JP2000192003A - たばこチップ用接着剤およびその製造方法 - Google Patents

たばこチップ用接着剤およびその製造方法

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JP2000192003A
JP2000192003A JP10368857A JP36885798A JP2000192003A JP 2000192003 A JP2000192003 A JP 2000192003A JP 10368857 A JP10368857 A JP 10368857A JP 36885798 A JP36885798 A JP 36885798A JP 2000192003 A JP2000192003 A JP 2000192003A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 短時間内に接着力が発現する初期接着性に優
れたたばこチップ用接着剤を得る。 【解決手段】 カルボキシル基及びC5-15アルキル基を
含有するポリビニルアルコール変成体を乳化剤とし、酢
酸ビニル系重合体を重合体粒子として含む水性高分子エ
マルジョンと、可塑剤とを組み合わせることにより、水
性接着剤を得る。さらに水溶性高分子を含んでいてもよ
い。酢酸ビニル系重合体のガラス転移温度(Tg)は、
−30℃〜70℃程度であり、平均粒子径は0.01〜
5μm程度である。ポリビニルアルコール変性体の含有
量は、水性高分子エマルジョンの重合体粒子(又は単量
体の総量)100重量部に対して、1〜20重量部程度
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短時間内に高い接
着力を発現しうる初期接着性に優れ、塗工時に転写ロー
ルからの飛び散りがなく、高速でたばこを巻き上げるこ
とができるたばこチップ用接着剤およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】たばこは、たばこの葉をライスペーパー
で巻いたたばこの葉の部分と、フィルターをプラグペー
パーで巻いたフィルター部分とをチップペーパーで巻き
つないでできている。この際にチップペーパーに塗工し
て使用される接着剤(以下、たばこチップ用接着剤と称
する場合がある)としては、従来からポリビニルアルコ
ール重合体を乳化剤とし、酢酸ビニル系重合体を重合体
粒子として含む水性エマルジョンが主として用いられて
きた。最近、生産性向上のため、巻き上げ速度を従来よ
り2〜3倍速くする検討の中で、以下の問題点が明らか
になってきた。すなわち、接着剤タンクから転写ロー
ルを通してチップペーパーに接着剤を塗工してから、巻
き上げられるまでの時間が短くなったため、初期接着力
が十分に発現せずに剥離してしまう。転写ロールのス
ピードが速くなったため、接着剤が飛び散り、回りを汚
してしまう。
【0003】一方、水性エマルジョンからなる接着剤の
初期接着力を向上させるため、例えば、水性エマルジ
ョンの固形分濃度を上げる方法、ポリビニルアルコー
ルのゲル化剤(例えばホウ酸等)を添加する方法が検討
されている。例えば、特公昭56−9953号公報に
は、ゴムラテックスを主成分とする水性接着剤と造膜助
剤とを組み合わせた接着剤組成物が開示され、特開昭5
6−59874号公報には、エマルジョン型水性接着剤
と接着促進剤とを組み合わせて二液型接着剤を構成し、
初期接着性を発現する接着剤組成物が開示されている。
さらに、特開昭59−33372号公報には、不飽和カ
ルボン酸を含む水性高分子エマルジョンと多価金属塩と
の組合わせにより二液型接着剤を構成し、初期接着性を
発現する方法が提案されている。
【0004】これらの方法は、エマルジョンの凝集特
性、例えば、金属塩の水溶液などの添加により塩析が生
じたり、有機溶剤や反対荷電のイオンの添加によりエマ
ルジョンが凝集することに着目している。しかし実際に
はエマルジョンの種類等によって状況は著しく異なる。
例えば、前記方法に使用されるエマルジョンによって
は、全く塩析や凝集が生じない場合があるとともに、塩
析や凝集が生じたとしても、被着体に対する接着性が極
度に低下し、接着機能を果たせない場合がある。また、
乾燥性が低下し、却って初期接着性が大幅に低下する場
合もある。さらに、接着促進剤や多価金属塩を用いる方
