JP3948701B2 - チップ抵抗器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、チップ抵抗器に関するものであり、特に、チップ固定抵抗器の品質の信頼性を向上する手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
チップ抵抗器は、絶縁基板と、上面電極層等からなる電極部と、抵抗体層と、保護層等から構成されている。ここで、従来のチップ抵抗器における上面電極層と抵抗体層の形状は図13(a)に示すようになっている。つまり、チップ抵抗器Zにおける上面電極層122は、絶縁基板110上に一対形成されていて、上面電極層122の形状は略方形状を呈している。また、抵抗体層130は、略方形状の抵抗体本体部130aと、該抵抗体本体部130aから上面電極層122側にそれぞれ延設された抵抗体突出部130bとを有している。この図13に示す例では、抵抗体突出部130b同士が線対称の位置に設けられている。つまり、2つの抵抗体突出部130bは、上面電極層間を結ぶ方向に対して直角な方向の中心線Rを介して線対称の位置に設けられている。なお、図13、図14は、その説明のために、チップ抵抗器における絶縁基板、上面電極層、抵抗体層のみを表現したものである。なお、抵抗体突出部130bの位置が点対称の位置に設けられた場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記チップ抵抗器Zにおいては、抵抗体層の形成方向を180度間違った場合等に、所望の電気特性を得ることができない場合がある。つまり、製造時において上記抵抗体層130が図13(a)に示すような適切な形成位置ではなく、図13(b)に示すように、約180度回転した状態で形成され、そのままトリミング工程に移されると、図13(b)に示すように、トリミング溝Mが形成されてしまう。すると、抵抗体層の残幅が極端に狭くなり、要求される電気特性を得ることができない。また、トリミング後の抵抗値としては、正常であるので、抵抗値検査で選別することができない。
【0004】
さらに、上記チップ抵抗器Zは、抵抗体層130が絶縁基板110上に形成される工程において、該抵抗体層130が、図14に示すように、適正位置ではなく上下に外れた位置に形成される場合がある。これにより、該上面電極層122と抵抗体層130とは、必要以上に接触してしまい、該チップ抵抗器Zの抵抗値は、要求される値より極端に低い値しか得られない状態となる。つまり、抵抗体本体部130a自身が上面電極層122と接触してしまうことにより、抵抗値が低くなりすぎる。
【0005】
そこで、本発明は、期待される電気特性を持たない抵抗器を容易に選別することができ、さらに、抵抗体層の形成位置が、適正位置から外れてしまっていても、適切な抵抗値を得ることが可能なチップ抵抗器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、チップ抵抗器であって、絶縁基板上に形成された一対の上面電極層であって、抵抗体層との接続部分が突出部により構成された上面電極層で、絶縁基板における中心線で、該一対の上面電極層を結ぶ方向を向いた中心線を跨がないように該突出部が形成された上面電極層と、該絶縁基板上に形成された抵抗体層であって、上面電極層との接続部分が突出部により構成された抵抗体層で、絶縁基板における中心線で、該一対の上面電極層を結ぶ方向を向いた中心線を跨がないように該突出部が形成された抵抗体層と、を有することを特徴とする。
【0009】
この第1の構成のチップ抵抗器においては、上面電極層、抵抗体層ともに突出部を有しているので、抵抗体層の形成位置が上面電極層を結ぶ方向にずれて形成されたとしても、抵抗体層の突出部以外の領域と、上面電極層の突出部以外の領域とが容易に接触することがなく、よって、要求される抵抗値を確実に得ることが可能となる。
【0010】
また、第2には、上記第1の構成において、上記一対の上面電極層における各突出部同士が、互いに線対称の位置に設けられ、また、抵抗体層における各突出部同士も線対称の位置に設けられていることを特徴とする。
【0011】
また、第3には、上記第1の構成において、上記一対の上面電極層における各突出部同士が、互いに点対称の位置に設けられ、また、抵抗体層における各突出部同士も点対称の位置に設けられていることを特徴とする。
