JP2000155870A - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

自動販売機の商品搬出装置

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JP2000155870A
JP2000155870A JP10331525A JP33152598A JP2000155870A JP 2000155870 A JP2000155870 A JP 2000155870A JP 10331525 A JP10331525 A JP 10331525A JP 33152598 A JP33152598 A JP 33152598A JP 2000155870 A JP2000155870 A JP 2000155870A
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JP10331525A
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Masaki Nakayama
正樹 中山
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バケットの始動時の加速性能および停止時の
減速性能を向上させることができ、これにより、商品を
良好かつ短時間で販売することができ、また、装置全体
をコンパクトに構成することのできる自動販売機の商品
搬出装置を提供する。 【解決手段】商品Sを上下方向に搬送するYモジュール
21を備え、このYモジュール21は、Y駆動モータ3
9と、このY駆動モータ39により回転駆動される駆動
プーリ36と、この駆動プーリ36に巻き掛けられ、駆
動プーリ36の回転に伴って駆動されるタイミングベル
ト38と、このタイミングベルト38に連結されるとと
もに、タイミングベルト38の作動に伴って上下方向に
駆動されることにより、商品通路18から払い出された
商品Sを受け取り、商品取出口6に搬送するバケット3
2と、このバケット32を、上方に付勢する付勢機構3
5と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、販売時に、上下方
向に配置された、水平に延びる複数の商品通路の1つか
ら払い出された商品を、商品取出口に搬出する自動販売
機の商品搬出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の商品搬出装置は、販売時
に、商品通路から払い出された商品を受け取るバケット
と、このバケットを上下方向に移動させ、選択された商
品を収納する商品通路と商品取出口との間で駆動するエ
レベータと、を備えている。このエレベータでは、通
常、上部のスプロケットなどに巻き掛けられたチェーン
の一端部にバケットを、他端部にバケットと同程度の重
量のおもりを吊り下げ、スプロケットを駆動モータで回
転駆動することにより、バケットを上下方向に駆動して
いる。つまり、チェーンの他端部に所定重量のおもりを
吊り下げ、バケットとのバランスをとることによって、
低トルクの駆動モータでもバケットを駆動できるように
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなエレベー
タを有する商品搬出装置では、低トルクでバケットを駆
動することができるものの、停止しているバケットを駆
動する場合、バケットおよびおもりの慣性による抵抗よ
って、バケットの加速性能が悪いものとなっている。加
えて、バケットが昇降している場合に、駆動モータを停
止させることによりバケットを停止させようとしても、
昇降時の慣性による抵抗によって減速性能が悪いため、
バケットを精度良く停止させにくい。特に、商品通路の
一端の払い出し口や商品取出口に、バケットを精度良く
停止させることができない場合には、商品通路からバケ
ットへの商品の受け渡しミスや、バケットから商品取出
口への商品の受け渡しミスにより、販売不良が生じるお
それがある。また、バケットが昇降するときには、それ
に伴いおもりも昇降するため、エレベータにはおもりが
昇降するためのスペースを確保しておく必要があり、エ
