JP2000302310A - 平坦な製品の連続的な系列のための進路変換装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品を損傷させる可能性が少なく、保守や障
害追跡のためのアクセスが容易な、紙折機用のダイバー
タを提供する。 【解決手段】 製品走行面（１）で走行している平坦な
製品の連続的な配列の進路を変更するためのダイバータ
装置に関する。製品走行面（１）から第１の製品送出し
経路（４）と第２の製品送出し経路（５）とが出てい
る。供給ベルトの上方セット（６）および供給ベルトの
下方セット（７）はそれぞれ可動であるダイバータ案内
部材（１３、２２）を有する。ダイバータ案内部材（１
３、２２）は、それぞれの軸（１２、２１）の周りの旋
回運動によって送出しベルト（１６、２５）と共にそれ
ぞれ上方および下方の各方向変換面（１９、２８）を形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、振り分けられるべ
き枚葉紙または折丁のような平坦な製品の、連続的に流
入する流れを、次の処理工程のために、交互に送り出す
送り出し経路中へ進路変換させるための装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＥＰ０ ４４４ ５０７Ｂ１号は、特に
巻取紙（ウェブ）輪転印刷機における紙移送装置内の制
御可能なダイバータ（ｄｉｖｅｒｔｅｒ、進路変換装
置）に関する発明である。ダイバータ部は適宜な機能の
系列を備えており、このダイバータ自身は、折丁の連続
的な流れを２つの分流に分けるために、折丁周期におい
て前後に旋回することができる。その場合には、折丁は
ダイバータに供給され、そしてダイバータ部を有するコ
ンベヤベルトによってここから外へ案内される。案内面
は、ダイバータ部の極限位置において、コンベヤベルト
に対して鋭角α、βを形成する、折丁のための傾斜面を
備えている。折丁の入り口に面しているダイバータ部の
第１の端部は、第２の端部の厚さに等しい厚さか、また
はその倍数の厚さを持っている。

【０００３】ＵＳ５，２９３，７９７においては、枚葉
紙様の要素を分離するための多重点排紙装置が開示され
ている。枚葉紙ダイバータ装置は、転送のためにしっか
りと枚葉紙を把握する交互に方向を変換するダイバータ
ベルトコンベヤユニットへ、水平コンベヤの間隙を通し
て各枚葉紙の前部を案内することによって、交代経路
（枚葉紙が交互に供給される２つの経路）に枚葉紙を進
路変換する。この１台のコンベヤユニットは水平なユニ
ットであって、上方のベルトコンベヤと下方のベルトコ
ンベヤとを有し、その一方は進路変換間隙を形成するよ
うに、下流にゆくにしたがってずらされている。ダイバ
ータはその間隙を通って連続的に回転するように配置さ
れており、そして「く」の字形に傾斜しているコンベヤ
ユニットに交互に枚葉紙を分流する（枚葉紙の進路を交
互にそらせる）。上方に傾斜いているコンベヤにおいて
は、水平に移動する枚葉紙は水平ユニットの下方のコン
ベヤベルトによって支えられる。下方に傾斜しているコ
ンベヤユニットでは、間隙の長さは、枚葉紙の流れがこ
の枚葉紙の平面における間隙を横切って維持されるよう
に選択される。上方コンベヤまたは水平ユニットは水平
な枚葉紙の支持を補助する。ダイバータのカムの線速度
または面速度は、枚葉紙の線速度より大きい。カムの表
面は、低磨耗性プラスチックコ−ティングによって得ら
れるような低磨耗面を有するように作られる。

【０００４】ＪＰ−Ｈｅｉ６−１００２２４には、ピン
なし型のための分配装置を有するピンなし型紙折り機が
開示されている。この機械では、輪転印刷機の紙折り装
置に取り付けられている裁断シリンダによって、枚葉紙
または折り済みの枚葉紙は、この枚葉紙または折り済み
枚葉紙のための第１の対の搬送テープの端部に分配され
る。この場合、これらの搬送テープは裁断シリンダの下
に配置され、そして同一方向に走行する。分配装置と案
内要素は２対から成っている。折り済み枚葉紙のための
第１の搬送テープの端末に、排紙ローラが配置され、そ
の排紙ローラは、分配される枚葉紙の枚数に応じて旋回
運動を行う。

