JP2003161978A - シャッタ装置及びこれを用いたカメラ - Google Patents

シャッタ装置及びこれを用いたカメラ

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JP2003161978A
JP2003161978A JP2001360644A JP2001360644A JP2003161978A JP 2003161978 A JP2003161978 A JP 2003161978A JP 2001360644 A JP2001360644 A JP 2001360644A JP 2001360644 A JP2001360644 A JP 2001360644A JP 2003161978 A JP2003161978 A JP 2003161978A
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Kazuo Kamata
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B9/00Exposure-making shutters; Diaphragms
    • G03B9/08Shutters
    • G03B9/10Blade or disc rotating or pivoting about axis normal to its plane
    • G03B9/18More than two members
    • G03B9/20More than two members each moving in a single direction first to open and then to reclose

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な撮影レンズでも良好なソフトフォーカ
ス撮影を行う。 【解決手段】 f32mmの撮影レンズを用い、ピント
位置を6mに設定してある。被写体距離を約3mとして
レリーズ操作を行うと、蹴飛ばしレバー60が回動レバ
ー51を正転し、シャッタ駆動レバー52が反時計方向
に揺動する。カム孔53c,54cに係合する駆動ピン
52aが変位してシャッタ羽根53,54が開き始め
る。カム孔53c,54cの中間部分が駆動ピン52a
の軌道に沿った形状になっており、シャッタ羽根53,
54の開き途中でF11の小絞り開口55が約3〜4m
sec維持される。この間に、シンクロスイッチ37が
オンしてストロボ光が発光し、シャープな画像が露光さ
れる。この後、露光用開口48aが全開してF5.6の
開放絞りが約1/60秒間維持され、ややボケた画像が
露光された後、シャッタ羽根53,54が閉じられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ソフトフォーカス
撮影を行うことができるシャッタ装置及びこれを用いた
カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】写真フイルムは交換可能であるが、ピン
ト調節機構や露出調節機構を省略して安価に提供される
簡易なカメラが市販されている。また、製造時に予め写
真フイルムが装填されており、巻き戻し操作や写真フイ
ルムパトローネの取り出しという面倒な操作を行うこと
なく、撮影終了後にそのまま現像取扱店に提出すれば、
現像済みの写真フイルムとプリント写真とを受け取るこ
とができる1回のみ使用可能な安価なカメラであるレン
ズ付きフイルムユニットが市販されている。
【0003】このようなカメラは、徹底した構造の簡単
化、低コスト化が図られている。具体的には、撮影レン
ズは1個又は2個のレンズからなる簡易な固定焦点レン
ズであり、またシャッタ装置は、いわゆる蹴飛ばし式の
シャッタ装置である。蹴飛ばし式シャッタは、回動式の
シャッタ羽根を復帰バネで閉じ位置に付勢し、これを付
勢方向と反対の方向に蹴飛ばすことでシャッタ羽根を往
復回動させて、シャッタの開閉を行うものである。
【0004】一方、ポートレート撮影の方法の1つにソ
フトフォーカス撮影があり、一般のカメラでこれを行う
には、撮影レンズの前部にソフトフォーカス専用のフィ
ルタを装着する。これにより、撮影レンズに入射する光
がわずかに乱反射して被写体の輪郭が少しハレーション
を起こしたように白っぽくボケてソフトな印象のポート
