JPH07239498A - 立体写真用レンズ付きフィルムユニット及び立体写真用カメラ、並びに立体写真用焼き付け方法 - Google Patents

立体写真用レンズ付きフィルムユニット及び立体写真用カメラ、並びに立体写真用焼き付け方法

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JPH07239498A
JPH07239498A JP3014994A JP3014994A JPH07239498A JP H07239498 A JPH07239498 A JP H07239498A JP 3014994 A JP3014994 A JP 3014994A JP 3014994 A JP3014994 A JP 3014994A JP H07239498 A JPH07239498 A JP H07239498A
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film
lens
stereoscopic
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camera
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JP3014994A
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Zenichi Sakai
善一 境
Masami Fujita
雅己 藤田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体写真用レンズ付きフィルムユニット若し
くは立体写真用カメラにおいて、デート機構を搭載した
とき文字ズレを生じないようにする。 【構成】 少なくとも2個の撮影レンズをフィルム給送
方向に連設し、撮影レンズよりフィルム上に撮影レンズ
の個数に相当する数の画像を同時に形成することによ
り、立体写真を観察すべくした立体写真用レンズ付きフ
ィルムユニット若しくは立体写真用カメラにおいて、1
つの画像にのみ少なくとも日付を写し込むデート機構を
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、少なくとも2個の撮
影レンズを有し、撮影後に立体写真を観察可能な立体写
真用レンズ付きフィルムユニット及びカメラ、並びに立
体写真用焼き付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】立体写真用レンズ付きフィルムユニット
は、周知の如く簡便に写真撮影を楽しむことができるフ
ィルム一体型カメラであり、標準型以外に画面サイズを
パノラマサイズやハイビジョンサイズにしたものや、防
水型、望遠型等が市販され好評を得ている。本発明者達
は、ユーザーに更に写真撮影を楽しんでもらうために、
特願平4-62344、特願平4-85613、特願平4-85614におい
て、立体写真用レンズ付きフィルムユニットを提案し
た。
【0003】立体写真を簡単に見るためには、ビュアー
等を用いず裸眼で見ることができるレンチキュラー方式
というものがある。これは、フィルム給送方向に所定の
間隔を置いて並べた複数の撮影レンズ(例えば3個の3
眼式)により、同時に撮影して若干視差の異なる複数の
ネガを得る。この複数のネガを重ねて1枚のプリントを
作成し、複数のカマボコ形の微細なレンズを多数並べた
レンチキュラーレンズをプリント上に乗せることによ
り、立体像を観察できる。
【0004】本発明者達は更に立体写真用レンズ付きフ
ィルムユニットの研究を進めた結果、通常のカメラと同
様に立体写真用レンズ付きフィルムユニットにおいて
も、日付等を写し込むデート機構が必要であると考えた
が、従来は立体写真用レンズ付きフィルムユニットにお
いても立体写真が撮影できる通常のカメラにおいてもデ
ート機構を搭載したものはなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者達は
