JP2000090342A - 自動販売機の商品搬出装置 - Google Patents

自動販売機の商品搬出装置

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JP2000090342A
JP2000090342A JP10254051A JP25405198A JP2000090342A JP 2000090342 A JP2000090342 A JP 2000090342A JP 10254051 A JP10254051 A JP 10254051A JP 25405198 A JP25405198 A JP 25405198A JP 2000090342 A JP2000090342 A JP 2000090342A
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啓二 大平
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストと設置スペースを削減でき、仕切板の
開閉に伴う収納室間の熱漏れ量を最小限に抑制できると
ともに、商品の変形やフォーミングを防止することがで
きる自動販売機の商品搬出装置を提供する。 【解決手段】 上下の収納室10、11内に設けられた
商品ラック12に収納され、払い出された商品を搬出す
る商品搬出装置であって、商品ラック12の払出口14
側に隣接し、上下方向に延びる搬出通路13と、この搬
出通路13内に昇降自在に設けられ、販売時に商品を搬
出するために、取出口5側と販売すべき商品を収納する
商品ラック12の付近との間で往復動する搬出機構28
と、搬出通路13の収納室10、11間の境界部に設け
られた仕切板装着部25と、この仕切板装着部25に装
着され、収納室10、11を仕切るとともに、仕切板装
着部25を越える搬出機構28の往復動に伴って開閉さ
れる開閉仕切板20と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに異なる温度
で保温可能な上下の収納室内に設けられた商品ラックに
収納され、販売時に商品ラックの払出口から払い出され
た商品を取出口側に搬出する、自動販売機の商品搬出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動販売機の商品搬出装
置として、上下の収納室を断熱状態で仕切る仕切板の一
部をスライド自在の可動板で構成するとともに、この可
動板を駆動するモータを設け、仕切板を開閉自在に構成
したものが知られている。この商品搬出装置では、エレ
ベータなどの搬出機構が、下側の取出口と仕切板の付近
との間で昇降するように設けられている。上側の収納室
の商品ラックから商品を販売する場合には、まず、搬出
機構が仕切板の付近に上昇して停止し、これと前後して
モータが作動することにより可動板が開く。次いで、商
品ラックから払い出された商品が搬出機構上に落下し
て、受け渡された後、搬出機構が取出口まで下降して商
品を搬出するとともに、これと前後してモータが作動
し、可動板が閉じられるようになっている。これによ
り、上下の収納室の商品ラックから払い出された商品を
共通の搬出機構で搬出するとともに、販売時のみ可動板
を開くことによって、収納室間の熱漏れ量を極力少なく
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の商
品搬出装置では、可動板を駆動するためのモータなどの
駆動源を設け、これを制御しなければならず、その分の
コストが増大するとともに、設置スペースを確保するこ
とが必要になる。また、収納室間の熱漏れ量を極力少な
くするためには、搬出機構の搬出動作や商品ラックの払
出動作に応じた適切なタイミングで可動板を開閉するこ
とが必要であり、このタイミングの調整が煩雑であると
ともに、タイミングを計るための手段、例えば搬出機構
の位置検出手段などを設けなければならず、コストがさ
らに増大してしまう。さらに、商品ラックから払い出さ
れた商品が搬出機構上に落下するため、そのときの衝撃
で、商品の変形やフォーミングなどの不具合が生じるお
