JPH08111123A - 透明導電膜とその製造方法およびスパッタリングターゲット - Google Patents

透明導電膜とその製造方法およびスパッタリングターゲット

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JPH08111123A
JPH08111123A JP20815895A JP20815895A JPH08111123A JP H08111123 A JPH08111123 A JP H08111123A JP 20815895 A JP20815895 A JP 20815895A JP 20815895 A JP20815895 A JP 20815895A JP H08111123 A JPH08111123 A JP H08111123A
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彰 光井
Kazuo Sato
一夫 佐藤
Masami Miyazaki
正美 宮崎
Junichi Ebisawa
純一 海老沢
Yasuo Hayashi
泰夫 林
Masao Higeta
雅男 日下田
Katsuaki Aikawa
勝明 相川
Atsushi Hayashi
篤 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】真空中に残留する水分を制御することなく、成
膜時における膜特性が安定であり、優れた耐湿性を有す
る酸化亜鉛系の透明導電膜を製造可能とする。 【解決手段】ガリウムとケイ素とを含有する酸化亜鉛系
の透明導電膜であって、ケイ素をSiO2 換算で0.0
1〜1.5モル%含むことを特徴とする透明導電膜とそ
の製造方法およびスパッタリングターゲット。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明導電膜とその
製造方法、透明導電膜を形成する際に用いるスパッタリ
ングターゲットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、酸化インジウムにスズをドープし
たITO(Indium-Tin-Oxide系)は、透明性かつ導電性
の酸化物としてよく知られており、太陽電池や液晶ディ
スプレイ等に用いられる透明導電膜として、広く用いら
れいる。
【0003】一方、最近、酸化亜鉛をベースとした透明
導電膜が、ITOと同程度の透明性、導電性を有する透
明導電膜として知られるようになり、高価なITOと比
較して、酸化亜鉛系のターゲットが安価であることか
ら、工業的実用化が期待されている。
【0004】酸化亜鉛へのドーパントとしてはアルミニ
ウムが最もよく知られているが、安定的に低抵抗な膜を
形成するには至っておらず、特公平3−72011号公
報に提案されているように他のドーパントの検討もなさ
れている。
【0005】スパッタリング法などの真空装置を用いて
形成する際、大気解放されている装置の成膜槽(チャン
バー)を、成膜する前に大気から排気して成膜時の圧力
以下の高真空にする。このとき、大気中の水分(水蒸
気)や大気解放時に成膜槽の壁に吸着した水分(真空時
には、再脱離する)は、完全には真空ポンプで排気され
ず、真空中で残留している。この残留水分量は、解放時
の大気の湿度、成膜槽の壁の汚れ、真空ポンプの調子な
ど制御が困難な要因に影響されるので、残留水分量を一
定に制御して保つのは事実上困難である。従来、酸化亜
鉛系の透明導電膜を形成する際、酸化亜鉛は水和性が強
く、前述の残留水分と作用し、形成された膜の電気的特
性等が変化してしまうという問題があった。
【0006】したがって、真空中に残留する水分を制御
することなしに、特性の安定した酸化亜鉛系の透明導電
膜の製造方法が望まれていた。
【0007】また、形成された酸化亜鉛系の透明導電膜
についても、湿度の高いところでの使用に対して、耐湿
性が必ずしも充分とはいえず、改善が望まれていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、耐湿性に優
れた酸化亜鉛系の透明導電膜の提供を目的とする。本発
明は、また、前記酸化亜鉛系の透明導電膜の製造を可能
とするスパッタリングターゲットの提供を目的とする。
本発明は、また、真空中に残留する水分を制御すること
なく、成膜時における膜特性が安定である酸化亜鉛系の
透明導電膜の製造方法の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガリウムとケ
イ素とを含有する酸化亜鉛系の透明導電膜であって、ケ
イ素の含有割合がSiO2 換算で0.01〜1.5モル
%であることを特徴とする透明導電膜を提供する。
【0010】ケイ素の含有量がSiO2 換算で0.01
モル%より少ない場合は、水分の影響を受けやすく、膜
の比抵抗が変化してしまう。
【0011】ケイ素の含有量がSiO2 換算で0.01
モル%以上であることで比抵抗が下がる。一方、1.5
モル%を超えると、膜の比抵抗が高くなるとともに、膜
の比抵抗が変化しやすくなる。
【0012】膜中におけるガリウムの含有割合は、Ga
23 換算で0.2〜8.0モル%であることが好まし
い。0.2モル%より少ない場合、または8.0モル%
より多い場合は、膜の比抵抗が高くなるので好ましくな
い。膜の比抵抗は、実用的な観点から10-2Ωcm以下
であることが好ましい。
【0013】本発明の透明導電膜の製造方法としては、
特に限定されず、スパッタリング法が好ましく用いられ
る。
【0014】本発明は、また、酸化亜鉛を主成分とする
酸化物系スパッタリングターゲットにおいて、ガリウム
を含み、かつ、ケイ素をSiO2 換算で0.01〜1.
