JPH10153834A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JPH10153834A
JPH10153834A JP31384996A JP31384996A JPH10153834A JP H10153834 A JPH10153834 A JP H10153834A JP 31384996 A JP31384996 A JP 31384996A JP 31384996 A JP31384996 A JP 31384996A JP H10153834 A JPH10153834 A JP H10153834A
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unit
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Yoji Katsura
洋史 桂
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影可能枚数の異なる各タイプのレンズ付き
フイルムユニットにおいて、構成部品の共通化率を高め
て、製造コストを低減させ、かつ、レンズ付きフイルム
ユニットのリユース時に、露光ユニットの再使用を容易
にしたレンズ付きフイルムユニットを提供する。 【解決手段】 カウンタ板57の外周には、数歯分の歯
が形成されていない無歯区間90が形成されている。こ
の無歯区間90の長さを変えることにより、レンズ付き
フイルムユニット2の撮影可能枚数の多少にかかわら
ず、カウンタ板57の歯87のピッチを一定にすること
が可能になる。これにより、レンズ付きフイルムユニッ
ト2の撮影可能枚数の異なるタイプの間でも、駆動ギヤ
を共通のものを使用することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットに関し、更に詳しくは、撮影可能枚数を表示
するカウンタ板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡単な露光機構を備えるとともに、予め
未露光の写真フイルムとパトローネとが製造時に装填さ
れ、面倒なフイルム装填と巻戻し操作を不要にしたレン
ズ付きフイルムユニットとして、例えば「写ルンですSu
per 800 」(商品名)等が本出願人より製造、販売され
ている。このようなレンズ付きフイルムユニットは、周
知のように撮影ごとにパトローネのスプールに係合され
た巻上げノブを回転操作して、露光済みの写真フイルム
をパトローネ内に収納する巻上げ操作を行なう。
【0003】一方、新規な写真フイルム及びカートリッ
ジと、これらを利用するカメラや各種処理装置等から構
成される「Advanced Photo System 」が提案,発表され
ている。このAPS対応の写真フイルムは、パーフォレ
ーションの配列フォーマット等が新規なものとなってい
る。この写真フイルムでは、各コマのフイルム給送方向
の先頭側と後部側とに1個ずつ計2個のパーフォレーシ
ョンがそれぞれ形成されており、予め決められた位置に
撮影が行われる。
【0004】更に、上記フイルムカートリッジを装填し
たレンズ付きフイルムユニットも、「写ルンですスーパ
ースリム」(商品名)等が本出願人より製造、販売され
ている。このようなレンズ付きフイルムユニットにおい
ては、隣合うコマ間の後部側と先頭側との近接したパー
フォレーションを利用してスプロケットを回転させ、シ
ャッタチャージやカウンタ板の歩進に利用している。
【0005】このようなレンズ付きフイルムユニットの
内部には、巻上げノブの巻上げ操作に伴って移送される
写真フイルムのパーフォレーションに噛合し、従動して
回転されるスプロケットと、このスプロケットと同軸で
回転されるカム部材と、このカム部材の回転を利用して
シャッタチャージを行うシャッタ駆動レバー及び係止レ
バーや、撮影可能枚数を表示するカウンタ板等が一体化
された露光ユニットが組み込まれている。
【0006】ところで、上述したようなレンズ付きフイ
ルムユニットは、撮影可能枚数が異なる幾つかのタイプ
が用意されており、ユーザーは使用目的に対応して、最
も経済的なレンズ付きフイルムユニットを選択購入でき
る。例えば、「写ルンですスーパースリム」(商品名)
においては、25枚撮りと、40枚撮りの2種類のタイ
プが用意され、ユーザーは適切な撮影枚数のレンズ付き
フイルムユニットを選択できる。
【0007】このような、撮影可能枚数が異なる幾つか
のタイプのレンズ付きフイルムユニットに対応して、撮
影可能枚数を表示するカウンタ板は、従来、各々の撮影
可能枚数に対応したピッチの歯が形成されたものを用い
ていた。このように、各々のタイプのレンズ付きフイル
ムユニットには、互いに歯のピッチが異なるカウンタ板
が用いられ、それに伴い、各々のカウンタ板を駆動する
カム部材も、各々のタイプのカウンタ板の歯のピッチに
適合するものを使用していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように撮影可能枚数が異なるレンズ付きフイルムユニ
