JP2000167626A - パンチプレスにおけるダイ昇降方法及びその装置 - Google Patents

パンチプレスにおけるダイ昇降方法及びその装置

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JP2000167626A
JP2000167626A JP10343339A JP34333998A JP2000167626A JP 2000167626 A JP2000167626 A JP 2000167626A JP 10343339 A JP10343339 A JP 10343339A JP 34333998 A JP34333998 A JP 34333998A JP 2000167626 A JP2000167626 A JP 2000167626A
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punch
ejector
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JP10343339A
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English (en)
Inventor
Takayuki Fujiwara
隆之 藤原
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Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ATC装置を備えたタレットパンチプレスに
も適用可能な汎用性のある機能を有し、パンチング加工
後にダイをパスラインより下方へ円滑に下降しワークの
裏傷発生を防止する。 【解決手段】 ダイDが下部タレット15のダイホルダ
107のダイ装着部17に上下動自在で、ダイDの下面
に当接可能なエジェクタパイプ103が下部タレット1
5に上下動自在である。パンチング加工位置のエジェク
タパイプ103は上昇シリンダにより持ち上げられる。
スペーサ121がダイホルダ107の側穴119から挿
入され、ダイDがパスラインPLに保持されるのでパン
チング加工可能となる。パンチング加工後にスペーサ1
21が抜脱され、ダイDがラム29により空打ちされて
確実にダイDがパスラインPLより下降するので、使用
されていないダイDによってワークに裏傷が付くことは
ない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンチプレスにお
けるダイ昇降方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タレットパンチプレス等のパンチ
プレスにおいては打抜き成形用の通常のパンチとダイか
らなる金型や、バーリング、ダボ出しなどの成形をする
ための成形用金型を装着するパンチホルダとダイホルダ
が設けられている。
【0003】下部タレット内へダイを設置するときは、
通常の打抜き型のダイの場合はダイの上面がパスライン
に設定されており、成形用ダイではパスラインから数m
mほど上方に設定されている。
【0004】また、図11を参照するに、タレットパン
チプレス201の場合、パンチPとダイDを収納する金
型収納装置(図示省略)と上部、下部タレット203,
205との間でパンチPとダイDからなる金型を交換す
る金型交換装置(ATC装置)(図示省略)が設けられ
ており、特に下部タレット205に装着されたダイDを
金型交換装置により取り出しやすくするために、下部タ
レット205にダイDを持ち上げるためのATC用のエ
ジェクタパイプ207等の昇降用部材が設けられてお
り、このエジェクタパイプ207を上昇するための上昇
駆動装置209がパンチプレス201の本体フレーム2
11に設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のパン
チプレス201においては、成形用ダイがパスラインか
ら数mmほど上方に設定されているので、ワークが加工
位置に移動位置決めされて他のダイを使用してパンチン
グ加工するときには上記の成形用ダイの上面によりワー
クに裏傷が生じてしまう。
【0006】そこで、下部タレット205の各ダイD
は、普段はパスラインより低位にしてワークの裏面がダ
