JP4214429B2 - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、互いに異なる温度で保温可能な上下の収納室内に設けられた商品ラックに収納され、販売時に商品ラックの払出口から払い出された商品を取出口側に搬出する、自動販売機の商品搬出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の自動販売機の商品搬出装置として、上下の収納室を断熱状態で仕切る仕切板の一部をスライド自在の可動板で構成するとともに、この可動板を駆動するモータを設け、仕切板を開閉自在に構成したものが知られている。この商品搬出装置では、エレベータなどの搬出機構が、下側の取出口と仕切板の付近との間で昇降するように設けられている。上側の収納室の商品ラックから商品を販売する場合には、まず、搬出機構が仕切板の付近に上昇して停止し、これと前後してモータが作動することにより可動板が開く。次いで、商品ラックから払い出された商品が搬出機構上に落下して、受け渡された後、搬出機構が取出口まで下降して商品を搬出するとともに、これと前後してモータが作動し、可動板が閉じられるようになっている。これにより、上下の収納室の商品ラックから払い出された商品を共通の搬出機構で搬出するとともに、販売時のみ可動板を開くことによって、収納室間の熱漏れ量を極力少なくするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来の商品搬出装置では、可動板を駆動するためのモータなどの駆動源を設け、これを制御しなければならず、その分のコストが増大するとともに、設置スペースを確保することが必要になる。また、収納室間の熱漏れ量を極力少なくするためには、搬出機構の搬出動作や商品ラックの払出動作に応じた適切なタイミングで可動板を開閉することが必要であり、このタイミングの調整が煩雑であるとともに、タイミングを計るための手段、例えば搬出機構の位置検出手段などを設けなければならず、コストがさらに増大してしまう。さらに、商品ラックから払い出された商品が搬出機構上に落下するため、そのときの衝撃で、商品の変形やフォーミングなどの不具合が生じるおそれがある。
【0004】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、コストと設置スペースを削減でき、仕切板の開閉に伴う収納室間の熱漏れ量を最小限に抑制できるとともに、商品の変形やフォーミングを防止することができる自動販売機の商品搬出装置を提供することを目的とする。
【0005】
この目的を達成するため、本発明は、互いに異なる温度で保温可能な上下の収納室内に設けられた商品ラックに収納され、販売時に商品ラックの払出口から払い出された商品を取出口側に搬出する商品搬出装置であって、商品ラックの払出口側に隣接し、上下方向に延びる搬出通路と、この搬出通路内に昇降自在に設けられ、販売時に、商品ラックから払い出された商品を受け取って取出口に搬出するために、取出口側と販売すべき商品を収納する商品ラックの付近との間で往復動する搬出機構と、搬出通路の上下の収納室間の境界部に設けられ、搬出機構が通過可能な仕切板装着部と、この仕切板装着部に装着され、上下の収納室を仕切るとともに、仕切板装着部を越える搬出機構の往復動に伴い、搬出機構により開閉可能な断熱性の開閉仕切板と、を備えていることを特徴とする。
【0006】
この自動販売機の商品搬出装置によれば、販売待機時には、仕切板装着部に装着された開閉仕切板が閉じていて、上下の収納室を仕切った状態になっている。販売時には、搬出機構が、取出口側と販売すべき商品を収納する商品ラックの付近との間で搬出通路に沿って上下方向に往動し、商品ラックから払い出された商品を受け取った後、取出口側に復動して商品を取出口に搬出する。この場合において、取出口と反対側の収納室の商品ラックから商品を販売するときには、搬出機構は、仕切板装着部を越えて往復動し、往動時、仕切板装着部を通過する際に開閉仕切板を開くとともに、商品ラックから商品を受け取った後の復動時、仕切板装着部を通過する際に開閉仕切板を閉じる。
【0007】
