JPH07142459A - 処理システム - Google Patents

処理システム

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JPH07142459A
JPH07142459A JP5307468A JP30746893A JPH07142459A JP H07142459 A JPH07142459 A JP H07142459A JP 5307468 A JP5307468 A JP 5307468A JP 30746893 A JP30746893 A JP 30746893A JP H07142459 A JPH07142459 A JP H07142459A
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semiconductor
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光寛 南部
Nariaki Iida
成昭 飯田
Yuji Yoshimoto
裕二 吉本
Takanori Kawakami
恭徳 川上
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Tokyo Electron Kyushu Ltd
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Tokyo Electron Kyushu Ltd
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) [目的]枚葉式処理部とバッチ式処理部との間で一貫し
た連続処理を可能にするとともに、両処理部の間での被
処理基板の移送ないし保管を安全に行う。 [構成]インタフェース部16の室内において、ウエハ
受渡し台172、ボート受渡し台174およびウエハ搬
送アーム176と天井178との間には第1(左側)上
部空間180Aと第2(右側)上部空間180Bとが設
けられている。天井178の裏側(上側)には、第1上
部空間180Aおよび第2上部空間180Bの真上の位
置に第1および第2エア供給室184,186がそれぞ
れ設けられている。第1エア供給室184にはファンフ
ィルタ190が設けられ、第2エア供給室186には高
性能の除湿機能付フィルタたとえばULPAフィルタ1
92が設けられている。第1上部空間180Aと対向す
る床部には、排気用のファン194が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体デバイス等の製
造工程において枚葉式の処理とバッチ式の処理を一貫し
て行う処理システムに関する。
【0002】従来より、半導体デバイスの多層配線構造
において層間絶縁膜を形成する際の平坦化技術としてS
OG(Spin On Glass )塗布法が用いられている。この
平坦化技術は、一般には図33に示すように、半導体基
板の配線パターン面上にプラズマCVDまたはTEOS
によって堆積されたSiO2 膜を下地として、この下地
の上にSOGを所望の膜厚に塗布し、塗布したSOG膜
をアニール(焼きしめ)してキュアし、次にエッチバッ
クにより配線付近の凸面を削って平坦面の層間絶縁膜と
するものである。
【0003】上記のように、SOG法では、半導体基板
上にSOGを塗布する塗布処理と、塗布されたSOG膜
をアニールしてキュアする熱処理の2工程を続けて行
う。SOG塗布処理には、塗布膜の均一性の点で有利な
スピンコート法による枚葉式の塗布処理装置が一般に用
いられている。熱処理には、枚葉式のランプ加熱炉が用
いられることもあるが、一般的にはバッチ式の大型炉が
用いられており、最近は半導体ウエハの大口径化に対応
して横型炉よりも縦型炉が主流になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、半導体製造
工程において、被処理基板たとえば半導体ウエハは、カ
セットまたはキャリア等と称される容器に複数枚たとえ
ば25枚ずつ収容された状態で異なる半導体製造装置間
を移送されることが多い。
【0005】上記のようなSOG膜を形成する工程にお
いても、従来は、枚葉式の塗布処理装置とバッチ式の熱
処理装置との間で半導体ウエハはウエハカセットに入れ
られて運搬されていた。塗布処理装置では、搬入された
ウエハカセットから半導体ウエハが1枚ずつ抜き出され
て枚葉式の塗布処理を施された後にウエハカセットへ戻
され、処理済みの半導体ウエハが全部ウエハカセットに
揃ってからウエハカセットが搬出されていた。そして、
塗布処理装置より装置外に搬出されたウエハカセット
は、自動搬送ロボットまたは作業員によって熱処理装置
まで運搬されていた。熱処理装置では、搬入されたウエ
ハカセットからウエハ移し替え機構により半導体ウエハ
が1枚ずつ取り出されてバッチ式熱処理用のウエハボー
トに移し替えられ、熱処理後にウエハボートから該ウエ
ハ移し替え機構により半導体ウエハが1枚ずつ取り出さ
れてウエハカセットに移し替えられ、処理済みの半導体
ウエハを収容したウエハカセットが搬出されていた。
【0006】しかし、上記のように、枚葉式の処理装置
とバッチ式の処理装置との間で被処理基板をカセットに
入れて移送するシステムでは、両処理装置間での被処理
基板のやりとりに時間がかかり、システム全体のスルー
プット向上が難しいだけでなく、品質管理の面でも問題
があった。たとえば、上記のような従来の層間絶縁膜形
成システムでは、SOGの吸湿性が高いため、塗布処理
後の半導体ウエハがウエハカセットに入れられて運搬さ
れる間に大気に晒されるとSOG膜が大気中の水分を吸
収してしまい、熱処理の際にクラックが生じやすいとい
う不具合があった。特に、無機SOGを用いた場合は、
焼きしめでSOG膜が収縮して膜厚が薄くなることか
ら、図34に示すようにSOG膜を複数回重ね塗りする
方法が採られるが、各SOG膜の塗布毎に熱処理を行う
場合に上記の問題が一層顕著に現れていた。
【0007】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、枚葉式処理部とバッチ式処理部との間で一貫し
た連続処理を可能にするとともに、両処理部の間での被
処理基板の移送ないし保管を安全に行ってプロセス安定
性の向上を実現する処理システムを提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の第1の処理システムは、1枚ずつ被処理
基板に第1の処理を施す枚葉式処理部と、前記枚葉式処
理部で前記第1の処理の済んだ前記被処理基板をボート
に多数枚収容した状態で各被処理基板に第2の処理を施
すバッチ式処理部と、前記枚葉式処理部と前記バッチ式
処理部との間で前記被処理基板のやりとりを行うために
設けられ、陽圧状態の下で前記被処理基板の移送または
保管を行うインタフェース部とを有する構成とした。
【0009】また、本発明の第2の処理システムは、前
記第1の処理システムにおいて、前記インタフェース部
に、除湿された清浄空気を供給して前記陽圧状態を形成
する清浄空気供給手段を設ける構成とした。
【0010】また、本発明の第3の処理システムは、前
記第1の処理システムにおいて、前記インタフェース部
に、清浄空気供給手段と、前記清浄空気供給手段からの
ダウンフローの清浄空気を排気する排気手段と、開閉可
能な扉と、前記扉が開いた時に前記排気手段の動作を止
める排気制御手段とを設ける構成とした。
【0011】
【作用】本発明の第1の処理システムでは、枚葉式処理
部とバッチ式処理部とがインタフェース部を介してイン
ラインで接続される。すなわち、枚葉式処理部からの被
処理基板は、1枚ずつインタフェース部に渡され、イン
タフェース部でボートに所定枚数収容されてからバッチ
式処理部へ移される。また、バッチ式処理部からの被処
理基板は、ボートに収容された状態で枚葉式処理部へ渡
され、インタフェース部でボートから1枚ずつ取り出さ
れ1枚ずつ枚葉式処理部へ移される。インタフェース部
において被処理基板は、清浄空気による陽圧状態の下
で、好ましくは第2の処理システムのように清浄空気供
給手段からの除湿された清浄空気による陽圧状態の下
で、移送または保管されるため、水分その他の有害物か
ら保護され、変質したり劣化したりするおそれはない。
【0012】なお、インタフェース部において清浄空気
のダウンフローを効率的に形成するには、清浄空気供給
手段からの清浄空気を引き込んで排気する排気手段を設
けるのが好ましい。本発明の第3の処理システムでは、
インタフェース部の扉が開けられた場合、排気制御手段
が作動して排気手段の運転を止める。これにより、清浄
空気供給手段からの清浄空気は扉の開いたところから外
へ流出してエアカーテンを形成し、外気ないしパーティ
クルの流入を阻止する。
【0013】
