JP2001133836A - カメラのシャッタ装置 - Google Patents

カメラのシャッタ装置

Info

Publication number
JP2001133836A
JP2001133836A JP31060699A JP31060699A JP2001133836A JP 2001133836 A JP2001133836 A JP 2001133836A JP 31060699 A JP31060699 A JP 31060699A JP 31060699 A JP31060699 A JP 31060699A JP 2001133836 A JP2001133836 A JP 2001133836A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
opening
blade
switch
solenoid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31060699A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Imamura
孝 今村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP31060699A priority Critical patent/JP2001133836A/ja
Publication of JP2001133836A publication Critical patent/JP2001133836A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、きめの細かい露出調節を行
う。 【解決手段】 シャッタボタン24を半押しすると、測
光が開始される。シャッタボタン24を全押しすると、
ソレノイド56への通電が開始され、復帰バネ61の付
勢に抗して可動鉄心57が吸引される。バネ63の付勢
により、シャッタ駆動レバー39が時計方向に揺動して
シャッタ羽根37,38を開き動作させる。ソレノイド
56がオフすると、可動鉄心57が復帰バネ61によっ
て押されてシャッタ羽根37,38が閉じ動作する。ソ
レノイド56の通電時間は、被写体輝度に応じて決めら
れる。また、シャッタ羽根37,38の回動量を規制す
るストップレバー46を設ける。これをシャッタ羽根3
7の移動経路上に挿脱させることで、絞り径の切り換え
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャッタ開口の開
閉時間を調節する機構を備えたカメラのシャッタ装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】予め写真フイルムが装填された1回使用
型の簡易型カメラとして、レンズ付きフイルムユニット
が知られている。このレンズ付きフイルムユニットは、
1回使用型であることから、徹底した構造の簡単化、低
コスト化が図られている。他方、画質向上の要求から、
被写体光量に応じて露出を調節する機構を付加すること
が検討されている。
【0003】レンズ付きフイルムユニットに使用される
シャッタ装置としては、一般に、閉じ位置にバネ付勢さ
れた1枚構成のシャッタ羽根を開き方向に蹴飛ばしてシ
ャッタ開閉を行うといういわゆる蹴飛ばし式のシャッタ
装置が使用されている。このようなシャッタ装置を備え
たレンズ付きフイルムユニットに付加する露出調節機構
としては、例えば、特開平9−5817号公報に示す絞
り切り換え方式によるものや、特開平8−278529
号公報に示すシャッタ開閉時間の調節によるものが本出
願人から提案されている。
【0004】特開平9−5817号公報に示すレンズ付
きフイルムユニットでは、シャッタ羽根とは別に、小絞
り開口が形成された絞り板を設け、この絞り板を、光導
電素子で測光した測光値に応じて光路上で挿脱させるこ
とで露出調節を行う。他方、特開平8−278529号
公報に示すレンズ付きフイルムユニットでは、シャッタ
羽根の回動量を規制するストッパピンを設け、このスト
ッパピンを前記シャッタ羽根の回動経路上で挿脱させる
ことで、シャッタ開閉時間を変化させ露出調節を行う。
これらによれば、簡単な構造で露出調節を行うことがで
きる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記例
ではいずれも、設定される露出値は大小2つの値から選
択されるので、きめの細かい露出調節を行うことが難し
い。上記例の構成を応用して、例えば、絞り板に2つ以
上の絞り開口を形成して複数段階の切り換えを行えるよ
うにしたり、あるいは、ストッパピンの挿入位置を複数
設定することで、露出値を2値以上に調節できるように