法では、エマルジョンと、接着促進剤や多価金属塩とを
それぞれ別に被着体に塗工する必要があるため、作業性
を低下させる。そのため、接着作業効率が低下し、高速
接着できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、初期接着性に優れ、ロールからの飛び散りがなく、
高速でたばこを巻き上げることのできるたばこチップ用
接着剤およびその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記目的
を達成するため鋭意検討の結果、特定の水溶性重合体を
乳化剤とし、酢酸ビニル系重合体を重合体粒子として含
む水性高分子エマルジョンと可塑剤とを組み合わせるこ
とにより、極めて短時間内に驚くほど大きな初期接着力
が発現するとともに、高速で転写ロールで塗工しても飛
び散りが少ない接着剤が得られることを見いだし、本発
明を完成するに至った。
【0007】すなわち、本発明のたばこチップ用接着剤
は、カルボキシル基及びC5-15アルキル基を含有するポ
リビニルアルコール変成体(以下、「変性ポリビニルア
ルコール」と称する場合がある)を乳化剤とし、酢酸ビ
ニル系重合体を重合体粒子として含む水性高分子エマル
ジョン(以下、水性エマルジョンやエマルジョンと称す
る場合がある)と、可塑剤とで構成されている。
【0008】上記のたばこチップ用接着剤は、さらに水
溶性高分子を含んでいてもよい。酢酸ビニル系重合体の
ガラス転移温度(Tg)は、−30℃〜70℃程度であ
り、平均粒子径は0.01〜5μm程度である。変性ポ
リビニルアルコールの含有量は、水性高分子エマルジョ
ンの重合体粒子(又は該重合体の単量体総量)100重
量部に対して、1〜20重量部程度である。このような
水性接着剤は、接着力測定機(日本たばこ産業(株)
製、ASM−1)により、クラフト紙を基材として、オ
ープンタイム0.1秒、圧締時間0.1秒の後、剪断速
度300mm/分で測定したとき、少なくとも0.04
kgの最大接着力を示す。
【0009】本発明の方法では、カルボキシル基及びC
5-15アルキル基を含有するポリビニルアルコール変成体
を乳化剤とし、酢酸ビニル系重合体を重合体粒子として
含む水性高分子エマルジョンと、可塑剤とを混合するこ
とによりたばこチップ用接着剤を製造する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の水性接着剤は、カルボキ
シル基及びC5-15アルキル基を含有する変性ポリビニル
アルコールを乳化剤とし、酢酸ビニル系重合体を重合体
粒子として含む水性高分子エマルジョンと、可塑剤とで
構成されている。変性ポリビニルアルコールは、水性高
分子エマルジョンの高分子乳化剤又は保護コロイドとし
て使用される。このような構成の水性接着剤は、分散安
定性を損なうことなく、水性高分子エマルジョン単独に
比べて初期接着力を大きく改善できる。
【0011】[水性高分子エマルジョン]たばこチップ
用接着剤は水性高分子エマルジョンを含むエマルジョン
型接着剤を構成しており、前記高分子エマルジョンの樹
脂としては、酢酸ビニル系重合体が用いられる。より詳
細には、酢酸ビニル系重合体には、酢酸ビニル単独重合
体、及び酢酸ビニルと共重合性ビニル単量体との共重合
物が含まれる。共重合性ビニル単量体には、例えば、オ
レフィン(例えばエチレン、プロピレン、1−ブテンな
どのC2-12アルケンなど)、(メタ)アクリル酸エステ
ル(例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸イソブチル、アクリル酸t−ブチル、アクリル
酸2−エチルへキシルなどのアクリル酸C1-10アルキル
エステル、これらに対応するメタクリル酸エステルな
ど)、酢酸ビニル以外のビニルエステル(例えば、プロ
ピオン酸ビニル、カプリル酸ビニル、カプロン酸ビニ
ル、バーサチック酸ビニル(VeoVa)などのC3-16脂肪
酸ビニルエステルなど)、マレイン酸エステル又はフマ
ル酸エステル(例えば、マレイン酸ジエチル、マレイン
酸ジブチル、マレイン酸ジオクチル、マレイン酸2−エ
チルへキシルなどのマレイン酸ジC1-10アルキルエステ
ル、およびこれらに対応するフマル酸エステルなど)、
カルボキシル基含有単量体(例えば、(メタ)アクリル
酸、イタコン酸などのモノカルボン酸、無水マレイン
