JP3097753U - ディスクドライブ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】支持するディスクの大きさを問わず、その記録領域の不用意な損傷を確実に防止できるトレイを備えたディスクドライブ装置を提供する。
【解決手段】情報記録媒体であるディスクDを水平に支持したまま、本体であるシャーシ1に対して外部のイジェクト位置と内部のローディング位置との間を水平方向に進退するトレイを備えている。トレイ2には、ディスクDと同軸状でトレイ2の底壁を貫通し軸回転及び軸方向移動が可能な中間軸体13が設けられ、この中間軸体13の上端には、上側鍔部13a及びディスクDの中心穴と略同径の突出部13cが形成されている。中間軸体13は、上側鍔部13aの下面がトレイ2の底壁の上面に当接して下方向への移動が規制されながら、突出部13cにディスクDの中心穴が嵌め合わされてディスクDの下面の内縁部を支持する。
【選択図】 図2
【解決手段】情報記録媒体であるディスクDを水平に支持したまま、本体であるシャーシ1に対して外部のイジェクト位置と内部のローディング位置との間を水平方向に進退するトレイを備えている。トレイ2には、ディスクDと同軸状でトレイ2の底壁を貫通し軸回転及び軸方向移動が可能な中間軸体13が設けられ、この中間軸体13の上端には、上側鍔部13a及びディスクDの中心穴と略同径の突出部13cが形成されている。中間軸体13は、上側鍔部13aの下面がトレイ2の底壁の上面に当接して下方向への移動が規制されながら、突出部13cにディスクDの中心穴が嵌め合わされてディスクDの下面の内縁部を支持する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、CD、CD−ROM、CD−R/RW、DVD等の情報記録媒体であるディスクを水平に支持したまま、本体に対する内外間を水平方向に進退するトレイを備えた、いわゆる横置きタイプのディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来一般的なこの種のディスクドライブ装置は、図3及び図4に示すように、当該装置本体の外形を構成するシャーシ101の前面(図3及び図4では左側)に、ディスクDを水平に支持したまま、シャーシ101に対して外部のイジェクト位置と、内部のローディング位置との間を水平方向(図3及び図4では左右方向)に進退するトレイ102を備えている。このシャーシ101の上壁の内面には、ローディング位置におけるトレイ102上のディスクDの上面と対向するように、皿形のホルダ103が取り付けられていて、このホルダ103の中央部には、ディスクDと同軸状に円形の開口103aが形成されている。この開口103aには、ローディング位置のディスクDをクランプするための詳細は後述するクランプ部材104が、軸回転及び軸方向(上下方向)移動が可能に設けられている。
【0003】
クランプ部材104は、樹脂成型品であるフランジ状の上側部材105及び下側部材106が組み合わされて外形が構成されており、その内部には、軸心に沿って下方から順に、リング状の永久磁石107、及びこの永久磁石107のバックヨークとして作用するリング状の補助磁性体108が収納されている。このクランプ部材104は、この上端(上側部材105の上端)に形成された上側鍔部104aの下面がホルダ103の開口103a周囲の上面に当接することで、下方向への移動が規制され、他方、下端(下側部材106の下端)に形成された下側鍔部104bの上面がホルダ103の開口103a周囲の下面に当接することで、上方向への移動が規制されている。なお、クランプ部材104の内部には、その軸心に沿って磁性体108及び永久磁石107を貫通し、その下端に開放された管状部104cが設けられている。
【0004】
また、シャーシ101内におけるトレイ102の下方には、一端がシャーシ101に枢支された可動部材109が配設されていて、この可動部材109は、その一端を支点に回動することで、その他端部が上下動するようになっている。この可動部材109の他端部には、ローディング位置のディスクDを回転させるためのスピンドルモータ110が固定されており、このスピンドルモータ110の主軸110aには、これと同軸状に鍔状のターンテーブル111が嵌入されている。このターンテーブル111の上面には、ディスクDの中心穴と略同径のドーム状の突出部111aが形成され、この突出部111aには、これと同軸状に、上記したクランプ部材104の永久磁石107に対して主ヨークとして作用するリング状の磁性体112が内包されている。なお、スピンドルモータ110の主軸110aの先端は、突出部111aから突出していて、その径は上記したクランプ部材104の管状部104cの内周と略同径となっている。
【0005】
ここで、ディスクDとしては、一般に、中心穴径が共通で、外径が120mmの大径のディスクD(以下、「大径ディスクDL」と記すことがある)と、80mmの小径のディスクD(以下、「小径ディスクDS」と記すことがある)とがあり、従来より、トレイ102には、外径の異なる2種類のディスクDのうちから1つを選択的に支持できる工夫が施されている。つまり、トレイ102の底壁には、大径ディスクDLを水平に収容するための大径ディスクDLと略同径の大径用円形凹部102a、及びこの大径用円形凹部102aの内側にこれと同軸状で小径ディスクDSを水平に収容するための小径ディスクDSと略同径の小径用円形凹部102bが形成されている。この大径用円形凹部102aの外縁部は、他の部分と比較して若干隆起しており、この隆起部で大径ディスクDLの下面の外縁部を支持するようになっている。これと同様に、小径用円形凹部102bの外縁部も、他の部分と比較して若干隆起しており、この隆起部で小径ディスクDSの下面の外縁部を支持するようになっている。
【0006】
次に、このような構成のディスクドライブ装置の動作について、図4を参照しながら説明する。トレイ102がシャーシ101に対し外部に退出した状態、すなわちイジェクト位置の状態で、大径ディスクDL又は小径ディスクDS(ディスクD)が大径用円形凹部102a又は小径用円形凹部102b内に載置されて支持される。その際、可動部材109は、その他端部が最下方に位置するよう回動していて、これにより、ターンテーブル111とともにスピンドルモータ110がトレイ102に対して下動した退避状態にある。また、クランプ部材104は、自重によってその上側鍔部104aの下面がホルダ103の上面に当接することで下方向への移動が規制され、これにより、トレイ102の進退移動を許容する状態にある。
【0007】
続いて、トレイ102がシャーシ101に対し内部に進入し、ディスクDがローディング位置に到達される(図4(a)参照)。その後、可動部材109は、その他端部が最上方に位置するよう回動し、これにより、ターンテーブル111とともにスピンドルモータ110が上動する。これに伴って、ターンテーブル111の突出部111aがディスクDの中心穴に嵌め合わされるとともに、ターンテーブル111の上面がディスクDの下面の内縁部と当接し、そのままディスクDが持ち上げられて上方向に移動される。
【0008】
