JP2000164410A - 多連電子部品 - Google Patents

多連電子部品

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JP2000164410A
JP2000164410A JP10336370A JP33637098A JP2000164410A JP 2000164410 A JP2000164410 A JP 2000164410A JP 10336370 A JP10336370 A JP 10336370A JP 33637098 A JP33637098 A JP 33637098A JP 2000164410 A JP2000164410 A JP 2000164410A
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terminal electrodes
terminal
resistor
thickness direction
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JP10336370A
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English (en)
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Ryokichi Ogata
良吉 緒方
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】隣接しあう端子電極間の短絡を防止できるとと
もに、端子電極が容易、且つ十分な膜厚で形成すること
ができ、半田耐熱衝撃性が向上できる多連電子部品を提
供する。 【解決手段】 本発明は、絶縁基板1の一対の辺に、基
板1厚み方向に延びる複数の窪み5a〜5d、6a〜6
dを形成し、隣接しあう窪み5a〜5d、6a〜6dと
の間の突出部に端子電極3a〜3c、4a〜4cを形成
するとともに、前記基板1の表面に、互いに対向する端
子電極間に受動素子2a〜2cを形成して成る多連電子
部品において、前記窪み5a〜5d、6a〜6dの基板
内面側奥行き面に、窪み5b、5c、6b、6cを複数
の空所x、yに仕切り、且つ基板の厚み方向に延びる突
条51、51c、61b、61cを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板の一対の辺に
突出端子電極が形成された多連チップ抵抗器、多連コン
デンサ、多連インダクタンス部品、多連CR部品、多連
LC部品などの多連電子部品に属するものである。
【0002】
【従来の技術】多連電子部品、例えば、多連チップ抵抗
器は、矩形状絶縁基板の表面に、複数の抵抗体膜が並設
されており、基板の一対の端面部分に、抵抗体膜の両端
と接続する端子電極が形成されていた。
【0003】この基板の一対の端面部分に形成する端子
電極の構造としては3種類の構造が例示できる。
【0004】1つは、基板の一対の端面の厚み方向(基
板の表面及び底面に延びる方向)に複数の平面端子電極
を形成していた。そして、端子電極の一部を表面に延出
し、この延出部分で受動素子である抵抗体膜の端部と接
続させていた。
【0005】2つめは、基板の一対の端面の厚み方向に
延びる概略半円形状窪みを複数形成し、この窪みの内壁
面に端子電極を形成していた。そして、基板の表面に現
れる半円形状の開口周囲に端子電極を延出させ、この延
出部分に受動素子である抵抗体膜の端部を接続させてい
た。この構造では、窪みを基板の厚み方向を貫く貫通穴
を2分割することによって形成することができ、端子電
極を分割前の貫通穴の状態で基板の表面側及び両面側か
らの導体膜の付着により形成することができるという利
点があった。
【0006】3つめは、基板の一対の端面の厚み方向に
延びる概略窪みを複数形成し、隣接しあう窪みによって
挟まれた突出部に端子電極を形成していた。即ち、突出
部の端面部分に端子電極を形成していた。そして、端子
電極の一部を表面に延出し、この延出部分で受動素子で
ある抵抗体膜の端部と接続させていた。この場合、隣接
する端子電極が窪みによって分断されているため、隣接
しあう端子電極の短絡を有効に抑えることができるとい
う利点があった。
【0007】しかし、1つ目の端子電極の構造では、隣
接しあう端子電極が短絡しやすいという問題があり、ま
た、端子電極の形成が非常に困難であった。
【0008】即ち、隣接しあう端子電極が、基板の端面
という同一平面に形成されているため、端子電極となる
導体膜が広がり、短絡しやすかった。また、基板の端面
に端子電極を形成するためには、素子形状に分割した基
板を基板の端面が上面となるように整列した後、この面
に選択的な印刷が必要であった。
【0009】また、2つの目の端子構造では、両端子電
