JP4691219B2 - キャスターを有する鞄 - Google Patents

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Description

本発明は、底面にキャスターを設けている鞄に関し、とくに、キャスターで自立させながら移動できる鞄に関する。
キャスターは、車輪をベアリングでシャフトに連結する構造として、回転の抵抗を小さく、かつ回転時の騒音を小さくできる。この構造は、一般的には、車輪の両側にベアリングを固定するので、2個のベアリングを使用することから部品コストが高くなる。この欠点を解消するために、ひとつのベアリングを介して車両をシャフトに連結する構造のキャスターが開発されている。(特許文献1参照)
実用新案登録第2606793号
特許文献1のキャスターを図1に示す。このキャスター91は、車輪96の中心にベアリング98の外輪98Bを固定し、このベアリング98の内輪98Aをシャフト99の定位置に固定するために、内輪98Aの両側に立上り部99aを設けるようにシャフト99を加工している。この構造は、シャフト99の加工に手間がかかる欠点がある。とくに、ベアリング98をシャフト99に挿入して立上り部99aを設けるので、立上り部99aを設けるのに手間がかかるばかりでなく、この工程でベアリング98に衝撃が加えられてベアリング98に損傷を与える弊害も発生する。さらに、この構造は、シャフト99が太くなって、キャスター91の重量が重くなる欠点もある。それは、シャフト99の外径をベアリング98の内輪98Aの内径に等しくすることからシャフト99が太くなるからである。さらに、この構造は、ベアリング98の内輪98Aと外輪98Bとの隙間からゴミなどの異物が侵入することから、屋外で使用される鞄のキャスターなどにあっては、ベアリングの耐久性が相当に短くなる欠点がある。この弊害は、図1に示すように、ホイルカバー94を設けることで防止できるが、ホイルカバー94のあるキャスター91は、さらに構造が複雑になって製造コストが高く、また、ホイルカバー94によってキャスター91が重くなる弊害も発生する。
本発明は、従来のキャスターが有する以上の欠点を解決することを目的に開発されたものである。本発明の重要な目的は、簡単かつ容易に、しかも安価に多量生産できるキャスターでもって、鞄を軽く静かに移動でき、かつキャスターを軽くしながら、耐久性を実現することも可能であるキャスターを有する鞄を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明のキャスターを有する鞄は、底部にキャスター1を配設している鞄本体3と、この鞄本体3に連結している取っ手2とを備え、キャスター1で鞄本体3を自立させる状態で、取っ手2でもって移動できるようにしている。キャスター1は、車輪6と、この車輪6をひとつのベアリング8を介して連結しているシャフト9と、このシャフト9の両端を固定すると共に、鞄本体3に連結しているヨーク7とを備える。車輪6は、ベアリング8の外輪8Bを嵌着する嵌着溝15を中心に設けており、この嵌着溝15にベアリング8の外輪8Bを嵌着して、ベアリング8を固定している。さらに、シャフト9の外径(A)をベアリング8の内輪8Aの内径(B)よりも小さくしてシャフト9を細く軽くしている。このシャフト9には、内輪8Aの両側から一対のスペーサパイプ17を挿入している。スペーサパイプ17は、シャフト9よりも硬度の低い材質の筒体であって、細い外径の挿入部17Bと、この挿入部17Bよりも太い外径のストッパ部17Aとからなる。一対のスペーサパイプ17の挿入部17Bを、ベアリング8の内輪8Aに両側から挿入して、内輪8Aをシャフト9に固定している。また、スペーサパイプ17は、ストッパ部17Aを内輪8Aとヨーク7との間に配置して、シャフト9の定位置に配置している。キャスター1は、この一対のスペーサパイプ17でもってベアリング8をシャフト9の定位置に固定している。
以上のキャスターを有する鞄は、簡単かつ容易に、しかも安価に多量生産できるキャスターでもって、鞄を軽く静かに移動でき、しかもシャフトを細くしてキャスターを軽くしながら、耐久性も実現できる特徴がある。
本発明のキャスターを有する鞄は、スペーサパイプ17の挿入部17Bを、先端に向かって細くなるテーパー状とすることができる。
このキャスターは、スペーサパイプの挿入部を内輪とシャフトとの間に圧入して、内輪とシャフトとの間に隙間なく挿入できる。このため、ベアリングをシャフトに確実に傾かない状態でしっかりと固定できる。いいかえると、内輪をシャフトに確実に固定できるスペーサパイプの挿入部をスムーズに圧入できる。
