JP2000147850A - シート搬送装置 - Google Patents

シート搬送装置

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JP2000147850A
JP2000147850A JP10316552A JP31655298A JP2000147850A JP 2000147850 A JP2000147850 A JP 2000147850A JP 10316552 A JP10316552 A JP 10316552A JP 31655298 A JP31655298 A JP 31655298A JP 2000147850 A JP2000147850 A JP 2000147850A
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JP
Japan
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sheet
cover
jam
front cover
detection sensor
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Pending
Application number
JP10316552A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiichi Takayama
誠一 高山
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成でありながら、適切なジャム処理
を行うことが可能なシート搬送装置を提供する。 【解決手段】 フロントカバーと、側面カバーを有する
シート搬送装置において、ジャムが発生した場合、シー
ト搬送路に配置されたシート検知センサの検知結果に基
づいて、ジャム処理状況を判断する。ここで、シート検
知センサの検知結果から側面カバーを開けてジャム処理
を行った方がよいと判断された場合には、フロントカバ
ーをロックする。この後、側面カバーの開閉が検知され
ると、再び各シート検知センサの検知結果に基づいてジ
ャム処理状況を判断する。この結果、前面カバーを開け
てもよいと判断した場合、フロントカバーのロックを解
除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やプリンタ
等の画像形成装置などに用いられるシート搬送装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】複写機やプリンタなどの画像形成装置で
は、トレイから用紙を繰り出して、所定の搬送経路に沿
って搬送して画像を形成するようになっている。このた
め、用紙を搬送する際に、用紙がつまってジャムが発生
することがある。ジャムが発生した場合には、ジャムの
原因となった用紙を取り除くジャム処理を行う必要があ
り、使用者は、装置のカバーを開けてジャム処理を行っ
ている。
【0003】ところで、ジャムは、搬送経路の1箇所で
発生するとは限らず、様々な箇所で発生するおそれがあ
る。このため、従来の複写機等では、用紙搬送経路の様
々な箇所で発生したジャムに対する処理を可能とするた
めに、複数のカバーを設け、ジャムが発生した場合に
は、表示パネル等で開放すべきカバーを表示するように
なっている。これにより、使用者は表示されたカバーを
開けてジャム処理を行うことができる。
【0004】しかし、ジャムが発生した後、使用者が表
示パネルを見ない、または見誤って適切な処理が行われ
ない場合があり、この場合、装置が故障したり、ジャム
処理に手間取ったりすることがある。
【0005】そこで、特開平10−63163号公報に
は、ジャム処理時に開閉される複数のカバーのそれぞれ
にロック機構を設け、ジャム発生時には、そのジャムに
対する処理を行うために開ける必要のあるカバーのみの
ロックを解除する装置が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した公報
に開示されている装置では、複数のカバーのそれぞれに
ロック機構を設けるとともに、これらを制御する設備や
電源設備等が必要であるため、構成が複雑となる。従っ
て、コストの増加を招くことになると共に、ロック機構
を設けるスペースも問題となる。また、開けるべきカバ
ー以外のカバーはロックされているため、いくつものカ
バーが開かないことで使用者に不快感を与えたり、また
使用者に故障と判断されたりすることもあり、適切なジ
ャム処理が行えなくなる場合がある。
【0007】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、簡易な構成でありながら、適切なジャム処
理を行うことが可能なシート搬送装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るシート搬送装置は、筐体内部の所定の
