JPH1150494A - 建機の油圧回路 - Google Patents

建機の油圧回路

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JPH1150494A
JPH1150494A JP9205606A JP20560697A JPH1150494A JP H1150494 A JPH1150494 A JP H1150494A JP 9205606 A JP9205606 A JP 9205606A JP 20560697 A JP20560697 A JP 20560697A JP H1150494 A JPH1150494 A JP H1150494A
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JP
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pressure
valve
control
hydraulic
oil passage
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Application number
JP9205606A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Arii
一善 有井
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Kubota Corp
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Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧回路の見直しにより、L/Sシステムに
おける走行昇圧制御、及びA/I制御のための検出・判
断制御構造の簡単化又は廉価化を行う。 【解決手段】 A/I付きL/Sシステムにおいて、制
御弁が全て中立のときにはそれらのスプールに形成され
た開閉弁30v〜10v,32v,34vを素通りする
センターバイパス式制御油圧回路Hを設ける。油路最下
手側の右走行モータ用開閉弁34vとドレン手前の絞り
66との間に、A/I制御用の主油圧計23を接続し、
上手側の左走行モータ用開閉弁32vと、最下手側のア
ーム用開閉弁10vとの間に、走行昇圧制御用の副油圧
計49を接続する。左走行モータ用開閉弁32vと副油
圧計49への接続箇所との間に絞り67付きの排油路6
8を設ける。主油圧計23の検出圧の有無で作動検出手
段Cを、かつ、副油圧計49の検出圧の有無で作業状態
検出手段Gを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バックホウ等の建
機の油圧回路構造に係り、詳しくは、負荷に見合った分
だけの油圧動力をポンプ吐出させる負荷制御、所謂ロー
ドセンシング(以下、L/Sと略称する)システムと、
ブームシリンダや走行油圧モータ等の油圧アクチュエー
タが作動するとアクセルレバー通りにエンジン回転数を
上げ、停止すればアイドリング付近に落とすオートアイ
ドル(以下、A/Iと略称する)システムとを備えたも
のに関する。さらに詳しくは、L/Sシステムにおける
走行昇圧制御の検出手段と、A/I制御用の検出手段と
を1本の信号ラインから取り出せるようにして装置のコ
ンパクト化や廉価化を図る技術である。
【0002】
【従来の技術】L/S及びA/Iの両システムを備えた
ものとしては、先に出願した特願平7‐259662号
において提案したものがある。これは、左右の走行レバ
ーが互いに異なる位置に操作されているときには第1リ
リーフ弁(図3の符号40)のリリーフ圧(以下、第1
リリーフ圧と称呼する)を高め、泥濘地等の高負荷旋回
走行時でもL/Sシステムを採るが故のリリーフカット
制御(後述)が働くことによる旋回時の著しい速度低下
が生じないようにして、旋回走行性能を向上させる走行
昇圧制御を備えたものである。
【0003】又、L/Sシステムにおける低圧側の差圧
油路の圧を検出する手段(前記先願の図面における符号
23)を設け、その圧変動によって油圧アクチュエータ
が動いているか否かを判断することにより、エンジン回
転数を高低に自動調節するA/I制御を行わせていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、L
/Sシステムにおける旋回走行性能の向上が図れる走行
昇圧制御のための検出判断手段と、A/I制御のための
検出判断手段との双方を備えていて割高感があることか
ら、図15に示す原理図のように、双方の手段を集約化
させたものが考えられた。すなわち、油圧アクチュエー
タの制御弁30.34,32,10のスプールに3位置
切換式の開閉弁30v,34v1 ,32v1 ,10vを
形成し、各開閉弁をセンターバイパス式に接続してA/
Iシステム用の第1制御油圧回路HAを構成するととも
に、一対の走行用制御弁34,32についてはもう1個
の開閉弁34v2 ,32v2 を追加形成し、それら2個
の追加開閉弁34v2 ,32v2 を連通する走行昇圧制
御用の第2制御油圧回路HSを構成する。
【0005】つまり、2個の走行用制御弁34,32の
いずれかを中立以外の位置に切換えると第2制御油圧回
路HSが閉塞され、第2油圧計23Sによる回路圧の上
昇情報により、制御装置26が電磁弁Veを切換え、制
御ポンプ60で予圧を加えることで第1リリーフ弁40
のリリーフ圧を高める。そして、いずれの走行用制御弁
34,32も中立位置にあれば第2制御油圧回路HSが