【０００５】ＥＰ０ ２５４ ０３７Ａ２は、折丁丁合
いのための枚葉紙ダイバータとその方法を開示してい
る。高速印刷機のためのピンなし紙折り装置組立体にお
いて裁断機と共働するように設計されている枚葉紙ダイ
バータは、振動するダイバータ案内部材を備えている。
ダイバータにおいては、リボンが複数の折丁に切断さ
れ、これらの折丁は、枚葉紙ダイバータを通るダイバー
タ経路から複数丁合経路の所望の１経路へと直列的に進
路変更される並列丁合い処理に向けられる。そして折丁
の前縁の横方向配列を、複数の丁合経路を分離するダイ
バータ部材と係合するように方向付けるために、振動ダ
イバータ案内部材は、この案内部材を通って、折丁のダ
イバータ経路に概して垂直な成分を持つように、ダイバ
ータ平面上を直線往復運動をする。各経路は、選択され
た折丁を受け取り、そしてそれを導くための制限された
コースに合流させるための喉部を有する。この場合、ダ
イバータ部材は、振動案内部材からの折丁の走行に対す
る進路変換角で配置されている喉部の各々中に進路変換
面を有する。ダイバータ部材は折丁の前縁を方向付け、
そして喉部から丁合経路への、そのコースを制御する。

【０００６】ＵＳ５，６０７，１４６号は、紙折り装置
における製品の進路変換のための機構を開示している。
少なくとも２つのスローダウン装置のポケットに折丁を
進路変換するための装置が提供されている。この装置で
は、１対の裁断シリンダの下流に１セットの高速テープ
が配置されている。高速テープのセットには隆起面部分
と非隆起面部分とが含まれている。この高速テープのセ
ットは、この高速テープの隆起面部分と非隆起面部分上
に乗るように進路変換ベルトに割り当てられ、このよう
にして折丁の搬送経路を周期的に変更する。

【０００７】ＵＳ５，７０２，１００は、面の回転によ
って折丁の進路を変換する機構（ダイバータ機構）を開
示している。紙折り装置における折丁のためのダイバー
タ機構は、折丁を搬送面において排紙ステーションに向
かって搬送するための１セットの高速テープが含まれて
いる。いくつかの進路変換要素が高速テープの経路に組
込まれている。これらの進路変換要素はそれぞれ、回転
可能なように取り付けられている少なくとも２つの案内
面を有し、これらの案内面は進路変換要素の回転時に折
丁の進行方向を変換する方向を変更する。

【０００８】ＵＳ５，４６７，９７６には、紙折り機に
おける製品の搬送方向を変更するための進路変換機構を
有する装置が開示されている。この装置は、紙折り機に
おける製品の運搬方向を変更するための進路変換装置を
有する。第１の搬送テープ上における水平運搬経路を走
行する製品は、進路変換装置によって、傾斜運搬経路を
形成する第２の搬送テープ上に方向変換される。この進
路変更装置には、固定軸に回転可能に取り付けられてい
るレバーによって、水平運搬経路にそった位置から傾斜
運搬経路にそった位置に方向変換される進路変更テープ
が含まれる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】上述の公知の実施例に
加えて、当該技術で知られているいくつかのダイバータ
は製品の移動を阻害する、フィンガまたは歯を利用して
おり、このことは、特に折丁用紙が非常に薄い紙素材で
ありそして高速で送られているときは、遊離製品の動き
を止めたりして紙詰まりを引き起こす。

【００１０】これらのダイバータは製品を損傷させる可
能性をかなり伴い、そして紙詰まりを起こし易い。この
ようなダイバータの紙詰まり発生率は予備設定操作の正
確さに高度に依存する。そのうえ、このダイバータでは
保守や障害追跡のためのアクセスが制限されている。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、平坦な製品の
連続的な系列（ｓｅｑｕｅｎｃｅ 一定の秩序を持った
配列）のための進路変換装置（または、方向変換装置）
であって、製品走行平面と、該製品走行平面から出る第
１の製品送り出し経路および第２の製品送り出し経路
と、それぞれに割り当てられている操作可能なダイバー
タ案内部材をそれぞれ有する供給テープの上方セットお
よび供給テープの下方セットとを有し、各ダイバータ案
内部材は、それぞれの軸の周りの運動に応じて、それぞ
れ送り出しテープと共に、上方および下方進路変換面を
それぞれ形成する。