【実施例】以下、添付図を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0014】図1および図2は、本発明の一実施例によ
る層間絶縁膜形成システムの全体構成を模式的に示す斜
視図および平面図である。
【0015】この層間絶縁膜形成システムは、被処理基
板たとえば半導体ウエハWをウエハカセットCRで複数
枚たとえば25枚(半ロット)単位で外部から該システ
ムに搬入しまたはシステムから搬出するためのカセット
ステーション10と、1枚ずつ半導体ウエハW上にSO
Gを塗布する枚葉式の塗布処理部12と、この塗布処理
部12で塗布処理の済んだ半導体ウエハWをウエハボー
トBTに多数枚たとえば50枚(1ロット)装填した状
態で各半導体ウエハW上のSOG膜を一括して同時にア
ニールしてキュアするバッチ式の縦型熱処理部14と、
該枚葉式の塗布処理部12と該バッチ式の熱処理部たと
えば縦型熱処理部14との間で半導体ウエハWをやりと
り(受け渡し)するためのインタフェース部16とをイ
ンラインで一列に接続した構成を有している。以下に、
本システムの各部の構成を説明する。
【0016】カセットステーション10では、カセット
載置台20上に複数個たとえば4個までのウエハカセッ
トCRがそれぞれのウエハ出入口を処理部側に向けてY
方向一列に載置され、カセット配列方向(Y方向)およ
びウエハカセットCR内に収容されたウエハのウエハ配
列方向(Z方向)に移動可能なウエハ搬送アーム22が
各ウエハカセットCRに選択的にアクセスするようにな
っている。ウエハ搬送アーム22は、半導体ウエハWを
カセット内の所定位置に出し入れするためのX方向に移
動可能なウエハ保持用ピンセット22aと、塗布処理部
12側のウエハ搬送アーム24との間で半導体ウエハW
を受渡しするためにピンセット22aに形成された孔
(図示せず)を通ってZ方向(上下方向)に昇降移動可
能に構成された複数本たとえば3本のウエハ支持ピン2
2bとを備えている。
【0017】カセットステーション10に外部から搬送
ロボット等により搬入されたウエハカセットCRにウエ
ハ搬送アーム22がアクセスし、ピンセット22がその
カセットCRから塗布処理前の1枚の半導体ウエハWを
取り出すと、ウエハ搬送アーム22は中央部に設置され
た所定のウエハ受渡し位置へ戻り、そこで各ウエハ支持
ピン22bが上昇移動して半導体ウエハWをピンセット
22aよりも高い位置まで持ち上げ、塗布処理部12側
のウエハ搬送アーム24が該半導体ウエハWの周縁部を
把持して受け取るようになっている。
【0018】なお、カセットステーション10のウエハ
搬送アーム22において、ピンセット22aがカセット
CRから半導体ウエハWを出して引き寄せる際に周縁部
分を当接させることによりピンセット上で半導体ウエハ
Wの中心合わせ(センタリング)が行われるように構成
されてよい。
【0019】塗布処理部12は、その中心部を縦断する
ように設けられたウエハ搬送アーム24の搬送路25の
両側に、1枚ずつ半導体ウエハWにSOG液を塗布する
枚葉式のSOG塗布ユニット26と、SOGの塗布に先
立って半導体ウエハWを所定温度に温度調整する温調ユ
ニット28と、SOG塗布の前または後にたとえばUV
(紫外線)光を照射して半導体ウエハWの表面から有機
物を分解除去する表面浄化ユニット30と、塗布処理部
12から搬出されるべき半導体ウエハWを所定の温度で
加熱してSOGの溶媒を蒸発させて乾燥させるプレベー
ク・ユニット32(熱板を複数個、多段に積層構成した
もの)とを設けている。
【0020】図3〜図9につき塗布処理部12内の各部
の構成を詳細に説明する。
【0021】図3および図4は、SOG塗布ユニット2
6内の構成を模式的に示す側面図および平面図である。
このSOG塗布ユニット26は、スピンコート法で半導
体ウエハWの表面にSOGを塗布する装置であって、有
底円筒状に形成されたカップ34内で半導体ウエハWを
スピンチャック36に真空吸着保持した状態で回転駆動
モータ38により所定の速度で回転させながら、上方の
SOG供給ノズル40より半導体ウエハWの表面に塗布
液たとえばSOG溶液を供給たとえば滴下し、滴下した
SOG溶液を遠心力で半径方向に拡散させウエハ表面全
体に均一に塗布するようにしている。
【0022】図3に示すように、SOG塗布ユニット2
6の天井面(少なくともカップ34の上方の天井面)に
は防塵機能付フィルタたとえばHEPAフィルタ44が
取付され、その裏側(上側)にエア導入室46が設けら
れている。また、SOG塗布ユニット26の床面(少な
くともカップ34の下方の床面)には通気用の開口48
が複数個設けられ、各開口48にファン50が取付され
ている。エア供給管52を介してエア導入室46に導入
された空気は、HEPAフィルタ44より清浄空気のダ
ウンフローとして室内に供給され、床面のファン50で
室外へ排気されるようになっている。このような清浄空
気のダウンフローにより、カップ34へ半導体ウエハW
に有害なパーティクル等が進入しないようになってい
る。また、HEPAフィルタ44の下にはダウンフロー
の風速を検出するための風速検出器54が設けられ、こ
の風速検出器54の出力信号がエア供給部またはファン
50の制御部にフィードバックされ、SOGの膜厚を不
均一にしないようダウンフローの風速が適正な値に制御
されている。
【0023】図5に、カップ34の具体的構成例を示
す。このカップ34には、スピンチャック36の周り
に、カップ外壁面34aの上端部に固着された環状の上
部案内板56とベース部材58に固定された環状の下部
案内板60とで囲まれて形成された環状の排液・排気案
内路62が設けられ、この排液・排気案内路62の内周
側開口端はスピンチャック36上に載置される半導体ウ
エハWの外周端部に面し、外周側開口端はカップ底面の
排出口34aに面している。半導体ウエハWの外周端か
ら外側へ飛散したSOG溶液は、排液・排気案内路62
を通って排出口34aよりドレイン管42側に排出され
るようになっている。
【0024】なお、下部案内板60の下方には、円筒形
状の仕切板60dを配置し、その下端部はカップ34の
床面に固着し、上端部は下部案内板60の下面と僅かな
ギャップを設けるように構成する。そして、この仕切り
板60dとベース部材58間を上下に仕切る仕切り板6
0eを設け、この仕切り板60eに排気管(図示せず)
を接続する。
【0025】上部案内板56および下部案内板60のそ
れぞれの上端部には周回方向に溶媒通路56a,60a
が内設されるとともに、これらの溶媒通路56a,60
aと連通する溶媒吐出口またはスリット56b,60b
が周回方向に一定の間隔で多数個設けられている。SO
Gの塗布が行われていない休止期間中に、必要に応じて
排液・排気案内路62に付着しているSOGを流し落と
すために、洗浄液としての溶媒たとえばイソプロピレン
・アルコール(IPA)またはシクロヘキサノン液が図
示しない溶媒供給部より各溶媒通路56a,60aに供
給され、各溶媒吐出口またはスリット56b,60bか
ら排液・排気案内路62の壁面56c,60cに沿って
溶媒(洗浄液)が流されるようになっている。
【0026】カップ34の底面の排出口34aとドレイ
ン管42との接続部にもSOGが付着しやすく、そのま
ま放置しておくと、凝固したSOGによって配管が詰ま
るおそれがある。そこで、このカップ34では、継手6
4の内側に周回方向の溶媒溜64aを設け、この溶媒溜
64aに溶媒供給管66を接続し、図示しない溶媒供給
部より溶媒溜64aに溶媒(洗浄液)を供給し、溶媒溜
64aより周回方向で均一にあふれ出た溶媒で配管接続
部内を洗浄するようにしている。
【0027】ベース58は、正確な加工精度と物理的強
度を要求されることから、アルミニウムまたはステンレ
ス等の金属で作られている。ただし、金属材は上記洗浄
液(特にシクロヘキサノン液)によって腐食しやすいと
いう問題がある。本実施例では、ベース58の表面をタ
フラム処理して、耐薬性をもたせている。また、エア供
給管52や各種駆動用のエアシリンダ用のエア配管(図
示せず)等にもテフロン(商標名)チューブ等のフッソ
樹脂材を使用して、耐薬性を持たせている。なお、フッ
ソ樹脂は帯電しやすく、帯電すると、塵芥が付着した
り、スパークを生じるおそれがある。したがって、フッ
ソ樹脂製の配管については、配管の周りに導電性テープ
等を巻いて帯電性を除去ないし低減する。
【0028】図3および図4に戻り、SOG供給ノズル
40は、ガイド棒70に図の左右方向に移動可能に支持
された可動アーム72の先端部に設けられた把持機構
(図示せず)によって把持可能に構成されており、半導
体ウエハWの上方でウエハの半径方向にスキャンできる
だけでなく、カップ34の側方に配設されたノズル待機
部74およびダミーディスペンス部76へも移動できる
ようになっている。
