JP3445068B2 - 建機の油圧回路 - Google Patents
建機の油圧回路Info
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Description
ーンといった建機の油圧回路に係り、詳しくは、ブーム
シリンダ等の油圧アクチュエータ作動をショック少なく
円滑に停止させるクッション制御技術に関する。さらに
詳しくは、ロードセンシングシステムを採る建機に好適
なクッション制御技術を得る。
ては、特開平8‐81979号公報に示されたバックホ
ウ等が知られており、操作レバーを操作したままとして
も油圧シリンダが伸長側又は短縮側にフルストロークす
る場合には自動的に減速しながら止まるように制御され
ており、ショックなく掘削作業装置を停止させることが
できるものである。
のでは、油圧アクチェータのフルストローク時に作動す
る油路の絞り作用によるメカ的なクッション機能や、こ
れと、制御弁を徐々に閉じる絞り作用によるクッション
機能との双方を効かした手段が開示されるとともに、制
御弁の閉じ操作具合の変更により、停止の際の減速特性
を変更設定できる技術も示されている。
クッション機能はその作動特性が一義的なものであると
ともに、制御弁によるクッション機能もその特性が変更
できるものではあるが、設定してしまえばやはり一義的
に動作するものであり、作業状況によっては適切なクッ
ション機能が得られないことがある。すなわち、油圧ア
クチュエータの速度が速い場合には減速が足りずにショ
ックが出たり、速度が遅い場合には減速が効き過ぎて停
止動作が緩慢になり、作業能率上好ましくないといった
具合である。本発明の目的は、油圧アクチュエータ速度
が異なっても、その速度に適したクッション機能が現出
されるようにする点にある。
容量型の油圧ポンプと、アクチュエータへの圧油給排経
路に対する絞り弁を内装した制御弁と、油圧ポンプの単
位時間当たりの吐出量を可変設定する流量調節機構とを
備え、絞り弁に対する圧油供給下手側部分に連通する第
1油路と、制御弁の圧油供給ポートに連通する第2油路
との差圧を所定値に維持するように流量調節機構を操作
する負荷制御手段を備えた建機の油圧回路において、(ロ) エンジン回転数を検出する回転数検出手段と、
前記負荷制御手段における前記絞り弁の絞り量又は前記
差圧を変更調節可能な流量調節手段とを設け、エンジン
回転数が高くなると前記油圧アクチュエータの駆動速度
が速くなり、エンジン回転数が低くなると前記油圧アク
チュエータの駆動速度が遅くなるように前記回転数検出
手段と前記流量調節手段とを連係するとともに、 (ハ) 制御弁の中立位置への切換えに伴って、油圧ア
クチュエータの駆動速度を漸減して停止させるクッショ
ン手段と、油圧アクチュエータの速度を検出する速度検
出手段とを備え、制御弁の中立操作時における前記速度
検出手段によって検出された油圧アクチュエータ速度が
速いと漸減作用を強化し、かつ、前記速度検出手段によ
って検出された油圧アクチュエータ速度が遅いと漸減作
用を弱化させるように制御するクッション作用調節手段
を備えるとともに、(ニ) 前記 絞り量又は差圧を検出することによって速
度検出手段が構成されていることを特徴とする。
(ロ),(ハ)の構成を備え、かつ、 (ホ) 前記 流量調節手段の変更調節操作を電気アチュ
エータで行うように構成し、その電気アチュエータへの
供給電流値を検出することによって前記速度検出手段が
構成されていることを特徴とする。
(ロ),(ハ)の構成を備え、かつ、 (ヘ) 前記 流量調節手段の変更調節操作を電気アチュ
エータで行うように構成するとともに、その電気アチュ
エータへの供給電流値を決める電流指示手段を備え、こ
の電流指示手段による指示値を検出することによって前
