JP2013167451A - 風速計測方法及び風速計測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板を収容する容器内の気流の風速を適切に計測して、当該容器内の雰囲気を制御する。
【解決手段】風速計測装置70は、検査用ウェハTと、検査用ウェハT上に設けられ、容器内の気流の風速を計測する複数の風速センサ71と、検査用ウェハT上に設けられた計測回路72と、各風速センサ71と計測回路72を接続する配線73と、少なくとも前記容器内の雰囲気の条件が変化する際に、当該容器内の気流の風速を計測するように風速センサ71を制御する制御部74と、を有している。
【選択図】図2

Description

本発明は、基板を収容する容器内の気流の風速を計測する風速計測方法及び風速計測装置に関する。
半導体集積回路等の半導体デバイスにおける多層配線構造の製造工程では、例えば半導体ウェハ(以下、「ウェハ」という。)上のパターン上に絶縁膜を形成する処理が行われる。この絶縁膜の形成には、従来より、熱CVDなどの方法が一般的に用いられている。
上述した熱CVDは、例えば特許文献1に示す熱処理装置で行われる。熱処理装置は、一度に複数のウェハを熱処理して焼成する縦型のバッチ式の加熱炉と、当該加熱炉の下方に設けられ、加熱炉に対してウェハを搬入出するために複数のウェハを一時的に収容するロードロック室とを有している。このロードロック室の内部では、ウェハの表面に自然酸化膜が形成されるのを防止するため、不活性ガス、例えば窒素ガスを循環させている。
特開2002−299262号公報
ところで、近年の半導体デバイスの微細化に伴い、上述した自然酸化膜はその膜厚がナノメートルレベルであっても、適切な半導体デバイスを形成するために無視できなくなってきている。そこで、ロードロック室内の不活性ガスを厳密に制御する必要がある。しかしながら、発明者らが鋭意検討した結果、例えば不活性ガスの流量を急激に変更した場合、ロードロック室内に非常に大きい風速の気流、いわゆる突風が発生する場合があることが分かった。
また、ロードロック室に対してウェハを搬入出する際に、ロードロック室に外部の大気が流入するのを回避するため、その内部を外部に比べて陽圧にする場合がある。かかる場合において、ロードロック室の内外における圧力差が大きいと、ロードロック室の内部から外部に向けて突風が発生する。一方、ロードロック室に対してウェハを搬入出する際、ロードロック室の内部を大気開放する場合には、ロードロック室の内部の雰囲気は不活性ガス雰囲気と大気雰囲気に切り替えられる。かかる場合でも、ロードロック室の内部の雰囲気を切り替える際に突風が発生するおそれがある。
このようにロードロック室内に突風が発生すると、パーティクルが浮遊してウェハに付着するおそれがある。そうすると、半導体デバイスを適切に製造することができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、基板を収容する容器内の気流の風速を適切に計測して、当該容器内の雰囲気を制御することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、基板を収容する容器内の気流の風速を計測する風速計測方法であって、少なくとも前記容器内の雰囲気の条件が変化する際に、風速センサを用いて前記容器内の気流の風速を計測することを特徴としている。なお、本発明における容器内の雰囲気の条件とは、例えば容器内の雰囲気の圧力、流量、種類等の条件を指す。
本発明によれば、少なくとも容器内の雰囲気の条件が変化する際に、風速センサを用いて容器内の気流の風速を適切に計測することができる。このため、例えば容器内に風速の大きい突風が発生した場合でもこれを検知し、以後、このような突風が発生しないように容器内の雰囲気を制御することができる。したがって、従来のように基板にパーティクル等が付着するのを抑制することができ、製品である半導体デバイスの歩留まりを向上させることができる。
前記風速センサは検査用基板上に設けられ、前記検査用基板が前記容器に収容された状態で、前記風速センサを用いて前記容器内の気流の風速を計測してもよい。
前記風速センサは前記容器の内部に設けられ、基板が前記容器に収容された状態で、前記風速センサを用いて前記容器内の気流の風速を計測してもよい。
前記風速センサの計測結果に基づいて、前記容器内の雰囲気を制御してもよい。
前記風速センサは、ヒータと温度センサ対とから構成され、前記温度センサ対は前記ヒータに対して、対称になるように配置されていてもよい。
前記温度センサ対は、複数あってもよい。
別な観点による本発明は、基板を収容する容器内の気流の風速を計測する風速計測装置であって、前記容器内の気流の風速を計測する風速センサと、少なくとも前記容器内の雰囲気の条件が変化する際に、前記容器内の気流の風速を計測するように前記風速センサを制御する制御部と、を有することを特徴としている。
前記風速センサは検査用基板上に設けられていてもよい。
前記検査用基板上には計測回路が設けられ、前記風速センサと前記計測回路とを接続する配線は、前記計測回路と一体に形成されていてもよい。
前記風速センサは、前記検査用基板に埋設され、表面が露出していてもよい。
前記風速センサは前記容器の内部に設けられていてもよい。
前記風速センサは、ヒータと温度センサ対とから構成され、前記温度センサ対は前記ヒータに対して、対称になるように配置されていてもよい。
前記温度センサ対は、複数あってもよい。
本発明によれば、基板を収容する容器内の気流の風速を適切に計測して、当該容器内の雰囲気を制御することができる。