【0029】図6に、ノズル待機部74の構成例を示
す。このノズル待機部74の溶媒容器74a内にはIP
A等の溶媒が常時一定の液面を保ちながら供給されてお
り、SOG供給ノズル40はノズル先端部40aが溶媒
中に浸漬しない状態で溶媒容器74aの上面開口を塞ぐ
ようにしてセットされる。これにより、ノズル先端部4
0aが溶媒容器74a内の溶媒蒸気(雰囲気)中に置か
れることになり、塗布処理が行われない休止期間中にノ
ズル先端部40aのSOG液が凝固することはない。
【0030】なお、ノズル待機部74でノズル40の先
端部40aを溶媒の中に浸漬させないようにしているの
は、ノズル先端部40aが溶媒中に浸かると凝固したS
OG等が付着してしまい、ノズル先端部40aが却って
詰まるおそれがあるためである。このことと関連し、S
OG供給ノズル40のダミーディスペンスはノズル待機
部74とは別個のダミーディスペンス部76で行われる
ようになっており、このダミーディスペンス部76でS
OG供給ノズル40より排出されたSOG溶液は配管7
8を通ってドレインタンク(図示せず)へ送られる。
【0031】SOG供給ノズル40は、SOG供給管8
0を介してSOG供給源(図示せず)に接続されてい
る。SOG供給源より供給されるSOG溶液は保存温度
たとえば−10゜Cから室温付近の温度まで戻されて使
用されているが、均一な膜厚を得るためには適正な一定
温度で半導体ウエハWに塗布される必要がある。このた
め、SOG塗布ユニット26には、SOG溶液を設定温
度でSOG供給ノズル40より吐出させるための温調機
構が設けられている。
【0032】図7に、この温調機構の構成を模式的に示
す。SOG供給管80は、一定温度に管理された温調水
すなわち恒温水が流れる温調水通路82の中を通ってS
OG供給ノズル40に接続する。このような二重管構造
により、SOG供給管80内側を流れるSOG溶液は、
管の外側を流れる恒温水との熱交換により設定温度たと
えば23.5゜Cに温調されるようになっている。
【0033】図8に、SOG供給ノズル40の具体的構
成例を示す。SOG供給管80はSOG供給ノズル40
の中心部に軸方向に貫入され、SOG供給管80の先端
部はノズル先端部40aを形成する。温調水通路82の
中を通って流れてきた温調水(恒温水)は、ノズル上部
の室40bでいったん塞き止められ、この室40bの側
壁に形成された排出口(図示せず)より外へ排出される
ようになっている。ノズル中間部には溶媒導入口40c
および溶媒導入室40dが設けられており、溶媒導入室
40dはSOG供給管80の周りに軸方向に形成された
溶媒通路40eを介して下端部の隙間またはオリフィス
40fに通じている。SOG供給ノズル40がダミーデ
ィスペンス部76にセットされている状態で、外部の溶
媒供給部(図示せず)よりIPA等の溶媒が溶媒導入口
40cより溶媒導入室40d内に導入されると、導入さ
れた溶媒は溶媒通路40eを通って下端部の隙間40f
より吐出され、ノズル先端部40aの外周面に付着して
いるSOGを洗い落とすようになっている。
【0034】図9は、SOG供給部の具体的構成例を示
す。SOG供給ノズル40と三方口弁86の出口と結ぶ
SOG供給管80には、フィルタ88、異物検出器9
0、エアオペバルブ92およびサックバックバルブ94
が順にSOG供給ノズル40に向かって介設されてい
る。三方口弁86の一方の入口はSOG供給管87を介
してSOG容器84に接続されている。 SOG容器8
4には、ヘリウムガス供給源96が配管98,100を
介して接続されるとともに、窒素ガス供給源102が配
管104,106,100を介して接続され、溶媒供給
源108も配管110,106,100を介して接続さ
れている。配管100は、三方口弁112により配管9
8もしくは配管106に切り換えられるようになってい
る。配管106は、三方口弁114により配管104も
しくは配管110に切り換えられるようになっている。
三方口弁86の他方の入口に接続されている配管112
は、三方口弁116により配管104もしくは配管11
0に切り換えられるようになっている。配管98,10
4,110にはそれぞれフィルタ118,120,12
2が介設されている。
【0035】三方口弁86,112,114,116は
制御部124からの切換制御信号SW1 〜SW4 によっ
てそれぞれ切換制御される。エアオペバルブ92および
サックバックバルブ94の開閉制御も制御部120によ
って行われる。異物検出器90は、たとえば透明または
半透明な配管で構成されたSOG供給管80の外周側に
発光素子と受光素子とを対向配置させてなる光学的セン
サであり、SOG溶液中の気泡やパーティクル等を異物
として検出する。異物検出器90の出力信号は異物検出
回路126に入力され、異物検出回路126の出力端子
より異物検出信号が制御部124に与えられる。SOG
容器84の底部付近の外側には、SOG液面を検出する
ためのたとえば静電容量センサからなる液面検出器12
8が設けられている。
【0036】かかる構成のSOG供給部において、定常
時には、配管98が配管100に連通し、配管87が配
管80に連通するように三方口弁112,86がそれぞ
れ切り換わっている。これにより、ヘリウム供給源96
からのヘリウムガスがSOG容器84へ送られ、そのガ
ス圧でSOG容器84よりSOG溶液がSOG供給ノズ
ル40へ給液されるようになっている。ヘリウムガス
は、不活性ガスであり、SOG溶液に溶けても液質を劣
化させるおそれはない。
【0037】SOG容器84内のSOG溶液が減少して
液面が所定の下限値に達すると、液面検出器128より
液面検出信号が出力される。制御部124は、この液面
検出器128からの液面検出信号に応動して三方口弁1
12,114をそれぞれ配管106,110側に切り換
え、エアオペバルブ92およびサックバックバルブ94
を開ける。また、SOG供給ノズル40をダミーディス
ペンス部76に移動させる。そうすると、溶媒供給源1
08からの溶媒たとえばIPAは配管110,106,
100、SOG容器84、配管87,80を流れてSO
G供給ノズル40から吐出される。これによって、配管
とりわけSOG供給管87,80の内壁が洗浄され、S
OG供給ノズル40内部の通路も洗浄される。
【0038】上記のような配管洗浄が終了した後、制御
部124は三方口弁114を配管104側に切り換え
る。そうすると、窒素ガス供給源102からの窒素ガス
が配管104,106,100、SOG容器84、配管
87,80を通ってSOG供給ノズル40から噴出され
る。これによって、それらの配管内が窒素ガスでパージ
される。この窒素ガスによるパージングが済んだ後、制
御部124は三方口弁112を配管98側に戻し、今度
はヘリウムガスで上記配管をパージする。このヘリウム
ガスによるパージングの終了後に、空のSOG容器84
が満杯のSOG容器84と交換される。この容器交換直
後にヘリウムガスの加圧でダミーディスペンスを行っ
て、配管87,88およびSOG供給ノズル40内をS
OG液で満たす。
【0039】異物検出器88がSOG溶液中に異物を検
出した場合、制御部124は三方口弁86,116をそ
れぞれ配管112,110側に切り換える。これによ
り、異物を含んだSOG溶液および溶媒供給源108か
らの溶媒が、配管110,112,80を通ってSOG
供給ノズル40から吐出される。これによって、SOG
供給管80の内壁およびSOG供給ノズル40内部が溶
媒で洗浄される。この洗浄後に、制御部124は三方口
弁116を配管104側に切り換え、SOG供給管80
の内壁およびSOG供給ノズル40内部を窒素ガスでパ
ージする。次に、三方口弁86をSOG供給管87側に
切り換え、ヘリウムガスによる加圧でダミーディスペン
スを行う。
【0040】図10および図11は塗布処理部12の表
面浄化ユニット30の構成を示し、図10はユニット内
部の構成を模式的に示す側面図、図11はユニット内の
シャッタシートの構成を示す平面図である。
【0041】図10に示すように、この表面浄化ユニッ
ト30において、半導体ウエハWは円盤形の熱板130
上で所定温度たとえば100゜C 付近の温度で加熱さ
れながら、真上の紫外線ランプ132よりウエハ表面に
紫外線(UV)光を照射される。熱板130には、電源
部134からの電力で発熱する発熱体たとえば発熱抵抗
体130aが内蔵されている。また、熱板130には、
板面より高い位置でユニット外部の搬送アーム24と半
導体ウエハWを受け渡しするための昇降可能な複数のピ
ン(図示せず)がたとえば120゜間隔で3本設けられ
ている。紫外線ランプ132からの紫外線光は、シャッ
タ装置136により所要の時間だけ照射されるようにな
っている。このシャッタ装置136は、駆動モータ13
7に接続された巻き上げローラ138と折り返しローラ
140との間にガイドローラ142,144を介して紫
