JP2000275697A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JP2000275697A
JP2000275697A JP11080713A JP8071399A JP2000275697A JP 2000275697 A JP2000275697 A JP 2000275697A JP 11080713 A JP11080713 A JP 11080713A JP 8071399 A JP8071399 A JP 8071399A JP 2000275697 A JP2000275697 A JP 2000275697A
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JP
Japan
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shutter
disk
opening
lens
exposure
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JP11080713A
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English (en)
Inventor
Manabu Tobiyo
学 飛世
Katsumi Motomura
克美 本村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Accessories Of Cameras (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Shutter-Related Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影画面内での露光ムラをなくした長時間露
出機構をレンズ付きフイルムユニットに内蔵させ、夜景
撮影時の描写性能を向上させる。 【解決手段】 シャッタ円板41にシャッタ開口44を
全開させる大きさのスリット41aを形成する。シャッ
タ円板41を蹴飛ばし、スリット41aがシャッタ開口
44を通過する間に露光が行われる。シャッタ円板41
にギヤ41eが形成され、シャッタ円板41が開き方向
に回動してシャッタ開口44を全開させた時点でガバナ
機構47のギヤ48aと噛み合う。それ以後、シャッタ
円板41にはガバナ機構47による制動が加わり、シャ
ッタ円板41の回動が遅くなる。その後、戻り用バネ4
3の付勢でシャッタ円板41が閉じ方向に回動する。シ
ャッタ開口44が閉じる前にガバナ機構47から切り離
され、高速で閉じ位置まで戻って一回の撮影が完了す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットに関し、さらに詳しくは、夜景撮影専用のレ
ンズ付きフイルムユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、手軽に写真撮影を楽しむことがで
きるように、本出願人よりレンズ付きフイルムユニット
が販売されている。レンズ付きフイルムユニットは、撮
影レンズやシャッタ装置等の撮影機構を組み込んだユニ
ット本体に予め未露光の写真フイルムを内蔵したもの
で、購入してすぐに写真撮影を行うことができ、撮影後
にはそのまま現像取扱店に出せば、ネガとプリント写真
が得られるという手軽さから一般に広く利用されてい
る。
【0003】このレンズ付きフイルムユニットには様々
な機種のものが商品化されており、ストロボ装置を組み
込んで夜間や室内等の暗い場所での撮影を可能にしたス
トロボ内蔵型のものもある。このようなストロボ内蔵型
のレンズ付きフイルムユニットは、室内等の暗い場所で
の撮影時には、例えば3m前後の撮影距離にある人物な
どの主要被写体に対して、適正となるストロボ撮影が行
われるように設定されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レンズ付きフイルムユニットの露光時間は約1/60〜
1/200秒程度で、夜間の撮影では、人物などの主要
被写体は適正露光であっても、露光量が少ない背景は露
光不足となるために、ユーザーとしては不満である。
【0005】この課題を改善する方法として、高感度フ
イルムを使用する、または絞りを開くことなどが考えら
れるが、高感度フイルムを使用した場合には、フイルム
のコストが上昇するのに加え、粒状性,保存性が悪化す
る。また、撮影レンズが1〜2枚のカメラでは、パンフ
ォーカスを維持したまま絞りを開くことはできない。し
たがって、低価格で提供できることを利点とするレンズ
付きフイルムユニットに、上記2つの方法を採用するこ
とは困難である。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、夜間に屋外で撮影を行う際に、遠距離の夜景,及び
主要被写体の背景としての夜景について、適正な露光で
撮影することができるようにしたレンズ付きフイルムユ
ニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、シャッタ
開口を全開させるスリットが形成されたシャッタ板をシ
ャッタレリーズ操作に応答して蹴飛ばし、シャッタ開口
が全開した後、バネ付勢によってシャッタ板が閉じ方向
に移動してシャッタ開口が閉じ始めるまでの間、シャッ
タ板の移動に制動を与えて露出時間を長くするようにし
てある。その露光時間としては、1/30秒以上、1/
8秒よりは短くしておくのが実用的には望ましい。
【0008】また、シャッタ開口を全開させるスリット
が形成された円盤状のシャッタ板を1回転させて一回の
撮影が行われるシャッタ機構を備えたレンズ付きフイル
ムユニットにおいて、前記スリットを、前記シャッタ開
口が開く露出時間が1/30秒以上になるような大きさ
にするとともに、前記シャッタ板は、シャッタレリーズ
に応答して蹴飛ばしにより回転するものである。また、
長時間露出に際して手ブレが生じることがないように、
ユニット本体に支え治具を設けておくのがよい。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のレンズ付きフイルムユニ
ットを図1に示す。レンズ付きフイルムユニット2は、
ユニット本体3と、ユニット本体3を部分的に覆う外装
ラベル4とから構成されており、ユニット本体3には予
めフイルムがカートリッジとともに装填され、また後述
するシャッタ機構が組み込まれている。ユニット本体3
の底面には、撮影時の手振れ防止用の支え治具として、
伸縮自在の一脚14が組み付けられている。なお、図示
はしないが、この一脚14の根元は回動自在となってお
り、一脚14を使用しないときには、これをユニット本
体3の底面に沿って折り畳むことができるようになって
いる。
【0010】ユニット本体3の前面には、撮影レンズ
5,ファインダ6の対物側窓7,ストロボ光を被写体に
向けて発光するストロボ発光部8,ストロボ充電開始ボ
タン9が設けられている。また、ユニット本体3の上面
には、シャッタボタン10,残り撮影可能コマ数を表示
するカウンタ窓11,ストロボ充電表示窓12が設けら
れている。また、ユニット本体の背面には、フイルム巻
き上げ操作用ノブ13が部分的に露呈され、また図示は
しないが、ファインダ対物窓7に対面する位置にファイ
ンダ接眼窓が設けられている。
【0011】このユニット本体3の分解図を図2に示
す。ユニット本体3は、本体基部20,露光ユニット2
1,ストロボ装置22,前カバー23,後カバー24と
から構成される。本体基部20の両端には、カートリッ
ジ室20aとフイルムロール室20bとが一体に形成さ
れている。カートリッジ室20aとフイルムロール室2
0bには、製造段階でそれぞれ写真フイルムカートリッ
ジ25のカートリッジ26と、このカートリッジ26か
ら引き出した写真フイルム27をロール状にしたフイル
ムロール27aとが装填される。本体基部20の中央部
には写真フイルム27上の露光画面サイズを確定するア
パーチャ20cが形成されている。
【0012】露光ユニット21は、撮影レンズ5の光路
を光密に遮光する暗箱28に、撮影レンズ5,シャッタ
装置等の撮影機構や,ファインダ6を構成する対物レン
ズ6aと接眼レンズ6b等を組み付けてユニット化した
ものである。この露光ユニット21は、本体基部20の
アパーチャ20cの前面に組み付けられる。
【0013】カートリッジ室20aの上部には、フイル
ム巻き上げ操作用ノブ13が配され、その下面に一体に
設けた巻き上げ軸の先端がカートリッジ26のスプール
26aに係合している。これにより、フイルム巻き上げ
操作用ノブ13を図中矢印方向に回動操作すると、スプ
ール26aの回転よって写真フイルム27の撮影済の部
分がカートリッジ26a内に巻き込まれる。
【0014】ストロボ装置22は、前述のストロボ発光
部8,ストロボスイッチ30の他,トリガスイッチ3
1,ストロボ発光用の電荷を蓄積する円筒状のメインコ
ンデンサ32,電源となる電池(単3乾電池)33,充
電及び放電の制御を行うための回路素子等をプリント基
板34に組み付けてユニット化したものである。ストロ
ボスイッチ30は、ストロボ充電開始ボタン9の操作に
連動してON/OFFされる。メインコンデンサ32
は、ストロボスイッチ30がONになることにより充電
される。
【0015】トリガスイッチ31は、上下に並べて配さ
れた2枚の接片で構成され、後述するシャッタ円板が回
動してシャッタ開口が全開になったときに、シャッタ円
板に形成された押圧片により2枚の接片が接触してON
になる。ストロボスイッチ30がONとされているとき
に、トリガスイッチ31がONとなると、メインコンデ
ンサ32に充電された電荷がストロボ放電管内で放電さ
れる。これにより、ストロボ発光部8よりストロボ光が
被写体に向けて照射される。なお、このストロボ装置2
2のガイドナンバーは3〜7程度が望ましい。このよう
に設定することにより、近距離にある主要被写体が露光