搬送経路に沿ってシートを搬送するシート搬送装置であ
って、前記筐体の前面部に設けられ、シートジャムが発
生した場合のジャム処理時に開閉される第1のカバー
と、シートジャムが発生した場合に、前記第1のカバー
を開かないようにするロック手段と、前記第1のカバー
と異なる位置に配置され、シートジャムが発生した場合
のジャム処理時に開閉される第2のカバーと、シートジ
ャムが発生した場合に、前記第2のカバーが開かれた後
のジャム処理状況に基づいて、前記ロック手段による前
記第1のカバーのロックを解除する制御手段とを具備す
ることを特徴としている。
【0009】この構成によれば、ジャムが発生した場
合、使用者にとって開けやすい前面部に配置された第1
のカバーがロックされる。これにより、使用者は第1の
カバーをあけることができず、第2のカバーを開けるこ
とになる。この後、通常、第2のカバーを開けて使用者
が何らかのジャム処理行うことになる。そして、第2の
カバーを開けた後のジャム処理状況に応じて、つまり第
1のカバーを開けなくてはジャム処理を実行できないと
行った状況にある場合に、制御手段によって第1のカバ
ーのロックが解除される。これにより使用者は第1のカ
バーを開けてジャム処理を行うことができる。従って、
この装置では、使用者に開けられやすい位置にある第1
のカバーをジャム処理に必要でない場合にはロックして
おくことにより、適切なジャム処理が行われるようにし
ている。また、ロック手段は、第1のカバーに対しての
み配置しているので構成も簡易である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 A.複写機の全体構成 まず、図1は本発明の一実施形態に係るシート搬送装置
を備えた複写機の外観を示す斜視図である。同図におい
て、符号1は、この複写機の筐体を示す。筐体1の前面
には、フロントカバー(第1のカバー)102が開閉可
能に取り付けられており、筐体1の側面には、側面カバ
ー(第2のカバー)103が開閉可能に取り付けられて
いる。ここで、フロントカバー102は、カバーが開か
ないようにする後述するロック機構を備えている。ま
た、筐体1には、シートを収容する複数のトレイ104
およびトレイ105が筐体1から引き出し可能に装着さ
れている。
【0011】ここで、図2は、フロントカバー102お
よび側面カバー103を開けた状態を示す。このよう
に、フロントカバー102を開けると、筐体1の内部に
配置された後述するシート搬送機構が露出するようにな
っている。また、側面カバー103を開けると、シート
搬送機構の側部が露出するようになっている。シート搬
送時にジャムが発生した場合には、使用者は、上記のカ
バーのいずれかまたは両方を開けて、ジャムの原因とな
ったシートを取り除けるようになっている。
【0012】次に、図3を参照して、この複写機の構成
について説明する。筐体1の上部には、原稿を載置する
プラテンガラス2が設けられている。このプラテンガラ
ス2には、自動原稿送り装置3により原稿が搬送されて
くる。また、自動原稿送り装置3が設けられたプラテン
カバー4を開閉することにより、使用者の手で原稿をプ
ラテンガラス2上に載置することもできる。
【0013】プラテンガラス2の下には、露光装置5が
設けられている。露光装置5は、プラテンガラス2上の
原稿に光を照射するとともに、この原稿からの反射光を
反射および収束させて、感光体ベルト6に照射する。感
光体ベルト6は複数のロールに巻回されたエンドレスベ
ルトであって、その外周面上には感光材が設けられてい
る。上述したように光が照射されることにより、感光体
ベルト6の外周面には光電効果により潜像が形成され
る。感光体ベルト6上の潜像には、現像器7から供給さ
れるトナーが付着され、これによりトナー像が形成され
る。このトナー像は、転写器8に吸引されることによ
り、感光体ベルト6と転写器8との間を通過するシート
に転写される。図中の二点鎖線は、シートの搬送経路を
示す。一方、シートに転写されずに感光体ベルト6上に
残留したトナーは、クリーナ9により除去される。
【0014】B.シート搬送機構 次に、シート搬送機構について説明する。トレイ104
には、シートSが積層されて収容されている。各トレイ
104からは、フィーダ機構11によって、最も上のシ
ートSが引き出され、対になって回転するテークアウェ
イロール12によって搬送される。テークアウェイロー
ル12に搬送されるシートは、シート送りユニット30
内に導入される。シート送りユニット30内に導入され
たシートは、一対のプリレジストレーションロール13
の間に搬送された後、さらにレジストレーションロール
14の間を導入される。これらのプリレジストレーショ
ンロール13およびレジストレーションロール14の回
転により、シートSは感光体ベルト6と転写器8との間
を通過させられ、ここでトナー像の転写を受ける。