デート機構を立体写真用レンズ付きフィルムユニットに
組み込み、3個の各画像毎に日付を写し込み、前述の如
く撮影した3枚のネガを合成してプリントを作成した
所、日付に文字ズレが生じ、見苦しいものとなった。ま
た、各画像毎に日付を写し込むため、デート機構も高価
なものとなった。
【0006】従って、本願発明は、立体写真用レンズ付
きフィルムユニット若しくは立体写真用カメラにおい
て、デート機構を組み込んでも文字ズレを生ぜず、しか
も高価にならないようにすることを課題とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は本願発明にお
ける、少なくとも2個の撮影レンズをフィルム給送方向
に連設し、前記撮影レンズよりフィルム上に前記撮影レ
ンズの個数に相当する数の画像を同時に形成することに
より、立体写真を観察すべくした立体写真用レンズ付き
フィルムユニット若しくは立体写真用カメラにおいて、
1つの前記画像にのみ少なくとも日付を写し込むデート
機構を備えたことを特徴とする立体写真用レンズ付きフ
ィルムユニット若しくは立体写真用カメラにより解決さ
れる。
【0008】
【実施例】図1は本発明のレンズ付フィルムユニット
(以後ユニットとも言う)の一実施例の外観を示したも
ので、本実施例は撮影レンズを3個使用した3眼式立体
写真用レンズ付フィルムユニットの場合を示している。
【0009】本ユニットには予め135フィルムを装填し
た状態で提供され、撮影と共に撮影済のフィルムがパト
ローネ内に巻き込まれ、撮影終了後には巻戻しをするこ
となくパトローネにフィルムが入ったままの状態で現像
所に送られてパトローネがユニットより取出され、フィ
ルムの現像が行われ、レンチキュラーレンズを貼られた
感光材料に特殊な立体写真作成用プリンタで画像を焼付
け、作成したプリントは即立体写真として見ることが出
来る。
【0010】本ユニットに使用される未露光のフィルム
は後述する装填方法により装填されるが装填状態ではフ
ィルムはパトローネからスプールに巻き付けられてい
て、撮影の都度巻上げによってパトローネ内に巻込まれ
るようになっている。従って現像所においては撮影済の
フィルムを明室においてカメラから取出すことが出来
る。
【0011】また撮影済フィルムの取出しは本ユニット
にあっては、リユースを考慮しているので、ユーザーに
勝手にフィルムの交換をされ、品質を保てない状態にな
らないように裏蓋の一部を折曲げることによってのみ容
易にフィルム交換可能である。従って、カメラ機構につ
いてのチェックを行い新たに未露光フィルムを装填して
裏蓋をメーカーサイドで交換すれば再使用することが可
能となる。
【0012】特に本ユニットに装填されるパトローネ
は、一般に使用されるパトローネ(JISK7528)を使
用するように設計製造することも、一般に使用されるパ
トローネとは異なる外径が細いパトローネを使用するよ
うに設計製造することも出来る。
【0013】本ユニットはその外面の一部に、商品名や
簡単な使用方法等を表示した厚紙製のカートン(紙カバ
ー)を装着して提供される。
【0014】以下内部機構を詳細に説明する。図2は本
ユニットの構成を示す展開図、図3は各機構部をカメラ
の背面側より見た斜視図であり、図4はフィルムが巻き
込まれたパトローネとスプールをカメラ本体に挿入する
方向側より見た図である。
【0015】10,20および30はそれぞれ本カメラの主要
構成部材であるカメラ本体、前カバーおよび裏蓋であ
り、また40は内蔵されるストロボ発光装置であるストロ
ボユニット、さらに50,60および70はそれぞれフィルム
巻上、シャッタチャージおよびフィルムカウンタの各機
構である。
【0016】カメラ本体10は単体時においてフィルム巻
上機構50ならびにシャッタチャージ機構60、フィルムカ
ウンタ機構70を構成する各部材が装着され、更に、シャ
ッタ羽根を収めるシャッタケース11が取付けられる。
【0017】シャッタケース11は両側部に突設した爪11
Aをカメラ本体10前面の係止部10Aに係合して固定さ