このように、本発明の商品搬出装置によれば、搬出機構が仕切板装着部を越えて往復動するのに伴い、搬出機構が直接、開閉仕切板を開閉する。したがって、開閉仕切板を開閉駆動するための別個の駆動源が不要となることによって、そのためのコストおよび設置スペースを削減できる。また、搬出機構が直接、開閉仕切板を開閉することは、開閉仕切板を常に最適なタイミングで開閉できることを意味するので、その開閉に伴う収納室間の熱漏れ量を最小限に抑制できるとともに、開閉タイミングの調整やこれを計るための手段も不要になり、さらにコスト減を図ることができる。さらに、販売すべき商品を収納する商品ラックの位置にかかわらず、搬出機構がその商品ラックの付近まで移動して商品を受け取るので、従来のような商品の落下による変形やフォーミングを確実に防止することができる。
【0008】
この場合、開閉仕切板は、仕切板装着部に着脱自在に装着され、仕切板装着部を越える搬出機構の往復動に伴い脱着可能で、かつ離脱時に搬出機構に連結された状態で搬出機構とともに移動可能な可動仕切板で構成されている。
【0009】
この構成では、可動仕切板は、搬出機構が仕切板装着部を越えて往動するのに伴い、搬出機構によって仕切板装着部から離脱させられるとともに、搬出機構に連結された状態で、これと一緒に移動する。このように、可動仕切板が、仕切板装着部付近に留まらずに搬出機構と一緒に移動するので、この付近の商品ラックからの払出の邪魔になることがなくなり、商品ラックを、デッドスペースを生じることなく効率的に配置することができる。また、可動仕切板は、搬出機構が復動するのに伴い、搬出機構によって仕切板装着部に装着され、閉じられる。
【0010】
またこの場合、可動仕切板は、搬出通路の奥行寸法が仕切板装着部への装着時よりも小さな状態で、搬出機構に連結されるように構成されていることが好ましい。
【0011】
この構成によれば、可動仕切板が、搬出通路の奥行方向に見て、装着時よりも小さな寸法で搬出機構に連結され、その状態で搬出機構と一緒に搬出通路内を移動するので、搬出通路の奥行寸法をより小さくすることが可能になり、ひいては自動販売機のコンパクト化を図ることができる。
【0012】
さらにこの場合、可動仕切板は、搬出通路の奥行方向に配置され、ヒンジを介して互いに折曲げ自在に連結され、仕切板装着部に拡開された状態で装着されるとともに、折れ曲がった状態で搬出機構に連結される2枚の仕切板部で構成されていることが好ましい。
【0013】
この構成では、搬出通路の奥行方向に互いに折曲げ自在の2枚の仕切板部が、仕切板装着部への装着時には、拡開された状態となり、仕切板装着部からの離脱時には、折れ曲がった状態で、すなわち搬出通路の奥行寸法がより小さな状態で、搬出機構に連結される。このように、この発明によれば、請求項3に係る商品搬出装置を、比較的単純な構成で実現することができる。
【0014】
またこの場合、可動仕切板は、2枚の仕切板部の両側部に設けられたガイド突起と、2枚の仕切板部にヒンジを間にして互いに対向するように設けられた一対の連結部を有し、搬出機構は、上下方向の一端に可動仕切板の一対の連結部の間に係合することにより可動仕切板を連結する連結部を有し、仕切板装着部は、搬出通路の両側部に設けられた一対の仕切板装着部材で構成され、これら一対の仕切板装着部材の各内側面には、可動仕切板のガイド突起が係合するとともに、2枚の仕切板部が折れ曲がりおよび拡開しながら可動仕切板が仕切板装着部材に脱着されるようにガイド突起を案内する斜めのガイド溝が形成されていることが好ましい。
【0015】
この構成では、可動仕切板は、販売待機時には、2枚の仕切板部に設けられたガイド突起が、搬出通路の両側部に設けた一対の仕切板装着部材の斜めのガイド溝に係合し、拡開した状態で、仕切板装着部材に装着され、閉じられている。この状態から、搬出機構が往動時に仕切板装着部材を通過する際、可動仕切板は、その一対の連結部の間に搬出機構の連結部が係合することによって、搬出機構に連結される。そして、搬出機構がさらに往動するのに伴い、可動仕切板は、そのガイド突起が仕切板装着部材のガイド溝に沿って案内されることで、次第に折れ曲がりながら、仕切板装着部材から離脱し、折れ曲がった状態で搬出機構と一緒に移動する。