JP2000149906A - リチウム二次電池 - Google Patents

リチウム二次電池

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JP2000149906A JP10312739A JP31273998A JP2000149906A JP 2000149906 A JP2000149906 A JP 2000149906A JP 10312739 A JP10312739 A JP 10312739A JP 31273998 A JP31273998 A JP 31273998A JP 2000149906 A JP2000149906 A JP 2000149906A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性が高く、且つ高性能のリチウム二次電
池を提供する。 【構成】 正極及び/又は負極の上に、塗布により形成
されるセパレーターが設けられていることを特徴とする
リチウム二次電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリチウム二次電池に
関する。更に詳しくは高容量、高エネルギー密度で内部
抵抗が小さく、高生産性、低コストなリチウム二次電池
に関し、特に電解液に代えて固体状又はゲル状の電解質
を用いた場合に好適なリチウム二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム二次電池は、通常リチウムイオ
ンを吸蔵放出可能な正極と負極、及び主としてリチウム
塩と溶媒とからなる非水系電解液によって構成されてい
る。正極と負極は多孔性のセパレーターによって隔てら
れ、多孔性フィルムの孔を満たしている非水系電解液に
よってイオン的に結合されている。セパレーターとして
は多孔性の高分子フィルムや不織布が用いられることが
多い。
【0003】多孔性の高分子フィルムからなるセパレー
ターは通常、ポリエチレン、ポリプロピレンなどの高分
子を可塑剤とともに薄膜成形し、しかるのち溶剤によっ
て可塑剤を溶出させることによって多孔性のフィルムと
することによって得られる。また結晶部、非結晶部が混
在する高分子フィルムを延伸することによっても多孔質
フィルムを得ることができる。セパレーターの厚みは絶
縁性が確保される範囲で薄い方が電池特性上は好ましい
が、電池、セパレーターの製造工程における機械的強度
の関係から、一般的に25〜25μmの厚みの物が使用
されている。
【0004】一方、電解液に用いる溶媒は、多くが有機
化合物液体で可燃性、臭気を有することが多く、非水系
電解液を用いた電池は漏液や発火の危険を有している。
このため近年では、安全性を向上させるために非水系電
解液を、ゲル状電解質に置き換える電池の開発が行われ
ている。ゲル状電解質では非水系電解液が、例えばポリ
マーに保持されており、イオン伝導度等その特性の多く
は電解液の性能を保持しているが、流動性は極めて低く
形状維持性があり、揮発速度も抑制されている。従っ
て、漏液や発火の危険を低減できる。特にリチウム金属
を用いる二次電池においては、リチウムのデンドライト
析出による内部短絡からくる発熱、発火が問題となって
いるが、ゲル状電解質ではデンドライト析出が抑制され
るとの報告があり実用化が望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高分子フィルムによる
セパレーターにおいては、極めて薄く、しかも多孔性の
膜を形成することは簡単ではない。これには相応のコス
トがかかり、特に溶出法を使用する場合は時間もかか
る。また延伸による手法では孔の均一性に問題がある。
さらに厚みにばらつきがでやすく、容量増加、レート特
性向上を目的としたセパレーターの薄型化をはかるのに
は限界がある。
【0006】組立においては、一般的にリチウム二次電
池は、正極、多孔性フィルムからなるセパレーター、負
極をロール状とし、各ロールの端を束ねてコア材に張力
をかけながら巻き取っていき、巻き取り長が所定の長さ
に達した時点で切断して積層体を形成する。その後、積
層体の側面より主として電解質を注入してイオン移動相
を形成する。この手法においては、多孔性フィルムをロ
ールとして準備する必要があり、多孔性フィルム用の巻
き取り機も必要になる。また電解質の注入にはかなりの
時間がかかりコストアップの要因となる。さらにこの工
程では、セパレーターに張力が加わるため、セパレータ
ーに相応の強度が要求され、セパレーターの薄型化への
制約になっている。
【0007】また、多孔性高分子フィルム等のセパレー
ターを用いる際の別の問題として、電池を平板的に積層
しにくいことが挙げられる。平板積層の場合、セパレー
ターに張力をかけたまま平らに広げ、積層、組立するの
は困難である。一方、薄く柔らかいセパレーターを単に
端を保持しただけで、皺等が寄らないようにしつつ正確
に位置決めして積層するのは現実的ではない。さらに、
セパレーターを厚くし、皺が寄りにくいようにすると、
電解質層の厚みが厚くなり、抵抗が増大し、容量の低下
を招く。特に形状可変性のあるケースに電池が収納され
る場合は、ケースで電池を押さえつけておくことができ
ないため、電解液の注入時にセパレーターの位置のずれ
等が生じやすい。これらの問題は平板状電池が大面積に
なるほど顕著になる。このため多孔性高分子フィルム等
のセパレーターを用いた薄型平板状電池の製造には困難
が伴った。
【0008】一方、ゲル状電解質を用いた電池について
は、以下のような問題がある。ゲル状電解質は、自立性
があり、ある程度の機械的強度を有する。またデンドラ
イトの発生を抑制する効果がある。これらはセパレータ
ーの簡略化に適用できる機能であるが、現行のセパレー
ターでは、薄型化に限界があるため、ゲル状電解質の上
述の機能を十分に利用できない。またゲル状電解質の伝
導度は電解液の伝導度より劣る。このためゲル状電解質
を使用する際は、セパレーターの厚みを薄くすることが
好ましいが、現行のセパレーターでは前記と同様の理由
から対応できない。
【0009】さらに、ゲル状電解質の界面における抵抗
の問題が挙げられる。ゲル状電解質は電解液がポリマー
のネットワークに保持されており、巨視的には電解液の
流動性がない状態である。このようなゲル状電解質から
形成される電解質層は自立性があるため、電解質層と電
極の張り合わせ面では、固体状の平面を張り合わせるこ
とになり、相互のゲル状電解質の密着性が悪くなり、イ
オン伝導性が損なわれる。このような抵抗の増加は容
量、レート特性、サイクル特性の低下を引き起こす。