開放され、第2油圧計23Sによる回路圧の下降情報に
よって制御装置26が電磁弁Veを切換え、第1リリー
フ弁40のリリーフ圧を、制御ポンプ60による予圧の
作用しない低圧にする走行昇圧制御が行われる。
【0006】又、作業用及び走行用の全ての制御弁を中
立操作すれば第1制御油圧回路HAが開放され、第1油
圧計23Aによる回路圧の下降情報によってエンジン回
転数をアイドリング側に落とし、いずれかの制御弁を中
立以外に位置に操作すれば第1制御油圧回路HAが閉塞
され、第1油圧計23Aによる回路圧の上昇情報によっ
てエンジン回転数をアクセルレバー通りに上げるA/I
制御が行われる。
【0007】しかしながら上記比較例技術では、走行昇
圧制御用とA/I制御用の2種の制御回路HS,HAが
必要になって構造が複雑になり、特に走行用制御弁が相
当に大型化するとともに、第1リリーフ弁40の昇圧用
に高価な電磁弁Veが必要になる等、さらなる改善の余
地が残されているように思える。そこで本発明の目的
は、油圧回路の見直しにより、L/Sシステムにおける
走行昇圧制御、及びA/I制御のための検出・判断手段
の構造簡単化や廉価化を図る点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔構成〕第1発明は、(イ)複数の油圧アクチュエータ
と、可変容量型の油圧ポンプと、アクチュエータへの圧
油供給経路に対する絞り弁を内装した制御弁と、油圧ポ
ンプの単位時間当たりの吐出量を可変設定する流量調節
機構とを備え、絞り弁に対する圧油供給下手側部分に連
通する第1油路と、制御弁の供給ポートに連通する第2
油路との差圧を所定値に維持するように流量調節機構を
操作する負荷制御手段を備えるとともに、第1油路と第
2油路との所定値よりも大きい差圧によって第2油路に
対して作用するアンロード弁と、第1油路に作用する第
1リリーフ弁と、第2油路に作用する第2リリーフ弁と
を備え、アクセル操作具の操作量を検出する操作量検出
手段と、エンジン回転数調節手段を駆動操作する操作ア
クチュエータと、油圧アクチュエータが作動しているか
否かを検出する作動検出手段とを備え、油圧アクチュエ
ータの停止時にはエンジン回転数をアイドリング側に変
更操作し、かつ、油圧アクチュエータの作動時にはエン
ジン回転数をアクセル操作具による設定値に戻し操作す
るように、操作量検出手段と操作アクチュエータとを連
係するアクセル制御手段を備え、第1リリーフ弁のリリ
ーフ圧と所定差圧との和が、第2リリーフ弁のリリーフ
圧を下回る低圧状態と上回る高圧状態とを選択設定可能
となるように、第1リリーフ弁のリリーフ圧を可変設定
可能なリリーフ圧調節手段と、このリリーフ圧調節手段
の調節作動を司る作業状態検出手段とを設け、油圧アク
チュエータの制御弁各々のスプールに、該制御弁に応答
した数の切換え位置を備えた開閉弁を形成し、制御弁の
全てが中立位置にあるときには、走行用開閉弁がその他
の作業用開閉弁よりも制御ポンプに対する下手側位置と
なる状態で、該制御ポンプによる圧油がスプールを全て
素通りして排油されるセンターバイパス式の制御油圧回
路を設け、(ロ)この制御油圧回路における制御ポンプ
に対する最下手側位置の走行用開閉弁の下手側部分と排
油箇所との間に絞りを介装し、その絞りと最下手側走行
用開閉弁との間における油路の圧変動を検出する第1油
圧センサ、及び、作業用開閉弁のうちの制御ポンプに対
する最下手側の作業用開閉弁と、この最下手側作業用開
閉弁に制御ポンプに対する下手側で隣合う上手側走行用
開閉弁との間における油路の圧変動を検出する第2油圧
センサを備え、作業状態検出手段を、第1油圧センサに
圧が立つか否かに基づいて判断するものに構成し、か
つ、作動検出手段を、第2油圧センサに圧が立つか否か
に基づいて判断するものに構成してあることを特徴とす
るものである。
【0009】第2発明は、第1発明において、上手側走
行用開閉弁と、第1油圧センサへの圧分岐箇所との間に
おける油路に、絞りを介した排油箇所を接続してあるこ
とを特徴とするものである。
【0010】第3発明は、請求項1における構成(イ)
を備えるとともに、(ハ)制御ポンプに対する最上手側
の走行用開閉弁と油圧ポンプとの間における油路の圧変
動を検出する第3油圧センサを設け、制御ポンプに対す
る下手側走行用開閉弁と、これの下手側で隣合う作業用
開閉弁との間における油路に、チェック弁と絞りとをこ
の順で通過させて油圧ポンプの吐出油を合流させる補助
制御油圧回路を構成し、絞りと最上手側作業用開閉弁と
の間の中間油路に圧が立つか否かで切換わり動作する2
位置切換弁を設け、チェック弁通過前の油路に連通する
第1入力ポートと、ドレンされる第2入力ポートと、第
4油圧センサに連通する出力ポートとを2位置切換弁に
備え、中間油路に圧が立つと、第4油圧センサが第2入
力ポート又は第1入力ポートに接続され、かつ、中間油
路に圧が立たないと第4油圧センサが第1入力ポート又
は第2入力ポートに接続されるように設定し作業状態検
出手段を、第4油圧センサに圧が立つか否かに基づいて
判断するものに構成し、かつ、作動検出手段を、第3油
圧センサに圧が立つか否かに基づいて判断するものに構
成してあることを特徴とする。
【0011】〔作用〕請求項1の構成によれば、詳しく
は実施形態の項において説明するが、以下の作用が得ら
れる。 (1) 開閉弁を通す油路、すなわち検出用の信号ラインは
1種類となって、各スプールに形成する開閉弁は制御弁
当たり1個で済むようになり、従来のように走行用制御
弁に2個の開閉弁を設ける場合に比べて、制御弁を小さ
くすることが可能になる。
