JP2002127704A - キャスター - Google Patents
キャスターInfo
- Publication number
- JP2002127704A JP2002127704A JP2000319909A JP2000319909A JP2002127704A JP 2002127704 A JP2002127704 A JP 2002127704A JP 2000319909 A JP2000319909 A JP 2000319909A JP 2000319909 A JP2000319909 A JP 2000319909A JP 2002127704 A JP2002127704 A JP 2002127704A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roller bearing
- hole
- caster
- bearing
- base portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 キャスターにおけるプラスチック製のフォー
クの基体部の肉厚の変動を抑えることでコロ軸受を基体
部内にて正確に位置決めでき、支軸を高精度に支持でき
るようにし、キャスターの品質を向上させる。 【解決手段】 先端部に車輪３が回転自在に設けられる
フォーク１の基体部８に上下に貫通する貫通孔９を形成
し、該基体部の側壁に横孔１０を開設し、コロ軸受１２
を嵌め込み得るように形成された軸受ケース１１を前記
横孔から基体部中に差し込んだ後、前記貫通孔に支軸１
３を貫挿し該コロ軸受により該支軸を回転自在に支持す
る。
クの基体部の肉厚の変動を抑えることでコロ軸受を基体
部内にて正確に位置決めでき、支軸を高精度に支持でき
るようにし、キャスターの品質を向上させる。 【解決手段】 先端部に車輪３が回転自在に設けられる
フォーク１の基体部８に上下に貫通する貫通孔９を形成
し、該基体部の側壁に横孔１０を開設し、コロ軸受１２
を嵌め込み得るように形成された軸受ケース１１を前記
横孔から基体部中に差し込んだ後、前記貫通孔に支軸１
３を貫挿し該コロ軸受により該支軸を回転自在に支持す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷車や車椅子等に
装着され、走行方向に準じて車輪を自在に旋回させるキ
ャスターにおける支軸の支持構造に関するものである。
装着され、走行方向に準じて車輪を自在に旋回させるキ
ャスターにおける支軸の支持構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】車輪が取り付けられるフォークをプラス
チックにより一体に成形したキャスターは、例えば実公
平７−３２１６３に開示されているように、フォークの
筒状基体の両端部に軸受嵌装用の軸受穴を設けるととも
に、該筒状基体の中間部内壁面に一体に環状体を突設
し、該環状体に複数個の通し穴を形成することにより、
該環状体の形成部分が肉厚部となるのを防ぎ、成形持の
プラスチック材料のヒケが防止されるようにしたもので
あった。
チックにより一体に成形したキャスターは、例えば実公
平７−３２１６３に開示されているように、フォークの
筒状基体の両端部に軸受嵌装用の軸受穴を設けるととも
に、該筒状基体の中間部内壁面に一体に環状体を突設
し、該環状体に複数個の通し穴を形成することにより、
該環状体の形成部分が肉厚部となるのを防ぎ、成形持の
プラスチック材料のヒケが防止されるようにしたもので
あった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
キャスターにおけるフォークの筒状基体の構造では、通
し穴によって肉厚部となるのが防がれるにしても、筒状
基体の内壁面と環状体の連通部分等では肉厚の変化が大
きく（即ち、内径変化率が大きく）ならざるを得ない。
このため成形精度が悪く、軸受を同心状に装着できなく
なったり、隙間ができて取付後に軸受部分がガタ付くよ
うなおそれがあった。
キャスターにおけるフォークの筒状基体の構造では、通
し穴によって肉厚部となるのが防がれるにしても、筒状
基体の内壁面と環状体の連通部分等では肉厚の変化が大
きく（即ち、内径変化率が大きく）ならざるを得ない。
このため成形精度が悪く、軸受を同心状に装着できなく
なったり、隙間ができて取付後に軸受部分がガタ付くよ
うなおそれがあった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上述に鑑みてな
されたもので、精度不足による上記のような障害発生の
おそれを解消し、常に円滑に作動し得るキャスターを提
供しようとするものである。そのために、本発明のキャ
スターは、先端部に車輪が回転自在に設けられるフォー
クの基体部に上下に貫通する貫通孔を形成し、該基体部
の側壁に横孔を開設し、コロ軸受を嵌め込み得るように
形成された軸受ケースを前記横孔から基体部中に差し込
んだ後、前記貫通孔に支軸を貫挿し該コロ軸受により該
支軸を回転自在に支持することを特徴とする。
されたもので、精度不足による上記のような障害発生の
おそれを解消し、常に円滑に作動し得るキャスターを提
供しようとするものである。そのために、本発明のキャ
スターは、先端部に車輪が回転自在に設けられるフォー
クの基体部に上下に貫通する貫通孔を形成し、該基体部
の側壁に横孔を開設し、コロ軸受を嵌め込み得るように
形成された軸受ケースを前記横孔から基体部中に差し込
んだ後、前記貫通孔に支軸を貫挿し該コロ軸受により該
支軸を回転自在に支持することを特徴とする。
