JPH076257A - 自動販売機及び自動販売機における商品の取り出し方法 - Google Patents

自動販売機及び自動販売機における商品の取り出し方法

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JPH076257A
JPH076257A JP5147197A JP14719793A JPH076257A JP H076257 A JPH076257 A JP H076257A JP 5147197 A JP5147197 A JP 5147197A JP 14719793 A JP14719793 A JP 14719793A JP H076257 A JPH076257 A JP H076257A
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JP
Japan
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product
main body
vending machine
lid
take
Prior art date
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Withdrawn
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JP5147197A
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English (en)
Inventor
Eisuke Imanaga
栄輔 今永
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METAREX KENKYUSHO KK
Original Assignee
METAREX KENKYUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 奥行きを小さな自動販売機とする直方体形状
の商品を取り扱う自動販売機であっても、商品の収納能
力を大きく維持し、以て商品の補充期間を長くする。 【構成】 自動販売機10の本体部15の内側に本体収納部
41を形成すると共に、蓋部11の内側にも蓋部収納部43を
形成して商品を収納することとし、本体収納部41と蓋部
収納部43との間に上下左右に移動自在とされる装置本体
60を有する商品取り出し装置を設け、この商品取り出し
装置により本体収納部41や蓋部収納部43の商品を選択的
に商品取出口に移送する自動販売機10とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動販売機、特に比較的
薄型で、且つ、直方体形状の商品を取り出すのに適した
自動販売機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から自動販売機は種々の物品を販売
するために数多く用いられている。この様な自動販売機
としては、大きく分けると、2種類の自動販売機に分け
ることができる。この第1の種類に関する販売機は、い
わゆる円筒形の商品を販売するための自動販売機であ
り、主として飲み物の販売に用いられていた。
【0003】この様な円筒形の商品を販売する自動販売
機にあっては、商品自体が回転することにより商品の移
動落下をさせることができるので、例えば商品自体を積
み重ねるに際し、その積み重ねる経路を屈曲した経路と
して形成した場合であっても、一番下の商品を取り出す
ことによって、その上方に積み重ねられている商品が、
屈曲した収納経路に従ってを順次下方に落下するので、
極めて商品の収納効率を良くすることができた。
【0004】即ち、例えば商品の直径である厚さに対し
て、4倍の奥行きの自動販売機を用いたとすると、その
自動販売機を側面からみたときに上部から下部に向かっ
て蛇行させるように屈曲させた収納スペース中に商品を
収納することによって、商品の直径に対して4倍の幅の
販売機を用いたときには水平方向におよそ4つの商品を
収納することができることとなる。したがって、上部か
ら下部に向かって若干下り傾斜をもたせて蛇行させた通
路を形成することによって、1つの商品を縦方向に20
本収納可能な高さの自動販売機であるとするならば、積
み重ねる経路を蛇行させた屈曲経路として形成すること
