JP2000199243A - バックホウ - Google Patents

バックホウ

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JP2000199243A
JP2000199243A JP11001081A JP108199A JP2000199243A JP 2000199243 A JP2000199243 A JP 2000199243A JP 11001081 A JP11001081 A JP 11001081A JP 108199 A JP108199 A JP 108199A JP 2000199243 A JP2000199243 A JP 2000199243A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブームを停止位置手前で誤って停止させたと
きの所定停止位置へ移動させるための再起動での立ち上
げ時や、通常のブームの立ち上げ時における増速駆動に
おける衝撃を小さなものにできるバックホウを提供す
る。 【解決手段】 バックホウ装置1のブーム5を立ち上げ
姿勢での終端停止位置近くで予め設定してある所定の減
速特性で漸次減速して該終端停止位置に停止させるブー
ム用クッション制御手段Dbを備えるとともに、該ブー
ム用クッション制御手段Dbによる漸減速範囲の途中に
おいて停止させた前記ブーム5を再起動して前記終端停
止位置に移動させる際には、所定の前記減速特性に基づ
く速度にまでの増速を緩慢に行わせるように構成してあ
るバックホウ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋回台に起伏揺動
自在に装備されたブームと、該ブームの先端部に土砂掻
き込み方向で揺動自在に支持されたアームと、該アーム
の先端部に土砂掻き込み方向で揺動自在なバケットを支
持してバックホウ装置を構成して備えるバックホウに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のバックホウにあって
は、掘削した土砂を捨てるためブームを旋回台に対して
起立姿勢となるように立ち上げ、そのブームを所定の起
立姿勢で停止する際、停止ショックを小さくするため
に、停止位置の手前から減速していくように制御してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記バック
ホウにおいては、一定の減速特性に基づきブーム用油圧
アクチュエータを自動的に減速制御するものとなってい
たから、作業者が誤って人為操作することでブームをそ
の減速範囲内において停止させてしまうことがあった。
そのため作業者がブームが終端位置まで再度起動して移
動させる際に、従来のバックホウでは、ブームの作動の
増速が前記減速特性と一致する速度まで急になされるも
のとなっており、それによって比較的急速に増速がなさ
れその増速時に衝撃が生じ易いため、その衝撃で、土砂
をすくった状態のバケットから土砂がバックホウの機体
上等にこぼれ落ちたり、その衝撃が作業者にとって不快
なものとなる虞れが高かった。
【0004】また、アームがブームの基端部から離れた
状態でのブームの立ち上げ時と、ある程度アームがブー
ムの基端部寄りに位置する状態のときのブームの立ち上
げ時とで従来は、その起動時のブーム用油圧シリンダの
駆動出力の立ち上げゲインが迅速な立ち上げを行うよう
に一定のものに設定されていたが、特に立ち上げ状態に
近いブーム姿勢で立ち上げ作動させる際に起動時のショ
ックが大きく、バケットにすくった土砂がそのショック
でこぼれ落ちたりする虞れが高かった。
【0005】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、ブームを停止位置手前で誤って停止させたと
きの所定停止位置へ移動させるための再起動での立ち上
げ時や、通常のブームの立ち上げ時における衝撃を小さ
なものにできるバックホウの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(構成) 本発明の請求
項1にかかるバックホウは、バックホウ装置のブームを
立ち上げ姿勢での終端停止位置近くで予め設定してある