5モル%含むことを特徴とするスパッタリングターゲッ
トを提供する。
【0015】ケイ素の含有割合がSiO2 換算で0.0
1モル%より少ない場合、成膜時において、膜特性、特
に比抵抗が真空中に残留する水分に影響されやすくな
る。また、1.5モル%を超えると、成膜される膜の比
抵抗が高くなり、さらに、スパッタリング時の放電が不
安定になる。
【0016】したがって、本発明のスパッタリングター
ゲットにおいては、ケイ素をSiO2 換算で0.01〜
1.5モル%含むことが必要である。
【0017】本発明のスパッタリングターゲットにおい
て、ガリウムの含有割合は、Ga2O3 換算で0.2〜
8.0モル%であることが好ましい。0.2モル%より
少ない場合、または8.0モル%より多い場合は、ター
ゲットおよび該ターゲットを用いて成膜される膜の比抵
抗が高くなるので好ましくない。
【0018】この場合、直流スパッタリングにおいて、
安定的なスパッタリングの放電を行ううえでは、スパッ
タリングターゲットの比抵抗は10-2Ωcm以下である
ことが好ましい。
【0019】ガリウムは、酸化物状態または固溶状態で
存在していることが好ましい。ここで、酸化物状態と
は、1)三酸化ガリウム(Ga23 )の状態、また
は、2)酸化亜鉛(ZnO)および/または酸化ケイ素
(SiO2 )と、Ga23 との複合酸化物の状態、を
意味している。固溶状態とは、ZnOおよび/またはS
iO2 にガリウムが固溶した状態を意味している。
【0020】大部分はZnGa24 複合酸化物の状態
またはZnOへ固溶した状態で存在していると考えられ
る。
【0021】ケイ素は、酸化物状態または固溶状態で存
在していることが好ましい。ここで、酸化物状態とは、
1)SiO2 の状態、または、2)ZnOおよび/また
はGa23 と、SiO2 との複合酸化物の状態、を意
味している。固溶状態とは、ZnOおよび/またはGa
23 にケイ素が固溶した状態を意味している。
【0022】前記ガリウムおよびケイ素は、酸化物状態
または固溶状態で存在することが、透明膜を作製しやす
い点で好ましい。ただし、支障がない程度であれば、酸
化物状態および固溶状態以外の状態、たとえば、金属、
炭化物、窒化物等の状態で含まれていてもよい。
【0023】スパッタリングターゲット中のケイ素が酸
化物状態で存在する場合、その酸化物の結晶粒子の最大
粒径は、200μm以下であることが好ましい。粒径が
200μmより大きいケイ素の酸化物粒子が存在する
と、スパッタリングの放電が不安定となる。
【0024】本発明のターゲットには他の成分が本発明
の目的、効果を損なわない範囲において含まれていても
支障ないが可及的に少量にとどめることが望ましい。
【0025】本発明のターゲットは、たとえばホットプ
レス法、常圧焼結法などの一般にセラミックスを作製す
る方法で作製できる。緻密で低抵抗のターゲットを作製
できる点から、ホットプレス法で作製する方が好まし
い。
【0026】本発明のターゲットは、真空または不活性
ガス雰囲気中で、最高温度1000℃〜1200℃の温
度条件で、0.5〜3時間ホットプレスして作製でき
る。
【0027】本発明のターゲットは、高い導電性を有し
ていることから、大面積の成膜が可能で、成膜速度が速
い直流スパッタリングに充分対応できる他、高周波スパ
ッタリング等いずれのスパッタリング法にも対応でき
る。
【0028】本発明は、スパッタリング法により基体上