により、およそ80本近い商品の収納が可能となってい
る。
【0005】一方、もう1種類の自動販売機としては、
いわゆる直方体形状の商品を販売するような自動販売
機、例えばタバコの自動販売機などがある。この様な直
方体形状の商品を収納販売する自動販売機にあっては、
前述したように商品の収納スペースに蛇行した積み重ね
用の経路を形成し、順次商品を落下させるような収納手
段を採用しようとしても、傾斜が大きくなければ商品が
落下しないために経路を屈曲させることが困難であり、
通常は単純に垂直方向に積み重ねるられ、例えば、タバ
コを収納する自動販売機にあっては、奥行き方向に商品
を2列とし、横方向に10列等とする様に仕切り板によ
って列を区切り、各列の最下層に位置する商品を払い出
す為の払い出し装置を各列毎に設け、前列の商品は前方
に、また後列の商品は後方に各々各列から突き出して商
品取出口へ落下させている。
【0006】更に、タバコのように多くの種類がある商
品では、自動販売機の内部に多品種を収納しておく必要
があり、商品の種類毎に列を区切り、上下方向にも払い
出し装置を並べることにより極めて多くの商品を収納可
能としている。また、この様に上下に複数の払い出し装
置を有する自動販売機では、上方の払い出し装置から商
品の取出口までの落下通路が長くなり、商品が落下通路
に詰まる虞れが生じるため、商品の詰まりを防止する工
夫を施した形状とする落下通路もある(例えば実開平4
−40337号)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、直方体
形状の商品を取り扱う自動販売機において、前後2列に
積み重ね、この列を左右に多数設けることとし、且つ、
上下方向にも複数に区分して払い出し装置を設けている
自動販売機は、多くの種類の商品を取り扱うことが可能
になるも、1つの払い出し装置で取り扱い得るように積
み上げる一列の商品の数が少なくなるため、人気商品が
早く売り切れることとなり、商品の補充期間が短くなる
欠点があった。
【0008】また、商品を収納するスペースの前後に落
下通路を形成する自動販売機は、前後の厚みが大きくな
り、今日では、道路への食み出等の会社的問題も生じ、
販売機の薄型化が強く要望されているも、高さや幅の制
限がある自動販売機の奥行きを小さくすると、自動販売
機の商品収容能力を低下させる問題があった。更に、多
くの自動販売機は、商品を収納スペースから取出口に落
下させる形式を採用しているために、商品取出口の位置
が低くなり、販売者が商品を取り出す際には腰を曲げる
ようにして屈まなければならず、商品の取り出しに不自
由を感じることがある欠点があり、又、商品取出口の位
置を高くすると、収納スペースを商品取出口よりも上方
に設けなければならないために自動販売機の下方に無駄
な空間が生じ、自動販売機の商品収納力を低下させるこ
とになる欠点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】自動販売機本体の前面略
全体を開閉自在とする様に蓋部を設け、自動販売機の内
部に収納されている商品を蓋部の商品取出口から取り出
し可能に形成した自動販売機であって、自動販売機の本
体部側に商品を収納する本体収納部を形成すると共に、
蓋部の内面にも商品を収納する蓋部収納部を形成し、こ
の本体収納部に収納された商品と蓋部収納部に収納され
た商品との間に位置し且つ上下左右方向に移動自在に形
成された商品取り出し装置を設けることとし、この商品
取り出し装置により本体収納部にある商品と蓋部収納部
にある商品とを選択的に取り出して前記商品取出口に移
送するように形成する。
【0010】又、商品取り出し装置が本体収納部にある
商品と蓋部収納部にある商品とを選択的に取り出すに際
し、先ず商品取り出し装置の方向に本体収納部又は蓋部
収納部から商品の長さ以下の距離だけ商品を平行移動さ
せた後、商品における商品取り出し装置側の端部を上昇
させるようにして商品を回転させることにより商品を垂
直方向として本体収納部又は蓋部収納部から商品を完全
に抜き取り、その後商品を商品取り出し装置本体と共に
上下左右方向に移動させて自動販売機の商品取出口に移
送するようにする。
【0011】
【作 用】本発明は、本体部側に商品を収納する本体収
納部と蓋部の内面に商品を収納する蓋部収納部とを設
け、本体収納部と蓋部収納部との間に商品取り出し装置
