JP2000144379A - 透明導電積層体の製造方法 - Google Patents

透明導電積層体の製造方法

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JP2000144379A
JP2000144379A JP10322209A JP32220998A JP2000144379A JP 2000144379 A JP2000144379 A JP 2000144379A JP 10322209 A JP10322209 A JP 10322209A JP 32220998 A JP32220998 A JP 32220998A JP 2000144379 A JP2000144379 A JP 2000144379A
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寛 原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高分子基板上にIn−Sn−Oを主成分とす
る低抵抗の透明導電膜をスパッタリングにより形成する
製造方法を提供する。 【解決手段】 In−Sn−Oを主成分とするターゲッ
トを用いて、高分子基板上に透明導電膜を製膜する透明
導電積層体の製造方法において、水分圧に対する酸素分
圧の比が10〜1000の範囲であり、不活性ガスに対
する水分圧の比が1.3×10-5〜2.5×10-4の範
囲であり、かつ80℃未満の温度に保持した雰囲気中で
高分子基板上に透明導電膜を形成し、ついで、酸素を含
む雰囲気下において当該高分子基板のガラス転移温度を
超えない温度にて熱処理することを特徴とする透明導電
積層体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低抵抗の透明導電積
層体の製造方法に関し、さらに詳しくは高分子基板の上
に低抵抗の透明導電膜を設けてなる透明導電積層体の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種表示素子或いは薄膜太陽電池の電極
部には、可視光線透過率が高く、低抵抗な電気特性を有
する透明導電膜が欠かせない。また、近年の携帯移動端
末の急激な小型化・軽量化に伴って、透明電極基板に
も、さらなる軽量な部材が要求されている。そのため、
基板材料としては、ガラスに比べてより軽量な透明高分
子基板材料にIn−Sn−Oを主成分とする膜(以下I
TO膜と記す)を積層した透明導電性フィルムが使用さ
れつつある。また、高分子基板上に形成したITO膜を
用いてカラーの表示素子を作成することを鑑みた場合、
ITO膜の表面抵抗は20Ω/□程度が望まれている。
【0003】ITO膜をガラス及び/または高分子基板
に形成するためには、DCマグネトロンスパッタリン
グ、RFマグネトロンスパッタリング、真空蒸着法、イ
オンプレーティング法などが用いられている。特に大面
積に対して膜厚分布を低減させた透明導電膜を形成する
ためにはDCマグネトロンスパッタリングが有効であ
る。
【0004】高分子基板上に積層されたITO膜はガラ
ス基板上に積層されたITO膜に比較して一般的に比抵
抗が高い。この理由には主として二つの要因が考えられ
る。一つはプロセス温度がガラス基板上への成膜プロセ
スに比較して低いために、十分に結晶成長を行うことが
できないことに起因している。もう一つは高分子基板の
剛性に由来するところの膜厚の制約に起因している。こ
れらの理由により、高分子基板上のITO膜は比抵抗が
5.0×10-4Ω・cmより下がりにくく、60Ω/□
以下の表面抵抗値、より望ましくは40Ω/□以下の表
面抵抗値を有する透明導電膜を形成することは困難であ
った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】高分子基板上へのIT
Oの形成においては、高分子基板のガラス転移温度が一
般に200℃に満たないため、かかる温度以上に加熱す
ることができず、ガラス上へのITO膜の形成時のよう
に200℃を超えるような高い基板温度条件を使用する
ことができない。また、高分子基板の曲げに対する剛性
はガラス基板に比して小さいことより、高分子基板上に
はせいぜい130nm程度しかITOを形成することが
できない。これ以上にITO膜の膜厚を厚くするように
形成すると、高分子基板がITO膜の応力のために、そ
り(カール)を起こしてしまったり、或いはITO膜に
傷が入ってしまうことがある。このようなことから、膜
厚は最大で通常130〜300nm程度に抑制すること
が必要である。
【0006】従って本発明は、高分子基板上に、ITO膜
厚を増加させずに、表面抵抗の小さなITO膜を形成し
た透明導電積層体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】一般にDCマグネトロン
スパッタリングにおいて形成されるITO膜の構造及び