所定の減速特性で漸次減速して該終端停止位置に停止さ
せるブーム用クッション制御手段を備えるとともに、該
ブーム用クッション制御手段による漸減速範囲の途中に
おいて停止させた前記ブームを再起動して前記終端停止
位置に移動させる際には、所定の前記減速特性に基づく
速度にまでの増速を緩慢に行わせるように構成してある
ことを特徴構成とする。
【0007】(作用) 本発明の請求項1にかかる構成
によれば、バックホウ装置のブームを立ち上げ姿勢での
終端停止位置へ停止させる所定の減速特性で漸次減速し
ていく途中で停止状態にしてしまったときに、再度起動
して前記終端停止位置へ停止させる際、その再起動時の
増速を緩慢にして減速特性に基づく速度に達するように
しているので、その増速時のブームひいてはバケットや
機体に生じる衝撃や振動を小さなものにできる。
【0008】(効果) 従って、本発明の請求項1にか
かる構成によれば、減速作用範囲での途中において一旦
停止状態となったブームの立ち上げを再起動する際に、
増速を緩慢にすることでその起動時の衝撃や振動が小さ
いものになるから、その起動時のバケットの振動も小さ
くなることでバケットからの土砂のこぼれ落ちも抑制で
きるとともに、操縦作業者への不快感も弱めることがで
きる。
【0009】(構成) 本発明の請求項2にかかるバッ
クホウは、バックホウ装置のアームの先端とブーム基端
部との間の距離が小であるほど、前記バックホウ装置の
ブームを起立側に作動させる際のブーム用油圧シリンダ
における駆動速度の立ち上げ特性のゲインが小さくなる
ように構成してあることを特徴構成とする。
【0010】(作用) 本発明の請求項2にかかる構成
によれば、ブームの基端部とアームの先端との間の距離
が小であるほど土砂のバケットからのこぼれ落ちを抑制
するためにブームの停止への減速制御を衝撃の小さなも
のとなるようにしなければならないのであって、そのた
め、ブームの起立作動時のブーム用油圧シリンダの駆動
制御を、ブームの基端部とアームの先端との間の距離が
小であるほど駆動時の立ち上がりが急速でなく緩慢なも
のとなるので、そのブームの立ち上げ時にブーム及びア
ームに作用する慣性力は小さなものに維持できる。よっ
て、搭乗運転部とアームの先端との間の距離が異なる場
合でも同様の衝撃の生じにくい状態でブームを停止させ
ることができる。
【0011】(効果) 従って、本発明の請求項2にか
かる構成によれば、ブームの起立作動時において、搭乗
運転部とアーム先端との距離に基づいてブームの停止時
の減速制御を、衝撃の発生の抑制される適宜な減速駆動
を行えるので、ブームに対するアームの姿勢が異なる各
種の状態に応じて一定の停止感覚となり、作業者にとっ
ても安心感を与えて、作業し易いものにできるととも
に、土砂がバケットからこぼれ落ちることの抑制も搭乗
運転部近くで図ることができるに至った。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1に小旋回型バックホウが示
され、1はバックホウ装置、2は機台としての旋回台、
3は走行機台、4はクローラ走行装置、50はドーザで
あり、バックホウ装置1は、ブーム5、アーム6、バケ
ット7等を備えるとともに、ブーム5は、基端側ブーム
5xと先端側ブーム5zとを、中間ブーム5yで連結し
た平行オフセット構造に構成されている。
【0013】図2に油圧回路の概略が示され、ドーザシ
リンダ用制御弁29、バケットシリンダ7c用制御弁3
0、左走行モータ31用制御弁32、ブームシリンダ5
c用制御弁9、アームシリンダ6c用制御弁10、右走
行モータ33用制御弁34、旋回モータ45用制御弁3
5、オフセットシリンダ36用制御弁37、サービス用
制御弁38が備えられている。運転部44における座席
46の両脇夫々に、十字操作型の操作レバー47,48
が配置されている。一方がブーム−バケット用であり、
他方はアーム−旋回用である。
【0014】図4に示すように、操作ペダル53が運転
部44の前側に備えてあり、制御装置26に入力される
操作ペダル53の操作信号に基づいてオフセット制御弁
37が切換操作される。操作レバー47,48の操作量
検出用の各ポテンショメータ49,50,51,52が
制御装置26に接続され、電気的に電磁比例減圧弁型の
