JP2001133837A - カメラのシャッタ装置 - Google Patents

カメラのシャッタ装置

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JP2001133837A
JP2001133837A JP31135499A JP31135499A JP2001133837A JP 2001133837 A JP2001133837 A JP 2001133837A JP 31135499 A JP31135499 A JP 31135499A JP 31135499 A JP31135499 A JP 31135499A JP 2001133837 A JP2001133837 A JP 2001133837A
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lever
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池の無駄な消耗を抑えつつ、確実に絞り切
り替えを行うことができるカメラのシャッタ装置を提供
する。 【解決手段】 シャッタレバー50はディレイレバー6
0によってチャージされた状態で保持されており、ディ
レイレバー60はレリーズレバー61によってチャージ
された状態で保持されている。シャッタ操作がなされる
と、レリーズレバー61が図中反時計方向に回転してデ
ィレイレバー60のロックを解除し、ディレイレバー6
0は図中反時計方向に回転する。ディレイレバー60の
回転とともにガンキ車73が回転して、測光スイッチ5
7がオンされ、絞りの切り替えが開始する。その後、シ
ャッタレバー50のロックが解除され、シャッタレバー
50が図中反時計方向に回転して露光が行われる。シャ
ッタレバー50が回転する前に絞りの切り替えがなされ
るように、ガバナ機構62によってディレイレバー60
の回転速度が調節される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞りの切り替えに
必要な時間を確保するための遅延機構を備えたカメラの
シャッタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡易型カメラの一種として、撮影レンズ
やシャッタ機構などの簡単な撮影機構が組み込まれ、写
真フイルムが予め装填された、レンズ付きフイルムユニ
ットが本出願人から各種販売されており、ユーザーは良
い画質のプリント写真を手軽に撮ることが可能である。
このレンズ付きフイルムユニットでは、構造を簡素化し
てコストの削減を図るため、固定の絞り開口が用いられ
ている。このため、撮影レンズのF値は一定となり、撮
影条件によっては露出オーバー又は露出アンダーが発生
する可能性がある。
【0003】この問題は、被写体の光量に応じて絞り径
を変化させる機構を組み込むことにより解決できるが、
複雑な構造ではコスト高につながるため、レンズ付きフ
イルムユニットのような簡易なカメラには導入できな
い。そこで、特開平9−5817号公報では、固定絞り
開口よりも小径の開口が形成された絞り板と、被写体光
量を測定し、その光量が所定値以上である時に切り替え
信号を出力する測光手段と、切り替え信号の出力時に作
動する電磁石を備えた自動露光制御装置が提案されてい
る。この自動露光制御装置では、電磁石の作動時には絞
り板と電磁石との間に磁気的吸引力が発生し、バネの付
勢に抗して絞り板を移動させることで絞り径の切り替え
を可能としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記機
構では、シャッタボタンの半押し時に測光を行い、全押
し時に絞り板が切り替わる構造となっている。絞りの切
り替えには10ms程度の時間を必要とするため、絞り
の切り替えが完了する前に露光が行われる場合がある。
この場合、通常露光されるはずの外部光はその一部ある
いは全部が遮られてしまうため、露出アンダーとなって
画質が非常に悪くなったり、最悪の場合には、未露光の
写真が生じる恐れがある。
【0005】また、上記機構を備えたレンズ付きフイル
ムユニットを鞄の中に入れて持ち運ぶ際、鞄の中にある
凸形の物体がレンズ付きフイルムユニットのシャッタボ
