JP2000194048A - 防水型カメラ - Google Patents

防水型カメラ

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JP2000194048A
JP2000194048A JP10369632A JP36963298A JP2000194048A JP 2000194048 A JP2000194048 A JP 2000194048A JP 10369632 A JP10369632 A JP 10369632A JP 36963298 A JP36963298 A JP 36963298A JP 2000194048 A JP2000194048 A JP 2000194048A
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exposing
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Koji Nanbu
孝治 南部
Kenji Negishi
賢治 根岸
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汎用性に優れ、かつ、簡易な構造で防曇する
ことができる防水型カメラをローコストで提供する。 【解決手段】 防水型レンズ付きフイルムユニット2
は、レンズ付きフイルムユニット3と、これを収納する
防水ケース4とからなる。防水ケース4の前面には、撮
影レンズ及びファインダを露呈する露呈部が設けられて
いる。防水ケース4の両側面には、前記露呈部よりも肉
厚の薄い薄肉部32a,bが形成されている。このた
め、水中などに持ち込まれ、防水ケース4の周辺の温度
が急激に下降した場合、薄肉部32a,bの内壁が他の
部分よりも先に下降する。これにより、防水ケース4内
部の空気中の湿気は、薄肉部32a,bに集中して結露
する。このため、湿気が減少して、前記露呈部が結露し
にくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水ケースを備え
た防水型カメラに関するものであり、詳しくは、レンズ
やファインダを露呈するために、防水ケースに設けられ
た露呈部の曇り止めに関するものである。
【0002】
【従来の技術】予め写真フイルムが装填された簡易型カ
メラであるレンズ付きフイルムユニットが知られてお
り、その簡便性から広く一般に利用されている。このレ
ンズ付きフイルムユニットは、撮影目的や用途に応じて
様々なバリエーションの製品が開発されており、中には
水中での撮影を可能にするために、水密構造にした防水
ケースにレンズ付きフイルムユニットを収納し、防水ケ
ース外から撮影操作をできるようにした防水型レンズ付
きフイルムユニットが各種販売されている。
【0003】このような、防水ケースは、例えば、前面
部と背面部とからなるプラスチック容器で構成され、こ
の前面部及び背面部とをゴムパッキン等を介して係合さ
せ、その内部を水密にしたものである。そして、その前
面部には、撮影レンズやファインダに対応する部分に透
明な露呈部が設けられ、被写体光が撮影レンズやファイ
ンダに入射するようになっている。
【0004】このような防水ケースは、通常のレンズ付
きフイルムユニットを収納するだけで防水対策を行うこ
とができるので、簡便である。また、レンズ付きフイル
ムユニット自体に固有の防水対策を行う必要がないた
め、汎用性に優れ、結果的に低コストを実現することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような防
水型レンズ付きフイルムユニットでは、防水ケースの内
壁に曇りが生じてしまうことがある。この曇りの原因と
して、防水ケース内の空気中の湿気が、該ケースの内壁
に結露して生じることが考えられる。この結露は、例え
ば、外気中などの暖かい場所から、水中などの温度の低
い場所に移動させた場合、防水ケース自体の温度が下降
して露点温度以下に達すると、防水ケース内の暖かい空