外線ランプ132の手前を通るように遮蔽性のシャッタ
シート146を巻架させたものであり、図11に示すよ
うにシャッタシート146には紫外線光を通すための開
口146aが形成されている。
【0042】次に、インタフェース部16の構成を説明
する。図1および図2において、インタフェース部16
は、塗布処理部12と熱処理部14との間に設けられた
ユニットであり、ユニット室17内に、塗布処理部12
との間で半導体ウエハWを1枚ずつ受渡しするためのウ
エハ受渡し台172と、縦型熱処理部14との間でボー
トBTを1本ずつ受渡しするためのボート受渡し台17
4と、ウエハ受渡し台172と各ボートBTとの間で半
導体ウエハWを1枚ずつ移送するためのウエハ搬送アー
ム176とを備えている。
【0043】図12および図13はインタフェース部1
6内の全体構成をより詳細に示す側面図および平面図で
あり、図14はインタフェース部16内の要部の構成を
示す斜視図である。
【0044】図12および図13に示すように、インタ
フェース部16の室内において、ウエハ受渡し台172
は塗布処理部12との境目に近接した位置に配置され、
ボート受渡し台174は熱処理部14との境目に近接し
た位置に配置され、ウエハ搬送アーム176はウエハ受
渡し台172とボート受渡し台174との間つまり中間
部に配置されている。
【0045】これら各部172,174,176と天井
178との間には相当の空間180が設けられ、この上
部空間180は天井178から垂直下方に延在する隔壁
182(カーテンでもよい)によりボート受渡し台17
4およびウエハ搬送アーム176側の第1(左側)上部
空間180Aとボート受渡し台174側の第2(右側)
上部空間180Bとに分けられている。天井178の裏
側(上側)には、第1上部空間180Aおよび第2上部
空間180Bの真上の位置に第1および第2エア供給室
184,186がそれぞれ設けられている。
【0046】第1エア供給室184には、室外の空気を
引き込むためのファン188と、このファン188から
送られてきた空気流をたとえばクラス1000まで除塵
して第1上部空間180Aに供給するフィルタ190が
設けられている。第2エア供給室186には、高性能の
除塵機能付フィルタたとえばULPAフィルタ192が
設けられている。このULPAフィルタ192は、エア
供給源(図示せず)よりダクト(図示せず)を介して送
られてくる所定の温度に温調された空気を高清浄度たと
えばクラス100の清浄空気にして、垂直層流のダウン
フローで第2上部空間180Bに供給する。
【0047】一方、第1上部空間180Aと対向する床
部には、排気用のファン194が配設されている。これ
により、第1上部空間180Aからのダウンフローはそ
のまま垂直に真下のファン194へ向かい、第2上部空
間180Bからのダウンフローはボート受渡し台174
上の各ボートBTの周囲に集中してを舐めるように(沿
うように、あるいは覆うように)斜めに拡がってファン
194へ向かうようになっている。
【0048】したがって、半導体ウエハWを比較的長時
間保持または保存するボート受渡し台174上のボート
BTは、第2上部空間180Bからの除湿・乾燥された
清浄度の高いダウンフローの雰囲気中に置かれ、第1上
部空間180Aからの比較的湿度の高いダウンフローに
は当たらないようになっている。したがって、ウエハ表
面に塗布されたSOG膜が吸湿によって劣化するのを防
止できる。このように高価なULPAフィルタ192を
天井面178の全面にではなくボート受渡し台174の
真上に局所的に配設するだけの構造であり、小型・安価
で効率のよいクリーンルームとなっている。そして、エ
ア供給能力を排気能力よりも大に設定しておく。たとえ
ば、供給量10〜50m3 /min、排気量5〜45リ
ットル/min程度とする。
【0049】上記のように、インタフェース部16の室
内は、天井から床を抜けて流れる清浄空気のダウンフロ
ーによって微弱な陽圧状態に維持されている。ところ
で、図14に示すように、この室の両側面には扉196
がたとえば観音開き式で開閉可能に取付されている場合
には、ボートBTの出し入れや何らかのメンテナンスの
ためにこの扉196が開けられた時に、床部のファン1
94が作動していたならば、外気がファン194に吸引
されて入ってきてパーティクルを室内に持ち込むおそれ
がある。
【0050】この実施例では、扉196が閉まっている
か開いているかを検出するためのセンサたとえばリミッ
トスイッチ200たとえばマグネット式スイッチが床面
の両側縁部に設けられており、扉196が開くと、この
リミットスイッチ200からの出力信号に応動して制御
部(図示せず)がファン194の運転を自動的に止める
ようにしている。これによって、上部空間180A,1
80Bからの清浄空気のダウンフローは扉196の開い
たところから外へ流出してエアカーテンを形成し、外気
ないしパーティルのインタフェース部16の室内への流
入を阻止するようになっている。
【0051】なお、上記除湿・乾燥された清浄度の高い
ダウンフローは、循環して使用するように構成してもよ
い。この場合、さらに除湿器(図示せず)を小型のもの
とすることが可能となる。
【0052】ウエハ搬送アーム176において、搬送基
台202上には、X方向(前後方向)に移動可能なピン
セット204が取付されている。搬送基台202は回転
軸206を介して昇降台208上にθ方向に回転可能に
取付され、昇降台208は垂直支持軸210に垂直方向
に昇降移動可能に支持され、垂直支持軸210はY方向
に横架された2本のガイドレール212にガイド部材2
14を介して同方向に摺動可能に支持されている。ピン
セット204をX方向に移動させるためのX方向駆動部
は、搬送基台202に内蔵された駆動モータおよびベル
ト(図示せず)によって構成されている。搬送基台20
2および回転軸206をθ方向に回転移動させるための
回転駆動部は、搬送基台202ないし回転軸206また
は昇降台208に内蔵された駆動モータ(図示せず)に
よって構成されている。昇降台208をZ方向に昇降移
動させるためのZ方向駆動部は、垂直支持軸210の中
に設けられた駆動モータおよびボールスクリュー軸(図
示せず)によって構成されている。垂直支持軸210を
Y方向に移動させるY方向駆動部は、垂直支持軸210
またはガイド部材214に接続されたベルトと駆動モー
タ(図示せず)によって構成されている。
【0053】上記のような駆動機構および支持機構によ
り、ウエハ搬送アーム176は、ウエハ受渡し台172
と各ボートBTとの間でX,Y,Z,θ方向に移動し
て、半導体ウエハWを1枚ずつ移送できるようになって
いる。また、図14に示すように、ウエハ搬送アーム1
76には、ピンセット204の基端部から両側に円弧状
に延在するウエハセンタリング用のアーム部材216が
設けられるとともに、搬送基台202の先端部からL字
状に前方に突出するウエハマッピング用の一対のセンサ
アーム218,220も取付されている。
【0054】ウエハ受渡し台172において、図14に
示すように、垂直支持板222の上端に固定された水平
支持板224上に、半導体ウエハWの裏面を担持するた
めの複数本たとえば3本の支持ピン226と、半導体ウ
エハWの外周縁を保持するための内周側が円弧状に形成
され対向して配置された2個のガイド部材228とが固
着されている。水平支持板224の中心部には円形の開
口224aが設けられており、この開口224aを通っ
てスピンチャック230が昇降移動できるようになって
いる。スピンチャック230は、上面て半導体ウエハW
を真空吸着することが可能であり、水平支持板224の
下側に設けられた駆動モータ232の回転駆動軸に結合
されている。
【0055】図15および図16は、ウエハ受渡し台1
72の構成をより詳細に示す平面図および側面図であ
る。図16に示すように、駆動モータ232は、支持台
234に固定されたエアシリンダ236のピストン軸2
36aに水平支持部材238を介して結合され、ピスト
ン軸236aが垂直方向に前進または後退することによ
ってそれと一体に駆動モータ232およびスピンチャッ
ク230が昇降移動するようになっている。2個のうち
の一方のガイド部材228の一端部には半導体ウエハW
のオリフラ合わせ用の光学センサ240の発光部240
Aが取付されており、その真上には発光部240Aと対
向するように受光部242Bが図示しないコの字型の形
状をした支持部材に取付されている。
【0056】図14に示すように塗布処理部12側のウ
エハ搬送アーム24がインタフェース部16へ来て半導
体ウエハW(図14では図示せず)を水平支持板224
の真上に搬送して差し出すと、スピンチャック230が
図16の一点鎖線230’で示すように上昇移動して半
導体ウエハWを受け取る。次いで、スピンチャック23
0は駆動モータ232の駆動で回転して半導体ウエハW