することはできる。
【0006】しかし、これを、被写体輝度に応じて自動
的に調節することを考えた場合、前記絞り板やストッパ
ピンを複数の位置に選択的に挿入することは、それらを
制御する構造を複雑化させてしまうという問題が生じ
る。
【0007】前述した課題を解決するために、本発明の
カメラのシャッタ装置は、簡単な構造で、かつ、きめ細
やかな露出調節を行うことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のカメラのシャッタ装置は、複数枚の羽根か
らなり、シャッタ開口を覆う閉じ位置とシャッタ開口を
全開する最大開き位置との間で移動自在なシャッタ羽根
と、開き方向への揺動により前記シャッタ羽根を最大開
き位置に向けて移動させ、閉じ方向への揺動によりシャ
ッタ羽根を閉じ位置に向けて移動させるシャッタ駆動部
材と、通電により復帰バネの付勢にこうして前記シャッ
タ駆動部材を開き方向に揺動させ、通電を断つことによ
り前記復帰バネの付勢力でシャッタ駆動部材を閉じ方向
に揺動させる電磁駆動手段と、シャッタ羽根又はシャッ
タ駆動部材の移動経路内に選択的に突出し、突出時には
シャッタ羽根又はシャッタ駆動部材と当接してこれらの
開き方向への移動を制限し、シャッタ羽根の開口径が前
記シャッタ開口よりも小さくなるように規制する規制部
材と、前記電磁駆動手段の通電時間を制御し、シャッタ
羽根の開放時間を調節する制御手段とを備えたことを特
徴とするものである。
【0009】なお、前記規制部材を、内蔵ストロボのオ
ン/オフを切り換える操作部材に連動させ、内蔵ストロ
ボをオフさせたときにシャッタ羽根又はシャッタ駆動部
材の移動経路内に突出させることが好ましい。
【0010】なお、前記制御手段は、シャッタボタンの
半押しでオンする測光スイッチとシャッタボタンの全押
しでオンするレリーズスイッチとを含み、測光スイッチ
のオンにより測光されレリーズスイッチのオンによって
ホールドされた被写体輝度に応じて前記通電時間を調節
するとともに、レリーズスイッチのオンに応答して電磁
駆動手段への通電を開始することが好ましい。
【0011】なお、前記電磁駆動手段は、コイルへの通
電時間に可動鉄心が軸方向に引き込まれ、コイルへの通
電を断つことによって復帰バネの付勢で軸方向に突出す
るプッシュプルソレノイドであることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を実施したレンズ付きフイ
ルムユニット11の外観及び内部構造の概略を示す図2
及び図3において、レンズ付きフイルムユニット11
は、中央に露光部12が設けられ、その横にストロボ装
置13が組み付けられた本体基部14と、その前後に被
せられる前カバー16及び後カバー17とから構成され
るユニット本体と、カートリッジ18及びカートリッジ
18から引き出してロール形態にした写真フイルム19
とからなる。カートリッジ18及び写真フイルム19
は、本体基部14に形成されたカートリッジ収納室14
a,フイルム収納室14bにそれぞれレンズ付きフイル
ムユニットの製造時点で予め組み込まれる。
【0013】前カバー16には、その前面に、撮影レン
ズ20を露呈する撮影窓21,ファインダ対物窓22,
ストロボ発光窓23が形成されており、その上面にはシ
ャッタボタン24を露呈する開口,フイルムカウンタ窓
25が形成されている。撮影窓21の横にはCdS26
が、その横にはストロボスイッチ27が取り付けられ
る。レンズ付きフイルムユニット11は、被写体輝度に
応じてシャッタ開閉時間を調節する機能を有しており、
CdS26は、そのための測光手段として機能する。C
dS26は、周知のように、受光する輝度に応じてその
抵抗値が変化する光導電素子である。シャッタ開閉時間
は、この抵抗値の変化を利用して自動的に調節される。
【0014】ストロボスイッチ27は、ストロボ充電を
開始させるためのもので、上下方向にスライド自在に設
けられている。ストロボの充電が完了すると、充電完了
ランプが点灯し、この光がライトガイド29を通って撮
影者に確認される。また、レンズ付きフイルムユニット
11は、通常の絞り径とこれよりも小さい絞り径との2
値間で絞り径が切り替えられるようになっており、スト
ロボスイッチ27をオンした時には、絞りが通常の絞り
に設定され、ストロボスイッチ27をオフした時には、
小絞りに設定される
【0015】後カバー17には、その背面にファインダ
接眼窓31、その上面に、ライトガイド29を露呈する
充電完了確認窓32が形成され、さらにその下方には、
カートリッジ収納室14a,フイルム収納室14bの底
部開口を光密に覆う底蓋17a,17bが一体に形成さ
れている。底蓋17aは、撮影済みの写真フイルムが巻
き込まれたカートリッジ18を取り出すときに開放され
