JP3835002B2 - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに異なる温度で保温可能な上下の収納室に収納された商品を販売時に受け取り搬出するための自動販売機の商品搬出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の自動販売機の商品搬出装置として、例えば特開平8−138132号公報に記載されたものが知られている。この自動販売機では、商品収納庫内が断熱仕切板によって上下の収納室に仕切られており、商品ラックに収納した商品を互いに異なる温度で保温(例えば加温および冷却)できるようになっている。商品搬出装置は、収納室ごとに設けられており、コンベヤ式の搬出機構と、この搬出機構により昇降駆動されるバケットとを備えている。この商品搬出装置では、販売時に、選択された商品を収納する収納室の商品搬出装置の搬出機構が作動することにより、そのバケットが、選択された商品を収納する商品ラックの付近に移動し、払い出された商品を受け取った後、商品取出口の付近に移動することによって、商品が搬出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の商品搬出装置は、収納室ごとに設けられているため、製造コストが増大するという欠点がある。もちろん、この欠点は、搬出機構を1台だけとし、この搬出機構で両収納室の商品を搬出するようにすれば、解消することが可能である。しかし、その場合には、搬出機構が両収納室にまたがった状態で設置されることになるため、収納室間の熱漏れ量が大きくなり、各収納室の保温効率が低下してしまう。
【0004】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、搬出機構の削減によって製造コストを削減できるとともに、収納室間の熱漏れの抑制によって収納室の商品の保温効率を向上させることができる自動販売機の商品搬出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、収納した商品を互いに異なる温度で保温可能な上下の収納室から販売時に払い出された商品を搬出するための自動販売機の商品搬出装置であって、上下の収納室にそれぞれ配置された上下のローラと、これら上下のローラの少なくとも一方を回転駆動する駆動手段と、上下の収納室間にまたがるように上下のローラ間に巻き掛けられた第1帯状部材と、この第1帯状部材に取り付けられ、販売時に駆動手段によって昇降駆動されることにより、収納室から払い出された商品を受け取り搬出する商品搬出部材と、減速機構と、この減速機構を介して駆動手段に連結された駆動ローラと、この駆動ローラに対して上下方向に配置された従動ローラと、駆動ローラと従動ローラとの間に巻き掛けられた第2帯状部材と、この第2帯状部材に取り付けられ、駆動手段によって上下の収納室の一方の内部を昇降するように駆動され、商品搬出部材に釣合い重さを付与するカウンタウェイトと、を備えていることを特徴とする。
【0006】
この自動販売機の商品搬出装置によれば、販売時に駆動手段が作動するのに伴い、ローラが駆動され、上下の収納室間にまたがる第1帯状部材が回転することによって、これに取り付けられた商品搬出部材が昇降し、上下の収納室から払い出された商品を受け取り、搬出する。このように、上下の収納室に収納された商品を、第1帯状部材や商品搬出部材などから成る共通の1台の搬出機構で搬出できるので、収納室ごとに搬出機構が設けられている従来の場合と比較して、商品搬出装置の製造コストを削減することができる。
【0007】
また、カウンタウェイトは、商品搬出部材に釣合い重さを付与することによって、商品搬出部材の上昇時に駆動手段の負荷を軽減するとともに、下降時には商品搬出部材の下降速度を減少させるように作用する。このカウンタウェイトは、減速機構および駆動ローラを介して駆動手段に連結された、第1帯状部材とは別個の第2帯状部材に取り付けられており、駆動手段との間に減速機構が介在することで、商品搬出部材よりも小さな昇降範囲で、一方の収納室内を昇降する。このように、本発明の商品搬出装置では、第1帯状部材が両収納室をまたぐように配置される一方、比較的断面積の大きいカウンタウェイトは、一方の収納室内に配置されるので、両収納室をまたぐ部分の断面積を小さくすることができ、それにより、この部分を介した両収納室間の熱漏れを抑制して、各収納室の保温効率を向上させることができる。
【0008】
