JP2606163Y2 - レンズ付フィルムユニット - Google Patents

レンズ付フィルムユニット

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JP2606163Y2
JP2606163Y2 JP1992002611U JP261192U JP2606163Y2 JP 2606163 Y2 JP2606163 Y2 JP 2606163Y2 JP 1992002611 U JP1992002611 U JP 1992002611U JP 261192 U JP261192 U JP 261192U JP 2606163 Y2 JP2606163 Y2 JP 2606163Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、露光およびフィルム巻
取機能を備えていて、予め装填された未露光フィルムに
対し直ちに写真撮影を行うことの出来るレンズ付フィル
ムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ付フィルムユニットは、「撮りっ
きりカメラ」とも呼ばれている写真撮影の機能を備えた
いわばフィルム一体型カメラのことであって、周知の如
く装填されている一本のフィルムの撮影にのみ使用さ
れ、露光済のフィルムを取り出したあとカメラ本体は廃
棄されるものであることから、簡易な構造をもって低い
コストで製造されている。
【0003】またカメラは多くの場合旅行等の外出先で
購入し使用されるのであるが、携行に便利であるとは言
い難く、f=35mmの撮影レンズを備え外形も110mm×60m
m×35mm程度で、ワイシャツの胸にも入らず不便をかこ
っていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】かかるレンズ付フィル
ムユニットではレンズ系を用いない固定した枠型ファイ
ンダが用いられてきた。枠型ファインダはレンズ系を用
いたファインダと比較して、そのファインダ部分の占め
る容積部分が大きいことで、カメラを小型化することを
阻害してきた。本考案はファインダにレンズ系を用いて
カメラの小型化をはかる一方、カメラにレンズ系を適用
することによって生じる問題、例えばフレアによってフ
ァインダの見やすさが低下したり、レンズ系を用いるこ
とによってコストが上昇することのないようにするレン
ズ系のファインダを用いたレンズ付フィルムユニットを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、内蔵する露
光およびフィルム給送手段により予め装填した未露光フ
ィルムに写真撮影を可能とするレンズ付フィルムユニッ
トにおいて、前記ユニットのファインダを構成する対物
レンズの少なくとも下方の側面を、その延長面と光軸と
の交わる位置が接眼レンズ面側となるような傾斜を有す
る傾斜面に構成したことを特徴とするレンズ付フィルム
ユニット、および、内蔵する露光およびフィルム給送手
段により予め装填した未露光フィルムに写真撮影を可能
とするレンズ付フィルムユニットにおいて、前記ユニッ
トのファインダを構成するレンズの上下の側面のうちの
少なくとも一方の側面にレンズの厚み方向について偏っ
た位置またはレンズの左右の側面の光軸を含む面に対し
て非対称の位置に突起を設けるとともに、その突起に対
応するレンズ枠取り付け部に切り欠きを設けたことを特
徴とするレンズ付フィルムユニット、および、内蔵する
露光およびフィルム給送手段により予め装填した未露光
フィルムに写真撮影を可能とするレンズ付フィルムユニ
ットにおいて、前記ユニットのファインダを構成する対
物レンズまたは接眼レンズを、該ファインダを収容する
枠部材に一体に形成した対物窓または接眼窓を開口した
押え部材を折り曲げ固定することによって保持したこと
を特徴とするレンズ付フィルムユニットによって達成さ
れる。
【0006】
【実施例】図1は本考案のレンズ付フィルムユニット
(以後本カメラともいう)すなわちフィルム一体型カメ
ラの外観を示したもので、該カメラは予め35mmフィルム
(J135)を装填して販売され、撮影終了後には巻戻し
をすることなくフィルムをカメラに収めたままの状態で
メーカーサイドに送られフィルムの現像とプリントが行
われる。
【0007】本カメラに使用される未露光のフィルムは
パトローネに入った状態で装填され、カメラが光密の状
態にされた後、フィルム巻取室側の巻取軸を駆動してパ