酸、マレイン酸、フマル酸などの多価カルボン酸又はそ
の酸無水物、前記多価カルボン酸のモノアルキルエステ
ル(例えば、メチルエステル、エチルエステル、プロピ
ルエステル、ブチルエステル、ヘキシルエステル、オク
チルエステル、ラウリルエステルなどのC1-16アルキル
エステル)などが例示できる。これらの共重合性ビニル
単量体は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0012】酢酸ビニル系重合体の具体例としては、酢
酸ビニル単独重合体、酢酸ビニルと前記共重合性ビニル
単量体から選択された少なくとも一種の単量体との共重
合体[例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビ
ニル−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニ
ル−ビニルエステル共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸
エステル(又はフマル酸エステル)共重合体など]など
が挙げられる。
【0013】トボルスキ(Tobolsky)の計算式に従って
算出される酢酸ビニル系重合体粒子のガラス転移温度
は、例えば、−30℃〜70℃、好ましくは−20℃〜
60℃、特に好ましくは−10℃〜50℃程度である場
合が多い。また、重合体粒子の平均粒径は、例えば、
0.01〜5μm、好ましくは0.05〜4μm(例え
ば、0.1〜3μm程度)程度である。高分子エマルジ
ョンにおいて、重合体粒子の粒径範囲は、0.01〜1
0μm(好ましくは0.05〜5μm、さらに好ましく
は0.1〜4μm、特に0.5〜3μm)程度、平均粒
径0.01〜3μm(好ましくは0.05〜3μm、さ
らに好ましくは0.1〜3μm、特に1〜3μm程度)
であり、粒径0.5〜3μmの重合体粒子が全体の50
〜95体積%(好ましくは60〜90体積%)を占める
場合には、高い初期接着性を発現できる。
【0014】水性高分子エマルジョンの固形分濃度は通
常30〜60重量%程度である。なお、水性高分子エマ
ルジョンは、慣用の方法、例えば、水系での重合性単量
体の乳化重合により調製してもよく重合体の乳化分散に
より調製してもよい。
【0015】カルボキシル基及びC5-15アルキル基を含
有するポリビニルアルコール変成体は、酢酸ビニルと、
カルボキシル基を有する共重合性ビニル単量体と、C
5-15アルキル基を有する共重合性ビニル単量体との共重
合物をケン化することにより得られる。
【0016】カルボキシル基を有する共重合性ビニル単
量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸、イタコン
酸などのモノカルボン酸、無水マレイン酸、マレイン
酸、フマル酸などの多価カルボン酸又はその酸無水物、
前記多価カルボン酸のモノアルキルエステル(例えば、
メチルエステル、エチルエステル、プロピルエステル、
ブチルエステル、ヘキシルエステル、オクチルエステ
ル、ラウリルエステルなどのC1-16アルキルエステル)
などが例示できる。これらのカルボキシル基を有する共
重合性ビニル単量体は単独で又は二種以上組み合わせて
使用できる。
【0017】C5-15アルキル基を有する共重合性ビニル
単量体としては、例えば、オレフィン(例えば、1−ヘ
プテン、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセンなど
のC 7-17アルケンなど)、(メタ)アクリル酸エステル
(例えば、アクリル酸ペンチル、アクリル酸ヘキシル、
アクリル酸2−エチルへキシル、アクリル酸デシルなど
のアクリル酸C5-15アルキルエステル、これらに対応す
るメタクリル酸エステルなど)、酢酸ビニル以外のビニ
ルエステル(例えば、ヘキサン酸ビニル、オクタン酸ビ
ニル、デカン酸ビニル、バーサチック酸ビニル(VeoV
a)などのC6-16脂肪酸ビニルエステルなど)、マレイ
ン酸エステル又はフマル酸エステル(例えば、マレイン
酸ジヘキシル、マレイン酸ジオクチル、マレイン酸2−
エチルへキシルなどのマレイン酸ジC5-15アルキルエス
テル、およびこれらに対応するフマル酸エステルなど)
などが例示できる。これらの共重合性ビニル単量体は単
