JP2000174090A - 処理システム - Google Patents

処理システム

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JP2000174090A
JP2000174090A JP11232963A JP23296399A JP2000174090A JP 2000174090 A JP2000174090 A JP 2000174090A JP 11232963 A JP11232963 A JP 11232963A JP 23296399 A JP23296399 A JP 23296399A JP 2000174090 A JP2000174090 A JP 2000174090A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段階的に処理能力を増設することができ、か
つ、遊びのユニットの少ない高効率な処理システムを提
供すること 【解決手段】 処理システム1のほぼ中心には、主搬送
路10が直線状に設けられている。主搬送路10の両側
には、主搬送路10の一端から順番に剥離・洗浄系の副
搬送路40、成膜系の副搬送路50、エッチング系の副
搬送路60、塗布・現像系の副搬送路70が該主搬送路
10とほぼ直交するように配設されている。そして、各
副搬送路に沿ってそれぞれ処理に必要な処理ユニットが
配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウェ
ハや液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LC
D)に使われる基板上にフォトリソ工程を行う処理シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス基板上にTFTアレイを形成する
工程では、薄膜形成前洗浄工程−薄膜形成工程−レジス
ト塗布工程−露光工程−現像工程−エッチング工程−レ
ジスト剥離工程が、1枚のガラス基板に対してアレイを
構成するレイヤの数だけ、例えば6回程度繰り返され
る。
【0003】一般に、上記の洗浄工程は洗浄装置、レジ
スト剥離工程はアッシングユニット、薄膜形成工程は成
膜ユニット、エッチング工程はエッチングユニット、レ
ジスト塗布工程及び現像工程は塗布・現像装置、露光工
程は露光装置によって行われており、これらのユニット
間でのガラス基板の搬送はAGV(自走型搬送車)等に
より行われている。
【0004】ところで、例えば塗布・現像装置は、複数
のレジスト塗布ユニット、複数の現像処理ユニット、複
数の加熱処理ユニット等を有し、これらユニット間のガ
ラス基板の受け渡しを搬送装置によって行うように構成
され、これによりユニットの集約化が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにユニットを集約化した構成を採った場合、各ユニ
ットの増設性が劣るという問題がある。即ち、生産能力
の拡大時に装置単位での増設になってしまい、例えば塗
布・現像装置の生産能力が5000枚/月とすると、5
000枚/月の単位での増設となってしまい、稼動しな
い遊びのユニットが生じて設備投資効率が悪い、という
課題がある。
【0006】また、例えば塗布・現像装置は他の装置と
比べて数倍の処理能力を有するように、これら装置間で
は処理能力に差異があり、これによっても稼動しない遊
びのユニットが生じている。
【0007】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、段階的に処理能力を増設することがで
き、かつ、遊びのユニットの少ない高効率な処理システ
ムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明の処理システムは、主搬送路と、前記主搬送
路とほぼ直交するように分岐された複数の副搬送路と、
前記各副搬送路に沿って配置され、被処理体に対して副
搬送路毎に振り分けられた所定の処理を施す処理部と、
前記主搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送路
との間で被処理体の受け渡しを行う主搬送装置と、前記
各副搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送路に
配置された処理部及び前記主搬送路との間で被処理体の
受け渡しを行う副搬送装置とを具備するものである。本
発明では、副搬送路に沿って処理部を段階的に増設して
いくことで、必要な時期に必要な規模だけ処理能力を上
げていくことができる。また、処理部による処理の内容
が副搬送路毎に振り分けられ、各搬送路毎にそれぞれ共
通の処理部が増設されていくので、異なる処理を行う処
理部間の薬液等の干渉による弊害を防止することができ
る。さらに、主搬送路に対して各副搬送路をほぼ直交す
るように配設しているので、システム全体を高密度配置
化することができる。
【0009】本発明の処理システムは、主搬送路と、前
記主搬送路とほぼ直交するように分岐された複数の副搬
送路と、前記各副搬送路に沿って配置され、被処理体に
対して副搬送路毎に主搬送路に沿って処理順に振り分け
られた所定の処理を施す処理部と、前記主搬送路上を移
動可能に配置され、前記各副搬送路との間で被処理体の
受け渡しを行う主搬送装置と、前記各副搬送路上を移動
可能に配置され、前記各副搬送路に配置された処理部及
び前記主搬送路との間で被処理体の受け渡しを行う副搬
送装置とを具備するものである。本発明では、副搬送路
に沿って処理部を段階的に増設していくことで、必要な
時期に必要な規模だけ処理能力を上げていくことができ
る。また、処理部による処理の内容が副搬送路毎に振り
分けられ、各搬送路毎にそれぞれ共通の処理部が増設さ
れていくので、異なる処理を行う処理部間の薬液等の干
渉による弊害を防止することができる。さらに、主搬送
路に対して各副搬送路をほぼ直交するように配設してい
るので、システム全体を高密度配置化することができ
る。加えて、主搬送路に対して副搬送路が処理順に並ん
でいるので、システム全体の搬送効率を高めることがで
きる。ここで、「主搬送路に沿って処理順に」とは、必
ずしも一直線上に処理順にということではなく、例えば
各副搬送路で処理を行いながら主搬送路の端まで行って
戻り、再び別の各副搬送路で処理を行うような場合に
は、各処理が振り分けられた副搬送路が主搬送路上に混
在することになる。本発明は、このようなことも意図す
るものである。
【0010】本発明の処理システムは、主搬送路と、前
記主搬送路とほぼ直交するように分岐された複数の副搬
送路と、前記各副搬送路に沿って配置され、被処理体に
対して異なる種類の処理を施す複数種類の処理部と、前
記主搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送路と
の間で被処理体の受け渡しを行う主搬送装置と、前記各
副搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送路に配
置された処理部及び前記主搬送路との間で被処理体の受
け渡しを行う副搬送装置とを具備するものである。本発
明では、副搬送路に沿って処理部を段階的に増設してい
くことで、必要な時期に必要な規模だけ処理能力を上げ
ていくことができる。また、各搬送路毎にそれぞれ独立
して一連の処理を行うようになっているので、例えば複
数のレイヤを持つ被処理体に対して各レイヤと各副搬送
路とを対応付けることが可能となり、制御や条件設定等
が容易になる。さらに、主搬送路に対して各副搬送路を
ほぼ直交するように配設しているので、システム全体を
高密度配置化することができる。
【0011】本発明の処理システムは、主搬送路と、前
記主搬送路の一端に該主搬送路とほぼ直交する方向へ延
設可能に配設され、システム内への被処理体の搬入出を
行う搬出入部と、前記主搬送路の他端及び主搬送路の両
側に該主搬送路とほぼ直交する方向へ延設可能に分岐さ
れた複数の副搬送路と、前記各副搬送路に沿って配置さ
れ、被処理体に対して所定の処理を施す処理部と前記主
搬送路上を移動可能に配置され、前記搬出入部及び前記
各副搬送路との間で被処理体の受け渡しを行う主搬送装
置と、前記各副搬送路上を移動可能に配置され、前記各
副搬送路に配置された処理部及び前記主搬送路との間で
被処理体の受け渡しを行う副搬送装置とを具備するもの
である。本発明では、副搬送路に沿って処理部を段階的
に増設していくことで、必要な時期に必要な規模だけ処
理能力を上げていくことができる。また、主搬送路とほ