気が冷やされて防水ケースの内壁側に生じる。内壁に結
露を起こした場合には、簡単に拭きとることが出来ず、
特に、前記露呈部の内壁部分に結露が生じると、撮影が
できなくなってしまうという問題が生じる。
【0006】このため、例えば、実開昭56−1061
7号公報では、複数の透明板を用いて乾燥空気室を構成
し、これにより、撮影レンズの露呈部の防曇を行ってい
た。これによれば、前記露呈部の内壁に接する空気を予
め乾燥させて、湿気を減少させておくことにより、露呈
部が温度変化した場合でも、結露が生じにくくなる。
【0007】しかしながら、上記の方法は、部品点数が
多くなるだけでなく、撮影レンズやファインダの位置又
は、この撮影レンズの周辺部分の形状等の変化に応じ
て、上記乾燥空気室の形状を個別に対応させる必要が生
じてしまう。このため、収納可能なレンズ付きフイルム
ユニットが限定されてしまうことになり、防水ケースの
汎用性が低下し、結果的にコストが高くなってしまうと
いう問題があった。
【0008】また、組み立て時においても、乾燥空気室
の形成や、該空気室を乾燥させる工程が必要になる等、
工程数が増加して、組み立て効率が低下してしまう。
【0009】本発明は、上述した欠点を解決するため
に、汎用性に優れ、かつ、簡易な構造で防曇することが
できる防水型カメラをローコストで提供することを目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の防水型カメラは、カメラ本体と、これを水
密に収納し、前記カメラの撮影レンズやファインダへ被
写体光を入射させる露呈部が設けられた防水ケースとか
らなる防水型カメラにおいて、前記露呈部の内壁に結露
が生じないように、前記内壁と接する空気の湿気を除去
する除湿手段を設けたことを特徴とするものである。
【0011】また、カメラ本体と、これを水密に収納
し、前記カメラの撮影レンズやファインダへ被写体光を
入射させる露呈部が設けられた防水ケースとからなる防
水型カメラにおいて、前記防水ケース内の湿気から生じ
る結露を前記露呈部の内壁以外の部分に集中させて、前
記露呈部の内壁に結露が生じないようにする結露防止手
段を設けたことを特徴とするものである。また、前記露
呈部と前記結露防止手段は、前記防水ケースと一体成形
されており、前記結露防止手段は、前記露呈部よりも肉
厚を薄く形成した薄肉部であることを特徴とするもので
ある。
【0012】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の防水型カメラで
ある防水型レンズ付きフイルムユニット2の外観形状を
示す斜視図である。防水型レンズ付きフイルムユニット
2は、レンズ付きフイルムユニット3と、このレンズ付
きフイルムユニット3を収納する防水ケース4とから構
成されている。防水ケース4は、例えば、透明なプラス
チックで形成されており、内部に収納されたレンズ付き
フイルムユニット3を外部から透視できるようになって
いる。
【0013】この防水ケース4の前面には、シャッタレ
リーズを行うためのシャッタレバー5が取り付けられて
おり、上面には撮影済みの写真フイルムを巻き上げるた
めの巻き上げノブ6が取り付けられている。また、防水
ケース4の前面には、レンズ付きフイルムユニット3の
撮影レンズ7と対物側ファインダ窓8とを外部に露呈さ
せるための露呈部9が設けられている。
【0014】このレンズ付きフイルムユニット3は、図
3に分解して示すように、未使用の写真フイルムカート
リッジ16が装填されるカートリッジ室17とフイルム
室18とが一体に形成された本体基部19と、この本体
基部19の前面側に取り付けられ、撮影レンズ7、ファ
インダ光学系20、シャッタ機構21、フイルム巻止め
機構、フイルムカウンタ機構等が組み込まれた露光ユニ
ット22と、本体基部19の前面側及び背面側を覆う前
カバー23及び後カバー24とから構成されている。
【0015】このレンズ付きフイルムユニット3の前面
には、撮影レンズ7、対物側ファインダ窓8の他、シャ
ッタレバー用開口11が形成されており、上面には巻き
