JP2001154247A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JP2001154247A
JP2001154247A JP33556999A JP33556999A JP2001154247A JP 2001154247 A JP2001154247 A JP 2001154247A JP 33556999 A JP33556999 A JP 33556999A JP 33556999 A JP33556999 A JP 33556999A JP 2001154247 A JP2001154247 A JP 2001154247A
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JP
Japan
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aperture
plate
photographing
switching
strobe
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Pending
Application number
JP33556999A
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English (en)
Inventor
Taku Tobioka
卓 飛岡
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄暮や明るい室内などで撮影するにあたり、
簡単な操作を行うだけで全体的に適正露光を得られるよ
うにする。 【解決手段】 絞り板37を絞り切り替え板61のピン
61bに係合させる。係合片61dは、バネ70の付勢
により、係合片27bの上面に係合している。ストロボ
選択つまみ27aをオン位置に移動させると、絞り切替
え板61も上方に移動し、絞り板37が反時計方向に揺
動する。絞り板37は撮影レンズの背後から退避して大
絞り開口でストロボ撮影が行われる。また、ストロボ選
択つまみ27aをオフ位置に移動させたときには、絞り
切替え板61が下降し、絞り板37は時計方向に揺動す
る。絞り板37は撮影光路内に入り込んで小絞り開口3
7aを通して非ストロボ撮影が行われる。非ストロボ撮
影時に、絞り切り替えつまみ61aを上昇させる。保持
レバー62は絞り切り替え板61を上昇位置で保持し
て、絞り板37は撮影レンズの背後から退避するので大
絞り開口で撮影することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞り切り替え機能
を備えたカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】予め未露光の写真フイルムが装填された
1回使用型の簡易型カメラとして、レンズ付きフイルム
ユニットが普及している。このレンズ付きフイルムユニ
ットは、構造の簡単化の要請から撮影レンズを固定焦点
式に組み込んでおり、F値を大きく設定することにより
パンフォーカス撮影を可能にしている。また、このレン
ズ付きフイルムユニットの中にはストロボ装置を内蔵し
たものがあり、室内や夜間等の被写体光量が少ない場所
でも撮影できるようにしている。
【0003】また、レンズ付きフイルムユニットは予め
内蔵されたフイルムに撮影を完了した後には使用済みと
なるため、その製造コストをできるだけ低く抑える必要
があり、自動露出制御装置などの複雑な機構は採用し難
い。したがって、例えば特開平9−15693号公報で
知られるように、絞り切り替え機構を内蔵させるにあた
っても、マニュアル操作に連動して絞りを大絞り/小絞
りの間で切り替えできるようにすることが現実的な対応
手段となっている。そして上記公報記載のレンズ付きフ
イルムユニットでは、非ストロボ撮影時には小絞りが選
択され、ストロボ撮影への切替え時には大絞りが選択さ
れるようになっている。このように、ストロボ撮影を要
しない明るい被写体に対しては小絞りを設定し、またス
トロボ撮影を要する暗い被写体に対しては自動的に大絞
りを設定することによって、日中の明るい状況下では極
端な露光オーバーを防ぎ、また暗い被写体に対してはス
トロボのガイドナンバーを大きくせずに充分な露光量を
得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、最近ではレ
