JPH0628306U - 建設機械の油圧回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力変動の小さな油圧回路を提供する。 【構成】 パイロットポンプ９の１次圧をメインスプ−
ル２と同じ動きをする切換弁５とチェック弁６を介し
て、負荷検出ライン４へ接続した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は建設機械の油圧回路の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

図２で油圧モ−タ３はメ−タイン側から流入する油によって回転する。しかし 油圧モ−タ３は慣性体によって慣性がつくと、流入する油で回転する以上に回転 してしまうことがある。このとき流入する油の圧力が降下する。このため圧力変 動が大きくなり、種々の不具合が生じる。 図２で油圧モ−タ３へ流入する流量をＱp，油圧モ−タ３が吸収する流量をＱm とすると、通常Ｑp＝Ｑmで油圧モ−タ３の回転数はＱpによってコントロ−ルさ れる。しかし慣性により油圧モ−タ３が回転すると、Ｑp＜Ｑmとなり、駆動圧力 が低下してしまう（図３(ａ)）。この時図２のような従来の油圧回路では、カウ ンタ−バランス弁が閉じ、ショックが発生するなどの問題が生じる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来技術の問題を解決し、圧力変動の小さな油圧回路を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

パイロットポンプ９の１次圧を切換弁５とチェック弁６を介して、負荷検出ラ イン４へ接続した。

【０００５】

【実施例】

図１に基いて説明する。図２と比較して明らかなように、パイロットポンプ９ をメインスプ−ル２と同じ動きをする切換弁５とチェック弁６を介して負荷検出 ライン４へ管路７により接続した。 いま、Ｐa：パイロットポンプ圧、 Ｐm：油圧モ−タ駆動圧、とする。 メインスプ−ル２を操作して、 １）駆動圧Ｐmが通常通りの場合、つまりＰm＞Ｐaのときは従来通りである。 ２）慣性により回転し、駆動圧Ｐmが低下した場合、つまりＰm＜Ｐaのときに は、パイロットポンプ９と負荷検出ライン４を接続し、駆動圧Ｐm低下を防ぐこ とができる。

【０００６】

【効果】

パイロットポンプ９の一次圧を切換弁５とチェック弁６を介して負荷検出ライ ン４へ接続したので、油圧モ−タの駆動圧Ｐmがパイロットポンプ圧より低くな ったとき、パイロットポンプ９と負荷検出ライン４を接続するようにしたので、 駆動圧Ｐmの低下を防止することが可能となり、圧力の変動が小さい油圧回路と なった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る油圧回路。

【図２】従来の油圧回路。

【図３】従来回路と考案回路に於ける走行圧力の変動を
示す図。

【符号の説明】

１ レバ− ２ メインスプ−ル ３ 油圧モ−タ ４ 負荷検出ライン ５ 切換弁 ６ チェック弁 ７ 管路 ８ リリ−フ弁 ９ パイロットポンプ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パイロットポンプ(９)の１次圧を切換弁
   (５)とチェック弁(６)を介して、負荷検出ライン(４)へ
   接続したことを特徴とする建設機械の油圧回路。