JPH05232636A - レンズ付フィルムユニット - Google Patents

レンズ付フィルムユニット

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Publication number
JPH05232636A
JPH05232636A JP3215092A JP3215092A JPH05232636A JP H05232636 A JPH05232636 A JP H05232636A JP 3215092 A JP3215092 A JP 3215092A JP 3215092 A JP3215092 A JP 3215092A JP H05232636 A JPH05232636 A JP H05232636A
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JP
Japan
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film
lens
camera
camera body
sector
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JP3215092A
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English (en)
Inventor
Masaru Ishida
賢 石田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Publication of JPH05232636A publication Critical patent/JPH05232636A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2219/00Cameras
    • G03B2219/02Still-picture cameras
    • G03B2219/04Roll-film cameras
    • G03B2219/045Roll-film cameras adapted for unloading the film in the processing laboratory, e.g. disposable, reusable or recyclable cameras

Landscapes

  • Camera Data Copying Or Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被写体の画面全域に、タイトルとか特定の背
景等の画像を同時に写し込み、合成写真を得ることを目
的とする。 【構成】 カメラ本体10のレール面10Mと画面枠16の図
に、レール面10M側に面していてかつ平行な底面をもつ
段部10Pを形成し、この段部10Pの底面に、タイトルと
が特定の背景の画像を写真や印刷等によって記録した画
面枠16より大きい透明体のフィルムf1を前もって貼付
して固定して置いて、写真撮影に際し前記のフィルムf
1の画像が被写体の画像全域に重複して同時にフィルム
F1上に露光されるように構成したことを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光およびフィルム巻
取機能を備えていて、予め装填された未露光フィルムに
対し直ちに写真撮影を行うことの出来るレンズ付フィル
ムユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ付フィルムユニットは、「撮りっ
きりカメラ」とも呼ばれている写真撮影の機能を備えた
いわばフィルム一体型カメラのことであって、周知の如
く装填されている一本のフィルムの撮影にのみ使用さ
れ、露光済のフィルムを取り出したあとカメラ本体は廃
棄されるものであることから、簡易な構造をもって低い
コストで製造されている。
【0003】またカメラは多くの場合旅行等の外出先で
購入し使用されるのであるが、携行に便利であるとは言
い難く、f=35mmの撮影レンズを備え外形も110mm×60m
m×35mm程度で、ワイシャツの胸にも入らず不便をかこ
っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】さらに「撮りっきりカ
メラ」は家庭内において子供の生長記録とか家族旅行等
にも多く使用される関係から、タイトルとか特定の背景
写真を同時に写し込める機能が要望されている。