更に続いて、スピンドルモータ110の主軸110aの先端がクランプ部材104の管状部104cの内周に嵌め合わされるとともに、ディスクDの上面の内縁部がクランプ部材104の下側鍔部104bの下面に当接して、そのままクランプ部材104が若干持ち上げられ、最終的に、クランプ部材104の永久磁石107と突出部111aの磁性体112との磁気的な引力の作用により、ディスクDがクランプ部材104とターンテーブル111(実質的には、スピンドルモータ110)との間に強固に挟持されてチャッキングが完了する(図4(b)参照)。その際、クランプ部材104はシャーシ101に対し軸回転が可能になっている。そして、スピンドルモータ110が軸回転駆動されることによってディスクDが軸回転し、このディスクDに対して光学的な情報の記録や再生が行われる(例えば、特開2000−187911号公報、特開2002−298485号公報参照)。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のディスクドライブ装置では、トレイ102の底壁に、大径用円形凹部102aが形成され、更にこの大径用円形凹部102aの内側に小径用円形凹部102bが形成されているため、大径用円形凹部102aの内側には、小径用円形凹部102bの周縁によって必然的に角部A(図3参照)が形成される。そうすると、大径ディスクDLが装着される場合に、使用者がその角部Aに大径ディスクDLを不用意に押し付けてその記録領域に傷を付けてしまうおそれがあった。また、大径用円形凹部102a及び小径用円形凹部102bは、両者の中心をある程度高い精度で合わせる必要があり、しかも形状が複雑であるから、素材としてのトレイ102の製作コストを悪化させていた。
【0010】
なお、大径ディスクDLの記録領域に対しての損傷要因である上記の角部Aを単に滑らかに面取りすることが考えられるが、抜本的な解決策には至らないし、製作工数が増加して製作コストがより悪化するという不都合も生じる。また、大径ディスクDLを上記の角部Aから離間して支持すべく、大径用円形凹部102aの外縁部に存する隆起部を高くすることが考えられるが、これに伴ってディスクドライブ装置の大型化を招くため、決して得策とは言えない。
【0011】
そこで、本考案は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、支持するディスクの大きさを問わず、その記録領域の不用意な損傷を確実に防止できるトレイを備えたディスクドライブ装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案によるディスクドライブ装置は、情報記録媒体である大径又は小径のディスクを選択的に水平に支持したまま、本体に対して外部のイジェクト位置と内部のローディング位置との間を水平方向に進退するトレイを備え、前記トレイの底壁に、情報記録媒体である大径のディスクを水平に収容してこのディスクの下面の外縁部を支持する大径用円形凹部、及びこの大径用円形凹部と同軸状で小径のディスクを水平に収容してこのディスクの下面の外縁部を支持する小径用円形凹部が形成されたディスクドライブ装置において、前記トレイの底壁は、前記大径用円形凹部及び前記小径用円形凹部が形成されることなく平坦であって、前記トレイには、前記ディスクと同軸状で前記トレイの底壁を貫通し軸回転及び軸方向移動が可能な、2つの樹脂成型品より組み合わされてなる中間軸体が設けられ、この中間軸体の上端には、鍔部及び前記ディスクの中心穴と略同径のドーム状の突出部が形成されており、前記中間軸体は、前記鍔部の下面が前記トレイの底壁の上面に当接して下方向への移動が規制されながら、前記突出部に前記ディスクの中心穴が嵌め合わされて前記ディスクの下面の内縁部を支持するようになっている。更に、前記ローディング位置での前記トレイにおける前記中間軸体の下方に、上端に磁性体が内包されたスピンドルモータが上下動可能に備えられ、前記中間軸体の上方に、下方向への移動が規制されながら軸回転及び軸方向移動が可能な、永久磁石が内包されたクランプ部材が備えられていて、前記スピンドルモータの上動により、前記スピンドルモータの上端が前記中間軸体の下端に連結されて前記中間軸体及び前記ディスクが上方向に移動されるとともに、前記クランプ部材の下端が前記ディスクの上面の内縁部に当接して前記鍔部の上面とで前記ディスクが挟持されるようになっている。
【0013】
これにより、トレイには大径のディスクの記録領域に対しての損傷要因は全くないし、支持するディスクの大きさを問わず水平に支持することができる。更に、ローディング位置のディスクは、永久磁石と磁性体との磁気的な引力の作用を受けながら、クランプ部材と、中間軸体を介したスピンドルモータとの間に強固に挟持されてチャッキングされ、その際、クランプ部材は本体に対し軸回転が可能で、中間軸体はトレイに対し軸回転が可能になるため、スピンドルモータが軸回転駆動されることによって、そのディスクは支障なく軸回転できる。
【0014】
また、上記目的を達成するための本考案によるディスクドライブ装置は、情報記録媒体であるディスクを水平に支持したまま、本体に対して外部のイジェクト位置と内部のローディング位置との間を水平方向に進退するトレイを備えたディスクドライブ装置において、前記トレイには、前記ディスクと同軸状で前記トレイの底壁を貫通し軸回転及び軸方向移動が可能な中間軸体が設けられ、この中間軸体の上端には、鍔部及び前記ディスクの中心穴と略同径の突出部が形成されており、前記中間軸体は、前記鍔部の下面が前記トレイの底壁の上面に当接して下方向への移動が規制されながら、前記突出部に前記ディスクの中心穴が嵌め合わされて前記ディスクの下面の内縁部を支持するようになっている。これにより、トレイには大径のディスクの記録領域に対しての損傷要因は全くないし、支持するディスクの大きさを問わず水平に支持することができる。
【0015】
ここで、簡単な構成で実用性の高い中間軸体を得る目的で、前記中間軸体は、複数の樹脂成型品より組み合わされてなることが好ましい。
【0016】
更に、ディスクドライブ装置として機能する実用的な構成としては、前記ローディング位置での前記トレイにおける前記中間軸体の下方に、スピンドルモータが上下動可能に備えられ、前記中間軸体の上方に、下方向への移動が規制されながら軸回転及び軸方向移動が可能なクランプ部材が備えられていて、前記スピンドルモータの上動により、前記スピンドルモータの上端が前記中間軸体の下端に連結されて前記中間軸体及び前記ディスクが上方向に移動されるとともに、前記クランプ部材の下端が前記ディスクの上面の内縁部に当接して前記鍔部の上面とで前記ディスクが挟持されるようになっているとよい。これにより、ローディング位置のディスクは、クランプ部材と、中間軸体を介したスピンドルモータとの間に挟持されてチャッキングされ、その際、クランプ部材は本体に対し軸回転が可能で、中間軸体はトレイに対し軸回転が可能になるため、スピンドルモータが軸回転駆動されることによって、そのディスクは支障なく軸回転できる。
【0017】
更に、ローディング位置でのクランプ部材とスピンドルモータとによるディスクの挟持を磁気的な引力の作用によってより強固にする観点から、前記クランプ部材に永久磁石又は磁性体が内包され、前記スピンドルモータの上端に前記永久磁石又は前記磁性体と磁気的に引き合う磁性体又は永久磁石が内包されていることが好ましい。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案のディスクドライブ装置の実施形態について、図面を参照しながら詳述する。図1は本考案の一実施形態であるディスクドライブ装置の縦断面図、図2はそのディスクドライブ装置の動作を説明する要部拡大の縦断面図であって、図2(a)はチャッキング解除時の状態を示し、図2(b)はチャッキング時の状態を示している。なお、これらの図中、同じ名称で同じ機能を果たす部分には同一の符号を付している。
【0019】