る。
【0016】カートリッジ収納室14aの上部には、巻
上げノブ33が設けられ、その下面に一体に形成された
巻上げ軸がカートリッジ18のスプールに係合する。撮
影ごとに巻上げノブ33を回動操作することによって、
撮影済みの写真フイルム19は1コマ分ずつカートリッ
ジ18に巻き込まれる。このフイルム1コマ巻上げに連
動して露光部12に組み込まれたシャッタ機構が次回の
撮影のためにチャージされ、またフイルム1コマ給送が
完了すると露光部12に組み込まれたロックレバーによ
って巻上げノブ33の回動がロックされる。
【0017】図4に示すように、露光部12は、前方に
向かって角筒状に突出した暗箱基部36をベースにし
て、これにシャッタ機構,フイルム巻止め機構の他、フ
ァインダ機構やフイルムカウンタ板等を組み付けたもの
である。さらに、この露光部12は、ファインダ光学系
を構成する対物及び接眼レンズを保持する。暗箱基部3
6の背面には、露光枠が形成されており、撮影位置に送
られてきた写真フイルム19の前面で1コマ分の露光範
囲を制限する。
【0018】暗箱基部36の前面には、シャッタ開口3
6aが形成されており、その前方に、シャッタ羽根3
7,38と、シャッタ駆動レバー39と、これらを覆う
シャッタカバー41とが取り付けられる。シャッタカバ
ー41には、撮影レンズ20が組み込まれている。シャ
ッタ羽根37,38は、2枚羽根で構成されており、互
いの重なり合いの程度を変化させることにより、シャッ
タ開口36aを閉じる閉じ位置とそれを開放する開き位
置との間で回動自在に取り付けられている。また、シャ
ッタ羽根37,38は、露光画面内で露光ムラが発生す
るのを防止させるために、シャッタ開口36aを、その
ほぼ中心位置から開放するように取り付けられている。
【0019】シャッタ羽根37,38には、それぞれ軸
受け穴37a,38aと長穴37b,38bとが形成さ
れている。軸受け穴37a,38aがそれぞれ暗箱基部
36の前面に設けられたピン42,43と係合し、これ
らのピン42,43がシャッタ羽根37,38の回動軸
となる。
【0020】図1に示すように、シャッタ羽根37,3
8は2枚羽根で構成されているので、その開き量に応じ
て絞りが調節される。シャッタ羽根37,38の開き位
置は、図1(B)に示すシャッタ開口36aを全開する
最大開き位置と、図1(A)に示す開口径がシャッタ開
口36aよりも小さい開き位置との間で、2段階に切り
換えられる。この切り換えは、規制部材であるストップ
レバー46を、シャッタ羽根37の移動経路内に選択的
に突き出すことにより行われる。
【0021】ストップレバー46は、軸47を中心軸と
して、そのストッパピン46aをシャッタ羽根37の移
動経路内に突きだしてシャッタ羽根37の開き量を規制
する規制位置と、ストッパピン46aを移動経路内から
退避させる退避位置との間で回動自在に取り付けられて
いる。ストップレバー46が規制位置にあると、シャッ
タ羽根37の当接部37cがストッパピン46aと当接
し、これにより、シャッタ羽根37,38の開き量が規
制される。この規制によりシャッタ羽根37,38の開
き量が少なくなり小絞りとなる。他方、ストップレバー
46が退避位置にある時は、ストッパピン46aによる
規制がなくなるので、シャッタ羽根37,38が最大開
き位置まで開く。
【0022】ストップレバー46の回動は、ストロボス
イッチ27のオンオフに連動して行われる。ストップレ
バー46は、バネ48によって退避位置に向けて付勢さ
れており、この付勢により、ストップレバー46に形成
されたピン46bとストロボスイッチ27に形成された
斜面部27aとが当接する。
【0023】この当接により、ストロボスイッチ27が
オフ位置にある時には、斜面部27aがバネ48の付勢
に抗してピン46bを押圧しストップレバー46を規制
位置に保持する。他方、ストロボスイッチ27をオン位
置にスライドすると、斜面部27aの上昇に伴って、バ
ネ48の付勢によりピン46bが斜面部27aに追従し
てストップレバー46が反時計方向に回動する。これに
より、ストップレバー46が退避位置に移動し、斜面部
27aはその位置でストップレバー46を保持する。
【0024】シャッタ駆動レバー39は、その軸受け穴
39bが暗箱基部36に設けられた軸51に揺動自在に
取り付けられる。シャッタ駆動レバー39には、その上
端部に駆動ピン39aが設けられており、この駆動ピン
39aが長穴37b,38bに挿通され、シャッタ羽根
37,38とシャッタ駆動レバー39とが係合する。こ
の係合により、シャッタ駆動レバー39が正面からみて
反時計方向に揺動すると、シャッタ羽根37,38は開
き動作し、前記レバー39が時計方向に揺動すると、シ
ャッタ羽根37,38は閉じ動作する。