上げノブ用開口12、残り撮影可能枚数を表示するカウ
ンタ窓13が設けられている。撮影レンズ7の周辺に
は、隆起部10が形成されている。このレンズ付きフイ
ルムユニット3は、単体で使用可能な通常のレンズ付き
フイルムユニットのパーツをほとんど流用して形成され
ており、この隆起部10も、単体で使用される場合に、
撮影者の指が撮影レンズ7にかからないように設けられ
たものである。
【0016】カートリッジ室17の上部には、カートリ
ッジ本体26のスプール27に係合する巻き上げダイヤ
ル28が回動自在に組み付けられている。この巻き上げ
ダイヤル28の上面には、防水ケース4に取り付けられ
た巻き上げノブ6が係合される係合穴29が形成されて
おり、この係合穴29は、前カバー23に形成された開
口12を介して外部に露呈される。通常のレンズ付きフ
イルムユニットの前カバーでは、開口12の位置にはシ
ャッタボタンが設けられている。また、シャッタ機構2
1は、前カバー23の前面に形成されたシャッタレバー
用開口11によって外部に露呈される。
【0017】図4に示すように、防水ケース4は、レン
ズ付きフイルムユニット3に前面側から被せられ、レン
ズ付きフイルムユニット3の前面、上面、底面、両側面
を覆う前面部32と、この前面部32の開放された背面
を塞ぐように、前面部32に組み付けられる背面部33
とから構成されている。
【0018】前面部32の前面には、露呈部9の他、シ
ャッタレバー5が揺動自在に取り付けられる円柱形状の
ボス40が前面側に向かって立設されている。露呈部9
は、大きめに形成されており、レンズ付きフイルムユニ
ット3の機種によって、撮影レンズ7や、対物側ファイ
ンダ窓8の位置が多少ズレている場合でも、変更せずに
露呈できるようになっている。また、同様の理由から、
露呈部9も、前方に若干突出して形成されており、これ
により、該露呈部9の内側に、レンズ付きフイルムユニ
ット3の隆起部10が無理なく収納される。これらによ
り、防水ケース4の汎用性が高められている。
【0019】ボス40には、前面部32の内部に貫通す
る穴41が形成されており、この穴41の先端部分には
小径のOリング42が収められる。このOリング42
は、穴41から水やゴミ等が防水ケース4内に侵入する
のを防止する。
【0020】シャッタレバー5は略楔形状とされてお
り、その背面側には、穴41に挿入されてシャッタレバ
ー5の揺動中心となる軸43が形成されている。この軸
43の先端部には、穴41に挿入された後に、前面部3
2内においてレリーズレバー44が取り付けられる。こ
のレリーズレバー44は、前面部32内にレンズ付きフ
イルムユニット3が収められた際に、前カバー23の前
面に形成された開口11に入り込んで露光ユニット22
のシャッタ機構21に係合する。
【0021】この係合により、シャッタレバー5を揺動
操作すると、レンズ付きフイルムユニット3内のシャッ
タ機構21が作動するようになる。また、ボス40の外
周には、捩じりバネ45が組み付けられる。この捩じり
バネ45は、シャッタレバー5を図中時計方向に付勢し
て、シャッタレバー5を常に初期位置に復帰させる。
【0022】前面部32の上面には、巻き上げノブ6が
回動自在に取り付けられる円柱形状のボス47が上方に
向かって立設されている。このボス47には、前面部3
2の内部に貫通する穴48が形成されており、この穴4
8の先端部分には大径のOリング49が収められる。こ
のOリング49は、ボス47の穴から水やゴミ等が防水
ケース4内に侵入するのを防止する。
【0023】巻き上げノブ6は、外周に指掛かり用の凹
凸が形成された円板形状の操作部51と、この操作部5
1の下面に形成された駆動軸52とからなる。駆動軸5
2は、穴48に挿入されて、前カバー23に形成された
開口12を介して巻き上げダイヤル28の係合穴29に
係合する。これにより、巻き上げノブ6を図中反時計方
向に回転操作すると、巻き上げダイヤル28が同方向に
回転し、撮影済みの写真フイルムがカートリッジ本体2
6内に巻き込まれる。