【0015】また、トレイ104の左側に配置されるト
レイ105は、トレイ104よりも大きな容量のトレイ
であり、トレイ105からは、フィーダ機構22によっ
て、最も上のシートSが引き出されてシート送りユニッ
ト30内に導入される。シート送りユニット30内に導
入されたシートSは、対になって回転するテークアウェ
イロール24の回転により搬送させられる。そして、シ
ートSは、テークアウェイロール12の間を通過させら
れた後、プリレジストレーションロール13およびレジ
ストレーションロール14を通過させられ、感光体ベル
ト6と転写器8との間でトナー像の転写を受ける。
【0016】上述したようにトナー像の転写を受けたシ
ートSは、搬送エンドレスベルト15により、定着器1
6に導入される。定着器16は、互いに接触させられて
回転可能な加熱ロールと加圧ロールを備えており、これ
らの回転するロールの間を通過させられることにより、
トナー像がシートSに定着する。
【0017】その後、シートSは、定着器16のすぐ下
流の搬送ロール17を通過させられる。搬送ロール17
の下流には、図示しない揺動可能なゲートが設けられて
おり、画像形成が終了したシートSは、このゲートによ
って搬送ロール18,19に向けて案内され、筐体1の
外部に排出される。定着器16および搬送ロール18
は、1つの筐体内に配置され、ユニット化(以下、フュ
ーザーユニットとする)されている。これによりこのフ
ューザーユニット内でジャムが発生した場合などには、
このユニットごと紙面手前側に引き出すことになる。な
お、シート送りユニット30内でジャムが発生した場合
には、シート送りユニット30を引き出してジャム処理
を行うことになる。
【0018】一方、搬送ロール17を通過した後、画像
が形成された面とは、逆の面に画像が形成される、つま
り両面に画像が形成されるシートSは、上記のゲートに
案内されて、シート送りユニット30内に導入される。
シート送りユニット30の内部には、スタックトレイ3
1が設けられており、搬送ロール17を通過したシート
Sは、搬送ロール32,33を通過させられてスタック
トレイ31に収容される。
【0019】スタックトレイ31には、送り出し機構3
4が設けられている。また、スタックトレイ31の出口
付近には、一対のロール34a,34bが配置されてい
る。さらに、シート送りユニット30の内部には、対に
なった搬送ロール35が設けられている。スタックトレ
イ31に収容されたシートSは、送り出し機構34によ
って引き出された後、回転する搬送ロール35によって
テークアウェイロール24に向けて搬送される。この
後、シートSは、テークアウェイロール24により再
度、テークアウェイロール12に向けて送り出される。
そして、プリレジストレーションロール13およびレジ
ストレーションロール14によって、感光体ベルト6と
転写器8との間を通過させられて、既に画像が形成され
た面とは逆の面にトナー像の転写を受けた後、再度定着
器16を通過させられる。このようにして、シートSの
両面に画像が形成される。
【0020】C.制御システム 次に、この複写機に組み込まれたシート搬送機構を制御
するシステム(制御手段)について図4を用いて説明す
る。同図に示すように、この制御システムは、第1シー
ト検知センサ41と、第2シート検知センサ42と、第
3シート検知センサ43と、カバー検知センサ46と、
制御部40と、ユーザインタフェース47とを備えた構
成となっている。
【0021】図3に示すように、第1シート検知センサ
41は、トレイ104の各々に設けられたフィーダ機構
11の搬送方向のすぐ下流側に配置されており、その位
置にシートSがあるか否かを検知するセンサであり、そ
の検知結果を制御部40に出力している。
【0022】第2シート検知センサ42は、最も下流側
に配置されたテークアウェイロール12のすぐ下流側に
配置されており、その位置にシートSがあるか否かを検
知するセンサであり、その検知結果を制御部40に出力
している。
【0023】第3シート検知センサ43は、2対のプリ
レジストレーションロール13の間に配置されており、
その位置にシートSがあるか否かを検知するセンサであ
り、その検知結果を制御部40に出力している。
【0024】図4に戻り、カバー検知センサ46は、フ
ロントカバー102および側面カバー103の開閉状態
を検知するセンサであり、その検知結果を制御部40に
出力している。このようなセンサとしては、カバーがし
められることによって押下されるスイッチ等を有する公
知の検知センサを用いることができる。
【0025】図5に示すように、ユーザインタフェース
47は、表示パネル150、ニューメリック区域15
1、クリアキー152、スタートキー153、ストップ
キー154およびオールクリアキー155を備えてい
る。表示パネル150は、タッチ操作が可能であり、使
用者は、ここで使用するトレイ104を選択したり、濃