ットのタイプの毎に、異なるカウンタ板の歯ピッチに適
合するカム部材を使用したのでは、構成部品の共通化率
が低くなり製造コストが上昇するという問題が発生す
る。また、異なるタイプへの製造ラインの切り換え時
に、使用部品の切り換えも多くなり、生産効率が著しく
低下するという問題も生じる。
【0009】一方、レンズ付きフイルムユニットの露光
ユニットは、回収後に再使用されるが、その際にはカウ
ンタ板をリセットしなくてはならない。しかしながら、
カウンタ板と、シャッタチャージを行う係止レバーと
を、従来のように当接させてしまうと、カム部材を回転
させてカウンタ板を駆動させて、リセットしなければな
らず、作業効率を悪化させるという問題があった。ま
た、カウンタ板を取り外さずに無理にリセット位置まで
回転させると、カウンタ板の外周の歯やカム部材が潰れ
てしまい、再使用できなくなるという問題も生じる。
【0010】本発明は、上述したような課題を解決する
ためになされたものであり、撮影可能枚数の異なる各タ
イプのレンズ付きフイルムユニットにおいて、構成部品
の共通化率を高めて、製造コストを低減させ、かつ、レ
ンズ付きフイルムユニットのリユース時に、露光ユニッ
トの再使用を容易にしたレンズ付きフイルムユニットを
提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載のレンズ付きフイルムユニットにおい
ては、1コマ撮影ごとに行われる写真フイルムの巻上げ
移送に連動して回転するカム部材に噛合する、該カム部
材の回転によって一目盛り分ずつ回転される円板状のカ
ウンタ板の初期歯と、撮影終了後にカム部材に噛合する
最終歯との間に、歯を形成しない無歯区間を設けるとと
もに、最大撮影可能枚数が異なる複数タイプのレンズ付
きフイルムユニットの間で、カウンタ板の外周に設けら
れる歯のピッチを同一にしたカウンタ板を用いたもので
ある。
【0012】また、請求項2記載のレンズ付きフイルム
ユニットにおいては、リサイクル工程において、前記無
歯区間を利用してカウンタ板がカム部材に係合しない状
態で回転させ、前記初期歯をカム部材に噛合させること
により、カウンタ板をリセットするようにしたものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に従って、本
発明を実施したレンズ付きフイルムユニットの一形態に
ついて説明する。図2に示すように、レンズ付きフイル
ムユニット2は、予めフイルムカートリッジが装填され
各種撮影機構が組み込まれたユニット本体3と、このユ
ニット本体3を部分的に覆う外装紙4とから構成されて
いる。
【0014】ユニット本体3の上面にはシャッタボタン
6,カウンタ窓7が、前面にはファインダ8,撮影レン
ズ9,ストロボ充電スイッチ10,ストロボ発光部11
等が設けられている。また、背面側からは1コマの撮影
毎に回動操作される巻上げノブ12が露呈されている。
外装紙4は、裏面に接着剤が塗布されてユニット本体3
の中央部分に巻かれるように貼付され、撮影レンズ9や
ファインダ8,カウンタ窓7等を外部に露呈させる開口
が形成されている。
【0015】図3に示すように、ユニット本体3は、フ
イルムカートリッジ14が装填される本体基部16と、
この本体基部16の前面に組み付けられる露光ユニット
17及びストロボユニット18と、本体基部16の前面
側及び背面側を覆うように組み付けられる前カバー19
及び後カバー20とから構成されており、これらは爪係
合によって組み立てられる。
【0016】フイルムカートリッジ14は、プラスチッ
ク製のカートリッジ本体22と、このカートリッジ本体
22内に収納される写真フイルム23とから構成されて
いる。カートリッジ本体22内には、写真フイルム23
の一端が係止されるスプール25が回転自在に組み込ま
れており、更に特開平6−266053号公報で知られ
るようなフイルム送出し機構が内蔵されている。
【0017】また、写真フイルム23がカートリッジ本
体22内に出入りするフイルム出入り口(図示せず)に
は、外部から回動されることによりフイルム出入り口を
開閉する棒状の遮光蓋26が、従来のテレンプに代わっ
て組み込まれている。
【0018】図4に示すように、このレンズ付きフイル
ムユニット2に内蔵される写真フイルム23はフイルム
自由端部23a,撮影領域23b,フイルム係止部23
cから構成されている。撮影領域23bには、一方の側
縁に沿ってサイズの異なった大小2個のパーフォレーシ
ョン28,29が2種類の間隔で交互に配列されてい
る。
【0019】パーフォレーション28,29は、各コマ
30のフイルム給送方向の先頭側と後部側とを設定する
もので、レンズ付きフイルムユニット2では撮影毎に写
真フイルム23をカートリッジ本体22内に巻き込んで
いくことから、大パーフォレーション28がフイルム給
送方向の先頭側を、小パーフォレーション29が後部側
を示している。各パーフォレーション28,29は、コ
マ30の数に対応する数だけ設けられている。
【0020】フイルム係止部23cは端部がスプール2
5に係止されており、巻上げノブ12の回動操作による