【0012】(2) 制御油圧回路は走行用制御弁を圧油供
給方向で最下手側に配置したので、図6に示すように、
中立時及び走行時、すなわち、作業装置が動かないとき
には第1リリーフ圧が高圧となる走行昇圧状態に制御さ
れ、かつ、作業時及び作業・走行時、すなわち作業装置
が動くときには第1リリーフ圧が低圧となる非走行昇圧
状態に制御されるようになる。前述した比較例技術で
は、作業・走行時は第1リリーフ圧が高圧に制御され、
作業装置用油圧アクチュエータに規定以上の高圧油が作
用して耐久性の低下おそれがあるとか、ブーム用制御弁
のコンペンセータが閉じ勝手になってブームの昇降速度
が著しく遅くなるといった作業装置の作動不良の生じる
ことがあるに対し、本願のものではそれらの不都合が生
じないようになる。
【0013】(3) 例えば、制御弁を通る大流量の主油圧
回路の圧変動で、油圧アクチュエータの作動及び停止を
判断する手段では、ブーム下降とかアーム掻込み等のよ
うに、自重によって油圧アクチュエータに負圧が作用す
ることがあり、その方向に油圧アクチュエータを駆動さ
せても回路に圧が立たず、作業用油圧アクチュエータが
動いているにも拘わらずに「動いていない」とA/I制
御上で判断される誤作動のおそれがある。これに対し
て、本願のものでは、主油圧回路の圧変動ではなく、制
御油圧回路の圧変動から判断するものであるから、前述
したように負圧の作用する場合でも作業用油圧アクチュ
エータが作動しているか否かを確実に検出できるように
なる。
【0014】(4) 第1及び第2センサは共に低圧の信号
ラインの圧を検出する小規模なもので良く、高圧の主油
圧回路を検出する大規模なものが不要であるとともに、
単一の信号ラインで済むものであるから、制御油圧回路
が簡素化され、かつ、コストダウンも可能となる。
【0015】請求項2の構成は、詳しくは実施形態の項
において説明するが、作業用開閉弁のリークの多少に拘
わらずに、「作業・走行」時における第2油圧センサに
よる検出圧が「低」の状態に安定維持され、リーク如何
に関係なく昇降昇圧制御の安定作動に寄与するようにな
る。
【0016】請求項3の構成は、詳しくは実施形態の項
において説明するが、中間油路の圧で切換え作動する2
位置切換弁を介して第4油圧センサを接続する構造の採
用により、制御ポンプの圧油を先に走行用開閉弁に通
し、それから作業用開閉弁に通すようにした手段でも、
A/I制御と昇降昇圧制御とが良好に機能するようにで
きた。
【0017】〔効果〕請求項1〜3のいずれに記載の建
機の油圧回路でも、(a)(1)の作用によって制御弁を
コンパクト化でき、(2)の作用によって、作業装置を良
好に駆動できる状態としながらL/Sシステムを採るが
故の旋回走行時の速度低下を防止できるとともに、(3)
の作用によって、誤作動無くA/I制御を実行でき、
(4)の作用によって装置としての小型化や廉価化が図れ
るものが得られた。
【0018】請求項2に記載の建機の油圧回路では、制
御油圧回路に絞り付き排油箇所を設けるだけの比較的簡
単な改造により、作業用開閉弁に多少のリークがあって
も昇降昇圧制御を確実に行えて信頼性に優れたものにで
きた。
【0019】請求項3に記載の建機の油圧回路では、2
位置切換弁を介して第4油圧センサを設けることによ
り、制御ポンプの吐出油を先に走行用開閉弁を通してか
ら作業用開閉弁に通す順序としても、上記(a)の効果
が得られるようにできた。
【0020】
【発明の実施の形態】
−第1実施形態(請求項2の構成に相当)− 以下に、本発明の第1実施形態を、建機の一例であるバ
ックホウの場合について、図面に基づいて説明する。
【0021】図1に小型のバックホウが示され、1は掘
削作業装置、2は旋回台、3は走行機台、4はクローラ
走行装置、28はドーザであり、掘削作業装置1は、ブ
ーム5、アーム6、バケット7等を備えて構成されてい
る。ブーム5は、基端ブーム部5xと、中間ブーム部5
yと、先端ブーム部5zとから成り、オフセットシリン
ダ36によって先端ブーム部5zを基端ブーム部5xに
対して平行オフセット移動できるタイプに構成してあ
る。
【0022】図2,図3に油圧回路全体の概略が示さ
れ、ドーザシリンダ用制御弁29、バケットシリンダ7
c用制御弁30、左走行モータ31用制御弁32、ブー
ムシリンダ5c用制御弁9、アームシリンダ6c用制御
弁10、右走行モータ33用制御弁34、旋回モータ用
制御弁35、オフセットシリンダ36用制御弁37、及
びサービス用制御弁38の各制御弁に対して、負荷圧よ
りも僅かに高い圧力でもって吐出される可変容量型のツ
イン油圧ポンプ8を備えたL/Sシステムが採用されて
いる。又、騒音や省エネルギーの点で好ましいA/Iシ
ステムも採入してあり、以下に説明する。
【0023】図2におけるブームシリンダ5cと右走行
用油圧モータ33とに関する部分を抜粋した主要部の原
理回路図が図4に示され、8はエンジン19で駆動され
る前述した可変容量型のツイン油圧ポンプ、13は油圧
ポンプ8の単位時間当たりの吐出油量を可変設定する流
量調節機構である。流量調節機構13は、メインポンプ
8の吐出圧で作動する馬力制御シリンンダ13Aと、調
節ポンプ18で駆動される流量制御シリンダ13Bとで
構成されている。又、調節シリンダ13に対する圧力補
償型の流量調節弁14が設けてある。
【0024】11はブーム用で12は右走行モータ用の
各コンペンセータ(圧力補償弁)であり、ブーム用制御
弁9と右走行モータ用制御弁34における供給側油路に
絞り弁9s,34sが装備されている。両コンペンセー
タ11,12は、各供給側絞り弁9s,34sに対する
圧油供給下手側に位置し、かつ、各アクチュエータ5
