JPH1126203A - 抵抗器およびその製造方法 - Google Patents

抵抗器およびその製造方法

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JPH1126203A
JPH1126203A JP9177956A JP17795697A JPH1126203A JP H1126203 A JPH1126203 A JP H1126203A JP 9177956 A JP9177956 A JP 9177956A JP 17795697 A JP17795697 A JP 17795697A JP H1126203 A JPH1126203 A JP H1126203A
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upper electrode
electrode layer
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resistor
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JP9177956A
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Masato Hashimoto
正人 橋本
Hiroyuki Yamada
博之 山田
Seiji Tsuda
清二 津田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、実装基板に実装した際の実装面積
を低減できる抵抗器およびその製造方法を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 基板31の上面の側部および側面の一部
にかけて設けられた一対の第1の上面電極層32と第2
の上面電極層33を有し、第2の上面電極層33に電気
的に接続するように設けられた抵抗層を備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗器およびその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型化に伴い、回路基
板に使用される電子部品に対しても実装密度を上げるた
め、ますます小型化への要求が高まっている。抵抗器に
対しても、実装基板上の実装面積を縮小化するため、小
形な抵抗器への要求が高まってきている。
【0003】従来の技術は、特開平4−102302号
に開示されたものが知られている。以下、従来の抵抗器
およびその製造方法について、図面を参照しながら説明
する。
【0004】図8は従来の抵抗器の断面図である。図に
おいて、1は絶縁基板である。2は絶縁基板1の上面の
左右両端部に設けられた第1の上面電極層である。3は
第1の上面電極層2に一部が重なるように設けられた抵
抗層である。4は抵抗層3の全体を覆うように設けられ
た第1の保護層である。5は抵抗値を修正するために抵
抗層3および第1の保護層4に設けられたトリミング溝
である。6は第1の保護層4の上面に設けられた第2の
保護層である。7は第1の上面電極層2の上面に絶縁基
板1の幅一杯まで延びるように設けられた第2の上面電
極層である。8は絶縁基板1の側面に設けられた側面電
極層である。9,10は第2の上面電極層7および側面
電極層8の表面に設けられたニッケルめっき層、はんだ
めっき層である。
【0005】以上のように構成された従来の抵抗器につ
いて、以下にその製造方法を図面を参照しながら説明す
る。
【0006】図9は従来の抵抗器の製造方法を示す工程
図である。まず、図9(a)に示すように、絶縁基板1
の上面の左右両端部に、第1の上面電極層2を印刷形成
する。
【0007】次に、図9(b)に示すように、第1の上
面電極層2に一部が重なるように絶縁基板1の上面に抵
抗層3を印刷形成する。
【0008】次に、図9(c)に示すように、抵抗層3
の全体を覆うように第1の保護層4を印刷形成した後、
抵抗層3における全抵抗値が所定の抵抗値の範囲内に入
るようにレーザ等により抵抗層3および第1の保護層4
にトリミング溝5を施す。
【0009】次に、図9(d)に示すように、第1の保
護層4の上面に第2の保護層6を印刷形成する。