オーバーになるのを防ぐことができ、また、背景は後述
する低速シャッタ機構により描写することができる。
【0016】前カバー23は、その上面にシャッタボタ
ン10が一体に形成されている。前カバー23の前面に
は、撮影レンズ5,ストロボ発光部8等を露呈するため
の開口が設けられているとともに、ストロボ充電開始ボ
タン9が組み付けられる。この前カバー23は、露光ユ
ニット21,ストロボ装置22を組み付けた本体基部2
0の前面に組み付けられる。後カバー24は、その底部
に底蓋24a,24bが形成されており、これらの底蓋
24a,24bによってカートリッジ室20aとフイル
ムロール室20bとの底部が光密に閉じられる。カート
リッジ室20aの底蓋24aを開放することにより、撮
影済の写真フイルム27を収納したカートリッジ26を
取り出すことができる。
【0017】図3に露光ユニット21を示す。この露光
ユニット21は、低速シャッタ機構を構成している。暗
箱28の前面とこの前面に組み付けられるシャッタカバ
ー40との間には、スリット41aが設けられたシャッ
タ円板41が配されている。このシャッタ円板41は、
暗箱28の前面に突設された軸42に回動自在に取り付
けられるとともに、渦巻き状の戻し用バネ43によって
反時計方向に付勢されている。また、暗箱28の前面中
央、すなわち撮影レンズ5の撮影光軸5a上には、シャ
ッタ開口44が設けられている。
【0018】前記シャッタ円板41の外周には、突起4
1b,及び押圧片41dが、またシャッタ円板41の前
面には突起41cが一体に形成されている。シャッタ円
板41は、突起41bが蹴飛ばしレバー45に蹴飛ばさ
れることにより時計方向への回動を始める。そして、ス
リット41aがシャッタ開口44を全開状態にしたとき
に、ストロボの充電が完了していれば、押圧片41dに
よってストロボ装置22のトリガスイッチ30がONと
される。さらに、突起41cがストッパー46に当接し
て、シャッタ円板41の時計方向へ回動が規制される。
なお、シャッタ円板41の外周には、部分的にギヤ41
eが形成されている。
【0019】また、シャッタ円板41の前面から見て左
斜め下にはガバナ機構47が設けられている。このガバ
ナ機構47は、周知のガンギ車48とアンクル49とか
ら構成されており、このガンギ車48は、暗箱28の前
面に植設した軸50に回動自在に取り付けられている。
また、ガンギ車48の外周には、全周にわたってギヤ4
8aが形成されている。そして、シャッタ円板41が開
き方向に回動し、スリット41aがシャッタ開口44を
全開させた位置まで回動したときにギヤ41eがギヤ4
8aと噛み合い、それ以降のシャッタ円板41の開き方
向への回動に対して制動がかかるようにしてある。
【0020】シャッタカバー40の前面中央には開口5
1が形成され、これの周囲を囲むようにしてレンズ筒5
2が形成されている。このレンズ筒52には、絞りとし
ての円形状の絞り開口53aが形成された絞り板52
と、撮影レンズ5とが順にはめ込まれ、これらはレンズ
筒51にレンズホルダ53が組み付けらることで保持さ
れる。
【0021】次に、上記構成の作用について説明する。
写真フイルム27は、カートリッジ26とともに本体基
部20に装填される。そして、本体基部20に露光ユニ
ット21,ストロボ装置22,前カバー23,後カバー
24を組み付けてユニット本体3が完成し、検査の後
に、ユニット本体3に外装ラベル4が貼付されてレンズ
付きフイルムユニット2が完成する。そして、完成した
レンズ付きフイルムユニット2の下部に固定用の一脚1
4が組み付けられ、これが出荷されてユーザーのもとで
撮影に供される。
【0022】撮影を行う際には、まずフイルム巻き上げ
操作用ノブ13を回動操作し、写真フイルム27を1コ
マ分巻き上げる。そして、この巻き上げに連動してシャ
ッタチャージが行われる。このシャッタチャージにより
蹴飛ばしレバー45を蹴飛ばし方向に付勢している蹴飛
ばしバネがチャージされ、蹴飛ばしレバー45がチャー
ジ位置に移動して係止される。また、撮影者は、必要に
応じてストロボ充電開始ボタン9を操作してストロボ発
光の有無を選択する。
【0023】例えば、3m前後の撮影距離にある被写体
に対してはストロボ光の照明効果があるため、夜景を背
景とした人物等の被写体を撮影するときには、ストロボ
を使用する。ストロボ発光を行う場合には、ストロボ充
電開始ボタン9を上方にスライドしてON位置にする。
すると、ストロボスイッチ30がONとなり充電が開始
されるとともに、ストロボ発光が許容された状態とな
る。ストロボ充電表表示窓12が光ることによって充電
完了を確認した後、シャッタボタン10を押圧する。
【0024】撮影者がシャッタボタン10を押し込んで
ゆくと、このシャッタレリーズ操作に応答して蹴飛ばし
レバー45のチャージ位置での係止が解除され、蹴飛ば
しバネの付勢によって蹴飛ばしレバー45が図中右方向
に移動する。この蹴飛ばしレバー45により、図4に示
すシャッタ円板41の突起41bが蹴飛ばされ、戻り用
バネ43の付勢に抗してシャッタ円板41が時計方向に