ぼ直交する方向へ各部を延設するようにしているので、
システムの中心となる主搬送路を改変することなく、各
部を増設することが可能である。さらに、主搬送路に対
して各副搬送路等をほぼ直交するように配設しているの
で、システム全体を高密度配置化することができる。
【0012】本発明の処理システムは、主搬送路と、前
記主搬送路の両側に該主搬送路とほぼ直交するように分
岐された副搬送路と、前記各副搬送路に沿って配置さ
れ、被処理体に対して所定の処理を施す処理部と、前記
主搬送路上を移動可能に配置され、前記副搬送路との間
で被処理体の受け渡しを行う主搬送装置と、前記主搬送
路の一側の副搬送路上を移動可能に配置され、前記各副
搬送路に配置された処理部及び前記主搬送路との間で被
処理体の受け渡しを行うスルータイプアームの副搬送装
置と、前記主搬送路の他側の副搬送路上を移動可能に配
置され、前記各副搬送路に配置された処理部及び前記主
搬送路との間で被処理体の受け渡しを行うブロックタイ
プアームの副搬送装置とを具備するものである。本発明
では、副搬送路に沿って処理部を段階的に増設していく
ことで、必要な時期に必要な規模だけ処理能力を上げて
いくことができる。また、主搬送路の一側の副搬送装置
をスルータイプアームとし他側をブロックタイプアーム
として増設可能とすることでも、増設の柔軟性を持たせ
つつコスト増を抑えることができる。さらに、主搬送路
に対して各副搬送路等をほぼ直交するように配設してい
るので、システム全体を高密度配置化することができ
る。
【0013】本発明の処理システムは、前記主搬送路の
少なくとも一側に、近傍の前記副搬送路に配置された処
理部と同一の処理を行う処理部が配置されているもので
ある。これにより、システム全体の更なる高密度配置化
が可能となる。
【0014】本発明の処理システムは、前記副搬送路と
ほぼ直交する方向へ搬送路及び処理部が増設されている
ものである。これにより、システム全体の更なる高密度
配置化が可能となる。
【0015】本発明の処理システムは、前記増設された
搬送路及び処理部が隣接する副搬送路と連結されている
ものである。これにより、搬送効率を高めることができ
る。
【0016】本発明の処理システムは、前記主搬送路上
の一部または全部に設けられ、該主搬送路上の領域にダ
ウンフローのエアーの流れを形成する手段をさらに具備
するものである。これにより、パーティクルが主搬送路
内を浮遊することを防止することができる。
【0017】本発明の処理システムは、前記主搬送路上
の一部または全部に設けられ、該主搬送路上の領域より
エアーを吸引する吸引手段をさらに具備するものであ
る。これにより、ユニット内にさらに強力なダウンフロ
ーのエアー流を形成することが可能となる。
【0018】本発明の処理システムは、前記吸引手段に
より吸引されたエアーを該システム内で再利用するもの
である。これにより、コストダウンを図ることができ
る。
【0019】本発明の処理システムは、前記主搬送路と
前記副搬送路との接続部には、被処理体を一旦保持する
中継部が配置されているものである。これにより、搬送
装置の待ち状態をなくすことができる。
【0020】本発明の処理システムは、前記中継部が、
保持した被処理体をほぼ90度回動する手段を更に具備
するものである。これにより、処理装置が被処理体を回
動させることなく、主搬送路と副搬送路とで同一の向き
に被処理体を搬送することが可能となる。
【0021】本発明の処理システムでは、前記主搬送路
上には、被処理体を一旦保持する中継部が配置されてい
るものである。これにより、主搬送路上で待ち状態が発
生した被処理体を搬送装置以外で保持しておくことが可
能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係るT
FTアレイを形成するための処理システムの平面図であ
る。
【0023】図1に示すように、この処理システム1の
ほぼ中心には、主搬送路10が直線状に設けられてい
る。この主搬送路10の一端には、被処理体としてのガ
ラス基板Gをシステム内へ搬入すると共にシステム外へ
搬出するための搬入出部20が配設され、主搬送路10
の他端には露光装置2との間でガラス基板Gの受け渡し
を行うためのインタフェース部30が配設されている。
また、主搬送路10の両側には、主搬送路10の一端か
ら順番に剥離・洗浄系の副搬送路40、成膜系の副搬送
路50、エッチング系の副搬送路60、塗布・現像系の
副搬送路70が該主搬送路10とほぼ直交するように配
設されている。
【0024】主搬送路10には、ガラス基板Gを搬送す
るための例えば4台の主搬送装置11がガラス基板Gを
一旦保持する中継部12を介して直列に接続されてい
る。また、主搬送路10と副搬送路40、50、60、
70との間も中継部12を介して接続されている。主搬
送路10間の中継部は、例えば上下2段程度の受け渡し
部(図示を省略)を有し、そのうち少なくとも一方につ
いてはガラス基板Gを冷却するための温調板(クールプ
レート)により構成されている。一方、主搬送路10と
副搬送路40、50、60、70との間の中継部12
は、例えば図2に示すように、主搬送路10と副搬送路
40、50、60、70の両側に開口面を有する箱体1
2aにより構成され、この箱体12aの左右の内壁に
は、ガラス基板Gを箱体12a内へ案内して保持するた
めの保持ガイド部材12bが左右1組で一対をなし、例
えば20対有することで、20枚のガラス基板Gを一旦
保持することが可能となっている。なお、最下段は、保
持したガラス基板Gを冷却するための温調板(クールプ
レート)12cにより構成されている。このように中継
部12はガラス基板Gに対するバッファ機能及びガラス
基板Gを冷却する機能も有する。従って、中継部12に
積極的に例えばガラス基板Gに対して冷却エアーを吹き
付ける冷却装置を配置してもよい。また、主搬送路10
の一部または全部は、図3(a)及び(b)に示すよう
に、ユニット18内に配置されており、その上部にはF
FU19が配置されてダウンフローのエアーの流れが形
成されるようになっている。これにより、パーティクル
が主搬送路内を浮遊することを防止することができる。
しかし、図9に示すように、このようにユニット内に配
置しなくてもよく、別の手段でダウンフローのエアーの
流れを形成するようにしてもい。
【0025】図4は上記の主搬送路装置11の一例を示
す斜視図である。図4に示すように、主搬送装置11
は、主搬送路10に沿って移動可能な本体13と、装置
本体13に対して上下動および旋回動が可能なベース部
材14と、ベース部材14上を水平方向に沿ってそれぞ
れ独立して移動可能な上下2枚の基板支持部材15a,
15bとを有している。そして、ベース部材14の中央
部と装置本体13とが連結部16により連結されてい
る。本体13に内蔵された図示しないモータにより連結
部16を上下動または回転させることにより、ベース部
材14が上下動または旋回動される。このようなベース
部材14の上下動および旋回動、ならびに基板支持部材
15a,15bの水平移動によりガラス基板Gの搬送が
行われる。参照符号17a,17bは、それぞれ基板支
持部材15a,15bをガイドするガイドレールであ
る。主搬送装置11は、搬入出部20、インタフェース
部30、副搬送路40〜70、中継部12との間でガラ
ス基板Gの受け渡しを行うようになっている。
【0026】搬入出部20には、主搬送路10とほぼ直
交するように搬送路21が設けられている。この搬送路
21を挟んで主搬送路10の反対側には、ガラス基板G
を例えば25枚ずつ収納したカセットCが所定位置に例
えば4個整列して載置されるカセット載置台23が設け
られている。また、搬送路21上には、各カセットCか
ら処理すべきガラス基板Gを取り出して主搬送路10側
へ受け渡し、また処理が終了して主搬送路10側から受
け渡されたガラス基板Gを各カセットCへ戻す搬送装置
22が移動可能に配置されている。搬送装置22は図4
に示した主搬送装置11とほぼ同様の構成とされてい
る。また、搬入出部20の両端では、同様の構成の搬入
出部20が主搬送路10とほぼ直交する方向へ増設可能
となっている。
【0027】剥離・洗浄系の副搬送路40は、ガラス基
板Gを一旦保持する中継部12を介して主搬送路10と
接続されている。剥離・洗浄系の副搬送路40の一側に
は、水によりガラス基板Gをブラシ洗浄する処理部とし
ての複数のスクラバユニット41が配置されている。ま
た、剥離・洗浄系の副搬送路40の他側には、真空状態
でガラス基板Gに対してアッシング処理を行う処理部と
してのアッシングユニット42が複数配置されている。
また、剥離・洗浄系の副搬送路40上には、中継部12