電気特性は、その成膜温度に強く依存すると言われてお
り、基板温度を室温に保って行った成膜では、結晶質部
と非晶質部が混合した状態が形成される。また、この状
態は、成膜雰囲気によって大きく異なると言われてい
る。例えば、特開平9−50712号公報にあるように
雰囲気中に水を導入することにより結晶の粒径及び数を
制御するという積極的な不純物ガスの導入により、膜構
造を制御するという方法がある。一方、特開平8−92
740号公報においては不純物ガスを積極的に無くし、
3.0×10-6Torrの真空系を構築することを含め
たスパッタリング装置を用いる方法が報告されている。
【0008】酸化物ターゲットを用いてDCマグネトロ
ンスパッタによって透明導電膜を形成するプロセスにお
いては、雰囲気中に消失するターゲット由来の酸素を補
償するためにArガスと酸素ガスを導入する。導入する
酸素のArガスに対する濃度が数%程度であることと、
成膜雰囲気が数mTorrであることより、導入する酸
素の分圧は1.0×10-5Torr台であると考えるこ
とができる。
【0009】真空槽の背圧は、1.0×10-8Torr
程度まで水が主成分であると言われている。したがって
背圧はその真空系の水分圧と等しいと考えることができ
る。背圧が1.0×10-6Torrであれば、1.0×
10-6Torrの水が存在していることになる。例えば
1.0×10-5Torrの背圧に対して1.0×10-5
Torrの酸素を添加して反応ガスを制御した場合は、
水分圧は酸素分圧に対して50%の量に相当し、反応ガ
スとして酸素のみを使用しているとはもはや言えない状
態にある。
【0010】本発明者らは、高分子基板上のITO膜に
おいて、比抵抗が低減できない理由は成膜雰囲気に残留
する水を完全に制御できていないことに由来すると考え
た。そして、軽量であり耐衝撃性に優れている高分子基
板の特性を最大限に活かすために、高分子基板の温度を
該高分子基板のガラス転移温度より上昇させること無く
ITO膜の比抵抗を低減させることを成膜雰囲気の制御
を通じて検討した。そして、基板温度を80℃未満の所
望の値に設定し、成膜雰囲気を一定範囲に押え込みなが
ら形成したITO膜を、高分子基板のガラス転移温度を
超えないように、好適には80〜200℃の温度範囲で
熱処理することにより、従来の成膜雰囲気において形成
したITO膜に比して比抵抗が半減できることを見出し
た。
【0011】すなわち本発明は、In−Sn−Oを主成
分とするターゲットを用いて、高分子基板上に透明導電
膜を製膜する透明導電積層体の製造方法において、水分
圧に対する酸素分圧の比が10〜1000の範囲であ
り、不活性ガスに対する水分圧の比が1.3×10-5
2.5×10-4の範囲であり、かつ80℃未満の温度に
保持した雰囲気中で高分子基板上に透明導電膜を形成
し、ついで、酸素を含む雰囲気下において当該高分子基
板のガラス転移温度を超えない温度にて熱処理すること
を特徴とする透明導電積層体の製造方法である。
【0012】本発明により、成膜雰囲気中の主として水
からなる不純物を背圧の制御により実施し、80℃未満
の成膜温度において高分子基板上に比抵抗が4×10-4
〜6×10-4Ω・cmであるITO膜を形成し、その後酸
素を含む雰囲気中で熱処理を実施し、比抵抗が1×10
-4〜4×10-4Ω・cmであるITO膜を提供すること
ができるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明では、高分子基板上におい
て、比抵抗が1×10-4〜4×10-4Ω・cmを示すよ
うな透明導電膜(代表としてITO膜と述べることがあ
る)及び該ITO膜が積層された透明導電積層体の製造
方法を提供する。
【0014】通常、Physical Vaper De
position(以下PVDと略)に用いる真空槽の
到達真空度は1.0×10-5Torr程度に制御される
ことが多い。この場合の真空槽には1.0×10-5To
rrの在留ガスが存在しており、その主成分は水である
と言われる。ところで、高分子基板上に酸化物薄膜を形
成するには、一般に金属及び/または金属酸化物を用い
た反応性のPVDが用いられる。このとき金属酸化物を
用いた反応性のPVDに必要な導入酸素の量は、同時に
導入する不活性ガスに対して通常数%であるに過ぎな
い。PVDのうちスパッタリングに特化して述べれば、
酸素の導入量は通常1.0×10-5Torrのオーダー
である。このことより、到達真空度に言及しない真空槽
にて形成される膜に真空槽内の残留ガスの影響が現れる
ことは容易に推定できる。真空槽内の雰囲気(特に背
圧)について言及していないPVDプロセスにおいて形
成された透明導電膜の特性は、プロセスと物質との間に
存在する物質固有の姿を正しく捉えているとは言い難
い。
【0015】本発明によれば、真空槽及び高分子基板に
由来するガス成分である水を背圧制御を通じて制御し、
成膜時に導入する不活性ガスに対する水分圧の比が1.