【0005】しかし従来知られている写し込み装置は、
構造上画面の一部に重複させる方法をとっているため、
写し込みの効果に乏しくまた画面に画像の区切り線が明
瞭に写し込まれる欠点もある。
【0006】本発明はこの点を解決して改良した結果、
簡易な手段によってタイトルや特定の背景を画面全域に
写し込み、映像効果の高い写真を撮影することの出来る
小型のレンズ付フィルムユニットの提供を目的としたも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、内蔵する露
光およびフィルム給送手段により予め装填した未露光フ
ィルムに写真撮影を可能とするレンズ付フィルムユニッ
トにおいて、前記ユニットの画面枠に画面全域に重複す
る写し込み用画像を記録したフィルムを収容する段部を
設けたことを特徴とするレンズ付フィルムユニット、お
よび、内蔵する露光およびフィルム給送手段により予め
装填した未露光フィルムに写真撮影を可能とするレンズ
付フィルムユニットにおいて、前記ユニットの画面枠に
画面全域に重複する複数の写し込み用画像を記録したロ
ールフィルムを給送可能とする段部を設けたことを特徴
とするレンズ付フィルムユニットによって達成される。
【0008】
【実施例】図1は本発明のレンズ付フィルムユニット
(以後本カメラともいう)すなわちフィルム一体型カメ
ラの外観を示したもので、該カメラは予め35mmフィルム
(J135)を装填して販売され、撮影終了後には巻戻し
をすることなくフィルムをカメラに収めたままの状態で
メーカーサイドに送られフィルムの現像とプリントが行
われる。
【0009】本カメラに使用される未露光のフィルムは
パトローネに入った状態で装填され、カメラが光密の状
態にされた後、フィルム巻取室側の巻取軸を駆動してパ
トローネ内のフィルムを全てフィルム巻取室に巻取る。
使用者は撮影の都度巻上げを行うことによってパトロー
ネ内に撮影済みのフィルムを巻込むようになっている。
従ってラボにおいては撮影済のフィルムを明室において
パトローネのままカメラから取出すことが出来る。
【0010】また、撮影済フィルムの取出しは裏蓋の一
部を折曲げることにより容易に可能であり、従って裏蓋
を交換すれば新たに未露光フィルムを装填して再使用す
なわちリユースカメラとして使用することも出来る。
【0011】本カメラに装填されるパトローネは、一般
に使用されるパトローネ(JISK7528)とは異なる外
径がφ20.6mmのパトローネと軸径が10.8mmのスプールが
用いられる。別に訂正した出願のフィルム厚も従来より
薄く120〜140μm厚のものも用いられる。
【0012】その結果、撮影レンズを有した鏡胴部を除
いてカメラの厚さを24mm前後に抑えることが可能とな
り、超薄型のコンパクトカメラを実現している。
【0013】本カメラはその外面の一部に、商品名や簡
単な使用方法等を表示した厚紙製のカートンを装着して
提供される。
【0014】図2は前記カメラの構成を示す展開図であ
る。
【0015】10,20および30はそれぞれ前記カメラの主
要構成部材であるカメラ本体、前カバーおよび裏蓋であ
り、また40は内蔵されるストロボユニットさらに50,60
および70はそれぞれフィルム巻上、セクタチャージおよ
びフィルムカウンタの各機構である。
【0016】前記カメラ本体10は単体時においてフィル
ム巻上機構50ならびにセクタチャージ機構60、フィルム
カウンタ機構70を構成する各部材が装着され、さらにセ
クタを収めるシャッタケース11が取付けられる。
【0017】前記シャッタケース11は両側部に突設した
爪11Aをカメラ本体10前面の係止部10Aに係合して固定
され、セクタを前記のセクタチャージ機構60に連係され
る。
【0018】さらに前記シャッタケース11の前面には焦
点距離f=30mmの単玉レンズで絞りはF9.5である撮影
用レンズ12が落し込まれ、ガイドピン11Bに係合する摺
割13Aを備えたレンズ押え13によってカバーされる。
【0019】前記のカメラ本体10とシャッタケース11
は、前述の前カバー20、裏蓋30を含めて何れも若干の弾
性を備える黒色艶消のプラスチック材によって形成され
ている。
【0020】一方前記ストロボユニット40は、カメラ本
体10前面のガイドピン10Bと10Cにそれぞれ係合する基
板上の穴40Aと40Bを基準として装着支持される。
【0021】前記ストロボユニット40は一体とする上下
の電池切片41をカメラ本体10上下のスリット穴10Dを挿
通してカメラ本体10の背面の電池室に突出させてストロ