イ上面と接しないようにしておくことによりワーク裏面
への傷発生を防止し、ダイDを使用するときは上記のエ
ジェクタパイプ207等の昇降用部材を利用して前述し
たATC装置の本体フレーム211の上にある上昇駆動
装置209と同じ装置をパンチング加工位置に配置した
としてもエジェクタパイプ207はパンチング加工時の
負荷には耐えられないという問題点があった。
【0007】さらに、パンチング加工後にダイDを下降
しようとしてもダイDの外周面とダイホルダ213のダ
イ装着穴215の内周面との摩擦により、ダイDが円滑
に下がらない事態が生じるという問題点がある。
【0008】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、ワークの裏傷発生を防止する
と共に成形金型の使用を可能にし、ATC装置を備えた
タレットパンチプレスにも適用可能な汎用性のある機能
を有し、パンチング加工後にダイをパスラインより下方
へ円滑に下降し得るパンチプレスにおけるダイ昇降方法
及びその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のパンチプレスにおけるダイ
昇降方法は、上部、下部タレットの金型交換領域でパン
チとダイからなる金型を交換する金型交換装置を設ける
と共に、前記交換された金型を用いて上部、下部タレッ
トの加工位置でパンチング加工するパンチプレスにおい
て、下部タレット上に設けたダイホルダのダイ装着部に
ダイを装着し、前記下部タレットの下面より下方へ突出
した状態で前記下部タレットに上下動自在に設けたエジ
ェクタ部材を、前記加工位置でエジェクタ上昇駆動装置
により下方から持ち上げ、この持ち上げられるエジェク
タ部材で前記ダイを上昇せしめると共にこのダイの下面
にダイホルダの側穴からスペーサを挿入して前記ダイを
上昇位置で保持せしめ、この上昇したダイとパンチとの
協働によりワークをパンチング加工し、このパンチング
加工後に前記スペーサを側穴から抜脱してエジェクタ部
材を下降せしめた後、ラムを空打ちしてパンチの下面で
ダイを打圧することにより前記ダイを原位置に復帰せし
めることを特徴とするものである。
【0010】したがって、加工位置のダイは、エジェク
タ部材がエジェクタ上昇駆動装置により上昇されてダイ
も上昇され、スペーサがダイホルダの側穴からダイの下
面に挿入された後に、エジェクタ上昇駆動装置の下降に
よりダイがスペーサを介して下部タレットで支持される
のでダイの上面がパスラインの加工位置に持ち上げら
れ、ワークがパンチング加工される。
【0011】パンチング加工後、スペーサが側穴から抜
脱された後にダイが空打ちされるのでダイは確実に下降
し、ダイの上面がパスラインより下方の待機位置に復帰
される。したがって、使用されないときのダイはワーク
との干渉が回避されるのでワークの裏傷が防止される。
【0012】請求項2によるこの発明のパンチプレスに
おけるダイ昇降装置は、上部、下部タレットの金型交換
領域でパンチとダイからなる金型を交換する金型交換装
置を設けると共に、前記交換された金型を用いて上部、
下部タレットの加工位置でパンチング加工するパンチプ
レスにおいて、下部タレット上に設けられたダイホルダ
にダイを上下動自在で且つ着脱可能なダイ装着部を設
け、このダイ装着部に装着されたダイの下面に当接可能
なエジェクタ部材を前記下部タレットの下面より下方へ
突出した状態で前記下部タレットに上下動自在に設け、
前記加工位置に位置する前記エジェクタ部材の下端を持
ち上げるエジェクタ上昇駆動装置を前記エジェクタ部材
の下方位置に設け、前記ダイ装着部の下部に連通する側
穴を前記ダイホルダの側面に設け、前記エジェクタ部材
により持ち上げられたダイの下面に挿入可能なスペーサ
を前記側穴に挿脱自在に設け、ワークをパンチング加工
後に前記スペーサを側穴から抜脱してエジェクタ部材を
エジェクタ上昇駆動装置により下降せしめた後、ダイを
空打ちすべく指令を与える制御装置を設けてなることを
特徴とするものである。
【0013】したがって、請求項1記載の作用と同様で
あり、加工位置のダイは、エジェクタ部材がエジェクタ
上昇駆動装置により上昇されてダイも上昇され、スペー
サがダイホルダの側穴からダイの下面に挿入された後
に、エジェクタ上昇駆動装置の下降によりダイがスペー