【0010】また、製造上の問題もある。例えばUSP
5,453,335やUSP5,609,974には活
物質、高分子及び電解液からなる電極を形成し、その後
にゲル状の電解質層を形成している。このような手法で
は、電極中のゲル状電解質の形成と電解質層のゲル状電
解質の形成が別に行われるため、工程が長くなりコスト
がかかるという欠点がある。また、電極の形成段階から
電解液を含有させるため、電極の分散、塗布のすべての
工程において水分を管理しなければならないという問題
もある。これは、分散機、塗布機を除湿管理された室内
(ドライルーム)に設置することによって達成可能では
あるが、そのためにはかなり大きなドライルームが必要
になりコストがかかる。また工程が長くなればなるほ
ど、ドライルーム内であっても水分を吸収する可能性も
高くなる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記実情に鑑み
てなされたものであり、その目的は、容量が高く、レー
ト特性に優れたリチウム二次電池を提供することにあ
る。本発明の他の目的は、製造工程が少なく生産性の高
いリチウム二次電池を提供することにある。さらに本発
明の他の目的は、上記のようなリチウム二次電池の製造
方法を提供することにある。
【0012】本発明者は、上記目的は、セパレーターを
電極上に塗布によって形成することによって達成される
ことを見出し、本発明を完成した。即ち、本発明の要旨
は、正極及び/又は負極の上に、塗布により形成される
セパレーターが設けられていることを特徴とするリチウ
ム二次電池に存する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のリチウム二次電池は、セ
パレーターを電極上に塗布によって形成することを特徴
の1つとしている。セパレーターは正極と負極との間に
1つ以上設けることができる。従って、セパレーターを
塗布によって形成するためには、セパレーターの原料と
なる塗料を正極及び負極の少なくとも一方の上に塗布す
る必要があるが、特に、双方の上に塗布形成すること
は、絶縁性確保の点から好ましい。また、正極、負極の
大きさが異なり、一方のみにセパレーターが設けられる
場合は、少なくとも大きさの大きい方の電極上に塗布形
成することが好ましい。
【0014】以下、まず、塗布により形成されるセパレ
ーターについて説明する。セパレーターは正極及び/又
は負極の上に接して、塗布によって形成される。電極は
ロール状のものとして準備し、コーターラインにおいて
電極を巻き出し供給しながら塗布を行う方式が生産性の
点から好ましい。使用される塗布方式としては、セパレ
ーターの原料となる塗料の特性によって異なるが、グラ
ビアコーター、ダイレクトグラビアコーター、マイクロ
グラビアコーター、リバースグラビアコーター、カーテ
ンコーター、スライドコーター、ダイコーター、エクス
トリュージョンダイコーター、ナイフコーター、コンマ
コーターなどによる塗布方式が使用できる。セパレータ
ーは通常非電気導電性の粉体と非電気導電性の結合剤と
を含有する。非電気導電性とは電気伝導に対して絶縁性
を有する機能を指す。
【0015】セパレーターに用いられる非電気導電性粉
体としては、電池内で安定に存在し非電気伝導性を有す
ればいかなるものであっても用いることができる。例え
ば各種の無機粉体、有機粉体を使用することができる。
無機粉体としては、酸化鉄、酸化珪素、酸化アルミニウ
ム、酸化チタン等の酸化物粉末、窒化アルミニウム、窒
化硼素等の窒化物粉末、シリコン、ダイヤモンド等の共
有結合性結晶粉末、硫酸バリウム、フッ化カルシウム、
フッ化バリウム等の難溶性イオン結晶粉末等が用いられ
る。これらは必要に応じて元素置換、表面処理、固溶体
化されていてもかまわない。有機粉体としては、ポリス
チレン、ポリエチレン、ポリイミド、メラミン系樹脂、
フェノール系樹脂など各種高分子からなる粒子等が用い
られる。粉体を形成する上記高分子は混合物、変成体、
誘導体、ランダム共重合体、交互共重合体、グラフト共
重合体、ブロック共重合体、架橋体等であっても使用で
きる。粉体内が2種以上の高分子からなっても問題は無
い。またカーボンブラック、グラファイト、SnO2
ITO、金属粉末など導電性金属及び導電性を有する化
合物や酸化物の微粉末の表面を、非電気伝導性の物質で
表面処理することによって、電気絶縁性を持たせて使用
することも可能である。これらの非電気伝導性粉体は、
併用して用いられてもかわまない。これらの粉末の粒径
は好ましくは0.001〜50μmである。0.1μm
以下の微粒子を用いる場合は、二次構造としてストラク
チャーが発達しており、二次粒子径がある程度の大きさ
であるものが好ましい。特に好ましくは0.1〜10μ
mの範囲にすると分散、塗布の容易さ、空隙のコントロ
ールに優れる。粉体の比表面積は0.01〜300m2
/gとするのが好ましい。低すぎると調製した塗料の安
定性が低下する。高すぎると塗料の粘度が上昇して分
散、塗布に困難をきたす。粉体の形状は球状、針状、棒
状、防錐状、板状等特に限定されないが球状、針状、防
錐状等が好ましい。また多孔性粉体を使用することもで
きる。
【0016】セパレーターに用いられる非電気導電性の
結合剤としては、前記粉体を保持し、非電気伝導性を有
し、電池中で安定に存在する物であればいかなるもので
あっても使用することができる。即ち、各種の有機材
料、無機材料が使用でき、例えば、高分子や低重合化
物、ガラス、アモルファス等が挙げられる。粉体の保持
の形態としては、化学的に結合しているもの、物理的に
結合しているもの、結合剤の網目構造によって保持する
もの等が挙げられる。
【0017】非電気導電性の結合剤として使用できる高
分子としては、使用される電解液によって異なるが、リ
チウムイオン電池に一般的に使用される極性の高い溶媒
に対しては以下の様なポリマーが挙げられる。すなわ
ち、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1,1−ジ
メチルエチレン等のアルカン系ポリマー、ポリブタジエ
ン、ポリイソプレン等の不飽和系ポリマー、ポリスチレ
ン、ポリメチルスチレン、ポリビニルピリジン、ポリ−
N−ビニルピロリドン等の環を有するポリマー、ポリメ
タクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタ
クリル酸ブチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル
酸エチル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリア
クリルアミド等のアクリル誘導体系ポリマー、ポリフッ
化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロ
エチレン等のフッ素系樹脂、ポリアクリロニトリル、ポ
リビニリデンシアニド等のCN基含有ポリマー、ポリ酢
酸ビニル、ポリビニルアルコール等のポリビニルアルコ
ール系ポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン
等のハロゲン含有ポリマー、ポリジメチルシロキサン等
のシリコーン系ポリマーが使用できる。また、上記のポ
リマー混合物、変成体、誘導体、ランダム共重合体、交
互共重合体、グラフト共重合体、ブロック共重合体等で
あってもよい。これらのポリマーの重量平均分子量は、
通常10,000〜3,000,000、好ましくは1
00,000〜1,000,000とされる。分子量が
低過ぎる場合は、強度が低下することがあり、高過ぎる
場合は、粘度が高くなり形成が困難になることがある。
分子量を高くすることが機械的強度の確保の点から好ま
しい。
【0018】上記のポリマーは、予めセパレーターの原
料となる塗料に含有させることもできるが、塗料中では
モノマーとして含有させておき、塗布後にこれを重合さ
せて結合剤とすることもできる。一例として、反応性不
飽和基含有モノマーである、アクリル酸、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、メタクリル酸、メタクリル酸
メチル、メタクリル酸エチル、エトキシエチルアクリレ
ート、メトキシエチルアクリレート、エトキシエトキシ
エチルアクリレート、ポリエチレングリコールモノアク
リレート、エトキシエチルメタクリレート、メトキシエ
チルメタクリレート、エトキシエトキシエチルメタクリ
レート、ポリエチレングリコールモノメタクリレート、
N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、N,N−
ジメチルアミノエチルアクリレート、グリシジルアクリ
レート、アリルアクリレート、アクリロニトリル、N−
ビニルピロリドン、ジエチレングリコールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエ
チレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコ
ールジアクリレート、ジエチレングリコールジメタクリ
レート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テ
トラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレ
ングリコールジメタクリレート等を使用することができ
る。これらは単独であるいは複数を組み合わせて用いる
ことができる。
【0019】さらに非電気導電性の結合剤としてシリケ
ートやガラス等の無定型無機高分子を使用することも可
能である。いずれの場合においても、上記の非電気導電
性粉体と非電気導電性結合剤とを含む層を、多孔質層と
して塗布により形成することにより本発明の目的が達成
される。
【0020】セパレーター中における非電気導電性の粉
体に対する非電気導電性の結合剤の比率は、通常0.0
1重量%以上、好ましくは0.1重量%以上であり、ま
た通常100重量%以下、好ましくは30重量%以下で
ある。これは粉体の比表面積等に応じて調製することが
好ましい。セパレーター中の空隙率は通常30%以上、
好ましくは50%以上であり、また通常95%以下、好
ましくは85%以下である。空隙率を低くすれば機械強
度が向上し、高くすればイオン伝導度が向上する。空隙
率は目的に応じて好ましい値を選択すれば良い。空隙率
は粉体と結合剤の比率、カレンダー工程におけるカレン
ダー圧力等によって制御することができる。
【0021】セパレーターの厚みは、通常1μm以上、
好ましくは5μm以上であり、一方通常200μm以
下、好ましくは50μm以下、さらに好ましくは20μ
m以下である。薄くなると、正極と負極の絶縁性が低下
する傾向にある。厚いと電池内においてセパレーターの
占める割合が増加して電池全体としての容量が低下す
る。また内部抵抗が増大して、容量が低下し、レート特
性が悪化する傾向にある。本発明では、セパレーターを
塗布によって形成するので、その厚さを薄くしても生産
上大きな問題はない。次に本発明において用いられる電
極について説明する。正極及び負極の少なくとも一方
は、好ましくは、塗布により形成され、また、粉体状の
活物質及び結合剤からなり空隙を有する活物質層骨格を
有する。そして、該空隙内には後述する電解質が充填さ
れる。
【0022】本発明の正極に用いられる正極活物質とし
ては、有機、無機各種の化合物を用いることができる。
無機化合物として、遷移金属酸化物、リチウムと遷移金
属との複合酸化物、遷移金属硫化物等が挙げられる。こ
こで遷移金属としてはFe、Co、Ni、Mn等が用い
られる。具体的には、MnO、V2 5 、V6 13、T
iO2 等の遷移金属酸化物粉末、ニッケル酸リチウム、
コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウム等のリチウム
と遷移金属との複合酸化物粉末、TiS2 、FeS、M
oS2 等の遷移金属硫化物粉末等が挙げられる。これら
の化合物はその特性を向上させるために部分的に元素置
換したものであっても良い。有機化合物としては、例え
ばポリアニリン、ポリピロール、ポリアセン、ジスルフ
ィド系化合物、ポリスルフィド系化合物、N−フルオロ
ピリジニウム塩等が挙げられる。正極活物質として、こ
れらの無機化合物、有機化合物を混合して用いても良
い。これら正極の活物質の粒径は、それぞれ電池の他の
構成要件とのかねあいで適宜選択すればよいが、通常1
〜30μm、特に1〜10μmとすることで、レート特
性、サイクル特性等の電池特性が向上するので好まし
い。
【0023】負極に用いられる負極活物質としてはグラ
ファイトやコークス等の炭素系活物質が挙げられる。こ
れらの炭素系活物質は金属やその塩、酸化物との混合
体、被覆体の形であっても利用できる。またけい素、
錫、亜鉛、マンガン、鉄、ニッケル等の酸化物、あるい
は硫酸塩。さらには金属リチウムやLi−Al、Li−
Bi−Cd、Li−Sn−Cd等のリチウム合金、リチ
ウム遷移金属窒化物、シリコン等も使用できる。これら
負極の活物質の粒径は、それぞれ電池のその他の構成要