れ、シャッタ羽根を前記シャッタチャージ機構60に連係
させる。
【0018】更に、シャッタケース11の前面のレンズ取
付凹部には、各焦点距離f=35mmの単玉レンズでFナン
バーFNO=10.5である3個の撮影用レンズ12が落し込ま
れ、ガイドピン11Bに係合する摺割13Aを備えたレンズ
押え13によってカバーされる。
【0019】カメラ本体10とシャッタケース11は、前カ
バー20、裏蓋30を含めて何れも若干の弾性を備える黒色
艶消のプラスチック材によって成形されている。
【0020】一方、ストロボユニット40は、カメラ本体
10前面のガイドピン10Bと図示せざる1本のガイドピン
にそれぞれ係合する基板上の穴40Aと40Bを基準として
装着支持される。
【0021】ストロボユニット40は一体とする上下の電
池接片41をカメラ本体10上下のスリット穴10Dを挿通し
てカメラ本体10背面の電池室に突出させてストロボ充電
電源としての単3電池である電池電源Eを挟持する。
【0022】また、一体とするメインコンデンサCは前
記シャッタケース11下部に形成したコンデンサ室に格納
される。
【0023】レンズ押え13とストロボユニット40のカメ
ラ本体10への固定一体化は、前カバー20のカメラ本体10
への装着によって完成される。
【0024】前カバー20はカメラ本体10への装着に先立
って予めその前面に化粧カバー22を固定している。化粧
カバー22は背面にガイドピン22Aと4本の爪22Bを突設
していて、それぞれを前カバー20前面の穴20Aと4個所
の係止部20Bに係合して取付けられる。
【0025】前カバー20は背面に穴20Cと爪20Dとさら
に3個所の係止部20Eを備えていて、それぞれをカメラ
本体10全面のガイドピン10Eと爪10Fおよび側面の係止
部10Gに係合して取付けられる。
【0026】前カバー20のカメラ本体10への係合装着に
より、レンズ押え13ならびにストロボユニット40がカメ
ラ本体10に対して固定される。
【0027】前カバー20を装着したカメラ本体10は、そ
の背面に形成したパトローネ室とスクロール室(何れも
図示せず)にそれぞれパトローネP1と未露光フィルム
Fの先端を係止されたスプールS2が装填される。
【0028】フィルムFの他端はパトローネP1内のス
プールS1に係止されており、フィルム装填後パトロー
ネ内のフィルムを一旦スプールS2によって巻上げても
上記他端はスプールS1に係止されているのでパトロー
ネP1内に撮影完了毎に巻込みが出来る。
【0029】フィルムFを装填したカメラ本体10の背面
には裏蓋30が装着されてフィルムFの遮光ピント面位置
への規制が保たれる。
【0030】裏蓋30はその前面に爪30Aと30B、側面に
係止用の穴30Cと30Dを備えていて、カメラ本体10への
装着に当り、爪30Aと30Bがカメラ本体10の係止部10H
と10Jに、一方穴30Cと30D及び図示せざる1ケ所の穴
がカメラ本体10の爪10Kと10L及び図示せざる1ケ所の
爪に係合して固定される。
【0031】裏蓋30の装着後所定のフィルム巻上操作が
行われて撮影可能の画面がセットされ、図1に示したカ
ートンを装着して完成される。
【0032】次に、フィルム巻上機構50、シャッタチャ
ージ機構60、フィルムカウンタ機構70の各細部について
説明する。
【0033】カメラ本体10には、露光部であるハーフサ
イズ(17×24mm)の隣り合ったフィルム給送方向に並ぶ
3つの画面枠16A,16B,16Cを挟んで両側の同一平面
内に、フィルム巻取用およびフィルム装填用の2つの収
納室としてパトローネ室15Aおよびスクロール室15Bが
設けられていて、図4に示す収納容器であるパトローネ
P1に巻き込まれたJ135フィルムFが装填されるよう
になっている。
【0034】本ユニットにおいては、上記のように隣り
合ったフィルム給送方向に並ぶ3つのハーフサイズの画
面枠が設けられていて、レンチキュラー方式の立体写真
画像を撮影するようになっている。
【0035】レンチキュラー方式の立体写真画像は、自