【0010】次に、図9(e)に示すように、第1の上
面電極層2の上面に絶縁基板1の幅一杯まで延びるよう
に第2の上面電極層7を印刷形成する。
【0011】次に、図9(f)に示すように、第1の上
面電極層2および絶縁基板の左右両端の側面に第1、第
2の上面電極層2,7と電気的に接続するように側面電
極層8と塗着形成する。
【0012】最後に、第2の上面電極層7および側面電
極層8の表面にニッケルめっきを施した後、はんだめっ
きを施すことにより、ニッケルめっき層9、はんだめっ
き層10とを形成し、従来の抵抗器を製造していた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成および製造方法による抵抗器では、実装基板に
はんだ付けをした場合、図10(a)の従来の抵抗器の
実装状態を示す断面図に示すように側面電極層(図示せ
ず)と下面電極層(図示せず)の双方ではんだ付けさ
れ、フィレット23が形成されるフィレット実装構造で
あり、図10(b)の従来の抵抗器の実装状態を示す上
面図に示すように部品面積24に加えて側面をはんだ付
けする面積25が必要であり、これらを合わせた実装面
積26が必要となる。しかも、実装密度を向上するた
め、部品外形寸法が小さくなるほど、実装面積に対する
はんだ付け面積の占める割合が大きくなり、電子機器の
小型化するための実装密度を向上することに限界が生ず
るという課題を有していた。
【0014】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、実装基板に実装した際の実装面積に占めるはんだ付
け面積を低減できる抵抗器およびその製造方法を提供す
ることを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、基板の上面の側部および側面の一部にかけ
て設けられた一対の第1の上面電極層と、前記第1の上
面電極層に電気的に接続するように設けられた一対の第
2の上面電極層と、前記第2の上面電極層に電気的に接
続するように設けられた抵抗層からなるものである。
【0016】また、上記目的を達成するために本発明
は、分割溝を有するシート基板の上面および分割溝の上
面を跨ぐとともに前記分割溝内に電極ペーストを流し込
むかスパッタにより第1の上面電極層を設け、前記第1
の上面電極層と電気的に接続するように第2の上面電極
層を設け、前記第2の上面電極層間を電気的に接続する
様に抵抗層を設け、少なくとも前記抵抗層の上面を覆う
ように保護層を設け、前記第1の上面電極層を形成して
なる前記シート基板の分割溝で前記シート基板を短冊状
に分割し、前記短冊状基板を個片に分割するものであ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、基板と、前記基板の上面の側部および側面の一部に
かけて設けられた一対の第1の上面電極層と、前記第1
の上面電極層に電気的に接続するように設けられた一対
の第2の上面電極層と、前記第2の上面電極層に電気的
に接続するように設けられた抵抗層と、少なくとも前記
抵抗層の上面を覆うように設けられた保護層とからなる
ものである。
【0018】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
記載の基板の側面に有する第1の上面電極層は、前記基
板の高さ方向の前記抵抗層側に設けられてなるものであ
る。
【0019】また、請求項3に記載の発明は、請求項2
記載の基板の側面に有する第1の上面電極層の面積は、
基板の側面の面積の半分以下であるものである。
【0020】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
記載の第1の上面電極層および第2の上面電極層は、め
っき層に覆われるとともに前記めっき層と保護層とは面
一または前記めっき層が高いものである。
【0021】また、請求項5に記載の発明は、請求項1
記載の第1の上面電極層は、金系の有機金属化合物を焼
成してなるか金系のスパッタにて設けてなるかのいずれ
かからなるものである。
【0022】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
記載の第2の上面電極層は、銀または金系の導電粉体に
ガラスを含有してなるものである。
