JP2000185506A - キャスターの車輪防塵構造 - Google Patents
キャスターの車輪防塵構造Info
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Abstract
筒の両側端面との間に形成される間隙に毛髪等の塵芥が
入り込んで回転に支障をきたさないようにする。 【解決手段】 左右一対のアーム18,18間に車輪1
6を介在し、該車輪16の中心部に軸筒22を設けると
共に該軸筒22両側端にころがり軸受24を嵌合し、両
ころがり軸受24,24に前記両アーム18,18間に
水平に支持される支軸31を挿通し、各アーム18,1
8の内側面18aとこれと対向する軸筒22の各側端面
22aとの間には隙間Gを持たせるようにして車輪16
を自在に回転できるようにしたキャスター7において、
適宜隠蔽手段36,37,42により軸筒22の両側端
外周側に接触しないようにして隙間Gの外周を囲い該隙
間Gに塵芥が入らないようにした。
Description
車椅子の前輪に適したキャスターの車輪防塵構造に関す
るものである。
て、出願人の出願に係る特開平10−217708号公
報に記載のものが知られている。該キャスターの車輪軸
支構造は図9に示すように、左右一対のアーム101,
101間に車輪102を介在し、該車輪102の中心部
に軸筒103を設けると共に該軸筒103両側端にころ
がり軸受104,104を嵌合し、両ころがり軸受10
4,104に前記両アーム100,100の下端部間に
水平に支持される支軸105を挿通している。また、支
軸105には、両ころがり軸受104,104間と各こ
ろがり軸受104,104の内側にそれぞれ介装される
ようにしてスペーサ106と鍔付カラー107,107
が嵌合しており、前記各鍔付カラー107,107の鍔
部108,108はいずれも各アーム101の内側面と
これと対向する各ころがり軸受104、すなわち軸筒1
03の側端面との間に介在して構成されている。そし
て、両アーム101,101を介して前記両鍔部10
8,108とスペーサ106とで両ころがり軸受10
4,104をガタつくことなくしっかりと固定し車輪1
02を自在に回転できるようにしている。
ャスターの車輪軸支構造にあっては、両アーム101,
101を介して両鍔部108,108により各ころがり
軸受104を内側へ押すようにしている関係上、各アー
ム101の内側面101aと軸筒103の各側端面10
3aとの間には隙間Gが形成され、これがため、車椅子
を使用している間に、前記隙間G内に糸くずや毛髪など
の塵芥が入り込み、車輪102の円滑な回転動作を妨
げ、時として回転不能にさせてしまうことが有った。ま
た、このように隙間Gに糸くず、毛髪などの塵芥が溜る
ことは、衛生上綺麗さを保持することが要求される病院
などにあっては好ましいことではなかった。そこで、本
発明は上記課題を解決すべくなされたもので、適宜隠蔽
手段により前記間隙に塵芥が入らないようにして常に車
輪の良好な回転状態を維持し、しかも衛生上も好ましい
キャスターの車輪防塵構造を提供することを目的とする
ものである。
め、本発明に係るキャスターの車輪防塵構造は、左右一
対のアーム間に車輪を介在し、該車輪の中心部に軸筒を
設けると共に該軸筒両側端にころがり軸受を嵌合し、両
ころがり軸受に前記両アーム間に水平に支持される支軸
を挿通し、各アームの内側面とこれと対向する軸筒の各
側端面との間には隙間を持たせるようにして車輪を自在
に回転できるようにしたキャスターにおいて、適宜隠蔽
手段により軸筒の両側端外周側に接触しないようにして
前記隙間の外周を囲い該隙間に塵芥が入らないようにし
た。
の内側面に隙間の外周を囲う環状壁を一体に突設するよ
うにする。
ば、隙間間に支軸に軸装される皿状部材を介装し、該皿
状部材の外周縁に隙間の外周を囲う環状鍔部を一体に周
設するようにする。
各ころがり軸受と支軸との間に鍔付カラーを介装すると
共に該鍔付カラーの鍔部を隙間に介在させ、該鍔部の外
周縁に隙間の外周を囲う環状鍔部を一体に周設するよう
にする。なお、これら隠蔽手段は一例であって、他の手
段を用いるようにしても良い。
車輪防塵構造の実施の形態を図面と共に説明する。図1
は本発明に係わるキャスターの車輪防塵構造を適用した
車椅子の斜視図、図2は同要部の分解斜視図、図3は同
組み立てた状態の断面図である。図1に示される車椅子
1は、左右に一対配した枠状の支持部材2,2を折り畳
み可能に組み合わせ、各支持部材2,2の後部に立設し