レベータ自体が大きくなるという問題もある。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたものであり、バケットの始動時の加速性能
および停止時の減速性能を向上させることができ、これ
により、商品を良好かつ短時間で販売することができ、
また、装置全体をコンパクトに構成することのできる自
動販売機の商品搬出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動販売機
の商品搬出装置は、販売時に、上下方向に配置された、
水平に延びる複数の商品通路の1つから払い出された商
品を、受け取り搬送することにより、商品取出口に搬出
する自動販売機の商品搬出装置であって、商品を上下方
向に搬送する上下搬送機構を備え、この上下搬送機構
は、駆動源と、この駆動源により回転駆動される駆動ロ
ーラと、この駆動ローラに巻き掛けられ、駆動ローラの
回転に伴って駆動される第1帯状部材と、この第1帯状
部材に連結されるとともに、第1帯状部材の作動に伴っ
て上下方向に駆動されることにより、商品通路から払い
出された商品を受け取り、商品取出口に搬送するバケッ
トと、このバケットを、上方に付勢する第1付勢手段
と、を有することを特徴とする。
【0006】この構成によれば、バケットが、駆動ロー
ラに巻き掛けられた第1帯状部材に連結されるととも
に、第1付勢手段によって上方に付勢されているので、
第1帯状部材を介してバケットを昇降させる際、および
バケットの昇降中、そのバケットの慣性による抵抗を小
さくすることができる。これにより、バケットに作用す
る重力に抗して、停止時のバケットを上昇させるのに要
する力、および昇降中のバケットを停止させるのに要す
る力を軽減することができる。したがって、バケットを
昇降させる際、およびバケットの昇降中の駆動源の負荷
を軽減することができ、バケットの始動時の加速性能お
よび停止時の減速性能を向上させることができる。これ
により、商品の搬出を迅速に行うことができるととも
に、バケットを精度良く停止させることができるため、
商品を良好かつ短時間で販売することができる。また、
バケットとのバランスをとるためのおもりを、軽量化す
ることができるため、おもりを小さくすることができ、
その分、おもりを昇降させるためのスペースを小さく
し、商品搬出装置自体をコンパクトに構成することがで
きる。
【0007】この場合、第1付勢手段は、複数の歯車か
らなる増速歯車列と、この増速歯車列の従動側歯車の回
転に伴って回転するプーリと、このプーリに一端部が巻
取り可能に固定されるとともに、他端部がバケットに連
結された第2帯状部材と、バケットを上方に付勢するた
めに、第2帯状部材を巻き取る方向にプーリを回転駆動
するように、増速歯車列の原動側歯車を付勢する第2付
勢手段と、を有することが好ましい。
【0008】この構成によれば、上記方向にプーリを回
転駆動するように、原動側歯車が第2付勢手段によって
付勢されるので、バケットを上方に付勢する状態を保ち
ながら、原動側歯車の少ない回転で、プーリによる第2
帯状部材の巻き取り量、および巻き取られた第2帯状部
材の送り出し量を多くすることができる。したがって、
例えば、第2付勢手段がばねやゴムなどの弾性体である
場合に、少ない伸縮量で、バケットを上方に確実に付勢
しながら、その上下方向の移動ストロークを大きくする
ことができる。
【0009】これらの場合、第1付勢手段は、バケット
を一定の力で付勢することが好ましい。
【0010】この構成によれば、バケットを一定の力で
付勢するので、バケットを安定して昇降させることがで
きる。
【0011】これらの場合、第1付勢手段は、バケット
を、その重量とほぼ同一の力で付勢することが好まし
い。
【0012】この構成によれば、バケットを、その重量
とほぼ同一の力で付勢するので、バケットとのバランス
をとるための、従来のようなおもりを省略することがで
きる。これにより、おもりを昇降させるためのスペース
を、商品搬出装置に確保する必要がなく、その分、商品
搬出装置をより一層コンパクトに構成することができ
る。また、バケットを昇降させる際の駆動源の負荷が極
めて小さくなるため、バケットの加速性能および減速性
能を、より一層向上させることができる。
【0013】この場合、商品通路は、水平方向に複数並