然の立体感を得るために出来るだけ多数の隣り合った左
右横方向(フィルム給送方向)に並ぶ画面に撮影した方
が好ましいが、画面数が多ければ当然のことながらカメ
ラの横寸法が大きくなる。すなわちカメラが大型にな
る。そこで通常レンチキュラー方式の立体写真画像を撮
影するカメラの場合は、3画面方式か4画面方式が採用
されている。
【0036】また、35mmフィルム(J135)を使用した
場合、現像所の対応に問題を生じないようにするための
画面枠のサイズは、いわゆるフルサイズ(24×36mm)の
画面とハーフサイズ(17×24mm)の画面である。そし
て、フルサイズの画面サイズを選べば当然のことながら
やはりカメラの横寸法が大きくなる。そこでユニットを
小型にするために本発明者らはハーフサイズの画面サイ
ズを選んだ。
【0037】そこで本実施例においては、上記の様にハ
ーフサイズで3つの画面枠を持った、すなわち3眼式立
体写真用のレンズ付フィルムユニットで説明している
が、もちろんハーフサイズ以外の画面サイズで、また画
面枠数も2つ以上の画面枠を持った多眼式立体写真用レ
ンズ付フィルムユニットも可能である。そして、本ユニ
ットにおいては通常のカメラに設けられている裏蓋開閉
構造を大巾に簡略化して小型化とコスト低減を計ってい
る。
【0038】即ち、通常のカメラには設けられている裏
蓋開閉構造の蝶番部、締り爪部は省略し、蝶番部に相当
するものとしては撮影後のパトローネを取出す際に1回
のみ使用する折り曲げて取り出すための図2に図示する
裏蓋30に溝32を設け、締り爪部に相当するものとしては
前述したようにカメラ本体10の爪10K,10L,裏蓋30の
爪30A,30Bが、裏蓋30の穴30C,30D、カメラ本体10
の係止部10H,10Jに係合して裏蓋30がカメラ本体10に
固定するようになっている。
【0039】本実施例に使用されるフィルムFは、一般
に使用されるパトローネ(JISK7528)の場合、一般
のカメラ同様ロールフィルムJ135や、前述の外径がφ2
0.6mmのパトローネの場合、J135フィルムや若干薄手の
總厚が130〜140μmのロールフィルムを、パトローネを
収納容器として予め暗室内等でパトローネP1のスプー
ルS1にその端部を固定して所定駒数が撮影可能の長さ
巻き込み、パトローネP1のフィルム引き出し口からは
一定の長さフィルムが出た状態となっている。この状態
のフィルムをカメラに装填することになるが装填方法に
ついて次に述べる。
【0040】図4に示すパトローネP1をパトローネ室
15Aに、パトローネP1のスプールS1が巻上用フォー
ク52の二又部に係合する様に装填する。一方、スプール
S2もスクロール室15Bに挿入する。そして、本実施例
においてはフィルムFのフィルムノッチFNの先端が、
下側レール面の下部の指標17Aに合う迄フィルムFを引
き出し、フィルムFの先端をスプールS2のスリットS
Lに差し込んでフィルムFのパーフォレーションPを爪
Hに係止する。なお、フィルムノッチFNはフィルム先
端のベロ部に設けた数個の穴によりフィルムの乳剤ロッ
ト番号等を表示するようにしたものである。
【0041】次に、裏蓋30を被せて蓋をし光密にする。
そして、この状態の本ユニットをフィルム巻取装置に取
り付け、フィルムF全部(但し他端がパトローネP1の
スプールS1から離脱しない範囲で)をスクロール室15
BのスプールS2に巻き取ってフィルムの装填は終るこ
とになる。すなわち、この様にフィルムFを装填するこ
とによりフィルムFは撮影毎に順次パトローネP1の中
に巻き込まれることになり、所定撮影数の撮影が終了し
た後フィルムFの先端部はパトローネ内に巻き込まれる
ことなく必要長さを残して撮影済みフィルム部分は完全
にパトローネP1の中に巻き込まれることになる。従っ
て、このパトローネは明室において本カメラから取り出
すことが出来る。
【0042】ここで、裏蓋30の背面にはデート収納部31
が突出しており、デートモジュール80が内蔵されてい
る。デートモジュール80は、所定の年、月、日、時、分