本実施の形態にかかる風速計測方法(風速計測装置)を用いて内部の気流の風速が計測される熱処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 風速計測装置の構成の概略を示す平面図である。 風速計測装置の構成の概略を示す縦断面図である。 風速センサの構成の概略を示す平面図である。 他の実施の形態にかかる風速センサの構成の概略を示す平面図である。 他の実施の形態にかかる風速計測装置の構成の概略を示す平面図である。 他の実施の形態にかかる風速計測装置の構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態にかかる風速計測装置の構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態にかかる熱処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態にかかるウェハ処理システムの構成の概略を示す説明図である。 他の実施の形態にかかるロードロック室の構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態にかかるプラズマ処理装置の構成の概略を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる風速計測方法(風速計測装置)を用いて内部の気流の風速が計測される熱処理装置1の構成の概略を示す縦断面図である。
熱処理装置1は、一度に複数のウェハWを熱処理して焼成する処理装置としての縦型のバッチ式の加熱炉10と、当該加熱炉10の下方に設けられ、加熱炉10に対してウェハWを搬入(ロード)或いは搬出(アンロード)するために、複数のウェハWを一時的に収容するロードロック室11とを有している。
加熱炉10は、石英製の処理容器12を有している。処理容器12は、中空の略円筒形状を有している。処理容器12の下端は開口しており、これによりウェハWが処理容器12内に搬入出されるようになっている。そして、この開口部は、処理容器12内にウェハWを搬入した際に、後述する蓋体23により密閉される。また、処理容器12の外周には円筒形状にヒータ13が設けられている。このヒータ13により、処理容器12内に搬入されたウェハWは加熱されて熱処理される。
ロードロック室11は、ステンレス製の容器としての筐体20により区画形成され、処理容器12の下方に連結されている。筐体20は、略直方体形状を有している。また、筐体20にはウェハWを搬入出するための搬入出口(図示せず)が形成され、当該搬入出口には開閉シャッタ(図示せず)が設けられている。
ロードロック室11の内部には、石英製のウェハボート21が設けられている。ウェハボート21は、複数のウェハWを鉛直方向に多段に保持可能に構成されている。また、ウェハボート21は、保温筒22を介して蓋体23に支持されている。保温筒22は、処理容器12の下端の開口部からの放熱を防止する。また、蓋体23は、上述したように処理容器12の下端に当接して開口部を密閉するように構成されている。蓋体23の下方には、例えばモータ(図示せず)等を内蔵した昇降機構24が設けられている。そして、この昇降機構24により、ウェハボート21、保温筒22及び蓋体23は鉛直方向に昇降することができ、ウェハボート21に保持された複数のウェハWは処理容器12内に搬入出されるようになっている。
ロードロック室11内の一の面側には、内部を循環する雰囲気を清浄に保つフィルタ部30が設けられている。フィルタ部30は、例えばHEPAフィルタを有している。フィルタ部30の下方には、送風ファン31が設けられている。この送風ファン31により、ロードロック室11内に収容されたウェハWの表面に自然酸化膜が形成されるのを抑制するため、不活性ガス、例えば窒素ガスをロードロック室11内に循環させている。
ロードロック室11内の他の面側、すなわちフィルタ部30に対向する面側には、側面区画壁40が設けられている。側面区画壁40には例えばパンチングメタルが用いられ、側面区画壁40には複数の通気孔41が形成されている。そして、側面区画壁40と筐体20の側面との間に所定の間隔の側部循環路42が形成されている。また、ロードロック室11内の底部にも、この底部より所定の間隔だけ離間させた底面区画壁43が設けられている。そして、底面区画壁43と筐体20の底面との間に底部循環路44が形成されている。上述した側部循環路42と底部循環路44は連通している。従って、フィルタ部30より水平方向へ送風された不活性ガスは、ウェハボート21を通過した後に通気孔41から側部循環路42へ流入し、さらに底部循環路30へ廻り込み、再度送風ファン31によりフィルタ部30へ流入する。こうして、不活性ガスはロードロック室11の内部を循環する。
筐体20の一の側面であって、送風ファン30の近傍には、不活性ガスのガス供給口50が形成されている。ガス供給口50には、不活性ガスを供給するガス供給管51が接続されている。ガス供給管51は、内部に不活性ガスを貯留するガス供給源52に連通している。また、ガス供給管51には、不活性ガスの流れを制御するバルブや流量調節部等を含む供給機器群53が設けられている。
筐体20の天井面には、ロードロック室11内を循環する不活性ガスの一部を排気するための排気管60が接続されている。排気管60は、例えば真空ポンプ等の負圧発生装置61に連通している。
なお、ロードロック室11の内部の圧力は外部の大気圧よりも高く、ロードロック室11の内部は外部に対して陽圧状態に維持されている。これにより、ロードロック室11内に酸素ガスや水分を含む大気が流入するのが防止される。
次に、熱処理装置1のロードロック室11内における気流の風速を計測する風速計測装置について説明する。図2は、本実施の形態にかかる風速計測装置70の構成の概略を示す平面図である。