c,33に対する圧油供給上手側に配置されている。そ
して、各コンペンセータ11,12に対する圧油供給下
手側であり、かつ、各アクチュエータ5c,33に対す
る圧油供給上手側部分と各コンペンセータ11,12の
バネ側油室とを連通する低圧側油路11t,12tを設
けてある。
【0025】各コンペンセータ11,12に対する圧油
供給上手側であり、かつ、各供給側油路の絞り弁9s,
34sに対する圧油供給下手側部分と、各コンペンセー
タ11,12の反バネ側油室とを連通する高圧側油路1
1k,12kを設ける。そして、各コンペンセータ1
1,12を、流路断絶側に付勢する圧縮バネ17を備え
た定差減圧弁に構成し、これによってアフターオリフィ
ス型のL/S回路を構成してある。
【0026】流量制御弁14のバネ側油室14xと各供
給側絞り弁9s,34sに対する圧油供給下手側部分と
を連通する低圧側の第1油路14tを設けてあり、各低
圧側油路11t,12tに第1油路14tが連通してい
る。各制御弁9,34の供給ポート9p,34pに連通
される高圧側の第2油路15と、流量制御弁14におけ
るバネ側油室14xと反対側の油室とを専用の接続油路
16で連通してある。又、流量制御弁14の調節シリン
ダ13に対する圧は、エンジン駆動される専用の補助ポ
ンプ18で賄うように構成してある。つまり、第1油路
14tと、制御弁9,34の各供給ポート9p,34p
に連通する第2油路15との差圧を所定値に維持するよ
うに、調節シリンダ13を操作する流量制御弁14を設
けて負荷制御手段Aを構成してある。
【0027】そして、L/Sによる第1油路14tと第
2油路15との所定差圧(14kg)よりも大きい差圧
(20kg)によって第2油路15に対して作用するア
ンロード弁39と、第1油路14tに作用する第1リリ
ーフ弁40と、第2油路15に作用する第2リリーフ弁
41とを備えている。
【0028】図5に示すように、バケット用制御弁3
0、ブーム用制御弁9、アーム用制御弁10、旋回用制
御弁35、及びオフセット用制御弁37はパイロット圧
で切換えられるパイロット操作式に構成され、ブーム・
バケット用の十字操作レバー50と、アーム・旋回用の
十字操作レバー51と、オフセットペダル52とを備え
ている。そして、各パイロット弁50a〜50d,51
a〜51d,52a,52bに対するパイロットポンプ
は、補助ポンプ18で共用してある。
【0029】このバックホウでは、走行モータ31又は
33を駆動しての移動走行時には第1リリーフ圧を高く
して、高負荷で粘るような旋回状態でも、その旋回速度
が遅くならないように、つまり、後述するリリーフカッ
ト制御が生じないように工夫してあり、以下に説明す
る。
【0030】図5に示すように、全制御弁、すなわち2
個の走行用制御弁32,34と7個の作業用制御弁3
0,9,35,29,37,38,10各々のスプール
に、3位置切換え式の開閉弁30v,9v,35v,2
9v,37v,38v,10v(以下、30v〜10v
と略称する)を形成し、全制御弁が中立位置にあるとき
には、制御ポンプ48の吐出油が全スプールを素通りす
るセンターバイパス式の制御油圧回路Hを構成する。吐
出油は、バケット用開閉弁を先頭とする7個の作業用開
閉弁30v〜10vをこの順に通り、それから走行用開
閉弁32v,34vを通ってドレンされる。つまり、走
行用開閉弁32,34が作業用開閉弁30v〜10vよ
りも制御ポンプ48に対する圧油供給方向で下手側位置
となる状態に配列してある。
【0031】全開閉弁30v〜10v及び32v,34
vは、中立以外の位置では流路が閉塞されるように構成
し、制御油路47における圧供給方向で最下手側の右走
行モータ用開閉弁34vと排油箇所との間に設けた第1
絞り66と、右走行モータ用開閉弁34vとの間の油路
に、制御油圧回路Hの圧変動を検出する主油圧計(第1
油圧センサの一例)23を接続してある。又、作業用開
閉弁としては圧油供給方向で最下手側のアーム用開閉弁
10vと左走行モータ用開閉弁32vとの間の油路に、
副油圧計(第2油圧センサの一例)49を接続するとと
もに、この副油圧計49接続箇所と左走行モータ用開閉
弁32vとの間の油路に、第1絞り66よりも絞り作用
の強い第2絞り67を介してドレンさせる補助排出路6
8を設けてある。
【0032】そして、走行用油圧モータ31,33を除
く作業用油圧アクチュエータの制御弁Vsのいずれか1
個以上に圧油供給されているか否かを検出する作業状態
検出手段Gと、第1リリーフ圧を可変設定可能なリリー
フ圧調節手段Eとを設け、走行状態が現出されると、第
1リリーフ圧と所定差圧との和が、第2リリーフ弁41
のリリーフ圧(以下、第2リリーフ圧と略称する)を上
回る高圧状態となるように、作業状態検出手段Gとリリ
ーフ圧調節手段Eとを連係してある。
【0033】図4に示すように、リリーフ圧調節手段E
は、副油圧計49への接続油路部分と第1リリーフ弁4
0のバネ40A側油室とを連通する昇圧油路40aを設
けて構成してある。作業状態検出手段Gは副油圧計49
で構成され、全作業用開閉弁30v〜10v通過直後の
油路部分に圧が立つか否かの検出情報を出すものとして
機能する。
【0034】上記制御油圧回路Hによれば、7個の作業
用開閉弁30v〜10vの全てが中立位置にあると、走
行用開閉弁32v,34vの少なくとも1個が閉じてい
れば副油圧計49には高圧が立ち、走行用開閉弁32
v,34vのいずれも中立であっても、第1絞り66の
作用によって高圧が検出されるようになる。そして、全
作業用開閉弁30v〜10vのうちの1個でも中立以外
