンタリン
グ操作を可能となし、該第1のローディング位置よりも
上記ディスクテーブル側である第2のローディング位置
となされると、上記両面光ディスクに対する上記ディス
クテーブルと上記チャッキングプレートとによる保持を
維持させるとともに、該第2のセンタリング部材が取付
けられた支軸の上端部に当接したまま該第2のセンタリ
ング部材の円筒部の下端部を該第1のセンタリング部材
の中央部分に当接させたまま、上記第2のセンタリング
部材を該両面光ディスクの第2の片面光ディスクに当接
させることによって、該第2のセンタリング部材をして
該第2の片面光ディスクに対するセンタリング操作を行
わしめるとともに上記第1のセンタリング部材を上記第
1の付勢手段の付勢力に抗して上記第1の片面光ディス
クより離間させるので、上記両面光ディスクに対する保
持を確実なものとなすとともに、第1のローディング位
置においても第2のローディング位置においても、上記
第2のセンタリング部材が取付けられた支軸が凸状球面
によって当接されており、また、第2のセンタリング部
材の円筒部の下端部を第1のセンタリング部材の中央部
分に当接させているため、両面光ディスクの回転中及び
第1のローディング位置から第2のローディング位置へ
の移行時において、これら第1、第2のセンタリング部
材及び支軸を介しての両面光ディスクへの振動の伝播を
抑制する。
【0027】また、このディスクチャッキング機構にお
いて、上記支軸の下端側にこの支軸の周面部を囲む周方
向に形成された溝部と、この溝部に沿って該溝部に嵌合
されて配設され上記支軸の周面部よりも外方側に突出さ
れた金属線材と、上記第2のセンタリング部材の軸心に
沿って形成され少なくとも一部に上記支軸の外径に対応
した内径である部分を有する支軸嵌合孔とを設け、上記
第2のセンタリング部材は、上記支軸嵌合孔に上記支軸
が嵌合されることによってこの支軸に支持されるととも
に、該支軸嵌合孔の該支軸の外径に対応した内径である
部分の下端部に上記金属線材が当接することによって、
上記支軸の下方側への脱落が防止されてなることとした
場合には、製造工程が容易化されながらも、上記支軸の
脱落が確実に防止される。
【0028】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例を図面を参照
しながら説明する。本発明に係るディスクチャッキング
機構は、2枚の片面光ディスクを互いに貼り合わせて構
成された両面光ディスクに対して情報信号の記録及び/
又は再生を行うディスクプレーヤ装置を構成する機構と
して用いられるものである。
【0029】上記両面光ディスクを構成する2枚の片面
光ディスクとしては、例えば、30cmの直径を有し映
像信号及び音声信号が記録されたビデオディスクが用い
られる。この両面光ディスクを構成する各片面光ディス
クは、それぞれ信号読取り面側を互いに離反させて外方
側に向けた状態で貼り合わせられている。これら片面光
ディスクは、それぞれ中心部に中心孔を有している。こ
の中心孔は、上記片面光ディスクの信号記録面上に略々
同心円状をなして螺旋状に形成された記録トラックの曲
率中心に中心を一致させている。なお、これら片面光デ
ィスクは、互いの中心孔の中心が、例えば0.2mm程
度偏心して貼り合わせられている場合がある。
【0030】上記ディスクプレーヤは、上記両面光ディ
スクをなす各片面光ディスクについて、該両面光ディス
クの表裏を換えて装着し直すことなく連続的に情報信号
の記録及び/又は再生が行えるように構成されたもので
ある。このようなディスクプレーヤ装置は、上記各片面
光ディスクに対して情報信号の書込み及び/又は読出し
を行う光学ピックアップ装置を有して構成され、この光
学ピックアップ装置を上記第1の片面光ディスクに対向
する位置より上記第2の片面光ディスクに対向する位置
に亘って移動操作することにより、これら各片面光ディ
スクについての連続的な情報信号の記録及び/又は再生
を可能となしている。
【0031】このディスクプレーヤ装置は、図6に示す
ように、シャーシ65を有して構成されている。このシ
ャーシ65上には、スピンドルモータ34が配設されて
いる。このスピンドルモータ34の駆動軸は、図3に示
すように、本発明に係るディスクチャッキング機構を構