また、可動仕切板は、搬出機構が復動時に仕切板装着部材を通過する際に、ガイド突起がガイド溝に係合し、これに沿って案内されることで、次第に拡開しながら、仕切板装着部材に装着され、もとの閉状態に復帰する。このように、この発明によれば、請求項4に係る商品搬出装置を、比較的単純な構成で実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1〜図3は、本発明の商品搬出装置を備えた自動販売機を示している。この自動販売機1は、缶飲料やパック飲料などを販売するものであり、同図に示すように、ボックス状の販売機本体2と、その前面を開閉するメインドア3を備えている。メインドア3の前面には透明パネル4が組み込まれており、また、その後方には透明断熱扉6が設けられている。つまり、自動販売機1は、これらの透明パネル4および透明断熱扉6などを通して、正面から販売機本体2内の商品Sやその販売状況を見ることができる、いわゆるシースルータイプのものである。
【0017】
また、メインドア3の前面には、図示しないが、コイン投入口、投入したコインの金額を表示する金額表示部、コインを返却するための返却レバー、返却されたコインを取り出すためのコイン返却口、および商品を選択するための選択ボタンなどが設けられている。さらに、メインドア3の下部には、購入者が商品を取り出すための取出口5が設けられている。
【0018】
販売機本体2内には、前面の透明断熱扉6と断熱材を内蔵した周壁7とによって、商品収納庫8が画成されており、この商品収納庫8は、中央よりも若干上側の位置に設けられた断熱性を有する仕切板9によって、上側の加温室10と下側の冷却室11(上下の収納室)に仕切られている。
【0019】
加温室10および冷却室11には、それぞれ上下方向に3段および4段で、各段に左右方向に8列ずつ(図示せず)、多数の商品ラック12が並設されている。商品ラック12は、商品収納庫8の前端部を残して、前後方向に延びるように配置されており、商品収納庫8の前端部すなわち透明断熱扉6と商品ラック12の前端との間は、上下方向に連続的に延びるエレベータ通路13(搬出通路)になっている。
【0020】
各商品ラック12は、上側が開口した断面コ字状に形成されており、同一銘柄の商品が縦置きされた状態で、前後方向に並んで収納される。また、各商品ラック12には、収納した商品全体を前方に押圧するプッシャ(図示せず)と、前端の払出口14を開閉するストッパ15とが設けられており、販売時にこのストッパ15が開くことによって、最前位置の商品が商品ラック12の払出口14から前方に払い出されるようになっている。また、払い出された商品は、後述するエレベータ28によって、取出口5に搬出される。
【0021】
加温室10には、図示しないヒータが設けられており、このヒータにより、加温室10内の商品ラック12に収納された商品が加温される。一方、冷却室11にはエバポレータおよびエバポレータファン(ともに図示せず)が、商品収納庫8の下方、すなわち販売機本体2内の下部には、コンデンサ16、コンデンサファン17およびコンプレッサ18などが、それぞれ設けられていて、これらから構成される冷却装置によって、冷却室11内の商品ラック12に収納された商品が冷却される。
【0022】
加温室10と冷却室11を仕切る前記仕切板9は、商品収納庫8のエレベータ通路13を除く部分に配置された断熱性の固定仕切板19と、この固定仕切板19の前側に連なり、エレベータ通路13に着脱自在に設けられた断熱性の可動仕切板20によって構成されている。
【0023】
この可動仕切板20は、図4および図5に示すように、ヒンジ21を介して互いに回動自在に連結された、前側の大きな仕切板部20aおよび後ろ側の小さな仕切板部20bによって構成されている。両仕切板部20a、20bの左右方向の側部には、それらの前端部および後端部に位置して、短円柱状の前後のガイド突起22、22が設けられている(右側部のもののみ図示)。また、両仕切板部20a、20bの下面の左右2個所には、ヒンジ21を間にして互いに対向する前後一対の連結部23a、23bから成る連結具23、23が取り付けられており(1個のみ図示)、連結部23a、23bのヒンジ21側の端面は、円弧状の係合摺動面24a、24bになっている。
【0024】
