JP2000141604A - 製版システム及びパンチ装置 - Google Patents

製版システム及びパンチ装置

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JP2000141604A
JP2000141604A JP10322496A JP32249698A JP2000141604A JP 2000141604 A JP2000141604 A JP 2000141604A JP 10322496 A JP10322496 A JP 10322496A JP 32249698 A JP32249698 A JP 32249698A JP 2000141604 A JP2000141604 A JP 2000141604A
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plate
printing
punching
punch
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JP10322496A
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English (en)
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Koichi Okutsu
浩一 奥津
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷版を加熱乾燥した後に、パンチ処理を行
なうときに印刷版を確実に吸着保持すると共に、カラー
印刷を行なうときの色ずれを防止する。 【解決手段】 パンチ/版曲げ装置28には、パンチ部
80への印刷版挿入口88の近傍に冷却装置210を設
けている。この冷却装置は、印刷版Pの搬送方向と直交
する方向に配置されている複数のファンを備えている。
冷却装置は、印刷版が印刷版挿入口から挿入されて搬送
ベルト96に載置されて搬送されるときに、印刷版の表
面へ向けて送風して、乾燥処理のために加熱された印刷
版を冷却して、画像焼付け時の温度と略同じくし、印刷
版に焼付けられている画像に対して一定の位置にパンチ
孔ないし切欠きを穿設できるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を形成した印
刷版に、連続してパンチ及び版曲げ処理を施して刷版を
作成する製版システム及び製版システムに設けられて印
刷版にパンチ処理を施すパンチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】感光性平版印刷版から新聞用オフセット
輪転機に使用される刷版を作成する製版システムでは,
版材焼付装置によって原稿フィルムに記録されている画
像を印刷版に焼付けを行なった後、現像装置によって現
像、不感脂化処理及び乾燥処理を行なう。この後、製版
システムでは、パンチ装置によって印刷版の所定の位置
にパンチ孔ないし切欠きを形成した後、このパンチ孔な
いし切欠きを基準として、輪転機の版胴に装着するため
の版曲げ処理を行なう。
【0003】このような印刷版には、アルミニウムの支
持体の一方の面に感光層を形成したものが用いられる。
【0004】ところで、製版システムでは、印刷版への
画像焼付けから現像処理、乾燥処理、パンチ処理及び版
曲げ処理を連続して行なうことにより、短時間に多数枚
の刷版を作成することができるようになっている。
【0005】乾燥処理では、印刷版に高温の温風を吹き
付けるようになっており、乾燥処理の終了した印刷版の
温度は、約60℃〜65℃程度に達している。このよう
な高温となっていると、印刷版の支持体に少なからず熱
膨張が生じる。
【0006】一方、パンチ装置では、印刷版を載置テー
ブル上に載置すると版材焼付装置内での印刷版の位置決
めと同じように、天地方向側の一辺と天地方向と直交す
る側の一辺を位置決めピンに対向させ、他方側からそれ
ぞれの位置決めピンへ向けて印刷版を押圧して位置決め
したのちに、載置テーブルに形成している吸着溝へ負圧
を供給することにより印刷版を載置テーブル上に吸着保
持してパンチ処理を施すようにしている。
【0007】このため、加熱乾燥されることにより印刷
版に熱膨張が生じていると、パンチ装置によって印刷版
に形成するパンチ孔ないし切欠きの位置がずれてしま
う。このパンチ孔や切欠きの位置ずれが大きくなると、
印刷物に色ずれとなって現れてしまうことがある。
【0008】これに加え、加熱乾燥されて熱くなってい
る印刷版を載置テーブル上に載置するときに、印刷版が
部分的に冷却されることによる温度ムラが生じている
と、印刷版に歪みが生じる。この歪みによって、印刷版
を載置テーブル上に吸着保持するときに負圧漏れが生じ
て、吸着不良を引き起こしてしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事実を考
慮してなされたものであり、乾燥処理の終了した印刷版
を連続してパンチ処理を行なうときに、パンチ孔や切欠
きの位置ずれの防止と共に、パンチ処理を行なうために
印刷版を吸着するときの吸着不良を防止する製版システ
ム及びパンチ装置を提案することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る製版システ
ムは、印刷版に画像露光を施すことにより潜像を形成す
る露光装置と、前記画像露光された印刷版を搬送しなが
ら処理液によって現像処理を行なう現像処理工程と、現
像処理の終了した印刷版を加熱乾燥する乾燥工程と、乾