サを介して下部タレットで支持されるのでダイの上面が
パスラインの加工位置に持ち上げられ、ワークがパンチ
ング加工される。
【0014】パンチング加工後、制御装置の指令により
スペーサが側穴から抜脱された後にダイが空打ちされる
のでダイは確実に下降し、ダイの上面がパスラインより
下方の待機位置に復帰される。したがって、使用されな
いときのダイはワークとの干渉が回避されるのでワーク
の裏傷が防止される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のパンチプレスにお
けるダイ昇降方法及びその装置の実施の形態について、
図面を参照して説明する。
【0016】図7及び図8を参照するに、本実施の形態
に係わるタレットパンチプレス1は、ベース3の両側に
立設したサイドフレーム5,7に上部フレーム9の両側
が支持された態様のフレーム構造に構成されている。上
部フレーム9の下部には円盤状の上部タレット11が回
転自在に装着されており、この上部タレット11には図
7及び図8に示されているように多種類のパンチPを着
脱可能に装着する多数のパンチ装着部13が周方向へ適
宜に設けられている。
【0017】ベース3の上面には、上部タレット11に
対向した円盤状の下部タレット15が回転自在に装着さ
れており、この下部タレット15には図7及び図8に示
されているように多種類のパンチPと対向した多数のダ
イDを着脱可能に装着する多数のダイ装着部17が周方
向へ適宜に設けられている。
【0018】図7及び図8を参照するに、上部タレット
11と下部タレット15はタレット用サーボモータ19
等の駆動手段により同方向へ同期して回転されるもので
ある。
【0019】なお、上部タレット11には所望のパンチ
装着部13のパンチPの交換が行われる空間としてのパ
ンチ交換領域PCが設けられており、下部タレット15
には所望のダイ装着部17のダイDの交換が行われる空
間としてのダイ交換領域DCが設けられている。
【0020】上部タレット11と下部タレット15との
同期回転により、多数のパンチ装着部13のうちの所望
のパンチ装着部13がパンチ交換領域PCの所定位置に
位置決めされると共に、多数のダイ装着部17のうちの
所望のダイ装着部17がダイ交換領域DCの所定位置に
位置決めされるように構成されている。
【0021】また、ダイ交換領域DCの所望のダイ装着
部17のダイDを容易に交換可能とするために、ダイ交
換領域DCの上方に上部タレット11が位置しないよう
にする。つまり、上部タレット11は下部タレット15
より小型に構成されると共に上部タレット11の回転軸
21と下部タレット15の回転軸27の軸心がずれて構
成されている。
【0022】上部タレット11と下部タレット15の図
7において左側部分に装着されたダイD、パンチPの位
置が加工位置Kとなっており、この加工位置Kにあるパ
ンチPの上方における上部フレーム9にはストライカ2
3が上下自在に設けられている。このストライカ23は
上部フレーム9内に設けられたラム駆動手段としてのラ
ム駆動用油圧シリンダ25に例えばラム29(打圧部
材)を介して連結されている。
【0023】上部タレット11および下部タレット15
の回転軸21、27によってラム29の下方の加工位置
Kへ割出し位置決めされたパンチPがラム29により打
圧されるものである。
【0024】なお、タレットパンチプレス1のフレーム
構造の中央部にはギャップ部Gが備えられており、この
ギャップ部Gに固定テーブル31が設けられている。こ
の固定テーブル31の左右両側(図8において上下両
側)には、可動テーブル33が設けられている。なお、
固定テーブル31の上面にはワークWを移動可能に支持
するためのフリーベアリング35が多数設けられてい
る。
【0025】可動テーブル33の上面における図8の左
側端部には、左右の可動テーブル33を連結するキャレ
ッジベース37が固定テーブル31を跨いで設けられて
いる。
【0026】また、サイドフレーム5にY軸駆動モータ
39が設けられている。このY軸駆動モータ39の駆動
によりキャレッジベース37が左右の可動テーブル33
と一体となってY軸方向へ移動するものである。
【0027】キャレッジベース37には、ワークWを把
持する左右のワーククランパ41を備えたキャレッジ4
3がX軸方向(図8において上下方向)へ移動自在に設