を設ける故、この商品取り出し装置により本体収納部や
蓋部収納部に収納した商品を収納部から取り出して自動
販売機の商品取出口へ移送することができる。
【0012】また、この商品取り出し装置は上下左右に
移動自在とされるものである故、商品取出口よりも下方
に収納された商品を取り出し、収納位置よりも上方の商
品取出口へ商品を移送することもできる。そして、商品
取り出し装置により本体収納部や蓋部収納部から商品を
取り出すに際し、商品を平行移動させた後、垂直方向と
するように商品を回転させる取り出し方法を用いると、
商品取り出し装置が移動する空間の幅を蓋部収納部の幅
や本体収納部の幅よりも小さくして商品及び商品取り出
し装置を上下左右方向へ移動させることができる。
【0013】
【実施例】本発明に係る自動販売機の実施例は、図1に
示すように、本体部15の内側全体に商品収納部を形成す
るラックを多数個設けて本体収納部41を形成し、この本
体収納部41の前面には商品取り出し装置を設けるものと
し、この商品取り出し装置は、垂直レール51とこの垂直
レール51に沿って水平を維持しつつ昇降する水平レール
55と、この水平レール55に沿って左右に移動する商品取
り出し装置本体60とをもって構成し、蓋部11の内面にも
商品収納部を形成するラックを多数個設けて蓋部収納部
43を形成するものである。
【0014】従ってこの自動販売機10は、その蓋部11を
閉じると、図2に示すように、本体部15の内側に本体収
納部41が形成され、蓋部11の内側にも蓋部収納部43が形
成され、この本体収納部41と蓋部収納部43との間に商品
取り出し装置が配置されることになる。そして、この本
体収納部41及び蓋部収納部43を形成するラックは、直方
体形状の商品に合わせて形成するものであり、例えば、
タバコを商品とする自動販売機10では、20個のタバコ
を重ねて積み上げることができるラックを多数形成する
ものとし、このラックは、図2及び図3に示すように、
商品の長さに合わせた底板46を約30度余り傾斜させて
設け、側板は商品の長さの約半分程度の幅の透明板を用
いて商品の幅に応じた間隔を形成するようにして右側板
47及び左側板48とし、右側板47と左側板48との間に挿入
して底板46の上に積み重ねる商品を底板46の傾斜により
奥板49に当接させ、各ラック内に安定させて積み上げ得
るようにしている。
【0015】又、相隣り合うラックの右側板47と左側板
48との間には、後述する商品取り出し装置のアーム部8
1,91を挿入し得るだけの間隔をも設けておくものであ
る。なお、このラックは、右側板47及び左側板48を自動
販売機10の高さに合わせて自動販売機10の上端近くから
下端に至る迄の長さを有する側板とし、この右側板47及
び左側板48の間の適宜位置に仕切板を挿入して商品を2
0個程度づつ積み重ねるための底板46とすることもあ
り、又、奥板49は、ラック毎に形成する場合のみでな
く、自動販売機10の裏板等を利用することもある。
【0016】また、商品取り出し装置は、パルスモータ
を内蔵する垂直駆動装置52を用い、マイクロコンピュー
タにより回転が制御されるパルスモータの回転速度を適
宜の歯車を用いて減速し、この減速した回転によりシャ
フト53を回転させ、自動販売機10における本体部15の内
側左右に設けた垂直レール51に沿って取り付けた垂直駆
動ベルト54を回転移動させるものとし、この垂直駆動ベ
ルト54としてはコグドベルトを用いてパルスモータの回
転量に応じて垂直駆動ベルト54の移動量制御を行ない、
水平レール55の両端を各々垂直駆動ベルト54に固定して
水平レール55を水平に維持しつつ昇降させるものとし、
該水平レール55の上には水平レール55上を左右に移動す
る商品取り出し装置本体60を設けるものであり、該装置
本体60は、図4及び図5に示すように、直方体の装置本
体60の内部に商品を挾持する右アーム部81及び左アーム
部91を有して水平レール55上を水平駆動ベルト56により
左右へ移動可能とされるものであって、装置本体60は、
右アーム部81を上下方向に摺動可能として取り付ける右
側壁63、左アーム部91を上下方向に摺動可能として取り
付ける左側壁64、右側壁63の上端と左側壁64の上端とを
接続する上壁61、右側壁63の下端と左側壁64の下端とを
接続する底壁62、更に右側壁63から左側壁64に渡って上