設されており、販売時に、バケットを商品通路の付近に
移動させるために、上下搬送機構を水平に移動させる水
平搬送機構を、更に備えることが好ましい。
【0014】この構成によれば、おもりを省略する分、
上下搬送機構を軽量化することができるため、水平搬送
機構によって上下搬送機構のバケットを水平方向に移動
させる場合の始動時の加速性能および停止時の減速性能
を向上させることができる。したがって、上下搬送機構
および水平搬送機構の協働により、選択された商品を収
納する商品通路と商品取出口との間で、バケットを迅速
に駆動することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明の一実施形態に係る自動販売機の商品搬出装
置について説明する。図1〜図4は、その商品搬出装置
を組み込んだ自動販売機を示している。この自動販売機
1は、横長ボックス状の販売機本体2内に多品目の商品
Sをそれぞれ前後方向に並べて収納するとともに、商品
Sを前面の透明なスライディングドア2aを通して見え
るようにした、いわゆるショーケース型のものである。
自動販売機1は、上記販売機本体2、商品Sを収納する
商品収納装置3、および販売時に商品Sを搬出する商品
搬出装置4などを備えている。
【0016】販売機本体2は、複数の外壁パネル2bを
ボックス状に組み立てたものであり、その開放した前面
に、2枚の上記スライディングドア2aが取り付けられ
ている。スライディングドア2aは、常時は閉状態でロ
ックされており、商品Sの補充時などに開かれ、商品S
が前方から補充されるようになっている。また、販売機
本体2の上部には商品Sを冷却する冷却装置5が設けら
れ、前面のスライディングドア2aの右方には、商品取
出口6と、購入時にプリペイドカードなどを挿入するた
めのカード挿入口7と、各商品ごとに割り振られた商品
番号を入力するための選択ボタンや入力された商品番号
およびカード残高などを表示する表示部(いずれも図示
せず)などを取り付けたコントロールパネル8とが設け
られている。また、図示しないが、コントロールパネル
8の裏側には、商品搬出装置4を含め販売機本体2内の
各種の制御を行う、マイクロコンピュータからなる制御
回路が設けられている。
【0017】商品収納装置3は、販売機本体2内に組み
立てられたラックフレーム11と、このラックフレーム
11に取り付けられた複数の商品ラック12を有してい
る。図3および図4に示すように、ラックフレーム11
は、左右方向の3個所に等間隔に配置された側断面
「ロ」字状の縦フレーム材13、13、13と、これら
の縦フレーム材13の上部間および下部間をそれぞれ連
結する上下の横フレーム材14、14と、各縦フレーム
材13にその空間を塞ぐように取り付けられた側壁パネ
ル15で構成されており、各2つの縦フレーム材13、
13間に商品収納室16、16が画成されている。
【0018】商品ラック12は、ラックフレーム11の
側壁パネル15、15間に水平に支持されており、左右
の商品収納室16、16内にそれぞれ10個および9
個、上下方向に並んで配置されている。各商品ラック1
2には、前後方向に延びる複数の仕切壁17が左右方向
に並んで取り付けられており、仕切壁17、17の間に
商品通路18が画成され、各商品通路18に、同一品目
の多数の商品Sが前後方向に並んで収納される。各仕切
壁17にはプッシャ19が取り付けられ、商品通路18
に臨んでおり、販売時、このプッシャ19が前方に駆動
され、商品S全体を押してシフトさせることによって、
最前位置の商品Sが商品通路18から前方に払い出され
る。
【0019】商品搬出装置4は、ラックフレーム11の
前方に、左右方向に移動自在に設けられたYモジュール
21(上下搬送機構)と、このYモジュール21を左右
方向に駆動するX方向駆動機構22(水平搬送機構)な
どで構成されている。
【0020】Yモジュール21は、上下方向に延びる縦
長ボックス状に形成され、X方向駆動機構22により左
右方向に駆動される可動体31と、この可動体31の右
側面に突出して設けられ、可動体31に対して上下方向
に移動自在のバケット32と、バケット32を上下方向
に駆動するY方向駆動機構33と、定荷重ばね34を有
し、バケット32を常に一定の力で上方に付勢する付勢