レート写真を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したソフトフォー
カス専用のフィルタを用いるポートレート撮影では、ピ
ント調節ができる一般のカメラでは好結果を得るが、ピ
ント調節ができない固定焦点式の撮影レンズを用いた簡
易なカメラでは、ピントのずれによるボケが重なり、き
れいなボケにならないという問題点がある。
【0006】本発明は、上述したような問題点を解決す
るためになされたもので、簡易な撮影レンズでもポート
レート撮影に好適なソフトフォーカス撮影を行うことが
できるシャッタ装置及びこれを用いたカメラを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のシャッタ装置は、互いに反対方向に回動し
て露光用開口を開閉する2枚のシャッタ羽根と、レリー
ズ操作に応答して正転した後、復帰バネの付勢により逆
転して初期位置に戻る回動部材と、一端側が前記回動部
材に、他端側がシャッタ羽根に係合し、回動部材の正転
により一方に揺動して2枚の羽根を同時に開き、回動部
材の逆転により他方に揺動して2枚の羽根を同時に閉じ
るシャッタ駆動部材と、前記回動部材とシャッタ駆動部
材の一端側との係合部もしくはシャッタ駆動部材の他端
側とシャッタ羽根との係合部に設けられ、シャッタ羽根
による露光用開口の開き過程及び閉じ過程の各途中で一
時的に所定の小絞りを維持するように制御するカム手段
とからなるものである。
【0008】本発明のカメラは、前記シャッタ装置を用
い、前記シャッタ羽根が全開した状態で得られる開放絞
りのF値をF8より大きく設定するとともに、前記小絞
りのF値をF10より小さく設定し、前記露光用開口の
前方に設けられた撮影レンズによるピント位置をほぼ6
mに固定したものである。また、前記露光用開口の開き
過程又は閉じ過程の小絞りが維持されている期間中に、
ストロボ発光が行われるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に示すように、本発明を実施
したレンズ付きフイルムユニット11の前面には、ファ
インダ対物窓12と、撮影レンズ13を露呈する撮影窓
14とが設けられている。この撮影窓14の横には、ス
トロボスイッチ16が取り付けられており、その上方に
は、ストロボ発光窓17が設けられている。ストロボス
イッチ16は、ストロボ充電をオンする位置とオフする
位置との2位置間でスライド自在に取り付けられてい
る。なお、前記撮影レンズ13は、焦点距離fが32m
mで、ピント位置がフイルム面から6mに固定してあ
る。
【0010】レンズ付きフイルムユニット11の上面に
はシャッタボタン18,フイルムカウンタ窓19,スト
ロボ充電完了表示窓21が形成されており、その背面に
は、巻き上げノブ22と、ファインダ接眼窓(図3の符
号23参照)とが設けられている。
【0011】図2に示すように、レンズ付きフイルムユ
ニット11は、中央に露光部26及びストロボ装置27
が設けられた本体基部29と、その前後に被せられる前
カバー31及び後カバー32とから構成されるユニット
本体と、カートリッジ33及びカートリッジ33から引
き出してロール形態にした写真フイルム34とからな
る。なお、本実施形態では、写真フイルム34のフイル
ム感度をISO400とする。
【0012】カートリッジ33及び写真フイルム34
は、本体基部29に形成されたカートリッジ収納室29
a,フイルム収納室29bにそれぞれレンズ付きフイル
ムユニット11の製造時点で予め組み込まれる。後カバ
ー32の下方には、カートリッジ収納室29a,フイル
ム収納室29bの底部開口を光密に覆う底蓋32a,3
2bが一体に形成されている。底蓋32aは、撮影済み
の写真フイルム34が巻き込まれたカートリッジ33を
取り出すときに開放される。
【0013】巻き上げノブ22は、カートリッジ収納室
29aの上部に取り付けられており、その下面に一体に
形成された巻上げ軸がカートリッジ33のスプールに係
合する。撮影ごとに巻上げノブ22を回動操作すること
によって、撮影済みの写真フイルム34は1コマ分ずつ
カートリッジ33に巻き込まれる。このフイルム1コマ
巻上げに連動して露光部26に組み込まれたシャッタ機
構が次回の撮影のためにチャージされ、またフイルム1
コマ給送が完了すると露光部26に組み込まれたロック
レバーによって巻上げノブ22の回動がロックされる。
【0014】露光部26の上方には、シャッタ機構及び