ンズ付きフイルムユニットに内蔵されるフイルムとして
ISO感度の高いものが用いられてきており、薄暮や明
るい室内での撮影時には必ずしもストロボ撮影が効果的
ではないことがある。というのは、このような状況下で
ストロボ撮影を行った場合には、絞りが大絞りに切り替
えられることも相まって、近距離にいる人物等が露光オ
ーバーで撮影されることが多くなるからである。また、
ストロボ撮影時に小絞りを選択できるようにし、近距離
被写体に対して適正露光を得やすくした場合には、スト
ロボ光が到達しない背景がかなりの露光アンダーになる
ことが避けられない。そして、上述した状況下で非スト
ロボ撮影を行ったのでは、小絞りのままで撮影が行われ
るため、全体的に大幅な露光アンダーにならざるを得な
い。
【0005】本発明は上記問題を解決するためになされ
たもので、マニュアル操作による簡単な絞り切り替え機
構を用いた簡易型のカメラであっても、薄暮あるいは明
るい室内などで撮影するときに、簡便な操作を行うだけ
で、背景を含めて全体的に適正露光が得られるようにす
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のカメラは、ストロボ撮影位置と非ストロボ
撮影位置との間で切り替え操作されるストロボ選択部材
と、ストロボ選択部材の切り替え操作に連動し、ストロ
ボ撮影時には絞り開口を大絞り開口に設定し、非ストロ
ボ撮影時には絞り開口を小絞り開口に設定する絞り設定
手段と、非ストロボ撮影時に絞り開口を小絞り開口から
大絞り開口に切り替えることを可能とする大絞り選択操
作部材とを備えたものである。
【0007】また、前記絞り設定手段はストロボ選択部
材との係合により、絞り開口を大絞り開口又は小絞り開
口に設定する位置に移動する絞り切替え部材を備え、こ
の絞り切替え部材は、前記大絞り選択操作部材の操作に
よりバネ付勢に抗して小絞り位置から大絞り位置に移動
されることが好ましい。また、前記大絞り選択操作部材
の操作により絞り切替え部材がバネ付勢に抗して大絞り
位置に移動したときに、大絞り選択操作部材をその操作
位置に保持する保持手段を設けるとともに、この保持手
段は、撮影後に行われるフイルム巻き上げ操作に連動し
て大絞り選択操作部材の係止を解除するとよい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を用いたレンズ付きフイル
ムユニット11の外観を示す図2において、ユニット本
体の前面には、撮影レンズ20,ファインダ対物レンズ
22,ストロボ発光部23が露呈し、上面にはシャッタ
ボタン24,フイルムカウンタ窓26,ストロボの充電
完了を表示するライトガイド29を突出させる開口33
が設けられている。また、背面側に巻き上げノブ34が
部分的に露出し、これを回動操作することによりフイル
ムの巻き上げ及びシャッタチャージが行われる。
【0009】ユニット本体の前面には、さらにストロボ
撮影の要否に応じて上下方向にスライド操作されるスト
ロボ選択つまみ27aと、絞り切替えつまみ61aとが
露呈している。ストロボ選択つまみ27aを図示のオフ
位置にセットしたときには、ストロボを使用しない非ス
トロボ撮影が選択され、これを上方にスライド操作して
オン位置にセットしたときには、ストロボ撮影が選択さ
れる。このレンズ付きフイルムユニット11は、非スト
ロボ撮影時には小絞り、ストロボ撮影時には大絞りで撮
影することが標準となっているが、非ストロボ撮影時に
は大絞りを選択することができるように、絞り切替えつ
まみ61aが設けられている。
【0010】図3に示すように、ユニット本体は、カー
トリッジ収納室14a及びフイルム収納室14bが設け
られた本体基部14と、その前後を覆う前カバー16及
び後カバー17とからなる。本体基部14には、絞り板
37,シャッタ羽根38,撮影レンズ20を含む露光装
置12と、ストロボ装置13とが組み付けられる。そし
て、カートリッジ収納室14a及びフイルム収納室14
bには、それぞれ製造時にカートリッジ18及びロール
形態にした写真フイルム19が装填される。
【0011】図4に示すように、ストロボ装置13は、
メインコンデンサ51,シンクロスイッチ46,充電完
了表示ランプあるいは昇圧コイルなどの回路部品及び電
源電池54、さらにストロボ発光部23が組み付けられ
た回路基板52を有している。回路基板52には、前記
回路部品相互間の電気的な接続を行うための回路パター