エレベータ通路13の左右方向の両側部には、固定仕切板19の前側の位置に、可動仕切板20を着脱自在に装着するための一対の仕切板装着部材25、25が取り付けられている(図4などに一方のみ図示)。各仕切板装着部材25の内側面には、可動仕切板20のガイド突起22、22を係合させ、これを案内するガイド溝26が形成されている。このガイド溝26は、下前端部の水平な装着部26aに連なり、後方に向かって斜めに延び、上方に開放する前ガイド溝部26bと、下後端部の水平な装着部26cに連なり、前方に向かって斜めに延び、上方に開放する後ガイド溝部26dと、によって構成されている。
【0025】
一方、商品を搬出するための前記エレベータ28(搬出機構)は、エレベータ通路13に昇降自在に設けられており、チェーン機構などを含むY方向駆動機構29によって駆動される。エレベータ28は、一対の仕切板装着部材25、25の間を通過可能な横断面寸法を有するとともに、背面が開放している。また、エレベータ28の内部には、払い出された商品を受け取るための、背面が開放したバケット(図示せず)が、左右方向に移動自在に収容されているとともに、このバケットを販売時に駆動するX方向駆動機構(図示せず)が設けられている。
【0026】
また、図5に示すように、エレベータ28の上面には、可動仕切板20の連結具23、23に対応する左右2個所に、三角形のブラケット30、30が突出して設けられており(1個のみ図示)、それらの各上端部に連結突起31(連結部)が側方に突出して設けられている。この連結突起31は、前側の円弧面31aと後ろ側のほぼ鉛直な平面31bとから、側断面がかまぼこ状に形成されており、エレベータ28が上昇時、仕切板装着部材25を通過する際に、可動仕切板20の連結具23の連結部23a、23b間に係合するようになっている。
【0027】
次に、上記構成の商品搬出装置の動作を、図1〜図6を参照しながら説明する。まず、販売待機時には、図1および図4に示すように、可動仕切板20は、その前後のガイド突起22、22が仕切板装着部材25の前後の装着部26a、26cに係合した状態で装着されており、両仕切板部20a、20bが一直線状に拡開された状態で、加温室10と冷却室11の間を閉じている。また、エレベータ28は、エレベータ通路13の下部のホームポジション(図1の位置)に位置している。
【0028】
この状態から、所要の金額のコインがコイン投入口に投入され、商品選択ボタンによって商品が選択されると、Y方向駆動機構29が作動することにより、エレベータ28が販売すべき商品を収容する商品ラック12の高さ付近まで上昇するとともに、これと並行してX方向駆動機構が作動することにより、バケットがエレベータ28内を左右方向に移動し、上記商品ラック12に対向する位置に停止する。次いで、その商品ラック12のストッパ15が開くことによって、商品が払い出され、エレベータ28およびバケットの開放した背面を介して、バケットに商品が受け渡される。その後、Y方向駆動機構29が再び作動することにより、エレベータ28が上記ホームポジションまで下降し、商品を取出口5に落下させ、搬出を終了する。
【0029】
加温室10の商品ラック12から商品を販売する場合には、図2および図3に示すように、エレベータ28は、仕切板装着部材25を越えて往復動する。この場合、エレベータ28が上昇時、仕切板装着部材25を通過する際に、図4に示す状態から、前者28の連結突起31が可動仕切板20の連結具23の連結部23a、23b間に係合することによって、可動仕切板20がエレベータ28に連結される。
【0030】
エレベータ28がさらに上昇するのに伴い、可動仕切板20は、その前後のガイド突起22、22が仕切板装着部材25の装着部26a、26cから抜け出て、ガイド溝26の前後のガイド溝部26b、26dに沿ってそれぞれ案内されることで、仕切板部20a、20bが次第に折れ曲がりながら(図2および図6参照)、仕切板装着部材25から離脱する。この仕切板部20a、20bの折曲がりは、連結部23a、23bの係合摺動面24a、24bが連結突起31の円弧面31aに沿って摺動することによって、円滑に行われるとともに、図5に示すように、後ろ側の仕切板部20bの下面が連結突起31の平面31bに当接することによって終了する。これにより、可動仕切板20は、折れ曲がった安定した状態でエレベータ28に連結される。なお、図6は、図4から図5の状態に至るエレベータ28および可動仕切板20の一連の動作を示している。