機構35(第1付勢手段)と、を備えている。
【0021】バケット32は、販売時に、商品通路18
から払い出された商品Sを受け取って搬送し、商品取出
口6に搬出するものである。このバケット32は、ボッ
クス状に形成されており、図5に示すように、前端部に
は上下1対のガイドローラ32a、32aが設けられて
いる。これらのガイドローラ32a、32aが可動体3
1内の上下に延びるレール(図示せず)に沿って移動す
ることにより、バケット32は、可動体31に対し上下
方向に円滑に移動する。
【0022】図5に示すように、Y方向駆動機構33
は、可動体31の上方に設けられた駆動プーリ36(駆
動ローラ)と、可動体31内の下部に設けられた従動プ
ーリ37と、これらのプーリ36、37に巻き掛けられ
るとともに、両端部が上記バケット32に連結されたタ
イミングベルト38(第1帯状部材)と、駆動プーリ3
6を回転駆動するY駆動モータ39(駆動源)と、を備
えている。
【0023】駆動プーリ36は、可動体31の上面に設
けられたボックス状のカバー40内に、回転自在に支持
されている。この駆動プーリ36には、同軸でギア36
aが設けられており、Y駆動モータ39が作動すること
により、ギア36aにかみ合う中間ギア41を介して駆
動プーリ36が回転駆動される。一方、従動プーリ37
は、駆動プーリ36と径およびピッチが同一のものであ
り、可動体31内に設けられた、後端部を中心に揺動可
能な支持プレート42に、回転自在に支持されている。
支持プレート42の前端部には、この支持プレート42
を下方に付勢する、引っ張りばねからなるテンション用
ばね43が設けられている。したがって、このテンショ
ン用ばね43により、支持プレート42を介して従動プ
ーリ37を下方に若干スライドさせ、両プーリ36、3
7に巻き掛けられたタイミングベルト38にテンション
を付与している。これにより、タイミングベルト38
は、両プーリ36、37に緩み無く巻き掛けられてい
る。
【0024】付勢機構35は、定トルクで回転可能な回
転機構を有する定荷重ばね34と、この定荷重ばね34
の回転機構の回転に伴って回転駆動されるワイヤドラム
51と、ワイヤドラム51に上側の一端部が巻き取り可
能に固定されるとともに、下側の他端部がバケット32
に連結されたワイヤ52と、を有している。定荷重ばね
34は、上記カバー40内に、図示しないブラケットを
介して取り付けられており、そのブラケットに回転自在
に支持された上下1対のドラム(上ドラム53、下ドラ
ム54)と、これらの上下ドラム53、54に、横
「N」字状に巻き付けられた、幅広の帯状のばね用ステ
ンレス鋼55と、により構成されている。この定荷重ば
ね34では、ばね用ステンレス鋼55が上ドラム53よ
りも径の小さい下ドラム54に当初巻き付けられてお
り、その先端部を上ドラム53に裏返しで固定した状態
で、上ドラム53を図5で時計回りに回転させることに
より、ばね用ステンレス鋼55が上下ドラム53、54
に所定量ずつ巻き付けられている。このような状態で、
上ドラム53によるばね用ステンレス鋼55の巻き付け
が解除されると、上ドラム53は、図5で反時計回りに
定トルクで回転する。
【0025】ワイヤドラム51は、上ドラム53の回転
軸に固定されており、上ドラム53の回転に伴って回転
する。したがって、ワイヤドラム51も定トルクでワイ
ヤ52を巻き取るように回転し、これにより、バケット
32は、ワイヤ52を介して、一定の力で引き上げられ
るように上方に付勢される。この場合、付勢機構35に
よる、バケット32の上方への付勢力は、バケット32
の重量とほぼ同一となっている。したがって、Yモジュ
ール21では、バケット32とのバランスをとるため
の、従来のようなおもりを省略できるとともに、低トル
クの駆動モータでバケット32を駆動することができ
る。
【0026】また、バケット32を上方に付勢する付勢
機構として、図6および図7に示すようなものであって
もよい。なお、以下の説明において、上述した付勢機構
35を「第1付勢機構」と、図6および図7に示す付勢
機構を「第2付勢機構」と呼ぶ。これらの図に示す第2
付勢機構35は、原動側ギア61(原動側歯車)、従動
側ギア62(従動側歯車)およびこれらにかみ合う中間