【0023】また、請求項7に記載の発明は、請求項6
記載の保護層は、樹脂系またはガラス系のいずれかから
なるものである。
【0024】また、請求項8に記載の発明は、請求項1
記載の第1の上面電極層は、ニッケル系のスパッタにて
設けてなるものである。
【0025】また、請求項9に記載の発明は、請求項8
記載の第2の上面電極層、抵抗層および保護層は、樹脂
系からなるものである。
【0026】また、請求項10に記載の発明は、請求項
1記載の第1の上面電極層および第2の上面電極層は基
板の長手方向の辺と接しないものである。
【0027】また、請求項11に記載の発明は、分割溝
を有するシート基板の分割溝の上面を跨ぐとともに前記
分割溝に電極ペーストを流し込んで第1の上面電極層を
設け、前記第1の上面電極層と電気的に接続するように
第2の上面電極層を設け、前記第2の上面電極層間を電
気的に接続するように抵抗層を設け、少なくとも抵抗層
の上面を覆うように保護層を設け、前記第1の上面電極
層を形成してなる前記シート基板の分割溝で前記シート
基板を短冊状基板に分割し、前記短冊状基板を個片に分
割してなるものである。
【0028】また、請求項12に記載の発明は、分割溝
を有するシート基板の分割溝の上面を跨ぐとともに前記
分割溝内にスパッタにより第1の上面電極層を設け、前
記第1の上面電極層と電気的に接続するように第2の上
面電極層を設け、前記第2の上面電極層間を電気的に接
続するように抵抗層を設け、少なくとも抵抗層の上面を
覆うように保護層を設け、前記第1の上面電極層を形成
してなる前記シート基板の分割溝で前記シート基板を短
冊状基板に分割し、前記短冊状基板を個片に分割してな
るものである。
【0029】この構成および製造方法により、実装基板
に実装した際の実装面積に占めるはんだ付け面積を低減
できる抵抗器およびその製造方法を提供することができ
るという作用を有するものである。
【0030】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1における抵抗器およびその製造方法について、図面
を参照しながら説明する。
【0031】図1は本発明の実施の形態1における抵抗
器の断面図である。図において、31は96%アルミナ
を含有してなる基板である。32は基板の上面の側部お
よび側面の一部にかけて設けられた金系の有機金属化合
物を焼成してなる第1の上面電極層であり、この第1の
上面電極層32の稜線は丸みを有している。また基板3
1の側面上の第1の上面電極層32の面積は、基板31
の側面の面積の半分以下である。33は第1の上面電極
層32に電気的に接続する銀系の導電粉体にガラスを含
有してなる第2の上面電極層である。34は第2の上面
電極層33に電気的に接続する酸化ルテニウムを主成分
とする抵抗層である。35は抵抗層34の上面に設けら
れたガラスを主成分とする保護層である。36,37は
必要に応じてはんだ付け時の信頼性等の確保のために設
けられたニッケルめっき層およびはんだめっき層であ
る。
【0032】以上のように構成された本発明の一実施の
形態における抵抗器について、以下にその製造方法を図
面を参照しながら説明する。
【0033】図2、図3は本発明の実施の形態1におけ
る抵抗器の製造方法を示す工程図である。
【0034】まず、図2(a)に示すように、表面に後
工程で短冊状および個片状に分割するために設けた複数
の縦方向および横方向の分割溝38,39を有する耐熱
性および絶縁性に優れた96%アルミナを含有してなる
シート状基板31の横方向の分割溝39を跨ぐように、
金系の有機金属を含有してなる電極ペーストを印刷し、
第1の上面電極層32を形成する。このとき、金系の有
機金属を含有してなる電極ペーストは横方向の分割溝3
9に入り込み分割溝の奥まで第1の上面電極層32を形
成できる。さらに、この第1の上面電極層を安全な膜に
するために約850℃の温度で焼成を行う。この分割溝
38,39の基板31の厚みに対する深さは、製造工程
での取り扱い時に割れないように、一般的に基板31の
厚みの半分以下になるよう形成されている。
【0035】次に、図2(b)に示すように第1の上面
電極層32の一部に重なるように銀系の導電粉体とガラ
スを含有してなる電極ペーストを印刷し第2の上面電極
層33を形成する。次にこの第2の上面電極層33を安
