JP2006091069A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影モードの選択間違いを未然に防止する。
【解決手段】レンズ付きフイルムユニットには、異なる露出を選択するモード選択操作部15が外部に露呈して設けられている。モード選択操作部15は、標準モードである日中モードを選択する下位置と、中間モードを選択する中間位置と、室内モードを選択する上位置との3つの位置に操作される。モード選択操作部15を中間モードと室内モードとの位置に選択操作すると、ボディ上面11aからモード表示板17が突出する。モード表示板17を収納位置に押し込むと、モード選択操作部15が日中モードを選択する位置に戻される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、露出切替機構を内蔵し、露出切替機構の露出を切り替えるモード選択操作部を選択操作して撮影を行うレンズ付きフイルムユニットに関するものである。
写真フイルムが予め装填されたレンズ付きフイルムユニットが各種販売されている。このようなレンズ付きフイルムユニットとしては、フラッシュ装置、例えばストロボ装置を搭載し、暗い室内等でも撮影を行うことができるようにしたストロボ内蔵型もある。また、撮影条件に応じた露出に切り替えるために、撮影モードを選択することにより、日中屋外等の明るい場所から暗い場所までの撮影に対応したモード切替型のものもあり、このモード切替型では高感度の写真フイルムを用いることにより、室内や夜間の暗い場所での撮影において、背景の描写性を向上させたものが知られている(特許文献1)。
ストロボ内蔵型のレンズ付きフイルムユニットは、例えば1/140秒のシャッタ速度とF10の絞りに、ISO800の写真フイルムが組み合せられ、ISO100を基準としたEV値でEV10.8が適正露出となるようにされている。室内や夜間の暗い場所での撮影には、ストロボ発光させることにより、比較的に近距離の主要被写体の露出が適正とすることができる。
しかし、上記のようなストロボ内蔵型のレンズ付きフイルムユニットでは、主要被写体をストロボ光でほぼ適正な露出で撮影することができるものの、ストロボ光が有効でない背景については露光不足となってしまい、結果として背景は極端な露光不足となってしまっていた。
そこで、ストロボ発光の有無以外に、シャッタ速度切替機構、絞り切替機構を内蔵し、さらに、高感度の写真フイルムを装填したモード切替型のレンズ付きフイルムユニットが知られている(特許文献2)。このレンズ付きフイルムユニットは、日中屋外等の明るい場所での撮影に対応する日中撮影モード(ストロボ発光せず)と日中シンクロ撮影モード(ストロボ発光あり)と、夜景や暗い室内を背景にし、その背景を適当な濃度で再現しながら人物等の主要被写体をストロボ光で撮影する場合に対応する夜景シンクロ撮影モードの3つの撮影モードを備えている。
上記の日中撮影モード及び日中シンクロ撮影モードでは、高速なシャッタ速度と小絞りに設定され、夜景シンクロ撮影モードでは、低速なシャッタ速度と大絞りに設定される。具体的には、ISO800の写真フイルムが用いられ、日中撮影モード及び日中シンクロ撮影モードでは、シャッタ速度が例えば1/120秒に、絞り値が例えばF14に設定され、夜景シンクロ撮影モードでは、シャッタ速度が例えば1/45秒に、絞り値が例えばF5.6に設定されている。
ところで、撮影モード選択型のものでは、外部から選択されているモードが分かり難い問題がある。そこで、ストロボ内蔵型の特許文献1に記載のものでは、ストロボ撮影モードのときにストロボ回路の充電状態を表示するライトガイドを、ボディ上面から外部に突出することでストロボ撮影モードの選択を外部から容易に識別することができるようにしている。
さらに、露出切替型の特許文献2に記載のものでは、日中撮影モードのときには無表示、日中シンクロ撮影モードのときにはライトガイドを上面から外部に突出してそのモードの選択を表示し、さらには夜間シンクロ撮影モードのときにはファインダ視野内に指標板を挿入してそのモードの選択を表示している。
特開平11−64951号公報 特開2003−344914号公報
しかしながら、撮影モードを任意のモードに選択すると、その後の撮影時に撮影モードを変更せずに、そのままの撮影モードで撮影を継続してしまうおそれがある。とうのは、撮影モード選択操作部が一般的にボディ前面に設けられているため、戻し忘れ易いという欠点があった。特許文献1に記載のものでは、ストロボ発光の有無だけであるので、モードの選択を間違っても露光にはそれほど影響がないのに対し、特許文献2に記載のものでは、撮影モードに応じて露出を変更するため、撮影モードの選択を間違うと、撮影環境下によっては失敗写真となるおれがある。