また、第4には、上記第1から第3までのいずれかの構成において、上記抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の全長である抵抗体層全長が、一対の上面電極層の突出部の先端間の長さより長く形成され、また、該一対の上面電極層の突出部の先端間の長さが、該抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の突出部の基端間の長さより長くなるように形成されていることを特徴とする。よって、抵抗体層全長が、一対の上面電極層の突出部の先端間の長さより長く形成されているので、上面電極層と抵抗体層とが確実に接触することができ、また、該一対の上面電極層の突出部の先端間の長さが、該抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の突出部の基端間の長さより長くなるように形成されているので、抵抗体層の突出部以外の領域が容易に上面電極層に接触しないようにすることができる。
また、第5には、上記第4の構成において、上記一対の上面電極層における一方の上面電極層である第1上面電極層の突出部の基端から他方の上面電極層である第2上面電極層の突出部の先端までの距離が、上記抵抗体層における上記第1上面電極層側の突出部の基端から該抵抗体層における上記第2上面電極層側の突出部の先端までの距離よりも大きく形成されていることを特徴とする。よって、抵抗体層における突出部以外の領域が、上面電極層における突出部以外の領域と接した状態で形成された場合には、抵抗体層における他方の突出部が上面電極層の突出部に接しなくなるので、抵抗値検査で選別することが可能となる。
【0012】
また、第6には、チップ抵抗器であって、絶縁基板上に形成された一対の上面電極層であって、抵抗体層との接続部分が突出部により構成され、各突出部同士が互いに線対称の位置に設けられた上面電極層で、絶縁基板における中心線で、該一対の上面電極層を結ぶ方向を向いた中心線を跨がないように該突出部が形成された上面電極層と、該絶縁基板上に形成された抵抗体層であって、上面電極層との接続部分が突出部により構成され、各突出部同士が互いに線対称の位置に設けられた抵抗体層で、絶縁基板における中心線で、該一対の上面電極層を結ぶ方向を向いた中心線を跨がないように該突出部が形成された抵抗体層と、を有し、上記一対の上面電極層における突出部の基端間の長さが、上記抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の全長である抵抗体層全長より長く形成され、また、該抵抗体層全長が、一対の上面電極層の突出部の先端間の長さより長く形成され、また、該一対の上面電極突出部の先端間の長さが、該抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の突出部の基端間の長さより長くなるように形成されていることを特徴とする。
【0013】
この第6の構成のチップ抵抗器においては、抵抗体層が、約180度回転した状態、すなわち、該抵抗体層の形成方向が逆向きとなる状態で形成された場合には、該上面電極層と抵抗体層とが接しない状態となる。つまり、上面電極層の突出部と抵抗体層の突出部ともに中心線を跨がない状態で形成されており、また、一対の上面電極層における突出部の基端間の長さが、上記抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の全長である抵抗体層全長より長く形成されているので、抵抗体層が180度回転した状態で形成されると、上面電極層と抵抗体層とは接触しない。すると、該上面電極層と抵抗体層との間には、電流の導通がない状態となるので、抵抗値調整のトリミングが行われず、抵抗値検査において、確実に不良品として選別される。なお、該抵抗体層全長が、一対の上面電極層の突出部の先端間の長さより長く形成されているので、上面電極層と抵抗体層とが確実に接触することができ、また、該一対の上面電極層の突出部の先端間の長さが、該抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の突出部の基端間の長さより長くなるように形成されているので、抵抗体層の突出部以外の領域が容易に上面電極層に接触しないようにすることができる。
【0018】
また、第7には、チップ抵抗器であって、絶縁基板上に形成された一対の上面電極層であって、略長方形状を呈する上面電極層であって、該一対の上面電極層を結ぶ方向を向いた中心線を跨がないように形成された上面電極層と、該絶縁基板上に形成された抵抗体層であって、上面電極層との接続部分が突出部により構成された抵抗体層で、絶縁基板における中心線で、該一対の上面電極層を結ぶ方向を向いた中心線を跨がないように該突出部が形成された抵抗体層と、を有することを特徴とする。
【0019】
この第7のチップ抵抗器によれば、抵抗体層の形成位置が上面電極層を結ぶ方向にずれて形成されたとしても、そのずれが所定範囲内であれば、要求される抵抗値を確実に得ることが可能となる。
【0020】
また、第8には、上記第7の構成において、上記一対の上面電極層同士が、互いに線対称の位置に設けられ、また、抵抗体層における各突出部同士が線対称の位置に設けられていることを特徴とする。
【0021】
また、第9には、上記第7の構成において、上記一対の上面電極層同士が、互いに点対称の位置に設けられ、また、抵抗体層における各突出部同士が点対称の位置に設けられていることを特徴とする。