件とのかねあいで適宜選択すればよいが、通常1〜50
μm、特に15〜30μmとすることで、初期効率、レ
ート特性、サイクル特性等の電池特性が向上するので好
ましい。
【0024】活物質層は、電極の強度を高め、さらには
集電体との接着性を高めるためと共に、活物質を活物質
層内に固定するために、さらに結合剤を含有することが
好ましい。使用する結合剤の種類としては、セパレータ
ーに用いることができる非電気伝導性結合剤と同様のも
のを使用することができる。また、ポリアニリン等の導
電性ポリマーを使用することもできる。
【0025】電極中には必要に応じて導電材料、補強材
等の各種の機能を発現する添加剤、粉体、充填材等を含
有していても良い。導電材料としては、上記活物質に適
量混合して導電性を付与できるものであれば特に制限は
無いが、通常、アセチレンブラック、カーボンブラッ
ク、黒鉛等の炭素粉末や、各種の金属のファイバー、箔
等が挙げられる。添加剤としてはトリフルオロプロピレ
ンカーボネート、ビニレンカーボネート、カテコールカ
ーボネート、1,6−Dioxaspiro[4,4]
nonane−2,7−dione、12−クラウン−
4−エーテル等が電池の安定性、寿命を高めるために使
用することができる。補強材としては各種の無機、有機
の球状、板状、棒状又は繊維状等のフィラー等が使用で
きる。
【0026】活物質層の厚みは正極、負極とも好ましく
は1〜300μmの範囲である。300μmより厚くす
ると、イオン伝導が低下しレート特性が悪くなる傾向に
ある。1μmより薄くなると、電池内において電極質
層、集電体等の占める割合が増大して、電池全体として
の容量が低下する傾向にある。本発明においては、大面
積で均一な電解質層が形成可能で、正極と負極のサイズ
は任意にできる。正極と負極のサイズ比はほぼ同一とす
ることが好ましい。特に負極を正極に対してやや大きめ
に設定すると絶縁性が高まり、デンドライト発生も抑制
され好ましい。
【0027】活物質層は、通常集電体上に設けられる。
集電体としては、一般的にアルミ箔や銅箔等の金属箔を
用いることができる。厚みは、好ましくは1〜30μm
である。薄すぎると機械的強度が弱くなり、生産上問題
になることがある。厚すぎると電池全体としての容量が
低下することがある。これら集電体表面に予め粗化処理
を行うと、活物質層の接着強度が高くなるので好まし
い。表面の粗面化方法としては、機械的研磨法、電解研
磨法又は化学研磨法が挙げられる。機械的研磨法として
は、研磨剤粒子を固着した研磨布紙、砥石、エメリバ
フ、銅線等を備えたワイヤーブラシ等で集電体表面を研
磨する方法が挙げられる。また接着強度や導電性を高め
るために、集電体表面に別の層を形成しても良い。
【0028】本発明の二次電池においては、上述のセパ
レーターの空隙に電解質が保持されて電解質層となる。
また活物質層の空隙に電解質を保持させて電極を形成す
ることができる。電解質はリチウムイオンの移動を担
う。本発明においては、正極活物質や負極活物質等に対
して安定であり、かつリチウムイオンが正極活物質や負
極活物質と電気化学反応をするための移動を行い得る非
水物質であればいずれのものでも使用することができ
る。例えば、主としてリチウム塩からなる支持電解質と
非水系溶媒からなる液状電解質、上記電解液を高分子に
よって保持してゲル状としたゲル状電解質、上記支持電
解質と結合剤とからなる固体状電解質等が挙げられる。
中でも前2者は、特性上優れるため好ましく使用でき
る。
【0029】支持電解質としては、LiPF6 、LiA
sF6 、LiSbF6 、LiBF4、LiClO4 、L
iI、LiBr、LiCl、LiAlCl、LiH
2 、LiSCN、LiSO3 CF2 等のリチウム塩が
挙げられる。これらのうちでは特にLiPF6 、LiC
lO4 が好適である。
【0030】これら支持電解質を溶媒に溶解して用いる
場合の含有量は、一般的に0.5〜2.5mol/Lで
ある。これら支持電解質を溶解する溶媒は特に限定され
ないが、比較的高誘電率の溶媒が好適に用いられる。具
体的にはエチレンカーボネート、プロピレンカーボネー
ト等の環状カーボネート類、ジメチルカーボネート、ジ
エチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等の非
環状カーボネート類、テトラヒドロフラン、2−メチル
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のグライム
類、γ−ブチルラクトン等のラクトン類、スルフォラン
等の硫黄化合物、アセトニトリル等のニトリル類等が挙
げられる。またこれらの1種又は2種以上の混合物を使
用することもできる。これらのうちでは、特にエチレン
カーボネート、プロピレンカーボネート等の環状カーボ
ネート類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネー
ト、エチルメチルカーボネート等の非環状カーボネート
類から選ばれた1種又は2種以上が好適である。またこ
れらの分子中の水素原子の一部をハロゲン等に置換した
ものも使用できる。またこれらの電解液に、添加剤等を
加えてもよい。添加剤としては例えば、トリフルオロプ
ロピレンカーボネート、ビニレンカーボネート、1,6
−Dioxaspiro[4,4]nonane−2,
7−dione、12−クラウン−4−エーテル等が電
池の安定性、性能、寿命を高める目的で使用できる。
【0031】本発明においては、液漏れを抑制し安全性
を高める目的で、電解質としてゲル状電解質を用いるこ
ともでき、また、好ましい。ゲル状電解質とは主として
電解液と高分子とからなり、電解液が高分子のネットワ
ーク中に保持されて全体としての流動性が著しく低下し
たものである。イオン伝導性等の特性は通常の電解液に
近い特性を示すが、流動性、揮発性等は著しく抑制さ
れ、安全性が高められている。
【0032】高分子の種類は、電解液に対してゲルを形
成し且つ電池材料として安定である限り、特に制限され
ない。しかしながら、リチウム電池に使用される電解液
が通常極性を有するため、ある程度の極性を有する高分
子が好ましい。ポリマーの重量平均分子量は、通常1
0,000〜5,000,000、好ましくは100,
000〜1,000,000の範囲とされる。分子量が
低過ぎる場合はゲルの形成が困難であり、分子量が高過
ぎる場合は粘度が高過ぎて取り扱いが困難となる。ゲル
状電解質の形成工程には、(1)冷却によってゲル化可
能な高分子が含有された電解液を加温状態で使用して常