それがある。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、コストと設置スペースを削減で
き、仕切板の開閉に伴う収納室間の熱漏れ量を最小限に
抑制できるとともに、商品の変形やフォーミングを防止
することができる自動販売機の商品搬出装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、互いに異なる温度で保温可能な上下の収
納室内に設けられた商品ラックに収納され、販売時に商
品ラックの払出口から払い出された商品を取出口側に搬
出する商品搬出装置であって、商品ラックの払出口側に
隣接し、上下方向に延びる搬出通路と、この搬出通路内
に昇降自在に設けられ、販売時に、商品ラックから払い
出された商品を受け取って取出口に搬出するために、取
出口側と販売すべき商品を収納する商品ラックの付近と
の間で往復動する搬出機構と、搬出通路の上下の収納室
間の境界部に設けられ、搬出機構が通過可能な仕切板装
着部と、この仕切板装着部に装着され、上下の収納室を
仕切るとともに、仕切板装着部を越える搬出機構の往復
動に伴い、搬出機構により開閉可能な開閉仕切板と、を
備えていることを特徴とする。
【0006】この自動販売機の商品搬出装置によれば、
販売待機時には、仕切板装着部に装着された開閉仕切板
が閉じていて、上下の収納室を仕切った状態になってい
る。販売時には、搬出機構が、取出口側と販売すべき商
品を収納する商品ラックの付近との間で搬出通路に沿っ
て上下方向に往動し、商品ラックから払い出された商品
を受け取った後、取出口側に復動して商品を取出口に搬
出する。この場合において、取出口と反対側の収納室の
商品ラックから商品を販売するときには、搬出機構は、
仕切板装着部を越えて往復動し、往動時、仕切板装着部
を通過する際に開閉仕切板を開くとともに、商品ラック
から商品を受け取った後の復動時、仕切板装着部を通過
する際に開閉仕切板を閉じる。
【0007】このように、本発明の商品搬出装置によれ
ば、搬出機構が仕切板装着部を越えて往復動するのに伴
い、搬出機構が直接、開閉仕切板を開閉する。したがっ
て、開閉仕切板を開閉駆動するための別個の駆動源が不
要となることによって、そのためのコストおよび設置ス
ペースを削減できる。また、搬出機構が直接、開閉仕切
板を開閉することは、開閉仕切板を常に最適なタイミン
グで開閉できることを意味するので、その開閉に伴う収
納室間の熱漏れ量を最小限に抑制できるとともに、開閉
タイミングの調整やこれを計るための手段も不要にな
り、さらにコスト減を図ることができる。さらに、販売
すべき商品を収納する商品ラックの位置にかかわらず、
搬出機構がその商品ラックの付近まで移動して商品を受
け取るので、従来のような商品の落下による変形やフォ
ーミングを確実に防止することができる。
【0008】この場合、開閉仕切板は、仕切板装着部に
着脱自在に装着され、仕切板装着部を越える搬出機構の
往復動に伴い脱着可能で、かつ離脱時に搬出機構に連結
された状態で搬出機構とともに移動可能な可動仕切板で
構成されていることが好ましい。
【0009】この構成では、可動仕切板は、搬出機構が
仕切板装着部を越えて往動するのに伴い、搬出機構によ
って仕切板装着部から離脱させられるとともに、搬出機
構に連結された状態で、これと一緒に移動する。このよ
うに、可動仕切板が、仕切板装着部付近に留まらずに搬
出機構と一緒に移動するので、この付近の商品ラックか
らの払出の邪魔になることがなくなり、商品ラックを、
デッドスペースを生じることなく効率的に配置すること
ができる。また、可動仕切板は、搬出機構が復動するの
に伴い、搬出機構によって仕切板装着部に装着され、閉
じられる。
【0010】またこの場合、可動仕切板は、搬出通路の
幅方向の寸法が仕切板装着部への装着時よりも小さな状
態で、搬出機構に連結されるように構成されていること
が好ましい。
【0011】この構成によれば、可動仕切板が、搬出通
路の幅方向に見て、装着時よりも小さな寸法で搬出機構
に連結され、その状態で搬出機構と一緒に搬出通路内を
移動するので、搬出通路の幅方向の寸法をより小さくす