スプール25の回転によって、スプール25に巻き付け
られる。フイルム自由端部23aとフイルム係止部23
cとは撮影に用いられない領域とされており、現像処理
時に使用するための露光禁止領域となっている。そのた
め、フイルム自由端部23aとフイルム係止部23c
は、未露光の状態でカートリッジ本体22内に巻き上げ
られる。
【0021】そして、レンズ付きフイルムユニット2に
内蔵される写真フイルム23は、一般のカメラに使用さ
れる写真フイルムに追加工を施して、レンズ付きフイル
ムユニット用として用いられる。カメラ用の写真フイル
ムとレンズ付きフイルムユニット用の写真フイルム23
との差異は、大パーフォレーション28の大きさと、フ
イルム係止部23cの範囲内に追加された初期チャージ
用の小パーフォレーション31である。カメラ用の写真
フイルムでは全てのパーフォレーションの大きさが同じ
大きさとなっており、フイルム係止部23c内にパーフ
ォレーションは存在しない。フイルム自由端部23aの
パーフォレーション32は、カメラに装填された際に最
初のシャッタチャージを行うためのものである。
【0022】このようなフイルムカートリッジ14の写
真フイルム23の長さは、コマ30の数が、例えば、1
5,25,40個分となるように設定されており、各
々、撮影可能枚数が15枚撮り,25枚撮り,40枚撮
りとなる。
【0023】本体基部16の中央部には、前面側に組み
付けられた露光ユニット17から写真フイルム23まで
の間の撮影光路を遮光する遮光筒34が設けられてい
る。この遮光筒34の背面側には、写真フイルム23へ
の露光範囲を規定するアパーチャーが形成されており、
このアパーチャーに対面するように後カバー20にフイ
ルム支持面20aが形成されている。遮光筒34の前面
側には、撮影レンズ9を透過した被写体光をアパーチャ
ーに導くための開口46が形成されている。また、遮光
筒34の上方には、露光ユニット17に組み込まれたス
プロケットを写真フイルム22に向けて露呈させるため
の開口34aが形成されている。
【0024】遮光筒34を挟む両側には、製造段階でカ
ートリッジ本体22と、写真フイルム23がロール状に
巻かれたフイルムロール35とがそれぞれ収納される、
カートリッジ室36とフイルムロール室37とが一体に
形成されている。
【0025】カートリッジ室36及びフイルムロール室
37は、本体基部16の背面側に後カバー20が組み付
けられ、後カバー20に一体に形成されたカートリッジ
室用の底蓋39と、フイルムロール室用の底蓋40とが
閉じられることにより、適正な遮光能が得られる。な
お、底蓋39,40は、後カバー20に対して屈曲自在
な薄肉部を介して連結されており、底蓋39は使用後の
レンズ付きフイルムユニット2からフイルムカートリッ
ジ14を取り出す際に開放される。
【0026】カートリッジ室36の上部には、巻上げノ
ブ12が回転自在に組み付けられている。この巻上げノ
ブ12は、外周にギヤが形成されており、下面に形成さ
れた駆動軸がカートリッジ本体22のスプール25に係
合される。そして、1コマの撮影ごとに図中反時計方向
に回転操作されることにより、スプール25で写真フイ
ルム22を巻き上げる。また、巻上げノブ12は、カー
トリッジ室36の上面に形成された逆止爪45がギヤに
噛合されることにより、逆方向への回転を阻止されてい
る。
【0027】また、図示しないが、カートリッジ室36
の上面及び側面には、カートリッジ室36からフイルム
カートリッジ14を取り出す際に、底蓋39の開放に連
動して遮光蓋26を閉じる遮光蓋閉鎖機構が組み込まれ
ている。
【0028】ストロボユニット18は、ストロボ回路が
設けられたプリント基板18aと、これに組み付けられ
たストロボ発光部11とからなり、前カバー19に設け
られたストロボ充電スイッチ10の押圧によって、スイ
ッチ接片42がプリント基板18aの接点部分に接触さ
れることによりストロボ充電が行われ、シャッタレリー
ズにシンクロしてストロボ発光が行われる。また、プリ
ント基板18aにはストロボユニット18の電源となる
乾電池37を接続する金属接片も設けられている。
【0029】図5,図6,図7に示すように、露光ユニ
ット17は、プラスチック成形されたベース部48に各
種部品が組み付けられてユニット化され、遮光筒34の
前面に着脱自在に組み付けられる。ベース部48の上面
には、シャッタ機構を構成する複数の部品が組み付けら
れるとともに、ファインダ8を構成するレンズ49が保
持されている。ベース部48の前面には、撮影レンズ9
を保持するレンズカバー50が組み付けられており、こ
のレンズカバー50とベース部48との間に写真フイル
ム23への露光を行う露光開口が形成され、この露光開
口を開閉するシャッタ羽根が揺動自在に組み付けられて
いる。
【0030】ベース部48の上面には、軸52,53,
軸受け部54が形成されている。軸52には、シャッタ
駆動レバー55,第1バネ56,カウンタ板57が順に
挿入される。軸53には、第2バネ58,係止レバー5
9が順に挿入される。軸受け部54には、カム部材60