温まで高分子を冷却する方法、(2)モノマーが含有さ
れた電解液を使用してモノマーを重合させる方法が好適
に使用される。
【0033】上記(1)の方法で使用される高分子の具
体例としては、ポリビニルピリジン、ポリ−N−ビニル
ピロリドン等の環を有するポリマー、ポリメタクリル酸
メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸ブ
チル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、
ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリルアミ
ド等のアクリル誘導体系ポリマー、ポリフッ化ビニル、
ポリフッ化ビニリデン等のフッ素系樹脂、ポリアクリロ
ニトリル、ポリビニリデンシアニド等のCN基含有ポリ
マー、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール等のポリ
ビニルアルコール系ポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリ塩
化ビニリデン等のハロゲン含有ポリマーが挙げられる。
また、上記のポリマー等の混合物、変成体、誘導体、ラ
ンダム共重合体、交互共重合体、グラフト共重合体、ブ
ロック共重合体等も使用できる。
【0034】上記(2)の方法において、モノマーの重
合により生成させる好適な高分子としては、例えば、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリイミ
ド等の重縮合によって生成される高分子、ポリウレタ
ン、ポリウレア等の重付加によって生成される高分子、
ポリメタクリル酸メチル等のアクリル誘導体系ポリマ
ー、ポリ酢酸ビニルやポリ塩化ビニル等のポリビニル系
ポリマー等の付加重合で生成される高分子等が挙げられ
るが、重合の制御が容易で且つ重合時に副生成物が発生
しない付加重合により生成される高分子が好適である。
特に、反応性不飽和基含有モノマーの付加重合により生
成される高分子は、その生産性にも優れる。
【0035】そして、上記(2)の方法において使用さ
れる反応性不飽和基含有モノマーとしては、アクリル
酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル
酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、エトキ
シエチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート、
エトキシエトキシエチルアクリレート、ポリエチレング
リコールモノアクリレート、エトキシエチルメタクリレ
ート、メトキシエチルメタクリレート、エトキシエトキ
シエチルメタクリレート、ポリエチレングリコールモノ
メタクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリ
レート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、
グリシジルアクリレート、アリルアクリレート、アクリ
ロニトリル、N−ビニルピロリドン、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリ
レート、テトラエチレングリコールジアクリレート、ポ
リエチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリ
コールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメ
タクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレ
ート、ポリエチレングリコールジメタクリレート等が挙
げられる。これらは単独あるいは複数を組み合わせて用
いることができる。
【0036】上記のモノマーの重合方法としては、熱、
紫外線、電子線等による方法が挙げられるが、生産性の
観点から紫外線による方法が好ましい。この場合、反応
を効果的に進行させるため、電解液に紫外線に反応する
重合開始剤を配合することも出来る。紫外線重合開始剤
としては、ベンゾイン、ベンジル、アセトフェノン、ベ
ンゾフェノン、ミヒラーケトン、ビアセチル、ベンゾイ
ルパーオキサイド等が挙げられる。これらの開始剤は、
単独であるいは複数を組み合わせて用いることができ
る。
【0037】熱重合の場合は、熱重合開始剤の種類及び
量、モノマーの種類及び量、モノマー中の反応基数等を
変えることにより、ゲルの構造制御が出来、イオン伝導
度等を向上させることが出来る。更に、全体の反応が一
様に進むため均一なゲルが形成される。熱重合において
は、反応制御のため、重合開始剤を使用することが出来
る。熱重合開始剤としては、1,1−ジ(ターシャルブ
チルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サン、2,2−ビス−[4,4−ジ(ターシャルブチル
パーオキシシクロヘキシル)プロパン]、1,1−ジ
(ターシャルブチルパーオキシ)−シクロヘキサン、タ
ーシャリブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘ
キサノネート、ターシャリブチルパーオキシ−2−エチ
ルヘキサノネート、ジベンゾイルパーオキサイド等が挙
げられる。これらの開始剤は、単独であるいは複数を組
み合わせて用いることができる。
【0038】ゲル状電解質中の高分子の比率は、通常
0.1〜80重量%、好ましくは1〜50重量%であ
る。高分子の比率が低過ぎる場合は電解液の保持が困難
となって液漏れが発生し、高過ぎる場合はイオン伝導度
が低下して電池特性が低下する。溶媒に対するポリマー
の割合は、分子量に応じて適宜選択されるが、通常0.
1〜50重量%、好ましくは1〜30重量%とされる。
高分子の割合が少な過ぎる場合は、ゲルの形状が困難と
なり電解液の保持性が低下して流動及び液漏れの問題が
生じる傾向がある。ポリマーの割合が多過ぎる場合は、
粘度が高くなり過ぎて取り扱いが困難となり、また、電
解液の濃度低下によりイオン伝導度が低下してレート特
性等の電池特性が低下する傾向にある。
【0039】好ましい態様においては、正極及び/又は
負極は、粉体状の活物質と結合剤とを含有する活物質層
と該活物質層内に形成されたゲル状電解質からなるイオ
ン移動相とから構成され、電解質層は、上記正極及び/
又は負極上に設けられた、非電気伝導性の粉体と非電気