ンが形成されるとともに、ストロボ装置13を本体基部
14に組み付けるときに、本体基部14から突出した位
置決めピンなどが貫通する開口が形成されている。そし
て、回路基板52の前面側に突出したピンにより受け板
57が支持されている。この受け板57は、前記ストロ
ボ選択つまみ27aが一体に設けられたスイッチ板27
をスライド自在に保持している。
【0012】回路基板52の前面側に突出したピンによ
りクリックレバー66が揺動自在に支持され、バネ53
の付勢によりクリックレバー66の先端がスイッチ板2
7の側面に押しつけられている。スイッチ板27の側面
にはクリック溝28(図1参照)が形成され、スイッチ
板27をオン位置にセットしたときにクリックレバー6
6の先端がこのクリック溝28に係合し、スイッチ板2
7をオン位置に保持する。また、このクリック係止力を
超える力量でストロボ選択つまみ27aを下方にスライ
ド操作することによって、スイッチ板27をオフ位置に
戻すことができる。
【0013】スイッチ板27の背面側にスイッチ接片5
8が取り付けられ、その自由端側が受け板57の開口5
7aを通って回路基板52の前面に摺接している。スト
ロボ選択つまみ27aをオン位置にセットすると、スイ
ッチ板27が上昇してスイッチ接片58が回路基板52
のスイッチパターン56に接触し、メインコンデンサ5
1への充電が行われる。また、スイッチ板27を上昇さ
せたときには、スイッチ板27の上端に一体に設けたア
ーム22を介してライトガイド29が上昇し、その先端
が後カバー17の上面に形成した開口33から突出す
る。そして、充電が完了すると充電完了表示ランプが点
灯し、ライトガイド29の先端が明るく光って撮影者及
び被撮影者に充電完了を表示する。
【0014】本体基部14の中央部に暗箱部36が一体
に形成され、その前面にシャッタ開口36aが形成され
ている。このシャッタ開口36aは、軸41に軸着され
たシャッタ羽根38によって開閉される。シャッタ羽根
38には戻しバネ42が懸けられている。シャッタボタ
ン24の押圧操作に応答して蹴飛ばしレバー43がシャ
ッタ羽根38の頭部を蹴飛ばすと、シャッタ羽根38は
戻しバネ42の付勢に抗して時計方向に回動してシャッ
タ開口36aを開放した後、戻しバネ42の付勢で閉じ
位置に戻って一回の露光動作を行う。シャッタ羽根38
がシャッタ開口36aを全開したときに、押圧片38a
がストロボ装置13のシンクロスイッチ46をオンさ
せ、ストロボ撮影が選択されているときにはストロボ発
光部23からストロボ光が照射される。
【0015】シャッタ羽根38の前方に絞り板37が設
けられている。絞り板37には、小絞り開口37aが形
成され、回路基板52の前方に突出した軸47に揺動自
在に軸着されている。この絞り板37が図示のように撮
影レンズ20の後方に挿入されると小絞り開口37aを
通して撮影が行われ、また絞り板37が撮影レンズ20
の後方から退避すると、撮影レンズ20の背後に形成さ
れた固定の大絞り開口40(図5参照)を通して撮影が
行われる。小絞り開口37aの開口径は、屋外での晴天
から曇天程度の明るさの範囲内で撮影したときに、プリ
ント処理時の露光補正のもとでほぼ適正露光となるプリ
ント写真が得られるように決められている。なお、シャ
ッタ羽根38及び絞り板37はシャッタカバー39によ
って覆われるが、絞り板37の他端側はシャッタカバー
39の右側面に形成したスリットから突出している。
【0016】前カバー16の裏面に、絞り切替えつまみ
61aが一体に設けられた絞り切替え板61が上下方向
にスライド自在に組み付けられている。この絞り切替え
板61の背面側にピン61bが設けられ、絞り板37の
他端にフォーク状に形成された係合部37bに係合して
いる。絞り切替え板61はバネ70によって下方に付勢
されているが、この付勢に抗して絞り切替えつまみ61
aを図示位置から上方にスライド操作して絞り切替え板
61を上昇させると、ピン61bによって絞り板37が
反時計方向に揺動し、撮影レンズ20の背後から退避す
る。これにより、大絞り開口40を通して撮影が行われ
るようになる。この大絞り開口40は、小絞り開口37
aよりもEV値換算で約2〜3ステップ程度のオーバー
露光となるように決められている。結果的に、絞り切替
え板61は、絞り切替えつまみ61aとともに、非スト
ロボ撮影時に絞り開口を小絞り開口から大絞り開口に切