を周回方向に回転(自転)させる。そうして、光学セン
サ240が半導体ウエハWのオリフラを検出すると、そ
の位置(時点)からスピンチャック230は所定の角度
だけ回転して停止し、半導体ウエハWは図15に示すよ
うな位置たとえばオリフラがウエハ搬送アーム176側
に向くように位置決めされる。
【0057】このようにしてオリフラ合わせが行われた
後、スピンチャック230は水平支持板224より低い
位置まで下降し、半導体ウエハWを水平支持板224上
の支持ピン226とガイド部材228に支持させてセン
タリングを行う。
【0058】ウエハ受渡し部172から塗布処理部12
側のウエハ搬送アーム24へ半導体ウエハWを渡すとき
は、スピンチャック230が上記のように上昇移動して
半導体ウエハWを受渡し位置の高さまで持ち上げるよう
になっている。また、インタフェース部16内のウエハ
搬送アーム176がウエハ受渡し台172から半導体ウ
エハWを取るときは、ウエハ搬送アーム176のピンセ
ット204が水平支持板224と半導体ウエハWの裏面
との隙間に進入して半導体ウエハWを持ち上げるように
なっている。該ウエハ搬送アーム176からウエハ受渡
し台172に半導体ウエハWを渡すときは、該ピンセッ
ト204が逆の動作を行う。
【0059】なお、図14に示すように、塗布処理部1
2側のウエハ搬送アーム24は半円弧状の形体を有して
おり、そのアーム内周縁部の両端部および中心部の3箇
所に半導体ウエハWを3点支持するための突設されたウ
エハ支持部材24aが取付されている。本実施例では、
半導体ウエハWと直に接触するこれらのウエハ支持部材
24aの支持ピン24bを耐熱性、剛性および加工性に
優れた材質たとえばポリイミドで構成している。したが
って、ウエハ搬送アーム24が塗布処理部12内の種々
のユニットに頻繁に出入りしても、半導体ウエハWを良
好な状態で安全に移送できるようになっている。
【0060】次に、図17〜図24につきインタフェー
ス部16内のボート受渡し台174の構成を詳細に説明
する。図17および図18はボート受渡し台174の全
体構成を示す正面図および側面図である。図19および
図20はボート受渡し台174におけるボート載置板上
の各種ピンの配置構成を示す部分平面図である。
【0061】図13、図17および図18に示すよう
に、このボート受渡し台174は、複数本たとえば4本
のボートBTをY方向一列に等間隔で並べて載置するた
めの底板またはボート載置板242と、このボート載置
板242の両端から垂直上方に延在する一対の側板24
4,246と、これらの側板242,246の上端の間
にボート載置板242と対向して水平に架設された天板
248とを有している。
【0062】ここで、図21および図22につきボート
受渡し台174上に載置されるボートBTの構成を説明
する。本実施例では、ボート受渡し台174に3本まで
のウエハボートBTW1〜BTW3と1本のダミーボートB
TD が載置される。
【0063】図21にウエハボートBTWiの構成を示
す。ウエハボートBTWiは、後述する熱処理部14側の
ボート搬送アーム300に把持され得るような円筒状の
基端部252と、この円筒状基端部252の下部に一体
に形成されたフランジ部253と、基端部252の上端
に接続された底板254と、この底板254の後部寄り
の外周縁部に直立して立設された4本のウエハ支持棒2
56と、これらのウエハ支持棒256の上端に冠着され
た天板258とから構成されており、ボートの各部つま
り全体が石英ガラスでつくられている。各ウエハ支持棒
256の内側面つまりボート中心側の面には、縦方向一
定ピッチで多数のウエハ保持用の溝256aが適当な深
さで形成されている。これら4本のウエハ支持棒256
の同一高さに位置する4個のウエハ溝256aにウエハ
周縁部を保持されるようにして1枚の半導体ウエハWが
挿脱自在にほぼ水平状態で収容される。したがって、各
ウエハボートBTWiには、ウエハ支持棒1本当たりのウ
エハ溝256aの個数に相当する枚数だけ半導体ウエハ
Wが収容できるようになっている。本実施例では、後述
するように、熱処理部14で1度に(同時に)熱処理を
受けるべき半導体ウエハWの枚数の設定値(たとえば2
ロット分の50枚)よりも所定枚数(たとえば10枚)
だけ多い枚数(60枚)のウエハを収容できるようにウ
エハ溝256aの個数が選ばれている。
【0064】図22にダミーボートBTD の構成を示
す。ダミーボーBTD は、短い円筒状脚部と一体形成さ
れた底板260と、この底板260の両側縁部に直立し
て立設された一対のウエハ支持板262と、これらウエ
ハ支持板262の上端に冠着された天板264と、この
天板264の上面に固着された取手266とから構成さ
れており、ボートの各部つまり全体がアルミニウムでつ
くられている。各ウエハ支持板262の内側面には、縦
方向一定ピッチ(ウエハボートBTWiと同じピッチ)で
多数のウエハ保持用の溝262aが適当な深さで形成さ
れている。これら一対のウエハ支持板262の同一高さ
に位置する一対のウエハ溝262aにウエハ周縁部を保
持されるようにして1枚のダミーウエハUが挿脱自在に
ほぼ水平状態で収容される。したがって、ダミーボート
BTD には、ウエハ支持板1枚当たりのウエハ溝262
aの個数に相当する枚数だけダミーウエハUが収容でき
るようになっている。本実施例において、ダミーボート
BTD におけるウエハ溝262aの個数は、ウエハボー
トBTWiにおけるウエハ溝256aと同じ個数に選ばれ
ている。
【0065】図17〜図19に示すように、ウエハ載置
板242上には、各ウエハボート載置位置に、ウエハボ
ートBTW のフランジ部253の下面側を担持するため
の複数本たとえば4本のボート支持ピン270が同一円
周上に一定の角度間隔で突設されている。各ボート支持
ピン270は石英ガラスからなる。
【0066】また、ウエハ載置板242上には、これら
のボート支持ピン270と同じ円周上の所定位置に、ウ
エハボートの周回方向の位置ずれおよび有無を検出する
ための弾力的に沈降可能な一対のセンサピン272,2
74が突設されている。ウエハボートBTWiのフランジ
部253には、一方のセンサピン272の設置位置と対
応する位置(箇所)にピン272を通せるほどの切欠2
73aが形成されている。ウエハボートBTWiが正しい
向きで4本のボート支持ピン270に載っているとき
は、図19に示すように、一方のセンサピン272が該
切欠273aに遊嵌して突出したままであるのに対し、
他方のセンサピン274はフランジ部253の下面で押
圧されて沈降する。ウエハボートBTWiが載っていない
ときは、両センサピン272,274は共に突出したま
まである。ウエハボートBTW が載っていても位置が周
回方向にずれているときは、一方のセンサピン272が
フランジ部253の下面で押圧されて沈降する。このよ
うにして、両センサピン272,274の突出・沈降状
態のロジックからウエハボートBTWiの周回方向の位置
ずれおよび有無を検出することができる。ダミーボート
BTD に対してもウエハ載置板242上に同様のセンサ
ピンを設けることが可能である。
【0067】さらに、ウエハ載置板242上には、図1
7〜図20に示すように、各ウエハボート載置位置より
前方の所定位置にボートの前倒れ(転倒)を防止するた
めのステンレスからなる一対のボート転倒防止ピン27
6が垂直に立てられている。ダミーボート載置位置より
前方の所定位置にも同様のボート転倒防止ピン278が
突設されている(図17)。
【0068】上記各ボート転倒防止ピン276,278
は、ウエハボートBTWi、ダミーボートBTD が正常に
載置されているときにはボートには接触しておらず、傾
いたときに接触して転倒を防止するように構成されてい
る。
【0069】図23は、本実施例におけるウエハボート
BTWiのウエハ収容構造を示す略側面図である。ウエハ
ボートBTWiの上端部および下端部の所定枚数たとえば
5枚分のウエハ収容領域は、ダミーウエハUを常時収容
する常置ダミーウエハ収容領域として設定されている。
これら上下の常置ダミーウエハ収容領域に挟まれた中間
のウエハ50枚分(2ロット分)のウエハ収容領域は、
被処理基板である半導体ウエハWを必要に応じて(普通
は搬送ないし保管のために)収容する被処理ウエハ収容
領域として設定されている。これにより、被処理ウエハ
収容領域に収容された半導体ウエハWは、収容位置に関
係なく全ウエハが均一な環境(特に温度)下に置かれ、
熱処理部12で均一な処理を施されるようになってい
る。
【0070】ところで、被処理ウエハ収容領域に収容さ
れた被処理基板としての半導半導体ウエハWが設定枚数
(50枚)に満たない場合は、ウエハボートBTWiの被
処理ウエハ収容領域に空き場所が生じる。ウエハボート
BTWiがそのような空き場所を持った状態で熱処理部1