燥処理の終了した前記印刷版を所定の載置テーブル上に
位置決めして印刷版の所定の位置にパンチ孔ないし切欠
きを穿設するパンチ工程と、前記パンチ工程で穿設され
たパンチ孔ないし切欠きに基づいて版曲げ処理を施す版
曲げ工程と、を備えた製版システムであって、前記乾燥
処理の終了した印刷版を前記パンチ工程での処理に先立
って冷却する冷却工程を設けていることを特徴とする。
【0011】この発明によれば、露光装置によって画像
露光した印刷版を現像処理及び乾燥処理した後に、パン
チ処理及び版曲げ処理を行なうときに、乾燥工程とパン
チ工程の間に冷却工程を設け、乾燥処理されることによ
り加熱されている印刷版をパンチ処理に先立って冷却す
る。
【0012】これにより、印刷版をパンチ工程で位置決
めするときに、温度ムラにより部分的に熱膨張が生じる
ことによる歪みの発生を防止し、パンチ工程で印刷版が
確実に吸着されるようにしている。また、印刷版の熱膨
張を抑えることができるので、印刷版の一定の位置にパ
ンチ孔ないし切欠きを穿設することができ、カラー印刷
時に色ずれを生じさせることがない。
【0013】本発明に係るパンチ装置は、画像露光され
た後に、現像及び乾燥処理が終了して搬送されてくる印
刷版の所定の位置にパンチ孔ないし切欠きを穿設するパ
ンチ装置であって、印刷版を所定の位置に載置する載置
テーブルと、前記載置テーブルに載置された印刷版の所
定の位置にパンチ孔ないし切欠きを穿設するパンチャー
と、乾燥処理が終了して送り込まれる前記印刷版を載置
テーブル上に搬送する搬送手段と、前記搬送手段によっ
て搬送される前記印刷版の表面へ向けて冷却風を吹き付
ける送風手段と、を含むことを特徴とする。
【0014】この発明によれば、搬送手段によって載置
テーブル上に搬送される印刷版に対向して送風手段を設
けており、載置テーブルに載置する印刷版を送風手段に
よって冷却する。これにより、感想工程で加熱され高温
となっている印刷版を載置テーブル上に位置決めすると
きまでに、印刷版の温度を下げる。
【0015】これにより、印刷版の温度を略均一に下げ
ることができるので、温度ムラによる印刷版の歪みの発
生を防止でき、載置テーブル上で印刷版を確実に吸着し
て保持することができる。また、乾燥処理した印刷版の
適切な位置にパンチ孔ないし切欠きを穿設することがで
き、カラー印刷を行なうときに色ずれが生じるのを防止
することができる。
【0016】このような送風手段による印刷版の冷却温
度は、露光装置によって画像焼付けを行なうときの温度
と略等しくすることがより好ましく、これにより、印刷
版に焼付けられた画像に対して一定の位置にパンチ孔な
いし切欠きを穿設することができる。
【0017】また、本発明のパンチ装置は、前記搬送手
段が前記印刷版を載置して搬送方向へ移動して、前記載
置テーブル上の所定の位置に設けられた位置決め手段へ
当接させるまでに、前記送風手段が前記搬送手段によっ
て搬送される前記印刷版の上方から搬送方向の下流側へ
向けて冷却風を送風することを特徴とする。
【0018】この発明によれば、搬送手段が印刷版を載
置して載置テーブル上を所定の位置まで搬送する。この
とき、送風手段が、上方から下流側へ向けて送風して印
刷版の表面へ冷却風を吹き付ける。
【0019】これにより、搬送手段に載置している印刷
版が冷却風によって浮き上がることなく、確実に搬送手
段へ抑えられる。また、搬送方向の下流側へ向けて送風
することにより、搬送手段に載置されている印刷版の搬
送に影響を及ぼすことがなく、安定して印刷版を搬送さ
せることができると共に、冷却風が上流側の乾燥工程で
の温度制御に影響をおよぼすのを防止できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適
用した製版システム10が示されている。
【0021】この製版システム10は、露光装置として
設けられている版材焼付装置11、現像処理及び乾燥処
理を行なう自動現像装置26、パンチ処理及び版曲げ処
理を行なうパンチ/版曲げ装置28によって構成されて
いる。図2に示されるように、この版材焼付装置11
は、機枠13(図1参照)の前面中央部にフィルム装填
部12が設けられており、原稿フィルム(例えば、ネガ
フィルム、以下「ネガフィルムN」とする)が図示しな
いトレイ上に仮位置決めされて装填される。
【0022】版材焼付装置11には、フィルム装填部1
2に隣接して貼付け部14が設けられており、ネガフィ
ルムNは、フィルム装填部12から貼付け部14へ送ら
れ、貼付け部14内でパンチ孔やトンボ等の位置決め用
の指標に基づいて位置決めされた後に、ネガバー16に
貼り付けられる。ネガバー16に貼り付けられたネガフ
ィルムNは、待機部18を経て焼付部20へ送られる。
【0023】一方、印刷版Pは、印刷版載置台(スキッ
ド)22に積層されて印刷版装填部24内に装填され、
最上層から取り出されて焼付部20へ送られ、焼付部2
0内に備えられている焼付定盤20A上に載置されて位
置決めされる。
【0024】焼付定盤20A上に位置決めされた印刷版
P上には、待機部18から焼付部20へネガバー16と
共に搬送されたネガフィルムNが、ネガバー16を基準
にして位置決めされて載置される。この状態で図示しな
い光源からの光を照射することにより、ネガフィルムN
に記録された画像が印刷版Pへ焼付けられる。なお、印
刷版Pの焼付定盤20Aへの位置決めは、印刷版Pの天
地方向の地側と、天地方向と直交する幅方向の一端側を
それぞれ位置決め用に設けているピンに当接させて行わ
れる。
【0025】画像が焼付けられた印刷版Pは、仮集積部