の位置に切換えられると、そこで圧油がブロックされる
ので副油圧計49には圧が立たないか、又はリークによ
る低い圧が立つようになる。
【0035】つまり、図6に示すように、全制御弁が中
立となる「中立」時、及び走行用制御弁32,34の片
方のみ又は両方のみが中立以外の位置にある「走行」時
は、副油圧計49に圧が立ち、いずれの場合でも第1リ
リーフ圧は「高」になる。又、走行用制御弁32,34
が共に中立であり、いずれかの作業用制御弁Vsが中立
以外の位置にある「作業」時、及び走行用制御弁32,
34の少なくとも一方が中立以外の位置にあり、かつ、
いずれかの作業用制御弁Vsも中立以外の位置にある
「作業・走行」時は、副油圧計49には圧が立たず、従
っていずれの場合でも第1リリーフ圧は「低」になる。
【0036】ここで、L/Sシステムにおける走行昇圧
制御の必要性を、図2〜図4を参照して説明する。
【0037】先ず、具体例として、差圧を出すための流
量制御弁14の作動圧(所定差圧又はL/S差圧))を
14kg、アンロード圧を20kg、第1リリーフ圧を
230kg、そして第2リリーフ圧を260kgに夫々
設定してあるとする。そして、例えば右側の走行用油圧
モータ33の走行負荷が高くなり、230kgを越える
と、システムリリーフ弁である第1リリーフ弁40が開
通するのであるが、もともと第1油路14tを含む低圧
側の油路(図4における破線で描かれた油路)は差圧検
出用であり、アクチュエータ駆動用の油路に較べて細い
流路であって十分な排出が困難ある。故に、第1リリー
フ弁40が開通したにも拘わらずに、尚も吐出圧が上昇
するようになる。
【0038】そして、L/S差圧が上昇して20kg
(つまり、第2油路15の圧が250kg)になると、
今度はアンロード弁39が開通して十分な排出が行われ
るようになるが、260kgの開通圧を持つ第2リリー
フ弁41は閉じているので、L/S差圧が設定圧の14
kgより大きい20kgに維持されることになり、油圧
ポンプ8の吐出量は最低に制御されることになる。従っ
て、走行用油圧モータ33の駆動速度も最低速となり、
力強いが高負荷を伴う旋回時の走行速度が遅くなってし
まう。この現象を生じさせるものが「従来の技術」の項
で述べたリリーフカット制御である。
【0039】そこで、これを解消するには、第1リリー
フ圧と所定差圧との和が、第2リリーフ圧を上回るよう
にすれば良い。つまり、第1リリーフ弁40の開通圧を
250kgに設定する。すると、旋回時の走行負荷が大
きくなって第1リリーフ弁40が開通し、前述したよう
に尚も圧が上昇するが、油圧ポンプ8の吐出圧が設定差
圧14kgを生じるための264kgに達する前の26
0kgになったときに第2リリーフ弁41が開通するこ
とになり、L/S差圧が10kgに維持されるようにな
る。
【0040】そこで、設定差圧14kgを出そうとして
油圧ポンプ8の吐出量を増大させるように制御される
が、L/S差圧は10kgより大きくはならない。その
結果、ポンプ吐出量は最大に制御されることになり、従
って、油圧モータ33の駆動速度が増速される状態にな
って旋回速度が速くなるのである。つまり、リリーフカ
ット制御が働く通常の状態では、第2リリーフ弁41が
開通するに先立ってアンロード弁39が開通する状態で
あり、アンロード弁39が先に開通するとL/S差圧が
所定差圧よりも大になってポンプ吐出量が最小に制御さ
れる。
【0041】それに対して、アンロード弁39よりも第
2リリーフ弁41が先に開通するようにすれば、L/S
差圧が所定差圧よりも小さくなり、ポンプ吐出量が最大
に制御されるのであり、この一連の制御を走行昇圧制御
と称する。
【0042】−A/I制御について− 図4に示すように、エンジン回転数を人為操作によって
調節設定するアクセルレバー24と、エンジン回転数を
駆動操作して調節設定するアクセル調節機構Bと、ブー
ムシリンダ5c等の油圧アクチュエータが作動している
か否か、すなわち、負荷が作用しているか否かを検出す
る作動検出手段Cとを備え、油圧アクチュエータが停止
しての無負荷時にはエンジン回転数をアイドリング側に
変更操作するとともに、油圧アクチュエータの作動時に
はエンジン回転数をアクセルレバー24による設定値に
操作するように、アクセル調節機構Bを作動させるアク
セル制御手段Dとを備えてある。
【0043】すなわち、エンジン19のガバナー20に
ガバナレバー21を備え、このガバナレバー21を駆動
操作するアクセル調節機構としてのギヤードモータ2
2、ハンドアクセルレバー24の操作位置を検出するポ
テンショメータ25、ガバナレバー21の操作量を検出
するフィードバック用のポテンショメータ27、及び制
御油圧回路Hの油路47における最下手側部分の圧を検
出する前述の主油圧計23を制御装置26に接続してア
クセル制御手段Dを構成してある。
【0044】つまり、アイドリング位置iにあるハンド
アクセルレバー24を操作して、作業状態におけるエン
ジン回転数(通常はフルアクセル位置mにセットするこ
とが多い)を設定し、作業状態であればその設定回転数
が維持され、非作業時(無負荷時)にはアクセルレバー
21が位置mにセットされたままとしながらエンジン回
転数をアイドリング状態に落とすのであり、その判断は
主油圧計23の検出情報から制御装置26が判断するよ
うに設定してある。
【0045】つまり、図6に示すように、全開閉弁30
v〜10v、及び32v,34vが中立位置である「中
立」時には、第1絞り66の存在によって主油圧計23
に「高」圧が立つ。それ以外の場合、すなわち、7個の
作業用開閉弁30v〜10vのいずれか、又は2個の走