ボ充電電源としての単3電池Eを挟持する。
【0022】また一体とするコンデンサCは前記シャッ
タケース11下部に形成したコンデンサ室に格納される。
【0023】前記のレンズ押え13とストロボユニット40
のカメラ本体10への固定一体化は、前記前カバー20のカ
メラ本体10への装着によって完成される。
【0024】前記前カバー20はカメラ本体10への装着に
先立って予めその前面にファインダの対物レンズ21を落
し込み、化粧カバー22の係合によって固定している。前
記化粧カバー22は背面にガイドピン22Aと4本の爪22B
を突設していて、それぞれ前カバー20前面の穴20Aと4
個所の係止部20Bに係合して取付けられる。
【0025】前記前カバー20はさらに背面にファインダ
の接眼レンズ23を係合して取付けた上でカメラ本体10の
前面に装着される。
【0026】前記前カバー20は背面に穴20Cと爪20Dと
さらに3個所の係止部20Eを備えていて、それぞれをカ
メラ本体10前面のガイドピン10Eと爪10Fおよび側面の
係止部10Gに係合して取付けられる。
【0027】前記前カバー20のカメラ本体10への係合装
着により、前記のレンズ押え13ならびにストロボユニッ
ト40がカメラ本体10に対して固定される。
【0028】前カバー20を装着した前記カメラ本体10
は、その背面に形成したパトローネ室15Aとスクロール
室(フィルム巻取室)15BにそれぞれパトローネP1と
未露光フィルムFの先端を係止されたスプールS2が装
填される。
【0029】前記フィルムFの他端はパトローネP1内
のスプールS1に係止されており、フィルム装填後パト
ローネ内のフィルムを一旦スプールS2によって巻上げ
ても上記他端はスプールS1に係止されているのでパト
ローネP1内に撮影完了毎に巻込みが出来る。
【0030】フィルムFを装填した前記カメラ本体10の
背面には裏蓋30が装着されて前記フィルムFの遮光とピ
ント面位置への規制が保たれる。
【0031】前記裏蓋30はその前面に爪30Aと30B、側
面に係止用の穴30Cと30Dを備えていて、カメラ本体10
への装着に当り、爪30Aと30Bがカメラ本体10の係止部
10Hと10Jに、一方穴30Cと30Dがカメラ本体10の爪10
Kと10Lに係合して固定される。
【0032】裏蓋30の装着後所定のフィルム巻上操作が
行われて撮影可能の画面がセットされ、図1に示したカ
ートンを装着して完成される。
【0033】次に前記のフィルム巻上機構50、セクタチ
ャージ機構60、フィルムカウンタ機構70の各細部につい
て説明する。
【0034】図3および図4は前記の各機構部をカメラ
の背面側より見た角度で示したものである。
【0035】前記カメラ本体10には、露光部である画面
枠16を挟んで両側の同一平面内に、フィルム巻取用およ
びフィルム装填用の2つの収納室としてパトローネ室15
Aおよびスクロール室15Bが設けられていて、図4に示
す収納容器であるパトローネPに巻き込まれたJ135フ
ィルムFが装填されるようになっている。
【0036】本実施例の本カメラに使用されるフィルム
Fは、一般のカメラ同様ロールフィルムJ135や若干薄
手の130〜140μmのロールフィルムを、パトローネを収
納容器として予め暗室内等でパトローネP1のスプール
S1にその端部を固定して所定駒数が撮影可能の長さ巻
き込み、パトローネP1のフィルム引き出し口からは一
定の長さフィルムが出た状態となっている。この状態の
フィルムをカメラに装填することになるが装填方法につ
いて次に述べる。
【0037】パトローネP1をパトローネ室15Aに、パ
トローネP1のスプールS1が巻上用フォーク52の二叉
部に係合する様に装填する。一方、スプールS2もスク
ロール室15Bに挿入する。そして、フィルムFのフィル
ムノッチャFNの先端が、下側レール面の下部の指標17
Aに合う迄フィルムFを引き出し、フィルムFの先端を
スプールS2のスリットSLに差し込んでフィルムFの
パーフォレーションPを爪Hに引掛ける。
【0038】次に、裏蓋30を被せて蓋をし光密にする。
そして、この状態の本カメラをフィルム巻取装置に取り
付け、フィルムF全部(但し他端がパトローネP1のス
プールS1から離脱しない範囲で)をスクロール室15B
のスプールS2に巻き取ってフィルムの装填は終ること
になる。すなわち、この様にフィルムFを装填すること
によりフィルムFは撮影毎に順次パトローネP1の中に
巻き込まれることになり、所定枚数の撮影が終了した後
2枚の空送りを行なうと、フィルムFの先端部はパトロ
ーネ内に巻き込まれることなく必要長さを残して撮影済