記速度調節手段が構成されていることを特徴とする。
(ロ),(ハ)の構成を備え、かつ、 (ト) 前記 絞り弁の圧供給上手側と下手側との圧力差
を検出することによって前記速度検出手段が構成されて
いることを特徴とする。
シング(以下、L/Sと略称する)システムに適したも
のとして構成することができる。L/Sでは、常に負荷
圧よりも僅かに高い圧が生じるようにポンプ吐出量を制
御するものであり、ポンプ最大容量の範囲内では負荷圧
やエンジン回転数の変化に拘らずにアクチュエータ速度
が所定の値に維持される特徴があるが、請求項1の構成
によれば、エンジン回転数の検出手段と流量調節手段と
の連係によって、 エンジン回転数の増減に応じて油圧ア
クチュエータ速度を増減できるものであり、従来の建機
に慣れた感覚で操縦できる好ましいものである。
は、その制御のために備えられた流量調節手段、すなわ
ち、絞り弁の絞り量又は差圧を検出する機能によって油
圧アクチュエータの移動速度を検出する速度検出手段が
構成できるようになる。つまり、前述したように、L/
Sでは流量調節手段の操作でアクチュエータ速度を変え
る構成であるから、絞り量又は差圧という流量調節手段
におけるパラメータを捉えることによってそのときの油
圧アクチュエータ速度を割り出すことができ、それによ
って、制御弁の中立操作時における油圧アクチュエータ
速度が速いと漸減作用を強化し、かつ、油圧アクチュエ
ータ速度が遅いと漸減作用を弱化させるように制御する
クッション作用調節手段を機能させることができる。
作時における油圧アクチュエータの駆動速度が速いと漸
減作用を強化し、かつ、油圧アクチュエータの駆動速度
が遅いと漸減作用を弱化させるように制御するクッショ
ン作用調節手段を備えたものである。すなわち、油圧ア
クチュエータの駆動速度が速いときには減速時間や減速
範囲を多くしたり、減速度を増すとともにその作動時間
を長くする等して、油圧アクチュエータ速度の漸減作用
を強化する。そして、油圧アクチュエータの駆動速度が
遅い場合には減速時間や減速範囲を少なくしたり、減速
度を減らすとともにその作動時間を短くする等して、油
圧アクチュエータ速度の漸減作用を弱めるのである。つ
まり、アクチュエータ速度が速いとクッション性能が足
りずに停止ショックが大であるとか、アクチュエータ速
度が遅いとクッション性能が過剰になるということが改
善され、アクチュエータ速度に応じた好適なクッション
機能が現出されるようになる。
変更調節操作を電気アチュエータで行うように構成し、
その電気アチュエータへの供給電流値を検出することに
よって速度調節手段を構成するものである。すなわち、
絞り弁の絞り量又は差圧を電気アクチュエータで操作す
るから、その供給電流値をパラメータとして捉えること
で、そのときの油圧アクチュエータ速度を割り出すこと
ができ、従って、制御弁の中立操作時における油圧アク
チュエータ速度が速いと漸減作用を強化し、かつ、油圧
アクチュエータ速度が遅いと漸減作用を弱化させるよう
に制御するクッション作用調節手段を機能させることが
できる。
変更調節操作を電気アチュエータで行うように構成する
とともに、その電気アチュエータへの供給電流値を決め
る電流指示手段による指示値を検出することによって速
度調節手段を構成するものである。すなわち、絞り弁の
絞り量又は差圧を電気アクチュエータで操作するもので
は、その駆動用電流とは別に信号電流が存在するから、
その信号電流をパラメータとして捉えることで、そのと
きの油圧アクチュエータ速度を割り出すことができ、従
って、制御弁の中立操作時における油圧アクチュエータ
速度が速いと漸減作用を強化し、かつ、油圧アクチュエ
ータ速度が遅いと漸減作用を弱化させるように制御する
クッション作用調節手段を機能させることができる。