各パイロット弁9a,9b,10a,10b,30a,
30b,35a,35b,37a,37bを操作する構
造である。そして、各制御弁9,10,30,35,3
7に対して、負荷圧よりも僅かに高い圧力で吐出される
可変容量型の油圧ポンプ8を備えたL/Sシステムと、
騒音や省エネルギーの点で好ましいオートアイドル(A
I)システムとを備えてあり、以下に説明する。
【0015】図2における二点鎖線で囲まれたブームシ
リンダ5cとアームシリンダ6cとに関する部分を抜粋
した主要部の原理回路図が図3に示され、8はエンジン
19で駆動される前述した可変容量型の油圧ポンプ、1
3は油圧ポンプ8の単位時間当たりの吐出油量を可変設
定する流量調節機構である。流量調節機構13は、メイ
ンポンプ8の吐出圧で作動する馬力制御シリンダ13A
と、調節ポンプ18で駆動される流量制御シリンダ13
Bとで構成されている。
【0016】又、調節シリンダ13に対する圧力補償型
の流量調節弁14が設けてある。11はブーム用で12
はアーム用の各コンペンセータ(圧力補償弁)であり、
ブーム用制御弁9とアーム用制御弁10における供給側
油路に絞り弁9s,10sが装備されている。尚、ブー
ム用及びアーム用の制御弁9,10以外の各制御弁2
9,30,32,34,35,37,38の弁構造(操
作構造は除く)は全てブーム用及びアーム用の制御弁
9,10と基本的には同じものである。
【0017】各コンペンセータ11,12は、各供給側
絞り弁9s,10sに対する圧油供給下手側に位置し、
かつ、各アクチュエータ5c,6cに対する圧油供給上
手側に配置されている。そして、各コンペンセータ1
1,12に対する圧油供給下手側であり、かつ、各アク
チュエータ5c,6cに対する圧油供給上手側部分と各
コンペンセータ11,12のバネ側油室とを連通する低
圧側油路11t,12tを設けてある。
【0018】各コンペンセータ11,12に対する圧油
供給上手側であり、かつ、各供給側油路の絞り弁9s,
10sに対する圧油供給下手側部分と、各コンペンセー
タ11,12の反バネ側油室とを連通する高圧側油路1
1k,12kを設けてある。各コンペンセータ11,1
2は、流路断絶側に付勢する圧縮バネ17が備えられた
定差減圧弁に構成され、これによってアフターオリフィ
ス型のロードセンシング回路を構成してある。
【0019】流量制御弁14のバネ側油室14xと各供
給側絞り弁9s,10sに対する圧油供給下手側部分と
を連通する第1低圧側油路14tを設けてあり、各低圧
側油路11t,12tに第1低圧側油路14tが連通し
ている。各制御弁9,10の供給ポート9p,10pに
連通される第2油路15と、流量制御弁14におけるバ
ネ側油室14xと反対側の油室とを専用の接続油路16
で連通してある。又、流量制御弁14の切換わり時にお
ける調節シリンダ13に対する圧は、油圧ポンプ8とと
もにエンジン駆動される専用の調節ポンプ18で賄うよ
うに構成してある。
【0020】つまり、第1油路14tと、制御弁9,1
0の各供給ポート9p,10pに連通する第2油路15
との差圧を所定値に維持するように調節シリンダ13を
操作する流量制御弁14を設けて負荷制御手段Aが構成
されている。
【0021】そして、エンジン回転数を人為操作で調節
設定するアクセルレバー24の操作量を電気的に検出す
る第1ポテンショメータ25と、ガバナー(回転数調節
手段の一例)20のガバナレバー21を駆動操作するギ
ヤードモータ22と、ブームシリンダ5c等の油圧アク
チュエータが作動しているか否かを検出する作動検出手
段23とを備え、油圧アクチュエータの停止時にはエン
ジン回転数をアイドリング側に変更操作するとともに、
油圧アクチュエータの作動時にはエンジン回転数をアク
セルレバー24による設定値に操作するように、第1ポ
テンショメータ25とギヤードモータ22とを連係する
アクセル制御手段Cを備えてある。
【0022】図4に示すように、ガバナレバー21の操
作位置を検出するフィードバック用の第2ポテンショメ
ータ27、ギヤードモータ22、前述した第1低圧側油
路(第1油路に相当)14tの圧を検出する圧力センサ
からなる作動検出手段23、及び、第1ポテンショメー
タ25を連係するアクセル制御手段Cを制御装置26に