本発明のキャスターを有する鞄は、車輪6の両側に挿入される一対のスペーサパイプ17の挿入部17Bのトータル長さを、ベアリング8の内輪8Aの幅よりも短くして、一対のスペーサパイプ17の挿入部17Bを、内輪8Aの内側で空隙19ができるように挿入することができる。
このキャスターは、挿入部の全体を内輪の内側に挿入して、スペーサパイプでベアリングを強固にシャフトに固定できる。とくに、先細り状のテーパー状とする挿入部を内輪の内側に深く挿入して、挿入部で内輪をしっかりとシャフトに固定できる。
本発明のキャスターを有する鞄は、ベアリング8の内輪8Aの中心孔が、両端の開口部に向かって外径を大きくするテーパー面を有することができる。
このキャスターも、スペーサパイプの挿入部を内輪とシャフトとの間にスムーズに圧入して、内輪とシャフトとの間に隙間なく挿入できる。このため、ベアリングをシャフトに強固に傾かない状態でしっかりと固定できる。いいかえると、内輪をシャフトに確実に固定できる挿入部をスムーズに内輪の内側に案内して圧入できる。
本発明のキャスターを有する鞄は、シャフト9を鉄又は鉄合金として、スペーサパイプ17を硬質のプラスチック、真鍮、鉛あるいは鉛の合金とすることができる。
このキャスターは、スペーサパイプを軟質のプラスチックとすることでより軽くでき、また、真鍮や鉛などのシャフトよりも硬度の低い金属材をスムーズに内輪とシャフトとの隙間にスムーズに圧入して、ベアリングをしっかりとシャフトに固定できる。
本発明のキャスターを有する鞄は、車輪6の嵌着溝15の深さを、ベアリング8の外輪8Bの厚さよりも深くすることができる。
このキャスターは、嵌着溝の両側に突出する周壁でもって、内輪と外輪との開口部をカバーして、ここに異物が侵入するのを防止できる。
本発明のキャスターを有する鞄は、スペーサパイプ17のストッパ部17Aと挿入部17Bの外径の差を、ベアリング8の内輪8Aの厚さよりも大きくすることができる。
このキャスターは、ストッパ部でもって内輪と外輪との開口部をカバーして、ここに異物が侵入するのを防止できる。とくに、車輪に設けた嵌着溝の両側の周壁と、スペーサパイプに設けたストッパ部の両方で、内輪と外輪の開口部をカバーする構造は、ここに異物が侵入するのをより確実に防止して、ベアリングの寿命を著しく長くできる。
本発明のキャスターを有する鞄は、車輪6が嵌着溝15の両側に周壁16を有し、この周壁16をスペーサパイプ17のストッパ部17Aの外周に非接触状態で接近させることができる。
このキャスターは、周壁がスペーサパイプのストッパ部に接触して、車輪の傾きを阻止できるので、車輪に強い傾き力が作用してベアリングが損傷するのを防止できる。また、周壁とストッパ部とで内輪と外輪の開口部をより閉塞するようにカバーするので、ここにゴミなどの異物が侵入するのをより確実に防止できる。
本発明のキャスターを有する鞄は、車輪6が嵌着溝15の両側に周壁16を有し、この周壁16をスペーサパイプ17のストッパ部17Aの外周に非接触状態で接近させると共に、周壁16の内周面とストッパ部17Aの外周面との隙間18を0.1mm〜1mmとすることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための鞄を例示するものであって、本発明は鞄を以下のものに特定しない。
さらに、この明細書は、特許請求の範囲を理解しやすいように、実施例に示される部材に対応する番号を、「特許請求の範囲」および「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、実施例の部材に特定するものでは決してない。
図2ないし図4に示す鞄は、底面の四隅部に自由な方向に走行可能なキャスター1を配設している鞄本体3と、この鞄本体3の上方に伸びるように設けられている取っ手2とを備える。この鞄は、四隅のキャスター1で鞄本体3を自立させる状態として、取っ手2を押して、あるいは取っ手2を引いて、自由な方向に移動できる。
鞄本体3は、本体部3Aと、蓋体3Bとからなる。蓋体3Bは、開閉できるように本体部3Aに連結されている。本体部3Aと蓋体3Bからなる鞄本体3は、充分な強度を有する硬質材、例えば、ABS樹脂等の硬質プラスチック、繊維材をバインダーで硬化結合して成形したもの、耐水性の硬い紙の表面に塗料を塗布したもの、アルミニウム等の金属で製作することも、可撓性のシート等の軟質材で製作することもできる。可撓性のシートで製作される鞄本体3は、内側に補強枠材を配設して保形することができる。
鞄本体3は、図2に示すように、両面に開閉できる蓋体3Bを有する構造とすることも、図3に示すように、片面に展開できる蓋体3Bを有する構造とすることもできる。さらに、鞄本体3は、図4に示すように、キャスター1を固定している載台4から取り外しできる構造とすることもできる。
