JP2000198602A - 逸らせ組立体、逸らせ器、逸らせ方法及び頁揃え方法 - Google Patents

逸らせ組立体、逸らせ器、逸らせ方法及び頁揃え方法

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JP2000198602A
JP2000198602A JP11375096A JP37509699A JP2000198602A JP 2000198602 A JP2000198602 A JP 2000198602A JP 11375096 A JP11375096 A JP 11375096A JP 37509699 A JP37509699 A JP 37509699A JP 2000198602 A JP2000198602 A JP 2000198602A
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rolls
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Karl P Schaefer
カール・ピー・シェーファー
Agrella Ingermar S D
インガマー・エス・ダグレラ
Eric L Kuhne
エリック・エル・クーネ
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Quad Tech Inc
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
  • Collation Of Sheets And Webs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 逸らせ経路に沿って複数の頁揃え経路の1つ
へ折り帖を順々に導くためのシート逸らせ器を提供す
る。 【解決手段】 シート逸らせ器は折り帖(142)を複
数の頁揃え経路(26、28)の1つへ導く一対の逸ら
せロール(34、36)と、その選択された1つの頁揃
え経路へ折り帖を偏向させる逸らせ楔部(110)とを
有する。逸らせ楔部は逸らせ経路内に達するように逸ら
せロール間に位置し、折り帖が逸らせロール間から逸ら
せ楔部へ進行するときに折り帖に対する一層の支持を提
供する。逸らせロールは逸らせ楔部のそのような位置決
めを可能にするように逸らせ楔部と相互係合できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般に経路に沿って
順々に移動するシートを複数の頁揃え経路の1つへ導く
ためのシート逸らせ器に関し、特に、雑誌や新聞の如き
刊行物の製本に使用すべき印刷された折り帖の頁揃えの
ための上述の型式の高速シート逸らせ器に関する。本発
明は更に、高速印刷機からの折り帖の如きシートを頁揃
えするための改善された逸らせ器に関する。特に、本発
明は逸らせロールと、その間に位置する逸らせ楔部とを
備え、紙詰まりを殆ど生じさせずに一層速い機械の作動
速度を許容し、それと同時に、折り帖が複数の頁揃え経
路の1つに沿って移動するときの折り帖の質を改善する
ように頁揃えプロセスを改善する機能を有するシート逸
らせ器を提供する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】シート逸らせ器は、事務
所の複写機に関連する頁揃え装置から、ボール紙の製造
に使用するシート又はウエブ処理装置や、本、雑誌又は
新聞を製本又は組立てる際に使用すべき折り帖を頁揃え
するのに特に適したシート逸らせ器までの範囲とするこ
とができる。これらの各環境は有効な逸らせ器又は頁揃
え器を設計する際に幾分異なる要求を生じさせるが、全
体の種類の装置に対して同じ目標(即ち、所望の順番を
達成するために所望の頁揃え経路に沿って選択された可
撓性のウエブ又はリボン区分を正確に送ること)を持
つ。
【0003】印刷産業においては、所望の画像は連続ウ
エブ又は紙の如き基体上に繰り返し印刷される。インク
は硬化オーブンを通してウエブを前進させることにより
乾燥される。典型的な印刷プロセスにおいては、連続ウ
エブは次いで(ウエブの運動方向である)長手方向でス
リットを形成され、複数の連続的なリボンを形成する。
リボンは重なるように整合され、長手方向で折り帖畳ま
れ、次いで横方向に切断されて、複数の多重頁のほぼ頁
長さのウエブセグメント(それぞれを「折り帖」と呼
ぶ)を形成する。折り帖は、折られた又は折られていな
い単一の印刷シートをも含むことができる。連続する折
り帖を異なる方向又は経路に搬送することがしばしば望
ましい。一般に、シート逸らせ器は複数の経路の所望の
1つに沿って折り帖を送るように作動する。
【0004】印刷機のラインの端部に向かうフォルダ
(折り帖器)内のシート逸らせ器は、典型的には毎分2
000−2500フィート(約610−762m)を越
える印刷機ラインの高速度で作動できるものでなければ
ならない。一定の時間内に出来る限り多数の印刷物を得
ることができる最高速度で印刷機、フォルダ及び印刷機
ライン内の他の機器を運転するのが望ましい。しかし、
高速度で運動する印刷された紙又は同様の可撓性基体の
物理的な質が望ましくない基体のむち打ち(whipping)、
縁部の折れ、破断、インク汚れ又は束化を生じさせるこ
とがある。更に、折り帖の前縁と逸らせ器の楔部との衝
突が折り帖の前縁をへこませ、耳折り帖させ又は他の方
法で損傷させることがある。更に、折り帖の後縁が逸ら
せ楔部の頂縁に打ちつけられて、後縁に破断、耳折り帖
又は他の損傷を生じさせることがある。損傷した折り帖
は劣化した質又は許容されない質のものとなることがあ
り、また、フォルダ内で紙詰まりを発生させ、印刷機の
中断、修理費及び多くの紙の無駄使いを生じさせること
がある。
【0005】印刷機及びフォルダを高速で作動させてい
るときに生じる別の問題は、折り帖が複数の頁揃え経路
のうちの望ましくない経路へ送られてしまう可能性があ
ることである。折り帖の前縁が逸らせ楔部の頂点に近づ
くと、折り帖の剛性(腰の強さ)及び逸らせ器と逸らせ
楔部との間の関係によっては、折り帖が逸らせ楔部の間
違った側へ送給され、折り帖を間違った頁揃え経路へ送
ってしまうことがある。これがフォルダ内で紙詰まりを
引き起こし、遅延や時間消費を生じさせる。
【0006】印刷ラインを高速で作動させているときに
生じる更に別の問題は、逸らせ器内でのインクオフセッ
トである。折り帖が逸らせ楔部に衝突すると、乾燥して
いないインクが逸らせ楔部の表面に移ることがある。連
続する折り帖が逸らせ楔部に接触すると、逸らせ楔部に
移されたインクが他の折り帖に望ましくない状態で移動
することがある。逸らせ楔部に対する折り帖の衝撃が大
きいほど、インクオフセットの可能性が大きくなる。
【0007】上述の欠陥の多くは、印刷機及びフォルダ
がある速度を越すと一層顕著になる。例えば、このよう
な欠陥は、印刷機が毎分2500フィート(約762
m)以上の速度で運転しているときに生じることがある
が、印刷機が例えば毎分2200フィート(約671
m)の一層遅い速度で運転しているときには生じないこ
とがある。印刷機の速度能力を増大させたときには、各
折り帖の前縁又は後縁を損傷させることなく或いは紙詰
まりを生じさせることなく、複数の頁揃え経路のうちの
任意の選択された1つの経路へ個々の折り帖を導くこと
ができるようにする装置を提供することがますます重要
になってくる。
【0008】米国特許第4,373,713号明細書は
カットシートの流れの経路内に位置し、シートを逸ら
せ、案内するために使用される隆起したカム表面を備え