本実施形態のディスクドライブ装置は、図1及び図2に示すように、当該装置本体の外形を構成するシャーシ1の前面(図1及び図2では左側)に、ディスクDを水平に支持したまま、シャーシ1に対して外部のイジェクト位置と、内部のローディング位置との間を水平方向(図1及び図2では左右方向)に進退するトレイ2を備えている。このシャーシ1の上壁の内面には、ローディング位置におけるトレイ2上のディスクDの上面と対向するように、皿形のホルダ3が取り付けられていて、このホルダ3の中央部には、ディスクDと同軸状に円形の開口3aが形成されている。この開口3aには、ローディング位置のディスクDをクランプするための詳細は後述するクランプ部材4が、軸回転及び軸方向(上下方向)移動が可能に設けられている。
【0020】
クランプ部材4は、樹脂成型品であるフランジ状の上側部材5及び下側部材6が組み合わされて外形が構成されており、その内部には、軸心に沿って下方から順に、リング状の永久磁石7、及びこの永久磁石7のバックヨークとして作用するリング状の補助磁性体8(例えば鉄板)が収納されている。このクランプ部材4は、この上端(上側部材5の上端)に形成された上側鍔部4aの下面がホルダ3の開口3a周囲の上面に当接することで、下方向への移動が規制され、他方、下端(下側部材6の下端)に形成された下側鍔部4bの上面がホルダ3の開口3a周囲の下面に当接することで、上方向への移動が規制されている。なお、クランプ部材4の内部には、その軸心に沿って磁性体8及び永久磁石7を貫通し、その下端に開放された管状部4cが設けられている。
【0021】
また、シャーシ1内におけるトレイ2の下方には、一端がシャーシ1に枢支された可動部材9が配設されていて、この可動部材9は、その一端を支点に回動することで、その他端部が上下動するようになっている。この可動部材9の他端部には、ローディング位置のディスクDを回転させるためのスピンドルモータ10が固定されており、このスピンドルモータ10の主軸10aには、ドーム状体11が同軸状に嵌入されている。このドーム状体11には、これと同軸状に、上記したクランプ部材4の永久磁石7に対して主ヨークとして作用するリング状の磁性体12(例えば鉄板)が内包されている。
【0022】
一方、トレイ2の底壁は平坦であって、その中央部には貫通口2aが形成されている。この貫通口2aには、ディスクDを支持するための詳細は後述する中間軸体13が、軸回転及び軸方向(上下方向)移動が可能に設けられている。
【0023】
この中間軸体13は、上記したクランプ部材4と同様、樹脂成型品であるフランジ状の上側体14及び下側体15が組み合わされて外形が構成されており、この上端(上側体14の上端)に形成された上側鍔部13aの下面がトレイ2の底壁における貫通口2a周囲の上面に当接することで、下方向への移動が規制され、他方、下端(下側体15の下端)に形成された下側鍔部13bの上面がトレイ2の底壁における貫通口2a周囲の下面に当接することで、上方向への移動が規制されている。また、中間軸体13の上端には、ディスクDの中心穴と略同径のドーム状の突出部13cが形成され、この突出部13cの先端には、上記したクランプ部材4の管状部4cの内周と略同径の突起部13dが設けられている。更に、中間軸体13の下端には、スピンドルモータ10におけるドーム状体11と略同一形状のドーム状凹部13eが形成されている。
【0024】
次に、このような構成のディスクドライブ装置の動作について、図2を参照しながら説明する。トレイ2がシャーシ1に対し外部に退出した状態、すなわちイジェクト位置の状態で、中間軸体13は、自重によってその上側鍔部13aの下面がトレイ2の底壁の上面に当接することで下方向への移動が規制されている。この状態で、ディスクD(大径ディスクDL又は小径ディスクDS)は、その中心穴が中間軸体13の突出部13cに嵌め合わされて載置され、その下面の内縁部が上側鍔部13aの上面で水平に支持される。つまりディスクDは、記録領域の存しない内縁部で常に支持されることになる。
【0025】
その際、可動部材9は、その他端部が最下方に位置するよう回動していて、これにより、ドーム状体11とともにスピンドルモータ10がトレイ2に対して下動した退避状態にある。また、クランプ部材4は、自重によってその上側鍔部4aの下面がホルダ3の上面に当接することで下方向への移動が規制され、これにより、トレイ2の進退移動を許容する状態にある。
【0026】
続いて、中間軸体13でディスクDが支持されたまま、トレイ2がシャーシ1に対し内部に進入し、ディスクDがローディング位置に到達される(図2(a)参照)。その後、可動部材9は、その他端部が最上方に位置するよう回動し、これにより、ドーム状体11とともにスピンドルモータ10が上動する。これに伴って、ドーム状体11が中間軸体13のドーム状凹部13eに係合して連結され、そのまま中間軸体13とともにディスクDが持ち上げられて上方向に移動される。
【0027】
更に続いて、突出部13cの先端の突起部13dがクランプ部材4の管状部4cの内周に嵌め合わされるとともに、ディスクDの上面の内縁部がクランプ部材4の下側鍔部4bの下面に当接して、そのままクランプ部材4が若干持ち上げられ、最終的に、クランプ部材4の永久磁石7とドーム状体11の磁性体12との磁気的な引力の作用により、ディスクDがクランプ部材4と中間軸体13を介したドーム状体11(実質的には、スピンドルモータ10)との間に強固に挟持されてチャッキングが完了する(図2(b)参照)。その際、クランプ部材4及び中間軸体13はシャーシ1及びトレイ2に対し軸回転が可能になっている。そして、スピンドルモータ10が軸回転駆動されることによってディスクDが軸回転し、このディスクDに対して光学的な情報の記録や再生が行われる
【0028】
また、ディスクDのチャッキング解除の動作については、可動部材9は、その他端部が最下方に位置するよう回動し、これにより、ドーム状体11とともにスピンドルモータ10が下動する。これに伴って、ディスクDとともにクランプ部材4及び中間軸体13は、永久磁石7と磁性体12との磁気的な引力を受けたまま下方に向けて移動されるが、先ず、クランプ部材4の上側鍔部4aの下面がホルダ3の上面に当接することでそれ以上の下方向への移動が規制され、これにより、クランプ部材4が上記の磁気的な引力に抗して引き離される。次いで、中間軸体13の上側鍔部13aの下面がトレイ2の底壁の上面に当接することでそれ以上の下方向への移動が規制され、これにより、中間軸体13がディスクDを支持したまま引き離され、最終的に、スピンドルモータ10がトレイ2に対する退避状態に戻りチャッキング解除が完了する。そして、中間軸体13でディスクDが支持されたまま、トレイ2がシャーシ1に対し外部に退出してイジェクト位置に到達され、ディスクDの交換がなされる。
【0029】
このように、本実施形態のディスクドライブ装置では、トレイ2の底壁に、従来のような大径用円形凹部102a及び小径用円形凹部102b(図3及び図4参照)の形成が不要であるため、大径ディスクDLの記録領域に対しての損傷要因は全くないし、支持するディスクDの大きさを問わず水平に支持することができる。従って、ディスクDの記録領域の不用意な損傷を確実に防止できる。しかも、トレイ2の底壁の形状が単純であるから、素材としてのトレイ2を安価に製作できるという利点もある。
【0030】
また、ローディング位置のディスクDは、永久磁石7と磁性体12との磁気的な引力の作用を受けながら、クランプ部材4と、中間軸体13を介したスピンドルモータ10との間に強固に挟持されてチャッキングされ、その際、クランプ部材4は本体に対し軸回転が可能で、中間軸体13はトレイに対し軸回転が可能になるため、スピンドルモータ10が軸回転駆動されることによって、そのディスクDは支障なく軸回転できる。その結果として、ディスクドライブ装置として実用的な機能を達成できる。
【0031】