4へ運ばれバッチ式の熱処理を受けると、空き場所に隣
接する半導体ウエハWの周囲温度ないし処理温度が他の
半導体ウエハWと同じにはならず、均一な処理結果が得
られなくなる。本実施例のインタフェース部16では、
何らかの原因で被処理ウエハ収容領域に半導体ウエハW
の空き(不足分)が生じている場合は、次のようにして
各空き場所にダミーウエハUを補充収容してから、当該
ウエハボートBTWiを熱処理部14へ渡すようにしてい
る。
【0071】上記したように、ウエハ搬送アーム176
の搬送基台202の先端部から一対の触角形センサアー
ム218,220が突出している(図14)。これらの
センサアーム218,220の先端には、互いに対向す
る発光素子218a、受光素子220aがそれぞれ取付
されている。プログラムで設定された所定の動作フロー
でウエハ搬送アーム176は、ボート受渡し台174上
のウエハボートBTWiの正面まで移動してきて、図24
および図25に示すように両センサアーム218,22
0をウエハボートBTWi内の半導体ウエハWの前端部の
両側へ前進させた状態で上昇(または下降)移動(スキ
ャン)し、各ウエハ収容位置において発光素子218a
からの光線が遮断されるか受光素子220aに到達する
かによって半導体ウエハWの有無を検出する。
【0072】このウエハマッピングによって空き場所が
検出されたとき、ウエハ搬送アーム176は、Y方向に
移動してダミーボートBTD からダミーウエハUを運ん
できて、その空き場所にダミーウエハUを入れる。これ
により、ウエハボートBTWiは、全ウエハ収容位置に被
処理半導体ウエハWまたはダミーウエハUを収容した満
杯状態でインタフェース部16から熱処理部14へ移さ
れる。
【0073】ウエハ搬送アーム176は、ウエハ受渡し
部172またはダミーボートBTDから被処理半導体ウ
エハWまたはダミーウエハUを1枚ずつ運んできてウエ
ハボートBTWiの所定のウエハ収容位置に入れる。しか
し、振動やその他の原因で、半導体ウエハWまたはダミ
ーウエハUが正しく奥まで入っておらずに、つまりウエ
ハ外周縁部がウエハボートBTWiの各ウエハ支持棒25
6のウエハ保持溝256aに奥までしっかり挿入されず
に、半導体ウエハWまたはダミーウエハUが前方にはみ
出た状態で収容されていることがありうる。このように
前方にはみ出た半導体ウエハWは、ウエハボートBTWi
が熱処理部14へ移される際に、ウエハボートBTWiか
ら脱落するおそれがある。また、ウエハ搬送アーム17
6で搬出し搬送する際、搬出ミスや搬送ミスを引き起こ
すおそれもある。
【0074】本実施例のインタフェース部16には、そ
のようなはみ出た半導体ウエハWまたはダミーウエハU
を検出し、奥へ押し込む手段が備えられている。
【0075】図17および図20に示すように、ボート
受渡し部174において、たとえばボート載置板242
には各ボート載置位置の前部に切欠242aが形成され
ており、各切欠242aの真下に発光素子280が上向
きに設けられ、各切欠242aの真上には受光素子28
2が下向きに天板248に取付されている。半導体ウエ
ハWまたはダミーウエハUがウエハボートBTWiまたは
ダミーボートBTD のウエハ収容位置に正しく挿入され
ているときは、図20に示すようにこのウエハの前部
(オリフラ部)が切欠242aの内側に位置するため、
発光素子280より垂直上方へ出された光線VLは受光
素子282へ届く。しかし、ウエハが前にはみ出ている
ときは、切欠242aが塞がれる。発光素子280から
の垂直光線VLは該ウエハによって遮光され、受光素子
282へ到達できなくなる。このようにして、各ウエハ
ボートBTWiまたはダミーボートBTD においていずれ
かの半導体ウエハWまたはダミーウエハUがはみ出てい
るか否かが検出される。
【0076】さらに、図17および図18に示すよう
に、ボート受渡し部174において、ウエハ載置板24
2の両端には、ボート正面側の上記切欠242aと対応
する位置で垂直方向に両側板244,246と平行なセ
ンサ取付板245,247がそれぞれ立設されており、
これらのセンサ取付板245,247の内側面には各ボ
ートのウエハ収容位置またはウエハ保持溝のピッチに対
応するピッチで多数の発光素子284および受光素子2
86が1対1の対応関係でそれぞれ縦方向に配列されて
いる。ウエハボートBTWiまたはダミーボートBTD の
各ウエハ収容位置で半導体ウエハWまたはダミーウエハ
Uが正しく挿入されているときは、図20に示すように
発光素子284からの水平光線HLは該ウエハの前を通
って受光素子286へ届く。しかし、ウエハが前にはみ
出ているときは、該水平光線HLがそのウエハによって
遮光され、受光素子286へ到達できなくなる。このよ
うにして、各ウエハボートBTWiまたはダミーボートB
TD の各ウエハ収容位置(高さ位置)で半導体ウエハW
またはダミーウエハUがはみ出ているか否かが検出され
る。
【0077】上記のようにして、ウエハボートBTWi
(またはダミーボートBTD )で前にはみ出ている半導
体ウエハW(またはダミーウエハU)が検出されると、
図26に示すようにウエハ搬送アーム176がピンセッ
ト204の基端部に形成された突起部204aでその半
導体ウエハWi をボートの奥へ自動的に押し込んで、正
しいウエハ収容状態にする。図26において点線Wi'
は、通常(ウエハ搬送時ないしウエハ出し入れ時に)ウ
エハWi がピンセット204上に載る位置を示す。な
お、上記突起部204aで押し込む代わりに、ウエハW
をピンセット204上に載せて奥へ移動させてもよい。
【0078】なお、各ボートにおけるウエハのはみ出し
を検出する方法としては、上記のように光学的センサを
ボート受渡し部174に取付する方式に代えて、ウエハ
搬送アーム176によるマッピング機能を利用する方式
もある。すなわち、図27に示すように、ウエハ搬送ア
ーム176が両センサアーム218,220の先端部
(光センサ部)をウエハボートBTWi(またはダミーボ
ートBTD )に正しく収容されている(はみ出していな
い)半導体ウエハWの前端部位置より少しだけ前に位置
させた状態で上昇(または下降)移動(スキャン)する
ことにより、各ウエハについてはみ出しているか否かを
検出することが可能である。
【0079】図28は、ボート受渡し部174における
駆動部の構成を示す一部切欠平面図である。ボート載置
板242の裏側(下側)の片隅に固定配置されたステッ
プモータ290の回転駆動軸にジョイント292を介し
てY方向に延在するボールネジ294の一端が結合さ
れ、ボールネジ294の他端は軸受296に軸支されて
いる。ボールネジ294にはボールナット部材298が
回転方向の移動を規制されて螺合され、このボールナッ
ト部材298はたとえばガイドレール300上に摺動可
能に支持された複数のガイド部材302の中の1つを介
してボート載置板242に結合されている。これによ
り、スップモータ290の回転駆動によってボールネジ
294が回転すると、ボールナット部材298がY方向
に移動し、それと一体にボート載置板242も移動する
ようになっている。
【0080】次に、熱処理部14の構成を説明する。図
1および図2において、熱処理部14は、インタフェー
ス部16に対して塗布処理部12とは反対側に接続され
たユニット室15内に、箱型カバー310に収容された
円筒状の加熱炉(ファーナス)312と、インタフェー
ス部16のボート受渡し台174と加熱炉312との間
でウエハボートBTW を移すためのボート搬送アーム3
14とを備えている。インタフェース部16のボート受
渡し部174と近接するユニット室15の壁の所定位置
に、ウエハボートBTW が通れるほどの開口またはボー
トゲート15aが形成されている。このボートゲートa
には、開閉扉(図示せず)が取付されてもよい。
【0081】図29は、熱処理部14の内部の構成を示
す側面図である。この熱処理部14は電熱ヒータ式の縦
型熱処理装置であり、ユニット筐体15の上部室に縦型
の加熱炉312が配設されている。ユニット筐体15の
下部はボート移載室であり、ここにボート搬送アーム3
14が設けられている。ボート搬送アーム314は、ボ
ールネジ334に垂直方向(Z方向)において移動可能
に支持され、θ方向に(XY面内で)自転することがで
き、伸縮自在なボート支持アーム316を有している。
【0082】図30に、ボート搬送アーム314の具体
的構成例を示す。搬送基台320に回転駆動部322が
θ方向に回転可能に軸着され、回転駆動部322の上面
にボート支持アーム316がガイドスリット322aに
沿って移動(前進・後退)可能に取付されている。ボー
ト支持アーム316の先端部には半円形の開口部または
切欠部を有する二股状のハンド部324が設けられ、こ
のハンド部324の上面の両先端および開口縁部中心の
3箇所にウエハボートBTW の下端フランジ部253を