3×10-5〜2.5×10-4の範囲に制御した真空槽に
て、水分圧に対する反応ガスである酸素分圧比が10〜
1000の範囲、より望ましくは50〜500の範囲、
さらに望ましくは100〜250の範囲にあるような酸
素を導入し、真空槽及び基板に由来する不純物を取り込
みにくい状態にて成膜を行う。その後、酸素を有する雰
囲気中にて、使用する高分子基板のガラス転移温度以下
で行うことで、1×10-4〜4×10-4Ω・cmという
非常に比抵抗が低減された高分子基板上のITO膜を得
ることができる。特に、背圧(到達真空度)を従来の値
に比べて大幅に低減すること、具体的には真空プロセス
の真空の質を通常より1.5〜2桁良好にした(1×10-6
〜1×10-8とすること)で、ITO製膜時の雰囲気中の
水量を制御し低抵抗のITOが形成できたものである。
【0016】真空槽中の不純物ガスの低減は、成膜され
たITO膜に含有される不純物の低減をもたらす。しか
し、ITO膜に含有される不純物の低減はITO膜を低
比抵抗化するための十分条件であって必要条件ではな
い。これは、ITO膜の導電機構が膜中に存在するキャ
リアの生成機構と密接な相関を有することに由来する。
キャリアの生成は基板温度に強く依存し、基板温度を室
温から80℃として形成したITO膜では、成膜直後の
状態において十分なキャリアが生成されていない。さら
に、不純物として水を含むITO膜は、特定の膜形成条
件では若干比抵抗を低減させることができるものの、水
はITO膜中で酸素と優先的に結合しキャリアの生成を
抑制してしまう。成膜雰囲気中の水を減少させた真空槽
において形成されたITO膜は、不純物に由来するキャ
リアの生成の抑制が低減されるために、基板温度に対応
したキャリアが生成されていると考えられる。また、構
造は結晶質と非晶質が混在した状態になる。
【0017】このようにして得られたITO膜を酸素を
含む雰囲気下において加熱すると、膜中の不純物が少な
いために、非晶質部が円滑に結晶化し、その際発生する
熱及び外部からの加熱により、キャリアの生成が促進さ
れる。また、基板温度を200℃以上に設定したPVD(ス
パッタリング等の薄膜形成法)に伴う結晶化のような急
激な結晶化と異なり、高分子基板のガラス転移温度未満
という極めて低温プロセスによる結晶化は、熱力学的に
平衡に近い状態で結晶化が起こるため、結晶粒内の転移
や欠陥といった、キャリアの散乱要因が減少する。この
ため、比抵抗は従来のものに比較して著しく低減すると
推定される。
【0018】本発明においては、反応性DCマグネトロ
ンスパッタリングにおいてITO膜を形成するにあた
り、成膜雰囲気に存在する水を主成分とする不純物ガス
の量を制御し、形成されたITO膜の抵抗値を酸素を含
む雰囲気下において高分子基板のガラス転移温度より低
い温度にて熱処理することにより、さらに低減されるも
のである。
【0019】形成するITO膜は、酸化インジウムを主
体としたものからなり、酸化錫を2.5〜25重量%含
むものが抵抗値及び透過率の向上の観点から望ましい。
5〜15重量%の酸化錫を含むITO膜が抵抗値及び透
過率の観点からより望ましい。また、酸化インジウムを
主体とし、酸化錫、酸化亜鉛、酸化アンチモン、酸化ア
ルミニウム、酸化ガリウム、酸化セリウム、酸化マグネ
シウム、酸化カドミウム、酸化銅、酸化タングステン、
酸化レニウム等のバンドギャップが大きい酸化物のうち
少なくとも一種類の酸化物を含む複合酸化物であっても
構わない。しかし、実用性を鑑みると酸化錫が望まし
い。
【0020】雰囲気中の水分圧は、到達真空度が1×1
-8Torrまでの範囲であれば、背圧とほぼ一致して
いると考えることができるので、真空槽の背圧を水分圧
として用いた。酸素分圧は、真空計にて測定した成膜時
の全圧から背圧である水分圧を差し引き、マスフローコ
ントローラーで設定したArガスと酸素ガスの流量比に
よって、全圧から背圧を差し引いた圧力を内分すること
によって求めた。特に酸素分圧を決定するときには、差
動排気型のインプロセスモニターを用いても良い。また
はダイナミックレンジが広く、数mTorrの圧力下に
おいても計測が可能な四重極質量分析計を用いても良
い。
【0021】ITO膜の表面抵抗は三菱化学製のLor
esta MP MCP−T350を用いて測定した。
ITO膜の膜厚は、ガラス上へ成膜した当該膜の段差を
Sloan社製のDektakを用いて測定し、スパッ