定な膜にするために約850℃の温度で焼成を行う。
【0036】次に、図2(c)に示すように、第2の上
面電極層33と電気的に接続するように、酸化ルテニウ
ムを主成分とする抵抗ペーストを印刷し抵抗層34を形
成する。次にこの抵抗層34を安定な膜とするために約
850℃の温度で焼成を行う。
【0037】次に、図3(a)に示すように、抵抗層3
4の抵抗値を所定の値に修正するために、YAGレーザ
ーでトリミング溝40を施してトリミングを行う。この
時、抵抗値測定用のトリミングプローブは、第2の上面
電極層33上にセットしてトリミングを行う。
【0038】次に、図3(b)に示すように、抵抗値修
正済みの抵抗層34を保護するためにガラスを主成分と
するペーストを印刷し、保護層35を形成する。この
際、横方向に並ぶ複数の抵抗層34を縦方向の分割溝3
8を跨ぎ連続して覆うように保護層35の印刷パターン
を形成してもよい。次にこの保護層35を安定な膜とす
るために約600℃の温度で焼成を行う。
【0039】次に、図3(c)に示すように、第1の上
面電極層32、第2の上面電極層33、抵抗層34、ト
リミング溝40、保護層35を形成済みのシート状基板
31の横方向の分割溝39に沿って分割し、短冊基板4
1に分割する。この時、短冊基板41の長手方向の側面
には、先に形成した第1の上面電極層32が横方向の分
割溝39の深さまで形成された状態になっている。
【0040】最後に、図3(d)に示すように、露出し
ている第1の上面電極層32および第2の上面電極層3
3にめっきを施すための準備工程として、短冊基板41
の縦方向の分割溝38に沿って分割し、個片基板42に
分割をする。そして、露出している第1の上面電極層3
2および第2の上面電極層33のはんだ付け時の電極食
われの防止およびはんだ付け時の信頼性の確保のため、
電気めっきによって、ニッケルめっき層(図示せず)を
中間層とし、はんだめっき層(図示せず)を最外層とし
て形成して、抵抗器を製造するものである。
【0041】以上のように構成、製造された本発明の実
施の形態1における抵抗器を実装基板にはんだ付けをす
る。図4(a)の本発明の実施の形態1の抵抗器の実装
状態を示す断面図に示すように、保護層を形成した面を
下側にして実装し、上面電極層(図示せず)と基板側面
の抵抗層の部分との両方ではんだ付けされるが、側面電
極の形成されている面積が小さいため、わずかにフィレ
ット43が形成されるのみとなる。よって、図4(b)
の本発明の実施の形態1における抵抗器の実装状態を示
す上面図に示すように、部品面積44と側面をはんだ付
けするために必要となる面積45とを合わせた面積が実
装面積46となる。0.6×0.3mmサイズの角チッ
プ抵抗器で、従来構造の製品と実装面積を比較すると、
約20%の縮小化を図ることができる。
【0042】よって、本発明の構成によれば、抵抗器の
側面電極の面積が小さいため、実装基板上ではんだ付け
のフィレットを形成するための面積が小さくてすみ、実
装面積を縮小化することができる。
【0043】なお、本発明の実施の形態1においてはん
だめっき層37と保護層35とを面一またははんだめっ
き層37を高くすることにより、はんだめっき層37と
実装時のランドパターン45との隙間を生じにくく実装
品質をさらに向上させることができる。
【0044】また、本発明の実施の形態1において第2
の上面電極層33および保護層35を(表1)に示す組
み合わせとしたときには、他の特性を向上することがで
きる。
【0045】
【表1】
【0046】また、本発明の実施の形態1において側面
電極を形成しない方が、実装面積をさらに縮小化できる
ことは容易に考えられる。
【0047】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2における抵抗器およびその製造方法について、図面
を参照しながら説明する。
【0048】図5は本発明の実施の形態2における抵抗
器の断面図である。図において、51は96%アルミナ
を含有してなる基板である。52は基板の上面の側部お
よび側面の一部にかけて設けられた金系のスパッタにて
設けられる第1の上面電極層であり、この第1の上面電
極層52の稜線は丸みを有している。また基板51の側
面上の第1の上面電極層52の面積は、基板51の側面
の面積の半分以下である。53は第1の上面電極層52