この場合、駆動ローラおよび従動ローラが、一方の収納室内に配置されていることが好ましい。
【0009】
この構成では、カウンタウェイトだけでなく、その駆動ローラおよび従ョローラならびに第2帯状部材が一方の収納室内に配置されるので、両収納室をまたぐ部分の断面積をより小さくでき、この部分を介した両収納室間の熱漏れをさらに抑制できることで、各収納室の保温効率をより一層、向上させることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明の商品搬出装置を備えた自動販売機を示している。この自動販売機1は、缶飲料やパック飲料などを販売するものであり、同図に示すように、ボックス状の販売機本体2と、その前面を開閉するメインドア3を備えている。メインドア3には、後述する商品収納庫7の前面の大きさに相当する透明パネル4が組み込まれており、また、商品収納庫7の前面には、ガラス製の透明断熱扉6が設けられている。つまり、自動販売機1は、これらの透明パネル4および透明断熱扉6などを通して、正面から販売機本体2内の商品Sやその販売状況が見える、いわゆるシースルータイプのものである。
【0011】
また、メインドア3の前面には、図示しないが、コイン投入口、投入したコインの金額を表示する金額表示部、コインを返却するための返却レバー、返却されたコインを取り出すためのコイン返却口、および商品Sを選択するための選択ボタンなどが設けられている。さらに、メインドア3の下部には、購入者が商品Sを取り出すための商品取出口5が設けられている。
【0012】
販売機本体2内には、前面の透明断熱扉6と断熱材7aを内蔵した周壁とで画成された商品収納庫7と、この商品収納庫7内の前部に配置され、商品Sを商品取出口5に搬出する商品搬出装置8とが設けられている。商品収納庫7内は、中央よりも若干上側の位置で、断熱性を有する仕切壁9によって、上側の加温室11と下側の冷却室12(上下の収納室)に仕切られている。
【0013】
加温室11には、図示しないヒータが設けられており、このヒータにより、加温室11およびこれに収納された商品Sが加温される。一方、冷却室12には、冷却装置13の一部を構成する、エバポレータ(図示せず)と、冷却室12内に冷却空気を循環させるエバポレータファン(図示せず)とが設けられている。また、商品収納庫7の下側、すなわち販売機本体2内の下部には、冷却装置13の一部を構成するコンデンサ14、コンデンサファン15およびコンプレッサ16などが設けられている。エバポレータ、コンプレッサ16およびコンデンサ14が順に、冷媒配管(図示せず)によって接続されている。以上の構成の冷却装置13により、冷却室12およびこれに収納された商品Sが冷却される。
【0014】
また、加温室11および冷却室12には、それぞれ上下方向に3段および4段で、各段に8列ずつ左右方向に商品ラック17が並設されている。各商品ラック17は、販売機本体2の前後方向に延びるとともに、上側が開口した断面コ字状に形成されており、各商品ラック17に、同一銘柄の商品Sが縦置きされた状態で、一列に収納される。各商品ラック17は、いずれも販売機本体2の前方に引き出せるように構成されており、商品Sのローディングは、商品ラック17を引き出した状態で行われる。また、各商品ラック17の前端側には、最前に位置する商品Sが不用意に商品ラック17から払い出されるのを防止するためのストッパ18が設けられている。ストッパ18は、商品Sの前面に当接する押え部材18aと、その左端部を回動自在に支持する支持部材18bとを備え、押え部材18aが販売時の商品Sの払い出しに同期して回動し、商品Sとの当接を解除するようになっている。
【0015】
図1および図2に示すように、商品搬出装置8は、商品Sを搬出するためのバケット21を有するXモジュール部22(商品搬出部材)と、Xモジュール部22全体を昇降させるYモジュール部23とによって構成されている。
【0016】
Xモジュール部22は、上記のバケット21と、このバケット21を収容するとともに、Yモジュール部23に連結されたバケット収容体24と、バケット21をバケット収容体24内で左右方向に移動させるための駆動機構25と、を備えている。
【0017】