けられており、X軸駆動モータ45によりX軸方向へ移
動されるものである。
【0028】以上のように、タレットパンチプレス1に
はY軸駆動モータ39及びX軸駆動モータ45によりワ
ークWを前後左右方向へ移動位置決めするためのワーク
Wの移動位置決め装置47が設けられており、この移動
位置決め装置47は数値制御等の制御装置によって制御
されワークWをパンチPとダイDとの間の適宜位置へ位
置決めするものである。
【0029】したがって、上部タレット11に装着した
パンチPと下部タレット15に装着したダイDとの間
に、板状のワークWが位置決めされた後に、制御装置に
より駆動制御されるラム駆動用油圧シリンダ25により
上下動するラム29によってストライカ23でパンチP
が打圧され、パンチPとダイDによってワークWにパン
チング加工が行われる。
【0030】また、図7及び図8を参照するに、タレッ
トパンチプレス1に隣接した位置には多数のパンチP及
び多数のダイDを着脱可能に収納する金型収納装置49
が設けられている。
【0031】より詳しくは、金型収納装置49はベース
フレーム51の中央部に支柱53が立設され、この支柱
53には上下方向に延びた回転部材55が収納サーボモ
ータ57の駆動により回転可能に設けられている。
【0032】回転部材55には円盤状のパンチストレー
ジ59が設けられており、このパンチストレージ59に
はパンチPを着脱可能に収納する多数のパンチ収納部6
1が周方向へ適宜に設けられている。
【0033】また、回転部材55には円盤状のダイスト
レージ63がパンチストレージ59に上下に対向した位
置に一体的に設けられており、ダイストレージ63には
ダイDを着脱可能に収納する多数のダイ収納部65が周
方向へ適宜に設けられている。
【0034】また、金型収納装置49には所望のパンチ
収納部61のパンチPの取出しが行われる空間としての
パンチ取出し領域PTと、所望のダイ収納部65のダイ
Dの取出しが行われる空間としてのダイ取出し領域DT
が設けられており、多数のパンチ収納部61のうちの所
望のパンチ収納部61がパンチ取出し領域PTの所定位
置に位置決めされると共に、多数のダイ収納部65のう
ちの所望のダイ収納部65のダイDがダイ取出し領域D
Tの所定位置に位置決めされるように構成されている。
【0035】図7及び図8、図9を参照するに、タレッ
トパンチプレス1と金型収納装置49との間にはパンチ
P及びダイDの交換を行う金型交換装置67が設けられ
ている。
【0036】より詳しくは、金型交換装置67はベース
フレーム51にガイドフレーム69が立設されており、
このガイドフレーム69に上部昇降体71及び下部昇降
体73が昇降可能に設けられている。上部昇降体71は
上部昇降体用サーボモータ75及びボールねじ77の作
動により昇降するものであって、下部昇降体73は下部
昇降体用サーボモータ79及びボールねじ81の作動に
より昇降するものである。
【0037】上部昇降体71にはパンチPを着脱自在に
保持するパンチ保持部83を先端に備えたパンチ交換ア
ーム85が旋回軸87を介して水平方向へ旋回可能に支
持されており、下部昇降体73にはダイDを着脱可能に
保持するダイ保持部89を先端に備えたダイ交換アーム
91が旋回軸93を介して水平方向へ旋回可能に支持さ
れている。
【0038】パンチ交換アーム85及びダイ交換アーム
91を同期して水平方向へ旋回させるため、ガイドフレ
ーム69には旋回サーボモータ95に連動連結するスプ
ライン軸97が上下方向に延びて設けられており、この
スプライン軸97は旋回軸87、93にギア機構99,
101を介して連動連結されている。
【0039】なお、スプライン軸97は上部昇降体71
の穴及び下部昇降体73の穴にそれぞれ貫通しており、
パンチ保持部83はパンチ交換アーム85の長手方向へ
移動可能に構成され、ダイ保持部89はダイ交換アーム
91の長手方向へ移動可能に構成されている。
【0040】また、下部タレット15のダイ装着部17
には前述した金型交換装置67により下部タレット15
からダイDを容易に取り外すために、ダイ装着部17に
装着されたダイDを上昇せしめるためのエジェクタ部材
としての例えばエジェクタパイプ103が下部タレット
15内に上下動自在に設けられており、エジェクタパイ
プ103は上部に設けたフランジ部により下部タレット