た主杆3,3に後輪4,4と操作輪5,5とを軸支させ
ている。また、支持部材2,2の前部寄りに垂設した支
持杆6,6の下端の固定材6aに前輪用のキャスター
7,7の支柱8を挿入固定させて取り付けている。前記
支持部材2,2に設けた水平杆9,9に座シート10の
両端を支持させ、前記主杆3,3の上部に背もたれシー
ト11の両端を支持させている。主杆3,3の上端には
介護者が車椅子1を押すための握り部12,12を設け
ている。前記支持部材2,2の前端下部に足乗せ板1
3,13を設けている。14,14は後輪4,4を停止
させるブレーキレバーである。
軸支させるフォークであり、プラスチックの射出成形に
より一体に形成される。該フォーク15は筒状体17の
下端から左右一対のアーム18,18を突出させ、各ア
ーム18,18の先端部にそれぞれ車輪16を軸支させ
るための軸孔19,19を設けている。そして、前記筒
状体17の内部の上下両端部にそれぞれころがり軸受
(図示せず)を嵌合させ、これらの各ころがり軸受を介
して前記支柱8を水平面内で回転自在に軸支させてい
る。
イヤ部20がインサート射出成形により一体に形成さ
れ、内側に放射状に形成されるスポーク21の中心に軸
筒22を設け、該軸筒22に形成される軸孔23の左右
両側端にころがり軸受24,24の外輪を嵌合させる軸
受孔25,25が設けられる。各軸受孔25,25は軸
孔23より大径に設けられる。各ころがり軸受24,2
4は軸筒22の各側端面22aから外側へ突出しないう
ようになっている。
た鍔付カラーであり、筒部28の長さはころがり軸受2
4の幅より若干短かく設定される。29はころがり軸受
24,24の内側で軸孔23に介在させる円筒形のスペ
ーサであり、該スペーサ29の長さは軸受孔25,25
に嵌合させたころがり軸受24,24の間隔に合致する
ように設定される。そして、軸孔23内にスペーサ29
を介在させた状態で軸孔23の両端に設けた軸受孔2
5,25にそれぞれころがり軸受24,24の外輪を嵌
合させて、該各ころがり軸受24,24の軸挿通孔3
0,30に鍔部27がそれぞれ外向きになるようにして
鍔付カラー26,26を嵌挿し、スペーサ29と連通さ
せる。尚前記鍔付カラー26及びスペーサ29は耐摩耗
性を備えたエンジニアリングプラスチックで形成すると
寸法加工がしやすくなる。31は前記両アーム18,1
8間に水平に支持され車輪16を軸支する支軸であり、
先端に設けたねじ部32にナット33を螺締させるよう
にしている。34,34はプレーンワッシャ、35はス
プリングワッシャである。
て説明する。まず、フォーク15の両アーム18,18
間に前記鍔付カラー26,26とスペーサ29とを連通
させた車輪16を介在し、一方のアーム18の外側にプ
レーンワッシャ34を当て軸孔19に支軸31を挿通さ
せ、さらに該支軸31を車輪16のころがり軸受24に
嵌挿した鍔付カラー26,スペーサ29及び鍔付カラー
26の順に挿通させ、ついで他方のアーム18の軸孔1
9に挿通し、アーム18の外側に突出する支軸31にプ
レーンワッシャ34及びスプリングワッシャ35を嵌挿
させてから、支軸31先端のねじ部32にナット33を
螺締して図3に示すように組み立てられる。
1に水平に軸支され、両ころがり軸受24,24は互い
に内側をスペーサ29で受け止められ、各外側を鍔付カ
ラー26の鍔部27で受け止められる。しかも、この
際、筒部28がころがり軸受24の幅より若干短かいこ
とから、各鍔付カラー26,26の筒部28,28の内
側端とスペーサ29の両端とが当接することがなく、こ
れらの間にそれぞれ隙間S,Sが存在し、両鍔部27,
27とスペーサ29とで各ころがり軸受24,24をし
っかりと支持している。これにより、ころがり軸受2
4,24が支軸に沿って移動し車輪16ががたついたり
することがなく、車輪16を円滑かつ自在に回転させる
ようにしている。このため、各アーム18,18の内側
面18a,18aとこれと対向する軸筒22の各側端面
22a,22aとの間には、それぞれ前記鍔部27が介
在するため所定の幅の隙間Gが形成される。
18,18の内側面18a,18aには、隙間Gの外周
を囲うようにして隠蔽手段としての環状壁36を一体に
突設している。該各環状壁36は、軸筒22の両側端外
周側に接触しないように設けられ、車輪16の回転動作
に支障をきたさないようにしている。このように、各隙
間Gを各環状壁36で隠蔽することにより隙間G内には
糸くずや毛髪などの塵芥が入ることがなくなり、車輪1