【0025】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態としてのチップ抵抗器について図面を利用して説明する。なお、図2〜図12も、その説明のために、チップ抵抗器における絶縁基板、上面電極層、抵抗体層のみを表現したものである。
【0026】
まず、第1実施例のチップ抵抗器S1について説明する。チップ抵抗器S1は、図1に示されるように、絶縁基板10と、電極部20と、抵抗体層30と、保護層40とを有している。
【0027】
ここで、上記絶縁基板10は、主にアルミナで形成されており、平面視略長方形形状を呈する直方体である。
【0028】
上記電極部20は、上記絶縁基板10上に形成され、該絶縁基板10表面の対向する両端に一対形成されており、図1に示すように、上面電極層22と、側面電極層24と、中間電極層26と、ハンダメッキ層28とを有している。
【0029】
ここで、上記上面電極層22は、上記絶縁基板10上の対向する両端に互いに向き合う状態で一対形成されている。また、該上面電極層22は、通常、銀系厚膜により形成されている。
【0030】
また、上記側面電極層24は、上記上面電極層22の一部と、上記絶縁基板10の側面と、該絶縁基板10の下面の一部とを被覆しており、通常、銀系厚膜や金属薄膜により形成されている。
【0031】
上記中間電極層26は、上記側面電極層24上に略均一の膜厚で形成されており、電気メッキにより施されている。この中間電極層26は、内部電極層、つまり、側面電極層24等がハンダ付け時にハンダへ溶出することを防止するために形成されている層であり、ニッケル以外にも銅が使用される場合がある。
【0032】
上記ハンダメッキ層28は、上記中間電極層26上に略均一の膜厚で形成されており、これも該中間電極層26と同様に、電気メッキにより施されている。このハンダメッキ層28は、チップ抵抗器のハンダ付けを良好とするための層であり、ハンダ以外にも錫が使用される場合がある。
【0033】
次に、上記抵抗体層30は、上記絶縁基板10及び上記一対の上面電極層22の一部と積重するように形成されている。つまり、絶縁基板10間を接続するように形成されている。この抵抗体層30は、例えば、酸化ルテニウム系などの抵抗ペーストを、上記の位置に略平滑状に略均一の膜厚でスクリーン印刷した後に焼成して形成されたものである。
【0034】
次に、上記保護層40は、上記抵抗体層30の略上面を被覆するようにして形成されている。また、この保護層40は、上記絶縁基板10の長手方向の端部において上記中間電極層26やハンダメッキ層28と隙間なく接する状態で形成されている。また、この保護層40は、ほう珪酸鉛ガラス又は、合成樹脂(エポキシ、フェノール、シリコンなど)により形成されている。なお、図1は、チップ抵抗器S1の縦断面図であるが、その切断位置は、図2を参考にすると、抵抗体突出部30bの位置の縦断面図であるといえる。
【0035】
ここで、上記上面電極層22と、抵抗体層30についてより詳細に説明すると、まず、上面電極層22は、図2に示すように、上記絶縁基板10の対向する両端部、すなわち、Y方向(図2参照)の両端部に一対形成されている。このY方向とは、一対の上面電極層22を結ぶ方向であり、絶縁基板10の辺部に沿った方向である。この上面電極層22は、それぞれ全体に略L字状を呈しており、図2に示すように、上面電極本体部22aと、上記抵抗体層30の側に略突出する上面電極突出部(突出部)22bとを有している。上面電極本体部22a、上面電極突出部22bともに長方形状を呈している。上面電極突出部22bは正方形状でもよい。当然、上面電極突出部22bのX方向の幅は、上面電極本体部22aのX方向の幅よりも小さい。X方向とは、Y方向とは直角の方向であり、絶縁基板10の辺部に沿った方向である。この上面電極突出部22bは、チップ抵抗器S1の長手方向の中心線Lを跨がないように形成されている。この中心線Lは、一対の上面電極層を結ぶ方向を向いた中心線である。2つの上面電極層22は、互いに線対称の形状・大きさに形成されている。ここで、上面電極突出部22bは、上面電極本体部22aにおけるX方向の端部に連設されていて、上面電極本体部22aの一方の側辺22a−1と、上面電極突出部22bの一方の側辺22b−1とは、直線上に形成されている。この上面電極層22は、抵抗体層30側の一部に切欠きを設けた形状であるともいえる。
【0036】