本発明は、上記問題を解消するためになされたもので、その時点で選択されている撮影モードから使用頻度の高い標準の撮影モードに迅速に戻すことができるレンズ付きフイルムユニットを提供することにある。
本発明のレンズ付きフイルムユニットでは、該ユニットの外部に一部が突出する突出位置と、前記一部が該ユニット内に収納される収納位置との間で移動するモード表示部材と、
複数の撮影モードのうちの、野外撮影をするときに選択する標準モードの位置にモード選択操作部を選択操作したときにはモード表示部材が収納位置となり、標準モード以外のモードを選択する位置にモード選択操作部を選択操作したときにはモード表示板を突出位置に移動させるとともに、モード表示部材を突出位置から収納位置に手動で移動したときに、前記標準モードを選択する位置にモード選択操作部を戻すように、モード選択操作部とモード表示部材とを連動させる連動機構と、を備えたものである。
本発明のレンズ付きフイルムユニットはストロボ装置を内蔵していないことが前提である。そこで、標準モードとしては、写真フイルムとしてフイルム感度がISO1600以上、好ましくはISO3200のものを使用し、フイルム感度ISO100を基準とした適正EV値を「8.5」以上、「11.5」以下の範囲のいずれかに設定するのが望ましい。
本発明では、モード表示板を突出位置から収納位置に手動で移動させることで、撮影モード選択操作部材を標準モードの位置に迅速に戻すことができるため、撮影モードを戻し忘れることを未然に防止することができる。
図1に示すように、本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット10は、各種撮影機構が組み込まれたユニット本体11と、ユニット本体11の外周に巻き付けられるようにして貼付されるラベル12とからなる。ラベル12には、ユニット本体11の各部を露呈させるための開口が形成されている。
ユニット本体11の前面には、撮影レンズ13、ファインダ対物窓14、モード選択操作部15が設けられている。また、ユニット本体11の上面11aには、レリーズボタン16、及びモード表示板17が設けられ、背面にはファインダ接眼窓18と、撮影後のフイルム巻き上げに用いられる巻き上げノブ19の一部が露呈して設けられている。
モード選択操作部15は、スロット15a内で上下にスライド操作を行うことにより第1位置〜第3位置との3位置のうちのいずれかの位置に選択することができる。第1位置は、図2に示すように、スロット15aの内のうちの最も下にした位置で、晴天の野外撮影時など高輝度被写体のときに使用する日中モードを選択する位置であり、この日中モードは、撮影では一番多く使われると予想される標準モードである。この日中モードのときには、モード表示板17がユニット本体11の内部に収納される収納位置となる。
第2位置は、スロット15aの内のうちの中間位置であり、この位置はくもりの野外撮影時など中輝度被写体のときに使用する中間モードを選択する位置であり、この中間モードでは、モード表示板17が上面11aから1段突出する。この突出した範囲のモード表示板17の表面又は裏面には、曇りマーク17aが記されている。第3の位置は、スロット15aの内のうちの最も上にした位置であり、屋内の撮影時などの低輝度被写体のときに使用する室内モードを選択する位置である。この中間モードでは、モード表示板17がさらに1段階突出し、上面11aからは2段分の突出した高さとなる。この突出した範囲のモード表示板17の表面又は裏面には、室内を表す家マーク17bが記されている。なお、マーク17a,17bとしては、曇りや家のマークに限らす、そのモードに対応する絵柄であれば何れでも良い。
ユニット本体11は、図3に示すように、本体基部20、写真フイルムパトローネ21、後カバー22、前カバー23、及び、支持板24とで構成されている。写真フイルムパトローネ21は、写真フイルム25とこれを収納するパトローネ26とで構成される。写真フイルム25としては、フイルム感度がISO1600以上、好ましくはISO3200のものが用いられる。前・後カバー23,22には、上面にモード表示板17を出入りさせるために開口又は切り欠き23a,22aが設けられている。