タレートを求めこれから逆算した。
【0022】高分子基板としては、例えばポリエチレン
テレフタレート、ポリエチレンナナフタレート等のポリ
エステル系高分子、ポリオレフィン系高分子、ポリカー
ボネイト、ポリエーテルスルホン等を用いることができ
る。またこれらの高分子基板の少なくとも片面及び/ま
たは両面に、接着性、耐溶剤性等の付与するために有機
系または無機系の下地層を単層または複数層有してもよ
い。これらの高分子基板の膜厚は、液晶用途としては
0.4mmの厚さを有することが可能であるが、実装形
態を考慮すると0.01〜0.4mm、好適には0.1
mmの厚さを有することが視認性の点において望まし
い。
【0023】高分子基板は、形成されるITO膜との密
着性の向上、高分子基板の耐久性の向上或いは、高分子
基板のガスバリア能を向上させるために、高分子基板の
片面或いは両面に、少なくとも一層以上からなるコーテ
ィング層を有していても構わない。このコーティング層
は、無機物または有機物またはそれらの複合材料からな
り、その膜厚は好ましくは0.01〜20μmである。
コーティング層の形成にはコーターを用いた塗布法や、
スプレー法、スピンコート法、インラインコート法等が
用いられることが多いが、この限りではない。また、ス
パッタ法、蒸着法といった、PVD、CVDの手法が用
いられても構わない。コーティング層としては、アクリ
ル系樹脂、ウレタン系樹脂、UV硬化系樹脂、エポキシ
系樹脂等の樹脂成分やこれらとアルミナ、シリカ、マイ
カ等の無機粒子の混合物が使われても良い。或いは、高
分子基板を二層以上の共押し出しによりコーティング層
の機能を持たせても構わない。PVD、CVDの手法で
は、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、酸化珪素、
酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化錫、酸化インジウ
ム、酸化タンタル、酸化チタン、酸化亜鉛等の酸化物
や、窒化珪素、窒化チタン、窒化タンタル等の窒化物を
用いることができる。このようなコーティング層を有す
る高分子基板は、光学特性としてレターデーションが低
く、尚且つ透過率が高いことが望ましい。
【0024】成膜雰囲気は主として不活性ガス及び酸素
及び水からなるが、このとき不活性ガスとしてはHe、
Ne、Ar、Kr、Xeを用いることができ、原子量の
大きな不活性ガスほど形成される膜へのダメージが少な
く比抵抗が低減されると言われているが、コスト面から
考えてArが望ましい。
【0025】このようにして形成された透明導電膜の成
膜直後の比抵抗は、比抵抗が4×10-4〜6×10-4Ω
・cm程度であるが、酸素を含む雰囲気下において熱処理
を、高分子基板のガラス転移温度未満の温度にて実施す
ることで比抵抗が低減され、比抵抗の値は1×10-4
4×10-4Ω・cmのものを得ることができる。かかる
比抵抗値はより望ましくは1×10-4〜3×10-4Ω・
cmである。熱処理に要する時間は、基板に用いる高分
子材料のガラス転移温度から決定される熱処理温度に強
く依存するが、80〜200℃の温度範囲であれば、3
0分から360分程度である。より好ましくは、30分
から120分程度である。
【0026】本発明においては、抵抗値のみならず、他
の透明導電膜の基本的な物理量の一つである全光線透過
率及び当該膜の構造に関する知見を与えるX線回折につ
いても併せて検討をおこなっている。全光線透過率はN
IPPON DENSHOKU社製300Aを用いて、
高分子基板と透明導電膜を分離すること無く測定した。
X線回折強度はRigaku社製Rotaflex R
U−300を用いて測定した。光学配置はブラッグーブ
レンターノの光学配置を用いた。光源にはCuKα線
(波長:1.541Å)を50kV、200mAのパワ
ーで用い、発散スリット1°、受光スリット1°及び散
乱スリット0.15°を光学系として採用した。また、
グラファイトのモノクロメーターも使用した。X線回折
チャート上の(222)面及び(440)面からの強度
は、回折ピークのピークトップの強度から、そのピーク
のベースラインを直線としたときのベースライン強度の
差を読み取り、反射強度として定義した。また、光源の
CuKα1、α2の分離は特に行うこと無く強度を読み
取った。
【0027】この熱処理を実施することによって、比抵
抗の低減のみならず、全光線透過率の向上及びITO結