等のデート文字を時計機能によりデジタル表示するもの
であり、デート文字を表示した液晶表示部を光源により
フィルムのベース面に照射する。デート文字は、中央の
画面枠16Bにのみ照射され、撮影されたフィルムは図5
の如くなる。中央の画面枠16Bにのみ照射する理由は、
複数のデート文字による文字ズレを生じさせないため
と、立体写真においては、少なくとも中央の駒は常に視
野に入り、周囲の駒は見る角度によっては見えないこと
もあるからである。また、1画面枠に照射するデートモ
ジュールと複数の画面に照射するデートモジュールでは
コストも大幅に異なる。
【0043】更に、立体写真の精度を向上させるため、
図6の如く、撮影時は3駒であるが、プリント時に5駒
にする方法がある。図6において、91はレンチキュラー
レンズ、92はプリントであるが、撮影された3駒の画像
FA,FB,FCを細分割してfA,fA,fB,f
B,fCと割りつける。このようにしたときも、常に画
像FBより分割されたfBは視野に入るので、中央の駒
のみにデート文字を写し込めばよい。
【0044】なお、デートモジュール80には、外部表示
用液晶板80A及びデート調整部80Bがあり、デート収納
部31における外部表示窓31Aより写し込むデート文字が
確認でき、デート調整釦31Bによりデート文字の調整、
変更や写し込みの中止等ができる。
【0045】次に、図3に基づいて本体部の機構を説明
する。
【0046】カメラ本体10には撮影用レンズを始めとす
るフィルム巻上機構50、シャッタチャージ機構60、それ
にフィルムカウンタ機構70の主要機構が組み込まれてい
る。
【0047】先ず、フィルム巻上機構、シャッタチャー
ジ機構の説明を行う。
【0048】51はフィルム巻上ノブで、前述の様に装填
されたフィルムFはフィルム巻上ノブ51を反時計方向に
回すことによって巻上げられる。
【0049】本実施例においてフィルムを給送する給送
手段のスプロケット歯車の歯数は1回の撮影ごとに給送
される撮影駒群のパーフォレーションの数と同じ歯数の
スプロケット歯車を使用するようになっている。すなわ
ち、本ユニットにおいては、ハーフサイズで3つの画面
枠16を持ったカメラであるため、スプロケット歯車54は
1回の撮影ごとに給送される撮影駒群のパーフォレーシ
ョンの数と同じ12枚の歯を有するスプロケット歯車を使
用するようになっている。従って、フィルムFのパーフ
ォレーションPと噛み合っている12枚歯のスプロケット
歯車54と同軸の、下部に扇形カム部55Bを有するカム55
は、フィルムの巻上げによって反時計方向に丁度1回転
する様になっている。
【0050】即ち、フィルムはスプロケット歯車の歯数
である12ヶのパーフォレーションの長さを1回の撮影分
の長さとして巻上げられることになる。このように、1
回の撮影ごとにフィルム給送手段のスプロケット歯車が
1回転するような構造は、フィルム巻上げ機構、シャッ
タチャージ機構、フィルムカウンタ機構等を簡単な構造
とすることができ、コスト低減には非常に有効なものと
なる。
【0051】カム55の反時計方向の回転により、前述の
様に当然のことながら扇形カム部55Bも反時計方向に回
転し、その過程で扇形カム部55Bによりチャージレバー
61を、チャージレバー軸63を回転軸として反時計方向に
付勢するチャージレバーバネ64のばね力に抗して時計方
向に回転し、チャージレバー61に設けられた三角形状の
ケトバシ61Cにより、シャッタレバー65の立上り部65B
を押圧し、やがて立上り部65Bを乗り越えて図示の状態
の様にシャッタチャージ機構をチャージする。
【0052】シャッタレバー65のピン65Cとカメラ本体
10に設けたピン18Cの間にはシャッタバネ67が張設して
あり、シャッタバネ67による引張力により、シャッタレ
バー65の長穴を摺動回動自在に案内するカメラ本体10に
設けたピン18Bに前記長穴の左端を当接し、且つシャッ
タレバー65に設けられた腕板65Dをカメラ本体10に設け
たピン18Eに当接する様になっている。またカメラ本体