みフィルムはパトローネP1の中に巻き込まれることに
なる。従って、このパトローネは明室において本カメラ
から取り出すことが出来る。
【0039】次に、本体部の機構を説明する。
【0040】前記カメラ本体10には撮影用レンズ12を始
めとするフィルム巻上機構50、セクタチャージ機構60、
それにフィルムカウンタ機構70の主要機構が組み込まれ
ている。
【0041】まず、フィルム巻上機構、セクタチャージ
機構の説明を行う。
【0042】51はフィルム巻上ノブで、前述の様に装填
されたフィルムFはフィルム巻上ノブ51を反時計方向に
回すことによって巻き上げられる。フィルムFのパーフ
ォレーションPと噛み合っている8枚歯のスプロケット
歯車54と同軸の、下部に扇形カム部55Bを有するカム55
は、フィルムの巻上げによって反時計方向に丁度1回転
する様になっている。
【0043】すなわち、フィルムはスプロケット歯車の
歯数である8ヶのパーフォレーションの長さを1駒とし
て巻き上げられ、駒サイズはいわゆるフルサイズの駒サ
イズで24×36mmである。
【0044】カム55の反時計方向の回転により、前述の
様に当然のことながら扇形カム部55Bも反時計方向に
回転し、その過程で扇形カム部55Bによりチャージレバ
ー61を、チャージレバー軸63を回転軸として反時計方向
に付勢するチャージレバーバネ64のばね力に抗して時計
方向に回転し、チャージレバー61に設けられた三角形状
のケトバシ61Cにより、セクタレバー65の立上り部65B
を押圧し、やがて立上り部65Bを乗り越えて図示の状態
の様にセクタチャージ機構をチャージする。
【0045】セクタレバー65のピン65Cとカメラ本体10
に設けたピン18Cの間にはセクタバネ67が張設してあ
り、セクタバネ67による引張力により、セクタレバー65
の長穴を摺動回動自在に案内するカメラ本体10に設けた
ピン18Bに前記長穴の左端を当接し、且つセクタレバー
65に設けられた腕板65Dをカメラ本体10に設けたピン18
Eに当接する様になっている。またカメラ本体10に設け
たセクタピン18Dにより軸支されたセクタ66を作動する
セクタ駆動ピン65Aがセクタ66の二叉部に挿入されてい
る。
【0046】後述する様に、撮影終了後のカムストッパ
62の突出部62Dは、カム55の溝部55Aより抜けており、
巻上ストッパ57の腕部57Aは、図示の状態から変化して
チャージレバー61の腕部61A及びカムストッパ62の腕部
62Aの各エッジより外れ、時計方向に付勢する巻上スト
ッパバネ58のばね力により前記腕部61Aの端面に当接し
ている。そして、フィルム巻上げによりカム55が前述の
様に丁度1回転してカム55の溝部55Aが最初の位置に戻
ると、チャージレバーバネ64の先端水平部によるカムス
トッパ62を時計方向に付勢するばね力によりカムストッ
パ62の突出部62Dは前記溝部55Aに飛び込むことにな
る。そして、この飛び込み作動により、この時点ではカ
ムストッパ62の腕部62Aの端面に係止されていた巻上ス
トッパ57の腕部57Aの係止が外れる。
【0047】フィルム巻上ノブ51の外周円筒面はラチェ
ット歯車となっており、前記係止の外れにより巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部が、巻上ストッパバネ58の前
記ばね力により前記ラチェット歯車51Aの歯溝にとび込
み、フィルム巻上ノブ51の反時計方向の巻上げ回転を阻
止することになる。すなわち、フィルムの巻き上げ完了
によりフィルム巻上ノブ51はそれ以上の巻上回転を阻止
されることになる。
【0048】また、カメラ本体10には樹脂材の弾性を利
用した逆転防止爪53の先端が前記ラチェット歯車51Aに
圧接されており、フィルム巻上ノブ51の巻上反対方向の
回転は阻止する様になっている。
【0049】前カバー20のレリーズ釦25を押すことによ
りレリーズ釦25の裏面に植設されたレリーズ釦ピン25A
の先端は矢印A方向に作動する。すなわち、前カバー20
をカメラ本体10に取り付けた時は、図において巻上ノブ
51上に記した矢印A方向のレリーズ釦ピン25Aの先端の
作動により巻上ストッパ57は巻上ストッパバネ58の前記
ばね力に抗して反時計方向に回転する。そして、巻上ス
トッパ57の腕部57Aの端面よりチャージレバー61の腕部
61Aのエッジが外れてチャージレバー61が、従ってカム
ストッパ62がチャージレバーバネ64のばね力により反時
計方向に回転する。
【0050】そして、チャージレバー61の反時計方向の