り替えることを可能とする大絞り選択操作部材を構成し
ている。
【0017】上記のように絞り切替え板61を上方にス
ライドさせたとき、これをその位置で保持することがで
きるように、回路基板52の前面側に突出した軸64に
保持レバー62が軸着されている。保持レバー62には
バネ65がかけられ、保持レバー62を係止方向に付勢
している。絞り切替え板61に係止板61cが設けられ
ており、その先端側に先細の傾斜面が設けられている。
絞り切替え板61が上方に移動する過程で、前記傾斜面
が保持レバー62をバネ65の付勢に抗して反時計方向
に揺動させる。そして、絞り板37が撮影レンズ20の
背後から完全に退避する位置まで絞り切替え板61が上
昇すると、傾斜面を乗り越えて保持レバー62のフック
が係止板61cの下縁に係合し、絞り切替え板61がそ
の位置で保持される。
【0018】また、以上のようにして絞り切替え板61
が上昇位置に保持された後、これを再び下降位置に戻し
操作することができるように、係止板61cの下縁にも
傾斜面が形成されている。保持レバー62のフックは、
この傾斜面に係合して絞り切替え板61を上昇位置に係
止しているだけであるから、この係止力よりも強い操作
力で絞り切替えつまみ61aを下方に操作すれば、絞り
切替え板61を下降位置に戻し、再び撮影レンズ20の
背後に小絞り開口37aをセットすることができる。
【0019】保持レバー62による絞り切替え板61の
保持を自動的に解除するために、解除レバー63が設け
られている。解除レバー63は本体基部14に設けられ
た軸68に軸着され、その一端は図1に示すように巻き
上げノブ34のカム面34bに当接し、他端は保持レバ
ー62の上端前面に接している。カム面34bには突起
34aが設けられ、フイルム巻き上げのために巻き上げ
ノブ34を回動操作する間に、突起34aが解除レバー
63の一端を押したときに解除レバー63の他端が保持
レバー62をバネ65に抗して解除方向に揺動させる。
これにより、絞り切替え板61はバネ70の付勢により
下方に戻り、絞り板37が撮影レンズ20の背後に入り
込んで小絞り開口37aが撮影光路内にセットされる。
【0020】なお、フイルム1コマ巻き上げに要する巻
き上げノブ34の回動操作量は、カートリッジのスプー
ルに写真フイルムが巻き取られることに伴って少なくな
ってくるが、スプールに写真フイルムがほとんど巻き取
られていない最初の段階で、その回動操作の初期で突起
34aが解除レバー63を動作させるように構成してお
けば、撮影が進んでスプールに写真フイルムのほとんど
が巻き取られた最後の段階でも、フイルム1コマ送りに
要する巻き上げノブ34の回動操作中には、突起34a
で解除レバー63を揺動させることができる。
【0021】絞り切替え板61にはさらに係合片61d
が一体に設けられ、この係合片61dは、バネ70の付
勢により、スイッチ板27に設けた係合片27bの上面
に係合している。したがって、ストロボ選択つまみ27
aとともにスイッチ板27をオン位置に移動させたとき
には絞り切替え板61も上方に移動し、これに連動して
絞り板37が撮影レンズ20の背後から退避して大絞り
でストロボ撮影が行われる。また、ストロボ選択つまみ
27aをオフ位置に移動させたときには、これに追従し
て絞り切替え板61が下降し、絞り板37が撮影光路内
に入り込んで小絞り開口37aを通して非ストロボ撮影
が行われる。結果的に、係合片27b,61dによって
連携されたスイッチ板27及び絞り切替え板61は、非
ストロボ撮影時に小絞り開口を設定し、ストロボ撮影時
には大絞り開口を設定する絞り設定手段を構成してい
る。
【0022】以下、上記構成による作用について説明す
る。巻き上げノブ34の回動操作によりフイルム1コマ
送りを行う過程でシャッタチャージが行われ、撮影待機
状態となる。なお、巻き上げノブ34の回動により、突
起34aが解除レバー63を動作させるが、その作用に
ついては後述する。
【0023】被写体が充分に明るく、ストロボ撮影を要
しない場合には、図5に示すようにストロボ選択つまみ
27aをオフ位置にしたままで撮影を行えばよい。スト
ロボ選択つまみ27aがオフ位置にあるときには、スイ
ッチ接片58が回路基板52のスイッチパターン56か
ら離れたままであるので、ストロボ装置13は作動せ
ず、メインコンデンサ51への充電も行われず、またシ
ャッタ羽根38の開閉に同期してオンするシンクロスイ
ッチ46からの信号も無効化される。さらに、スイッチ
