JP2014190410A - 油圧制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】切換弁1が中立位置にあるとき、パイロット圧導出ポート6とドレンポート9との連通を遮断するとともに、上記パイロット圧導入ポート5をパイロット圧導出ポート6に連通させる。そして、切換弁1が切換位置にあるときに、上記パイロット圧導入ポート5と上記パイロット圧導出ポート6との連通を遮断するとともに、上記パイロット圧導出ポート6を上記ドレンポート9に連通させる。
【選択図】 図1
Description
切換弁1が中立位置にあるとき開閉制御部1aは開位置を保ち、図示していないパイロット圧源に接続したパイロット通路3をドレン通路4に連通させる。
パイロット通路3とドレン通路4との連通が遮断されると、パイロット通路3にパイロット圧が発生するとともに、このパイロット圧が、図示していない制御対象機器側に導かれる。
この発明の目的は、所定の切換弁を切り換えていないことを条件に、図示していない制御対象機器側を動作させるためのパイロット圧を生成させる油圧制御装置を提供することである。
そして、第1の発明は、切換弁とこの切換弁の動作に応じて切り換わるパイロット制御弁とを設けている。
そして、上記パイロット制御弁は、パイロット圧源に接続したパイロット圧導入ポートと、上記制御対象機器側に連通したパイロット圧導出ポートと、ドレン通路に連通させたドレンポートとを備えている。このようにしたパイロット制御弁は、上記切換弁が中立位置にあるとき、上記パイロット圧導出ポートと上記ドレンポートとの連通を遮断するとともに、上記パイロット圧導入ポートを上記パイロット圧導出ポートに連通させる。また、上記切換弁が切換位置にあるときには、上記パイロット圧導入ポートと上記パイロット圧導出ポートとの連通を遮断するとともに、上記パイロット圧導出ポートを上記ドレンポートに連通させる。
また、上記切換弁のバルブ本体と上記パイロット制御弁の弁本体とを別に構成して、これらを組み合わせ可能にしているので、切換弁に対してパイロット制御弁を後付することができる。
そして、切換弁1のいずれかのパイロット室1bにパイロット圧が作用して、当該切換弁1が切り換わると、それにともなって上記開閉制御部1aが開位置か閉位置に切り換わり、パイロット通路3とドレン通路4との連通を遮断する。
そして、パイロット圧導入ポート5と流通ポート7とを連通させる連通経路にはオリフィス10,11を直列に接続している。
本実施例では、オリフィスの断面積が小さくなりすぎるので、直列にオリフィスを2つ接続し等価面積となるように構成している。
なお、パイロット圧導入ポート5と流通ポート7とを連通させる連通経路に対する、上記パイロット導出ポート6の合流ポイントは、上記パイロット圧導入ポート5から流通ポート7への流れに対して、上記直列にしたオリフィス10,11よりも上流側に位置させている。
なお、図中符号14は、プラグ15に設けたフィルターで、パイロット圧導入ポート5に流入する流体をフィルタリングするものである。
上記スプールSは、その一端を、スプリング12を設けたスプリング室17に臨ませ、他端を、上記流通ポート7を開口させたパイロット室13に臨ませている。そして、上記パイロット室13及びスプリング室17のそれぞれをプラグ18,19でふさいでいる。
なお、図中符号20はスプールの一端に設けたバネ受けで、このバネ受け20と上記プラグ19との間に上記スプリング12を介在させている。
上記第1環状溝21はパイロット圧導出ポート6に常時連通し、第2環状溝22はパイロット圧導入ポート5に常時連通している。
また、上記第3環状溝23には、流通路24の一端を開口させているが、この流通路24の他端は上記ドレンポート9に連通させている。したがって、第3環状溝23は、流通路24を介してドレンポート9に常時連通している。
したがって、パイロット圧導入ポート5からパイロット流れが流入すると、そのパイロット流れは、第2環状溝22、環状凹部25及び第1環状溝21を経由してパイロット圧導出ポート6から上記制御対象機器側に導かれる。
したがって、パイロット圧導入ポート5は、連通ポート27、流通孔26、オリフィス10,11及びパイロット室13を経由して、流通ポート7に常時連通する。
パイロット通路3がドレン通路4に連通すれば、このパイロット通路3に連通するパイロット制御弁PVのパイロット室13もドレン通路4に連通する。