度を指定したりすることが可能である。スタートキー1
53は、複写動作の開始を使用者が指示するためのもの
である。また、表示パネル150は、この複写機の動作
状況等を表示する。ニューメリック区域151に設けら
れている数字キーやアスタリスク(*)キー、シャープ
(#)キーは、コピー部数の設定等を行うために用いら
れる。
【0026】制御部40は、CPU、ROMおよびRA
M等を備えており、ユーザインタフェース47から入力
される使用者からの指示や、上述した各センサからの検
知結果等に基づいて、搬送系駆動部44を制御してい
る。具体的には、シートSが搬送経路のどの位置にある
かを検知し、その検知結果に基づいて各搬送ロール等の
駆動タイミングを決定し、各ロールを駆動する搬送系駆
動部44を制御している。
【0027】また、制御部40は、ジャムが発生した時
には、上述した各センサからの検知結果に基づいて、ロ
ック機構(ロック手段)45を制御するとともに、ユー
ザインタフェース47の表示パネル150にジャム処理
手順等を表示する。このようなジャム発生時の動作につ
いては後述する。
【0028】D.ロック機構 ここで、図6は、フロントカバー102の上部を裏面、
つまり筐体1の内部側から視た図である。同図に示すよ
うに、ロック機構45は、軸51に回動自在に支持され
るロックアクチュエータ50を有している。ロックアク
チュエータ50には、ワイヤー52が取り付けられてお
り、このワイヤー52の一端にはスプリング53の一端
が取り付けられ、スプリング53の他端は固定端となっ
ている。一方、ワイヤー52の他端には、ソレノイドユ
ニット54のプランジャが取り付けられている。この構
成により、ロックアクチュエータ50は、ソレノイドユ
ニット54のプランジャの図中矢印Xで示す方向の移動
に伴って、図中矢印Yで示す方向に回動するようになっ
ている。
【0029】フロントカバー102は、左カバー102
aおよび右カバー102bとの2枚のカバーから構成さ
れており、左カバー102aおよび右カバー102bに
は、それぞれストッパー55が取り付けられている。こ
こで、図7は図6のVII−VII線に沿って視た図であり、
同図に示すように、ストッパー55はL字状の部材であ
り、ストッパー55と左カバー102aおよび右カバー
102bとの間には、ロックアクチュエータ50が侵入
可能になされている。この構成の下、ソレノイドユニッ
ト54に電力が供給されてプランジャが図6の右側に移
動すると、ロックアクチュエータ50が回動する。そし
て、図8に示すように、ストッパー55と左カバー10
2aおよび右カバー102bとの間に侵入する。このよ
うな位置にロックアクチュエータ50が配置されている
場合には、左カバー102a、右カバー102bを開け
ようとしても、ストッパー55がロックアクチュエータ
50に当たってしまう。つまり、左カバー102aおよ
び右カバー102bが開かないようにロックされる。
【0030】ソレノイドユニット54への電力供給が停
止されている場合には、ロックアクチュエータ50が図
6に示す位置に配置されることになる。この状態で左カ
バー102aおよび右カバー102bを開こうとした場
合には、ロックアクチュエータ50とストッパー55が
当たってしまうことがないため、フロントカバー102
を自在に開閉することが可能である。
【0031】E.ジャム発生時の動作 次に、本実施形態に係るシート搬送装置を備えた複写機
の動作について説明する。この複写機は、シート搬送中
にジャムが発生した場合に、ジャム処理状況に基づいて
フロントカバー102をロックするか否かを制御する動
作に特徴を有しており、以下、図9を参照して、ジャム
処理状況に基づいた制御内容について具体的に説明す
る。
【0032】この複写機においてジャムが発生した場
合、制御部40は各シート検知センサからの検知結果に
基づいてジャム処理状況を検知し、フロントカバー10
2を開かないようにするか否かを判断する(ステップS
a1)。本実施形態では、第1シート検知センサ41、
第2シート検知センサ42および第3シート検知センサ
43のいずれか1つがオン信号であった場合、つまりい
ずれかのシート検知センサにジャムシートが検知された
場合、制御部40は、ロック機構45のソレノイドユニ
ット54に電力を供給し、フロントカバー102をロッ
クする(ステップSa2)。
【0033】このようにフロントカバー102をロック
すると、表示パネル150には、「側面カバーを開けて
ジャム処理を行って下さい」等のジャム処理手順を表示
させて(ステップSa3)、使用者にジャム処理を促
す。このとき、フロントカバー102に「フロントカバ
ーはロックされています」等のメッセージを表示させ、
使用者が無理やりフロントカバー102を開けることに
よって、ロック機構45が壊されることを防止してい
る。
【0034】そして、側面カバー103が一旦開けられ
た後、閉められたことがカバー検知センサ46によって