及び各処理部間でガラス基板Gの受け渡しを行う副搬送
装置40aが移動可能に配置されている。副搬送装置4
0aは図4に示した主搬送装置11とほぼ同様の構成と
されている。
【0028】図5はアッシングユニット42の一例を示
す水平断面図である。図5に示すように、アッシングユ
ニット42は、副搬送路40側に設けられたロードロッ
ク室43と、その奥に設けられた搬送室44と、搬送室
44の両側面に設けられたアッシング処理室45とを有
している。そして、ロードロック室43と搬送室44と
の間、搬送室44と各処理室45との間には、これらの
間を気密にシールし、かつ開閉可能に構成されたゲート
バルブVが介挿されている。また、ロードロック室45
と外側の大気雰囲気とを連通する開口部にもゲートバル
ブVが設けられている。
【0029】アッシング処理室45は、その中にガラス
基板Gを載置するためのステージ45aが設けられてお
り、その内部を真空排気可能に構成されている。そし
て、アッシング処理室45には、アッシングガス例えば
オゾンが導入可能となっており、アッシングガスにより
エッチング処理後のレジストを除去する。
【0030】搬送室44も真空排気可能に構成され、そ
の中に基板搬送部材46が設けられている。基板搬送部
材46は、多関節アームタイプであり、ベース46a
と、中間アーム46bと、先端に設けられた基板支持ア
ーム46cとを有しており、これらの接続部分は旋回可
能になっている。この基板搬送部材46は、ロードロッ
ク室43、アッシング処理室45との間でガラス基板G
の受け渡しを行う。基板搬送部材46のベース46aの
中間アーム46bと反対側にはガラス基板Gを保持可能
に構成されたバッファ枠体46dが設けられており、こ
れによりガラス基板Gを一時的に保持することにより、
スループットの向上を図っている。
【0031】ロードロック室43も真空排気可能に構成
され、その中にガラス基板Gを載置するラック47およ
びガラス基板Gのアライメントと行うポジショナー48
が設けられている。ポジショナー48は、矢印A方向に
沿って移動することにより、ガラス基板Gの相対向する
2つの角部をそれぞれ2つのローラ49で押しつけて、
ラック47上でガラス基板Gのアライメントがなされ
る。アライメントの終了を確認するために、図示しない
光学センサが用いられる。ロードロック室43は、副搬
送路40側との間でガラス基板Gの受け渡しをする場合
には、その中を大気雰囲気とし、ガラス基板Gを処理室
45側へ搬送する場合には、その中を真空雰囲気とす
る。
【0032】成膜系の副搬送路50も、ガラス基板Gを
一旦保持する中継部12を介して主搬送路10と接続さ
れている。成膜系の副搬送路50の両側には、該搬送路
に沿ってそれぞれ処理部としての複数の成膜ユニット5
1が配置されている。また、成膜系の副搬送路50上に
は、中継部12及び各処理部間でガラス基板Gの受け渡
しを行う副搬送装置50aが移動可能に配置されてい
る。副搬送装置50aは図4に示した主搬送装置11と
ほぼ同様の構成とされている。
【0033】成膜ユニット51は、図5に示したアッシ
ングユニットにおけるアッシング処理室45に代えて、
例えば真空雰囲気中でステージに載置されたガラス基板
G上にCVDにより所定の膜を成膜する成膜室を設けた
ものである。
【0034】エッチング系の副搬送路60も、ガラス基
板Gを一旦保持する中継部12を介して主搬送路10と
接続されている。エッチング系の副搬送路60の両側に
は、該搬送路に沿ってそれぞれ処理部としての複数のエ
ッチングユニット61が配置されている。また、エッチ
ング系の副搬送路60上には、中継部12及び各処理部
間でガラス基板Gの受け渡しを行う副搬送装置60aが
移動可能に配置されている。副搬送装置60aは図4に
示した主搬送装置11とほぼ同様の構成とされている。
【0035】エッチングユニット61は、図5に示した
アッシングユニットにおけるアッシング処理室45に代
えて、例えば真空雰囲気中でステージに載置されたガラ
ス基板G上にエッチング処理を施すエッチング処理室を
設けたものである。エッチング処理室には、例えば所定
のエッチングガスが導入され、また高周波電界を印加す
ることが可能になっており、これらによりプラズマを形
成し、そのプラズマによりガラス基板Gの所定の膜をそ
の現像パターンに対応してエッチングする。
【0036】塗布・現像系の副搬送路70も、ガラス基
板Gを一旦保持する中継部12を介して主搬送路10と
接続されている。塗布・現像系の副搬送路70の一側に
は、洗浄ユニット71、ガラス基板Gの周縁部のレジス
トを除去するエッジリムーバー72、レジスト塗布ユニ
ット73、現像処理ユニット74が配置されている。ま
た、塗布・現像系の副搬送路70の他側には、加熱処理
ユニットと冷却処理ユニットが上下に積層されてなる加
熱処理・冷却ユニット75、上下2段に積層されてなる
加熱処理ユニット76、アドヒージョン処理ユニットと
冷却ユニットとが上下に積層されてなるアドヒージョン
処理・冷却ユニット77が配置されている。また、塗布
・現像系の副搬送路70上には、中継部12及び各処理
部間でガラス基板Gの受け渡しを行う副搬送装置70a
が移動可能に配置されている。副搬送装置70aは図4
に示した主搬送装置11とほぼ同様の構成とされてい
る。
【0037】インタフェース部30には、ガラス基板G
を搬送するための搬送路31が主搬送路とほぼ直交する
方向に設けられている。この搬送路31は、ガラス基板
Gを一旦保持する中継部12を介して主搬送路10と接
続されている。また、中継部12の両側には、バッファ
カセットが配置されるバッファステージ32が設けられ
ている。また、主搬送路10上には、隣接して配置され
た露光装置2との間でガラス基板Gの搬入出を行う搬送
装置33が設けられている。搬送装置33は図4に示し
た主搬送装置11とほぼ同様の構成とされている。ま
た、インタフェース部30の両端には、同様の構成のイ
ンタフェース部30を増設するようにしてもよい。
【0038】次に、このように構成された処理システム
での処理の流れを説明する。搬入出部20のカセットC
から搬送措置22に受け渡されたガラス基板Gは、主搬
送路10の主搬送装置11に受け渡される。主搬送装置
11は、該ガラス基板Gを、中継部12を介して剥離・
洗浄系の副搬送路40の副搬送装置40aへ受け渡す。
副搬送装置40aは、このガラス基板Gをスクラバユニ
ット41へ搬入する。そして、スクラバユニット41に
よって薄膜形成前洗浄が行われる。
【0039】上記洗浄が行われたガラス基板Gは再び副
搬送装置40aへ受け渡される。副搬送装置40aは、
このガラス基板Gを、中継部12を介して主搬送路10
の主搬送装置11に受け渡す。主搬送装置11は、この
ガラス基板Gを、中継部12を介して成膜系の副搬送路
50の副搬送装置50aへ受け渡す。副搬送装置50a
は、このガラス基板Gを成膜ユニット51へ搬入する。
そして、成膜ユニット51によって薄膜形成が行われ
る。
【0040】上記薄膜形成が行われたガラス基板Gは再
び副搬送装置50aへ受け渡される。副搬送装置50a
は、このガラス基板Gを、中継部12を介して主搬送路
10の主搬送装置11に受け渡す。主搬送装置11は、
このガラス基板Gを、中継部12を介して塗布・現像系
の副搬送路70の副搬送装置70aへ受け渡す。そし
て、ガラス基板Gは、洗浄ユニット71でスクラバー洗
浄が施され、加熱・冷却処理ユニット75の加熱処理ユ
ニットで加熱乾燥された後、冷却ユニットで冷却され
る。その後、ガラス基板Gは、レジストの定着性を高め
るために、アドヒージョン処理・冷却ユニット77の上
段のアドヒージョン処理ユニットにて疎水化処理(HM
DS処理)され、冷却ユニットで冷却後、レジスト塗布
ユニット73でレジストが塗布され、エッジリムーバー
72でガラス基板Gの周縁の余分なレジストが除去され
る。その後、ガラス基板Gは、加熱処理ユニット76の
一つでプリベーク処理され、いずれかのユニット下段の
冷却ユニットで冷却される。
【0041】上記レジスト塗布が行われたガラス基板G
は、中継部12を介して副搬送装置70aから主搬送路
10の主搬送装置11に受け渡される。その後、ガラス
基板Gは、主搬送装置11にてインタフェース部30を
介して露光装置2に搬送されてそこで所定のパターンが
露光される。そして、ガラス基板Gは再びインタフェー
ス部30を介して主搬送装置11に受け渡される。
【0042】露光されたガラス基板Gは、中継部12を
介して主搬送装置11から塗布・現像系の副搬送路70
の副搬送装置70aへ受け渡される。そして、現像処理
ユニット74のいずれかで現像処理され、所定の回路パ