風速計測装置70は、検査用基板としての検査用ウェハTを有している。検査用ウェハTは、ウェハWと同一形状を有しているので、実際に処理されるウェハWと同様にボート21で保持することができる。検査用ウェハTは、ウェハWと同様に単結晶シリコン基板であってもいいし、ガラスなどで代替した基板であってもよい。検査用ウェハT上には、複数の風速センサ71、計測回路72、及び各風速センサ71と計測回路72を接続する配線73が設けられている。計測回路72は、例えばプロセッサ、メモリ、アンプ、スイッチ、レギュレータ等を備えている。そして、計測回路72で計測されたデータは、例えば無線によって計測回路72から外部の制御部74に出力される。無線により出力する場合においては、計測回路72は、電源や無線送信機なども備える。制御部74は、例えば所定のプログラムを格納したコンピュータである。なお、この計測回路72で計測されたデータは、有線によって計測回路74に出力されてもよいし、当該計測回路72内のメモリに保存されてもよい。また、配線73には例えばアルミニウムからなる配線が用いられる。配線73は、例えばスパッタリング処理とフォトリソグラフィー処理が行われて形成される。
風速センサ71は、図3に示すようにダイボンド材75によって検査用ウェハT上に固着する。このようにダイボンド材75を用いることによって、風速センサ71の裏面と検査用ウェハTの表面との間に微小な隙間が生じていても、当該隙間をダイボンド材75で埋めて風速センサ71を検査用ウェハT上に適切に設けることができる。
風速センサ71は、基台80を有している。基台80の表面には、薄い膜厚のメンブレン81が設けられている。メンブレン81の中心部上には、ヒータ82と、複数の温度センサ83とが設けられている。なお、メンブレン81には、例えば窒化シリコン(SiN)が用いられる。ヒータ82には、例えばポリシリコン(Poly−Si)が用いられる。温度センサ83には、種々の温度センサが用いられるが、例えば金属ベースのサーモパイルや、測温抵抗体(RTD:Resistance Temperature Detector)等が用いられる。そして、かかる風速センサ71は、例えばMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)プロセスによって製造される。
なお、基台80の中心部は中空にされて、当該基台80上にメンブレン81を設けている。これは、メンブレン81に物理的に接触するものを極力少なくすることで、メンブレン81の熱容量を小さくして温度センサ83による計測を正確に行うためである。
例えば図4に示すように、平面視において、メンブレン81上にヒータ82は縦方向に延伸して配置されている。2つの温度センサ83(本発明における温度センサ対)は、ヒータ82を中心に対称となる位置に配置されている。すなわち、図3に示すように、側面視においてヒータ82の両側には一対の温度センサ83が等間隔に配置されている。なお、ヒータ82と温度センサ83の配置は、本実施の形態に限定されず、側面視においてヒータ82の両側に一対の温度センサ83が等間隔に配置されていれば種々の配置を取り得る。気流の流れる方向に沿うように、温度センサ83、ヒータ82、温度センサ83と並んでいればよいのである。例えば温度センサ83は、ヒータ82を中心に点対象となる位置に配置されていてもよい。
そして、上述した構成を有する風速センサ71では、当該風速センサ71が設置された場所の気流の風速を計測することができる。例えば図3の矢印に示す方向に気流が発生しているとする。以下、説明の便宜上、一対の温度センサ83において、ヒータ82の上流側を温度センサ83aとし、下流側を温度センサ83bとする。風速センサ71で温度を計測する際には、ヒータ82を作動させる。そうすると、ヒータ82で発生する熱は気流に乗って下流側に伝達される。すなわち、下流側の温度センサ83bで検出される温度は、上流側の温度センサ83aで検出される温度よりも高くなる。そして、この温度センサ83a、83b間の温度分布(温度差)に基づいて、気流の風速が測定される。なお、本実施の形態の風速センサ71は、例えば0.001m/s〜50m/sの範囲の風速を計測することが可能である。
図4に示した風速センサ71に代えて、図5に示すような風速センサ71を風速計測装置70に用いてもよい。すなわち、風速センサ71には2つの温度センサ83が複数あってもよい。風速センサ71の平面視において、メンブレン81上にヒータ82は十字型に延伸して配置される。4つの温度センサ83は、ヒータ82を中心に線対称となる位置に配置される。ここで、4つの温度センサ83における温度変化を検知するようにすれば、風速センサ71上のいずれの方向の気流も測定できるようになる。後述するように、風速計測装置70はウェハボート21に保持される。本実施の形態の風速計測装置70であれば、いずれの風向でも測定が可能となる為、ウェハボート21に保持する際に、風速計測装置70のθ(回転)位置を細かく調整する必要がない。また、風速センサ71上の風向において、個々の温度センサ83の温度変化を予め記録しておけば、風速だけでなく風向も測定できるようになるのである。このように、ヒータ82を中心にして対称になるように、複数の温度センサ83の対を配置することで、風向にも対応した測定を可能にするのである。本実施の形態では、4つの温度センサ83を用いたが、これに限られず、3つ以上の温度センサであれば、複数の温度センサ対を得ることができる。なお、本実施の形態のように、ヒータ82を十字型に一体で形成しておけば、どの温度センサ83間においても一定に気流が加熱されるので、正確に測定することができる。
次に、以上のように構成された熱処理装置1において、風速計測装置70を用いて風速を計測する方法とロードロック室11内の気流の制御方法について説明する。