42へ送られる。また、画像焼付けの終了したネガフィ
ルムNは、待機部18を経て貼付け部14の上方へ搬送
され、ネガバー16から剥がされた後に、排出トレイへ
収容される。
【0026】本実施の形態に適用した版材焼付装置10
は、新聞1頁分の画像を縦に並べて焼付け可能な2L1
Wサイズの印刷版P1(図2で実線で示す)と、新聞1
頁分の画像を縦横に並べて焼付けるか新聞見開き1頁分
の画像を縦に並べて焼付け可能な2L2Wサイズの印刷
版P2(図2で二点鎖線で示す)の処理が可能となって
いる。印刷版P1、P2は、長手方向がネガフィルムN
に記録された画像の天地方向となるようにして天側と地
側のそれぞれに画像が焼付けられる。
【0027】画像焼付けが終了して仮集積部42へ搬送
された印刷版Pは、幅方向に沿って搬送され、仮集積部
42に隣接して配置している自動現像装置26へ向けて
送り出される。
【0028】図3に示されるように、自動現像装置26
は、印刷版Pを現像液で処理するための現像部30と、
現像液による処理の終了した印刷版Pの表面の洗浄と不
感脂化処理を行なう不感脂化処理部32とが設けられて
いる。また、この自動現像装置26には、不感脂化処理
の終了した印刷版Pを乾燥処理する乾燥装置として乾燥
部34が設けられている。
【0029】自動現像装置26は、機枠36内に現像部
30の第1現像槽38と第2現像槽40及び、不感脂化
処理部32のフィニッシャー槽44が設けられている。
また機枠36には、現像部30側に挿入口46が設けら
れており、この挿入口46から機枠36内に印刷版Pが
挿入される。
【0030】挿入口46の内方には、挿入ローラ対48
が設けられており、挿入口46から挿入された印刷版P
は、挿入ローラ対48によって引き入れられ、現像部3
0の現像槽38内へ送り込まれる。なお、自動現像装置
26には、挿入口46の近傍に図示しない挿入センサが
設けられており、この挿入センサが挿入口46に挿入さ
れた印刷版Pの先端を検出する作動を開始して、印刷版
Pを引き入れる。
【0031】現像部30では、現像槽38内に現像液を
貯留しており、ガイド板50、複数の搬送ローラ52及
びブラシローラ54等によって印刷版Pを現像液に浸漬
しながら搬送する搬送路が形成されている。挿入ローラ
対46によって現像部30内に送り込まれた印刷版P
は、現像液中を搬送されることにより現像処理される。
このとき、印刷版Pには、図示しない複数のスプレーパ
イプによって表面に現像液が吹き付けられることにより
現像が促進され、ブラシローラ54によって表面が擦ら
れることにより現像液によって膨潤した不要な感光層が
除去される。
【0032】現像処理の終了した印刷版Pは、搬送ロー
ラ対56によって現像液が絞り取られながら第2現像槽
40へ送り込まれる。なお、第1現像槽38内には、印
刷版Pの裏面(感光層と反対側の面)に対向してブラシ
ローラ55が設けられており、このブラシローラ55に
よって印刷版Pの裏面からチリ等の付着物を除去してい
る。
【0033】第2現像槽40には、比較的新鮮な現像液
が貯留される。この第2現像槽内には、スプレーパイプ
60と、スプレーパイプ60を挟んだ両側に搬送ローラ
58が配置されている。第2現像槽40では、第1現像
槽38から送り込まれた印刷版Pを搬送ローラ58によ
って略水平搬送しながら、スプレーパイプ60によって
第2現像槽40内の現像液を印刷版Pの表裏両面に吹き
付ける。
【0034】印刷版Pは、第2現像槽40内を搬送され
ながら表裏両面に現像液が吹き付けられることにより不
要な感光層等が洗い落とされ、第2現像槽40から不感
脂化処理部32へ送り出される。
【0035】不感脂化処理部32に設けられているフィ
ニッシャー槽44には、印刷版Pの版面保護のためのフ
ィニッシャー液(例えばガム液)が貯留されている。ま
た、第2フィニッシャー槽44内には、搬送ローラ62
とスプレーパイプ64及び流出ユニット66が設けられ
ている。第2フィニッシャー槽40へ送り込まれた印刷
版Pは、表面(上面)にスプレーパイプ64から噴出さ
れるフィニッシャー液が均一に塗布されると共に、裏面
(下面)に流出ユニット66から溢れ出るフィニッシャ
ー液が均一に塗布されたのち、搬送ローラ対62によっ
て第2フィニッシャー槽44内から排出されて、乾燥部
34へ送り込まれる。
【0036】乾燥部34内には、串歯状に配置されてい
る花形ローラを用いた支持ローラ68及び搬送ローラ対
70と、モルトンローラ対72とが順に配置されてい
る。印刷版Pは、乾燥部34内に送り込まれると、支持
ローラ68、搬送ローラ対70及びモルトンローラ対7
2によって搬送されて排出口74から送り出される。
【0037】一方、乾燥部34内には、支持ローラ68
と搬送ローラ対70の間及び搬送ローラ対70とモルト
ンローラ対72の間には、吹出しダクト76が上下に対
で配置されている。
【0038】吹出しダクト76は、幅方向に沿って搬送
される印刷版Pの長手方向に沿って配置されており、印
刷版Pの長手方向に沿ってスリット状の吹出し口78が
形成されている。この吹出しダクト76は、長手方向の
一端側が閉塞されており、他端側から図示しない乾燥風
発生手段によって発生された所定温度に加熱された温風
が供給されるようになっている。吹出しダクト76は、
温風が供給されることにより、この温風を吹出し口78
から印刷版Pの表面へ向けて噴出する。
【0039】フィニッシャー液が塗布されて乾燥部34
内に送り込まれた印刷版Pは、吹出しダクト76の吹出
し口78から吹出される温風が吹き付けられることによ
り加熱されて、表面に付着しているフィニッシャー液が
乾燥される。