6の回転動作を常に円滑に行なわせることができる。
段を示すものである。この実施の形態では、図5に示す
ように隠蔽手段としてプラスチック製の皿状部材37が
用いられる。該皿状部材37は中心に支軸31が挿通さ
れる軸支孔38が開設され、その外周に隙間Gとほぼ同
じ厚みの厚肉部39が設けられ、その外周に隙間Gより
薄い薄肉厚部40が設けられている。これはころがり軸
受24の回転する外輪に触れないようにさせるためであ
る。そして、外周縁に前記隙間Gの外周を囲う環状鍔部
41を一体に周設している。更に、該環状鍔部41の外
周縁に外側へ折れ曲る環状庇部41aを周設している。
これは皿状部材37がプラスチック製であることから、
強度を増し保形性を高めると共に真円度が出し易いため
である。支軸31に嵌挿された状態では図6に示すよう
に隙間Gを隠蔽しその中に塵芥が入らないようにしてい
る。このようにアーム18とは別個に形成することによ
り破損時の交換が容易となる。なお、この時は鍔のない
カラー26aを用いる。
段を示すものである。この実施の形態は、図7に示すよ
うに前記鍔付カラー26と同じタイプの鍔付カラー42
であって、鍔部43を大きく円形に拡大し、その外周縁
に隙間Gの外周を囲う環状鍔部41を周設している。更
に、該鍔部41の外周縁に前記と同様に外側へ折れ曲る
環状庇部41aが周設されている。この場合も、筒部2
8の外周に隙間Gとほぼ同じ厚みを有し、ころがり軸受
24の内輪に当接する厚肉部39が設けられ、その外周
に隙間Gより薄い薄肉厚部40が設けられている。この
ようにすれば、本実施の形態に係る鍔付カラー26と併
用でき、破損時の交換も容易となるばかりか、コストも
低廉となし得経済的である。
ターの車輪防塵構造は、両アームの内側面とこれと対向
する軸筒の各側端面との間に、隙間を持たせるようにし
たキャスターにおいて、適宜隠蔽手段により軸筒の両側
端外周側に接触しないようにして該隙間の外周を囲うよ
うにしたので、該隙間内に糸くずや毛髪などの塵芥が侵
入するのを確実に防止することができ、常に車輪の回転
を円滑に行なわせることができる。また、このように塵
芥が付着しないことから、衛生上綺麗さを保持すること
が要求される病院などにあっては極めて好ましいという
効果を有する。
隙間の外周を囲う環状壁を一体に突設するようにすれ
ば、成形も簡単に行なえる。
に軸装される皿状部材を介装し、該皿状部材の外周縁に
隙間の外周を囲う環状鍔部を一体に周設するようにすれ
ば、破損時の交換も容易となる。
受と支軸との間に鍔付カラーを介装すると共に該鍔付カ
ラーの鍔部を隙間に介在させ、該鍔部の外周縁に隙間の
外周を囲う環状鍔部を一体に周設するようにすれば、破
損時の交換が容易なばかりか、コストも低廉となし得極
めて経済的である。
Claims (4)
- 【請求項1】 左右一対のアーム間に車輪を介在し、該
車輪の中心部に軸筒を設けると共に該軸筒両側端にころ
がり軸受を嵌合し、両ころがり軸受に前記両アーム間に
水平に支持される支軸を挿通し、各アームの内側面とこ
れと対向する軸筒の各側端面との間には隙間を持たせる
ようにして車輪を自在に回転できるようにしたキャスタ
ーにおいて、 適宜隠蔽手段により軸筒の両側端外周側に接触しないよ
うにして前記隙間の外周を囲い該隙間に塵芥が入らない
ようにしたことを特徴とするキャスターの車輪防塵構
造。 - 【請求項2】 適宜隠蔽手段として、各アームの内側面
に隙間の外周を囲う環状壁を一体に突設した請求項1記
載のキャスターの車輪防塵構造。 - 【請求項3】 適宜隠蔽手段として、隙間間に支軸に軸
装される皿状部材を介装し、該皿状部材の外周縁に隙間
の外周を囲う環状鍔部を一体に周設した請求項1記載の
キャスターの車輪防塵構造。 - 【請求項4】 適宜隠蔽手段として、各ころがり軸受と
支軸との間に鍔付カラーを介装すると共に該鍔付カラー
の鍔部を隙間に介在させ、該鍔部の外周縁に隙間の外周
を囲う環状鍔部を一体に周設した請求項1記載のキャス
ターの車輪防塵構造。
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JP36581298A Expired - Lifetime JP3756004B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | キャスター |
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