先ず、ロードロック室11の開閉シャッタを開き、筐体20の搬入出口から風速計測装置70をロードロック室11内に搬入する。このとき、ロードロック室11内では、ガス供給口50から供給された不活性ガスが循環している。また、ロードロック室11の内部は外部に比べて陽圧状態に維持されており、ロードロック室11内に外部の大気が流入することはない。その後、開閉シャッタを閉じ、ロードロック室11内を密閉する。
ロードロック室11に搬入された風速計測装置70は、ウェハボート21に保持される。そして、風速計測装置70の風速センサ71を用いて、ロードロック室11内を循環する不活性ガスの風速を計測する。ここで、開閉シャッタを閉じてロードロック室11内を密閉する際、ロードロック室11内に不活性ガスを適切に循環させるために、当該ロードロック室11内の雰囲気の条件、例えば圧力、不活性ガスの流量、ガスの種類等の条件が変化する。風速計測装置70では、特にこのように雰囲気の条件が変化した際に不活性ガスの風速を計測する。なお、この風速センサ71による風速の測定は上述したとおりである。そして、風速センサ71で計測された計測結果は、計測回路72を介して制御部74に出力される。
制御部74では、この計測結果に基づいて、ロードロック室11内の雰囲気を制御する。具体的には、例えば計測結果が所定の閾値よりも大きい場合には、ガス供給口50からの不活性ガスの供給量を少なくするように供給機器群53を制御する。一方、例えば計測結果が所定の閾値よりも小さい場合には、ガス供給口50からの不活性ガスの供給量を多くするように供給機器群53を制御する。こうして、ロードロック室11内を不活性ガスが適切な風速で循環する。
また制御部74では、検査用ウェハT面内で均一な風速になるようにロードロック室11内の雰囲気を制御する。
このように風速計測装置70による風速の計測が終了すると、開閉シャッタを開き、筐体20の搬入出口から風速計測装置70をロードロック室11の外部に搬出する。
以上の実施の形態によれば、少なくともロードロック室11内の雰囲気の条件が変化する際に、風速計測装置70を用いてロードロック室11内を循環する不活性ガスの風速を適切に計測することができる。このため、例えばロードロック室11内に風速の大きい突風が発生した場合でもこれを検知し、以後ウェハWを処理する際に、このような突風が発生しないようにロードロック室11内の雰囲気を制御することができる。或いは、風速計測装置70が所定の閾値から外れた風速を計測した場合でもこれを検知して、このような異常な風速の気流が発生しないようにロードロック室11内の雰囲気を制御することができる。したがって、従来のようにウェハWにパーティクル等が付着するのを抑制することができ、製品である半導体デバイスの歩留まりを向上させることができる。
また、風速計測装置70は検査用ウェハT上に複数の風速センサ71を設けた構成を有しているので、これら複数の風速センサ71の計測結果に基づいて、ロードロック室11内の雰囲気を制御する。そうすると、ロードロック室11における気流を、検査用ウェハT面内で均一な風速に制御することができる。
また、風速計測装置70は検査用ウェハT上に風速センサ71を設けた構成を有しているので、熱処理装置1において製品用のウェハWに熱処理を行う前に、予めロードロック室11内の気流の風速を計測することができる。したがって、ウェハWを熱処理する際、ロードロック室11内を循環する不活性ガスをより確実に適切な風速に制御することができる。
なお、ロードロック室11内に複数の風速計測装置70を搬入した場合、これら複数の風速計測装置70はウェハボート21の異なる高さに配置される。そして、各風速計測装置70での計測結果に基づいて、各高さにおける風速が一様になるようにロードロック室11内の雰囲気を制御することができる。実際にウェハWを処理する際の枚数と同じ数の風速計測装置70をウェハボート21に配置することが望ましいが、一部をダミーウェハに置き換えてもよい。
以上の実施の形態の風速計測装置70では、風速センサ71と計測回路72はアルミニウムからなる配線73によって接続されていたが、当該配線は計測回路と一体に形成されていてもよい。
図6に示すように、風速計測装置70の検査用ウェハT上には、計測回路100と、風速センサ71と計測回路100とを接続する配線101とが形成されている。計測回路100と配線101は、一体に形成されている。計測回路100には、例えばフレキシブル基板(回路基板)が用いられる。計測回路100は例えばプロセッサ、メモリ、アンプ、スイッチ、レギュレータ等を備え、計測回路100で計測されたデータは例えば無線によって計測回路100から外部の制御部74に出力される。配線101には、例えばフレキシブル配線が用いられる。配線101は、例えば検査用ウェハT上にラミネート加工して貼り付けられる。このように配線101はラミネート加工されるため、配線101を容易に積層することができる。本実施の形態では、複数層に積層された配線101から複数の配線101が枝分かれして風速センサ71に接続されている。
かかる風速計測装置70を用いても、前記実施の形態と同様に熱処理装置1のロードロック室11内の気流の風速を計測することができる。
特にフレキシブル配線である配線101は、前記実施の形態のアルミニウムからなる配線73よりも配線厚さを厚くすることができる。このため、配線101の配線抵抗を小さくすることができ、風速計測装置70によって風速をより適切に計測することができる。
また、配線101は計測回路100と一体化しており、構造が簡易である。このため、製造プロセスが簡易で、風速計測装置70の製造コストを低廉化することができる。しかも、構造が簡易であるため、配線101は損傷を被り難い。
また、配線101であるフレキシブル配線には、銅、或いは銅に金メッキを施した材料等、種々の材料を用いることができる。したがって、配線101の材料を選択する自由度を向上させることができる。