が挿入される。その他に、スプロケット61と、ベース
部48の上面に組み付けられる付勢バネ62と、天板6
3とが露光ユニット17を構成している。天板63はベ
ース部48の上部に組み付けられ、穴63aで軸52の
上端を支持し、切欠63bでカム部材60の上端を支持
する。また天板63は全体が透明なプラスチックで形成
されており、符号64はカウンタ板57の上面に記され
た目盛りを拡大表示するレンズとなっている。
【0031】上記軸受け部54は下方まで穴が貫通され
ており、挿入されたカム部材60の下端は下方から突出
される。そして、カム部材60の下端にはスプロケット
61が係合され、スプロケット61は遮光筒34の上部
の開口34aから写真フイルム23に向けて露呈され
る。スプロケット61の外周には、隣合うコマ間の後部
側と先頭側との近接した一対の大小パーフォレーション
28,29に順次に噛合する一対の大小の歯66,67
が、180°の回転対称で2対設けられている。そし
て、スプロケット61は、1コマ分の写真フイルム23
がカートリッジ本体22内に巻き上げられる際のフイル
ム移送に従動して、図中反時計方向に半回転される。
【0032】カム部材60は、上方から順に、カウンタ
駆動軸69,巻止めカム70,チャージカム71,付勢
カム72,軸73が一体に形成されている。軸73は、
軸受け部54に挿入され、下端にスプロケット61が係
合される。
【0033】付勢カム72は、180°の回転対称で形
成された一対の突起からなる。写真フイルム23にはパ
ーフォレーションが連続的に設けられていないことか
ら、スプロケット61の歯66,67がパーフォレーシ
ョン28,29の何れとも噛合されない状態が発生して
しまう。この状態のときに、ベース板48に組み付けら
れた付勢バネ62が付勢カム72を押圧し、カム部材6
0を従動方向に回動させるようになっている。これによ
り、スプロケット61の小歯67は、次のパーフォレー
ション29に噛合可能な位置まで移動される。付勢バネ
62は、金属薄板を屈曲させた板バネとなっている。
【0034】シャッタ駆動レバー55は、第1バネ56
によって反時計方向(レリーズ位置)に向けて付勢され
ている。第1バネ56は、一端56aがベース部48上
のピン48aに掛けられ、他端56bがシャッタ駆動レ
バー55のバネ掛け部55aに掛けられている。シャッ
タチャージカム71は、180°の回転対称で形成され
た羽根形状の突起からなり、シャッタ駆動レバー55の
突部55bを押圧し、図5に示すように、時計方向(チ
ャージ位置)に向けて回動させる。
【0035】係止レバー59は、一端58aがベース部
48上のピン48bに掛けられ、他端58bがバネ掛け
部59aに掛けられた第2バネ58によって、時計方向
(巻止め位置)に向けて付勢されている。カム部材60
が半回転して、巻止めカム70の溝70aが係止レバー
59の爪部59bに合致する位置に到達すると、図5に
示すように、係止レバー59は第2バネ58の付勢によ
って時計方向に回動され、爪部59bを溝70aに挿入
する。これによりカム部材60の回転が阻止され、フイ
ルム巻止め状態となる。
【0036】係止レバー59が爪部59bを巻止めカム
70に係合するために時計方向に回動されると、係止レ
バー59から下方に向けて突出された係合部74が、シ
ャッタ駆動レバー55から上方に向けて突出された被係
合部75の回動軌跡内に入り込んで係合し、シャッタ駆
動レバー55をチャージ位置で保持する。
【0037】また、係止レバー59が巻止めカム70と
シャッタ駆動レバー55とに係合する際には、巻止め爪
59cが巻上げノブ12の外周の歯に噛合させる。これ
により、カム部材60によるフイルム巻止めとともに、
巻上げノブ12の回転禁止によるフイルム巻止めが行わ
れる。なお、スプロケット61は、シャッタチャージが
行われている際には大歯66が写真フイルム23の大パ
ーフォレーション28に噛合している状態で停止され
る。
【0038】上記係合部74と被係合部75とが係合さ
れた後にシャッタボタン6が押下されると、シャッタボ
タン6の下面に形成された押圧ロッド77(図3参照)
が係止レバー59のバネ掛け部片59aを押圧し、係止
レバー59は第2バネ58の付勢に抗して反時計方向に
回動される。係止レバー59が反時計方向に回動される
と、係合部74と被係合部75との係合が解除され、第
1バネ56の付勢によってシャッタ駆動レバー55は、
図5に示す位置から図6に示す位置まで反時計方向に回
動される。
【0039】シャッタ駆動レバー55が反時計方向に回
動されると、被係合部75の下方に形成された蹴飛ばし
アーム55bがシャッタ羽根の一端を蹴飛ばす。これに
より、シャッタ羽根は軸着部を中心にして揺動して露光
開口を開放し、写真フイルム23への露光が行われる。
シャッタ羽根はバネによって露光開口を塞ぐ位置に向け
て付勢されているので、露光開口はすぐに閉じられる。
【0040】係止レバー59は、係合部74が被係合部
75の側面に当接することにより、シャッタボタン6の
押圧ロッド77によって回動された状態で保持される。
しかしながら、爪部材59cと巻止めカム70との係合