ることが可能になり、ひいては自動販売機のコンパクト
化を図ることができる。
【0012】さらにこの場合、可動仕切板は、搬出通路
の幅方向に配置され、ヒンジを介して互いに折曲げ自在
に連結され、仕切板装着部に拡開された状態で装着され
るとともに、折れ曲がった状態で搬出機構に連結される
2枚の仕切板部で構成されていることが好ましい。
【0013】この構成では、搬出通路の幅方向に互いに
折曲げ自在の2枚の仕切板部が、仕切板装着部への装着
時には、拡開された状態となり、仕切板装着部からの離
脱時には、折れ曲がった状態で、すなわち搬出通路の幅
方向の寸法がより小さな状態で、搬出機構に連結され
る。このように、この発明によれば、請求項3に係る商
品搬出装置を、比較的単純な構成で実現することができ
る。
【0014】またこの場合、可動仕切板は、2枚の仕切
板部の両側部に設けられたガイド突起と、2枚の仕切板
部にヒンジを間にして互いに対向するように設けられた
一対の連結部を有し、搬出機構は、上下方向の一端に可
動仕切板の一対の連結部の間に係合することにより可動
仕切板を連結する連結部を有し、仕切板装着部は、搬出
通路の両側部に設けられた一対の仕切板装着部材で構成
され、これら一対の仕切板装着部材の各内側面には、可
動仕切板のガイド突起が係合するとともに、2枚の仕切
板部が折れ曲がりおよび拡開しながら可動仕切板が仕切
板装着部材に脱着されるようにガイド突起を案内する斜
めのガイド溝が形成されていることが好ましい。
【0015】この構成では、可動仕切板は、販売待機時
には、2枚の仕切板部に設けられたガイド突起が、搬出
通路の両側部に設けた一対の仕切板装着部材の斜めのガ
イド溝に係合し、拡開した状態で、仕切板装着部材に装
着され、閉じられている。この状態から、搬出機構が往
動時に仕切板装着部材を通過する際、可動仕切板は、そ
の一対の連結部の間に搬出機構の連結部が係合すること
によって、搬出機構に連結される。そして、搬出機構が
さらに往動するのに伴い、可動仕切板は、そのガイド突
起が仕切板装着部材のガイド溝に沿って案内されること
で、次第に折れ曲がりながら、仕切板装着部材から離脱
し、折れ曲がった状態で搬出機構と一緒に移動する。ま
た、可動仕切板は、搬出機構が復動時に仕切板装着部材
を通過する際に、ガイド突起がガイド溝に係合し、これ
に沿って案内されることで、次第に拡開しながら、仕切
板装着部材に装着され、もとの閉状態に復帰する。この
ように、この発明によれば、請求項4に係る商品搬出装
置を、比較的単純な構成で実現することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態を詳細に説明する。図1〜図3は、本発明
の商品搬出装置を備えた自動販売機を示している。この
自動販売機1は、缶飲料やパック飲料などを販売するも
のであり、同図に示すように、ボックス状の販売機本体
2と、その前面を開閉するメインドア3を備えている。
メインドア3の前面には透明パネル4が組み込まれてお
り、また、その後方には透明断熱扉6が設けられてい
る。つまり、自動販売機1は、これらの透明パネル4お
よび透明断熱扉6などを通して、正面から販売機本体2
内の商品Sやその販売状況を見ることができる、いわゆ
るシースルータイプのものである。
【0017】また、メインドア3の前面には、図示しな
いが、コイン投入口、投入したコインの金額を表示する
金額表示部、コインを返却するための返却レバー、返却
されたコインを取り出すためのコイン返却口、および商
品を選択するための選択ボタンなどが設けられている。
さらに、メインドア3の下部には、購入者が商品を取り
出すための取出口5が設けられている。
【0018】販売機本体2内には、前面の透明断熱扉6
と断熱材を内蔵した周壁7とによって、商品収納庫8が
画成されており、この商品収納庫8は、中央よりも若干
上側の位置に設けられた断熱性を有する仕切板9によっ
て、上側の加温室10と下側の冷却室11(上下の収納
室)に仕切られている。
【0019】加温室10および冷却室11には、それぞ
れ上下方向に3段および4段で、各段に左右方向に8列
