JP3093312B2 - ポリビニルアルコール系樹脂ホットメルト接着剤 - Google Patents
ポリビニルアルコール系樹脂ホットメルト接着剤Info
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- JP3093312B2 JP3093312B2 JP03087132A JP8713291A JP3093312B2 JP 3093312 B2 JP3093312 B2 JP 3093312B2 JP 03087132 A JP03087132 A JP 03087132A JP 8713291 A JP8713291 A JP 8713291A JP 3093312 B2 JP3093312 B2 JP 3093312B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はホットメルト接着剤、特
に製袋及び包装用に有用な水溶性ホットメルト接着剤に
関する。
に製袋及び包装用に有用な水溶性ホットメルト接着剤に
関する。
【０００２】
【従来の技術】ホットメルト接着剤は他の接着剤に比べ
て、広範な被着剤に適用できること、接着速度が非常に
速いこと、毒性や危険がないこと、経済的に有利である
ことなどの理由により、製本用、包装用、木工用、製靴
用、織物接着用などの用途に盛んに使用されて来てい
る。
て、広範な被着剤に適用できること、接着速度が非常に
速いこと、毒性や危険がないこと、経済的に有利である
ことなどの理由により、製本用、包装用、木工用、製靴
用、織物接着用などの用途に盛んに使用されて来てい
る。
【０００３】ホットメルト接着剤としては接着性、溶融
性、耐熱性、耐寒性、柔軟性などの性能を満たすことが
要求され、一般的には、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ
エステルがベースポリマーとして用いられている。
性、耐熱性、耐寒性、柔軟性などの性能を満たすことが
要求され、一般的には、エチレン−酢酸ビニル共重合
体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリ
エステルがベースポリマーとして用いられている。
【０００４】特に製本、製袋、木工などの繊維系を対象
とした分野における接着剤は接着性、接着作業性、柔軟
性などが優れているためエチレン−酢酸ビニル共重合体
が広く使用されているのだが、該樹脂が疎水性であるた
め故紙を再生処理する際に困難をきたしているのが現状
である。最近、これに対して水溶性であるポリビニルア
ルコール系樹脂からなるホットメルト接着剤が注目され
ている。
とした分野における接着剤は接着性、接着作業性、柔軟
性などが優れているためエチレン−酢酸ビニル共重合体
が広く使用されているのだが、該樹脂が疎水性であるた
め故紙を再生処理する際に困難をきたしているのが現状
である。最近、これに対して水溶性であるポリビニルア
ルコール系樹脂からなるホットメルト接着剤が注目され
ている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ポリビニルアルコール系樹脂ホットメルト接着剤は、接
着強度、耐ブロッキング性、溶融特性、水溶解除去性な
どの諸物性における改良及び工夫が盛んに行われ多数の
特許出願が行われているのであるが、接着剤の塗工作業
時におけるめやに、糸ひきに対して優れた効果を有する
発明はあまり見当たらない。
ポリビニルアルコール系樹脂ホットメルト接着剤は、接
着強度、耐ブロッキング性、溶融特性、水溶解除去性な
どの諸物性における改良及び工夫が盛んに行われ多数の
特許出願が行われているのであるが、接着剤の塗工作業
時におけるめやに、糸ひきに対して優れた効果を有する
発明はあまり見当たらない。
【０００６】塗工作業時におけるめやに及び糸ひき問題
は深刻であり、例えば製袋や包装工程においてノズルか
ら接着剤を噴霧する際にめやにや糸ひき状態が存在する
と塗工量のむらやバラツキが生じて商品価値が低下した
り、過剰に塗布された接着剤がローラ等に付着して被着
体を汚したり、塗工部以外での付着が生じる等製品に悪
影響を与える。又、高速処理化に対応しきれなくなり工
程がストップする等作業面において極めて不利である。