【００１２】本発明は、供給テープの出口はさみ間隙と
送り出しテープの入口はさみ間隙との間の距離を橋渡し
するダイバータ案内部材のような数多くの利点がある。
この距離は、折丁に対する確実な制御をできるだけ長く
維持するために最小に抑えられる。このようにして、製
品を損傷する可能性は著しく減少する。一つは折丁の上
にあり、もう一方は折丁の下にあって、相対的に移動す
ることができる２つの部分として設計されているダイバ
ータの構造によって、製品走行面へのアクセスを容易に
なる。この構造によって、供給テープの送り出しはさみ
間隙から離れてゆく折丁は、ダイバータの案内によって
進路変更され、この折丁の前縁が例えば下方の送り出し
テープの経路に導かれるか、または、もう一つの選択と
して、ダイバータは次の折丁の前縁を上方の送り出しテ
ープ経路に導く。この機能は交互に実行されることが可
能である。供給テープはダイバータ案内の後方で分離
し、上方送り出しテープ経路の上部を形成し、下部供給
テープは下方送り出しテープに協働して下方送り出しテ
ープ経路を形成する。供給テープは、供給テープの送り
出しはさみ間隙と送り出しテープの送込みはさみ間隙と
の間において、ダイバータ案内の反対側の製品側面を支
える。進路を変更された製品は、送り出しテープに入る
前においては、供給テープとダイバータ案内との間に挟
まれている。供給テープは「ダイナミックガイド」を形
成し、そして製品の搬送を助ける。

【００１３】本発明のもう一つの実施例によると、ダイ
バータ案内部材はそれぞれ供給テープの上方セットと下
方セットに統合されている。後退位置にあるダイバータ
案内部材においては、該案内部材は各折丁の走行経路を
邪魔しない。更に、ダイバータ案内部材は、供給テープ
の上方および下方の各セットの中間テーププーリシャフ
ト軸に割り当てられている。したがって、この中間テー
ププーリシャフト軸の周りの中間テーププーリシャフト
の回転は、それぞれの案内部材の回転を引き起こす。上
方供給テープの上方セットは、上方送り出しテープに対
して相対的に、例えば第１のテープローラの中心の周り
に回転できるように取り付けられ、その結果、それぞれ
の製品走行面へ容易にアクセスするために、供給テープ
の上方セット全体とダイバータ案内とを、旋回させて開
口することができる。

【００１４】同様に供給テープの下方セットも第１のテ
ープローラの中心、またはいずれかの他の旋回点の周り
に移動することが可能であって、供給テープの上方セッ
トおよび供給テープの下方セットはそれぞれ、上方およ
び下方の送り出しテープ装置と共にはさみ間隙を形成す
る。それぞれの上方搬送位置において、作動されたダイ
バータ案内部材と送り出しテープとそして供給テープの
上方セットは、折丁のための走行面を形成し、そしてこ
れは第１の製品送り出し経路を形成する。同様に、案内
部材が反対方向に回転させられるとき、下方送り出しテ
ープおよび供給テープの下方セットは下方製品搬送位置
を形成する。

【００１５】製品それぞれの走行を容易にするために、
ダイバータ案内部材は、低摩擦性およびグリーンプラス
チック（ＵＨＭＷ）のような高耐磨耗性の双方または一
方の性質を備えた素材から作ることができる凹状の案内
面または平坦な案内面を備えている。案内部材に割り当
てられる凹状の面部分または平坦な面部分は、製品走行
面に向いていることが有利である。下方搬送位置におい
てもまた上方搬送位置においても、ダイバータ案内部材
は折丁の搬送面の一部を形成し、それによって、第１の
製品送り出し経路においても、また第２の製品送り出し
経路においても、進路変更された各製品の走行が可能に
なる。ダイバータを作動させるには、上方進路変換位置
においても、また下方進路変換位置においても、ダイバ
ータ案内部材は駆動ローラによって作動させられる。こ
の駆動ローラは、さらに、偏心カムのような部品と共働
することもでき、また非常に高い周波数で２つの位置、
すなわち上方ダイバータ案内部材と下方のダイバータ案
内部材とを切り換えることができる直接的な高トルク駆
動を行うことも可能である。本発明によるダイバータ装
置は紙折り機装置のような応用に非常に有用であり得
る。例えば、ダイバータを作動させずに、すべての折丁
を（タブロイド版において）真っ直ぐに下方の、すなわ
ち第２の製品送り出し経路に走行させることもできる
し、あるいは全ての製品を上方送り出しテープ経路に向
かわせることもできる。