本体基部20には、被写体側から見て露光開口27を挟んだ左側にパトローネ26を収納するパトローネ室28が、また右側にはパトローネ26から未露光の写真フイルム25を引き出してロール形態で収納するフイルム室29がそれぞれ一体に形成されている。パトローネ室28の上には、巻き上げノブ19が回転自在に配されている。巻き上げノブ19は、パトローネ室28に装填されるパトローネ26の軸芯30に係合しており、フイルム巻き上げ方向に回転することで写真フイルム25をフイルム室29からパトローネ室28に向けて移送して撮影済みの写真フイルムをパトローネ26に巻き込む。
本体基部20の背面及びパトローネ室28とフイルム室29との底面は開口されている。後カバー22は、写真フイルムパトローネ21を装填後に本体基部20の背面に取り付けられ、本体基部20の背面を覆う。後カバー22には、一部を薄肉して折り曲げ自在にしたプルトップ式の底蓋31、32がそれぞれ設けられている。一方の底蓋31はパトローネ室28の底を、また他方の底蓋32はフイルム室29の底を覆う。パトローネ室28の底面を覆う底蓋31は、現像所で撮影済み写真フイルムを収納したパトローネ26を取り出すときに開かれる。
露光開口27の前面には暗箱33が設けられ、暗箱33の前面には撮影レンズ13、シャッタ機構、及び絞り切り換え機構などが組み込まれている。暗箱33の上には、ファインダ光学系、フイルム巻き止め機構、フイルムカウンタ機構、及びシャッタチャージ機構などが組み込まれる。
図4に示すように、モード選択操作部15は、支持板24に一体に設けられている。支持板24は、前カバー23の内壁に設けた一対のガイド部材35,36により上下に移動自在に支持されている。前カバー23の内壁と支持板24とには凹凸からなる周知のクリック機構37が設けられており、クリック機構37はモード選択操作部15を第1〜第3の位置にそれぞれ保持する。
モード表示板17は、ユニット本体11の内部に設けたガイド部38により上下にスライド自在となっており、表示用連結棒39により支持板24に連結されている。この連結は、モード選択操作部15が日中モードの位置のときには、モード表示板17が上面11aから内部に収納され、モード選択操作部15を中間及び室内モードの位置にしたときには、モード表示板17が上面11aから突出するようになっている。このため、突出しているモード表示板17を収納位置に向けて押し下げると、支持板24も一緒に下がってモード選択操作部15が日中モードの位置に戻る。これら支持板24と表示用連結棒39とが本発明の連動機構を構成する。なお、支持板24には、詳しくは後述する絞り切替機構に連係する連係棒40が設けられている。また、連動機構としては、支持板24とモード表示板17とを表示用連結棒39で直結する構造としているが、これら直結構造の代わりに、周知のリンク機構や連係機構を用いることができる。
図5に示すように、暗箱33の前面には、被写体光を暗室状態で露光開口27に導くための開口41が形成されている。この前面には、被写体側から順に、絞り駆動環42、第1レンズ43、レンズホルダ44、第1絞り板45、第2絞り板46、スペーサ47、シャッタ羽根48、レンズケース49、第2レンズ50、スペーサ環51、第3レンズ52が取り付けられる。
第1レンズ43は、レンズホルダ44に保持される。第2レンズ50、スペーサ環51、及び第3レンズ52は、レンズケース49の内部に保持される。レンズケース49は、筒状となっており、被写体側の前面に固定の開放絞り開口53が、また結像面側の背面には第2レンズ50、スペーサ環51、及び第3レンズ52を順に挿入するために開口が形成されている。
シャッタ羽根48は、第1レンズ43とレンズケース49との間で、撮影光軸13aを横切るように揺動自在に設けられている。この揺動は、シャッタ羽根48の一端が被写体側から見て暗箱33の左側に配した軸54を中心に、他端に設けた開閉部55が開放絞り開口53を開閉するように回転する。シャッタ羽根48は、シャッタリレーズに連動して図5に矢印で示すA方向に回転するシャッタ駆動レバー56に設けた蹴飛ばし部56aで、前記一端に設けた被蹴飛ばし部57が蹴飛ばされることで開閉部55が回転し、開き位置に到達した後には引き戻しバネ58により開放絞り開口53を閉じる位置に戻される。
レンズホルダ44の背面には、スペーサ47が取り付けられ、レンズホルダ44とスペーサ47との間には、第1及び第2の絞り板45,46が各々挿脱自在に配置されている。第1絞り板45には、開放絞り開口53の径よりも小径の中絞り開口60が形成されており、中絞り開口60が撮影光軸13aに位置する挿入位置と撮影光軸13aから退避する退避位置との間で挿脱自在となっている。第2絞り板46は、中絞り開口60よりも小径の小絞り開口61が形成されており、第1絞り板45の背後で、小絞り開口61が撮影光軸13aに位置する挿入位置と撮影光軸13aから退避する退避位置との間で挿脱自在となっている。