取っ手2は、鞄をキャスター1で移動させるときに鞄から引き出される。鞄をキャスター1で移動させないとき、取っ手2は鞄に押し込まれる。取っ手2は、伸縮ロッド5を介して鞄本体3に伸縮自在に連結される。取っ手2は、図2に示すように、鞄本体3の上面の中心に配置することも、図3と図4に示すように、鞄本体3の片側(図において右側)に配設して、伸長されて取っ手2が引き上げられると、片側から中央に向かって取っ手2を移動させるように配設することもできる。伸縮ロッド5を鞄本体3の片側に固定する場合、鞄本体3の中央とは、左右方向の中心を意味するものとする。図3と図4の鞄は、鞄本体3の片側(図において右側)に伸縮ロッド5を固定しているので、伸縮ロッド5は引き上げられると、取っ手2を鞄本体3の片側から中央側に向かって移動させるように、伸縮ロッド5を湾曲させている。いいかえると、伸縮ロッド5は、中央部が外側に突出する方向に湾曲されて、引き上げられた取っ手2を、鞄本体3の側部から中央に接近する方向に移動させる。ただ、伸縮ロッドは、図示しないが、湾曲させることなく、取っ手を鞄本体の片側から中央側に向かって移動できるように、傾斜する姿勢で鞄本体の片側に配設することもできる。取っ手2は、伸縮ロッド5を引き上げた状態で、必ずしも鞄本体3の中央に位置する必要はない。それは、取っ手2が完全に中央になくても、取っ手2を押して鞄を曲がらないように前方に移動できるからである。引き上げられた取っ手2の位置は、図において、伸縮ロッド5を固定している鞄本体2の一方の端面を基準の0点とし、反対側の端面を100とすれば、たとえば、15〜80%の位置、好ましくは20〜60%、さらに好ましくは20〜50%の位置である。
伸縮ロッド5は、収縮状態、いいかえると取っ手2を最も押し下げた状態では、取っ手2が鞄本体3の上部ないし上方に位置してストッパ(図示せず)で停止される。伸縮ロッド5は、収縮されて取っ手2を最も低くする位置で、キャスター1の底面から取っ手2の上面までの距離を約50cmとする。ただし、伸縮ロッドは、収縮されて取っ手を最も低くする位置で、キャスター1の底面から取っ手2の上面までの距離を、好ましくは30〜80cm、さらに好ましくは35〜70cmとすることもできる。伸縮ロッド5を収縮して取っ手2を最も低くする状態で、取っ手2を掴みやすいように、鞄本体3を取っ手2よりも低くする。伸縮ロッド5は、伸長状態、いいかえると取っ手2を最も高く引き上げた状態では、キャスター1の底面から取っ手2の中心までの高さが60〜100cm、好ましくは65〜85cmとなる位置でストッパで停止される。
伸縮ロッド5は、上下方向に伸びるように配設しているガイド筒5Bと、このガイド筒5Bに出し入れできるように挿入している引出ロッド5Aとを備え、引出ロッド5Aの上端に取っ手2を固定している。図2に示す鞄は鞄本体3の中央に、図3に示す鞄は鞄本体3の片側に、図4に示す鞄は鞄本体3の片側であって載台4の端部に、それぞれガイド筒5Bを固定している。ガイド筒5Bと引出ロッド5Aは、太さの異なる金属筒とすることができる。ただし、ガイド筒と引出ロッドは、プラスチックを角筒状に成形して製作することもできる。
キャスター1の断面図を図5と図6に示す。これらの図のキャスター1は、車輪6と、この車輪6をひとつのベアリング8を介して連結しているシャフト9と、このシャフト9の両端を固定しているヨーク7とを備える。ヨーク7は鞄本体3に連結される。図のキャスター1は、水平面内で自在に回転して首振りできる自在キャスターであるから、ヨーク7を回転できるように鞄本体3に連結している。このキャスター1は、ヨーク7を水平ベアリング11を介して垂直軸12に連結し、垂直軸12の上端を固定部10に連結している。このキャスター1は、ヨーク7を水平ベアリング11の外輪11Bに連結して、水平ベアリング11の内輪11Aを垂直軸12に連結している。垂直軸12の上端を固定している固定部10は、鞄本体3の底面に固定されて、キャスター1を水平面内で自在に回転できる構造としている。ただし、本発明の鞄は、キャスターを必ずしも自在キャスターとする必要はなく、ヨークを鞄本体に回転しないように固定することもできる。
図6の車輪6は、車輪本体13の外周部分に、軟質ウレタンなどの軟質プラスチックや天然ゴムからなるゴム状弾性体のタイヤ部14を固定している。図の車輪6は、車輪本体13の外周に沿ってアンダーカット状の凸条13Aを設けている。タイヤ部14は、車輪本体13の凸条13Aを嵌着する連結溝14Aを内周に沿って設けている。この車輪6は、凸条13Aを連結溝14Aに嵌着して、車輪本体13にしっかりとタイヤ部14を連結できる。この構造の車輪6は、車輪本体13とタイヤ部14とを別々に成形した後、ゴム状弾性体のタイヤ部14を変形させて、車輪本体13に連結し、あるいは車輪本体13を成形する工程でタイヤ部14をインサート成形して固定し、あるいは又、タイヤ部14を成形する工程で車輪本体13をインサート成形して固定することができる。図の車輪6は、凸条13Aを連結溝14Aに嵌着して車輪本体13とタイヤ部14とを連結しているが、車輪は、タイヤ部を接着して車輪本体に連結することもできる。車輪本体13は、硬質のプラスチックを成形して製作されるが、アルミニウム等の金属を成形して製作することもできる。車輪6は、その外径を、好ましくは45mmとする。ただ、車輪の外径は、たとえば40〜75mmとすることもできる。