なお、本考案は上記の各実施形態に限定されず、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。例えば、クランプ部材4とスピンドルモータ10(ドーム状体11)との間に磁気的な引力を作用し得る限り、ドーム状体11に永久磁石及び補助磁性体を設け、他方のクランプ部材4に磁性体を設けてもよい。更に中間軸体13にも、磁性体を設けても構わない。
【0032】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案によれば、情報記録媒体である大径又は小径のディスクを選択的に水平に支持したまま、本体に対して外部のイジェクト位置と内部のローディング位置との間を水平方向に進退するトレイを備え、前記トレイの底壁に、情報記録媒体である大径のディスクを水平に収容してこのディスクの下面の外縁部を支持する大径用円形凹部、及びこの大径用円形凹部と同軸状で小径のディスクを水平に収容してこのディスクの下面の外縁部を支持する小径用円形凹部が形成されたディスクドライブ装置において、前記トレイの底壁は、前記大径用円形凹部及び前記小径用円形凹部が形成されることなく平坦であって、前記トレイには、前記ディスクと同軸状で前記トレイの底壁を貫通し軸回転及び軸方向移動が可能な、2つの樹脂成型品より組み合わされてなる中間軸体が設けられ、この中間軸体の上端には、鍔部及び前記ディスクの中心穴と略同径のドーム状の突出部が形成されており、前記中間軸体は、前記鍔部の下面が前記トレイの底壁の上面に当接して下方向への移動が規制されながら、前記突出部に前記ディスクの中心穴が嵌め合わされて前記ディスクの下面の内縁部を支持するようになっている。更に、前記ローディング位置での前記トレイにおける前記中間軸体の下方に、上端に磁性体が内包されたスピンドルモータが上下動可能に備えられ、前記中間軸体の上方に、下方向への移動が規制されながら軸回転及び軸方向移動が可能な、永久磁石が内包されたクランプ部材が備えられていて、前記スピンドルモータの上動により、前記スピンドルモータの上端が前記中間軸体の下端に連結されて前記中間軸体及び前記ディスクが上方向に移動されるとともに、前記クランプ部材の下端が前記ディスクの上面の内縁部に当接して前記鍔部の上面とで前記ディスクが挟持されるようになっている。
【0033】
これにより、トレイには大径のディスクの記録領域に対しての損傷要因は全くないし、支持するディスクの大きさを問わず水平に支持することができるため、ディスクの記録領域の不用意な損傷を確実に防止できる。更に、ローディング位置のディスクは、永久磁石と磁性体との磁気的な引力の作用を受けながら、クランプ部材と、中間軸体を介したスピンドルモータとの間に強固に挟持されてチャッキングされ、その際、クランプ部材は本体に対し軸回転が可能で、中間軸体はトレイに対し軸回転が可能になるため、スピンドルモータが軸回転駆動されることによって、そのディスクは支障なく軸回転でき、その結果として、ディスクドライブ装置として実用的な機能を達成できる。
【0034】
また本考案によれば、情報記録媒体であるディスクを水平に支持したまま、本体に対して外部のイジェクト位置と内部のローディング位置との間を水平方向に進退するトレイを備えたディスクドライブ装置において、前記トレイには、前記ディスクと同軸状で前記トレイの底壁を貫通し軸回転及び軸方向移動が可能な中間軸体が設けられ、この中間軸体の上端には、鍔部及び前記ディスクの中心穴と略同径の突出部が形成されており、前記中間軸体は、前記鍔部の下面が前記トレイの底壁の上面に当接して下方向への移動が規制されながら、前記突出部に前記ディスクの中心穴が嵌め合わされて前記ディスクの下面の内縁部を支持するようになっているので、トレイには大径のディスクの記録領域に対しての損傷要因は全くないし、支持するディスクの大きさを問わず水平に支持することができるため、ディスクの記録領域の不用意な損傷を確実に防止できる。
【0035】
ここで、前記中間軸体が、複数の樹脂成型品より組み合わされてなると、簡単な構成で実用性の高い中間軸体を得ることが可能となる。
【0036】
更に、前記ローディング位置での前記トレイにおける前記中間軸体の下方に、スピンドルモータが上下動可能に備えられ、前記中間軸体の上方に、下方向への移動が規制されながら軸回転及び軸方向移動が可能なクランプ部材が備えられていて、前記スピンドルモータの上動により、前記スピンドルモータの上端が前記中間軸体の下端に連結されて前記中間軸体及び前記ディスクが上方向に移動されるとともに、前記クランプ部材の下端が前記ディスクの上面の内縁部に当接して前記鍔部の上面とで前記ディスクが挟持されるようになっていると、ローディング位置のディスクは、クランプ部材と、中間軸体を介したスピンドルモータとの間に挟持されてチャッキングされ、その際、クランプ部材は本体に対し軸回転が可能で、中間軸体はトレイに対し軸回転が可能になるため、スピンドルモータが軸回転駆動されることによって、そのディスクは支障なく軸回転でき、その結果として、ディスクドライブ装置として実用的な機能を達成できる。
【0037】
更に、前記クランプ部材に永久磁石又は磁性体が内包され、前記スピンドルモータの上端に前記永久磁石又は前記磁性体と磁気的に引き合う磁性体又は永久磁石が内包されていると、永久磁石と磁性体との磁気的な引力の作用によって、ローディング位置でのクランプ部材とスピンドルモータとによるディスクの挟持をより強固にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態であるディスクドライブ装置の縦断面図である。
【図2】本考案の一実施形態であるディスクドライブ装置の動作を説明する要部拡大の縦断面図である。
【図3】従来のディスクドライブ装置の縦断面図である。
【図4】従来のディスクドライブ装置の動作を説明する要部拡大の縦断面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ
2 トレイ
4 クランプ部材
7 永久磁石
9 可動部材
10 スピンドルモータ
11 ドーム状体
12 磁性体
13 中間軸体
13a 上側鍔部
13b 下側鍔部
13c 突出部
D ディスク
【考案の属する技術分野】
本考案は、CD、CD−ROM、CD−R/RW、DVD等の情報記録媒体であるディスクを水平に支持したまま、本体に対する内外間を水平方向に進退するトレイを備えた、いわゆる横置きタイプのディスクドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来一般的なこの種のディスクドライブ装置は、図3及び図4に示すように、当該装置本体の外形を構成するシャーシ101の前面(図3及び図4では左側)に、ディスクDを水平に支持したまま、シャーシ101に対して外部のイジェクト位置と、内部のローディング位置との間を水平方向(図3及び図4では左右方向)に進退するトレイ102を備えている。このシャーシ101の上壁の内面には、ローディング位置におけるトレイ102上のディスクDの上面と対向するように、皿形のホルダ103が取り付けられていて、このホルダ103の中央部には、ディスクDと同軸状に円形の開口103aが形成されている。この開口103aには、ローディング位置のディスクDをクランプするための詳細は後述するクランプ部材104が、軸回転及び軸方向(上下方向)移動が可能に設けられている。
【0003】
クランプ部材104は、樹脂成型品であるフランジ状の上側部材105及び下側部材106が組み合わされて外形が構成されており、その内部には、軸心に沿って下方から順に、リング状の永久磁石107、及びこの永久磁石107のバックヨークとして作用するリング状の補助磁性体108が収納されている。このクランプ部材104は、この上端(上側部材105の上端)に形成された上側鍔部104aの下面がホルダ103の開口103a周囲の上面に当接することで、下方向への移動が規制され、他方、下端(下側部材106の下端)に形成された下側鍔部104bの上面がホルダ103の開口103a周囲の下面に当接することで、上方向への移動が規制されている。なお、クランプ部材104の内部には、その軸心に沿って磁性体108及び永久磁石107を貫通し、その下端に開放された管状部104cが設けられている。