また、配線101は例えばラミネート加工等の簡易な加工で形成することができ、複数の配線101を積層したり、複数の配線101をクロスさせたりすることができる。このように検査用ウェハT上における配線101の配置の自由度を向上させることができるので、所望の位置に風速センサ71を適切に配置することができる。
以上の実施の形態の風速計層装置70において、図7に示すように風速センサ71を検査用ウェハTに埋設することで、検査用ウェハTの表面と風速センサ71の露出した表面とが面一(ツライチ)になるように構成してもよい。風速センサ71を設けるために、検査用ウェハTを座ぐる、すなわち削り加工する。そして、検査用ウェハTを座ぐった場所に風速センサ71を配置して、充填剤110によって風速センサ71の一部を埋設する。
ここで、風速センサ71を検査用ウェハT上に設けた場合、風速センサ71はその厚み分、例えば400μmだけ検査用ウェハTの表面から突起する。そうすると、突起した風速センサ71によって気流が乱され、気流の風速を正確に計測できないおそれがある。この点、本実施の形態によれば、風速センサ71が検査用ウェハTに埋設されているので、気流が乱れることなく、気流の風速を正確に計測することができる。なお、図7に記載されているヒータ82や温度センサ83は、本実施の形態を分かり易く説明するために大きな厚みを持たせて描かれており、実際は気流のかく乱を無視できるほどに薄く形成されている。
以上の実施の形態では、熱処理装置1のロードロック室11内の気流の風速を計測する際に風速計測装置70を用いていたが、他の風速計測装置を用いてもよい。図8に示すように風速計測装置120は、ロードロック室11の筐体20内部に設けられた複数の風速センサ71を有している。風速センサ71の構成は、前記実施の形態の風速センサ71の構成と同様であるので説明を省略する。
風速センサ71は、ロードロック室11内の任意の位置に配置することができる。例えばフィルタ部30に風速センサ71aを設け、側面区画壁40に風速センサ71bを設け、側面区画壁40上のフィルタ部30側に風速センサ71cを設ける。特に風速センサ71cが設けられた側面区画壁40上のフィルタ部30側は、不活性ガスが滞留しやすい箇所である。
かかる場合、風速計測装置120を用いてロードロック室11内を循環する不活性ガスの風速を計測する。特にロードロック室11内に不活性ガスを適切に循環させるために、当該ロードロック室11内の雰囲気の条件を変化させた際に不活性ガスの風速を計測する。そして、風速計測装置120の各風速センサ71a、71b、71cで計測された計測結果は、制御部74に出力される。
そして制御部74では、この計測結果に基づいて、ロードロック室11内の雰囲気を制御する。具体的には、例えば計測結果が所定の閾値よりも大きい場合には、ガス供給口50からの不活性ガスの供給量を少なくするように供給機器群53を制御する。一方、例えば計測結果が所定の閾値よりも小さい場合には、ガス供給口50からの不活性ガスの供給量を多くするように供給機器群53を制御する。こうして、ロードロック室11内において不活性ガスを適切な風速で循環させることができる。特に風速センサ71cが設けられた箇所は不活性ガスが滞留しやすいが、かかる箇所でも不活性ガスを適切な風速で流すことができる。
なお、風速計測装置120によるローロドック室11内の気流の風速の計測は、ロードロック室11内にウェハWを収容した状態で行ってもよいし、或いはロードロック室11内にウェハ型の風速計測装置70を収容した状態で行ってもよい。すなわち、風速計測装置120単独で風速の計測を行ってもよいし、風速計測装置70、120を併用して風速の計測を行ってもよい。
またロードロック室11内にウェハWを収容した状態でローロドック室11内の気流の風速の計測を行う場合、リアルタイムに供給機器群53をフィードバック制御することもできる。
以上の実施の形態では、風速計測装置70、120を用いて熱処理装置1のロードロック室11内における気流の風速を計測したが、他の処理装置において発生する気流の風速を計測してもよい。
例えば図9に示すように風速計測装置70は、熱処理装置200において発生する気流の風速を計測してもよい。なお、熱処理装置200は、例えばフォトリソグラフィー工程において、ウェハW上にレジスト液を塗布した後の加熱処理(プリベーキング処理)、レジスト膜に所定のパターンを露光した後の加熱処理(ポストエクスポージャーベーキング処理)、露光されたレジスト膜を現像した後の加熱処理(ポストベーキング処理)等の種々の熱処理に用いられる。また熱処理装置200は、これら加熱処理後にウェハWの温度を調節する熱処理にも用いられる。さらに熱処理装置200は、エッチング処理や成膜処理等のプラズマ処理において、ウェハWの温度を調節する熱処理にも用いられる。
熱処理装置200の処理容器201内には、上側に位置して上下動自在な蓋体210と、下側に位置して蓋体210と一体となって処理室Kを形成する熱板収容部211が設けられている。
蓋体210は、下面が開口した略円筒形状を有している。蓋体210の上面中央部には、排気部210aが設けられている。処理室K内の雰囲気は、ウェハW上のレジストからの昇華物を排気するため、排気部210aから均一に排気される。
熱板収容部211は、例えば熱板220を収容して熱板22む略筒状のサポートリング222を有している。熱板220には、給電により発熱するヒータ223が個別に内蔵されている。
熱板220の下方には、ウェハWを下方から支持し昇降させるための昇降ピン230が設けられている。昇降ピン230は、昇降駆動機構231により上下動できる。熱板220の中央部付近には、熱板220を厚み方向に貫通する貫通孔232が形成されており、昇降ピン230は、熱板220の下方から上昇して貫通孔232を通過し、熱板220の上方に突出できる。