ずつ(図示せず)、多数の商品ラック12が並設されて
いる。商品ラック12は、商品収納庫8の前端部を残し
て、前後方向に延びるように配置されており、商品収納
庫8の前端部すなわち透明断熱扉6と商品ラック12の
前端との間は、上下方向に連続的に延びるエレベータ通
路13(搬出通路)になっている。
【0020】各商品ラック12は、上側が開口した断面
コ字状に形成されており、同一銘柄の商品が縦置きされ
た状態で、前後方向に並んで収納される。また、各商品
ラック12には、収納した商品全体を前方に押圧するプ
ッシャ(図示せず)と、前端の払出口14を開閉するス
トッパ15とが設けられており、販売時にこのストッパ
15が開くことによって、最前位置の商品が商品ラック
12の払出口14から前方に払い出されるようになって
いる。また、払い出された商品は、後述するエレベータ
28によって、取出口5に搬出される。
【0021】加温室10には、図示しないヒータが設け
られており、このヒータにより、加温室10内の商品ラ
ック12に収納された商品が加温される。一方、冷却室
11にはエバポレータおよびエバポレータファン(とも
に図示せず)が、商品収納庫8の下方、すなわち販売機
本体2内の下部には、コンデンサ16、コンデンサファ
ン17およびコンプレッサ18などが、それぞれ設けら
れていて、これらから構成される冷却装置によって、冷
却室11内の商品ラック12に収納された商品が冷却さ
れる。
【0022】加温室10と冷却室11を仕切る前記仕切
板9は、商品収納庫8のエレベータ通路13を除く部分
に配置された断熱性の固定仕切板19と、この固定仕切
板19の前側に連なり、エレベータ通路13に着脱自在
に設けられた断熱性の可動仕切板20によって構成され
ている。
【0023】この可動仕切板20は、図4および図5に
示すように、ヒンジ21を介して互いに回動自在に連結
された、前側の大きな仕切板部20aおよび後ろ側の小
さな仕切板部20bによって構成されている。両仕切板
部20a、20bの左右方向の側部には、それらの前端
部および後端部に位置して、短円柱状の前後のガイド突
起22、22が設けられている(右側部のもののみ図
示)。また、両仕切板部20a、20bの下面の左右2
個所には、ヒンジ21を間にして互いに対向する前後一
対の連結部23a、23bから成る連結具23、23が
取り付けられており(1個のみ図示)、連結部23a、
23bのヒンジ21側の端面は、円弧状の係合摺動面2
4a、24bになっている。
【0024】エレベータ通路13の左右方向の両側部に
は、固定仕切板19の前側の位置に、可動仕切板20を
着脱自在に装着するための一対の仕切板装着部材25、
25が取り付けられている(図4などに一方のみ図
示)。各仕切板装着部材25の内側面には、可動仕切板
20のガイド突起22、22を係合させ、これを案内す
るガイド溝26が形成されている。このガイド溝26
は、下前端部の水平な装着部26aに連なり、後方に向
かって斜めに延び、上方に開放する前ガイド溝部26b
と、下後端部の水平な装着部26cに連なり、前方に向
かって斜めに延び、上方に開放する後ガイド溝部26d
と、によって構成されている。
【0025】一方、商品を搬出するための前記エレベー
タ28(搬出機構)は、エレベータ通路13に昇降自在
に設けられており、チェーン機構などを含むY方向駆動
機構29によって駆動される。エレベータ28は、一対
の仕切板装着部材25、25の間を通過可能な横断面寸
法を有するとともに、背面が開放している。また、エレ
ベータ28の内部には、払い出された商品を受け取るた
めの、背面が開放したバケット(図示せず)が、左右方
向に移動自在に収容されているとともに、このバケット
を販売時に駆動するX方向駆動機構(図示せず)が設け
られている。
【0026】また、図5に示すように、エレベータ28
の上面には、可動仕切板20の連結具23、23に対応
する左右2個所に、三角形のブラケット30、30が突
出して設けられており(1個のみ図示)、それらの各上
端部に連結突起31(連結部)が側方に突出して設けら
れている。この連結突起31は、前側の円弧面31aと
後ろ側のほぼ鉛直な平面31bとから、側断面がかまぼ