15の上面に掛止するように構成され、エジェクタパイ
プ103の下部は下部タレット15の下面より下方へ突
出されている。
【0041】ダイ交換領域DCの所定位置に位置決めさ
れたダイDのエジェクタパイプ103の下方位置にはエ
ジェクタパイプ103の下端を持ち上げるための上昇シ
リンダ105がベース3上に設けられている。
【0042】上記構成により、上部タレット11および
下部タレット15のパンチPとダイDの金型が交換され
る場合は、上部タレット11および下部タレット15が
回転されて所望のパンチ装着部13及びダイ装着部17
がパンチ交換領域PC及びダイ交換領域DCに位置決め
される。
【0043】ダイ交換領域DCに位置決めされたダイD
は、上記の上昇シリンダ105でエジェクタパイプ10
3を介して持ち上げられて図6に示されているように下
部タレット15より浮上し、金型交換装置67のダイ交
換アーム91に把持され易くなる。
【0044】パンチ交換アーム85及びダイ交換アーム
91が旋回され、パンチ保持部83及びダイ保持部89
が上部タレット11のパンチ交換領域PC及び下部タレ
ット15のダイ交換領域DCにそれぞれ位置決めされ
る。次に、パンチ交換アーム85が下降し上昇して、パ
ンチ装着部13のパンチPがパンチ保持部83により離
脱されると共に、ダイ交換アーム91が下降し上昇し
て、ダイ装着部17のダイDがダイ保持部89により離
脱される。
【0045】離脱されたパンチP及びダイDは、パンチ
交換アーム85及びダイ交換アーム91により金型収納
装置49のパンチ取出し領域PT及びダイ取出し領域D
Tへ旋回され、金型収納装置49のパンチ取出し領域P
T及びダイ取出し領域DTに位置決めされ、空のパンチ
収納部61及びダイ収納部65へ収納される。
【0046】パンチ交換アーム85及びダイ交換アーム
91が一旦上昇し、待機する。回転部材55が回転され
て所望のパンチ収納部61及びダイ収納部65がパンチ
取出し領域PT及びダイ取出し領域DTに位置する。次
いで、パンチ交換アーム85により所望のパンチPが取
り出されると共に、ダイ交換アーム91により所望のダ
イDが取り出される。パンチ保持部83及びダイ保持部
89が旋回されてパンチPが上部タレット11の所定の
パンチ装着部13に装着されると共にダイDが下部タレ
ット15の所定のダイ装着部17に装着される。
【0047】なお、ダイDが下部タレット15にセット
されるときは、図6に示されているように予めエジェク
タパイプ103が上昇シリンダ105により上昇されて
おり、ダイDがダイ交換アーム91によりエジェクタパ
イプ103に乗せられた後にエジェクタパイプ103が
下降されるのでダイDの水平が保たれるために容易にセ
ットされる。
【0048】上記のように交換されたパンチPとダイD
は、再び上部タレット11および下部タレット15が回
転されて所定の加工位置Kに位置決めされる。
【0049】本発明の実施の形態の主要部を構成するダ
イ昇降装置を用いたダイ昇降方法について説明する。
【0050】図1及び図7を参照するに、ダイ昇降装置
は前出したエジェクタパイプ103,後述するスペーサ
やエジェクタ上昇用シリンダ,並びに前述したラム駆動
用油圧シリンダ25等から構成されるもので、加工位置
Kに位置決めされたダイDの高さを所定の位置に上昇及
び下降せしめるためのものである。
【0051】ダイホルダ107としては、例えば下部ダ
イホルダ109と上部ダイホルダ111とから構成され
ている。下部ダイホルダ109は図1に示されているよ
うに下部タレット15を貫通した複数のボルトBTによ
って下部タレット15の上面に固定されている。
【0052】上部ダイホルダ111は下部ダイホルダ1
09の上面に装着されている。上部ダイホルダ111に
は、例えば大径、中径あるいは小径などのダイDを装着
するダイ装着孔113が設けられている。
【0053】ダイ装着孔113には、成形ダイFD及び
通常のダイDを着脱可能であり、ダイ装着孔113の複
数箇所には成形ダイFDの側面に突設した位置決めキー
KYに係合可能なキー溝KSが方向性のある成形ダイF
Dの位置決めを行なうために設けられている。通常、成
形ダイFDは上面がパスラインPLの下方位置で停止す
るよう構成されている。
【0054】なお、ダイ装着孔113にダイDを装着す