タンと当接して、シャッタボタンが半押し状態となる場
合がある。この場合、レンズ付きフイルムユニットは測
光を行い、その結果によっては電磁石に通電される事態
が生じる。このとき、電池が無駄に消耗されることとな
り、電池の交換ができないレンズ付きフイルムユニット
では致命的な問題となる。さらに、長時間の通電により
電磁石内部のソレノイドが過度に加熱されるため、発火
の原因となるおそれがあり、安全上の面からも問題があ
る。
【0006】本発明は上記問題点を考慮してなされたも
ので、電池の無駄な消耗を防止しつつ、絞りの切り替え
を確実に行うことができるカメラのシャッタ装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のカメラのシャッタ装置は、シャッタボタン
が所定量押圧された後にオン動作して測光手段を作動さ
せる測光スイッチと、測光スイッチがオンしてから絞り
切り替え手段による絞りの切り替えが完了するまでの
間、シャッタレバーがシャッタ羽根を蹴飛ばすことを遅
延させる遅延手段を備えたことを特徴とするものであ
る。
【0008】本発明のカメラのシャッタ装置は、シャッ
タボタンの押圧によって拘束が解除され、前記シャッタ
レバーをチャージ位置に保持しながら回転し、一定位置
まで回転することによってシャッタレバーの保持を解除
してレリーズ位置への移動を許容するディレイレバー
と、一定位置までディレイレバーが回転する前にディレ
イレバーによってオンされ、前記測光手段を作動させる
測光スイッチと、ディレイレバーの回転速度を調節し、
測光スイッチがオンしてから絞り切替手段によって絞り
の切り替えが完了するまでの間、ディレイレバーが一定
位置まで回転することを阻止する調速機構とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0009】また、調速機構は、ディレイレバーに形成
されたギヤと噛み合うガンギ車と、このガンギ車に係合
してガンギ車の回転速度を調節するアンクルとからなる
ガバナ機構であり、ガンギ車に測光スイッチをオンさせ
るスイッチ押圧部が一体に設けられていることを特徴と
するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、簡易型カメラの一種であ
る、レンズ付きフイルムユニットを例にして説明する。
図1に示すように、レンズ付きフイルムユニットは、ユ
ニット本体10と、このユニット本体10の外周に巻き
付けられる外装ラベル11からなる。ユニット本体10
の前面には、撮影レンズ12、ファインダ13、ストロ
ボ発光部14、ストロボスイッチ15、受光素子16が
設けられている。ユニット本体10の上部には、シャッ
タボタン17、フイルムカウンタ20、充電完了確認窓
21が設けられ、背部には巻き上げノブ22の一部が外
部に露呈している。
【0011】図2に示すように、ユニット本体10は、
本体基部23、露光ユニット24、ストロボユニット2
5、カートリッジ本体26、写真フイルム27、及びこ
れらを覆う前カバー30、後カバー31から構成されて
いる。本体基部23は、写真フイルム27の露光範囲を
決定する露光枠32と、カートリッジ本体26を収納す
るカートリッジ収納室33と、このカートリッジ収納室
33から引き出され、ロール状に巻かれた写真フイルム
27を収納する写真フイルム収納室34とで構成され
る。また、カートリッジ収納室34の上部には巻き上げ
ノブ22が取り付けられている。巻き上げノブ22は、
その下部に設けられた軸(図示せず)が、カートリッジ
本体26に形成されたスプール26aと係合しており、
写真フイルム27の一端がスプール26aに形成された
スリットに挟み込まれて保持されている。このため、巻
き上げノブ22が図中反時計方向に回転すると、スプー
ル26aも同方向に回転し、これとともに写真フイルム
27が図中左方向へと移動する。
【0012】前カバー30は、本体基部23の前面に設
けられており、撮影レンズ12、ファインダ13などを
外部に露呈する開口が形成されている。後カバー31は
本体基部23の背後に設けられ、前カバー30とともに
ユニット本体10の内部を光密に覆っている。後カバー
31には底蓋35a、35bが一体に形成され、カート