壁61から所要高さの間に設けられる前壁65及び後壁66を
有する直方体形状にして、前壁65の下方には前方開口部
71を、後壁66の下方には後方開口部73を有し、また、底
壁62の下面には摺動固定部121を有し、この摺動固定部1
21を図3に示した水平レール55とこの水平レール55に設
けられる挾持レール57との間に挾持されて水平駆動ベル
ト56により水平方向に移動可能とされるものである。
【0017】なお、摺動固定部121には適宜ローラーを
設けて水平レール55に対する移動を滑らかとすることも
あり、水平駆動ベルト56としてはコグトベルトを用い、
垂直駆動ベルト54の制御と同様にパルスモーターにより
水平駆動ベルト56を駆動し、パルスモーターの制御はマ
イクロコンピュータを用いて商品取り出し装置における
装置本体60の位置決めを正確に行うようにしている。
【0018】また、右側壁63に取り付けられる右アーム
部81及び左側壁64に取り付けられる左アーム部91には、
その軸方向に沿って各々先端82,92近くまで延びる撮像
センサー103を設け、且つ、軸方向に沿った移送ベルト1
01をも設けると共に、基部83,93近くを回転軸87,97によ
って取り付け部85,95に接続し、取り付け部85,95は回転
軸87,97及び回転軸87,97の下方に設けた補助軸125を右
側壁63及び左側壁64に設けた溝部75や右側壁63及び左側
壁64と平行に各々設けた2本の取り付けレール77相互の
間に挿入し、また、回転軸87,97の膨大部88,98及び支持
軸125の膨大部を取り付けレール77と右側壁63との間及
び取り付けレール77と左側壁64との間に挾持する構造と
することにより、右アーム部81及び左アーム部91を各々
右側壁63及び左側壁64に対して取り付け部85,95と共に
上下方向に移動可能とし、且つ、各アーム部81,91は各
々取り付け部85,95に対して回転軸87,97により回動可能
とするものである。
【0019】なお、右アーム部81や左アーム部91を取り
付け部85,95と共に上下移動させるに際しては、例えば
右側壁63に沿ってコグベルトを設けて昇降ベルト113と
し、この昇降ベルト113を昇降駆動装置111の内部に設け
たパルスモーターで駆動し、このパルスモーターもマイ
クロコンピュータにより制御駆動している。そして、昇
降ベルト113を緊張させるプーリーの少なくとも1つを
歯付きプーリーとし、また、左側壁64にもコグベルトを
配置して左アーム部91の取り付け部95を昇降させる昇降
ベルト113を設け、この左側壁64に設けた昇降ベルト113
に対する歯付きプーリーと前記右側壁63に設けた歯付き
プーリーとを連結シャフト115により連結して左右の昇
降ベルト113を同期させるように駆動している。
【0020】また、右アーム部81及び左アーム部91の各
基部83,93には各々移送ベルト駆動装置105を設けて右ア
ーム部81及び左アーム部91に各々設けた移送ベルト101
を回転駆動させるものとし、且つ、右アーム部81の取り
付け部85及び左アーム部91の取り付け部95にも各々アー
ム駆動装置107を設けている。このアーム駆動装置は、
右アーム部81の取り付け部85に設けたアーム駆動装置10
7により右アーム部81を取り付け部85に対して回転軸87
を中心として回転させると共に、右アーム部81を右側壁
63から離すように僅かに回転軸87の軸方向に押し出した
り戻したりする平行移動を行なわせるものとし、また、
左アーム部91の取り付け部95に設けたアーム駆動装置10
7も回転軸97を中心として左アーム部91を回転させると
共に、左アーム部91を回転軸97の軸方向にも僅かに移動
させるものである。
【0021】従って、昇降駆動装置111により左右の取
り付け部85,95を降下させつつ、右アーム部81及び左ア
ーム部91を各々アーム駆動装置107により回転させる
と、右アーム部81及び左アーム部91を後方開口部73や前
方開口部71から突き出させることができ、図3に示した
ように、右アーム部81及び左アーム部91を本体収納部41
又は蓋部収納部43のラック相互間に挿入することがで
き、水平レール55を垂直レール51に沿って上昇又は降下
させることにより右アーム部81及び左アーム部91を積み
上げた商品の左右に位置させて商品の側方に沿って上下
させることができる。
【0022】このように、右アーム部81及び左アーム部