成するスピンドル軸35となっている。このスピンドル
軸35は、上記シャーシ65の上面部に対して垂設され
た状態に、上方側に突出している。
【0032】また、上記シャーシ65上には、ディスク
トレイ66が配設されている。このディスクトレイ66
は、上記シャーシ65に略々対応した大きさの平板状に
形成され、上面部に、大径及び小径のディスク位置決め
凹部67,68を有している。これら大径及び小径のデ
ィスク位置決め凹部67,68は、互いに同心状となさ
れた円形の凹部であって、上記両面光ディスク、また
は、この両面光ディスクよりも小径の光ディスクが対応
して嵌入載置されることにより、これら両面光ディスク
及び光ディスクの位置決めを図る。このディスクトレイ
66は、図6中矢印Dで示すように、上記シャーシ65
の前方側に移動操作可能となされている。このディスク
トレイ66は、上記シャーシ65の前方側に移動操作さ
れることにより、上記両面光ディスク、または、上記光
ディスクが上記各ディスク位置決め凹部67,68内へ
の嵌入載置を可能となし、該シャーシ65上となる位置
に移動操作されることにより、該両面光ディスク、また
は、該光ディスクを、上記スピンドルモータ34の上方
側位置に移送する。
【0033】また、上記ディスクトレイ66は、上記シ
ャーシ65の上方位置よりこのシャーシ65の前方側位
置に亘る移動行程中における上記スピンドルモータ35
への当接を回避するため、中心部より後端部に亘る切り
欠き部69を有している。
【0034】そして、上記シャーシ65上には、図1及
び図6に示すように、一対のカム板15,16が配設さ
れている。これらカム板15,16は、上記ディスクト
レイ66の両側側に位置して、互いに平行となされて相
対向して配設されている。これらカム板15,16は、
図3中矢印Aで示すように、初期位置より後方側位置に
亘って、移動操作可能に配設されている。
【0035】上記各カム板15,16には、それぞれに
前後一対のカム溝17,18、19,20が形成されて
いる。これらカム溝17,18、19,20は、後方側
が上記シャーシ65より離間する方向に傾斜したカム溝
であって、後端側に第1の平坦部21,24、27,3
0を有し、中途部に第2の平坦部22,25、28,3
1を有し、さらに、前端部に第3の平坦部23,26、
29,32を有した階段状の形状を有している。これら
各平坦部は、上記シャーシ65の上面部に平行となされ
ている。
【0036】そして、上記各カム板15,16間に渡さ
れるようにして、本発明に係るディスクチャッキング機
構を構成する支持板1が配設されている。すなわち、こ
の支持板1は、横長の長方形の平板状に形成された天板
部2と、この天板部2の両端側より垂下された左右一対
の側板部3,4とを有して構成されている。上記各側板
部3,4には、外方側に向けて、それぞれ前後一対の支
持ピン11,12、13,14が突設されている。これ
ら支持ピン11,12、13,14は、上記各カム溝1
7,18、19,20に対応して嵌入している。また、
この支持板1は、上記天板部2の中央部が上記スピンド
ルモータ34の上方側に位置して配設されており、前後
方向の移動が規制されている。すなわち、この支持板1
は、上記各カム板14,15が前後方向に移動操作され
ることにより、上記シャーシ65に対する接離方向であ
る上下方向に移動操作される。
【0037】上記支持板1は、上記各カム板14,15
が初期位置であるときには、上記各支持ピン11,1
2、13,14を上記各第1の平坦部21,24、2
7,30に嵌入させ、上記シャーシ65より離間した位
置であるアンローディング位置となされている。そし
て、上記支持板1は、上記各カム板14,15が後方側
に移動されると、図1中矢印Bで示すように、上記シャ
ーシ65側に降下操作され、上記各支持ピン11,1
2、13,14を上記各第2の平坦部22,25、2
8,31に嵌入させる状態となると、上記アンローディ
ング位置よりも該シャーシ65に接近した位置である第
1のローディング位置となされる。また、上記支持板1
は、上記各カム板14,15がさらに後方側に移動され
ると、上記シャーシ65側に降下操作され、上記各支持
ピン11,12、13,14を上記各第3の平坦部2