10に設けたピン18Dにより軸支されたシャッタ駆動レバ
ー66Aを作動するシャッタ駆動ピン65Aがシャッタ駆動
レバー66Aの二又部に挿入されている。そして、シャッ
タ駆動レバー66Aの反対側下端のピン66Bにおいて、シ
ャッタ駆動レバー66Aは左右方向にスライド可能に案内
されたシャッタ羽根66と係合するようになっている。
【0053】後述する様に、撮影終了後のカムストッパ
62の突出部62Dは、カム55の溝部55Aより抜けており、
巻上ストッパ57の腕部57Aは、図示の状態から変化して
チャージレバー61の腕部61A及びカムストッパ62の腕部
62Aの各エッジより外れ、時計方向に付勢する巻上スト
ッパバネ58のばね力により前記腕部61Aの端面に当接し
ている。そして、フィルム巻上げによりカム55が前述の
様に丁度1回転してカム55の溝部55Aが最初の位置に戻
ると、チャージレバーバネ64の先端水平部によるカムス
トッパ62を時計方向に付勢するばね力によりカムストッ
パ62の突出部62Dは前記溝部55Aに飛び込むことにな
る。そして、この飛び込み作動により、この時点ではカ
ムストッパ62の腕部62Aの端面に係止されていた巻上ス
トッパ57の腕部57Aの係止が外れる。
【0054】フィルム巻上ノブ51の外周円筒面はラチェ
ット歯車となっており、前記係止の外れにより巻上スト
ッパ57の先端のV形突起部が、巻上ストッパバネ58の前
記ばね力により前記ラチェット歯車51Aの歯溝にとび込
み、フィルム巻上ノブ51の反時計方向の巻上げ回転を阻
止することになる。すなわち、フィルムの巻上げ完了に
よりフィルム巻上ノブ51はそれ以上の巻上回転を阻止さ
れることになる。
【0055】また、カメラ本体10には樹脂材の弾性を利
用した逆転防止爪53の先端が前記ラチェット歯車51Aに
圧接されており、フィルム巻上ノブ51の巻上反対方向の
回転は阻止する様になっている。
【0056】前カバー20のレリーズ釦25を押すことによ
りレリーズ釦25の裏面に植設されたレリーズ釦ピン25A
の先端は矢印A方向に作動する。すなわち、前カバー20
をカメラ本体10に取り付けた時は、図において巻上ノブ
51上に記した矢印A方向のレリーズ釦ピン25Aの先端の
作動により巻上ストッパ57は巻上ストッパバネ58の前記
ばね力に抗して反時計方向に回転する。そして、巻上ス
トッパ57の腕部57Aの端面よりチャージレバー61の腕部
61Aのエッジが外れてチャージレバー61が、従ってカム
ストッパ62がチャージレバーバネ64のばね力により反時
計方向に回転する。
【0057】そして、シャッタバネ67より強力なチャー
ジレバーバネ64のばね力によるチャージレバー61の反時
計方向の回転により、チャージレバー61の前記ケトバシ
61Cは、シャッタレバー65の立上り部65Bをたたき、そ
して立上り部65Bから外れる。従ってシャッタレバー65
はシャッタレバーの長溝中のピン18Bを中心に、シャッ
タバネ67の引張力に抗して時計方向に回転し、そしてシ
ャッタバネ67の引張力により元に戻る。従って、シャッ
タ駆動ピン65Aはシャッタ駆動レバー66Aをピン18Dを
中心に回転しシャッタ駆動レバー66Aの下端のピン66B
と係合しているシャッタ羽根66を前述のように左右にス
ライドさせてシャッタ羽根66に設けた角穴により3つの
画面枠16の各フィルムに同時に3駒分の露光を与えた後
閉じることになる。
【0058】一方、カムストッパ62も前記の様にチャー
ジレバー61と一緒に反時計方向に回転し、カムストッパ
62の突出部62Dはカム55の溝部55Aより抜けることにな
る。そこでレリーズ釦の押圧を止めても、巻上ストッパ
57の腕部57Aは巻上ストッパバネ58のばね力により時計
方向に付勢されているが、チャージレバー61の腕部61A
の端面に阻止されて停止し、巻上ストッパ57の先端のV
形突起部は巻上ノブ51のラチェット歯車51Aを係止しな
い。従って、次のフィルム巻上げが可能となる。
【0059】次に、フィルムカウンタ機構について説明
する。
【0060】72は前述の様に、スプロケット歯車54と一