91を商品の両側に位置させ、且つ、水平レール55を昇降
させて縦一列の商品の左右側面を右アーム部81及び左ア
ーム部91に設けた撮像センサー103により検査し、右ア
ーム部81及び左アーム部91に設けた撮像センサー103か
らの画像データをコンピュータ処理することにより各商
品の側面に設けられたバーコードや側面の模様によって
商品の識別を行い、この様に本体収納部41や蓋部収納部
43の各列に積み上げられた商品を検査することにより本
体収納部41及び蓋部収納部43に収納された各種商品の個
数や収納位置をマイクロコンピュータに記憶させること
ができる。
【0023】尚、本体収納部41や蓋部収納部43のラック
は、前述のように透明板を用いて右側板47及び左側板48
としている故、商品の向きを揃えなくても撮像センサー
103により商品の側面全体を走査して種別判定検査を行
なうことができる。又、この商品の種別判定検査は、蓋
部11を閉じたとき、自動的に検査をするようにプログラ
ムしておくことが好ましい。
【0024】そして、この商品の種別や個数、及びその
位置を記憶するマイクロコンピュータや、垂直レール51
に沿って水平レール55を昇降させ、商品取り出し装置の
装置本体60を水平レール55に沿って移動させ、右アーム
部81及び左アーム部91の回転や取り付け部85,95を取り
付けレール77に沿って昇降させるための各パルスモータ
ーを制御するマイクロコンピュータは、図7及び図8に
示すように蓋部11の側方内側に設けた制御部35に組み込
み、蓋部11の表面に設けたテンキーボード36により指定
された商品を取り出し装置によって抜き取り、取出口31
に移送するようにしている。
【0025】なお、当該自動販売機10に収納されている
商品の種類及び種類を特定するためのナンバー、売り切
れの表示はディスプレイ部13や表示部23に表示するもの
とし、紙幣挿入口22を有するビルボックス21や、硬貨投
入口26に投入された硬貨を判別して種類毎に蓄え、且
つ、必要な場合には釣銭として取出口31に適宜の硬貨を
排出するコインメカ25及びコインメカ25に所要枚数が蓄
積されたときの余剰硬貨を貯めるコインボックス28をも
蓋部11に設けている。
【0026】尤も、商品の取出口31や、紙幣挿入口22、
硬貨投入口26、テンキーボード36は、人が立った姿勢の
ままで操作、取扱いが可能な高さに配置している。そし
て、テンキーボード36により特定の種類の商品が指定さ
れたときは、商品取り出し装置を作動させてその商品が
収納されている位置に商品取り出し装置の装置本体60を
移動させ、右アーム部81及び左アーム部91を商品位置に
合わせて装置本体60の前方開口部71又は後方開口部73か
ら突出させ、アーム駆動装置107により右アーム部81及
び左アーム部91の間隔を狭めて移送ベルト101により商
品を左右から挾持し、例えば本体収納部41に収納されて
いる商品を取り出すときは、図9に示すように、先ず移
送ベルト駆動装置105により移送ベルト101を駆動して商
品の前端が装置本体60の前壁65に近接する位置まで商品
を商品取り出し装置における装置本体60の内部に引き込
み、しかる後、取り付け部85,95を上昇させつつ右アー
ム部81及び左アーム部91を回転させて商品を立てるよう
にして商品取り出し装置における装置本体60の内側に完
全に商品を収納するようにする。そして、装置本体60を
商品取出口31の内側に設けられたシューター33の真上に
移動させ、商品を挾持した右アーム部81及び左アーム部
91を前方開口部71から突出させた後、右アーム部81及び
左アーム部91の間隔を広げると商品はシューター33から
商品取出口31に落下することになる。
【0027】尚、商品を本体収納部41や蓋部収納部43か
ら取り出す際、右アーム部81及び左アーム部91で挟持し
た商品を商品の軸方向に平行移動させて抜き取るに際
し、商品を平行移動させるに先立って右アーム部81及び
左アーム部91を0.数mm程度の僅かだけ上昇させるよう
に垂直駆動装置52により水平レール55ごと装置本体60を
持ち上げ、取り出すべき商品と取り出すべき商品の下の
商品との接触抵抗を無くすようにすることもある。
【0028】又、商品取り出し装置における右アーム部
81及び左アーム部91を広げて商品をシューター33に落下
させる際の装置本体60の位置を商品取出口31の近くとし