さらに、車輪6は、軽く静かに回転できるように、ベアリング8を介してシャフト9に連結している。シャフト9は、両端をヨーク7に固定している。車輪6にベアリング8を固定するために、車輪6は、ベアリング8の外輪8Bを嵌着する嵌着溝15を中心に設けている。車輪6は、嵌着溝15にベアリング8の外輪8Bを嵌着してベアリング8を固定している。図6に示す車輪6は、車輪本体13をプラスチックで成形する工程で、ベアリング8をインサート成形して外輪8Bを嵌着溝15に固定する。嵌着溝15に外輪8Bを固定している車輪6は、嵌着溝15の両側に周壁16が設けられる。言い換えると対向する一対の周壁16の間に嵌着溝15が設けられて、ここにベアリング8の外輪8Bが嵌着される。嵌着溝15にベアリング8の外輪8Bを嵌着して固定するために、嵌着溝15の内幅は外輪8Bの外幅に等しく、外輪8Bを動かない状態で強固に固定する。プラスチック製の車輪本体13を成形する工程でベアリング8の外輪8Bをインサート成形する方法は、嵌着溝15にしっかりと外輪8Bを固定できる。
嵌着溝15の深さは、ベアリング8の外輪8Bの厚さよりも深い。すなわち、円板状に成形される周壁16が中心方向に突出する高さは、外輪8Bの厚さよりも大きい。図6に示す車輪本体13は、周壁16の高さを、後述するスペーサパイプ17のストッパ部17Aの外周に非接触状態で接近する高さとしている。すなわち、周壁16の高さを、周壁16の内周面とストッパ部17Aの外周面との隙間18が0.1mm〜1mmとなるようにしている。周壁16とストッパ部17Aとの隙間18が、内輪8Aと外輪8Bの開口部に位置するように、周壁16の高さを特定している。
周壁16とストッパ部17Aとの隙間18は、車輪6に傾き力が作用して車輪6がシャフト9に対して傾斜するとき、周壁16がストッパ部17Aに衝突して、車輪6の傾きを阻止する隙間18とする。したがって、この隙間18は、スペーサパイプ17の硬度により最適値に設定される。スペーサパイプを柔軟な材質とすれば、車輪が傾きやすいことから、周壁とストッパ部との隙間を大きくする。反対に、スペーサパイプが硬い材質であると、車輪の傾きが小さくなるので、周壁とストッパ部との隙間を狭くする。したがって、たとえばスペーサパイプ17を硬質プラスチック製とするキャスター1にあっては、周壁16とストッパ部17Aとの隙間18を0.5mm〜0.7mmとする。
シャフト9の外径(A)は、ベアリング8の内輪8Aの内径(B)よりも小さく、シャフト9には内輪8Aの両側から一対のスペーサパイプ17を挿入している。シャフト9は、車輪6に作用する荷重で変形しないように、鉄や鉄合金などの硬い円柱状の金属ロッドが使用される。シャフト9は、ヨーク7に貫通されて、両端を鍔状に加工してヨーク7に固定される。ただし、シャフトは、図示しないが、一端に鍔を設けて他端には雄ネジを設け、雄ネジにナットをねじ込んでヨークに固定することもできる。
スペーサパイプ17は、シャフト9よりも硬度の低い材質の筒体であって、細い外径の挿入部17Bと、この挿入部17Bよりも太い外径のストッパ部17Aとからなる。一対のスペーサパイプ17の挿入部17Bが、ベアリング8の内輪8Aに両側から挿入されて、内輪8Aをシャフト9に固定している。スペーサパイプ17は、硬質のプラスチックを成形して製作される。ただし、スペーサパイプは、真鍮、鉛あるいは鉛の合金等のシャフトよりも変形しやすい硬度の低い金属で製作することもできる。
スペーサパイプ17は、挿入部17Bをベアリング8の内輪8Aとシャフト9との間に圧入して、ベアリング8をシャフト9に固定する。スペーサパイプ17が内輪8Aをしっかりとシャフト9に固定するために、挿入部17Bの厚さは、シャフト9と外輪8Bとの隙間18に等しく、あるいはこれよりもわずかに、たとえば0.01mm〜0.5mm大きく成形される。挿入部17Bの厚さは、内輪8Aとシャフト9との隙間18に圧入でき、かつ圧入される状態で、内輪8Aをシャフト9に固定できるように設計される。したがって、挿入部17Bの厚さは、スペーサパイプ17の材質により最適値に設定されるが、硬質プラスチック製のスペーサパイプ17にあっては、挿入部17Bの厚さを内輪8Aとシャフト9との隙間よりも0.1mm厚くする。さらに、挿入部17Bは、先端に向かって細くなるテーパー状として、スムーズに挿入しながら、ベアリング8を強固にシャフト9に固定する。テーパー状の挿入部17Bは、先端部の厚さを内輪8Aとシャフト9との隙間に等しく、あるいはこれよりも0〜0.3mm小さくして、後端部の厚さを内輪8Aとシャフト9との隙間よりも大きく、たとえば隙間よりも0.1mm〜0.5mm厚くして、スムーズに圧入しながら、ベアリング8を強固にシャフト9に固定できる。