る構成は、すでに公知であるから、詳細な説明を省略す
る。
【0055】また、下部ダイホルダ109及び下部タレ
ット15には、上部ダイホルダ111における成形ダイ
FDや他のダイDが装着される複数のダイ装着孔113
に対応する位置にスクラップ排出孔115が上下に貫通
して設けられており、下部タレット15のスクラップ排
出孔115には上記の成形ダイFDの下面に当接するエ
ジェクタ部材としての例えばエジェクタパイプ103が
上下動可能に挿通されている。このエジェクタパイプ1
03の上部には外周に突出するフランジ部117が設け
られており、エジェクタパイプ103の下部は下部タレ
ット15の下面から下方へ突出されている。
【0056】また、ダイホルダ107には、前記成形ダ
イFDの下面位置に連通する側穴119が、例えば上部
ダイホルダ111の放射方向の外端面(図1において右
側面及び図7において左側面)に設けられている。
【0057】タレットパンチプレス1のベース3には、
エジェクタパイプ103を避けて成形ダイFDの下面に
挿入可能なスペーサ121が、図7に示されているよう
にスペーサ移動手段としての例えばスペーサ移動用シリ
ンダ123により、加工位置Kに位置したときのダイホ
ルダ107の側穴119に挿脱自在に設けられている。
スペーサ121はガイド体(図示省略)に支持され案内
されるように構成されている。
【0058】なお、スペーサ121は平面形状が図5に
示されているようにエジェクタパイプ103の中間部を
避けるように先端部にU字形状の切欠部125が設けら
れており、後述するエジェクタ上昇駆動装置により持ち
上げられたエジェクタパイプ103のフランジ部117
の下面に挿入可能である。
【0059】また、上記のエジェクタパイプ103の下
端を持ち上げるためのエジェクタ上昇駆動装置としての
例えばエジェクタ上昇用シリンダ127がベース3に設
けたスライダ(図示省略)に案内されて下部タレット1
5の外側からエジェクタパイプ103の下方位置までを
走行移動自在に設けられている。なお、エジェクタ上昇
用シリンダ127はエジェクタ用移動手段としての例え
ばエジェクタ移動用シリンダ129により走行駆動され
る。
【0060】制御装置131としては、図10に示され
ているように中央処理装置としての例えばCPU133
に加工プログラム等のデータを入力する入力装置135
と表示装置137と、入力されたデータを記憶するメモ
リ139が接続されている。
【0061】さらに、CPU133には、パンチングの
加工位置Kでエジェクタパイプ103を介してダイDを
持ち上げるべくエジェクタ上昇用シリンダ127に指令
を与え、この持ち上げられたダイDを上昇位置で保持す
べくダイホルダ107の側穴119からスペーサ121
を挿入するようスペーサ移動用シリンダ123に指令を
与え、ワークWをパンチング加工後に前記スペーサ12
1を側穴119から抜脱してエジェクタパイプ103を
下降せしめた後、ラム29を空打ちするようラム駆動用
油圧シリンダ25に指令を与える指令部141が接続さ
れている。
【0062】上記構成により、上部タレット11及び下
部タレット15が同期して回転駆動され、成形ダイFD
を装着したダイホルダ107がタレットパンチプレス1
の加工位置Kに位置すると、エジェクタ上昇用シリンダ
127がエジェクタ移動用シリンダ129により駆動さ
れて図7において左側から右方向へ移動され、エジェク
タ上昇用シリンダ127がエジェクタパイプ103の下
方に位置決めされる。このとき、成形ダイFDの上面は
パスラインPLより下方に位置している。
【0063】エジェクタ上昇用シリンダ127が作動し
てピストンロッドの先端の押上げ部材143によりエジ
ェクタパイプ103の下端が持ち上げられて上昇し、エ
ジェクタパイプ103の上端が成形ダイFDを押し上げ
る。エジェクタパイプ103のフランジ部117の下面
にスペーサ121を挿入するスペースが形成される。
【0064】スペーサ移動用シリンダ123の作動によ
りスペーサ121が前進してダイホルダ107の側穴1
19内に挿入され、図1及び図5に示されているように
エジェクタパイプ103のフランジ部117の下面に位
置決めされる。その後、エジェクタ上昇用シリンダ12
7が下降してエジェクタパイプ103のフランジ部11
7がスペーサ121の上面に載置される。このとき、成