3,26、29,32に嵌入させる状態となると、上記
第1のローディング位置よりも該シャーシ65に接近し
た位置である第2のローディング位置となされる。
【0038】また、上記シャーシ65上には、光学ピッ
クアップ装置支持機構64に支持された光学ピックアッ
プ装置が配設されている。この光学ピックアップ装置
は、光学的手段によって、上記各片面孔ディスクに対す
る情報信号の書込み及び/又は読出しを行うように構成
されている。この光学ピックアップ装置は、上記光学ピ
ックアップ装置支持機構64によって、上記ディスクト
レイ66上に載置された両面光ディスクの上面側位置よ
り下面側側に亘って移動操作可能となされている。
【0039】そして、本発明に係るディスクチャッキン
グ機構は、図3に示すように、第1の片面光ディスクを
センタリング操作する第1のセンタリング部材37と、
第2の片面光ディスクをセンタリング操作する第2のセ
ンタリング部材46とを有して構成されている。
【0040】このディスクチャッキング機構において、
上記第1のセンタリング部材37は、上記スピンドル軸
35に取付けられている。この第1のセンタリング部材
37は、略々円盤状に形成され、上面部に、小径及び大
径のセンタリング部38,39を有している。これらセ
ンタリング部38,39は、それぞれ外周面部が円錐面
状となされた円環状の突条である。この第1のセンタリ
ング部材37は、上記スピンドル軸35の軸方向に移動
可能となされており、第1の付勢手段である第1の圧縮
コイルバネ99により、図3中矢印Cで示すように、該
スピンドル軸35の先端側に移動する方向に弾性付勢さ
れて、初期位置に位置決めされている。また、上記第1
のセンタリング部材37は、上記各センタリング部3
8,39の中心軸を上記スピンドル軸35の軸心に一致
させて配設されている。
【0041】なお、上記小径のセンタリング部38は、
例えば12cmの直径を有して構成されたデジタルオー
ディオディスクをセンタリング操作するためのものであ
り、上記両面光ディスクのチャッキングに際しては使用
されない。
【0042】また、上記スピンドル軸35には、上記第
1のセンタリング部材37の下方側に位置して、ディス
クテーブル36が固定ネジ40により固定されて取付け
られている。このディスクテーブル36は、上端側に円
環状の平面部であるディスク載置面部を有している。こ
のディスクテーブル36は、上記ディスク載置面部を上
記第1のセンタリング部材37の周囲側に位置させてい
る。
【0043】そして、上記第2のセンタリング部材46
は、図7に示すように、円盤部57とこの円盤部57の
中心部に突設された円筒部58とを有して、一体的に形
成されている。上記円盤部57の周囲側は、外周面部が
円錐面状となされたセンタリング部48となされてい
る。この第2のセンタリング部材46は、上記支持板1
に支持されて配設されている。
【0044】すなわち、上記支持板1の天板部2の上記
ディスクテーブル36に対応する位置には、円形の開口
部が開設されている。そして、上記天板部2の上面部に
は、図2乃至図4に示すように、上記開口部の上方側を
閉蓋するようにして、押圧板5が取付けられている。こ
の押圧板5は、周囲側が下方側に屈曲されており、該周
囲側部分を、3本の止めネジ7,7,7によって、上記
天板部2に対して固定されている。なお、上記押圧板5
と上記各止めネジ7,7,7の頭部との間には、ゴム等
の材料よりなるブッシュリング8,8,8が介在配設さ
れている。上記押圧板5と上記天板部2との間には、支
持円盤41が回転可能となされて配設されている。この
支持円盤41は、上記天板部2に開設された開口部より
もやや大径となされており、この開口部を通って該天板
部2の下方側に移動することがない。この支持円盤41
は、中心孔を有しており、この中心孔に支軸43が挿通
されている。この支軸の上端側は、上記支持円盤41の
上方側に突出しており、この支持円盤41よりの下方側
への脱落を防止するためのEリング42が取付けられて
いる。また、この支軸43の上端部は、凸球面状となさ
れている。この支軸43の下端側には、上記第2のセン
タリング部材46の円筒部58の内孔である支軸嵌合孔
49が外嵌合されている。この支軸嵌合孔49の上方側