に酸化亜鉛を主成分とする透明導電膜を製造する方法に
おいて、前記したスパッタリングターゲットを用いるこ
とを特徴とする透明導電膜の製造方法を提供する。
【0029】本発明において用いられる基体としては、
ガラス、セラミックス、プラスチック、金属などが挙げ
られる。
【0030】本発明の透明導電膜の製造方法におけるス
パッタリングにおいては、スパッタリング時の雰囲気と
なるガスがアルゴンガス100%において、最も比抵抗
が低く、かつ、光学吸収のない膜が得られる。
【0031】したがって、従来スパッタリング時にアル
ゴンガスに加えて適量の酸素導入が必要なITOの場合
と比較して、スパッタガス中の酸素濃度の条件出し作業
の煩雑さ、および、酸素濃度の不均一さに起因する膜抵
抗の不均一分布の発生、がないため有利である。
【0032】スパッタリングは、たとえば、次のような
条件で実施できる。スパッタリング時の雰囲気となる導
入ガスとしては前述の通りアルゴンガス100%が好ま
しい。圧力としては、1×10-4〜5×10-2Torr
が放電が安定している点で好ましい。投入電力としては
電力密度換算で0.1〜10W/cm2 が好ましい。こ
こで、電力密度とは(投入電力)/(ターゲット面積)
とする。0.1W/cm2 より低いと成膜速度が遅くな
り、実用上問題がある。さらに、膜の比抵抗も高くなり
好ましくない。また、10W/cm2 より高いとターゲ
ットのオーバーヒートによりターゲットが破損する。基
体温度としては室温(無加熱)〜400℃の条件が好ま
しい。400℃より高いと膜組成がターゲット組成と大
きくずれ、膜の比抵抗が高くなるので好ましくない。
【0033】また、本発明では基体温度が200℃以下
でも、結晶性が高く熱的に安定な膜が得られるので、2
00℃以下の基体温度で結晶性が低くなるITOと比較
して有利である。
【0034】得られる膜の組成は、ターゲットの組成と
基本的にはほぼ一致するが、成膜時のスパッタリング条
件等により膜の組成とターゲットの組成とがわずかにず
れることもある。
【0035】本発明の透明導電膜は、透明発熱体や表示
パネル用透明電極などの積層体に好ましく用いられる。
【0036】すなわち、基体上に本発明の透明導電膜を
形成した透明発熱体(以下、単に透明発熱体という)
や、基体上に本発明の透明導電膜を形成した表示パネル
用透明電極(以下、単に表示パネル用透明電極という)
などとして利用できる。
【0037】透明導電膜の膜厚は、10nm〜5μmの
範囲、特には、100nm〜300nmの範囲にあるこ
とが好ましい。
【0038】膜厚が5μmを超えると成膜時間が長くな
り、コスト増加を招く。膜厚が10nmより薄いと比抵
抗が高くなる。
【0039】透明発熱体や表示パネル用透明電極におい
て、基体と透明導電膜との間にアンダーコート膜、およ
び/または、透明導電膜上にオーバーコート膜を設け、
光の干渉現象や膜の吸収を利用して透過・反射色調や可
視光線反射率の調整や熱線反射性の付与を行うことがで
きる。
【0040】前記アンダーコート膜やオーバーコート膜
は、その他の目的に応じて適宜選択され用いられる。
【0041】すなわち、1)透明導電膜をコートした製
品の機械的耐久性を上げ、取り扱い性を向上させる目
的、たとえば、表示パネル用透明電極であれば、セル化
工程での取り扱い性を向上させる目的で用いられる。
【0042】また、2)大気中や基体からの水分、また
は基体であるガラスの成分のアルカリが、長期間の使用