【００１６】本発明における特性として考えられる新し
い特徴は、添付の請求の範囲に説明されている。しかし
ながら、発明それ自体は、特にその更なる目的と利点と
共にその構造とその操作方法に関しては、添付の図面を
参照しながらなされる以下の実施例の説明を読めば、よ
く理解されるであろう。

【００１７】

【発明の実施の形態】図１は、第１の上方製品送り出し
経路４に製品の進路を変更できるように、共に上方の位
置に移動させられている２つのダイバータ案内部材１
３、２２を有するダイバータ組立体３を示している。製
品の走行面１に関して両側において、１セットの上方供
給テープ６と１セットの下方供給テープ７が配置されて
いて、送り出しテープ経路は、進入面２または走行面１
に関して対照になっている必要はない。各セットの上方
および下方の供給テープ６、７はそれぞれ、入口テープ
ローラ８の周りに運動し、そして供給テープ６、７はそ
れぞれ中間テーププーリシャフト１０によって向きが変
更されている。上方製品走行面４に容易に近づく（アク
セスする）ことができるように、１セットの上方供給テ
ープ６はその第１の入口テープローラ８または他の旋回
点の周りに旋回運動をして開くことができる。この旋回
開放運動は、旋回運動を容易にするエアシリンダを１セ
ットの上方供給テープ６に割り当てることによって容易
にすることができる。または、保守または清掃のための
アクセスできるように、ダイバータセット組立体３の下
側から製品走行面５にアクセスするために、下方に向か
って１セットの下方供給テープ７を旋回させることも考
えられる。

【００１８】１セットの上方供給テープ６および１セッ
トの下方供給テープ７は共にそれぞれ、テープローラ
８、９またはテーププーリシャフト１０の周りを運動す
る。テープセットはダイバータセット組立体３の幅全体
にわたってある間隔をとって互いに隣り合い、それぞれ
の供給テープ間に自由空間を形成し、この空間にダイバ
ータ案内部材１３、２２は設置され、そして上方または
下方に向かう運動を行うときに進路変換を行う。テープ
ローラ１７、１８の周りに運動する１対の上方送り出し
テープ１６は上方製品走行面４に割り当てられていて、
上方供給テープ６と結合するとき、上方製品走行面４を
形成する。更に、下方送り出しテープ２５は、１セット
の下方供給テープ７と共働して、下方の製品走行面５を
形成するように配置されている。送り出しテープ１６、
２５はそれぞれ、テープローラ１７、１８または２６、
２７の周りに運動し、これらのテープローラはそれぞ
れ、上方および下方供給テープの各セット６、７のテー
プローラ８、９またはテーププーリシャフト１０に比較
してより小さい直径を有する。また各送り出しテープ１
６、２５もそれぞれテープローラ９の周りを運動する。
上方搬送位置、すなわちダイバータ案内１３が上方供給
テープのセットに、または、製品走行面１に係合してい
る位置においては、上方供給テープのセット６は、送り
出しテープ１６と共に上方はさみ間隙１５を形成する。
図１で、例えば双方のダイバータ案内部材１３、２２が
とっている位置、すなわち上方搬送位置３３において、
上方進路変換面１９は、１セットの上方供給テープ６と
一線になっている案内部材１３、２２と、そしてそれぞ
れの表面部分１４、２３とによって画されており、そし
て送り出しテープ１６は１セットの上方供給テープ６と
共に上方はさみ間隙１５を形成する。製品は下方案内部
材２２と上方供給テープ６との間に搬送される。上方位
置においては（図１）、上方案内部材は製品に接触しな
い。上方供給テープは、「ダイナミックガイド」として
作用する。