上手側と下手側との圧力差を検出することによって速度
検出手段を構成するものである。L/Sにおいて油圧ア
クチュエータ速度を決める根本要因は制御弁の開度であ
り、その開度は内装された絞り弁前後の差圧によって決
まるものである。従って、前記圧力差をパラメータとし
て捉えることで、そのときの油圧アクチュエータ速度を
割り出すことができ、制御弁の中立操作時における油圧
アクチュエータ速度が速いと漸減作用を強化し、かつ、
油圧アクチュエータ速度が遅いと漸減作用を弱化させる
ように制御するクッション作用調節手段を機能させるこ
とができる。
アクチュエータ速度に応じたクッション制御が可能にな
り、アクチュエータ速度が速いときの停止ショックや、
アクチュエータ速度が遅いときの緩慢な停止動作が解消
され、作業能率を改善できる速度対応型クッション制御
が行えるようになった。
Sシステムにおける制御基準である負荷圧とポンプ圧と
の差圧検出により、L/Sシステムを採用する建機に好
適な速度対応型クッション制御が行えるようになった。
路でも、L/Sシステムにおける油圧アクチュエータ速
度調節のために装備されている機器、或いはその制御手
段を利用する兼用化により、経済的にL/Sシステムを
採用する建機に好適な速度対応型クッション制御が行え
るようになった。
面に基づいて説明する。図1に建機の一例である小旋回
型バックホウが示され、1は掘削作業装置、2は旋回
台、3は走行機台、4はクローラ走行装置、28はドー
ザであり、掘削作業装置1は、ブーム5、アーム6、バ
ケット7等を備えるとともに、ブーム5は、基端側ブー
ム5xと先端側ブーム5zとを、中間ブーム5yで連結
した平行オフセット構造に構成されている。
リンダ用制御弁29、バケットシリンダ7c用制御弁3
0、左走行モータ31用制御弁32、ブームシリンダ5
c用制御弁9、アームシリンダ6c用制御弁10、右走
行モータ33用制御弁34、旋回モータ45用制御弁3
5、オフセットシリンダ36用制御弁37、サービス用
制御弁38が備えられている。運転部44における座席
46の両脇夫々に、十字操作型の操作レバー47,48
が配置されている。一方がブーム−バケット用であり、
他方はアーム−旋回用である。
台2の前側下部に備えてあり、制御装置26に入力され
る操作ペダル53の操作信号に基づいてオフセット制御
弁37が切換操作される。操作レバー47,48の操作
量検出用の各ポテンショメータ49,50,51,52
が制御装置26に接続され、電気的に電磁比例減圧弁型
の各パイロット弁9a,9b,10a,10b,30
a,30b,35a,35b,37a,37bを操作す
る構造である。そして、各制御弁9,10,30,3
5,37に対して、負荷圧よりも僅かに高い圧力で吐出
される可変容量型の油圧ポンプ8を備えたL/Sシステ
ムと、騒音や省エネルギーの点で好ましいオートアイド
ル(AI)システムとを備えてあり、以下に説明する。
ンダ5cとアームシリンダ6cとに関する部分を抜粋し
た主要部の原理回路図が図3に示され、8はエンジン1
9で駆動される前述した可変容量型の油圧ポンプ、13
は油圧ポンプ8の単位時間当たりの吐出油量を可変設定
する流量調節機構である。流量調節機構13は、メイン
ポンプ8の吐出圧で作動する馬力制御シリンダ13A
と、調節ポンプ18で駆動される流量制御シリンダ13
Bとで構成されている。
の流量調節弁14が設けてある。11はブーム用で12
はアーム用の各コンペンセータ(圧力補償弁)であり、
ブーム用制御弁9とアーム用制御弁10における供給側
油路に絞り弁9s,10sが装備されている。尚、ブー
ム用及びアーム用の制御弁9,10以外の各制御弁2
9,30,32,34,35,37,38の弁構造(操
作構造は除く)は全てブーム用及びアーム用の制御弁