【0004】
また、シャーシ101内におけるトレイ102の下方には、一端がシャーシ101に枢支された可動部材109が配設されていて、この可動部材109は、その一端を支点に回動することで、その他端部が上下動するようになっている。この可動部材109の他端部には、ローディング位置のディスクDを回転させるためのスピンドルモータ110が固定されており、このスピンドルモータ110の主軸110aには、これと同軸状に鍔状のターンテーブル111が嵌入されている。このターンテーブル111の上面には、ディスクDの中心穴と略同径のドーム状の突出部111aが形成され、この突出部111aには、これと同軸状に、上記したクランプ部材104の永久磁石107に対して主ヨークとして作用するリング状の磁性体112が内包されている。なお、スピンドルモータ110の主軸110aの先端は、突出部111aから突出していて、その径は上記したクランプ部材104の管状部104cの内周と略同径となっている。
【0005】
ここで、ディスクDとしては、一般に、中心穴径が共通で、外径が120mmの大径のディスクD(以下、「大径ディスクDL」と記すことがある)と、80mmの小径のディスクD(以下、「小径ディスクDS」と記すことがある)とがあり、従来より、トレイ102には、外径の異なる2種類のディスクDのうちから1つを選択的に支持できる工夫が施されている。つまり、トレイ102の底壁には、大径ディスクDLを水平に収容するための大径ディスクDLと略同径の大径用円形凹部102a、及びこの大径用円形凹部102aの内側にこれと同軸状で小径ディスクDSを水平に収容するための小径ディスクDSと略同径の小径用円形凹部102bが形成されている。この大径用円形凹部102aの外縁部は、他の部分と比較して若干隆起しており、この隆起部で大径ディスクDLの下面の外縁部を支持するようになっている。これと同様に、小径用円形凹部102bの外縁部も、他の部分と比較して若干隆起しており、この隆起部で小径ディスクDSの下面の外縁部を支持するようになっている。
【0006】
次に、このような構成のディスクドライブ装置の動作について、図4を参照しながら説明する。トレイ102がシャーシ101に対し外部に退出した状態、すなわちイジェクト位置の状態で、大径ディスクDL又は小径ディスクDS(ディスクD)が大径用円形凹部102a又は小径用円形凹部102b内に載置されて支持される。その際、可動部材109は、その他端部が最下方に位置するよう回動していて、これにより、ターンテーブル111とともにスピンドルモータ110がトレイ102に対して下動した退避状態にある。また、クランプ部材104は、自重によってその上側鍔部104aの下面がホルダ103の上面に当接することで下方向への移動が規制され、これにより、トレイ102の進退移動を許容する状態にある。
【0007】
続いて、トレイ102がシャーシ101に対し内部に進入し、ディスクDがローディング位置に到達される(図4(a)参照)。その後、可動部材109は、その他端部が最上方に位置するよう回動し、これにより、ターンテーブル111とともにスピンドルモータ110が上動する。これに伴って、ターンテーブル111の突出部111aがディスクDの中心穴に嵌め合わされるとともに、ターンテーブル111の上面がディスクDの下面の内縁部と当接し、そのままディスクDが持ち上げられて上方向に移動される。
【0008】
更に続いて、スピンドルモータ110の主軸110aの先端がクランプ部材104の管状部104cの内周に嵌め合わされるとともに、ディスクDの上面の内縁部がクランプ部材104の下側鍔部104bの下面に当接して、そのままクランプ部材104が若干持ち上げられ、最終的に、クランプ部材104の永久磁石107と突出部111aの磁性体112との磁気的な引力の作用により、ディスクDがクランプ部材104とターンテーブル111(実質的には、スピンドルモータ110)との間に強固に挟持されてチャッキングが完了する(図4(b)参照)。その際、クランプ部材104はシャーシ101に対し軸回転が可能になっている。そして、スピンドルモータ110が軸回転駆動されることによってディスクDが軸回転し、このディスクDに対して光学的な情報の記録や再生が行われる(例えば、特開2000−187911号公報、特開2002−298485号公報参照)。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のディスクドライブ装置では、トレイ102の底壁に、大径用円形凹部102aが形成され、更にこの大径用円形凹部102aの内側に小径用円形凹部102bが形成されているため、大径用円形凹部102aの内側には、小径用円形凹部102bの周縁によって必然的に角部A(図3参照)が形成される。そうすると、大径ディスクDLが装着される場合に、使用者がその角部Aに大径ディスクDLを不用意に押し付けてその記録領域に傷を付けてしまうおそれがあった。また、大径用円形凹部102a及び小径用円形凹部102bは、両者の中心をある程度高い精度で合わせる必要があり、しかも形状が複雑であるから、素材としてのトレイ102の製作コストを悪化させていた。
【0010】
なお、大径ディスクDLの記録領域に対しての損傷要因である上記の角部Aを単に滑らかに面取りすることが考えられるが、抜本的な解決策には至らないし、製作工数が増加して製作コストがより悪化するという不都合も生じる。また、大径ディスクDLを上記の角部Aから離間して支持すべく、大径用円形凹部102aの外縁部に存する隆起部を高くすることが考えられるが、これに伴ってディスクドライブ装置の大型化を招くため、決して得策とは言えない。
【0011】
そこで、本考案は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、支持するディスクの大きさを問わず、その記録領域の不用意な損傷を確実に防止できるトレイを備えたディスクドライブ装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案によるディスクドライブ装置は、情報記録媒体である大径又は小径のディスクを選択的に水平に支持したまま、本体に対して外部のイジェクト位置と内部のローディング位置との間を水平方向に進退するトレイを備え、前記トレイの底壁に、情報記録媒体である大径のディスクを水平に収容してこのディスクの下面の外縁部を支持する大径用円形凹部、及びこの大径用円形凹部と同軸状で小径のディスクを水平に収容してこのディスクの下面の外縁部を支持する小径用円形凹部が形成されたディスクドライブ装置において、前記トレイの底壁は、前記大径用円形凹部及び前記小径用円形凹部が形成されることなく平坦であって、前記トレイには、前記ディスクと同軸状で前記トレイの底壁を貫通し軸回転及び軸方向移動が可能な、2つの樹脂成型品より組み合わされてなる中間軸体が設けられ、この中間軸体の上端には、鍔部及び前記ディスクの中心穴と略同径のドーム状の突出部が形成されており、前記中間軸体は、前記鍔部の下面が前記トレイの底壁の上面に当接して下方向への移動が規制されながら、前記突出部に前記ディスクの中心穴が嵌め合わされて前記ディスクの下面の内縁部を支持するようになっている。更に、前記ローディング位置での前記トレイにおける前記中間軸体の下方に、上端に磁性体が内包されたスピンドルモータが上下動可能に備えられ、前記中間軸体の上方に、下方向への移動が規制されながら軸回転及び軸方向移動が可能な、永久磁石が内包されたクランプ部材が備えられていて、前記スピンドルモータの上動により、前記スピンドルモータの上端が前記中間軸体の下端に連結されて前記中間軸体及び前記ディスクが上方向に移動されるとともに、前記クランプ部材の下端が前記ディスクの上面の内縁部に当接して前記鍔部の上面とで前記ディスクが挟持されるようになっている。