担持するためのピン324aが設けられている。
【0083】搬送基台320は水平支持板326の一端
部に固着されており、この水平支持板326の他端部の
両面に昇降駆動部328のブラケット328aおよびリ
ニアガイド330がそれぞれ固着されている。リニアガ
イド330は、ユニット室15の内壁に固定されたガイ
ドレール332に垂直方向(Z方向)に摺動可能に支持
されている。昇降駆動部328にはボールネジ334が
挿通されており、昇降駆動部328は内蔵の駆動モー
タ、ギア機構、ボールナット等によりボールネジ334
に沿って垂直方向(Z方向)に昇降移動できるようにな
っている。なお、ネジ棒334は、図29に示すように
ボート移載室の天井から床まで垂直に延びている。
【0084】図31および図32は、ボート搬送アーム
314がインタフェース部16のボート受渡し台174
から1つのウエハボートBTW2をユニット15内に搬入
して加熱炉312へ搬入するときの様子を示す略平面図
である。
【0085】図31に示すように、ボート搬送アーム3
14の回転駆動部322がボートゲート15a側を向い
た状態で、ボート支持アーム324が前進移動してイン
タフェース部16のユニット室17内に進入し、そのハ
ンド部324aがボート載置板242上のウエハボート
BTW2の下端フランジ部253の下に係合する。次にボ
ート搬送アーム314全体がわずかに上昇してウエハボ
ートBTW2をボート載置板242から少し浮かし、ウエ
ハボートBTW2を担持した状態で図の一点鎖線324’
で示す位置まで後退移動する。
【0086】次に、図32に示すように、ボート搬送ア
ーム314の回転駆動部322が回転して加熱炉312
側へ向きを変え、次いで一点鎖線324’で示すように
ボート支持アーム324が加熱炉312側へ前進移動
し、ウエハボートBTW2を加熱炉312の真下へ運ぶ
(図29)。次いで、ボート搬送アーム314全体が上
昇移動してウエハボートBTW2を持ち上げ、加熱炉31
2の中へ挿入または装填する。なお、ウエハボートBT
W2と一緒に保温筒334も加熱炉312内に挿入され、
蓋体336で加熱炉312の口が塞がれるようになって
いる。
【0087】加熱処理の終了後、ウエハボートBTW2
は、ボート搬送アーム314により、上記と逆の動作で
加熱炉312から抜き取られ、インタフェース部14の
ボート受渡し台174へ移される。
【0088】次に、本実施例の層間絶縁膜形成システム
において半導体ウエハWが処理を受けるときのシステム
全体および各部の動作を説明する。
【0089】上記のように、カセットステーション10
では、カセット載置台20上のいずれかのウエハカセッ
トCRから未処理の半導体ウエハWがウエハ搬送アーム
22によって1枚取り出され、取り出された半導体ウエ
ハWはステーション中心部のウエハ受渡し位置で塗布処
理部12側のウエハ搬送アーム24へ渡される。
【0090】塗布処理部12において半導体ウエハW
は、まずウエハ搬送アーム24によって温調ユニット2
8へ搬入され、そこでたとえば22゜C程度の所定の温
度に温調される。温調された半導体ウエハWは、次にウ
エハ搬送アーム24によってSOG塗布ユニット26へ
移され、そこでスピンコート法によりウエハ表面にSO
G溶液を所定の膜厚に満遍無く均一に塗布される。次
に、プレベークユニット32内に搬送され、SOG中の
溶媒を蒸発させる。
【0091】SOGを塗布された半導体ウエハWは、次
にウエハ搬送アーム24によって表面浄化ユニット30
へ移され、そこで熱板130によって加熱されながら、
同時に紫外線ランプ132によって紫外線を照射され
る。そうすると、表面浄化ユニット30内に存在する酸
素O2 が184nm付近の紫外線波長によってオゾンO
3 に変わり、このオゾンO3 が次に254nm付近の紫
外線波長によって励起され酸素原子ラジカルO*が生成
される。この酸素原子ラジカルにより、半導体ウエハW
に塗布されているSOG中の有機物CL HM ON が二酸
化炭素CO2 と水H2 Oとに分解してSOG膜から除去
される。このようにSOG膜から有機物が除去される結
果、SOG膜の表面が親水化される。
【0092】上記のようにして表面浄化処理を施された
半導体ウエハWは、ウエハ搬送アーム24によってイン
タフェース部16のウエハ受渡し台172へ移送され
る。インタフェース部16において、半導体ウエハW
は、ウエハ受渡し台172で位置合わせ(オリフラ合わ
せ)およびセンタリング(中心合わせ)を受けた後、イ
ンタフェース部16内のウエハ搬送アーム176により
ボート受渡し台174上のいずれかのウエハボートBT
Wiたとえば第1のウエハボートBTW1へ移送され、その
ウエハボートBTW1内の所定のウエハ収容位置に収容さ
れる。
【0093】上記のような塗布処理部12における一連
の塗布工程とインタフェース部16におけるウエハ受渡
し台172からウエハボートBTW1への移送工程とが繰
り返され、このウエハボートBTW1にはSOG膜塗布済
みの半導体ウエハWが順次多段に積み重なるようにして
収容される。
【0094】そして、第1のウエハボートBTW1に処理
用の半導体ウエハWおよびダミーウエハUが満杯に収容
されると、つまり1ロット分(50枚)の被処理半導体
ウエハWおよび10枚のダミーウエハUが収容される
と、ウエハ受渡し台172がY方向に移動して、第1の
ウエハボートBTWiがボートゲート15a前のボート受
渡し位置へ移され、ここから熱処理部14側のボート搬
送アーム314により熱処理部14のユニット室15内
へ搬入され、上記のようにして加熱炉312の中へ装填
される。加熱炉312では、炉に装填されたウエハボー
トBTW1内の1ロット分の被処理半導体ウエハWが所定
の加熱温度たとえば400〜450゜Cで同時にアニー
ルされ、各々のSOG膜がキュアされる。
【0095】このようにして加熱部14において第1の
ウエハボートBTW1内の1ロット分の被処理半導体ウエ
ハWがバッチ式の加熱処理を受けている間、塗布処理部
12においては別の1ロット分の半導体ウエハWが枚葉
式で1枚ずつSOG塗布処理を施され、SOG塗布処理
の済んだ各半導体ウエハWがインタフェース部16に在
る第2のウエハボートBTW2に順次多段に収容される。
これにより、加熱部14側で加熱処理の済んだ第1のウ
エハボートBTW1がインタフェース部16のボート受渡
し台174へ戻された時には、第2のウエハボートBT
W2にはSOG塗布処理の済んだ被処理半導体ウエハWが
満杯(1ロット分)収容されている。
【0096】この第2のウエハボートBTW2がインタフ
ェース部16から加熱部14へ移されバッチ式の加熱処
理が行われる間、第1のウエハボートBTW1から加熱処
理の済んだ半導体ウエハWが1枚ずつウエハ搬送アーム
176によってウエハ受渡し台172へ移され、ウエハ
受渡し台172で塗布処理部12側のウエハ搬送アーム
24へ渡される。
【0097】半導体ウエハWに一回塗りでSOG膜を塗
布する場合、塗布処理部12側のウエハ搬送アーム24
へ渡された半導体ウエハWは、カセットステーション1
0へ戻される。また、このような処理済みの半導体ウエ
ハWのカセットステーション10への回収と並行して1
ロット分の次の未処理の半導体ウエハWが塗布処理部1
2で順次枚葉式でSOG膜を塗布され、塗布後にインタ
フェース部16内の第3のウエハボートBTW3に収容さ
れる。
【0098】また、半導体ウエハWに複数回塗りでSO
G膜を塗布する場合、1回目の処理が終了して塗布処理
部12側のウエハ搬送アーム24へ渡された半導体ウエ
ハWは、塗布処理部12内で1回目の塗布工程と同様の
塗布処理を繰り返し施され、再びインタフェース部16
でウエハボートBTWiに入れられて熱処理部14へ送ら
れる。この場合、塗布処理部12では、前回塗布された
SOG膜を下地としてその上に新たなSOG膜が塗布さ
れるため、その下地膜の親水性をよくするように、新た
なSOG膜の塗布に先立って、正確には温調ユニット2
2で温度調整するに先立って、表面浄化ユニット30で
加熱・紫外線照射により下地SOG膜から有機物を除去
するようにしてもよい。なお、上記複数回塗布の場合、
塗布処理部12でSOG膜を複数回塗布形成した後に熱
処理部14にて熱処理するように動作させるようにして
もよい。
【0099】このように、本実施例の層間絶縁膜形成シ
ステムでは、半導体ウエハWに1枚ずつSOGを塗布す
る枚葉式の塗布処理部12がインタフェース部16のウ
エハ受渡し台172に接続されるとともに、塗布処理部
12でSOG膜を塗布された半導体ウエハWをウエハボ
ートBTW に多数枚収容した状態で各半導体ウエハW上
のSOG膜を同時にアニールしてキュアするバッチ式の
熱処理部14がインタフェース部16のボート受渡し台
174に接続され、インタフェース部16内ではウエハ