上記抵抗体層30は、図2に示すように、上記上面電極層22の間に形成されている。この抵抗体層30は、図2に示すように、上記絶縁基板10の略中央部に形成された抵抗体本体部30aと、該抵抗体本体部30aの上面電極層22側の両側に連設された抵抗体突出部(突出部)30bとを有している。この抵抗体本体部30aは、長方形状ないしは正方形状に溝部を形成した形状を呈し、抵抗体層30の略中央に位置している。また、抵抗体突出部30bは縦長の長方形状を呈している。当然、抵抗体突出部30bのX方向の幅は、抵抗体本体部30aのX方向の幅よりも小さい。この抵抗体突出部30bは、チップ抵抗器S1の長手方向の中心線Lを跨がないように形成されている。また、抵抗体層30は、線対称の形状に形成されていて、2つの抵抗体突出部30bの形状・大きさはともに同一である。ここで、抵抗体突出部30bは、抵抗体本体部30aにおけるX方向の端部に連設されていて、抵抗体本体部30aの一方の側辺(図2における右側の側辺)と、抵抗体突出部30bの一方の側辺(図2における右側の側辺)とは、直線上に形成されている。
【0037】
また、上記チップ抵抗器S1に形成される上記上面電極層22と、抵抗体層30とにおいては、形成寸法に所定の条件が設けられている。すなわち、抵抗体本体部30aのY方向(図2参照)の幅をAとし、該上面電極層22間のY方向(図2参照)の幅をBとし、該抵抗体層30のY方向の全長をCとし、該上面電極層22の上面電極本体部22a間のY方向の距離をDとした場合に、A<B<C<Dとなるように形成されている。
【0038】
これは、仮にA>Bの場合には、抵抗体本体部30aが上面電極層22と接触してしまい、抵抗値が低くなることから、A<Bの条件が成り立ち、また、仮にC>Dの場合には、抵抗体層30の形成方向が180度回転したとしても、抵抗体層30が上面電極層20に接触してしまい、後述のように抵抗体層30の形成方向が180度回転してしまった場合における抵抗値検査による選別ができなくなるために、C<Dの条件が成り立つ。また、B<Cでなければ、抵抗体層30と上面電極層20とが接触しないので、結果として、上記の条件が成り立つことになる。なお、上記の条件を「寸法条件」とする。この寸法条件は、第1実施例における以下の変形例でも適用される。
【0039】
なお、上記Dは、上記「一対の上面電極層における突出部の基端間の長さ」に当たり、上記Cは、上記「抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の全長である抵抗体層全長」に当たり、また、上記Bは、「一対の上面電極層の突出部の先端間の長さ」に当たり、また、上記Aは、「抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の突出部の基端間の長さ」に当たる。つまり、上記上面電極本体部22aと上面電極突出部22bの接続位置が、上面電極層における突出部の基端に当たり、また、上記抵抗体本体部30aと抵抗体突出部30bの接続位置が、抵抗体層における突出部の基端に当たる。
【0040】
次に、上記チップ抵抗器S1の製造及び作用について説明する。絶縁基板10に上面電極層20や抵抗体層30の形成は、スクリーン印刷等により行われるが、使用されるスクリーンも当然、上記の形状、大きさに上面電極層22や抵抗体層30が形成されるように形成されている。
【0041】
ここで、上記抵抗体層30が、上記絶縁基板10上の正常な位置に形成されていれば、上記上面電極層22の上面電極突出部22bと、該抵抗体層30の抵抗体突出部30bとが、図2に示すように、積層するように接続される。よって、トリミングにおいても、正常にトリミングを行うことが可能となる。
【0042】
しかし、該抵抗体層30が、約180度回転した状態、すなわち、該抵抗体層30の形成方向が逆向きとなる状態で形成された場合には、該上面電極層22と抵抗体層30とが、図3に示すように、接しない状態となる。つまり、上面電極突出部22b、抵抗体突出部30bともに中心線Lを跨がない状態で形成されており、また、上記C<Dであるので、抵抗体層30が180度回転した状態で形成されると、上面電極層22と抵抗体層30とは少なくとも片側において接触せず、結果として、上面電極層22と抵抗体層30とが完全には接しない状態となる。すると、該上面電極層22と抵抗体層30との間には、電流の導通がない状態となるので、抵抗値調整のトリミングが行われず、抵抗値検査において、確実に不良品として選別される。
【0043】
また、上面電極層22は、上面電極突出部22bを有し、抵抗体層30は、抵抗体突出部30bを有するというように、上面電極層22、抵抗体層30ともに突出部を有しているので、抵抗体層30のY方向の形成位置がずれて形成されたとしても、抵抗体本体部30aと上面電極本体部22aとが容易に接触することがなく、よって、要求される抵抗値を確実に得ることが可能となる。なお、抵抗体層30における抵抗体本体部30aが上面電極突出部22bに接した場合には、若干の抵抗値変化があるが、それほど大きな影響はない。
【0044】