【０００５】
【発明の実施の形態】次に図面に従い本発明の実施の形
態を説明する。図１は本発明に係るキャスターの縦断面
図、図２はそのＡ−Ａ線断面図、図３はＢ−Ｂ線断面図
で、１は一対のアーム２，２の先端部に車輪３が設けら
れるプラスチック製のフォークである。
態を説明する。図１は本発明に係るキャスターの縦断面
図、図２はそのＡ−Ａ線断面図、図３はＢ−Ｂ線断面図
で、１は一対のアーム２，２の先端部に車輪３が設けら
れるプラスチック製のフォークである。
【０００６】車輪３は、アーム２，２の先端部間に車軸
４を架設し、該車軸４の両端部寄りに一対の円形のホイ
ールカバー５，５の中心筒状部６を外嵌し、該各筒状部
の外周にボールベアリング等のコロ軸受７，７を介在さ
せることによって回転自在に支持されている。そして該
ホイールカバー５，５は該車輪３の両側面を包囲してい
る。
４を架設し、該車軸４の両端部寄りに一対の円形のホイ
ールカバー５，５の中心筒状部６を外嵌し、該各筒状部
の外周にボールベアリング等のコロ軸受７，７を介在さ
せることによって回転自在に支持されている。そして該
ホイールカバー５，５は該車輪３の両側面を包囲してい
る。
【０００７】またフォーク１は、図４の分解斜視図にも
示したように、基体部８に上下に貫通する貫通孔９が形
成され、該基体部８の側壁に横孔１０を開設している。
１１はボールベアリング等のコロ軸受１２を上方から嵌
め込み得るように円形凹部１１’が上面に形成されたプ
ラスチック製の略方形トレイ状の軸受ケースである。な
お、上記横孔１０は、該コロ軸受１２を嵌め込んだ状態
にて該軸受ケースを差し込み得るように、図３に示され
るように、該基体部８内の貫通孔９周囲が拡径されてい
る。
示したように、基体部８に上下に貫通する貫通孔９が形
成され、該基体部８の側壁に横孔１０を開設している。
１１はボールベアリング等のコロ軸受１２を上方から嵌
め込み得るように円形凹部１１’が上面に形成されたプ
ラスチック製の略方形トレイ状の軸受ケースである。な
お、上記横孔１０は、該コロ軸受１２を嵌め込んだ状態
にて該軸受ケースを差し込み得るように、図３に示され
るように、該基体部８内の貫通孔９周囲が拡径されてい
る。
【０００８】また、１３は、上半部１４の外周にネジ溝
が形成され、中間部に六角状鍔部１５が一体に形成さ
れ、下端部には環状溝１６が形成された金属製の支軸、
１７，１８は摩擦抵抗を軽減させるために外周面にスプ
ライン状の縦溝が形成されたプラスチック製の上部カラ
ーと下部カラー、１９はプラスチック製の座金、２０は
金属製のＥリングである。なお、２１，２１は前記基体
部８の上面に形成されたビス孔２２，２２にねじ込まれ
る止ビスである。
が形成され、中間部に六角状鍔部１５が一体に形成さ
れ、下端部には環状溝１６が形成された金属製の支軸、
１７，１８は摩擦抵抗を軽減させるために外周面にスプ
ライン状の縦溝が形成されたプラスチック製の上部カラ
ーと下部カラー、１９はプラスチック製の座金、２０は
金属製のＥリングである。なお、２１，２１は前記基体
部８の上面に形成されたビス孔２２，２２にねじ込まれ
る止ビスである。
【０００９】そして、コロ軸受１２が嵌め込まれた軸受
ケース１１を横孔１０から基体部８中に差し込んだ後、
貫通孔９に支軸１３を上方から貫挿し、該支軸を該コロ
軸受１２の中心に貫通させるとともに、該支軸の外周に
上部カラー１７，下部カラー１８を夫々外嵌し、該支軸
の下方突出端には座金１９を嵌め環状溝１６にＥリング
２０を嵌めることにより該支軸の抜脱を防ぎ、該支軸が
該コロ軸受１２により回転自在に支持されるようにす
る。こうして支軸１３をコロ軸受１２に貫通させること
により軸受ケース１１は横孔１０から抜けなくなる。な
お、上記止ビス２１，２１はこの軸受ケース１１の抜
け、および移動を防ぐために念のためにビス孔２２，２
２にねじ込まれる。
ケース１１を横孔１０から基体部８中に差し込んだ後、
貫通孔９に支軸１３を上方から貫挿し、該支軸を該コロ
軸受１２の中心に貫通させるとともに、該支軸の外周に
上部カラー１７，下部カラー１８を夫々外嵌し、該支軸
の下方突出端には座金１９を嵌め環状溝１６にＥリング
２０を嵌めることにより該支軸の抜脱を防ぎ、該支軸が
該コロ軸受１２により回転自在に支持されるようにす
る。こうして支軸１３をコロ軸受１２に貫通させること
により軸受ケース１１は横孔１０から抜けなくなる。な
お、上記止ビス２１，２１はこの軸受ケース１１の抜
け、および移動を防ぐために念のためにビス孔２２，２
２にねじ込まれる。
【００１０】このように構成したキャスターでは、支軸
１３の上半部１４を荷車等の底面に形成された取付孔に
固着することで、フォーク１がコロ軸受１２を介して自
在に旋回可能に支持される。そして、該コロ軸受は軸受
ケース１１に嵌めて横孔１０から基体部８中に差し込ま
れて支持されることから、該基体部８は従来のように内
径変化率が大きくなることなく肉厚を均等化することが
できる。このためプラスチックによる成形精度を高水準
に維持することができるとともに、軸受ケース１１はフ
ォーク１とは別体として成形するものであるので、コロ
軸受１２を基体部８内にて正確に位置決めすることがで
き、支軸１３を高精度に支持し得るようになる。
１３の上半部１４を荷車等の底面に形成された取付孔に
固着することで、フォーク１がコロ軸受１２を介して自
在に旋回可能に支持される。そして、該コロ軸受は軸受
ケース１１に嵌めて横孔１０から基体部８中に差し込ま
れて支持されることから、該基体部８は従来のように内
径変化率が大きくなることなく肉厚を均等化することが
できる。このためプラスチックによる成形精度を高水準