故に作業時におけるめやに、糸ひき現象をなくすことは
工業的に極めて有利となり、かかる欠点を解決したホッ
トメルト接着剤の出現が強く望まれている。
は深刻であり、例えば製袋や包装工程においてノズルか
ら接着剤を噴霧する際にめやにや糸ひき状態が存在する
と塗工量のむらやバラツキが生じて商品価値が低下した
り、過剰に塗布された接着剤がローラ等に付着して被着
体を汚したり、塗工部以外での付着が生じる等製品に悪
影響を与える。又、高速処理化に対応しきれなくなり工
程がストップする等作業面において極めて不利である。
故に作業時におけるめやに、糸ひき現象をなくすことは
工業的に極めて有利となり、かかる欠点を解決したホッ
トメルト接着剤の出現が強く望まれている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】しかるに本発明者等は上
記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、平均重合度
１０００以下かつ、ケン化度８０モル％以下のポリビニ
ルアルコール系樹脂に（１）平均重合度１５０以上の高
分子量エチレングリコール及び（２）平均重合度１０以
下の低分子量エチレングリコールを重量比で（１）／
（２）が９／１〜１／１となる割合で配合することを特
徴とするホットメルト接着剤を見出し本発明を完成し
た。
記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、平均重合度
１０００以下かつ、ケン化度８０モル％以下のポリビニ
ルアルコール系樹脂に（１）平均重合度１５０以上の高
分子量エチレングリコール及び（２）平均重合度１０以
下の低分子量エチレングリコールを重量比で（１）／
（２）が９／１〜１／１となる割合で配合することを特
徴とするホットメルト接着剤を見出し本発明を完成し
た。
【０００８】即ち、本発明のホットメルト接着剤はポリ
ビニルアルコール系樹脂に特定範囲の平均重合度を有す
る２種類のエチレングリコールを特定割合で配合したこ
とを特徴とするものであり、それにより初めてかかる目
的に合致する優れたホットメルト接着剤を開発すること
に成功したものである。
ビニルアルコール系樹脂に特定範囲の平均重合度を有す
る２種類のエチレングリコールを特定割合で配合したこ
とを特徴とするものであり、それにより初めてかかる目
的に合致する優れたホットメルト接着剤を開発すること
に成功したものである。
【０００９】本発明で用いられるポリビニルアルコール
系樹脂とはポリ酢酸ビニルをケン化して得られたもので
あって、前記の如くその平均重合度が１０００以下、特
に７００〜１００、又ケン化度が８０モル％以下、特に
６０モル％以下のものである。もし、平均重合度が１０
００を越えるとポリビニルアルコール系樹脂自身の溶融
粘度が高くなり、ホットメルト接着剤として使用が困難
となる。又、ケン化度が８０モル％を越えると重合度と
同様、樹脂自身の溶融粘度が高くなり好ましくない。
系樹脂とはポリ酢酸ビニルをケン化して得られたもので
あって、前記の如くその平均重合度が１０００以下、特
に７００〜１００、又ケン化度が８０モル％以下、特に
６０モル％以下のものである。もし、平均重合度が１０
００を越えるとポリビニルアルコール系樹脂自身の溶融
粘度が高くなり、ホットメルト接着剤として使用が困難
となる。又、ケン化度が８０モル％を越えると重合度と
同様、樹脂自身の溶融粘度が高くなり好ましくない。
【００１０】該ポリビニルアルコール系樹脂はイオン変
性ポリビニルアルコール系樹脂としても用いることがで
きる。本発明で用いるイオン変性ポリビニルアルコール
系樹脂とはポリビニルアルコールのカチオン化物、スル
ホン酸、カルボン酸とのエステル化物等が挙げられる。
性ポリビニルアルコール系樹脂としても用いることがで
きる。本発明で用いるイオン変性ポリビニルアルコール
系樹脂とはポリビニルアルコールのカチオン化物、スル
ホン酸、カルボン酸とのエステル化物等が挙げられる。
【００１１】この中でカチオン化物とは具体的にはカチ
オン基を有する化合物、例えば３−クロロ−２−ヒドロ
キシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、３−
クロロエチルトリメチルアンモニウムクロライド、３−