検知されると(ステップSa4)、制御部40は、この
時点で各シート検知センサの検知結果に基づいてジャム
処理状況を検知し、フロントカバー102のロックを解
除するか否かを判断する(ステップSa5)。本実施形
態では、第2シート検知センサ42および第3シート検
知センサ43の少なくとも一方がオフ信号、つまりシー
トを検知していないときに、ソレノイドユニット54へ
の電力供給を停止し、フロントカバー102のロックを
解除する(ステップSa6)。これと同時に、表示パネ
ル150には、「フロントカバーを開けてジャム処理を
行って下さい」等のジャム処理手順を表示させ(ステッ
プSa7)、使用者にジャム処理の実行を促す。
【0035】一方、第2シート検知センサ42および第
3シート検知センサ43の両方がオン信号、つまりシー
トを検知している場合には、ソレノイドユニット54へ
の電力供給が続行され、フロントカバー102のロック
状態が維持される。さらに、表示パネル150には、
「側面カバーを開けてジャム処理を行って下さい」等の
ジャム処理手順を表示させて(ステップSa3)、使用
者にジャム処理の実行を再度促す。
【0036】なお、ジャム発生後の第1シート検知セン
サ41、第2シート検知センサ42、第3シート検知セ
ンサ43のいずれもがオフ信号である場合、つまりいず
れのセンサもジャムシートを検知していない場合は、フ
ィーダ機構11付近にはジャムシートがないと判断され
る。すなわち、シート送りユニット30またはフューザ
ーユニットを引き出せば、ジャムシートを取り除けると
判断され、「フロントカバーを開けてジャム処理を行っ
て下さい」等のジャム処理手順メッセージを表示させ
(ステップSa8)、使用者にジャム処理の実行を促
す。
【0037】本実施形態に係るシート搬送装置を備えた
複写機では、シート搬送路の各所に配置された第1シー
ト検知センサ41、第2シート検知センサ42および第
3シート検知センサ43の検知結果と、カバー検知セン
サ46の検知結果とからジャム処理状況を判断し、その
判断結果に基づいてフロントカバー102をロックする
か否かを決定している。上述したように、ジャム発生後
には、3つのシート検知センサのうちいずれか1つがオ
ンであれば、フロントカバー102をロックするように
なっている。これは、第1シート検知センサ41または
第2シート検知センサ42にジャムシートが検知された
場合には、検知されたジャムシートがテークアウェイロ
ール12に搬送されるエリアにあることを示しており、
この場合、側面カバー103を開けた方がジャムシート
の排除が容易だからである。このようにジャム処理状況
を判断してフロントカバー102をロックし、複写機の
前方から無理やりジャムシートを取り除くといったジャ
ム処理が使用者になされることを防止している。
【0038】また、第3シート検知センサ43のみがオ
ンの場合にも、シートの後端部がシート送りユニット3
0の外側(図3の右側)に出ている場合がある。このよ
うな状態で、フロントカバー102を開けて、シート送
りユニット30を引き出した場合、ジャムシートが破れ
たりして、ジャムシートが取り除きにくくなったり、付
近の案内部材等が損傷したりすることがある。従って、
この場合にも、フロントカバー102をロックし、側面
カバー103を開けて側方からジャム処理を行うように
促す。これにより、上述したような問題を防止すること
ができる。
【0039】このようにフロントカバー102をロック
し、側面カバー103を開けてジャム処理を行うことを
促した後、カバー検知センサ46によって側面カバー1
03の開閉が検知されると、制御部40は再度ジャム処
理状況を確認している。これは、側面カバー103が開
閉されることによって、使用者が何らかのジャム処理を
行ったものと判断しているからである。つまり、側面カ
バー103が開閉されることにより、ジャム処理状況に
変化があったものと判断し、この時点でフロントカバー
102のロックを解除するか否かを決定している。ここ
で、第2シート検知センサ42および第3シート検知セ
ンサ43の両方がオンである場合には、ジャムシートが
シート送りユニット30内部とその外部とに亘って存在
している状態であり、この状態で、シート送りユニット
30を引き出した場合、ジャムシートが破れたりしてし
まう。従って、この場合には、フロントカバー102の
ロック状態を維持し、ジャムシートが破れたりすること
を防止している。
【0040】一方、第2シート検知センサ42および第
3シート検知センサ43の少なくとも1つがオフ信号で
ある場合には、フロントカバー102のロックを解除し
ている。これは、第2シート検知センサ42がオフ信号
の場合には、ジャムシートがシート送りユニット30の
内部に収まっている可能性が高く、この場合、シート送
りユニット30を引き出してジャムシートを取り除くこ
とが容易であるためである。また、第3シート検知セン