バケット収容体24は、上下が開放され(上開口24aおよび下開口24b)、横長のボックス状に形成されている。バケット21は、バケット収容体24内の上下部に設けたレール(図示せず)に沿って、左右方向に移動自在に取り付けられている。バケット21は、図2に示すように、上部に開口21aを有するボックス状のものであり、販売時に商品ラック17から払い出された商品Sは、バケット収容体24の上開口24aおよび開口21aを介して、バケット21に収納される。また、バケット21の底部には、回動式の搬出扉21bが設けられており、バケット21に収納された商品Sは、搬出扉21bが下方に回動することによって、バケット収容体24の下開口24bを介して、商品取出口5に落下する。なお、バケット収容体24の前面は、透明パネルなどで構成されており、正面からバケット21を目視できるとともに、バケット21の前面には小窓21cが形成されていて、バケット21に収納された商品Sを部分的に目視できるようになっている
駆動機構25は、図示しないが、バケット収容体24内の左右両端部にそれぞれ設けられた駆動用および従動用のローラと、これらに巻き掛けられたタイミングベルトと、駆動用ローラを駆動するモータなどで構成されており、タイミングベルトにバケット21が固定されている。また、このモータなどは、ハーネスによって、販売機本体2に内蔵された制御装置(図示せず)と電気的に接続されており、このハーネスは、Xモジュール部22の上下方向の移動による取り回しに十分に耐えられるよう、ケーブルチェーン28で保護されている。以上の構成により、バケット21は、モータで駆動されることにより、バケット収容体24内において、商品収納庫7の幅全体にわたる、図2の範囲W内で、左右方向に移動する。
【0018】
一方、Yモジュール部23は、Xモジュール部22全体を、すなわちバケット収容体24を介してバケット21を上下方向に移動させるものであり、商品収納庫7内の左右両端部にそれぞれ設けられている。なお、これらのYモジュール部23、23は、互いに同一に構成されているので、以下では、図2の右側のものを中心として説明を行う。
【0019】
各Yモジュール部23は、Xモジュール部22を昇降させる昇降機構31と、Xモジュール部22に釣合い重さを付与するカウンタウェイト機構32と、両昇降駆動機構31およびカウンタウェイト機構32を駆動する、両Yモジュール部23に共通の駆動モータ34(駆動手段)と、カウンタウェイト機構32と駆動モータ34を連結する減速機構33と、を備えている。
【0020】
昇降機構31は、駆動スプロケット35および従動スプロケット36(上下のローラ)と、両スプロケット35、36に巻き掛けられた第1チェーン37(第1帯状部材)と、Xモジュール部22のバケット収容体24に固定されるとともに、第1チェーン37の両端部に取り付けられたアーム38と、第1チェーン37の一端部とアーム38の間に介在する引張りばね39と、によって構成されている。
【0021】
図1(b)に示すように、駆動スプロケット35は冷却室12の下端部に、従動スプロケット35は加温室11の上端部にそれぞれ配置されており、第1チェーン37は、両スプロケット35、36に後ろ側から巻き掛けられ、仕切壁9を貫通して商品収納庫7の上下方向のほぼ全体にわたって延びている。図2に示すように、両Yモジュール部23、23の駆動スプロケット35、35は、駆動軸40の両端部に固定され、この駆動軸40に固定されたウォームホイール41に、駆動モータ34のモータ軸に設けたウォーム42が噛み合っていて、両駆動スプロケット35、35は、駆動モータ34により、互いに同期して回転駆動される。一方、従動スプロケット36、36は、互いに同軸上に配置されているものの、相互間では連結されておらず、それぞれの第1チェーン37を介して、駆動スプロケット35に従動して回転する。
【0022】
また、第1チェーン37は、従動スプロケット36に巻き掛けられた側の下端部が、バケット収容体24の左右端部に後方に突出するように固定された板状のアーム38の後端上部に連結され、駆動スプロケット35に巻き掛けられた側の上端部が、アーム38の後端中央部に引張りばね39を介して連結されている。なお、昇降機構31の上記構成要素は、図3に示すように、横断面コ字状のケース31a内に収容されており、アーム38は、前端部がケース31aから突出した状態でバケット収容体24に固定されている。ケース31aは、商品収納庫7の側壁に取り付けられ、仕切壁9を貫通して上下方向に延びているとともに、その外面全体が図示しない断熱材で覆われている。
【0023】