トローネ内のフィルムを全てフィルム巻取室に巻取る。
使用者は撮影の都度巻上げを行うことによってパトロー
ネ内に撮影済みのフィルムを巻込むようになっている。
従ってメーカーサイドにおいては撮影済のフィルムを明
室においてパトローネのままカメラから取出すことが出
来る。
【0008】また、撮影済フィルムの取出しは裏蓋の一
部を折曲げることにより容易に可能であり、従って裏蓋
を交換すれば新たに未露光フィルムを装填して再使用す
なわちリユースカメラとして使用することも出来る。
【0009】前記カメラに装填されるパトローネは、一
般に使用されるパトローネ(JISK7528)とは異なる
外径がφ20.6mmのパトローネが用いられる。
【0010】その結果、撮影レンズを有した鏡胴部を除
いてカメラの厚さを24mm前後に抑えることが可能とな
り、超薄型のコンパクトカメラを実現している。
【0011】本カメラはその外面の一部に、商品名や簡
単な使用方法等を表示した厚紙製のカートンを装着して
提供される。
【0012】図2は前記カメラの構成を示す展開図であ
る。
【0013】10,20および30はそれぞれ前記カメラの主
要構成部材であるカメラ本体、前カバーおよび裏蓋であ
り、また40は内蔵されるストロボユニットさらに50,60
および70はそれぞれフィルム巻上、セクタチャージおよ
びフィルムカウンタの各機構である。
【0014】前記カメラ本体10は単体時においてフィル
ム巻上機構50ならびにセクタチャージ機構60、フィルム
カウンタ機構70を構成する各部材が装着され、さらにセ
クタを収めるシャッタケース11が取付けられる。
【0015】前記シャッタケース11は両側部に突設した
爪11Aをカメラ本体10前面の係止部10Aに係合して固定
され、セクタを前記のセクタチャージ機構60に連係させ
る。
【0016】さらに前記シャッタケース11の前面には焦
点距離f=30mmの単玉レンズで絞りはF9.5である撮影
用レンズ12が落し込まれ、ガイドピン11Bに係合する摺
割13Aを備えたレンズ押え13によってカバーされる。
【0017】前記のカメラ本体10とシャッタケース11
は、前述の前カバー20、裏蓋30を含めて何れも若干の弾
性を備える黒色艶消のプラスチック材によって形成され
ていて、レンズ部を除いて厚さが23〜26mmに抑えること
ができた。
【0018】一方前記ストロボユニット40は、カメラ本
体10前面のガイドピン10Bと10Cにそれぞれ係合する基
板上の穴40Aと40Bを基準として装着支持される。
【0019】前記ストロボユニット40は一体とする上下
の電池切片41をカメラ本体10上下のスリット穴10Dを挿
通してカメラ本体10の背面の電池室に突出させてストロ
ボ充電電源としての単3電池Eを挟持する。
【0020】また一体とするコンデンサCは前記シャッ
タケース11下部に形成したコンデンサ室に格納される。
【0021】前記のレンズ押え13とストロボユニット40
のカメラ本体10への固定一体化は、前記前カバー20のカ
メラ本体10への装着によって完成される。
【0022】前記前カバー20はカメラ本体10への装着に
先立って予めその前面にファインダの対物レンズ21を落
し込み、化粧カバー22の係合によって固定している。前
記化粧カバー22は背面にガイドピン22Aと4本の爪22B
を突設していて、それぞれ前カバー20前面の穴20Aと4
個所の係止部20Bに係合して取付けられる。
【0023】前記前カバー20はさらに背面にファインダ
の接眼レンズ23を係合して取付けた上でカメラ本体10の
前面に装着される。
【0024】前記前カバー20は背面に穴20Cと爪20Dと
さらに3個所の係止部20Eを備えていて、それぞれをカ
メラ本体10前面のガイドピン10Eと爪10Fおよび側面の
係止部10Gに係合して取付けられる。
【0025】前記前カバー20のカメラ本体10への係合装
着により、前記のレンズ押え13ならびにストロボユニッ
ト40がカメラ本体10に対して固定される。
【0026】前カバー20を装着した前記カメラ本体10
は、その背面に形成したパトローネ室15Aとスクロール
室(フィルム巻取室)15BにそれぞれパトローネP1と
未露光フィルムFの先端を係止されたスプールS2が装
填される。
【0027】前記フィルムFの他端はパトローネP1内
のスプールS1に係止されており、フィルム装填後パト
ローネ内のフィルムを一旦スプールS2によって巻上げ
ても上記他端はスプールS1に係止されているのでパト
ローネP1内に撮影完了毎に巻込みが出来る。
【0028】フィルムFを装填した前記カメラ本体10の