9,10と基本的には同じものである。
絞り弁9s,10sに対する圧油供給下手側に位置し、
かつ、各アクチュエータ5c,6cに対する圧油供給上
手側に配置されている。そして、各コンペンセータ1
1,12に対する圧油供給下手側であり、かつ、各アク
チュエータ5c,6cに対する圧油供給上手側部分と各
コンペンセータ11,12のバネ側油室とを連通する低
圧側油路11t,12tを設けてある。
供給上手側であり、かつ、各供給側油路の絞り弁9s,
10sに対する圧油供給下手側部分と、各コンペンセー
タ11,12の反バネ側油室とを連通する高圧側油路1
1k,12kを設けてある。各コンペンセータ11,1
2に、流路断絶側に付勢する圧縮バネ17が備えられた
定差減圧弁に構成され、これによってアフターオリフィ
ス型のロードセンシング回路を構成してある。
給側絞り弁9s,10sに対する圧油供給下手側部分と
を連通する第1低圧側油路14tを設けてあり、各低圧
側油路11t,12tに第1低圧側油路14tが連通し
ている。各制御弁9,10の供給ポート9p,10pに
連通される第2油路15と、流量制御弁14におけるバ
ネ側油室14xと反対側の油室とを専用の接続油路16
で連通してある。又、流量制御弁14の切換わり時にお
ける調節シリンダ13に対する圧は、油圧ポンプ8とと
もにエンジン駆動される専用の調節ポンプ18で賄うよ
うに構成してある。つまり、第1油路14tと、制御弁
9,10の各供給ポート9p,10pに連通する第2油
路15との差圧を所定値に維持するように調節シリンダ
13を操作する流量制御弁14を設けて負荷制御手段A
が構成されている。
設定するアクセルレバー24の操作量を電気的に検出す
る第1ポテンショメータ25と、ガバナー(回転数調節
手段の一例)20のガバナレバー21を駆動操作するギ
ヤードモータ22と、ブームシリンダ5c等の油圧アク
チュエータが作動しているか否かを検出する作動検出手
段23とを備え、油圧アクチュエータの停止時にはエン
ジン回転数をアイドリング側に変更操作するとともに、
油圧アクチュエータの作動時にはエンジン回転数をアク
セルレバー24による設定値に操作するように、第1ポ
テンショメータ25とギヤードモータ22とを連係する
アクセル制御手段Cを備えてある。
作位置を検出するフィードバック用の第2ポテンショメ
ータ27、ギヤードモータ22、前述した第1低圧側油
路(第1油路に相当)14tの圧を検出する圧力センサ
23、及び、第1ポテンショメータ25を連係するアク
セル制御手段Cを制御装置26に備えてある。
アクセルレバー24を操作して、作業状態におけるエン
ジン回転数(通常はフルアクセル位置mにセットするこ
とが多い)を設定し、作業状態であればその設定回転数
が維持され、非作業時(無負荷時)にはアクセルレバー
24が位置mにセットされたままとしながらエンジン回
転数をアイドリング状態に落とすのである。この場合で
は、圧力センサ23によって作動検出手段が構成されて
いる。
節可能な流量調節手段Bを設け、エンジン回転数が高め
られるとブームシリンダ5c等の油圧アクチュエータの
駆動速度が速くなり、エンジン回転数が低められると油
圧アクチュエータの駆動速度が遅くなるように、第2ポ
テンショメータ27と流量調節手段Bとを連係する速度
制御手段Eを制御装置26に備えてある。
1,12がわの各低圧油路11t,12tと第1低圧油
路14tとを電磁高速応答弁28を介して接続させるこ
とから構成されている。そして、電磁高速応答弁28
は、通常位置bでは各低圧側油路14t,11t,12
tを連通し、高圧位置aではコンペンセータがわの両低
圧側油路11t,12tと高圧がわの第2油路15とが
連通油路21aによって連通される2位置切換弁構造に
構成されている。