こ状に形成されており、エレベータ28が上昇時、仕切
板装着部材25を通過する際に、可動仕切板20の連結
具23の連結部23a、23b間に係合するようになっ
ている。
【0027】次に、上記構成の商品搬出装置の動作を、
図1〜図6を参照しながら説明する。まず、販売待機時
には、図1および図4に示すように、可動仕切板20
は、その前後のガイド突起22、22が仕切板装着部材
25の前後の装着部26a、26cに係合した状態で装
着されており、両仕切板部20a、20bが一直線状に
拡開された状態で、加温室10と冷却室11の間を閉じ
ている。また、エレベータ28は、エレベータ通路13
の下部のホームポジション(図1の位置)に位置してい
る。
【0028】この状態から、所要の金額のコインがコイ
ン投入口に投入され、商品選択ボタンによって商品が選
択されると、Y方向駆動機構29が作動することによ
り、エレベータ28が販売すべき商品を収容する商品ラ
ック12の高さ付近まで上昇するとともに、これと並行
してX方向駆動機構が作動することにより、バケットが
エレベータ28内を左右方向に移動し、上記商品ラック
12に対向する位置に停止する。次いで、その商品ラッ
ク12のストッパ15が開くことによって、商品が払い
出され、エレベータ28およびバケットの開放した背面
を介して、バケットに商品が受け渡される。その後、Y
方向駆動機構29が再び作動することにより、エレベー
タ28が上記ホームポジションまで下降し、商品を取出
口5に落下させ、搬出を終了する。
【0029】加温室10の商品ラック12から商品を販
売する場合には、図2および図3に示すように、エレベ
ータ28は、仕切板装着部材25を越えて往復動する。
この場合、エレベータ28が上昇時、仕切板装着部材2
5を通過する際に、図4に示す状態から、前者28の連
結突起31が可動仕切板20の連結具23の連結部23
a、23b間に係合することによって、可動仕切板20
がエレベータ28に連結される。
【0030】エレベータ28がさらに上昇するのに伴
い、可動仕切板20は、その前後のガイド突起22、2
2が仕切板装着部材25の装着部26a、26cから抜
け出て、ガイド溝26の前後のガイド溝部26b、26
dに沿ってそれぞれ案内されることで、仕切板部20
a、20bが次第に折れ曲がりながら(図2および図6
参照)、仕切板装着部材25から離脱する。この仕切板
部20a、20bの折曲がりは、連結部23a、23b
の係合摺動面24a、24bが連結突起31の円弧面3
1aに沿って摺動することによって、円滑に行われると
ともに、図5に示すように、後ろ側の仕切板部20bの
下面が連結突起31の平面31bに当接することによっ
て終了する。これにより、可動仕切板20は、折れ曲が
った安定した状態でエレベータ28に連結される。な
お、図6は、図4から図5の状態に至るエレベータ28
および可動仕切板20の一連の動作を示している。
【0031】図3に示すように、その後、エレベータ2
8は、可動仕切板20を連結したまま上昇し、商品ラッ
ク12の前で停止して商品を受け取った後、取出口5に
向かって下降する。そして、エレベータ28が仕切板装
着部材25を通過する際、可動仕切板20は、離脱時と
逆の動作によって、仕切板装着部材25に装着され、も
との閉状態に復帰する。すなわち、ガイド突起22、2
2が、ガイド溝26のガイド溝部26b、26dにそれ
ぞれ係合し、これらに沿って案内されることで、仕切板
部20a、20bが次第に拡開し、ガイド突起22、2
2が装着部26a、26cに係合することで、可動仕切
板20が仕切板装着部材25に装着される。その後、エ
レベータ28は、可動仕切板20から外れ、可動仕切板
20を仕切板装着部材25に置き去りにした状態で、ホ
ームポジションまで下降し、取出口5に商品を落下さ
せ、商品の搬出を終了する。
【0032】以上のように、本実施形態の商品搬出装置
によれば、加温室10の商品ラック12から商品を販売
する場合、エレベータ28が仕切板装着部材25を越え
て往復動するとともに、この往復動の際、エレベータ2
8が直接、可動仕切板20を脱着し、開閉する。したが