伝導性の結合剤とを含有するセパレーターと、該セパレ
ーター内に形成され、正極及び/又は負極のゲル状電解
質と連続体として形成されたゲル状電解質からなるイオ
ン移動相とから構成される。このような構成によって、
正極及び/又は負極と電解質層とを一体的に設けること
ができる。その結果、界面抵抗を下げることが可能にな
り、容量やレート特性を向上させることができる。ま
た、前記の支持電解質と前記の高分子とからなる固体状
の電解質を用いることもできる。ゲル状又は固体状の電
解質を用いる場合、電池ケースから液漏れの心配がな
く、ケースを形状可変性のあるものにできるなどケース
の選択の自由度が増すという利点がある。
【0040】本発明のリチウム二次電池は、好ましく
は、正極と負極と電解質層とが平板的に積層してケース
内に収納される。平板的に積層される場合、電極の面積
上の制約はなく、特に大面積の場合本発明の効果が顕著
である。使用するケースとしては、形状可変性のあるも
のが好ましく、本発明の効果も顕著である。形状可変性
のあるケースとは柔軟性、屈曲性、可撓性等を有するケ
ースを意味し、材質としては、プラスチック、高分子フ
ィルム、金属フィルム、ゴム、薄い金属板等が挙げられ
る。ケースの具体例としては、ビニール袋の様な高分子
フィルムからなる袋、高分子フィルムからなる真空包装
用袋もしくは真空パック、金属箔と高分子フィルムとの
ラミネート素材からなる真空包装用袋もしくは真空パッ
ク、プラスチックで形成された缶、プラスチックの板で
挟んで周囲を溶着、接着、はめ込み等で固定したケース
等が挙げられる。これらの中では、気密性、形状可変性
の点で高分子フィルムからなる真空包装用袋もしくは真
空パック、または金属箔と高分子フィルムとのラミネー
ト素材からなる真空包装用袋もしくは真空パックが好ま
しい。これらのケースは、金属缶の様な重量、剛性がな
く、柔軟性、屈曲性、可撓性等を有するため、電池を収
納後曲げたりできる形状自由性があるとともに、軽量化
が図れるという利点を持つ。むろん電池の機器への装着
等の利便を図るため、形状可変性のあるケースに電池を
封入し好ましい形状に成形後、必要ならば複数のケース
を剛性を持つ外装ケースに収納することも可能である。
【0041】次に、本発明の電池の製造方法について説
明する。本発明方法では、正極及び/又は負極の上に、
塗布によりセパレーターが形成される。特にはセパレー
ターが非電気導電性の粉体と非電気導電性の結合剤とを
含有してなる。セパレーターを形成させる方法として
は、非電気導電性の粉体と非電気導電性の結合剤と溶剤
とを含有する塗料を調製し塗布・乾燥する方法が好まし
い。このような手法によりセパレーターを形成させれ
ば、セパレーターを別個に製造したり、セパレーターを
巻き取り、巻きだし、位置決めするというような煩雑な
手間をかけることなく、容易に機械的強度に優れ、容量
の高い電池を製造することができる。
【0042】セパレーター用塗料を調製するために使用
できる分散機としては、サンドミル、ボールミル、ロー
ルミル、ジェットミル、ホモジナイザー、各種混練機、
エクストルーダー、ヘンシェルミキサーなどが使用でき
る。セパレーター用塗料は所定量の粉体、結合剤に溶剤
を加え、分散機で分散することにより調製することがで
きる。
【0043】セパレーター用塗料は、前述の塗布機によ
って電極上に塗布され、乾燥することによって、電極上
にセパレーターが形成される。セパレーターには電解質
が含有されて電解質層となる。電解質として電解液を用
いる場合は、電極上に形成されたセパレーターに上面、
もしくは側面から含浸させることができる。電解質とし
てゲル状電解質もしくは固体電解質を用いる場合は、一
般に粘度が高いので、以下の方法を採用するのが好まし
い。
【0044】(1)電解質原料として電解液とゲル状ポ
リマーとを含有するものを使用し、含浸を加温状態にて
行い、含浸工程後、これを冷却することによってゲル状
電解質を形成する方法。この方法においては、電解質原
料が、加温状態では溶液状の如く粘度が低い状態であ
り、常温ではゲル状である。 (2)電解質原料として、電解液とモノマーとを含有
し、含浸工程後、モノマーを重合することによってゲル
状電解質を形成する方法。この方法においては、モノマ
ーとして、重合によって電解質原料がゲル化するものを
選ぶ。
【0045】さらに好ましい方法においては、(1)集
電体上に、正極活物質又は負極活物質と結合剤を含有す
る活物質層を形成する活物質層形成工程と、(2)活物
質層上に非電気導電性の粉体と非電気導電性の結合剤と
を含有するセパレーターを形成する工程と、(3)活物
質層形成工程及びセパレーター形成工程の後に、電解質
原料を含浸する含浸工程とを包含する。この方法におい
ては、活物質層や骨格層等が形成された後に電解質が含
浸されるので、それぞれの電解質は連続しており、正極
及び/又は負極と電解質層とを一体的に設けることが可
能になる。
【0046】上記(1)の活物質形成工程における塗
布、上記(2)のセパレーター形成工程における塗布と
は、逐次又は同時に行うことができる。また、逐次又は
同時に塗布した後に乾燥を行うことも可能である。この
方法の場合、塗布あるいは乾燥の工程の回数を低減する
ことができる。塗布の前には、ボールミル、サンドミ
ル、二軸混練機等によって、分散塗料化することができ
る。使用する溶剤としては、使用する結合剤を溶解する
ものであれば、N−メチルピロリドンのような一般的に
使用される各種の無機溶剤、有機溶剤が使用できる。
【0047】さらにまた、活物質層形成後、カレンダー
処理を加えた後にセパレーター形成工程を行うこともで
きる。この場合、活物質層の充填率(イオン移動相の体
積割合)をカレンダー処理の条件で制御できるため、活
物質層内の成分の配合量の自由度が増す。また、活物質
層の平坦性が高まるので、電池を平板的に積層する場合
の作業性が向上する。
【0048】電解質原料の含浸方法としては、通常は塗
布した後所定の時間放置するだけで十分であるが、含浸
の効率や速度を高めるため、圧入、真空含浸等の操作を
行ってもよい。イオン移動相は、層内の空隙を完全に充
填していることが好ましいが、ある程度の空隙が残って
いても電池特性に大きな支障はない。支障が生じる場合
は、上記の圧入、真空含浸等の含浸方法を採用すること
ができる。本発明においては、上記の手法によって、電
解質を備え、セパレーターを間にして正極と負極が対向
して積層される基本セルが形成される。基本セルは必要
に応じて複数積層等を行い、端子をつけてケースに封入
され、電池が形成される。