の間に透明導電膜に侵入してくることを抑制し、電気抵
抗の安定性を向上させるための化学的安定性を付与する
目的、3)樹脂膜を介し他の基体とともに合わせ構造に
する際に、該樹脂膜との接着性を調整する目的、4)複
層構造にする際に用いるスペーサや、他の部品等との接
着性を調整する目的、5)透明導電膜を形成した後に、
電極形成、ガラス基体の強化や曲げ処理などをする場
合、高温を要する工程に耐えるための耐熱性を付与した
り、高温下での使用に対する信頼性を高めたりする目
的、などの種々の目的に応じて前記アンダーコート膜や
オーバーコート膜が設けられる。
【0043】アンダーコート膜の少なくとも1層の膜材
料、および/または、オーバーコート膜の少なくとも1
層の膜材料は、金属Mの酸化物、窒化物もしくは酸窒化
物であって、金属Mは、ケイ素、スズ、チタン、ジルコ
ニウム、ハフニウム、タンタル、クロム、ニオブ、ホウ
素、亜鉛およびアルミニウムからなる群から選ばれる少
なくとも1種の金属であることが好ましい。
【0044】特に、ジルコニウムとケイ素との複合酸化
物、複合窒化物もしくは複合酸窒化物、または、ケイ素
の窒化物もしくは酸窒化物であることが、前記化学的安
定性の向上に対して特に高い効果を有するので好まし
い。
【0045】オーバーコート膜やアンダーコート膜は、
前述の機械的安定性および化学的安定性を付与する意味
において、その組織は、表面が滑らかで物質移動のパス
となる粒界がほとんどない組織、たとえば、非晶質であ
ることが好ましい。この点において、前述のジルコニウ
ムとケイ素の割合は、ジルコニウムとケイ素の合量に対
してケイ素が20原子%以上であることが好ましい。2
0原子%より少ないと膜が結晶質になり、表面の凹凸や
粒界を生じやすくする。
【0046】オーバーコート膜やアンダーコート膜の膜
厚は、1〜100nmであることが好ましい。1nmよ
り薄いと薄すぎて十分な機能を果たさない。100nm
より厚いと成膜に時間がかかるうえ、材料の費用もかか
るのでコストが高くなり、実用的でなくなる。
【0047】また、本発明において、オーバーコート膜
とアンダーコート膜とは、両方または一方が適宜選択さ
れるが、一方を選択する場合は、オーバーコート膜の方
がより効果的に作用する。
【0048】また、熱線反射機能を付与する点では、オ
ーバーコート膜やアンダーコート膜の材料が、チタン、
ジルコニウム、クロム、タンタル、ニオブ、ハフニウム
などの窒化物であることが好ましい。この場合の膜厚
は、1〜100nmであることが好ましい。
【0049】透明発熱体については、透明電導膜形成後
に強化処理したり、透明電導膜上に樹脂膜を積層したり
することができる。
【0050】また、透明発熱体については、少なくとも
2箇所以上の、通電のための電極取出し部を設け、電極
取出し部に直流、交流、ないしは直流と交流が重畳され
た電圧を、連続してまたはパルス状に印加し、そのジュ
ール熱により加熱する。この場合、必要に応じて、通電
加熱時の温度制御、異常発熱、透明発熱体の割れなどの
異常検出を目的とした、検出手段を設けることができ
る。
【0051】図1に本発明の透明発熱体の断面構成図
を、図2に本発明の透明導電膜を用いた電熱ガラスの平
面図を示す。図において、1はオーバーコート層、2は
透明導電膜層、3はアンダーコート層、4は基体、5は
上辺バスバー、6は透明導電膜コート部分、7は下辺バ
スバー、8は基体を表す。
【0052】本発明の透明導電膜は、その屈折率が1.