なお、上記の第1実施例においては種々の変形例が考えられる。例えば、図4に示すように、上面電極突出部22bの形成位置を上面電極本体部22aの端部ではなく、若干中心線Lよりの位置に形成するようにしてもよい。この場合には、上面電極本体部22aの一方の側辺22a−1と、上面電極突出部22bの一方の側辺22b−1とは、直線上には形成されない形となる。また、図4においては、抵抗体層30については、上記実施例と同様の形状、つまり、抵抗体突出部30bは、抵抗体本体部30aのX方向の端部に連設されている形状となっているが、中心線Lよりの位置に連設された形でもよい。この図4の場合でも、上面電極突出部22bと、抵抗体突出部30bとは、中心線Lを跨がないように形成され、また、上記A<B<C<Dの条件も適用される。なお、その他の点については、上記実施例と同様に形成されている。
【0045】
この図4の例でも、該抵抗体層30が、約180度回転した状態、すなわち、該抵抗体層30の形成方向が逆向きとなる状態で形成されると、該上面電極層22と抵抗体層30とが、図5に示すように、接しない状態となり、該上面電極層22と、抵抗体層30との間には、電流の導通がない状態となるので、抵抗値調整のトリミングが行われず、抵抗値検査において、確実に不良品として選別される。また、上面電極層22は、上面電極突出部22bを有し、抵抗体層30は、抵抗体突出部30bを有するというように、上面電極層22、抵抗体層30ともに突出部を有しているので、抵抗体層30のY方向の形成位置がずれて形成されたとしても、抵抗体本体部30aと上面電極本体部22aとが容易に接触することがなく、よって、要求される抵抗値を確実に得ることが可能となる。
【0046】
また、他の変形例として、図6に示すように、上面電極層22を方形状、具体的には、長方形状とするようにしてもよい。なお、抵抗体層30は、図1〜図3の例と同様に形成されている。この図6の場合でも、上面電極層22と、抵抗体突出部30bとは、中心線Lを跨がないように形成されている。また、図6に示すように、抵抗体本体部30aのY方向(図6参照)の幅をAとし、該上面電極層22間のY方向の幅をBとし、該抵抗体層30のY方向の全長をCとた場合に、寸法条件がA<B<Cとなるように形成されている。これは、仮にA>Bの場合には、抵抗体本体部30aが上面電極層22と接触してしまい、抵抗値が低くなることから、A<Bの条件が成り立ち、また、B<Cでなければ、抵抗体層30と上面電極層22とが接触しないので、結果として、上記の条件が成り立つことになる。
【0047】
この図6の例でも、該抵抗体層30が、約180度回転した状態、すなわち、該抵抗体層30の形成方向が逆向きとなる状態で形成されると、該上面電極層22と抵抗体層30とが、図7に示すように、接しない状態となり、該上面電極層22と、抵抗体層30との間には、電流の導通がない状態となるので、抵抗値調整のトリミングが行われず、抵抗値検査において、確実に不良品として選別される。また、上面電極層22は、縦長長方形状に形成され、抵抗体層30は、抵抗体突出部30bを有するので、抵抗体層30のY方向の形成位置がずれて形成されたとしても、要求される抵抗値を確実に得ることが可能となる。
【0048】
続いて、第2実施例について説明する。第2実施例のチップ抵抗器S2は、上記第1実施例と同様の構成であるが、上記第1実施例のような寸法条件はなく、異なる寸法条件が設けられている。
【0049】
つまり、上面電極層22は、図8に示すように、上記絶縁基板10の対向する両端部、すなわち、Y方向(図8参照)の両端部に一対形成されている。この上面電極層22は、それぞれ全体に略L字状を呈しており、図8に示すように、上面電極本体部22aと、上記抵抗体層30の側に略突出する上面電極突出部22bとを有している。上面電極本体部22a、上面電極突出部22bともに長方形状を呈している。上面電極突出部22bは正方形状でもよい。当然、上面電極突出部22bのX方向の幅は、上面電極本体部22aのX方向の幅よりも小さい。この上面電極突出部22bは、チップ抵抗器S2の長手方向の中心線Lを跨がないように形成されている。ここで、上面電極突出部22bは、上面電極本体部22aにおけるX方向の端部に連設されていて、上面電極本体部22aの一方の側辺と、上面電極突出部22bの一方の側辺とは、直線上に形成されている。
【0050】
上記抵抗体層30は、図8に示すように、上記上面電極層22の間に形成されている。この抵抗体層30は、図8に示すように、上記絶縁基板10の略中央部に形成された抵抗体本体部30aと、該抵抗体本体部30aの上面電極層22側の両側に連設された抵抗体突出部30bとを有している。この抵抗体本体部30aは、長方形状ないしは正方形状に溝部を形成した形状を呈し、抵抗体突出部30bは縦長の長方形状を呈している。当然、抵抗体突出部30bのX方向の幅は、抵抗体本体部30aのX方向の幅よりも小さい。この抵抗体突出部30bは、チップ抵抗器S1の長手方向の中心線Lを跨がないように形成されている。ここで、抵抗体突出部30bは、抵抗体本体部30aにおけるX方向の端部に連設されている。
【0051】