の解除は、シャッタボタン6の押圧による回転だけでは
行われない。これは、シャッタボタンを僅かに押圧して
巻上げノブを回転することにより発生する、未露光写真
フイルムの巻き上げを防止するためである。
【0041】係止レバー59の係合部74の近傍には、
凸部79が一体に形成されている。この凸部79には、
シャッタレリーズ時にシャッタ駆動レバー55が反時計
方向に回動する際に、被係合部75の近傍で上方に向か
って突設された蹴飛ばし突起80が突き当てられる。第
1バネ56と第2バネ58とでは、第2バネ58の方が
付勢力が弱いので、凸部79に蹴飛ばし突起80が突き
当たると、係止レバー59は第2バネ58の付勢に抗し
て反時計方向に回動される。
【0042】これにより、爪部59cが巻止めカム70
の溝70aから抜け出し、巻止め爪59cが巻上げノブ
12の歯から離れてフイルム巻止めが解除され、続く写
真フイルム22の巻き上げが可能となる。
【0043】また、第2バネ58の一端58aは延長さ
れて更に湾曲されることにより、付勢カム72に当接
し、カム部材60が従動方向に回転するのを阻止してい
る。巻上げノブ12のフイルム巻き上げにより、写真フ
イルム23にはカートリッジ本体22側に向かって引っ
張られるようなテンションが発生する。このテンション
は、シャッタレリーズによって巻上げノブ12の係止が
解除されると瞬時に開放されるが、その際に露光中の写
真フイルム23に微小な振動が発生してしまうことがあ
った。
【0044】第2バネ58の一端58aは、付勢カム7
2の従動方向への回転を阻止することにより、写真フイ
ルム23のテンション開放時の振動をカム部材60とス
プロケット61とを介して抑える。なお、第2バネ58
は付勢力が弱く、一端58aは緩やかに湾曲されている
ので、写真フイルム23の移送によりスプロケット61
が回転される際には、一端58aは付勢カム72に押圧
されて容易に変位し、付勢カム72の回転を許容する。
【0045】図1,及び図8に示すように、例えば40
枚撮り用のカウンタ板57の外周には複数の歯82が連
なって形成されている。これらの歯82は、カム部材6
0の上部に形成された断面がひょうたん形の係止カム8
3に噛合し、後述する駆動ギヤと歩進ギヤとが噛合して
いないときに、レンズ付きフイルムユニット2に加えら
れる振動や衝撃によって、カウンタ板57が不用意に回
転するの防止するための係止ギヤとなっている。なお、
図8,9,10は、図面の簡略化して見易くするために
シャッタ駆動レバー55の図示を省略している。
【0046】カウンタ板57の上面には、歯82に対応
して点や数字からなる目盛り84が回転方向に沿って0
〜40(40枚撮りの場合)まで記されており、上方に
配置される天板63のレンズ64を介してユニット本体
3のカウンタ窓7から外部表示される。なお、このカウ
ンタ板57は、残り撮影可能枚数(あと何枚撮影が可能
か)を表示するように目盛り84が記されている。
【0047】また、カウンタ板57の下面には、カウン
タ板57を一目盛りずつ歩進する小径の歩進ギヤ86が
一体に形成されている。この歩進ギヤ86の外周には、
複数の歯87が形成されており、この歯87はカウンタ
駆動軸69の係止カム83の下部に形成された一対の突
起からなる駆動ギヤ88に噛合され、カム部材60の半
回転によって図中時計方向に一歯分回転される。
【0048】歩進ギヤ86の歯87は、カウンタ板57
の歯82に対して回転方向で僅かに位相がずれて形成さ
れている。これはカム部材60の回転中に、係止カム8
3とカウンタ板57、あるいは駆動ギヤ88と歩進ギヤ
86とのいずれか一方がたえず噛合している状態にする
ためであり、カウンタ板57の回転位置がどの状態にあ
っても振動や衝撃によるカウンタ板57の誤表示を防止
できる。
【0049】カウンタ板57の外周には、数歯分の歯が
形成されていない無歯区間90が形成されている。無歯
区間90は、写真フイルム23の規定枚数の撮影を終了
し、全ての写真フイルム23をカートリッジ本体22に
巻き込んだ際に係止カム83に噛合される最終歯82a
と、露光ユニット17を本体基部16に組み付ける際に
係止カム83に噛合される初期歯82bとの間に形成さ
れている。なお、歩進ギヤ86にもカウンタ板57の最
終歯82aと初期歯82bとに対応する歯87の間に無
歯区間91が設けられている。
【0050】この無歯区間90の長さを変えることによ
り、レンズ付きフイルムユニット2の撮影可能枚数の多
少にかかわらず、カウンタ板57の歯87のピッチを一
定にすることが可能になる。これにより、レンズ付きフ
イルムユニット2の撮影可能枚数の異なるタイプの間で
も、カウンタ駆動軸69の係止カム83、及びその下部
に形成された一対の突起からなる駆動ギヤ88を、共通
のものを使用することが可能になる。
【0051】例えば、図1のように、40枚撮りのカウ
ンタ板57は、ほぼ全周に渡って目盛り84が記されて
おり、無歯区間90も短い範囲であり、歯87のピッチ
は、「L」となっている。一方、図11(A)に示すよ
うに、25枚撮りのカウンタ板101は、目盛り102