【0025】このシャッタ駆動レバー39は、電磁駆動
手段であるソレノイド56によって駆動される。ソレノ
イド56は、可動鉄心57とコイル(図示せず)と、こ
れらを保持する本体58とから構成される。ソレノイド
56としては、コイルへの通電時に可動鉄心57が軸方
向に沿って本体58内に引き込まれ、コイルへの通電を
断つことによって復帰バネ61の付勢によって軸方向に
沿って本体58外部に突出するプッシュプル方式のソレ
ノイドが使用される。
【0026】ソレノイド56への通電が断たれた状態で
は、復帰バネ61によって可動鉄心57が突出され、こ
の突き出しによりシャッタ駆動レバー39の押圧部39
cが押圧され、この押圧によりシャッタ羽根37,38
が閉じ位置に付勢される。
【0027】他方、ソレノイド56が通電されると、可
動鉄心57が本体58内部に吸引され、被押圧部39c
が可動鉄心57の押圧から解放される。シャッタ駆動レ
バー39は、復帰バネ61よりも付勢力の弱いバネ63
で反時計方向に付勢されているので、被押圧部39cが
可動鉄心57の押圧から解放されると、バネ63の付勢
によりシャッタ駆動レバー39が反時計方向に揺動す
る。この揺動により、シャッタ羽根37,38が開き動
作を開始する。そして、シャッタ羽根37,38は、ソ
レノイド56の通電が断たれて可動鉄心57の吸引が解
除されるまでの間、開き位置で保持される。
【0028】また、符号66は、ストロボを発光させる
トリガー信号をストロボ回路に発信するためのシンクロ
スイッチである。このシンクロスイッチ66は、暗箱基
部36の前面に取り付けられる(図4参照)。シンクロ
スイッチ66は、一対の金属接片で構成されており、シ
ャッタ羽根38が最大開き位置まで開いた時に、その可
動接片がシャッタ羽根38に押されて、オンするように
なっている。これにより、シャッタ開口36aが全開さ
れた時にストロボ発光が行われる。
【0029】また、符号68は、レリーズスイッチと、
測光スイッチとを兼用するスイッチ部材である。スイッ
チ部材68は、3枚の金属接片68a,68b,68c
からなる。測光スイッチは、接片68a,68bで構成
され、レリーズスイッチは、接片68b,68cで構成
される。
【0030】シャッタボタン24には、接片68aを押
圧する押圧部24aが設けられており、シャッタボタン
24を半押しすると、この押圧部24aが接片68aと
接片68bとを接触させて測光スイッチをオンする。測
光スイッチがオンすると測光回路に信号が送られてCd
S26による測光が開始される。さらに、シャッタボタ
ン24を押し込んで全押しすると、接片68bと接片6
8cとが接触してレリーズスイッチがオンする。レリー
ズスイッチがオンするとソレノイド駆動回路に信号が送
られてソレノイド56が作動する。
【0031】また、レリーズスイッチがオンした時に、
測光が停止されるようになっており、ソレノイド56の
通電時間は、測光が停止された時にCdS26が受光し
ていた被写体輝度に関連して決定される。この通電時間
は、被写体輝度が高い場合には短く、被写体輝度が低い
場合には長くなるように決定される。この通電時間の調
節により、シャッタの開閉時間が調節される。また、レ
リーズスイッチがオンした時に、測光を停止すること
で、露光途中に輝度変化が生じても、それがシャッタ開
閉時間に影響することがないようにしている。
【0032】ストロボ装置13(図4)は、メインコン
デンサ71,昇圧コイルなどの回路部品を取り付けた回
路基板72と、ストロボ放電管やリフレクタ等を含む発
光部73と、電源電池74(図3参照)とからなる。C
dS26,レリーズスイッチ,測光スイッチ,シンクロ
スイッチ66もこの回路基板72に接続される。回路基
板72には、回路パターンがプリントされるとともに、
各種回路素子が取り付けられてストロボ回路等が形成さ
れている。
【0033】また、回路基板72の前面には、一対の接
点76が設けられる他、受け板77を介してストロボス
イッチ27がスライド自在に取り付けられる。ストロボ
スイッチ27の背面には、ストロボ充電を開始させる充
電スイッチ78が取り付けられており、ストロボスイッ
チ27をオン位置にスライドすると、この充電スイッチ
78が接点76間を導通させ、メインコンデンサ71に
給電が開始される。
【0034】図5に示すように、回路基板72には、ス
トロボ回路81の他、測光回路82,通電時間演算回路
83,ソレノイド駆動回路84が設けられている。これ
らの回路は、電源電池74で駆動される。測光回路82
は、被写体輝度を測光する回路であり、測光スイッチ7
9がオンされると、測光を開始する。また、測光回路8
2は、レリーズスイッチ80がオンされると測光を停止
し、その時点における被写体輝度に応じた光電信号を通