極が製造工程中に短絡してしまうという問題があり、十
分な膜厚の端子電極を形成することが困難であった。
【0010】即ち、電子部品の基板は、複数個を同時に
抽出するために、分割溝が縦横に形成された大型絶縁基
板を用いて形成する。この時、貫通穴は基板の端面を規
定する分割溝によって分割されることになる。そして、
基板の表面及び裏面側から貫通穴の周囲を含む領域を厚
膜手法により端子電極を形成する。この時、厚膜印刷さ
れた導電性ペーストは、分割溝にまで付着されることに
より、これにより隣接しあう端子電極が導通してしまう
ことが多い。また、端子電極は、基板の表面及び裏面側
から形成されることになり、直接の窪みの内壁面に形成
することができない。従って、端子電極を貫通穴の内壁
に安定して形成することができず、受動素子との接続信
頼性が非常に低い端子電極となり、また、膜厚も十分に
成られず、半田耐熱信頼性が非常に低いものとなってし
まう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】3つ目の構造の端子電
極においては、絶縁基板の端面となる分割溝を跨がる貫
通穴を形成した大型絶縁基板を分割して、隣接しあう貫
通穴の分割によって形成された窪みの間に突出部の端面
に端子電極を形成していた。
【0012】この時、突出部の端面に導電性ペーストの
塗布を行った場合、窪みの内壁面に導電性ペーストが伝
わり、両端子電極となる導体膜から広がった導電性ペー
ストが窪みの奥行き面で短絡してしまうことがあった。
【0013】本発明は上述の問題点に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、隣接しあう端子電極間の短絡
を防止できるとともに、端子電極が容易、且つ十分な膜
厚で形成することができ、半田耐熱衝撃性が向上できる
多連電子部品を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、矩形状絶縁基
板の一対の辺に、基板厚み方向に延びる複数の窪みを形
成し、隣接しあう窪み間の突出部に端子電極を形成する
とともに、前記基板の表面に、互いに対向する端子電極
間に受動素子を形成して成る多連電子部品において、前
記窪み内に、該窪みを複数の空所に仕切り、且つ基板の
厚み方向に延びる突条が形成されていること矩形状絶縁
基板の一対の辺に、基板厚み方向に延びる複数の窪みを
形成し、隣接しあう窪みとの間の突出部に端子電極を形
成するとともに、前記基板の表面に、互いに対向する端
子電極間に受動素子を形成して成る多連電子部品におい
て、前記窪みの基板内面側奥行き面に、窪みを複数の空
所に仕切り、且つ基板の厚み方向に延びる突条を形成し
た。
【0015】
【作用】本発明では、突出部を形成するように、絶縁基
板の端面に複数の窪みが形成されている。そして、窪み
の基板内面側奥行き面に、窪みを複数の空所に仕切り、
且つ基板の厚み方向に延びる突条が形成されている。
【0016】従って、突出部の端面(先端面)に端子電
極を形成した時、この電極材料が窪みの内壁に流れて
も、窪みを複数の空所に仕切る突条を越えなければ隣接
しあう端子電極の材料の短絡が一切起こらない。
【0017】従って、隣接しあう端子電極間の短絡が一
切発生しなくなる。
【0018】また,端子電極は、突出部の端面(先端
面)に直接形成しており、窪み内に流れ込む電極材料に
よって短絡が発生しないため、端子電極の膜厚を十分に
厚くすることができる。例えば、導電性ペーストの浴中
に、基板の端面を浸漬させたディップ方法で、端子電極
を一括的に形成でき、しかも、端子電極を十分な厚みで
形成することができる。これにより、プリント配線基板
上に半田接合する際の半田耐熱性が向上することにな
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の多連電子部品を図
面に基づいて詳説する。
【0020】図1は、本発明の多連電子部品、例えば、
多連抵抗器の外観斜視図であり、図2に、多連抵抗器の
構造及び製造工程を説明する大型基板の部分平面であ
る。
【0021】図1において、1は基板、2a、2b・・
は抵抗体膜、3a、3b・・・、4a、4b・・・は端
子電極、5a、5b、5c、5d、6a、6b、6c、
6dは窪み、7は保護膜である。また、図2において、
10は大型基板、1は各素子領域、50a、50b・・
・、60a、60b・・・は貫通穴である。
【0022】基板1は、アルミナなどのセラミック基板
であり、概略矩形状となっている。
【0023】この基板1の一対の長辺側の端面には、複
数の窪み5a、5b、5c、5d、6a、6b、6c、
6dが形成されている。
【0024】例えば、基板1の例えば一方の長辺の両端
部に所定形状の貫通穴が4分割されてなる窪み5a、5
d、その間に、所定形状の貫通穴が2分割されてなる窪
み5b、5cが形成されている。また、他方の長辺に