備えてある。
【0023】つまり、アイドリング位置iにあるハンド
アクセルレバー24を操作して、作業状態におけるエン
ジン回転数(通常はフルアクセル位置mにセットするこ
とが多い)を設定し、作業状態であればその設定回転数
が維持され、非作業時(無負荷時)にはアクセルレバー
24が例えば位置mにセットされたままとしながらエン
ジン回転数をアイドリング状態に落とすのである。この
場合では、圧力センサ23によって作動検出手段が構成
されている。
【0024】又、絞り弁9s,10sの絞り量を変更調
節可能な流量調節手段Bを設け、エンジン回転数が高め
られるとブームシリンダ5c等の油圧アクチュエータの
駆動速度が速くなり、エンジン回転数が低められると油
圧アクチュエータの駆動速度が遅くなるように、第2ポ
テンショメータ27と流量調節手段Bとを連係する速度
制御手段Eを制御装置26に備えてある。
【0025】流量調節手段Bは、各コンペンセータ1
1,12がわの各低圧油路11t,12tと第1低圧油
路14tとを電磁高速応答弁28を介して接続させるこ
とから構成されている。そして、電磁高速応答弁28
は、通常位置bでは各低圧側油路14t,11t,12
tを連通し、高圧位置aではコンペンセータがわの両低
圧側油路11t,12tと高圧がわの第2油路15とが
連通油路21aによって連通される2位置切換弁構造に
構成されている。
【0026】電磁高速応答弁28の作動によってコンペ
ンセータ11,12の低圧側油路11t,12tに作用
する油圧をアクチュエータ5c,6cの負荷圧とポンプ
の吐出圧との中間値に設定できて、コンペンセータ1
1,12による差圧維持作用によってコンペンセータ1
1,12への供給圧を、電磁高速応答弁28が通常位置
bにある場合よりも高めるようになる。すると、第1低
圧側油路14tと調節ポンプ18の吐出圧との差圧を一
定に維持する機能上、コンペンセータ11,12の上手
側にある絞り弁9s,10sでの差圧を低めるように、
すなわち絞り弁9s,10sの絞り量を小さく、つまり
は制御弁9,10の開度を小さくするように制御され、
その結果、アクチュエータ5c,6cへの供給油量が減
じられて駆動速度が遅くなるのである。この作用は、負
荷圧とポンプ差圧との差圧に基づく制御構造上、負荷が
変動しても維持される。
【0027】逆に、コンペンセータ11,12への供給
圧を低くすると、絞り弁9s,10sでの差圧を高める
ように、すなわち絞り弁9s,10sの絞り量を大き
く、すなわち制御弁9,10の開度を大きくするように
制御され、アクチュエータ5c,6cへの供給油量が増
大して駆動速度が速くなる。
【0028】そして、エンジン19の回転数を検出する
第2ポテンショメータ27と、電磁高速応答弁28と、
間欠作動時間のデューティー比を可変調節する設定器3
9と、自動制御モードと手動制御モードとの切換スイッ
チ40とを制御装置26に接続して、コンペンセータ1
1,12での分圧を変更設定するように構成されてい
る。つまり、前記分圧の変更によって、絞り弁9s,1
0sの開度を変更調節可能な流量調節手段Bが構成され
ている。流量調節手段Bは、高圧位置aに復帰付勢され
る電磁高速応答弁28を、油圧ポンプ8の吐出油路であ
る高圧油路に接続させる通常位置bに操作するための通
電を間欠的に行う間欠作動と、その間欠時間を可変設定
する間欠制御を行う機能を有している。
【0029】速度制御手段Eの作用を説明すれば、先
ず、切換スイッチ40を自動制御モードに操作して電磁
高速応答弁28への通電を間欠的に行わせるとともに、
その間欠時間の1サイクル中における通電時間割合、す
なわちデューティー比をエンジン19の回転数が低いと
小にするように連係される。これにより、掘削作業中に
旋回速度を遅くしたいといった場合にはアクセルレバー
24を操作してエンジン回転数を低くすれば良く、逆に
駆動速度を速くしたい場合にはエンジン回転数を高くす
れば良い。
【0030】又、アクチュエータの駆動速度を意図的に
変更したい場合には、切換スイッチ40を手動操作モー
ドに操作して、第2ポテンショメータ27と制御装置2
6との連係を絶つ。すると、デューティー比が設定器3
9によって決定される状態になり、その設定器39の人