【００１９】製品走行面１に向かっているダイバータ案
内部材１３、２２の当該部分にそれぞれ与えられている
表面部分１４、２３には、折られた紙製品のような平坦
で柔らかい物品を低摩擦で滑らかに搬送ができるよう
に、凹状の（または平坦な）部分を含むことが可能であ
る。凹状の断面形状を有する部分は送り出しテープはさ
み間隙１５に向かって物品を方向付け、または導く傾向
がある。ダイバータ案内部材１３、２２に与えられてい
る凹状の断面または平坦な断面を有する表面部分はそれ
ぞれ、折丁の搬送時に低磨耗係数を生じるグリーンプラ
スチック（ＵＨＭＷ）のような高耐磨耗性材料を含むこ
とができる。

【００２０】１セットの下方供給テープ７はテープロー
ラ８、９およびテーププーリシャフト１０の周りを回転
する。ダイバータ案内部材２２は中間テーププーリシャ
フト軸２１に取り付けられ、１セットの上方供給テープ
６の中間テーププーリシャフト１０に取り付けられてい
るダイバータ案内部材１１と共働する。

【００２１】図１から推論することができるように、上
方搬送位置３３では、下方ダイバータ案内部材２２は製
品走行面１を通過して移動しており、その結果、下方供
給テープのセット７は下方ダイバータ案内部材２２（複
数）の間に設けられている窪み部分３７中に入り込む。
このことは、上方ダイバータ案内部材（複数）１３間に
おいても同様で、上方ダイバータ案内部材１３は窪み３
６を有し、上方供給テープのセット６は、軸１２の周り
の、上方ダイバータ案内部材１３の下方に向かう運動時
に窪み３６中に入り込む。

【００２２】図１に示されているように、ダイバータ案
内部材１３、２２は、それぞれ上方搬送位置３３に移動
して、上方供給テープセット６と送り出しテープ１６に
よって形成された上方はさみ間隙１５に製品を導入する
ための進入面１９を形成する。進入面１９は、製品を第
１の製品送り出し経路４に搬送する。ダイバータ案内部
材１３、２２の作動は、それぞれ、ダイバータ案内部材
１３、２２の回転の中心１２、２１にレバー３０等によ
って連結された駆動ローラ２９か、または高トルクモー
タによって実施することができる。駆動ローラ２９は、
上方ダイバータ案内部材１３および下方ダイバータ案内
部材２２に割り当てられていて、図に示されているよう
に、偏心カム３２と共働する。偏心カム３２は、それぞ
れ、軸１２、２１の周りで案内部材１３、２２に回転運
動を与えるように、駆動ローラ２９に作動する。偏心カ
ム３２は硬化された表面を備えてもよく、そして図１に
おいて矢印で示されているように、各軸を中心にして回
転運動をするように取り付けられている。

【００２３】図１において、上方供給テープセット６
は、その様々な段階における駆動ローラ２９を表してい
る。この図で示されている駆動ローラ２９は、図１に示
されている、下方ダイバータ案内部材２２の駆動ローラ
２９に割り当てられている偏心カム３２と共働する。駆
動ローラ２９は、軸１２、２１に直接割り当てられる駆
動モータに代えることができる。この場合には、案内部
材１３、２２は、その駆動モータの直接の駆動によっ
て、当該軸１２、２１の周りに上方または下方に移動す
る。前記の駆動モータの一例を挙げれば、高トルクモー
タであることができる。

【００２４】ダイバータ組立体３内では、ダイバータ案
内部材１３、２２はそれぞれ、供給テープ６、７の送り
出し間隙どうしの間にある製品走行面１内における距離
を、中間テーププーリシャフト１０と各上方および下方
はさみ間隙１５、２４との間でそれぞれ各送り出しテー
プへの橋渡しをするように配置されている。このように
して、搬送される製品に対する確実な制御が、交代する
送り出しテープ経路４、５に製品が方向変更されるとき
に、相重なって接近したはさみ間隙によって維持され
る。図１においては、交代するテープ経路４、５の間の
角度は狭く、したがって製品の進路を変更するときに、
製品の応力をより小さくそして製品の歪曲をより少なく
することができる。上方供給テープセット６と下方供給
テープセット７は、それぞれ速度が整合されているの
で、テープと搬送される製品の上部および底部との速度
の差は生じない。また供給テープ６、７も送り出しテー
プ１６、２５と速度が整合されている。