背面には裏蓋30が装着されて前記フィルムFの遮光とピ
ント面位置への規制が保たれる。
【0029】前記裏蓋30はその前面に爪30Aと30B、側
面に係止用の穴30Cと30Dを備えていて、カメラ本体10
への装着に当り、爪30Aと30Bがカメラ本体10の係止部
10Hと10Jに、一方穴30Cと30Dがカメラ本体10の爪10
Kと10Lに係合して固定される。
【0030】裏蓋30の装着後所定のフィルム巻上操作が
行われて撮影可能の画面がセットされ、図1に示したカ
ートンを装着して完成される。
【0031】次に前記のフィルム巻上機構50、セクタチ
ャージ機構60、フィルムカウンタ機構70の各細部につい
て説明する。
【0032】図3および図4は前記の各機構部をカメラ
の背面側より見た角度で示したものである。
【0033】前記カメラ本体10には、露光部である画面
枠16を挟んで両側の同一平面内に、フィルム巻取用およ
びフィルム装填用の2つの収納室としてパトローネ室15
Aおよびスクロール室15Bが設けられていて、図4に示
す収納容器であるパトローネPに巻き込まれたJ135フ
ィルムFが装填されるようになっている。
【0034】本実施例の本カメラに使用されるフィルム
Fは、前記の20.6mmφの小型パトローネにも使用できる
一般のカメラ同様ロールフィルムJ135や若干薄手の130
〜140μmのロールフィルムを、パトローネを収納容器
として予め暗室内等でパトローネP1のスプールS1に
その端部を固定して所定駒数が撮影可能の長さ巻き込
み、パトローネP1のフィルム引き出し口からは一定の
長さフィルムが出た状態となっている。この状態のフィ
ルムをカメラに装填することになるが装填方法について
次に述べる。
【0035】パトローネP1をパトローネ室15Aに、パ
トローネP1のスプールS1が巻上用フォーク52の二叉
部に係合する様に装填する。一方、スプールS2もスク
ロール室15Bに挿入する。そして、フィルムFのフィル
ムノッチャFNの先端が、下側レール面の下部の指標17
Aに合う迄フィルムFを引き出し、フィルムFの先端を
スプールS2のスリットSLに差し込んでフィルムFの
パーフォレーションPを爪Hに引掛ける。
【0036】次に、裏蓋30を被せて蓋をし光密にする。
そして、この状態の本カメラをフィルム巻取装置に取り
付け、フィルムF全部(但し他端がパトローネP1のス
プールS1から離脱しない範囲で)をスクロール室15B
のスプールS2に巻き取ってフィルムの装填は終ること
になる。すなわち、この様にフィルムFを装填すること
によりフィルムFは撮影毎に順次パトローネP1の中に
巻き込まれることになり、所定枚数の撮影が終了した後
2枚の空送りを行なうと、フィルムFの先端部はパトロ
ーネ内に巻き込まれることなく必要長さを残して撮影済
みフィルムはパトローネP1の中に巻き込まれることに
なる。従って、このパトローネは明室において本カメラ
から取り出すことが出来る。
【0037】次に、本体部の機構を説明する。
【0038】前記カメラ本体10には撮影用レンズ12を始
めとするフィルム巻上機構50、セクタチャージ機構60、
それにフィルムカウンタ機構70の主要機構が組み込まれ
ている。
【0039】まず、フィルム巻上機構、セクタチャージ
機構の説明を行う。
【0040】51はフィルム巻上ノブで、前述の様に装填
されたフィルムFはフィルム巻上ノブ51を反時計方向に
回すことによって巻き上げられる。フィルムFのパーフ
ォレーションPと噛み合っている8枚歯のスプロケット
歯車54と同軸の、下部に扇形カム部55Bを有するカム55
は、フィルムの巻上げによって反時計方向に丁度1回転
する様になっている。
【0041】すなわち、フィルムはスプロケット歯車の
歯数である8ヶのパーフォレーションの長さを1駒とし
て巻き上げられ、駒サイズはいわゆるフルサイズの駒サ
イズで24×36mmである。
【0042】カム55の反時計方向の回転により、前述の
様に当然のことながら扇形カム部55Bも反時計方向に
回転し、その過程で扇形カム部55Bによりチャージレバ
ー61を、チャージレバー軸63を回転軸として反時計方向
に付勢するチャージレバーバネ64のばね力に抗して時計
方向に回転し、チャージレバー61に設けられた三角形状
のケトバシ61Cにより、セクタレバー65の立上り部65B
を押圧し、やがて立上り部65Bを乗り越えて図示の状態
の様にセクタチャージ機構をチャージする。
【0043】セクタレバー65のピン65Cとカメラ本体10