クロロプロピルトリメチルアンモニウムクロライド等と
ポリビニルアルコール系樹脂を反応させたもの、または
Ｎ−アクリルアミドトリメチルアンモニウムクロライ
ド、Ｎ−アクリルアミドエチルトリメチルアンモニウム
クロライド、Ｎ−アクリルアミドプロピルトリメチルア
ンモニウムクロライド、２−アクリロキシエチルトリメ
チルアンモニウムクロライド、Ｎ−メチルジメチルアミ
ノアクリルアミド、アリルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、メタアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ジメチルアリルアミン、ジメチルメタアクリルアミ
ン、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド、ジエチ
ルジアリルアンモニウムクロライド、エチルジアリルア
ミン、メチルジアリルアミン等のカチオン基を有する化
合物と酢酸ビニルを共重合させてこれをケン化したもの
を意味する。
オン基を有する化合物、例えば３−クロロ−２−ヒドロ
キシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、３−
クロロエチルトリメチルアンモニウムクロライド、３−
クロロプロピルトリメチルアンモニウムクロライド等と
ポリビニルアルコール系樹脂を反応させたもの、または
Ｎ−アクリルアミドトリメチルアンモニウムクロライ
ド、Ｎ−アクリルアミドエチルトリメチルアンモニウム
クロライド、Ｎ−アクリルアミドプロピルトリメチルア
ンモニウムクロライド、２−アクリロキシエチルトリメ
チルアンモニウムクロライド、Ｎ−メチルジメチルアミ
ノアクリルアミド、アリルトリメチルアンモニウムクロ
ライド、メタアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、ジメチルアリルアミン、ジメチルメタアクリルアミ
ン、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド、ジエチ
ルジアリルアンモニウムクロライド、エチルジアリルア
ミン、メチルジアリルアミン等のカチオン基を有する化
合物と酢酸ビニルを共重合させてこれをケン化したもの
を意味する。
【００１２】更に前記ポリビニルアルコール系樹脂の他
にも酢酸ビニルを主成分としてこれと共重合可能な単量
体、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和カル
ボン酸類あるいはその塩、エチレンスルホン酸、アリル
スルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスル
ホン酸あるいはその塩との共重合体ケン化物が挙げら
れ、またかかる樹脂をグラフト変性した樹脂も含まれ
る。
にも酢酸ビニルを主成分としてこれと共重合可能な単量
体、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マ
レイン酸、無水マレイン酸、イタコン酸等の不飽和カル
ボン酸類あるいはその塩、エチレンスルホン酸、アリル
スルホン酸、メタアリルスルホン酸等のオレフィンスル
ホン酸あるいはその塩との共重合体ケン化物が挙げら
れ、またかかる樹脂をグラフト変性した樹脂も含まれ
る。
【００１３】酢酸ビニルと共重合可能な上記単量体の含
有量は、通常樹脂中の０．１〜１０モル％、より好まし
くは０．１〜２．０モル％の範囲である。かかるポリビ
ニルアルコール系樹脂の中でも溶解速度が速く、水溶性
が著しく優れているオレフインスルホン酸アルカリ塩と
の共重合体ケン化物の使用が特に望ましい。
有量は、通常樹脂中の０．１〜１０モル％、より好まし
くは０．１〜２．０モル％の範囲である。かかるポリビ
ニルアルコール系樹脂の中でも溶解速度が速く、水溶性
が著しく優れているオレフインスルホン酸アルカリ塩と
の共重合体ケン化物の使用が特に望ましい。
【００１４】かくの如きポリビニルアルコール系樹脂に
配合せられるエチレングリコールは前記の如く分子量の
異なる２種類、即ち（１）平均重合度が１５０以上の高
分子量エチレングリコール及び（２）平均重合度が１０
以下の低分量エチレングリコールが必須である。重合度
が１５０未満の高分子量エチレングリコール及び重合度