に電気的に接続する銀系の導電粉体とガラスを含有して
なる第2の上面電極層である。54は第2の上面電極層
53に電気的に接続する酸化ルテニウムを主成分とする
抵抗層である。55は抵抗層54の上面に設けられたガ
ラスを主成分とする保護層である。56,57は必要に
応じてはんだ付け時の信頼性等の確保のために設けられ
たニッケルめっき層、はんだめっき層である。
【0049】以上のように構成された本発明の一実施の
形態における抵抗器について、以下にその製造方法を図
面を参照しながら説明する。
【0050】図6、図7は本発明の実施の形態2におけ
る抵抗器の製造方法を示す工程図である。
【0051】まず、図6(a)に示すように、表面に後
工程で短冊状および個片状に分割するために設けた複数
の縦方向および横方向の分割溝58,59を有する耐熱
性および絶縁性に優れた96%アルミナを含有してなる
シート状基板51の上面全体にスパッタ工法により金を
着膜し、さらにLSI等で一般的に行われているフォト
リソ法により、所望の電極パターンとした第1の上面電
極層52を形成し、この第1の上面電極層52を安定な
膜にするために、約300〜400℃の温度で熱処理を
行う。この時、第1の上面電極層52は横方向の分割溝
59に入り込み分割溝の奥まで第1の上面電極層52を
形成できる。この分割溝58,59の基板51の厚みに
対する深さは、製造工程での取り扱い時に割れないよう
に、一般的に基板51の厚みの半分以下になるよう形成
されている。
【0052】次に、図6(b)に示すように、第1の上
面電極層52と電気的に接続するように、銀系の導電粉
体とガラスを含有してなる電極ペーストを印刷し第2の
上面電極層53を形成する。次にこの第2の上面電極層
53を安定な膜とするために約850℃の温度で焼成を
行う。
【0053】次に、図6(c)に示すように、第2の上
面電極層53と電気的に接続するように、酸化ルテニウ
ムを主成分とする抵抗ペーストを印刷し抵抗層54を形
成する。次にこの抵抗層54を安定な膜とするために約
850℃の温度で焼成を行う。
【0054】次に、図7(a)に示すように、抵抗層5
4の抵抗値を所定の値に修正するために、YAGレーザ
ーでトリミング溝60を施してトリミングを行う。この
時、抵抗値測定用のトリミングプローブは、第2の上面
電極層53上にセットしてトリミングを行う。
【0055】次に、図7(b)に示すように、抵抗値修
正済みの抵抗層54を保護するためにガラスを主成分と
するペーストを印刷し、保護層55を形成する。この
際、横方向に並ぶ複数の抵抗層54を縦方向の分割溝5
8を跨ぎ連続して覆うように保護層55の印刷パターン
を形成してもよい。次にこの保護層55を安定な膜とす
るために約600℃の温度で焼成を行う。
【0056】次に、図7(c)に示すように、第1の上
面電極層52、第2の上面電極層53、抵抗層54、ト
リミング溝60、保護層55を形成済みのシート状基板
51の横方向の分割溝59に沿って分割し、短冊基板6
1に分割する。この時、短冊基板61の長手方向の側面
には、先に形成した第1の上面電極層52が横方向の分
割溝59の深さまで形成された状態になっている。
【0057】最後に、図7(d)に示すように、露出し
ている第1の上面電極層52および第2の上面電極層5
3にめっきを施すための準備工程として、短冊基板61
の縦方向の分割溝58に沿って分割し、個片基板62に
分割をする。そして、露出している第1の上面電極層5
2と第2の上面電極層53のはんだ付け時の電極食われ
の防止およびはんだ付け時の信頼性の確保のため、電気
めっきによって、ニッケルめっき層(図示せず)を中間
層とし、はんだめっき層(図示せず)を最外層として形
成して、抵抗器を製造するものである。
【0058】以上のように構成、製造された本発明の実
施の形態2における抵抗器を実装基板にはんだ付けをし
た場合の効果については、前述の実施の形態1と同じで
あるため、説明を省略する。
【0059】また、本発明の実施の形態2において第1
の上面電極層52、第2の上面電極層53、抵抗層54
および保護層55を(表2)に示す組み合わせとしたと
きには、他の特性を向上することができる。
【0060】
【表2】
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明は、上面電極と基板