が全周の内のほぼ半分程度であり、無歯区間103を半
周弱に設定することにより、歯87のピッチは、40枚
撮りのカウンタ板57と同じ「L」となる。従って、こ
のカウンタ板101を駆動するための駆動ギヤも、40
枚撮りのレンズ付きフイルムユニット2と全く同じもの
を用いることができる。
【0052】また、図11(B)に示すように、15枚
撮りのカウンタ板105は、目盛り106が全周の内の
ほぼ3分の1程度であり、無歯区間107を3分の2程
度に設定することにより、歯87のピッチは、40枚撮
りのカウンタ板57、及び25枚撮りのカウンタ板10
1と同じ「L」にすることができる。従って、このカウ
ンタ板105を駆動するための駆動ギヤも、40枚撮
り,及び25枚撮りのレンズ付きフイルムユニット2と
全く同じものを共通に用いることが可能になる。
【0053】さらに、この無歯区間90は、撮影終了後
に回収したレンズ付きフイルムユニット2から露光ユニ
ット17を取り外して再使用する際に、カウンタ板57
をリセットする際に用いられる。
【0054】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。図2に示すような、例えば40枚撮りのレンズ付き
フイルムユニット2を購入したユーザーは、始めに巻上
げノブ12を回転操作して撮影準備を行う。巻上げノブ
12が回転操作されると、図3に示すカートリッジ本体
22のスプール25が巻上げ方向に回転され、図4に示
すフイルム係止部23cがカートリッジ本体22内に巻
き上げられる。
【0055】このフイルム巻上げの際の写真フイルム2
3の移動と付勢バネ62の付勢とにより、スプロケット
61とカム部材60とは第2バネ58の一端58aの付
勢に抗して従動方向に回転され、小歯67が初期チャー
ジ用のパーフォレーション31に噛合可能な位置まで移
動される。さらに写真フイルム23が移送されると、図
5に示すように、スプロケット61の小歯67がパーフ
ォレーション31に噛合し、大歯66が最初のコマ30
bの大パーフォレーション28に順次噛合する。巻上げ
ノブ12の回転操作が開始されてから大歯66が大パー
フォレーション28に噛合するまでの間に、カム部材6
0は反時計方向に半回転される。
【0056】カム部材60が半回転する間にチャージカ
ム71がシャッタ駆動レバー55の突部55bを押圧し
て、シャッタ駆動レバー55を第1バネ56の付勢に抗
して時計方向に回動させる。シャッタ駆動レバー55が
チャージ位置に向けて回動されると、シャッタ駆動レバ
ー55の蹴飛ばし突起80による押圧が解除されるの
で、係止レバー59は、第2バネ58の付勢によって時
計方向に回動する。
【0057】時計方向に回動した係止レバー59は、爪
部59bを巻止めカム70の溝70aに係合させてカム
部材60の回転をロックするとともに、係合部74をシ
ャッタ駆動レバー55の被係合部75の移動軌跡内入り
込ませる。これにより、チャージカム71による押圧が
解除されたシャッタ駆動レバー55は、第1バネ56の
付勢によって反時計方向に回動し、被係合部75と係合
部74とが係合する。
【0058】更に、係止レバー59は巻止め爪59cを
巻上げノブ12の外周のギヤに噛合させ、回転操作を阻
止する。また、カウンタ板57は係止カム83と、歩進
ギヤ86及び駆動ギヤ88によって時計方向に回転さ
れ、カウンタ窓7からは40枚の残り撮影枚数を示す目
盛り84が表示される。これにより、レンズ付きフイル
ムユニット2の撮影準備が完了する。
【0059】その後、ファインダ8で撮影範囲を確認
し、シャッタボタン6を押下すると、押圧ロッド77が
係止レバー59のバネ掛け部59aを押圧して反時計方
向(巻き止め解除位置)に向けて回動させる。これによ
り、係止レバー59の係合部74とシャッタ駆動レバー
55の被係合部75との係合が解除され、図6に示すよ
うに、シャッタ駆動レバー55は第1バネ56の付勢に
よって反時計方向に回動する。
【0060】シャッタ駆動レバー55は、ベース部48
とレンズカバー50との間に揺動自在に組み付けられた
シャッタ羽根の一端を、蹴飛ばしアーム55bで蹴飛ば
して揺動させる。これにより、露光開口が開放されて写
真フイルム23への露光が行われる。また、シャッタ羽
根はバネの付勢によって、すぐに露光開口を閉じる。
【0061】シャッタ羽根を蹴飛ばしたシャッタ駆動レ
バー55は、被係合部75の近傍の蹴飛ばし突起80に
よって係止レバー59の凸部79を蹴飛ばす。これによ
り係止レバー59は、第2バネ58の付勢力が第1バネ
56の付勢力よりも弱いので反時計方向に回動され、爪
部59bが巻止めカム70の溝70aから抜け出し、フ
イルム巻止めが解除される。その後、巻上げノブ12を
フイルム巻上げ方向(反時計方向)に回転操作すると、
前述のようにカム部材60が半回転され、シャッタチャ
ージとカウンタ板57の一目盛り分の回動とフイルム巻
止めとが行われる。
【0062】以上のように撮影とフイルム巻上げとを繰
り返して最後のコマ30aへの撮影が終了した後に、コ
マ30aとフイルム自由端部23aとを含む、残り全て
の写真フイルム23のカートリッジ本体22内への巻上