為操作によってコンペンセータ11,12への供給圧
を、アクチュエータ5c,6cの負荷圧とポンプ吐出圧
との間の任意の値に設定でき、アクチュエータ5c,6
cの駆動速度をエンジン回転数とは無関係に調節するこ
とができる。
【0031】次に、クッション制御装置について説明す
る。各制御弁9,10,30,35,37の中立位置へ
の切換えに伴って、油圧アクチュエータの駆動速度を漸
減して停止させるクッション手段Dを備えている。一例
を上げると、操作レバー47を中立操作するとブーム上
げ又は下げの位置にあるブーム用制御弁9が中立位置に
戻ることによってブームシリンダ5cの伸長又は短縮動
が停止するのであるが、そのときのブーム用パイロット
弁9a,9bへの供給電流を制御して、徐々にブームシ
リンダ5cへの油路を閉じ操作するのである。つまり、
圧油供給を即座に断つと慣性によって停止衝撃が生じる
ので、クッション手段Dはそれを防止するべくアクチュ
エータ速度を減速して止める漸減作用を行うのである。
【0032】そして、ブームシリンダ5cの伸縮速度等
の油圧アクチュエータ速度を検出する速度検出手段Fを
備え、ブーム用制御弁9等の制御弁の中立操作時におけ
るブームシリンダ5c等の油圧アクチュエータの駆動速
度が速いと漸減作用を強化し、かつ、油圧アクチュエー
タの駆動速度が遅いと漸減作用を弱化させるように制御
するクッション作用調節手段Gを備えてある。
【0033】速度検出手段Fは、アクセルレバー24の
操作位置を検出する第1ポテンショメータ(電流指示手
段Hの一例)25の制御装置26への出力信号電流を検
出することで構成されている。前述したように、このL
/Sシステムではアクセル操作によるエンジン回転数変
動によってアクチュエータ速度も同調して変動するの
で、電磁高速応答弁28のソレノイド(電気クアチュエ
ータの一例)28aを作動させる出力電流を指示する信
号電流、又は、ガバナレバー21操作用ギヤードモータ
(電気アクチュエータの一例)22を作動させる出力電
流を指示する信号電流の値を検出することにより、アク
チュエータ速度を割り出せるのである。つまり、流量調
節手段Bの変更調節操作を電気アチュエータで行うよう
に構成するとともに、その電気アクチュエータへの供給
電流値を決める電流指示手段Hを備え、この電流指示手
段Hによる指示値を検出することによって速度検出手段
Fが構成されている。
【0034】実際の挙動としては、操作レバー47を中
立位置以外の位置から中立操作すると、図5に示すよう
に、その信号電流(ゲイン)を漸減して零にするように
制御され、そうなると図6に示すように、制御弁9の開
度が漸減して全閉に、すなわちブームシリンダ5cの伸
縮速度が減速して停止するようになる。この場合では、
ブームシリンダ5cの伸縮速度が最大であるとき(図
5,図6の実線ライン)に中立操作してから実際に停止
するまでの時間を基準として減速度を設定してあり、伸
縮速度がやや速い速度中(図5,図6の一点鎖線ライ
ン)ときや遅い速度小(図5,図6の二点鎖線ライン)
のときには中立操作してもそのときの信号電流(ゲイ
ン)及びアクチュエータ速度が暫くそのまま続行される
状態(空動状態)の後に、設定された減速度で漸減され
る制御形態となる。
【0035】L/Sシステムを採る本バックホウにおい
て、ブームシリンダ5c等の油圧アクチュエータ速度が
決まる制御作動は、先ず、エンジン回転数を変える指示
としてアクセルレバー24を操作し、第1ポテンショメ
ータ25の変動によって制御電流(指示電流又は信号電
流)が変化し、それから、高速応答弁28への供給電
流、及びギヤードモータ22への供給電流が変化する。
ギヤードモータ22が動くとガバナレバー21の操作位
置が変化してエンジン回転数が変わり、その回転数変動
を第2ポテンショメータ27が検出して結果的にブーム
シリンダ5cの速度を変更する。又、高速応答弁28の
作動間隔が変わると分圧が、すなわち制御弁9内装絞り
弁9s前後の差圧(ゲイン圧)が変わり、その結果ブー
ムシリンダ5cの速度が変更されるのである。
【0036】次に、前記操作レバー47を操作して、ブ
ーム5を立ち上げ姿勢にするときの立ち上げ終端位置ま
で操作する際、その立ち上げ終端位置に停止するときに
ショックが生じないようにブーム5を漸次減速するブー