部分の内径は、上記支軸43の外径に略々等しくなされ
ており、上記円筒部58と上記支軸43とは、互いに略
々同軸状となされている。また、上記第2のセンタリン
グ部材46と上記支軸43とは、該支軸43の軸方向に
互いに摺動可能となされている。
【0045】また、上記支軸嵌合孔49の下方側部分
は、拡径部となされている。この拡径部は、この支軸嵌
合孔49の上記支軸43が嵌合した上方側部分よりも内
径が大きくなされている。この拡径部の内径は、上記ス
ピンドル軸35の外径に略々等しくなっている。そし
て、上記支軸43の下端側には、図5に示すように、こ
の支軸43の周面部を囲む周方向に溝部54が形成され
ている。この溝部54には、円環状に屈曲形成された金
属線材52が、この溝部54に沿って該溝部54に嵌合
されて配設されている。この金属線材52は、例えば、
いわゆるピアノ線の如きものである。この金属線材52
は、上記支軸43の周面部よりも外方側に突出してい
る。そして、この金属線材52は、上記支軸嵌合孔49
の拡径部内に位置している。すなわち、上記第2のセン
タリング部材46は、上記金属線材52が上記拡径部の
上端部に当接する位置にて、上記支軸43よりの下方側
方向への脱落が防止されている。
【0046】そして、上記支持円盤41と上記第2のセ
ンタリング部材46の円盤部57との間には、第3の圧
縮コイルバネ50がやや圧縮された状態で介在配設され
ている。この第3の圧縮コイルバネ50は、上記第1の
圧縮コイルバネ99よりも弾発力が強くなされている。
【0047】なお、上記押圧板5の下面部の上記支軸4
3の上端部が当接する位置には、被当接部材44が設け
られている。
【0048】また、上記支持円盤41の外周側には、円
環状のバネ支持溝部70が下方側に向けて形成されてい
る。このバネ支持溝部70には、第2の付勢手段である
第2の圧縮コイルバネ46の上端部が嵌合している。そ
して、この第2の圧縮コイルバネ45の下端部には、チ
ャッキングプレート9が配設されている。このチャッキ
ングプレート9は、略々円盤状に形成され、中央部が上
方側に膨出形成されている。すなわち、このチャッキン
グプレート9の下面部の中央側には、凹部47が形成さ
れている。このチャッキングプレート9は、上記凹部4
7内に上記第2のセンタリング部材46の円盤部57を
収納している。このチャッキングプレート9の外周側部
分は、上記第2のセンタリング部材46の円盤部57の
周囲側に位置する円環状の平板部であって、チャッキン
グ面部をなすチャッキング部61となっている。
【0049】また、上記チャッキングプレート9の中央
部には、透孔が開設され、この透孔の周囲部が筒部62
となっている。この筒部62には、上記支持円盤41の
下面部より下方側に垂設された支持筒部59が嵌合して
いる。この支持筒部59は、上記第3の圧縮コイルバネ
50の外方側を囲むようにして配設されている。
【0050】上述のように構成された本発明に係るディ
スクチャッキング機構においては、図7に示すように、
上記ディスクテーブル36のディスク載置面部上に上記
両面光ディスク101が載置され、上記支持板1が、図
7中矢印Eで示すように、下方側に移動操作されて、上
記第1のローディング位置となされると、上記チャッキ
ングプレート9は、上記第2の圧縮コイルバネ45の弾
発力により、上記チャッキング部61をして、上記ディ
スクテーブル36と共働させて、該両面光ディスク10
1を挟持する。上記支軸43は、上記支持円盤41を介
して上記第2の圧縮コイルバネ45の弾発力により上方
側に付勢され、上端部を上記当接部材44に押接させ
る。このとき、上記両面光ディスク101は、上記第1
の片面光ディスク101aを上記ディスクテーブル36
側となしている。そして、このとき、上記第1のセンタ
リング部材37の大径センタリング部39が上記第1の
片面光ディスク101aの中央孔に嵌合し、上記両面光
ディスク101に対するセンタリング操作を行う。ま
た、このとき、上記第2のセンタリング部材46は、上
記円筒部58の支軸嵌合孔49の下方側部分に上記スピ
ンドル軸35の先端側部分を嵌合されることにより、こ
のスピンドル軸35に対して同軸状となされるが、上記
第2の片面光ディスク101bより離間している。