6〜2.0であり、従来のITOの屈折率(2.0〜
2.1)より低く、基体のガラスやプラスチックの屈折
率1.3〜1.7との屈折率の差が小さい。したがっ
て、前記の表示パネル用透明電極に用いた場合には、未
表示部分の反射率が屈折率の差により相対的に高くな
り、本来消えている箇所に電極のパターンが見えてしま
い、表示が読みにくくなる状態、いわゆる骨見えと呼ば
れる状態、が解消される利点を有する。
【0053】なお、表示パネルとは、液晶表示素子(L
CD)およびプラズマディスプレイパネル(PDP)な
どを意味している。
【0054】
【作用】本発明において、酸化ケイ素は、膜に取り込ま
れた水分と強く結合し、導電性の阻害要因となる水素イ
オン(プロトン)の生成を抑制し無害化するように働
く。また、酸化ケイ素は膜を緻密化するので吸着サイト
を減らせる。したがって、成膜時において、真空中に残
留した水分の影響を実質的に小さくする。
【0055】また、成膜された膜の中には水分が少な
く、つまり構造的に欠陥となるような水素原子または水
素イオン等の不純物が少なく、理想的な構造を持つ膜が
形成される。したがって、膜自身、水分子のアタックに
対して強い構造となっており、高い耐湿性を有すると考
えられる。
【0056】
【実施例】
[例1〜9(実施例)、例10〜14(比較例)]Zn
O粉末(平均粒径1μm)、Ga23 粉末(平均粒径
1μm)およびSiO2 粉末(平均粒径10μm)を表
1の例1〜14に示す組成になるように、ボールミルで
混合し、14種類のGa23 −ZnO−SiO2 混合
粉末を調製した。
【0057】これら14種類の粉末をそれぞれカーボン
製のホットプレス用型に充填し、アルゴン雰囲気中11
00℃で1時間保持の条件でホットプレスした。このと
きのホットプレス圧力は100kg/cm2 とした。得
られた14種類の焼結体中のケイ素の酸化物の結晶粒子
の最大粒径は、いずれも100μm程度であった。
【0058】得られた14種類の焼結体について密度お
よび体積比抵抗を測定した。なお、体積比抵抗は、4端
子法により測定した。その結果を表1に示す。
【0059】次に、これら14種類の焼結体から直径3
インチ、厚さ5mmの寸法に切り出し、14種類のター
ゲットを作製した。
【0060】これら14種類のターゲットを用い、マグ
ネトロンDCスパッタリング装置を使用して、Ga2
3 −ZnO−SiO2 系膜の成膜を、投入電力:DC5
0W、圧力:5×10-3Torr、基体温度:無加熱、
の条件で行った。基体には、ソーダライムガラスを用い
た。膜厚はおよそ100nmとなるようにした。
【0061】成膜時において真空中に残留する水分の影
響を見るため、各ターゲットにおいて、成膜前に行う排
気時間を2通りとした。すなわち、水分がまだ多く含ま
れる30分と、ほとんど真空中に残留水分がない充分に
真空に排気した12時間の2通り場合について、真空中
の水分の影響を調べた。
【0062】例14の組成のターゲットを用いた場合、
成膜は何とか可能であったが排気時間に関係なく放電は
不安定であった。その他については、成膜中、放電は安
定しており、まったく問題はなかった。
【0063】成膜後、膜の組成をICP法を用いて測定
した。また、膜厚、シート抵抗の測定結果から膜の比抵
抗を計算した。膜の組成および膜の比抵抗を表2に示
す。
【0064】表2から、本発明のターゲットを用いた場
合では、排気時間の差によって膜の比抵抗は変化しな
い、すなわち、真空中の水分に影響されずに低抵抗の透
明道電膜を成膜できることがわかる。一方、比較例にお
いては、12時間排気した真空中に水分の少ない状態で
成膜した場合は、本発明のターゲットを用いた場合と同
等の性能を示すが、30分排気の水分の多い状態で成膜
した場合は、水分の影響を受け、膜の比抵抗は高くなっ
ていることがわかる。
【0065】また、上記のように成膜した膜の耐湿性を
評価した。耐湿性は、温度80℃、相対湿度90%の恒