体的に回転するカム55に植設されたカム軸56の上方先端
に設けられたV溝56Aと噛み合い、フィルムが1撮影分
すなわち3駒巻上げられカム軸56が1回転する毎に1歯
ずつ時計方向に回転する指数盤歯車である。
【0061】指数盤歯車72の上面には指数盤71が一体成
形品として印刷されていて、フィルムの撮影可能残数を
前カバー20の上面のフィルムカウンタ窓26より表示する
様になっている。
【0062】指数盤歯車72の下面には突出部72Aが設け
られ、所定撮影数の撮影が終了後の次のフィルム巻上げ
により、前記突出部72Aはチャージレバー61の突出部61
Eとカムストッパ62の別の突出部62Eの間に割って入り
込む様になっている。そして、突出部72Aが両突出部61
E,62Eの間に入り込むことにより、フィルムが1撮影
分巻上げられ、カム55が1回転してシャッタのチャージ
が終了しても前記両突出部61E,62Eが指数盤歯車72の
突出部72Aに動きを阻止されて、チャージレバー61は作
動出来ないしカムストッパ62の突出部62Dもカム55の溝
部55Aには飛び込めないことになる。そして、カムスト
ッパ62の腕部62Aの端面に巻上ストッパバネ58の前記ば
ね力により巻上ストッパ57の腕部57Aが当接し、巻上ス
トッパ57の先端のV形突起部はラチェット歯車51Aを係
止しないし、また、チャージレバー61を作動してシャッ
タ羽根を開閉してフィルムに露光を与えることも出来な
い。
【0063】この様にして、本実施例においては1撮影
分のフィルムの空送りが行なわれると、指数盤歯車72は
1歯分回転するが、この回転により指数盤歯車72の突出
部72Aは、前記突出部61Eをいぜん押さえてチャージレ
バー61の動きは阻止するが、カムストッパ62の別の突出
部62Eからは外れる様になっている。従って前記突出部
62Dはカム55の溝部55Aに飛びこみ、巻上ストッパ57の
係止が外れ巻上ストッパ57による巻上ノブ51の係止が行
なわれ、フィルムの巻上は出来なくなる。そして前述の
様にチャージレバー61の動きは阻止されているのでフィ
ルムへの露光も出来ない。この様にしてフィルムの先端
のベロがパトローネの中に巻き込まれてしまうことは防
止され必要長さのベロが確保される。従って、カメラの
コンパクト化のため、外径寸法の小さいパトローネを使
用しても現像時のパトローネからのフィルム引き出しに
問題はない。
【0064】なお、以上の実施例においては、立体写真
用レンズ付きフィルムユニットにて説明したが、複数の
レンズを有して立体写真を作成できるフィルム交換可能
な通常型のカメラにデートモジュールを搭載したときに
おいても同様に適用できる。
【0065】また、撮影レンズをフィルム給送方向に少
なくとも2個連設した立体写真用レンズ付きフィルムユ
ニット若しくは立体写真用カメラにおいて、デートモジ
ュールを搭載していなくても、プリントのとき中央の1
枚のネガにのみ文字を記した透明板を密着させて焼き付
ければ、上記同様の効果が得られる。
【0066】
【発明の効果】本願発明の立体写真用レンズ付きフィル
ムユニット若しくは立体写真用カメラにおいて、デート
モジュールを内蔵させたとき、形成される画像の1つの
みにデート文字を写し込めばよいので、文字ズレの問題
もなく常に立体像の中にデート文字を確認でき、複数の
画面枠があってもコストアップが生じることもない。
【0067】また、立体写真用レンズ付きフィルムユニ
ット若しくは立体写真用カメラにおいて、デートモジュ
ールを内蔵していないときは、プリントのとき中央の1
枚のネガにのみ文字を記した透明板を密着させて焼き付
ければ、文字ズレの問題もなく常に立体像の中にデート
文字を確認できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】立体写真用レンズ付きフィルムユニットの外観
図である。
【図2】立体写真用レンズ付きフィルムユニットの構成
を示す展開図である。
【図3】カメラ本体、前カバー等の各機構を背面側より
見た斜視図である。