回転により、チャージレバー61の前記ケトバシ61Cは、
セクタレバー65の立上り部65Bをたたき、そして立上り
部65Bから外れる。従ってセクタレバー65はセクタレバ
ーの長溝中のピン18Bを中心に、セクタバネ67の引張力
に抗して時計方向に回転し、そしてセクタバネ67の引張
力により元に戻る。従って、セクタ駆動ピン65Aはセク
タ66をセクタピン18Dを中心に回転してフィルムに露光
を与えた後閉じることになる。
【0051】一方、カムストッパ62も前記の様にチャー
ジレバー61と一緒に反時計方向に回転し、カムストッパ
62の突出部62Dはカム55の溝部55Aより抜けることにな
る。そこでレリーズ釦の押圧を止めても、巻上ストッパ
57の腕部57Aは巻上ストッパバネ58のばね力により時計
方向に付勢されているが、チャージレバー61の腕部61
Aの端面に阻止されて停止し、巻上ストッパ57の先端
のV形突起部は巻上ノブ51のラチェット歯車51Aを係止
しない。従って次のフィルム巻上げが可能となる。
【0052】次に、フィルムカウンタ機構について説明
する。
【0053】72は前述の様に、スプロケット歯車54と一
体的に回転するカム55に植設されたカム軸56の上方先端
に設けられたV溝56Aと噛み合い、フィルムが1駒巻き
上げられカム軸56が1回転する毎に1歯ずつ時計方向に
回転する指数盤歯車である。
【0054】指数盤歯車72の上面には指数盤71が一体成
形品として印刷されていて、フィルムの撮影可能残数を
前カバー20の上面のフィルムカウンタ窓26より表示する
様になっている。
【0055】指数盤歯車72の下面には突出部72Aが設け
られ、所定駒数の撮影が終了後の次のフィルム巻き上げ
により、前記突出部72Aはチャージレバー61の突出部61
Eとカムストッパ62の別の突出部62Eの間に割って入り
込む様になっている。そして、突出部72Aが両突出部61
E、62Eの間に入り込むことにより、フィルムが1駒分
巻き上げられ、カム55が1回転してセクタのチャージが
終了しても前記両突出部61E、62Eが指数盤歯車72の突
出部72Aに動きを阻止されて、チャージレバー61は作動
出来ないしカムストッパ62の突出部62Dもカム55の溝部
55Aには飛び込めないことになる。そして、カムストッ
パ62の腕部62Aの端面に巻上ストッパバネ58の前記ばね
力により巻上ストッパ57の腕部57Aが当接し、巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部はラチェット歯車51Aを係止
しないし、またチャージレバー61を作動してセクタを開
閉してフィルムに露光を与えることも出来ない。
【0056】この様にして、2駒のフィルムの空巻き上
げが行なわれると、指数盤歯車72は2歯分回転するが、
この回転により指数盤歯車72の突出部72Aは、前記突出
部61Eをいぜん押さえてチャージレバー61の動きは阻止
するが、カムストッパ62の突出部62Eからは外れる様に
なっている。従って前記突出部62Dはカム55の溝部55
Aに飛びこみ、巻上ストッパ57の係止が外れ巻上スト
ッパ57による巻上ノブ51の係止が行なわれ、フィルムの
巻上は出来なくなる。そして前述の様にチャージレバー
61の動きは阻止されているのでフィルムへの露光も出来
ない。この様にしてフィルムの先端がパトローネの中に
巻き込まれてしまうことは防止される。
【0057】図5(a)は前記カメラ本体10の水平方向
の縦断面を、さらに図5(b)はその光軸XX上のAA
断面を示したものである。
【0058】前記カメラ本体10の画面枠16は、フィルム
Fを摺接するレール面10Mより若干距離を置いたカメラ
の前面側に位置されていて、レール面10Mとの間に、フ
ィルムFに撮影される画面サイズより大きな間口をもつ
浅い段部10Pが形成されている。
【0059】前記段部10Pの底面は、レール面10M上を
給送されるフィルムFに平行に、従って給送方向に関し
ては図示の如くレール面10Mが湾曲している場合にはそ
れに沿って同様に湾曲されている。
【0060】前記段部10Pの底面には、被写体の写真に
合成しようとするタイトルあるいは特定の背景等の画像
を写真もしくは印刷によって記録した写し込み用のフィ
ルムf1が接着によって固定される。
【0061】前記フィルムf1には、撮影される画面サ
イズより大きい画像を記録することが出来るので、従っ
てタイトルや特定の背景等を撮影される画面の全域に重
複して写し込むことが可能となる。
【0062】また、図6(a)は写し込み用画像を任意