温恒湿槽に500時間放置後の膜の比抵抗により評価し
た。結果を表2に併せて示す。本発明のターゲットを用
いて成膜した膜は、比抵抗に変化がなく、高い耐湿性を
有する。比較例では、膜の比抵抗に上昇が見られる。
【0066】本発明の透明導電膜を透明発熱体に用いた
例を例15〜17に、また、表示パネル用透明電極に用
いた例を例18〜20に示す。
【0067】[例15]直径6インチとした以外は例5
と同様にして本発明のターゲットを作製し、成膜槽内に
設置した。一方、ジルコニウム−シリコン合金(組成は
原子比でZr/Si=1/2)ターゲットも同じ成膜槽
内に設置した。
【0068】ガラス基体に、ジルコニウム−シリコン合
金ターゲットを用い、アルゴン25%−窒素75%の雰
囲気、圧力3×10-3Torr、投入電力1kW、基体
は無加熱、という条件で、反応スパッタリングにより、
膜厚3nmのジルコニウムとケイ素の複合窒化物膜(Z
rSixy 膜)を形成し、次に、本発明のターゲット
を用い、アルゴン雰囲気、圧力3×10-3Torr、投
入電力1kW、基体は無加熱、という条件で、スパッタ
リングにより、膜厚120nmの本発明の透明導電膜を
形成し、次に、再度前記ZrSixy 膜形成時の条件
と同条件で膜厚10nmのZrSixy 膜を形成し
た。
【0069】結果として、真空を破らずに、ガラス基体
側から、膜厚3nmのZrSixy 膜、膜厚120n
mの本発明の透明導電膜、膜厚10nmのZrSix
y 膜を形成した。 これにスクリーン印刷法により電極
および電極取出し部を印刷して300℃で焼き付けた
後、電極取出し部にリード線を半田付けした。
【0070】その後、同一寸法のガラスとスペーサを挟
んでシーラントで封着して複層ガラスとした電熱ガラス
を得た。
【0071】作製した電熱ガラスの可視光透過率は83
%と高い透明性を有していた。色調はニュートラルであ
った。シーラントを貫通して外部へ取り出したリード線
で、バスバー電極間の抵抗を測定したところ108Ωで
あった。バスバー間に電圧32.2Vを印加して通電試
験したところ、6週間経過後も、抵抗値、外観とも変化
を示さず、一定であった。
【0072】[例16]例15のZrSixy 膜を形
成した代わりに、ジルコニウム−シリコン合金ターゲッ
トを用い、アルゴン70%−酸素30%の雰囲気、圧力
3×10-3Torr、投入電力1kW、基体は無加熱、
という条件で、反応スパッタリングにより、ジルコニウ
ムとケイ素の複合酸化物膜(ZrSixy 膜)を形成
した以外は、例15と同様にして、ガラス基体上に成膜
した。
【0073】結果として、真空を破らずに、ガラス基体
側から、膜厚3nmのZrSixy 膜、膜厚120n
mの本発明の透明導電膜、膜厚10nmのZrSix
y 膜を形成した。
【0074】以下は、例15と同様にして電熱ガラスを
得た。作製した電熱ガラスの可視光透過率は84%と高
い透明性を有していた。色調はニュートラルであった。
シーラントを貫通して外部へ取り出したリード線で、バ
スバー電極間の抵抗を測定したところ108Ωであっ
た。バスバー間に電圧32.2Vを印加して通電試験し
たところ、6週間経過後も、抵抗値、外観とも変化を示
さず、一定であった。
【0075】[例17]例15のZrSixy 膜を形
成した代わりに、シリコンターゲットを用い、アルゴン
25%−窒素75%の雰囲気、圧力3×10-3Tor
r、投入電力1kW、基体は無加熱、という条件で、反
応スパッタリングにより、ケイ素の窒化物膜(SiNx
膜)を形成した以外は、例15と同様にして、ガラス基
体上に成膜した。
【0076】結果として、真空を破らずに、ガラス基体
側から、膜厚3nmのSiNx 膜、膜厚120nmの本
発明の透明導電膜、膜厚10nmのSiNx 膜を形成し
た。
【0077】以下は、例15と同様にして電熱ガラスを
得た。作製した電熱ガラスの可視光透過率は83%と高
い透明性を有していた。色調はニュートラルであった。
シーラントを貫通して外部へ取り出したリード線で、バ