リッジ本体26及び写真フイルム27の底部を光密に覆
っている。また、底蓋35aは撮影済みのカートリッジ
本体26を外部に取り出す際に開放される。
【0013】ストロボユニット25は、露光ユニット2
4の横に配置されており、ストロボ回路が形成されたプ
リント基板36と、これに取り付けられたストロボ発光
部14、コンデンサ37、電池38、シンクロスイッチ
40から構成されている。ストロボ回路は、ストロボ発
光部14を発光させるのに必要な電荷をコンデンサへ充
電させるための回路であり、プリント基板36上に設け
られた押しスイッチ41を押し下げることによって作動
する。ストロボスイッチ15は、ストロボ回路のオン・
オフを切り替えるために上下に移動自在に設けられてい
る。ストロボスイッチ15を図中上方へ移動させると、
押しスイッチ41が押し下げられ、ストロボ回路が作動
してコンデンサ37への充電が行われる。コンデンサ3
7の充電が完了すると充電完了確認窓21に設けられた
発光ダイオードが点滅する。その後、シャッタボタン1
7を押し下げると、シンクロスイッチ40が閉じられ、
ストロボ発光部14からストロボ光が照射される。
【0014】露光ユニット24は、本体基部23の前面
に取り付けられている。この露光ユニット24は、図3
に示すように、暗箱42、シャッタカバー43、シャッ
タ羽根44、絞り板45、電磁石46から構成される。
暗箱42の中央部には、被写体光を露光枠32内部へと
導くシャッタ開口47が形成され、暗箱42の上部に
は、ファインダ13やシャッタレバー50などが取り付
けられている。
【0015】シャッタ羽根44は、暗箱42の前方に設
けられ、一端に設けられた開口を中心として回動する。
シャッタ羽根44は、バネ51の付勢によって光軸を覆
う位置に保持されている。シャッタボタン17を押し下
げるとシャッタ機構が作動し、シャッタレバー50がシ
ャッタ羽根44の一端44aを蹴飛ばしてシャッタ開口
47を開放する。その後、バネ51の付勢によってシャ
ッタ羽根44は元の位置に戻され、未露光の写真フイル
ム27への露光が行われる。
【0016】絞り板45は、暗箱42とシャッタ羽根4
4の間に配置され、開口45aを中心として回動可能で
ある。絞り板45には、小絞り開口52と大絞り開口5
3が形成されており、図4(A)に示すように、バネ5
4の付勢によって大絞り開口53が光軸上に挿入される
第1の位置で保持される。なお、符号55は、絞り板1
8が第1の位置で停止するように、暗箱42に設けられ
たストッパーである。
【0017】電磁石46は、暗箱42に取り付けられて
おり、測光回路56と接続している。測光回路56は、
受光素子16とともにプリント基板36(図2参照)に
形成されており、測光スイッチ57がオンされたとき
に、電池38から流れる電流によって作動する。受光素
子16は、被写体光量の測定を行っており、測光回路5
6は被写体光量が基準値以上であることを検出したとき
に、電磁石46を通電させる。絞り板45の一端には鉄
片58が取り付けられており、電磁石46が通電する
と、電磁石46と鉄片58との間に吸引力が発生し、絞
り板45を移動させる。その後、図4(B)に示すよう
に、絞り板45は小絞り開口52が光軸上に挿入される
第2の位置へと移動し、電磁石46と鉄片58とが接触
して絞り板45がこの第2の位置で停止する。
【0018】図5にシャッタ機構の構造を示す。シャッ
タ機構は、シャッタレバー50、ディレイレバー60、
レリーズレバー61、ガバナ機構62、カム63、スプ
ロケット64から構成される。カム63は、軸63aを
中心として回動自在となるように、暗箱42の上部に取
り付けられる。カム63には、レリーズレバー61をロ
ックするための切り欠き開口63bが形成された円板
と、その下部に設けられた半円板状の凸部とが形成され
ている。この凸部は、上側の第1凸部63c、下側の第
2凸部63dの二段構成となっており、第1凸部63c
はシャッタレバー50と当接し、第2凸部63dはディ
レイレバー60と当接する。カム63の軸63aは、開
口65の下部に配置されたスプロケット64に取り付け
られている。また、写真フイルム27に形成されている
パーフォレーション27a(図2参照)がスプロケット
64と噛み合っているため、巻き上げノブ22を巻き上