も、窪み6a、6b、6c、6dが形成されている。こ
の窪み5a〜5d、6a〜6dは、基板1の厚み方向に
延びるように形成されている。即ち、基板1の長辺側の
端面に上下に延びる矩形状の開口が形成されている。即
ち、基板1の長辺側の一辺に対して例えば4つの窪み5
a〜5d、6a〜6dが形成されていることから、一辺
には、3つの突出部が存在されることになる。尚、窪み
5aと6a、5bと6b、5cと6c、5dと6dは互
いに対向しあっている。また、上述の突出部であって
も、その先端面は基板1の端面と同一面となる。
【0025】そして、この突出部の先端面を含む先端
部、即ち、端面、基板の上下面、窪みの内壁面の一部に
は、端子電極3a、3b・・・、4a、4b・・・が形
成されている。
【0026】端子電極3a、3b・・・、4a、4b・
・・は、基板1側からAg系導体材料からなる厚膜下地
導体膜、例えばNiメッキ層、Snメッキ層(半田メッ
キ層)などのメッキ層が被覆されている。尚、端子電極
3aと4a、3bと4b、3cと4cは互いに対向しあ
っている。
【0027】また、基板1の表面には、対向しあう端子
電極3aと4a、3bと4b、3cと4cとの間には、
抵抗体膜2a、2b、2cが形成されている。
【0028】抵抗体膜2a、2b、2cは、酸化ルテニ
ウムなどの金属酸化物から成る抵抗体膜が被着されてい
る。この抵抗体膜2a〜2cの両端部は、端子電極3a
と4a、3bと4b、3cと4cと各々電気的に接続さ
れている。
【0029】この抵抗体膜2a〜2cと、端子電極3a
〜3c、4a〜4cとの接続について詳細に説明する
と、例えば、抵抗体膜2a、端子電極3a、4aについ
て説明すると、窪み5a、5bとの間の基板1の表裏両
面には、表面側電極パッド31a、41a、裏面側電極
パッド32a、42aが形成されている。尚、表面側電
極パッド31a、41aは、抵抗体膜2aと端子電極3
a、4aとを接続するために利用される。即ち、表面側
電極パッド31aは、抵抗体膜2aの一端部と端子電極
3aとの間に配置され、表面側電極パッド41aは、抵
抗体膜2aの他端部と端子電極4aとの間に配置されて
いる。また、裏面側電極パッド32a、42aは、裏面
側の端子電極として作用し、基板1の裏面に端子電極3
a、4aから基板内部側に延在するように形成されてい
る。
【0030】尚、表面側電極パッド31a、41a及び
裏面側電極パッド32a、42aは、Ag系厚膜下地導
体膜から主に構成され、保護膜7から露出する部位に
は、メッキ被膜されている。そして、他の表面電極パッ
ド及び裏面パッドも同様な構成となっている。
【0031】保護膜7は、例えばホウ珪酸系ガラス、硼
珪酸鉛系ガラスなどからなり、単層または多層構造とな
っている。この保護膜7は、少なくとも抵抗体膜2a〜
2cを被覆するように複数の抵抗体膜に渡って連続的に
形成されている。
【0032】尚、多層構造の保護膜7では、下地保護膜
層を形成した後、抵抗体膜2a〜2cの抵抗値調整のた
めに、レーザートリミング処理がされ、その後表面保護
膜層で、レーザートリミング跡を被覆するように形成さ
れている。
【0033】特に、本発明において、基板1の端面に形
成され、隣接しあう端子電極3aと3b、3bと3c、
4aと4b、4bと4cとの間の窪み5b、5c、6
b、6cの内壁構造、即ち、基板内面側奥行き面に、基
板1の厚み方向に延びる突条51b、51c、61b、
61cが形成されている。
【0034】例えば、窪み5bにおいて、突条51bが
基板内面側奥行き面の略中央に、基板1の厚み方向に延
びるように形成されているため、窪み5bが端子電極3
a寄り部分と端子電極3b部分との2つ空所5x、5y
を形成するように仕切られている。
【0035】この突条51bの存在により、例えば、端
子電極3a、3bを基板の端面に形成するにあたり、基
板1の端面に導電性ペーストを付着し、この導電性ペー
ストが窪み5b内に流れ込んでも、その内壁面で端子電
極3a側から流れ込んだ導電性ペーストと、端子電極3
b側から流れ込んだ導電性ペーストとが短絡しあうこと
が一切ない。このため、安定した動作が可能な多連抵抗
器が達成されることになる。
【0036】ここで、窪み5bと突条51bと端子電極
3b、表面電極パッド31bとの関係を説明する。図3
において、D1 は基板1の端面から窪み5bの基板内部
側の奥行き面までの最大距離であり、D2 はその基板内
部側の奥行き面から突出する突条51bの突出量であ
り、D3 は表面電極パッド31bの端辺から基板の端面
まで距離であり、D4 は端子電極3bが基板1の端面か
ら付着する領域の距離である。
【0037】ここで重要なことは、表面電極パッド31
bと端子電極3bとが電気的に接続させるため、距離D
3 <D4 であることが重要である。
【0038】また、突条51bで、両側から流れ込む導
電性ペーストを遮断するため、突出量D2 は、最低0.