てシューター33を短く形成しておけば、商品に衝撃を与
えることなく商品を取出口31に落下させることができ
る。このように、本実施例に係る直方体の商品を取り扱
う自動販売機10は、本体部15側の本体収納部41と蓋部11
側の蓋部収納部43との間に商品取り扱い装置の装置本体
60が上下左右に移動する空間を設け、この空間の前後に
商品の長さに略等しい本体収納部41と蓋部収納部43とを
設けるのみである故、自動販売機10の前後方向厚さを薄
くすることができ、商品取り出し装置により商品を上下
方向に移動させることができる故、商品の取出口31を高
くして自動販売機10から購入者が商品を取り出すに際し
て直立の姿勢のままで容易に取り出すことができ、且
つ、商品を収納する空間として自動販売機10の下隅まで
商品を収納することができ、薄型であっても多数個の商
品を収納して商品の補充間隔を長くすることができるも
のであり、幅90cm、高さ180cm、奥行き30cm余り
の自動販売機10に1300個余りのタバコを収納するこ
とが可能なものである。
【0029】また、本実施例では、商品を30度余り傾
斜させて収納し、且つ、底板46により商品を20個程度
づつ区切った本体収納部41及び蓋部収納部43としている
故、タバコのような軽い商品にあっては、積み重ねられ
た商品の中間の商品を抜き取ることも可能であって、右
アーム部81及び左アーム部91に撮像センサー103を有
し、画像処理により積み重ねられた各商品を識別して商
品の種類毎の位置をコンピュータで記憶させると、本体
収納部41や蓋部収納部43に収納する商品の種類をランダ
ムに積み上げることも可能であり、商品の人気に応じた
比率の個数を任意の位置に収納するように商品の補充を
行うことも可能である。
【0030】従って、数多く売れる種類の商品は売れる
量に応じて任意に多く補充することができ、特定商品が
売り切れた状態となるまでの間隔を延ばし、商品の補充
期間を一層長くして商品補充の手間を減らすことができ
る利点もある。尤も、商品の種類をラック毎に定めて収
納し、最大個数20個としての同一種類の商品を積み重
ね、右アーム部81及び左アーム部91に設けた撮像センサ
ー103による種別判定検査により、又はテンキーボード3
6等からの手入力により所定ラック毎の種別をマイクロ
コンピュータに記憶させ、各ラックの一番上の商品から
順番に取り出すようにする場合は、商品を傾斜させて収
納する必要がなく、底板46や底板46とするための仕切板
を水平に設けることとし、自動販売機10の厚みを僅かに
厚くするだけで商品の収納量を増加させ、商品の補充期
間を延ばすことも可能である。
【0031】尚、底板46や仕切板を設ける間隔は、商品
を20個程度積み上げる間隔とする場合に限ることな
く、10個程度の間隔とする場合や、逆に間隔を広げて
底板46等を設けることもある。また、本実施例の商品取
り出し装置は、移送ベルト101により本体収納部41や蓋
部収納部43に積み上げられた商品を装置本体60内に収納
するに際し、商品の長さ方向に商品長さの2分の1余り
等、商品の長さよりも短い距離だけ商品を平行移動させ
た後、右アーム部81及び左アーム部91の取り付け部85,9
5を上昇させつつ右アーム部81や左アーム部91を回転さ
せて商品を装置本体60内に引き込むことができるように
している故、商品取り出し装置の前後方向厚さを本体収
納部41や蓋部収納部43の前後方向長さよりも小さくし、
自動販売機10の厚さを一層薄くすることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、本体収納部と蓋部収納部との
間に上下左右に移動自在な商品取り出し装置を設ける自
動販売機である故、商品の取出口よりも下方に収納した
商品を商品取り出し装置により取出口に移送することが
でき、又、商品を自動販売機の下隅にまで収納しておく
ことも可能であるから、多量の商品を収納して商品補充
期間を延ばすことができる。
【0033】更に本発明は、販売機内の下方位置に収納
した商品を商品取り出し装置により持ち上げるものであ
る故、取出口の位置を高くして購入者が立った姿勢のま
まで容易に商品を取り出すことができるようにすること
ができ、商品を取出口に落す際の衝撃も小さくすること
ができる。また、本体部側に商品の長さに応じて設けた
本体収納部の奥行きと商品取り出し装置が移動する空間