巻き上げ機構の他、ファインダ機構が組み付けられてい
る。また、露光部26の背面には、露光枠が形成されて
おり、撮影位置に送られてきた写真フイルム34の前面
で1コマ分の露光範囲を制限する。
【0015】ストロボ装置27は、メインコンデンサ3
6,シンクロスイッチ37,昇圧コイルなどの回路部品
を取り付けた回路基板38と、ストロボ放電管やリフレ
クタ等を含む発光部39と、電源電池41(図3参照)
とからなる。回路基板38には、回路パターンがプリン
トされるとともに、各種回路素子が取り付けられてスト
ロボ回路が形成されている。回路基板38の前面には、
一対の接片42が設けられている。前記シンクロスイッ
チ37は、わずかに離間して向かい合った一対の接片3
7a,37bからなり、これらが接触(短絡)すると、
シンクロスイッチ37がオンになる。
【0016】回路基板38の前面には、受け板43を介
してストロボスイッチ16がスライド自在に取り付けら
れており、このストロボスイッチ16の背面には、前記
接片42を導通させるための作動スイッチが取り付けら
れている。ストロボスイッチ16をオン位置にスライド
すると、この作動スイッチが各接片42間を導通させて
ストロボ充電が開始される。
【0017】図3に示すように、露光部26は、本体基
部29の前方に向かって角筒状に突出して形成された暗
箱基部48がベースとなっており、その前面に露光用開
口48aが形成されている。暗箱基部48の前方には、
回動レバー51、シャッタ駆動レバー52、2枚のシャ
ッタ羽根53,54が設けられており、これらは、撮影
レンズ13が設けられたシャッタカバー56によって覆
われる。
【0018】回動レバー51は、暗箱基部48の前面に
設けられた軸58に取り付けられ、その軸58を中心軸
として回動自在とされ、正面から見て反時計方向に逆転
させるように、復帰バネ59が取り付けられている。回
動レバー51は、レリーズ操作により、その上方に設け
られた被蹴飛ばし部51aが蹴飛ばしレバー60によっ
て蹴飛ばされて、復帰バネ59の付勢に抗して時計方向
に正転する。回動レバー51は、正転が終了する終了位
置までくると、ストッパ61(図4(D)参照)に当接
してから復帰バネ59の付勢によって初期位置に向かっ
て逆転する。
【0019】回動レバー51の下部には、シャッタ駆動
レバー52と係合するカムピン51bが設けられてお
り、このカムピン51bがシャッタ駆動レバー52の一
端に形成されたカム孔52cに係合する。シャッタ駆動
レバー52は、取付穴52bでピン63に揺動自在に取
り付けられており、回動レバー51が正転,逆転される
と、カムピン51b及びカム孔52cによりシャッタ駆
動レバー52がピン63を中心に揺動する。
【0020】シャッタ駆動レバー52の下部には、駆動
ピン52aが設けられており、これがシャッタ羽根5
3,54に形成されたカム孔53c,54cに係合して
いる。2枚のシャッタ羽根53,54は、各中央部に形
成された穴53b,54bと、シャッタカバー56に設
けられたピン64とが係合して、ピン64を中心軸とし
て回動自在に取り付けられる。
【0021】シャッタ駆動レバー52が揺動すると、駆
動ピン52aがカム孔53c,54cと協働してシャッ
タ羽根53,54を同時に反対方向に回動する。ただ
し、カム孔53c,54cの中間部分の形状が駆動ピン
52aの動きに沿った形状になっているので、駆動ピン
52aがカム孔53c,54cの中間部分を移動中は、
シャッタ羽根53,54は回動しない(図4(B),
(C)参照)。
【0022】穴53b,54bを中心にカム孔53c,
54cの反対側のシャッタ羽根53,54には、それぞ
れ円弧状の切欠き部53a,54aが形成されており、
この切欠き部53a,54aに露光用開口48aが区画
されて絞りが形成される。上述したように、駆動ピン5
2aがカム孔53c,54cの中間部分を移動している
間は、シャッタ羽根53,54は回動しないため、この
間は露光用開口48aが切欠き部53a,54aに区画
されて形成されたF11の小絞り開口55(図4
(B),(C)参照)のままになる。この小絞り開口5
5は、切欠き部53a,54aの形状によりほぼ真円に
なる。この状態から更にシャッタ羽根53,54が回動
して回動レバー51がストッパ61に当接した瞬間は、
露光用開口48aが全開した状態になってF5.6の開
放絞りになる。
【0023】回動レバー51の被蹴飛ばし部51aの脇
には、回動レバー51の回動に伴ってシンクロスイッチ