独で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0018】カルボキシル基を有する共重合性ビニル単
量体の酢酸ビニルに対する割合は、例えば0.1〜30
モル%、好ましくは0.3〜25モル%、さらに好まし
くは0.5〜20モル%程度である。C5-15アルキル基
を有する共重合性ビニル単量体の酢酸ビニルに対する割
合は、例えば0.05〜20モル%、好ましくは0.1
〜15モル%、さらに好ましくは0.3〜10モル%程
度である。
【0019】変性ポリビニルアルコールのケン化度は、
50〜100モル%(好ましくは60〜99モル%、さ
らに好ましくは70〜98モル%程度)、重合度は、5
0〜6000(好ましくは100〜5000、さらに好
ましくは200〜4000、特に300〜3000)程
度である。変性ポリビニルアルコールは、乳化重合や乳
化の際に乳化剤または保護コロイドとして用いてもよ
く、エマルジョンを調製した後で添加してもよい。
【0020】変性ポリビニルアルコールの使用量は、例
えば、水性高分子エマルジョンの重合体粒子(または単
量体の総量)100重量部に対して1〜30重量部(例
えば、3〜27重量部)、好ましくは5〜20重量部、
さらに好ましくは7〜15重量部程度である。
【0021】なお、変性ポリビニルアルコールを乳化重
合や乳化の際の乳化剤または保護コロイドとして用いる
場合、変性ポリビニルアルコールの使用量は、例えば、
水性高分子エマルジョンの重合体粒子(または単量体の
総量)100重量部に対して0.5〜15重量部、好ま
しくは1〜10重量部、さらに好ましくは3〜8重量部
程度である。
【0022】乳化重合や乳化には、前記変性ポリビニル
アルコールとともに又は変性ポリビニルアルコールと併
用することなく、界面活性剤を使用してもよい。界面活
性剤としては、カチオン系界面活性剤や両性界面活性剤
を使用してもよいが、アニオン系界面活性剤及び/又は
ノニオン系界面活性剤を使用する場合が多い。アニオン
系界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸塩(オクタ
ン酸ナトリウム、デカン酸ナトリウム、ラウリン酸ナト
リウム、オイレン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウ
ムなどのC8-20脂肪酸塩など)、アルキル硫酸塩(ラウ
リル硫酸ナトリウム、オレイル硫酸ナトリウムなどのC
8-20アルキル硫酸塩など)、高級アルコール硫酸エステ
ル塩(ラウリルアルコール硫酸エステル塩、オレイルア
ルコール硫酸エステル塩、ステアリルアルコール硫酸エ
ステル塩などのC8-20アルコール硫酸エステル塩な
ど)、高級アルキルポリエチレングリコール硫酸エステ
ル塩、α−オレフィン硫酸エステル塩、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルカ
ンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル塩(スルホ
コハク酸塩など)などが例示できる。ノニオン性界面活
性剤としては、例えば、ポリエチレングリコール型(高
級アルコール−エチレンオキサイド付加物、アルキルフ
ェノール−エチレンオキサイド付加物、脂肪酸−エチレ
ンオキサイド付加物、多価アルコール脂肪酸エステル−
エチレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコール
−エチレンオキサイド付加物など)、多価アルコール型
(グリセロール、ポリグリセロール、ペンタエリスリト
ール、ソルビトール及びソルビタン、ポリオキシエチレ
ンソルビタン、ショ糖などの多価アルコールの脂肪酸エ
ステルなど)などが挙げられる。これらの界面活性剤は
単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。好ましい
界面活性剤には、アニオン系界面活性剤及びノニオン系
界面活性剤から選択された少なくとも一種の界面活性剤
が含まれる。アニオン系界面活性剤とノニオン系界面活
性剤は併用することにより分散安定性を向上できる場合
がある。
【0023】界面活性剤の使用量は、例えば、水性高分
子エマルジョンの重合体粒子(又は単量体の総量)10
0重量部に対して0.01〜5重量部、好ましくは0.