【００２５】図２は、第２の製品送り出し経路において
動作状態になっている本発明のダイバータ案内部材を示
している。上述のように、ダイバータ案内部材１３、２
２は、第２の製品送り出し経路５に続く下方進路変換面
２８に製品を搬送する下方搬送位置３４に回転させられ
る。この位置においては、下方に延びている進路変換面
２８に製品の進行方向をそらせるために、上方ダイバー
タ案内部材１３のみが、進路を変更される製品に作用す
る。ダイバータ案内部材１３、２２の交代運動時に、該
案内部材は上下に運動し、そして第１と第２の製品送り
出し経路４、５に１つおきに製品の進路を変換する。こ
のようにして、製品の連続的流れの交代する進路変換
は、異なる２つの搬送経路４、５に偏向を与えて行われ
る。製品を第２の製品送り出し経路５に搬送させるに
は、ダイバータ案内部材１３、２２はそれぞれ、偏心カ
ム３２を軸方向にスライドさせるか、またはカム作動器
によってモータを既知の位置に固定させるためにカムセ
グメントを係合させるかすることによって、下方（タブ
ロイド版）位置に留まっていることができる。同様のこ
とが、全ての製品を上方製品テープ経路に方向転換させ
る場合にも成り立つ。。

【００２６】図３は、折丁の走行面および第１の製品送
り出し経路に容易にアクセスすることができるように、
旋回開放（旋回オフ）位置に動かされているそれぞれの
上方供給テープセットを示している。ここに示されてい
るアクセス位置３５において、保守および清掃のために
折丁の走行面１に容易にアクセスすることができるよう
に上方供給テープセット６は旋回して開かれている。こ
の上方供給テープセット６の全体は、テープローラ８ま
たは何らかの他の旋回点の周りに旋回して開くことがで
きる。したがって、上方ダイバータ案内部材１３が割り
当てられている中間テーププーリシャフト１０は製品送
り出し面１から外れるように移動することになる。上方
供給テープセット６が旋回して開く時か、または下方供
給テープセット７が製品走行面から下方に向かって旋回
するとき、駆動ローラ２９もまた同様に中央部に取り付
けられている偏心カム３２から離れて持ち上る（後述の
説明参照）。旋回して製品走行面１に向かってまた逆戻
りすると、上方供給テープセット６または下方供給テー
プセット７は再び製品走行面１に旋回し、そしてストッ
プに抗して運動する。駆動ローラ２９は再び偏心カム３
２に接触する。このカムは、一例を挙げれば、組立体内
部のサイドレールに取り付けることもできる。カム３２
が組立体内部のサイドレールに取り付けられている場合
には、このカムは供給テープ６と共に上方に向かって移
動する。この場合には、駆動ローラ２９はこのカムから
離れない。もし、ただ１つのカムが中央部に取り付けら
れている場合には、２つの駆動ローラ２９が共にこのカ
ムに接することになる。上方供給テープ６が、システム
を開くために、上方に旋回するとき、駆動ローラ２９は
中央部のカムから離れ、そしてシステムが閉じられると
きには、駆動ローラ２９は再びカムに接触する。下方供
給テープ７においても同様である。

【００２７】この図面においては、上方供給テープセッ
ト６が旋回開放位置にある場合が示されているが、下方
供給テープセット７も同様に製品走行面１から外れるよ
うに旋回させることも可能である。

【００２８】図４は、紙折り装置のダイバータ部の側面
図を示している。この図面では、高いカム部３２．１と
低いカム部３２．２とを有するカム３２が示されてい
る。カム部３２．１，３２．２はそれぞれダイバータ案
内部材１３、２２を作動させる駆動ローラに作用し、こ
れらの駆動ローラを上方に向かう経路か、または下方に
向かう折丁搬送経路のいずれかに切り換える。駆動ロー
ラは、ダイバータ案内部材１３、２２がそれぞれ割り当
てられている各プーリシャフト軸１０に駆動運動を伝達
する。このダイバータ部の下には、駆動ユニット３１が
示されている。駆動ユニット３１は、図３に示されてい
るように、上方供給テープセット６をその旋回開放位置
３５に移動させ、保守と清掃のためにダイバータ部への
アクセスを可能にする。駆動ユニット３１の駆動動作
は、駆動ユニット３１のピストンロッドと、図４に点線
で示されている中間プーリシャフト軸１０とによって図
示されている。