板27が下降位置にあるときには絞り切替え板61も下
降位置にあるため、絞り板37が撮影光路内に挿入され
たままとなっている。したがって、そのままシャッタボ
タン24を押圧操作すれば、小絞り開口37aを通して
非ストロボ撮影が行われることになる。
【0024】薄暮や明るい室内などのような状況下で
は、上述した撮影態様、すなわち小絞り開口37aによ
る非ストロボ撮影を行った場合には、全体的にかなり露
光アンダーで撮影されてしまい、プリント処理に際して
露光補正を行うにもかなり難しいものになる。また、ス
トロボ撮影を行ったのでは、近距離の被写体が露光オー
バー背景が露光アンダーとなる傾向が強く、全体的に適
正露光が得にくくなる。このような場合には、図6に示
すように絞り切替えつまみ61aを上方にスライド操作
する。
【0025】絞り切替えつまみ61aとともに絞り切替
え板61が上方に移動し、これに連動して絞り板37が
撮影光路中から退避する。そして、絞り板37が撮影光
路中から完全に退避する位置まで絞り切替え板61が上
昇すると、保持レバー62によって絞り切替え板61が
上昇位置に保持される。したがって、その後は大絞り選
択つまみ61aへの操作力を解除しても、絞り板37は
そのまま退避位置に保持され、大絞り開口40を通して
撮影が行われることになる。
【0026】このようにして撮影を行った場合には、小
絞り開口37aで撮影するよりも2〜3ステップ程度露
光を増やすことができる。したがって、薄暮や明るい室
内程度であれば、多少露光アンダーで撮影されることは
避けられないにしても、プリント処理に際して露光補正
を加えることによって、ほぼ満足のゆくプリント写真を
得ることができる。しかも、ストロボを使用せずに撮影
が行われるため、主要被写体と背景との間に極端なコン
トラストがつかないので、自然な描写のプリント写真と
なる。なお、絞り切替え板61を上昇位置に保持させた
後でも、大絞り選択つまみ61aを下方にスライド操作
することによって、絞り切替え板61をもとの下降位置
に戻し、小絞り開口37aを再セットすることも可能で
ある。
【0027】前述したように、このレンズ付きフイルム
ユニットは非ストロボ撮影時には小絞り開口37aで撮
影することが標準となっている。このため、大絞り開口
40のまま屋外の晴天下で撮影を行った場合には、かな
りの露光オーバーで撮影されてしまう。これを避けるた
めに、大絞り開口40を用いて非ストロボ撮影を行った
後には、次の撮影が行われるよりも前に、標準の小絞り
状態に戻しておくことが望ましい。
【0028】大絞り開口40を用いて非ストロボ撮影を
行った後、次の撮影のために巻き上げノブ34を回動操
作すると、巻き上げノブ34のカム面34bに設けた突
起34aが解除レバー63の一端を押圧する。これによ
り解除レバー63の他端が保持レバー62を反時計方向
に揺動させ、絞り切替え板61が上昇位置に保持されて
いるときには、その保持が解除される。絞り切替え板6
1は、バネ70の付勢により下降位置に戻り、標準の小
絞り開口37aが撮影レンズ20の背後にセットされ
る。したがって、非ストロボ撮影時に大絞りを選択した
ことを撮影者が忘れたとしても、フイルム巻き上げによ
り自動的に標準の小絞り状態に復帰し、大絞りのままで
非ストロボ撮影を行って、極端な露光オーバーとなる不
用意な撮影を確実に防ぐことができる。
【0029】図7に示すように、ストロボ撮影を行うと
きには、ストロボ選択つまみ27aをオン位置にセット
すればよい。スイッチ板27が上昇してスイッチ接片5
8がプリントパターン56に接触し、メインコンデンサ
51への充電が開始される。また、スイッチ板27の上
昇に連動して絞り切替え板61も上昇し、絞り板37が
撮影光路から退避して大絞り開口40に切替えられる。
メインコンデンサ51への充電完了をライトガイド29
の先端で確認した後、シャッタボタン24を押圧操作す
れば、シャッタ羽根38の開閉に同期してシンクロスイ
ッチ46がオンし、これによりストロボ撮影が行われ
る。
【0030】以上、図示の実施態様にしたがって本発明
について説明してきたが、本発明を実施する上ではこれ
らの実施態様にのみ限られず、適宜の変更が可能であ
る。例えば、絞り板37に小絞り開口37aとともに大
絞り開口40を設け、絞り板37の停止位置を変えて絞
り開口の切替えを行うようにしてもよい。
【0031】さらに、非ストロボ撮影時に大絞りを選択