が１０を越えると低分子量エチレングリコールを使用し
た場合、ポリビニルアルコール系樹脂の相溶性が低下す
る。
配合せられるエチレングリコールは前記の如く分子量の
異なる２種類、即ち（１）平均重合度が１５０以上の高
分子量エチレングリコール及び（２）平均重合度が１０
以下の低分量エチレングリコールが必須である。重合度
が１５０未満の高分子量エチレングリコール及び重合度
が１０を越えると低分子量エチレングリコールを使用し
た場合、ポリビニルアルコール系樹脂の相溶性が低下す
る。
【００１５】２種類のエチレングリコールの配合比
（１）／（２）は重量比で９／１〜１／１、好ましくは
５／１〜２／１である。配合比が特定範囲を越えた場合
はホットメルト接着剤として使用した場合の塗工時にお
ける作業性及び接着性が低下する。前記ポリビニルアル
コール系樹脂と前記エチレングリコールとの配合は撹拌
しながら、例えば１５０〜１８０℃の温度条件のもとで
溶融混合するか、あるいは低温で混合した後１００〜１
４０℃の温度条件のもとで溶融押出しするのが有利であ
る。
（１）／（２）は重量比で９／１〜１／１、好ましくは
５／１〜２／１である。配合比が特定範囲を越えた場合
はホットメルト接着剤として使用した場合の塗工時にお
ける作業性及び接着性が低下する。前記ポリビニルアル
コール系樹脂と前記エチレングリコールとの配合は撹拌
しながら、例えば１５０〜１８０℃の温度条件のもとで
溶融混合するか、あるいは低温で混合した後１００〜１
４０℃の温度条件のもとで溶融押出しするのが有利であ
る。
【００１６】ポリビニルアルコール系樹脂に対するエチ
レングリコールの総量の配合割合は５０〜２００重量
％、好ましくは１００〜１５０重量％が適している。か
くして得られるホットメルト接着剤には更に必要に応じ
て、例えば２，６−ジタ−シヤリブチル−ρ−クレゾー
ル、フエニル−α−ナフチルアミン、トリフエニルホス
ファイトなどの公知の抗酸化剤、あるいは樹脂組成物の
溶融粘度を調整するために、例えばグリセリン、ソルビ
トールなどの如き可塑剤などが配合されうる。尚、可塑
剤を多量に入れすぎると樹脂組成物の溶融粘度が低くな
りすぎ、接着性が低下する。
レングリコールの総量の配合割合は５０〜２００重量
％、好ましくは１００〜１５０重量％が適している。か
くして得られるホットメルト接着剤には更に必要に応じ
て、例えば２，６−ジタ−シヤリブチル−ρ−クレゾー
ル、フエニル−α−ナフチルアミン、トリフエニルホス
ファイトなどの公知の抗酸化剤、あるいは樹脂組成物の
溶融粘度を調整するために、例えばグリセリン、ソルビ
トールなどの如き可塑剤などが配合されうる。尚、可塑
剤を多量に入れすぎると樹脂組成物の溶融粘度が低くな
りすぎ、接着性が低下する。
【００１７】更に配合されうる添加剤としては、ロジン
類、ロジンエステル化物、ピネン系ポリマー、水添石油
樹脂などで、樹脂と相溶性のよいタッキファイヤー、充
填剤、ワックス類などが挙げられ、適量添加して使用す
ることができる。
類、ロジンエステル化物、ピネン系ポリマー、水添石油
樹脂などで、樹脂と相溶性のよいタッキファイヤー、充
填剤、ワックス類などが挙げられ、適量添加して使用す
ることができる。
【００１８】
【作 用】本発明のホットメルト接着剤は作業時にお
けるめやに、糸ひきを防止して、塗工時の作業性を大幅
に向上させるので工業的に極めて有利な接着剤である。
けるめやに、糸ひきを防止して、塗工時の作業性を大幅
に向上させるので工業的に極めて有利な接着剤である。
【００１９】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳述す
る。 実施例１ アリルスルホン酸ソーダで０．５モル％変性された平均
重合度５００、ケン化度７５モル％の変性ポリビニルア
ルコール系樹脂１００部、平均重合度２００の高分子量
エチレングリコール１００部、平均重合度８の低分子量
エチレングリコール３０部、グリセリンで変性されたエ
ステル化ロジン８０部を１５０℃で混合機により溶融混
合して接着剤を調製した。
る。 実施例１ アリルスルホン酸ソーダで０．５モル％変性された平均
重合度５００、ケン化度７５モル％の変性ポリビニルア
ルコール系樹脂１００部、平均重合度２００の高分子量
エチレングリコール１００部、平均重合度８の低分子量