ターンが形成される。現像処理されたガラス基板G、い
ずれかの加熱処理ユニットにてポストベーク処理が施さ
れた後,冷却ユニットにて冷却される。
【0043】上記現像処理が行われたガラス基板Gは、
中継部12を介して副搬送装置70aから主搬送路10
の主搬送装置11に受け渡される。主搬送装置11は、
このガラス基板Gを、中継部12を介してエッチング系
の副搬送路60の副搬送装置60aへ受け渡す。副搬送
装置60aは、このガラス基板Gをエッチングユニット
61へ搬入する。そして、エッチングユニット61によ
ってエッチング処理が行われる。
【0044】上記エッチング処理が行われたガラス基板
Gは再び副搬送装置60aへ受け渡される。副搬送装置
60aは、このガラス基板Gを、中継部12を介して主
搬送路10の主搬送装置11に受け渡す。主搬送装置1
1は、このガラス基板Gを、中継部12を介して剥離・
洗浄系の副搬送路40の副搬送装置40aへ受け渡す。
副搬送装置40aは、このガラス基板Gをアッシングユ
ニット42へ搬入する。そして、アッシングユニット4
2によって剥離処理が行われる。
【0045】以上の処理を、TFTアレイを構成するレ
イヤの数だけ繰り返す。その後、ガラス基板Gは、主搬
送装置11から搬入出部20へ受け渡され、カセットC
へ搬入される。
【0046】このように構成された処理システム1にお
いては、生産能力の拡大時には必要とされた分だけ処理
部としてのユニットを各副搬送路に沿って増設すればよ
い。よって、従来のように生産能力の拡大時に伴って稼
動しない遊びのユニットが生じることはなく、設備投資
効率が非常に良い。そして、各副搬送路毎にそれぞれ共
通の処理部としてユニットが増設されていくので、異な
る処理を行う処理部間の薬液等の干渉による弊害を防止
することができる。加えて、主搬送路に対して副搬送路
が処理順に並んでいるので、システム全体の搬送効率を
高めることができる。
【0047】図6は本発明の他の実施形態に係る処理シ
ステムの平面図である。図6に示すように、この処理シ
ステムにおいては、主搬送路11の両側にも処理部とし
ての各種ユニットが配置されている。その場合、処理ユ
ニットとしては、近傍の副搬送路に配置された処理ユニ
ットと同一の処理ユニットを配置する。例えば、剥離・
洗浄系の副搬送路40近傍の主搬送路11の両側にはス
クラバユニット41やアッシングユニット42、成膜系
の副搬送路50近傍の主搬送路11の両側には成膜ユニ
ット51、エッチング系の副搬送路60近傍の主搬送路
11の両側にはエッチングユニット61、塗布・現像系
の副搬送路70近傍の主搬送路11の両側にはレジスト
塗布ユニット73や現像処理ユニット74等をそれぞれ
配置する。これにより、処理ユニットをより高密度に配
置することが可能となる。そして、処理ユニットは、最
初に主搬送路11に配置し、その後副搬送路側に増設す
るようにすることで、増設をより効率的に行うことがで
きる。
【0048】また、この処理システムにおいては、副搬
送路とほぼ直交する方向へも搬送路及び処理部を増設し
ている。例えば、塗布・現像系の副搬送路70と直交す
る方向へ副搬送路70を延設すると共に、その両側にレ
ジスト塗布ユニット73や現像処理ユニット74等を配
置している。これにより、処理ユニットをより高密度に
配置することが可能となる。また、延設された副搬送路
70をインタフェース部30に接続することにより、搬
送能力を高めることができる。また、搬送パスが2経路
となるので、搬送経路の障害発生時に迂回経路として利
用することが可能となる。
【0049】さらに、この処理システムにおいては、主
搬送路11の一側の副搬送路40〜70上での副搬送装
置40a〜70aをスルータイプアームとし、他側の副
搬送路40〜70上での副搬送装置40a〜70aをブ
ロックタイプアームとして増設可能とすることで、増設
の柔軟性を持たせつつコスト増を抑えるようにしたもの
である。ここで、スルータイプアームとは、例えば一本
の副搬送路上を1台の搬送装置が移動して処理ユニット
との間でガラス基板Gの受け渡しを行うようなことをい
い、またブロックタイプアームとは、例えば一本の副搬
送路を中継部を介して複数に分割し、分割した各副搬送
路上をそれぞれ別個の搬送装置が移動して処理ユニット
との間でガラス基板Gの受け渡しを行うようなことをい
う。
【0050】図7は本発明のさらに別の実施形態に係る
処理システムの平面図である。図7に示すように、この
処理システムにおいては、各副搬送路91〜93に沿っ
てエッチングユニット61、成膜ユニット51、スクラ
バユニット41及びアッシングユニット42というよう
に複数種類の処理ユニットを配置したものである。これ
により、各搬送路毎にそれぞれ独立して一連の処理を行
うようになり、例えば複数のレイヤを持つガラス基板G
に対して各レイヤと各副搬送路とを対応付けることが可
能となり、制御や条件設定等が容易になる。
【0051】図8は塗布・現像処理システムに本発明を
適用した場合の実施の形態を示す平面図である。
【0052】図8に示すように、この処理システム90
のほぼ中心には、主搬送路91が直線状に設けられてい
る。この主搬送路91の一端には、ガラス基板Gをシス
テム内へ搬入すると共にシステム外へ搬出するための搬
入出部92が配設され、主搬送路91の他端には露光装
置93との間でガラス基板Gの受け渡しを行うためのイ
ンタフェース部94が配設されている。また、主搬送路
91の両側には、主搬送路91の一端からレジスト塗布
系の副搬送路95、現像系の副搬送路96、現像系の副
搬送路97が該主搬送路91とほぼ直交するように配設
されている。そして、各副搬送路95〜97には、必要
な処理ユニットが配置されている。
【0053】図10はユニット化した主搬送路の他の例
を示す図であり、(a)は斜視図、(b)は側面図であ
る。
【0054】これらの図に示すように、ユニット18の
下部には多数の透孔が形成されたパンチング板98を介
して吸引箱99が形成されている。そして、吸引箱99
は図示を省略した排気装置により排気され、あるいはユ
ニット内のダウンフローのエアー流を形成するために再
利用されるようになっている。
【0055】図11は中継部12の変形例を示す図であ
る。図11に示すように、この中継部12は、主搬送路
11上の副搬送路40〜70との交差位置に配置され、
図示を省略した回動機構により主搬送路11と副搬送路
40〜70との間でガラス基板Gの受け渡しを行う場合
に、ガラス基板Gをほぼ90度回動するようにしてい
る。これにより、主搬送路11と副搬送路40〜70と
でガラス基板Gを同一の向きに搬送することが可能とな
る。
【0056】図12は上述した主搬送路あるいは副搬送
路上にのいずれかに配置することが可能な収容装置の平
面図、図13はその側面図である。
【0057】これらの図に示すように、収容装置118
では、その中央部に長手方向に配置された廊下状の搬送
路133が設けられており、この搬送路133の両側に
は、ガラス基板Gを収容するための収容体が複数配置さ
れている。
【0058】例えば、搬送路133の一側方には、ガラ
ス基板Gを一旦収容する第1の収容体134〜139が
複数、例えばガラス基板Gのレイヤの数に相当する数、
即ちここでは6台並設されている。また、搬送路133
を挟んで反対側にも、同様にガラス基板Gを一旦収容す
る第2の収容体140〜145が複数、例えばガラス基
板Gのレイヤの数に相当する数、即ちここでは6台並設
されている。そして、後に詳述するように、このような
第1の収容体134〜139と第2の収容体140〜1
45とをロード用及びアンロード用として相互に切り替
えて用いるようになっている。
【0059】各第1の側収容体134〜139及び第2
の収容体140〜145は、例えば図14に示すよう
に、搬送路133側に基板搬入出口を有する箱体146
により構成される。この箱体146の搬送路133側か
ら見た左右の内壁には、ガラス基板Gを箱体146内へ
案内して保持するための保持ガイド部材147が設けら
れている。保持ガイド部材147は左右1組で一対をな
しており、箱体146ではこのような対を複数、例えば
20対有することで、20枚のガラス基板Gを収容する
ことが可能となっている。ここでは所定ロット単位を2
0枚としているものとする。しかし、収容体における収
容枚数が所定ロット単位に一致するとは限らない。
【0060】また、第1の収容体134〜139のう
ち、例えば第1の収容体134は第1層目のレイヤ処理
のためのガラス基板Gが収容され、第1の収容体135
は第2層目のレイヤ処理のためのガラス基板Gが収容さ
れ、第1の収容体136は第3層目のレイヤ処理のため