かかる場合、熱処理装置200に搬入された風速計測装置70は、昇降ピン230によって熱板220上に載置される。続いて、蓋体210が下降して、密閉された処理室Kが形成される。そして、ウェハWを熱処理する際と同様に、風速計測装置70の検査用ウェハTを加熱しつつ、排気部210aから処理室K内の雰囲気を排気する。そうすると、図9の矢印に示すように処理室K内に外周部から中心部に向かう気流が発生する。そして、風速計測装置70において気流の風速が計測される。風速センサ71で計測された計測結果は、計測回路72を介して制御部74に出力される。
制御部74では、この計測結果に基づいて、処理室K内の雰囲気を制御する。具体的には、例えば計測結果が所定の閾値よりも大きい場合には、処理室K内の雰囲気の排気量を少なくするように排気部210aを制御する。一方、例えば計測結果が所定の閾値よりも小さい場合には、処理室K内の雰囲気の排気量を多くするように排気部210aを制御する。さらに、検査用ウェハT面内における風速分布が適切になるように排気部210aを制御する。こうして、処理室K内の雰囲気が適切に排気される。
なお、熱処理装置200においても、風速計測装置120を用いてもよい。風速計測装置120の風速センサ71は、例えば蓋体210の下面や熱板220の上面に配置される。かかる場合、風速計測装置120による処理室K内の気流の風速の計測は、処理室K内にウェハWを収容した状態で行ってもよいし、或いは処理室K内にウェハ型の風速計測装置70を収容した状態で行ってもよい。すなわち、風速計測装置120単独で風速の計測を行ってもよいし、風速計測装置70、120を併用して風速の計測を行ってもよい。
また風速計測装置70は、例えば図10に示すようにウェハWにプラズマ処理を行うウェハ処理システム300に用いられてもよい。
ウェハ処理システム300は、ウェハ処理システム300に対するウェハWの搬入出を行うカセットステーション301、ウェハWの搬送を行う共通搬送部302、ウェハWに所定のプラズマ処理を行うプラズマ処理装置303、304、305、306を有している。プラズマ処理装置303〜306では、ウェハW上の被処理膜にエッチング処理を行う。なお、プラズマ処理装置303〜306における処理はエッチング処理に限定されず、他のプラズマ処理、例えばウェハW上に所定の膜を形成する成膜処理であってもよい。
カセットステーション301は、ウェハWを搬送するウェハ搬送機構310が内部に設けられた搬送室311を有している。ウェハ搬送機構310は、ウェハWを略水平に保持する2つの搬送アーム310a、310bを有しており、これら搬送アーム310a、310bのいずれかによってウェハWを保持しながら搬送する構成となっている。搬送室311の側方には、ウェハWを複数枚並べて収容可能なカセットCが載置されるカセット載置台312が備えられている。図示の例では、カセット載置台312には、カセットCを複数、例えば3つ載置できるようになっている。
搬送室311と共通搬送部302は、真空引き可能な2つのロードロック室313a、313bを介して互いに連結させられている。
共通搬送部302は、例えば上方からみて略多角形状(図示の例では六角形状)をなすように形成された密閉可能な構造の搬送室チャンバ314を有している。搬送室チャンバ314内には、ウェハWを搬送するウェハ搬送機構315が設けられている。ウェハ搬送機構315は、ウェハWを略水平に保持する2つの搬送アーム315a、315bを有しており、これら搬送アーム315a、315bのいずれかによってウェハWを保持しながら搬送する構成となっている。
搬送室チャンバ314の外側には、エッチング装置303〜306、ロードロック室313b、313aが、搬送室チャンバ314の周囲を囲むように、例えば上方からみて時計回転方向においてこの順に並ぶように、また、搬送室チャンバ314の6つの側面部に対してそれぞれ対向するようにして配置されている。
次に、上述したロードロック室313a、313bの構成について説明する。ロードロック室313aは、図11に示すように内部を密閉可能な容器320を有している。容器320の側面にはウェハWの搬入出口(図示せず)が形成され、当該搬入出口には上述したゲートバルブ(図示せず)が設けられている。容器320の内部には、ウェハW(或いは風速計測装置70の検査用ウェハT)を支持する支持ピン321が設けられ、ウェハWを一時的に収容できるように構成されている。
容器320の底面には、当該容器320の内部の雰囲気を所定の真空度まで減圧するための吸気管322が接続されている。吸気管326は、例えば真空ポンプ等の負圧発生装置323に連通している。したがって、ロードロック室313aは、その内部を大気圧雰囲気又は真空雰囲気に切り替え可能に構成されている。
なお、ロードロック室313bの構成は、上述したロードロック室313aの構成と同様であるので説明を省略する。
次に、以上のように構成されたロードロック室313aにおいて、風速計測装置70を用いて気流の風速を計測する方法について説明する。なお、ロードロック室313aでは、プラズマ処理前のウェハWが大気雰囲気のカセットステーション301から真空雰囲気の共通搬送部302に搬送される際に、当該ウェハWが一時的に収容される。
先ず、ロードロック室313aのゲートバルブを開き、風速計測装置70をロードロック室313a内に搬入する。このとき、ロードロック室313a内の雰囲気は大気雰囲気になる。ロードロック室313a内に搬入された風速計測装置70は、支持ウェハ321に支持される。そして、ロードロック室313aのゲートバルブを閉じ、吸気管322から容器320の内部の雰囲気を吸引し、ロードロック室313aの内部を所定の真空度まで減圧する。