1〜3重量部、さらに好ましくは0.5〜2.5重量部
程度である。界面活性剤は、前記高分子エマルジョンに
予め含有させてもよく、水性接着剤の調製に際して添加
してもよい。
【0024】[可塑剤]本発明に用いられる可塑剤とし
ては、フタル酸エステル(ジブチルフタレート、ジヘキ
シルフタレート、ジオクチルフタレート、ビス(2−エ
チルへキシル)フタレートなど)、安息香酸エステル
(エチレングリコールジベンゾエート、ジエチレングリ
コールジベンゾエート、ポリエチレングリコールジベン
ゾエート、プロピレングリコールジベンゾエート、ジプ
ロピレングリコールジベンゾエート、ポリプロピレング
リコールジベンゾエートなど)、長鎖脂肪族多価カルボ
ン酸エステル(ジブチルアジペート、ビス(2−エチル
ヘキシル)アジペート、ジブチルセバケートなど)、リ
ン酸誘導体(トリフェニルホスフェート、トリス(2−
エチルへキシル)ホスフェートなど)、ポリエステルな
どが挙げられる。これらの可塑剤は単独で又は二種以上
組み合わせて使用できる。可塑剤の使用量は、水性エマ
ルジョンの樹脂成分100重量部に対して1〜50重量
部、好ましくは5〜40重量部程度である。
【0025】[その他]本発明の接着剤には粘度を調整
し、また塗工時の飛び散りを低減するため、さらに水溶
性(又は親水性)高分子を添加してもよい。水溶性高分
子としては、例えば、水溶性天然高分子又はその誘導体
(澱粉、変性澱粉、酸化澱粉、コーンスターチ、アルギ
ン酸ナトリウム、ゼラチン、カゼイン、デキストリンな
ど)、セルロース誘導体(メチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースな
ど)、ビニルアルコール系重合体(ポリビニルアルコー
ル、エチレン−ビニルアルコール共重合体など)、エチ
レン系重合体(エチレン−無水マレイン酸共重合体な
ど)、酢酸ビニル系共重合体(酢酸ビニル−アクリル酸
共重合体など)、ポリアルキレンオキサイド(ポリエチ
レンオキサイド、エチレンオキサイド−プロピレンオキ
サイドブロック共重合体など)、カルボキシル基又はス
ルホン酸基を有する重合体又はその塩[アクリル系重合
体(ポリ(メタ)アクリル酸又はその塩(アンモニウ
ム、ナトリウムなどのアルカリ金属塩)、メタクリル酸
メチル−(メタ)アクリル酸共重合体、アクリル酸−ポ
リビニルアルコール共重合体など)、ビニルエーテル系
重合体(ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルイソブ
チルエーテルなどのポリビニルアルキルエーテル、メチ
ルビニルエーテル−無水マレイン酸共重合体など)、ス
チレン系重合体(スチレン−無水マレイン酸共重合体、
スチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、ポリスチレン
スルホン酸ナトリウムなど)、ポリビニルスルホン酸ナ
トリウムなど]、窒素含有重合体(又はカチオン性ポリ
マー)又はその塩(ポリビニルベンジルトリメチルアン
モニウムクロライド、ポリジアリルジメチルアンモニウ
ムクロライドなどの4級アンモニウム塩、ポリエチレン
イミン、ポリアミドポリアミン、ポリビニルピロリドン
など)などが挙げられる。これらの水溶性高分子は単独
で又は二種以上組み合わせて使用できる。
【0026】これらの水溶性高分子のうち、セルロース
誘導体(特にヒドロキシエチルセルロースなど)、ビニ
ルアルコール系重合体(特にポリビニルアルコールな
ど)、ビニルエステル系重合体(特に酢酸ビニル系共重
合体など)、ポリビニルピロリドンなどが好ましい。
【0027】本発明の接着剤は、所望により、さらに造
膜助剤(エチルセロソルブ、ブチルセロソルブなどのセ
ロソルブ類やメチルカルビトール、エチルカルビトー
ル、ブチルカルビトールなどのカルビトール類など)、
タッキファイヤー(例えば、ロジン、ロジンエステル、
ジシクロペンタジエン樹脂、石油樹脂、スチレン系樹
脂、テルペン系樹脂、クマロン−インデン樹脂及びこれ
らの水素添加物など)、有機溶剤(アルコール、エステ
ル、ケトン、エーテル、炭化水素類から選択された水溶
性又は非水溶性溶媒)、充填剤、着色剤、防腐剤、消泡
剤などを含んでいてもよい。
【0028】なお、これらの成分の使用量は、水性エマ