エチレングリコール３０部、グリセリンで変性されたエ
ステル化ロジン８０部を１５０℃で混合機により溶融混
合して接着剤を調製した。
【００２０】得られた接着剤の接着強度（注１）、溶融
粘度（注２）、及び糸ひき、めやにの有無による塗工作
業性（注３）を調べた。結果は併せて表１に示す。 （注１）接着強度 クラフト紙を３０ｍｍ×５０ｍｍに裁断し、その一端よ
り２０ｍｍの所に接着剤を巾３ｍｍで線状に接着剤を塗
布する。その後直ちに同じ大きさに裁断したクラフト紙
を重ね合わせて接着する。この試験片のクラフト紙をオ
ートグラフにセットし荷重２０ｋｇ、引張速度２００ｍ
ｍ／分で１８０°剥離強度を求め接着強度とした。 （注２）溶融粘度 ＢＨ型粘度計（（株）東京計器社製）を使用して１８０
°、３０ｒｐｍで測定した。 （注３）塗工作業性 アプリケーター（ノードソン社製、モデルＨＭ−１８
型、ノズル０．５φ）で１７０℃において塗工作業を行
った。
粘度（注２）、及び糸ひき、めやにの有無による塗工作
業性（注３）を調べた。結果は併せて表１に示す。 （注１）接着強度 クラフト紙を３０ｍｍ×５０ｍｍに裁断し、その一端よ
り２０ｍｍの所に接着剤を巾３ｍｍで線状に接着剤を塗
布する。その後直ちに同じ大きさに裁断したクラフト紙
を重ね合わせて接着する。この試験片のクラフト紙をオ
ートグラフにセットし荷重２０ｋｇ、引張速度２００ｍ
ｍ／分で１８０°剥離強度を求め接着強度とした。 （注２）溶融粘度 ＢＨ型粘度計（（株）東京計器社製）を使用して１８０
°、３０ｒｐｍで測定した。 （注３）塗工作業性 アプリケーター（ノードソン社製、モデルＨＭ−１８
型、ノズル０．５φ）で１７０℃において塗工作業を行
った。
【００２１】判定基準 ○；良好（塗工作業中に糸ひき、めやには全くみられず
塗工作業が中断することはなかった。） △；若干不良（塗工作業中に糸ひき、めやにがややみら
れ、塗工作業が中断することがあった。） ×：不良（塗工作業中に糸ひき、めやにが発生して、塗
工作業が度々中断した。）
塗工作業が中断することはなかった。） △；若干不良（塗工作業中に糸ひき、めやにがややみら
れ、塗工作業が中断することがあった。） ×：不良（塗工作業中に糸ひき、めやにが発生して、塗
工作業が度々中断した。）
【００２２】実施例２ アリルスルホン酸ソーダで２．０モル％変性された平均
重合度４００、ケン化度５０モル％の変性ポリビニルア
ルコール系樹脂１００部、平均重合度３００の高分子量
エチレングリコール１５０部、平均重合度５の低分子量
エチレングリコール２０部、グリセリンで変性されたエ
ステル化ロジン１００部を実施例１に従い接着剤を調製
して、諸性質を測定した。結果は併せて表１に示す。
重合度４００、ケン化度５０モル％の変性ポリビニルア
ルコール系樹脂１００部、平均重合度３００の高分子量
エチレングリコール１５０部、平均重合度５の低分子量
エチレングリコール２０部、グリセリンで変性されたエ
ステル化ロジン１００部を実施例１に従い接着剤を調製
して、諸性質を測定した。結果は併せて表１に示す。
【００２３】実施例３ アリルスルホン酸ソーダで０．３モル％変性された平均
重合度９００、ケン化度６０モル％の変性ポリビニルア
ルコール系樹脂１００部、平均重合度２００の高分子量
エチレングリコール１００部、平均重合度５の低分子量
エチレングリコール３０部を実施例１に従い接着剤を調
製して、諸性質を測定した。結果は併せて表１に示す。
重合度９００、ケン化度６０モル％の変性ポリビニルア
ルコール系樹脂１００部、平均重合度２００の高分子量
エチレングリコール１００部、平均重合度５の低分子量
エチレングリコール３０部を実施例１に従い接着剤を調
製して、諸性質を測定した。結果は併せて表１に示す。
【００２４】実施例４ 平均重合度４００、ケン化度４５モル％のポリビニルア
ルコール系樹脂１００部、平均重合度３５０の高分子量
エチレングリコール１２０部、平均重合度８の低分子量
エチレングリコール３０部を実施例１に従って接着剤を
調製して、諸性質を測定した。結果は併せて表１に示
す。
ルコール系樹脂１００部、平均重合度３５０の高分子量
エチレングリコール１２０部、平均重合度８の低分子量
エチレングリコール３０部を実施例１に従って接着剤を
調製して、諸性質を測定した。結果は併せて表１に示
す。