【0049】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限
り以下に示す実施例に限定されるものではない。実施例
及び比較例とも使用される原料は、使用前に粉体は24
0℃で24時間真空乾燥した。結合剤、支持電解質は1
10℃で4時間乾燥した。モノマーはモレキュラーシー
ブにて脱水処理して用いた。電解液はリチウム電池用に
あらかじめ脱水されているものを使用した。まず、以下
に示す組成に従い正極用塗料、負極用塗料を調整した。
正極塗料・負極塗料の原料としては以下のものを使用し
た。
【0050】
【表1】 正極活物質 LiCoO2 粉 導電材 アセチレンブラック 負極活物質 グラファイト 結合剤 ポリフッ化ビニリデン 溶剤 Nメチルピロリドン (正極用塗料組成) LiCoO2 90.0部 アセチレンブラック 5.0部 ポリフッ化ビニリデン 5.0部 Nメチルピロリドン 100.0部 (負極用塗料組成) グラファイト 90.0部 ポリフッ化ビニリデン 10.0部 Nメチルピロリドン 150.0部
【0051】上記材料をそれぞれサンドミルで1時間混
練・分散処理を行い塗料化した。正極用塗料を厚さ20
μmのアルミ箔上にドクターブレードを用いて塗布し、
120℃で乾燥して空隙を有する正極活物質を有する層
を得た。負極用塗料は、厚さ20μmの銅箔上に同様に
して形成した。カレンダー工程を経たのちの各層の空隙
の量は、厚みと重量の測定から、正極で約30体積%、
負極で約40体積%であった。ここまでの工程はすべて
通常の環境化で行った。次にセパレーター用に下記の塗
料A〜Cを調整した。
【0052】
【表2】塗料A組成 シリカ(日本アエロジル製造OX−50) 100部 ポリフッ化ビニリデン 50部 Nメチルピロリドン 850部 塗料B組成 酸化アルミニウム(住友化学製AA−10) 100部 ポリフッ化ビニリデン 2部 Nメチルピロリドン 100部 塗料C組成 酸化チタン(石原産業製FTL−300) 100部 ポリフッ化ビニリデン 3部 Nメチルピロリドン 240部 それぞれの塗料を10分間サンドミルで分散した。
【0053】実施例1 集電体上に設けた正極活物質層上に塗料Aをドクターブ
レードを用いて塗布し、120℃で乾燥してセパレータ
ーを形成した。ここまでの工程も、すべて通常の環境下
で行った。その後、塗膜をドライルーム内において12
0℃で再乾燥し、所定の形状に打ち抜いた。このように
して得られたシートと、及び負極活物質層とに、それぞ
れ下記の組成の電解質液を塗布し含浸させた。
【0054】
【表3】 PC(プロピレンカーボネート) 40.8部 EC(エチレンカーボネート) 40.8部 LiClO4 10.4部 ポリアクリロニトリル 8.0部(分子量150,000 )
【0055】上記の含浸液は110℃で溶解し均一な溶
液とした。この溶液を110℃に加温した状態でセパレ
ーターを備えた正極活物質層及び負極活物質層に、ドク
ターブレードで塗布して含浸させた。その後0℃で冷却
し、含浸させた含浸液をゲル化し、活物質層内の空隙と
セパレーターの空隙内にゲル状電解質を形成して、負極
と電解質層を上に有する正極とを得た。その電解質層を
内側にして正極、負極を積層して端子をつけ、真空パッ
クに封入してリチウム二次電池を作成し評価を行った。
【0056】実施例2 実施例1において、塗料Aを塗料Bに変更した。それ以
外は実施例1と同様にして電池を形成した。
【0057】実施例3 実施例1において、塗料Aを塗料Bに変更した。セパレ
ーターの膜厚は厚めになるように塗布を行った。それ以
外は実施例1と同様にして電池を形成した。
【0058】実施例4 実施例1において、塗料Aを塗料Cに変更した。それ以
外は実施例1と同様にして電池を形成した。
【0059】実施例5 実施例1において、塗料Aを塗料Bに変更した。含浸液
を110℃に加温した状態でセパレーターを備えた正極
活物質層及び負極活物質層に、ドクターブレードで塗布
して含浸させた。ついでセパレーターを間にして正極と
負極を積層した。その後0℃で冷却し、含浸させた含浸
液をゲル化し、活物質層内の空隙とセパレーターの空隙
内に全体が連続体となったゲル状電解質を形成して基本
セルを形成した。その後正極、負極に端子をつけ、真空
パックに封入してリチウム二次電池を作成し評価を行っ
た。それ以外は実施例1と同様にして電池を形成した。
【0060】実施例6 実施例1において、塗料Aを塗料Cに変更した。含浸液
を110℃に加温した状態でセパレーターを備えた正極
活物質層及び負極活物質層に、ドクターブレードで塗布
して含浸させた。ついでセパレーターを間にして正極と
負極を積層した。その後0℃で冷却し、含浸させた含浸
液をゲル化し、活物質層内の空隙とセパレーターの空隙
内に全体が連続体となったゲル状電解質を形成して基本
セルを形成した。その後正極、負極に端子をつけ、真空
パックに封入してリチウム二次電池を作成し評価を行っ
た。それ以外は実施例1と同様にして電池を形成した。
【0061】比較例1 実施例1において、セパレーター用塗料の塗布を省略
し、厚み60ミクロンの不織布を使用した。即ち、電解
質塗料を正極、不織布、負極におのおの含浸後0℃で冷
却し、含浸させた含浸液をゲル化した。ついで、正極、
不織布、負極を積層した。それ実施例1と同様にして電
池を作成した。
【0062】表−1に各セパレーターの測定結果を示
す。厚みはマイクロメータにて測定し、活物質層、集電
体の厚みを差し引くことにより求めた。別に重量を精密
天秤によって測定し、活物質層、集電体の重量を差し引
くことにより重量を求めた。空隙率は厚みと重量の測定
結果より、材料の真比重を用いて計算した。セパレータ
ーとしては、電気絶縁性が必要となるため、シート抵抗
を4探針電極を持つ抵抗計によって面抵抗として測定し
た。多孔性フィルムについてはアルミ箔上に置いて測定
を行った。
【0063】表−2に、実施例及び比較例の結果を示
す。電池の容量は0.046/cm2の電流密度で4.
05Vまで定電流条件充電後、4.05Vの電圧で0.
0046/cm2 の電流密度まで定電圧充電することに
よって充電させた電池を、0.046cm2 の電流密度
で2.7Vまで定電流条件放電した時に取り出せる容量
を、正極活物質単位重量当たりの容量として算出した。
レート特性は0.14/cm2 の電流密度で4.05V
まで定電流条件充電後、4.05Vの電圧で0.046
/cm2 の電流密度まで定電圧充電することによって充
電させた電池を、1.1cm2 の電流密度で2.7Vま
で定電流条件放電した時に取り出せる容量を、同一条件
で充電した電池から0.046cm2 の電流密度で2.