スバー電極間の抵抗を測定したところ108Ωであっ
た。バスバー間に電圧32.2Vを印加して通電試験し
たところ、6週間経過後も、抵抗値、外観とも変化を示
さず、一定であった。
【0078】[例18]直径6インチとした以外は例5
と同様にして本発明のターゲットを作製し、成膜槽内に
設置した。PC(ポリカーボネート)基体上に、本発明
のターゲットを用い、アルゴン雰囲気、圧力3×10-3
Torr、投入電力1kW、基体は無加熱、という条件
で、スパッタリングにより、膜厚300nmの透明導電
膜を形成した。この透明導電膜の屈折率は1.7であっ
た。
【0079】成膜後、弱酸性エッチング溶液により、所
定の電極形状にパターニングした。この電極付きPC基
体を用い、TN型液晶表示素子を作製した。
【0080】作製した素子を黙視検査した結果、いわゆ
る骨見えは観察されなかった。
【0081】[例19]本発明の透明導電膜形成前に、
ジルコニウム−シリコン合金ターゲットを用い、アルゴ
ン25%−窒素75%の雰囲気、圧力3×10-3Tor
r、投入電力1kW、基体は無加熱、という条件で、反
応スパッタリングにより、膜厚10nmのZrSix
y 膜を形成した以外は、例18と同様にして、電極付き
PC基体を得た。
【0082】結果として、真空を破らずに、PC基体側
から、膜厚10nmのZrSixy 膜、膜厚300n
mの本発明の透明導電膜を形成した。透明導電膜の屈折
率は1.7であった。
【0083】この電極付きPC基体を用い、例18と同
様に、TN型液晶表示素子を作製した。作製した素子を
黙視検査した結果、いわゆる骨見えは観察されなかっ
た。また、温度80℃、相対湿度90%に保った恒温恒
湿槽に500時間保持した前後での1kHzでの容量周
波数特性、すなわち比誘電率ε’の変化を測定した。そ
の結果、恒温恒湿槽保持前の比誘電率ε’は6.5であ
り、500時間保持後は7.0であり、ほとんど変化な
かった。
【0084】[例20]例19のZrSixy 膜を形
成した代わりに、シリコンターゲットを用い、アルゴン
25%−窒素75%の雰囲気、圧力3×10-3Tor
r、投入電力1kW、基体は無加熱、という条件で、反
応スパッタリングにより、SiNx 膜を形成した以外
は、例19と同様にして、PC基体上に成膜した。
【0085】結果として、真空を破らずに、PC基体側
から、膜厚10nmのSiNx 膜、膜厚300nmの本
発明の透明導電膜を形成した。透明導電膜の屈折率は
1.7であった。
【0086】この電極付きPC基体を用い、例18と同
様に、TN型液晶表示素子を作製した。作製した素子を
黙視検査した結果、いわゆる骨見えは観察されなかっ
た。また、温度80℃、相対湿度90%に保った恒温恒
湿槽に500時間保持した前後での1kHzでの容量周
波数特性、すなわち比誘電率ε’の変化を測定した。そ
の結果、恒温恒湿槽保持前の比誘電率ε’は6.5であ
り、500時間保持後は7.0であり、ほとんど変化な
かった。
【0087】
【表1】
【0088】
【表2】
【0089】
【発明の効果】本発明のターゲットを用いることによ
り、真空中に残留する水分を制御することなく、成膜時
における膜特性が安定である酸化亜鉛系の透明導電膜が
製造できる。また、本発明の透明導電膜は、優れた耐湿
性を有する。
【0090】本発明の透明発熱体は、薄い銀層等の金属
薄層を用いた透明発熱体用の膜系と比べて、通電に対す
る長期信頼性や環境からのアタックに対する安定性など
において優れる。
【0091】また、本発明の透明導電膜は、大面積基体
に均一な膜厚・膜質分布で成膜が可能な直流スパッタ法
で成膜ができるため、たとえば1m巾以上の大面積が必
要な、たとえば自動車のフロントガラスの防曇用途など
への応用ができ、また小サイズの基体を並べて複数枚同
時に成膜できるので、生産効率の点でも優れる。
【0092】さらに、本発明の透明導電膜は、耐湿性、
高透明性、低抵抗、大気中耐熱性、低コストの各要素を