37の接片37aを接片37bに押しつけてシンクロス
イッチ37をオンする接片押圧部51cが設けられてい
る。この接片押圧部51cがシンクロスイッチ37をオ
ンするタイミングは、回動レバー51が正転中でシャッ
タ羽根53,54が回動せず、切欠き部53a,54a
が小絞り開口55を形成している間に合わせてある。な
お、図4に示すように、上方の接片37aは、下方の接
片37bより長くなっており、かつ接片押圧部51cの
先端が尖っていて上部が円弧状をしているため、回動レ
バー51の正転時には、接片押圧部51cが接片37a
の先端部に係合してこれを下方に押し下げて接片37b
に接触させるが、回動レバー51の逆転時には、接片押
圧部51cは接片37bに係合せず、接片37aをわず
かに上方に押し上げるのみで、接片37bを接片37a
に接触させることはない。
【0024】次に、上記構成の作用について図4及び図
5を参照しながら説明する。本発明を実施したレンズ付
きフイルムユニット11は、晴天時の順光撮影の場合を
除いて、夜間や室内などで撮影する場合に限らず、スト
ロボ撮影を前提とする。したがって、撮影を行う前に、
まず、ストロボスイッチ16をオン位置にスライドして
ストロボ充電を開始する。
【0025】次に、巻き上げノブ22を回動すると、写
真フイルム34が1コマ分巻き上げられて露光枠にセッ
トされる。この巻き上げ時にシャッタチャージが行わ
れ、それとともに巻き上げノブ22の回動がロックされ
る。この状態では、駆動ピン52aがカム孔53c,5
4cの一端にあって、図4(A)に示すように、シャッ
タ羽根53,54が露光用開口48aを閉じた状態にな
っている。
【0026】被写体距離が約3mとなるようにフレーミ
ングした後、シャッタボタン18を押し下げる。これに
より、蹴飛ばしレバー60が被蹴飛ばし部51aを蹴飛
ばし、回動レバー51が正転を開始する。この正転によ
り、カムピン51bがカム孔52cの内壁面を押圧して
シャッタ駆動レバー52を反時計方向に揺動させる。こ
の揺動に伴って駆動ピン52aが変位してシャッタ羽根
53,54が開き動作を開始し、露光用開口48aが急
速にその中心位置から開かれていく。
【0027】この開き動作の開始により、露光用開口4
8aから暗箱内部に被写体光が入射して、写真フイルム
34への露光が開始される。回動レバー51の回動に伴
ってシャッタ駆動レバー52の揺動は継続されている
が、シャッタ羽根53,54の開き動作は、図5に示す
ように、最初の急速な開放動作の後、駆動ピン52aが
カム孔53c,54cの中間部に達し、切欠き部53
a,54aが小絞り開口55を形成すると、絞りがF1
1のまま一時的に停止される(図4(B),(C)参
照)。この状態は、駆動ピン52aがカム孔53c,5
4cの中間部を抜けるまで約3〜4msec継続され
る。
【0028】小絞り開口55が形成された直後に回動レ
バー51の接片押圧部51cが接片37aを接片37b
に接触させ、シンクロスイッチ37がオンにされてスト
ロボ発光部17からストロボ光が照射される。小絞り開
口55では、ピント位置が6mに設定された撮影レンズ
13の被写体距離3mにおける錯乱円直径が約0.01
5mm程度になるから、被写体はほぼシャープに露光さ
れる。なお、図5に示す稲妻マークαは、ストロボ光の
発光タイミングを示す。また、ハッチングβは、写真フ
イルム34への露光量を示す。
【0029】この後、図4(C)に示す状態から、更に
シャッタ駆動レバー52の揺動が継続され、駆動ピン5
2aがカム孔53c,54cの中間部を抜けてカム孔5
3c,54cの奥(ピン64側)に向かって移動される
と、シャッタ羽根53,54は急速に開いてゆき、露光
用開口48aの全体が露呈され、F5.6の開放絞りに
なる(図4(D)参照)。
【0030】回動レバー51は、ストッパ61に当接し
てから、復帰バネ59の付勢によって初期位置に向かっ
て逆転を開始する。開放絞りが維持されている時間は、
約1/60秒である。この開放絞りでは、ピント位置が
6mに設定された撮影レンズ13の被写体距離3mにお
ける錯乱円直径が約0.03mm程度になるから、被写
体はややボケた状態で露光される。
【0031】回動レバー51の逆転により、シャッタ羽
根53,54は、図4(D)に示す状態から同図(C)
に示す状態に至り、同図(B)に示す状態までの間、F
11の小絞り開口55が維持される。この間は、回動レ
バー51の正転時と同様に、約3〜4msecである
が、接片押圧部51cがシンクロスイッチ37をオンに