に維持することができるとともに、軸受ケース１１はフ
ォーク１とは別体として成形するものであるので、コロ
軸受１２を基体部８内にて正確に位置決めすることがで
き、支軸１３を高精度に支持し得るようになる。
【００１１】なお、上記軸受ケース１１はフォーク１と
同じプラスチック材料により成形してもよいが、合成ゴ
ム，ウレタン等の弾性材料で成形すれば、その弾性によ
り走行時の振動を緩衝することも可能となる。また軸受
ケース１１の表面にブランド名や型番等の表示２３を施
すことも可能である。また、コロ軸受１２はこの実施形
態では単列のものを示したが、支軸１３の支持をより安
定させるために多列幅広のコロ軸受を設けることも勿論
可能である。
同じプラスチック材料により成形してもよいが、合成ゴ
ム，ウレタン等の弾性材料で成形すれば、その弾性によ
り走行時の振動を緩衝することも可能となる。また軸受
ケース１１の表面にブランド名や型番等の表示２３を施
すことも可能である。また、コロ軸受１２はこの実施形
態では単列のものを示したが、支軸１３の支持をより安
定させるために多列幅広のコロ軸受を設けることも勿論
可能である。
【００１２】
【発明の効果】このように本発明のキャスターは、基体
部の側壁に横孔を開設し、コロ軸受を嵌め込み得るよう
に形成された軸受ケースを横孔から基体部中に差し込ん
だ後、貫通孔に支軸を貫挿しコロ軸受により該支軸を回
転自在に支持するものであるので、フォークの基体部の
肉厚の変動が少なく抑えられ、プラスチック成形時の成
形精度を高水準に維持することができる。このため、コ
ロ軸受が基体部内にて正確に位置決めされ、支軸を高精
度に支持できるようになり、キャスターの品質を向上さ
せる有益な効果がある。
部の側壁に横孔を開設し、コロ軸受を嵌め込み得るよう
に形成された軸受ケースを横孔から基体部中に差し込ん
だ後、貫通孔に支軸を貫挿しコロ軸受により該支軸を回
転自在に支持するものであるので、フォークの基体部の
肉厚の変動が少なく抑えられ、プラスチック成形時の成
形精度を高水準に維持することができる。このため、コ
ロ軸受が基体部内にて正確に位置決めされ、支軸を高精
度に支持できるようになり、キャスターの品質を向上さ
せる有益な効果がある。
【図１】本発明に係るキャスターの実施形態を示した縦
断面図。
断面図。
【図２】図１のＡ−Ａ線断面図。
【図３】図１のＢ−Ｂ線断面図。
【図４】本発明に係るキャスターの要部の分解斜視図。
１ フォーク ３ 車輪 ８ 基体部 ９ 貫通孔 １０ 横孔 １１ 軸受ケース １２ コロ軸受 １３ 支軸
Claims (1)
- 【請求項１】 先端部に車輪が回転自在に設けられるフ
ォークの基体部に上下に貫通する貫通孔を形成し、該基
体部の側壁に横孔を開設し、コロ軸受を嵌め込み得るよ
うに形成された軸受ケースを前記横孔から基体部中に差
し込んだ後、前記貫通孔に支軸を貫挿し該コロ軸受によ
り該支軸を回転自在に支持することを特徴としたキャス
ター。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000319909A JP2002127704A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | キャスター |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000319909A JP2002127704A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | キャスター |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002127704A true JP2002127704A (ja) | 2002-05-08 |
Family
ID=18798288
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000319909A Pending JP2002127704A (ja) | 2000-10-19 | 2000-10-19 | キャスター |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002127704A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005263150A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-09-29 | Toyo Steel Kk | 防水キャスター |
| JP2011136629A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Mamoru Tomoto | キャスター |
-
2000
- 2000-10-19 JP JP2000319909A patent/JP2002127704A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005263150A (ja) * | 2004-03-22 | 2005-09-29 | Toyo Steel Kk | 防水キャスター |
| JP2011136629A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Mamoru Tomoto | キャスター |
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