そして、風速計測装置70の風速センサ71を用いて、ロードロック室313a内の気流の風速を計測する。特に容器320内の雰囲気を減圧する際、ロードロック室313a内の雰囲気の条件が変化する。風速計測装置70では、特にこのように雰囲気の条件が変化した際に気流の風速を計測する。そして、風速センサ71で計測された計測結果は、計測回路72を介して制御部74に出力される。
制御部74では、この計測結果に基づいて、ロードロック室313a内の雰囲気を制御する。具体的には、例えば計測結果が所定の閾値よりも大きい場合には、吸気管322からの容器320内の雰囲気の吸気量を少なくするように負圧発生装置323を制御する。特にロードロック室313aの内部の雰囲気を大気雰囲気から真空雰囲気に切り替える際に、突風が発生しないようにロードロック室313a内の雰囲気を制御する。こうして、ロードロック室313a内の雰囲気が適切に制御される。
同様に、ロードロック室313bにおいても、風速計測装置70を用いて気流の風速が計測される。ロードロック室313bでは、プラズマ処理後のウェハWが真空雰囲気の共通搬送部302から大気雰囲気のカセットステーション301に搬送される際に、当該ウェハWが一時的に収容される。かかる場合でも、ロードロック室313bの内部の雰囲気を真空雰囲気から大気雰囲気に切り替える際に、突風が発生しないようにロードロック室313b内の雰囲気を制御し、ロードロック室313b内の雰囲気を適切に制御する。
なお、ロードロック室313a、313bにおいても、風速計測装置120を用いてもよい。風速計測装置120の風速センサ71は、例えば容器320の天井面、下面、内側面等に配置される。かかる場合、風速計測装置120によるロードロック室313a、313b内の気流の風速の計測は、ロードロック室313a、313b内にウェハWを収容した状態で行ってもよいし、或いはロードロック室313a、313b内にウェハ型の風速計測装置70を収容した状態で行ってもよい。すなわち、風速計測装置120単独で風速の計測を行ってもよいし、風速計測装置70、120を併用して風速の計測を行ってもよい。
次に、上述したプラズマ処理装置303〜306の構成について説明する。プラズマ処理装置303は、図12に示すように上部が開口した処理容器330を有している。処理容器330の上部開口には、後述するシャワーヘッド340が設けられ、処理容器330の内部空間である処理室331は、密閉されている。なお、処理容器330の側面にはウェハWの搬入出口(図示せず)が形成され、当該搬入出口には上述したゲートバルブ(図示せず)が設けられている。
処理室331内には、ウェハW(或いは風速計測装置70の検査用ウェハT)が載置される載置台332が設置されている。載置台332の上面には、ウェハWが略水平な姿勢で保持されるようになっている。
載置台332には、電極板333が内蔵されており、電極板333は、例えば13.56MHzのバイアス用高周波電源334に接続されている。載置台332の表面に静電気力を生じさせて、ウェハWを載置台332上に静電吸着することができる。
載置台332には、冷却媒体を流通させる温度調節機構335が内蔵されている。温度調節機構335は、冷却媒体の温度を調整する液温調節部336に接続されている。そして、液温調節部336によって冷媒媒体の温度が調節され、載置台332の温度を制御できる。この結果、載置台332上に載置されたウェハWを所定の温度に維持できる。
処理容器330の上部開口には、シャワーヘッド340が設けられている。シャワーヘッド340には、供給管341を介してプラズマガス供給源342が接続されている。プラズマガス供給源342には、エッチングの際のプラズマガスとして例えばArガス、Xeガス、Oガス等が貯留されている。供給管341には、プラズマガス供給源342からシャワーヘッド340に供給されるプラズマガスの流れを制御するバルブや流量調節部等を含む供給機器群343が設けられている。また、シャワーヘッド340には、供給管344を介して処理ガス供給源345が接続されている。処理ガス供給源345には、エッチングの際の処理ガスとして例えばArガス、Xeガス、CFガス、Cガス、Cガス等が貯留されている。供給管344には、処理ガス供給源345からシャワーヘッド340に供給される処理ガスの流れを制御するバルブや流量調節部等を含む供給機器群346が設けられている。
シャワーヘッド340の内部には、プラズマガス供給源342から供給されたプラズマガス、処理ガス供給源345から供給された処理ガスが導入される内部空間350が設けられている。シャワーヘッド340の下面には、内部空間350に導入されたガスを処理室331内に向かって吐出させる複数の吐出口351が、シャワーヘッド340の下面全体に分布させられた状態で設けられている。すなわち、内部空間350内のガスが、載置台332上に載置されたウェハWの上方において、複数の吐出口351を介して吐出され、処理室331全体に拡散するように配置されている。
シャワーヘッド340の上部には、プラズマ発生用の高周波のマイクロ波を2次元的に均一に供給するラジアルラインスロットアンテナ352が設けられている。ラジアルラインスロットアンテナ352には、マイクロ波発振装置(図示せず)が接続され、ラジアルラインスロットアンテナ352に対しマイクロ波が発振される。
処理容器330の底面には、排気管353が接続されている。排気管353には例えば真空ポンプ等の負圧発生装置354が接続され、排気管353を介して処理室331内の雰囲気を排気することができる。
なお、プラズマ処理装置304〜306の構成については、上述したプラズマ処理装置303と同様であるので説明を省略する。
次に、以上のように構成されたプラズマ処理装置303において、風速計測装置70を用いて気流の風速を計測する方法について説明する。