【0040】自動現像装置26で現像処理、不感脂化処
理及び乾燥処理が施された印刷版Pは、乾燥部34の排
出口74からパンチ/版曲げ装置28へ送り込まれる。
【0041】図1、図4乃至図6に示されるように、パ
ンチ/版曲げ装置28には、印刷版Pの搬送方向に沿っ
てパンチ部80と版曲げ部82が配置されている。この
パンチ/版曲げ装置28のパンチ部80では、印刷版P
の長手方向である天地方向の両端部の所定の位置にパン
チ孔ないし切欠きを穿設する。また、版曲げ部82で
は、印刷版Pの天地方向の両端部に穿設したパンチ孔な
いし切欠きに基づいて位置決めをし、印刷版Pの天地方
向の両端部を所定の形状に折曲する版曲げ処理を施す。
版曲げ処理の施された印刷版Pは、パンチ/版曲げ装置
28からストッカ84へ排出されて集積される。
【0042】図4には、パンチ/版曲げ装置28の概略
構成を示している。パンチ/版曲げ装置28は、矩形箱
体形状のケーシング86内にパンチ部80と版曲げ部8
2を収容している。このケーシング86には、パンチ部
80に隣接して印刷版挿入口88が形成されており、こ
の印刷版装入口88から印刷版Pが挿入される。
【0043】パンチ部80の中央部には、載置テーブル
90が設けられている。載置テーブル90は、印刷版P
の天地方向に沿った両側に対応するパンチテーブル9
2、94とパンチテーブル92、94の間に配置されて
いる小テーブル90A、90B、90Cによって形成さ
れている。小テーブル90A〜90Cは、長尺矩形形状
で長手方向が印刷版Pの長手方向に沿うように所定間隔
で配置されている。
【0044】互いに隣接するパンチテーブル92、9
4、小テーブル90A〜90Cの間には、無端の搬送ベ
ルト96が配置されている。それぞれの搬送ベルト96
は、印刷版装入口88側に配置されたシャフト98に取
り付けられているプーリ100と版曲げ部82側に配置
されたシャフト102に取り付けられているプーリ10
4との間で互いに平行となるように掛け渡されている。
【0045】印刷版装入口88側のシャフト98は、両
端部が軸受106を介して軸支されている。このシャフ
ト98には、モータ108の駆動力が伝達されるように
なっており、これにより、無端の搬送ベルト76の上側
(図4の紙面手前側)が、印刷版Pの搬送方向(矢印A
方向)に回転駆動される。
【0046】一方、版曲げ部82側のシャフト102
は、長手方向の中間部に軸受110が挿通されており、
この軸受110は、ブラケット116によって上下移動
可能に支持されている。また、このシャフト102は、
エアシリンダ112の駆動軸に取り付けられている軸受
114に挿通されている。
【0047】これにより、シャフト102は、エアシリ
ンダ112の作動によって昇降するようになっており、
シャフト102が上昇したときに搬送ベルト96の上側
が載置テーブル90の上面から上方へ突出し、シャフト
102が下降することにより、搬送ベルト96が載置テ
ーブル90の下方へ移動する。印刷版Pは、搬送ベルト
96が上昇したときに搬送ベルト96の間に掛け渡され
て支持され、搬送ベルト96が下降したときに載置テー
ブル90上に載置される。なお、搬送ベルト96の材質
としては、例えば表面が塩化ビニルでミガキ鋼に対する
静止摩擦係数が0.3のもの(例えば商品名 サンライ
ンベルトSL−8C・FS)など、印刷版20の支持体
との間で適度な摩擦を生じるものが好ましい。
【0048】印刷版挿入口88には、挿入センサ118
が設けられており、この挿入センサ118が印刷版挿入
口88から挿入された印刷版Pの先端を検出すると、モ
ータ108が作動する。これにより、印刷版挿入口88
から挿入された印刷版Pが搬送ベルト96に載置されて
載置テーブル90上を搬送される。
【0049】パンチテーブル92、94のそれぞれに
は、版曲げ部82側の所定の位置に位置決め用のストッ
パピン120が出没可能に設けられており、搬送ベルト
96によって搬送される印刷版Pはこのストッパピン1
20に当接して停止する。この状態で搬送ベルト96の
駆動を停止すると共に、シャフト102を下降されるこ
とにより、印刷版Pが載置テーブル90上に載置され
る。
【0050】一方、小テーブル90Bには、中央部及び
シャフト98側の端部に長孔122が形成されている。
中央部の長孔122には、2L1Wサイズの印刷版P1
に対向するプッシャーピン124が出没可能となってお
り、シャフト98側の長孔122には、2L2Wサイズ
の印刷版P2に対向するプッシャーピン126が出没可
能に配置されている。載置テーブル90に載置された印
刷版Pは、プッシャーピン124又はプッシャーピン1
26が長孔122内から突出して版曲げ部82側へ移動
することにより、ストッパピン120へ向けて押圧され
る。これにより、印刷版Pが2本のストッパピン120
に当接されることにより印刷版Pの幅方向に沿った位置
決めがなされる。
【0051】印刷版Pの地側のパンチテーブル94に
は、2L1Wサイズの印刷版Pの地側にパンチ孔と切欠
きを穿設するパンチャー128と、2L2Wサイズの印
刷版の地側にパンチャー128と共に切欠きを形成する
パンチャー130が取り付けられている。また、このパ
ンチテーブル94には、パンチャー128の近傍に印刷
版Pの天地方向に沿った位置決め用のストッパピン13
2が出没可能に設けられている。
【0052】一方、印刷版Pの天側に対向するパンチテ
ーブル92には、2L1Wサイズの印刷版Pの天側の端
部に切欠きを形成するパンチャー134と、2L2Wサ
イズの印刷版Pにパンチャー134と共に切欠きを形成
するパンチャー136が取り付けられている。また、パ