【００２９】図５は、紙折り機のダイバータ部の拡大図
であり、ダイバータ案内部材１３、２２が、それぞれ、
第１の上方製品送り出し経路に合わせて旋回開放されて
いる。上方製品経路はそれぞれ上方供給テープセット６
と上方送り出しテープ１６との間に延びている。各上方
ダイバータ案内部材１３に割り当てられている駆動ロー
ラは、高いカム部３２．１上を走行する。下方ダイバー
タ案内部材２２に割り当てられている駆動ローラは低い
カム部３２．２上を走行する。

【００３０】図６は、紙折り機装置の全体側面図を図式
的に示す。紙折り機３８には、搬送される折丁にデルタ
折り、すなわち２重平行交差折りを行う複数の紙折りシ
リンダ４５が含まれている。巻取り紙経路３９はオプシ
ョンのステッチャ４４を経て紙折りシリンダ４５へ延び
ている。ダイバータ４０は交差折り部の背後に配置さ
れ、上方の製品送り出し経路４と下方製品送り出し経路
５とをそれぞれ経由して、折丁を上方または下方の４つ
折り装置４１、４２に振り分けることを可能にする。４
つ折り装置４１、４２の後には、それぞれ、排紙ユニッ
ト４３が、折り畳まれた折丁を更に転送することができ
るように配置されている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるダイバータ案内部材が第１の上方
製品送り出し経路に製品の進路を変更しているダイバー
タ組立体を示す図である。

【図２】第２の下方製品送り出し経路に駆動させてい
る、本発明によるダイバータ案内部材を示す図である。

【図３】折丁の走行面および第１の製品送り出し経路に
容易にアクセスすることができるように、旋回開口位置
に移動させられている供給テープの上方セットを示す図
である。

【図４】紙折り機の進路変換部の側面図である。

【図５】紙折り機の進路変換部の拡大図である。

【図６】折丁走行経路に組み込まれているダイバータ装
置を有する紙折り機装置の全体図である。

【符号の説明】

１ 製品走行面 ２ 進入面 ３ ダイバータ組立体 ４ 第１の上方製品送り出し経路 ５ 第２の下方製品送り出し経路 ６ 供給テープの上方セット ７ 供給テープの下方セット ８ 入口テープローラ ９ 出口テープローラ １０ 中間テーププーリシャフト １１ ダイバータ案内部材 １２ 軸 １３ ダイバータ案内部材 １４ 表面部分 １５ 上方はさみ間隙 １６ 上方送り出しテープ １７ テープローラ １８ テープローラ １９ 上方進路変換面 ２０ ダイバータ案内部材 ２１ 中間テーププーリシャフト ２２ ダイバータ案内部材 ２３ 表面部分 ２４ 下方はさみ間隙 ２５ 下方送り出しテープ ２６ テープローラ ２７ テープローラ ２８ 下方進路変換面 ２９ 駆動ローラ ３０ レバー ３１ 駆動ユニット ３２ 偏心カム ３２.1 高いカム部 ３２.2 低いカム部 ３３ 上方搬送位置 ３４ 下方搬送位置 ３５ 旋回開放位置 ３６ 窪み ３７ 窪み部分 ３８ 紙折り機 ３９ 巻取り紙経路 ４０ ダイバータ ４１ ４つ折り装置 ４２ ４つ折り装置 ４３ 送り出しユニット ４４ ステッチャ ４５ 紙折りシリンダ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390009232 Ｋｕｒｆｕｅｒｓｔｅｎ−Ａｎｌａｇｅ 52−60，Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ，Ｆｅｄｅ ｒａｌ Ｒｅｐｕｂｌｉｃ ｏｆ Ｇｅｒ ｍａｎｙ (72)発明者 マーク アンソニィ ウィンゲート アメリカ合衆国 03867 ニューハンプシ ャー州 ロチェスター ピー．オー． ボ ックス 411