行用開閉弁32v,34vのいずれかが中立位置以外と
なる、「作業」、「走行」、「作業・走行」の場合に
は、圧がブロックされて、主油圧計23には圧が立たな
いか、又はリークによる低い圧が立つかであり、「低」
圧が検出されるに過ぎない。
【0046】従って、主油圧計23が上述した「高」圧
を検出すればエンジン回転数をアイドリング状態に制御
し、それ未満の低い検出値であればエンジン回転数を作
業用回転数に制御するように、制御装置26が機能する
のであり、主油圧計23によって作動検出手段Cが構成
されている。尚、走行用モータ31,33の回路にはカ
ウンタバランス弁60が設けてあり、走行時には必ず主
油圧回路Sである第1油路15に圧が立つから、主油圧
計23のみの検出情報で走行用モータ31,33の作動
及び停止を判断できる。
【0047】以上述べたように、昇降昇圧制御用の副油
圧計49と、A/I制御用の主油圧計23は、いずれも
制御油圧回路Hの圧を検出するものであり、単一の信号
ライン(油路47)だけを設けるものでありながら上記
2種の制御基準として使用できるようになっている経済
的な手段である。
【0048】−第2実施形態(請求項1の構成に相当)
− 第1実施形態との相違点は、図5における第2絞り弁6
7を備えた補助排出路68を省略したものであり、図8
に示すようなものになる。この場合、A/I制御用の主
油圧計23の圧、及びエンジン回転数は図6に示す第1
実施形態の場合と同じになり、走行昇圧制御用の副油圧
計49の圧、及び第1リリーフ圧は、「作業・走行」時
以外については図6に示す第1実施形態の場合と同じに
なる。
【0049】各開閉弁30v〜10v、及び32v,3
4vにリークが存在するものとすると、そのリークによ
る僅かな油の流れによって「作業・走行」時でも主及び
副油圧計23,49のいずれにも何らかの圧が立つよう
になる。つまり、中立以外の位置に切換えられた開閉弁
は一種の絞りのような機能を出すような状態になり、図
10に示すような疑似回路に見立てることができる。
【0050】主油圧計23については、その圧油供給方
向上手側において少なくとも2個以上の開閉弁が閉じて
いるので、たとえ両方にリークがあったとしても、主油
圧計23が検出作動するに相当する圧を出すのは不可能
である。しかしながら、副油圧計49については、その
圧油供給方向上手側の開閉弁が1個だけ閉じているとき
のリークが比較的顕著であることを想定すると、そのと
きに、検出圧の「高」「低」の判断基準であるしきい値
を、「低」より少し高い圧に設定したようなときには問
題が残る。
【0051】つまり、作業用開閉弁のリークによって副
油圧計49の検出圧が設定しきい値を越えてしまい、
「高」となる場合があり、そうなると昇降昇圧制御が作
動してアームシリンダ等の作業用油圧アクチュエータに
予期せぬ高圧が作用するおそれがある。つまり、しきい
値の設定やリーク量の如何によっては、図9に示すよう
に、副油圧計49の検出圧が「高」になったり「低」な
ったりする「不安定」なものとなる可能性がある。
【0052】しかしながら、製作精度を上げるとか、生
産管理を強化する等によってリークを殆ど無視できるレ
ベルに抑えることにより、第2絞り67を省略した図8
に示す回路でも、図6に示す圧検出状態が得られて実用
に耐えるものにすることが可能である。
【0053】これに対して、第1実施形態のものでは、
図7に示す疑似回路に見立てることができ、「作業・走
行」時に作業用開閉弁にリークがあっても、そのリーク
による圧が第2絞り67を通してドレンされるようにな
る。従って、補助排出路68の付設によってリークの多
少に拘わらずに「作業・走行」時には副油圧計49の検
出圧は「低」の状態に安定するのである。
【0054】−第3実施形態−(請求項3の構成に相
当) 開閉弁に関する制御油圧回路Hが第1実施形態と異なる
ものであり、その異なる部分について説明する。
【0055】図11に示すように、制御ポンプ48の圧
油を、先ず走行用開閉弁34v,32vに入れ、それか
ら作業用開閉弁10v,38v,37v,29v,35
v,9v,30v(以下、10v〜30vと略称する)
の順で通過させるように構成し、制御ポンプ48と右走
行用開閉弁34vとの間の油路における第3絞り69通
過後の箇所の圧変動を検出する主油圧計(第3油圧セン
サの一例)23を設ける。そして、左走行用開閉弁32
vとアーム用開閉弁10vとの間における油路に、チェ
ック弁70と第4絞り71とをこの順で通過させて制御
ポンプ48の吐出油を合流させる補助制御油圧回路hを
構成し、チェック弁70と制御ポンプ48との間におけ
る油路の圧変動を検出する副油圧計(第4油圧センサの
一例)49を設ける。
【0056】第4絞り71とアーム用開閉弁10vとの
間の中間油路73に圧が立つか否かで切換わり動作する
2位置切換弁72を設け、チェック弁70通過前の油路
に連通する第1入力ポートp1 と、ドレンされる第2入
力ポートp2 と、副油圧計49に連通する出力ポートp
3 とを2位置切換弁72に備え、中間油路73に圧が立
つと、復帰バネ74に抗して2位置切換弁72をa位置
に切換え、副油圧計49が第2入力ポートp2 に接続さ
れてドレンされ、かつ、中間油路73に圧が立たない
と、復帰バネ74によって2位置切換弁72をb位置に
切換え、副油圧計49が第1入力ポートp1 に接続され
て制御ポンプ48の圧が作用するように設定してある。
つまり、作業状態検出手段Gを、副油圧計49に圧が立
つか否かに基づいて判断するものに構成し、かつ、作動
検出手段Dを、主油圧計23に圧が立つか否かに基づい
て判断するものに構成してある。