ンチテーブル92には、パンチテーブル94のストッパ
ピン132に対向してプッシャー138が取り付けられ
ている。このプッシャー138には、エアシリンダ14
0の駆動によってストッパピン132へ向けて移動する
プッシャーピン142が取り付けられている。
【0053】パンチ部80では、印刷版Pをプッシャー
ピン124又はプッシャーピン126によって押圧して
ストッパピン120へ当接させると、プッシャー138
を作動させてプッシャーピン142によって印刷版Pを
ストッパピン132へ向けて押圧する。これにより、印
刷版Pがストッパピン132に当接することにより天地
方向に沿った位置決めがなされる。なお、プッシャー1
38によって印刷版Pが移動するときには、印刷版Pの
幅方向の両端部がストッパピン120とプッシャーピン
124又はプッシャーピン126によってガイドされ
る。
【0054】このパンチ部80での印刷版Pの位置決め
は、版材焼付装置11の焼付部20で焼付定盤20Aへ
の印刷版Pの位置決めと同様に行われる。これにより、
印刷版Pに焼付けられている画像に対して一定の位置に
パンチャー128、130、134、136が対向する
ようになっている。
【0055】パンチ部80では、このようにして印刷版
Pの位置決めを行なうと、パンチャー128、130、
134、136によって印刷版Pの所定の位置にパンチ
孔と切欠きを形成する。なお、パンチ部80には、位置
決めされた印刷版Pの周縁部を検出する複数のファイバ
ーセンサ144が設けられており、これらのファイバー
センサ144の検出結果から印刷版Pが適切に位置決め
されたか否かを判断できるようになっている。
【0056】また、パンチテーブル92、94には、吸
着溝146が形成されており、この吸着溝146に供給
する負圧によってパンチテーブル92、94上に位置決
めされて載置された印刷版Pの天側及び地側の端部を吸
着保持して、印刷版Pのずれを防止する。
【0057】パンチ部80では、印刷版Pへのパンチ処
理が終了すると、ストッパピン120及びプッシャー1
24、126を待避させると共にシャフト102を上昇
させた後、搬送ベルト96を駆動する。これにより、印
刷版Pが載置テーブル90上から持ち上げられて版曲げ
部82へ向けて搬送される。
【0058】一方、版曲げ部82の中央部には、載置テ
ーブル150が設けられている。この載置テーブル15
0は、長尺矩形形状の小テーブル150A、150B、
150Cによって形成されており、小テーブル150A
〜150Cのそれぞれは、長手方向が印刷版Pの搬送方
向に沿って配置されている。また、版曲げ部82には、
載置テーブル150を挟んで印刷版Pの天側に対向する
アンビル152と印刷版Pの地側に対向するアンビル1
54が配置されている。
【0059】互いに隣接する小テーブル150A〜15
0C、アンビル152、154の間には、無端の搬送ベ
ルト156が配設されている。搬送ベルト156のそれ
ぞれは、載置テーブル150のパンチ部80側に配置さ
れているシャフト158に取り付けられたプーリ160
と、パンチ部80と反対側に配置されているシャフト1
62に取り付けられているプーリ164にそれぞれ巻掛
けられている。
【0060】シャフト162は、両端部が軸受166に
よって軸支されており、また、中間部にモータ168が
連結されている。また、シャフト158は、エアシリン
ダ170の駆動軸に連結されている軸受172及びブラ
ケット174に上下移動可能に支持されている軸受17
6が挿通されている。
【0061】この搬送ベルト156は、モータ168の
駆動によって印刷版Pの搬送方向、すなわち、上側部分
がパンチ部80側からパンチ部80と反対側へ向けて移
動する。また、エアシリンダ170の駆動によってシャ
フト158が上方移動することにより、搬送ベルト15
6は、載置テーブル150の上面に突出する。
【0062】アンビル152、154側の小テーブル1
50A、150Cのそれぞれには、パンチ部80と反対
側の端部の所定の位置にストッパピン178が設けられ
ている。ストッパピン178は、図示しないエアシリン
ダの作動によって小テーブル150A、150Cの上面
に突出するようになっている。
【0063】版曲げ部82では、パンチ部80から印刷
版Pが送り込まれるときに、ストッパピン178を小テ
ーブル150A、150C上に突出させると共に搬送ベ
ルト156を上方へ移動させる。これにより、版曲げ部
82へ送り込まれた印刷版Pは、搬送ベルト156に支
持されてストッパピン178へ向けて移動する。中央部
の小テーブル150Bには、ストッパピン178に当接
して停止した印刷版Pの周縁部を検出するファイバーセ
ンサ179が設けられており、このファイバーセンサ1
79によって印刷版Pを検出すると、搬送ベルト156
を停止させて下降させる。これにより、印刷版Pは、幅
方向に沿った位置決めがなされると共に、載置テーブル
150及びアンビル154、156上に載置される。
【0064】アンビル154には、印刷版Pの地側の端
面に対向するストッパ180が設けられており、アンビ
ル152には、印刷版Pの天側の端面に対向するプッシ
ャー182が取り付けられている。
【0065】ストッパ180には、エアシリンダ184
の駆動によって印刷版Pの天側へ向けて移動するす位置
決めピン186と、パンチ部80で印刷版Pに穿設され
た切欠きを検出するファイバーセンサ188が取り付け
られている。また、プッシャー182には、エアシリン
ダ190の駆動によって印刷版Pの地側へ向けて移動す
るプッシャーピン192が取り付けられている。
【0066】アンビル154には、印刷版Pの地側に穿