さらに、図6のキャスター1は、車輪6の両側に挿入される一対のスペーサパイプ17の挿入部17Bのトータル長さを、ベアリング8の内輪8Aの幅よりも短くして、一対のスペーサパイプ17の挿入部17Bを内輪8Aに挿入して、対向する挿入部17Bの先端面に空隙19ができるようにしている。このスペーサパイプ17は、ベアリング8の内輪8Aの両側に圧入するときに、先端部が互いに接触せず、すなわち、お互いに挿入を阻害することがなく、挿入部17Bを内輪8Aに確実に挿入して、ベアリング8を強固に固定できる。とくに、テーパー状の挿入部17Bをスムーズに内輪8Aの奥まで挿入して、シャフト9に強固に固定できる。図のキャスター1は、一対のスペーサパイプ17の挿入部17Bの長さを等しくしている。この挿入部17Bは、全長を内輪8Aの幅の半分よりも短くして、対向面に空隙19を設けることができる。
さらに、ベアリング8は、内輪8Aの中心孔を、両端の開口部に向かって外径を大きくするテーパー面を有する形状として、内輪8Aとシャフト9との間に挿入部17Bをスムーズに圧入できる。
さらに、図6のスペーサパイプ17は、ストッパ部17Aと挿入部17Bの外径の差を、ベアリング8の内輪8Aの厚さよりも大きくしている。このスペーサパイプ17は、ストッパ部17Aと挿入部17Bとで設けられる段差部に内輪8Aを嵌着する状態となって、ストッパ部17Aの外周面を内輪8Aの外周面よりも外側に配置する。この構造は、ストッパ部17Aと挿入部17Bとの境界にできるリング状の段差面17Cの幅が、内輪8Aの厚さよりも広くなる。したがって、この段差面17Cで内輪8Aの両側をしっかりと挟着して定位置に固定できる。さらに、このストッパ部17Aは、外周面がベアリング8の内輪8Aと外輪8Bとの開口部に位置する、すなわち、ストッパ部17Aが内輪8Aと外輪8Bとの開口部の一部をカバーする状態となる。とくに、図6のキャスター1は、ストッパ部17Aと車輪本体13の周壁16との隙間18を狭くしているので、周壁16とストッパ部17Aとが、内輪8Aと外輪8Bとの開口部のほぼ全体をカバーして、ここにゴミなどの異物が侵入するのを確実に阻止できる。
さらに、図6のキャスター1は、スペーサパイプ17のストッパ部17Aの長さ(L)を、ベアリング8の内輪8Aとヨーク7との間隔(D)に等しくしている。このスペーサパイプ17は、ストッパ部17Aがベアリング8の内輪8Aとヨーク7とに挟着されて、シャフト9の軸方向にずれが阻止される。したがって、スペーサパイプ17でもって、長期間にわたって、ベアリング8を軸方向に移動しないように、定位置に固定できる。とくに、この構造は、シャフト9の端部をカシメ加工してヨーク7に連結する構造、あるいは図示しないが、シャフトの一端部に設けた雄ネジにナットをねじ込む構造において、シャフト9を叩いてヨーク7に固定し、あるいはナットをねじ込んで固定する工程で、スペーサパイプ17もヨーク7で挟着して確実に固定できる。ただし、スペーサパイプ17のストッパ部17Aは、内輪8Aとヨーク7との間隔よりも短くすることもできる。
ヨーク7は、金属や硬質のプラスチック製で、車輪6の両側に位置する一対の対向プレート20を有し、この対向プレート20の下端部にシャフト9の両端を固定して、上部には水平ベアリング11を嵌合する貫通孔である連結開口部7Aを設けている。連結開口部7Aには、垂直軸12を中心に連結している水平ベアリング11を入れて固定する。したがって、円形凹部7Aの中心は垂直軸9の回転中心軸mに一致する。連結開口部7Aは、垂直軸12の回転中心軸mが車輪6のシャフト9に対して偏心するようにヨーク7に設けられる。垂直軸12の回転中心軸mとシャフト9との偏心距離(S)が17.5mmとなるように、ヨーク7に連結開口部7Aが設けられる。ただし、偏心距離(S)は、鞄本体の大きさによって最適値が変化するので、たとえば10〜25mm、好ましくは11〜20mm、さらに好ましくは12〜18mmとすることができる。偏心距離(S)の小さい鞄は、キャスターの姿勢によって鞄本体が不安定になるのを防止できる。ただ、偏心距離(S)が小さすぎると、鞄本体を水平面内で移動させるときに、キャスターをスムーズに首振りできなくなる。したがって、偏心距離(S)は、車輪の大きさや鞄本体の大きさを考慮して、前述の範囲で最適な値とする。