【0057】A/I制御については、図12に示すよう
に、全ての開閉弁34v,32v,及び10v〜30v
が中立のときには、圧油はドレンされるので主油圧計2
3には圧が立たない「低」となり、その低圧信号をもっ
て、エンジン回転数はアイドリング状態に制御される。
全開閉弁34v,32v,10v〜30vのうちのいず
れかが閉じ状態になると、そこで油圧ブロックされるこ
とで主油圧計23に圧が立つ「高」となり、「作業」、
「走行」、「作業・走行」のいずれの場合でも、その高
圧信号をもってエンジン回転数を作業用回転数に制御す
る。
【0058】走行昇圧制御についても、図12に示すよ
うに、全開閉弁34v,32v,10v〜30vが中立
となる「中立」時には、補助制御油圧回路hに圧が立た
ないので2位置切換弁72はb位置に切換えられてお
り、第4絞り71の作用によって副油圧計49に圧が立
つ「高」となり、第1リリーフ圧を「高」に制御する。
いずれかの作業用開閉弁が中立以外の位置に切換えられ
る「作業」時には、補助制御油圧回路hに圧が立って2
位置切換弁72をa位置に切換え、副油圧計49をドレ
ン路に接続するので圧が立たない「低」となり、第1リ
リーフ圧も「低」に制御される。
【0059】いずれかの走行用開閉弁34v,32vが
中立以外の位置に切換えられる「走行」時には、全作業
用開閉弁10v〜30vは中立であるから、補助制御油
圧回路hには圧が立たず、従って、副油圧計49に圧が
立つ「高」となり、第1リリーフ圧を「高」に制御す
る。そして、「作業・走行」時では、補助制御油圧回路
hに圧が立つから2位置切換弁72をa位置に切換え、
副油圧計49が「低」となり、かつ、第1リリーフ圧も
「低」に制御される。
【0060】−第4実施形態− 図13に示すように、第3実施形態における2位置切換
弁72のa位置とb位置とを逆にしたものである。この
場合には、A/I制御に関する検出状態は図に示すもの
と同じであり、走行昇圧制御における副油圧計49での
検出圧が第3実施形態のものとは正反対になり、図14
に示すようになる。
【0061】但し、制御装置26での信号変換処理によ
り、第1リリーフ圧としては第3実施形態の場合と同じ
になり、「作業」及び「作業・走行」時はリリーフカッ
ト制御が機能し、「走行」時及び「中立」時には走行昇
圧制御が機能してリリーフカット制御が生じないように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】バックホウの側面図
【図2】油圧回路の概略全体図
【図3】油圧回路の概略全体図
【図4】A/I付きL/Sの原理を示す部分油圧回路図
【図5】第1実施形態による制御弁の操作構造、及び制
御油圧回路を示す図
【図6】第1実施形態によるエンジン回転数及び第1リ
リーフ圧の高低変化図
【図7】図5に示す制御油圧回路の疑似回路図
【図8】第2実施形態による制御弁の操作構造、及び制
御油圧回路を示す図
【図9】第2実施形態によるエンジン回転数及び第1リ
リーフ圧の高低変化図
【図10】図8に示す制御油圧回路の疑似回路図
【図11】第3実施形態による制御油圧回路を示す図
【図12】第3実施形態によるエンジン回転数及び第1
リリーフ圧の高低変化図
【図13】第4実施形態による制御油圧回路を示す図
【図14】第3実施形態によるエンジン回転数及び第1
リリーフ圧の高低変化図
【図15】比較例の作業状態検出手段及び作動検出手段
の原理を示す回路図
【符号の説明】
5c,33, 油圧アクチュエータ 8 油圧ポンプ 9,34 制御弁 9s,34s 絞り弁 9p,34p 供給ポート 9v,10v,32v,35v 開閉弁 13 流量調節機構 14t 第1油路 15 第2油路 20 エンジン回転数調節
手段 22 操作アクチュエータ 23 第1油圧センサ 24 アクセル操作具 25 操作量検出手段 39 アンロード弁 40 第1リリーフ弁 41 第2リリーフ弁 48 制御ポンプ 49 副油圧センサ 66,67,70,71 絞り 72 2位置切換弁 73 中間油路 A 負荷制御手段 C 作動検出手段 D アクセル制御手段 E リリーフ圧調節手段 G 作業状態検出手段 H 制御油圧回路 p1 第1入力ポート p2 第2入力ポート p3 出力ポート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の油圧アクチュエータと、可変容量
    型の油圧ポンプと、前記アクチュエータへの圧油供給経
    路に対する絞り弁を内装した制御弁と、前記油圧ポンプ
    の単位時間当たりの吐出量を可変設定する流量調節機構
    とを備え、前記絞り弁に対する圧油供給下手側部分に連
    通する第1油路と、前記制御弁の供給ポートに連通する
    第2油路との差圧を所定値に維持するように前記流量調
    節機構を操作する負荷制御手段を備えるとともに、 前記第1油路と前記第2油路との前記所定値よりも大き
    い差圧によって前記第2油路に対して作用するアンロー
    ド弁と、前記第1油路に作用する第1リリーフ弁と、前
    記第2油路に作用する第2リリーフ弁とを備え、 アクセル操作具の操作量を検出する操作量検出手段と、
    エンジン回転数調節手段を駆動操作する操作アクチュエ
    ータと、油圧アクチュエータが作動しているか否かを検
    出する作動検出手段とを備え、前記油圧アクチュエータ
    の停止時にはエンジン回転数をアイドリング側に変更操
    作し、かつ、前記油圧アクチュエータの作動時にはエン
    ジン回転数を前記アクセル操作具による設定値に戻し操
    作するように、前記操作量検出手段と前記操作アクチュ