以上の構成により、駆動モータ34が作動するのに伴い、駆動スプロケット35がウォーム42、ウォームホイール41および駆動軸40を介して回転駆動され、第1チェーン37が回転することによって、アーム38を介して第1チェーン37に連結されたXモジュール部22は、商品収納庫7の高さ全体にわたる、図3(a)の範囲H内で、昇降する。また、引張りばね39は、第1チェーン37に常時、張力を付与することにより、第1チェーン37の緩みを防止して、その円滑な回転を確保する。
【0024】
カウンタウェイト機構32は、昇降機構31の後方に位置して、冷却室12内に配置されており(図1(b)参照)、駆動スプロケット43(駆動ローラ)および従動スプロケット44(従動ローラ)と、両スプロケット43、44に巻き掛けられた第2チェーン45(第2帯状部材)と、Xモジュール部22に釣合い重さを付与するカウンタウェイト46と、によって構成されている。
【0025】
図1(b)に示すように、駆動スプロケット43および従動スプロケット44は、冷却室12の下端部および上端部にそれぞれ配置されており、第2チェーン45は、両スプロケット43、44に前側から巻き掛けられ、冷却室12の上下方向のほぼ全体にわたって延びている。また、カウンタウェイト46は、第2チェーン45の両端部に取り付けられている。
【0026】
駆動スプロケット43は、前記減速機構33を介して、駆動モータ34により駆動される。この減速機構33は、駆動軸40に固定された小スプロケット47と、駆動スプロケット43から延びる軸48の先端部に固定された大スプロケット49と、大小のスプロケット49、47に巻き掛けられたチェーン50と、によって構成されている。
【0027】
以上の構成により、カウンタウェイト46は、駆動スプロケット43、減速機構33、駆動軸40ならびに昇降機構31の駆動スプロケット35および第1チェーン37を介して、Xモジュール部22に釣合い重さを常時、付与する。なお、カウンタウェイト46の重量は、それによる昇降機構31の従動スプロケット36回りのモーメントが、Xモジュール部22の重量による従動スプロケット36回りのモーメントよりも若干小さくなるように、設定されている。このような重量関係により、カウンタウェイト46は、Xモジュール部22の上昇時に駆動モータ34の負荷を軽減するとともに、下降時にはXモジュール部22の下降速度を減速させる。
【0028】
また、カウンタウェイト46は、駆動モータ34が作動して、Xモジュール部22が昇降するときに、駆動スプロケット43が減速機構33を介して回転駆動され、第2チェーン37が回転することによって、昇降する。この場合、駆動モータ34との間に減速機構33が介在することにより、カウンタウェイト46は、Xモジュール部22の昇降範囲Hよりも小さな範囲H2で(図3(a)参照)、冷却室12内を昇降する。なお、カウンタウェイト46は、ローラ51、51を備えており、これらのローラ51が上下方向に延びるレール(図示せず)で案内されることによって、円滑に昇降するようになっている。
【0029】
ここで、商品Sの販売時における商品搬出装置8の動作を、まとめて説明する。図3(a)に示すように、販売待機状態では、Xモジュール部22はその昇降範囲Hの最下位に位置し、バケット21はバケット収容体24内の左右方向の中間部に位置するとともに、カウンタウェイト46はその昇降範囲H2の最上位に位置している。
【0030】
この販売待機状態において、購入者がコインを投入し、所望の商品Sの選択ボタンを押すと、Xモジュール部22およびYモジュール部23が同時に作動し、Yモジュール部23がXモジュール部22を上昇させるとともに、Xモジュール部22内でバケット21が左右方向に移動することによって、バケット21が、選択された商品Sを収納した商品ラック17の付近に移動する(図3(b)参照)。この場合、仕切壁9の前方に設けられた可動仕切壁9a(図1(b)参照)が後方に退避することにより、Xモジュール部22が冷却室12側から加温室11側へ通過するための通路が確保される。このXモジュール部22の上昇に伴い、カウンタウェイト46はXモジュール部22の上昇距離に応じた移動距離で下降する。
【0031】
そして、バケット21が商品ラック17の付近に到達すると、Xモジュール部22およびYモジュール部23が停止し、商品ラック17内の最前に位置する商品Sが払い出され、バケット収容体24の上開口24aおよびバケット21の開口21aを介して、商品Sがバケット21に収容される。その後、Xモジュール部22およびYモジュール部23が再度、作動することによって、バケット21が図3(a)の販売待機位置に戻り、これに伴い、カウンタウェイト46も同図の販売待機位置に戻る。次いで、バケット21の搬出扉21bが開放されることにより、商品Sがバケット収容体24の下開口24bを介して、商品取出口5に落下し、搬出される。