しないため、ストロボ光は発光しない。したがって、晴
天時を除いて、この間での露光は撮影にほとんど影響し
ない。更に回動レバー51の逆転の継続によるシャッタ
駆動レバー52の揺動により露光用開口48aは閉じら
れる(同図(A))。
【0032】図5に示すように、F11における平均露
光時間t1は約1/35秒,F5.6における平均露光
時間t2は約1/60秒であり、全体の平均露光時間t
3は約1/50秒になる。なお、この全体の平均露光時
間t3は、シャッタ羽根53,54の開き過程でのF1
1における中間点から閉じ過程でのF11における中間
点までの時間としている。このように、F11の小絞り
開口55によるシャープな画像と、F5.6の開放絞り
によるややボケた画像とが重ね合わされて露光されるか
ら、ポートレート撮影に好適な、芯があってかつ柔らか
な撮影画像を得ることができる。なお、撮影環境として
は、ストロボ効果のある夕方や曇り日での撮影が適して
いる。晴天時に撮影を行う場合には、ストロボ効果があ
る逆光又は半逆光で撮影を行うのがよい。
【0033】図5において、前記F11の小絞り開口5
5における平均露光時間t1は、シャッタ羽根53,5
4が露光用開口48aを開き始める露光開始位置P1か
ら小絞り開口55を構成する位置Q1に至る上り坂71
の中点S1を起点とし、回動レバー51が逆転し、シャ
ッタ羽根53,54がF11の位置Q2から露光用開口
48aを閉じる露光終了位置P2に至る下り坂72の中
点S2を終点とする時間である。なお、全体の平均露光
時間は、上述したように、開き過程でのF11における
中間点S3から閉じ過程でのF11における中間点S4
までの時間とする。
【0034】晴天時に順光撮影を行う場合には、ストロ
ボ光の効果はほとんどないため、ストロボスイッチ16
をオフ位置にしたままで撮影を行ってもよい。この場合
には、被写体が十分に明るいため、シャッタ羽根53,
54が戻る際のF11においても画像が写真フイルム3
4に露光される。このため、被写体が撮影途中で動く
と、二重露光のようになってきれいなポートレート写真
が得られないから、撮影中は動かないように被写体に協
力してもらう必要がある。
【0035】以上説明した実施形態では、撮影レンズの
焦点距離fを32mmとしたが、例えば50mmとして
もよい。この場合には、ポートレート撮影では、一般に
4〜4.5m程度で撮影を行うことが多い。したがっ
て、上記実施形態と同様に、撮影レンズのピント位置を
6mとすると、被写体距離4.3mにおける錯乱円直径
は、F11の小絞りで約0.015mm,F5.6の開
放絞りで約0.03mmとなって、上記実施形態と同様
の撮影結果を得る。
【0036】また、上記実施形態では、回動レバーの正
転時(シャッタ羽根が開く途中)の小絞りでストロボ光
を発光するようにしたが、回動レバーの逆転時(シャッ
タ羽根が閉じる途中)の小絞りでストロボ光を発光させ
てもよい。また、小絞り開口がほぼ真円になるようにシ
ャッタ羽根の切欠きを形成したが、本発明はこれに限定
されず、真円に近い形状であれば、例えば六角形等でも
よい。
【0037】また、上記実施形態では、開放絞りのF値
をF5.6,小絞りのF値をF11としたが、本発明は
これに限定されず、例えば開放絞りのF値がF8より大
きく、小絞りのF値がF10より小さければ、任意の絞
り値を選択できる。また、小絞りでの平均露光時間を約
1/35秒,開放絞りでの平均露光時間を約1/60秒
とし、全体の平均露光時間を1/50秒としたが、本発
明はこれに限定されず、更に高感度な写真フイルム(例
えばISO800やISO1600)を用いて、例えば
小絞りでの平均露光時間を約1/50秒,開放絞りでの
平均露光時間を約1/100秒で全体の平均露光時間を
約1/70秒としてもよい。
【0038】また、上記実施形態では、シャッタ羽根の
開き途中と閉じ途中とで小絞りを形成するために、シャ
ッタ羽根のカム孔の中間部をシャッタ駆動レバーの駆動
ピンの軌道と一致するように形成したが、本発明はこれ
に限定されず、シャッタ駆動レバーのカム孔の中間部を
回動レバーのカムピンの軌道と一致するように形成する
ようにしてもよい。
【0039】また、上記実施形態は、レンズ付きフイル
ムユニットであったが、本発明はこれに限定されず、写
真フイルムは交換できるが、ピント調節機構や露出調節
機構を省略した簡易なカメラでもよい。また、ピント調
節機構を備えているコンパクトカメラでも、本発明のシ