受渡し台172とボート受渡し台174との間でウエハ
搬送アーム176により半導体ウエハWが1枚ずつ移送
されるようになっている。
【0100】このようなインタフェース機構によれば、
枚葉式の塗布処理部12とバッチ式の熱処理部14とが
インライン化され、両者の間で半導体ウエハWを処理装
置外の大気に晒すことなく迅速に自在にやりとりするこ
とが可能であり、1回塗りでSOG膜を形成する場合は
もちろんのこと、多数回塗りでSOG膜を形成する場合
でもSOG塗布工程と熱処理工程の一貫した連続処理を
円滑に効率的に行うことができ、システム全体のスルー
プットを大幅に向上させることができるとともに、移送
または保管中の半導体ウエハWのSOG膜を水分の吸収
から保護することが容易であり、熱処理の際にクラック
を生じ難くし、高品質のSOG膜を形成することができ
る。
【0101】なお、上記した実施例では、熱処理部14
が縦型の加熱炉312を用いる縦型熱処理装置として構
成されていたが、横型加熱炉を用いる横型加熱炉として
構成いてもよい。塗布処理部12内の各種ユニット構成
も任意に変形・変更することが可能である。インタェー
ス部16内のウエハ受渡し台172、ウエハ搬送アーム
176およびボート受渡し台174の形状・構造も任意
に変形・変更することが可能である。また、上記した実
施例は半導体デバイス製造における層間絶縁膜形成シス
テムに係るものであったが、本発明は枚葉式の処理装置
とバッチ式の処理装置との間で一貫した連続処理を行う
任意の処理システムに適用可能である。
【0102】さらに、インタフェース部16内の清浄な
ダウンフローを供給する機構は、たとえばカセットステ
ーション10内の空調機構として使用してもよい。この
場合は、清浄な半導体ウエハを塗布処理部12に渡すこ
とが可能であり、また、SOG塗布・熱処理が終了した
半導体ウエハを清浄な状態で外部の他の処理装置へ渡す
ことが可能である。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の処理シス
テムによれば、枚葉式処理部とバッチ式処理部とをイン
タフェース部で接続し、このインタフェース部に該枚葉
式処理部との間で被処理基板を受渡しするための被処理
基板受渡し手段と、該バッチ式処理部との間で被処理基
板を収容するボートを受渡しするためのボート受渡し手
段と、該被処理基板受渡し手段と該ボートとの間で被処
理基板を1枚ずつ移送するための被処理基板移送手段を
備える構成としたので、枚葉式処理部とバッチ式処理部
とをインライン化して一貫した連続処理を行うことがで
き、スループットの向上およびプロセス安定性の向上を
実現することができる。さらに、SOGを複数回塗布す
る場合に、装置外の大気に被処理基板を晒すことなく塗
布〜熱処理を一貫して実施可能となるので、高品質のS
OG膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるSOG膜形成システム
の全体構造を模式的に示す斜視図である。
【図2】実施例によるSOG膜形成システムの全体構造
を模式的に示す平面図である。
【図3】実施例のSOG膜形成システムの塗布処理部の
全体構成を模式的に示す側面図である。
【図4】実施例のSOG膜形成システムの塗布処理部の
全体構成を模式的に示す側面図である。
【図5】実施例の塗布処理部のSOG塗布ユニットにお
けるカップの具体的構成例を示す部分断面図である。
【図6】実施例の塗布処理部のSOG塗布ユニットにお
けるノズル待機部の具体的構成例を示す部分断面図であ
る。
【図7】実施例の塗布処理部のSOG塗布ユニットにお
けるSOG温調機構の構成を模式的に示す斜視図であ
る。
【図8】実施例の塗布処理部のSOG塗布ユニットにお
けるSOG供給ノズルの具体的構成例を示す縦断面図で
ある。
【図9】実施例の塗布処理部のSOG塗布ユニットにお
けるSOG供給部の構成例を示す配管図である。
【図10】実施例の塗布処理部の乾燥ユニット内の要部
の構成を示す斜視図である。
【図11】実施例の塗布処理部の乾燥ユニットにおける
シャッタシートの構成を示す平面図である。
【図12】実施例のインタフェース部の内部の全体構成
を示す側面図である。
【図13】実施例のインタフェース部の内部の全体構成
を示す平面図である。
【図14】実施例のインタフェース部の内部の要部の構
成を示す斜視図である。
【図15】実施例のインタフェース部におけるウエハ受
渡し台の構成を示す略平面図である。
【図16】実施例のインタフェース部におけるウエハ受
渡し台の構成を示す略側面図である。
【図17】実施例のインタフェース部におけるボート受
渡し台の構成を示す略正面図である。
【図18】実施例のインタフェース部におけるボート受
渡し台の構成を示す略側面図である。
【図19】実施例のインタフェース部におけるボート受
渡し台のボート載置板上のピン配置構成を示す略平面図
である。
【図20】実施例のインタフェース部におけるボート受
渡し台のボート載置板上のピン配置構成を示す別の略平
面図である。
【図21】実施例におけるウエハボートの構成を示す図
である。
【図22】実施例におけるダミーボートの構成を示す図
である。
【図23】実施例におけるウエハボートのウエハ収容構
造を示す略側面図である。
【図24】実施例のインタフェース部においてウエハ搬
送アームがウエハボート内のウエハをマッピングすると
きの様子を示す略側面図である。
【図25】実施例のインタフェース部においてウエハ搬
送アームがウエハボート内のウエハをマッピングすると
きの様子を示す略平面図である。
【図26】実施例のインタフェース部においてウエハ搬
送アームがウエハボートからはみ出ているウエハを中へ
押し込むときの様子を示す略側面図である。
【図27】実施例のインタフェース部においてウエハ搬
送アームのマッピング機能を利用してがウエハボートか
らはみ出ているウエハを検出するときの様子を示す略側
面図である。
【図28】実施例のインタフェース部におけるボート受
渡し台の駆動部の構造を示す一部切欠平面図である。
【図29】実施例の熱処理部の内部の構成を模式的に示
す略側面図である。
【図30】実施例の熱処理部におけるボート搬送アーム
の具体的構成例を示す斜視図である。
【図31】実施例の熱処理部においてボート搬送アーム
がウエハボートを加熱炉に移すときの様子を示す略平面
図である。
【図32】実施例の熱処理部においてボート搬送アーム
がウエハボートを加熱炉に移すときの様子を示す略平面
図である。
【図33】層間絶縁膜を平坦化するためのSOG法の工
程を示す図である。
【図34】SOG法においてSOG膜を複数回塗りした
場合の層間絶縁膜の構造を示す図である。
【符号の説明】
10 カセットステーション 12 塗布処理部 14 熱処理部 16 インタフェース部 22 カセットステーションのウエハ搬送アーム 24 塗布処理部のウエハ搬送アーム 26 SOG塗布ユニット 28 温調ユニット 30 乾燥ユニット 172 ウエハ受渡し台 174 インタフェース部のウエハ搬送アーム 176 ボート受渡し台 312 加熱炉 314 ボート搬送アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉本 裕二 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内 (72)発明者 川上 恭徳 熊本県菊池郡菊陽町津久礼2655番地 東京 エレクトロン九州株式会社熊本事業所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚ずつ被処理基板に第1の処理を施す
    枚葉式処理部と、 前記枚葉式処理部で前記第1の処理の済んだ前記被処理
    基板をボートに多数枚収容した状態で各被処理基板に第
    2の処理を施すバッチ式処理部と、 前記枚葉式処理部と前記バッチ式処理部との間で前記被
    処理基板のやりとりを行うために設けられ、陽圧状態の
    下で前記被処理基板の移送または保管を行うインタフェ
    ース部と、 を有する処理システム。
  2. 【請求項2】 前記インタフェース部に、除湿された清
    浄空気を供給して前記陽圧状態を形成する清浄空気供給
    手段を設けたこと特徴とする特許請求の範囲第1項に記
    載の処理システム。
  3. 【請求項3】 前記インタフェース部に、清浄空気供給
    手段と、前記清浄空気供給手段からの清浄空気を排気す
    る排気手段と、開閉可能な扉と、前記扉が開いた時に前
    記排気手段の動作を止める排気制御手段と設けたことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の処理システ
    ム。
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