7Vまで定電流条件放電した時に取り出せる容量に対す
る割合として求めた。サイクル特性は0.55/cm2
の電流密度で4.05Vまで定電流条件充電後、4.0
5Vの電圧で0.0011/cm2 の電流密度まで定電
圧充電することによって充電させた電池を、0.55/
cm2 の電流密度で2.7Vまで定電流条件放電したサ
イクルを繰り返し、20サイクル経過した後の容量の維
持率を%で示した。表−2には、ゲル化を行った工程
数、ゲル状電解質の界面の数も併せて示す。ゲル化を行
った工程数は、正極、負極、電解質層、すべてについて
ゲル状電解質形成に要する工程が行われる回数の総和を
示す。ゲル状電解質の界面数は張り合わせ面などゲル状
電解質同士が張り合わされて形成される界面の総数を示
す。
【0064】表−1に示すように塗布により形成された
セパレーターは、セパレーターとして要求される多孔
度、電気絶縁性を有する。また実施例1にみるように極
めて薄く形成することも、実施例3に見るように厚くす
ることも、製造上の困難を伴わず可能である。塗布によ
り形成されるセパレーターではセパレーターが電極に固
定されているため、薄いセパレーターにおいても平板積
層する事には、なんら問題はなかった。
【0065】表−2に示されるように、実施例1〜6の
電池は、比較例と比較して電池特性上何ら問題はなく、
むしろ特性的に優れる場合が多い。また実施例では、多
孔性フィルムによるセパレーターを用いる場合に必要と
なる、装置、工程はすべて不要となり、製造が簡略化さ
れる。さらに工程上はゲル化の工程数が少なくて済み、
設備の簡略化がはかれるとともに、工程短縮による水分
の混入抑制、設備投資の軽減、生産性の向上等が実現で
きる。ゲル状電解質の原液の塗布も正極側、負極側2回
で済み、電解質用に改めて塗布したり、多孔性フィルム
に別に含浸させたりする必要がない。特に実施例5〜6
においては、界面が存在しないことから余分な抵抗が発
生せず、特性の向上が期待されるとともに、工程もさら
に簡略化される。
【0066】
【表4】 *)空隙率の“>”は値がそれ以上であることを示す。
【0067】
【表5】 *)ゲル化工程回数は一個の電池につき、全体で必要とされるゲル化工程 の回数を、ゲル界面数は一個の電池内の張り合わせ界面の数を示す。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、セパレーターは塗布に
より電極上に形成されるため、セパレーターや、そのた
めの組立設備を別に準備する必要がない。またセパレー
ターは電極上に支持されているため、強度的に補強され
ており、自立した高分子フィルムタイプのセパレーター
では実現不可能な膜厚が均一で、薄いセパレーターを実
現することが可能である。このことは電池の内部抵抗を
下げるとともに、容量の増加に寄与する。しかもこの薄
膜化には工程上の困難は伴わない。また薄く扱いにくい
セパレーターのようなものを位置決めする必要はなくな
るため、電池を大面積平板上に積層することも可能とな
る。多孔性フィルムでは薄型化を実現しようとすると、
まず強度上問題からフィルムの伸び、切断、よじれ等が
発生してフィルムをうまく扱えない。特に平板積層する
場合、厚みが薄く多孔性のフィルムを皺などがないよう
に広げることは極めて困難で、大面積化は不可能に近
い。
【0069】また、セパレーターが非電気伝導性の粉体
と非電気伝導性の結合剤から形成される場合は、高分子
フィルムの補強剤等に粉体が使用されていることからわ
かるように機械的強度に優れる。そのため電解質層の機
械的強度が全体として高くなる。特に粉体は各種の材
質、形状、粒径のものが存在するため、その種類を選ぶ
ことにより、機械的強度、細孔構造等各種の特性をコン
トロールできる。
【0070】また、電極を活物質層構造を有するように
形成しておき、その上にセパレーターを塗布により形成
する手法は、以下のような点において優れている。まず
活物質層、セパレーターの形成は、電解液を含まない状
態で形成されるため、乾燥工程等によって容易に水分除
去が行われうる。そのため水分管理をする必要がなく通
常の雰囲気下で製造を行うことが可能である。従って、
分散機、塗布機ともドライルーム内に設置する必要はな
く、設備の簡略化がはかれる。これらの層の形成法とし
ては、活物質あるいは粉体と結合剤を、適当な溶液とと
もに分散塗料化し、塗布後、乾燥する手法は生産性が極
めて高い。また集電体を含む塗膜全体の剛性が高まり、
塗膜の平坦性が増すため、電池を平板積層する場合の作
業性が高まる。本発明の手法では面積の制約はなく、
“塗布のロール幅”ד任意の長さ”の電極に対して、
薄くて均一かつ機械的強度に優れる電解質層を工程上の
困難なく形成することが可能となる。
【0071】さらに正極、負極、電解質層内に存在する
ゲル状電解質の形成は、活物質層、セパレーター上に、
イオン移動相原料を塗布し、空隙を満たした後、ゲル状
電解質を形成させるだけで形成することができる。ゲル
状電解質を形成させる工程は正極側、負極側それぞれ一
回に減らすこともできるため工程が簡略化される。US
P5,453,335、同5,609,974に示され
る様な手法では、正極側、負極側、電解質層と3回から
4回のゲル化工程が必要であるのと比較して、工程の簡
略化の効果は大きい。特にゲル状電解質がモノマーを重
合させることによって形成される場合や、加温状態で含
浸を行いそれを冷却することによって形成される場合
は、ゲル状電解質の形成に分単位の時間を要するため、
工程の省略による生産性、コスト低減への効果は大きく
なる。
フロントページの続き Fターム(参考) 5H021 AA06 BB12 CC00 CC03 CC04 EE01 EE02 EE03 EE04 EE05 EE06 EE10 EE15 EE16 EE32 HH03 5H029 AJ14 AK02 AK03 AK05 AK16 AK18 AL02 AL07 AL08 AL12 AM03 AM04 AM05 AM07 AM16 BJ04 BJ12 CJ22 DJ04 DJ08 DJ09 DJ13 DJ16 EJ12 EJ14 HJ04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極及び/又は負極の上に、塗布により
    形成されるセパレーターが設けられていることを特徴と
    するリチウム二次電池。
  2. 【請求項2】 セパレーターが非電気伝導性の粉体と非
    電気伝導性の結合剤とを含む多孔質膜であることを特徴
    とする請求項1に記載のリチウム二次電池。
  3. 【請求項3】 正極及び/又は負極は、塗布により形成
    される粉体状の活物質及び結合剤からなる活物質層骨格
    及び活物質層の空隙内に形成される電解質を有する請求
    項1又は2に記載のリチウム二次電池。
  4. 【請求項4】 セパレーター及び活物質層骨格の空隙を
    充填する電解質が固体電解質、又は非水系電解液を含む
    ゲル状電解質である請求項3に記載のリチウム二次電
    池。
  5. 【請求項5】 セパレーターの厚みが20μm以下であ
    る請求項1乃至4のいずれか1つに記載のリチウム二次
    電池。
  6. 【請求項6】 正極、セパレーター、負極が平板状に積
    層されて形成される請求項1乃至5のいずれか1つに記
    載のリチウム二次電池。
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