のガラス基板Gが収容され、第1の収容体137は第4
層目のレイヤ処理のためのガラス基板Gが収容され、第
1の収容体138は第5層目のレイヤ処理のためのガラ
ス基板Gが収容され、第1の収容体139は第6層目の
レイヤ処理のためのガラス基板Gが収容されるようにな
っている。同様に、第2の収容体140〜145のう
ち、例えば第2の収容体140は第1層目のレイヤ処理
のためのガラス基板Gが収容され、第2の収容体141
は第2層目のレイヤ処理のためのガラス基板Gが収容さ
れ、第2の収容体142は第3層目のレイヤ処理のため
のガラス基板Gが収容され、第2の収容体143は第4
層目のレイヤ処理のためのガラス基板Gが収容され、第
2の収容体144は第5層目のレイヤ処理のためのガラ
ス基板Gが収容され、第2の収容体145は第6層目の
レイヤ処理のためのガラス基板Gが収容されるようにな
っている。
【0061】そして、アーム式の搬送装置148が搬送
路133上を移動するようになっている。この搬送装置
148は、一対のアーム149、149を有し、この一
対のアーム149、149によりガラス基板Gを保持す
るようになっている。この一対のアーム149、149
は、図示を省略した駆動装置により、搬送路133に沿
って移動すると共に、上下方向に昇降し、更に平面内を
回動し、かつ、前後の移動することが可能であり、これ
により両側の各第1の収容体134〜139、第2の収
容体140〜145との間でガラス基板Gの受け渡しを
行うようになっている。なお、搬送装置148は、一対
のアーム149、149を上下に2組、或いは3組以上
有するように構成しても構わない。
【0062】また、例えば搬送装置148には、ガラス
基板Gに形成された現在の処理中のレイヤを示す情報を
読み取り、認識するための読取装置150が配置されて
いる。このような読取装置150を搬送装置148に設
けることにより、ユニット側からガラス基板Gを受け取
って直ぐにそのガラス基板Gの現在処理中のレイヤを認
識でき、収容体へのガラス基板Gの収容を迅速かつスム
ーズに行うことができる。しかし、ユニット側から各ガ
ラス基板Gに対するレイヤ情報が送られてくる場合やユ
ニット側からガラス基板Gが規則的に、即ち予め定めら
れたレイヤの順番で送られてくる場合には必ずしもこの
ような読取装置150が必要なわけではない。そして、
収容装置118では、このようなレイヤ情報を入手した
レイヤ情報をとして用い、このレイヤ情報に基づいて対
応する収容体へガラス基板Gを収容すると共に、図示を
省略した記憶手段がこのレイヤ情報を記憶しておき、収
容体からユニット側へガラス基板Gを返送する際にこの
記憶したレイヤ情報を用い、ユニット側から収容装置1
18へ送られてきた順番でユニット側へガラス基板Gを
返送する。この点は以下の説明で詳述する。
【0063】次にこのように構成された収容装置118
の動作について説明する。まず、ユニット側から収容装
置118へガラス基板Gが送られてくると、搬送装置1
48がこのガラス基板Gを受け取り、読取装置150に
よりこのガラス基板Gの現在処理中のレイヤを認識す
る。そして、搬送装置148は認識したレイヤに対応す
る第1の収容体134〜139へこのガラス基板Gを搬
送して収容する。例えば、認識したレイヤが第3層目の
ものだとすると、搬送装置148はこのガラス基板Gを
第1の収容体136へ収容する。
【0064】以上の収容動作が繰り返され、各第1の収
容体134〜139にそれぞれ20枚のガラス基板Gが
収容されると、レイヤ別に連続的にガラス基板Gはレジ
スト塗布の処理が行われ、露光装置2に送出される。露
光装置2では、搬入されるガラス基板Gのレイヤに応じ
て順次レチクルが交換され、露光処理が行われる。そし
て、これらガラス基板Gは現像処理が行われ、収容装置
118へ搬送される。一方、この間に、ユニット側から
収容装置118へガラス基板Gが送られてくるガラス基
板Gは、第1の収容体における動作と同様に、対応する
第2の収容体140〜145へ順次収容されるている。
【0065】第1の収容体134〜139から露光装置
2側へ搬送され、処理されたガラス基板Gは、それぞれ
もとの各第1の収容体134〜139に順次収容され
る。そして、全ての各第1の収容体134〜139にそ
れぞれ20枚のガラス基板Gが収容されたとき、搬送装
置148は、ユニット側から当該収容装置118へガラ
ス基板Gが送られてきた順番で、ユニット側へこれらの
ガラス基板Gを返送する。一方、この間に、第2の収容
体140〜145では、第1の収容体における動作と同
様に、レイヤ別にガラス基板Gはレジスト塗布の処理が
行われ、露光装置2に送出されて露光処理が行われ、現
像処理が行われ、それぞれもとの各第2の収容体140
〜145に順次返送されている。
【0066】このように第1の収容体134〜139で
ロード動作を行っている最中は、第2の収容体140〜
145でアンロード動作を行い、その逆に第2の収容体
140〜145でロード動作を行っている最中は、第1
の収容体134〜139でアンロード動作を行い、以下
このような動作を繰り返していく。
【0067】ここで、例えば第1層が現在処理中のレイ
ヤであるガラス基板GをA、第2層が現在処理中のレイ
ヤであるガラス基板GをB、第3層が現在処理中のレイ
ヤであるガラス基板GをC、第4層が現在処理中のレイ
ヤであるガラス基板GをD、第5層が現在処理中のレイ
ヤであるガラス基板GをE、第6層が現在処理中のレイ
ヤであるガラス基板GをFとし、このA〜Fに添えた数
字がそのレイヤで何枚目かを示すものとする。
【0068】すると、例えばユニット側から収容装置1
18へは A1、B1、B2、C1、C2、D1、A2、A3、B
3、C3、D2、D3、D4、....、F1、G1、
F2、.... の順番で搬送され、収容装置118から露光装置2側へ
は A1、A2、....、B1、B2、....、C1、
C2、C3、....、D1、D2、....、F1、
F2、....、G1 といった具合に送り出され、収容装置118からユニッ
ト側へは、ユニット側から収容装置118への搬入の順
番と同様に、 A1、B1、B2、C1、C2、D1、A2、A3、B
3、C3、D2、D3、D4、....、F1、G1、
F2、.... の順番で搬出される。
【0069】以上のように、この実施の形態によれば、
露光装置2に対して同一レイヤのガラス基板Gを連続的
に供給できるので、露光装置2側ではレチクルを例えば
基板2枚毎に交換すればよくなり、露光処理時間を短く
することができる。また、露光装置2とユニット側との
間に、このような容量の大きなバッファ的な機能をもっ
た収容装置118を介挿することによって、これら装置
におけるタクトの変動による生産ロスタイムを軽減する
ことができる。
【0070】また、この収容装置118は多数のガラス
基板Gを収容可能であることから、TFTアレイ形成シ
ステムのどこかで異常が発生したときの基板退避用のバ
ッファとして用いることができる。例えば、ユニット側
のうちどこかで異常が発生した場合にはその異常が発生
した処理装置群の稼動は止めるが残りの処理装置群の稼
動は継続する。そして、異常が発生した処理装置群によ
る処理を控えたガラス基板Gをこの収容装置118に一
旦収容する。
【0071】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。この他の実施の形態については、図15に示す
ように、エッチング系の副搬送路60と成膜系の副搬送
路50のそれぞれの搬送路は減圧雰囲気に設定されてい
る。これは、エッチング系或いは成膜系の処理において
は一般的に減圧雰囲気下で処理がおこなわれており、搬
送系においても減圧雰囲気にすることでガラス基板Gを
大気から減圧雰囲気下にする時間が処理のスループット
に影響を及ぼすからである。このように構成されること
で、主搬送装置11は大気雰囲気或いはそれより陽圧雰
囲気にされているため、前述の副搬送路50・60との
基板の受渡しにおいて大気開放及び減圧をおこなう必要
が生ずる事とこととなる。
【0072】この大気開放及び減圧を実施するシステム
としては、図16に示すように、主搬送装置11及び副
搬送路50・60との間に大気減圧室200が配置され
ることとなる。この大気減圧室200の主搬送装置11
側及び副搬送路50・60側にそれぞれ設けられた開閉
移動可能な開閉扉201・202と、これらの開閉扉2
01・202と大気減圧室200を気密に保持するため
のOリングOが設けられている。また、大気減圧室20
0には、ガラス基板Gを複数枚収納可能な箱体12aを
配置する台203が配置されている。さらに、大気減圧
室200の上方位置には、この大気減圧室200内に所