【0013】
これにより、トレイには大径のディスクの記録領域に対しての損傷要因は全くないし、支持するディスクの大きさを問わず水平に支持することができる。更に、ローディング位置のディスクは、永久磁石と磁性体との磁気的な引力の作用を受けながら、クランプ部材と、中間軸体を介したスピンドルモータとの間に強固に挟持されてチャッキングされ、その際、クランプ部材は本体に対し軸回転が可能で、中間軸体はトレイに対し軸回転が可能になるため、スピンドルモータが軸回転駆動されることによって、そのディスクは支障なく軸回転できる。
【0014】
また、上記目的を達成するための本考案によるディスクドライブ装置は、情報記録媒体であるディスクを水平に支持したまま、本体に対して外部のイジェクト位置と内部のローディング位置との間を水平方向に進退するトレイを備えたディスクドライブ装置において、前記トレイには、前記ディスクと同軸状で前記トレイの底壁を貫通し軸回転及び軸方向移動が可能な中間軸体が設けられ、この中間軸体の上端には、鍔部及び前記ディスクの中心穴と略同径の突出部が形成されており、前記中間軸体は、前記鍔部の下面が前記トレイの底壁の上面に当接して下方向への移動が規制されながら、前記突出部に前記ディスクの中心穴が嵌め合わされて前記ディスクの下面の内縁部を支持するようになっている。これにより、トレイには大径のディスクの記録領域に対しての損傷要因は全くないし、支持するディスクの大きさを問わず水平に支持することができる。
【0015】
ここで、簡単な構成で実用性の高い中間軸体を得る目的で、前記中間軸体は、複数の樹脂成型品より組み合わされてなることが好ましい。
【0016】
更に、ディスクドライブ装置として機能する実用的な構成としては、前記ローディング位置での前記トレイにおける前記中間軸体の下方に、スピンドルモータが上下動可能に備えられ、前記中間軸体の上方に、下方向への移動が規制されながら軸回転及び軸方向移動が可能なクランプ部材が備えられていて、前記スピンドルモータの上動により、前記スピンドルモータの上端が前記中間軸体の下端に連結されて前記中間軸体及び前記ディスクが上方向に移動されるとともに、前記クランプ部材の下端が前記ディスクの上面の内縁部に当接して前記鍔部の上面とで前記ディスクが挟持されるようになっているとよい。これにより、ローディング位置のディスクは、クランプ部材と、中間軸体を介したスピンドルモータとの間に挟持されてチャッキングされ、その際、クランプ部材は本体に対し軸回転が可能で、中間軸体はトレイに対し軸回転が可能になるため、スピンドルモータが軸回転駆動されることによって、そのディスクは支障なく軸回転できる。
【0017】
更に、ローディング位置でのクランプ部材とスピンドルモータとによるディスクの挟持を磁気的な引力の作用によってより強固にする観点から、前記クランプ部材に永久磁石又は磁性体が内包され、前記スピンドルモータの上端に前記永久磁石又は前記磁性体と磁気的に引き合う磁性体又は永久磁石が内包されていることが好ましい。
【0018】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案のディスクドライブ装置の実施形態について、図面を参照しながら詳述する。図1は本考案の一実施形態であるディスクドライブ装置の縦断面図、図2はそのディスクドライブ装置の動作を説明する要部拡大の縦断面図であって、図2(a)はチャッキング解除時の状態を示し、図2(b)はチャッキング時の状態を示している。なお、これらの図中、同じ名称で同じ機能を果たす部分には同一の符号を付している。
【0019】
本実施形態のディスクドライブ装置は、図1及び図2に示すように、当該装置本体の外形を構成するシャーシ1の前面(図1及び図2では左側)に、ディスクDを水平に支持したまま、シャーシ1に対して外部のイジェクト位置と、内部のローディング位置との間を水平方向(図1及び図2では左右方向)に進退するトレイ2を備えている。このシャーシ1の上壁の内面には、ローディング位置におけるトレイ2上のディスクDの上面と対向するように、皿形のホルダ3が取り付けられていて、このホルダ3の中央部には、ディスクDと同軸状に円形の開口3aが形成されている。この開口3aには、ローディング位置のディスクDをクランプするための詳細は後述するクランプ部材4が、軸回転及び軸方向(上下方向)移動が可能に設けられている。
【0020】
クランプ部材4は、樹脂成型品であるフランジ状の上側部材5及び下側部材6が組み合わされて外形が構成されており、その内部には、軸心に沿って下方から順に、リング状の永久磁石7、及びこの永久磁石7のバックヨークとして作用するリング状の補助磁性体8(例えば鉄板)が収納されている。このクランプ部材4は、この上端(上側部材5の上端)に形成された上側鍔部4aの下面がホルダ3の開口3a周囲の上面に当接することで、下方向への移動が規制され、他方、下端(下側部材6の下端)に形成された下側鍔部4bの上面がホルダ3の開口3a周囲の下面に当接することで、上方向への移動が規制されている。なお、クランプ部材4の内部には、その軸心に沿って磁性体8及び永久磁石7を貫通し、その下端に開放された管状部4cが設けられている。
【0021】
また、シャーシ1内におけるトレイ2の下方には、一端がシャーシ1に枢支された可動部材9が配設されていて、この可動部材9は、その一端を支点に回動することで、その他端部が上下動するようになっている。この可動部材9の他端部には、ローディング位置のディスクDを回転させるためのスピンドルモータ10が固定されており、このスピンドルモータ10の主軸10aには、ドーム状体11が同軸状に嵌入されている。このドーム状体11には、これと同軸状に、上記したクランプ部材4の永久磁石7に対して主ヨークとして作用するリング状の磁性体12(例えば鉄板)が内包されている。
【0022】
一方、トレイ2の底壁は平坦であって、その中央部には貫通口2aが形成されている。この貫通口2aには、ディスクDを支持するための詳細は後述する中間軸体13が、軸回転及び軸方向(上下方向)移動が可能に設けられている。
【0023】
この中間軸体13は、上記したクランプ部材4と同様、樹脂成型品であるフランジ状の上側体14及び下側体15が組み合わされて外形が構成されており、この上端(上側体14の上端)に形成された上側鍔部13aの下面がトレイ2の底壁における貫通口2a周囲の上面に当接することで、下方向への移動が規制され、他方、下端(下側体15の下端)に形成された下側鍔部13bの上面がトレイ2の底壁における貫通口2a周囲の下面に当接することで、上方向への移動が規制されている。また、中間軸体13の上端には、ディスクDの中心穴と略同径のドーム状の突出部13cが形成され、この突出部13cの先端には、上記したクランプ部材4の管状部4cの内周と略同径の突起部13dが設けられている。更に、中間軸体13の下端には、スピンドルモータ10におけるドーム状体11と略同一形状のドーム状凹部13eが形成されている。
【0024】
次に、このような構成のディスクドライブ装置の動作について、図2を参照しながら説明する。トレイ2がシャーシ1に対し外部に退出した状態、すなわちイジェクト位置の状態で、中間軸体13は、自重によってその上側鍔部13aの下面がトレイ2の底壁の上面に当接することで下方向への移動が規制されている。この状態で、ディスクD(大径ディスクDL又は小径ディスクDS)は、その中心穴が中間軸体13の突出部13cに嵌め合わされて載置され、その下面の内縁部が上側鍔部13aの上面で水平に支持される。つまりディスクDは、記録領域の存しない内縁部で常に支持されることになる。