に交換出来るように構成した例を示したものである。
【0063】この場合図6(b)に示すような複数の写
し込み用画像を記録したロール状のフィルムf2が使用
され、一方カメラ本体10の段部10Pの両面端には前記フ
ィルムf2を挿通するスリットSLが設けられる。
【0064】前記フィルムf2は前記のスリットSLを
挿通した状態にてその両端をカメラ本体10に軸受け支持
された一組のリールR1およびR2に巻回して保持され
る。
【0065】画像の交換は、カメラ底部に設けた穴にド
ラムを挿入して前記のリールR1あるいはR2を回転し
て行われ、異なる背景との切換え交換がなされる。また
フィルムf2の透明部を位置させることによって画像の
写し込みを中断させることも出来る。所要の画像を画面
枠16に位置させる方法としては、前記のリールR1もし
くはR2の巻取数を数える等の手段により、或いは停止
する位置まで巻取ることによって行われる。
【0066】図7は写し込み用フィルムの他の実施例を
示したもので、一組のリールR1およびR2の間に2画
面分のフィルムf3を保持し、フィルムf3をカメラ本
体に設けたスリットSLに挿通するようにしたもので、
一方の画面部分f3aに相当するフィルムf3には中央
部分に12mm見当の透明部分を残して上下には黒色の光を
透過しない帯状部分を設け、他の画面部分f3bは透明
としたものである。普通画面の撮影を行う際はリールR
1側にフィルムf3を巻込むことによって撮影フィルム
の前面には透明な画面部分f3bが位置するようにし、
またパノラマ撮影を行う際はリールR2側にフィルムf
3を巻込むことによって撮影フィルムの前面には上下に
枠取りがなされた画面部分f3aが位置するようにした
ものである。このようにすることによって、同じカメラ
で普通撮影もパノラマ撮影も選択的に行うことができ
る。
【0067】
【発明の効果】本発明により、極めて簡単な手段をもっ
てタイトルや特定の背景等の画像を画面全域に重複して
写し込むことが可能となり、その結果子供の生長記録や
家族旅行等に用いて記念すべき貴重な写真を得ることの
出来るレンズ付フィルムユニットが提供されることとな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付フィルムユニットの外観斜視
図である。
【図2】前記ユニットの構成を示す展開斜視図である。
【図3】前記ユニットのフィルム巻上機構等を示す展開
斜視図である。
【図4】前記ユニットに装填されるフィルムの説明図で
ある。
【図5】前記ユニットのカメラ本体の各断面図である。
【図6】前記ユニットのカメラ本体の断面図および写し
込み用フィルムの説明図である。
【図7】他の実施例を示す写し込み用フィルムの説明図
てある。
【符号の説明】 10 カメラ本体 10M レール面 10P 段部 16 画面枠 F (撮影用)フィルム f1,f2 (写し込み用)フィルム SL スリット R1,R2 リール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内蔵する露光およびフィルム給送手段に
    より予め装填した未露光フィルムに写真撮影を可能とす
    るレンズ付フィルムユニットにおいて、前記ユニットの
    画面枠に画面全域に重複する写し込み用画像を記録した
    フィルムを収容する段部を設けたことを特徴とするレン
    ズ付フィルムユニット。
  2. 【請求項2】 内蔵する露光およびフィルム給送手段に
    より予め装填した未露光フィルムに写真撮影を可能とす
    るレンズ付フィルムユニットにおいて、前記ユニットの
    画面枠に画面全域に重複する複数の写し込み用画像を記
    録したロールフィルムを給送可能とする段部を設けたこ
    とを特徴とするレンズ付フィルムユニット。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0684446U (ja) * 1993-05-19 1994-12-02 悦次 東 カメラの模様等の重ね撮像装置
JPH086209A (ja) * 1994-05-17 1996-01-12 Supu Rii Don ロゴを印画する使い捨てカメラ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0684446U (ja) * 1993-05-19 1994-12-02 悦次 東 カメラの模様等の重ね撮像装置
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