レンズホルダ44の前面には、第1レンズ43の外周を保持する筒部62が設けられている。筒部62の周りには、絞り駆動環42が回転自在に取り付けられる。絞り駆動環42は、外周の一部に第1及び第2の絞り板45,46の一端にそれぞれ係合する駆動ピン63が設けられており、回転角に応じて第1及び第2絞り板45,46の挿脱を制御する。
絞り駆動環42には、連係棒40が連係されており、絞り駆動鐶42は、モード選択操作部15の選択操作に応じて回転する。すなわち、日中モードを選択する位置にモード選択操作部15を操作したときには、その移動量に応じた分だけ絞り駆動鐶42が回転して、その絞り駆動鐶42の回転量に応じて第1絞り板45が退避位置に、かつ第2絞り板46が挿入位置に移動する。これにより、日中モードでは、小絞り開口61を絞りとして撮影が行われる。中間モードを選択する位置にモード選択操作部15を操作したときには、その移動量に応じた分だけ絞り駆動鐶42がさらに回転して、第1絞り板45が挿入位置に、かつ第2絞り板46が退避位置に移動する。このため、中間モードでは、中絞り開口60を絞りとして撮影が行われる。室内モードを選択する位置に操作したときには、その移動量に応じた分だけ絞り駆動鐶42がさらに回転して、第1及び第2絞り板45,46がそれぞれ退避位置に移動する。したがって、室内モードでは、開放絞り開口53を絞りとして撮影が行われる。
図6に示すように、日中モードでは、ISO100を基準としたEV値で、適正EV値がEV10となっており、カラーネガタイプの写真フイルム22bのラチチュードを考慮して+5.5EV(露光オーバ)、−1.5EV(露光アンダー)の露光量の過不足を許容すると、EV8.5〜EV15.5の範囲で撮影が行うことができる。中間モードでは、ISO100を基準としたEV値で、適正EV値がEV7となっており、ラチチュードを考慮すると、EV5.5〜EV12.5の範囲で撮影が行うことができ、ストロボ発光を用いずに、薄暗い屋外での撮影が可能とされている。室内モードでは、ISO100を基準としたEV値で、適正EV値がEV4.5となっており、ラチチュードを考慮すると、EV3.0〜EV10.0の範囲で撮影が行うことができ、ストロボ発光を用いずに暗い室内や夜間屋外での撮影が可能になる。なお、ISO100を基準とした適正EV値は、絞り値をF,シャッタ速度をT(秒)、フイルム感度をSとしたときに、「EV=log2(F2/T)−log2(S/100)」で与えられる。
なお、日中モードとしては、写真フイルムとしてフイルム感度がISO1600以上、好ましくはISO3200のものを使用したときに、フイルム感度ISO100を基準とした適正EV値を「10」にしているが、これに限らず、適正EV値が「8.5」以上、「11.5」以下の範囲であればいずれでも良い。
上記構成の作用を説明する。撮影を行うときには、モード選択操作部15を撮影環境下に応じて、日中モード、中間モード、及び、室内モードのうちの何れかのモードの位置に操作する。晴天の野外で撮影を行う場合には、日中モードを選択する。この選択は、モード選択操作部15をスロット15aの一番下に移動する。これによりモード表示板17が該ユニット10の輪郭内に納まる収納位置になる。また、モード選択操作部15の操作に応じて絞り駆動鐶42が回転するため、第1絞り板45が退避位置に、かつ第2絞り板46が挿入位置に移動する。これにより、小絞り開口61を絞りとして撮影が行われる。
曇りの野外で撮影を行う場合には、中間モードを選択する。この選択は、モード選択操作部15をスロット15aのうちの中間位置に操作にする。これによりモード表示板17がユニット本体11の上面11aから1段突出し、曇りマーク17aを外部に表示する。また、この選択操作により、第1絞り板45が挿入位置に、かつ第2絞り板46が退避位置に移動されて、中絞り開口60を絞りとして撮影が行われる。撮影終了後には、モード表示板17を収納位置に向けて押し込む。これにより、モード選択操作部15が日中モードの位置に戻される。また、この移動に連動して第1絞り板45が退避位置に、かつ第2絞り板46が挿入位置に移動する。