設されたパンチ孔に対向するレジスタピン194が設け
られており、アンビル152には、印刷版Pの天側に形
成された切欠きに対向するレジスタピン196が設けら
れている。
【0067】版曲げ部82では、印刷版Pを載置テーブ
ル150上に載置すると、ストッパ180を作動させて
位置決めピン186を所定の位置に移動させると共に、
プッシャー182を作動させて、プッシャーピン192
によって印刷版Pを押圧して、位置決めピン186へ当
接させる。
【0068】この状態で、アンビル152、154内に
待避しているレジスタピン196、194のそれぞれを
突出させ、パンチ部80で印刷版Pに形成したパンチ孔
及び切欠きへ挿入することにより、印刷版Pの天側及び
地側をアンビル152、154に対して位置決めする。
なお、ファイバーセンサ188は、印刷版Pの地側の切
欠きの有無を検出するようになっており、この検出結果
から印刷版Pがカラー印刷用であるか否かが判断され
る。また、アンビル152、154のそれぞれには、吸
着溝198が形成されており、位置決めされた印刷版P
は、この吸着溝198に供給される負圧によってアンビ
ル152、154のそれぞれの上面に吸着保持される。
【0069】アンビル152、154のそれぞれには、
アーム200、202の先端に設けられたクランプ部2
04、206を備えている。印刷版Pの天側及び地側の
端部は、それぞれクランプ部204とアンビル152及
びクランプ部206とアンビル154の間に入り込んで
おり、アーム200、202のそれぞれが図示しないエ
アシリンダの駆動によって回動することにより、クラン
プ部204、206が、印刷版Pの端部をアンビル15
2、154との間で挟んで回動し、印刷版Pの天側及び
地側を所定の形状に折曲する。なお、パンチ部80及び
版曲げ部82は、任意の構成を用いることができ、本実
施の形態では詳細な説明を省略する。
【0070】版曲げ部82では、印刷版20の版曲げ処
理が終了すると、吸着溝198による印刷版Pの吸着保
持を解除すると共に搬送ベルト156を上昇させて回転
駆動させる。これにより、印刷版Pが搬送ベルト156
に支持されて、印刷版排出口208へ向けて移動してパ
ンチ/版曲げ装置28から排出される。なお、ストッパ
ピン178は、印刷版20の位置決めが終了した時点又
は位置決めが終了した印刷版Pを吸着した時点で小テー
ブル150A、150C内に待避している。
【0071】ところで、図5及び図6に示されるよう
に、パンチ/版曲げ装置28には、ケーシング86内に
冷却装置210が設けられている。冷却装置210は、
パンチ部80の印刷版挿入口88側の端部に配置されて
いる。この冷却装置210は、印刷版Pの天地方向に沿
った両側に対で配置されている側板212を備えてお
り、この側板212の間に2枚のベース板214、21
6が掛け渡されている。
【0072】ベース板214、216のそれぞれは、長
手方向が印刷版Pの搬送方向に沿って配置され、長手方
向の両端部が側板212に連結されて取付けられてい
る。また、ベース板214、216のそれぞれには、長
手方向に沿って複数のファン218が取付けられてお
り、印刷版挿入口88から挿入される印刷版Pの天側の
端部から地側の端部までの全域に向けて送風可能となっ
ている。
【0073】一方、印刷版挿入口88側のベース板21
4は、下面が印刷版Pの搬送方向の下流側へ向けて傾斜
されており、また、パンチ部80の内方側のベース板2
16は、搬送ベルト96によって搬送される印刷版Pの
表面に対して略平行となるように配置されている。
【0074】これにより、ベース板216に取付けられ
ているファン218は、印刷版挿入口88から挿入さ
れ、搬送ベルト96に載置されて搬送される印刷版Pの
表面へ向けて送風するようになっており、ベース板21
4に取付けられているファン218は、搬送ベルト96
によって搬送される印刷版Pの表面へ向けて搬送方向の
上流側から送風するようになっている。
【0075】パンチ部80では、挿入センサ118によ
って印刷版Pの先端を検出すると、モータ108と共に
冷却装置210のファン218を作動させ、印刷版Pの
パンチ部80での位置決めに先立って、印刷版Pを搬送
しながら冷却するようになっている。
【0076】なお、冷却装置210では、ファン218
を作動させることにより、自動現像装置28の乾燥部3
4を排出されるときの温度が約60°〜65℃の印刷版
Pの温度を、版材焼付装置11の焼付部20で画像焼付
けが行なわれるときの温度と略同じ約35°〜40℃ま
で下げるようにしている。
【0077】以下に、本実施の形態の作用を説明する。
【0078】製版システム10の版材焼付装置11で
は、印刷版Pを焼付部20へ搬送して、焼付定盤20A
上に位置決めして載置すると、ネガフィルムNに記録さ
れた画像を密着露光によって焼付ける。ネガフィルムN
に記録された画像が焼付けられた印刷版Pは、版材焼付
装置11の仮集積部42へ搬送され、この仮集積部42
から自動現像装置26へ送り込まれる。
【0079】自動現像装置26では、画像焼付けが終了
した印刷版Pが挿入口46から挿入されると、挿入ロー
ラ対48によってこの印刷版Pを引き入れて現像処理部
30へ送り込む。現像処理部30では、印刷版Pを第1
現像槽38内に貯留している現像液に浸漬しながら搬送
したのち、搬送ローラ対56によって印刷版の表面から
現像液を絞り落しながら第2現像槽40へ送り込む。現
像処理部30の第2現像槽40では、印刷版Pの表裏両
面に現像液を吹き付け、搬送ローラ対58によって印刷
版Pの表面に付着した現像液を絞り落しながら不感脂化