た一対の回転逸らせ器を有する逸らせ機構を開示してい
る。先細り(テーパ)ガイドは一対の発散ガイド表面を
有し、回転逸らせ器間に介在するその上流側の先細り端
部に、隆起したカム表面及び発散テープを有する。
【0009】折り帖を頁揃えするためのシート逸らせ器
及び頁揃え方法は米国特許第4,729,282号明細
書に記載されている。この明細書は連続する折り帖を逸
らせ楔部の両側へ導く振動逸らせガイド部材を含むシー
ト逸らせ器を開示している。この明細書に記載されてい
るように、上記米国特許第4,373,713号明細書
に開示された逸らせ器の構成は、達成しようとする高速
度を考慮すれば作業性があるようには思えず、また、こ
のような設定において生じる虞れのある紙詰まりの傾向
を減少させる際に特に信頼性があるようには見えない。
【0010】
【発明の構成並びに作用効果】逸らせ装置は印刷機のラ
インのフォルダ部分内の交互の経路に沿って個々の折り
帖を逸らせるために印刷産業において使用される。逸ら
せ動作がラインの残りの部分に比べて遅い処理速度を有
するので、折り帖の損傷の可能性を減少させ、紙詰まり
を回避しながら、この動作の速度を増大させることが求
められている。
【0011】例えば毎分2500−3000フィート
(約762−914m)及びそれ以上を越える高速で作
動でき、更にまた質的に許容できる折り帖を提供できる
シート逸らせ器の要求がある。また、要求されているこ
とは、一層速い作動速度を可能にし、中断時間及びフォ
ルダ内での紙詰まりに関連する費用の増大を減少させる
ために各折り帖の質を向上させるように、折り帖が複数
の頁揃え経路の1つに沿って移動するときに、折り帖の
損傷を阻止又は最小化すべく、印刷された折り帖の頁揃
えプロセスを改善するようなシート逸らせ器を印刷産業
において使用することである。更に要求されるているこ
とは、シート逸らせ器の逸らせ楔部への乾燥していない
インクの移転を阻止又は最小化して印刷された折り帖の
全体の質を向上させるように設計されたシート逸らせ器
を高速印刷機ラインにおいて使用することである。
【0012】本発明の1つの実施の形態においては、逸
らせ経路から複数の頁揃え経路の所望の1つへ折り帖を
逸らせるための逸らせ組立体が提供される。一対の離間
した回転する逸らせロールは、逸らせロールのための共
通の変位(swipe) 経路を画定するそれぞれの偏心回転運
動経路を有する。複数の頁揃え経路を分離する逸らせ楔
部は対をなす逸らせロール間に位置し、逸らせ楔部が共
通の変位経路内へ延びるようにする。逸らせロールの共
通の変位経路内に逸らせ楔部を位置させることにより、
従来既知の装置及び方法に比べてフォルダを通って進行
する折り帖に対する一層の制御が可能となり、一層大な
る作動速度を可能にし、折り帖の損傷を減少させ、逸ら
せ楔部へのインクオフセットを減少させ、フォルダ内で
の紙詰まりの可能性を減少させる。
【0013】本発明の別の実施の形態においては、印刷
機から送給された折り帖を複数の頁揃え経路の選択され
た1つへ逸らせるためのシート逸らせ器が提供される。
シート逸らせ器は複数の頁揃え経路の1つへ折り帖の前
縁を導くための振動する逸らせ装置を有する。シート逸
らせ器はまた、複数の頁揃え経路の選択された1つへ折
り帖を偏向させるために複数の頁揃え経路を分離する逸
らせ器を有する。振動する逸らせ装置及び逸らせ器は従
来既知の装置及び方法に比べてフォルダを通って進行す
る折り帖に対する制御を一層増大させるように適当な時
期に相互係合でき、もって一層速い作動速度を可能に
し、折り帖の損傷を減少させ、インクオフセットを少な
くし、フォルダ内での紙詰まりの可能性を減少させる。
【0014】本発明の更に別の実施の形態においては、
高速印刷機から送給された折り帖を頁揃えする方法が提
供される。折り帖は、折り帖の経路にほぼ垂直な往復経
路にわたってほぼ並進運動する一対の振動する逸らせロ
ールへ送給される。ロール間に位置する逸らせ楔部に関
する逸らせロールの並進運動は、折り帖が逸らせ楔部へ
及びこれを通って進行するときに折り帖の損傷を実質上
最小化又は阻止し、紙詰まりを殆ど生じさせずに一層速
い作動速度を許容するようなものである。逸らせロール
の並進運動は、逸らせロールに関連する折り帖の接近又
は位置に関して適正にタイミングを合わされるか又は調
整される。
【0015】従って、本発明の特徴は、折り帖が複数の
頁揃え経路の1つへ進行するときに、一層速い作動速度
を許容しながら折り帖の損傷の可能性を最小化する装置
及び方法を提供することである。
【0016】本発明の別の特徴は、関連産業で現在使用
されているような高価で複雑な設備の必要性を排除しな
がら折り帖の頁揃えを改善する、印刷機の作動に関連す
る逸らせ器を提供することである。従って、本発明の特
徴は、印刷機のシート逸らせ器における頁揃えプロセス
及び折り帖動作を改善する簡単で安価な装置を提供する
ことである。
【0017】本発明の更に別の特徴は、例えば毎分25
00−3000フィート(約762−914m)及びそ
れ以上を越える高速で作動でき、更にまた許容できる質
規格の折り帖を提供でき、同時に、従来既知の装置がこ
こで述べた(機械の中断時間及び修理費を最小化し、一
定の時間期間内での製品出力を増大させるように)企画
された割合の速度で作動した場合に従来既知の装置にお
いて通常生じるような紙詰まりを減少させる、印刷機内
の逸らせ器を提供することである。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を詳細に説明
する前に、本発明は以下の説明で述べ又は図に示す素子
の構造及び配列の詳細に限定されないことを理解すべき
である。本発明は他の実施の形態として具体化すること
が可能であり、種々の態様で実践、実行できる。また、
ここで使用される用語及び術語は説明の目的のものであ
って、限定を意図するものではないことを理解すべきで
ある。ここで使用する「含む」及び「有する」なる用語
及びその変形用語はその対象物のみならずその等価物を
も含むことを意味し、一方、「からなる」なる用語はそ
の対象物のみを含むことを意味する。
【0019】図1は高速印刷機(図示せず)の一部であ
るピン無しフォルダ10の部分概略図である。典型的な
フォルダは形成区分、駆動区分、切断区分、逸らせ区分
及び頁揃え区分を含む。ここで述べる本発明は主として
逸らせ区分に関する。典型的な形成区分、駆動区分、切
断区分及び頁揃え区分は米国特許第4,729,282
号明細書に記載されている。とりわけ、図1は本発明を
使用することのできる逸らせ区分12を示す。
【0020】図1に示す逸らせ区分12の上流側におい
て、上記米国特許第4,729,282号明細書に記載
されたような形成区分を設けることができ、この形成区
分は材料のウエブ(又は「リボン」と呼ぶ数個の長手方
向のウエブのスリット区分;リボンは典型的には重なる
ように整合される)を受け取り、ウエブを折り帖畳むほ
ぼ三角形の形成ボードを有することができる。折り帖部
はウエブの進行方向に対して平行な方向を向く。次い
で、折られたウエブは、上記米国特許第4,729,2
82号明細書に記載された態様と同様の態様で、駆動区
分及び切断区分を通して下方へ送られる。
【0021】ウエブが複数の個々の折り帖に変換された
後、連続する折り帖は逸らせ経路14に沿って逸らせ区
分12へ入る。折り帖は向き合ったテープ即ちベルト1
6、18を介してシート逸らせ器20へ順々に送られ、
シート逸らせ器は振動する逸らせ装置22と、逸らせ器
24とを有する。逸らせ組立体20は複数の頁揃え経路