【0024】また、巻き上げノブ6の下面には、巻き上
げノブ6の回転に連動して作動する爪部材54が揺動自
在に取り付けられる。この爪部材54は、巻き上げノブ
6が図中反時計方向のフイルム巻き上げ方向に回転され
た際には、巻き上げノブ6の操作部51の内側に形成さ
れた歯列に係合してラチェット音を発生する。また、巻
き上げノブ6が図中時計方向に回転された際には、操作
部51内の歯列に噛合して、巻き上げノブ6の逆方向へ
の回転を阻止する。
【0025】背面部33は、透明なプラスチックで形成
されている。この背面部33のファインダ光学系20に
対応する部分には、接眼ファインダ窓(図示せず)を外
部に露呈する接眼ファインダ露呈部(図示せず)が設け
られている。これにより、接眼ファインダ窓を、背面部
33を介して外部から視認できるようにしている。
【0026】背面部33の周縁には、前面部32の開口
端部と水密に係合する凹状の係合溝64が全周にわたっ
て形成されている。この係合溝64の内側の幅は、前面
部32の厚みにぴったりフィットするように形成されて
いるため、前面部32の開口端が係合溝64に嵌合され
ると係合溝64の内壁面に密着し、前面部32と背面部
33との間を確実に防水する。
【0027】係合溝64付近には、4つの係止爪68が
一体に形成されている。これら係止爪68は前面部32
の側面内壁に係合される。これにより、背面部33は前
面部32にしっかりと取り付けられて密着度が増し、防
水ケース4の防水性が向上する。
【0028】前面部32の両側面には、略矩形状の薄肉
部32a,bが形成されている。図1に示すように、こ
の薄肉部32a、bは、前面部32の露呈部9及び背面
部33の接眼側ファインダ露呈部(以下、露呈部9等と
いう)よりも肉厚が薄く形成されている。このため、熱
伝達性が高くなっており、外気温の変化に対応して、前
記露呈部9等よりも先に薄肉部32a,bの内壁の温度
が変化するようになっている。
【0029】このため、防水ケース4周辺の温度が下降
する場合、いち早く、この薄肉部32a,32bの内壁
の温度が下降して防水ケース4内の空気の露点温度以下
に到達する。これにより、薄肉部32a,bに結露が集
中するので、防水ケース4内の空気の湿気が除湿され
る。この結果、前記露呈部9等の内壁に結露が生じにく
くなり、結露が防止される。
【0030】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。防水ケース4の前面部32及び背面部33は、それ
ぞれ、透明なプラスチックで射出成形される。この時、
薄肉部32a,bも同時に形成される。このため、薄肉
部32a,bを設けることによって、製造工程が増加す
ることはないし、また、部品点数が増加することもな
い。シャッタレバー5が組み付けられた前面部32は、
背面部33とともに組み立て工程に送られる。
【0031】組み立て工程において、前面部32の背面
からレンズ付きフイルムユニット3を収納し、この背面
から背面部33を組み付ける。巻き上げノブ6が取り付
けられた後、梱包されて出荷される。
【0032】購入された防水型レンズ付きフイルムユニ
ット2は、例えば、夏の海において、水中撮影を行うた
めに、温度の高い外気中から、温度の低い海中に持ち込
まれる。
【0033】この時、温度の低い海中と温度の高い外気
中の温度変化によって、防水ケース4自体の温度が外面
から徐々に冷やされる。薄肉部32a,bは、熱伝達性
が高いから、その内壁は、前記露呈部9等よりも先に温
度変化に反応して温度が下降する。このため、薄肉部3
2a,bの内壁がいち早く露点温度以下に達して、防水
ケース4内部の空気中の湿気から、その内壁に結露を生
じる。これにより、防水ケース4の内部の湿気が薄肉部
32a,bに集中するので、前記露呈部9等の内壁に結
露が生じにくくなる。
【0034】なお、上記実施形態では、結露防止手段を
防水ケースと同じ材質で構成した薄肉部とした例を示し
たが、この薄肉部は、防水ケースと同じ材質でなくとも
よく、例えば、より熱伝達性の高い薄い金属板で構成し