したがって、パイロット室13には圧力が立たず、パイロット制御弁PVに設けたスプールSは、スプリング12のバネ力の作用で、図1及び図2に示すノーマル位置を保持する。
このとき、上記パイロット流れは、連通ポート27、連通孔26、オリフィス10,11及びパロット室13を経由して流通ポート7からも流出する。
したがって、切換弁1が中立位置にあるとき、言い換えると切換弁1に接続されたアクチュエータが非作動のときに、制御対象機器側に導かれるパイロット圧が発生することになる。
したがって、切換弁1を切り換えて、それに接続されたアクチュエータを作動させているときには、パイロット圧導入ポート5からのパイロット圧が制御対象機器側には導かれない。
そして、第2実施形態のパイロット制御弁PVには、第1実施形態と同一の部分もあるので、それら同一の構成要素については、第1実施例と同一の符号を用いて説明する。
また、図5、図6に示した具体的な構成は第1実施形態と相違する。
この第2実施形態におけるパイロット制御弁PVは、弁本体bに、パイロット圧導入ポート5、パイロット圧導出ポート6、流通ポート7及びドレンポート9のそれぞれを形成している。
上記スプールSは、その一端を、スプリング12を設けたスプリング室17に臨ませ、他端を、上記流通ポート7を開口させたパイロット室13に臨ませている。そして、上記パイロット室13及びスプリング室17のそれぞれをプラグ18,19でふさいでいる。
なお、図中符号20はスプールの一端に設けたバネ受けで、このバネ受け20と上記プラグ19との間に上記スプリング12を介在させている。
上記第1環状溝21はパイロット圧導出ポート6に常時連通し、第2環状溝22はパイロット圧導入ポート5に常時連通している。
また、上記第3環状溝23には、流通路24の一端を開口させているが、この流通路24の他端は上記ドレンポート9に連通している。したがって、第3環状溝23は、流通路24を介してドレンポート9に常時連通している。
上記第1環状凹部30は、スプールSがスプリング12のバネ力の作用で図示のノーマル位置にあるとき、第3環状溝23と遮断され、よって、第1,3環状溝21,23の連通を遮断する。
なお、スプールSが上記ノーマル位置にあるとき、第2環状凹部31は、第2環状溝22と遮断した状態を保っている。
上記のように第1環状溝21と第3環状溝23とが連通すると、パイロット圧導出ポート6は、第1環状溝21、第1環状凹部30、第3環状溝23及び流通路24を介してドレンポート9に連通する一方、第1環状溝21と第2環状溝22との連通が遮断される。
したがって、パイロット圧導入ポート5は、第2環状溝22、第2環状凹部31、パイロット室13及び流通ポート7を介して、パイロット通路3に連通する。
なお、この第2実施形態では、上記連通溝33が図4の回路図におけるオリフィス28を構成する。
パイロット通路3がドレン通路4に連通すれば、このパイロット通路3に連通するパイロット制御弁PVのパイロット室13もドレン通路4に連通する。
したがって、パイロット室13には圧力が立たず、パイロット制御弁PVに設けたスプールSは、スプリング12のバネ力の作用で、図4及び図5に示すノーマル位置を保持する。
また、第2環状溝22に流入したパイロット流れは、オリフィス29、流通孔26、パイロット室13及び流通ポート7を経由してパイロット通路3に流出する。
したがって、切換弁1が中立位置にあるとき、言い換えると切換弁1に接続されたアクチュエータが非作動のときに、制御対象機器側に導かれるパイロット圧が発生することになる。
また、スプールSが上記のように切換位置に切り換わると、図6に示すように、第1環状凹部30を介して第1環状溝21と第3環状溝23とが連通する。
このようにパイロット圧導出ポート6がドレンポート9に連通するので、切換弁1を切り換えて、それに接続されたアクチュエータを作動させているときには、パイロット圧導入ポート5からのパイロット圧が制御対象機器側には導かれない。
これにともなって、パイロット制御弁PVも次のように第1,2実施形態と相違させたものである。
すなわち、パイロット制御弁PVは、図示のノーマル位置において、パイロット圧導入ポート5と流通ポート7とが連通し、パイロット圧導入ポート6とドレンポート9とが連通する。そして、このパイロット制御弁PVがスプリング12のばね力に抗して切り換わったとき、パイロット圧導入ポート5及びパイロット圧導出ポート6が流通ポート7に連通する。