【0025】
その際、可動部材9は、その他端部が最下方に位置するよう回動していて、これにより、ドーム状体11とともにスピンドルモータ10がトレイ2に対して下動した退避状態にある。また、クランプ部材4は、自重によってその上側鍔部4aの下面がホルダ3の上面に当接することで下方向への移動が規制され、これにより、トレイ2の進退移動を許容する状態にある。
【0026】
続いて、中間軸体13でディスクDが支持されたまま、トレイ2がシャーシ1に対し内部に進入し、ディスクDがローディング位置に到達される(図2(a)参照)。その後、可動部材9は、その他端部が最上方に位置するよう回動し、これにより、ドーム状体11とともにスピンドルモータ10が上動する。これに伴って、ドーム状体11が中間軸体13のドーム状凹部13eに係合して連結され、そのまま中間軸体13とともにディスクDが持ち上げられて上方向に移動される。
【0027】
更に続いて、突出部13cの先端の突起部13dがクランプ部材4の管状部4cの内周に嵌め合わされるとともに、ディスクDの上面の内縁部がクランプ部材4の下側鍔部4bの下面に当接して、そのままクランプ部材4が若干持ち上げられ、最終的に、クランプ部材4の永久磁石7とドーム状体11の磁性体12との磁気的な引力の作用により、ディスクDがクランプ部材4と中間軸体13を介したドーム状体11(実質的には、スピンドルモータ10)との間に強固に挟持されてチャッキングが完了する(図2(b)参照)。その際、クランプ部材4及び中間軸体13はシャーシ1及びトレイ2に対し軸回転が可能になっている。そして、スピンドルモータ10が軸回転駆動されることによってディスクDが軸回転し、このディスクDに対して光学的な情報の記録や再生が行われる
【0028】
また、ディスクDのチャッキング解除の動作については、可動部材9は、その他端部が最下方に位置するよう回動し、これにより、ドーム状体11とともにスピンドルモータ10が下動する。これに伴って、ディスクDとともにクランプ部材4及び中間軸体13は、永久磁石7と磁性体12との磁気的な引力を受けたまま下方に向けて移動されるが、先ず、クランプ部材4の上側鍔部4aの下面がホルダ3の上面に当接することでそれ以上の下方向への移動が規制され、これにより、クランプ部材4が上記の磁気的な引力に抗して引き離される。次いで、中間軸体13の上側鍔部13aの下面がトレイ2の底壁の上面に当接することでそれ以上の下方向への移動が規制され、これにより、中間軸体13がディスクDを支持したまま引き離され、最終的に、スピンドルモータ10がトレイ2に対する退避状態に戻りチャッキング解除が完了する。そして、中間軸体13でディスクDが支持されたまま、トレイ2がシャーシ1に対し外部に退出してイジェクト位置に到達され、ディスクDの交換がなされる。
【0029】
このように、本実施形態のディスクドライブ装置では、トレイ2の底壁に、従来のような大径用円形凹部102a及び小径用円形凹部102b(図3及び図4参照)の形成が不要であるため、大径ディスクDLの記録領域に対しての損傷要因は全くないし、支持するディスクDの大きさを問わず水平に支持することができる。従って、ディスクDの記録領域の不用意な損傷を確実に防止できる。しかも、トレイ2の底壁の形状が単純であるから、素材としてのトレイ2を安価に製作できるという利点もある。
【0030】
また、ローディング位置のディスクDは、永久磁石7と磁性体12との磁気的な引力の作用を受けながら、クランプ部材4と、中間軸体13を介したスピンドルモータ10との間に強固に挟持されてチャッキングされ、その際、クランプ部材4は本体に対し軸回転が可能で、中間軸体13はトレイに対し軸回転が可能になるため、スピンドルモータ10が軸回転駆動されることによって、そのディスクDは支障なく軸回転できる。その結果として、ディスクドライブ装置として実用的な機能を達成できる。
【0031】
なお、本考案は上記の各実施形態に限定されず、本考案の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。例えば、クランプ部材4とスピンドルモータ10(ドーム状体11)との間に磁気的な引力を作用し得る限り、ドーム状体11に永久磁石及び補助磁性体を設け、他方のクランプ部材4に磁性体を設けてもよい。更に中間軸体13にも、磁性体を設けても構わない。
【0032】
【考案の効果】
以上説明した通り、本考案によれば、情報記録媒体である大径又は小径のディスクを選択的に水平に支持したまま、本体に対して外部のイジェクト位置と内部のローディング位置との間を水平方向に進退するトレイを備え、前記トレイの底壁に、情報記録媒体である大径のディスクを水平に収容してこのディスクの下面の外縁部を支持する大径用円形凹部、及びこの大径用円形凹部と同軸状で小径のディスクを水平に収容してこのディスクの下面の外縁部を支持する小径用円形凹部が形成されたディスクドライブ装置において、前記トレイの底壁は、前記大径用円形凹部及び前記小径用円形凹部が形成されることなく平坦であって、前記トレイには、前記ディスクと同軸状で前記トレイの底壁を貫通し軸回転及び軸方向移動が可能な、2つの樹脂成型品より組み合わされてなる中間軸体が設けられ、この中間軸体の上端には、鍔部及び前記ディスクの中心穴と略同径のドーム状の突出部が形成されており、前記中間軸体は、前記鍔部の下面が前記トレイの底壁の上面に当接して下方向への移動が規制されながら、前記突出部に前記ディスクの中心穴が嵌め合わされて前記ディスクの下面の内縁部を支持するようになっている。更に、前記ローディング位置での前記トレイにおける前記中間軸体の下方に、上端に磁性体が内包されたスピンドルモータが上下動可能に備えられ、前記中間軸体の上方に、下方向への移動が規制されながら軸回転及び軸方向移動が可能な、永久磁石が内包されたクランプ部材が備えられていて、前記スピンドルモータの上動により、前記スピンドルモータの上端が前記中間軸体の下端に連結されて前記中間軸体及び前記ディスクが上方向に移動されるとともに、前記クランプ部材の下端が前記ディスクの上面の内縁部に当接して前記鍔部の上面とで前記ディスクが挟持されるようになっている。
【0033】
これにより、トレイには大径のディスクの記録領域に対しての損傷要因は全くないし、支持するディスクの大きさを問わず水平に支持することができるため、ディスクの記録領域の不用意な損傷を確実に防止できる。更に、ローディング位置のディスクは、永久磁石と磁性体との磁気的な引力の作用を受けながら、クランプ部材と、中間軸体を介したスピンドルモータとの間に強固に挟持されてチャッキングされ、その際、クランプ部材は本体に対し軸回転が可能で、中間軸体はトレイに対し軸回転が可能になるため、スピンドルモータが軸回転駆動されることによって、そのディスクは支障なく軸回転でき、その結果として、ディスクドライブ装置として実用的な機能を達成できる。
【0034】
また本考案によれば、情報記録媒体であるディスクを水平に支持したまま、本体に対して外部のイジェクト位置と内部のローディング位置との間を水平方向に進退するトレイを備えたディスクドライブ装置において、前記トレイには、前記ディスクと同軸状で前記トレイの底壁を貫通し軸回転及び軸方向移動が可能な中間軸体が設けられ、この中間軸体の上端には、鍔部及び前記ディスクの中心穴と略同径の突出部が形成されており、前記中間軸体は、前記鍔部の下面が前記トレイの底壁の上面に当接して下方向への移動が規制されながら、前記突出部に前記ディスクの中心穴が嵌め合わされて前記ディスクの下面の内縁部を支持するようになっているので、トレイには大径のディスクの記録領域に対しての損傷要因は全くないし、支持するディスクの大きさを問わず水平に支持することができるため、ディスクの記録領域の不用意な損傷を確実に防止できる。