サ43がオフ信号の場合には、ジャムシートが第2シー
ト検知センサ42付近で押しつぶされた状態となってい
る可能性が高く、この場合にも、フロントカバー102
を開けて前面からジャムシートを取り除くことが容易で
あるため、フロントカバー102のロックを解除する。
【0041】このように本実施形態では、各シート検知
センサおよびカバー検知センサ46の検知結果に基づい
て、ジャム処理状況をより的確に判断し、側面カバー1
03を開けてジャム処理を行うべきと判断した場合に
は、フロントカバー102のロックする。一方、フロン
トカバー102を開けてジャム処理を行うべきと判断し
た場合には、フロントカバー102のロックを解除す
る。すなわち、ジャム処理状況に応じて使用者に最も開
けられやすいフロントカバー102のロックするか否か
を制御し、より適切なジャム処理が使用者に行われるよ
うにしている。また、ロック機構45を備えるのは、最
も開けられやすいフロントカバー102のみであるた
め、複数のロック機構を設ける必要がなく、構成が複雑
にならない。また、各シート検知センサは、シートの搬
送タイミング等を制御するために用いられるシート検知
センサと兼用すれば、ジャム処理状況を検知するために
新たにセンサを設ける必要がない。
【0042】F.変形例 なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、以下の
ような種々の変形が可能である。
【0043】(1)上述した実施形態においては、図6
に示したようなロック機構45を用いていたが、これに
限らず、制御部40の指令に基づいてフロントカバー1
02をロックおよびロック解除が可能なロック機構を用
いることができる。例えば、図10に示す複写機では、
フロントカバー102に貫通穴110を形成し、この貫
通穴110からロック状態を表示できるようにしてい
る。このようなロック機構は、図11に示すように、軸
51、ワイヤー52、スプリング53およびソレノイド
ユニット54を有する点では、上記のロック機構45と
同様であるが、ロックアクチュエータ50の代わりにロ
ックアクチュエータ111を備えた構成となっている。
ロックアクチュエータ111は、板状のアクチュエータ
部材113と、これに突設された突起部112とを有し
ており、この突起部112が青色に塗装されている。ア
クチュエータ部材113における突起部112が突設さ
れた部分は、赤色に塗装されている。図11に示す状
態、つまりロック解除状態では、上述したフロントカバ
ー102に形成された貫通穴110の位置に突起部11
2が位置することになる。従って、装置外部から貫通穴
110を視た場合、青色にみえることになる。
【0044】一方、図12に示すように、ロックアクチ
ュエータ111がフロントカバー102をロックする位
置に配置された場合には、貫通穴110の位置にアクチ
ュエータ部材113の赤色に塗装された部分が位置する
ことになる。従って、使用者はフロントカバー102に
形成された貫通穴110を覗けば、フロントカバー10
2がロックされているか否かを知ることができる。これ
により、使用者が無理やりフロントカバー102を開け
てしまうことに起因するロック機構の損傷を抑制するこ
とができる。
【0045】(2)他にも、図13に示すようなロック
機構を用いるようにしてもよい。同図に示すように、こ
のロック機構は、ワイヤー52とソレノイドユニット5
4との間にスプリング130が取り付けられた構成とな
っている。スプリング130には、ソレノイドユニット
54のプランジャの動き程度では、ほとんど伸縮しない
ようなばね定数を有するものである。従って、ソレノイ
ドユニット54のプランジャが動いた場合には、ロック
アクチュエータ50は、上述した実施形態におけるロッ
ク機構45と同様に回動することになる。ところで、ロ
ックアクチュエータ50がフロントカバー102をロッ
クする位置(図示の位置)にある場合に、ソレノイドユ
ニット54が故障等により作動しなくなると、上記のロ
ック機構45では、ロック機構45またはフロントカバ
ー102を壊さないとフロントカバー102を開けるこ
とができなかった。しかし、このロック機構では、左カ
バー102aと右カバー102bとの間にドライバー等
の棒状部材を侵入させた後、この棒状部材でロックアク
チュエータ50を押し下げると、図14に示すように、
スプリング130が伸びてロックアクチュエータ50が
図示の位置に回動する。これにより、フロントカバー1
02のロックが解除され、フロントカバー102を開放
することができる。従って、このようなロック機構を設
ければ、ソレノイドユニット54等が故障した場合に
も、手動で容易にロックを解除することができる。
【0046】(3)また、上述した実施形態では、ジャ
ム処理状況を判断するために、3つのシート検知センサ
を用いていたが、センサの数はこれに限らず、4つ以上
であってもよい。また、シート検知センサの配置位置も