の選択された1つ26又は28へ折り帖を偏向させる。
次いで、折り帖は頁揃え区分30へ入り、頁揃え経路の
1つに沿ってファン送給装置32の如き目的地へ搬送さ
れ、続いて、当業界で既知のように、刈り上げ(shingli
ng) コンベヤの如きコンベヤ(図示せず)へ搬送され
る。
【0022】シート逸らせ器20の逸らせ装置22は駆
動対向回転シャフト上に偏心的に位置する一対の振動す
る対向回転逸らせアイドラローラ34、36を有する。
逸らせ装置22は2つの頁揃え経路26、28を分離し
ている逸らせ器24に関して折り帖の前縁の横方向位置
を決めるように作動する。逸らせ装置22は逸らせ経路
14にほぼ直角な成分を有する逸らせ面内で実質上往復
運動する。
【0023】折り帖帖は、主要な折り帖帖コントローラ
38及び補助の折り帖帖コントローラ40、42を有す
る折り帖帖コントローラ手段の制御の下で、逸らせ経路
14を通して頁揃え経路の選択された1つ26又は28
へ送られる。好ましくは、主要な折り帖帖コントローラ
38とそれぞれの補助の折り帖帖コントローラ40、4
2との間の(シート逸らせ器20を通る)距離は逸らせ
るべき折り帖帖の長さよりも小さい。このようにして、
選択された補助の折り帖帖コントローラ40又は42
は、主要な折り帖帖コントローラ38が同じ折り帖帖の
後縁の制御を解除する前に、折り帖帖の前縁の制御を開
始する。ここで使用する前縁即ち前端及び後縁即ち後端
なる用語は折り帖帖の長さの最初又は最後の1インチ
(約25.4mm)前後を意味するが、実際には、折り
帖帖の長さの最初又は最後の3インチ(約76.2m
m)前後とすることができる。
【0024】主要な及び補助の折り帖帖コントローラ3
8、40、42は、無端ベルト形状としてローラ上に掛
け渡された対向する(向き合う)ベルト即ちテープ1
6、18を有する。主要な折り帖帖コントローラ38は
第1の逸らせベルト16及び第2の逸らせベルト18を
有し、これらのベルトは図1に矢印にて示す方向に別個
の連続ループとなって循環し、上記米国特許第4,72
9,282号明細書に記載されたような切断区分(図示
せず)の出口(outfeed) 近傍の一組のアイドラローラ4
4間のニップで合流する。駆動ローラ46、48は、別
個の連続ループ内のある素子、即ち、アイドラローラ4
4、複数のアイドラローラ50、折り帖帖減速機構5
2、アイドラローラ54、56及びアイドラローラ5
8、60のまわりで、逸らせベルト16、18をそれぞ
れ駆動する。逸らせベルト16、18はまたアイドラガ
イドローラ64のまわりで駆動される。両方の逸らせベ
ルト16、18はそれぞれの駆動ローラ46、48によ
り同じ速度(典型的には印刷機の速度よりも8%ないし
15%速い速度)で駆動される。ベルト16、18のこ
の速い速度は、折り帖帖が逸らせベルト16、18間の
経路14へ並んで順々に下方に移動するときに連続する
折り帖帖間にギャップを生じさせる。好ましくは、約1
0.875インチ(約2.76cm)の長さを有する折
り帖帖に対しては、連続する折り帖帖間のギャップは約
1ないし2インチ(約2.54ないし5.08cm)と
なる。折り帖帖は逸らせ器24を通り頁揃え経路26、
28に沿って、ほとんど曲げられことなく、ほぼ垂直下
方へ進行し、それにより、折り帖帖の背部分での皺を回
避し、折り帖帖の後縁のむち打ちを減少させる。
【0025】アイドラローラ44の下流側に位置するソ
フトニップ66はアイドラローラ68と軸方向で離れて
位置するアイドラローラ70とにより画定される。ロー
ラ68、70は、逸らせベルト16、18がソフトニッ
プ66を通って逸らせ経路14を進むときに、これらの
ベルト間に圧力を生じさせる。ソフトニップ66はここ
を通る折り帖帖を圧縮捕獲し、確実に駆動する。
【0026】主要な折り帖帖コントローラ38はアイド
ラガイドロール72を有し、このロールは、逸らせベル
ト16、18の助けを借りて、振動する逸らせ装置22
へ折り帖帖を導く補助を行う。ソフトニップ66と同様
のソフトニップがアイドラローラ70と離れて位置する
ローラ72とにより画定される。
【0027】補助の折り帖帖コントローラ40、42は
第1の頁揃えベルト74及び第2の頁揃えベルト76を
それぞれ有し、これら両方のベルトは図1に矢印にて示
す方向に別個の連続ループとなって循環する。向き合っ
た頁揃えベルト74、76は逸らせ器24の下流から始
まる頁揃え経路26、28に沿って逸らせベルト16、
18と共通の経路を共有する。特に、頁揃えベルト74
はアイドラローラ64、78、対応する折り帖帖減速機
構52のロール80、駆動ロール84及びアイドラロー
ル86のまわりで搬送される。頁揃えベルト76はアイ
ドラローラ64、対応する折り帖帖減速機構52のスナ
ッバロール88、アイドラローラ90、92、94、駆
動ロール96及びアイドラロール98のまわりで搬送さ
れる。アイドラローラ100、102はまた頁揃えベル
ト74、76の経路を画定する。アイドラロール82、
94は、各ベルトループの張力を調整するように作動で
きる。逸らせベルト16、18の張力はまた、調整可能
な圧力を供給する空気アクチュエータ(図示せず)に枢
動レバーアームを介して接続されたローラA、Bにより
調整できる。4つのすべてのベルトにおける張力が調整
可能なので、向き合うベルト間の調整可能な圧力が折り
帖帖を確実に保持し、テープ(ベルト)速度で折り帖帖
を搬送する。ベルト16、18は、タイミングベルト及
びタイミングプーリー(図示せず)の使用により、ベル
ト74、76と同じ速度で駆動される。
【0028】補助の折り帖帖コントローラ40は離れて
位置するアイドラローラ86と共働するアイドラローラ
58、逸らせベルト16及び頁揃えベルト74により画
定されるソフトニップ104を含む。同様に、補助の折
り帖帖コントローラ42は離れて位置するアイドラロー
ラ98と共働するアイドラローラ60、逸らせベルト1
8及び頁揃えベルト76により画定されるソフトニップ
106を含む。
【0029】図2は本発明の1つの実施の形態に係るシ
ート逸らせ器の部分を示す。逸らせ装置22及び逸らせ
器24が示されている。逸らせ装置22の逸らせロール
34、36は外方に延びた離間する(好ましくは中高
の)段部118を有し、その機能及び目的は後述する。
逸らせ器即ち逸らせ楔部110は、逸らせロール34、
36に関して逸らせ楔部110を適正に位置決めし強固
に支持するようにフォルダ内で適当に静止状態に保持さ
れた取り付け部120に装着される。逸らせ楔部110
は頂点112からこの頂点112と向き合うベース12
2まで広がる発散表面114、116を有する。逸らせ
ニップ面107は逸らせニップ経路14(図1)にほぼ
平行であり、頂点112を通ってベース122(図9)
の中間へ延びる。図9には逸らせ楔部の1つの実施の形
態を示す。種々の点A−Dを逸らせ楔部110の発散表
面114、116上に示す。点AからBにかけて、発散
表面114、116は好ましくは、頂点縁112から、
逸らせニップ面107に関して約15°の角度で広がり
(発散し)、急傾斜した直線表面(平面)を画定する。
点BからCにかけて、発散表面114、116は、好ま
しくは約3インチ(約76.2mm)の半径を有するほ
ぼ湾曲した表面を含む。点CからDにかけて、発散表面
114、116はそれぞれの頁揃え区分内に通じ、それ
ぞれのソフトニップ104、106内へ直接通じるほぼ
直線の表面を画定する。逸らせ楔部110の頂点112
は好ましくはほぼ丸い表面を有する。頂点112は更に
離間した溝124(図2)を有する。図2に示すよう