また、図8に示すように、抵抗体本体部30aのY方向の幅をAとし、該上面電極層22間のY方向の幅をBとし、該抵抗体層30のY方向の全長をCとした場合に、A<B<Cの関係が成立する。また、上面電極層22は、互いに線対称の形状・大きさに形成されており、また、抵抗体層30も線対称の形状に形成されていて、2つの抵抗体突出部30bの形状・大きさは同一である。このA<B<Cの関係については、この第2実施例の以下の変形例でも適用される。
【0052】
ここで、図8において、Cは、上記「抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の全長である抵抗体層全長」に当たり、また、Bは、上記「一対の上面電極層の突出部の先端間の長さ」に当たり、また、Aは、上記「抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の突出部の基端間の長さ」に当たる。つまり、上記上面電極本体部22aと上面電極突出部22bの接続位置が、上面電極層における突出部の基端に当たり、また、上記抵抗体本体部30aと抵抗体突出部30bの接続位置が、抵抗体層における突出部の基端に当たる。
【0053】
次に、上記チップ抵抗器S2の製造及び作用について説明する。絶縁基板10に上面電極層22や抵抗体層30の形成は、スクリーン印刷等により行われるが、使用されるスクリーンも当然、上記の形状、大きさに上面電極層22や抵抗体層30が形成されるように形成されている。
【0054】
ここで、上記抵抗体層30が、上記絶縁基板10上の正常な位置に形成されれば、図8に示す位置に抵抗体層30が形成される。この場合には、抵抗体層30の抵抗体突出部30bのみが上面電極層22に接触するので、所望の抵抗値を得ることが可能となる。また、該抵抗体層30が、上下にずれた状態で形成された場合にも、所定の範囲のずれであるならば、図9に示すように、抵抗体本体部30aが上面電極本体部22aに接しないので、所望の抵抗値から抵抗値が大きく変化することがない。
【0055】
なお、図9に示すように、抵抗体層30において、抵抗体本体部30aの端部から抵抗体層30の反対側の端部までのY方向の長さをEとし、上面電極層22における上面電極本体部22aの端部から他方の上面電極層22における上面電極突出部22bの端部までのY方向の長さをFとした場合に、E<Fであれば、抵抗体本体部30aと上面電極本体部22aが接した状態で形成された場合には、抵抗体突出部30bが上面電極突出部22bには接しなくなるので、抵抗値検査で確実に選別することができる。この点は、第2実施例における以下の変形例でも適用される。
【0056】
ここで、上記Fは、「一対の上面電極層における一方の上面電極層である第1上面電極層の突出部の基端から他方の上面電極層である第2上面電極層の突出部の先端までの距離」に当たり、また、上記Eが、「抵抗体層における上記第1上面電極層側の突出部の基端から該抵抗体層における上記第2上面電極層側の突出部の先端までの距離」に当たる。
【0057】
なお、上記の第2実施例においては種々の変形例が考えられる。例えば、図10に示すように、上面電極突出部22bの形成位置を上面電極本体部22aの端部ではなく、若干中央よりの位置に形成するようにしてもよい。この場合には、上面電極本体部22aの一方の側辺22a−1と、上面電極突出部22bの一方の側辺22b−1とは、直線上には形成されない形となる。また、図10においては、抵抗体層30については、上記実施例と同様の形状、つまり、抵抗体突出部30bは、抵抗体本体部30aのX方向の端部に連設されている形状となっているが、中央よりの位置に連設された形でもよい。
【0058】
この図10の例でも、抵抗体層30が、上下にずれた状態で形成された場合にも、所定の範囲のずれであるならば、図10に示すように、抵抗体本体部30aが上面電極本体部22aに接しないので、所望の抵抗値から抵抗値が大きく変化することがない。また、上記と同様に、抵抗体本体部30aの端部から抵抗体層30の反対側の端部までの長さをEとし、上面電極層22における上面電極本体部22aの端部から他方の上面電極層22における上面電極突出部22bの端部までの長さをFとした場合に、E<Fであれば、抵抗体本体部30aと上面電極本体部22aが接した状態で形成された場合には、抵抗体突出部30bが上面電極突出部22bには接しなくなるので、抵抗値検査で確実に選別することができる。
【0059】
また、他の変形例として、図11に示すように、2つの上面電極層22を点対称の形状・大きさに形成するとともに、抵抗体層30を点対称の形状に形成するようにしてもよい。つまり、上面電極突出部22bは、一方の上面電極層22においては、上面電極本体部22aのX方向の一方の端部に連設され、他方の上面電極層22においては、上面電極本体部22aのX方向の他方の端部に連設された形状となっている。また、抵抗体突出部30bについても、一方の抵抗体突出部30bについては、抵抗体本体部30aのX方向の一方の端部に連設され、他方の抵抗体突出部30bについては、抵抗体本体部30aのX方向の他方の端部に連設された形状となっている。