ルジョンの造膜性、水性接着剤の初期接着性や安定性な
どを損なわない範囲で選択できる。例えば、造膜助剤の
使用量は、水性エマルジョンの樹脂成分100重量部に
対して1〜50重量部、好ましくは5〜30重量部程度
であってもよい。
【0029】本発明の水性接着剤の固形分濃度は、初期
接着性を損なわない範囲で選択でき、例えば、固形分濃
度15〜75重量%、好ましくは30〜65重量%、さ
らに好ましくは40〜50重量%程度である。
【0030】このような水性接着剤は、クラフト紙を基
材として、接着力測定機(日本たばこ産業(株)製、A
SM−1)を用い、温度20℃、相対湿度65%RH、
オープンタイム0.1秒、圧締時間0.1秒の後、剪断
速度300mm/分で測定したとき、最大接着力が少な
くとも0.04kg、好ましくは0.05〜0.5kg
(例えば0.06〜0.3kg)、さらに好ましくは
0.07〜0.5kg程度を示す。
【0031】本発明の水性接着剤は、前記水性高分子エ
マルジョンと可塑剤とを混合することにより調製するこ
とができる。
【0032】本発明の水性接着剤は初期接着性が極めて
短時間内に発現するとともに接着強度が大きい。そのた
め、高速(例えば、チップペーパーへの転写速度50〜
180m/分、好ましくは60〜160m/分、さらに
好ましくは70〜140m/分程度)でたばこを巻き上
げるのに有用である。接着剤の塗布量は、例えば、1〜
100g/m2、好ましくは3〜80g/m2、さらに好
ましくは5〜50g/m2程度の範囲から選択できる。
また、接着に際しては、必要に応じて加熱し、接着性の
発現を促進してもよい。
【0033】本発明の水性接着剤は、たばこチップ用と
してだけではなく、種々の被着体(例えば、紙、木材、
プラスチック、金属など)の接着にも有用である。特
に、極めて短時間内に初期接着力が発現し、しかも初期
接着力が極めて高いため、種々の多孔質被着体、例えば
ダンボール、板紙、クラフト紙などの種々の紙質材料で
構成された被着体を高速で接着させるのにも好適であ
る。
【0034】
【発明の効果】本発明の水性接着剤は、カルボキシル基
及びC5-15アルキル基を含有する変性ポリビニルアルコ
ールを乳化剤とし、酢酸ビニル系重合体を重合体粒子と
して含む水性高分子エマルジョンと、可塑剤とを組み合
わせているため、極めて短時間内に高い初期接着力が発
現する。これは、水中でのアルキル基の絡みにより、擬
網目構造を形成しているためと推定される。このため、
高速でたばこを巻き上げることができる。さらに、ロー
ルで転写する際の接着剤の飛び散りが少なく、接着作業
性を向上できるとともに、特別な設備を用いることなく
使用できる。
【0035】
【実施例】以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。なお、例中、「部」は重量部を示す。
【0036】実施例1 温度計、撹拌機、冷却器、滴下漏斗を備えた4つ口フラ
スコに、常温で脱イオン水46.76部、カルボキシル
基と炭素数10のアルキル基を含有するポリビニルアル
コール変性体(ケン化度88モル%、重合度1700、
カルボキシル基1モル%含有、アルキル基1.5モル%
含有)3.27部を仕込み、80℃で2時間撹拌し溶解
させた。その後80℃で、酒石酸0.07部を添加し、
酢酸ビニル46.66部と、脱イオン水2.67部及び
過酸化水素0.01部の水溶液を4時間かけて滴下し
た。滴下終了後、85℃に維持して2時間重合し、室温
に冷却することにより、固形分濃度48.6重量%、粘
度70000mP・s、pH4.8のエマルジョンを得
た。得られたエマルジョン100部、ポリビニルアルコ
ール(ケン化度88モル%、重合度1700)の15重
量%水溶液8.93部、ジブチルフタレート18.73
部、調整水30.67部を混合し、水性接着剤を調製し
た。
【0037】実施例2 実施例1と同様の装置に、常温で脱イオン水54.93
部、カルボキシル基と炭素数10のアルキル基を含有す
るポリビニルアルコール変性体(ケン化度88モル%、
重合度1700、カルボキシル基2モル%含有、アルキ
ル基3モル%含有)5.25部を仕込み、80℃で2時
間撹拌し溶解した。その後80℃で、酒石酸0.06部
を添加し、酢酸ビニル35部と、脱イオン水4.3部及
び過酸化水素0.08部の水溶液を4時間かけて滴下し