定の気体、例えば不活性ガスとしてのN2を導入するガ
ス導入口204を備えており、このガス導入口204
は、開閉弁205を介してガス供給装置206に接続さ
れている。
【0073】また、大気減圧室200の下方位置には、
この大気減圧室200内を排気する排気口210を備え
ており、この排気口210は、圧力計211と開閉弁2
12を介して真空装置213に接続されている。
【0074】以上のように構成された大気減圧室200
の動作を説明すると、まず、開閉扉201を開放した状
態で、箱体12aに対して主搬送装置11にてガラス基
板Gを所定の枚数搬入する。このとき開閉扉202は、
閉じている。
【0075】この後、開閉扉201を閉じ、開閉弁21
2開放し真空装置213を稼動させる。
【0076】所定の圧力(第1の圧力)まで圧力計21
1にてモニターしつつ一旦真空引きした後、前記第1の
圧力より高い圧力であって、副搬送路50・60の圧力
と同等の圧力になるように開閉弁205を開放しガス供
給装置206からN2を導入する。この後、開閉扉20
2を開放し副搬送路50・60側からガラス基板Gを搬
出するものである。
【0077】このように構成したことにより、エッチン
グ系の副搬送路60と成膜系の副搬送路50での搬送を
減圧雰囲気下でおこなうことができ、それぞれの処理室
へのアクセスが一旦減圧にする必要がないので、処理の
スループットが向上する。また、減圧雰囲気下にてガラ
ス基板Gは搬送されるため、パーティクルの付着が抑制
可能となり、歩留まりの向上をおこなうことができる。
【0078】さらに、本発明の他の実施の形態について
説明する。この他の実施の形態については、図17に示
すように、剥離・洗浄系の副搬送路40、成膜系の副搬
送路50、エッチング系の副搬送路60、塗布・現像系
の副搬送路70の右側には第2の主搬送装置220を備
え、その雰囲気を減圧雰囲気に保たれた減圧搬送路22
1が設けられている。
【0079】この減圧搬送路221の剥離・洗浄系の副
搬送路40、成膜系の副搬送路50、エッチング系の副
搬送路60、塗布・現像系の副搬送路70のそれぞれの
搬送路に対応した位置には、図18に示すように、ガラ
ス基板Gを1枚毎収納可能に構成された基板キャリア2
22を配置するキャリアポート223が設けられてい
る。
【0080】このキャリアポート223では、前記基板
キャリア222を複数、例えば2個を垂直方向に積層し
て設けることが可能に構成され、それらの基板キャリア
222は、各々独立して第2の主搬送装置220により
搬送可能に構成されている。
【0081】さらに、基板キャリア222は、図18に
示すように片側を開放する開口部224を有し、その内
部にはガラス基板Gを保持する載置部材225を備えて
いる。
【0082】また、減圧搬送路221の雰囲気圧力は、
成膜系の副搬送路50、エッチング系の副搬送路60の
減圧雰囲気圧力と同等に設定されているため成膜系の副
搬送路50、エッチング系の副搬送路60の副搬送装置
50a・60aは、減圧搬送路221に配置される基板
キャリア222に対して直接アクセス可能とされてい
る。しかしながら、例えば、剥離・洗浄系の副搬送路4
0、塗布・現像系の副搬送路70のそれぞれの搬送路
が、減圧搬送路221の雰囲気圧力と異なる所定の圧
力、例えば大気圧若しくは大気圧より高い陽圧に設定さ
れているので、剥離・洗浄系の副搬送路40、塗布・現
像系の副搬送路70の副搬送装置40a・70aは、直
接アクセスできない。これをアクセス可能とするために
図17の図中X部分の詳細を図19にて説明する。
【0083】剥離・洗浄系の副搬送路40、塗布・現像
系の副搬送路70の減圧搬送路221側には、開口部2
50を有する隔離壁251が設けられ、この開口部25
0を開閉するための開閉板252を備えられている。
【0084】さらに、この開閉板252には、ガス噴出
口253と排気口254が設けられ、ガス噴出口253
は、開閉弁255を介して所定の気体、例えば不活性ガ
スとしてのN2を供給するガス供給装置256が接続さ
れ、排気口254には、開閉弁257を介して真空装置
258が接続されている。
【0085】また、隔離壁251には、前記開閉板25
2と基板キャリア222との接触における気密性を保持
するOリングOをそれぞれ設けている。
【0086】このように構成されたシステムの動作を説
明すると、まず、例えばエッチング系の処理が施された
ガラス基板Gを副搬送路60の副搬送装置60aにて、
エッチング系の副搬送路60側のキャリアポート223
に配置されている基板キャリア222に搬入する。
【0087】この後、減圧搬送路221の主搬送装置2
20によって、そのキャリアポート223は、次段、例
えば剥離・洗浄系の副搬送路40側のキャリアポート2
23に搬送し、配置する。そして、この搬送された基板
キャリア222は、図示しない押圧手段によって、開口
部224側が隔離壁251に押圧され、隔離壁251の
OリングOにより気密に保持する。この際、開閉板25
2は閉じられている。
【0088】この後、開閉弁255を開放し、ガス供給
装置256を稼動することによって基板キャリア222
内にN2を導入する。このN2の導入により、基板キャ
リア222内を剥離・洗浄系の副搬送路40の雰囲気圧
力とほぼ同等の圧力に設定した後、開閉板252を開放
し、剥離・洗浄系の副搬送路40の副搬送装置40aに
よって、ガラス基板Gを基板キャリア222内から搬出
する。
【0089】また、逆に剥離・洗浄系の副搬送路40側
からエッチング系の副搬送路60側にガラス基板Gを搬
送するときは、基板キャリア222内を真空装置258
にて所定の圧力に設定した後に搬送することは言うまで
もない。
【0090】このように構成したことにより、ガラス基
板Gを1枚ごと次の処理工程まで減圧雰囲気下で搬送す
ることが可能となり、不要なパーティクルの付着を予防
することが可能となり、歩留まりを向上することができ
る。また、処理が終わったガラス基板Gを次の工程に一
枚毎搬送可能なため他の未処理の基板の処理を待つこと
なく送れるので、処理のスループットも向上することが
可能となる。
【0091】ここでは、減圧雰囲気下のシステムと他の
大気圧或いは陽圧に設定された雰囲気下のシステムとを
混在させたが、減圧雰囲気下のシステム同士のみの搬送
システムとしても良いことは言うまでもない。
【0092】なお、本発明は上述した実施の形態には限
定されず、その技術思想の範囲内で様々な変形が可能で
ある。
【0093】例えば、本発明は、TFTアレイガラス基
板に対する処理システムを例にとり説明したが、カラー
フィルタ、更には半導体ウェハ等の他の基板を処理する
システムにも当然適用できる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主搬送路と、前記主搬送路とほぼ直交するように分岐さ
れた複数の副搬送路と、前記各副搬送路に沿って配置さ
れ、被処理体に対して副搬送路毎に振り分けられた所定
の処理を施す処理部と、前記主搬送路上を移動可能に配
置され、前記各副搬送路との間で被処理体の受け渡しを
行う主搬送装置と、前記各副搬送路上を移動可能に配置
され、前記各副搬送路に配置された処理部及び前記主搬
送路との間で被処理体の受け渡しを行う副搬送装置とを
具備するように構成したので、必要な時期に必要な規模
だけ処理能力を上げていくことができ、また異なる処理
を行う処理部間の薬液等の干渉による弊害を防止するこ
とができ、さらにシステム全体を高密度配置化すること
ができる。
【0095】本発明によれば、主搬送路と、前記主搬送
路とほぼ直交するように分岐された複数の副搬送路と、
前記各副搬送路に沿って配置され、被処理体に対して副
搬送路毎に主搬送路に沿って処理順に振り分けられた所
定の処理を施す処理部と、前記主搬送路上を移動可能に
配置され、前記各副搬送路との間で被処理体の受け渡し
を行う主搬送装置と、前記各副搬送路上を移動可能に配
置され、前記各副搬送路に配置された処理部及び前記主
搬送路との間で被処理体の受け渡しを行う副搬送装置と
を具備するように構成したので、必要な時期に必要な規
模だけ処理能力を上げていくことができ、また異なる処
理を行う処理部間の薬液等の干渉による弊害を防止する
ことができ、さらにシステム全体を高密度配置化するこ
とができ、加えてシステム全体の搬送効率を高めること
ができる。
【0096】本発明によれば、主搬送路と、前記主搬送
路とほぼ直交するように分岐された複数の副搬送路と、
前記各副搬送路に沿って配置され、被処理体に対して異
なる種類の処理を施す複数種類の処理部と、前記主搬送
路上を移動可能に配置され、前記各副搬送路との間で被