処理部32のフィニッシャー槽44へ送り込む。これに
より、印刷版Pが露光画像に応じて完全に現像処理され
る。
【0080】不感脂化処理部32のフィニッシャー槽4
4へ送り込まれた印刷版Pは、表裏面に均一にフィニッ
シャー液が塗布され、乾燥部34へ送られる。
【0081】乾燥部34では、支持ローラ68と搬送ロ
ーラ対70によって搬送されながら、吹出しダクト76
の吹出し口78から吹出される乾燥用の温風にされされ
る。これにより、印刷版Pは加熱されて、表面に均一に
塗布されているフィニッシャー液の水分が除去される。
【0082】フィニッシャー液が加熱された印刷版P
は、蒸発し残った水分がモルトンローラによって吸い取
られながら自動現像装置26から排出され、パンチ/版
曲げ装置28の印刷版挿入口88へ送り込まれる。
【0083】パンチ/版曲げ装置28では、印刷版挿入
口88に送り込まれる印刷版Pを検出すると、搬送ベル
ト96を駆動する。これにより、印刷版挿入口88から
挿入された印刷版Pが搬送ベルト96に載ると、この搬
送ベルト96によって搬送される。
【0084】パンチ部80では、搬送ベルト96によっ
て搬送される印刷版Pがストッパピン120に当接して
停止すると、搬送ベルト96を下降させて印刷版Pを載
置テーブル50上に載置し、印刷版Pのサイズに応じて
プッシャー124又はプッシャー126を作動させて印
刷版Pの幅方向の位置決めを行なう。この後、プッシャ
ー138を作動させて印刷版Pの天地方向の位置決めを
行なう。パンチ部80では、印刷版Pの位置決めが終了
すると、吸着溝98に供給する負圧によって印刷版Pを
吸着保持して、パンチャー128、130、134、1
36を作動させて、印刷版Pの天側及び地側にパンチ孔
ないし切欠きを穿設する。パンチ孔ないし切欠きが穿設
された印刷版Pは、パンチ部80から版曲げ部82へ送
られ、パンチ孔ないし切欠きに基づいて位置決めされ
て、版曲げ処理が施される。
【0085】ところで、パンチ部80では、挿入センサ
118によって印刷版Pを検出すると、モータ68と共
に冷却装置210のファン218を作動させる。これに
より、印刷版挿入口88から挿入された印刷版Pは、フ
ァン210によって発生された冷却風が吹き付けられな
がらパンチ部80内へ引き入れられ、搬送ベルト96に
載置されて搬送される。これにより、自動現像装置26
の乾燥部34で加熱された印刷版Pが冷却されて載置テ
ーブル90に載置される。
【0086】印刷版Pは、乾燥部34で加熱されること
により高温となっており、少なからず熱膨張が生じてい
る。パンチ部80では、印刷版Pの幅方向の一端側をス
トッパピン120に当接させると共に天地方向の地側を
位置決めピン132に当接させて位置決めを行なう。こ
の後、パンチ部80では、印刷版Pを載置テーブル90
上に吸着保持して、パンチ処理を行なう。
【0087】このとき、印刷版Pは乾燥部34から排出
されることにより徐々に温度は下がるが、この温度の下
がりは均一ではないため、部分的に温度ムラが生じる。
この温度ムラによって部分的に熱膨張が生じると、印刷
版Pに歪みが生じて、載置テーブル90上に密着しなく
なる。この状態で印刷版Pを吸着溝146に供給する負
圧によってパンチテーブル92、94上に吸着しようと
しても、負圧漏れが生じて吸着が困難となる。
【0088】また、印刷版Pに熱膨張が生じていると、
パンチ孔ないし切欠きを穿設する位置が印刷版Pの幅方
向に沿ってずれてしまう。このずれは、例えばカラー印
刷を行なうときに印刷物に色ずれとして現れてしまう。
【0089】これに対して、製版システム10に用いた
パンチ/版曲げ装置28では、乾燥処理の終了した印刷
版Pにパンチ孔ないし切欠きを穿設するときに、印刷版
Pの位置決めに先立って印刷版Pを冷却する。これによ
り、印刷版Pには、温度ムラが残ることがなく、パンチ
テーブル92、94に密着するので、吸着溝146に供
給する負圧によって印刷版Pを確実に吸着して保持する
ことができる。
【0090】すなわち、印刷版Pには、部分的に温度が
下がることによる温度ムラによって歪みが生じることが
ないので、載置テーブル90上に載置したときに、歪み
による浮き等が生じることがない。このために、吸着溝
146に供給する負圧が、印刷版Pに生じた浮きによっ
て漏れることがないので、印刷版Pが確実にパンチテー
ブル92、94上に吸着保持される。
【0091】また、印刷版Pは、冷却されることにより
熱膨張が収まり、画像焼付けを行なったときと略同じ温
度となり、焼付けられている画像に応じた一定の位置に
パンチ孔ないし切欠きを穿設することができる。
【0092】一方、冷却装置210は、版曲げ部82側
(パンチ部80の内方側)のベース板216に設けられ
ているファン218が、印刷版Pの上方から下方へ向け
て送風することにより印刷版Pを搬送ベルト96へ向け
て押し付ける。また、印刷版挿入口88側に設けられて
いるベース板214のファン218が、印刷版Pの上方
から搬送方向の下流側へ向けて送風する。このため、フ
ァン218からの冷却風によって印刷版Pが搬送ベルト
96によって確実にかつ安定した姿勢で搬送される。
【0093】また、印刷版Pがストッパピン120に当
接したときに、ファン218からの冷却風が搬送方向の
下流側へ向けられているために、印刷版Pの端部がスト
ッパピン120に当接した状態で保持される。このため
に、搬送ベルト96を下方移動させて印刷版Pを載置テ
ーブル50上に載置するときに、印刷版Pがストッパピ
ン120から離れてしまうのを抑えることができ、プッ
シャー124、126による印刷版Pの正確な位置決め