に設けたピン18Cの間にはセクタバネ67が張設してあ
り、セクタバネ67による引張力により、セクタレバー65
の長穴を摺動回動自在に案内するカメラ本体10に設けた
ピン18Bに前記長穴の左端を当接し、且つセクタレバー
65に設けられた腕板65Dをカメラ本体10に設けたピン18
Eに当接する様になっている。またカメラ本体10に設け
たセクタピン18Dにより軸支されたセクタ66を作動する
セクタ駆動ピン65Aがセクタ66の二叉部に挿入されてい
る。
【0044】後述する様に、撮影終了後のカムストッパ
62の突出部62Dは、カム55の溝部55Aより抜けており、
巻上ストッパ57の腕部57Aは、図示の状態から変化して
チャージレバー61の腕部61A及びカムストッパ62の腕部
62Aの各エッジより外れ、時計方向に付勢する巻上スト
ッパバネ58のばね力により前記腕部61Aの端面に当接し
ている。そして、フィルム巻上げによりカム55が前述の
様に丁度1回転してカム55の溝部55Aが最初の位置に戻
ると、チャージレバーバネ64の先端水平部によるカムス
トッパ62を時計方向に付勢するばね力によりカムストッ
パ62の突出部62Dは前記溝部55Aに飛び込むことにな
る。そして、この飛び込み作動により、この時点ではカ
ムストッパ62の腕部62Aの端面に係止されていた巻上ス
トッパ57の腕部57Aの係止が外れる。
【0045】フィルム巻上ノブ51の外周円筒面はラチェ
ット歯車となっており、前記係止の外れにより巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部が、巻上ストッパバネ58の前
記ばね力により前記ラチェット歯車51Aの歯溝にとび込
み、フィルム巻上ノブ51の反時計方向の巻上げ回転を阻
止することになる。すなわち、フィルムの巻き上げ完了
によりフィルム巻上ノブ51はそれ以上の巻上回転を阻止
されることになる。
【0046】また、カメラ本体10には樹脂材の弾性を利
用した逆転防止爪53の先端が前記ラチェット歯車51Aに
圧接されており、フィルム巻上ノブ51の巻上反対方向の
回転は阻止する様になっている。
【0047】前カバー20のレリーズ釦25を押すことによ
りレリーズ釦25の裏面に植設されたレリーズ釦ピン25A
の先端は矢印A方向に作動する。すなわち、前カバー20
をカメラ本体10に取り付けた時は、図において巻上ノブ
51上に記した矢印A方向のレリーズ釦ピン25Aの先端の
作動により巻上ストッパ57は巻上ストッパバネ58の前記
ばね力に抗して反時計方向に回転する。そして、巻上ス
トッパ57の腕部57Aの端面よりチャージレバー61の腕部
61Aのエッジが外れてチャージレバー61が、従ってカム
ストッパ62がチャージレバーバネ64のばね力により反時
計方向に回転する。
【0048】そして、チャージレバー61の反時計方向の
回転により、チャージレバー61の前記ケトバシ61Cは、
セクタレバー65の立上り部65Bをたたき、そして立上り
部65Bから外れる。従ってセクタレバー65はセクタレバ
ーの長溝中のピン18Bを中心に、セクタバネ67の引張力
に抗して時計方向に回転し、そしてセクタバネ67の引張
力により元に戻る。従って、セクタ駆動ピン65Aはセク
タ66をセクタピン18Dを中心に回転してフィルムに露光
を与えた後閉じることになる。
【0049】一方、カムストッパ62も前記の様にチャー
ジレバー61と一緒に反時計方向に回転し、カムストッパ
62の突出部62Dはカム55の溝部55Aより抜けることにな
る。そこでレリーズ釦の押圧を止めても、巻上ストッパ
57の腕部57Aは巻上ストッパバネ58のばね力により時計
方向に付勢されているが、チャージレバー61の腕部61A
の端面に阻止されて停止し、巻上ストッパ57の先端のV
形突起部は巻上ノブ51のラチェット歯車51Aを係止しな
い。従って次のフィルム巻上げが可能となる。
【0050】次に、フィルムカウンタ機構について説明
する。
【0051】72は前述の様に、スプロケット歯車54と一
体的に回転するカム55に植設されたカム軸56の上方先端
に設けられたV溝56Aと噛み合い、フィルムが1駒巻き
上げられカム軸56が1回転する毎に1歯ずつ時計方向に
回転する指数盤歯車である。
【0052】指数盤歯車72の上面には指数盤71が一体成
形品として印刷されていて、フィルムの撮影可能残数を
前カバー20の上面のフィルムカウンタ窓26より表示する
様になっている。
【0053】指数盤歯車72の下面には突出部72Aが設け
られ、所定駒数の撮影が終了後の次のフィルム巻き上げ