げて写真フイルム27を給送させると、スプロケット6
4とカム63とが図中反時計方向に回転する。
【0019】シャッタレバー50は、暗箱42に設けら
れた軸65によって、回動自在となるように設けられて
いる。シャッタレバー50の上部に設けられたトーショ
ンバネ66の一端はシャッタレバーに当接しており、他
端は暗箱42に当接している。シャッタレバー50は、
シャッタ羽根44の先端44aを蹴飛ばすためのシャッ
タ突起50a、カム63と当接するフック50b、ディ
レイレバー60と当接する突起50cから構成されてい
る。カム63が図中反時計方向に回転すると、第1凸部
63cとシャッタレバー50のフック50bとが当接
し、トーションバネ66の付勢に抗してシャッタレバー
50が図中時計方向に回転して、シャッタチャージが行
われる。
【0020】ディレイレバー60は、回動自在となるよ
うに暗箱42の上部に設けられ、ガバナ機構62ととも
に遅延機構を構成する。ディレイレバー60の上部に
は、トーションバネ68とリベット70が取り付けられ
ている。ディレイレバー60の一端にはギヤ60aが形
成されており、このギヤ60aはガンキ車(後述73)
と噛み合っている。ディレイレバー60の上部には、カ
ム63の凸部63cと当接する突起60bと、レリーズ
レバー61を保持する係止部60cとが設けられてい
る。トーションバネ68の一端はディレイレバー60の
突起60bと当接しており、他端は暗箱42に当接して
いる。カム63が図中反時計方向に回転したときに第2
凸部63dが突起60bを押すため、ディレイレバー6
0がトーションバネ68の付勢に抗して図中時計方向に
回転する。
【0021】レリーズレバー61は、レリーズ部61
a、係止爪61b、巻止め部61c、突起61dから構
成され、暗箱42に設けられた軸71によって、回動自
在となっている。レリーズレバー61の下部に取り付け
られたトーションバネ72の一端はレリーズ部61aと
当接しており、他端は暗箱42に当接している。レリー
ズレバー61の突起61dは、ディレイレバー60の係
止部60cと当接するように配置されている。係止爪6
1bは、カム63の切り欠き開口63bの中に入り込ん
でレリーズレバー61を保持するために設けられてい
る。巻止め部61cは、レリーズレバー61が図中時計
方向に回転したときに巻き上げノブ22の周囲に形成さ
れた溝と係合して、巻き上げノブ22の回動をロックす
る。レリーズ部61aは、シャッタボタン17と当接す
るように設けられており、シャッタボタン17が押し下
げられると、シャッタレバー61がバネ72の付勢に抗
して図中反時計方向に回転し、係止爪61bと切り欠き
開口63bとの係合が解除される。
【0022】ガバナ機構62は、ガンキ車73とアンク
ル74から構成され、それぞれ暗箱42の上部に配置さ
れる。ガンキ車73の回転速度はアンクル74によって
調節されている。前述したように、ガンキ車73はディ
レイレバー60のギヤ60aと噛み合っており、ディレ
イレバー60とともに回転する。したがって、ガバナ機
構62は、ディレイレバー60の回転速度を調節する調
速機構として動作する。また、ガンキ車73には、扇形
状のリブ75が設けられている。このリブ75は、ガン
キ車73が回転している間のみ、測光スイッチ57と当
接する。
【0023】図6にシャッタ機構の概略図を示す。同図
は、シャッタチャージが行われる前の状態を示したもの
である。ディレイレバー60は、ギヤ60aの右側の歯
がガンキ車73のギヤと噛み合うように、トーションバ
ネ68によって保持されている。この状態では、測光ス
イッチ57はリブ75から離れているため、測光は行わ
れない。また、トーションバネ72はレリーズレバー6
1を図中時計方向に回転させる向きにチャージされてい
る。ここで、トーションバネ72はディレイレバー60
のトーションバネ68よりも付勢が小さいものが用いら
れているため、レリーズレバー61は、突起61dがデ
ィレイレバー60の係止部60cと当接した状態で保持
されている。
【0024】巻き上げノブ22を回転させると、写真フ
イルム27が給送され、スプロケット64とともにカム
63が図中反時計方向に回転する。そして、カム63の
第1凸部63cがシャッタレバー50のフック50bと
当接し、図7に示すように、シャッタレバー50が図中