ギア63の3つのギアからなる増速歯車列64と、原動
側ギア61を時計回りに回転するように付勢する上下1
対の引っ張りばね65、65(第2付勢手段)と、従動
側ギア62の回転に伴って回転するプーリ66と、この
プーリ66に一端部が巻き取り可能に固定され、下方の
他端部がバケット32に連結されたワイヤ67(第2帯
状部材)とにより構成されている。
【0027】原動側ギア61の左側面(図7では下面)
には、回転軸に対し対称な位置に1対の突起61a、6
1aが設けられており、これらの突起61a、61a
に、両引っ張りばね65、65の原動側ギア61側の端
部が連結されている。そして、原動側ギア61は、両引
っ張りばね65、65によって時計回りに回転するよう
に付勢されている。また、原動側ギア61の左側面であ
って、両突起61a、61a間には、原動側ギア61と
同軸で円盤状のドラム68が設けられており、原動側ギ
ア61が回転したときに、両引っ張りばね65の端部が
ドラム68の外周面に巻かれ、円滑に伸ばされるように
なっている。従動側ギア62の左側面(図7では下面)
には、同軸で回転するプーリ66が固定されており、従
動側ギア62およびプーリ66のいずれか一方が回転す
ることにより、それに伴い他方が回転する。また、中間
ギア63は、大ギア部63aと小ギア部63bとにより
2段に構成されており、大ギア部63aが従動側ギア6
2にかみ合い、一方、小ギア部63bが原動側ギア61
にかみ合っている。
【0028】このように構成された第2付勢機構35で
は、両引っ張りばね65、65によって、原動側ギア6
1が時計回りに回転するように付勢されているため、中
間ギア63および従動側ギア62を介して、プーリ66
がワイヤ67を巻き取るように時計回りに付勢されてい
る。また、第2付勢機構35が図6に示す状態のとき
に、バケット32が下降すると、プーリ66からワイヤ
67が引き出され、従動側ギア62および中間ギア63
を介して、原動側ギア61が反時計回りに若干回転す
る。この場合、両引っ張りばね65、65は、原動側ギ
ア61側の端部がドラム68の外周面に巻き付けられな
がら、円滑に伸びる。
【0029】つまり、第2付勢機構35は、上記のよう
に構成された増速歯車列64を有しているため、原動側
ギア61の少ない回転で、プーリ66によるワイヤ67
の巻き取り量および送り出し量を多くすることができ、
バケット32が上下方向に大きいストロークで移動して
も、上述した第1付勢機構35と同様に、バケット32
を常に上方に付勢することができる。なお、両引っ張り
ばね65、65の伸びによって、それらによる付勢力が
変化するものの、バケット32が上下方向に移動して
も、両引っ張りばね65、65の伸びが小さいため、付
勢力の変化は小さいものとなり、ほぼ一定の力でバケッ
ト32を付勢することが可能である。
【0030】図3および図4に示すように、X方向駆動
機構22は、左端の側壁パネル15にケース70を介し
て取り付けられたX駆動モータ71と、上下方向に延
び、X駆動モータ71により回転駆動されるX駆動軸7
2と、このX駆動軸72の上下端部にそれぞれ固定され
た上下の駆動プーリ73、73と、それらと対をなし、
左右方向に延びる図示しない上下の取付板の右端部に、
それぞれ回転自在に設けられた上下の従動プーリ74、
74と、上下の駆動プーリおよび上下の従動プーリ7
3、74の間、73、74の間にそれぞれ巻き掛けられ
た上下のタイミングベルト75、75とにより構成され
ている。そして、上下のタイミングベルト75、75に
それぞれ連結された上下の連結部材76、76を介し
て、Yモジュール21の可動体31が上下のタイミング
ベルト75、75に連結されている。
【0031】このように構成されたX方向駆動機構22
において、X駆動モータ71が作動すると、X駆動軸7
2および上下の駆動プーリ73、73を介して、上下の
タイミングベルト75、75が回転し、これにより、Y
モジュール21が左右方向に駆動される。そして、上述
したYモジュール21とX方向駆動機構22との協働に
より、バケット32が、選択された商品Sを収納する商
品通路18と商品取出口6との間で駆動される。
【0032】ここで、販売時における商品搬出装置4の
動作について説明する。この自動販売機1の販売待機状