に、溝124は十分なクリアランスを持ってロール3
4、36の段部118と係合し、その機能及び目的は後
述する。
【0030】逸らせ楔部の別の実施の形態を図8に示
す。逸らせ楔部111は逸らせ楔部110と類似してい
るが、相違点は、発散表面113が加圧空気源117に
接続できるそれぞれの空気排出ポート115を有するこ
とである。空気圧は当業者にとって既知の外部の空気圧
レギュレータ又はニードル弁により調整できる。ポート
115は好ましくは逸らせ楔部111の発散表面113
を通って延びる均一に離間した穴である。発散表面11
3を通って導かれた空気は、発散表面113と折り帖帖
との間の摩擦を減少させることにより折り帖帖が楔部の
発散表面に付着せず発散表面によって顕著に減速されな
いことを保証することにより、頁揃え経路へ折り帖帖を
下方に送る補助を行う。
【0031】図3−5は、折り帖帖が複数の頁揃え経路
の選択された1つへ進行するときの逸らせ器を通る折り
帖帖の前進運動を示す。ベルト16、18と対応する逸
らせロール34、36との間に位置するニップ108の
ギャップは好ましくは折り帖帖の厚さに比べて超過寸法
となるように寸法決めされ、シート逸らせ器20を通っ
て進行する折り帖帖上に圧縮力が実質的に作用するのを
回避し、ロール34、36の回転無しにニップ108を
通して折り帖帖を引き出すことができるようにする。作
動において、少なくとも第1及び第2の逸らせベルト1
6、18が個々の折り帖帖をシート逸らせ器20(図
1)の方へ運ぶ。逸らせロール34、36が振動し並進
運動すると、駆動対向回転シャフトのまわりで偏心的に
位置している結果、逸らせニップ108が逸らせ楔部1
10の一側から反対側へ移動する。第1の折り帖帖は楔
部110の1つの発散表面114に沿って案内される。
折り帖帖がニップ108を通って移動するとき、逸らせ
ロール34、36は振動及び並進運動し続け、ニップ1
08を楔部110の反対側へ移動させる。このようにし
て、次の折り帖帖は発散表面116に沿って楔部110
の反対側へ導かれる。
【0032】逸らせロール34、36はロール中心12
6、128を有する。逸らせロール34、36はそれぞ
れの中心のまわりで回転し、この回転は対応するベルト
16、18と接触しているために生じる。逸らせロール
34、36はまた、折り帖帖の逸らせ経路14にほぼ垂
直な成分を有する逸らせ面134内に位置するそれぞれ
の軸線130、132のまわりで回転するように支承さ
れる。軸線130、132はそれぞれのロール34、3
6を通って長手方向に延びる。好ましくは、逸らせロー
ル34、36はそれぞれの駆動シャフト131、133
上で偏心的に位置し、逸らせ面134内に位置する軸線
130、132はシャフトのそれぞれの中心を通って延
びる。一層好ましくは、偏心的に位置した各逸らせロー
ル34、36は対応するシャフトの軸線からほぼ1/4
インチ(約6.35mm)離れるように構成され、約1
/2インチ(約12.7mm)の全偏心スローを生じさ
せるようにする。
【0033】図1に関連して述べたような印刷機の作動
においては、複数の頁揃え経路を有する2以上の頁揃え
区分を設けることができる。図2−5に示すように、逸
らせロール34、36は頁揃え経路26、28と共働す
る。図2には示さないが、鏡面対称のシート逸らせ器2
0である第2のシート逸らせ器をシート逸らせ器20に
隣接して設けることができる。このような構成において
は、雑誌等を組立てるために2個より多い頁揃え経路を
使用する。
【0034】図3−5を再度参照すると、逸らせロール
34、36がその軸線126、128のまわりで回転す
るとき、ロール中心126、128が対応するシャフト
の中心130、132のまわりで旋回せしめられること
を認識できよう。逸らせロール34、36の旋回運動は
破線136、138にて示すような各逸らせロールのた
めの段部118の外側直径部の運動経路を画定する。図
示のように、運動経路136、138は部分的に重なっ
て、図6に明示する共通の変位経路140を画定する。
逸らせ楔部110は頁揃え経路26、28を分離し、逸
らせロール34、36間に位置していて、逸らせ楔部1
10の一部が共通の変位経路140内へ延びるようにな
っている(図6)。
【0035】本発明のシート逸らせ器20は、折り帖帖
142の前縁144を逸らせ器24と適当に直接接触さ
せることにより、その折り帖帖を頁揃え経路の適当な1
つ26又は28へ送る。図示の実施の形態においては、
逸らせ楔部110は逸らせニップ108の方に向いてお
り、発散表面114、116は頂点112から頁揃え経
路26、28の方へ下方に末広がりとなっている。ベル
ト16、18は好ましくは一群の離れたベルトセグメン
トで構成される。図2に示したものに関連する図7を参
照すると、ベルト16、18が対応するロール34、3
6と駆動係合するのが分かる。好ましくは、ロール3
4、36の各段部118に対して、別個のベルトがその
段部と駆動係合する。段部118はほぼ中高となってお
り、ベルトが段部の上でトラバース運動(横運動)する
ときにベルトの軌道修正を補助する。ベルト16、18
は逸らせロール34、36及び逸らせ楔部110の中間
点から別個の頁揃え経路に沿って広がる。ベルト16、
18はその間に折り帖帖142を閉じ込め、折り帖帖が
いずれの逸らせロール34又は36とも接触しないよう
にして、折り帖帖を逸らせ楔部110へ搬送する。
【0036】図3−5を参照すると、折り帖帖通路14
8、150が逸らせ楔部110の対応する発散表面11
4、116と対応する逸らせベルト16、18との間に
形成される。逸らせ装置22が逸らせ面134内で往復
運動すると、折り帖帖142の前縁144は一方又は他
方の折り帖帖通路148又は150へ進入せしめられ
る。逸らせベルト、逸らせロール及び逸らせ楔部は共働
するように配置され、折り帖帖が逸らせ経路を下って進
行し、逸らせ器を通過して複数の頁揃え経路の選択され
た1つに至るときに、折り帖帖を実質上挟んでしまわな
いようにする。
【0037】図3は楔部110の頂点112に接近する
折り帖帖142の前縁144を示す。図示のように、逸
らせロール34、36は折り帖帖の前縁144を逸らせ
楔部110の一側へ導くようにそれぞれの進行経路13
6、138に沿って位置する。逸らせロール34、36
の並進運動のタイミングは、折り帖帖142の前縁14
4が逸らせ楔部110の頂点112に接触しないよう
に、選定される(もし、接触が生じると、折り帖帖の前
縁が損傷し、逸らせ器内で紙詰まりを生じさせることが
ある)。
【0038】図3に明示するように、通路148は開い
ており、通路150は実質上閉じている。逸らせロール
34、36が逸らせ面134内で往復運動するときに、
通路148、150は開閉する傾向を有する。従来の構
成では、超過速度において、逸らせロールと逸らせ楔部
との間の関係のため、逸らせ楔部のいずれかの側の通路
が完全に閉じない結果、折り帖帖は間違った頁揃え経路
へ下方に導かれることがあった。図3に示すように、逸
らせ楔部が逸らせロール34、36の共通の変位経路1
40内に達しているため及びロール34、36が往復運
動可能な経路内で並進運動するため、通路150は完全
に閉じ、折り帖帖142が間違った頁揃え経路(この場
合、頁揃え経路28)へ下方に導かれるのを阻止する。
【0039】図4は、折り帖帖が逸らせ楔部110と初
期に接触するように最初に案内されるときの折り帖帖1
42の前縁144を示す。逸らせ器24の頂点112及
び発散表面114、116は上述のように構成され、頁
揃え経路に沿っての折り帖帖の通過を容易にする。頂点