【００２５】実施例５ ３−クロロ−２−ヒドロキシプロピルトリメチルアンモ
ニウムクロライドで３．０モル％変性された平均重合度
６００、ケン化度５０モル％のカチオン変性ポリビニル
アルコール系樹脂１００部、平均重合度１８０の高分子
量エチレングリコール８０部、平均重合度６の低分子量
エチレングリコール２０部を実施例１に従って接着剤を
調製して、諸性質を測定した。結果は併せて表１に示
す。
ニウムクロライドで３．０モル％変性された平均重合度
６００、ケン化度５０モル％のカチオン変性ポリビニル
アルコール系樹脂１００部、平均重合度１８０の高分子
量エチレングリコール８０部、平均重合度６の低分子量
エチレングリコール２０部を実施例１に従って接着剤を
調製して、諸性質を測定した。結果は併せて表１に示
す。
【００２６】実施例６ Ｎ−アクリルアミドトリメチルアンモニウムクロライド
で２．５モル％変性された重合度５００、ケン化度５０
モル％のカチオン変性ポリビニルアルコール系樹脂１０
０部、平均重合度１８０の高分子量エチレングリコール
８０部、平均重合度６の低分子量エチレングリコール２
０部を実施例１に従って接着剤を調製して、諸性質を測
定した。結果は併せて表１に示す。
で２．５モル％変性された重合度５００、ケン化度５０
モル％のカチオン変性ポリビニルアルコール系樹脂１０
０部、平均重合度１８０の高分子量エチレングリコール
８０部、平均重合度６の低分子量エチレングリコール２
０部を実施例１に従って接着剤を調製して、諸性質を測
定した。結果は併せて表１に示す。
【００２７】対照例１ 実施例１において平均重合度２００の高分子量エチレン
グリコールを配合せずに同例に準じて実験を行った。結
果は併せて表１に示す。
グリコールを配合せずに同例に準じて実験を行った。結
果は併せて表１に示す。
【００２８】対照例２ 実施例１において平均重合度８の低分子量エチレングリ
コールを配合せずに同例に準じて実験を行った。結果は
併せて表１に示す。
コールを配合せずに同例に準じて実験を行った。結果は
併せて表１に示す。
【００２９】対照例３ 実施例１に従い、平均重合度２００の高分子量エチレン
グリコールに代えて平均重合度１３０の高分子量エチレ
ングリコールを用いた以外は同例に準じて実験を行っ
た。結果はまとめて表１に示す。
グリコールに代えて平均重合度１３０の高分子量エチレ
ングリコールを用いた以外は同例に準じて実験を行っ
た。結果はまとめて表１に示す。
【００３０】対照例４ 実施例１に従い、平均重合度８の低分子量エチレングリ
コールに代えて平均重合度１５の低分子量エチレングリ
コールを用いた以外は同例に準じて実験を行った。結果
はまとめて表１に示す。
コールに代えて平均重合度１５の低分子量エチレングリ
コールを用いた以外は同例に準じて実験を行った。結果
はまとめて表１に示す。
【００３１】対照例５ 実施例１に従い、平均重合度２００の高分子量エチレン
グリコール５０部、平均重合度８の低分子量エチレング
リコール１００部として特定範囲外の配合比とした以外
は同例に準じて実験を行った。結果はまとめて表１に示
す。
グリコール５０部、平均重合度８の低分子量エチレング
リコール１００部として特定範囲外の配合比とした以外
は同例に準じて実験を行った。結果はまとめて表１に示
す。
【００３２】
【表１】
【００３３】
【発明の効果】本発明のホットメルト接着剤は作業時に
おけるめやに、糸ひきを防止して、塗工時の作業性を大
幅に向上させるので、工業的に極めて有利な接着剤であ
る。
おけるめやに、糸ひきを防止して、塗工時の作業性を大
幅に向上させるので、工業的に極めて有利な接着剤であ
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−96831（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−77632（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−149328（ＪＰ，Ａ) 特開 昭53−50239（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−39381（ＪＰ，Ａ) 特開 平４−63886（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) C09J 129/04 C09J 171/08 C09J 193/04