【0051】なお、上記ディスクテーブル36への上記
両面光ディスク101の載置は、この両面光ディスク1
01を上記シャーシ65の前方側位置に移動されたディ
スクトレイ66上に位置決めして載置した後、このディ
スクトレイ66を初期位置に移動させることにより行わ
れる。
【0052】そして、このディスクチャッキング機構に
おいては、上記支持板1は、図8中に矢印Fで示すよう
に、さらに下方側に移動操作されて、上記第2のローデ
ィング位置となされると、上記第2のセンタリング部材
46を下方側に移動させる。この第2のセンタリング部
材46は、上記円筒部58の下端部により上記第1のセ
ンタリング部材37の中央部分を下方側に押圧して、こ
の第1のセンタリング部材37を、上記第1の圧縮コイ
ルバネ99き付勢力に抗して下方側に移動させ、上記第
1の片面光ディスク101aより離間させる。そして、
この第2のセンタリング部材46は、図8に示すよう
に、上記第3の圧縮コイルバネ50の弾発力により、上
記第2の片面光ディスク101bの中央孔に上記センタ
リング部48を嵌合させる。このとき、上記チャッキン
グプレート9は、依然として、上記第2の圧縮コイルバ
ネ45の弾発力により、上記ディスクテーブル36と共
働して上記両面光ディスク101を挟持している。上記
第2のセンタリング部材46は、上記チャッキングプレ
ート9と上記ディスクテーブル36とにより挟持されて
いる両面光ディスク101を、上記第2の片面光ディス
ク101bの中心孔を基準として、センタリング操作し
直す。
【0053】そして、このディスクチャッキング機構に
おいては、上記支持板1が上記第1のローディング位置
に戻ると、再び、上記第1のセンタリング部材37によ
る上記第1の片面光ディスク101aの中心孔を基準と
した上記両面光ディスク101に対するセンタリング操
作が行われる。このとき、上記チャッキングプレート9
と上記ディスクテーブル36とは、上記両面光ディスク
101に対する挟持を維持している。
【0054】さらに、このディスクチャッキング機構に
おいては、上記支持板1が上記アンローディング位置に
戻ると、上記チャッキングプレート9と上記ディスクテ
ーブル36とによる上記両面光ディスク101に対する
挟持が解除され、この両面光ディスク101を上記ディ
スクプレーヤの外方側に取出すことが可能となされる。
【0055】
【発明の効果】上述のように、本発明に係るディスクチ
ャッキング機構においては、スピンドルモータにより回
転操作されるスピンドル軸に取付けられたディスクテー
ブルの上方側に該ディスクテーブルに対する接離方向に
移動操作可能に配設された支持板は、第1のローディン
グ位置となされているときには、上記ディスクテーブル
上に載置された上記両面光ディスクをこのディスクテー
ブルと上記チャッキングプレートとをして上記第2の付
勢手段の付勢力により挟持して保持させるとともに、上
記第2のセンタリング部材が取付けられた支軸の凸球面
状となされた上端部に当接するとともに該第2のセンタ
リング部材の円筒部の下端部を上記第1のセンタリング
部材の中央部分に当接させ、上記第2のセンタリング部
材を該両面光ディスクより離間させることによって上記
第1のセンタリング部材による上記第1の片面光ディス
クに対するセンタリング操作を可能となし、該第1のロ
ーディング位置よりも上記ディスクテーブル側である第
2のローディング位置となされると、上記両面光ディス
クに対する上記ディスクテーブルと上記チャッキングプ
レートとによる保持を維持させるとともに、該第2のセ
ンタリング部材が取付けられた支軸の上端部に当接した
まま該第2のセンタリング部材の円筒部の下端部を該第
1のセンタリング部材の中央部分に当接させたまま、上
記第2のセンタリング部材を該両面光ディスクの第2の
片面光ディスクに当接させることによって、該第2のセ
ンタリング部材をして該第2の片面光ディスクに対する
センタリング操作を行わしめるとともに上記第1のセン
タリング部材を上記第1の付勢手段の付勢力に抗して上
記第1の片面光ディスクより離間させる。
【0056】そのため、このディスクチャッキング機構
においては、上記支持板は、上記ディスクテーブル及び
上記チャッキングプレートにより、上記両面光ディスク