【図4】立体写真用レンズ付きフィルムユニットに用い
るフィルムの図である。
【図5】立体写真用レンズ付きフィルムユニットにより
撮影されたフィルムの図である。
【図6】撮影駒は3駒であるが、焼き付け時に5駒に細
分割したプリントの図である。
【符号の説明】 F フィルム 12 撮影用レンズ 16 画面枠 31 デート収納部 50 フィルム巻上機構 60 シャッタチャージ機構 70 フィルムカウンタ機構 80 デートモジュール 91 レンチキュラーレンズ 92 プリント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 3/00 575 Z

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2個の撮影レンズをフィルム
    給送方向に連設し、前記撮影レンズよりフィルム上に前
    記撮影レンズの個数に相当する数の画像を同時に形成す
    ることにより、立体写真を観察すべくした立体写真用レ
    ンズ付きフィルムユニットにおいて、1つの前記画像に
    のみ少なくとも日付を写し込むデート機構を備えたこと
    を特徴とする立体写真用レンズ付きフィルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記撮影レンズをフィルム給送方向に3
    個連設し、形成される中央の前記画像にのみ少なくとも
    日付を写し込むデート機構を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の立体写真用レンズ付きフィルムユニッ
    ト。
  3. 【請求項3】 少なくとも2個の撮影レンズをフィルム
    給送方向に連設し、前記撮影レンズよりフィルム上に前
    記撮影レンズの個数に相当する数の画像を同時に形成す
    ることにより、立体写真を観察すべくした立体写真用カ
    メラにおいて、1つの前記画像にのみ少なくとも日付を
    写し込むデート機構を備えたことを特徴とする立体写真
    用カメラ。
  4. 【請求項4】 前記撮影レンズをフィルム給送方向に3
    個連設し、形成される中央の前記画像にのみ少なくとも
    日付を写し込むデート機構を備えたことを特徴とする請
    求項3に記載の立体写真用カメラ。
  5. 【請求項5】 少なくとも2個の撮影レンズをフィルム
    給送方向に連設し、前記撮影レンズよりフィルム上に前
    記撮影レンズの個数に相当する数の画像を同時に形成す
    ることにより、立体写真を観察すべくした立体写真用レ
    ンズ付きフィルムユニット若しくはカメラにより形成さ
    れる1つのネガにのみ、文字を記した透明板を密着させ
    て焼き付けを行うことを特徴とする立体写真用焼き付け
    方法。
  6. 【請求項6】 前記撮影レンズをフィルム給送方向に3
    個連設し、形成される中央の前記ネガにのみ、文字を記
    した透明板を密着させて焼き付けを行うことを特徴とす
    る請求項5に記載の立体写真用焼き付け方法。
JP3014994A 1994-02-28 1994-02-28 立体写真用レンズ付きフィルムユニット及び立体写真用カメラ、並びに立体写真用焼き付け方法 Pending JPH07239498A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0790524A1 (en) * 1996-02-13 1997-08-20 Eastman Kodak Company Multi-lens camera which records status on film
KR100355104B1 (ko) * 2000-08-04 2002-10-11 김주평 잉크 프린터와 레이저 빔을 이용한 영화 자막 형성 방법

Cited By (3)

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