って、従来のような、仕切板を開閉駆動するための別個
の駆動源が不要となることによって、そのためのコスト
および設置スペースを削減できる。また、エレベータ2
8が直接、可動仕切板20を開閉することは、可動仕切
板20を常に最適なタイミングで開閉できることを意味
するので、その開閉に伴う加温室10と冷却室11の間
の熱漏れ量を最小限に抑制できるとともに、開閉タイミ
ングの調整やこれを計るための手段も不要になり、さら
にコスト減を図ることができる。さらに、加温室10の
商品ラック12から販売を行う場合でも、エレベータ2
8がその商品ラックの付近まで移動して商品を受け取る
ので、従来のような商品の落下による変形やフォーミン
グを確実に防止することができる。
【0033】また、仕切板装着部材25からの離脱後、
可動仕切板20が、エレベータ28と一緒に移動するの
で、仕切板装着部材25の付近の商品ラック12からの
払出の邪魔になることがなくなり、商品ラック12を、
デッドスペースを生じることなく効率的に配置すること
ができる。また、可動仕切板20が、装着時よりも奥行
寸法の小さな折れ曲がった状態でエレベータ28に連結
され、その状態でエレベータ28と一緒にエレベータ通
路13内を移動するので、エレベータ通路13の奥行寸
法をより小さくすることが可能になり、ひいては自動販
売機のコンパクト化を図ることができる。
【0034】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、様々な態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、可動仕切板20が折れ曲がった
状態で離脱し、エレベータ28に連結される構成になっ
ているが、エレベータ通路13の奥行寸法をコンパクト
にするという観点からは、可動仕切板は、エレベータ2
8との連結時に奥行寸法が小さくなるものであればよ
い。例えば、可動仕切板を、エレベータ28との連結に
伴い奥行寸法が小さくなるように互いにスライドする2
枚のスライド板で構成することや、連結点を重心からず
らすことでエレベータ28に斜めに傾斜した状態で連結
される1枚の板で構成することも、本発明の範囲内であ
る。
【0035】また、実施形態では、エレベータ28の往
復動に伴って可動仕切板20が脱着される構成になって
いるが、仕切板の別個の開閉駆動源の不要化や開閉タイ
ミングの最適化などの観点からは、可動仕切板が着脱構
成とすることは必ずしも必要ではなく、往復動するエレ
ベータで直接、開閉できるものであればよい。例えば、
可動仕切板を回動自在に取り付け、これをエレベータが
上昇時に跳ね上げ、下降時に復帰させるなどの構成とす
ることが可能である。
【0036】また、実施形態は、販売口5を自動販売機
1の下部に配置した例であるが、これを自動販売機1の
上部、すなわち実施形態の加温室10側に配置した場合
にも、本発明を同様に適用できることはもちろんであ
る。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適
宜、変更することが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の自動販売
機の商品搬出装置は、コストと設置スペースを削減で
き、仕切板の開閉に伴う収納室間の熱漏れ量を最小限に
抑制できるとともに、商品の変形やフォーミングを防止
することができるなどの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による商品搬出装置を備え
た自動販売機の販売待機状態の側断面図である。
【図2】図1の自動販売機の、可動仕切板がエレベータ
により着脱されている状態の側断面図である。
【図3】図1の自動販売機の、可動仕切板がエレベータ
に連結され、一緒に移動している状態の側断面図であ
る。
【図4】可動仕切板がエレベータに連結される直前の部
分拡大側面図である。
【図5】可動仕切板がエレベータに連結された後の部分
拡大側面図である。
【図6】図4から図5の状態に至るエレベータおよび可
動仕切板の一連の動作を示す部分拡大側面図である。
【符号の説明】