時計方向に回転してチャージされる。
【0025】カム63をさらに回転させると、第2凸部
63dがディレイレバー60の突起60bと当接するよ
うになり、シャッタレバー50とともにディレイレバー
60が図中時計方向に回転する。そして、ディレイレバ
ー60が一定量回転すると、図8に示すように、ディレ
イレバー60の係止部60cとレリーズレバー61の突
起61dとの係合が解除され、レリーズレバー61が図
中時計方向に回転して、係止爪61bがカム63と接触
する。また、シャッタレバー50のフック50bがカム
63の第1凸部63cから離れており、シャッタレバー
50は図中反時計方向に回転しようとする。しかし、シ
ャッタレバー50の突起50cがディレイレバー60の
一端と当接しているため、トーションバネ66がチャー
ジされた状態でシャッタレバー50が保持される。
【0026】さらに巻き上げノブ22を回転させると、
カム63は反時計方向に回転する。そして、写真フイル
ム27の一コマ巻き上げが完了したとき、図9に示すよ
うに、レリーズレバー61の係止爪61bが切り欠き開
口63bの内部に入り込んでレリーズレバー61が保持
される。このとき、レリーズレバー61が図中時計方向
に回転し、巻止め部61cが巻き上げノブ22の周囲に
設けられた歯に噛み合って、巻き上げノブ22の回動が
ロックされる。レリーズレバー61の突起61dが係止
部60cの回転軌道上に挿入されるため、ディレイレバ
ー60は係止部60cがレリーズレバー61の突起61
dと当接した状態で保持される。以上の動作により、シ
ャッタチャージが行われる。
【0027】シャッタチャージされた状態でシャッタボ
タン17が押し下げられると、レリーズレバー61のレ
リーズ部61aがシャッタボタン17と当接し、レリー
ズレバー61がバネ72の付勢に抗して図中反時計方向
に回転する。すると、図10に示すように、レリーズレ
バー61の突起61dがディレイレバー60の係止部6
0cの回転軌道から退避するため、ディレイレバー60
が図中反時計方向に回転する。ディレイレバー60の回
転とともに、ガンキ車73が図中時計方向に回転する。
そして、ガンキ車73に取り付けられたリブ75が測光
スイッチ57と接触し、測光スイッチ57がオンされ、
測光回路56が作動して絞りの切り替えが行われる。
【0028】このとき、シャッタレバー50の突起50
cがディレイレバー60の一端と接触したままであるた
め、シャッタレバー50はチャージされた状態で保持さ
れている。また、ディレイレバー60は、シャッタレバ
ー50に取り付けられたトーションバネ66の付勢によ
る摩擦力を受けながら回転する。この摩擦力に対して十
分な回転力を確保するために、ディレイレバー60側の
トーションバネ68は、シャッタレバー50側のトーシ
ョンバネ66よりも付勢が大きいものが用いられてい
る。
【0029】ディレイレバー60は、シャッタレバー5
0を保持したまま回転を続ける。ディレイレバー60が
一定量回転したとき、ディレイレバー60の端部がシャ
ッタレバー50の突起50cの回転軌道から外れ、シャ
ッタレバー50は図中反時計方向に回転を始める。そし
て、シャッタ突起50aがシャッタ羽根44の先端部4
4aを蹴飛ばし、写真フイルム27への露光が行われ
る。その後もディレイレバー60は回転を続け、リブ7
5が測光スイッチ57から離れたときにディレイレバー
60が停止して、シャッタ動作が終了する。
【0030】図12は、シャッタ機構のタイミングチャ
ートを示したものである。なお、絞り板45の移動を考
慮しているため、被写体光量が明るい場合を仮定してい
る。時間T1にシャッタボタン17が押し下げられる
と、まず、レリーズレバー61のみが移動し、時間T2
にディレイレバー60を解除して停止する。その後、デ
ィレイレバー60が回転を始め、時間T3には測光スイ
ッチ57がオンされ、測光回路56が作動する。そし
て、絞りの切り替えがなされた後、時間T4にシャッタ
レバー50のロックが解除され、シャッタレバー50が
回転を始め、時間T4には、シャッタ羽根44が回転し
て露光が行われる。時間T6に露光が終了した後、時間
T7に測光スイッチ57がオフされ、時間T8にディレ
イレバー60の回転が停止してシャッタ動作が終了す
る。