1mm以上が必要であり、しかも、端子電極3の形成方
法で突条51bの先端に導電性ペーストが付着しないよ
うに、D1 −D2 の値(基板1の端面から突条51bま
での距離)がD4 よりも大きいことが重要となる。
【0039】これにより、端子電極3bの形成方法とし
て、基板1の端面を導電性ペーストの浴に浸漬して塗布
した場合(浸漬深さ=D3 )、表面電極パッド31aに
安定的に電気的に接続されるとともに、突条51bの先
端に導電性ペーストが付着されない。これにより、十分
な膜厚の端子電極を簡単に形成することができ、半田耐
熱衝撃性が向上できる多連電子部品となり、しかも、端
子電極間の短絡を防止することかできる。
【0040】また、図2の大型基板10において、表面
電極パッド31aの端辺が、分割溝にまで延びていない
(距離D3 が存在する)ため、大型基板10の分割時
に、電極パッドの剥離を防止することができる。
【0041】次に、本発明の多連チップ抵抗器の製造方
法を説明する。
【0042】まず、大型基板10を用意する。この大型基
板10は、基板1となる素子領域が縦横に配列されてい
る。尚、素子領域1は基板10の厚みの50〜70%の
深さの分割溝11、12によって区画されている。
【0043】また、1つの素子領域1を区画し、例えば
長辺側を構成する一対の分割溝11上には、貫通穴50
a〜50d及び60a〜60dが形成されている。
【0044】貫通穴50bは、図1において、窪み5a
となる貫通穴であり、貫通穴50bは、図1において、
窪み5bとなる貫通穴であり、貫通穴50cは、図1に
おいて、窪み5cとなる貫通穴であり、貫通穴50d
は、図1において、窪み5dとなる貫通穴である。尚、
もう一方の分割溝11には、各々窪み6a〜6dとなる
貫通穴60a〜60dが形成されている。
【0045】貫通穴の平面開口形状において、特に、素
子領域1の長辺側の中央に位置する貫通穴50b、50
c、50b、50cは、その内壁面、即ち、基板1の奥
行き面の中央部付近に突条51b、51c、61b、6
1cが形成されている。図では、このような形状は、大
型基板10となるグリーンシートに、所定形状となる貫
通穴用パンチ治具の形状によって自由な形状に設定でき
る。また、例えば図のように真円状のパンチ治具を分割
溝11に沿って若干重なりあうようにパンチング処理し
ても構わない。
【0046】このような大型基板10の各素子領域1
に、表面側電極パッド31a〜31cc、41a〜41
c及び裏面側電極パッド32a〜32c、42a〜42
cの下地導体膜を形成する。具体的には、Ag系(Ag
単体またはAg−PdなどのAg合金)を主成分とする
導電性ペーストをスクリーン印刷により塗布し、例えば
大気雰囲気で850℃で焼き付けにより形成する。
【0047】次に、大型基板10の各素子領域1の一対
の表面側電極パッド31aと41a、31bと41b、
31cと41cとの間に跨がるように、抵抗体膜2a〜
2cを形成する。具体的には、酸化ルテニウムなどの金
属酸化物を主成分とする抵抗ペーストをスクリーン印刷
により塗布し、例えば大気雰囲気で850℃で焼き付け
により形成する。
【0048】次に、大型基板10の各素子領域1内の抵
抗体膜2a〜2cに連続して、保護膜7となる下地保護
膜を形成する。具体的には、硼珪酸系ガラスペーストを
スクリーン印刷により塗布し、例えば大気雰囲気で85
0℃で焼き付けにより形成する。
【0049】次に、各一対の表面側電極パッド31aと
41a、31bと41b、31cと41cに抵抗値測定
用装置のプローブを当てて、その間の抵抗体膜2a〜2
cの抵抗値を測定し、必要応じて下地保護膜越しに抵抗
体膜2a〜2cの一部にレーーザー光線を照射して、各
抵抗値を所定値に調整する。
【0050】次に、大型基板10の各素子領域1内に、
保護膜7となる上層保護膜を形成する。具体的には、硼
珪酸系ガラスペーストをスクリーン印刷により塗布し、
例えば大気雰囲気で850℃で焼き付けにより形成す
る。この状態が図2の平面図である。
【0051】次に、大型基板10の分割溝11に沿って
一次分割を行う。これにより、大型基板10は、分割溝
12で複数の素子領域1が連なった短冊状基板となり、
その分割端面には、窪み5a〜5d、6a〜6dが形成
されることになる。
【0052】次に、この短冊状基板1を、Ag系の導電
性ペーストの浴に浸漬して、端子電極3a〜3c、4a
〜4cの下地導体膜となる導体を塗布し、し、例えば大
気雰囲気で850℃で焼き付けにより形成する。
【0053】この時、上述したように、この下地導体膜
は、表面側電極パッド及び裏面側電極パッドとなる導体
膜と導通し、しかも、隣接する端子電極3a〜3c、4