Claims (16)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 製品走行平面（１）と、 該製品走行平面（１）から出る第１の製品送り出し経路
   （４）および第２の製品送り出し経路（５）と、 それぞれに割り当てられている操作可能なダイバータ案
   内部材（１３、２２）をそれぞれ有する供給テープの上
   方セット（６）および供給テープの下方セット（７）と
   を有し、 前記各ダイバータ案内部材（１３、２２）は、それぞれ
   の軸（１２、２１）の周りの運動に応じて、それぞれ送
   り出しテープ（１６、２５）と共に、上方および下方進
   路変換面（１９、２８）をそれぞれ形成する、平坦な製
   品の連続的な系列のための進路変換装置。
2. 【請求項２】 前記ダイバータ案内部材（１３、２２）
   は、それぞれ前記供給テープの上方および下方のセット
   （６、７）に一体構成で組み込まれている請求項１に記
   載の進路変換装置。
3. 【請求項３】 前記ダイバータ案内部材（１３、２２）
   は、前記供給テープの上方及び下方のセット（６、７）
   の中間テーププーリシャフト（１０）にそれぞれ割り当
   てられている請求項１に記載の進路変換装置。
4. 【請求項４】 前記供給テープの上方のセット（６）
   は、上方送り出しテープ（１６）に向かい合って相対的
   に可動であるように取り付けられている請求項１に記載
   の進路変換装置。
5. 【請求項５】 前記供給テープの下方のセット（７）
   は、下方送り出しテープ（２５）に向かい合って相対的
   に可動であるように取り付けられている請求項１に記載
   の進路変換装置。
6. 【請求項６】 前記供給テープの上方のセット（６）は
   前記上方送り出しテープ（１６）と、はさみ間隙（１
   ５）を形成する請求項４に記載の進路変換装置。
7. 【請求項７】 前記供給テープの下方のセット（７）
   は、前記下方送り出しテープ（２５）と、はさみ間隙
   （２４）を形成する請求項５に記載の進路変換装置。
8. 【請求項８】 供給テープの上方のセット（６）は入口
   テープローラ（８）または他のいずれかの旋回点の周り
   に可動であるように取り付けられている請求項４に記載
   の進路変換装置。
9. 【請求項９】 前記ダイバータ案内部材（１３、２２）
   と前記上方送り出しテープ（１６）と前記供給テープの
   上方のセット（６）は上方搬送位置（３３）を形成する
   請求項４に記載の進路変換装置。
10. 【請求項１０】 前記ダイバータ案内部材（１３、２
    ２）と前記下方送り出しテープ（２５）と前記供給テー
    プの下方のセット（７）は下方搬送位置（３４）を形成
    する請求項５に記載の進路変換装置。
11. 【請求項１１】 前記ダイバータ案内部材（１３、２
    ２）はそれぞれ凹状または平坦状の表面部分（１４、２
    ３）を有する請求項１に記載の進路変換装置。
12. 【請求項１２】 前記凹状または平坦状の表面部分（１
    ４、２３）は前記製品走行面（１）の方向に向いている
    請求項１１に記載の進路変換装置。
13. 【請求項１３】 前記上方搬送位置（３３）にある前記
    ダイバータ案内部材（１３、２２）は前記第１の製品送
    り出し経路（４）に向かう進入面を形成する請求項９に
    記載の進路変換装置。
14. 【請求項１４】 前記下方搬送位置（３４）にある前記
    ダイバータ案内部材（１３、２２）は前記第２の製品送
    り出し経路（５）に向かう進入面を形成する請求項９に
    記載の進路変換装置。
15. 【請求項１５】 前記ダイバータ案内部材（１３、２
    ２）は、偏心カム（３２）と共働する駆動ローラ（２
    ９）によってそれぞれ作動される請求項１に記載の進路
    変換装置。
16. 【請求項１６】 製品走行平面（１）と、 前記製品走行平面（１）から出る第１の製品送り出し経
    路（４）および第２の製品送り出し経路（５）と、 それぞれに割り当てられている操作可能なダイバータ案
    内部材（１３、２２）をそれぞれ有する供給テープの上
    方のセット（６）および供給テープの下方のセット
    （７）とを有し、 前記ダイバータ案内部材（１３、２２）は、それぞれの
    軸（１２、２１）の周りの運動に応じてそれぞれ送り出
    しテープ（１６、２５）と共に上方進路変換面（１９）
    および下方進路変換面（２８）をそれぞれ形成する、平
    坦な製品の連続的な系列のための進路変換装置を含む紙
    折り装置。