【0060】
この図11の例においても、抵抗体層30が、上下にずれた状態で形成された場合にも、所定の範囲のずれであるならば、図11に示すように、抵抗体本体部30aが上面電極本体部22aに接しないので、所望の抵抗値から抵抗値が大きく変化することがない。また、上記と同様に、抵抗体本体部30aの端部から抵抗体層30の反対側の端部までの長さをEとし、上面電極層22における上面電極本体部22aの端部から他方の上面電極層22における上面電極突出部22bの端部までの長さをFとした場合に、E<Fであれば、抵抗体本体部30aと上面電極本体部22aが接した状態で形成された場合には、抵抗体突出部30bが上面電極突出部22bには接しなくなるので、抵抗値検査で確実に選別することができる。
【0061】
また、他の変形例として、図12に示すように、上面電極層22を方形状、具体的には、長方形状とするようにしてもよい。上面電極層22は、互いに点対称の位置に設けられている。なお、抵抗体層30は、図11の場合と同様に形成されている。この図12の例においても、抵抗体層30が、上下にずれた状態で形成された場合にも、所望の抵抗値から抵抗値が大きく変化することがない。
【0062】
なお、上記図8〜図12の例では、上面電極突出部22bや抵抗体突出部30bは、長手方向の中心線(図2等参照)を跨がないように形成されているが、長手方向(Y方向)のずれの許容範囲が大きくなるという本第2実施例の効果を得るためには、上面電極突出部22bや抵抗体突出部30bは、長手方向の中心線を跨ぐように形成されていてもよい。
【0063】
なお、上記の説明においては、抵抗体層30における抵抗体突出部30b以外の部分の形状は、図2等に示す形状として説明したが、これには限られず、任意である。つまり、抵抗体層30は、上面電極層22側の両側に突出部(抵抗体突出部)を有する構成であれば任意である。また、上記上面電極層22においても、内側に突出部(上面電極突出部22b)を有する構成であれば任意である。
【0064】
【発明の効果】
本発明に基づくチップ抵抗器によれば、上面電極層、抵抗体層ともに突出部を有しているので、抵抗体層の形成位置が上面電極層を結ぶ方向にずれて形成されたとしても、抵抗体本体部と上面電極本体部とが容易に接触することがなく、よって、要求される抵抗値を確実に得ることが可能となる。
【0065】
また、上面電極層の突出部と抵抗体層の突出部ともに中心線を跨がない状態で形成されており、一対の上面電極層における突出部の基端間の長さが、上記抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の全長である抵抗体層全長より長く形成されている場合には、抵抗体層が180度回転した状態で形成されると、上面電極層と抵抗体層とは少なくとも一方において接触しない。すると、該上面電極層と抵抗体層との間には、電流の導通がない状態となるので、抵抗値調整のトリミングが行われず、抵抗値検査において、確実に不良品として選別される。なお、該抵抗体層全長が、一対の上面電極層の突出部の先端間の長さより長く形成されているので、上面電極層と抵抗体層とが確実に接触することができ、また、該一対の上面電極層の突出部の先端間の長さが、該抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の突出部の基端間の長さより長くなるように形成されているので、抵抗体層の突出部以外の領域が容易に上面電極層に接触しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に基づくチップ抵抗器の断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に基づくチップ抵抗器の上面電極層と抵抗体層とを説明する説明図である。
【図3】本発明の第1実施例に基づくチップ抵抗器の作用を説明するための説明図である。
【図4】本発明の第1実施例に基づくチップ抵抗器の変形例を示す説明図である。
【図5】図4の例の作用を説明するための説明図である。
【図6】本発明の第1実施例に基づくチップ抵抗器の変形例を示す説明図である。
【図7】図6の例の作用を説明するための説明図である。
【図8】本発明の第2実施例に基づくチップ抵抗器の上面電極層と抵抗体層とを説明する説明図である。
【図9】図8の例の作用を説明するための説明図である。
【図10】本発明の第2実施例に基づくチップ抵抗器の変形例とその作用を示す説明図である。
【図11】本発明の第2実施例に基づくチップ抵抗器の変形例とその作用を示す説明図である。
【図12】本発明の第2実施例に基づくチップ抵抗器の変形例とその作用を示す説明図である。
【図13】従来におけるチップ抵抗器とその問題点を説明するための説明図である。