ム用クッション手段Dbについて説明する。すなわち、
操作レバー47をブーム上昇側に操作し続けている状態
にしていると、ブーム5が立ち上がっていって前記立ち
上げ終端位置に達すると必ず停止するよう制御している
のであって、その停止に伴うショックが生じないよう終
端位置の手前位置から漸次減速するのである。尚、途中
で操作レバー47を中立に操作すると、終端への減速制
御範囲内においてもブーム5の揺動が停止する。この減
速制御は、制御装置26で、自動時においてはエンジン
回転数に基づいて減速特性が演算設定される。すなわ
ち、基準減速曲線を中心として予め基準エンジン回転数
と実際のエンジン回転数との比を演算し、その比率で速
度の減速曲線を演算して算出し、その減速曲線に従う減
速となるように、制御するのである。次に、ブーム用ク
ッション手段Dbの作動範囲内に停止状態となっている
ものを、再度所定停止位置へブーム5を作動させる手段
について説明する。すなわち、図7に示すように、ブー
ム5を終端への減速制御範囲内において停止させたもの
を再始動すると、制御装置26における再始動制御手段
は、ブーム用クッション手段Dbによる減速特性(図7
における一点鎖線)へ戻るまでの立ち上げを緩慢に行う
ように増速特性を設定している。これにより、急速に減
速特性に一致することがないように、増速側の立ち上げ
が緩慢になるので、急に立ち上げるものに比較して、増
速時のショックがきわめて小さいものにできるに至っ
た。
【0037】そして、図1及び図4に示すように、アー
ム6の先端とブーム5の基端部との間の距離Lを、ブー
ム5の旋回台53に対する角度検出するポテンショメー
タ43と、アーム6のブーム5に対する相対角度を検出
するポテンショメータ42と、予め設定されているブー
ム長さやアーム長さとによって、制御装置26に備えた
ブーム立ち上げ起動制御手段Ddにおいて演算して算出
するようにしている。そして、このブーム立ち上げ起動
制御手段Ddは、その算出された距離Lが小であるほど
ブーム5を立ち上げ側に起動操作する際のトルクが小と
なっているので、起動時の衝撃が小さくなるよう、起動
信号の立ち上げゲインKを小さくして立ち上げをゆっく
り行うように設定している。(図8のグラフ参照)尚、
距離Lが最大の場合でも、そのブーム立ち上げ時の制御
電流やブーム用制御弁9に対するパイロット圧は、機体
の揺れが生じにくい立ち上がりとなっている。(図9の
グラフ参照)
【図面の簡単な説明】
【図1】バックホウを示す全体側面図
【図2】油圧回路の概略全体図
【図3】ブーム及びアーム用の油圧回路図
【図4】制御ブロック図
【図5】中立操作に伴う制御電流の変化グラフを示す図
【図6】中立操作に伴う制御弁の挙動変化グラフを示す
【図7】ブーム立ち上げ終端位置への減速並びに再起動
から停止までの制御電流(指示電流)とブーム位置との
関係を示すグラフ
【図8】請求項2に係る発明に関するグラフ
【図9】ブーム上げ操作と、パイロット圧、制御電流、
ブームの振動等を示すグラフ
【符号の説明】
1 バックホウ装置 5 ブーム 5c ブーム用油圧シリンダ 6 アーム Db ブーム用クッション制御手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックホウ装置のブームを立ち上げ姿勢
    での終端停止位置近くで予め設定してある所定の減速特
    性で漸次減速して該終端停止位置に停止させるブーム用
    クッション制御手段を備えるとともに、該ブーム用クッ
    ション制御手段による漸減速範囲の途中において停止さ
    せた前記ブームを再起動して前記終端停止位置に移動さ
    せる際には、所定の前記減速特性に基づく速度にまでの
    増速を緩慢に行わせるように構成してあるバックホウ。
  2. 【請求項2】 バックホウ装置のアームの先端とブーム
    基端部との間の距離が小であるほど、前記バックホウ装
    置のブームを起立側に作動させる際のブーム用油圧シリ
    ンダにおける駆動速度の立ち上げ特性のゲインが小さく
    なるように構成してあるバックホウ。
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