態では、商品搬出装置4は、図1に示すホームポジショ
ンに位置しており、すなわち、Yモジュール21が商品
取出口6の付近に位置し、バケット32が商品取出口6
の後方に位置した状態になっている。この販売待機状態
から、カード挿入口7にカードが挿入され、選択ボタン
により商品Sが選択されるのを受けて、販売動作が開始
される。
【0033】まず、X方向駆動機構22のX駆動モータ
71が作動し、X駆動軸72を介して、上下の駆動プー
リ73、73が互いに同期して回転する。これらの駆動
プーリ73、73の回転に伴い、上下のタイミングベル
ト75、75が互いに同期して回転し、これによりYモ
ジュール21が左方に移動する。また、これと並行し
て、Yモジュール21のY方向駆動機構33が作動し
て、バケット32が可動体31に対して上下方向に移動
する。X方向駆動機構22およびY方向駆動機構33
は、バケット32が、選択された商品Sを収納する商品
通路18の前まで移動した時点で、停止される。
【0034】次いで、その商品通路18のプッシャ19
が作動することによって、商品Sが商品通路18から払
い出され、バケット32に受け渡される。その後、X方
向駆動機構22およびY方向駆動機構33が再び作動す
ることにより、バケット32はホームポジションに移動
して停止し、商品Sを商品取出口6に受け渡す。そし
て、商品取出口6を閉鎖しているスライド板6aが下方
にスライドして、商品取出口6が開放され、商品Sが購
入者に受け渡される。
【0035】以上詳述したように、本実施形態の商品搬
出装置4によれば、付勢機構35によって、バケット3
2を常に上方に付勢しているので、バケット32を昇降
させる際および昇降中のバケット32の慣性による抵抗
を小さくすることができる。したがって、バケット32
を昇降させる際および昇降中のY駆動モータ39の負荷
を軽減することができ、バケット32の始動時の加速性
能および停止時の減速性能を向上させることができる。
これにより、商品Sの搬出を迅速に行うことができると
ともに、バケット32を精度良く停止させることができ
るため、商品Sを良好かつ短時間で販売することができ
る。
【0036】また、バケット32とのバランスをとるた
めの、従来のようなおもりを省略することができるた
め、その分、Yモジュール21をコンパクトに構成で
き、かつ、良好な外観のYモジュール21を得ることが
できる。また、定荷重ばね34を有する第1付勢機構3
5によってバケット32を一定の力で上方に付勢するこ
とにより、バケット32を安定して昇降させることがで
きる。
【0037】さらに、従来のようなおもりを省略する
分、Yモジュール21を軽量化することができるため、
X方向駆動機構22によってYモジュール21のバケッ
ト32を左右方向に移動させる場合の始動時の加速性能
および停止時の減速性能を向上させることができる。し
たがって、Yモジュール21およびX方向駆動機22の
協働により、商品Sを迅速に搬送し、販売時間をより一
層短縮することができる。
【0038】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、本実施形態では、Y方向駆動機構33におい
て、タイミングベルト38の両端部をバケット32に連
結し、タイミングベルト38を環状としたが、例えば、
タイミングベルト38の一端部のみをバケット32に連
結し、他端部を可動体31内の所定部位や上側の駆動プ
ーリ36に巻き取り可能に連結するなどしてもよい。こ
の場合には、下側の従動プーリ37が省略可能である。
【0039】また、本実施形態では、バケットとのバラ
ンスをとるための、従来のようなおもりを省略したが、
バケットの重量よりも小さい付勢力の付勢機構を使用す
る場合には、付勢力の分、軽量化したおもりを使用して
もよい。この場合には、従来のおもりに比べて、外形を
小さくすることができるため、従来に比べてYモジュー
ルをコンパクトに構成することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動販売
機の商品搬出装置は、バケットの始動時の加速性能およ
び停止時の減速性能を向上させることができ、これによ
り、商品を良好かつ短時間で販売することができ、ま
た、装置全体をコンパクトに構成することができるなど