1 自動販売機 5 取出口 10 加温室(収納室) 11 冷却室(収納室) 12 商品ラック 13 エレベータ通路(搬出通路) 14 払出口 20 可動仕切板 20a 仕切板部 20b 仕切板部 22 ガイド突起 23 連結具 23a 連結部 23b 連結部 25 仕切板装着部材 26 ガイド溝 28 エレベータ(搬出機構) 31 連結突起(エレベータの連結部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 康弘 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3E044 AA01 FB01 FB07 FB09 FB13 3E046 BA01 BB01 CC03 DA03 DA07 EA01 FA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる温度で保温可能な上下の収
    納室内に設けられた商品ラックに収納され、販売時に当
    該商品ラックの払出口から払い出された商品を取出口側
    に搬出する商品搬出装置であって、 前記商品ラックの前記払出口側に隣接し、上下方向に延
    びる搬出通路と、 この搬出通路内に昇降自在に設けられ、販売時に、前記
    商品ラックから払い出された商品を受け取って前記取出
    口に搬出するために、前記取出口側と販売すべき商品を
    収納する前記商品ラックの付近との間で往復動する搬出
    機構と、 前記搬出通路の前記上下の収納室間の境界部に設けら
    れ、前記搬出機構が通過可能な仕切板装着部と、 この仕切板装着部に装着され、前記上下の収納室を仕切
    るとともに、前記仕切板装着部を越える前記搬出機構の
    往復動に伴い、当該搬出機構により開閉可能な開閉仕切
    板と、 を備えていることを特徴とする自動販売機の商品搬出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記開閉仕切板は、前記仕切板装着部に
    着脱自在に装着され、当該仕切板装着部を越える前記搬
    出機構の往復動に伴い脱着可能で、かつ離脱時に当該搬
    出機構に連結された状態で当該搬出機構とともに移動可
    能な可動仕切板で構成されていることを特徴とする、請
    求項1に記載の自動販売機の商品搬出装置。
  3. 【請求項3】 前記可動仕切板は、前記搬出通路の幅方
    向の寸法が前記仕切板装着部への装着時よりも小さな状
    態で、前記搬出機構に連結されるように構成されている
    ことを特徴とする、請求項2に記載の自動販売機の商品
    搬出装置。
  4. 【請求項4】 前記可動仕切板は、前記搬出通路の幅方
    向に配置され、ヒンジを介して互いに折曲げ自在に連結
    され、前記仕切板装着部に拡開された状態で装着される
    とともに、折れ曲がった状態で前記搬出機構に連結され
    る2枚の仕切板部で構成されていることを特徴とする、
    請求項3に記載の自動販売機の商品搬出装置。
  5. 【請求項5】 前記可動仕切板は、前記2枚の仕切板部
    の両側部に設けられたガイド突起と、前記2枚の仕切板
    部に前記ヒンジを間にして互いに対向するように設けら
    れた一対の連結部を有し、 前記搬出機構は、上下方向の一端に前記可動仕切板の前
    記一対の連結部の間に係合することにより前記可動仕切
    板を連結する連結部を有し、 前記仕切板装着部は、前記搬出通路の両側部に設けられ
    た一対の仕切板装着部材で構成され、これら一対の仕切
    板装着部材の各内側面には、前記可動仕切板の前記ガイ
    ド突起が係合するとともに、前記2枚の仕切板部が折れ
    曲がりおよび拡開しながら前記可動仕切板が前記仕切板
    装着部材に脱着されるように前記ガイド突起を案内する
    斜めのガイド溝が形成されていることを特徴とする、請
    求項4に記載の自動販売機の商品搬出装置。
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