112は好ましくは丸くなっており、(万一、折り帖帖
が頂点と接触した場合に)折り帖帖の前縁又は後縁の損
傷を減少させる補助を行う。発散表面114、116の
上流側部分は急激に傾斜し、大きく湾曲しており(図
9)、折り帖帖が逸らせ楔部110に衝突したときの折
り帖帖142の前縁144に作用する衝撃力を減少さ
せ、また、インクオフセットを阻止又は減少させるよう
に逸らせ楔部に接して進行する折り帖帖の側部上の摺接
圧力を減少させる。ロール34、36が回転し並進運動
するときに、折り帖帖142は頁揃え経路26に沿って
連続的に前進せしめられる。図4から分かるように、図
6を参照すると、ロール36の段部118はロールの一
回転の一部中楔部110の発散表面116の下方へ延び
て、逸らせロール36を逸らせ楔部110に係合させ
る。段部118は逸らせロール36及び逸らせ楔部11
0への衝突からの損傷を生じさせないように楔部110
の溝124に係合する。逸らせロール36と逸らせ楔部
110との間の係合作用は、逸らせ楔部110が逸らせ
ロール34、36の共通の変位経路140内へ延びるの
を許容する。承知のように、折り帖帖に対する制御は逸
らせ楔部110をロール34、36の共通の変位経路1
40内に位置させることにより増大する。
【0040】図5は折り帖帖が逸らせ楔部110の頂点
112へ接近するときの折り帖帖142の後縁146を
示す。逸らせロール34、36が面134に沿って並進
運動すると、通路148が閉じ、通路150が開く。逸
らせロール34、36の並進運動は、折り帖帖の後縁1
46が頂点112に対して激しく打ちつけられない(む
ち打ちを生じさせない)ようなものとする。逸らせ楔部
110が共通の変位経路140内に達しているため、こ
のようなむち打ちが阻止される。ベルト16、18がロ
ール34、36から発散しているので、折り帖142は
一層完全に支持される。従来のシート逸らせ器において
は、逸らせ楔部はベルトの発散地点から実質上離れて位
置することがある。従って、このような従来の構成にお
いては、折り帖の(後縁を含む)かなりの部分が逸らせ
楔部の頂点に対して(及びこれを横切って)むち打ちさ
れ、上述のように後縁を損傷させることがある。
【0041】折り帖が高速印刷機から頁揃えされるとき
の折り帖の到達時間に対する逸らせロールの並進運動の
タイミングは本発明の1つの態様である。手動、半自動
又は全自動で行うことのできる並進運動のタイミングは
次のように制御すべきである。すなわち、折り帖の前縁
が逸らせ器の最上方部分に隣接したときに、逸らせロー
ルが折り帖の前縁を逸らせ器の一側へ導き、折り帖の前
縁が頂点と接触しないようにする。更に、逸らせロール
の並進運動のタイミングは、折り帖が選択された頁揃え
経路に沿って連続的に進行するときに折り帖の後縁が逸
らせ器の頂点に対してむち打ちされないように、選定す
べきである。
【0042】図4を参照して、本発明の好ましい実施の
形態を説明する。逸らせロール34、36の並進運動の
タイミングは、好ましくは、折り帖142の前縁144
が逸らせ楔部110の発散表面に最初に接触する時点に
基礎をおく。先に説明したように、ロールの中心12
6、128は対応する軸線130、132のまわりで旋
回する。位置「X」は、折り帖が楔部110に最初に接
触したときの軸線130、132に関する逸らせロール
34、36の中心126、128の角度位置として定義
される。位置「X」において、ロール中心126が軸線
130の下方で左に位置し、ロール中心128が軸線1
32の上方で左に位置することが分かる。ロール中心1
26が軸線130及びロール中心126を通る平面15
2上に位置するように、逸らせロール34は図示の位置
でその進行経路136のまわりに位置し、平面152は
面134に関して約25ないし45°の範囲の好ましい
角度に設定される。ロール中心128が軸線132及び
ロール中心128を通る平面154上に位置するよう
に、逸らせロール36は図示の位置でその進行経路13
8のまわりに位置し、平面154は面134に関して約
25ないし45°の範囲の好ましい角度に設定される。
好ましくは、平面152及び平面134に関するロール
34の位置決めのための角度数値は平面154及び平面
134に関するロール36の位置決めのための角度数値
に等しい。
【0043】図4に関連して述べたようなロール34、
36の並進運動及び位置決めのタイミングは、折り帖の
前縁が頂点112(図3)に接近するときに、前縁が頂
点112に完全に接触せず(即ち頂点112を十分に避
け)、折り帖142が間違った経路28へ下方に導かれ
ないことを保証する。図3に示すように、ロール34、
36は図4に示すような位置「X」にまだ到達していな
い。しかし、位置「X」に到達させるためのロールの並
進運動のタイミングに基づき、ロール34、36の位置
は、通路150が十分に開き通路148が十分に閉じ
て、ロール34、36が折り帖142の前縁144を頁
揃え経路26へ適正に導くように、タイミングを合わさ
れる。更に、ロール34、36の適正なタイミング及び
位置決めは、折り帖の後縁が頂点112(図5)に接近
したときに、後縁が頂点112に対して(又はこれを横
切って)激しくむち打ちされない(即ち、打ちつけられ
ない)ことを保証する。図5に示すように、ロール3
4、36は図4に示すような位置「X」を越えて並進運
動している。ロール34、36の並進運動は、通路14
8が閉じ通路150が開いて、折り帖142が頁揃え経
路26へ適正に下方に導かれ、次の折り帖が頁揃え経路
28へ下方に送られるように、タイミングを合わされ
る。
【0044】駆動シャフトの各180°の角度回転に対
して、1つの折り帖がロールを通過することに留意すべ
きである。従って、図3−5及び特に上述の好ましい実
施の形態を参照すると、次の折り帖が頁揃え経路28へ
導かれ、折り帖が楔部110の表面116に接触したと
きに、ロール34、36の位置が図4に関して説明した
位置に関して逆転される。
【0045】本発明の作動を以下に更に説明する。上述
のように、逸らせロール34、36が折り帖142を楔
部110へ導くために逸らせ面134内の経路にわたっ
て並進運動するとき、通路148、150は開閉する傾
向を有する。図4に示すように、折り帖142が楔部1
110に接触したとき、楔部1110の溝124は十分
なクリアランスを伴ってロール36の段部118と係合
する。段部118従ってベルト18は発散表面116の
下方で延びるが、ベルト18は、好ましくは、ベルトを
不利に摩耗させないように、楔部1110のいかなる部
分とも接触しないことに留意すべきである。図5から明
らかなように、次の折り帖が頁揃え経路28へ導かれる
とき、楔部1110の溝124は十分なクリアランスを
伴ってロール34の段部118と適当に係合する。この
ようにして、溝124はロール34、36の段部118
と間欠的に係合する。並進運動のタイミング従ってロー
ル及び楔部の係合作用のタイミングは、折り帖が逸らせ
経路から頁揃え経路へ進行するときに、折り帖がはさん
でしまわれないように、選定される。明らかなように、
折り帖が頁揃え経路26への下方運動の途中で頂点11
2を通過して進行してしまう前に、ロール34の如きロ
ールが楔部1110の溝124と係合した場合、折り帖
がベルト16と楔部110との間に挟まれ、折り帖を損
傷させ、機械の紙詰まりを生じさせる虞れがある。
【0046】図10は本発明の別の態様を一層詳細に示
す、図1のシート逸らせ器を示す図である。折り帖14
2が逸らせ区分内の逸らせ楔部110を通って進行して