が可能となる。
【0094】さらに、ファン218からの冷却風は、印
刷版Pの搬送方向の下流側へ向けられることにより、こ
の冷却風が乾燥部34に入り込んでしまうことがない。
このために、印刷版Pを冷却するための冷却風が乾燥部
34内の温度に影響を及ぼすことがない。すなわち、印
刷版Pを冷却するための乾燥風が乾燥部34での乾燥温
度の制御に影響を及ぼすことがない。
【0095】また、冷却装置210によって冷却される
印刷版Pの温度は、画像焼付けを行なうときの温度と略
同じ温度となるようにしている。これにより、印刷版P
に焼付けられた画像に応じた正確な位置にパンチ孔ない
し切欠きを穿設することができ、この印刷版Pを用いて
カラー印刷を行なったときに、印刷物に色ずれを生じさ
せることがない。
【0096】なお、以上説明した本実施の形態は、本発
明の一例を示すものであり、本発明が適用された製版シ
ステムないしパンチ装置の構成を限定するものではな
い。本発明は、印刷版Pの長手方向及び幅方向の一辺を
基準として位置決めして、画像焼付け、現像処理、乾燥
処理及びパンチ処理を施す任意の構成の製版システム及
び製版システムに用いるパンチ装置に適用できる。
【0097】また、本実施の形態では、パンチ装置とし
てパンチ部80と版曲げ部82が一体に設けられたパン
チ/版曲げ装置28を用いて説明したが、パンチ装置と
版曲げ装置を別々に設けたものであっても良い。
【0098】
【発明の効果】以上説明した如く本発明によれば、乾燥
処理の終了した印刷版を、乾燥処理に引き続いてパンチ
処理を行なうときに、印刷版の位置決めに先立って冷却
するので、印刷版に温度ムラが生じるのを防止でき、こ
の印刷版を載置テーブル上に確実に吸着して保持するこ
とができるという優れた効果が得られる。また、印刷版
に熱膨張が生じることがないので、印刷版には、焼付け
られた画像に応じて正確な位置にパンチ孔ないし切欠き
を穿設することができ、カラー印刷を行なうときにも、
色ずれがなく仕上がり品質の高い印刷物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した製版システムの構成を
示す概略配置図である。
【図2】版材焼付装置での印刷版とネガフィルムの処理
の流れを示す概略構成図である。
【図3】自動現像装置の一例を示す概略構成図である。
【図4】本実施の形態に適用したパンチ/版曲げ装置を
示す概略構成図である。
【図5】パンチ/版曲げ装置に設けた冷却装置を示す概
略斜視図である。
【図6】パンチ/版曲げ装置を印刷版の搬送方向と直交
する方向から見た外観図である。
【符号の説明】
10 製版システム 11 版材焼付装置(露光装置) 20 焼付部 26 自動現像装置 28 パンチ/版曲げ装置(パンチ装置) 30 現像処理部(現像処理工程) 32 不感脂化処理部(現像処理工程) 34 乾燥部(乾燥工程) 80 パンチ部(パンチ装置、パンチ工程) 82 版曲げ部(版曲げ工程) 90 載置テーブル 96 搬送ベルト(搬送手段) 120 ストッパピン(位置決め手段) 128、130、134、136 パンチャー 210 冷却装置(送風手段) 218 ファン(送風手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷版に画像露光を施すことにより潜像
    を形成する露光装置と、前記画像露光された印刷版を搬
    送しながら処理液によって現像処理を行なう現像処理工
    程と、現像処理の終了した印刷版を加熱乾燥する乾燥工
    程と、乾燥処理の終了した前記印刷版を所定の載置テー
    ブル上に位置決めして印刷版の所定の位置にパンチ孔な
    いし切欠きを穿設するパンチ工程と、前記パンチ工程で
    穿設されたパンチ孔ないし切欠きに基づいて版曲げ処理
    を施す版曲げ工程と、を備えた製版システムであって、
    前記乾燥処理の終了した印刷版を前記パンチ工程での処
    理に先立って冷却する冷却工程を設けていることを特徴
    とする製版システム。
  2. 【請求項2】 画像露光された後に、現像及び乾燥処理
    が終了して搬送されてくる印刷版の所定の位置にパンチ
    孔ないし切欠きを穿設するパンチ装置であって、 印刷版を所定の位置に載置する載置テーブルと、 前記載置テーブルに載置された印刷版の所定の位置にパ
    ンチ孔ないし切欠きを穿設するパンチャーと、 乾燥処理が終了して送り込まれる前記印刷版を載置テー
    ブル上に搬送する搬送手段と、 前記搬送手段によって搬送される前記印刷版の表面へ向
    けて冷却風を吹き付ける送風手段と、 を含むことを特徴とするパンチ装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送手段が前記印刷版を載置して搬
    送方向へ移動して、前記載置テーブル上の所定の位置に
    設けられた位置決め手段へ当接させるまでに、前記送風
    手段が前記搬送手段によって搬送される前記印刷版の上
    方から搬送方向の下流側へ向けて冷却風を送風すること
    を特徴とする請求項2に記載のパンチ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007117452A1 (en) * 2006-04-03 2007-10-18 Eastman Kodak Company Imaging and punching thermal control system
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