ヨーク7は、対向プレート20の下端部にシャフト9を水平な姿勢で固定して、このシャフト9に車輪6を回転できるように連結している。さらに、ヨーク7は、上部に設けている連結開口部7Aに、垂直軸12を垂直姿勢とする姿勢で水平ベアリング11を入れて固定する。ヨーク7は、連結開口部7Aの内周面に、水平ベアリング11の外輪11Bを嵌着する嵌着溝21を設けている。ヨーク7は、嵌着溝21に水平ベアリング11の外輪11Bを嵌着してベアリング11を固定している。ヨーク7は、プラスチックで成形する工程で、水平ベアリング11をインサート成形して外輪11Bを嵌着溝21に固定することができる。プラスチック製のヨーク7を成形する工程で水平ベアリング11の外輪11Bをインサート成形する方法は、嵌着溝21にしっかりと外輪11Bを固定できる。ただ、水平ベアリングは、外輪を連結開口部の嵌着溝に隙間なくはめ込んでヨークに固定し、あるいは外輪を連結開口部の嵌着溝に接着してヨークに固定することもできる。外輪をはめ込んで固定する連結開口部は、内径を外輪の外径よりもわずかに小さくし、小さい連結開口部を弾性的に拡開する状態で外輪をはめ込む。外輪がはめ込まれた連結開口部は、弾性的に収縮して外輪に押圧されて、外輪を抜けないように固定する。
図の連結開口部7Aは、外輪11Bが抜けるのを阻止するストッパ22を開口部に設けている。ストッパ22は、開口部から内側に突出して水平ベアリング11の外輪11Bが抜けるのを阻止する。ストッパ22は外輪11Bを連結開口部7Aに入れるときに拡開されて、ここに外輪11Bを通過させる。図のヨーク7はストッパ22を一体構造として設けている。ただ、ヨークは、外輪の抜止リング(図示せず)を連結開口部の開口部に固定して、外輪が抜けるのを阻止することもできる。抜止リングは、その内径を外輪の外径よりも小さく、内輪の外径よりも大きくして、ネジ止、接着、嵌合等の構造でヨークに固定される。
ヨーク7は上端部を円筒状として、上端面を水平面とし、その外周を円柱状としている。ただし、ヨークは、上端面を中心から外周に向かって傾斜する傾斜面とし、また外周面を上端から下方に向かって外径を大きくするテーパー面とすることもできる。
水平ベアリング11は、内輪11Aと外輪11Bの間に鋼球11Cやローラーを配設している。鋼球11Cの水平ベアリング11は、軸方向の耐荷重に優れているので、このベアリングが適している。水平ベアリング11は、外径を24mm、幅を8mmとするものである。ただし、水平ベアリングは、外径を20〜30mmとするものを使用することができる。水平ベアリング11は、外輪11Bをヨーク7に、内輪11Aを垂直軸12に連結して、ヨーク7を垂直軸12にスムーズに回転できるように連結する。
さらに、水平ベアリング11は、内輪11Aと外輪11Bの間の開口部をシール材23で閉塞しているシールベアリングである。シール材23は内輪11Aと外輪11Bのいずれかに固定され、他方を摺動して、内輪11Aと外輪11Bの間に異物が侵入するのを防止する。シール材23は金属板、合成樹脂板、あるいはゴム状弾性体である。シール材23は、内周または外周を内輪11A又は外輪11Bに固定している。内周を内輪11Aの外周に固定するシール材23は、外周を外輪11Bの内周に摺動できるように接近させ、あるいは接触して摺動できるようにする。外周を外輪11Bの内周に固定するシール材23は、内周を内輪11Aの外周に摺動できるように接近させ、あるいは接触して摺動できるようにする。合成樹脂やゴム状弾性体のシール材23は、内輪11Aの外周や外輪11Bの内周に接触させて摺動できるので、塵等の異物の侵入をより確実に阻止できる。
垂直軸12は金属ロッドで、下端部を水平ベアリング11の内輪11Aに連結して、上端部を固定部10に垂直な姿勢に連結している。垂直軸12は回転しないように固定部10に固定される。図に示す垂直軸12は、下端に鍔24を有し、上端をカシメ加工して、ヨーク7と水平ベアリング11の内輪11Aに連結している。垂直軸は、下端をカシメ加工して水平ベアリングの内輪とヨークに連結することもできる。この構造は、垂直軸を水平ベアリングの内輪とヨークにしっかりと遊びなく固定できる。また、一端に鍔を設けて、他端にEリング等を入れて水平ベアリングの内輪とヨークに連結することもできる。この垂直軸は、Eリングを入れる溝を一端に円周方向に設けている。
固定部10は、鞄本体3の底面にネジ止して固定され、あるいは鞄本体3の底面に固定されるベースプレート30に一体的に成形され、ベースプレート30を介して鞄本体3に固定され、あるいは、鞄本体3を載せる載台4の底面に固定される。固定部10は、垂直軸12を垂直方向に挿通させる貫通孔10Aを中心に有する。この貫通孔10Aに垂直軸12を挿通して、垂直軸12を垂直な姿勢で固定している。