の奥行きを設け、蓋部には商品の長さに応じて設けた蓋
部収納部の奥行きとディスプレイの為の僅かの厚みを設
けるのみで足りるから、自動販売機の厚みを薄くするこ
とができる利点もある。
【0034】そして、蓋部収納部や本体収納部から商品
を取り出すに際し、先ず商品を平行移動させた後、商品
を垂直として取出口に移動する方法は、商品取り出し装
置を移動させる空間に必要な前後方向を小さくし、自動
販売機の厚みを一層薄くすることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動販売機の蓋部を開いた状態を
示す正面図。
【図2】本発明に係る自動販売機の断面側面図。
【図3】本発明に係る自動販売機の本体収納部を示す平
面図。
【図4】本発明に係る自動販売機における商品の取り出
し装置の垂直断面側面図。
【図5】本発明に係る自動販売機における商品の取り出
し装置の水平断面図。
【図6】本発明に係る自動販売機の断面上面図。
【図7】本発明に係る自動販売機の正面図。
【図8】本発明に係る自動販売機の断面側面図。
【図9】本発明に係る自動販売機における商品取り出し
装置の作動状態を示す図。
【符号の説明】
10 自動販売機 11 蓋部 13 ディスプレー部 15 本体部 22 紙幣挿入口 26 硬貨投入
口 31 商品取出口 35 制御部 36 テンキーボード 41 本体収納
部 43 蓋部収納部 45 ラック 46 底板 47 右側板 48 左側板 51 垂直レー
ル 52 垂直駆動装置 54 垂直駆動
ベルト 55 水平レール 56 水平駆動
ベルト 59 取り付け端部 60 商品取り
出し装置本体 71 前方開口部 73 後方開口
部 81 右アーム部 85 取り付け
部 87 回転軸 91 左アーム
部 95 取り付け部 97 回転軸 101 移送ベルト 103 撮像セ
ンサー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動販売機本体の前面を開閉可能とする
    蓋部を有し、内部に収納されている商品を蓋部の取出口
    から取り出し可能に形成した自動販売機であって、本体
    部の内部に商品を収納する本体収納部を設けると共に、
    蓋部の内面にも商品を収納する蓋部収納部を設け、この
    本体収納部に収納された商品と蓋部収納部に収納された
    商品との間に位置し、且つ、上下左右方向に移動自在に
    形成される商品取り出し装置を設け、この商品取り出し
    装置により本体収納部にある商品と蓋部収納部にある商
    品とを選択的に取り出して前記取出口に移送するように
    形成したことを特徴とする自動販売機。
  2. 【請求項2】 商品を積み上げた本体収納部と蓋部収納
    部との間に上下左右方向に移動自在な商品取り出し装置
    を移動させる空間を設けた自動販売機において、本体収
    納部又は蓋部収納部から商品を取り出して商品取出口に
    移送すに際し、商品を本体収納部又は蓋部収納部から商
    品取り出し装置により取り出して移送を開始するとき、
    先ず商品取り出し装置の方向に本体収納部又は蓋部収納
    部から商品の長さ以下の距離だけ商品を商品の軸方向に
    平行移動させた後、商品における商品取り出し装置側の
    端部を上昇させるようにしつつ商品を回転させて本体収
    納部又は蓋部収納部から商品を抜き取り、商品を垂直方
    向とした後商品を商品取り出し装置本体と共に上下左右
    方向に移動させて自動販売機の商品取出口に移送するこ
    とを特徴とする自動販売機における商品の取り出し方
    法。
JP5147197A 1993-06-18 1993-06-18 自動販売機及び自動販売機における商品の取り出し方法 Withdrawn JPH076257A (ja)

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Cited By (2)

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JP2012083104A (ja) * 2012-01-30 2012-04-26 Fujitsu General Ltd 空気調和機
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