の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による商品搬出装置を組み込
んだ自動販売機の商品を収納した状態を示す正面図であ
る。
【図2】図1の自動販売機を示す側面断面図である。
【図3】図1の自動販売機の、前部を除去し、かつ、商
品を収納していない状態を示す正面図である。
【図4】図3に対応する側面断面図である。
【図5】Yモジュールを示す内部構造図である。
【図6】第2付勢機構を組み込んだYモジュールを示す
内部構造図である。
【図7】第2付勢機構を拡大して示す斜視図である。
【符号の説明】
1 自動販売機 4 商品搬出装置 6 商品取出口 18 商品通路 21 Yモジュール(上下搬送機構) 22 X方向駆動機構(水平搬送機構) 32 バケット 33 Y方向駆動機構 34 定荷重ばね 35 付勢機構(第1付勢手段) 36 駆動プーリ(駆動ローラ) 37 従動プーリ 38 タイミングベルト(第1帯状部材) 39 Y駆動モータ(駆動源) 61 原動側ギア(原動側歯車) 62 従動側ギア(従動側歯車) 64 増速歯車列 65 引っ張りばね(第2付勢手段) 66 プーリ 67 ワイヤ(第2帯状部材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 販売時に、上下方向に配置された、水平
    に延びる複数の商品通路の1つから払い出された商品
    を、受け取り搬送することにより、商品取出口に搬出す
    る自動販売機の商品搬出装置であって、 商品を上下方向に搬送する上下搬送機構を備え、 この上下搬送機構は、 駆動源と、 この駆動源により回転駆動される駆動ローラと、 この駆動ローラに巻き掛けられ、当該駆動ローラの回転
    に伴って駆動される第1帯状部材と、 この第1帯状部材に連結されるとともに、当該第1帯状
    部材の作動に伴って上下方向に駆動されることにより、
    前記商品通路から払い出された商品を受け取り、前記商
    品取出口に搬送するバケットと、 このバケットを、上方に付勢する第1付勢手段と、 を有することを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
  2. 【請求項2】 前記第1付勢手段は、 複数の歯車からなる増速歯車列と、 この増速歯車列の従動側歯車の回転に伴って回転するプ
    ーリと、 このプーリに一端部が巻取り可能に固定されるととも
    に、他端部が前記バケットに連結された第2帯状部材
    と、 前記バケットを上方に付勢するために、前記第2帯状部
    材を巻き取る方向に前記プーリを回転駆動するように、
    前記増速歯車列の原動側歯車を付勢する第2付勢手段
    と、 を有することを特徴とする請求項1に記載の自動販売機
    の商品搬出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1付勢手段は、前記バケットを一
    定の力で付勢することを特徴とする請求項1または2に
    記載の自動販売機の商品搬出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1付勢手段は、前記バケットを、
    その重量とほぼ同一の力で付勢することを特徴とする請
    求項1、2または3に記載の自動販売機の商品搬出装
    置。
  5. 【請求項5】 前記商品通路は、水平方向に複数並設さ
    れており、 販売時に、前記バケットを前記商品通路の付近に移動さ
    せるために、前記上下搬送機構を水平に移動させる水平
    搬送機構を、更に備えることを特徴とする請求項4に記
    載の自動販売機の商品搬出装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106995176A (zh) * 2017-05-27 2017-08-01 默纳克电梯有限公司 一种同步带强驱家用梯
CN106995176B (zh) * 2017-05-27 2022-09-13 浙江安家快速电梯有限公司 一种同步带强驱家用梯

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