さらに、固定部10は、垂直軸12を介して、水平ベアリング11の内輪11Aを回転しないように固定する。図の固定部10は、貫通孔10Aの周囲に、内輪11Aに接触する突出部10Bを設けている。突出部10Bと内輪11Aとの間にはスペーサー26を挟着している。スペーサー26は、金属板や硬質のプラスチック板である。この図のキャスター1は、突出部10Bと内輪11Aとの間にスペーサー26を挟着しているが、スペーサーを挟着しないで、突出部を内輪11Aに直接に接触するように固定することもできる。
固定部10は、ヨーク7の上端面と対向する対向下面10Cを有する。さらに、図の固定部10は、ヨーク7の上部の外周をカバーするスカート部10Dを有する。スカート部10Dは、円筒状のヨーク7の外周に円柱内面を接近させている。
図のキャスター1は、固定部10とヨーク7の間に、互いに接近する変形阻止隙間25を設けている。この変形阻止隙間25は、垂直軸12の回転中心軸mから半径方向に離れた位置にあって、互いに接近するように対向する隙間である。キャスター1は、ヨーク7の上端面と固定部10の対向下面10Cとの間に変形阻止隙間25を設けている。変形阻止隙間25は、円筒状のヨーク7の外周面とスカート部10Dの円柱内面との間に設けることもできる。また、ヨーク7の上端面と固定部10と対向下面10Cとの間と、ヨーク7の外周面とスカート部10Dの円柱内面との両方に設けることもできる。
変形阻止隙間25は、鞄本体3に衝撃荷重が作用して、垂直軸12に曲げ衝撃力が作用すると、固定部10と垂直軸12とヨーク7等が変形し、あるいはこれ等の連結部の遊びによって連結している部材の相対位置が変化すると、互いに当接する隙間であって、たとえば0.7〜0.8mmに設定される。ただ、変形阻止隙間25は、固定部10と垂直軸12とヨーク7の材質や遊びによって最適値に設定するので、0.1〜1mmとすることができる。変形阻止隙間25が狭すぎると、鞄本体3に作用する小さい荷重で変形阻止隙間25でヨーク7と固定部10とが接触してスムーズに首振りできなくなる。また、反対に変形阻止隙間25が大きすぎると、鞄本体3に作用する衝撃荷重が極めて大きいときに限って、ヨーク7と固定部10とが当接するので、衝撃荷重を変形阻止隙間25で吸収する作用が小さく、水平ベアリング11が衝撃荷重で損傷を受けやすくなる。したがって、変形阻止隙間25は、理想的には、水平ベアリング11に耐荷重の50〜200%以上の垂直方向の荷重が作用する状態で、ヨーク7が固定部10に当接する隙間に設定される。
図のキャスター1は、固定部10の突出部10Bと内輪水平ベアリング11の11Aとの間に挟着しているスペーサー26で、変形阻止隙間25を最適値に調整することができる。スペーサー26の厚さで変形阻止隙間25を調整できるからである。厚いスペーサーを入れて変形阻止隙間を広く、薄いスペーサーを入れて変形阻止隙間を狭くできる。また、スペーサーは、鞄本体に、強い衝撃荷重が作用するときには、薄くなるように弾性変形するプラスチック板や金属プレートを使用することもできる。このスペーサーを使用するキャスターは、強い衝撃荷重が作用すると変形阻止隙間を狭くする。このため、衝撃荷重が作用するときに、変形阻止隙間で固定部とヨークとを接触させて、水平ベアリングに無理な荷重が作用するのを防止できる。このため、強い衝撃荷重で水平ベアリングが損傷するのをより有効に防止できる。
図6のキャスター1は、鞄本体3に衝撃荷重が作用すると、変形阻止隙間25で固定部10とヨーク7とを直接に接触させて、水平ベアリング11に無理な荷重が作用するのを防止する。さらに、キャスター1は、図6の鎖線で示すように、変形阻止隙間25にスリップリング27を配設している。スリップリング27は円板状で、ヨーク7の上端面と固定部10の対向下面10Cとの間に配設される。このスリップリング27は、その外径を、ヨーク7の上端面の外径又は固定部10の対向下面10Cの内径にほぼ等しく、内径を円筒状ヨーク7の上端面の内径にほぼ等しくしている。スリップリング27は、ヨーク7と固定部10に接触して摺動抵抗の小さい、例えばフッ素樹脂やポリエチレン樹脂等のプラスチックシートである。スリップリング27は、垂直に自立する鞄本体3に衝撃荷重が作用しない状態では、ヨーク7と固定部10の押圧力が小さくなって、小さい摩擦抵抗でヨーク7をスムーズを旋回させる。鞄本体3に衝撃荷重が作用して、変形阻止隙間25が狭くなると、ヨーク7の上端面と固定部10の対向下面10Cとに押圧される。この状態になると、変形阻止隙間25でヨーク7と固定部10はスリップリング27を介して接触し、スリップリング27を介在して、互いに押圧して、曲げ衝撃力を支持する。この構造のキャスター1は、スリップリング27を緩衝材として使用するので、鞄本体3に作用する衝撃荷重をスリップリング27で吸収して、曲げ衝撃力を支持できる。