晶に由来するX線回折チャート上30.5°(2θ)に
現れる(222)反射強度及び50.5°(2θ)に現
れる(440)反射強度の増加が実現される。特に全光
線透過率の向上は液晶、その他の光学用途に対しては有
利に働くので重要な因子である。ITO結晶に由来する
X線回折チャート上の(222)反射強度及び(44
0)反射強度は、抵抗の低減が実現される膜において
は、成膜直後には数百cpsから数千cpsであった強
度が数千cpsに増加し、膜が結晶質なものに変化して
いることを示している。このような構造変化も抵抗低減
に寄与しているものと考えられる。特に(440)反射
強度は比抵抗が極めて低減された膜において成膜直後の
X線回折強度に比較して熱処理後のX線回折強度が増加
している。回折強度の増加量は熱処理前後の(440)
反射強度比で評価し、熱処理後の強度に対する熱処理前
の強度の比が0.01〜1であることが望ましい。より
望ましくは0.01〜0.5の範囲に入るときでありこ
のとき抵抗の低減が著しい。以下に実施例を示すが、本
発明はこれらに制限されるものではない。
【0028】[実施例1]真空槽の背圧を1.0×10
-7Torrとし、水分圧に対する酸素分圧の比が115
となるように酸素を導入し、さらに不活性ガスとしてA
rを導入し全圧を3mTorrとした。酸素分圧はマス
フローコントローラーにおける酸素流量と全ガス圧より
計算で求め、1.2×10-5Torrであった。以下の
実施例および比較例においても同様の方法で酸素分圧を
決定した。また、このとき不活性ガスの圧力に対する水
分圧の比は3.3×10-5であった。なお、背圧は水分
圧と等しいと考えることができるので、水分圧は1.0
×10-7Torrとする。
【0029】In−Sn−Oからなる焼結ターゲットに
1W/cm2の電力密度でDCマグネトロンスパッタリ
ング法により、基板温度20℃のポリカーボネイト基板
上へ、5wt%SnO2添加のIn23を130nm成
膜した。
【0030】当該膜の成膜直後の比抵抗を、四端子抵抗
計にて測定したところ4.6×10-4Ω・cmであっ
た。全光線透過率は80.9%であった。(222)配
向に由来するピーク強度は約8500cpsであった。
(400)配向に由来するピーク強度は約200cps
であった。また(440)配向に由来するピーク強度は
約1400cpsであった。
【0031】当該膜をポリカーボネイトのガラス転移温
度未満の温度である130℃で30分間熱処理を行い比
抵抗を四端子抵抗計にて測定したところ4.0×10-4
Ω・cmであった。熱処理時間を240分間としたとき
も比抵抗は同じであった。全光線透過率は82.4%で
あった。(222)配向に由来するピーク強度は約10
000cpsであった。(400)配向に由来するピー
ク強度は約240cpsであった。また(440)配向
に由来するピーク強度は約2000cpsであった。熱
処理後の(440)配向に由来する反射強度に対する熱
処理前の(440)配向に由来する反射強度の強度比は
0.7であった。
【0032】これらの実施例・比較例の成膜パラメータ
のうち、酸素分圧/水分圧、水分圧/Ar分圧を下記表
1にまとめた。また、成膜前後の比抵抗も表1に示し
た。
【0033】[実施例2]真空槽の背圧を実施例1と同
じとし、水分圧に対する酸素分圧の比が160となるよ
うに酸素を導入し、さらに不活性ガスとしてArを導入
し全圧を3mTorrとした。酸素分圧は1.6×10
-5Torrであった。また、このとき不活性ガスの圧力
に対する水分圧の比は3.3×10-5であった。In−
Sn−Oからなる焼結ターゲットに1W/cm2の電力
密度でDCマグネトロンスパッタリング法により、基板
温度20℃のポリカーボネイト基板上へ、7.5wt%
SnO2添加のIn23を130nm成膜した。
【0034】当該膜の成膜直後の比抵抗を、四端子抵抗
計にて測定したところ4.8E−4Ω・cmであった。
全光線透過率は82.3%であった。(222)配向に
由来するピーク強度は約1700cpsであった。図1
に示すように、(400)配向に由来するピーク強度は
約300cpsであった。また(440)配向に由来す
るピーク強度は約800cpsであった。
【0035】当該膜をポリカーボネイトのガラス転移温
度未満の温度である130℃で30分間熱処理を行い比
抵抗を四端子抵抗計にて測定したところ2.5E−4Ω