Claims (5)
- 【請求項１】重合度１０００以下かつ、ケン化度８０モ
ル％以下のポリビニルアルコール系樹脂に（１）平均重
合度１５０以上の高分子量エチレングリコール及び
（２）平均重合度１０以下の低分子量エチレングリコー
ルを重量比で（１）／（２）が９／１〜１／１となる割
合で配合することを特徴とするポリビニルアルコール系
樹脂ホットメルト接着剤 - 【請求項２】ポリビニルアルコール系樹脂がイオン変性
ポリビニルアルコール系樹脂である請求項１記載のホッ
トメルト接着剤 - 【請求項３】イオン変性ポリビニルアルコール系樹脂が
オレフィンスルホン酸アルカリ塩変性ポリビニルアルコ
ール系樹脂である請求項２記載のホットメルト接着剤 - 【請求項４】更にエステル化ロジンを配合する請求項１
〜３記載のホットメルト接着剤 - 【請求項５】オレフィンスルホン酸アルカリ塩がアリル
スルホン酸ソーダである請求項３記載のホットメルト接
着剤
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP03087132A JP3093312B2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | ポリビニルアルコール系樹脂ホットメルト接着剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03087132A JP3093312B2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | ポリビニルアルコール系樹脂ホットメルト接着剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0565465A JPH0565465A (ja) | 1993-03-19 |
| JP3093312B2 true JP3093312B2 (ja) | 2000-10-03 |
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ID=13906441
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03087132A Expired - Fee Related JP3093312B2 (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | ポリビニルアルコール系樹脂ホットメルト接着剤 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3093312B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2018001977A1 (en) | 2016-06-27 | 2018-01-04 | Dsm Ip Assets B.V. | A method to produce a laminated textile product |
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|---|---|---|---|---|
| WO2020068999A1 (en) | 2018-09-26 | 2020-04-02 | 3M Innovative Properties Company | Fiber tows with a heat-activated sizing |
-
1991
- 1991-01-25 JP JP03087132A patent/JP3093312B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|---|---|---|
| WO2018001977A1 (en) | 2016-06-27 | 2018-01-04 | Dsm Ip Assets B.V. | A method to produce a laminated textile product |
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