を確実に保持することができる。
【0057】また、上記支持板は、第1のローディング
位置においても第2のローディング位置においても、上
記第2のセンタリング部材が取付けられた支軸が凸状球
面によって当接されており、また、第2のセンタリング
部材の円筒部の下端部を第1のセンタリング部材の中央
部分に当接させているため、両面光ディスクの回転中及
び第1のローディング位置から第2のローディング位置
への移行時において、これら第1、第2のセンタリング
部材及び支軸を介しての両面光ディスクへの振動の伝播
を抑制し、該支軸に対して傾きを生じても、この支軸に
振動を生じさせることがない。
【0058】また、このディスクチャッキング機構にお
いて、上記支軸の下端側にこの支軸の周面部を囲む周方
向に形成された溝部と、この溝部に沿って該溝部に嵌合
されて配設され上記支軸の周面部よりも外方側に突出さ
れた金属線材と、上記第2のセンタリング部材の軸心に
沿って形成され少なくとも一部に上記支軸の外径に対応
した内径である部分を有する支軸嵌合孔とを設け、上記
第2のセンタリング部材は、上記支軸嵌合孔に上記支軸
が嵌合されることによってこの支軸に支持されるととも
に、該支軸嵌合孔の該支軸の外径に対応した内径である
部分の下端部に上記金属線材が当接することによって、
上記支軸の下方側への脱落が防止されてなることとした
場合には、製造工程を容易化しながらも、上記支軸の脱
落を確実に防止することができる。
【0059】すなわち、本発明は、2枚の片面光ディス
クが貼り合わせられて構成された両面光ディスクを高速
回転させることができる程度に確実に保持することがで
き、また、この両面光ディスクの回転や、両面光ディス
クにおけるセンタリングの基準となる側の面の切換え動
作に伴う振動やノイズの発生を抑えることができるディ
スクチャッキング機構を提供することができるものであ
る。
【0060】また、本発明は、上記ディスクチャッキン
グ機構の製造の容易化を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクチャッキング機構の要部
の構成を示す斜視図である。
【図2】上記ディスクチャッキング機構の支持板の構成
を示す平面図である。
【図3】上記ディスクチャッキング機構の構成を示す縦
断面図である。
【図4】上記ディスクチャッキング機構の支持板の構成
を示す側面図である。
【図5】上記ディスクチャッキング機構の要部の構成を
破断して示す要部拡大斜視図である。
【図6】上記ディスクチャッキング機構を用いて構成さ
れたディスクプレーヤ装置の構成を示す斜視図である。
【図7】上記ディスクチャッキング機構が第1の片面光
ディスクをセンタリングした状態を示す要部拡大縦断面
図である。
【図8】上記ディスクチャッキング機構が第2の片面光
ディスクをセンタリングした状態を示す要部拡大縦断面
図である。
【図9】従来のディスクチャッキング機構の支持板の構
成を示す平面図である。
【図10】上記従来のディスクチャッキング機構の構成
を示す縦断面図である。
【図11】上記従来のディスクチャッキング機構が第1
の片面光ディスクをセンタリングした状態を示す要部拡
大縦断面図である。
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・・・支持板 9・・・・・・・・・・・・チャッキングプレート 34・・・・・・・・・・・・スピンドルモータ 35・・・・・・・・・・・・スピンドル軸 36・・・・・・・・・・・・ディスクテーブル 37・・・・・・・・・・・・第1のセンタリング部材 43・・・・・・・・・・・・支軸 46・・・・・・・・・・・・第2のセンタリング部材 45・・・・・・・・・・・・第2の圧縮コイルバネ 49・・・・・・・・・・・・支軸嵌合孔 52・・・・・・・・・・・・金属線材 54・・・・・・・・・・・・溝部 61・・・・・・・・・・・・チャッキング部 99・・・・・・・・・・・・第1の圧縮コイルバネ 101・・・・・・・・・・・・両面光ディスク 101a・・・・・・・・・・第1の片面光ディスク 101b・・・・・・・・・・第2の片面光ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 17/022 - 17/035