【0031】ここで、ガバナ機構62によって、ディレ
イレバー60の回転速度を変化させることができるた
め、測光が開始される時間T3とシャッタレバー50が
回転を開始する時間T4の間隔を任意に調節することが
できる。この時間間隔(T4−T3)としては、10m
s〜60msと設定することが望ましい。このとき、絞
りの切り替えを行った後にシャッタ羽根44が開かれる
ため、露出制御を確実に行うことができる。
【0032】さらに、上記構成のシャッタ装置では、ガ
バナ機構62により制動を受ける部材はディレイレバー
60のみであり、シャッタレバー50の回転自体には制
動がかからないため、シャッタスピードに影響が及ぼさ
れることはない。
【0033】本実施例の作用について説明する。撮影者
は、巻き上げノブ22を回転して、未露光の写真フイル
ム27を露光枠32の内部にセットする。巻き上げノブ
22の回転とともに、シャッタレバー50、ディレイレ
バー60がチャージされる。写真フイルム27がちょう
ど一コマ分巻き上げられると、レリーズレバー61が回
転して巻止め部61cが巻き上げノブ22に当接し、巻
き上げノブ22をロックする。シャッタレバー50がチ
ャージされた状態では、シャッタボタン17を押し下げ
ない限り測光スイッチ57がオンされないため、電池3
8の無駄な消耗が抑えられる。
【0034】その後、被写体のフレーミングを行い、シ
ャッタボタン17を押し下げる。すると、ディレイレバ
ー60のロックが解除され、ディレイレバー60は回動
を開始する。その後、測光スイッチ57がオンされ、測
光回路56が作動する。被写体光量が所定値以上のとき
は、測光回路56から電磁石46に電流が流れ、絞り板
45は第2の位置へと移動する。一方、被写体光量が所
定値以下のときは、電磁石46が通電されないため、絞
り板45はバネ54の付勢によって第1の位置に保持さ
れる。このとき、シャッタレバー50はディレイレバー
60によってロックされているため、絞り板45の移動
中に露光されることはない。
【0035】ディレイレバー60が一定時間回転をする
と、シャッタレバー50のロックが解除され、シャッタ
レバー50が移動を開始してシャッタ羽根44を蹴飛ば
し、写真フイルム27への露光が行われる。その後、測
光スイッチ57がオフし、ディレイレバー60が停止し
て撮影が終了する。
【0036】室内撮影のように、被写体の明るさが充分
でない場合は、大絞り開口24を通した露光となる。こ
の場合では、露光量がアップするため、露出アンダーが
生じることなく、適正露出でのプリント写真を得ること
ができる。一方、晴れた日での屋外撮影のように、被写
体が非常に明るい場合では、小絞り開口23を通した露
光となる。小絞り開口23により露光量が適正値へと低
減されるため、露出オーバーが発生することなく撮影を
行うことができる。
【0037】また、夜間等の非常に暗い状況下では、撮
影者は、ストロボスイッチ15をオンさせてストロボ撮
影を行う。すると、ストロボ回路が作動して、コンデン
サ37への充電が行われる。充電完了確認窓21の点滅
により充電の完了を検知した後、シャッタボタン17を
押し下げて撮影を行う。この場合では、被写体光量は所
定値以下となっており、電磁石46には電流が流れない
ため、大絞り開口24を通した露光となる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
シャッタボタンの押圧によって拘束が解除され、前記シ
ャッタレバーをチャージ位置に保持しながら回転し、一
定位置まで回転することによってシャッタレバーの保持
を解除してレリーズ位置への移動を許容するディレイレ
バーと、一定位置までディレイレバーが回転する前にデ
ィレイレバーによってオンされ、測光手段を作動させる
測光スイッチと、ディレイレバーの回転速度を調節し、
測光スイッチがオンしてから前記絞り切替手段によって
絞りの切り替えが完了するまでの間、ディレイレバーが
一定位置まで回転することを阻止する調速機構とを備え
たから、無駄な測光による電池の消耗を防止しつつ、絞
りの切り替えを確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの内部を示す斜視
図である。
【図3】露出制御機構の内部構造を示す斜視図である。