    エータとを連係するアクセル制御手段を備え、 前記第1リリーフ弁のリリーフ圧と前記所定差圧との和
    が、前記第2リリーフ弁のリリーフ圧を下回る低圧状態
    と上回る高圧状態とを選択設定可能となるように、前記
    第1リリーフ弁のリリーフ圧を可変設定可能なリリーフ
    圧調節手段と、このリリーフ圧調節手段の調節作動を司
    る作業状態検出手段とを設け、 前記油圧アクチュエータの制御弁各々のスプールに、該
    制御弁に応答した数の切換え位置を備えた開閉弁を形成
    し、前記制御弁の全てが中立位置にあるときには、走行
    用開閉弁がその他の作業用開閉弁よりも制御ポンプに対
    する下手側位置となる状態で、該制御ポンプによる圧油
    が前記スプールを全て素通りして排油されるセンターバ
    イパス式の制御油圧回路を設け、 この制御油圧回路における前記制御ポンプに対する最下
    手側位置の走行用開閉弁の下手側部分と排油箇所との間
    に絞りを介装し、その絞りと前記最下手側走行用開閉弁
    との間における油路の圧変動を検出する第1油圧セン
    サ、及び、前記作業用開閉弁のうちの前記制御ポンプに
    対する最下手側の作業用開閉弁と、この最下手側作業用
    開閉弁に前記制御ポンプに対する下手側で隣合う上手側
    走行用開閉弁との間における油路の圧変動を検出する第
    2油圧センサを備え、 前記作業状態検出手段を、前記第1油圧センサに圧が立
    つか否かに基づいて判断するものに構成し、かつ、前記
    作動検出手段を、前記第2油圧センサに圧が立つか否か
    に基づいて判断するものに構成してある建機の油圧回
    路。
  2. 【請求項2】 前記上手側走行用開閉弁と、前記第1油
    圧センサへの圧分岐箇所との間における油路に、絞りを
    介した排油箇所を接続してある請求項1に記載の建機の
    油圧回路。
  3. 【請求項3】 複数の油圧アクチュエータと、可変容量
    型の油圧ポンプと、前記アクチュエータへの圧油供給経
    路に対する絞り弁を内装した制御弁と、前記油圧ポンプ
    の単位時間当たりの吐出量を可変設定する流量調節機構
    とを備え、前記絞り弁に対する圧油供給下手側部分に連
    通する第1油路と、前記制御弁の供給ポートに連通する
    第2油路との差圧を所定値に維持するように前記流量調
    節機構を操作する負荷制御手段を備えるとともに、 前記第1油路と前記第2油路との前記所定値よりも大き
    い差圧によって前記第2油路に対して作用するアンロー
    ド弁と、前記第1油路に作用する第1リリーフ弁と、前
    記第2油路に作用する第2リリーフ弁とを備え、 アクセル操作具の操作量を検出する操作量検出手段と、
    エンジン回転数調節手段を駆動操作する操作アクチュエ
    ータと、油圧アクチュエータが作動しているか否かを検
    出する作動検出手段とを備え、前記油圧アクチュエータ
    の停止時にはエンジン回転数をアイドリング側に変更操
    作し、かつ、前記油圧アクチュエータの作動時にはエン
    ジン回転数を前記アクセル操作具による設定値に戻し操
    作するように、前記操作量検出手段と前記操作アクチュ
    エータとを連係するアクセル制御手段を備え、 前記第1リリーフ弁のリリーフ圧と前記所定差圧との和
    が、前記第2リリーフ弁のリリーフ圧を下回る低圧状態
    と上回る高圧状態とを選択設定可能となるように、前記
    第1リリーフ弁のリリーフ圧を可変設定可能なリリーフ
    圧調節手段と、このリリーフ圧調節手段の調節作動を司
    る作業状態検出手段とを設け、 前記油圧アクチュエータの制御弁各々のスプールに、該
    制御弁に応答した数の切換え位置を備えた開閉弁を形成
    し、前記制御弁の全てが中立位置にあるときには、走行
    用開閉弁がその他の作業用開閉弁よりも制御ポンプに対
    する上手側位置となる状態で、該制御ポンプによる圧油
    が前記スプールを全て素通りして排油されるセンターバ
    イパス式の制御油圧回路を設け、 制御ポンプに対する最上手側の走行用開閉弁と油圧ポン
    プとの間における油路の圧変動を検出する第3油圧セン
    サを設け、制御ポンプに対する下手側走行用開閉弁と、
    これの下手側で隣合う作業用開閉弁との間における油路
    に、チェック弁と絞りとをこの順で通過させて前記油圧
    ポンプの吐出油を合流させる補助制御油圧回路を構成
    し、 前記絞りと前記最上手側作業用開閉弁との間の中間油路
    に圧が立つか否かで切換わり動作する2位置切換弁を設
    け、前記チェック弁通過前の油路に連通する第1入力ポ
    ートと、ドレンされる第2入力ポートと、第4油圧セン
    サに連通する出力ポートとを前記2位置切換弁に備え、 前記中間油路に圧が立つと、前記第4油圧センサが前記
    第2入力ポート又は第1入力ポートに接続され、かつ、
    前記中間油路に圧が立たないと前記第4油圧センサが前
    記第1入力ポート又は第2入力ポートに接続されるよう
    に設定し前記作業状態検出手段を、前記第4油圧センサ
    に圧が立つか否かに基づいて判断するものに構成し、か
    つ、前記作動検出手段を、前記第3油圧センサに圧が立
    つか否かに基づいて判断するものに構成してある建機の
    油圧回路。
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