てもよい。これによれば、構造が若干複雑になる反面、
より結露防止効果が高まる。
【0035】上記実施形態では、防水ケース自体に薄肉
部を設けて、この部分に結露を集中させることにより、
レンズやファインダの露呈部に結露が生じないようにし
た例を説明したが、これ以外にも、図5に示す例のよう
に、除湿手段として、LFと防水ケースとの間に吸湿材
を設けて、防水ケース内部の湿気を減少させてもよい。
【0036】防水ケース4とレンズ付きフイルムユニッ
ト3との間には、湿気を吸収する吸湿材61が設けられ
ている。この吸湿材61としては、例えば、シリカゲル
や乾燥した紙などが用いられる。この吸湿材61は、両
面に粘着面を持つ両面テープ62により、レンズ付きフ
イルムユニット3の本体外面に固定されている。もちろ
ん、防水ケース4の内周面に固定してもよい。この吸湿
材61により、防水ケース4内部の湿気が吸収されるか
ら、防水ケース4自体に温度変化が生じても、湿気が減
少しているので結露が生じにくくなっている。これによ
り、露呈部9等の内壁に結露が生じることがなくなる。
【0037】この吸湿材61を使用することにより、そ
の量や数を変化させるだけで、簡単に、吸湿性能を調節
することができる。また、両面テープ62で支持してい
るから、取り付け場所の変更も容易である。さらに、既
存の防水ケースに変更を加えずに適用することができ
る。
【0038】また、この例では、防水ケース4の前面に
エラストマー層65が形成されている。露呈部9は、エ
ラストマー層65に形成された開口65aから露呈され
ている。このエラストマー層65が設けられることによ
り、外観デザインの自由度が高められる他、ケースの触
感や耐衝撃性が高められている。
【0039】上記例では、吸湿材61を両面テープ62
で支持した例で説明しているが、両面テープ62でなく
ともよく、例えば、図6に示すように、防水ケース4の
内壁にボス部66を設けて吸湿材67を支持するように
してもよい。
【0040】吸湿材67は、その中心部に開口67aを
形成したドーナツ形状をしており、この開口67aにボ
ス部66が挿通されて、防水ケース4の内周面に固定さ
れる。この吸湿材67の後方には、レンズ付きフイルム
ユニット3の前面が位置しており、これが、吸湿材67
の抜け止めとなっている。もちろん、より大きな吸湿材
67を設け、これをレンズ付きフイルムユニット3の前
面と当接させて狭持するようにしてもよい。また、ボス
部66をレンズ付きフイルムユニット3本体外面側に設
けてもよい。
【0041】このようにボス部66を設けることによ
り、吸湿材67をより確実に固定することができる。こ
のため、位置ズレが生じにくくなるので、露呈部9等の
内壁の近傍など、曇り止めに最適な位置に配置すること
ができる。これにより、露呈部9等の曇り止め効果が向
上する。
【0042】また、この他、吸湿材の固定方法として、
カメラの外面と防水ケースの内壁とで、大きめの吸湿材
を互いに押圧することによって狭持するようにしてもよ
い。これによれば、吸湿材を位置決めしながら、防水ケ
ースにレンズ付きフイルムユニットを収納しなければな
らない反面、防水ケースにボス部を設けたり、固定する
ための両面テープも不要となる。
【0043】なお、上記実施形態では、いずれも、防水
ケースを透明なプラスチックで成形しているが、例え
ば、レンズ露呈部や、ファインダ露呈部に対応する部分
以外を不透明な色つきのプラスチックで成形してもよ
い。
【0044】また、上記実施形態では、いずれも、撮影
レンズと対物側ファインダを同じ露呈部から露呈させて
いるが、それぞれ別々に露呈部を設けたものでもよい。
【0045】また、除湿手段を薄肉部で構成した例に、
エラストマー層を用いる場合には、露呈部の他、この薄
肉部を外気に接触させるための開口を設ける必要があ
る。
【0046】上記実施形態では、レンズ付きフイルムユ
ニットを例に説明したが、この他、コンパクトカメラな
どに適用することもできる。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の防