形ダイFDの上面は図1に示されているようにパスライ
ンPLより数mmほど上方へ突出した位置に設定され
る。
【0065】その後、エジェクタ上昇用シリンダ127
はエジェクタ移動用シリンダ129により図7において
左方向へ移動され待機位置に戻り、通常のパンチング加
工が行われる。パンチング加工時に生じる成形ダイFD
の加工負荷は成形ダイFD、エジェクタパイプ103の
フランジ部117、スペーサ121、ダイホルダ10
7、下部タレット15の順に受けることになり、エジェ
クタパイプ103には直接的には負荷が加わらないので
高負荷に対応可能である。
【0066】図2を参照するに、上記のパンチング加工
後は、制御装置131の指令部141からの指令により
スペーサ移動用シリンダ123が後退してスペーサ12
1が側穴119から抜脱されるので、エジェクタパイプ
103が下降する。しかし、成形ダイFDはダイ装着孔
113との摺動摩擦力により下降せず、上昇位置に残留
するために図2に示される網掛けのハッチング部分が空
き状態になる。
【0067】ところが、スペーサ121が側穴119か
ら抜脱された後にラム29を空打ちする指令が制御装置
131の指令部141からラム駆動用油圧シリンダ25
に与えられるので、図3に示されているようにパンチP
が下降して成形ダイFDが空打ちされ、成形ダイFDの
上面が図4に示されているようにパスラインPLより下
方の待機位置に復帰される。
【0068】したがって、成形ダイFDはパンチング加
工後に確実に待機位置に戻されるので、通常は成形ダイ
FDとワークWとの干渉を回避することができ、ワーク
Wの裏傷が防止される。
【0069】なお、上記の実施の形態では成形ダイFD
を用いて説明したが、一般的なダイDも同様であり、パ
ンチング加工時にはダイDの上面がほぼパスラインPL
に設定される。パンチング加工後は空打ちされてダイD
の上面が確実に待機位置に戻される。
【0070】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0071】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、加工位
置のダイは、エジェクタ上昇駆動装置によりエジェクタ
部材を介して上昇されてダイホルダの側穴から挿入され
たスペーサにより保持されるので、ワークをパンチング
加工可能となる。
【0072】パンチング加工後、スペーサを側穴から抜
脱してダイがダイ装着部との摺動摩擦力により下降しな
い場合であっても、スペーサが側穴から抜脱された後に
はダイを空打ちするので、ダイをパスラインより下方の
待機位置に確実に復帰できる。したがって、使用されな
いときのダイがワークと干渉するのを回避できるので、
ワークの裏傷を確実に防止できる。
【0073】請求項2の発明によれば、請求項1記載の
効果と同様であり、加工位置のダイは、エジェクタ上昇
駆動装置によりエジェクタ部材を介して上昇されてダイ
ホルダの側穴から挿入されたスペーサにより保持される
ので、ワークをパンチング加工可能となる。
【0074】パンチング加工後、スペーサを側穴から抜
脱してダイがダイ装着部との摺動摩擦力により下降しな
い場合であっても、スペーサが側穴から抜脱された後に
は制御装置の指令によりダイを空打ちするので、ダイを
パスラインより下方の待機位置に確実に復帰できる。し
たがって、使用されないときのダイがワークと干渉する
のを回避できるので、ワークの裏傷を確実に防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すもので、パンチング
加工時のダイ昇降装置の動作説明図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すもので、パンチング
加工後にスペーサを抜脱したときのダイ昇降装置の動作
説明図である。
【図3】本発明の実施の形態を示すもので、ダイを空打
ち時のダイ昇降装置の動作説明図である。
【図4】本発明の実施の形態を示すもので、待機位置の
ダイ昇降装置の動作説明図である。
【図5】本発明の実施の形態を示すもので、ダイ昇降装
置におけるダイホルダの平面図である。
【図6】本発明の実施の形態を示すもので、ダイ交換領
域におけるダイ交換時の動作説明図である。
【図7】本発明の実施の形態を示すもので、ダイ昇降装