・cmであった。熱処理時間を240分間としたときも
比抵抗は同じであった。全光線透過率は86.8%であ
った。図2に示すように、(222)配向に由来するピ
ーク強度は約5500cpsであった。(400)配向
に由来するピーク強度は約700cpsであった。また
(440)配向に由来するピーク強度は約3000cp
sであった。熱処理後の(440)配向に由来する反射
強度に対する熱処理前の(440)配向に由来する反射
強度の強度比は0.3であった。
【0036】[実施例3]真空槽の背圧を実施例1と同
じとし、水分圧に対する酸素分圧の比が200となるよ
うに酸素を導入し、さらに不活性ガスとしてArを導入
し全圧を3mTorrとした。酸素分圧は2.0×10
-5Torrであった。また、このとき不活性ガスの圧力
に対する水分圧の比は3.4×10-5であった。In−
Sn−Oからなる焼結ターゲットに1W/cm2の電力
密度でDCマグネトロンスパッタリング法により、基板
温度20℃のポリカーボネイト基板上へ、10wt%S
nO2添加のIn23を130nm成膜した。
【0037】当該膜の成膜直後の比抵抗を、四端子抵抗
計にて測定したところ5.6×10-4Ω・cmであっ
た。全光線透過率は80.0%であった。(222)配
向に由来するピーク強度は約400cpsであった。
(400)配向に由来するピークは検出できなかった。
また(440)配向に由来するピーク強度は約150c
psであった。
【0038】当該膜をポリカーボネイトのガラス転移温
度未満の温度である130℃で30分間熱処理を行い比
抵抗を四端子抵抗計にて測定したところ2.0×10-4
Ω・cmであった。熱処理時間を240分間としたとき
も比抵抗は同じであった。全光線透過率は85.9%で
あった。(222)配向に由来するピーク強度は約45
00cpsであった。(400)配向に由来するピーク
強度は約800cpsであった。また(440)配向に
由来するピーク強度は約3000cpsであった。熱処
理後の(440)配向に由来する反射強度に対する熱処
理前の(440)配向に由来する反射強度の強度比は
0.05であった。
【0039】[実施例4]真空槽の背圧を実施例1と同
じとし、水分圧に対する酸素分圧の比が260となるよ
うに酸素を導入し、さらに不活性ガスとしてArを導入
し全圧を3mTorrとした。酸素分圧は2.6×10
-5Torrであった。また、このとき不活性ガスの圧力
に対する水分圧の比は3.3×10-5であった。In−
Sn−Oからなる焼結ターゲットに1W/cm2の電力
密度でDCマグネトロンスパッタリング法により、基板
温度20℃のポリカーボネイト基板上へ、12.5wt
%SnO2添加のIn23を130nm成膜した。
【0040】当該膜の成膜直後の比抵抗を、四端子抵抗
計にて測定したところ5.5×10-4Ω・cmであっ
た。全光線透過率は81.2%であった。(222)配
向に由来するピーク強度は約200cpsであった。
(400)配向に由来するピークは検出できなかった。
また(440)配向に由来するピーク強度は約80cp
sであった。
【0041】当該膜をポリカーボネイトのガラス転移温
度未満の温度である130℃で30分間熱処理を行い比
抵抗を四端子抵抗計にて測定したところ2.3×10-4
Ω・cmであった。120分間熱処理を行い、比抵抗を
四端子抵抗計にて測定したところ1.8×10-4Ω・c
mであった。熱処理を240分間行ったが比抵抗はさら
なる比抵抗の低減は観測されなかった。全光線透過率は
87.9%であった。(222)配向に由来するピーク
強度は3500cpsであった。(400)配向に由来
するピーク強度は約600cpsであった。また(44
0)配向に由来するピーク強度は約3500cpsであ
った。熱処理後の(440)配向に由来する反射強度に
対する熱処理前の(440)配向に由来する反射強度の
強度比は0.02であった。
【0042】[実施例5]真空槽の背圧を実施例1と同
じとし、水分圧に対する酸素分圧の比が200となるよ
うに酸素を導入し、さらに不活性ガスとしてArを導入
し全圧を3mTorrとした。酸素分圧は2.0×10
-5Torrであった。また、このとき不活性ガスの圧力
に対する水分圧は3.3×10-5であった。In−Sn
−Oからなる焼結ターゲットに1W/cm2の電力密度
でDCマグネトロンスパッタリング法により、基板温度
20℃の両面にシリコン系ポリマーからなる有機コーテ