ンセータ11,12の低圧側油路11t,12tに作用
する油圧をアクチュエータ5c,6cの負荷圧とポンプ
の吐出圧との中間値に設定できて、コンペンセータ1
1,12による差圧維持作用によってコンペンセータ1
1,12への供給圧を、電磁高速応答弁28が通常位置
bにある場合よりも高めるようになる。すると、第1低
圧側油路14tと油圧ポンプ18の吐出圧との差圧を一
定に維持する機能上、コンペンセータ11,12の上手
側にある絞り弁9s,10sでの差圧低めるように、す
なわち絞り弁9s,10sの絞り量を小さく、つまりは
制御弁9,10の開度を小さくするように制御され、そ
の結果、アクチュエータ5c,6cへの供給油量が減じ
られて駆動速度が遅くなるのである。この作用は、負荷
圧とポンプ差圧との差圧に基づく制御構造上、負荷が変
動しても維持される。
圧を低くすると、絞り弁9s,10sでの差圧高めるよ
うに、すなわち絞り弁9s,10sの絞り量を大きく、
すなわち制御弁9,10の開度を大きくするように制御
され、アクチュエータ5c,6cへの供給油量が増大し
て駆動速度が速くなる。
第2ポテンショメータ27と、電磁高速応答弁28と、
間欠作動時間のデューティー比を可変調節する設定器3
9と、自動制御モードと手動制御モードとの切換スイッ
チ40とを制御装置26に接続して、コンペンセータ1
1,12での分圧を変更設定するように構成されてい
る。つまり、前記分圧の変更によって、絞り弁9s,1
0sの開度を変更調節可能な流量調節手段Bが構成され
ている。流量調節手段Bは、高圧位置aに復帰付勢され
る電磁高速応答弁28を、油圧ポンプ8の吐出油路であ
る高圧油路に接続させる通常位置bに操作するための通
電を間欠的に行う間欠作動と、その間欠時間を可変設定
する間欠制御を行う機能を有している。
ず、切換スイッチ40を自動制御モードに操作して電磁
高速応答弁28への通電を間欠的に行わせるとともに、
その間欠時間の1サイクル中における通電時間割合、す
なわちデューティー比をエンジン19の回転数が低いと
小にするように連係される。これにより、掘削作業中に
旋回速度を遅くしたいといった場合にはアクセルレバー
24を操作してエンジン回転数を低くすれば良く、逆に
駆動速度を速くしたい場合にはエンジン回転数を高くす
れば良い。
変更したい場合には、切換スイッチ40を手動操作モー
ドに操作して、第2ポテンショメータ27と制御装置2
6との連係を絶つ。すると、デューティー比が設定器3
9によって決定される状態になり、その設定器39の人
為操作によってコンペンセータ11,12への供給圧
を、アクチュエータ5c,6cの負荷圧とポンプ吐出圧
との間の任意の値に設定でき、アクチュエータ5c,6
cの駆動速度をエンジン回転数とは無関係に調節するこ
とができる。
る。各制御弁9,10,30,35,37の中立位置へ
の切換えに伴って、油圧アクチュエータの駆動速度を漸
減して停止させるクッション手段Dを備えている。一例
を上げると、操作レバー47を中立操作するとブーム上
げ又は下げの位置にあるブーム用制御弁9が中立位置に
戻ることによってブームシリンダ5cの伸長又は短縮動
が停止するのであるが、そのときのブーム用パイロット
弁9a,9bへの供給電流を制御して、徐々にブームシ
リンダ5cへの油路を閉じ操作するのである。つまり、
圧油供給を即座に断つと慣性によって停止ショックが生
じるので、クッション手段Dはそれを防止するべくアク
チュエータ速度を減速して止める漸減作用を行うのであ
る。
の油圧アクチュエータ速度を検出する速度検出手段Fを
備え、ブーム用制御弁9等の制御弁の中立操作時におけ
るブームシリンダ5c等の油圧アクチュエータの駆動速
度が速いと漸減作用を強化し、かつ、油圧アクチュエー
タの駆動速度が遅いと漸減作用を弱化させるように制御