水型カメラは、防水ケースに設けられた、撮影レンズや
ファインダを露呈する露呈部の内壁に結露が生じないよ
うに、前記内壁と接する空気の湿気を除去する除湿手段
を設けたから、露呈部の結露による曇りを防ぐことがで
きる。
【0048】また、防水ケース内の湿気から生じる結露
を前記露呈部の内壁以外の部分に集中させて、前記露呈
部の内壁に結露が生じないようにする結露防止手段を設
けたことにより、同様の効果を得ることができる。
【0049】そして、前記露呈部と前記結露防止手段を
前記防水ケースと一体成形し、前記結露防止手段を前記
露呈部よりも肉厚を薄く形成した薄肉部としたり、ま
た、前記除湿手段を湿気を吸収する吸湿材とし、これを
前記防水ケースとカメラ本体との間に設けたことによ
り、組み立て工数を増加させることなく、簡易な構造、
かつ、低コストで曇り止めを行うことができる。さら
に、これらの方法によれば、前記露呈部には、何ら変更
を加えないから、汎用性に優れた防水ケースを提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】両側面に薄肉部を設けた防水ケースの横断面図
である。
【図2】防水型レンズ付きフイルムユニットの外観斜視
図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図4】防水型レンズ付きフイルムユニットの分解斜視
図である。
【図5】吸湿材を両面テープで支持した防水型レンズ付
きフイルムユニットの縦断面図である。
【図6】吸湿材をボス部で支持した防水型レンズ付きフ
イルムユニットの縦断面図である。
【符号の説明】
2 防水型レンズ付きフイルムユニット 3 レンズ付きフイルムユニット 4 防水ケース 9 露呈部 32 前面部 32a,32b 薄肉部 34 背面部 61,67 吸湿材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体と、これを水密に収納し、撮
    影レンズやファインダを外部に露呈する露呈部が設けら
    れた防水ケースとからなる防水型カメラにおいて、 前記露呈部の内壁に結露が生じないように、前記内壁と
    接する空気の湿気を除去する除湿手段を設けたことを特
    徴とする防水型カメラ。
  2. 【請求項2】 カメラ本体と、これを水密に収納し、撮
    影レンズやファインダを外部に露呈する露呈部が設けら
    れた防水ケースとからなる防水型カメラにおいて、 前記防水ケース内の湿気から生じる結露を前記露呈部の
    内壁以外の部分に集中させて、前記露呈部の内壁に結露
    が生じないようにする結露防止手段を設けたことを特徴
    とする防水型カメラ。
  3. 【請求項3】 前記除湿手段は、湿気を吸収する吸湿材
    であり、これを前記防水ケースとカメラ本体との間に設
    けたことを特徴とする請求項1記載の防水型カメラ。
  4. 【請求項4】 前記吸湿材を、前記防水ケースの内周面
    又は前記カメラ本体の外周面に両面テープで支持したこ
    とを特徴とする請求項3記載の防水型カメラ。
  5. 【請求項5】 前記防水ケースの内周面又は前記カメラ
    本体の外周面に凸部を設け、この凸部に前記吸湿材に設
    けた開口部を挿通させて、前記吸湿材を支持したことを
    特徴とする請求項3記載の防水型カメラ。
  6. 【請求項6】 前記露呈部と前記結露防止手段は、前記
    防水ケースと一体成形されており、前記結露防止手段
    は、前記露呈部よりも肉厚を薄く形成した薄肉部である
    ことを特徴とする請求項2記載の防水型カメラ。
  7. 【請求項7】 前記カメラは、簡単な撮影機構が組み込
    まれ、予め写真フイルムが装填されたレンズ付きフイル
    ムユニットであることを特徴とする請求項1ないし請求
    項6いずれか1つ記載の防水型カメラ。
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