電時間演算回路83に出力する。通電時間演算回路83
は、測光回路82から受けた光電信号に基づいてソレノ
イドの通電時間を算出する。この通電時間は、CdS2
6の抵抗値の変化に応じて連続的に調節される。
【0035】ソレノイド駆動回路84は、ソレノイド5
6を駆動するための回路であり、レリーズスイッチ80
からの信号を受けると、ソレノイド56のコイルに電流
を流す。このソレノイド69への通電は、通電時間演算
回路83で算出された通電時間が経過する間つづく。こ
の通電時間が経過すると、ソレノイドへの電流を遮断し
て、ソレノイド56の作動を停止させる。
【0036】以下、上記構成による作用について図6の
フローチャートを参照しながら説明する。まず、日中の
屋外撮影など、被写体輝度が高い時には、ストロボスイ
ッチ27をオフする。この時、ストップレバー46が斜
面部27aによって規制位置に保持されているので、ス
トッパピン46aがシャッタ羽根の移動経路内に突き出
される。
【0037】シャッタボタン24を半押しすると、測光
スイッチ79がオンして、測光が開始される。シャッタ
ボタン24を全押しすると、レリーズスイッチ80がオ
ンする。レリーズスイッチ80がオンすると測光が停止
され、その時の被写体輝度に応じた光電信号が通電時間
演算回路83に出力される。被写体輝度が高いので、通
電時間は短めに算出される。また、レリーズスイッチ8
0のオンによりソレノイド56の作動が開始され、復帰
バネ61の付勢に抗して可動鉄心57が本体58内に吸
引される。
【0038】これにより、シャッタ駆動レバー39がバ
ネ63の付勢により反時計方向に揺動してシャッタ羽根
37,38が開き動作する。この開き動作により、シャ
ッタ開口36aがその中心位置から徐々に開放されて露
光が開始される。シャッタ羽根37とストッパピン46
aとが当接すると、シャッタ羽根37,38の開き量が
規制される。これにより、シャッタ羽根37,38の開
口径がシャッタ開口36aよりも小さく設定され、算出
された通電時間が経過するまでその開口径が保持され
る。また、ストッパピン46aによってシャッタ羽根3
7,38の開き量が規制されているので、シャッタ羽根
38がシンクロスイッチ66をオンすることはない。
【0039】通電時間が経過すると、ソレノイド56へ
の通電が断たれる。これにより、可動鉄心57が復帰バ
ネ61により初期位置に向かって移動し、シャッタ駆動
レバー39はバネ63の付勢により時計方向に揺動し、
シャッタ羽根37,38がシャッタ開口36aを全閉す
る。シャッタ羽根37,38の開き量が規制されるとと
もに、シャッタ開閉時間も短く調節されているので、適
正な露光量で露光が行われる。
【0040】次に、夜間や室内など、被写体輝度が低い
時には、ストロボスイッチ27をオンする。これによ
り、斜面部27aの上昇に伴ってストップレバー46が
退避位置に向けて回動し、ストッパピン46aがシャッ
タ羽根37の移動経路内から退避する。ストロボ充電の
完了を確認した後、シャッタボタン24を半押しする。
測光スイッチ79がオンして、その時点における被写体
輝度に応じた光電信号を通電時間演算回路83に出力す
る。被写体輝度が低いので、通電時間は長めに算出され
る。
【0041】シャッタボタン24を全押しすると、レリ
ーズスイッチ80がオンする。これにより、ソレノイド
56に電流が流れ、シャッタ羽根37,38が開き動作
する。ストッパピン46aは、シャッタ羽根37の移動
経路内から退避しているので、シャッタ羽根37とスト
ッパピン46aとが当接することはなく、シャッタ羽根
37,38は、シャッタ開口36aを全開する最大開き
位置まで開く。
【0042】また、シャッタ羽根38が最大開き位置ま
で開くと、シャッタ羽根38がシンクロスイッチ66を
オンしてストロボ回路81にトリガー信号が出力され
る。ストロボ充電が完了しているので、ストロボが発光
する。通電時間が経過すると、ソレノイド56への通電
が断たれ、ソレノイド56の作動が停止される。シャッ
タ羽根37,38が閉じ動作してシャッタ開口36aを
全閉する。シャッタ開口36aが全開されるとともに、
シャッタ開閉時間も長く調節されているので、適正な露
光量で露光される。
【0043】このように、シャッタ羽根の開き量を切り
換えるとともに、シャッタ開閉時間を調節して露出調節
を行っているので、適正な露出調節が行われる。そし
て、シャッタ開閉時間については、被写体輝度に応じて
連続的に変化させているので、よりきめの細かい露出調
節が行われる。
【0044】上記例では、シャッタ駆動手段としてプッ
シュプルソレノイドを使用して、これによりシャッタ羽
根の開き動作と保持動作のみを行うようにしている。こ
れによれば、シャッタ羽根の閉じ動作が復帰バネの付勢
により行われるので、可動鉄心をシャッタ羽根を開く方