a〜4cは互いに窪み5b、5c、6b、6cによって
完全に分離されることになる。
【0054】しかも、この窪み5b、5c、6b、6c
の基板側内壁面には、突条51b、51c、61b、6
1cが存在するため、仮に、窪み5b、5c、6b、6
c内に両端子電極3aと3b、3bと3c、4aと4
b、4bと4c側から導電性ペーストが流れ込んでも、
その内部で導通しあうことがない。
【0055】次に、この短冊状基板を分割溝12に沿っ
て分割して、個々の基板1とする。
【0056】その後、基板1状に形成された、保護膜7
から露出する表面側電極パッド31a〜31c、41a
〜41c、裏面側電極パッド32a〜32c、42a〜
42c及び端面電極3a〜3c、4a〜4cの表面に、
Niメッキを施し、さらに、表面に半田メッキや錫メッ
キを施す。
【0057】尚、上述の製造方法では、大型基板10を
用いて、分割溝11に沿った1次分割処理を行いこ短冊
状基板にし、さらに、分割溝12に沿った2次分割を行
なっているが、大型基板を当初から、分割溝12のみで
複数の素子領域が連なった短冊状基板をもとに、表面側
電極パッド、裏面側電極パッド、抵抗体膜の形成、保護
膜の形成、端子電極の形成、分割処理、メッキ処理を行
なってもよいし、また、分割溝12のみで複数の素子領
域が連なった短冊状基板をもとに、表面側電極パッド、
裏面側電極パッド、端子電極の形成、抵抗体膜の形成、
保護膜の形成、分割処理、メッキ処理を行なってもよ
い。
【0058】また、端子電極の形成において、導電性ペ
ースト浴に浸漬以外に、この端面を整列させて、導電性
ペーストの印刷によって塗布し、焼き付け処理しても構
わない。
【0059】尚、上述の実施例では、1つの窪みには、
2つの空所に仕切る1つの突条が形成されているが、図
4に示すように1つの窪み5zには、N個、例えば3個
の空所に仕切るN−1個の突条51X、5Yを形成して
も構わない。また、窪み及び突条については、平面視円
弧状に構成する必要はなく、平面視直線状に形成しても
よい。
【0060】また、上述の実施例では、一対の端子電極
間に抵抗体膜が形成された多連抵抗器を例にして説明し
たが、その抵抗体膜と端子電極との関係は任意に設定で
きる。また、多連抵抗器を用いて説明したが、その他、
多連コンデンサ、多連CR部品、多連LC部品などにも
使用することができる。要は、基板の一辺の端面に複数
の端子電極が配置された電子部品に広く適用されるもの
である。
【0061】
【発明の効果】本発明は、隣接しあう端子電極間の短絡
を防止できるとともに、端子電極が容易、且つ十分な膜
厚で形成することができ、半田耐熱衝撃性が向上できる
多連電子部品となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多連電子部品、例えば、多連抵抗器の
外観斜視図である。
【図2】図2に、多連抵抗器の製造工程中における大型
基板の部分平面である。
【図3】本発明の基板の端部部分の拡大図である。
【図4】本発明の基板の他の端部部分の拡大図である。
【符号の説明】
1・・・・基板(素子領域) 2a〜2c・・・・抵抗体膜 3a〜3c、4a〜3c・・・・端子電極 5a〜5c、6a〜6c・・・・窪み 51a〜51c、61a〜61c・・・・突条 7・・・保護膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形状絶縁基板の一対の辺に、基板厚み
    方向に延びる複数の窪みを形成し、隣接しあう窪み間の
    突出部に端子電極を形成するとともに、前記基板の表面
    に、互いに対向する端子電極間に受動素子を形成して成
    る多連電子部品において、 前記窪み内に、該窪みを複数の空所に仕切り、且つ基板
    の厚み方向に延びる突条が形成されていることを特徴と
    する多連電子部品。
JP10336370A 1998-11-26 1998-11-26 多連電子部品 Pending JP2000164410A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015041635A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 ローム株式会社 チップ抵抗器

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JP2015041635A (ja) * 2013-08-20 2015-03-02 ローム株式会社 チップ抵抗器

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