により、前記突出部72Aはチャージレバー61の突出部61
Eとカムストッパ62の別の突出部62Eの間に割って入り
込む様になっている。そして、突出部72Aが両突出部61
E、62Eの間に入り込むことにより、フィルムが1駒分
巻き上げられ、カム55が1回転してセクタのチャージが
終了しても前記両突出部61E、62Eが指数盤歯車72の突
出部72Aに動きを阻止されて、チャージレバー61は作動
出来ないしカムストッパ62の突出部62Dもカム55の溝部
55Aには飛び込めないことになる。そして、カムストッ
パ62の腕部62Aの端面に巻上ストッパバネ58の前記ばね
力により巻上ストッパ57の腕部57Aが当接し、巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部はラチェット歯車51Aを係止
しないし、またチャージレバー61を作動してセクタを開
閉してフィルムに露光を与えることも出来ない。
【0054】この様にして、2駒のフィルムの空巻き上
げが行なわれると、指数盤歯車72は2歯分回転するが、
この回転により指数盤歯車72の突出部72Aは、前記突出
部61Eをいぜん押さえてチャージレバー61の動きは阻止
するが、カムストッパ62の突出部62Eからは外れる様に
なっている。従って前記突出部62Dはカム55の溝部55A
に飛びこみ、巻上ストッパ57の係止が外れ巻上ストッパ
57による巻上ノブ51の係止が行なわれ、フィルムの巻上
は出来なくなる。そして前述の様にチャージレバー61の
動きは阻止されているのでフィルムへの露光も出来な
い。この様にしてフィルムの先端がパトローネの中に巻
き込まれてしまうことは防止される。
【0055】図5は本考案のカメラのファインダの構成
の一実施例を示したもので、前記対物レンズ21は平面と
凹面から成るいわゆる平凹レンズであって、前記カバー
20の前面に挿入し、凹面側をレンズ後端面として係合し
突き当てた上で化粧カバー22を取付けることによって保
持固定され、一方前記接眼レンズ23は平面と凸面から成
るいわゆる平凸レンズであって、凸面側を前記カバー20
の背面に圧入して左右の側面に突設したフランジ部23A
を突き当てて位置決め固定され逆ガリレオファインダを
構成している。
【0056】前記対物レンズ21の下方の側面は、図5に
示す如く、ファインダの視野角(一点鎖線にて示す)の
範囲外において、被写体側に面した傾斜面とされてい
る。
【0057】前記対物レンズ21の傾斜面は、被写体側の
天空部から強い不要光が入射した場合、傾斜面からの反
射光は矢示の如くその大部分を上方に反射する効果を有
するので、接眼部に不要な反射光が届かず、従って被写
体が明瞭に視認出来て構図の決定が容易となる。
【0058】なお、前記の対物レンズ21の傾斜面、対物
レンズ21のさらに上方および左右の各側面にも設けて、
被写体周辺から入射するすべての不要な反射光を排除す
ることも出来る。
【0059】従って、対物レンズ21は特に反射防止用の
塗料の塗布等の作業を要せず、その結果組立作業が簡易
で能率的なものとなる。勿論、黒色等の塗料の塗布を排
除するものではない。ファインダの対物レンズの側面を
凸凹で荒らす方法もとることがある。
【0060】図6は本考案のカメラのファインダの第2
の実施例を示す構成を示したもので、平凹レンズから成
る対物レンズ21は前カバー20の前面に平面側をレンズ後
端面として係合し突き当てた上で化粧カバー22を取付け
ることによって保持・固定され、一方平凸レンズから成
る接眼レンズ23もまた平面側を前カバー20の背面に圧入
し突き当てて、保持し、固定される。
【0061】前記の対物レンズ21と接眼レンズ23は共に
前カバー20に対して平面側に突き当てて位置設定が行わ
れるため、安定した姿勢でかつレンズ間隔も高い精度で
設定される。
【0062】さらに対物レンズ21に関して、凹面側がカ
メラの前方に面しているために、化粧カバー22の外面す
なわちカメラの外面からレンズ面までの距離が大きくな
って、その結果指等の触れる機会が少なくなり、ファイ
ンダを常に清浄に保つことの出来る効果もある。
【0063】図7は本考案のカメラの第3の実施例のフ
ァインダの構成を示したもので、平凹レンズから成る対
物レンズ21は前カバー20の前面に凹面側をレンズ後端面
として係合し突き当てて収容され、一方平凸レンズから
成る接眼レンズ21は凸面側を前カバー20の背面に係合し
突き当てて収容される。
【0064】前記の対物レンズ21と接眼レンズ23を収容
する前カバー20はその上面に、対物窓201Aと接眼窓202