【図4】露出制御装置の要部を示す概略図であり、
(A)は被写体が明るい場合、(B)は被写体が暗い場
合について示したものである。
【図5】シャッタ機構の構造を示す斜視図である。
【図6】シャッタ機構の要部を示す概略図である。
【図7】シャッタレバーのみがチャージされた状態で
の、シャッタ機構の要部を示す概略図である。
【図8】ディレイレバーがチャージされた状態での、シ
ャッタ機構の要部を示す概略図である。
【図9】シャッタチャージが完了したときのシャッタ機
構の要部を示す概略図である。
【図10】シャッタボタンを押し下げた直後での、シャ
ッタ機構の要部を示す概略図である。
【図11】露光時におけるシャッタ機構の要部を示す概
略図である。
【図12】シャッタ機構のタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 ユニット本体 22 巻き上げノブ 44 シャッタ羽根 50 シャッタレバー 57 測光スイッチ 60 ディレイレバー 61 レリーズレバー 62 ガバナ機構 63 カム 64 スプロケット 66,68,72 トーションバネ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体輝度を測定する測光手段からの測
    光信号に応じて絞りを切り替える絞り切り替え手段とと
    もに用いられ、シャッタボタンが所定量押圧操作される
    ことに連動してシャッタレバーをバネ付勢によりチャー
    ジ位置からレリーズ位置に向かって移動させ、その移動
    の間にシャッタ羽根を蹴飛ばして開閉させる蹴飛ばし方
    式のシャッタ装置において、 シャッタボタンが所定量押圧された後にオン動作して前
    記測光手段を作動させる測光スイッチと、測光スイッチ
    がオンしてから前記絞り切り替え手段による絞りの切り
    替えが完了するまでの間、シャッタレバーがシャッタ羽
    根を蹴飛ばすことを遅延させる遅延手段を備えたことを
    特徴とするカメラのシャッタ装置。
  2. 【請求項2】 被写体輝度を測定する測光手段からの測
    光信号に応じて絞りを切り替える絞り切り替え手段とと
    もに用いられ、シャッタボタンが押圧操作されることに
    よって、シャッタレバーをバネ付勢によりチャージ位置
    からレリーズ位置に向かって移動させ、その移動の間に
    シャッタ羽根を蹴飛ばして開閉させる蹴飛ばし方式のシ
    ャッタ装置において、 シャッタボタンの押圧によって拘束が解除され、前記シ
    ャッタレバーをチャージ位置に保持しながら回転し、一
    定位置まで回転することによってシャッタレバーの保持
    を解除してレリーズ位置への移動を許容するディレイレ
    バーと、 前記一定位置までディレイレバーが回転する前にディレ
    イレバーによってオンされ、前記測光手段を作動させる
    測光スイッチと、 ディレイレバーの回転速度を調節し、測光スイッチがオ
    ンしてから前記絞り切替手段によって絞りの切り替えが
    完了するまでの間、ディレイレバーが一定位置まで回転
    することを阻止する調速機構とを備えたことを特徴とす
    るカメラのシャッタ装置。
  3. 【請求項3】 前記調速機構は、ディレイレバーに形成
    されたギヤと噛み合うガンギ車と、このガンギ車に係合
    してガンギ車の回転速度を調節するアンクルとからなる
    ガバナ機構であり、前記ガンギ車に前記測光スイッチを
    オンさせるスイッチ押圧部が一体に設けられていること
    を特徴とする請求項2記載のカメラのシャッタ装置。
  4. 【請求項4】 前記測光スイッチがオンしてから、前記
    ディレイレバーが前記一定位置に到達するまでの時間を
    10ms〜60msとしたことを特徴とする請求項2ま
    たは3記載のカメラのシャッタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN1303470C (zh) * 2002-08-01 2007-03-07 富士胶片株式会社 具有快门装置的照相机

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