の上面の側部の一部に設けられた側面電極ではんだ付け
されるため、はんだ付けのフィレットを形成するための
面積を小さくすることができ、実装基板上のはんだ付け
部を含む実装面積を低減することができる抵抗器および
その製造方法を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における抵抗器の断面図
【図2】同製造方法を示す工程図
【図3】同製造方法を示す工程図
【図4】(a)同実装した状態を示す断面図 (b)同実装した状態を示す上面図
【図5】本発明の実施の形態2における抵抗器の断面図
【図6】同製造方法を示す工程図
【図7】同製造方法を示す工程図
【図8】従来の抵抗器の断面図
【図9】同製造方法を示す工程図
【図10】(a)同実装した状態の断面図 (b)同実装した状態の上面図
【符号の説明】
31 基板 32 第1の上面電極層 33 第2の上面電極層 34 抵抗層 35 保護層 36 ニッケルめっき層 37 はんだめっき層

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、前記基板の上面の側部および側
    面の一部にかけて設けられた一対の第1の上面電極層
    と、前記第1の上面電極層に電気的に接続するように設
    けられた一対の第2の上面電極層と、前記第2の上面電
    極層に電気的に接続するように設けられた抵抗層と、少
    なくとも前記抵抗層の上面を覆うように設けられた保護
    層とからなる抵抗器。
  2. 【請求項2】 基板の側面に有する第1の上面電極層
    は、前記基板の高さ方向の前記抵抗層側に設けられた請
    求項1記載の抵抗器。
  3. 【請求項3】 基板の側面に有する第1の上面電極層の
    面積は、基板の側面の面積の半分以下であることを特徴
    とする請求項2記載の抵抗器。
  4. 【請求項4】 第1の上面電極層および第2の上面電極
    層は、めっき層に覆われるとともに前記めっき層と保護
    層とは面一または前記めっき層が高い請求項1記載の抵
    抗器。
  5. 【請求項5】 第1の上面電極層は、金系の有機金属化
    合物を焼成してなるか金系のスパッタにて設けてなる請
    求項1記載の抵抗器。
  6. 【請求項6】 第2の上面電極層は、銀または金系の導
    電粉体にガラスを含有してなる請求項5記載の抵抗器。
  7. 【請求項7】 保護層は、樹脂系またはガラス系のいず
    れかからなる請求項6記載の抵抗器。
  8. 【請求項8】 第1の上面電極層は、ニッケル系のスパ
    ッタにて設けてなる請求項1記載の抵抗器。
  9. 【請求項9】 第2の上面電極層、抵抗層および保護層
    は、樹脂系である請求項8記載の抵抗器。
  10. 【請求項10】 第1の上面電極層および第2の上面電
    極層は基板の長手方向の辺と接しないことを特徴とする
    請求項1記載の抵抗器。
  11. 【請求項11】 分割溝を有するシート基板の分割溝の
    上面を跨ぐとともに前記分割溝に電極ペーストを流し込
    んで第1の上面電極層を設け、前記第1の上面電極層と
    電気的に接続するように第2の上面電極層を設け、前記
    第2の上面電極層間を電気的に接続するように抵抗層を
    設け、少なくとも抵抗層の上面を覆うように保護層を設
    け、前記第1の上面電極層を形成してなる前記シート基
    板の分割溝で前記シート基板を短冊状基板に分割し、前
    記短冊状基板を個片に分割してなる抵抗器の製造方法。
  12. 【請求項12】 分割溝を有するシート基板の分割溝の
    上面を跨ぐとともに前記分割溝内にスパッタにより第1
    の上面電極層を設け、前記第1の上面電極層と電気的に
    接続するように第2の上面電極層を設け、前記第2の上
    面電極層間を電気的に接続するように抵抗層を設け、少
    なくとも抵抗層の上面を覆うように保護層を設け、前記
    第1の上面電極層を形成してなる前記シート基板の分割
    溝で前記シート基板を短冊状基板に分割し、前記短冊状
    基板を個片に分割してなる抵抗器の製造方法。
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