上記の位置に限らず、他の位置に配置するようにしても
よいが、この場合、ジャムシートの位置がより正確に検
知できる位置にシート検知センサを配置することが好ま
しい。このようにシート検知センサの配置位置や数を代
えた場合には、それに合わせて制御部40によるジャム
処理状況の判断内容を変更する必要がある。
【0047】(4)また、上述した実施形態では、シー
ト搬送装置が複写機に組み込まれた場合について説明し
たが、これに限らず、プリンタやファクシミリなどの画
像形成装置に組み込むことも可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ジャム処理状況に基づいて、使用者にとって開けやすい
前面に配置された第1のカバーを開けるべきでない場合
には、第1のカバーをロックするようにしている。従っ
て、第1のカバーが開けられて不適切なジャム処理が行
われることを抑制することができる、つまり適切なジャ
ム処理を使用者に促すことができる。また、カバーをロ
ックするロック手段を第1のカバーのみに設けるように
したので、複数のロック手段を設ける必要がなく構成が
簡易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るシート搬送装置を
備えた複写機の外観を示す斜視図である。
【図2】 前記複写機のフロントカバーを開放した状態
を示す図である。
【図3】 前記複写機の構成を示す図である。
【図4】 前記シート搬送装置の制御システムの構成を
示すブロック図である。
【図5】 前記制御システムの構成要素であるユーザイ
ンターフェースを示す平面図である。
【図6】 前記シート搬送装置の構成要素であるロック
機構を示す図である。
【図7】 図6のVII−VII線に沿って視た図である。
【図8】 前記ロック機構によってフロントカバーがロ
ックされた状態を示す図である。
【図9】 前記複写機におけるジャム発生後の処理手順
を示すフローチャートである。
【図10】 前記複写機の変形例の外観を示す斜視図で
ある。
【図11】 前記複写機の変形例のロック機構を示す図
である。
【図12】 前記複写機の変形例のロック機構によって
フロントカバーがロックされた状態を示す図である。
【図13】 前記複写機の他の変形例のロック機構によ
ってフロントカバーがロックされた状態を示す図であ
る。
【図14】 前記複写機の他の変形例のロック機構故障
時の手動によるロック解除方法を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1…筐体、40…制御部、41…第1シート検知セン
サ、42…第2シート検知センサ、43…第3シート検
知センサ、44…搬送系駆動部、45…ロック機構(ロ
ック手段)、46…カバー検知センサ、47…ユーザイ
ンタフェース、50…ロックアクチュエータ、54…ソ
レノイドユニット、55…ストッパー、102…フロン
トカバー(第1のカバー)、103…側面カバー(第2
のカバー)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体内部の所定の搬送経路に沿ってシー
    トを搬送するシート搬送装置であって、 前記筐体の前面部に設けられ、シートジャムが発生した
    場合のジャム処理時に開閉される第1のカバーと、 シートジャムが発生した場合に、前記第1のカバーを開
    かないようにするロック手段と、 前記第1のカバーと異なる位置に配置され、シートジャ
    ムが発生した場合のジャム処理時に開閉される第2のカ
    バーと、 シートジャムが発生した場合に、前記第2のカバーが開
    かれた後のジャム処理状況に基づいて、前記ロック手段
    による前記第1のカバーのロックを解除する制御手段と
    を具備することを特徴とするシート搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の搬送経路におけるシートの位
    置を検知する検知センサをさらに具備し、 前記制御手段は、前記検知センサの検知結果に基づいて
    ジャム処理状況を判断することを特徴とする請求項1に
    記載のシート搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記ロック手段による前記第1のカバー
    のロック状態を表示する表示手段をさらに具備すること
    を特徴とする請求項1または2に記載のシート搬送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段によってロックを解除でき
    ない場合に、前記ロック手段によるロック状態を手動で
    解除できるようにしたことを特徴とする請求項1ないし
    3のいずれかに記載のシート搬送装置。
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