して撮影を行った後に絞り切替え板61を標準の小絞り
状態に戻すにあたっては、例えば蹴飛ばしレバーがレリ
ーズ完了位置まで移動することに応答して保持レバー6
2による係止を解除する構成を採ることも可能である。
また、本発明はレンズ付きフイルムユニットだけでな
く、ストロボ撮影への切替え操作に連動して絞りを小絞
りから大絞りに変更する機能をもつものであれば、フイ
ルム交換可能な一般のカメラにも適用することができ
る。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明のカメラによれば
ストロボ選択部材と、ストロボ選択部材の切り替え操作
に連動する絞り設定手段と、非ストロボ撮影時に絞り開
口を小絞り開口から大絞り開口に切り替えることを可能
とする大絞り選択操作部材とを設けたので、薄暮や明る
い室内などのような状況下で適正露光で自然な描写のプ
リント写真を得ることができる。
【0033】前記絞り設定手段はストロボ選択部材と絞
り切替え部材との係合により、絞り開口を大絞り開口又
は小絞り開口に設定し、絞り切替え部材は、大絞り選択
操作部材の操作によりバネ付勢に抗して小絞り位置から
大絞り位置に移動されるので、簡単な構成で非ストロボ
撮影時に絞り開口を大絞り開口に切り替えることができ
る。
【0034】大絞り選択操作部材の操作により絞り切替
え部材が大絞り位置に移動したときに、大絞り選択操作
部材をその操作位置に保持する保持手段を設けるととも
に、この保持手段は、撮影後に行われるフイルム巻き上
げ操作に連動して大絞り選択操作部材の係止を解除する
ので、非ストロボ撮影時に大絞りのままで撮影を行っ
て、極端な露光オーバーとなる不用意な撮影を確実に防
ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の要部の構成を示す分解斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観斜視図であ
る。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図4】露光装置の構成を示す分解斜視図である。
【図5】ストロボ撮影を行わないときのストロボスイッ
チと絞り板との連動動作を示す説明図である。
【図6】ストロボ撮影を行わないときに絞り板切り替え
スイッチをスライドさせたときの動作を示す説明図であ
る。
【図7】ストロボ撮影を行ったときのストロボスイッチ
と絞り板との連動動作を示す説明図である。
【符号の説明】
11 レンズ付きフイルムユニット 27 スイッチ板 27a ストロボ選択つまみ 34 巻き上げノブ 37 絞り板 37a 小絞り開口 61 絞り板切り替え板 61a 絞り切り替えつまみ 62 保持レバー 63 解除レバー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ撮影位置と非ストロボ撮影位置
    との間で切り替え操作されるストロボ選択部材と、スト
    ロボ選択部材の切り替え操作に連動し、ストロボ撮影時
    には絞り開口を大絞り開口に設定し、非ストロボ撮影時
    には絞り開口を小絞り開口に設定する絞り設定手段と、
    非ストロボ撮影時に絞り開口を小絞り開口から大絞り開
    口に切り替えることを可能とする大絞り選択操作部材と
    を備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 前記絞り設定手段はストロボ選択部材と
    の係合により、絞り開口を大絞り開口又は小絞り開口に
    設定する位置に移動する絞り切替え部材を備え、この絞
    り切替え部材は、前記大絞り選択操作部材の操作により
    バネ付勢に抗して小絞り位置から大絞り位置に移動され
    ることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 前記大絞り選択操作部材の操作により絞
    り切替え部材がバネ付勢に抗して大絞り位置に移動した
    ときに、大絞り選択操作部材をその操作位置に保持する
    保持手段を設けるとともに、この保持手段は、撮影後に
    行われるフイルム巻き上げ操作に連動して大絞り選択操
    作部材の係止を解除することを特徴とする請求項2記載
    のカメラ。
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