Aをそれぞれ開口した対物レンズ押え部材201および接
眼レンズ押え部材202を一体に形成していて、それぞれ
前カバー20の本体部分との間に形成したV字状断面の溝
Gを支点として矢示方向へと折曲げを可能としている。
【0065】従って、対物レンズ21と接眼レンズ23を収
容後、前記の対物レンズ押え部材201と接眼レンズ押え
部材202をそれぞれ矢示方向へと折曲げた上、接着によ
り固定すれば図7(b)に示す如くあるいは図7(c)
に示す如くツメによる係合により特に別個のレンズ固定
部材を使用することなく対物レンズ21と接眼レンズ23を
保持・固定することが可能となり、その分、部品数を減
少してコストの低減を計ることが出来る。
【0066】なお図2に示したように、前記対物レンズ
21は下および左右の側面に、レンズの厚み方向につい
て偏った位置に突起21Aを、一方接眼レンズ23は左
右の側面の非対称位置に前記のフランジ部23Aを突出
していて、これ等の突起21Aおよびフランジ部23A
を前記前カバー20の各レンズの取付部に対応して設け
た切欠に係合することにより、表裏を取違えることなく
各レンズを収容して固定することが出来るようになって
いる。なお対物レンズ21の突起は下および左右の側面
だけでなく上の側面に設けても良い。
【0067】
【考案の効果】本考案により、構成が簡単で組立が容易
でありながら光学的に性能の高いファインダが実現され
ることとなり、その結果低価格ながら明るく見やすいフ
ァインダ視野をもつレンズ付フィルムユニットが提供さ
れることとなった。特に請求項1の考案によると、接眼
部に入射する対物レンズ側面からの不要な反射光を排除
することができる。特に請求項2の考案によると、取り
付け時の表裏の間違い防止を図ることができる。特に請
求項3の考案によると、部品点数の低減を図ることがで
きる。」という優れた効果を奏するものです。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のレンズ付フィルムユニットの外観斜視
図である。
【図2】前記ユニットの構成を示す展開斜視図である。
【図3】前記ユニットのフィルム巻上機構等を示す展開
斜視図である。
【図4】前記ユニットに装填されるフィルムの説明図で
ある。
【図5】前記ユニットの備える請求項1にかかわるファ
インダの断面図である。
【図6】前記ユニットの備える請求項2にかかわるファ
インダの断面図である。
【図7】前記ユニットの備える請求項3にかかわるファ
インダの断面図である。
【符号の説明】
20 前カバー 21 対物レンズ 21A 突起 22 化粧カバー 23 接眼レンズ 23A フランジ部 201 対物レンズ押え部材 202 接眼レンズ押え部材

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内蔵する露光およびフィルム給送手段に
    より予め装填した未露光フィルムに写真撮影を可能とす
    るレンズ付フィルムユニットにおいて、前記ユニットの
    ファインダを構成する対物レンズの少なくとも下方の側
    面を、その延長面と光軸との交わる位置が接眼レンズ面
    側となるような傾斜を有する傾斜面に構成したことを特
    徴とするレンズ付フィルムユニット。
  2. 【請求項2】 内蔵する露光およびフィルム給送手段に
    より予め装填した未露光フィルムに写真撮影を可能とす
    るレンズ付フィルムユニットにおいて、前記ユニットの
    ファインダを構成するレンズの上下の側面のうちの少な
    くとも一方の側面にレンズの厚み方向について偏った位
    置またはレンズの左右の側面の光軸を含む面に対して非
    対称の位置に突起を設けるとともに、その突起に対応す
    るレンズ枠取り付け部に切り欠きを設けたことを特徴と
    するレンズ付フィルムユニット。
  3. 【請求項3】 内蔵する露光およびフィルム給送手段に
    より予め装填した未露光フィルムに写真撮影を可能とす
    るレンズ付フィルムユニットにおいて、前記ユニットの
    ファインダを構成する対物レンズまたは接眼レンズを、
    該ファインダを収容する枠部材に一体に形成した対物窓
    または接眼窓を開口した押え部材を折り曲げ固定するこ
    とによって保持したことを特徴とするレンズ付フィルム
    ユニット。
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