ィング層を1層形成したポリカーボネイト基板上へ、1
0wt%SnO2添加のIn23を130nm成膜し
た。
【0043】当該膜の成膜直後の比抵抗を、四端子抵抗
計にて測定したところ5.2×10-4Ω・cmであっ
た。全光線透過率は82.1%であった。(222)配
向に由来するピーク強度は約300cpsであった。
(400)配向に由来するピークは検出できなかった。
また(440)配向に由来するピーク強度は約100c
psであった。
【0044】当該膜をポリカーボネイトのガラス転移温
度未満の温度である130℃で30分間熱処理を行い比
抵抗を四端子抵抗計にて測定したところ2.0×10-4
Ω・cmであった。熱処理時間を240分間としたとき
も比抵抗は同じであった。全光線透過率は86.7%で
あった。(222)配向に由来するピーク強度は約45
00cpsであった。(400)配向に由来するピーク
強度は約600cpsであった。また(440)配向に
由来するピーク強度は約2500cpsであった。熱処
理後の(440)配向に由来する反射強度に対する熱処
理前の(440)配向に由来する反射強度の強度比は
0.04であった。
【0045】[比較例1]真空槽の背圧を6.0×10
-6Torrとし、水分圧に対する酸素分圧の比が2.7
となるように酸素を導入し、さらに不活性ガスとしてA
rを導入し全圧を1.3mTorrとした。酸素分圧は
1.6×10-5Torrであった。また、このとき不活
性ガスの圧力に対する水分圧は4.7×10-3であっ
た。In−Sn−Oからなる焼結ターゲットに1W/c
2の電力密度でDCマグネトロンスパッタリング法に
より、基板温度20℃のポリカーボネイト基板上へ、1
0wt%SnO2添加のIn23を130nm成膜し
た。
【0046】当該膜の成膜直後の比抵抗を、四端子抵抗
計にて測定したところ5.8×10-4Ω・cmであっ
た。全光線透過率は85.6%であった。(222)配
向に由来するピーク強度は約150cpsであった。
(400)配向に由来するピークは検出できなかった。
また(440)配向に由来するピークは検出できなかっ
た。
【0047】当該膜をポリカーボネイトのガラス転移温
度以下の温度である130℃で30分間熱処理を行い比
抵抗を四端子抵抗計にて測定したところ5.6×10-4
Ω・cmであった。熱処理時間を240分間としたとき
の比抵抗は5.3×10-4Ω・cmであった。全光線透
過率は86.1%であった。(222)配向に由来する
ピーク強度は約600cpsであった。(400)配向
に由来するピークは検出できなかった。また(440)
配向に由来するピーク強度は約100cpsであった。
熱処理後の(440)配向に由来する反射強度に対する
熱処理前の(440)配向に由来する反射強度の強度比
は0であった。
【0048】[比較例2]真空槽の背圧を1.0×10
-7とし、水分圧に対する酸素分圧の比が1200となる
ように酸素を導入し、さらに不活性ガスとしてArを導
入し全圧を3.5mTorrとした。酸素分圧は1.2
×10-4Torrであった。また、このとき不活性ガス
の圧力に対する水分圧は3.1×10-5であった。In
−Sn−Oからなる焼結ターゲットに1W/cm2の電
力密度でDCマグネトロンスパッタリング法により、基
板温度20℃のポリカーボネイト基板上へ、10wt%
SnO2添加のIn23を130nm成膜した。
【0049】当該膜の成膜直後の比抵抗を、四端子抵抗
計にて測定したところ7.0×10-4Ω・cmであっ
た。全光線透過率は87.8%であった。(222)配
向に由来するピーク強度は約8000cpsであった。
(400)配向に由来するピークは検出されなかった。
また(440)配向に由来するピーク強度は約100c
psであった。
【0050】当該膜をポリカーボネイトのガラス転移温
度以下の温度である130℃で30分間熱処理を行い比
抵抗を四端子抵抗計にて測定したところ4.5×10-3
Ω・cmであった。熱処理時間を240分間としたとき
も比抵抗はほとんど同じであった。全光線透過率は8
6.7%であった。(222)配向に由来するピーク強
度は約9000cpsであった。(400)配向に由来
するピークは検出されなかった。また(440)配向に
由来するピーク強度は約80cpsであった。熱処理後
の(440)配向に由来する反射強度に対する熱処理前
の(440)配向に由来する反射強度の強度比は1.3
であった。
【0051】