【0031】
図3に示すように、その後、エレベータ28は、可動仕切板20を連結したまま上昇し、商品ラック12の前で停止して商品を受け取った後、取出口5に向かって下降する。そして、エレベータ28が仕切板装着部材25を通過する際、可動仕切板20は、離脱時と逆の動作によって、仕切板装着部材25に装着され、もとの閉状態に復帰する。すなわち、ガイド突起22、22が、ガイド溝26のガイド溝部26b、26dにそれぞれ係合し、これらに沿って案内されることで、仕切板部20a、20bが次第に拡開し、ガイド突起22、22が装着部26a、26cに係合することで、可動仕切板20が仕切板装着部材25に装着される。その後、エレベータ28は、可動仕切板20から外れ、可動仕切板20を仕切板装着部材25に置き去りにした状態で、ホームポジションまで下降し、取出口5に商品を落下させ、商品の搬出を終了する。
【0032】
以上のように、本実施形態の商品搬出装置によれば、加温室10の商品ラック12から商品を販売する場合、エレベータ28が仕切板装着部材25を越えて往復動するとともに、この往復動の際、エレベータ28が直接、可動仕切板20を脱着し、開閉する。したがって、従来のような、仕切板を開閉駆動するための別個の駆動源が不要となることによって、そのためのコストおよび設置スペースを削減できる。また、エレベータ28が直接、可動仕切板20を開閉することは、可動仕切板20を常に最適なタイミングで開閉できることを意味するので、その開閉に伴う加温室10と冷却室11の間の熱漏れ量を最小限に抑制できるとともに、開閉タイミングの調整やこれを計るための手段も不要になり、さらにコスト減を図ることができる。さらに、加温室10の商品ラック12から販売を行う場合でも、エレベータ28がその商品ラックの付近まで移動して商品を受け取るので、従来のような商品の落下による変形やフォーミングを確実に防止することができる。
【0033】
また、仕切板装着部材25からの離脱後、可動仕切板20が、エレベータ28と一緒に移動するので、仕切板装着部材25の付近の商品ラック12からの払出の邪魔になることがなくなり、商品ラック12を、デッドスペースを生じることなく効率的に配置することができる。また、可動仕切板20が、装着時よりも奥行寸法の小さな折れ曲がった状態でエレベータ28に連結され、その状態でエレベータ28と一緒にエレベータ通路13内を移動するので、エレベータ通路13の奥行寸法をより小さくすることが可能になり、ひいては自動販売機のコンパクト化を図ることができる。
【0034】
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、様々な態様で実施することができる。例えば、実施形態では、可動仕切板20が折れ曲がった状態で離脱し、エレベータ28に連結される構成になっているが、エレベータ通路13の奥行寸法をコンパクトにするという観点からは、可動仕切板は、エレベータ28との連結時に奥行寸法が小さくなるものであればよい。例えば、可動仕切板を、エレベータ28との連結に伴い奥行寸法が小さくなるように互いにスライドする2枚のスライド板で構成することや、連結点を重心からずらすことでエレベータ28に斜めに傾斜した状態で連結される1枚の板で構成することも、本発明の範囲内である。
【0035】
また、実施形態では、エレベータ28の往復動に伴って可動仕切板20が脱着される構成になっているが、仕切板の別個の開閉駆動源の不要化や開閉タイミングの最適化などの観点からは、可動仕切板が着脱構成とすることは必ずしも必要ではなく、往復動するエレベータで直接、開閉できるものであればよい。例えば、可動仕切板を回動自在に取り付け、これをエレベータが上昇時に跳ね上げ、下降時に復帰させるなどの構成とすることが可能である。
【0036】