向だけに移動させるだけですむ。このため、ソレノイド
を制御する構成を簡単にすることができる。しかし、プ
ッシュプルソレノイドを使用しなくともよく、例えば、
復帰バネを使用せずに可動鉄心を2方向に移動させて、
シャッタ羽根の開き動作と閉じ動作の両方を行うように
してもよい。
【0045】また、上記例では、シャッタ羽根を2枚構
成としているが、2枚以上でもよい。シャッタ羽根の開
き量を2段階で切り換えるようにしているが、2段階以
上に切り換えるようにしてもよい。また、測光手段とし
てCdSを使用しているが、CdSの代わりに、例え
ば、太陽電池を設けてもよい。
【0046】また、上記例では、本発明のカメラのシャ
ッタ装置をレンズ付きフイルムユニットを使用した例で
説明しているが、レンズ付きフイルムユニットでなくと
もよく、コンパクトカメラに実施することもできる。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のカ
メラのシャッタ装置は、複数枚の羽根からなり、シャッ
タ開口を覆う閉じ位置とシャッタ開口を全開する最大開
き位置との間で移動自在なシャッタ羽根と、開き方向へ
の揺動により前記シャッタ羽根を最大開き位置に向けて
移動させ、閉じ方向への揺動によりシャッタ羽根を閉じ
位置に向けて移動させるシャッタ駆動部材と、通電によ
り復帰バネの付勢にこうして前記シャッタ駆動部材を開
き方向に揺動させ、通電を断つことにより前記復帰バネ
の付勢力でシャッタ駆動部材を閉じ方向に揺動させる電
磁駆動手段と、シャッタ羽根又はシャッタ駆動部材の移
動経路内に選択的に突出し、突出時にはシャッタ羽根又
はシャッタ駆動部材と当接してこれらの開き方向への移
動を制限し、シャッタ羽根の開口径が前記シャッタ開口
よりも小さくなるように規制する規制部材と、前記電磁
駆動手段の通電時間を制御し、シャッタ羽根の開放時間
を調節する制御手段とを備えたから、簡単な構造で、か
つ、きめ細やかな露出調節ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シャッタ羽根の開閉動作を示す説明図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観斜視図であ
る。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図4】露光部の分解斜視図である。
【図5】制御部の構成を示す説明図である。
【図6】レンズ付きフイルムユニットの作用を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
11 レンズ付きフイルムユニット 24 シャッタボタン 36 CdS 27 ストロボスイッチ 36a シャッタ開口 37,38 シャッタ羽根 39 シャッタ駆動レバー 46 ストップレバー 56 ソレノイド 66 シンクロスイッチ 68 スイッチ部材 79 測光スイッチ 80 レリーズスイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の羽根からなり、シャッタ開口を
    覆う閉じ位置とシャッタ開口を全開する最大開き位置と
    の間で移動自在なシャッタ羽根と、 開き方向への揺動により前記シャッタ羽根を最大開き位
    置に向けて移動させ、閉じ方向への揺動によりシャッタ
    羽根を閉じ位置に向けて移動させるシャッタ駆動部材
    と、 通電により復帰バネの付勢に抗して前記シャッタ駆動部
    材を開き方向に揺動させ、通電を断つことにより前記復
    帰バネの付勢力でシャッタ駆動部材を閉じ方向に揺動さ
    せる電磁駆動手段と、 シャッタ羽根又はシャッタ駆動部材の移動経路内に選択
    的に突出し、突出時にはシャッタ羽根又はシャッタ駆動
    部材と当接してこれらの開き方向への移動を制限し、シ
    ャッタ羽根の開口径が前記シャッタ開口よりも小さくな
    るように規制する規制部材と、 前記電磁駆動手段の通電時間を制御し、シャッタ羽根の
    開放時間を調節する制御手段とを備えたことを特徴とす
    るカメラのシャッタ装置。
  2. 【請求項2】 前記規制部材は、内蔵ストロボのオン/
    オフを切り換える操作部材に連動し、内蔵ストロボをオ
    フさせたときにシャッタ羽根又はシャッタ駆動部材の移
    動経路内に突出することを特徴とする請求項1記載のカ
    メラのシャッタ装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、シャッタボタンの半押
    しでオンする測光スイッチとシャッタボタンの全押しで
    オンするレリーズスイッチとを含み、測光スイッチのオ