げを行う。巻上げノブ12が回転操作されると、写真フ
イルム23がカートリッジ本体22内に向けて移送さ
れ、スプロケット61は大歯66がコマ30aの大パー
フォレーション28に押圧されて回転する。
【0063】スプロケット61が回転されると、図8に
示すように、スプロケット61の大歯66がフイルムレ
ール面97内に引っ込み、この際のカム部材60の回転
によってカウンタ板57が僅かに時計方向に回転され、
係止突起69が非チャージ状態の係止レバー59の突出
片94に当接する。
【0064】これにより、カウンタ板57は回転がロッ
クされ、付勢バネ62により従動方向に付勢されている
カム部材60の回転もロックされる。そして、スプロケ
ット61はフイルムレール面97から歯を突出させない
状態で停止されるので、何ら支障なく写真フイルム23
をカートリッジ本体22内に巻き上げることができる。
また、スプロケット61がコマ30aの小パーフォレー
ション29や初期チャージ用のパーフォレーション32
によって回転されないので、フイルム自由端部23aの
巻上げ中にはシャッタチャージが行われず、確実にフイ
ルム自由端部23aを未露光の状態で巻き上げることが
できる。
【0065】全ての撮影が終了したレンズ付きフイルム
ユニット2は、ユーザーによって現像取扱店等に同時プ
リントの依頼の際に渡される。現像取扱店では、レンズ
付きフイルムユニット2からフイルムカートリッジ14
を取り出して、現像処理とプリント処理とを行い、プリ
ント写真とカートリッジ本体22内に収められたネガフ
イルムとをユーザーに返却する。
【0066】フイルムカートリッジ14が取り出された
レンズ付きフイルムユニット2は、メーカーによって回
収され、分解後に検査等を経て再使用する部品と、原材
料として再利用する部品とに分別される。再使用部品で
ある露光ユニット17は、ユニット本体3から取り外さ
れて、検査工程に送られる。
【0067】露光ユニット17の検査工程では、撮影レ
ンズ9とファインダ用レンズ49との汚れや傷の有無が
調べられるとともに、シャッタ機構の動作検査が行われ
る。このシャッタ機構の動作検査に先立って、カウンタ
板57のリセットが行われる。
【0068】カウンタ板57のリセットは、最初に外部
から治具等によってシャッタ駆動レバー55をチャージ
位置に向けて回動する。すると、図5及び図9に示すよ
うに、係止レバー59はシャッタ駆動レバー55をチャ
ージ位置で保持するために回動する。これにより、カウ
ンタ板57の係止突起96と係止レバー59の突出片9
4との当接が解除される。なお、この状態では、係止レ
バー59を回動させても突出片94が係止突起96の先
端に当接し、それ以上の回動が阻止されるので、係止レ
バー59とシャッタ駆動レバー55との係合は解除され
ずシャッタレリーズは行われない。
【0069】上述のように強制的にシャッタチャージが
行われると、係止カム83と駆動ギヤ88とには、カウ
ンタ板57と歩進ギヤ86との無歯区間90,91が対
面する。その後、図10に示すように、カウンタ板57
を無歯区間90,91を利用して時計方向に回転させる
と、初期歯82bが係止カム83に係合され、カウンタ
板57のリセットが実施される。その後、係止レバー5
9の回動によりシャッタレリーズが可能となるので、レ
リーズ検査に合格した露光ユニット17は新たなレンズ
付きフイルムユニット2に組み付けられる。
【0070】一方、15,25,40の各枚数撮りのレ
ンズ付きフイルムユニットを製造する際に、各々のカウ
ンタ板57,101,105は、無歯区間の長さを変え
ることにより、歯87のピッチ「L」が一定になってい
るので、レンズ付きフイルムユニット2の撮影可能枚数
の異なるタイプの間でも、カウンタ駆動軸69の係止カ
ム83の下部に形成された一対の突起からなる駆動ギヤ
88を、共通のものを使用することが可能になる。従っ
て、構成部品の共通化か進み、レンズ付きフイルムユニ
ットのローコスト化に大きく寄与する。
【0071】また、レンズ付きフイルムユニットの製造
時に撮影可能枚数の異なる品種に切り換える際にも、駆
動ギヤ88を別なピッチに対応したタイプのものに取り
替える必要がなくなり、生産効率の向上に寄与する。
【0072】例えば、図1のように、40枚撮りのカウ
ンタ板57は、ほぼ全周に渡って目盛り84が記されて
おり、無歯区間90も短い範囲であり、歯87のピッチ
は、「L」となっている。一方、図11(A)に示すよ
うに、25枚撮りのカウンタ板101は、目盛り102
が全周の内のほぼ半分程度であり、無歯区間103を半
周弱に設定することにより、歯87のピッチは、40枚
撮りのカウンタ板57と同じ「L」となる。従って、こ
のカウンタ板101を駆動するための駆動ギヤも、40
枚撮りのレンズ付きフイルムユニット2と全く同じもの
を用いることができる。
【0073】また、図11(B)に示すように、15枚
撮りのカウンタ板105は、目盛り106が全周の内の
ほぼ3分の1程度であり、無歯区間107を3分の2程
度に設定することにより、歯87のピッチは、40枚撮
りのカウンタ板57、及び25枚撮りのカウンタ板10