いるとき、折り帖が逸らせ楔部110の頂点112を通
って進行する際に折り帖142の後縁146の後縁むち
打ちを減少させるように、折り帖152が2以上の方向
において屈曲するのを阻止するのが望ましい。逸らせベ
ルト16、18が対応する逸らせロール34、36から
実質上解放される地点から逸らせベルト16、18が対
応するロール54、56に実質上係合する地点まで、逸
らせベルト16、18が実質上直線に沿って進行する。
これら2つの地点間の距離は1つの折り帖のおよその長
さにほぼ等しい。このようにして、折り帖142が頁揃
え経路の1つ26又は28の方へ下方に進行するとき、
折り帖142の後縁146が逸らせ器24の頂点112
を通過してしまうまで、折り帖142の前縁144は別
の方向に導かれない。従って、後縁146が逸らせ器2
4の頂点112に対して(又はこれを横切って)激しく
むち打ちされる可能性が減少する。上述の特徴を達成す
るため、アイドラローラ58、60はそれぞれのベルト
又は頁揃え経路26又は28に対してほぼ垂直に調整可
能となっており、アイドラローラ54、56はそれぞれ
のベルト又は頁揃え経路26又は28に対してほぼ平行
に調整可能となっている。
【0047】上述の詳細な説明から容易に明らかなよう
に、本発明のシート逸らせ器は従来技術の問題点を克服
する。本発明のシート逸らせ器は高速印刷機に関連して
毎分2500−3000フィート(約762−914
m)及びそれ以上を越える高速で有効に機能することが
できる。シートは、シートの損傷を減少させ紙詰まりの
傾向を減少させた状態で、このような高速度で適当な頁
揃え経路へ有効に逸らされる。傾向は減少されるが完全
に排除できないこのような紙詰まりの発生を予期して、
逸らせロールは、頁揃え経路及び逸らせ器の近傍の領域
を開いて詰まった紙を取り除けるように、空気シリンダ
等を使用して互いに離れるように枢動するような構成と
することができる。従って、紙詰まりが発生した場合で
さえ、装置のクリーニングに関連する中断時間が大幅に
減少する。
【0048】本発明の上述の記載は図示及び説明を目的
としてなされた。更に、このような記載は本発明をその
記載のみに限定する意図のものではない。従って、本発
明の要旨内で種々の変形修正が可能である。ここで説明
した実施の形態は本発明を実施するための最良の形態を
説明し、このような発明又は他の実施の形態及び本発明
の特定の応用や用途にとって必要な種々の修正を利用で
きるようにすることを意図するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を使用できるシート逸らせ器を組み込ん
だピン無しフォルダの部分概略図である。
【図2】本発明に係るシート逸らせ器の一部の部分斜視
図である。
【図3】折り帖が複数の頁揃え経路の選択された1つへ
進行するときに逸らせ器を通る折り帖の前進運動を示
す、本発明に係るシート逸らせ器の横断面側面図であ
る。
【図4】折り帖が複数の頁揃え経路の選択された1つへ
進行するときに逸らせ器を通る折り帖の前進運動を示
す、本発明に係るシート逸らせ器の横断面側面図であ
る。
【図5】折り帖が複数の頁揃え経路の選択された1つへ
進行するときに逸らせ器を通る折り帖の前進運動を示
す、本発明に係るシート逸らせ器の横断面側面図であ
る。
【図6】図3−5に示すシート逸らせ器の一部の拡大図
である。
【図7】シート逸らせ器のある素子間の関係を示す、1
つの逸らせロールを図示省略した状態での本発明のシー
ト逸らせ器の前面図である。
【図8】本発明の別の実施の形態に係るシート逸らせ器
の逸らせ楔部の横断面側面図である。
【図9】本発明の更に別の実施の形態に係るシート逸ら
せ器のシート逸らせ楔部を示す図である。
【図10】本発明の別の態様を詳細に示す、図1のシー
ト逸らせ器を示す図である。
【符号の説明】
14 逸らせ経路 16、18 ベルト 20 シート逸らせ器 22 逸らせ装置 24 逸らせ器 26、28 頁揃え経路 34、36 逸らせロール 38、40、42 コントローラ 74、76 頁揃えベルト 107 逸らせニップ面 110、111 逸らせ楔部 112 頂点 113、114、116 発散表面 115 空気排出ポート 117 加圧空気源 118 段部 122 ベース 124 溝 126、128 ロール中心 130、132 軸線 131、133 シャフト 134 逸らせ面 136、138 進行経路 140 共通の変位経路 142 折り帖 144 折り帖前縁 146 折り帖後縁 148、150 通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 インガマー・エス・ダグレラ アメリカ合衆国ウィスコンシン州53089, サセックス,ヒルクレスト・サークル・ノ ース65・ウエスト26677 (72)発明者 エリック・エル・クーネ アメリカ合衆国ウィスコンシン州53103, ビッグ・ベンド,ナショナル・サウス69・ ウエスト22990

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逸らせ経路から複数の頁揃え経路の所望
    の1つへ折り帖を逸らせるための逸らせ組立体におい
    て、 ロール中心を有し、折り帖の逸らせ経路にほぼ垂直な成
    分を有する逸らせ面内に位置するそれぞれの軸線のまわ
    りで回転するように支承された一対の逸らせロールであ
    って、上記逸らせロールが回転するとき、当該逸らせロ
    ール中心が上記それぞれの軸線のまわりで旋回して該各
    逸らせロールのための偏心運動経路を画定し、同経路が
    部分的に交差して折り帖を逸らせ変位させる逸らせ変位
    経路を画定するためにするようにした一対の逸らせロー
    ルと;上記複数の頁揃え経路を分離する逸らせ楔部であ
    って、上記逸らせ楔部の一部が上記逸らせロールの上記
    逸らせ変位経路内へ延びるように当該逸らせ楔部が当該
    逸らせロール間に位置する逸らせ楔部と;を有すること
    を特徴とする逸らせ組立体。
  2. 【請求項2】 上記逸らせロールを相互に反対方向に偏
    心回転運動する偏心逸らせロールとしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の逸らせ組立体。
  3. 【請求項3】 上記逸らせロールがそれぞれのシャフト
    のまわりで偏心的に位置し;上記逸らせ面内に位置する
    上記軸線が上記シャフトの中心を通ることを特徴とする
    請求項1に記載の逸らせ組立体。
  4. 【請求項4】 上記逸らせロールが上記逸らせ面内の往
    復経路にわたって並進運動することを特徴とする請求項
    1に記載の逸らせ組立体。
  5. 【請求項5】 上記逸らせ楔部が頂点縁から同頂点縁と
    向き合うベースまで広がる発散表面を有し、当該逸らせ
    楔部が更に、上記逸らせ経路にほぼ平行で該逸らせ楔部
    の上記頂点縁を通って延びる逸らせニップ面を有し;上
    記発散表面がほぼ湾曲した表面を有することを特徴とす
    る請求項1に記載の逸らせ組立体。
  6. 【請求項6】 上記逸らせ楔部の上記頂点縁がほぼ丸く
    なった表面を有することを特徴とする請求項5に記載の
    逸らせ組立体。
  7. 【請求項7】 上記発散表面が、上記逸らせ楔部の上記
    頂点縁から、上記逸らせニップ面に関して約15°の角
    度で広がることを特徴とする請求項5に記載の逸らせ組
    立体。
  8. 【請求項8】 上記湾曲した表面が3インチ(約76.