【0032】
以上のように、本実施形態の商品搬出装置8によれば、上下の加温室11および冷却室12に収納された商品Sを、Xモジュール部22およびYモジュール部23から成る共通の1台の搬出機構で搬出できるので、収納室ごとに搬出機構が設けられている従来の場合と比較して、商品搬出装置8の製造コストを削減することができる。
【0033】
また、カウンタウェイト46が、Xモジュール部22に釣合い重さを付与することによって、Xモジュール部22の上昇時に駆動モータ34の負荷を軽減するとともに、下降時にはXモジュール部22の下降速度を減少させる。さらに、比較的断面積の大きいカウンタウェイト46を含むカウンタウェイト機構32は、昇降機構31とは別個に冷却室12内に配置されているとともに、駆動モータ34との間に減速機構33が介在することで、Xモジュール部22よりも小さな昇降範囲で、冷却室12内を昇降する。このように、昇降機構31のみが加温室11および冷却室12をまたぐように配置されているので、両室11、12をまたぐ部分の断面積を小さくすることができ、それにより、この部分を介した両室11、12間の熱漏れを抑制して、保温効率を向上させることができる。
【0034】
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、様々な態様で実施することができる。例えば、実施形態では、昇降機構31やカウンタウェイト機構32の帯状部材として、チェーンを用いたが、これに代えてタイミングベルトなどを使用してもよい。また、昇降機構31とカウンタウェイト機構32の距離が近いような場合には、減速機構33については、実施形態のチェーン機構に代えて歯車機構を採用してもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、搬出機構の削減によって製造コストを削減できるとともに、収納室間の熱漏れの抑制によって収納室の商品の保温効率を向上させることができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による商品搬出装置を備えた自動販売機の(a)正面図および(b)側断面図である。
【図2】商品搬出装置の拡大斜視図である。
【図3】商品搬出装置の(a)販売待機状態および(b)販売時における拡大側面図である。
【符号の説明】
1 自動販売機
7 商品収納庫
8 商品搬出装置
11 加温室
12 冷却室
17 商品ラック
21 バケット
22 Xモジュール部
23 Yモジュール部
24 バケット収容体
31 昇降機構
32 カウンタウェイト機構
33 減速機構
34 駆動モータ
35 昇降機構の駆動スプロケット
36 昇降機構の従動スプロケット
37 第1チェーン
43 カウンタウェイト機構の駆動スプロケット
44 カウンタウェイト機構の従動スプロケット
45 第2チェーン
46 カウンタウェイト
S 商品

Claims (2)

  1. 収納した商品を互いに異なる温度で保温可能な上下の収納室から販売時に払い出された商品を搬出するための自動販売機の商品搬出装置であって、
    前記上下の収納室にそれぞれ配置された上下のローラと、
    これら上下のローラの少なくとも一方を回転駆動する駆動手段と、
    前記上下の収納室間にまたがるように前記上下のローラ間に巻き掛けられた第1帯状部材と、
    この第1帯状部材に取り付けられ、販売時に前記駆動手段によって昇降駆動されることにより、前記収納室から払い出された商品を受け取り搬出する商品搬出部材と、
    減速機構と、
    この減速機構を介して前記駆動手段に連結された駆動ローラと、
    この駆動ローラに対して上下方向に配置された従動ローラと、
    前記駆動ローラと前記従動ローラとの間に巻き掛けられた第2帯状部材と、
    この第2帯状部材に取り付けられ、前記駆動手段によって前記上下の収納室の一方の内部を昇降するように駆動され、前記商品搬出部材に釣合い重さを付与するカウンタウェイトと、
    を備えていることを特徴とする自動販売機の商品搬出装置。
  2. 前記駆動ローラおよび前記従動ローラが、前記一方の収納室内に配置されていることを特徴とする、請求項1に記載の自動販売機の商品搬出装置。
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