【0035】
ここで、前記中間軸体が、複数の樹脂成型品より組み合わされてなると、簡単な構成で実用性の高い中間軸体を得ることが可能となる。
【0036】
更に、前記ローディング位置での前記トレイにおける前記中間軸体の下方に、スピンドルモータが上下動可能に備えられ、前記中間軸体の上方に、下方向への移動が規制されながら軸回転及び軸方向移動が可能なクランプ部材が備えられていて、前記スピンドルモータの上動により、前記スピンドルモータの上端が前記中間軸体の下端に連結されて前記中間軸体及び前記ディスクが上方向に移動されるとともに、前記クランプ部材の下端が前記ディスクの上面の内縁部に当接して前記鍔部の上面とで前記ディスクが挟持されるようになっていると、ローディング位置のディスクは、クランプ部材と、中間軸体を介したスピンドルモータとの間に挟持されてチャッキングされ、その際、クランプ部材は本体に対し軸回転が可能で、中間軸体はトレイに対し軸回転が可能になるため、スピンドルモータが軸回転駆動されることによって、そのディスクは支障なく軸回転でき、その結果として、ディスクドライブ装置として実用的な機能を達成できる。
【0037】
更に、前記クランプ部材に永久磁石又は磁性体が内包され、前記スピンドルモータの上端に前記永久磁石又は前記磁性体と磁気的に引き合う磁性体又は永久磁石が内包されていると、永久磁石と磁性体との磁気的な引力の作用によって、ローディング位置でのクランプ部材とスピンドルモータとによるディスクの挟持をより強固にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態であるディスクドライブ装置の縦断面図である。
【図2】本考案の一実施形態であるディスクドライブ装置の動作を説明する要部拡大の縦断面図である。
【図3】従来のディスクドライブ装置の縦断面図である。
【図4】従来のディスクドライブ装置の動作を説明する要部拡大の縦断面図である。
【符号の説明】
1 シャーシ
2 トレイ
4 クランプ部材
7 永久磁石
9 可動部材
10 スピンドルモータ
11 ドーム状体
12 磁性体
13 中間軸体
13a 上側鍔部
13b 下側鍔部
13c 突出部
D ディスク
Claims (5)
- 情報記録媒体である大径又は小径のディスクを選択的に水平に支持したまま、本体に対して外部のイジェクト位置と内部のローディング位置との間を水平方向に進退するトレイを備え、前記トレイの底壁に、情報記録媒体である大径のディスクを水平に収容してこのディスクの下面の外縁部を支持する大径用円形凹部、及びこの大径用円形凹部と同軸状で小径のディスクを水平に収容してこのディスクの下面の外縁部を支持する小径用円形凹部が形成されたディスクドライブ装置において、
前記トレイの底壁は、前記大径用円形凹部及び前記小径用円形凹部が形成されることなく平坦であって、
前記トレイには、前記ディスクと同軸状で前記トレイの底壁を貫通し軸回転及び軸方向移動が可能な、2つの樹脂成型品より組み合わされてなる中間軸体が設けられ、この中間軸体の上端には、鍔部及び前記ディスクの中心穴と略同径のドーム状の突出部が形成されており、
前記中間軸体は、前記鍔部の下面が前記トレイの底壁の上面に当接して下方向への移動が規制されながら、前記突出部に前記ディスクの中心穴が嵌め合わされて前記ディスクの下面の内縁部を支持し、
更に、前記ローディング位置での前記トレイにおける前記中間軸体の下方に、上端に磁性体が内包されたスピンドルモータが上下動可能に備えられ、前記中間軸体の上方に、下方向への移動が規制されながら軸回転及び軸方向移動が可能な、永久磁石が内包されたクランプ部材が備えられていて、
前記スピンドルモータの上動により、前記スピンドルモータの上端が前記中間軸体の下端に連結されて前記中間軸体及び前記ディスクが上方向に移動されるとともに、前記クランプ部材の下端が前記ディスクの上面の内縁部に当接して前記鍔部の上面とで前記ディスクが挟持されることを特徴とするディスクドライブ装置。 - 情報記録媒体であるディスクを水平に支持したまま、本体に対して外部のイジェクト位置と内部のローディング位置との間を水平方向に進退するトレイを備えたディスクドライブ装置において、
前記トレイには、前記ディスクと同軸状で前記トレイの底壁を貫通し軸回転及び軸方向移動が可能な中間軸体が設けられ、この中間軸体の上端には、鍔部及び前記ディスクの中心穴と略同径の突出部が形成されており、
前記中間軸体は、前記鍔部の下面が前記トレイの底壁の上面に当接して下方向への移動が規制されながら、前記突出部に前記ディスクの中心穴が嵌め合わされて前記ディスクの下面の内縁部を支持することを特徴とするディスクドライブ装置。 - 前記中間軸体は、複数の樹脂成型品より組み合わされてなることを特徴とする請求項2に記載のディスクドライブ装置。
- 前記ローディング位置での前記トレイにおける前記中間軸体の下方に、スピンドルモータが上下動可能に備えられ、前記中間軸体の上方に、下方向への移動が規制されながら軸回転及び軸方向移動が可能なクランプ部材が備えられていて、
前記スピンドルモータの上動により、前記スピンドルモータの上端が前記中間軸体の下端に連結されて前記中間軸体及び前記ディスクが上方向に移動されるとともに、前記クランプ部材の下端が前記ディスクの上面の内縁部に当接して前記鍔部の上面とで前記ディスクが挟持されることを特徴とする請求項2又は3に記載のディスクドライブ装置。 - 前記クランプ部材に永久磁石又は磁性体が内包され、前記スピンドルモータの上端に前記永久磁石又は前記磁性体と磁気的に引き合う磁性体又は永久磁石が内包されていることを特徴とする請求項4に記載のディスクドライブ装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003002674U JP3097753U (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | ディスクドライブ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003002674U JP3097753U (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | ディスクドライブ装置 |
Publications (1)
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JP3097753U true JP3097753U (ja) | 2004-02-05 |
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ID=43251543
Family Applications (1)
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JP2003002674U Expired - Fee Related JP3097753U (ja) | 2003-05-13 | 2003-05-13 | ディスクドライブ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3097753U (ja) |
-
2003
- 2003-05-13 JP JP2003002674U patent/JP3097753U/ja not_active Expired - Fee Related
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