室内での撮影や夜景の撮影を行う場合には、室内モードを選択する。この選択は、モード選択操作部15をスロット15aのうちの最も上に操作にする。これによりモード表示板17がユニット本体11の上面11aから2段突出し、曇りマーク17aとともに家マーク17bを外部に表示する。また、このモードの位置にモード選択操作部15を操作すると、第1及び第2絞り板45,46がそれぞれ退避位置に移動して、開放絞り開口53を絞りとして撮影が行われる。そして、撮影終了後、モード表示板17を押し込むと、モード選択操作部15が日中モードの位置に戻され、また、この移動に連動して第1絞り板45が退避位置に、かつ第2絞り板46が挿入位置に移動する。これにより、突出しているモード表示板17を収納位置に押し込めば、頻繁に使用する日中モードに簡便に戻すことができる。
上記実施形態では、モード選択操作部15のモード選択を上下にスライドして行うタイプとして説明しているが、本発明ではこれに限らず、横方向にスライドするタイプや、撮影レンズを中心とする円弧線上で移動するタイプの操作部を用いても良い。
また、上記実施形態では、3つの撮影モードをもつタイプとして説明しているが、2つ又は4つ以上の撮影モードをもつタイプでもよい。この場合、どのタイプでも野外撮影時に選択する、一番頻繁に用いる日中モードを標準モードにすればよい。また、モード表示板17を上面11aの外部に突出しているが、代わりに、ユニット本体11の背面、又は底面、若しくは側面の外部に突出するように構成してもよい。
さらに、上記実施形態では、絞り切替を行って露出を切り替える露出切替機構を備えているが、シャッタ速度を切り替える露出切替機構を用いてもよいし、絞り切替機構とシャッタ速度の切替機構とを持ち、絞り開口径とシャッタ速度との自由な組み合わせで露出を切り替える露出切替機構を用いてもよい。さらにまた、モード表示板72としは、板形状としているが、これに限らず、周知の形状の部材であればいずれの形状のものを採用してもよい。
また、絞り機構とシャッタ機構とを別々に配しているが、これらの代わりに、2枚のシャッタ羽根を撮影光軸上で開閉自在に配し、各シャッタ羽根の開き量に応じて各シャッタ羽根の開閉部で撮影光軸上に開口を形成する絞り兼用のシャッタ機構を設けてもよい。
本発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視図である。 撮影モード選択操作部の位置とモード表示板の状態との関係を示す説明図である。 ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。 モード選択操作部と、モード表示板、及び、絞り切替機構との連係構造の概略を示す斜視図である。 撮影レンズ、絞り切替機構、及びシャッタ羽根の位置関係を示す斜視図である。 各撮影モードでのISO100を基準としたときの適性露出値に対して、写真フイルムのラチチュードを考慮した適性露出値の範囲を示すグラフである。
符号の説明
10 レンズ付きフイルムユニット
11 ユニット本体
15 モード選択操作部
17 モード表示板
43 第1レンズ
50 第2レンズ
52 第3レンズ
45 第1絞り板
46 第2絞り板
53 開放絞り開口

Claims (2)

  1. 予め写真フイルムを内蔵するとともに、異なる露出を選択するモード選択操作部を外部に設けたレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    該ユニットの外部に一部が突出する突出位置と、前記一部が該ユニット内に収納される収納位置との間で移動するモード表示部材と、
    前記撮影モードのうちの、野外撮影をするときに選択する標準モードの位置にモード選択操作部を選択操作したときにはモード表示部材が収納位置となり、また、前記標準モード以外のモードの位置にモード選択操作部を選択操作したときに、モード表示部材を突出位置に移動させるとともに、前記モード表示部材を突出位置から収納位置に手動で移動したときに、前記標準モードを選択する位置にモード選択操作部を戻すように、前記モード選択操作部と前記モード表示部材と連動させる連動機構と、を備えたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 前記写真フイルムのフイルム感度がISO1600以上であるとともに、前記標準モードは、フイルム感度ISO100を基準とした適正EV値が8.5以上、11.5以下に設定されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ付きフイルムユニット。
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