従来のキャスターの一部断面図である。 本発明の一実施例にかかるキャスターを有する鞄の斜視図である。 本発明の他の実施例にかかるキャスターを有する鞄の斜視図である。 本発明の他の実施例にかかるキャスターを有する鞄の斜視図である。 キャスターの一部断面側面図である。 図5に示すキャスターのA−A線断面図である。
符号の説明
1…キャスター
2…取っ手
3…鞄本体 3A…本体部
3B…蓋体
4…載台
5…伸縮ロッド 5A…引出ロッド
5B…ガイド筒
6…車輪
7…ヨーク 7A…連結開口部
8…ベアリング 8A…内輪
8B…外輪
9…シャフト
10…固定部 10A…貫通孔
10B…突出部
10C…対向下面
10D…スカート部
11…水平ベアリング 11A…内輪
11B…外輪
11C…剛球
12…垂直軸
13…車輪本体 13A…凸条
14…タイヤ部 14A…連結溝
15…嵌着溝
16…周壁
17…スペーサパイプ 17A…ストッパ部
17B…挿入部
17C…段差面
18…隙間
19…空隙
20…対向プレート
21…嵌着溝
22…ストッパ
23…シール材
24…鍔
25…変形阻止隙間
26…スペーサー
27…スリップリング
30…ベースプレート
91…キャスター
94…ホイルカバー
96…車輪
98…ベアリング 98A…内輪
98B…外輪
99…シャフト 99a…立上り部
m…回転中心軸

Claims (8)

  1. 底部にキャスター(1)を配設している鞄本体(3)と、この鞄本体(3)に連結している取っ手(2)とを備え、キャスター(1)で鞄本体(3)を自立させる状態で、取っ手(2)でもって移動できるようにしてなるキャスターを有する鞄において、
    前記キャスター(1)が、車輪(6)と、この車輪(6)をひとつのベアリング(8)を介して連結しているシャフト(9)と、このシャフト(9)の両端を固定する共に、鞄本体(3)に連結しているヨーク(7)とを備え、
    前記車輪(6)は、ベアリング(8)の外輪(8B)を嵌着する嵌着溝(15)を中心に設けており、この嵌着溝(15)にベアリング(8)の外輪(8B)を嵌着してベアリング(8)を固定しており、
    さらに、前記シャフト(9)の外径(A)をベアリング(8)の内輪(8A)の内径(B)よりも小さくして、シャフト(9)には内輪(8A)の両側から一対のスペーサパイプ(17)を挿入しており、
    前記シャフト(9)が鉄又は鉄合金で、スペーサパイプ(17)がシャフト(9)よりも硬度の低い硬質のプラスチック又はシャフトよりも硬度の低い金属材からなる筒体であって、細い外径の挿入部(17B)と、この挿入部(17B)よりも太い外径のストッパ部(17A)とからなり、一対のスペーサパイプ(17)の挿入部(17B)が、ベアリング(8)の内輪(8A)に両側から挿入されて、内輪(8A)をシャフト(9)に固定しており、ストッパ部(17A)を内輪(8A)とヨーク(7)との間に配置して、スペーサパイプ(17)をシャフト(9)の定位置に配置すると共に、このスペーサパイプ(17)でもってベアリング(8)をシャフト(9)の定位置に固定してなるキャスターを有する鞄。
  2. 前記スペーサパイプ(17)の挿入部(17B)が、先端に向かって細くなるテーパー状である請求項1に記載されるキャスターを有する鞄。
  3. 前記車輪(6)の両側に挿入される一対のスペーサパイプ(17)の挿入部(17B)のトータル長さが、ベアリング(8)の内輪(8A)の幅よりも短く、一対のスペーサパイプ(17)の挿入部(17B)が内輪(8A)の内側で空隙(19)ができるように挿入されてなる請求項1に記載されるキャスターを有する鞄。
  4. 前記ベアリング(8)の内輪(8A)の中心孔が、両端の開口部に向かって外径を大きくするテーパー面を有する請求項1に記載されるキャスターを有する鞄。
  5. 前記車輪(6)の嵌着溝(15)の深さが前記ベアリング(8)の外輪(8B)の厚さよりも深い請求項1に記載されるキャスターを有する鞄。
  6. 前記スペーサパイプ(17)のストッパ部(17A)と挿入部(17B)の外径の差が、前記ベアリング(8)の内輪(8A)の厚さよりも大きい請求項1又はに記載されるキャスターを有する鞄。
  7. 前記車輪(6)が、嵌着溝(15)の両側に周壁(16)を有し、この周壁(16)が前記スペーサパイプ(17)のストッパ部(17A)の外周に非接触状態で接近する請求項1に記載されるキャスターを有する鞄。
  8. 前記車輪(6)が、嵌着溝(15)の両側に周壁(16)を有し、この周壁(16)が前記スペーサパイプ(17)のストッパ部(17A)の外周に非接触状態で接近し、かつ周壁(16)の内周面とストッパ部(17A)の外周面との隙間(18)が0.1mm〜1mmである請求項に記載されるキャスターを有する鞄。
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