【表1】
【0052】このように、背圧の制御に伴う水分圧と酸
素分圧の適切な制御により、熱処理を行った後、著しく
比抵抗が低減された透明導電積層体が得られるようにな
った。同時に、全光線透過率も向上し、透明導電積層体
としての機能を非常に高くすることができた。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高分子基板上に低温プロセスにて形成したすることによ
り、他に類を見ないような低比抵抗の透明導電積層体の
製造方法及び透明導電積層体を与える。特にDCマグネ
トロンスパッタによって高分子基板の温度が低い条件で
形成したIn−Sn−Oを主成分とする透明導電膜を、
低温熱処理することにより、低抵抗で結晶質な透明導電
性薄膜とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例2の製膜直後(熱処理前)のITOのX
線回折強度の測定チャートである。
【図2】実施例2の熱処理後のITOのX線回折強度の
測定チャートである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F006 AA36 AB74 BA07 CA08 DA01 EA05 4F100 AA17B AA28B AA33B AK01A AK45 AT00A BA02 EH66 EJ41 EJ58 EJ59 EJ60 GB41 JG01 JG01B JM02B JN01 JN01B 4K029 AA11 AA21 BA45 BA50 BB07 BC03 BC09 CA05 DC05 EA03 GA01 5G307 FA02 FB01 FC10 5G323 BA02 BB05 BC03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 In−Sn−Oを主成分とするターゲッ
    トを用いて、高分子基板上に透明導電膜を製膜する透明
    導電積層体の製造方法において、水分圧に対する酸素分
    圧の比が10〜1000の範囲であり、不活性ガスに対
    する水分圧の比が1.3×10-5〜2.5×10-4の範
    囲であり、かつ80℃未満の温度に保持した雰囲気中で
    高分子基板上に透明導電膜を形成し、ついで、酸素を含
    む雰囲気下において当該高分子基板のガラス転移温度を
    超えない温度にて熱処理することを特徴とする透明導電
    積層体の製造方法。
  2. 【請求項2】 熱処理前における透明導電膜の比抵抗が
    4×10-4〜6×10-4Ω・cmであることを特徴とする
    請求項1記載の透明導電積層体の製造方法。
  3. 【請求項3】 高分子基板の厚さが0.01〜0.4m
    mであることを特徴とする請求項1または2に記載の透
    明導電積層体の製造方法。
  4. 【請求項4】 透明導電膜が酸化インジウムを主体と
    し、酸化錫を2.5〜25重量%含むことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の透明導電積層体の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 透明導電膜を製膜する雰囲気中の圧力を
    1×10-6以下とし、次いで不活性ガス及び酸素を導入
    することをを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載
    の透明導電積層体の製造方法。
  6. 【請求項6】 透明導電膜を製膜する雰囲気中の水の分
    圧を1×10-6以下とし、次いで不活性ガス及び酸素を
    導入することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記
    載の透明導電積層体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の方法によって得られた透
    明導電積層体であって、当該透明導電膜におけるX線回
    折法によって求めた(440)面からの反射強度につい
    て、熱処理後の反射強度に対する熱処理前の反射強度の
    比が0.01〜1の範囲であることを特徴とする透明導
    電積層体。
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