1と同じ「L」にすることができる。従って、このカウ
ンタ板105を駆動するための駆動ギヤも、40枚撮
り,及び25枚撮りのレンズ付きフイルムユニット2と
全く同じものを共通に用いることが可能になる。
【0074】なお、上記実施形態ではレンズ付きフイル
ムユニットのカウンタ板の例として、40枚撮り,及び
25,15枚撮りのタイプの例を示したが、勿論、これ
に限定されるものではなく、任意の撮影可能枚数のカウ
ンタ板の歯ピッチを同じにし、撮影可能枚数の大小に係
わらず、駆動ギアを共通化する事ができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズ付
きフイルムユニットは、1コマ撮影ごとに行われる写真
フイルムの巻上げ移送に連動して回転するカム部材に噛
合する、該カム部材の回転によって一目盛り分ずつ回転
される円板状のカウンタ板の初期歯と、撮影終了後にカ
ム部材に噛合する最終歯との間に、歯を形成しない無歯
区間を設けるとともに、最大撮影可能枚数が異なる複数
タイプのレンズ付きフイルムユニットの間で、カウンタ
板の外周に設けられる歯のピッチを同一にしたカウンタ
板を用いたので、撮影可能枚数の異なる各タイプのレン
ズ付きフイルムユニットにおいて、構成部品の共通化率
を高めて、製造コストを低減させ、かつ、レンズ付きフ
イルムユニットのリユース時に、露光ユニットの再使用
を容易にしたレンズ付きフイルムユニットを提供するこ
とが可能になる。
【0076】また、カウンタ板の外周の無歯区間によ
り、カウンタ板やカム部材の歯をいためずにカウンタの
リセットが可能となる。また、このための部品点数の増
加はなく、リセットのための作業も簡単なのでローコス
トに実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付きフイルムユニットのカウン
タ板を示す説明図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図3】ユニット本体の構成を示す分解斜視図である。
【図4】写真フイルムを引き出した状態のフイルムカー
トリッジの正面図である。
【図5】シャッタチャージ状態の露光ユニットの状態を
示す平面図である。
【図6】シャッタレリーズ直後の露光ユニットの状態を
示す平面図である。
【図7】本発明のレンズ付きフイルムユニットの露光ユ
ニットの構成を示す分解斜視図である。
【図8】使用終了時の露光ユニットの状態を示す平面図
である。
【図9】使用終了後にシャッタチャージを行った際の露
光ユニットの状態を示す平面図である。
【図10】カウンタ板リセット時の露光ユニットの状態
を示す平面図である。
【図11】撮影可能枚数の異なるレンズ付きフイルムユ
ニットに用いられるカウンタ板を示す説明図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 14 フイルムカートリッジ 17 露光ユニット 22 カートリッジ本体 23 写真フイルム 55 シャッタ駆動レバー 56 第1バネ 57,101,105 カウンタ板 58 第2バネ 59 係止レバー 60 カム部材 61 スプロケット 90,91 無歯区間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1コマ撮影ごとに行われる写真フイルム
    の巻上げ移送に連動して回転するカム部材と、一方の面
    に最大撮影可能枚数に応じた目盛りが記され、外周にカ
    ム部材が噛合される歯が形成され、該カム部材の回転に
    よって一目盛り分ずつ回転される円板状のカウンタ板と
    を備えたレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記カム部材に噛合する前記カウンタ板の初期歯と、撮
    影終了後にカム部材に噛合する最終歯との間に、歯を形
    成しない無歯区間を設けるとともに、最大撮影可能枚数
    が異なる複数タイプの前記レンズ付きフイルムユニット
    の間で前記カウンタ板の外周に設けられる歯のピッチを
    同一にしたカウンタ板を用いたことを特徴とするレンズ
    付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記レンズ付きフイルムユニットは、そ
    のリサイクル工程において、前記無歯区間を利用して前
    記カウンタ板が前記カム部材に係合しない状態で回転さ
    せ、前記初期歯をカム部材に噛合させることにより、前
    記カウンタ板をリセットすることを特徴とする請求項1
    記載のレンズ付きフイルムユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001309230A (ja) * 2000-04-25 2001-11-02 Sony Corp 携帯用ビデオカメラ、情報処理装置および方法、情報処理システム、並びに記録媒体
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