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルモータにより回転操作される
    スピンドル軸に取付けられたディスクテーブルと、 上記ディスクテーブル上の中央部にこのディスクテーブ
    ルの上面部に対して出没可能に配設され、それぞれ中央
    孔を有する第1及び第2の片面光ディスクが互いに貼り
    合わされて構成された両面光ディスクの該第1の片面光
    ディスクをこの第1の片面光ディスクの中央孔を用いて
    センタリング操作する第1のセンタリング部材と、 上記第1のセンタリング部材を上記ディスクテーブルの
    上方側に突出する方向に付勢する第1の付勢手段と、 上記ディスクテーブルの上方側に該ディスクテーブルに
    対する接離方向に移動操作可能に配設された支持板と、 上記支持板の下面側に配設され、上端部が凸球面状とな
    された支軸の下端側に取付けられるとともに、上記スピ
    ンドル軸の先端側部分が下方側部分に嵌合される円筒部
    を有し、上記両面光ディスクをなす第2の片面光ディス
    クをこの第2の片面光ディスクの中央孔を用いてセンタ
    リング操作する第2のセンタリング部材と、 上記支持板と上記ディスクテーブルとの間に該支持板に
    対して接離可能に配設され、上記第2のセンタリング部
    材の周囲側を囲む円環状のチャッキング面部を有するチ
    ャッキングプレートと、 上記チャッキングプレートを上記ディスクテーブル側に
    付勢する第2の付勢手段とを備え、 上記支持板は、第1のローディング位置となされている
    ときには、上記ディスクテーブル上に載置された上記両
    面光ディスクをこのディスクテーブルと上記チャッキン
    グプレートとをして上記第2の付勢手段の付勢力により
    挟持して保持させるとともに、上記第2のセンタリング
    部材が取付けられた支軸の凸球面状となされた上端部に
    当接するとともに該第2のセンタリング部材の円筒部の
    下端部を上記第1のセンタリング部材の中央部分に当接
    させ、上記第2のセンタリング部材を該両面光ディスク
    より離間させることによって上記第1のセンタリング部
    材による上記第1の片面光ディスクに対するセンタリン
    グ操作を可能となし、該第1のローディング位置よりも
    上記ディスクテーブル側である第2のローディング位置
    となされると、上記両面光ディスクに対する上記ディス
    クテーブルと上記チャッキングプレートとによる保持を
    維持させるとともに、該第2のセンタリング部材が取付
    けられた支軸の上端部に当接したまま該第2のセンタリ
    ング部材の円筒部の下端部を該第1のセンタリング部材
    の中央部分に当接させたまま、上記第2のセンタリング
    部材を該両面光ディスクの第2の片面光ディスクに当接
    させることによって、該第2のセンタリング部材をして
    該第2の片面光ディスクに対するセンタリング操作を行
    わしめるとともに上記第1のセンタリング部材を上記第
    1の付勢手段の付勢力に抗して上記第1の片面光ディス
    クより離間させてなるディスクチャッキング機構。
  2. 【請求項2】 支軸の下端側にこの支軸の周面部を囲む
    周方向に形成された溝部と、 上記溝部に沿って該溝部に嵌合されて配設され、上記支
    軸の周面部よりも外方側に突出された金属線材と、 第2のセンタリング部材の軸心に沿って形成され、少な
    くとも一部に上記支軸の外径に対応した内径である部分
    を有する支軸嵌合孔とを備え、 上記第2のセンタリング部材は、上記支軸嵌合孔に上記
    支軸が嵌合されることによってこの支軸に支持されると
    ともに、該支軸嵌合孔の該支軸の外径に対応した内径で
    ある部分の下端部に上記金属線材が当接することによっ
    て、上記支軸の下方側への脱落が防止されてなる請求項
    1記載のディスクチャッキング機構。
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