    ンにより測光されレリーズスイッチのオンによってホー
    ルドされた被写体輝度に応じて前記通電時間を調節する
    とともに、レリーズスイッチのオンに応答して電磁駆動
    手段への通電を開始することを特徴とする請求項1又は
    2記載のカメラのシャッタ装置。
  4. 【請求項4】 前記電磁駆動手段は、コイルへの通電時
    に可動鉄心が軸方向に引き込まれ、コイルへの通電を断
    つことによって復帰バネの付勢で軸方向に突出するプッ
    シュプルソレノイドであることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれか記載のカメラのシャッタ装置。
JP31060699A 1999-11-01 1999-11-01 カメラのシャッタ装置 Pending JP2001133836A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31060699A JP2001133836A (ja) 1999-11-01 1999-11-01 カメラのシャッタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31060699A JP2001133836A (ja) 1999-11-01 1999-11-01 カメラのシャッタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001133836A true JP2001133836A (ja) 2001-05-18

Family

ID=18007291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31060699A Pending JP2001133836A (ja) 1999-11-01 1999-11-01 カメラのシャッタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001133836A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010266718A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Seiko Precision Inc 羽根駆動装置及び光学機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010266718A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Seiko Precision Inc 羽根駆動装置及び光学機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH095817A (ja) レンズ付きフイルムユニット
US6493513B1 (en) Exposure control device for camera preventing shutter release before aperture changeover
JP2002350925A (ja) カメラの絞り切換え装置
JP2001133836A (ja) カメラのシャッタ装置
JP2001013636A (ja) カメラ
JP3802404B2 (ja) シャッタ装置及びこれを用いたカメラ
US6763185B2 (en) Camera and shutter device
JP2001133835A (ja) カメラのシャッタ装置
JP3695745B2 (ja) シャッタ装置及びこれを用いたカメラ
JP2002049075A (ja) カメラの絞り切り替え装置
JP3960577B2 (ja) カメラの自動露光制御装置
JP2003195385A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2001083562A (ja) カメラの自動露光制御装置
JP2001013642A (ja) 自動露光制御装置及びレンズ付きフイルムユニット
JP3973186B2 (ja) 絞り駆動装置
JP2003043636A (ja) カメラ
JP2002365709A (ja) カメラ
JP2001133833A (ja) カメラの露出制御装置
JP2001013543A (ja) レンズ付きフイルムユニット
JP2002365687A (ja) カメラ
JP2000347097A (ja) カメラ
JP2001133837A (ja) カメラのシャッタ装置
JP2001154247A (ja) カメラ
JP2002365694A (ja) カメラのシャッタ機構
JP2001133832A (ja) レンズ付きフイルムユニット