置及び金型収納装置を備えたタレットパンチプレスの側
面図である。
【図8】図7の平面図である。
【図9】本発明の実施の形態を示すもので、金型交換装
置の部分的な斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態を示すもので、制御装置
のブロック図である。
【図11】従来の下部タレットに装着されたエジェクタ
パイプを上下動せしめる説明図である。
【符号の説明】
1 タレットパンチプレス(パンチプレス) 11 上部タレット 15 下部タレット 17 ダイ装着部 23 ストライカ 25 ラム駆動用油圧シリンダ(ラム駆動手段) 29 ラム 49 金型収納装置 67 金型交換装置 103 エジェクタパイプ(エジェクタ部材) 105 上昇シリンダ(交換領域側上昇駆動装置) 107 ダイホルダ 119 側穴 121 スペーサ 123 スペーサ移動用シリンダ(スペーサ移動手段) 127 エジェクタ上昇用シリンダ(エジェクタ上昇駆
動装置) 129 エジェクタ移動用シリンダ(エジェクタ用移動
手段) K 加工位置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部、下部タレットの金型交換領域でパ
    ンチとダイからなる金型を交換する金型交換装置を設け
    ると共に、前記交換された金型を用いて上部、下部タレ
    ットの加工位置でパンチング加工するパンチプレスにお
    いて、 下部タレット上に設けたダイホルダのダイ装着部にダイ
    を装着し、前記下部タレットの下面より下方へ突出した
    状態で前記下部タレットに上下動自在に設けたエジェク
    タ部材を、前記加工位置でエジェクタ上昇駆動装置によ
    り下方から持ち上げ、この持ち上げられるエジェクタ部
    材で前記ダイを上昇せしめると共にこのダイの下面にダ
    イホルダの側穴からスペーサを挿入して前記ダイを上昇
    位置で保持せしめ、この上昇したダイとパンチとの協働
    によりワークをパンチング加工し、このパンチング加工
    後に前記スペーサを側穴から抜脱してエジェクタ部材を
    下降せしめた後、ラムを空打ちしてパンチの下面でダイ
    を打圧することにより前記ダイを原位置に復帰せしめる
    ことを特徴とするパンチプレスにおけるダイ昇降方法。
  2. 【請求項2】 上部、下部タレットの金型交換領域でパ
    ンチとダイからなる金型を交換する金型交換装置を設け
    ると共に、前記交換された金型を用いて上部、下部タレ
    ットの加工位置でパンチング加工するパンチプレスにお
    いて、 下部タレット上に設けられたダイホルダにダイを上下動
    自在で且つ着脱可能なダイ装着部を設け、このダイ装着
    部に装着されたダイの下面に当接可能なエジェクタ部材
    を前記下部タレットの下面より下方へ突出した状態で前
    記下部タレットに上下動自在に設け、前記加工位置に位
    置する前記エジェクタ部材の下端を持ち上げるエジェク
    タ上昇駆動装置を前記エジェクタ部材の下方位置に設
    け、前記ダイ装着部の下部に連通する側穴を前記ダイホ
    ルダの側面に設け、前記エジェクタ部材により持ち上げ
    られたダイの下面に挿入可能なスペーサを前記側穴に挿
    脱自在に設け、 ワークをパンチング加工後に前記スペーサを側穴から抜
    脱してエジェクタ部材をエジェクタ上昇駆動装置により
    下降せしめた後、ダイを空打ちすべく指令を与える制御
    装置を設けてなることを特徴とするパンチプレスにおけ
    るダイ昇降装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111589942A (zh) * 2020-05-11 2020-08-28 李俊明 一种自转式法兰盘冲压设备
CN112275917A (zh) * 2020-10-09 2021-01-29 扬州永瑞机械有限公司 一种零部件加工用冲压装置
CN116174576A (zh) * 2023-04-26 2023-05-30 泰州汇品不锈钢有限公司 一种不锈钢法兰连续冲压装置

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