処理体の受け渡しを行う主搬送装置と、前記各副搬送路
上を移動可能に配置され、前記各副搬送路に配置された
処理部及び前記主搬送路との間で被処理体の受け渡しを
行う副搬送装置とを具備するように構成したので、必要
な時期に必要な規模だけ処理能力を上げていくことがで
き、また例えば複数のレイヤを持つ被処理体に対して各
レイヤと各副搬送路とを対応付けることが可能となり、
制御や条件設定等が容易になり、さらにシステム全体を
高密度配置化することができる。
【0097】本発明によれば、主搬送路と、前記主搬送
路の一端に該主搬送路とほぼ直交する方向へ延設可能に
配設され、システム内への被処理体の搬入出を行う搬出
入部と、前記主搬送路の他端及び主搬送路の両側に該主
搬送路とほぼ直交する方向へ延設可能に分岐された複数
の副搬送路と、前記各副搬送路に沿って配置され、被処
理体に対して所定の処理を施す処理部と前記主搬送路上
を移動可能に配置され、前記搬出入部及び前記各副搬送
路との間で被処理体の受け渡しを行う主搬送装置と、前
記各副搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送路
に配置された処理部及び前記主搬送路との間で被処理体
の受け渡しを行う副搬送装置とを具備するように構成し
たので、必要な時期に必要な規模だけ処理能力を上げて
いくことができ、またシステムの中心となる主搬送路を
改変することなく、各部を増設することが可能であり、
さらにシステム全体を高密度配置化することができる。
【0098】本発明によれば、主搬送路と、前記主搬送
路の両側に該主搬送路とほぼ直交するように分岐された
副搬送路と、前記各副搬送路に沿って配置され、被処理
体に対して所定の処理を施す処理部と、前記主搬送路上
を移動可能に配置され、前記副搬送路との間で被処理体
の受け渡しを行う主搬送装置と、前記主搬送路の一側の
副搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送路に配
置された処理部及び前記主搬送路との間で被処理体の受
け渡しを行うスルータイプアームの副搬送装置と、前記
主搬送路の他側の副搬送路上を移動可能に配置され、前
記各副搬送路に配置された処理部及び前記主搬送路との
間で被処理体の受け渡しを行うブロックタイプアームの
副搬送装置とを具備するように構成したので、必要な時
期に必要な規模だけ処理能力を上げていくことができ、
また増設の柔軟性を持たせつつコスト増を抑えることが
でき、さらにシステム全体を高密度配置化することがで
きる。
【0099】本発明によれば、前記主搬送路の少なくと
も一側に、近傍の前記副搬送路に配置された処理部と同
一の処理を行う処理部が配置されるように構成したの
で、システム全体の更なる高密度配置化が可能となる。
【0100】本発明によれば、前記副搬送路とほぼ直交
する方向へ搬送路及び処理部が増設されるように構成し
たので、システム全体の更なる高密度配置化が可能とな
る。
【0101】本発明によれば、前記増設された搬送路及
び処理部が隣接する副搬送路と連結されるように構成し
たので、搬送効率を高めることができる。
【0102】本発明によれば、前記主搬送路上の一部ま
たは全部に設けられ、該主搬送路上の領域にダウンフロ
ーのエアーの流れを形成する手段をさらに具備するよう
に構成したので、パーティクルが主搬送路内を浮遊する
ことを防止することができる。
【0103】本発明によれば、前記主搬送路上の一部ま
たは全部に設けられ、該主搬送路上の領域よりエアーを
吸引する吸引手段をさらに具備するように構成したの
で、ユニット内にさらに強力なダウンフローのエアー流
を形成することが可能となる。
【0104】本発明によれば、前記吸引手段により吸引
されたエアーを該システム内で再利用するように構成し
たので、コストダウンを図ることができる。
【0105】本発明によれば、前記主搬送路と前記副搬
送路との接続部には、被処理体を一旦保持する中継部が
配置されるように構成したので、搬送装置の待ち状態を
なくすことができる。
【0106】本発明によれば、前記中継部が、保持した
被処理体をほぼ90度回動する手段を更に具備するよう
に構成したので、処理装置が被処理体を回動させること
なく、主搬送路と副搬送路とで同一の向きに被処理体を
搬送することが可能となる。
【0107】本発明によれば、前記主搬送路上には、被
処理体を一旦保持する中継部が配置されるように構成し
たので、主搬送路上で待ち状態が発生した被処理体を搬
送装置以外で保持しておくことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るTFTアレイを形
成するための処理システムの平面図である。
【図2】 図1に示した中継部の構成を示す斜視図であ
る。
【図3】 図1に示した主搬送路の構成を示す図であ
り、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図4】 図1に示した主搬送路装置の一例を斜視図で
ある。
【図5】 図1に示したアッシングユニットの一例を示
す水平断面図である。
【図6】 本発明の他の実施形態に係る処理システムの
平面図である。
【図7】 本発明のさらに別の実施形態に係る処理シス
テムの平面図である。
【図8】 塗布・現像処理システムに本発明を適用した
場合の実施の形態を示す平面図である。
【図9】 図3に示した主搬送路の他の例を示す斜視図
である。
【図10】 図3に示した主搬送路の他の例を示す図で
あり、(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図11】 中継部の変形例を示す斜視図である。
【図12】 図1に示した主搬送路あるいは副搬送路上
にのいずれかに配置される収容装置の平面図である。
【図13】 図12に示した収容装置の側面図である。
【図14】 図12及び図13に示した収容体の斜視図
である。
【図15】 図1の他の実施の形態を説明する平面図で
ある。
【図16】 図15の要部を説明する断面図である。
【図17】 図15の他の実施の形態を説明する平面図
である。
【図18】 図17の要部を説明する断面図である。
【図19】 図17の要部を説明する断面図である。
【符号の説明】
10 主搬送路 11 主搬送装置 40〜70 副搬送路 40a〜70a 副搬送装置 41 スクラバユニット 42 アッシングユニット 51 成膜ユニット 61 エッチングユニット 73 レジスト塗布ユニット 74 現像処理ユニット

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主搬送路と、 前記主搬送路とほぼ直交するように分岐された複数の副
    搬送路と、 前記各副搬送路に沿って配置され、被処理体に対して副
    搬送路毎に振り分けられた所定の処理を施す処理部と、 前記主搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送路
    との間で被処理体の受け渡しを行う主搬送装置と、 前記各副搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送
    路に配置された処理部及び前記主搬送路との間で被処理
    体の受け渡しを行う副搬送装置とを具備することを特徴
    とする処理システム。
  2. 【請求項2】 主搬送路と、 前記主搬送路とほぼ直交するように分岐された複数の副
    搬送路と、 前記各副搬送路に沿って配置され、被処理体に対して副
    搬送路毎に主搬送路に沿って処理順に振り分けられた所
    定の処理を施す処理部と、 前記主搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送路
    との間で被処理体の受け渡しを行う主搬送装置と、 前記各副搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送
    路に配置された処理部及び前記主搬送路との間で被処理
    体の受け渡しを行う副搬送装置とを具備することを特徴
    とする処理システム。
  3. 【請求項3】 主搬送路と、 前記主搬送路とほぼ直交するように分岐された複数の副
    搬送路と、 前記各副搬送路に沿って配置され、被処理体に対して異
    なる種類の処理を施す複数種類の処理部と、 前記主搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送路
    との間で被処理体の受け渡しを行う主搬送装置と、 前記各副搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送