プラズマ処理装置303の処理容器330内に搬入された風速計測装置70は、載置台322上に載置される。風速計測装置70には、ウェハWに対するプラズマ処理と同様の処理が行われる。すなわち、先ず処理室331が密閉され、処理室331の圧力が所定の真空度まで減圧される。その後、プラズマガス供給源342及び処理ガス供給源345からプラズマガス及び処理ガスがシャワーヘッド340内でそれぞれ所定の流量で供給される。そして、シャワーヘッド340から処理室331内にこれらプラズマガス及び処理ガスが供給される。実際のプロセスでは、プラズマガスはラジアルラインスロットアンテナ352から放射されるマイクロ波で励起され、プラズマ化するが、本実施の形態ではプラズマ化までは行わない。こうしてプラズマガス及び処理ガスが風速計測装置70に供給される。
そして、風速計測装置70の風速センサ71を用いて、処理室331内の気流の風速を計測する。特に処理室331内の雰囲気を減圧し、シャワーヘッド340からプラズマガス及び処理ガスが供給される際、処理室313内の雰囲気の条件が変化する。風速計測装置70では、特にこのように雰囲気の条件が変化した際に気流の風速を計測する。そして、風速センサ71で計測された計測結果は、計測回路72を介して制御部74に出力される。
制御部74では、この計測結果に基づいて、処理室331内の雰囲気を制御する。具体的には、例えば計測結果が所定の閾値よりも大きい場合には、プラズマガス及び処理ガスの供給量を少なくする。一方、例えば計測結果が所定の閾値よりも小さい場合には、プラズマガス及び処理ガスの供給量を多くする。こうして、処理室331内のプラズマガス及び処理ガスを適切に制御することができ、以後ウェハWを適切にプラズマ処理することができる。
なお、プラズマ処理装置303においても、風速計測装置120を用いてもよい。風速計測装置120の風速センサ71は、例えば処理容器330の底面や側面、或いは、シャワーヘッド340の下面等に配置される。かかる場合、風速計測装置120によるプラズマ処理装置303内の気流の風速の計測は、処理容器330内にウェハWを収容した状態で行ってもよいし、或いは処理容器330内にウェハ型の風速計測装置70を収容した状態で行ってもよい。すなわち、風速計測装置120単独で風速の計測を行ってもよいし、風速計測装置70、120を併用して風速の計測を行ってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。本発明は、基板がウェハ以外のFPD(フラットパネルディスプレイ)、フォトマスク用のマスクレチクル等の他の基板である場合にも適用できる。また本発明は、FPD製造装置や太陽電池製造装置にも適用できる。
1 熱処理装置
10 加熱炉
11 ロードロック室
70 風速計測装置
71 風速センサ
72 計測回路
73 配線
74 制御部
82 ヒータ
83 温度センサ
100 計測回路
101 配線
120 風速計測装置
200 熱処理装置
300 ウェハ処理システム
303〜306 プラズマ処理装置
313a、313b ロードロック室
T 検査用ウェハ
W ウェハ

Claims (13)

  1. 基板を収容する容器内の気流の風速を計測する風速計測方法であって、
    少なくとも前記容器内の雰囲気の条件が変化する際に、風速センサを用いて前記容器内の気流の風速を計測することを特徴とする、風速計測方法。
  2. 前記風速センサは検査用基板上に設けられ、前記検査用基板が前記容器に収容された状態で、前記風速センサを用いて前記容器内の気流の風速を計測することを特徴とする、請求項1に記載の風速計測方法。
  3. 前記風速センサは前記容器の内部に設けられ、基板が前記容器に収容された状態で、前記風速センサを用いて前記容器内の気流の風速を計測することを特徴とする、請求項1に記載の風速計測方法。
  4. 前記風速センサの計測結果に基づいて、前記容器内の雰囲気を制御することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の風速計測方法。
  5. 前記風速センサは、ヒータと温度センサ対とから構成され、前記温度センサ対は前記ヒータに対して、対称になるように配置されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の風速計測方法。
  6. 前記温度センサ対は、複数あることを特徴とする、請求項5に記載の風速計測方法。
  7. 基板を収容する容器内の気流の風速を計測する風速計測装置であって、
    前記容器内の気流の風速を計測する風速センサと、
    少なくとも前記容器内の雰囲気の条件が変化する際に、前記容器内の気流の風速を計測するように前記風速センサを制御する制御部と、を有することを特徴とする、風速計測装置。
  8. 前記風速センサは検査用基板上に設けられていることを特徴とする、請求項7に記載の風速計測装置。
  9. 前記検査用基板上には計測回路が設けられ、
    前記風速センサと前記計測回路とを接続する配線は、前記計測回路と一体に形成されていることを特徴とする、請求項8に記載の風速計測装置。
  10. 前記風速センサは、前記検査用基板に埋設され、表面が露出していることを特徴とする、請求項8又は9に記載の風速計測装置。
  11. 前記風速センサは前記容器の内部に設けられていることを特徴とする、請求項7に記載の風速計測装置。
  12. 前記風速センサは、ヒータと温度センサ対とから構成され、前記温度センサ対は前記ヒータに対して、対称になるように配置されることを特徴とする、請求項7〜11のいずれかに記載の風速計測装置。
  13. 前記温度センサ対は、複数あることを特徴とする、請求項12に記載の風速計測装置。
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