回動される。
【0025】そして、図5に示すように、スリット41
aの一端41fがシャッタ開口44(図3参照)を完全
に通り過ぎ、このシャッタ開口44を全開状態にする
と、シャッタ円板41のギヤ41eがガンギ車48のギ
ヤ48aと噛合する。これにより、シャッタ円板41は
ガバナ機構47による制動を受け、シャッタ円板41の
回動は減速される。また、上記全開状態のときにストロ
ボの充電が完了していれば、押圧片41dによってスト
ロボ装置22のトリガスイッチ31がONとなって、ス
トロボ発光が行われる。
【0026】この後、シャッタ円板41はガバナ機構4
7による制動及び調速作用を受けながら、時計方向への
回動を続ける。そして、図6に示すように、スリット4
1aの他端41gがシャッタ開口44に差しかかる直前
に、シャッタ円板41に一体に形成された突起41cが
ストッパー46に当接する。これにより、シャッタ円板
41の時計方向への移動が停止する。以後は、シャッタ
円板41が戻り用バネ43の付勢で反時計方向への回動
を始めるが、シャッタ円板41はガバナ機構47による
制動を受けたままゆっくりと回動する。
【0027】そして、スリット41aの一端41fがシ
ャッタ開口44(図3参照)に差しかかる直前の図5の
位置まで戻ってくると、ギヤ41eとギヤ48aとの噛
み合いが再び解除され、シャッタ円板41はガバナ機構
47による制動から解放され、図5の位置から図4の位
置までは高速に回動する。そして、シャッタ円板41が
元の閉じ位置に戻って1回の露光動作が完了する。
【0028】このように、シャッタ円板41が1往復す
ることによりシャッタ開口44が長時間開放され、この
シャッタ開口44の開放の間に、撮影レンズ5を透過し
た光は、絞り開口50a,シャッタ開口44を通って暗
箱28内に入射し、写真フイルム27を露光する。な
お、スリット41aの幅やギヤ41dの位置を変えるこ
とによって、露光時間を変化させることが可能である
【0029】上記実施形態での露光時間を1/30秒と
設定した場合、現行のレンズ付きフイルムユニットの露
光時間を1/125秒とすると、EV値では約2段アッ
プすることになる。これは、ISO感度400のフイル
ムが1600に上がったことと同じ効果がある。これが
1/15秒まで長くなるとISO感度は3200相当に
なり、夜景撮影をより適切な露出条件のもとで行うこと
が可能となる。
【0030】このように、シャッタ円板41のスリット
41aがシャッタ開口44を開放する時間をガバナ機構
47で長くすることにより、十分な露出の夜景撮影を行
うことが可能になる。また、スリット41aがシャッタ
開口44を完全に開放するまでと、シャッタ開口44を
再び閉じ始めるより後は、シャッタ円板41がガバナ機
構47から解放され高速で回動するから、撮影画面の露
光ムラを確実に防止できる。
【0031】また、上記実施形態では、撮影時の手振れ
を防止するために、ユニット本体を固定する装置として
一脚14を用いているが、図7に示すようにガラスや鉄
板等に吸着させる吸盤15を用いてもよい。なお、この
吸盤15はユニット本体3に対して傾けることができる
ようにしてあるから、水平面に限らず、垂直面や傾斜面
を利用する場合でもユニット本体3の姿勢を適宜に変え
ることができる。なお、吸盤15の代わりに磁石を用い
てもよい。
【0032】上記したように、ユニット本体を固定する
装置を用いることによって、本発明のようなスローシャ
ッタにおいても手振れの目立たない撮影が可能になる。
なお、スローシャッタに対応できることで、ある程度の
天体写真も撮影が可能になる。
【0033】図8は、本発明の第2の実施形態を示す説
明図である。レンズ付きフイルムユニットの撮影レンズ
60の光軸上にあるシャッタ開口を開閉するシャッタ円
板61は、ユニット本体に回動自在に軸着されており、
このシャッタ円板61が図中時計方向に1回転すること
により、1回の撮影が行われる。そして、シャッタレリ
ーズにより図中右方向に蹴飛ばし動作する蹴飛ばしレバ
ー65が突起61bを蹴飛ばすと、このシャッタ円板6
1が時計方向に回転する。
【0034】このシャッタ円板61には、大口径のスリ
ット61aが形成されている。そして、図9に示すよう
に、シャッタ円板61の回転によりスリット61aの一
端61fがシャッタ開口を通り過ぎるとシャッタ開口が
全開になり、写真フイルムへの露光が開始される。ま
た、これと同時に、突起61dがシンクロスイッチ71
を開閉し、ストロボ発光が行われる。
【0035】この後、シャッタ円板61が時計方向に回
転を続け、スリット61aの他端61gがシャッタ開口
を通り過ぎてシャッタ開口を閉鎖するまでの間、写真フ
イルムへの露光が行われる。この大口径のスリット61
aは、シャッタ円板61の半周分以上の大きさの開口で
あり、シャッタ円板61が1回転する間にシャッタ開口
が1/30秒以上開放される。これにより、夜景撮影を
より適切な露出条件のもとで行うことが可能となる。ま
た、スリット61aがシャッタ開口を一方向に通過する