    路に配置された処理部及び前記主搬送路との間で被処理
    体の受け渡しを行う副搬送装置とを具備することを特徴
    とする処理システム。
  4. 【請求項4】 主搬送路と、 前記主搬送路の一端に該主搬送路とほぼ直交する方向へ
    延設可能に配設され、システム内への被処理体の搬入出
    を行う搬出入部と、 前記主搬送路の他端及び主搬送路の両側に該主搬送路と
    ほぼ直交する方向へ延設可能に分岐された複数の副搬送
    路と、 前記各副搬送路に沿って配置され、被処理体に対して所
    定の処理を施す処理部と、 前記主搬送路上を移動可能に配置され、前記搬出入部及
    び前記各副搬送路との間で被処理体の受け渡しを行う主
    搬送装置と、 前記各副搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送
    路に配置された処理部及び前記主搬送路との間で被処理
    体の受け渡しを行う副搬送装置とを具備することを特徴
    とする処理システム。
  5. 【請求項5】 主搬送路と、 前記主搬送路の両側に該主搬送路とほぼ直交するように
    分岐された副搬送路と、 前記各副搬送路に沿って配置され、被処理体に対して所
    定の処理を施す処理部と、 前記主搬送路上を移動可能に配置され、前記副搬送路と
    の間で被処理体の受け渡しを行う主搬送装置と、 前記主搬送路の一側の副搬送路上を移動可能に配置さ
    れ、前記各副搬送路に配置された処理部及び前記主搬送
    路との間で被処理体の受け渡しを行うスルータイプアー
    ムの副搬送装置と、 前記主搬送路の他側の副搬送路上を移動可能に配置さ
    れ、前記各副搬送路に配置された処理部及び前記主搬送
    路との間で被処理体の受け渡しを行うブロックタイプア
    ームの副搬送装置とを具備することを特徴とする処理シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5のうちいずれか1
    項記載の処理システムであって、 前記主搬送路の少なくとも一側に、近傍の前記副搬送路
    に配置された処理部と同一の処理を行う処理部が配置さ
    れていることを特徴とする処理システム。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のうちいずれか1
    項記載の処理システムであって、 前記副搬送路とほぼ直交する方向へ搬送路及び処理部が
    増設されていることを特徴とする処理システム。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の処理システムであって、 前記増設された搬送路及び処理部が隣接する副搬送路と
    連結されていることを特徴とする処理システム。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のうちいずれか1
    項記載の処理システムであって、 前記主搬送路上の一部または全部に設けられ、該主搬送
    路上の領域にダウンフローのエアーの流れを形成する手
    段をさらに具備することを特徴とする処理システム。
  10. 【請求項10】 請求項9項記載の処理システムであっ
    て、 前記主搬送路上の一部または全部に設けられ、該主搬送
    路上の領域よりエアーを吸引する吸引手段をさらに具備
    することを特徴とする処理システム。
  11. 【請求項11】 請求項10項記載の処理システムであ
    って、 前記吸引手段により吸引されたエアーを該システム内で
    再利用することを特徴とする処理システム。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項11のうちいずれ
    か1項記載の処理システムであって、 前記主搬送路と前記副搬送路との接続部には、被処理体
    を一旦保持する中継部が配置されていることを特徴とす
    る処理システム。
  13. 【請求項13】 請求項12項記載の処理システムであ
    って、 前記中継部が、保持した被処理体をほぼ90度回動する
    手段を更に具備することを特徴する処理システム。
  14. 【請求項14】 請求項1から請求項13のうちいずれ
    か1項記載の処理システムであって、 前記主搬送路上には、被処理体を一旦保持する中継部が
    配置されていることを特徴とする処理システム。
  15. 【請求項15】 主搬送路と、 前記主搬送路とほぼ直交するように分岐された複数の副
    搬送路と、 前記各副搬送路に沿って配置され、被処理体に対して副
    搬送路毎に振り分けられた所定の処理を施す処理部と、 前記主搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送路
    との間で被処理体の受け渡しを行う主搬送装置と、 前記各副搬送路上を移動可能に配置され、前記各副搬送
    路に配置された処理部及び前記主搬送路との間で被処理
    体の受け渡しを行う副搬送装置と、 前記複数の副搬送路の内の所定の副搬送路との間で被処
    理体を搬送する減圧雰囲気に設定された減圧搬送路と、 を具備することを特徴とする処理システム。
  16. 【請求項16】 請求項15項記載の処理システムであ
    って、 前記主搬送路の少なくとも一側に、近傍の前記副搬送路
    に配置された処理部と同一の処理を行う処理部が配置さ
    れていることを特徴とする処理システム。
  17. 【請求項17】 請求項15または16のうちいずれか
    1項記載の処理システムであって、 前記副搬送路とほぼ直交する方向へ搬送路及び処理部が
    増設されていることを特徴とする処理システム。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の処理システムであっ
    て、 前記増設された搬送路及び処理部が隣接する副搬送路と
    連結されていることを特徴とする処理システム。
  19. 【請求項19】 請求項15から請求項18のうちいず
    れか1項記載の処理システムであって、 前記主搬送路上の一部または全部に設けられ、該主搬送
    路上の領域にダウンフローのエアーの流れを形成する手
    段をさらに具備することを特徴とする処理システム。
  20. 【請求項20】 請求項19項記載の処理システムであ
    って、 前記主搬送路上の一部または全部に設けられ、該主搬送
    路上の領域よりエアーを吸引する吸引手段をさらに具備
    することを特徴とする処理システム。
  21. 【請求項21】 請求項20項記載の処理システムであ
    って、 前記吸引手段により吸引されたエアーを該システム内で
    再利用することを特徴とする処理システム。
  22. 【請求項22】 請求項15から請求項21のうちいず
    れか1項記載の処理システムであって、 前記主搬送路と前記副搬送路との接続部には、被処理体
    を一旦保持する中継部が配置されていることを特徴とす
    る処理システム。
  23. 【請求項23】 請求項22項記載の処理システムであ
    って、 前記中継部が、保持した被処理体をほぼ90度回動する
    手段を更に具備することを特徴する処理システム。
  24. 【請求項24】 請求項15から請求項23のうちいず
    れか1項記載の処理システムであって、 前記主搬送路上には、被処理体を一旦保持する中継部が
    配置されていることを特徴とする処理システム。
  25. 【請求項25】 請求項15から請求項24のうちいず
    れか1項記載の処理システムであって、 前記減圧搬送路は、被処理体を一枚毎収納可能に構成さ
    れた基板キャリアが搬送されることを特徴とする処理シ
    ステム。
  26. 【請求項26】 請求項15から請求項25のうちいず
    れか1項記載の処理システムであって、 前記複数の副搬送路の内の少なくとも1つの副搬送路
    は、減圧雰囲気に設定されていることを特徴とする処理
    システム。
  27. 【請求項27】 請求項22項記載の処理システムであ
    って、 前記複数の中継部の内の少なくとも1つの中継部におい
    て、被処理体を複数枚同時に減圧雰囲気に設定する構造
    を備えていることを特徴とする処理システム。
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