【図14】従来におけるチップ抵抗器とその問題点を説明するための説明図である。
【符号の説明】
S1、S2 チップ抵抗器
10 絶縁基板
20 電極部
22 上面電極層
22a 上面電極本体部
22b 上面電極突出部
24 側面電極層
26 中間電極層
28 ハンダメッキ層
30 抵抗体層
30a 抵抗体本体部
30b 抵抗体突出部
40 保護層
Claims (9)
- チップ抵抗器であって、
絶縁基板上に形成された一対の上面電極層であって、抵抗体層との接続部分が突出部により構成された上面電極層で、絶縁基板における中心線で、該一対の上面電極層を結ぶ方向を向いた中心線を跨がないように該突出部が形成された上面電極層と、
該絶縁基板上に形成された抵抗体層であって、上面電極層との接続部分が突出部により構成された抵抗体層で、絶縁基板における中心線で、該一対の上面電極層を結ぶ方向を向いた中心線を跨がないように該突出部が形成された抵抗体層と、
を有することを特徴とするチップ抵抗器。 - 上記一対の上面電極層における各突出部同士が、互いに線対称の位置に設けられ、また、抵抗体層における各突出部同士も線対称の位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のチップ抵抗器。
- 上記一対の上面電極層における各突出部同士が、互いに点対称の位置に設けられ、また、抵抗体層における各突出部同士も点対称の位置に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のチップ抵抗器。
- 上記抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の全長である抵抗体層全長が、一対の上面電極層の突出部の先端間の長さより長く形成され、また、該一対の上面電極層の突出部の先端間の長さが、該抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の突出部の基端間の長さより長くなるように形成されていることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載のチップ抵抗器。
- 上記一対の上面電極層における一方の上面電極層である第1上面電極層の突出部の基端から他方の上面電極層である第2上面電極層の突出部の先端までの距離が、上記抵抗体層における上記第1上面電極層側の突出部の基端から該抵抗体層における上記第2上面電極層側の突出部の先端までの距離よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項4に記載のチップ抵抗器。
- チップ抵抗器であって、
絶縁基板上に形成された一対の上面電極層であって、抵抗体層との接続部分が突出部により構成され、各突出部同士が互いに線対称の位置に設けられた上面電極層で、絶縁基板における中心線で、該一対の上面電極層を結ぶ方向を向いた中心線を跨がないように該突出部が形成された上面電極層と、
該絶縁基板上に形成された抵抗体層であって、上面電極層との接続部分が突出部により構成され、各突出部同士が互いに線対称の位置に設けられた抵抗体層で、絶縁基板における中心線で、該一対の上面電極層を結ぶ方向を向いた中心線を跨がないように該突出部が形成された抵抗体層と、
を有し、
上記一対の上面電極層における突出部の基端間の長さが、上記抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の全長である抵抗体層全長より長く形成され、また、該抵抗体層全長が、一対の上面電極層の突出部の先端間の長さより長く形成され、また、該一対の上面電極突出部の先端間の長さが、該抵抗体層における一対の上面電極層を結ぶ方向の突出部の基端間の長さより長くなるように形成されていることを特徴とするチップ抵抗器。 - チップ抵抗器であって、
絶縁基板上に形成された一対の上面電極層であって、略長方形状を呈する上面電極層であって、該一対の上面電極層を結ぶ方向を向いた中心線を跨がないように形成された上面電極層と、
該絶縁基板上に形成された抵抗体層であって、上面電極層との接続部分が突出部により構成された抵抗体層で、絶縁基板における中心線で、該一対の上面電極層を結ぶ方向を向いた中心線を跨がないように該突出部が形成された抵抗体層と、
を有することを特徴とするチップ抵抗器。 - 上記一対の上面電極層同士が、互いに線対称の位置に設けられ、また、抵抗体層における各突出部同士が線対称の位置に設けられていることを特徴とする請求項7に記載のチップ抵抗器。
- 上記一対の上面電極層同士が、互いに点対称の位置に設けられ、また、抵抗体層における各突出部同士が点対称の位置に設けられていることを特徴とする請求項7に記載のチップ抵抗器。
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