するクッション作用調節手段Gを備えてある。
操作位置を検出する第1ポテンショメータ(電流指示手
段Hの一例)25の制御装置26への出力信号電流を検
出することで構成されている。前述したように、このL
/Sシステムではアクセル操作によるエンジン回転数変
動によってアクチュエータ速度も同調して変動するの
で、電磁高速応答弁28のソレノイド(電気クアチュエ
ータの一例)28aを作動させる出力電流を指示する信
号電流、又は、ガバナレバー21操作用ギヤードモータ
(電気アクチュエータの一例)22を作動させる出力電
流を指示する信号電流の値を検出することにより、アク
チュエータ速度を割り出せるのである。つまり、流量調
節手段Bの変更調節操作を電気アチュエータで行うよう
に構成するとともに、その電気アクチュエータへの供給
電流値を決める電流指示手段Hを備え、この電流指示手
段Hによる指示値を検出することによって速度検出手段
Fが構成されている。
立位置以外の位置から中立操作すると、図6に示すよう
に、その信号電流(ゲイン)を漸減して零にするように
制御され、そうなると図7に示すように、制御弁9の開
度が漸減して全閉に、すなわちブームシリンダ5cの伸
縮速度が減速して停止するようになる。この場合では、
ブームシリンダ5cの伸縮速度が最大であるとき(図
6、図7の実線ライン)に中立操作してから実際に停止
するまでの時間を基準として減速度を設定してあり、伸
縮速度がやや速い速度中(図6、図7の一点破線ライ
ン)ときや遅い速度小(図6、図7の二点破線ライン)
のときには中立操作してもそのときの信号電流(ゲイ
ン)及びアクチュエータ速度が暫くそのまま続行される
状態(空動状態)の後に、設定された減速度で漸減され
る制御形態となる。
て、ブームシリンダ5c等の油圧アクチュエータ速度が
決まる制御作動は、図5に示すようになる。先ず、エン
ジン回転数を変える指示としてアクセルレバー24を操
作し、第1ポテンショメータ25の変動によって制御電
流(指示電流又は信号電流)が変化し、それから、高速
応答弁28への供給電流、及びギヤードモータ22への
供給電流が変化する。ギヤードモータ22が動くとガバ
ナレバー21の操作位置が変化してエンジン回転数が変
わり、その回転数変動を第2ポテンショメータ27が検
出して結果的にブームシリンダ5cの速度を変更する。
又、高速応答弁28の作動間隔が変わると分圧が、すな
わち制御弁9内装絞り弁9s前後の差圧(ゲイン圧)が
変わり、その結果ブームシリンダ5cの速度が変更され
るのである。
の減速開始時期をアクチュエータ速度が速いと早め(漸
減作用の強化)、遅いと遅らせる(漸減作用の弱化)も
のであり、中立操作と実際の停止位置とのズレは一定の
ものとなる手段である。それに対し、減速開始時期は中
立操作時に一律に合致させることにより、中立操作と実
際の停止位置とのズレが、アクチュエータ速度が遅いほ
ど小さくなるという手段でも良く、又、そのズレを極力
少なくするべく、アクチュエータ速度が速い程減速度を
大にするように制御させる手段でも良い。
4操作に伴う制御電流検出でアクチュエータ速度を割り
出すものであるが、図5に示す制御作動から示されるよ
うに、ギヤードモータ22や高速応答弁28への出力
(供給)電流値の検出、ガバナレバー21の操作位置検
出、分圧(ゲイン圧)検出、或いはエンジン回転数検出
等をパラメータとしてアクチュエータ速度を割り出すこ
ともできる。
り9sを可変型にするとか、流量制御弁14の戻しバネ
(符記せず)の強さを変える等でも良い。又、特開平8
−81979号公報に示されたように、アーム角センサ
41、オフセット角センサ42、ブーム角センサ43を
設けてバケット7の位置を検出するように回路構成し
(図4参照)、バケット7が運転部に所定距離よりも近