したがって、上記パイロット圧の作用で、パイロット制御弁PVが切換位置に切り換わる。
パイロット制御弁PVが切換位置に切り換われば、パイロット圧導入ポート5及びパイロット圧導出ポート6が流通ポート7に連通する。ただし、開閉制御部1aが閉じているので、パイロット室13には圧力が作用したままとなる。
また、切換弁1を切換位置に切り換えると、開閉制御部1aが開位置を保つので、この開閉制御部1aを介してパイロット室13がドレン通路4に連通する。したがって、パイロット制御弁PVはスプリング12のバネ力で、図示のノーマル位置に復帰する。
1 切換弁
1a 開閉制御部
3 パイロット通路
4 ドレン通路
PV パイロット制御弁
b 弁本体
5 パイロット圧導入ポート
6 パイロット圧導出ポート
7 流通ポート
9 ドレンポート
12 スプリング
13 パイロット室
S スプール
17 スプリング室
Claims (5)
- アクチュエータを制御する切換弁を備えるとともに、上記切換弁の作動に応じてパイロット圧を生成する油圧制御装置であって、
上記切換弁の作動に応じて切り換わるパイロット制御弁を設け、
上記パイロット制御弁は、
パイロット圧源に接続したパイロット圧導入ポートと、上記制御対象機器側に連通したパイロット圧導出ポートと、ドレン通路に連通させたドレンポートとを備えるとともに、
上記切換弁が中立位置にあるとき、上記パイロット圧導出ポートと上記ドレンポートとの連通を遮断するとともに、上記パイロット圧導入ポートを上記パイロット圧導出ポートに連通させ、
上記切換弁が切換位置にあるときに、上記パイロット圧導入ポートと上記パイロット圧導出ポートとの連通を遮断するとともに、上記パイロット圧導出ポートを上記ドレンポートに連通させる構成にした請求項1に記載された油圧制御装置。 - 上記切換弁には、当該切換弁が中立位置にあるときドレン通路を開き、当該切換弁が切換位置にあるとき上記ドレン通路を閉じる開閉制御部を設け、
上記切換弁が中立位置にあって上記ドレン通路が開いているとき、上記パイロット制御弁はノーマル位置を保ち、上記切換弁が切換位置に切り換えられて上記ドレン通路が閉じているとき、上記パイロット制御弁は切換位置に切り換わる構成にした請求項1に記載された油圧制御装置。 - 上記切換弁には、当該切換弁が中立位置にあるときドレン通路を閉じ、当該切換弁が切換位置にあるとき上記ドレン通路を開く開閉制御部を設け、
上記切換弁が中立位置にあって上記ドレン通路が閉じているとき、上記パイロット制御弁は切換位置に切り換わり、上記切換弁が切換位置に切り換えられて上記ドレン通路が開いているとき、上記パイロット制御弁はノーマル位置を保つ構成にした請求項1に記載された油圧制御装置。 - 上記切換弁のバルブ本体と、上記パイロット制御弁の弁本体とを別に構成して、これらを組み合わせ可能にした請求項1〜3のいずれかに1に記載された油圧制御装置。
- 上記切換弁には、その切換位置に応じてドレン通路を開閉する開閉制御部を設け、
上記パイロット制御弁には、
上記弁本体にスプールを摺動自在に組み込み、
上記スプールの一端には上記弁本体に設けたスプリング室に組み込まれたスプリングのバネ力を作用させ、
他端には上記弁本体に設けたパイロット室に導かれたパイロット圧を作用させる構成にし、パイロット室の圧力と上記スプリングのバネ力とがバランスする構成にする一方、
上記弁本体には、上記パイロット圧導入ポートと、上記パイロット圧導出ポートと、上記ドレンポートと、上記開閉制御部に連通する流通ポートと、を形成し、
上記流通ポートと上記開閉制御部間の圧力をパイロット圧として上記パイロット室に導く構成にしてなり、
上記開閉制御部が開状態にあるとき、上記パイロット室における上記スプールに対するパイロット圧の作用力が上記スプリングのバネ力よりも小さくなって、上記パイロット制御弁が上記ノーマル位置を保ち、
上記開閉制御部が閉もしくは絞り状態にあるとき、上記パイロット室における上記スプールに対するパイロット圧の作用力が上記スプリングのバネ力よりも大きくなって、上記パイロット制御弁が切換位置に切り換えられる
請求項1〜4のいずれか1に記載された油圧制御装置。
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