また、実施形態は、販売口5を自動販売機1の下部に配置した例であるが、これを自動販売機1の上部、すなわち実施形態の加温室10側に配置した場合にも、本発明を同様に適用できることはもちろんである。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の自動販売機の商品搬出装置は、コストと設置スペースを削減でき、仕切板の開閉に伴う収納室間の熱漏れ量を最小限に抑制できるとともに、商品の変形やフォーミングを防止することができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による商品搬出装置を備えた自動販売機の販売待機状態の側断面図である。
【図2】図1の自動販売機の、可動仕切板がエレベータにより着脱されている状態の側断面図である。
【図3】図1の自動販売機の、可動仕切板がエレベータに連結され、一緒に移動している状態の側断面図である。
【図4】可動仕切板がエレベータに連結される直前の部分拡大側面図である。
【図5】可動仕切板がエレベータに連結された後の部分拡大側面図である。
【図6】図4から図5の状態に至るエレベータおよび可動仕切板の一連の動作を示す部分拡大側面図である。
【符号の説明】
1 自動販売機
5 取出口
10 加温室(収納室)
11 冷却室(収納室)
12 商品ラック
13 エレベータ通路(搬出通路)
14 払出口
20 可動仕切板
20a 仕切板部
20b 仕切板部
22 ガイド突起
23 連結具
23a 連結部
23b 連結部
25 仕切板装着部材
26 ガイド溝
28 エレベータ(搬出機構)
31 連結突起(エレベータの連結部)
Claims (4)
- 互いに異なる温度で保温可能な上下の収納室内に設けられた商品ラックに収納され、販売時に当該商品ラックの払出口から払い出された商品を取出口側に搬出する商品搬出装置であって、前記商品ラックの前記払出口側に隣接し、上下方向に延びる搬出通路と、この搬出通路内に昇降自在に設けられ、販売時に、前記商品ラックから払い出された商品を受け取って前記取出口に搬出するために、前記取出口側と販売すべき商品を収納する前記商品ラックの付近との間で往復動する搬出機構と、前記搬出通路の前記上下の収納室間の境界部に設けられ、前記搬出機構が通過可能な仕切板装着部と、この仕切板装着部に装着され、前記上下の収納室を仕切るとともに、前記仕切板装着部を越える前記搬出機構の往復動に伴い、当該搬出機構により開閉可能な断熱性の開閉仕切板と、を備え、前記開閉仕切板は、前記仕切板装着部に着脱自在に装着され、当該仕切板装着部を越える前記搬出機構の往復動に伴い脱着可能で、かつ離脱時に当該搬出機構に連結された状態で当該搬出機構とともに移動可能な可動仕切板で構成されていることを特徴とする、自動販売機の商品搬出装置。
- 前記可動仕切板は、前記搬出通路の奥行寸法が前記仕切板装着部への装着時よりも小さな状態で、前記搬出機構に連結されるように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の自動販売機の商品搬出装置。
- 前記可動仕切板は、前記搬出通路の奥行方向に配置され、ヒンジを介して互いに折曲げ自在に連結され、前記仕切板装着部に拡開された状態で装着されるとともに、折れ曲がった状態で前記搬出機構に連結される2枚の仕切板部で構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の自動販売機の商品搬出装置。
- 前記可動仕切板は、前記2枚の仕切板部の両側部に設けられたガイド突起と、前記2枚の仕切板部に前記ヒンジを間にして互いに対向するように設けられた一対の連結部を有し、前記搬出機構は、上下方向の一端に前記可動仕切板の前記一対の連結部の間に係合することにより前記可動仕切板を連結する連結部を有し、前記仕切板装着部は、前記搬出通路の両側部に設けられた一対の仕切板装着部材で構成され、これら一対の仕切板装着部材の各内側面には、前記可動仕切板の前記ガイド突起が係合するとともに、前記2枚の仕切板部が折れ曲がりおよび拡開しながら前記可動仕切板が前記仕切板装着部材に脱着されるように前記ガイド突起を案内する斜めのガイド溝が形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の自動販売機の商品搬出装置。
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