    2mm)半径を画定することを特徴とする請求項7に記
    載の逸らせ組立体。
  9. 【請求項9】 上記発散表面が、同発散表面を通して空
    気を導くように加圧空気源に接続できる少なくとも1つ
    の対応する空気排出ポートを有することを特徴とする請
    求項5に記載の逸らせ組立体。
  10. 【請求項10】 上記逸らせ楔部へ搬送するために折り
    帖を間に閉じ込めるように対応する上記逸らせロールと
    駆動係合し、逸らせ組立体を通る別個のループとなって
    循環する少なくとも第1及び第2の逸らせベルトを更に
    有し、上記逸らせベルトが、上記逸らせ経路に沿ってほ
    ぼ対面する関係にて位置し、当該逸らせロールと当該逸
    らせ楔部との間の中間点から上記複数の頁揃え経路の別
    個の頁揃え経路に沿って広がり;当該逸らせベルト、該
    逸らせロール及び該逸らせ楔部は、折り帖が当該逸らせ
    経路を下って当該複数の頁揃え経路の選択された1つへ
    進行するときに、折り帖を挟んでしまわないように、共
    働的に配列されていることを特徴とする請求項1に記載
    の逸らせ組立体。
  11. 【請求項11】 折り帖が上記逸らせ経路を下って上記
    複数の頁揃え経路の選択された1つへ進行するときに、
    折り帖が上記逸らせロールのいずれとも接触しないこと
    を特徴とする請求項10に記載の逸らせ組立体。
  12. 【請求項12】 上記逸らせロールが外方に延びる離間
    した上昇段部を有し;上記逸らせ楔部が頂点縁から同頂
    点縁と向き合うベースまで広がる発散表面を有し、当該
    逸らせ楔部が更に、上記頂点縁に離間した溝を備え;該
    逸らせ楔部の上記溝が当該逸らせロールの上記段部と相
    互係合することを特徴とする請求項11に記載の逸らせ
    組立体。
  13. 【請求項13】 上記逸らせロールが上記逸らせ面内で
    往復経路にわたって並進運動し;上記逸らせベルトの各
    々が当該逸らせロールの上記段部の対応する段部と個々
    に係合し;上記逸らせ楔部の一方の当該逸らせ面と一方
    の該逸らせロールの当該段部に係合する当該逸らせベル
    トとの間に、第1の通路が形成され;当該逸らせ楔部の
    他方の該逸らせ面と他方の該逸らせロールの該段部に係
    合する該逸らせベルトとの間に、第2の通路が形成さ
    れ;該逸らせロールが折り帖を上記複数の頁揃え経路の
    選択された1つへ導くときに、該逸らせ楔部の上記溝が
    一方の該逸らせロールの該段部と係合し;該逸らせロー
    ルが次の折り帖を当該複数の頁揃え経路の別の1つへ導
    くときに、該逸らせ楔部の当該溝が他方の該逸らせロー
    ルの該段部と係合し、もって、該逸らせロールが該逸ら
    せ面内で往復運動するときに、上記通路が開閉する傾向
    を有するようにしたことを特徴とする請求項12に記載
    の逸らせ組立体。
  14. 【請求項14】 印刷機から送給された折り帖を複数の
    頁揃え経路の選択された1つへ逸らせるためのシート逸
    らせ器において、折り帖の前縁を上記複数の頁揃え経路
    の1つへ導くための振動する逸らせ装置と;折り帖を上
    記選択された1つへ偏向させるために上記複数の頁揃え
    経路を分離する逸らせ器と;を有し、上記振動する逸ら
    せ装置及び上記逸らせ器が適当な時間に選択的に相互係
    合することを特徴とするシート逸らせ器。
  15. 【請求項15】 上記振動する逸らせ装置が折り帖の経
    路にほぼ垂直な成分を有する逸らせ面内の往復経路にわ
    たって並進運動する第1及び第2の振動する逸らせ装置
    を有し;上記逸らせ器が、上記第1及び第2の振動する
    逸らせ装置と当該逸らせ器との間欠的な係合を許容する
    ように当該第1及び第2の振動する逸らせ装置間に位置
    することを特徴とする請求項14に記載のシート逸らせ
    器。
  16. 【請求項16】 上記第1及び第2の振動する逸らせ装
    置が上記逸らせ面内に位置するそれぞれの軸線のまわり
    で回転するように支承された一対の対向回転する偏心逸
    らせロールを有することを特徴とする請求項15に記載
    のシート逸らせ器。
  17. 【請求項17】 上記逸らせ器が頂点縁から同頂点縁と
    向き合うベースまで広がる発散表面を有し、当該逸らせ
    器が更に、折り帖の経路にほぼ平行で該逸らせ器の上記
    頂点縁を通って延びる逸らせニップ面を有し;上記発散
    表面がほぼ湾曲した表面を有することを特徴とする請求
    項14に記載のシート逸らせ器。
  18. 【請求項18】 上記逸らせ器の上記頂点縁がほぼ丸く
    なった表面を有することを特徴とする請求項17に記載
    のシート逸らせ器。
  19. 【請求項19】 上記発散表面が、上記逸らせ器の上記
    頂点縁から、上記逸らせニップ面に関して約15°の角
    度で広がることを特徴とする請求項17に記載のシート
    逸らせ器。
  20. 【請求項20】 上記湾曲した表面が3インチ(約7
    6.2mm)半径を画定することを特徴とする請求項1
    9に記載のシート逸らせ器。
  21. 【請求項21】 上記発散表面が、同発散表面を通して
    空気を導くように加圧空気源に接続できる少なくとも1
    つの対応する空気排出ポートを有することを特徴とする
    請求項17に記載のシート逸らせ器。
  22. 【請求項22】 上記逸らせ器へ搬送するために折り帖
    を間に閉じ込めるように上記振動する逸らせ装置と駆動
    係合し、シート逸らせ器を通る別個のループとなって循
    環する複数のベルトを更に有し、上記逸らせベルトが、
    折り帖の逸らせ経路に沿ってほぼ対面する関係にて位置
    し、当該逸らせ装置と当該逸らせ器との間の中間点から
    上記複数の頁揃え経路の別個の頁揃え経路に沿って広が
    ることを特徴とする請求項14に記載のシート逸らせ
    器。
  23. 【請求項23】 折り帖が上記逸らせ経路を下って上記
    複数の頁揃え経路の選択された1つへ進行するときに、
    折り帖が上記振動する逸らせ装置と接触しないことを特
    徴とする請求項22に記載のシート逸らせ器。
  24. 【請求項24】 上記逸らせ装置が外方に延びる離間し
    た上昇段部を有し;上記逸らせ器が頂点縁から同頂点縁
    と向き合うベースまで広がる発散表面を有し、当該逸ら
    せ器が更に、上記頂点縁に離間した溝を備え;該逸らせ
    器の上記溝が当該逸らせ装置の上記段部と相互係合する
    ことを特徴とする請求項23に記載のシート逸らせ器。
  25. 【請求項25】 上記逸らせ装置が折り帖の経路にほぼ
    垂直な成分を有する逸らせ面内の往復経路にわたって並
    進運動し;上記逸らせベルトの各々が当該逸らせ装置の
    上記段部の対応する段部と個々に係合し;上記逸らせ器
    の一方の当該逸らせ面といくつかの当該逸らせベルトと
    の間に、第1の通路が形成され;当該逸らせ器の他方の
    該逸らせ面と残りの該逸らせベルトとの間に、第2の通
    路が形成され;該逸らせ装置が折り帖を上記複数の頁揃
    え経路の選択された1つへ導くときに、該逸らせ器の上
    記溝が該逸らせ装置の該段部といくつか係合し;該逸ら
    せ装置が次の折り帖を当該複数の頁揃え経路の別の1つ
    へ導くときに、該逸らせ器の当該溝が該逸らせ装置の残
    りの該段部と係合し、もって、該逸らせ装置が該逸らせ
    面内で往復運動するときに、上記通路が開閉する傾向を
    有することを特徴とする請求項24に記載のシート逸ら
    せ器。
  26. 【請求項26】 印刷機から送給され、逸らせ経路に沿
    って進行する折り帖を複数の頁揃え経路の所望の1つへ