ことにより1回の露光が行われるため、シャッタ開口の
両端で露光時間が同じになり、露光ムラが発生すること
がない。
【0036】この後、突起61cが逆転防止レバー70
を湾曲させて乗り越え、一回の撮影が完了する。なお、
シャッタ円板61は、再びシャッタチャージが行われて
蹴飛ばしレバー65が突起61bに係合するまでは、逆
転防止レバー70と突起61cにより、逆方向に回転す
ることが防止される。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明ではシャ
ッタ板の回転に制動を与えてシャッタ速度を遅くするよ
うにしてあるから、暗い場面や夜景等の撮影が可能とな
る。なお、夜景を背景とした人物撮影時においても、ス
トロボを使用することにより、夜景も人物も適正な露光
で撮影が可能になる。また、シャッタ開口を完全に開放
するより前、及びシャッタ開口を再び閉鎖し始めるより
後は、シャッタ板が制動を受けずに高速で回転するの
で、撮影画面の露光ムラを低減することができる。さら
に、レンズ付きフイルムユニットに一脚等の支え治具を
組み付けておくことによって、シャッタスピードが遅く
なっても手振れの目立たない撮影を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付きフイルムユニットの外観図
である。
【図2】図1に示したユニット本体の分解図である。
【図3】図2に示した露光ユニットの分解図である。
【図4】シャッタ円板が時計方向への回動を始める直前
の状態を示す説明図である。
【図5】シャッタ開口が全開になったときの状態を示す
説明図である。
【図6】突起がストッパーに当接したときの状態を示す
説明図である。
【図7】固定装置として吸盤を用いたときのレンズ付き
フイルムユニットの外観図である。
【図8】第2の実施形態におけるシャッタ円板を示す説
明図である。
【図9】図8のシャッタ開口が全開になったときの状態
を示す説明図である。
【符号の説明】
14 一脚 41 シャッタ円板 41a スリット 41e,48a ギヤ 44 シャッタ開口 45 蹴飛ばしレバー 47 ガバナ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03C 3/00 575 G03C 3/00 575C 575H Fターム(参考) 2H081 AA59 AA78 BB05 BB28 CC53 CC58 2H082 BB03 BB35 2H100 AA16 AA17 BB06 BB08 EE01 2H101 AA01 AA09 BB01 2H105 AA02 AA25 AA28 AA31

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタ開口を全開させるスリットが形
    成され、閉じ方向にバネ付勢されたシャッタ板をシャッ
    タレリーズに応答して開き方向に蹴飛ばし、バネ付勢に
    より閉じ位置に戻して一回の撮影が行われるシャッタ機
    構を備えたレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記シャッタ板が開き方向に移動して前記スリットによ
    りシャッタ開口が全開した後、前記バネ付勢によりシャ
    ッタ板が閉じ方向に移動してスリットの縁がシャッタ開
    口に入り込んでシャッタ開口が閉じ始められるまでの
    間、シャッタ板の移動に制動を与えて露出時間を長くす
    る露出調節機構を設けたことを特徴とするレンズ付きフ
    イルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記シャッタ機構による露出時間が1/
    30秒以上であることを特徴とする請求項1記載のレン
    ズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 シャッタ開口を全開させるスリットが形
    成された円盤状のシャッタ板を1回転させて一回の撮影
    が行われるシャッタ機構を備えたレンズ付きフイルムユ
    ニットにおいて、 前記スリットを、前記シャッタ開口が開く露出時間が1
    /30秒以上になるような大きさにするとともに、前記
    シャッタ板は、シャッタレリーズに応答して蹴飛ばしに
    より回転することを特徴とするレンズ付きフイルムユニ
    ット。
  4. 【請求項4】 前記シャッタ機構が組み込まれたユニッ
    ト本体部に、ユニット本体の支え治具を設けたことを特
    徴とする請求項1〜3のいずれか記載のレンズ付きフイ
    ルムユニット。
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JP2008046654A (ja) * 2007-09-19 2008-02-28 Fujifilm Corp カメラ及びカメラの撮影方法
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