づくと自動的にバケット7の運転部への接近移動を止め
る自動干渉防止制御装置において、その自動制御に基づ
く油圧アクチュエータ停止時に、本願によるクッション
手段を用いると好都合である。
等と制御弁9等とをセットにして電気制御しているが、
パイロット弁を廃止して制御弁9等を電磁比例減圧弁と
して直接その制御弁9等を電気制御させるものでも良
い。
示す部分油圧回路図
ブロック図
ラフを示す図
図
Claims (4)
- 【請求項1】 (イ)作業装置駆動用の油圧アクチュエ
ータと、可変容量型の油圧ポンプと、前記アクチュエー
タへの圧油給排経路に対する絞り弁を内装した制御弁
と、前記油圧ポンプの単位時間当たりの吐出量を可変設
定する流量調節機構とを備え、前記絞り弁に対する圧油
供給下手側部分に連通する第1油路と、前記制御弁の圧
油供給ポートに連通する第2油路との差圧を所定値に維
持するように前記流量調節機構を操作する負荷制御手段
を備えた建機の油圧回路において、 (ロ)エンジン回転数を検出する回転数検出手段と、前
記負荷制御手段における前記絞り弁の絞り量又は前記差
圧を変更調節可能な流量調節手段とを設け、エンジン回
転数が高くなると前記油圧アクチュエータの駆動速度が
速くなり、エンジン回転数が低くなると前記油圧アクチ
ュエータの駆動速度が遅くなるように前記回転数検出手
段と前記流量調節手段とを連係するとともに、 (ハ) 前記制御弁の中立位置への切換えに伴って、前記
油圧アクチュエータの駆動速度を漸減して停止させるク
ッション手段と、前記油圧アクチュエータの移動速度を
検出する速度検出手段とを備え、前記制御弁の中立操作
時における前記速度検出手段によって検出された前記油
圧アクチュエータの駆動速度が速いと前記漸減作用を強
化し、かつ、前記速度検出手段によって検出された前記
油圧アクチュエータの駆動速度が遅いと前記漸減作用を
弱化させるように制御するクッション作用調節手段を備
えるとともに、(ニ) 前記絞り量又は前記差圧を検出することによって
前記速度検出手段が構成されている建機の油圧回路。 - 【請求項2】 請求項1に記載された(イ),(ロ),
(ハ)の構成を備え、かつ、下記(ホ)の構成を備えた
建機の油圧回路。(ホ) 前記流量調節手段の変更調節操作を電気アチュエ
ータで行うように構成し、その電気アチュエータへの供
給電流値を検出することによって前記速度検出手段が構
成されている。 - 【請求項3】 請求項1に記載された(イ),(ロ),
(ハ)の構成を備え、かつ、下記(ヘ)の構成を備えた
建機の油圧回路。(ヘ)前 記流量調節手段の変更調節操作を電気アチュエ
ータで行うように構成するとともに、その電気アチュエ
ータへの供給電流値を決める電流指示手段を備え、この
電流指示手段による指示値を検出することによって前記
速度検出手段が構成されている。 - 【請求項4】 請求項1に記載された(イ),(ロ),
(ハ)の構成を備え、かつ、下記(ト)の構成を備えた
建機の油圧回路。(ト) 前記絞り弁の圧供給上手側と下手側との圧力差を
検出することによって前記速度検出手段が構成されてい
る。
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JPH1054059A JPH1054059A (ja) | 1998-02-24 |
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- 1996-08-09 JP JP21067396A patent/JP3445068B2/ja not_active Expired - Fee Related
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