    逸らせるためのシート逸らせ器において、ロール中心及
    び外方に延び相互に離間した段部を有する一対の振動す
    る逸らせロールであって、上記逸らせロールが対応する
    シャフトのまわりで偏心的に位置し、当該逸らせロール
    が折り帖の逸らせ経路にほぼ垂直な逸らせ面内に位置す
    る軸線のまわりで回転するように支承され、上記軸線が
    上記シャフトのそれぞれの中心を通る上記逸らせ面内に
    位置し、該逸らせロールが当該逸らせ面内で往復経路に
    わたって並進運動し、該逸らせロールが回転するときに
    同逸らせロールの上記ロール中心が対応する当該軸線の
    まわりで旋回し、もって、該各逸らせロールのための偏
    心運動経路を画定し、同経路が部分的に交差して折り帖
    を逸らせ変位させる逸らせ変位経路を画定する一対の振
    動する逸らせロールと;上記複数の頁揃え経路を分離
    し、頂点縁から同頂点縁と向き合うベースまで広がる発
    散表面を有する逸らせ楔部であって、上記逸らせ楔部が
    更に上記頂点縁に溝を備え、当該逸らせ楔部が上記逸ら
    せロールの上記共通の変位経路内へ延びるように当該逸
    らせロール間に位置している逸らせ楔部と;上記逸らせ
    楔部へ折り帖を搬送するために折り帖を閉じ込めるよう
    に上記逸らせロールのそれぞれの上記段部とそれぞれ係
    合する複数の逸らせベルトであって、シート逸らせ器を
    通して2つの別個のループの1つとなってそれぞれ循環
    し、上記各逸らせベルトが上記逸らせ経路に沿って他の
    ループとなって循環する他方の逸らせベルトに対してほ
    ぼ向き合うループとなって循環し、当該逸らせベルトが
    当該逸らせロールと当該逸らせ楔部との間の地点から互
    いに広がっている複数の逸らせベルトと;上記逸らせ楔
    部の一方の上記発散表面と一方の上記逸らせロールの上
    記段部に係合する上記逸らせベルトとの間に位置する第
    1の通路と;上記逸らせ楔部の他方の上記発散表面と他
    方の上記逸らせロールの上記段部に係合する上記逸らせ
    ベルトとの間に位置する第2の通路と;を有し、 上記逸らせロールが折り帖を上記複数の頁揃え経路の選
    択された1つへ導くときには、上記逸らせ楔部の上記溝
    が一方の当該逸らせロールの上記段部と係合し、該逸ら
    せロールが次の折り帖を当該複数の頁揃え経路の別の1
    つへ導くときには、当該逸らせ楔部の当該溝が他方の該
    逸らせロールの上記段部と係合し、もって、該逸らせロ
    ールが上記逸らせ面内で往復運動するときに、上記通路
    が開閉する傾向を有するようにし;折り帖が上記複数の
    頁揃え経路の選択された1つへの途中で上記逸らせロー
    ル間を進行するときに、折り帖がいずれの当該逸らせロ
    ールとも接触せず、該逸らせロール、上記逸らせベルト
    及び上記逸らせ楔部は、折り帖が選択された当該頁揃え
    経路を下って進行するときに折り帖と実質上抵触しない
    ように共働的に配置され、増大した作動速度、少ない紙
    詰まり及び改善された折り帖の質を可能にする;ことを
    特徴とするシート逸らせ器。
  27. 【請求項27】 逸らせ経路から複数の頁揃え経路の所
    望の1つへ折り帖を逸らせるための方法において、 折り帖の逸らせ経路にほぼ垂直な成分を有する逸らせ面
    内に位置するそれぞれの軸線のまわりで回転する一対の
    逸らせロールであって、上記逸らせロールのロール中心
    が上記それぞれの軸線のまわりで旋回して当該各逸らせ
    ロールのための偏心運動経路を画定し、部分的に交差
    し、折り帖を逸らせ変位させる逸らせ変位経路を画定す
    るために、該逸らせロールが上記逸らせ面内で往復経路
    にわたって並進運動するようにした一対の逸らせロール
    に、折り帖を送給する工程と;逸らせ楔部の頂部分が上
    記変位経路経路内へ延びるように上記複数の頁揃え経路
    を分割するように上記逸らせロール間に上記逸らせ楔部
    を位置決めする工程と;折り帖の前縁が上記逸らせ楔部
    の頂点縁に実質上隣接したときに、上記逸らせロールが
    折り帖の前縁を当該逸らせ楔部の一側へ導いて、折り帖
    の前縁を損傷させる可能性のある上記頂点縁と折り帖の
    前縁との接触を回避するように、当該逸らせロールの並
    進運動のタイミングをとる工程と;上記逸らせ楔部の上
    記一側に沿って上記複数の頁揃え経路の選択された1つ
    へ折り帖を前進させる工程と;折り帖の後縁が上記逸ら
    せ楔部の上記頂点縁に実質上隣接したときに、折り帖が
    当該逸らせ楔部の上記一側に沿って進行し続ける際に折
    り帖の後縁が当該頂点縁に対して実質上むち打ちされな
    いようにして、折り帖の後縁の損傷を最小化又は阻止す
    るように、上記逸らせロールの並進運動のタイミングを
    とる工程と;を有することを特徴とする方法。
  28. 【請求項28】 高速印刷機から送給された折り帖を頁
    揃えする方法において、 振動する逸らせ装置へ折り帖を送給する工程と;折り帖
    が上記振動する逸らせ装置に相互係合する逸らせ器内へ
    連続的に案内されているときに当該逸らせ器が折り帖と
    実質上抵触しないような態様で、該逸らせ器と横方向で
    接触するように折り帖の前縁を案内する工程と;上記逸
    らせ器に沿って頁揃え経路内へ折り帖を導く工程と;を
    有することを特徴とする方法。
  29. 【請求項29】 折り帖の経路に実質上垂直な成分を有
    する面内で往復経路にわたって上記振動する逸らせ装置
    を並進運動させる工程を更に有することを特徴とする請
    求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 折り帖の後縁が上記逸らせ器の最上方
    点と実質上一致したときに、折り帖が上記頁揃え経路を
    下って前進し続ける際に折り帖の後縁が上記最上方点に
    対して実質上むち打ちされないように、上記振動する逸
    らせ装置の並進運動のタイミングをとる工程を更に有す
    ることを特徴とする請求項29に記載の方法。
  31. 【請求項31】 逸らせ経路から複数の頁揃え経路の所
    望の1つへ折り帖を逸らせるための逸らせ組立体におい
    て、 折り帖の前縁を上記複数の頁揃え経路の1つへ導くため
    の逸らせ装置と;折り帖を上記選択された1つへ偏向さ
    せるために上記複数の頁揃え経路を分離する逸らせ器で
    あって、折り帖の前縁が上記逸らせ器に接触してから短
    い時間後に、折り帖の後縁が当該逸らせ器の頂部分を越
    えて前進してしまうまで、折り帖の前縁の方向を実質上
    変えないようにする逸らせ器と;を有することを特徴と
    する逸らせ組立体。
  32. 【請求項32】 上記逸らせ装置が一対の振動する逸ら
    せロールを有し;逸らせ組立体が更に、上記逸らせ経路
    に沿ってほぼ対面する関係にて位置する一対のベルト
    と、対応する頁揃え経路内で上記逸らせ器の下流側に位
    置する一対の他のロールとを有し、上記ベルトが対応す
    る上記逸らせロールと対応する上記他のロールとの間で
    実質上直線に沿って進行することを特徴とする請求項3
    1に記載の逸らせ組立体。
  33. 【請求項33】 並んで流れる折り帖の流れから折り帖
    を逸らせる方法において、 折り帖の前縁を逸らせ器へ送給する工程と;折り帖を頁
    揃え経路へ導く工程と;折り帖の後縁が上記逸らせ器の
    頂部分を通過してしまうまで、実質上直線的な経路に沿
    って上記頁揃え経路を下るように折り帖を案内する工程
    と;を有することを特徴とする方法。
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