た。滴下終了後、85℃に維持して2時間重合し、室温
に冷却することにより、固形分濃度38.2重量%、粘
度10000mP・s、pH4.8のエマルジョンを得
た。得られたエマルジョン100部、ポリビニルアルコ
ール(ケン化度88モル%、重合度1700)の15重
量%水溶液7.13部、ジブチルフタレート15部、調
整水60部を混合し、水性接着剤を調製した。
【0038】比較例1 実施例1と同様の装置に、常温で脱イオン水43.06
部、ポリビニルアルコール(ケン化度88モル%、重合
度1700)1.6部を仕込み、80℃で2時間撹拌し
溶解した。その後70℃に冷却し、酢酸ビニル5.34
部、過硫酸カリウム0.01部を添加し、80℃に昇温
した後、酢酸ビニル48.06部と、脱イオン水3部及
び過硫酸カリウム0.09部の水溶液を3時間かけて滴
下した。滴下終了後、80℃に維持して2時間重合し、
室温に冷却することにより、固形分濃度54.8重量
%、粘度9000mP・s、pH4.6のエマルジョン
を得た。得られたエマルジョン100部と、ポリビニル
アルコール(ケン化度88モル%、重合度1700)の
15重量%水溶液25部を混合し、水性接着剤を調製し
た。
【0039】評価試験 実施例及び比較例で得られた水性接着剤の初期接着力を
以下の方法で測定した。接着力測定機(日本たばこ産業
(株)製、ASM−1)を用い、基材として坪量84g
/m2のクラフト紙に前記水性接着剤を塗布量40g/
2で塗布した。温度20℃、相対湿度65%RH、オ
ープンタイム0.1秒、圧締時間0.1秒の後、剪断速
度300mm/分の条件で接着力を6回測定し、各測定
毎に得られた初期接着力の最大値の平均値を初期接着力
とした。水性接着剤の特性とともに、初期接着力の測定
結果を表1に示す。
【0040】
【表1】 表1より明らかなように、実施例で得られた接着剤は、
比較例の接着剤に比べて高い初期接着力が発現する。
フロントページの続き Fターム(参考) 4B044 CM11 4J040 BA082 BA112 BA122 BA162 DA082 DB032 DB042 DD022 DD052 DE021 DE031 DE032 DF012 DF042 DF052 DJ012 ED002 EE022 EG022 EH012 EH032 GA07 HB32 HB33 HB34 HD24 JA03 KA31 KA38 LA02 LA03 LA06 MA09 NA05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カルボキシル基及びC5-15アルキル基を
    含有するポリビニルアルコール変成体を乳化剤とし、酢
    酸ビニル系重合体を重合体粒子として含む水性高分子エ
    マルジョンと、可塑剤とで構成されているたばこチップ
    用接着剤。
  2. 【請求項2】 さらに水溶性高分子を含有する請求項1
    記載のたばこチップ用接着剤。
  3. 【請求項3】 ポリビニルアルコール変性体の含有量
    が、水性高分子エマルジョンの重合体粒子(又は該重合
    体の単量体の総量)100重量部に対して1〜20重量
    部である請求項1記載のたばこチップ用接着剤。
  4. 【請求項4】 酢酸ビニル系重合体のガラス転移温度
    (Tg)が、−30℃〜70℃である請求項1記載のた
    ばこチップ用接着剤。
  5. 【請求項5】 酢酸ビニル系重合体の平均粒子径が0.
    01〜5μmである請求項1記載のたばこチップ用接着
    剤。
  6. 【請求項6】 接着力測定機(日本たばこ産業(株)製、
    ASM−1)により、クラフト紙を基材として、オープ
    ンタイム0.1秒、圧締時間0.1秒の後、剪断速度3
    00mm/分で測定したとき、最大接着力が少なくとも
    0.04kgである請求項1記載のたばこチップ用接着
    剤。
  7. 【請求項7】 カルボキシル基及びC5-15アルキル基を
    含有するポリビニルアルコール変成体を乳化剤とし、酢
    酸ビニル系重合体を重合体粒子として含む水性高分子エ
    マルジョンと、可塑剤とを混合するたばこチップ用接着
    剤の製造方法。
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