ャッタ装置を有し、所定の撮影距離,例えば6mにセッ
トしたまま撮影を行えば、本発明に係るソフトフォーカ
ス撮影の効果を得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のシ
ャッタ装置は、シャッタ羽根による露光用開口の開き過
程及び閉じ過程の各途中で一時的に所定の小絞りを維持
するように制御するので、小絞りによる芯のある画像と
開放絞りによるややボケた画像とが重ね合わせて露光さ
れ、ポートレート撮影に好適な良好なソフトフォーカス
撮影を行うことができる。
【0041】本発明のカメラは、前記シャッタ装置を用
い、シャッタ羽根が全開した状態で得られる開放絞りの
F値をF8より大きく設定するとともに、小絞りのF値
をF10より小さく設定し、撮影レンズによるピント位
置をほぼ6mとしたので、簡易な構成で確実に小絞りに
よる芯のある画像と開放絞りによるややボケた画像とが
重ね合わせて露光され、ポートレート撮影に好適な良好
なソフトフォーカス撮影を行うことができる。また、前
記露光用開口の開き過程又は閉じ過程の小絞りが維持さ
れている期間中にストロボ発光が行われるので、小絞り
でストロボ光を照射して露光されたシャープな画像と開
放絞りによるややボケた画像とが重ね合わせて露光さ
れ、ポートレート撮影に好適な良好なソフトフォーカス
撮影を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図3】露光部の分解斜視図である。
【図4】回動レバー,シャッタ駆動レバー,シャッタ羽
根の動作を示す説明図である。
【図5】シャッタ羽根の開閉による写真フイルムへの露
光量の変化を示すグラフである。
【符号の説明】 11 レンズ付きフイルムユニット 13 撮影レンズ 26 露光部 48a 露光用開口 51 回動レバー 52 シャッタ駆動レバー 52a 駆動ピン 52c,53c,54c カム孔 53,54 シャッタ羽根 53a,54a 切欠き部 55 小絞り開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 15/03 G03B 15/03 J 2H101 15/05 15/05 17/02 17/02 17/04 17/04 G03C 3/00 575 G03C 3/00 575C Fターム(参考) 2H002 AB04 CD03 GA21 GA22 GA31 2H053 AD00 AD03 AD04 CA41 2H080 AA20 AA40 BB68 CC04 CC05 2H081 AA53 BB05 BB27 CC62 DD02 2H100 BB07 BB08 2H101 AA01 AA09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに反対方向に回動して露光用開口を
    開閉する2枚のシャッタ羽根と、 レリーズ操作に応答して正転した後、復帰バネの付勢に
    より逆転して初期位置に戻る回動部材と、 一端側が前記回動部材に、他端側がシャッタ羽根に係合
    し、回動部材の正転により一方に揺動して2枚の羽根を
    同時に開き、回動部材の逆転により他方に揺動して2枚
    の羽根を同時に閉じるシャッタ駆動部材と、 前記回動部材とシャッタ駆動部材の一端側との係合部も
    しくはシャッタ駆動部材の他端側とシャッタ羽根との係
    合部に設けられ、シャッタ羽根による露光用開口の開き
    過程及び閉じ過程の各途中で一時的に所定の小絞りを維
    持するように制御するカム手段とからなることを特徴と
    するシャッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1記載のシャッタ装置を用
    い、前記シャッタ羽根が全開した状態で得られる開放絞
    りのF値をF8より大きく設定するとともに、前記小絞
    りのF値をF10より小さく設定し、前記露光用開口の
    前方に設けられた撮影レンズによるピント位置をほぼ6
    mに固定したことを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 前記露光用開口の開き過程又は閉じ過程
    の小絞りが維持されている期間中に、ストロボ発光が行
    われることを特徴とする請求項2記載のカメラ。
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