備えるので、1)自動車用の防曇防氷ウインドシールド
や冷凍冷蔵ショーケースなどの電熱ガラスの透明発熱
体、2)液晶表示素子やプラズマディスプレイパネルな
どの表示パネルの透明電極、3)太陽電池および受光素
子の透明電極、4)建築用および自動車用の熱線反射
膜、選択透過膜、および電磁波遮蔽膜、または5)フォ
トマスクや建築用などの帯電防止膜、などに好適に用い
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透明発熱体の断面構成図
【図2】本発明の透明導電膜を用いた電熱ガラスの平面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/285 S (72)発明者 海老沢 純一 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 林 泰夫 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 日下田 雅男 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内 (72)発明者 相川 勝明 神奈川県愛甲郡愛川町角田字小沢上原426 番1 旭硝子株式会社相模事業所内 (72)発明者 林 篤 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガリウムとケイ素とを含有する酸化亜鉛系
    の透明導電膜であって、ケイ素の含有割合がSiO2
    算で0.01〜1.5モル%であることを特徴とする透
    明導電膜。
  2. 【請求項2】ガリウムの含有割合が、Ga23 換算で
    0.2〜8.0モル%であることを特徴とする請求項1
    の透明導電膜。
  3. 【請求項3】酸化亜鉛を主成分とする酸化物系スパッタ
    リングターゲットにおいて、ガリウムを含み、かつ、ケ
    イ素をSiO2 換算で0.01〜1.5モル%含むこと
    を特徴とするスパッタリングターゲット。
  4. 【請求項4】ガリウムの含有割合がGa23 換算で
    0.2〜8.0モル%であることを特徴とする請求項3
    のスパッタリングターゲット。
  5. 【請求項5】スパッタリングターゲットの比抵抗が10
    -2Ωcm以下であることを特徴とする請求項3または4
    のスパッタリングターゲット。
  6. 【請求項6】スパッタリング法により基体上に酸化亜鉛
    を主成分とする透明導電膜を製造する方法において、請
    求項3、4または5のスパッタリングターゲットを用い
    ることを特徴とする透明導電膜の製造方法。
  7. 【請求項7】基体上に透明導電膜が形成された積層体に
    おいて、透明導電膜が、請求項1または2の透明導電膜
    であることを特徴とする積層体。
  8. 【請求項8】基体と透明導電膜との間にアンダーコート
    膜、および/または、透明導電膜上にオーバーコート膜
    を有することを特徴とする請求項7の積層体。
  9. 【請求項9】アンダーコート膜の少なくとも1層の膜材
    料、および/または、オーバーコート膜の少なくとも1
    層の膜材料は、金属Mの酸化物、窒化物もしくは酸窒化
    物であって、金属Mは、ケイ素、スズ、チタン、ジルコ
    ニウム、ハフニウム、タンタル、クロム、ニオブ、ホウ
    素、亜鉛およびアルミニウムからなる群から選ばれる少
    なくとも1種の金属であることを特徴とする請求項8の
    積層体。
  10. 【請求項10】金属Mの酸化物、窒化物もしくは酸窒化
    物は、ジルコニウムとケイ素との複合酸化物、複合窒化
    物もしくは複合酸窒化物、または、ケイ素の窒化物もし
    くは酸窒化物であることを特徴とする請求項9の積層
    体。
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